新機能の「ブログリーダー」を活用して、中田満帆さんの読者になりませんか?
1件〜30件
不運なほどになにものにもなれないで 御幸通を歩き、やがて小野浜公園にやって来る、 老人たちにまじって、 おれも炊きだしに並ぶ それだけの救い 人身事故みたいな事実の積み重なりのなかで、 花が咲く、 剪りとられ、 枯れる ジム・モリソンがステレオのなかで「放牧地帯」を吼える ただ生きてるってことが恐ろしいまでに迫って、 支払とか、 呑み喰いとか、 マスを掻くだとか、 かつてあったはずのものに引き寄せられてしまうときとか、 とにかく、そんなものに恥ずかしいくらい恐怖する 夢のなかで声がした、 おれは訪ねた、 だれだって、 声は若い男だった 「おれだよ」 それだけいいかえして夢も醒めた 過古にすがろ…
07/01 7時40分に起きる。湯浴み。喰うものがない。日記を加筆して投稿。9時になったら口座を確認する。金が入ったら、公共料金の支払ののち、代引きで来るPCの分をとっておく。公共料金と代引きで¥46,000降ろすことにする。9時、コンビニで公共料金を払い、酒を買ってでる。帰ってiherbを見る。プロテインとリッパーが欲しいが、それだと8千500も消えてしまう。とりあえず、リッパーはやめる。製本直送で本を発注。だいぶ迷った。予算が少ないからだ。けっきょっく「旅路」を6部(うち1部は森先生にだ)、「広告」を3部、「ぼくの雑記帖・補遺」を3部、「point boreak」を10部にした。来月には「…
チャールズ・ブコウスキー「ポスト・オフィス」'71年Black Sparrow Press 1971 ポスト・オフィス (幻冬舎アウトロー文庫) 作者:チャールズ ブコウスキー メディア: 文庫 Post Office 作者:Bukowski, Charles 発売日: 2009/04/02 メディア: ペーパーバック あれは、'03年の11月の暮れだったとおもう。おれは18歳だった。同級生のNがおれを仕事に誘った。三田郵便局の配達だった。それから、それを聞いたSがほかの郵便局に誘った。場所がちかかった。でも、おれはやつが苦手だった。けっきょく前者を撰んだ。おれは弥生が丘3丁目、4丁目の区画を…
夏のあいだじゅうずっとおれは父の命令で草を刈ってた 前庭、裏庭、通路、そして隣の空き地、まえの空き地を あらゆるものごとは、あまりにもたやすくおれを突き落とす 汗だくになって、へたり込んでるおれに父が罵声を浴びせ、腕をふりあげる 毎年、ずっとつづくこの光景の終わりにはいったいなにがあるのか 溝に溜まった草を拾い、籠に入れて、焼却炉に入れた あの夏のすべて、そして惨めらしさ、そして恐怖 いつ終わるとも知れない仕事 じぶんの望まないところで起きる、 さまざまな摩擦、 そして終末が約束されないところで、 みずからの熾きを知るせつなさ 老衰を待つ植物たち、 自然の自己批評のなかで、 立ちながら滅ぶ木々…
とうとう36になった。あと4年で40男のできあがりというわけだ。特別、意味があるわけでもない生活。今月も先月とおなじように経済的に追いやられてる。いや、みずからを追いやってる。くだらない古本蒐集をやったり、食生活を無理に変えようとして、残金の少ないなかで、多くの決断を強いられてるというわけで、おれはブルージー。そしてジャンプできない高みを見あげ、じぶんの変化をもっと意識的に早めなくてはとおもう。とりあえず、きのうから酒をやめた。そして買いすぎてしまった、まずい燕麦を喰ってる。金があるうちにパスタでも買っておけばよかったのに。身近なひとも恋人もいない36年。仕事探しに失敗して、湿気の多い室でダニ…
初の短篇集「旅路は美しく、旅人は善良だというのに」のオンデマンド版を販売開始します。下記のリンクから注文できます。よろしくお願いします。 旅路は美しく、旅人は善良だというのに *11 れもんの若い木々 *47 愛についてのみじかく、そして淡いなにか *64 ディック・フランシスを読んだことがない *70 家出娘 *82 ひと殺し *84 からっぽの札入れとからっぽのお喋り *94 インターネットと詩人 *100 小説のあいまに *105 おもしろおかしく生きて死にたい *112 みずから書き、みずから滅びるってこと。(Reprise)*137 オイルサーディンによって書かれた詩論 *160 パ…
06/01-6/06 酒に溺れ、無用な買いもので金を喪う。8千円の古書を買い、7千円でポルノDVDを買った。1万近くをプロテインとサプリに遣った。それから高い本を2冊買い、CDを2枚買った。まったく計画性がない。給付金がでるまで大人しくしてるべきだった。加えて痛いのは、「【SMBCデビット】口座残高不足に伴うご入金のお願い」というメールが来たことだ。いったい、なんで決済がその日のうちに完了してないのか。あした電話するという。ダイエーで未払い状態になってるというが、いままでそんなことはなかった。 06/07 きょうも給付金なし。iherbからサプリが届いただけだった。酒をやめられない。 06/0…
緑色の帝国のなかで なにも欲しがることもなく、 かといってひとりでいるのが寂しいときに 心の澱をみずから確かめて、 なんでもないような貌を気どる ぼくはきみが好きだっていう論証 とくになにに持たない手で きみの頬を撫でるとき、 決まって知らない人種が 通り過ぎるのを感じるんだ なぜって? そう仕向けられたからだもの 畸形の祝祭性のなかで たったひとり取り残された子供が 馬の死骸に泣き、その死骸を喰うとき ぼくはいっそう怒った茎を手折って、 ふたたびきみのなかに這入るんだ どうぞ、 このろくでなしの館へ きみというきみが決して輝けないところで たぶん妄想とか、空想とか呼ばれたものをいま、 くり返…
見あげればただ茫漠として、 浮き雲の愉しさを識る なにかがおかしいとおもう指先の世界で たったひとり雲を見てる心象の果てなんか ぜんぶ、くそ喰らえだなんて、 嘔き棄てたくなってしまい、 やがてさようならの、 余韻もなく、 果実と、 鉄の、 ゆくえも知れないところで、 碍子がゆれ、 電話線が断ち切られるのさ ぼくの解剖学のなかでいまは湿った心が、 愛善居士と名乗って、 だれも知らない汗腺のぬめりとか、 瓜を切ったあとの、 生温さとか、 どうでもいいようなことに気づくだけ どうでもいいようなことに追いまわされるだけ 浮き雲は元気に 太陽に曝され、 浮き雲は鈍重に 大気のなかで乱れ、 やがて太ってし…
おれときみが理解し得ないところでずっと坑を掘ってる 他者とはわかり合えないものの、集合体 靴篦を忘れる、調理器を抛る だれとも共有されない時間だけが増え、 そのあいまにだれかの声を聴きたくなる けれどなにも通って来ない壁があるだけで きっとそれは仕舞われたまんまの五月人形みたいなものだ 雨季は過ぎた、だれよりも早く立ち去っていき、 ツルハシの重さが、なんとなく手に余るころ、 黄色い室が改装され、ひとが死ぬ おもいはぐれた群れのなかで、 たったひとりでいることに厭き、 それでも、だれにも手を繋いでもらえないとき、 子供みたいに叫ぶんだ 「ぼくを見棄てないで、 ぼくをおきざりにしないで」と そうは…
アルベール、おまえは酒の呑みすぎだってきみはいった おれはアルベールなんかじゃないって、ぼくは返した 受話器のむこうから、きみの恋人の声がしてた かの女は怒ってた、――長電話、やめて! でも、ぼくもきみもたっぷり2時間は喋った 喋って、喋って、喋りまくった どうしたものか、ことばの切れ目が見つからない きみが語るジャズ、そして映画 おれが話す、文学についてのたわごと リー・マーヴィンとアダム・ドライバー マックス・ローチとリチャード・ウェイト レオス・カラックスと中平康 いつのまに電話は切れて ぼくはまったくひとりになる なんだかぜんぶが恥ずかしい気分で 台所に立って、水を入れ、手を洗う アル…
ぼくというぼくは幾年もさ迷いつづけてきた 20から27までのあいだ、どれだけ多くの場所にぶっついてきたものか 口入れ屋と、飯場、病院、施設、どんな場所でも書くことを手放さなかった 26のとき、恩師を怒らせて、かれはそれまで送ったぼくの詩篇をすべて焼いてしまった そのいっぽうでぼくはHDDの故障でデータを失い、さらには投稿サイトのアカウントまで消してしまった いまでもときどき、失った詩について懐いだすときがある 「さらば青春」 「ぼくの墓」 「あさり」 「からす」 「雪のてっぽう」 「揺蕩うとき」 「風や、風や、風やら、」 「少女と旅」 「われら走者」 「詩とうそ」 「詩と詩人について」 「青年…
牧人みたいなおもざしをして、 きみが藪のなかへ去ってしまうとき おれはかつてのことをおもいだす 豊岡の竹野で大衆演劇の一座にいたことを 読売テレビのディレクターがおれを演出してたこととか どうだっていいことを考え、本質から逃れようとするおもい 役者たちにあるのは脂身と、ギャンブルだけ 粗野な男たちと野卑な女たち だせえジャージーを着て、楽屋をうろつく おれはおもった、――こいつはいけ好かないと やがて一座は静岡へ 小汚い宿で 夜通し荷物を運んだ 坑のあいた床、見棄てられたバー・カウンター そしてなんの見所もない土地とか ディレクターは土足禁止をやぶって、 カーペットのうえを歩く そして芝居が始…
かつて解剖学のはじめから 積年に至る人類の幻想 ペニスを持ってるからといって男とは限らない ペニスを持ってるからといって男とは限らない ペニスがないからといって女とは限らない かたときも手放せなかった天使のようなもの そんなものの在処をきみが知ってたとしたら? たった一度でさえも裏切りががまんならないときに 愛するものが存在しないと気づかされる、ああ、そうだ ペニスを持ってるからといって男とは限らない ペニスを持ってるからといって男とは限らない ペニスがないからといって女とは限らない ブリキのペニスよ、 おれの下半身に勃起しろ ブリキのペニスよ、 バスキアのように勃起しろ ブリキのペニスよ、 …
スパゲッティに飽きてひたすら蜆汁を啜ったのは午后、 まだ裸になれないひとびとのなかで奥まった歯ぐそをほじって、 長年の夢みたいなうつくしい隣人たちと罵声を浴びせあう 憂いを含んだ夕べ、牛丼屋のテイクアウトがやかましい通り おれは詩を書くように小説が書きたい デニス・ジョンソンの短篇集を読み、夢魔の到来を待つ その頃合い、西瓜で武装したテロリストがおれのドアを叩き、 エホバの証人や天理教よりも質のわるい呼び鈴が鳴る、 おれは応えない ヘビイチゴでいっぱいの弾倉を確かめ、 スモモで充たされた冷蔵庫を盾にする こいつはたったひとりの戦いなんだ やがてドアがひらき、 裸の男たちが、雨の女たちと、 葡萄…
足許まで水に浸かっておれはおもう ああ、こんなにも水があるなんて ああ、こんなにも水が 雨は朝から継続的に降り、 あらゆる比喩を洗い流して降る 澱のような悲しみでさえ、 3分もあれば充分、すべてが雨になる 地階の自販機が漏電して、罐ジュースが路上に零れる おれはこんな光景をまえにも望んでた気がする それはきっと母のいったことのように 心の奥でずっとわだかまる、誘導円心のようなもの 「家族は他人のはじまり」 かの女はいった、まるで裁きがじぶんを通り越して消えてしまうみたいに けっきょくはかの女だって裁きにはあらがえないだろう くたばり切れない祖父母たちの面倒に駈られ、かの女の弟たちはおかまおいな…
他人のつくった場所で、他人の書いたものになにかいうこと、 それは犬がマーキングでしょんべんするのとおなじことだとおれはきょう悟った つくらされた態度、つくらざるを得なかった態度で、他人の詩に触れるとき、 おれはいつもいやらしいやつで、攻撃目標を探してた つまらない争いがいまもどっかで起こってる かれらかの女らから遠ざかるためにおれは書くことにした かれらかの女らが決して認めないものを書こうとした カソリック教会の裏手の安いアパートで、 おれは月々¥41,000ぶんの詩を書こうと決めた そしてそいつをじぶんの場所に貼りつけることにした もはやだれかのことを気に病んだりしたくない だれかの反発を怖…
布と皮膚の関係がしばらくわからなくなるのから、 自身の肉体の変遷と現在がばらけてしまったから、 おれはおれの容積を求める おれはおれの収縮を求める 太陽と花の宴 飾りごとのない、 まったくばかげた身体 笑ってやるよ、ベイビー 笑ってくれよ、ベイビー サプリと、プロテイン 燕麦と、MTCオイルにまみれた生活 労働の意味を忘れ、惰眠のなかに咲こうとする脳髄と光り 狩り駈られ、書くことを厭う、魂しいの、おきどころのない所作よ そして青年期のまぼろしに焼かれ、生きながらにして、昇天を果たそうとする、 すべての、あらゆる、工業体制にかしずかれた、ささやきとともに、 ブルー・ジーンズに包まれた下半身よ、さ…
おれがビールとベビーチーズを愉しもうとしてるとき、 汽車がながれ 挨拶を忘れ 大事だったはずにものも 意図を失って白い 噛みつきたい、 あたらしくなった食卓に いまにならべられる図鑑のなかで あなたの発条が顕わになって、 恥ずかしいって声も、 むなしく、 粛々と、 歯痛が始まる 映像は右だ どうぞ、 参拝がお済みなったひとから、 指を折ってください たぶん、もう、 おれが殺した助詞たちのせいで、 6月の雨が愛にしがみつく 靴下は小さいころから きらいだった べっとりとした汗 汗ばむ膚 そのときいちばんめの妹が蒲団で爆発する 男たちのなかで起こったイリジウムの被爆によって、 つぎにたったひとりの…
ひざかりで子供たちが遊ぶ そんな光景もしばらく 公園には鳩だけが あたりで休む おれは懸垂を1回もできずに肩を痛めた 収集を待つ廃棄品、青い袋と気の触れたベッド あとは燃えるのを待つ周辺住民のかげ 綴じられた本の、1ページをやぶってスケッチする 金がないということだけでおれはどうかしてる あるいはなにもできないかも知れないという可能性におれはどうかしてる 新刊の「MONKEY」にはブコウスキーの作品が載ってるという、 これは買わなきゃ、――でも金はない 給付金がいつ来るのか、だれにもわからない 申請者番号なら今週、報せがあるはずだ おれは通りをもどって、アパートのまえに立つ むかいの堅牢な養老…
気温があがる、 季節が変わりましたよ 野禽になればいっそあの小径を駈けていくものを ぼくは鞄を抱えて地下鉄なんぞに乗ってる 知らないひとがじぶんでないからって理由でどうしてか、傷つけたくなる ナイアガラまで西神山手線はつづきませんか? それは可能ですか? 市の予算とぼくの膵臓とのダイアローグ、みなさん、準備いいですか? ヨシナガさんが書類を持って、ぼくのまえをなにもないように通過する 愛想笑いと電気工事だけがつづく おじいちゃん、おばあちゃん、 どうもごめんなさい こんなことになってしまって、 ぼくはあなたの娘みたいに献身的にはなれません ぼくに科せられたものをたやすく譲ってしまう ああ隣の席…
つまらない買いものばかりしてしまった。詩集や新刊の発注は仕方ないにせよ、むかし持っていたプレミア本を高値で買ったり、いま急に必要なわけでもないのに、ジョイ・ディヴィジョンの評伝を買ったりした。そしてポルノに7千突っ込んだ。さらにはプロテインやサプリに9千ほど使ってしまった。まともな食料はスパゲッティだけだ。 ディ・チェコ No.11 スパゲッティーニ 500g×4個 [正規輸入品] メディア: 食品&飲料 師匠と話しをした。おもに小説について。上林暁を紹介された。私小説でいいといわれた。短篇なら、おれにも書けるだろうとおもい、何作か考えている。秋には結果がだせるといい。 聖ヨハネ病院にて・大懺…
05/01 銀行にてカード再発行の手続きをとる。もはやまえのカードは使えないという。以前来たときにやっていればよかった。4万降ろす。 05/02 酒を呑んで散財。 05/03 きょう配信終了だった映画を見逃す。またもしくじった。 05/04 朝から酒。なにもできないまま終わる。 05/05 朝から酒。短歌をつくる。昼餉にリングイネ。Amazonで注文したリングイネと英文法の本が届く。あさって銀行が開く。金を降ろして飯代にするしかない。 05/06 11時半、ひどい目覚め、酒の呑み過ぎだ。食事もおいしくない。腹が膨張してて気分がわるい。短歌を少しつくる。うまくいかない。あしたは銀行があく。カード…
ブログの閲覧数が急激にあがった。なにが起こったかもわからない。どうやら3年まえに書いた山下晴代氏との揉めごとの記事が読まれてるらしい。それでも450を越えたのはあまりにも異常としかいいようがない。 今月はもう素寒貧で、あたらしい記事を書くのはむつかしい。だからこうやって写真で埋めてみる。なにか行動するには先立つものがないというわけだ。 今月はひさしぶりに「文学極道」してみたが、場違いな感じがした。けっきょくはじぶんのホームでやるしかない。レスレスは面倒だし、精神を疲労させる。「現代詩フォーラム」のアカウントもふたたび削除した。拡散型の活動はうんざりだ。サイト巡回に時間を空費してしまうし、けっき…
身動きのとれない日々を送ってる。金もないし、展望もない。眠ること、喰うこと、それからHIITぐらいで日が終わってしまう。文法書は少し読んだだけ。 ネット詩はもはや終わったようだ。リスクをとって紙媒体にでないとどうしようもない。ネットは簡便だが、それだけだ。利点はない。来月になれば配布用の詩集を発注するとしよう。 角川「短歌」がおれの歌集を取りあげて、ようやく歌人という自覚がでてきた。あとはもっと精度のいい歌をつくることだ。今月は研究の新人賞へ応募した。結社に属さないおれはどうせまた末席に2首なんだろうけど、いつかじぶんで結社をつくるしかない。だがそのまえに結社とはなにかを知るために「塔」短歌会…
兵庫を含む関西四府県の緊急事態宣言の解除が発表された。どうやら文学フリマ大阪も開催されるようで、胸を撫で下ろしてる。これでようやく在庫づくりに専念できるというわけだ。ところで、いまのおれは長い不摂生で太ってしまい、毎日ではないがHIITなんぞをやってる。わるい酒を辞めたつもりでいた。でも、いま酒を呑んでる。チューハイ、人工甘味料でいっぱい。金がないからだ。あと数百円で今月を乗り切らなくちゃいけない。困ったことにいくら困窮をくり返してもそれに馴れるということはないのである。――噫、無情。 あたらしい曲「あいびき」はだめだった。じぶんでも出来損ないだとわかってる。こいつは没にすることにして、これか…
6時45分に起きる。きょうでオークションが終了、なんとか勝ちたい。朝食にカップ蕎麦、人参を喰う。それからoasis"morning glory"を聴く。朝寝をする。起きて、作曲のつづきをやる。「あいびき」Bメロ、サビのコード変更、2番の歌詞を書く。録音に入るまえに昼餉。リングイネをバジルソースと牡蠣で和える。喰って録音。なかなかうまくいかない。歌詞と同期しないと禄に演奏も出来ない。バッキングと歌が合わない。それでも7テイクぐらいで終わる。練習不足だ。それでも動画をつくって投稿し、外出。図書館へ。帰って時間の空費。気もそぞろな日々。せっかく買った英文法の本も進まない。雑念が頭をもたげる。木椅子は…
なかなか眠れず、4時45分に目醒める。起きておもいついた曲をメモする。コードが合わない感じ。それから喰わずに終わってる蕎麦を見つけて喰った。朝餉には足りないとおもって、バジルソースのリングイネをつくる。それから歌詞をPCで清書して、コードを験してみる。まだギターを弾く時間じゃない。いずれかの写真集のためにファイルづくり。多様性に欠ける。それに完成度もムラがある。時間が経って、曲を弾き語って録音した。ワンコーラスのみ。きょうは朝寝しない。昼餉にパスタを平らげ、それから郵便物を見る。 森先生から短歌の撰と、ブックオフからムーンライダーズの「月面賛歌」が届いた。前者について、とりあえず書いてみよう。…
この文章はネット上で表現をやっている人間にむけて書いている。そうじゃない人間からすれば言語の悪路でしかない。あるいはもっとおぞましいものかも知れない。とにかくできることは、これを書くことだけだった。ひたすらに退屈に誘惑され、本も読めず、曲も書けず、こんなものを書いているおれは大立て者だ。笑いの種だ。いったい、どうして詩人たちはじぶんの存在について自大になるのか。われわれは鏡を見ながら書くといい。そうすれば、ばかげたものを真剣な顔でつづるまぬけが確かめられるからだ。ネット詩に焼き滅ぼされるというのはおぞましい。おれは詩人じゃないし、なぜこんなことに首を突っ込んだのか。もう何年もかかって、そのいっ…
雨あがりのビル街で待ちくたびれた動画とともにして、 黄色い茜が 楠木のもとで啼く 首に搦むは絞首用の縄 くるぶしに罠を〆めて 逆さにされた聖母が青白く嘘の証言する 判事は賽を流れ、雪のなかで蘇る蛙 しだれ柳が断線した 傍受された野菊が ひとりずつ自裁するのはたぶん、 過古からやってきた男の断面図のせい ひとが詩に、辞が屹立する おまえはことばなのか、 おまえはことばなのか、 棕櫚の枝で左手が泣いてる オープンリールの建築家が愛撫を玄関するようになって、 もはやだれがことばのかがわからない 容疑者は3丁名の夕日、 背丈は6フィート、2インチ、 仕様はカラーで、ステレオを内蔵とのこと、 目下、極秘…