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ことばを食する https://www.whitepapers.blog/

私の主観による書評、ブックレビューです。小説のほか美術書、ノンフィクションなど幅広く扱います。ベストセラーランキングもチェックします。

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2019/05/27

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  • 届かない恋心 切ない大人の童話 〜「やさしい訴え」小川洋子

    「やさしい訴え」(小川洋子、文春文庫)を読みながら、読み終えて、しばし考えました。この小説について、なにか書くべきなのか...。以前、このブログである恋愛小説を取り上げたとき、以下の趣旨のことを書きました。 いい恋愛小説はただ共感できるか否かであり、それ以外の小賢しい評は蛇足でしかない、と。今思えば「偉そうに...」wwなんですが、本によって、読者が接すべき態度が異なるのは当然だと思います。 この作品に関して書くことは、共感を離れて、意地悪な客観的視線で見直すことになります。野暮ですよね〜。それでは、できるだけ野暮にならないよう努力して簡潔に蛇足を記します。 <わたし>は一人、林の中にある古い…

  • 極限状態、冷徹な人間観察 〜「野火」大岡昇平

    ウクライナ、パレスチナのガザ地区など、世界のあちこちで戦争が絶えません。有史以来、国と国は武器を執って争い、21世紀になっても変わることがない。 幸い、日本はしばらく戦争に直面していないけれど、「戦後」という言葉が過去になったわけではありません。改めて言うまでもありませんが、この場合の戦争は第二次世界大戦であり、日本にとっては主に太平洋戦争。東京など主要都市への焼夷弾、沖縄戦、さらに広島と長崎への核爆弾投下で、人びとが焼き殺され、粉々に吹き飛ばされました。 一方で青壮年の男たちは召集され、補充兵として戦地に投入されました。軍人でない彼ら民間人に即席の軍事教育を施し、最前線へ。しかも食料補給さえ…

  • 思えば遠くへ来たもんだ

    たまたまSNSと、とあるブログで相次ぎ、手塚治虫が1970年に描いた同じ画像を見ました。人の一生を男女別の図にしていて、なんと10歳過ぎまでと50歳以降は、男も女もないことになってます。 手塚センセイ、多少のアイロニーを込めて描いたと想像しますが、半世紀以上を経た現代とはあまりに違う。いま年金支給の開始年齢は65歳、しかも「まだ働け」という風潮です。ところが図は、そんな年齢自体が対象外です。 厚生労働省のデータを調べると、1970(昭和45)年、日本人の平均寿命は男69.31、女74.66歳でした。夏に大阪万博があり、秋には三島由紀夫が自決した年です。 当時のわたしは中学生で、色気づいて?きた…

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