昨日、江戸から明治時代へと人々を取り巻く環境がどう変わっていったかについて書いた。実は労働を取り巻く環境も大いに変わっている。以下は自著「幸せの確率~あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」から引用。リンクフルタイム労働の歴史はたったの一五〇年! 昔のお気楽な働き方に学ぼう次に労働の歴史的な変遷についても触れてみましょう。そもそも人間は、いつから「生涯の大半を労働に捧げる」ことが普通だとされる...
人類の知能低下を示すこれだけの根拠! 「知能低下の人類史」を読んで 3
エドワード・ダットン、マイケル・A・ウドリー・オブ・メニー著「知能低下の人類史: 忍び寄る現代文明クライシス(春秋社)の紹介。リンク1回目は古来より人類がいかにして知能を上げてきたかについて、2回目は産業革命以降、人類の遺伝的な劣化によって知能が低下していく機序について紹介してきた。3回目の今日は、人類の知能が低下している根拠について。(1回目から読みたい方はこちらから https://fire-earlyretire.com/blog-...
世の中が平和で平等になると、淘汰されるべき遺伝子が残ってしまうという不都合な真実。「知能低下の人類史」を読んで 2
エドワード・ダットン、マイケル・A・ウドリー・オブ・メニー著「知能低下の人類史: 忍び寄る現代文明クライシス(春秋社)の紹介。リンク1回目の昨日は人類がいかにして知能を上げてきたかについて書いた。https://fire-earlyretire.com/blog-entry-793.html2回目の今日は、産業革命以降、人類の遺伝的な劣化によって知能が低下していく機序について、概略を第1章から抜粋。p9医学は急速に進歩し、かつて3人に1人が成人すること...
人類の知能は産業革命をピークに低下し続けるって説、知ってましたか? 「知能低下の人類史」を読んで 1
エドワード・ダットン、マイケル・A・ウドリー・オブ・メニー著「知能低下の人類史: 忍び寄る現代文明クライシス(春秋社)」を紹介する。産業革命以降、人類の遺伝的な劣化によって知能が著しく低下してきており、近い未来に現在の文明は急速に崩壊するだろうとの主張。内容は過激で、ところどころ不快ですらあるのだが、ある程度納得せざるをえないだけの科学的データが盛り込まれている。リンクまず本書では、人類の誕生から産...
収入に関しては、家庭環境による差は若い時だけらしい ~ 親ガチャについて考える3
親ガチャについて最終回。昨日予告したとおり、今日は収入に寄与する要素について。リンクまず前提として、遺伝の影響は子供の頃は大きく成長と共に小さくなりそうなものだが、実際は逆らしい。図は認知能力について、これまでに研究され発表された様々なふたごのデータをまとめたメタ分析の結果です(Haworth, et al., 2010)。児童期から成人期初期にかけて、遺伝の影響は40%から60%に上昇し、環境は共有環境も非共有環境もそれ...
才能は遺伝の影響が、学校の成績は遺伝、家庭環境の両方が影響するらしい ~ 親ガチャについて考える2
親ガチャについての続編。リンクまずは図をみてほしい。下の段ではそれぞれの性質への寄与率について、上から非共有環境(緑)、共有環境(赤)、遺伝(青)の比率がまとめられている。以下は引用。いくつかの例外はあるものの、ほぼすべての心理的・行動的特徴に遺伝の影響があり、その大きさは30~50%、ものによってはもっと大きいのもあります。とにかくほぼ普遍的にあるが、だからといって遺伝によってすべてが決まっているの...
遺伝の影響を調べる「双子の研究」ってどんなもの? ~ 親ガチャについて考える1
親ガチャという言葉が一時期流行った。ググってみるとこんな解説が。「子どもは親を自ら選ぶことはできない」という意味です。 人生を大きく左右する家庭環境や境遇などは運任せだということを指します。人によって定義は違うようだが、受け継いだ遺伝子より家庭環境に重点をおいた論説が多いように見受けられる。心地よい話ではないが、確かに真実。そして遺伝や家庭環境がその人の才能や人格に与える影響力の度合いは、ある程度...
確かに勤労の義務は憲法で定められてはいるが、そもそも僕に憲法を遵守する義務がないことはおわかりか?
以前、酒場でからまれたことがある。「アーリーリタイアなんて、法律違反だぞ! 国民には勤労の義務があるじゃないか!」そうなのだ。日本では、なんと勤労は義務として憲法に明記されている。実は法によって勤労が義務化されているのは世界中で数か国しかない。これはマッカーサー監督下で現憲法が作成された際、衆議院においてソビエト社会主義共和国連邦憲法の影響をうけていた社会党によって追加修正されたという説が有力だ。...
70畳のリビング、専用のゴルフ練習室、ホテルのような洗面・浴室。友人が夢のような豪邸を建てた
今から10年近く前の話。友人が豪邸を建てたので、遊びに行ってみた。延べ床面積700㎡超。70畳のリビングダイニングに、それぞれのための個室。半屋外のガーデンリビングもあって、これがまた20畳はありそうだ。さらには彼専用のゴルフ練習室まであって、2方向から録画し、フォームをチェックできるようになっている。大型の外車が3台余裕で入る駐車場。玄関は家族用と来客用のふたつ。すごくない?建築好きの僕としては、実に胸躍...
自著「4週間で幸せになる方法―Twenty-eight tips to create joyful life」では、幸せに生きるための行動術や思考法を、幸福学、医学、心理学、哲学、伝統仏教といった幅広い分野から選び出し、その中から特に重要で、比較的簡単に実行できる28のアイディアを紹介している。今日はお気に入り記事のひとつを抜粋して紹介したい。2日目 ありふれたことだって満喫できるはず昨日に続いて、今回も比較的簡単で、即効性の高い幸福度の...
怒りそうになったら、まず目先を相手から自分に向けてみよう~「怒らない、落ち込まない、迷わない」3
一昨日から紹介しているのはアルボムッレ・スマナサーラ著「怒らない、落ち込まない、迷わない(幻冬舎)」。リンク最終回である今日のテーマは「怒らない練習」について。p172~まず、怒ってしまったときは、「いま、自分の心は容量オーバーになっているんだ」「怒っている自分は進化できない弱者だ」と認識してください。外に向いていた目を、自分自身に向ける。それが最初のステップです。続いて、「自分はいま怒っているんだ...
「一切皆苦(いっさいかいく)」。すべてが苦だなんて大袈裟じゃない?~「怒らない、落ち込まない、迷わない」2
昨日から紹介しているのはアルボムッレ・スマナサーラ著「怒らない、落ち込まない、迷わない(幻冬舎)」。リンク今日のテーマは「苦」。仏教では「一切皆苦(いっさいかいく)」、すなわちすべてのものは苦であると説きますが、これは納得しがたい人も多いでしょう。「仕事は苦痛だけど、その後で一杯飲みに寄るのは楽しいよ。ゴルフだって楽しみだし」という具合に。この本では仏教での「苦」がわかりやすく説明されていたので引...
自我が錯覚というのは観念ではなく「事実」~「怒らない、落ち込まない、迷わない」1
今日紹介するのはアルボムッレ・スマナサーラ著「怒らない、落ち込まない、迷わない(幻冬舎)」。リンク自我について。P48~自我ほど厄介な代物はありません。自我は誰もが持っていますが、この自我こそがあらゆる不幸のもとなのです。私たちは、言葉を理解していない赤ちゃんの頃から、「自分」という実感を持っています。音を聞けば「私は聞きました」、何かを見れば「私は見ました」、食事をすれば「私は味わいました」と無意...
摂心会後の懇親会。老師様の立ち居振る舞いに感嘆、そして大笑い、の巻。
さて、摂心会の紹介シリーズ最終回。4日目の円了茶礼(閉会式)が厳粛な雰囲気の中で終わり、ここで「集中の合宿」は終り。摂心会のために東京から来てくださった老師を交えた懇親会になる。ここからは好きに雑談していいし、笑い声を立ててもいいとのこと。ちなみに老師の齢は80歳前後か? 禿頭で、摂心会中は常にしかめっ面のため近寄りがたかったが、円了茶礼が終わった今は穏やかな表情を浮かべている。禅堂に長机を「口」の...
昨日、摂心会で授かった公案が興味深かったと書いた。僕の通う禅道場での最初の公案は、「父母未生以前における本来の面目如何」に決まっているようだ。これは、親が生まれる前(あるいは相対という二元論世界が生じる前)の自分の姿は何かというもので、もちろん普通に考えても答えは出てこない。坐禅で禅定を深めることによって現在の二元論的価値観から抜け出し、絶対的領域に入り込んで「本来の面目」を掴み込んでこい、という...
7月11日の記事で、3泊4日の摂心会に参加する旨を記した。今度の摂心会では公案(禅問答)を授かってみようと思うというわけで今回、1年ぶりに摂心会(座禅合宿)にフル参加することにした。理由はみっつ。① 坐禅を組んでいると特に悟ったような気になるのだが、それが本当に悟りなのか、あるいはまったく別物の妄想に過ぎないのか、自分では判別しがたい② 1年前は死ぬほど辛かった摂心会だったが、1年坐り続けた今なら、以前ほどき...
自著「幸せの確率―あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ(セルバ出版)」から、余暇の過ごし方、お金、そして幸せについて書いている部分を抜粋する。遊びへの出費が減らせずに困っているひとには、ぜひ読んでほしい一文だ。“「お仕着せのレジャーはほどほどに ~自由な余暇を創造しよう」いつの間にか、ちょっとした休みを利用して、他県にまで足を伸ばすのが当たり前のような風潮ができてきましたが、そこまで余暇をア...
追い詰められて初めて打開できるのが公案 ~「なぜ、いま禅なのか」3
一昨日から紹介しているのは立花大亀著「なぜ、いま禅なのか(里文出版)」。リンク著者の立花大亀は臨済宗。禅宗には大きく臨済宗と曹洞宗があり、違いはいくつかあるのだが、そのひとつは「公案(禅問答)」のしめるウェイトがある。臨済宗は修行の一環として公案を行うが、曹洞宗では(あるにはあるものの)主たる存在ではなく、只管打坐、すなわちただ坐れと教えられる。僕が参加している摂心会は臨済宗系道場であり、僕も今回...
昨日から紹介しているのは立花大亀著「なぜ、いま禅なのか(里文出版)」。リンクまずは、自分(自己)について。P80~自分の心、それを読みとることのできるものは、自分をおいてほかにはありません。ですから、本来は、それは非常に簡単に把握できるはずのものなのです。しかしながら現代は、一方で、その自分を惑わすものがあまりにも多すぎるということ、それが現代人をして自己を失わせしめている大きな原因となっているので...
人間的観念を放棄し去ったときに残る物とは? ~「なぜ、いま禅なのか」1
さて、昨日から始まった禅シリーズ。今日紹介するのは立花大亀著「なぜ、いま禅なのか(里文出版)」。リンク立花大亀は明治32年生まれの禅僧で、平成17年、107歳で亡くなっている。まずは、悟りについて。p27~それでは、釈迦はいったい何を悟られたのか。(中略)われわれは「生まれた」ということを言うが、いったいこの「生まれる」ということは何か。たとえばこうして両手をポンとたたく。ここに音が生まれる。しかしそれは...
一切を手放すには「ただする」ことが肝要―ネルケ無方著「読むだけ禅修行」
昨日触れたとおり現在は道場で禅合宿中(のはず)なので、数日間はあらかじめ用意しておいた禅に関する記事を予約投稿していく。まず紹介するのはネルケ・無方「読むだけ禅修行(朝日新聞出版)」。リンクネルケ無方はこんな方(Amazon紹介欄より)1968年3月1日、旧西ドイツ・ベルリン生まれ。7才の時、母と死別してから人生に悩む。16才で坐禅と出合う。高校時代から禅僧になる夢を抱いて、坐禅道場に通い続ける。199...
というわけで今回、1年ぶりに摂心会にフル参加することにした。理由はみっつ。① 坐禅を組んでいると特に悟ったような気になるのだが、それが本当に悟りなのか、あるいはまったく別物の妄想に過ぎないのか、自分では判別しがたい② 1年前は死ぬほど辛かった摂心会だったが、1年坐り続けた今なら、以前ほどきつくはないのではないかもしれないそしてもうひとつ。③ 前回はまったくの初心者ということで、公案(禅問答)は受けなかった...
前回まで、池谷裕二氏による著書「夢を叶えるために脳はある(講談社)」を紹介し、新しい脳科学的知見は仏教の教え、今から2,500年前に釈尊が悟った内容を証明しつつあると述べた。僕自身、以前から坐禅には興味があり、我流で試みてはいたが、去年の6月から本腰を入れるようになった。地元にある臨済宗系道場の摂心会(坐禅合宿)に参加したのがきっかけだ。臨済宗の道場での座禅合宿に参加してきた。この手の行事に興味がある方...
ヒトは自作自演の映画を鑑賞しているだけなのに、その事実に気づいていない ~ 夢を叶えるために脳はある 3
一昨日から紹介しているのは池谷裕二氏による著書「夢を叶えるために脳はある(講談社)」で今日が最終回。リンクp541~僕らの脳は、生まれて以来、ピピピ信号しか受け取ったことがない。ピピピ以外の存在を知らない。ということは、脳の外部に「現実の世界(とされるもの)が存在する」という仮定に、根拠がないことになる。(中略)脳のピピピ信号の向こう側に、どうして、現実世界なるものが存在すると仮定できるのだろうか。...
僕らの脳は生まれて以来ピピピ信号しか受け取っていない ~ 夢を叶えるために脳はある 2
昨日に引き続き、池谷裕二氏による著書「夢を叶えるために脳はある(講談社)」のご紹介。リンクまず、アノテーションとは?p261人工知能の内部は抽象的な数字の世界。徹底的に意味が排除された、無味乾燥で味気ない世界だ。そこに意味を与えて、温かみと膨らみを持たせているのはヒトだ。無から有、冷から温を創るなんて、まさにヒトは創造神だね。このように、数字の羅列に現実的な意味を与えることを、「アノテーション(注釈...
ヒトにとって「わかる」とは「恣意的に焦点を絞り、その中でルールを見出すこと」に過ぎない~夢を叶えるために脳はある 1
今日から3回にわたり、池谷裕二氏による著書「夢を叶えるために脳はある(講談社)」を紹介したい。最初に断っておくが、この本は670ページにも及ぶ大作で、しかも前半で紹介した知見を利用しつつ、後半で回収、まとめていくという、ミステリーにも似た凝ったつくりになっており、その面白さをブログで簡潔にまとめるのは不可能だ。当ブログでできるのはせいぜい「つまみ食い」程度。興味が湧くようならぜひ本自体を手に取って頂き...
ジャン=ジャック・ルソー “この世の生活の幸福を求める私たちの計画はすべて幻想なのである。”
今回はフランスの哲学者、ジャン=ジャック・ルソー(1712年- 1778年)の名言。“この世の生活の幸福を求める私たちの計画はすべて幻想なのである。”本当にその通りだと思う。僕自身、医師としてフルタイムで働いていた頃はそれによって強いストレスを抱えていて、大幅に仕事を縮小したいと考えていた。僕にはまだ当分は扶養が必要な3人の子供がいるから、それを実現するにはある程度の資産が必要になる。そのために、より仕事に励...
アンドレ・ジッド “幸福になる秘訣は快楽を得ようとひたすらに努力することではなく 努力そのもののうちに快楽を見出すことである。”
今日はノーベル文学賞も受賞したフランスの作家、アンドレ・ジッド(1869年- 1951年)の名言。“幸福になる秘訣は快楽を得ようとひたすらに努力することではなく 努力そのもののうちに快楽を見出すことである。”これも本当にその通りだと思う。手前みそではあるが、自著
ラッセル vs ショーペンハウアー “関心や活動の対象は多い方がいい? 少ない方がいい?” ~ 幸せの名言
幸福に関する名言シリーズ。今日は2つの名言を比較してみる。ひとつはイギリスの哲学者、ラッセル。“人間は、関心を寄せるものが多ければ多いほど、ますます幸福になるチャンスが多くなる。”片やドイツの哲学者、ショーペンハウアーはこう言っている。“すべての物事を限局するのが幸福になるゆえんである。われわれの限界、活動範囲、接触範囲が狭ければ、それだけわれわれは幸福であり、それが広ければ、苦しめられ不安な気持ち...
ドイツのことわざ “幸福は婦人に似ている。若い者を好み、移り気だ”
今日紹介するのはドイツのことわざ、“幸福は婦人に似ている。若い者を好み、移り気だ。”これは最初、あまりに意味がわからなくて笑ってしまった。そもそも夫人は若いものを好むのか? そして、移り気なのか? それは人によるだろう、という気がする。幸福が移り気。これはわかる。幸せな気分が、ほんのちょっとした出来事で消えてしまうことは誰しも経験があるだろう。これはほとんどの場合、気の持ちようで解決できるのだが、そ...
ユダヤのことわざ “自分の力ではどうにもならないことは心配するな”~幸せの名言
今日はユダヤの格言。“自分の力ではどうにもならないことは心配するな。”「そんなのは当たり前」と思う人も多いかもしれないが、実はこれは意外とできていないことが多い。例えば上司が暴君で、それによってあなたの幸福感が損なわれているとする。これを自分で解決するとしたら、① 上司や人事課にかけあい、上司の、あるいは自分の所属部署を変えてもらう② 会社を辞めるのどちらかしかない。このどちらかを選択できるのなら、そ...
ベルナール・フォントネル“幸福の最も大きな障害は、過大な幸福を期待する事である”~幸せの名言
今日はフランスの著述家、ベルナール・フォントネル(1657年- 1757年)。多宇宙論の啓蒙書、『世界の多数性についての対話』が当時のヨーロッパ諸言語に訳され、知識階級に影響を与えた……そうだ(キイタコトモナイヨ)。さて、氏による名言はというと。“幸福の最も大きな障害は、過大な幸福を期待する事である。”ありきたりと言えばありきたりだが、これは本当に大切なポイントだと思う。自著、
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昨日、江戸から明治時代へと人々を取り巻く環境がどう変わっていったかについて書いた。実は労働を取り巻く環境も大いに変わっている。以下は自著「幸せの確率~あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」から引用。リンクフルタイム労働の歴史はたったの一五〇年! 昔のお気楽な働き方に学ぼう次に労働の歴史的な変遷についても触れてみましょう。そもそも人間は、いつから「生涯の大半を労働に捧げる」ことが普通だとされる...
一周忌ということで、伊集院静氏の本を読み返している。今日紹介するのは夏目漱石の人生をつづった伝記的小説「ミチクサ先生」。リンク夏目漱石は1867年生まれだからぎりぎりで江戸時代の生まれ。小説の中で描かれていた江戸時代から明治時代への生活の変化が個人的にはとても興味深かった。そもそも文学分野での僕の読後感想に興味のある人はいないだろうから、当ブログでは本筋ではなく当時の生活に焦点を当てて紹介したい。p29...
前回に続いて、池谷裕二著、「単純な脳、複雑な私」(朝日出版社)から、興味深かった箇所を引用してみる。リンク“右脳と左脳に違う単語を表示してみる。たとえば、左脳に時計、右脳にドライバー、と見せる。すると、目の前に並べられた物の中から、きちんと時計とドライバーを選べる。もちろん、本人には時計と表示されたことだけが意識にのぼる。左脳だからね。にもかかわらず、ドライバーも一緒に手に取る(内山注;ドライバー...
池谷裕二著、「単純な脳、複雑な私」(朝日出版社)の紹介。脳研究者である著者が母校で行った脳についての講義を書籍したもので、少し古い本なのだがこれが実におもしろい。リンクたとえば仕事の報酬と仕事のおもしろさとの関係について。ふたつのグループに単純作業を与えグループAには高めの報酬を、グループBには低めの報酬を与えると、どちらが仕事をおもしろく感じるのか?ぱっと考えるとAのような気がするが、実は低報酬の...
「人の幸福度はどのように決定づけられるか」についての知見を紹介する。まず、50%、人の幸福度の半分は「遺伝」によって決まるとされている。だから世の中には放っておいてもまず間違いなく幸福な人と、幸福になるのに大変な工夫が必要な人とがいることになる。遺伝が50%というのは多くの人が想像するよりも、大きいのではないだろうか?この結論は双子の研究によって得られている。遺伝子情報がほぼ100%同じ一卵性双生児と、5...
僕の住むマンションは東に歩いて5分で川岸、南に30秒で大きな公園、西にしばらく行くと海、北に歩いて10分で飲み屋街という、なかなか恵まれたロケーションにある。この街に住み始めてもう30年以上たつが、あまりに快適で他の土地に住もうという気にならない。ジョギングは川岸が快適だ。芝生の上を走ってもいいが、その横には整備されたジョギングコースもある。散歩や子供たちと遊ぶのには公園。遊具スペースの奥には芝が広がっ...
人はどのようにして幸福感をえるのだろうか?人の幸福度を決めるのは、次に挙げる3つの要素しかない。① 遺伝によってすでに決まっている、幸福に対する感性 もちろん、これはまったく変えることができない。② 幸福になるための環境 社会的地位、資産、美醜などはここに含まれる。 変えることはできるが、そう簡単ではない。③ 幸福になるための、活動や考え方 例えば感謝の気持ちを忘れないとか、人に親切にするといった、...
今日、紹介するのは養老 孟司氏の対談集「老い方 死に方(PHP新書)」。対談相手のひとりである僧侶、南 直哉(じきさい)氏の発言から、興味深く感じた部分を引用する。リンク南氏が考える「死を受容する方法」のひとつは、「90歳を超えること」とのこと。90歳を超えると、人間、あまりクヨクヨしなくなるのか、苦労して死ぬ羽目には陥りにくくなるようだ、とのこと。では、どのような人がそこまで長生きしているか、自身の経験...
今日紹介するのは永六輔さんの孫、永拓実さんによる“大遺言”(小学館)。リンク永六輔さんが残した言葉をエピソードを交えて紹介している本で、心に染みるフレーズがたくさんある。“P32知識でしゃべらず、知恵でしゃべる。何を説明するかじゃない。何を伝えたいか考える。“いつの時代も知識と知恵とを混合している人は多い。ものを調べるのに書庫が必要だった時代と違い、ネットがこれだけ発達した現代においては、知識のもつ意味...
ビル・パーキンス著「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(ダイヤモンド社)の続き。リンク今日が最終回。共感できなかった点について続ける。ゼロで死ねば遺産がなくなる。稼いだお金を子供へ残してはいけないのか、という疑問に著者は次のように答えている。p115~私は決して「子どたちに与えるべき金までを含めて、死ぬ前に使い果たすべきだ」などとは言っていない。子どもたちに与えるべき金を取り分けた後の...
ビル・パーキンス著「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(ダイヤモンド社)の続き。リンクこの本の論説にあまり共感できなかった点について、今日も続ける。p81多くの人が、死ぬ前に金を使い果たすのは怖いと考えている。私もそれには同意見だ。晩年を金の心配をしながら過ごしたい人などいない。誤解しないでほしいのだが、私は将来のために貯金すべきではないとは言っていない。必要以上に貯め込むことや、金を...
一昨日から紹介しているのは、ビル・パーキンス著「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(ダイヤモンド社)。リンク予告どおり、今日からはあまり共感できなかった点について述べる。p044人生は経験の合計だ。あなたが誰であるかは、毎日、毎週、毎月、毎年、さらには一生に一度の経験の合計によって決まる。最後に振り返ったとき、その合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しにな...
昨日から紹介しているのは、ビル・パーキンス著「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(ダイヤモンド社)。リンク今日は興味深い研究について引用。p195~もうじき失われてしまう何かについて考えると、人の幸福度は高まることがある。そのことをよく表す、大学一年生を被検者にした心理学の実験がある。一方のグループの学生には、30日後にキャンパスから遠く離れた場所に引っ越すことを想像させ、今後の30分後の...
今日紹介するのは、ビル・パーキンス著「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(ダイヤモンド社)。言わずと知れた大ベストセラーだ。「死ぬ時は資産額ゼロで」という主張はそれなりに過激に聞こえるがどうなんだろう? と手に取ってみた。リンク本書に興味をもってもらうには、「まえがき」からの引用が一番手っ取り早い。p3~まずは、有名なアリとキリギリスのイソップ寓話から始めよう。夏のあいだ、勤勉なアリ...
ガラス窓のパッキン部がカビて黒くなっているのが、ずっと気になっていた。FIREした今は豆に掃除しているので、こんなことにはならない。しかし当時、僕は開業医として忙しく、また妻も3人の幼い男の子の育児に奮闘していた。風邪をひかせたくないので冬はしっかり加湿。気がついた時にはガラス窓のパッキン部が黒くカビてしまっていた。カビキラーを使っても薄くならない(キッチンペーパーやサランラップで覆っても効果ゼロ)。...
29人の著述家によるエッセイアンソロジー「お金がない!(河出書房新書)」シリーズ、今日が最終回。リンク小説家、深沢七郎のエッセイ「かけすぎる生活費」から一部を抜粋。私は、人間は三日くらい働いて、あと十日くらいはぼーっとしているのがいいと思う。そのためには、生活程度を下げなければならない。贅沢をしてはだめだ。五万円する立派な背広を着るか、それとも二千五百円のジャンパーにするか、というとき、私なら五万円...
昨日からの続きで、29人の著述家によるエッセイアンソロジー「お金がない!(河出書房新書)」の紹介。リンク今日は漫画家であり江戸風俗研究家としても知られる杉浦日向子のエッセイ「江戸の、時間感覚・金銭感覚」から一部を抜粋。江戸時代の時間は不当時法です。日の出から日没までを六等分して、昼の一刻とし、日没から日の出までを同じく六等分して、夜の一刻としました。つまり、一刻の長さが、昼夜で異なることになります。...
なんとも直截なタイトルに興味を惹かれ「お金がない!(河出書房新書)」という本を手に取った。お金は人生にとってどれだけ重要なのかを問う、29人の著述家によるエッセイアンソロジーで、これが中々おもしろいので、本ブログでいくつか紹介したいと思う。リンク下記はエッセイスト、酒井順子によるエッセイ「お金」。一部を抜粋する。そんなある日、私はラオスに行く機会がありました。ラオスと言うと、国の名は知っていても、「...
以前にも書いたが、僕は若い時分にロンドンに住んでいたことがあるので、ある程度の英語を話す。今日は僕が失敗したり、落ち込んだりしたときに助けになっている、英語表現ベスト3を紹介したい。「なにもそこで英語を使うことはなくない?」という意見もあるかもしれない。これはうまく説明できないのだが、英語を使うと脳の何らかのスイッチが切り替わるように思えるのだ。前頭葉の辺りで「カチッ」と音がすることもある(これは...
以前から何度か書いてきているが、僕のメイン投資はMSCIコクサイに連動する株式インデックス投資信託。MSCIコクサイの対象は「日本を除く先進国株式」だから、日本株はあまり所有していない。なぜならば日本の将来を(経済的には)悲観ししているから。理由はいくつもある。イノベーションが起きにくい土壌、いつまでも撤廃されない無駄な規制、雇用流動性の低さ。特にいかんともしがたいのが諸外国と比べ異様なまでに低い労働生産...
僕の住むマンションは東に歩いて5分で川岸、南に30秒で大きな公園、西にしばらく行くと海、北に歩いて10分で飲み屋街という、なかなか恵まれたロケーションにある。この街に住み始めてもう30年以上たつが、あまりに快適で他の土地に住もうという気にならない。ジョギングは川岸が快適だ。芝生の上を走ってもいいが、その横には整備されたジョギングコースもある。散歩や子供たちと遊ぶのには公園。遊具スペースの奥には芝が広がっ...
人はどのようにして幸福感をえるのだろうか?人の幸福度を決めるのは、次に挙げる3つの要素しかない。① 遺伝によってすでに決まっている、幸福に対する感性 もちろん、これはまったく変えることができない。② 幸福になるための環境 社会的地位、資産、美醜などはここに含まれる。 変えることはできるが、そう簡単ではない。③ 幸福になるための、活動や考え方 例えば感謝の気持ちを忘れないとか、人に親切にするといった、...
年末も近いし、何か晴れやかなことがしたいなあと考えていたところ、古い記憶と共に突然ひらめいた。馬刺し!僕がまだ研修医だったころの話。全国規模の学会で初めて発表することになり、熊本に行った。とてつもなく緊張した発表を終え、その後の打ち上げで馬刺しを食べた。脂がのっていて、実に濃厚。衝撃のうまさだった。僕の住むエリア(東日本)でも、馬刺しは生産されている。しかし熊本で食べた馬刺しはまったく別物に思われ...
今日紹介するのは永六輔さんの孫、永拓実さんによる“大遺言”(小学館)。リンク永六輔さんが残した言葉をエピソードを交えて紹介している本で、心に染みるフレーズがたくさんある。“P32知識でしゃべらず、知恵でしゃべる。何を説明するかじゃない。何を伝えたいか考える。“いつの時代も知識と知恵とを混合している人は多い。ものを調べるのに書庫が必要だった時代と違い、ネットがこれだけ発達した現代においては、知識のもつ意味...
ビル・パーキンス著「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(ダイヤモンド社)の続き。リンク今日が最終回。共感できなかった点について続ける。ゼロで死ねば遺産がなくなる。稼いだお金を子供へ残してはいけないのか、という疑問に著者は次のように答えている。p115~私は決して「子どたちに与えるべき金までを含めて、死ぬ前に使い果たすべきだ」などとは言っていない。子どもたちに与えるべき金を取り分けた後の...
ビル・パーキンス著「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(ダイヤモンド社)の続き。リンクこの本の論説にあまり共感できなかった点について、今日も続ける。p81多くの人が、死ぬ前に金を使い果たすのは怖いと考えている。私もそれには同意見だ。晩年を金の心配をしながら過ごしたい人などいない。誤解しないでほしいのだが、私は将来のために貯金すべきではないとは言っていない。必要以上に貯め込むことや、金を...
一昨日から紹介しているのは、ビル・パーキンス著「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(ダイヤモンド社)。リンク予告どおり、今日からはあまり共感できなかった点について述べる。p044人生は経験の合計だ。あなたが誰であるかは、毎日、毎週、毎月、毎年、さらには一生に一度の経験の合計によって決まる。最後に振り返ったとき、その合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しにな...
昨日から紹介しているのは、ビル・パーキンス著「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(ダイヤモンド社)。リンク今日は興味深い研究について引用。p195~もうじき失われてしまう何かについて考えると、人の幸福度は高まることがある。そのことをよく表す、大学一年生を被検者にした心理学の実験がある。一方のグループの学生には、30日後にキャンパスから遠く離れた場所に引っ越すことを想像させ、今後の30分後の...
今日紹介するのは、ビル・パーキンス著「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(ダイヤモンド社)。言わずと知れた大ベストセラーだ。リンク本書に興味をもってもらうには、「まえがき」からの引用が一番手っ取り早い。p3~まずは、有名なアリとキリギリスのイソップ寓話から始めよう。夏のあいだ、勤勉なアリは冬の食料を蓄えるためにせっせと働いた。一方の気楽なキリギリスは自由に遊んで過ごした。やがて冬が到...
僕にとって2冊目の本となる”4週間で幸せになる方法 Twenty-eight tips to create joyful life”。昨日に続いて、アマゾンの自著ページからその内容を紹介する。今日は、「出版社からのコメント」という欄。“日々の生活から幸せを感じられない・・・。幸福の本は何冊も読んだのに、さっぱり効果がない・・・。と嘆く、そんな人に朗報!!1日たった5分の読書で、幸せ習慣がばっちり身につくのが本書の特徴です。著者は医師として、作...
僕にとって2冊目の本となる“4週間で幸せになる方法 Twenty-eight tips to create joyful life”。リンク今日はアマゾンの自著ページからその内容を紹介したい。“内容紹介幸せに生きるための行動術や思考法を、幸福学、医学、心理学、哲学、伝統仏教といった幅広い分野から選び出し、その中から特に重要で比較的簡単に実行できる28のアイディアが紹介されています。 毎日1つ、5分程度で読める分量の記事を読み、その内容を意識しな...
滅多に物を買わない僕だが、先日、ブラック・フライデーの特売を期に、エアロバイクを買った。理由は3つ。ひとつは、子供が勉強前、あるいは勉強中に漕ぐと能率が上がるらしいから。以下は過去の記事からの引用。子どもの学力アップにどう運動を取り入れるべきか ~アンデシュ・ハンセン著「運動脳」のご紹介3総合的に見れば、あらゆるデータは同じ結論に行きつく。運動をすれば頭がよくなる。だが、知能指数の高さと相関性があっ...
今日、紹介するのは養老剛司氏の対談集「老い方 死に方(PHP新書)」。対談相手のひとりである僧侶、南 直哉(じきさい)氏の発言から、興味深く感じた部分を引用する。リンク南氏が考える「死を受容する方法」のひとつは、「90歳を超えること」とのこと。90歳を超えると、人間、あまりクヨクヨしなくなるのか、苦労して死ぬ羽目には陥りにくくなるようだ、とのこと。では、どのような人がそこまで長生きしているか、自身の経験か...
29人の著述家によるエッセイアンソロジー「お金がない!(河出書房新書)」シリーズ、今日が最終回。リンク小説家、深沢七郎のエッセイ「かけすぎる生活費」から一部を抜粋。私は、人間は三日くらい働いて、あと十日くらいはぼーっとしているのがいいと思う。そのためには、生活程度を下げなければならない。贅沢をしてはだめだ。五万円する立派な背広を着るか、それとも二千五百円のジャンパーにするか、というとき、私なら五万円...
昨日からの続きで、29人の著述家によるエッセイアンソロジー「お金がない!(河出書房新書)」の紹介。リンク今日は漫画家であり江戸風俗研究家としても知られる杉浦日向子のエッセイ「江戸の、時間感覚・金銭感覚」から一部を抜粋。江戸時代の時間は不当時法です。日の出から日没までを六等分して、昼の一刻とし、日没から日の出までを同じく六等分して、夜の一刻としました。つまり、一刻の長さが、昼夜で異なることになります。...
なんとも直截なタイトルに興味を惹かれ「お金がない!(河出書房新書)」という本を手に取った。お金は人生にとってどれだけ重要なのかを問う、29人の著述家によるエッセイアンソロジーで、これが中々おもしろいので、本ブログでいくつか紹介したいと思う。リンク下記はエッセイスト、酒井順子によるエッセイ「お金」。一部を抜粋する。そんなある日、私はラオスに行く機会がありました。ラオスと言うと、国の名は知っていても、「...
以前にも書いたが、僕は若い時分にロンドンに住んでいたことがあるので、ある程度の英語を話す。今日は僕が失敗したり、落ち込んだりしたときに助けになっている、英語表現ベスト3を紹介したい。「なにもそこで英語を使うことはなくない?」という意見もあるかもしれない。これはうまく説明できないのだが、英語を使うと脳の何らかのスイッチが切り替わるように思えるのだ。前頭葉の辺りで「カチッ」と音がすることもある(これは...
以前から何度か書いてきているが、僕のメイン投資はMSCIコクサイに連動する株式インデックス投資信託。MSCIコクサイの対象は「日本を除く先進国株式」だから、日本株はあまり所有していない。なぜならば日本の将来を(経済的には)悲観ししているから。理由はいくつもある。イノベーションが起きにくい土壌、いつまでも撤廃されない無駄な規制、雇用流動性の低さ。特にいかんともしがたいのが諸外国と比べ異様なまでに低い労働生産...
アンデシュ・ハンセン著「運動脳」のご紹介。今日が最終回。リンクなぜ運動が脳にここまで重要なのか? ひとつの仮説が紹介されている。p343~人類の歴史を1日に短縮すると、私たちは午後11時40まで狩猟採集生活を送っていた。そして工業化社会が始まったのは、午後11時59分40秒。1日が終わるまで、あと20秒というときだ。(中略)ほかの生物が進化を遂げる年月を思えば、人間の進化がいかに気の遠くなるような年月を要するかが...
アンデシュ・ハンセン著「運動脳」の紹介を続ける。今日の最初のテーマは「頭の中からアイディアを取り出す」。本書では著名人たちの運動の仕方が紹介されている。(p252~)リンク・村上春樹は作品の執筆中は毎朝4時に起床し、午前10時まで仕事をする。昼食をとったのちに10キロのランニングを行い、それから水泳をする。・アルベルト・アインシュタインは、自転車をこいでいるときに相対性理論を思いついた。・日中、ベートーヴ...