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  • to deep inside me

    ★ きょうで3月も終わり 貧しい生活も終わりにしたい 朝になってH氏からメール、 歌誌の原稿に訂正の指摘、 さっそく直してだす あしたには見本刷りを発注する予定なので、 時間があまりない H氏からの反応はまだない 無為であるしかないさもしさ 臨在感的把握にやられ、 躰のあちらこちらが痛む さっさと作業を完了したいが、 返事がなくては動けない おれはおれの畦に釣り糸を垂らすだけ 水禽は穏やかだ 流動体によって支配された区域で、 おれは帽子を失った 配列の確かさとか、 車の色だとか、 電装系の故障だとか、 そんなものはどうでもいい なんとか今夜中になにもかも完成させて、 あしたの金を計画的に遣うこ…

  • shoot the guitarist

    ★ きょうになって待ちに待った原稿が届いたけれど、 未消化な文章だった 途中で終わってるところもあるし、 意味が通じない箇所もあった きっとむちゃぶりが過ぎたんだろう けっきょく文章や構成を補うことになった そして著者校正をお願いした それが終わって午睡、 起き上がって、 表紙をつくった 歌誌「帆(han)」2024 春 第3号 なんだか、あまりしっくりと来ない まるで胸躍らない 時間だけが過ぎていった そんでもってもう夕方、 原稿を登録してみる 出版コストが暴騰して、1冊¥1,500になってしまった 苦悩とも恥辱ともちがう感情がおれの脳髄を駈け上る 正直、歌誌はこれで休止だ 来月から売り込み…

  • motivation for life

    39歳からの本格アコースティック・ギター 作者:打田 十紀夫 リットーミュージック Amazon 39歳からの本格ブルース・ギター 作者:安東 滋 リットーミュージック Amazon ★ 人生のためにやれることが乏しい きょうも原稿が来ない 夢のなかでおれは ”こんなことやってる場合か!” と叫んだ、 そして”さっさと音楽をやるんだ!” とも叫んだ たしかに今月買ったギターもずっと触ってない 独習する気になれないんだ じぶんが獲られるだろうものを はじめから放棄している たしかに文藝の完結をしっかりやりたいのだが、 予定では9月までかかる 1年かけてこれまでの作品を周知していくというのは金も時…

  • sleeping in fear

    ★ 歌誌はなかなか完成しない 来る予定の原稿がまだ来ない 正直、不安だ きょうはなにもやってない 今月は工賃で¥16,000以上も入った ¥6800ほど電気代で逝ってしまった あとCD2作、 ルルーズの『ルル』、 坂本慎太郎『まともがわからない』初回盤、 あとは味覇、 業務スーパーで燕麦や乾燥わかめ、刻み玉葱、ゴーヤー、鰯、卵を買った なかなか体重が減らない もうずっと75㎏に戻らない 脂質の取り過ぎかも知れない 朝に茹で卵、昼に燕麦、夕に蕎麦 去年、75㎏まで落とせたのはいったいなんだったのか いまだにわからない──たぶん禁酒のせいか あしたはどうなるだろう 最近、ちっともやる気が起きない …

  • 小説のあいまに

    名も知らない少女に 秋も深まりをみせている。いまだ蚊の残党をみることもあるが、いなくなってきていることはたしかだった。鈴虫がようやく現れ、おもてにかすかな歌を供す。わたしはそれに耳を傾けてみた――こんなふうにたまにはきれいな書きかたをしてみる。わたしはきれいなこころのもち主ではない。穢らわしい、うすよごれたもののひとりに数えられる。あるひとによくいわれたものだ、あんたは酒でだめになった、下品になったと。しかしそれはちがう。誤解だ。公園で寝たり、イエローハットのごみ置き場で寝たり、呑まず喰わずで飯場をめざすようなことが、ものすごくみじめでくだらないことが、多すぎたためだ。それにどうもわたしは幼児…

  • オイルサーディンによって書かれた詩論

    * 窓からそとを見る。どうしてあんなところに大型トラックが停まっているのかとおもう。これぞ詩だ。いまさらいうべきことなんかない。わたしが詩というものを書いてきて、もはや15年になる。年数はどうだっていい。どうして詩などという、おそらくこの世でもっともあやふやでいかがわしいものなんぞに身を窶してきたのか。まったくもっておぞましいばかりだ。あいもかわらず、『ユリイカ』や『現代詩手帖』には採用されない。かつていちどだけ『詩と思想』に載ったことはあるが、どうにも時数の規定に合う詩が書けない。もはやスタイルはできあがってしまい、あとはそれをぶち毀すほか、できることはないと来る。わたしには行き場がないんだ…

  • インターネットと詩人たち

    いわば情報社会における人間相互間のスパイである。 寺山修司/地平線の起源について(『ぼくが戦争に行くとき』1969) 小雨の多い頃日、わたしは自身を哀れんでいる。あまりにもそこの浅い、この27年の妄執と悪夢。なにもできないうちにすべてがすりきれてしまって、もはや身うごきのとれないところまで来ている。あとすこしで30になるというのにまともなからだもあたまもなく、職までもないときている。そのうえ、この土地――神戸市中央区にはだれも知り合いすらいない。もっとも故郷である北区にだってつながりのある人物はほとんどない。 わたしが正常だったためしはいちどもないが、日雇い、飯場、病院、どや、救貧院、野宿、避…

  • からっぽの札入れとからっぽのお喋り

    * 雑役仕事と金が尽きて、もうしばらくになる。おかしなもので足りないときほどしたくなるものだ。創作や自涜、どちらも空想と実感を一致させてゆくという点でよく似ている。台所には甘味料、香辛料、油、肉などなし。あるのはしなびた野菜のいくつかと、わずかな麺類。そしてとうとうあいてしまった靴の孔――そこへ公園のベンチがこちらに近寄ってくる。 おかしなものであまっているときはこういった苦痛について、おそろしく鈍感で、まえにも遭った、経験済みの苦痛をまたしてもやらかしてしまう。反復また反復、おそらく精神医学じゃあ、とっくに名札のついた動きなのだろうが、こちらとしてはどうにもならない。それを知ったところで日雇…

  • you gonna take me to haven

    ★ 創作表現講座というものを開くことになった。 べつにおれが偉くなったわけじゃない。 相手から頼まれてそうなった。 おれに教えられることなんかあるのかとおもいながら、 それも今月分の受講料は頂いてしまったし、 来週からは本格的に教えねばならない。 しかしおれが教えられるのはおれのルートであって、 相手の最適解ではないということだ。 階段の踏み板を踏み外すような詩論を相手に押しつけていいものか戸惑う。 おれはいったいなにをやってるのか。 おれの恥辱と宿業の果てにある詩学、 まぎれもない詩心でやり抜いた人生たち、 それらを伝えるには、けっきょくおれの本を読んでもらうしかない。 おれの詩論を読んでも…

  • 光りになれない。

    夢の時間も砂嵐のなかに消えてしまうだろう そんなテレビジョンの懐いでのなかで 光りになれなかったひとたちと 一緒の場所で出遭ったのは 真昼の淡い幻想だった いまだほんものの喜びが見えない劇場の舞台で、 おれはなんだか酔っ払ったように手紙を書いていた 始まりも終わりもわからないクラインの壺のような手紙を きみに宛てて書いていたはずだったんだよ 索漠とした心に夏の光りが眩しい おれたちは光り、そのものになりたいと願う この祈り、そしてひらかれたままの瞳 アリゾナの沙漠地帯で取り残されたテレビがひとり放送を始める時間から ゆっくりと立ちあがってしまったリャマを撃ち殺すという作劇 鉛筆いっぽんでおれた…

  • 映画『PERFECT DAYS』──あるいは安全なる賭け

    www.youtube.com www.youtube.com ヴィム・ヴェンダース監督はあるインタビューのなかで、本作の主人公・平山を僧侶に喩えている。宗教世界の求道者としての人間と、世俗世界での労働者を混同した件の表現には違和感しかなかった。インタビューそのものは作品の理解を助けてくれるという意味でよかったとおもうし、主人公の公衆便所清掃人・平山がどういった過去を経験して現在に至るのかが明瞭になっており、読む意味は多いにある。しかし、監督が話せば話すほどに、映画とのへだたりを感じずにはおられない点ではよくなかったとも感じる。

  • わが長篇小説に寄せる詩篇

    裏庭日記 われわれという辞がいやで、つねに単数形で生きてきた なにを語るにもひとつに限定してからでなければ安心できない おれたちや、ぼくらといった主語を憎み、空中爆破したくなる おれは決しておれたちじゃないし、 おれは決してぼくにならない あらゆる咎、そのどれともちがう声音で、 おれは喋ってきたし、裏庭を見ながら、 父の暴虐に耐えて来た かの女たちはもはやどこにもいない スタンドにも学校にも、あの長い修学旅行にさえも 終わってしまった時代、その光景を映写しては頭脳に水が湧く 閃きのなかでもどらないまぼろしを追いかけようと足搔くおれ 友だちなんかいなかった、仲間なんかじゃなかった多くのひと 夢の…

  • 金魚

    真夜中じゅうずっと悲しいニュースや情勢に耳をかたむける おれの辞書にだれかが書き加えた永遠のせいで、 眠ることもできないから 雨が降りやんだ、その沈黙を だれかがやぶって来るのを期待しながら やはりだれも来ないのだという予感 愛のないまなざしをみずからにむける、おれのよすが 金魚は鉢のなかを一回転する、 かの女は素晴らしい おれもかの女のようにぐるぐると泳ぎつづけていられたらとおもう 終わってしまった寸劇のように儚く、幼い賭けだった人生 最後のページを彩るはずのヒロインはいない 夢想のなかで、 出会った数々の酔狂人ども 偶然と渾名された少女がスカートをゆらす場面 破壊された駅で迷子になった大人…

  • surely

    だれのものでもない両手で だれかを傷つける 呼び鈴がおれの耳に 爆発している やり過ごすことのできない咎に身をふるわせて やはりだれも おれを諒解しないというところで 合点する 他人の顔に鉈を下ろして、 それでもだれに気づかれないままで終わる きょうことはぜんぶ忘れる、だれかがいったように忘れる それでも、おれはおれを赦せないでいるんだ ラジオがいうんだ、──あの世は天国だって、 おれはおもうんだ、 それを地獄の住人たちに伝えてやれよって 雨のなかで待たされている多くのひとたちに伝えてやれるんだって それがお好みの事実ならねってさ でもおれもまた通り過ぎるんだ、退場役のエキストラのひとりだって…

  • put on airs in isolation

    今後の予定と方針 * 燃えあがる水が黄金色に染まってゆく。おれはおれでないもののために武装してその前線に送り込まれた。さて、今年で40だ。腹を括って生きなきゃならない。女は欲しいと繰り言をするけれど、同居はしたくないな。たまに逢ってじっくりつき合いたい。ほかの男がいてもいい、ただおれのまえではおれの女でいてくれればいい。セックスには期待していない。とにかくかっこいい美人で、ショートカットで、ファッションセンスがあればいい。ごくたまに競泳水着かウォーターポロを着用してくれれば大満足だ。あとはおれの作品に理解があるだけでいい。 1年かけて作品を売り込む、宣伝すること。そのために献本リストをつくった…

  • 憐れなるもの

    brianmchenry.bigcartel.com あるいは「おれはイアン・カーティスのものまねに過ぎない」。 深夜、たったひとりでイアン・カーティスのものまねを踊っていたら、 朝になって苦情の電話が管理会社からかかりやがった バリトンで吼えながら、「残虐行為博覧会」はまずかったんだ せめて「死せる魂」にするべきだった イアンを身ぶり、手ぶりするのは危ないことだ もっと突っ込んでいってしまえばキ印だった おれはきれいに、きれいに死にたい 淫欲時代を懐かしみながら、 最後の盃を慈しむ そんな光景をおもいながら、それでも死ねないでいる スコットランド・ヤードに追跡されるという妄執とともに 21世…

  • Psyco killer

    www.youtube.com www.youtube.com www.youtube.com nme-jp.com 米機の空爆で焼き尽くされた東京が敗戦後、立派な大都会に蘇生したのと同様、ガザ地区も一度は根こそぎ破壊するのは仕方がなく、むしろ巨悪を払うのに必須のプロセスだと嘯くイスラエルのツィピ・ホトベリ駐英大使。虐殺のため東京空襲と復興を引き合いに出すな、と言いたいhttps://t.co/si52hiwjFR pic.twitter.com/QQKpgy5wB3 — ロバート キャンベル (@rcampbelltokyo) 2024年1月13日 リナ・サワヤマのNME最新記事、トーキング…

  • 週明け

    シルヴィア・プラスの遺体写真を眺めながら昼餉を片づけていた ガス・オーブンに突っ込まれたかの女の上半身、 死の直前に最高のユーモアを発揮したという、 モリッシーの言葉を懐いだす おれにとっての『ベル・ジャー』はいまだ いまだ見えないままで 遙か未来にあるだろう、展望だろうと希望だろうと、 そんなものなんかハナから信じちゃいないおれだって、 少なくともじぶんの死を観察し、批評するぐらいの場所と時間が欲しい だっておれ自身がおれの最高の観客だから 汽笛の聞える丘でドアを施錠する 意味論のながい道を逆走してここまでたどり着いた だれかがおれを見守ってくれていればいいとおもいながら そんな幻想を永久運…

  • 赤い柄の鋏(2005)

    はずんだ綿パンの臀が木の向こうに沈んでいく 赤い柄の鋏をもって姉は花狩り 嵐の翌日に万物はゆるみきって ところどころ溶けている 濡れているものはどれもこれもイヤラシイ 妹たちは犬の散歩に頑としていこうとしない そのいっぽうで遭難者たちは 夕までにみな帰る 濡れていたものは乾き 狸は庭から引き揚げ 鳥は廃ダムの巣にもどって ただひとり狡猾なおれが昇りたての月をもぎ取っていく 鋏をもって姉は目下、行方不明

  • おれの徒然〈10〉「ギター買った。」篇

    ★ 先日、nagiのkuroというギターを買った。新品で¥43,000ほどだ。以前ギターはLAGで新品だったら¥25,000だった。今回は少々奮発した。そしてその後遺症か、いささか酒に呑まれてしまった。というわけで今月はもう文なし。こいつを弾きまくって、積年のまちがった弾き方を卒業したい。前回が木目にグロス加工というわけで、今回は黒にマット加工。なかなかに味のあるボディだ。 アコギ NAGI GUITARS kuro アコースティックギター初心者 フォークギター入門【White Guitars】【宅配便】価格: 43890 円楽天で詳細を見る ★ きのう、入手してからはじめてTIARA ⅱで撮…

  • 速度狂(2003)

    www.youtube.com 詩に感傷も美しさももういらない そんなものはおやじやおふくろにぬりたくって 臑を齧るときに使えばいい ねぐらでダサい文学青年きどりよ、土台 きみはことばを定規で測れても 感情をことばになんかできまいよ 感情そのものが足りないのだ いついつまでもひとの評価を気にしつづけて なにも書けなく なるといい なにわナンバーの乗用車 急に停まるな 夜のふたり乗りは危険だよ おれがうしろから見えているからな 歩いて くる 短すぎるスカートの高校生、三人 うしろからそっとスカート捲りがしたくなった パンテイの人気商品調査ってやつがしたくなった でもスカート捲りなんてもう ふるく…

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