今回のnoteでは前回までのパリのおすすめカフェ・レストラン特集に引き続き、パリで見つけた美味しいお店を紹介していきたい。 参考: 1. クッパ(Cuppa - Salon de Café) こちらはオルセー美術館近くのカフェ。 店内に入ると、まるで映画『アメリ』のポスターのようなグリーンの壁紙が広がっている。 エスプレッソマシーンもグリーン。 グリーンの壁によく合う木の家具。 バナナケーキ、美味しそう。 メニューはこちら。 エスプレッソは3ユーロ、フードメニューには、サンドイッチやワッ
一橋大学大学院博士後期課程在学中。ルネサンス期イタリア史が専門. 現在、ミラノ大学にて在外研究中。 主に、ミラノ、たまにパリや東京の街の情報と歴史、文化について書いていきます。
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今回のnoteでは前回までのパリのおすすめカフェ・レストラン特集に引き続き、パリで見つけた美味しいお店を紹介していきたい。 参考: 1. クッパ(Cuppa - Salon de Café) こちらはオルセー美術館近くのカフェ。 店内に入ると、まるで映画『アメリ』のポスターのようなグリーンの壁紙が広がっている。 エスプレッソマシーンもグリーン。 グリーンの壁によく合う木の家具。 バナナケーキ、美味しそう。 メニューはこちら。 エスプレッソは3ユーロ、フードメニューには、サンドイッチやワッ
ミラノのおすすめ、イタリア料理を楽しめるお洒落なレストラン5選 vol. 2
前回、ミラノの今風のお洒落なイタリア料理店をいくつか紹介した。 今回の特集ではちょくちょくイタリア料理専門ではないお店も混じっているのだが(ちょっとどこのnoteにカテゴライズするか迷ったのもあって)、筆者がミラノで訪れて美味しかったお店をイタリア料理店メインで色々紹介していきたい。 1. ビョーク(Björk) こちらはスウェーデン料理のお店(いきなりイタリア料理ではなくて申し訳ない)。 内装はとても凝っていて素敵。 カウンターの中にはバターが並んでいるのが見えた。 丸くてころんとしており可愛らしい。 店内ではお店のオリジナル食品も扱
ミラノのカフェ・パスティチェリア10選 vol.12:イタリアのお菓子を食べるならここ、朝食からランチ、アペリティーボまで
第12回目に突入したこのミラノのカフェ紹介シリーズ、今回もおすすめカフェを紹介していく。 1. マイホーム・カフェ(My home café) こちらはポルタ・ロマーナ駅(Porta Romana)近くのカフェ。 ブルーの内装、中は広々。 平日のお昼時、ランチ客で賑わう。 こちらでは食事メニューのほか、ブリオッシュやパニーニ、焼き菓子などカフェメニューは随時オーダーできるようである。 クッキーは0.9ユーロからとお手頃。 他、クロスタータやマフィンも。 筆者がオーダーしたのはヴェンタリオ(ventaglio;イタリア語で扇という意味)と
ミラノのヴィンテージショップ 6選 vol.4:一点ものに出会えるこだわりの店
ミラノのヴィンテージショップ特集も第四弾に突入した。 ヴィンテージショップに混じって、どちらかというとさほど古くはないセカンドハンドの品を扱っているお店もあるが、今回もおすすめのお店を紹介していきたい。 参考: 1. メルカティーノ・ミラノ・チェントラーレ(Mercatino Milano Centrale) こちらはチェントラーレと名前はあるものの、ミラノ中央駅からは少し行ったところにあるお店。 確かに線路沿いにあるのだが、ミラノ中央駅からアクセスする場合には、5番か10番のトラムに乗るのがおすすめ(15分弱)。 写
ミラノのヴィンテージショップ 5選 vol.3:一点ものに出会えるこだわりの店
今回のnoteでは、過去のミラノのヴィンテージショップ特集に続き、ミラノで訪れてみたいヴィンテージショップについて紹介していく。 参考: 1. ROOM 37 こちらはイーゾラ地区(Isola)にあるヴィンテージショップ。 レディースとメンズ、バランス良く揃っている。 取扱ブランドは、バーバリー、ラルフローレン、アイスバーグ、ラコステ、サンローランなどなど。 ハイブランドとノーブランドが満遍なく混ざっているが、質の良いものが多い。 中でもバーバリーのアウターの品揃えがとても充実していた。 値段も割とお手頃。
なぜイタリア・ミラノでわざわざアジア料理店なのか、と思う方もいるかもしれないが、今回のnoteではミラノの美味しいアジア料理店を紹介していきたい。 言わずもがな、美味しくて人気のイタリア料理店は星の数ほどあるミラノであるが、長い間、イタリアに滞在していると無性にアジア料理を食べたくなる。 いや、和食は普段の自炊で作ることもできるので、日本食以外のアジア料理をお店で食べたいというのが正直な気持ちかもしれない。 今回紹介するのは、筆者が行き、美味しかったお店ばかりである。 1. リセイ デリ(li-sei deli) こちらはナヴィリオ運河近くの韓国料理屋さん。 お洒
今回のnoteでは、イタリアの高速鉄道イータロー(Italo)のお得な使い方を紹介する。 1. 必見!イータロー(Italo)のお得なクーポンコード 現在イタリア国内を走っている主な鉄道は次の二つ:トレニイタリア(trenitalia)とイータロー(italo)。 前者はイタリアの小さな都市まで線路が走っているのに対し、イータローの方は、イタリアの主要都市を結ぶ高速列車という感じである。 それゆえにトレニタリアは発着するけど、イータローにはそこから乗ることができないという都市は数多くある。 逆にミラノ、ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィア、トリノ、ナポリなどの大都市にはイータロ
ミラノのアペリティーボ5選 vol. 2:おすすめのハッピーアワースポットまとめ
前回のミラノのおすすめアペリティーボスポットに引き続き、今回も楽しい・美味しいお店を紹介していきたい。 参考: 1. グラム・カフェ(Gramm Cafe) こちらはナヴィリオ運河沿いのカフェバー。 カフェ特集でもこのお店は紹介したが、今回はアペリティーボで利用した。 夜に見ても可愛らしい店内。 赤いカーテン、まるでサーカスの出番待ちのような、ちょっと面白い気持ちになれる。 ミシン台を利用した机も相変わらずお洒落。 店内のディスプレイ、これは売り物なのか単なるオブジェなのか気になるところ。 アペリティーボは10ユーロほ
ドリンク1杯で食べ放題?!お手頃に楽しむイタリア・ミラノのアペリティーボ
今回のnoteでは、イタリア・ミラノのアペリティーボ(aperitivo)、つまりハッピーアワーについて、その歴史とおすすめのお店に分けて紹介していきたい。 1. イタリア・ミラノ発祥、ドリンク一杯でお腹一杯になるアペリティーボの歴史 ドリンク1杯8ユーロから15ユーロ。 これだけ聞くとラグジュアリーなバーのカクテル1杯の値段かと見紛う。 ところが、このドリンク1杯の値段で、前菜からデザートまで、全ての料理が取り放題だとしたらどうだろうか。 これが、よくミラノで見かけるアペリティーボ(aperitivo)、いわゆるHappy Hourのシステムである。 もちろん
ミラノのカフェ・パスティチェリア10選 vol.11:イタリアのお菓子を食べるならここ、朝食からランチ、アペリティーボまで
このシリーズも第11回目となったが、今回もミラノのカフェを紹介していく。 1. C&D カフェ ビストロ デザイン(C&D Café Bistrò Design) こちらは通りがかりに見つけたカフェ。 朝から夜までやっているこじんまりとしたお店。 夜のお酒の種類も豊富。 コーヒーに合う焼き菓子も、お酒に合うおつまみメニューもあるとか。 混みすぎず、かといって寂しいわけではなく、程よく地元の人が訪れるお店といった感じ。 マキアートは1ユーロとお手頃価格。 カウンターにあったクッキーが美味しそうだったが、この日はお腹が空いていなかっ
アスティエ・ド・ヴィラット(Astier de Villatte):パリに来たら訪れたい、アトリエのような店構え
インテリア用品や雑貨が好きな方ならば、一度はアスティエ・ド・ヴィラット(Astier de Villatte)の名を聞いたことがあるのではないであろうか。 独特の白い色合いの陶器は、プレートや小物入れ、お香立てなどバリエーションも豊富で、デザインも洗練されている。 今回のnoteでは、パリの店舗に訪れた時の写真とともにアスティエ・ド・ヴィラットの魅力を紹介していきたい。 (注意:写真の転載厳禁) 1. アスティエ・ド・ヴィラット(Astier de Villatte)の歴史 1-1. メイドインパリにこだわりを持つブランド アスティエ・ド・ヴィラット(
オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(Officine Universelle Buly):パリの店舗を覗いてみました
今回のnoteでは、総合美容薬局オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(Officine Universelle Buly)のパリ・ボナパルテ通り店、そしてミラノ店の紹介をしていく。 1. 1803年創業、オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(Officine Universelle Buly)の歴史 1-1. 始まりは「お酢」から? 19世紀パリ最新の美容法 もとより調香師として有名であったジャン=ヴィンセント・ビュリー(Jean-Vincent Bully)。 そんな彼は、1803年にパリにて、香水とスキンケア用品を扱う店オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュ
ア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユ(à la Mère de famille):パリにて250年以上続く老舗チョコレート屋さん
世界中にファンを持つショコラティエが集結するパリ。 そんなチョコレートショップ激戦区パリで250年以上営業を続けるのが、今回紹介するア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユ(à la Mère de famille)である。 今回のnoteでは、そのこだわりと歴史、お店の様子を紹介していきたい。 1. 250年以上続くこだわり シャンブレ=レ=トゥール(Chambray-lès-Tours)、それは、フランス中部のアンドル=エ=ロワール県 に位置するア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユ(à la Mère de famille)の生産拠点である。 そこでは、原料カカオの選定か
ボワシエ(Boissier):缶の容器も可愛い、カラフルなお菓子が魅力のパリの老舗コンフィズリー
食べ終わった後のお菓子の缶が素敵でついコレクションしてしまう、またそれを洗って小物入れにしているという方はいるであろうか。 今回紹介するボワシエ(Boissier)は、まさに取っておきたくなるパッケージのお菓子ばかりのパリの老舗コンフィズリーである。 お店の歴史とともに、パリのお菓子の魅力を書いていきたい。 1. 1827年創業 ボワシエ(Boissier)の歴史 1-1. 全てはマロングラッセから 19世紀初頭、ベリゼール・ボワシエ(Bélisaire Boissier)は、菓子職人になるという夢を持って地方からパリにやってきた。 駅のホームで栗を積んだ列車
今回のnoteでは、2021年6月にミラノからパリへ渡航した時のことについてである。 すでに一年近く時間が経過してしまっているが、この時に渡航に際しどのような手続きが必要だったのか、街の様子はどのようであったのか、記録のために書いていきたいと思っている。 なお、渡航に関する諸手続きは、日々変化しているので、最新の情報は領事館など、公的な機関の情報を確認することをお勧めする。 1. ミラノからパリへ渡航前のPCR検査 2021年6月時点では、ミラノからパリへの渡航の際にもPCR検査が必要だったので旅行前にミラノ市内の病院へ向かった。 日本帰国の際のPCR検査と違って、政府
パレルモウーノ(Palermouno):暮らしを楽しく、独特なデザインが光るミラノのデザインショップ
今回のnoteでは、パレルモウーノ(PalermoUno)というデザインショップ を紹介していく。 もともとこちらのお店は、ギャラリーとしてミラノのパレルモ通り1番(Via Palermo 1)に店を構えており、そこは、インテリア用品や雑貨の展示場兼販売スペースとして評判を呼んでいた。 2020年9月、創始者のソフィー・ワンネーネス(Sophie Wannenes)は、新たにミラノのサンタ・マリア・アッラ・ポルタ通り5番(Via Santa Maria alla Porta 5)に店をオープンした。 こちらはサンタ・マリア・アッラ・ポルタ通り5番にあるお店の様子。 食器や
【今後しばらくのnoteの更新について】 学業に集中するため、note はイタリアやフランスのカフェやお店、旅情報メインになります。 また夏休みに入りましたら、がっつり美術館や展示会のまとめを書いていきたいと思うので、しばらくお待ちいただければなと🙌 | Nao Masunaga
ボンヴィーニ 1909(Bonvini 1909):品揃え豊富、ミラノの老舗文具店
今回のnoteでは、1909年に創業したミラノの老舗文具店ボンヴィーニ(Bonvini 1909)を紹介する。 1909年7月9日、コスタンテ・ボンヴィーニとルイージ・ボンヴィーニ兄弟は、ミラノのローディ通り(Corso Lodi)を少し脇に入ったところに文具店をオープンした。 顧客のニーズに応えるその豊富な品揃えのために、瞬く間に人気店となったボンヴィーニ。 鉛筆一つをとっても実に豊富なラインナップである。 またボンヴィーニは、活版印刷機を所有していたため、レターヘッドから値札カードまで様々な商品を独自にデザインし、プリントすることができた。 活版印刷機
春のスポレート:イタリア・ウンブリア地方より、丘の上の都市が魅せる空
今回のnoteでは、2021年5月と2022年4月にイタリアウンブリア州に位置する都市スポレートを訪れた時の写真を紹介していきたい。 スポレートの都市の詳細については、過去にnoteにまとめているので、詳しい情報を知りたい人はそちらを参照されたい。 なぜ筆者が何度もスポレートに訪れているかというと、筆者はルネサンス期のスポレートを扱った博士論文を書いているからである。 なのでこれまでにスポレートへは、2018年に1回(5月)、2020年に1回(10月)、2021年に2回(5月と10月)、2022年に1回(4月)と合計5回訪れており、おそらくこれからも度々訪
私は、カッと怒る、ということがなかなかできない。 その代わりと言ってはなんだが、突然、堰を切ったように怒りの感情がとめどもなく溢れてきて収拾がつかなくなる時がある。 例えるならば、蛇口がついた樽を頭に思い浮かべて欲しい。 通常ならば、負の感情がザバザバと降ってきても樽が一杯になることなく、その蛇口からそれらを流して出してくれるというわけである。 ところがごくたまに、1年に1回あるかないか、蛇口が壊れて樽は満杯になり、それどころか上からだらだら負の感情が流れ出てしまうことがある気がする。 そんな時にはSNSを開いたり、人に会ったりしてもロクなことがないので、ひたすら凪が去るまで
サンタ・マリア・ノヴェッラ(Santa Maria Novella):歴史ある修道院発祥のコスメショップ、フィレンツェ本店を紹介
イタリアのフィレンツェに本店を置く、世界最古の薬局サンタ・マリア・ノヴェッラ(Santa Maria Novella)。 扱う商品は、ローズウォーターや香水のほか、石鹸やポプリ、ルームフレグランスなど、その優れた品質とデザインから、世界中の人々の心を掴んでいる。 今回のnoteでは、フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ本店に訪れたときの写真をもとにその歴史と主な商品について説明していきたい。 1. サンタ・マリア・ノヴェッラの歴史 1-1. ドミニコ会修道士たちが生んだハーブウォーター サンタ・マリア・ノヴェッラの歴史はとても古く、その起源は122
スペツィエリエ・パラッツォ ・ヴェッキオ(Spezierie Palazzo Vecchio Dott.Di Massimo):メディチ家の香水レシピを受け継ぐ、フィレンツェのコスメショップ
今回のnoteでは、フィレンツェのフィレンツェのパラッツォ・ヴェッキオ(Palazzo Vecchio)およびシニョリーア広場(Piazza della Signoria)近くに位置する自然派コスメショップ、スペツィエリエ・パラッツォ ・ヴェッキオ(Spezierie Palazzo Vecchio Dott.Di Massimo)について書いていきたい。 香水やナチュラルコスメ、サプリメントを扱うこのコスメショップは、1980年代、薬剤師かつハーブ研究者でもあったジョバンニ・ディ・マッシモ(Giovanni Di Massimo)によって設立されたものである。 1965
アンティカ・スペツィエリア・エルボリステリア(Antica Spezieria Erboristeria San Simone Firenze):創業は18世紀初頭、フィレンツェの老舗コスメ店
今回のnoteでは、フィレンツェで18世紀初頭から店を構えるコスメ店、アンティカ・スペツィエリア・エルボリステリア サン・シモーネ フィレンツェ(Antica Spezieria Erboristeria San Simone Firenze)を紹介してきたい。 18世紀初頭にサンタ・マリア・ヌオーヴァ病院の近くで創業したこちらのエルボリステリア(Erboristeria:植物療法の薬局のこと)は、豊富な薬草、花、果物の治療効果に関する知識と経験をもとに様々な商品を生み出してきた。 昔からスペツィエリア(Spezieria/ イタリア語で薬屋の意味)では、錬金術師であ
フィレンツェのおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 1
今回のnoteではフィレンツェで訪れたカフェとレストランについて書いていきたい。 1. メラレウカ(Melaleuca bakery + bistrot) アルノ川川沿いに位置するカフェ・メラレウカ(Melaleuca)。 アボカドトーストやベーグル、パンケーキやフルーツ・サラダボウルなどヘルシーな食事メニューが揃っており、地元の若い人でほぼ満席のカフェ。 ショーケースにはブリオッシュやケーキが並べられている。 シナモンロールやチョコレートケーキ、キャロットケーキが美味しそう。 筆者が頼んだのはキャロットケーキ5ユーロ。 くるみやココナ
タイトルの通り、今回のnoteでは「2021年5月、ミラノからフィレンツェへ旅をした話」について書いていく。 すでに一年弱の時間が経過してしまったが、この時、段階的にロックダウンが解除されていったので、フィレンツェ国立文書館およびスポレート国立文書館に行くために、ミラノからフィレンツェ・スポレートへの旅を計画したのであった。 1. フリックスバス(Flix Bus)でミラノからフィレンツェへ この時は、出発予定日のおよそ10日ほど前に旅を計画したので、ITALOなど鉄道の料金はそこまでお手頃ではなく...(イタリアの鉄道会社は、旅程が決まっている場合、早く買えば買うほどチ
ミラノのアペリティーボ5選 vol. 1:おすすめのハッピーアワースポットまとめ
今回のnoteでは、イタリア・ミラノでお勧めのアペリティーボ(ハッピーアワー、アペリティフ)の場所を紹介していきたい。 以前、ミラノのアペリティーボ文化を紹介したnoteも書いたが、 こちらでは、ドリンク1杯で沢山の料理をビュッフェ方式で食べることができるお店を紹介した。 このような正式な夕食とも引けを取らない、アペリチェーナ(apericena, cenaは「夕食」の意味)と呼ばれることも豪華なアペリティーボは、あまりミラノ以外の都市ではないと聞く。 このガッツリ食べ放題なアペリティーボに対して、今回のnoteでは、軽めのおつまみでゆっくりドリンクを飲むことがで
今回のnoteでも「パリのおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 1」に引き続き、パリで訪れたカフェ・レストランを紹介していく。 1. KBカフェショップ(KB Café Shop) こちら、自家焙煎のコーヒーが美味しいと聞いて伺ったお店。 広々とした店内やテラス席には、コーヒーや食事を楽しむ人とノマド作業をする人が訪れていた。 サンドイッチも具材たっぷりで美味しそう... キャロットケーキ好きとしては、ついついキャロットケーキをチェックしてしまう。 豆乳カプチーノをテラス席でいただく。 ラテアートも完璧。 じんわ
今回のnoteでは、ちょっとミラノから離れて、筆者がフランス・パリで訪れたおすすめのカフェ・レストランを紹介していきたい。 1. カフェ・キツネ(Café Kitsune) ルーヴル店 メゾン・キツネが展開するカフェ・キツネ。 東京にもあるかもしれないが、この時は、ルーヴル美術館を鑑賞した後、一息つきたくて近くの店舗に立ち寄った。 店内には分かりやすくメニューの表記。 2021年6月にこのルーブル美術館近くの店舗ではテイクアウトか立ち飲みしかやっていないということだったので、道端のベンチで休憩することにした(他の店舗は普通にイートインもやっているとのことであっ
ミラノ中央市場(Mercato Centrale Milano):2021年9月オープン、ミラノ中央駅の充実のフードコート
今回のnoteでは、2021年9月2日にオープンしたミラノ中央駅内にある巨大市場・フードコートについて紹介したい。 1. ミラノ中央駅に充実の内容の市場・フードコートがオープン イタリアでは、毎日のようにどこかで路上・青空市場が開かれている。 市場は、毎週開催される曜日が決まっており、大体朝からお昼過ぎまでオープン、昼過ぎには片付けが始まるというのが常である。 このようなタイプの市場ではなく、いくつもの食品店が一つの建物の中に集まり、毎日、朝から夕方まで開いているタイプの大型市場もある。 中でもフィレンツェの中央市場は有名であろう。 ミラノにも市場がなかったわけではな
「東京店構え」(BOTTEGHE DI TOKYO):ミラノで開催中の特別展、マテウシュ・ウルバノヴィチが描いたリトル・トーキョー
今回のnoteでは、2022年1月15日よりミラノのTENOHA(テノハ)にて開催中の特別展「東京店構え」(BOTTEGHE DI TOKYO)について書いていく。 1. ミラノにて日本を発信する文化複合施設TENOHA(テノハ) TENOHA(テノハ)は、2018年4月にイタリア・ミラノにオープンした文化複合施設である。 もともと東京・代官山にて、2014年11月から5年間限定でオープンしていたTENOHA。 パワーアップする形でミラノにやってきた時、ミラノ在住の人々の中で話題になったものだ。 2500平米という巨大なスペースと持つTENOHAは、主にメ
ミラノのカフェ・パスティチェリア10選 vol.10:イタリアのお菓子を食べるならここ、朝食からランチ、アペリティーボまで
ミラノのカフェまとめもいよいよ第十弾に突入したが、今回も色々なミラノのカフェを書いていきたい。 1. アロマ・ナポレターノ・パッサラクア・ストア(Aroma Napoletano Passalacqua Store by Bar Mexico Napoli) 一つ目はイーゾラ地区にあるアロマ・ナポレターノ・パッサラクア・ストア。 イタリア版ペコちゃんのような女の子のイラストが特徴的なナポリの老舗コーヒー会社パッサラクア(1948年創業)のカフェである。 シンプルな作りの店内であるが、色使いが鮮やかでお洒落。 ショーケースのスイーツたちもずっしりと甘そうな印象
筆者の渡航体験記もシリーズ化してしまっている感もあるが、今回も2022年1月にイタリア・ミラノへ渡航したのでその記録を記していきたい。 参考までにこれまでの出入国の記録: 1. 渡航前のPCR検査および諸手続き 1. 渡航前のPCR検査 渡航前のPCR検査も今回で4回目となったので、わりと慣れてきた。 検査結果の有効期限と検査方式だけは、領事館のHPで最新の情報を追いたいところ。 2022年1月の時点でイタリア入国のために必要な書類は、次の三つ。 PCR検査に
2017年秋、ミラノでの生活をスタートさせたばかりの私は、ただただ毎日疲れていた。 憧れの地に来たはずなのに、何をするにも分からないことばかりで疲れる。 いや、イタリア語は分かるのだが、想定外のことが次々と起こり、息つく暇もない。 朝目覚めると、古めかしい天井が目の前に入ってくると同時に隣の住人が水道を使いながら大声で話す声が聞こえてくる。 何だか遠いところに来てしまったなと、胸の奥がキュッとなった。 もし留学生活が春夏にスタートしていたならば、カラッとした気持ちの良い気候に心も晴れたかもしれないが、季節はどんどん日も短くなる秋。 わりと晴れる日もあるものの、曇りの日には、
タイトルを見て、甘い朝の睦言を想像した方には先に謝っておきたい。 今回の話は、男女のソレではなく、文字通り、イタリアの朝ご飯は甘いということである。 いや、イタリアの朝ご飯は、甘過ぎる(troppo dolce)。 チョコやピスタチオなどのクリーム入りのブリオッシュにコーヒーかカプチーノ、オレンジジュースというのが、最もシンプルなイタリアの定番朝ご飯である。 ここ10年ほど、一人暮らしの気軽な身なので、朝ごはんをきちんと食べることが少ないのだが、朝ごはんを食べるとしたら、やはりツヤツヤの白いご飯、キノコや海藻、豆腐が入った味噌汁、納豆、生卵が食べたい。 このような朝ごはんを食
【前編】に引き続き、【後編】でも「カール・ラガーフェルド、アンナ・ピアッジ:アンナの着こなしを語るイラストジャーナル」(Karl Lagerfeld, Anna Piaggi. Diario illustrato di un modo di vestire Anna-cronistico)を紹介していく。 1. ヴィンテージを愛したアンナ・ピアッジ アンナ・ピアッジは、ヴィンテージアイテムを使いこなした先駆者としても知られている。 アンナは、ロンドンのチェルシーアンティークマーケットのオーナーであるヴァーン・ランバート(Vern Lambert)との出会いによって、
モードの帝王カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld:1933-2019)と伝説のファッションエディター・アンナ・ピアッジ(Anna Piaggi:1932 - 2012)。 そんな二人の親交を物語る展示が、ミラノのソッツァーニ財団(The Sozzani Foundation)は、アンナ・ピアッジ文化協会(Anna Piaggi Cultural Association)との共同で開催された。 その名も「カール・ラガーフェルド、アンナ・ピアッジ:アンナの着こなしを語るイラストジャーナル」(Karl Lagerfeld, Anna Piaggi. Illustrated
【後編】 『ガブリエル・シャネル、モードのマニフェスト』展:パリ・ガリエラ美術館にて開催、パリ初のシャネルの特別展
今回のnoteでは、 『ガブリエル・シャネル、モードのマニフェスト』展の第二部を紹介していく。 テーマごとに構成される第二部では、主に第二次世界大戦後のガブリエル・シャネルの作品が展示されている。 1. シャネルのコード(Les Codes de Chanel) 階下の第二部の展示室へと降りていくと、まずガブリエル・シャネルが身につけた品々が目に入ってくる。 (Suit worn by Gabrielle Chanel Autumn-WInter 1958-59, écru and brown chiné tweed by Lesur, glided
【中編】 『ガブリエル・シャネル、モードのマニフェスト』展:パリ・ガリエラ美術館にて開催、パリ初のシャネルの特別展
前回の「【前編】『ガブリエル・シャネル、モードのマニフェスト』展1. 優雅と洗練(Légèreté et Raffinement)」特集に引き続き、 1. 優美と洗練(Légèreté et Raffinement) 人々が「狂乱の20年代」から徐々に目を覚ましつつあった1930年代、すでに中年に差し掛かったガブリエル・シャネルは、着実にファッションデザイナーとしての功績と名声を積み上げていっていた。 そこにいるのは、哀れな修道院育ちの踊り子ではなく、毅然とした貴婦人、いや女男爵とでも言ったほうがいいであろうか。 そんな1930年代初頭、ガブリエルは、ハリウッド映画作
【前編】:『ガブリエル・シャネル モードのマニュフェスト』展:パリ・ガリエラ美術館にて開催、パリ初のシャネルの特別展
今回のnoteより、今年パリで開催されたガブリエル・シャネルを扱った特別展『ガブリエル・シャネル モードのマニュフェスト』(Gabrielle Chanel. Manifeste de mode)について、全3回に分けて書いていく。 1. 2021年5月、再オープンしたフランス・パリの文化施設 実は本展は、2020年10月から開催していたのだが、間も無くして、法令によって長らくクローズしていた。 2021年5月19日、とうとうフランス・パリでは、規制が緩和され、2020年11月より休業していた文化施設が再オープンすることとなった。 およそ半年ぶりに再び開かれることとなった
今回のnoteでは2021年11月にイタリア・ミラノから日本へ帰国した話について書いていく。 当初の予定では12月に帰国予定だったが、2週間以上帰国が早まった形になる。 ちなみにこれを書いている2021年11月、日本では感染者が落ち着きを見せている一方で、オーストリアやドイツ、オランダなど、欧州では再び感染が爆発している。 今後また日本入国の規制が強まる可能性もあるため、筆者のnoteは、あくまでも2021年11月時点での体験談くらいに捉え、外務省や厚生労働省、大使館・領事館の情報を一番に参照していただきたい。 1. ミラノ市内でPCR検査を受ける 今回は料金や帰国後の
グッチ・チルコロ(Gucci Circolo):グッチ100周年、期間限定のコンセプトストア in ミラノ
2021年、創業100周年を迎えたグッチ(Gucci)。 フィレンツェのグッチ・ガーデン(Gucci Garden)にて、100周年を記念した特別展が開催中のほか、本展は、東京など世界各地でも行われ、盛り上がりを見せている。 また2021年11月にはグッチ一族を描いた映画『ハウス・オブ・グッチ』(House of Gucci)の公開も控えており、何かと話題に欠かないグッチ。 そしてミラノでは、この秋、期間限定でグッチのコンセプトストア、グッチ・チルコロ(Gucci Circolo)がオープンした。 グッチ・チルコロの会場となったのは、19世紀に建て
子供の頃はしょっちゅう泣きじゃくっていたのに、大人になってからとんと泣くことが少なくなった。 それでも数年に一度くらいは、胸から込み上げてくる悲しみに争うことができず、嗚咽し、とめどもなく涙を流すことがある。 10年前、母が身罷った。 様々な手続きを済ませ、夜遅くに帰宅すると祖父母が家の明かりとストーブをつけて待っていてくれた。 「ご飯食べたか」 と聞かれ、朝、ビスケットを3枚食べて以来、何も食べていないことに気づいた。 その時、食卓には白い冷やご飯が残っていた。 白いご飯は、冷えるとモチモチになりとても食べ応えがある。 冷えたご飯が食べれないという人もいるが、私は冷え
おもむろにパスタの袋を破り、グラグラお湯が煮立った鍋に、塩とパスタを一掴み入れる。 茹で上がったら、瓶詰めのトマトソースをかける。 なんてことのないトマトパスタの作り方であるが、世界中の留学生は、このパスタを一度は作ったことがあるのではないであろうか。 便利なの世の中なもので、すでに味付けされた瓶詰めや缶詰のトマトソースや乾燥パスタは、どこでも簡単に買うことができる。 またホールトマト缶を使ってソースを一から作るという、やる気のある人もいるかもしれない。 いずれにせよ、パスタさえ無難に茹でることができれば、誰が作ってもまあまあな味に仕上がるのがトマトパスタである。 しかも乾
バール・バッソ(Bar basso):ネグローニ・ズバリアート発祥の地、映画の世界のようなミラノの老舗バー
唐突な話になるが、筆者は下戸である。 従って一年のうちでも数えるほどしか飲酒をしない。 せっかくイタリアに住んでいるのに美味しいワインも飲み歩くことはなく、ひたすら水とコーヒーとお茶を飲んでいる。 それでもお酒を飲む場所はとても好きなので、ノンアルコールカクテルを頼む。 そんな筆者でも、訪れておきたいミラノのお洒落なカクテルバーやワインバーはある。 そのうちの一つ、バール・バッソ(Bar Basso)について今回のnoteでは書いていきたい。 1. バール・バッソ(Bar Basso)の歴史 大理石の床、ピンクの壁、鏡など、バール・バッソの内装は、1950年代か
夏の午後8時、 南欧の太陽はまだ帰らない。 底抜けに明るい青空と、昼間より少し柔らかくなった太陽。 空気だけは、少しずつ夜の気配を纏いはじめ、優しく私の肌を包む。 午後のエスプレッソだけのつもりで待ち合わせした彼が、まだ隣にいる。 ふと会話が途切れた時、はっとした私たちは、次の言葉を手繰り寄せながら時計に目をやる。 さぁ、これからどうしようか。 そんな私たちにぴったりなよいアペリティーボの場所はあっただろうかとふと思案した。 ミラノのアペリティーボは、10ユーロほどのドリンクを頼むと簡単につまめるものや、店によっては十分な食事がついてくる。 これからどのような方向
【掲載のお知らせ】『ユリイカ』2021年11月号にエッセイを寄稿しました。憧れの文芸誌『ユリイカ』に自分の文章が掲載されるという夢が一つ叶いました。研究活動とは別に、自分の文章を書いていけたらなと思っています。またnoteでも不定期ですがエッセイを書いていけたらなと! | Nao Masunaga
ミラノ・ナヴィリオ地区の骨董市:毎月最終日曜日に開催、掘り出し物を探しに行こう
ミラノの歴史を語るスポットの一つナヴィリオ地区。 運河沿いには、雰囲気の良いレストランやバールが立ち並び、市内有数のグルメスポットとしても有名であるが、今回のnoteでは、ナヴィリオ運河の歴史と骨董市について紹介しよう。 1. ミラノ・ナヴィリオ運河の歴史 古代より重要な交通網であった運河。 水運は、商人たちが重量だが比較的安価な商品を一度に大量に輸送するのに、最適であったというわけだ。 イタリアならば、水の都ヴェネツィアのカナル・グランデ(大運河)有名であろう。 日本ならば、江戸時代の利根川や荒川(東京)、道頓堀川(大阪)をイメージすれば分かりやすいだろ
アルマーニ/ シーロス(Armani/ Silos):ミラノの巨匠ジョルジオ・アルマーニの美術館
ミラノ市内には、ジョルジオ・アルマーニ監修の美術館アルマーニ/ シーロスがある。 2年ほど前、こちらのnoteでもアルマーニ/ シーロスを取り上げたのだが、2021年7月に来館した時、その時より常設展の構成が少し変わっていたことに気づいたので、今回のnoteでは改めてこの美術館を取り上げることとする。 参考: (↑こちらの2019年のnoteはiPhone SEで撮影していた写真を使用しているため、今回のnoteでは、より画質の良い写真をお楽しみいただきたい) 1. ジョルジオ・アルマーニが手がけた美術館アルマーニ/ シーロス 1-1. アルマーニと
ピーター・リンドバーグの写真展がミラノのアルマーニ/ シーロスにて開催:Heimat. A Sense of Belonging(ハイマート:「故郷」を胸に抱いて)
1. リンドバーグとアルマーニの絆 1-1. ピーター・リンドバーグのルーツと作品 2019年に惜しまれつつも亡くなった世界的ファッションフォトグラファーのピーター・リンドバーグ( Peter Lindbergh;1944-2019)。 彼が表現する女性らしさや個性は、常に観る者を惹きつけてきた。 今回のnoteでは、ミラノのアルマーニ/ シーロス(Armani/ Silos)開催中のリンドバーグの写真展を紹介する。 もともと2020年2月から数ヶ月間開催予定だった本展は、ロックダウンなどの影響を受けて、その会期は2021年に大きくズレ込むこととなった。 ジョル
今回のnoteでは、筆者が2021年9月に日本からイタリア・ミラノへ渡航した話について書いていく。 出入国のたびにnoteを書いているのでもはやシリーズ化しているが、いつも渡航前は重要な情報を見逃していないか、ヒヤヒヤなのである。 1. 出国前のPCR検査が再度必要に 一時期、日本からイタリアへ入国するにはワクチン接種証明書があれば、陰性結果証明書は不要に、ワクチン接種証明書がない場合は、PCR検査を受け陰性結果証明書を獲得するようにという発表が出ていた。 ところが8月末に出された法令により、日本からイタリアへ入国するには、 「EU Digital Passenger
今回のnoteでは、筆者の帰省先である福井県のおすすめカフェ・ランチスポットについて書いていく。 なかなか県外に出ることは難しい2021年の現状ではあるが、夏の帰国中、お目当ての地元のお店を訪問することができた。 中には、こんなところにカフェがあったのか、改めて知る地元のスポットもあったので、合わせて書いていきたい。 1. むらかみ食堂(福井市) こちらは田んぼが広がる地域に立つ定食屋である。 種類豊富なおにぎりと、ハンバーグ、チキン南蛮、本日のお魚、生姜焼きなどのおかずが付いた定食メニューが充実している。 筆者が訪れた時には平日の昼時であったが、店内は賑わってい
福井の老舗蕎麦屋うるしや:1861年創業、伝統的な日本家屋で蕎麦を楽しむ
1. 福井県越前市より、歴史を刻む蕎麦屋 長野県、島根県、岩手県など、美味しい蕎麦が食べられる所として有名な県は全国にいくつかあるが、福井県もその一つである。 今回のnoteでは、福井県越前市に位置する老舗蕎麦店「うるしや」を紹介する。 うるしやが存在する越前市の中心市街地・京町一丁目には、石畳があり、寺社仏閣が立ち並んでいる。 まるで小京都、とても風情あるこの辺りんいは、戦禍や震災の被害を逃れた建物が大正時代から建っている。 うるしやは、元は漆の商家として、江戸時代後期から存在していた。 漆の販売業から蕎麦屋に生まれ変わったのは、1861年のこと。 イタリアが統一さ
グッチ・ガーデン ブティック&ブックストア(Gucci Garden Boutique &Bookstore):お気に入りを買って帰ろう、アレッサンドロ・ミケーレの世界観に浸れる併設ショップを紹介
今回のnoteでは、グッチ・ガーデンのブティックとブックストアを紹介する。 2018年1月、フィレンツェのシニョリーア広場にオープンしたグッチ・ガーデン。 その起源は1337年にまで遡るパラッツォ・デッラ・メルカンツィア(Palazzo della Mercanzia)という建築物を再利用する形で、このグッチの文化総合施設は作られた。 グッチのクリエイティブディレクターであるアレッサンドロ・ミケーレは、キュレーターであり評論家でもあるマリア=ルイサ・フリーサ(Maria Luisa Frisa;1953-)をキュレーターに起用した。 3階建てのグッチ・ガーデンは、選りすぐり
グッチ・ビューティー(Gucci Beauty):2021年秋、ついに日本上陸、ミラノの店舗から商品紹介
1. 世界が待ち望んだアレッサンドロ・ミケーレのリップスティック 2019年5月、グッチ(GUCCI)のクリエイティブ・ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)監修のリップスティックが発表された。 以降、このアレッサンドロ・ミケーレ監修のコスメラインであるグッチ・ビューティーは、様々な商品を展開してきたが、2021年9月、遂に日本に上陸した。 今回のnoteでは、ミラノの店舗のディスプレイの写真とともにグッチ・ビューティーのコンセプトを紹介したい。 グッチのコスメティックは、2014年、前クリエイティブ・ディレクターのフリーダ・ジャ
グッチ・ガーデン・アーキタイプ(Gucci Garden Archetypes):ブランド創設100周年、アレッサンドロ・ミケーレの軌跡を辿る特別展
イタリア・フィレンツェで生まれた老舗ブランド・グッチ(Gucci)は、2021年に創立100周年を迎えた。 フィレンツェのメルカンツィア宮殿内に建つグッチ ガーデン(Gucci Garden)は、2018年1月10日にオープンした注目のスポット。 それ以前はグッチ・ミューゼオ(Gucci Museo)という美術館であった。 (2013年8月、筆者撮影) 筆者は、まだグッチ・ミュゼオだった頃にこちらに訪れたきりであり、グッチ・ガーデンを訪問するのは、2021年5月が初めてであった。 今回のnoteでは、グッチ ガーデンで開催中の特別展グッチ ガーデン
【お知らせ】私の論文「「イタリアらしさ」が生まれるとき:2010年代後半のドルチェ&ガッバーナのショーを例に」『vanitas』No. 007(アダチプレス、2021年)が刊行されました。 歴史学の観点からイタリアのファッションを読み解きました。 お手に取ってくださると嬉しいです | Nao Masunaga
今回のnoteでは、2021年夏のイタリア・ミラノから日本へ一時帰国した話を書いていきたい。 思えば2020年夏より筆者はすでに3回もイタリアと日本を往復しており、今回はこの非常事態になってからの4回目の帰国ということになる。 ※今までの帰国のnoteはこちら: 1. 2020年7月、イタリアから日本へ一時帰国した話 2. 2020年9月、日本からイタリアへ渡航した話 3. 2020年12月、イタリアから日本へ一時帰国した話 4. 2021年1月、日本からイタリアへ渡航した話 5. 2021
ヴァチカン美術館(Musei Vaticani)vol. 7:レオナルド・ダ・ヴィンチやカラヴァッジョの大作を展示する絵画館 その2
これまで数回にわたって書いてきたヴァチカン美術館特集も今回で最後である。 1. 第九の部屋:15-16世紀(Room IX. 15th-16th cent.) この部屋にはギルランディオやベッリーニ、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品が展示されている。 (Il Ghirlandio (1449-1494), Nativity, 1471-1474, tempera and gold on wood panel) ベッリーニのこちらの作品は、彼が1473年から76年にかけて描いたペーザロのサン・フランチェスコ教会の祭壇上部の飾りの一部を
ヴァチカン美術館(Musei Vaticani)vol.6 :ラファエロの大型絵画に出会える絵画館 その1
システィーナ礼拝堂など一通り鑑賞し終えてそのまま出口に向かう選択肢もあるが、時間が許すならばこの絵画館もチェックしたいところ。 18の部屋に分かれたこの絵画館には、11世紀から19世紀まで様々な作品が展示されている。 このヴァチカンの絵画館は、ピウス11世に命じられた建築家ルカ・ベルトラーミ(Luca Beltrami)によって1932年10月27日に完成した。 もともと絵画館のコレクションは、教皇庁の宮廷内で頻繁に移動させられていたため、移動に伴う経年劣化の恐れがあった。 絵画館という施設の完成によってその問題が解決したわけである。 1790年頃に作られた最初のコレク
ヴァチカン美術館 vol. 5:ミケランジェロの最高傑作、システィーナ礼拝堂『最後の審判』
1. システィーナ礼拝堂(Capella Sistina) いよいよヴァチカン美術館最大の目玉といっても差し支えないシスティーナ礼拝堂(Capella Sistina)を紹介する。 ここにはミケランジェロの大作である『最後の審判』が描かれているが、ヴァチカン美術館の中でもこの礼拝堂のみ写真撮影禁止であった。 そのためこの章は、美術館の公式ショップで購入したポストカードを撮影したものをもとに説明を進める。 システィーナ礼拝堂の名前は、この礼拝堂の修復を手掛けたデッラ・ローヴェレ家出身の教皇シクストゥス4世(Sixtus IV;治世 1471-1484)に由来している。 シクス
ヴァチカン美術館(Musei Vaticani)vol. 4:修復を経て一般公開中、豪華絢爛なボルジアの間
いよいよ、ボルジアの間(Borgia Apartment)を紹介する。 このボルジア一族は、漫画やドラマ、そしてにもゲームにも登場するため、ご存知の方も多いのではないであろうか。 今回紹介するボルジアの間は、1492年から1503年まで教皇としてカトリック教会のトップに君臨したボルジア家出身のスペイン人教皇アレクサンデル6世(Alexander VI)の時代に作られたものである。 1. ボルジアの間の歴史(Borgia Apartment) 1-1. ボルジアの間の構成 スペイン人枢機卿ロドリーゴ・ボルジア(Rodrigo de Borja y Doms;1431-1
ヴァチカン美術館(Musei Vaticani)vol. 3:知の巨人たちが一堂に会す、ラファエロの間『アテナイの学堂』
コンスタンティヌスの間 (Sala di Costantino)、ヘリオドロスの間 (Stanza di Eliodoro)、署名の間 (Stanza della Segnatura)、そしてボルゴの火災の間 (Stanza dell'incendio del Borgo)の4つの部屋からなるラファエロの間(Stanze di Raffaello)。 特に署名の間には、ラファエロの代表作である『アテナイの学堂』があり圧巻の迫力である。 今回は、ラファエロの間を中心に紹介を進める。 1. コンスタンティヌスの間(Sala di Costantino) コンスタンティヌスの
ヴァチカン美術館(Musei Vaticani)vol. 2:世界がここに、圧巻の「地図の間」
ヴァチカン美術館(Musei Vaticani)特集 vol. 1に引き続き、ヴァチカン美術館の展示室を紹介していく。 1. タペストリーのギャラリー(Galleria degli Arazzi) 展示物の劣化を防ぐためか、日光が遮られ、薄暗いタペストリーのギャラリー(Gallery of Tapestries)。 ここにはクレメンス7世(Clement VII;治世 1523-1534)の時代にブリュッセルの工房で作られたフランドル地方のタペストリーが陳列されている。 1531年にはシスティーナ礼拝堂に展示されたが、1838年になってこのタペストリー専用のギャ
ヴァチカン美術館(Musei Vaticani) vol. 1:歴代教皇ゆかりの美術品を所有する巨大美術館の歴史
今回のnoteでは、歴代教皇の収集・所有品を展示する巨大な施設・ヴァチカン美術館(Musei Vaticani)を紹介する。 ヴァチカン市国に位置するこの美術館には、ミケランジェロが製作したシスティーナ礼拝堂の壁画や、ラファエロが製作した装飾もコースの中に含まれている。 美術館を歩いていると、見どころに次ぐ見どころ、そのうちスタンダール症候群に陥り、目眩を起こしてしまうのではないかと思うくらい、素晴らしい美術品に溢れているのである。 撮影した写真も膨大な枚数となってしまったため、今回のnoteでその歴史や最初の方の展示室を紹介後、数回にわたって、ヴァチカン美術館の美術品や展示室
【今後の更新スケジュール】 ・7月中旬〜8月下旬:ヴァチカン美術館 ・8月末:夏の帰国について ・9月以降:美術館の特別展色々 5月にフィレンツェ、6月にパリへ行き、色々な美術館や教会施設を見てきたのですが、まだローマ編の更新すら完了しておらず...😅 少しずつ更新します! | Nao Masunaga
ちょっと前の話になってしまうが、筆者は2021年3月から4月にかけて、ほぼ自己隔離期間で終わってしまったものの、3週間の短い帰国をした。 今回のnoteではその際の手続きについて、思い出しながら書いていきたいと思う。 今後の情勢がどうなるか分からないが、この時のフライトが今まで一番ハードだったと記憶している。 1. 2021年3月、ミラノ・マルペンサ空港より関西国際空港へフライト 1-1. KLM搭乗および日本入国のためのPCR検査(2021年3月時点) この時のフライトはミラノから関西空港まではKLM、関西空港からミラノまではエールフランスという状況であった。 2
アンティコ・カフェ・グレコ(Antico Caffè Greco):文豪たちの憩いの場、ローマ最古のカフェ
映画『ローマの休日』の中で、アン王女がスペイン階段にてジェラートを食べる定番シーンがある。 そのスペイン階段の近くには、アンティコ・カフェ・グレコ(Antico Caffè Greco)というローマ最古のカフェ・バールがある。 ちなみにイタリア最古かつ世界最古のカフェは、ヴェネツィアにあるカフェ・フローリアン (Caffè Florian)である。 カフェ・グレコの創業は1760年と、フランス革命のおよそ30年前である。 因みに、ミラノ最古のカフェ・コヴァ(Cova)は、1817年創業であるため、カフェ・グレコは、コヴァよりも半世紀以上前から営業していることになる。
サン・ピエトロ大聖堂(Basilica di San Pietro in Vaticano):ミケランジェロとベルニーニの傑作が眠るカトリック教会の総本山
今回のnoteでは、2021年3月に撮影した写真をもとに、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂の歴史、大聖堂前のサン・ピエトロ大聖堂広場、大聖堂の中の装飾や美術品について書いていく。 (オベリスクを前に、正面から撮影したサン・ピエトロ大聖堂) 1. サン・ピエトロ大聖堂の歴史 1-1. 15世紀半ばからローマ劫掠(1527年)まで サン・ピエトロ大聖堂の歴史は、4世紀にまで遡る。 老朽化していた大聖堂を前にした15世紀半ばの教皇ニコラウス5世(Nicholaus V;1397-1455;在位 1447-1455)は、大聖堂をバシリカ式に建て替えようとしていた。 その
【後編】ボルゲーゼ美術館(Borghese Gallery and Museum):ルネサンス・バロック期芸術の傑作がここに、ローマの完全予約制美術館
【前編】に続き、後編でもボルゲーゼ美術館の作品を紹介していく。 1. フェイムの間(Fame Room;Room 13) この部屋の装飾は、1790年にフェリーチェ・ジャーニ(Felice Giani;1758-1823)によって行われた。 アンティークで洗練された装飾は、古代ローマの邸宅やポンペイの壁画をモチーフにしているとこのこと。 中にはこんなに面白い絵も壁に描かれている。 またこの部屋には15世紀末から16世紀初頭までのフィレンツェやボローニャの絵画が設置されている。 天井画の中央に描かれたフェイムの寓話。 全体的にピンクがかった
【前編】ボルゲーゼ美術館(Borghese Gallery and Museum):ルネサンス・バロック期芸術の傑作がここに 完全予約制、森の中の美術館
序. ローマが誇る、森の中のボルゲーゼ美術館 今回のnoteでは、ローマのボルゲーゼ公園内にあるボルゲーゼ美術館(Borghese Gallery and Museum)について書いていきたい。 ボルゲーゼ美術館は、古代のモザイクや彫刻のほか、15世紀から19世紀までの絵画や彫刻など、数多くの作品を所蔵するローマの美術館である。 (入り口。来館日は曇りだったので、外観写真はちょっと残念な感じ) 1. ボルゲーゼ美術館の歴史 カラヴァッジョ、ラファエロ、アントネッロ・ダ・メッシーナ、ジョヴァンニ・ベッリーニなどなど、多岐に渡るボルゲーゼ美術館の所蔵作品。 これら
今回のnoteでは、2021年3月のローマ滞在中に訪れたカフェやレストランを紹介していきたい。 1. ダンジェロ・カフェ&ガストロノミア(D’Angelo Caffè & Gastronomia) この青い内装が特徴的なカフェは、テルミニ駅から徒歩圏内にある。 ショーケースには焼き菓子や、 ジュース用のフルーツが並んでいるほか、 デリやパニーニも種類豊富に揃っている。 温かみのある木のテーブルと青いタイルで統一された店内はお洒落。 ソイカプチーノ1.6ユーロをオーダー。 美術館帰りの夕方に入ったが、筆者の他にもパ
今回のnoteでは、2021年3月にミラノからローマへ史料調査へ行った時の移動の話を書いていく。 州ごとにロックダウンの度合いが決められているイタリア。 ざっくり説明すると、イエロー、オレンジ、レッドの順にロックダウンの度合いが強まっていき、文化施設や学校、飲食店などもこの色別措置によって方針が定められている。 2021年3月1日からロンバルディア州(ミラノ)がオレンジゾーンに入ってしまったのに対し、ラツィオ州(ローマ)は3月14日までは奇跡的に一番段階の緩いロックダウンであるイエローゾーンにとどまっていたのであった。 美術館や文書館、図書館などは、イエローゾーンでないと一
ミラノのプラダ財団美術館に行ったら必ず寄りたいのが、美術館併設カフェのバール・ルーチェです。 ウェス・アンダーソンがデザインした内装 店内飲食は6月から再開するので6月が待ち遠しいです。 Bar Luce L.go Isarco, 2, 20139 Milano | Nao Masunaga
WHO THE BÆR by SIMON FUJIWARA:半年ぶりに再オープン、プラダ財団美術館の特別展 2021春夏
2021年4月29日、昨年2020年秋のロックダウン以来およそ半年ぶりにミラノのプラダ財団美術館(Fondazione Prada)が再オープンした。 2021年4月の時点では、常設展のアトラス(Atlas)と美術館併設カフェのバール・ルーチェ、そして展示室の一つポディウム(PODIUM)では特別展「WHO THE BÆR」が開催中とのことであった。 今回のnoteでは、2021年春の特別展、サイモン・フジワラによる「WHO THE BÆR」のレポートを書いていきたい。 参考: 1. Who is "サイモン・フジワラ”? 1-1. サイ
しばらくミラノのお店紹介noteが続きましたが、来週は半年ぶりに再オープンしたプラダ財団美術館の特別展レポート、再来週からはローマへ史料調査に行った時のことを書いていきます。写真は最近購入したビアレッティのマキネッタなど。いつかビアレッティについてもnoteに書きたいです✏️ | Nao Masunaga
ミラノのカフェ・パスティチェリア10選 vol.9:イタリアのお菓子を食べるならここ、朝食からランチ、アペリティーボまで
ついに第9弾となった「ミラノのカフェ・パスティチェリア10選」。 今回も新たに行ってみたミラノのお店を紹介する。 当初はパスティスチェリア(パティスリー)ということでお菓子屋さんメインで書いていたのだが、だんだん基準が緩くなってきて、午前中からあいているカフェもまとめて紹介するようになっている。 ミラノでは2021年2月1日よりオレンジゾーンからイエローゾーンへということで、今のところ一応イートインは再開されている(2020年11月頭からイートイン禁止だったので、その間に数日間だけ規制が緩まった日はあるものの実に三ヶ月ぶり)。 お店があいているうちにと、エスプレッソ片手にホッ
イタリアの定番お昼ご飯といえば、ピッツァ、パニーノ、パスタなどなど。 大学のお昼休みに周りを見渡してみると、タッパに詰めたパスタやサラダ、自家製のパニーノを持ってきている人が多い。 また昼時にビジネス街を歩いてみれば、パニーノや具がたっぷり乗ったフォカッチャをテイクアウトしている人もよく見る。 そのようにあまりにも見慣れすぎて今まで特集してこなかったパニーノ(複数形でパニーニ)。 今回のnoteでは、ミラノで美味しいパニーノを帰るお店を紹介していきたい。 1. G. B. バール(G. B. Bar) こちらはドゥオーモ近くにある言わずと知れた名店。 お
ミラノのおすすめ、イタリア料理を楽しめるお洒落なレストラン6選
今回のnoteでは、珍しく筆者がこれまでに訪れたイタリア料理を楽しむことができるミラノのレストランを紹介していく。 自炊が多いかつアジア料理が好きな筆者は、残念ながら、イタリアに住んでいながらもあまりイタリア料理というものを食べることがない。 そのような感じでイタリアで過ごしてしまっているので、美味しいお店にまだまだ行けていないのだが、ここで紹介するイタリア料理店は、今風のお店ばかりである。 イタリアの家庭料理あるいは伝統の味が楽しめるようなお店は、またの機会に紹介することができたらと思っている。 1. ラタナ(Ratanà) こちらはガリバルディ駅とジョイア駅の中
ヴィガーノ・アルタモーダ(Vigano' Alta Moda/Viganò Milano1919):イタリアンモードを支えた隠れた名店
ヴィガーノ・アルタモーダ(Vigano' Alta Moda/Viganò Milano1919)は、ドゥオーモの近くにあるビーズ・手芸用品専門店である。 ただの手芸屋さんではない、煌びやかなパーツを多数扱っており、ピアスやイヤリング、ネックレス、ヘッドアクセサリーのハンドメイドみならず、洋服のアレンジをしたい人が集まるお店でもある。 (パオロ・ダ・カンノビオ通りで今も営業を続けるお店の外観) 因みに別店舗として、こちらのパーツを使って作られた帽子や傘、手袋やバッグを扱っているブティックがゴンザーガ通りにあるとのことである。 その歴史はとても古く、創業はベ
コローリ・ホーム&フラワー(Clori Home and Flowers):雰囲気が素敵な雑貨店併設、ミラノの花屋さん
今回のnoteでは、雑貨屋さんが併設したミラノのフラワーショップ、コローリ・ホーム&フラワー(Clori Home and Flowers)を紹介したい。 場所はナヴィリ運河やサン・ロレンツォ大聖堂(Basilica di San Lorenzo Maggiore)から少し歩いたところにあり、メトロでのアクセスは少しややこしいが、ドゥオーモから3番のトラムに乗れば、5駅(15分)ほど到着する。 創業は2015年、お店の目の前にはサン・エウストルジョ大聖堂(Basilica di Sant'Eustorgio)が建っている。 2019年には、ポルタ・ロマーナ駅近く
ローマ名物マリトッツォの美味しい歴史:ミラノやローマで購入できるお店も紹介
2021年春現在、マリトッツォ(Maritozzo)を見ない日はないというくらい、店頭やソーシャル・メディア上ではマリトッツォ旋風が巻き起こっているように感じる。 今回のnoteでは、話題のマリトッツォの歴史とミラノ・ローマでマリトッツォを購入できるお店を紹介していきたい。 1. マリトッツォの歴史:古代ローマより、愛を運ぶお菓子 水、小麦粉、ふくらし粉、砂糖、牛乳、卵、バター、オイル。 実にシンプルなマリトッツォの原材料。 そんなマリトッツォの歴史はとても古く、その起源は古代ローマにまで遡るという。 その頃は、外で働く夫のために妻が、レーズンや蜂蜜など栄養たっぷ
イタリア・ミラノで生活する筆者は、イタリアのスーパーでいろいろな食材を見ることが好きなので、ほぼ毎日自炊生活である。 バールやカフェにコーヒーを飲みに行くことはあっても、レストランできちんとした食事を機会は少ないので、カフェ飯以外のnoteはまだ書くことができないでいる。 ところがいくら自炊が好きでも、不意に自分の作ったご飯に飽きる瞬間もある。 一人暮らし歴が長い人にこみ上げてきがちな「人の作ったものが食べたいなー」という、あの気持ちである。 普通のスーパーにも出来合いのお惣菜や冷凍食品がないわけではないが、今回のnoteで紹介するのは、外食するまではいかなくてもちょっと贅沢
パリコレ・ ミラノコレクションからプレイリストを作ってみる 第一弾
1. ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA):2018/19AW メンズ 2018年1月13日にミラノで発表されたドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)2018/19年秋冬メンズコレクション。 今回はこのショーで使用されたミリアム・シュパイアー(Miriam Speyer)の『ショウ・ミー』(Show Me)に着目したい。 2018-19AWの前よりドルガバは、煌びやかで自由なミレニアル世代のスタイルにクローズアップしてきたが、このシーズンでは、キングス・エンジェルズ(King's Angels)というテーマを設定した。
ラ・フィオレリア・クッカーニャ(La Fioreria Cuccagna):センス溢れるミラノの花屋さん
今回のnoteでは、筆者一押しのミラノのフラワーショップを紹介したい。 ラ・フィオレリア・クッカーニャ(La Fioreria Cuccagna)は、2015年に創業したフラワーショップである。 店頭で花を販売しているだけではなく、定期的にワークショップも開催しているとのこと。 レストランなどが集まった敷地内にあるこちらのフラワーショップ。 昔の邸宅を改装したのだろうか、建物も素敵である。 お店の中に入ると、所狭しと花がディスプレイされている様子にまず目が奪われる。 店内の壁はちょっと色味がかった白塗りのコンクリートであるが、照明が巧みに使われて
2月に一瞬だけ規制が緩んだミラノも、今月15日から3回目のロックダウンに突入しました。ロックダウン直前にローマへ史料調査に行けてよかったです。そちらの写真はぼちぼちまとめます。またこれから不定期で「おいしいミラノ」(仮)という食にまつわるエッセイも書いていこうかなと思っています! | Nao Masunaga
私の祖母は、樺太(サハリン)で育ったという。 祖母が3歳の時に、教師であった祖母の父が一家を連れて豊原(ユジノサハリンスク)に移ったそうだ。 その時から、終戦のわずか二日後、1945年8月17日に漁船に乗り、命からがら本土に戻ってくるまで、祖母は青春時代を樺太で過ごした。 この引き揚げの際には、魚雷で沈められた船もあったり、樺太から戻ることができなかった人もいたり、悲しく辛いことがあった聞く。 ところが、樺太で過ごした少女時代を語る祖母は、いつも楽しそうで、本土に戻ってからも、豊原の女学校の同級生たちと何度も同窓会を開いたと言う。 信じがたい話かもしれないが、太平洋戦争中
イヴ・ロシェ(Yves Rocher):遂に日本上陸、お手頃価格・フランスのナチュラルコスメブランド、ミラノの店舗よりレポート
1. 満を期して日本上陸、イヴ・ロシェの歩み 2019年より日本で販売開始されたフランス発のナチュラルコスメブランド・イヴ・ロシェ(Yves Rocher)をご存知であろうか。 2019年8月27日に共同出資会社イオンレーヴコスメを設立したイオンとウエルシアホールディングスは、イヴ・ロシェを独占販売することを発表した。 その後、同社は、関東のイオンやウエルシアにて販売を開始し、徐々に店舗を拡大していくことを目標としている。 黄緑が基調の内装が特徴的なイヴ・ロシェ(Yves Rocher)は、1959年、フランス・ブルターニュ地方の街ラ・ガシリにて誕生したブランドである。 創
モスコヴァ・リブリ・エ・ローべ(Moscova Libri e Robe):まるで「驚異の部屋」、とっておきに出会えるミラノのアンティークショップ
今回は、在ミラノ 日本国総領事館など各国の領事館が立ち並ぶエリア・トゥラーティ駅(Turati)近くのアンティーク・ヴィンテージショップを紹介したい。 モスコヴァ・リブリ・エ・ローべ(Moscova Libri e Robe)は、トゥラーティ駅からモスコヴァ駅方面に歩いて行ったところにひっそりとお店を構えている。 まずは壁一面に並ぶ本に目が釘付けになるはず。 お店を経営しているのディルヴァ・ラッファエッラ・ザンドネッラ・ザッペティッーニ(Dilva Raffaella Zandonella Zappettini)という上品なマダムである。 お店に並ぶ商品たち
今回のnoteでは、ミラノのとっておきセレクトショップ・デザインショップを紹介する。 お手頃な雑貨から高級な衣類・革ものまで、それぞれのお店こだわりの品々を見ていると、気持ちが明るくなるのではないであろうか。 1. ファンキー・テーブル(Funky Table) ファンキー・テーブル(Funky Table)は、ドゥオーモから徒歩10分くらいのところにあるセレクトショップである。 オープンしたのは2015年と比較的新しい。 経営しているのは、ヴェローナ出身のマリアンジェラとティッティ・ネグローニ姉妹。 二人が選んだあるいはプロデュースした色とりどりの商品が店内には並
ローミラノ(Raw Milano):インテリア・セレクトショップ
今回はミラノ市内に二つの店舗を構えるインテリア・セレクトショップ、ロー・ミラノ(Raw Milano)を紹介したい。 ただのお店ではない、そのディスプレイにただただ見惚れるしかないほど、圧倒される世界観なのである。 そのため今回は写真がかなり多くなっているが、最後までお付き合いいただきたい。 一つ目の大きい方の店舗であるマジェンタ通り店は、古い邸宅の中にあり、とても奥行きがある。 まるで京都の鰻の寝床のような造りである。 こちらは奥の中庭。 中庭から入り口を撮った写真からも分かるように、販売スペースはとても広い(一部理髪店など別のお店
ミラノのヴィンテージショップ 7選 vol.2:一点もののお気に入りと出会えるこだわりの店
以前このnoteでもミラノの一押しヴィンテージショップを紹介したが、今回も引き続きヴィンテージショップを紹介していく。 筆者は個人的に、英国王室を描いたネットフリックスドラマ『ザ・クラウン』(The Crown;2016-)や1910-20年代の英国貴族の屋敷を舞台にしたテレビドラマ『ダウントン・アビー』(Downton Abbey;2010-15)が好きなのだが、そこに出てくる登場人物の衣装はいずれもクラシカルでとても素敵である。 これから紹介するショップには、そんなドラマの衣装のような品物が盛り沢山であった。 ザ・クラウン | Netflix (ネ
アーンスト・クナム(Ernst Knam):必見、「チョコレートの王様」が手掛けたミラノのお店
1. 「キング・オブ・チョコレート」、クナム氏の経歴 イタリア半島には、世界的に有名なチョコレート会社が数多くあるが、その本社はトリノやペルージャにある場合が多く、意外にもミラノ発祥のチョコレートブランドというものは少ない。 今回は、知る人ぞ知る、貴重なミラノ発のチョコレートブランドであるアーンスト・クナム(Ernst Knam)を紹介していきたい。 ちなみに以前、ミラノのチョコレート特集でも取り上げているが、改めてこのお店に着目してみたわけである。 まずはショコラティエのアーンスト・クナム氏(Ernst Knam;1963-)の経歴から見ていこう。 ドイ
【後編】イタリア各都市から選りすぐり、ご褒美チョコレート6選
【前編】に引き続き、【後編】でもスーパーや食品店で購入できるちょっと高級なご褒美チョコレートを紹介していく。 1. カファレル(Caffarel) カファレルといえば、日本に支店がある上に、ディーン&デルーカでも扱われているために、目にしたことがある人も多いブランドであろう。 イタリアのカファレルと日本のカファレルの間には、決定的に異なる点が存在する。 それはイタリアのカファレルには、日本のような小さくて可愛らしいカファレル缶がないということである。 (日本語版公式ホームページより) もちろんギフト用のパッケージもイタリアにはあるのだが
【前編】イタリア各都市から選りすぐり、ご褒美チョコレート6選
皆さんにとって、ちょっと高級なご褒美チョコレートとはなんであろうか? 駅ビルやデパ地下に入っているチョコレート専門店や街のショコラティエのチョコレートという人もいるかもしれないし、そこまでいかなくても、コンビニのちょっと高いチョコレートという人もいるかもしれない。 今回のnoteでは、ミラノのイータリーや百貨店リナシェンテで買うことができるイタリア産のご褒美チョコレートをいくつか紹介していきたい。 日本でいうならば、成城石井やカルディ、紀伊國屋で売っているようなちょっといいチョコレート、でも買えないこともないものを想定していただけたらと思っている。 また書かれている価格は、筆
ポケットコーヒー(Pocket Coffee):決して齧ってはいけない、冬の訪れを告げるイタリアの名物チョコ
「この商品が店頭に並ぶと冬を感じる」というもの、皆さんはいくつ頭に浮かぶであろうか。 自動販売機のコーンポタージュやお汁粉、 スターバックスのジンジャーブレッドラテ、 明治のメルティーキッス(Meltykiss)、 などなど。 イタリアでそんなメルティーキッスのような役割を果たしているのは、ポケット・コーヒー(Pocket Coffee)というチョコレートである。 今回のnoteでは、ポケット・コーヒーと関連商品について書いていきたい。 なお購入価格は、筆者がスーパーマーケットで購入したときの価格なので、購入場所によって変動する可能性があることには注意していただきたい。
これから約4回にわたってイタリアのチョコレート特集が続きます。写真はルームメイトがテイクアウトしてくれたもの。自己隔離終わったらまた行きたいです! L'Ile Douce Milano Via Luigi Porro Lambertenghi, 15, 20159 Milano | Nao Masunaga
1. 出国前のPCR検査が義務化 1-1. 2020年12月下旬の法令改正 今回のnoteでは、筆者が2021年1月に留学先のイタリアに戻った時のことを書いていく。 筆者が一時帰国を決めた2020年11月時点では、イタリア政府が指定するC国(フランス、イギリス、オランダなどのヨーロッパの一部の国々)で乗り換えを行ったものは、 ・飛行機に搭乗する際、イタリア入国72時間以内に受けたスワブ検体によるPCR検査または抗原検査の陰性結果を提示すること あるいは ・到着から48時間以内に指定の地域保健所において同様のPCR検査または抗原検査を受けること が決められていた。
ミラノのカフェ・パスティチェリア10選 vol.8:イタリアのお菓子を食べるならここ、朝食からランチ、アペリティーボまで
2019年秋から2020年秋にかけてミラノのお勧めカフェ・パスティチェリア特集を書いてきたが、また訪問したお店の写真がたまってきたので、第八弾を書いていくことにする。 以前の特集でも書いた通り、最初は、パスティチェリアにかなり絞って紹介していたが、だんだん ・朝から利用できるお店 ・美味しいコーヒーとフードを楽しめるお店 とだいぶお店選びの基準も緩くなっている。 今回のnoteについても、ミラノには本当にコーヒーとフードでちょっと休憩できる手軽なお店が多いなと思いながら書いた次第である。 それでは早速お店を紹介していきたい。 参考:前回までのミラノのカフェ特集
ウンブリア調査旅行編は先日のnoteでひと段落。2021年も主にミラノ、時々日本やイタリアの他の都市の歴史やアート、またカフェについて書いていきます✏️写真はミラノでお気に入りのヴィンテージショップより。 | Nao Masunaga
サンタ・キアラ聖堂(Basilica di Santa Chiara):アッシジの聖女が眠る美しい聖堂
1. 聖キアラの生涯 今回のnoteでは、アッシジの魅力の一つであるサンタ・キアラ聖堂(Basilica di Santa Chiara)について書いていく。 アッシジの中心部から南東へ少し歩いたところに位置するサンタ・キアラ聖堂(Basilica di Santa Chiara)は、その名の通り、キアラという名の聖人に捧げられた聖堂である。 アッシジゆかりの聖女である彼女は、目や眼病、さらにはテレビの守護聖人とされている(イタリアでは各職業に守護聖人が決められている)。 それでは彼女はどのような功績のもと、列聖され、聖堂が残されるに至ったのか。 まず聖キアラの生涯につい
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今回のnoteでは前回までのパリのおすすめカフェ・レストラン特集に引き続き、パリで見つけた美味しいお店を紹介していきたい。 参考: 1. クッパ(Cuppa - Salon de Café) こちらはオルセー美術館近くのカフェ。 店内に入ると、まるで映画『アメリ』のポスターのようなグリーンの壁紙が広がっている。 エスプレッソマシーンもグリーン。 グリーンの壁によく合う木の家具。 バナナケーキ、美味しそう。 メニューはこちら。 エスプレッソは3ユーロ、フードメニューには、サンドイッチやワッ
前回、ミラノの今風のお洒落なイタリア料理店をいくつか紹介した。 今回の特集ではちょくちょくイタリア料理専門ではないお店も混じっているのだが(ちょっとどこのnoteにカテゴライズするか迷ったのもあって)、筆者がミラノで訪れて美味しかったお店をイタリア料理店メインで色々紹介していきたい。 1. ビョーク(Björk) こちらはスウェーデン料理のお店(いきなりイタリア料理ではなくて申し訳ない)。 内装はとても凝っていて素敵。 カウンターの中にはバターが並んでいるのが見えた。 丸くてころんとしており可愛らしい。 店内ではお店のオリジナル食品も扱
第12回目に突入したこのミラノのカフェ紹介シリーズ、今回もおすすめカフェを紹介していく。 1. マイホーム・カフェ(My home café) こちらはポルタ・ロマーナ駅(Porta Romana)近くのカフェ。 ブルーの内装、中は広々。 平日のお昼時、ランチ客で賑わう。 こちらでは食事メニューのほか、ブリオッシュやパニーニ、焼き菓子などカフェメニューは随時オーダーできるようである。 クッキーは0.9ユーロからとお手頃。 他、クロスタータやマフィンも。 筆者がオーダーしたのはヴェンタリオ(ventaglio;イタリア語で扇という意味)と
ミラノのヴィンテージショップ特集も第四弾に突入した。 ヴィンテージショップに混じって、どちらかというとさほど古くはないセカンドハンドの品を扱っているお店もあるが、今回もおすすめのお店を紹介していきたい。 参考: 1. メルカティーノ・ミラノ・チェントラーレ(Mercatino Milano Centrale) こちらはチェントラーレと名前はあるものの、ミラノ中央駅からは少し行ったところにあるお店。 確かに線路沿いにあるのだが、ミラノ中央駅からアクセスする場合には、5番か10番のトラムに乗るのがおすすめ(15分弱)。 写
今回のnoteでは、過去のミラノのヴィンテージショップ特集に続き、ミラノで訪れてみたいヴィンテージショップについて紹介していく。 参考: 1. ROOM 37 こちらはイーゾラ地区(Isola)にあるヴィンテージショップ。 レディースとメンズ、バランス良く揃っている。 取扱ブランドは、バーバリー、ラルフローレン、アイスバーグ、ラコステ、サンローランなどなど。 ハイブランドとノーブランドが満遍なく混ざっているが、質の良いものが多い。 中でもバーバリーのアウターの品揃えがとても充実していた。 値段も割とお手頃。
なぜイタリア・ミラノでわざわざアジア料理店なのか、と思う方もいるかもしれないが、今回のnoteではミラノの美味しいアジア料理店を紹介していきたい。 言わずもがな、美味しくて人気のイタリア料理店は星の数ほどあるミラノであるが、長い間、イタリアに滞在していると無性にアジア料理を食べたくなる。 いや、和食は普段の自炊で作ることもできるので、日本食以外のアジア料理をお店で食べたいというのが正直な気持ちかもしれない。 今回紹介するのは、筆者が行き、美味しかったお店ばかりである。 1. リセイ デリ(li-sei deli) こちらはナヴィリオ運河近くの韓国料理屋さん。 お洒
今回のnoteでは、イタリアの高速鉄道イータロー(Italo)のお得な使い方を紹介する。 1. 必見!イータロー(Italo)のお得なクーポンコード 現在イタリア国内を走っている主な鉄道は次の二つ:トレニイタリア(trenitalia)とイータロー(italo)。 前者はイタリアの小さな都市まで線路が走っているのに対し、イータローの方は、イタリアの主要都市を結ぶ高速列車という感じである。 それゆえにトレニタリアは発着するけど、イータローにはそこから乗ることができないという都市は数多くある。 逆にミラノ、ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィア、トリノ、ナポリなどの大都市にはイータロ
前回のミラノのおすすめアペリティーボスポットに引き続き、今回も楽しい・美味しいお店を紹介していきたい。 参考: 1. グラム・カフェ(Gramm Cafe) こちらはナヴィリオ運河沿いのカフェバー。 カフェ特集でもこのお店は紹介したが、今回はアペリティーボで利用した。 夜に見ても可愛らしい店内。 赤いカーテン、まるでサーカスの出番待ちのような、ちょっと面白い気持ちになれる。 ミシン台を利用した机も相変わらずお洒落。 店内のディスプレイ、これは売り物なのか単なるオブジェなのか気になるところ。 アペリティーボは10ユーロほ
今回のnoteでは、イタリア・ミラノのアペリティーボ(aperitivo)、つまりハッピーアワーについて、その歴史とおすすめのお店に分けて紹介していきたい。 1. イタリア・ミラノ発祥、ドリンク一杯でお腹一杯になるアペリティーボの歴史 ドリンク1杯8ユーロから15ユーロ。 これだけ聞くとラグジュアリーなバーのカクテル1杯の値段かと見紛う。 ところが、このドリンク1杯の値段で、前菜からデザートまで、全ての料理が取り放題だとしたらどうだろうか。 これが、よくミラノで見かけるアペリティーボ(aperitivo)、いわゆるHappy Hourのシステムである。 もちろん
このシリーズも第11回目となったが、今回もミラノのカフェを紹介していく。 1. C&D カフェ ビストロ デザイン(C&D Café Bistrò Design) こちらは通りがかりに見つけたカフェ。 朝から夜までやっているこじんまりとしたお店。 夜のお酒の種類も豊富。 コーヒーに合う焼き菓子も、お酒に合うおつまみメニューもあるとか。 混みすぎず、かといって寂しいわけではなく、程よく地元の人が訪れるお店といった感じ。 マキアートは1ユーロとお手頃価格。 カウンターにあったクッキーが美味しそうだったが、この日はお腹が空いていなかっ
インテリア用品や雑貨が好きな方ならば、一度はアスティエ・ド・ヴィラット(Astier de Villatte)の名を聞いたことがあるのではないであろうか。 独特の白い色合いの陶器は、プレートや小物入れ、お香立てなどバリエーションも豊富で、デザインも洗練されている。 今回のnoteでは、パリの店舗に訪れた時の写真とともにアスティエ・ド・ヴィラットの魅力を紹介していきたい。 (注意:写真の転載厳禁) 1. アスティエ・ド・ヴィラット(Astier de Villatte)の歴史 1-1. メイドインパリにこだわりを持つブランド アスティエ・ド・ヴィラット(
今回のnoteでは、総合美容薬局オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(Officine Universelle Buly)のパリ・ボナパルテ通り店、そしてミラノ店の紹介をしていく。 1. 1803年創業、オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(Officine Universelle Buly)の歴史 1-1. 始まりは「お酢」から? 19世紀パリ最新の美容法 もとより調香師として有名であったジャン=ヴィンセント・ビュリー(Jean-Vincent Bully)。 そんな彼は、1803年にパリにて、香水とスキンケア用品を扱う店オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュ
世界中にファンを持つショコラティエが集結するパリ。 そんなチョコレートショップ激戦区パリで250年以上営業を続けるのが、今回紹介するア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユ(à la Mère de famille)である。 今回のnoteでは、そのこだわりと歴史、お店の様子を紹介していきたい。 1. 250年以上続くこだわり シャンブレ=レ=トゥール(Chambray-lès-Tours)、それは、フランス中部のアンドル=エ=ロワール県 に位置するア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユ(à la Mère de famille)の生産拠点である。 そこでは、原料カカオの選定か
食べ終わった後のお菓子の缶が素敵でついコレクションしてしまう、またそれを洗って小物入れにしているという方はいるであろうか。 今回紹介するボワシエ(Boissier)は、まさに取っておきたくなるパッケージのお菓子ばかりのパリの老舗コンフィズリーである。 お店の歴史とともに、パリのお菓子の魅力を書いていきたい。 1. 1827年創業 ボワシエ(Boissier)の歴史 1-1. 全てはマロングラッセから 19世紀初頭、ベリゼール・ボワシエ(Bélisaire Boissier)は、菓子職人になるという夢を持って地方からパリにやってきた。 駅のホームで栗を積んだ列車
今回のnoteでは、2021年6月にミラノからパリへ渡航した時のことについてである。 すでに一年近く時間が経過してしまっているが、この時に渡航に際しどのような手続きが必要だったのか、街の様子はどのようであったのか、記録のために書いていきたいと思っている。 なお、渡航に関する諸手続きは、日々変化しているので、最新の情報は領事館など、公的な機関の情報を確認することをお勧めする。 1. ミラノからパリへ渡航前のPCR検査 2021年6月時点では、ミラノからパリへの渡航の際にもPCR検査が必要だったので旅行前にミラノ市内の病院へ向かった。 日本帰国の際のPCR検査と違って、政府
今回のnoteでは、パレルモウーノ(PalermoUno)というデザインショップ を紹介していく。 もともとこちらのお店は、ギャラリーとしてミラノのパレルモ通り1番(Via Palermo 1)に店を構えており、そこは、インテリア用品や雑貨の展示場兼販売スペースとして評判を呼んでいた。 2020年9月、創始者のソフィー・ワンネーネス(Sophie Wannenes)は、新たにミラノのサンタ・マリア・アッラ・ポルタ通り5番(Via Santa Maria alla Porta 5)に店をオープンした。 こちらはサンタ・マリア・アッラ・ポルタ通り5番にあるお店の様子。 食器や
【今後しばらくのnoteの更新について】 学業に集中するため、note はイタリアやフランスのカフェやお店、旅情報メインになります。 また夏休みに入りましたら、がっつり美術館や展示会のまとめを書いていきたいと思うので、しばらくお待ちいただければなと🙌 | Nao Masunaga
今回のnoteでは、1909年に創業したミラノの老舗文具店ボンヴィーニ(Bonvini 1909)を紹介する。 1909年7月9日、コスタンテ・ボンヴィーニとルイージ・ボンヴィーニ兄弟は、ミラノのローディ通り(Corso Lodi)を少し脇に入ったところに文具店をオープンした。 顧客のニーズに応えるその豊富な品揃えのために、瞬く間に人気店となったボンヴィーニ。 鉛筆一つをとっても実に豊富なラインナップである。 またボンヴィーニは、活版印刷機を所有していたため、レターヘッドから値札カードまで様々な商品を独自にデザインし、プリントすることができた。 活版印刷機
今回のnoteでは、2021年5月と2022年4月にイタリアウンブリア州に位置する都市スポレートを訪れた時の写真を紹介していきたい。 スポレートの都市の詳細については、過去にnoteにまとめているので、詳しい情報を知りたい人はそちらを参照されたい。 なぜ筆者が何度もスポレートに訪れているかというと、筆者はルネサンス期のスポレートを扱った博士論文を書いているからである。 なのでこれまでにスポレートへは、2018年に1回(5月)、2020年に1回(10月)、2021年に2回(5月と10月)、2022年に1回(4月)と合計5回訪れており、おそらくこれからも度々訪
私は、カッと怒る、ということがなかなかできない。 その代わりと言ってはなんだが、突然、堰を切ったように怒りの感情がとめどもなく溢れてきて収拾がつかなくなる時がある。 例えるならば、蛇口がついた樽を頭に思い浮かべて欲しい。 通常ならば、負の感情がザバザバと降ってきても樽が一杯になることなく、その蛇口からそれらを流して出してくれるというわけである。 ところがごくたまに、1年に1回あるかないか、蛇口が壊れて樽は満杯になり、それどころか上からだらだら負の感情が流れ出てしまうことがある気がする。 そんな時にはSNSを開いたり、人に会ったりしてもロクなことがないので、ひたすら凪が去るまで
1. システィーナ礼拝堂(Capella Sistina) いよいよヴァチカン美術館最大の目玉といっても差し支えないシスティーナ礼拝堂(Capella Sistina)を紹介する。 ここにはミケランジェロの大作である『最後の審判』が描かれているが、ヴァチカン美術館の中でもこの礼拝堂のみ写真撮影禁止であった。 そのためこの章は、美術館の公式ショップで購入したポストカードを撮影したものをもとに説明を進める。 システィーナ礼拝堂の名前は、この礼拝堂の修復を手掛けたデッラ・ローヴェレ家出身の教皇シクストゥス4世(Sixtus IV;治世 1471-1484)に由来している。 シクス
いよいよ、ボルジアの間(Borgia Apartment)を紹介する。 このボルジア一族は、漫画やドラマ、そしてにもゲームにも登場するため、ご存知の方も多いのではないであろうか。 今回紹介するボルジアの間は、1492年から1503年まで教皇としてカトリック教会のトップに君臨したボルジア家出身のスペイン人教皇アレクサンデル6世(Alexander VI)の時代に作られたものである。 1. ボルジアの間の歴史(Borgia Apartment) 1-1. ボルジアの間の構成 スペイン人枢機卿ロドリーゴ・ボルジア(Rodrigo de Borja y Doms;1431-1
コンスタンティヌスの間 (Sala di Costantino)、ヘリオドロスの間 (Stanza di Eliodoro)、署名の間 (Stanza della Segnatura)、そしてボルゴの火災の間 (Stanza dell'incendio del Borgo)の4つの部屋からなるラファエロの間(Stanze di Raffaello)。 特に署名の間には、ラファエロの代表作である『アテナイの学堂』があり圧巻の迫力である。 今回は、ラファエロの間を中心に紹介を進める。 1. コンスタンティヌスの間(Sala di Costantino) コンスタンティヌスの
ヴァチカン美術館(Musei Vaticani)特集 vol. 1に引き続き、ヴァチカン美術館の展示室を紹介していく。 1. タペストリーのギャラリー(Galleria degli Arazzi) 展示物の劣化を防ぐためか、日光が遮られ、薄暗いタペストリーのギャラリー(Gallery of Tapestries)。 ここにはクレメンス7世(Clement VII;治世 1523-1534)の時代にブリュッセルの工房で作られたフランドル地方のタペストリーが陳列されている。 1531年にはシスティーナ礼拝堂に展示されたが、1838年になってこのタペストリー専用のギャ
今回のnoteでは、歴代教皇の収集・所有品を展示する巨大な施設・ヴァチカン美術館(Musei Vaticani)を紹介する。 ヴァチカン市国に位置するこの美術館には、ミケランジェロが製作したシスティーナ礼拝堂の壁画や、ラファエロが製作した装飾もコースの中に含まれている。 美術館を歩いていると、見どころに次ぐ見どころ、そのうちスタンダール症候群に陥り、目眩を起こしてしまうのではないかと思うくらい、素晴らしい美術品に溢れているのである。 撮影した写真も膨大な枚数となってしまったため、今回のnoteでその歴史や最初の方の展示室を紹介後、数回にわたって、ヴァチカン美術館の美術品や展示室
【今後の更新スケジュール】 ・7月中旬〜8月下旬:ヴァチカン美術館 ・8月末:夏の帰国について ・9月以降:美術館の特別展色々 5月にフィレンツェ、6月にパリへ行き、色々な美術館や教会施設を見てきたのですが、まだローマ編の更新すら完了しておらず...😅 少しずつ更新します! | Nao Masunaga
ちょっと前の話になってしまうが、筆者は2021年3月から4月にかけて、ほぼ自己隔離期間で終わってしまったものの、3週間の短い帰国をした。 今回のnoteではその際の手続きについて、思い出しながら書いていきたいと思う。 今後の情勢がどうなるか分からないが、この時のフライトが今まで一番ハードだったと記憶している。 1. 2021年3月、ミラノ・マルペンサ空港より関西国際空港へフライト 1-1. KLM搭乗および日本入国のためのPCR検査(2021年3月時点) この時のフライトはミラノから関西空港まではKLM、関西空港からミラノまではエールフランスという状況であった。 2
映画『ローマの休日』の中で、アン王女がスペイン階段にてジェラートを食べる定番シーンがある。 そのスペイン階段の近くには、アンティコ・カフェ・グレコ(Antico Caffè Greco)というローマ最古のカフェ・バールがある。 ちなみにイタリア最古かつ世界最古のカフェは、ヴェネツィアにあるカフェ・フローリアン (Caffè Florian)である。 カフェ・グレコの創業は1760年と、フランス革命のおよそ30年前である。 因みに、ミラノ最古のカフェ・コヴァ(Cova)は、1817年創業であるため、カフェ・グレコは、コヴァよりも半世紀以上前から営業していることになる。
今回のnoteでは、2021年3月に撮影した写真をもとに、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂の歴史、大聖堂前のサン・ピエトロ大聖堂広場、大聖堂の中の装飾や美術品について書いていく。 (オベリスクを前に、正面から撮影したサン・ピエトロ大聖堂) 1. サン・ピエトロ大聖堂の歴史 1-1. 15世紀半ばからローマ劫掠(1527年)まで サン・ピエトロ大聖堂の歴史は、4世紀にまで遡る。 老朽化していた大聖堂を前にした15世紀半ばの教皇ニコラウス5世(Nicholaus V;1397-1455;在位 1447-1455)は、大聖堂をバシリカ式に建て替えようとしていた。 その
【前編】に続き、後編でもボルゲーゼ美術館の作品を紹介していく。 1. フェイムの間(Fame Room;Room 13) この部屋の装飾は、1790年にフェリーチェ・ジャーニ(Felice Giani;1758-1823)によって行われた。 アンティークで洗練された装飾は、古代ローマの邸宅やポンペイの壁画をモチーフにしているとこのこと。 中にはこんなに面白い絵も壁に描かれている。 またこの部屋には15世紀末から16世紀初頭までのフィレンツェやボローニャの絵画が設置されている。 天井画の中央に描かれたフェイムの寓話。 全体的にピンクがかった
序. ローマが誇る、森の中のボルゲーゼ美術館 今回のnoteでは、ローマのボルゲーゼ公園内にあるボルゲーゼ美術館(Borghese Gallery and Museum)について書いていきたい。 ボルゲーゼ美術館は、古代のモザイクや彫刻のほか、15世紀から19世紀までの絵画や彫刻など、数多くの作品を所蔵するローマの美術館である。 (入り口。来館日は曇りだったので、外観写真はちょっと残念な感じ) 1. ボルゲーゼ美術館の歴史 カラヴァッジョ、ラファエロ、アントネッロ・ダ・メッシーナ、ジョヴァンニ・ベッリーニなどなど、多岐に渡るボルゲーゼ美術館の所蔵作品。 これら
今回のnoteでは、2021年3月のローマ滞在中に訪れたカフェやレストランを紹介していきたい。 1. ダンジェロ・カフェ&ガストロノミア(D’Angelo Caffè & Gastronomia) この青い内装が特徴的なカフェは、テルミニ駅から徒歩圏内にある。 ショーケースには焼き菓子や、 ジュース用のフルーツが並んでいるほか、 デリやパニーニも種類豊富に揃っている。 温かみのある木のテーブルと青いタイルで統一された店内はお洒落。 ソイカプチーノ1.6ユーロをオーダー。 美術館帰りの夕方に入ったが、筆者の他にもパ
今回のnoteでは、2021年3月にミラノからローマへ史料調査へ行った時の移動の話を書いていく。 州ごとにロックダウンの度合いが決められているイタリア。 ざっくり説明すると、イエロー、オレンジ、レッドの順にロックダウンの度合いが強まっていき、文化施設や学校、飲食店などもこの色別措置によって方針が定められている。 2021年3月1日からロンバルディア州(ミラノ)がオレンジゾーンに入ってしまったのに対し、ラツィオ州(ローマ)は3月14日までは奇跡的に一番段階の緩いロックダウンであるイエローゾーンにとどまっていたのであった。 美術館や文書館、図書館などは、イエローゾーンでないと一
ミラノのプラダ財団美術館に行ったら必ず寄りたいのが、美術館併設カフェのバール・ルーチェです。 ウェス・アンダーソンがデザインした内装 店内飲食は6月から再開するので6月が待ち遠しいです。 Bar Luce L.go Isarco, 2, 20139 Milano | Nao Masunaga
2021年4月29日、昨年2020年秋のロックダウン以来およそ半年ぶりにミラノのプラダ財団美術館(Fondazione Prada)が再オープンした。 2021年4月の時点では、常設展のアトラス(Atlas)と美術館併設カフェのバール・ルーチェ、そして展示室の一つポディウム(PODIUM)では特別展「WHO THE BÆR」が開催中とのことであった。 今回のnoteでは、2021年春の特別展、サイモン・フジワラによる「WHO THE BÆR」のレポートを書いていきたい。 参考: 1. Who is "サイモン・フジワラ”? 1-1. サイ
しばらくミラノのお店紹介noteが続きましたが、来週は半年ぶりに再オープンしたプラダ財団美術館の特別展レポート、再来週からはローマへ史料調査に行った時のことを書いていきます。写真は最近購入したビアレッティのマキネッタなど。いつかビアレッティについてもnoteに書きたいです✏️ | Nao Masunaga
ついに第9弾となった「ミラノのカフェ・パスティチェリア10選」。 今回も新たに行ってみたミラノのお店を紹介する。 当初はパスティスチェリア(パティスリー)ということでお菓子屋さんメインで書いていたのだが、だんだん基準が緩くなってきて、午前中からあいているカフェもまとめて紹介するようになっている。 ミラノでは2021年2月1日よりオレンジゾーンからイエローゾーンへということで、今のところ一応イートインは再開されている(2020年11月頭からイートイン禁止だったので、その間に数日間だけ規制が緩まった日はあるものの実に三ヶ月ぶり)。 お店があいているうちにと、エスプレッソ片手にホッ
イタリアの定番お昼ご飯といえば、ピッツァ、パニーノ、パスタなどなど。 大学のお昼休みに周りを見渡してみると、タッパに詰めたパスタやサラダ、自家製のパニーノを持ってきている人が多い。 また昼時にビジネス街を歩いてみれば、パニーノや具がたっぷり乗ったフォカッチャをテイクアウトしている人もよく見る。 そのようにあまりにも見慣れすぎて今まで特集してこなかったパニーノ(複数形でパニーニ)。 今回のnoteでは、ミラノで美味しいパニーノを帰るお店を紹介していきたい。 1. G. B. バール(G. B. Bar) こちらはドゥオーモ近くにある言わずと知れた名店。 お
今回のnoteでは、珍しく筆者がこれまでに訪れたイタリア料理を楽しむことができるミラノのレストランを紹介していく。 自炊が多いかつアジア料理が好きな筆者は、残念ながら、イタリアに住んでいながらもあまりイタリア料理というものを食べることがない。 そのような感じでイタリアで過ごしてしまっているので、美味しいお店にまだまだ行けていないのだが、ここで紹介するイタリア料理店は、今風のお店ばかりである。 イタリアの家庭料理あるいは伝統の味が楽しめるようなお店は、またの機会に紹介することができたらと思っている。 1. ラタナ(Ratanà) こちらはガリバルディ駅とジョイア駅の中
ヴィガーノ・アルタモーダ(Vigano' Alta Moda/Viganò Milano1919)は、ドゥオーモの近くにあるビーズ・手芸用品専門店である。 ただの手芸屋さんではない、煌びやかなパーツを多数扱っており、ピアスやイヤリング、ネックレス、ヘッドアクセサリーのハンドメイドみならず、洋服のアレンジをしたい人が集まるお店でもある。 (パオロ・ダ・カンノビオ通りで今も営業を続けるお店の外観) 因みに別店舗として、こちらのパーツを使って作られた帽子や傘、手袋やバッグを扱っているブティックがゴンザーガ通りにあるとのことである。 その歴史はとても古く、創業はベ