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スカラ座の夜 https://note.mu/nao_msng/m/m708875d37447

一橋大学大学院博士後期課程在学中。ルネサンス期イタリア史が専門. 現在、ミラノ大学にて在外研究中。 主に、ミラノ、たまにパリや東京の街の情報と歴史、文化について書いていきます。

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2019/05/08

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  • さよならサンダーバード、2024年3月16日北陸新幹線福井開業

    2024年3月16日、ついに私の故郷の福井県に新幹線が開通する。 この記事を書いている時から遡ること8年前の2015年3月、北陸新幹線が開業し、北陸三県のうち富山県と石川県には新幹線が開通した。 北陸新幹線の開通により、富山県と石川県は、海の幸や情緒あふれる歴史遺産を売りにして人気の観光スポットとして全国にその名を知らしめた。 その一方で、福井県は北陸新幹線開業のお祭りムードに8年もの間、取り残されていたことになる。 (JR西日本の公式サイトより) 参考:「北陸新幹線プロジェクト 2023年度末 金沢~敦賀駅間開業に向け、北陸新幹線プロジェクト進行中」『JR 西日本』(2024年

  • イタリアのカフェも物価高の影響を逃...

    イタリアのカフェも物価高の影響を逃れることができず... 3-4年前に書いたカフェについてのnoteは今と値段が違っているので追記・更新せねばなりませんね。1824年創業ミラノの老舗マルケージのnoteにも最新の値段を追記しました! https://note.com/nao_msng/n/nf1a7a17c4b88?sub_rt=share_h Nao Masunaga

  • 京都のおすすめカフェ・レストラン5選 vol. 1

    今回の特集では筆者が京都に訪問した際に訪れたカフェについてまとめていく。 筆者が20代の前半に6年間住んだ街、京都。 京都に住んでいた時にもカフェ巡りはしていたが、この街を離れてみて、まだ行っていないカフェや自分が京都を離れてから新しくオープンしたカフェも沢山あることに改めて気づいた。 せっかくならばということで、訪問した京都のカフェ記録を残すことにしたのであった。 1. リグナム(岡崎) こちらは平安神宮やみやこめっせなどが建つ岡崎エリアにあるベーカリーカフェである。 白いシンプルな壁の店内は、パンをテイクアウトすることができるスペースとイートインスペースに分かれ

  • ミラノのカフェ・パスティチェリア5選 vol.17:イタリアのお菓子を食べるならここ、朝食からランチ、アペリティーボまで

    このシリーズもすでに第17回とだいぶ続いているが、本文に入る前にお知らせがある。 ミラノのおすすめのお店を紹介するというこのシリーズは、これまで10軒分の内容が揃ったらリリースするという方式をとってきた。 ところがミラノに拠点を置いているとはいえ、毎日のカフェ休憩は新しい店というよりも、馴染みのお店に行くことが多く、 なかなか新しい店を開拓することができない →記事のリリースを待つうちに閉店してしまった店が出てくる、 という事態が今回発生してしまった。 他の都市のカフェ特集は5軒ずつまとめていたのだが、ミラノのカフェ特集も今後、5軒ずつ、よりコンスタントに記事をリリースしていくこ

  • パリのおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 14

    第14回目となったパリのおすすめのカフェ・レストラン特集、今回もとっておきのお店について書いていきたい。 1. ブラッセリー・べランジェ(Brasserie Bellanger) こちらはヌーヴェル・ガールドゥ(Nouvelle Garde)というパリ市内にいくつかのブラッセリーを経営するグループ会社の系列店のようである。 10区の端にあるこのお店、パリ北駅や東駅からも近い。 グリーンと赤の外装がとても目立つ上に、内装も1950-60年代の映画の世界のようにおしゃれ。 店内の至る所に並べられたワインの瓶。 メニューはこちら、メニューのイラストもカバーも可愛らしい。 ちょっ

  • イタリア・ローマのおすすめカフェ・レストラン5選 vol. 7

    ローマのカフェ・レストラン特集もついに第七回目となった。 今回も美味しいお店を紹介していきたい。 1. ラッテリア・サン・ロレンツォ(Latteria San Lorenzo) こちらローマ・サピエンツァ大学の近くにあるカフェ。 気取らない、地元の人が集まる感じのお店で、ショーケースの中に入っているものもお手頃。 甘いパンの他にサラダやパニーノもある。 お店は朝から夕方までと比較的早い時間に閉まるので注意。 朝のカプチーノをカウンターでいただく。

  • 【後編】アズディン・アライア、クチュリエ&コレクショヌール(Azzedine Alaïa, Couturier Collectionneur):パリのガリエラ美術館で開催、アライアが生涯をかけて集めたドレスコレクション

    【前編】に引き続き、後編でもアライアが集めた数々のドレスたちを見ていくこととしよう。 参考: 1. カロ姉妹、マリアーノ・フォルチュニ、Myrbor、アルフレッド・レニフ(Callot Sœurs, Mariano Fortuni, Myrbor, Alfred Lenief) 20世紀初頭に独自の道を切り開いたクチュリエたちは、アートとファッションの融合を謳歌した。 アズディン・アライアは、そんな時代の変化が反映されたクチュリエたちのユニークな作品も好んだのであり、ここでは次の4人のデザイナーたちの作品が展示されている。 カロ姉妹(Callot&nbs

  • 【前編】アズディン・アライア、クチュリエ&コレクショヌール(Azzedine Alaïa, Couturier Collectionneur):パリのガリエラ美術館で開催、アライアが生涯をかけて集めたドレスコレクション

    1979年から2017年にかけてパリで活動したチュニジア出身のクチュリエ アズディン・アライア(Azzedine Alaïa;1935-2017)。 彼の作品は、基本的な構造を押さえたものでありながらも、卓越した創意工夫が凝らされ、時代を越えた気品に満ちている。 そんなアライアは、デザイナーとして活動する一方で熱心な過去のファッションアーカイブのコレクターでもあった。 1968年以来、アライアはオートクチュール、プレタポルテ、日常着を問わず様々なデザイナーの作品をコレクションしていった。 クリストバル・バレンシアガ(Cristóbal Balenciaga), ガブリエル・シャ

  • パリのおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 13

    第13回目を迎えたこのパリの特集、買いていくうちに筆者もパリの地理を頭に入れることができてなかなか楽しい。 今回もパリの素敵なお店を紹介していきたい。 1. カフェ・リーヴル(Cafe Livre) こちらは、シャトレ駅近く、サンジャックの塔の前にあるカフェ。 店名の通り、店の壁一面には本が並んでいる。 猫カフェというわけではないのだが、お店の看板猫が常在しているようである(猫好きな方はラッキー、アレルギーの方は要注意)。 カフェといいつつも、結構しっかり目な食事のメニューもあり、ディナーに来ている人も多かった。 食事メニューは大体15-20ユーロくらい。 マキアート

  • 福井のおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 4

    このシリーズもあっという間に第四弾に到達したが、引き続き福井のお店を紹介していきたい。 ただ他の記事を作成するのに時間がかかってしまい、実際にこれらのお店に訪れたのは2022年夏と少し情報が古くなっている恐れがある。 そのために最新の営業時間や価格などはお店の公式ホームページや各種SNS、Googleマップなどを参照していただければと思っている。 参考(前回の特集): 1. 食堂&Cafe CoCotte こちらは福井駅前エリアにあるカフェ。 緑に包まれた民家のような店構え。 中にはお洒落なアンティークな雰囲気の家具が設置されている。

  • 体重33kgの母親

    なぜこの話を書こうと思ったのかは分からない。 2011年11月、私の母親は52歳になってわずか数日で急性心筋梗塞でこの世を去った。 ここでは私の母親が亡くなるまでの数年間の話を書いていきたいと思う。 もう一度いうが、母の死後、12年2ヶ月経った今、この話を書こうと思ったのかは分からない。 この話は、私の母の、そして私の極めてプライベートな話であり、人に話してよいかどうか未だに分からない。 でも自分の来た道をたまに思い返すと、母の死には、 ・教員の多忙化 ・ヤングケアラー が関係していたのではないかと2024年の今になって思うからだ。 人は極端に成功したり、極端に困難に

  • あけましておめでとうございます🌅今...

    あけましておめでとうございます🌅今年も美術館とカフェについてのnoteを書きます。なお「収益化しないのですか?」と聞かれることもありますが、noteを収益化する計画は今はありません。理由は色々あるけど収益化すると今までのように書けなくなるかなと思い‥今年もよろしくお願いします! Nao Masunaga

  • 東京のおすすめカフェ・レストラン5選 vol. 2

    今回のnoteでは、筆者が一時帰国の際に訪問した東京のお店について紹介していく。 今回は、蔵前のお店が中心と少し地域に偏りが出ているが、下町の雰囲気を味わっていただけたらと思っている。 参考(前回の東京のカフェ特集): 1. CAMERA(蔵前) こちらは蔵前にある雑貨屋さんとカフェが一緒になっているお店。 カフェスペースは奥の方にあり、昼時には満席となり待っている人もいた。 扱われている雑貨は食器やサングラスなど生活用品が色々。 ショーケースには見るからに具がゴロゴロ入ってそうなスコーンがたくさん。

  • ミラノのカフェ・パスティチェリア10選 vol.16:イタリアのお菓子を食べるならここ、朝食からランチ、アペリティーボまで

    第16回となったこのミラノのカフェ特集、ここまで長く続くとは思わなかったが今回も美味しいお店を紹介していこう。 1. シャレ・マレキアーロ(Chalet Marechiaro) こちらはミラノ中央駅とレプブリカ駅近くにある広々したカフェレストラン。 ミラノの中心部にある上に朝7時から夜24時まで営業している、1日中使えるカフェということでありがたい存在。 中の席数も比較的多く、綺麗で広々している。 ショーケースの中にはブリオッシュやババ、ビスコッティなどなど定番のイタリアのお菓子やパンが並ぶ。 このカラフルなブリオッシュはイタリアだけでよく見る気がする。 他、シチ

  • ロマネンゴ(Antica Confetteria Romanengo Milano):1780年創業、海上交易で栄えたジェノヴァ生まれの老舗菓子店

    今回は、ジェノヴァで1780年に創業した老舗菓子店ロマネンゴ (Romanengo)のミラノ店について紹介したい。 当初、定期的に更新しているミラノのカフェ特集の中でこのカフェを扱おうと思ったのだが、調べているうちにジェノヴァの歴史と深く関わっていることがわかってきたので、このお店だけの記事を書きたいと思った次第である。 地中海交易の重要な港町であったジェノヴァでは、貴族たちが銀行業や交易を担い、街は栄えた。 ジェノヴァに本店を置くロマネンゴは、最近、ミラノにも新しい店舗をオープンした。 (メニュー表はこちら) ミラノで一番の老舗コヴァ(COVA、1817年創業)よりも古いロマネ

  • 東京のおすすめカフェ vol. 1〜有楽町・銀座・東京駅編〜

    今回は筆者が帰国中に訪れた東京の有楽町・銀座・東京駅周辺エリアのカフェを紹介する。 東京のカフェについてまとめた記事は山のように存在するが、せっかく一時帰国時に訪問したところで撮影した写真がたまってきたので書くことにしたのであった。 1. はまの屋パーラー(有楽町) 渋谷パルコや後楽園、日比谷、日本橋にある、創業は1966年のはまの屋パーラー。 こちらは既に閉店してしまった有楽町店へ行った時の写真である。 この東京カフェまとめを書こうと思っているうちに閉店してしまったのでどうしようかと思ったので、他の店舗はまだあるので、メニューや雰囲気の参考になったらと思い記事にする

  • 福井のおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 5

    今回は、筆者の地元・福井県に帰省した際に訪問したカフェについて書いていく。 首都圏からのアクセスがあまり良くない福井県は訪れたことがない人も多いと思うが、何かの機会に訪れた際の参考になればと思っている。 1. マギーズ・ファーム(福井市) こちらはJR福井駅近くにあるカフェ。 ビルの2階にある隠れ家的なお店である。 階段の壁にだまし絵のようなものが描いてあり面白い。 こじんまりとした店内には雑貨も並んでいる。 心地よい音楽が流れ、落ち着いた雰囲気の店内。

  • パリのアズディン・アライアギャラリーの特別展「ALAÏA / GRÈS. AU-DELÀ DE LA MODE」:アライアとマダム・グレ、ドレスを「彫刻」した二人の静かな対話

    1. ドレスコレクターとしてのアズディン・アライアと孤高のクチュリエ マダム・グレ 1956年、21歳でパリにやってきたチュニジア系フランス人アズディン・アライア(Azzedine Alaïa;1935-2017)。 そんな彼は、1982年に初のプレタポルテ・コレクションを発表し、1990年代には「こだわりの王」(King of Cling)として脚光を浴びた。 女優グレタ・ガルボ(Greta Garbo;1905- 1990)、小説家ルイーズ・ド・ヴィルモラン(Louise de Vilmorin;1902-1969)、ゴルファーのセシル・ド・(Cécile de Rothsc

  • パリのおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 12

    第十二回目を迎えたパリのカフェ・レストラン特集、今回もサクサク美味しくて素敵なお店を紹介していこう。 1. カフェ・パヴァーヌ(Cafe pavane) こちらはパリのソルボンヌ大学やリュクサンブール公園の近くにあるカフェである。 なんとあの有名ショコラティエのジャン=ポール・エヴァン(Jean-Paul Hévin)の娘さんが経営されているお店とのこと。 こじんまりとした落ち着いた内装のお店のショーケースの中には、焼き菓子やキッシュ、ピロシキ(?!)、そして生菓子やマカロンが並ぶ。 ジャン=ポール・エヴァンのケーキも取り扱いがあるらしい。 ショーケースの中が美味

  • 【後編】シャンボール城(Château de Chambord):レオナルド・ダ・ヴィンチが若き騎士に捧げたフランス・ロワール地方の美しい城【室内装飾編】

    前編ではシャンボール城の歴史、中編ではその建築様式を説明したが、最後の後編では、シャンボール城の室内装飾や調度品について説明を進めたい。 なお、主塔(ドンジョン)の地上階からテラスへ、そして翼棟の礼拝堂へと実際に歩いて鑑賞していった順に部屋を紹介していく。 1. 応接間と狩りの間 地上階は主に応接間(Les salons de réception)と狩りの間(Salle des Chasses)で構成されている。 十字型の廊下で区切られた四隅の空間はは、それぞれ部屋となっている。 (日本語版の公式パンフレットより) 入ってすぐのスペースに飾られている絵画。

  • 【中編】シャンボール城(Château de Chambord):レオナルド・ダ・ヴィンチが若き騎士に捧げたフランス・ロワール地方の美しい城【建築編】

    前回のnoteでは、シャンボール城の歴史について説明したが、今回のnoteでは、シャンボール城の建築について詳述したい。 1. フランス・ルネサンス様式建築の傑作、騎士道精神を受け継ぐ城 重厚感のある要塞のような外観がとても凛として美しいシャンボール城。 ところがシャンボール城が建設された16世紀の時点では、こうしたルネサンスの建築形式は、時代遅れと看做されていたことも否定できない。 というのも騎士が馬に乗って敵を攻撃し、味方の要塞を守るという伝統的な戦術は、すでに火器が使われていた1494年に勃発したイタリア戦争*を契機として通用しなくなっていったのである。 つまり

  • 【前編】シャンボール城(Château de Chambord):レオナルド・ダ・ヴィンチが若き騎士に捧げたフランス・ロワール地方の美しい城【歴史編】

    今回のnoteでは、パリから車で2時間、ロワール地方に位置し、レオナルド・ダ・ヴィンチが設計した城として有名なシャンボール城について書いていきたい。 この城は、2021年2月に発表されたセリーヌ・オム(CELINE HOMME)のティーン・ナイト・ポエム(TEEN KNIGHT POEM, Fall/ Winter 2021)のショーの会場として使われたこともあり、ファッションニュースをチェックしている方ならば「あのカッコいいお城!」と思い出すであろう。 しかしながらなぜ、イタリア生まれのレオナルド・ダ・ヴィンチが、フランスで城を設計したのであろうか? これについては当

  • パリのおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 11

    このシリーズもあっという間に11回目となったが、パリの美味しいお店を紹介していきたい。 1. ジョー&ナナ ケイクス(Jo and Nana Cakes) こちらはパリのリヨン駅近くのカフェ。 ヴィーガンのランチやスイーツを提供している。 マカロンカラーの内装がロマンティックで可愛い。 こちらのケーキもヴィーガンとのこと。 ケーキだけでもかなりボリュームがある。 友人はキャロットケーキ、筆者は4.9ユーロのピスタチオとフランボワーズのクッキーにした。

  • イヴ・サンローラン美術館パリ(Musée Yves Saint Laurent Paris):モードの帝王の創作の場を垣間見ることができる美術館

    前回、2023年現在開催中のイヴ・サンローラン美術館の特別展 「Yves Saint Laurent, Shapes & Forms」を紹介したが、今回は常設展のブースを紹介していきたい。 なお常設展については、過去のnoteでも2018年2月に訪問した時の写真をもとに触れているが、その時とは若干展示の内容が変わっていたところもあるので今回改めてまとめ直す。 参考: 1. 2017年、パリ・マルソー通り5番にオープンしたイヴ・サンローラン美術館 かつて1974年から2002年まで、パリのマルソー通り5番(5 avenue Marceau)にはイヴ・サンローラ

  • YVES SAINT LAURENT – SHAPES & FORMS: サンローラン美術館パリより、ファッションとグラフィックアートの対話

    現在パリのイヴ・サンローラン美術館では、サンローランのアーカイヴとドイツ人アーティスト クラウディア・ヴィザー(Claudia Wieser)の作品を通して、ファッションとグラフィックアートの対話が体現した特別展「YVES SAINT LAURENT – SHAPES & FORMS」が開催中である。 「ファッション」をモチーフにした美術館の展示としては、一人のアーティストに焦点を当て、それとファッションブランドをコラボレーションさせるというのは、ユニークであると同時に難しい試みである。 なぜならば、その展示の下敷きとなるストーリーがきちんと描かれていなければ、そのコラボレ

  • ミラノのヴィンテージショップ 7選 vol.5:一点ものに出会えるこだわりの店

    このシリーズも思ったより長く続きあっという間に第5回目となった。 書いているうちに洋服のヴィンテージだけを扱う店と、アンティークやヴィンテージの家具雑貨一般を扱う店とがごっちゃになってしまってきたので、いつか分けて新しく記事を書き直した方がいいかなとも思っているが、とりあえず、今回もこのシリーズの続きとして書くことにした。 それは早速、素敵なお店たちを紹介していこう。 1. Al Mercatino “TRA NOI E VOI”(アルメルカート「トラ・ノイ・エ・ヴォイ」) こちらは本当は内緒にしたい、秘密基地のようなメルカートである。 家具や美術品、小

  • ミラノでおすすめ、アジア料理店5選 vol. 2

    「ミラノまで来てわざわざアジア料理?」とこのタイトルを読んで思った方もいるかもしれない。 人によるとは思うが、日本で生活してきた者は、常にイタリア料理を食べ続けられるわけではなく、やはりアジアの味が恋しくなってしまうのである。 イタリアをベースに生活していると、普段の自炊で日本の料理を作ることもあるが、逆に中華や韓国料理は自分で作ることができないので、外食で楽しむことの方が多い。 今回のnoteでは、そんな筆者がミラノで食べて美味しいと思ったアジア料理のお店を紹介していきたいと思う。 参考: 1. テノハラーメンクラブ(TENOHA RAMEN CLU

  • マリー・ローランサンとモード(Marie Laurencin et la mode):1920-30年代パリの文化とファッションを考察する特別展

    ほっそりとした肢体に、真っ白な肌、ガラス玉のような目をした少女のような女性の絵を描く、20世紀のパリで活躍した画家マリー・ローランサン(Marie Laurencin;1883-1956)。 なぜだろうか、彼女の絵は、本国フランスよりも日本での方が人気がある気がする。 実は、長野県茅野市(ちのし)の蓼科(たてしな)湖畔には、1983年から2011年までと短い期間ではあったが、世界で唯一のマリー・ローランサン美術館が存在していた。 この美術館は、東京のタクシー会社グリーンキャブの創業者 高野将弘氏の個人コレクションをもとに作られたものであり、現在、美術館自体は閉館しているものの、6

  • 200年続くパリのジュエラー・ヴェヴェールが織りなすアール・ヌーヴォーの世界:Dans l'intimité de Vever, Bijoux et Objets d'art depuis 1821

    1. 1821年創業 ヴェヴェール(Vever)の歴史と復興 1821年にフランスで創業した老舗宝石店ヴェヴェール(Vever)。 格調高いアール・ヌーヴォー様式のジェエリーで一世を風靡したジュエラーであるヴェヴェールは、メゾンの閉鎖と再興を経て、今はパリ2区のショールームやプランタンにてその作品を展示・販売している。 そんなヴェヴェールは、2023年6月1日から8月11日まで「ヴェヴェールの親密さの中で、1821年創業のジュエリーと芸術品」(Dans l'intimité de Vever, Bijoux et Objets d'art depuis 1821)と題した小さな特

  • パリのおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 10

    パリの美味しいお店紹介シリーズもあっという間に第5回を迎えた。 今回もとっておきのお店たちを紹介していきたい。 1. ル・ブーランジェ・ドゥ・モンジュ(Le Boulanger de Monge) 美味しい飲食店が並ぶことで有名なパリ5区のモンジュ通り(Rue Monge)。 ル・ブーランジェ・ドゥ・モンジュ(Le Boulanger de Monge)はそのモンジュ通りを少し入ったところにあるパン屋さんであるが、お手頃かつ味が確かなことで有名なお店である。 店内は気取らない感じだが、ショーケースには様々なパンが並んでいる。 パリのパン屋ガイドでも高い評価を得たモン

  • 博士課程と卵子凍結、海外在住・未婚女性のある選択

    唐突な話になるが、筆者は2022年の夏、卵子凍結をした。 ちなみに筆者は2023年現在、拠点は海外、博士号取得に向けて博論執筆中、パートナーなし、結婚・出産の具体的な予定なしの30代女性である。 これについては特に隠すこともなかったのだが、特に詳しく話そうとしようともしてこなかった。 というのも卵子凍結には、薬による副作用や高額な費用という問題がある上に、卵子凍結をしたからといって必ずしも将来、その冷凍した卵子を使って妊娠することができるとは限らないからである。 親しい友人たちからどのようにして凍結したのか、その方法や費用について知りたい、書いて欲しいということは直接言われ続け

  • 【後編】1997 ファッションビッグバン(1997 Fashion Big Bang):パリ・ガリエラ美術館にて開催、ファッション史上の分岐点を辿る展示

    【前編】に引き続き、【後編】でも1997年の軌跡を辿るFashion Big Bang展を紹介していきたい。 1. Les défilés haute couture automne-hiver 1997-1998 続いて展示は、1997-1998年秋冬のオートクチュールに移る。 1997年、クリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix;1951-)はメゾン設立10周年を迎えていた。 1990年代初頭、彼女の作品はミニマリズムに落ち着く傾向があったが、この1997年のオートクチュールでは、彼女がメゾン創設当初から見せていた華やかさを存分にアピールするも

  • 【前編】1997 ファッションビッグバン(1997 Fashion Big Bang):パリ・ガリエラ美術館にて開催、ファッション史上の分岐点を辿る展示

    パリのガリエラ美術館では、ファッションにとって重要な転換点となった「1997年」にクローズアップした特別展が開催された。 1997年と言われて何を思い浮かべるであろうか? この文章を読んでいる人の中にはまだ生まれてもいなかったという人もいるであろう。 香港返還、ダイアナ妃の衝撃的な死、映画『タイタニック』の公開など… 人によってはずいぶん遠い昔のことに感じることもあれば、ついこの前のように感じることもあるであろう。 1997年が特別な年になる予兆は、1996年10月に開催されたプレタポルテのショーの段階ですでにあった。 そして1997年1月のオートクチュールでは、ファッショ

  • パリ・ミラノ間、トレニタリア(Trenitalia )で快適な電車の旅

    2021年12月、イタリアの鉄道会社トレニタリア(Trenitalia)が、ミラノ中央駅(Milano Centrale)とパリ・リヨン駅(Gare de Lyon)を結ぶ便の運行を開始した。 およそ640km離れているミラノとパリは、空路では所要時間1時間ちょっと、このトレニタリアが結ぶ陸路だと6時間かかる。 それにもかかわらず、このトレニタリアの便の切符の売れ行きはかなり好調だという。 なぜ所要時間がここまで違うのにこの鉄道の便は人気なのであろうか。 今回のnoteでは、筆者が実際に利用した時の写真を使いつつ、そのレビューを書いてみたいと思う。 1. ミラノ中央

  • パリのおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 9

    第九段となったパリのおすすめのカフェ・レストラン特集、今回も色々なお店を紹介していきたい。 1. B2 ブール・ラ・レーヌ(B2 BOURG LA REINE:Boulangerie au carré) こちらはパリ南部にあるソー(Sceaux)というエリアにあるお店。 この辺に宿泊した際に立ち寄った。 最寄りはRER B線のブール・ラ・レーヌ駅(Bourg-La-Reine)、パリ中心部から少し離れているが、シャトレ駅から一本でアクセスできる上に閑静な 住宅街が広がっており、パリに住むのならばこのような場所が理想的だと思ったのであった。 またソー城(Châte

  • 福井のおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 2

    第一弾の特集に引き続き、今回の記事でも、筆者の地元・福井県の色々なお店を紹介していきたい。 参考: 1. 美術館喫茶室 ニホ こちらは福井県立美術館に併設するカフェである。 美術館に併設するカフェは、その美術館の特徴を反映したお店も多いためついついチェックしたくなる。 ドリンクメニューとフードメニューはこちら。 カフェは500円から、デザートも500円からといった価格帯。 デザートだけではなく、トーストやカレーライス、ホットサンドなどの食事メニューもある。 過去の展示や他の美術館のフライヤーが壁一面に貼られていた。 またこじんまりとした店内には色々な本

  • マン・レイ (Man Ray.Opere 1912-1975):ジェノヴァのドゥカーレ宮にて開催、20世紀の奇才の作品を辿る特別展

    2023年の春から初夏にかけて、ジェノヴァのドゥカーレ宮(Palazzo Ducale)にてマン・レイにフォーカスした特別展「Man Ray. Opere 1912 - 1975 」が開催された。 1890年にフィラデルフィアで生まれ、1976年にパリで亡くなったマン・レイ(Emmanuel Radnitzky, aka Man Ray)は、非常に独創的な写真家、画家、彫刻家、前衛映画監督、グラフィックデザイナーとして様々な肩書きのもと活躍した。 マン・レイは、新しい美学のあくなき探求のために、「私の想像力によって新しい方向が示されるたびに熱意は掻き立てられ、矛盾を感じつつ、未知へ

  • ミラノのアペリティーボ5選 vol. 3:おすすめのハッピーアワースポットまとめ

    ドリンク一杯の値段で様々なおつまみの盛り合わせがついてきたり、料理が食べ放題になったり、お得なことが多いミラノのアペリティーボ。 そのためにレストランへ行くよりは安く夕食を済ませられるので嬉しい。 今回の記事では、ミラノでおすすめしたいアペリティーボスポットを紹介していきたい。 1. ピンチ(Pinch Spirits & Kitchen) こちらはナヴィリオ運河沿いのお店。 内装がとてもお洒落。 まだ空が明るい時間帯に入店、壁に貼ってあるポスターもセンスが良い。 置いてある家具はヴィンテージかなと考えたり。 10ユーロ前後のドリンクにちまちましたお

  • アール・ヌーヴォー、1880年から1914年のジュエリーのメタモルフォーゼ(Un art nouveau: Métamorphoses du bijou 1880-1914):パリのレコール・ジュエリーで開催の特別展

    今回のnoteでは、パリの宝飾芸術のための学校、レコール・ジュエリー(L'ECOLE, School of Jewelry Arts)にて開催されている特別展「アール・ヌーヴォー、1880年から1914年のジュエリーのメタモルフォーゼ」(UnArt Nouveau: Métamorphoses du bijou 1880-1914)について紹介する。 この学校は、ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)のサポートを受けて運営されており、定期的に宝飾品にまつわる展示を企画している。 ※参考 公式ホームページ(日本語版) : lecolevanclee

  • パリのおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 8

    特に2022年に入ってから筆者はしょっちゅうパリに足を運んでいるためにこのシリーズも第八弾に突入した。 パリで食べた美味しいものを紹介していきたい。 1. アメンドゥラ・カフェ(Amendūla Café) 結論から言ってフードもインテリアも抜群に美味しく素敵なお店であった。 リヨン駅からもわりと近く、11区と12区の境にあるカフェである。 このエリアはカフェやインテリアショップが多く、歩いていても楽しい。 カフェメニューはこちら。 エスプレッソは2.5ユーロとパリにしては良心的な価格。 他にはお茶やワイン、ビールなどなど。 植物やオブジェをうまく配置した

  • パリのおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 7

    このシリーズもあっという間に第七弾になったが、引き続きパリのおすすめの美味しいお店を紹介していく。 1. ブーランジェリー・モリエール(Boulangerie Molière) こちらはGoogleマップやネットの評判を見て行ったわけではなく、日曜の夕方、飛び込みで入ったお店である。 そのためにどの商品も品数が少ないが、いずれもリーズナブルでしっかりとしたサイズ、美味しそう。 こちらではこの次の日の午前中に食べるためのものを買ったのだが、おまけにこのシュケット(Choquette)というものを一ついただいた。 まるでクリームの入っていないシュークリームのようなも

  • 【後編】 ピカソ没後50周年記念、ポール・スミスが特別展をパリ国立ピカソ美術館にてキュレーション:Picasso Celebration, The Collection In A New Light!

    これまでに【前編】と【中編】に分けて紹介してきたポール・スミス×ピカソ展の紹介も本編で最後である。 見所たくさんなので最後までお付き合いいただきたい。 1. 1950年代(Les Années 1950) 1940年代後半から1960年代前半にかけて、パブロ・ピカソはパリを離れ、フランス南東部に永住した。 その頃、彼の絵画はキュビスムの再興とアンリ・マティスとの対話によって特徴づけられていた。 幾何学的な形と黒で縁取られた大きな色の組み合わせは、フェルナン・レジェ(Fernand Léger)やル・コルビュジエ(Le Corbusier)といった作家の探求を彷彿とさせる、視覚

  • 【中編】ピカソ没後50周年記念、ポール・スミスがピカソ展をパリ国立ピカソ美術館にてキュレーション:Picasso Celebration, The Collection In A New Light!

    【前編】に続き【後編】でもピカソ展を紹介していこう。 1. 戦争の時代(En Temps de Guerre) 1937年、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)はスペイン内戦(1936 –1939)に際し、記念碑的作品「ゲルニカ」(Guernica, Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid)を描いた。 暴力的な行為に対する政治的抗議の普遍的シンボルとして捉えられるようになったこの絵は、様々なアーティストに影響を与えた。 アメリカのアーティスト、ミカリーン・トーマス(Mickalene Thom

  • 【前編】 ピカソ没後50周年記念、ポール・スミスが特別展をパリ国立ピカソ美術館にてキュレーション:Picasso Celebration, The Collection In A New Light!

    パリの国立ピカソ美術館にてポール・スミス(Paul Smith;1946-)がキュレーションした特別展が2023年3月から8月にかけて開催されている。 "Célébration Picasso, la collection prend des couleurs !/ Picasso Celebration, The Collection In A New Light!"(訳:ピカソ セレブレーション、コレクションが新たな色に染まる!)と題された本展は、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso;1881-1973)の没後50周年を記念したものである。 この記念すべき年に際し、ヨ

  • ミラノのカフェ・パスティチェリア10選 vol.15:イタリアのお菓子を食べるならここ、朝食からランチ、アペリティーボまで

    このシリーズもいつの間にか第15回目となった。 これまで紹介してきたミラノのお店の中には、閉店してしまったり、休業中になってしまったりするお店もあるので、随時情報を更新していかねばとも思っている。 とはいえ、素敵なお店も次々とオープンしているので今回も色々、ミラノの美味しいお店について書いていきたい。 1. チョパ(Ciopa) こちらはイーゾラ地区に新しくオープンしたというパン屋さん。 ハード系のパンがメインで並んでおり、甘いパンやピザも一部取り扱っている印象。 お店の奥でパンを作っている様子が伺える。 このようなカットピザがどんと置いてあるのは、イタリア

  • イタリア・ローマのおすすめカフェ・レストラン5選 vol. 6

    今回も前回までの特集に引き続き、ローマのおすすめカフェ・レストランを紹介していく。 1. リストランテ・マッマ・コレアーノ(Ristorante Mamma Coreana) こちらはテルミニ駅近くの韓国料理屋さん。 テルミニ駅近くのアジア料理店はこれまでもいくつか紹介してきたが、このお店の売りはAll You Can Eat、つまり食べ放題をやっているということ。 しかも昼も夜も料金変わらず15ユーロでスープ、ご飯、野菜や肉、魚介類のおかず、キムチ、ナムルが食べ放題なのである。 ただ注意点は、ビビンバやトッポギ、チゲなどのメニューを単品で注文することはできず、必ずこの15ユ

  • アルテメスト(ARTEMEST):ミラノ・サローネ 2023より、1930年代のミラネーゼの邸宅をイメージしたインテリアの展示

    1. 4年ぶりの開催となったミラノ・サローネ2023 2023年4月18日から23日にかけて大々的にミラノで開催されたサローネ。 家具やインテリア用品の世界最大規模の国際見本市である。 毎年4月にミラノで開催されるのが恒例のデザインの祭典であったが、2020年は完全に中止、2021年は9月に開催、2022年は6月に開催された。 2021年と2022年については、状況を見つつ時期をずらしての開催だったわけだが、まだ渡航制限が十分には解けていなかったこともあり、来場者数も例年に比べたら少ないままであった。 2023年4月のミラノ・サローネは、2019年から4年ぶりに例年通りの4

  • イタリア・ミラノで楽しむファッションブランドのコラボカフェ 8選

    ファッション関連のニュースを日々追っていると、ファッションブランドがプロデュースするカフェ・レストランの情報をキャッチすることもあるのではないであろうか。 例えば最近(2023年春)では、京都の祇園にアニエス・ベーのブティック・カフェがオープンしたことが話題となった。 その他にも東京では表参道のエンポリオ・アルマーニカフェや、南青山カフェ・キツネなど人気のスポットが挙げられるであろう。 参考: 4/15(土) 京都・祇園にカフェ&ブティックがOPEN! 4/15(土) 京都・祇園にカフェ&ブティックがOPEN! www.agnesb.co.jp

  • フラミニア・ヴェロネージ(Flaminia Veronesi):マルニ(MARNI)のミラノ旗艦店で開催、今注目のイタリア人アーティストの特別展 "THE HERMITCRAB'S WUNDERSHELL"

    Flaminia Veronesi THE HERMITCRAB'S WUNDERSHELL February 22 - April 30, 2023 MARNI FLAGSHIP STORE, Milano(Via Montenapoleone 26) 時々、「あっこれ好きだな」と一目で好きになるものがある。 フラミニア・ヴェロネージ( @flaminiaveronesi)の作品はまさにそれで、2-3年前に初めて彼女の作品を見てから、その神話のような世界観が気になって仕方ない。 そんなイタリア生まれのアーティスト・ヴェロネージは、2023春夏コレクションでマルニ( @marni

  • カーザ・カンパニーニ(Casa Campanini):さくらんぼ柄の天井やステンドグラスが素敵なミラノのリバティ様式の邸宅

    ミラノの街中では、美術館やお店ではないにもかかわらず一際目をひく美しい造りの建造物があちこちで目にすることができる。 世界中から音楽家が集まるジュゼッペ・ヴェルディ音楽院(Conservatorio di Musica "Giuseppe Verdi")があるミラノのポルタ・モンフォルテ(Porta Monforte)エリアや、ポルタ・ヴェネツィア(Porta Venezia)エリアでは、特に美しいアール・ヌーヴォー様式(リバティ様式)の建物を多く目にすることができる。 今回紹介するカーザ・カンパニーニ(Casa Campanini)も、以前記事にしたカーザ・ガリンベルティと同様に

  • 本の持ち主を語る小さな紙片、エクス・リブリス(Ex Libris)についての特別展:Liberty per le donne:Le Donne negli ex libris della collezione Ivan Matteo Lombardo

    1. エクス・リブリス(Ex Libris)、蔵書票とは? ミラノの図書館ビブリオテーカ・ソルマーニ(Biblioteca Sormani)にて2023年3月から4月にかけて「女性のためのリバティ:イヴァン・マッテオ・ロンバルドのコレクションより、エクス・リブリスにおける女性」(Liberty per le Donne: Le Donne negli ex libris della collezione Ivan Matteo Lombardo)という特別展が開催された。 まずエクス・リブリス(Ex Libris)という言葉を初めて聞いた人もいるであろう。 エクス・リブリス(Ex

  • カーザ・ガリンベルティ(Casa Galimberti):1905年建設、見事なリバティ様式のミラノの名所

    ミラノのポルタ・ヴェネツィア駅(Porta Venezia)近くは、ミラノの中でもアール・ヌーヴォー様式の建物を比較的多く目にすることができる印象である。 その中でもカーザ・ガリンベルティ(Casa Galimberti)という1905年に建てられた瀟洒な建物は、植物モチーフの装飾にセラミックでできた壁の絵が美しく、一際目立っている。 今回のnoteでは、ミラノの隠れた名所カーザ・ガリンベルティについて書いていきたい。 1. イタリアのアール・ヌーヴォー運動 リバティ リバティ様式の傑作と名高いカーザ・ガリンベルティの説明に入る前に、まずリバティ様式とはどんなものかについ

  • ロンドンのおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 1

    今回のnoteでは、2022年から2023年にかけてロンドンを訪れた際に利用したカフェやレストランについて書いていきたい。 なおその際の価格などは、値上がりが激しい今、変化しているかもしれないが、ひとまず筆者がロンドンに滞在中に利用した際の料金を書き留めておくこととする。 1. ザ・バンチ・オブ・グレープ(The Bunch Of Grapes) こちらはヴィクトリア&アルバート博物館近くのパブ。 筆者はビールを飲めないが、博物館を出た後、なんとなく店構えが気になって入ることにした。 この看板にはザ・バンチ・オブ・グレープが1777年に作られたと書いてあるが、公

  • ミラノからロンドンへ、弾丸旅行の記録

    今回のnoteでは、2022年4月にロンドンへ訪れた時のことを書いていきたい。 それ以降も何度か格安航空チケットを利用してミラノからロンドンに訪問しているが、ミラノからロンドンまで飛行機で約2時間。 2022年4月は渡航制限も解け、だいぶヨーロッパ間の移動もしやすくなった時期である。 たまに往復で20ユーロと破格の値段でチケットを購入することもできる。 そんな感じでミラノから気軽に行くことができるロンドン、旅の様子を紹介しよう。 1. ミラノ・マルペンサ空港からロンドン・スタンステッド空港へ ミラノ・マルペンサ空港で搭乗手続きを済ませ、ゲートへ向かう。 ライアンエア

  • 小泉八雲記念館・小泉八雲旧邸:島根県松江市ゆかりの文人の足跡を辿る旅

    今回のnoteでは島根県松江市ゆかりの文人、小泉八雲記念館と小泉八雲旧居を紹介していきたい。 なお記念館の方は、ライブラリーとエントランス以外撮影不可だったので、写真は少なめ、公式ホームページの情報を参照しつつ記述を進める。 1. 小泉八雲記念館 1-1. 小泉八雲の生涯 紀行や随筆、民俗学などの分野で様々な作品を残した、島根県松江市ゆかりのラフカディオ・ハーンこと小泉八雲(1850-1904)。 代表作の『怪談』については、一度は目にしたことがある人も多いであろう。 ラフカディオ・ハーンは、イギリス国籍を持ちながらも、当時の日本ではまだ珍しかった国際結婚をし、小泉八雲(以下

  • 【島根県松江市】亀田山喫茶室/ 興雲閣:お城の中の洋館と喫茶室

    前回のnoteでは、島根県松江市に訪れることになった経緯や旅程を紹介したが、今回は滞在中に訪れた松江城内の洋館・興雲閣と亀田山喫茶室について書いていきたい。 1. 亀田山喫茶室:お洒落な洋館でおやつの時間 松江城の一角に佇む洋館・興雲閣。 この洋館の説明は次の章で行うことにして、ここではその興雲閣に併設するカフェ・亀田山喫茶室をレポートしていく。 薄緑色の外装が美しい興雲閣。 その一階で亀田山喫茶室は営業中である。 こちらが2022年11月時点のメニュー。 いずれも季節のフルーツを使ったものである。 木の窓枠や重厚な椅子やテーブルなどは古いものだろうによく手

  • 【島根県松江市】小泉八雲ゆかりの地への旅: 松江城/ 喫茶きはる

    1. 福井県から大阪府、島根県松江市へ:小泉八雲がつないだ縁 1-1. とんとん拍子に島根県松江市に行くことになる 唐突な話だが、2022年11月、帰国中であった筆者は、島根県松江市へ一泊二日の旅をした。 実はこの旅、noteで執筆したこちらの記事がきっかけとなってとんとん拍子に実現したものである。 これらは、2022年秋から2023年にかけてイタリア・ミラノの文化複合施設・TENOHA(テノハ)で開催された特別展『日本の幽霊:赤い橋を渡ってはいけない』(Fantasmi & Spiriti del Giappone – Don’t cross the red br

  • ミラノで開催、世界最大の国際眼鏡見本市MIDO(ミド) 2023をレポート

    1.    MIDO(ミド)とは? その50年の歴史を辿る 1-1. 世界最大の国際眼鏡見本市 イタリア・ミラノで毎年2月に開催される国際眼鏡見本市MIDO(ミド)をご存知であろうか? 世界各地で眼鏡の展示会は開催されているものの、毎年9月にフランス・パリで開催されるシルモドール(SILMO D’OR)とこのMIDOは、特に注目度も高く、歴史ある展示会なのである。 一流の眼鏡デザイナーやメーカーのブースが立ち並ぶ見本市には、世界各国のバイヤーたちが逸品を求めてやって来る。 眼鏡を作る人と売る人が直接コミュニケーションを取ることによって、新た

  • 「ファッションの瞬間、コルセットからサロペットまで」(Momenti di Moda. Dal busto alla salopette):ミラノのパラッツォ・モランドにて開催、20世紀イタリアのファッションを辿る特別展

    序. ミラノの小さな服飾美術館  パラッツォ・モランド(Palazzo Morando) ミラノにおいて様々な高級ブランドのブティックが立ち並ぶモンテナポレオーネ(Montenapoleone)エリア。 ここには特に服飾品のコレクションが充実している小さな美術館パラッツォ・モランド・アッテンドロ・ボロニーニ( Palazzo Morando Attendolo Bolognini)がある。 16世紀末に建てられたこの建物には、数世紀にわたってミラノの貴族が住んでいた。 20世紀前半にこの建物に住んでいたリディア・カプラーラ・ディ・モンタルト伯爵夫人(&nbs

  • パリのおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 6

    今回も前回までの特集に引き続き、パリでおすすめのお店を紹介していこう。 参考: 1. フレクアンス(Fréquence) こちらは11区にあるバー。 お酒だけではなく簡単なフードも楽しむことができる。 筆者が飲んだのは苺のノンアルコールカクテル。 フードメニューには餃子や唐揚げなどちょっとアジアンチックなものもあり。 でもアジア料理店ではないのでメニューの多くはパリ風のお洒落なおつまみといったところ。 いずれも食べ応えがあるだけではなく、味付けも良くてパクパク食べてしまった。 夏の季節、21:00を過ぎても日は暮れず明るいので、外の公園でジェラートを食べる。

  • パリ10区 ブイヨン・ジュリアン(Bouillon Julien):アール・ヌーヴォー様式の傑作、世にも美しいお手頃レストラン

    パリには魅力的な飲食店が数多くあるが、今回紹介するブイヨン・ジュリアン(Bouillon Julien)はその歴史もまたお店のコンセプトもとても素敵なお店である。 場所はパリ10区、お店のモットーは「ここでは、すべてが美しく、美味しく、お手頃」( Ici, tout est beau, bon, pas cher)である。 写真を見ただけでも、一体なんのお店だろうと俄然興味が湧いてくるであろう。 まずはお店の歴史から紐解いていきたい。 1.ブイヨン・ジュリアン(Bouillon Julien)の歴史と内装 19世紀半ば、肉屋のピエール=ルイ・デュヴァル(Pierre-L

  • 【後編】ラ・ギャラリー・ディオール(La Galerie Dior):パリで受け継がれるディオールの物語、ディオール本店併設の美術館

    【前編】、【中編】とディオールの美しい作品を紹介してきたが、まだまだ目を見張るような展示が続く。 今回のnoteでその紹介は最後になるが、最後まで楽しんでいただきたい。 10.ディオールの舞踏会(Le Bal Dior) クリスチャン・ディオールは、夢と現実が交差する、抗い難い魅力に満ちた舞踏会から大いにインスピレーションを受けていた。 「そのけばけばしさに苛立つ人もいるかもしれないが、人々の真の楽しみの感覚を取り戻すことができるならば、それは望ましく、必要で、重要なことなのである」 (People may be irritated by their ostentati

  • 【中編】ラ・ギャラリー・ディオール(La Galerie Dior):パリで受け継がれるディオールの物語、ディオール本店併設の美術館

    今回のnoteでも引き続きパリのラ・ギャラリー・ディオールの展示を紹介していきたい。 5.芸術との親和性( Les Affinités Artistiques) 芸術や文化に恵まれた環境で育ったクリスチャン・ディオールは、若い頃から画家や音楽家、映画制作者といった芸術家たちと親交を深めていた。 またディオールは、1921年の創業以降、多くの前衛芸術家たちの憩いの場となっていたル・ブフ・シュル・ル・トワ(Le Boeuf sur le Toit)にも足繁く通っていた。 (Paul Strecker (1898-1950), Portrait de Christian Dio

  • 【前編】ラ・ギャラリー・ディオール(La Galerie Dior):パリで受け継がれる物語、ディオール本店併設の美術館

    パリ8区のモンテーニュ通り30番地(30 Av. Montaigne)に本店を構える、1946年創業のパリの老舗ブランド・ディオール(Dior)。 創業以来、メゾンの心臓部として様々な作品を世に送り出してきたこのディオール本店は、2022年3月、およそ2年にわたる改修を経て、ブティックのみならず、レストランやカフェ、庭園、ホテルも併設する文化複合施設として生まれ変わった。 その中でも本店に併設するディオールの美術館、ラ・ギャラリー・ディオール(La Galerie Dior)は、2022年冬現在なかなか予約もすぐにいっぱいになってしまうほど人気のスポットとなっている。 そこにあ

  • 慈愛と美(La Carità e la bellezza): ルネサンス期の名作絵画がミラノ・マリーノ宮に、クリスマスシーズン限定の展覧会

    毎年クリスマスシーズンになるとミラノのマリーノ宮(Palazzo Marino)では、イタリア各地の文化施設から貸し出されたルネサンス期の作品にクローズアップした特別展が開催される。 これは、ミラノのレアーレ宮(Palazzo Reale;ミラノの大聖堂の前に立つ美術館)が、銀行インテーザ・サンパオロ(Intesa SanPaolo)と共同で、ミラノの百貨店のリナシェンテ(Rinascente)の支援を得て毎年行っている催し物である。 2022年のクリスマスシーズンにあたり、ミラノは、フィレンツェの協力も得て、ベアート・アンジェリコ(Beato Angelico)、フィリッポ・リッ

  • フランコ・ゼフィレッリ(Franco Zeffirelli)生誕100周年を記念した特別展がミラノ・スカラ座にて開催:Zeffirelli, gli anni alla Scala

    1. ゼフィレッリ、スカラ座での日々(Zeffirelli, gli anni alla Scala) 『ロミオとジュリエット』といえば、美しい黒髪につぶらな瞳のオリビア・ハッセーがジュリエットを演じた1968年の映画を思い浮かべる方もいるのではないであろうか。 そんな名作を撮った監督フランコ・ゼフィレッリ(Franco Zeffirelli;1923-2019)の生誕100周年を記念して、ミラノ・スカラ座ではゼフィレッリ、スカラ座での日々(Zeffirelli, gli anni alla Scala)と題し、彼の生涯とその作品を辿る特別展が開催されている。 今回のnoteでは

  • パリのおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 5

    今回もカフェやベーカリーがメインであるが、パリの美味しいお店を紹介していきたい。 1. BO&MIE こちらはシャトレ駅周辺に三店舗もあるチェーンのブーランジェリー。 店内は広々としており、またケーキや甘いパン、そして惣菜パンなど種類がとても豊富である。 また定休日はなく、いつでも空いているのは便利なポイント(休みは12月25日と1月1日のみ)。 値段はケーキならば5.5ユーロ前後、具材たっぷりパニーニならば6ユーロ前後だが、ミニクロワッサンは0.8ユーロと定番パンはお手頃である。 定番のクロワッサンとパンオショコラ、ショーソン・オ・ポム(Chauss

  • ミラノのカフェ・パスティチェリア10選 vol.14:イタリアのお菓子を食べるならここ、朝食からランチ、アペリティーボまで

    すでに第14段となったこちらのミラノのカフェレストランシリーズ、今回も色々なお店を紹介していきたい。 1. トラ・レ・リーゲ(Tra le Righe) こちらはミラノ工科大学やランブラーテ駅(Lambrate)近くにあるカフェである。 Google マップ上では、Tra le Righeをそのまま英訳したBetween the linesという名前で出てくることもあるので注意。 カラフルで可愛らしいインテリア。 ショーケースには様々なお菓子やパンが並んでいる。 ジェラートもお店の売りらしく、2022年に訪れた時点ではワンフレーバー2ユーロと市内の他のお店に比べてお手

  • 福井のおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 1

    今回のnoteでは筆者の地元である福井県内のおすすめのカフェ・レストランを紹介していきたい。 福井県は2022年現在、まだ新幹線が開通していないのと県内に空港がないこともあり(福井空港は一応あるのだが旅客機の発着場所としては使われていない)、首都圏からのアクセスがあまり良くない。 それゆえに県外からの観光客の方は決して多いとは言えないのだが、せっかくなので筆者が帰省中に尋ねた色々なお店について書いていきたいと思う。 1. くじら珈琲 こちらは眼鏡の街・鯖江市の神明駅前にあるコーヒー屋さん。 ちょうど雪が降った日に訪問した。 自家焙煎コーヒーが自慢のこちらのお店、お店の中に

  • イタリア・ローマのおすすめカフェ・レストラン5選 vol. 5

    前回までの特集に引き続き、今回もローマのおすすめカフェ・レストランを紹介していく。 1. フォルノ・コンティ & Co.(Forno Conti & Co.) こちらはヴィットーリオ・エマヌエーレ駅(Vittorio Emanuele)とマンゾーニ駅(Manzoni)の中間くらいにあるカフェベーカリー。 シンプルな内装はとてもスタイリッシュ。 ショーケースに並ぶパンの種類はとても豊富。 いずれもしっかり食べ応えがありそうなものばかり。 店内にはカフェスペースがあり、こちらも賑わっていた。 オーダーしたのはパン、バター、ジャムセット。 ハード系

  • 【考察】ファッショニング・マスキュリニティーズ(Fashioning Masculinities: The art of Menswear)展 :ファッションはブルジョワの趣味ではない?

    1. ファッショニング・マスキュリニティーズ(Fashioning Masculinities: The art of Menswear)展が想定する「男らしさ」とは? これまで3回にわたり、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(以下、V&Aと略記)で開催された特別展をファッショニング・マスキュリニティーズ(Fashioning Masculinities: The art of Menswear)紹介してきた。 そこでは、身体から見る「男らしさ」(Undressed/ power)、上流階級のファッションから見る「男らしさ」の変遷(Overdres

  • 【後編】ファッショニング・マスキュリニティーズ(Fashioning Masculinities: The art of Menswear):ロンドン ヴィクトリア・アルバート美術館で開催、「男らしさ」について考える特別展

    1. Redressed 【前編】と【後編】に引き続き、ここでは、三部構成の本展の最後を飾る章「Redressed」にクローズアップし、見ていくことにしよう。 フランス革命(1789-99)後、急速な変化を遂げたヨーロッパのファッション。 婦人服には豪華なテキスタイルや装飾が施された一方で、紳士服は合理主義の精神のもと、より実用的な形へと変化していった。 テーラーは、落ち着いた色味の上質な生地を巧みに裁断し、体にピッタリとフィットするスーツを仕立て、男性的な美しさを表現する繊細なスーツは、都市に生きる男性のステータスシンボルの一つとなった。 その後、徐々にスーツは工場で大量生

  • 【中編】ファッショニング・マスキュリニティーズ(Fashioning Masculinities: The art of Menswear):ロンドン ヴィクトリア・アルバート美術館で開催、「男らしさ」について考える特別展

    1. Overdressed: 上流階級のファッションから見る「男らしさ」の変遷 【前編】に引き続き、【中編】ではイギリス・ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(以下、V&Aと略記)で開催中の特別展「ファッショニング・マスキュリニティ」(Fashioning Masculinities: The art of Menswear)より、その第二部にあたる「Overdressed」にクローズアップしたい。 歴史的に見ると、ヨーロッパの王侯貴族の男性(※注)にとって、華美な服装は権力や富を誇示する手段であり、服装は、性別や階級によって定められるものであった。 貿易

  • 【前編】ファッショニング・マスキュリニティーズ(Fashioning Masculinities: The art of Menswear):ロンドン ヴィクトリア・アルバート美術館で開催、「男らしさ」について考える特別展

    1. 「男らしさ」(Masculinities)とは?:本展の構成と目的 ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(以下、V&Aと略記)で開催中の特別展「ファッショニング・マスキュリニティ」(Fashioning Masculinities: The art of Menswear)。 グッチをパートナーに迎えた本展は、「男らしさ」(Masculiniteis)をファッションを通じて問い直すものである。 V&Aが所蔵する作品に加え、様々な作品が集結する会場は「Undressed, Overdressed, Redressed」という三つのセクショ

  • ヴァンヴの蚤の市(Les puces de Vanves):アンティークなものがいっぱい、パリのおすすめ蚤の市

    パリの見所の一つ、それは、なかなかお店ではお目にかかれないアンティークなものを買い求めることができる蚤の市(les puces)。 パリでは、クリニャンクール、モントレイユ、ヴァンヴの3つの蚤の市が、三大蚤の市として挙げられているが、今回のnoteでは、ヴァンヴの蚤の市(Les puces de Vanves)を紹介していきたい。 ヴァンヴの蚤の市の会場は、パリ南西部に位置するメトロ13番線のポルト・ドゥ・ヴァンヴ(Porte de Vanves)駅前。 パリ中心部から結構な距離に感じるかもしれないが、メトロで簡単にアクセスすることができるので安心である。

  • イタリア・ローマのおすすめカフェ・レストラン5選 vol. 4

    第一弾から第三弾に引き続き、今回のnoteでもローマのおすすめカフェ・レストランを紹介していく。 1. エンポリオ・サンテウスタキオ(Emporio Sant'Eustachio) こちらは1938年創業のローマの有名な老舗カフェ・サンテウスタキオの系列店。 場所はボルゲーゼ宮やコルソ通りから徒歩圏内と街中での休憩に最適である。 お馴染みの黄色のパッケージのグッズも多数揃っている。 カウンターのショーケースには様々な食べ物が並ぶ。 マキネッタや本のディスプレイもオシャレ。 ショーケースには、クッキー、チョコレート、カンノーリ、ブラウニーやキャロ

  • イタリア・ローマのおすすめカフェ・レストラン5選 vol. 3

    第一弾、第二弾に引き続き、ローマのおすすめカフェ・レストランと紹介していく。 参考: 1. マート・ストリートフード(Mató Street Food - Via Venti Settembre) 青い外装が特徴的なこちらのカフェ。 テルミニ駅からも徒歩圏内。 イギリス風の朝食とイタリア風の朝食、どちらも楽しむことができるとのこと。 店内も映画のセットみたいで可愛らしい。 ショーケースにはピザ、パニーニやブリオッシュ、マフィンやクロスタータ、クッキーなど、イタリアの甘いものとしょっぱいものの定番は大体揃っている。

  • 【後編】TENOHAにて開催、日本の怪談をイタリア・ミラノで味わう企画展:Fantasmi & Spiriti del Giappone – Don’t cross the red bridge

    【前編】に引き続き、ミラノのTENOHA(テノハ)で開催中の日本の怪談についての特別展を紹介していこう。 1. 夏の日の夢 小泉八雲の『夏の日の夢』(1894年)は、浦島太郎をもとにした話である。 浦島太郎のストーリーといえば、日本人ならば誰しもが絵本で読んだことがあるであろう御伽噺の中でも有名なストーリー。 浦島太郎は海辺で亀を助け、亀を助けたお礼にと竜宮城に招かれる。 竜宮城で夢のような時間を過ごすうちにあっという間に3年の月日が経ってしまった。 「残してきた親のことが心配だから」と浦島太郎は地上に戻ったが、地上と竜宮城では時の流れが異なり、地上で

  • 【前編】TENOHAにて開催、日本の怪談をイタリア・ミラノで味わう企画展:Fantasmi & Spiriti del Giappone – Don’t cross the red bridge

    1. TENOHA (テノハ)にて開催、『日本の幽霊:赤い橋を渡ってはいけない』(Fantasmi & Spiriti del Giappone – Don’t cross the red bridge) 世界各国にはそれぞれの民話や昔話が存在するが、その中でも日本の怪談というとどのようなイメージが浮かぶであろうか? おどろおどろしい、ゾクゾクする、背筋がスーッと凍る... 幽霊やおばけ、怪物など、世界各地域では、その地ならではの怖い話が語り継がれているわけだが、日本の怪談というとことさらジメジメ、湿っぽい話が多いような気がする。 ギリシャ出身の文学者・小泉八雲(

  • ミラノのカフェ・パスティチェリア10選 vol.13:イタリアのお菓子を食べるならここ、朝食からランチ、アペリティーボまで

    第13回目となったこのシリーズ、今回もサクサクミラノのカフェを紹介していく。 1. イル・カフェ・アンブロジアーナ・ミラノ(Il Caffè Ambrosiano Milano) ミラノの守護聖人、聖アンブロジウスの名前がついたカフェ。 こちらはイーゾラ地区にある。 生クリームやムースを使ったパスティチーノはないが、トルタやクッキー、ブリオッシュの種類はかなり豊富。 クッキーもザクザク、ごろごろ系のものが揃っており、またヴィーガンやグルテンフリーのものもある。 フルーツがのったタルト、こちらも結構な大きさだが3ユーロと安い。 イタリアのお菓子の定番

  • イタリア・ローマのおすすめカフェ・レストラン5選 vol. 2

    今回のnoteでは、前回まとめた第一弾に引き続き、イタリア・ローマでおすすめなカフェ・レストランを紹介していきたい。 参考: 1. ミスター 100 ティラミス(Mr. 100 Tiramisù) こちらは100ものティラミスのレシピがあることが売りのバー。 ティラミスだけではなく、プロシュートやチーズ、様々な料理やワインも楽しむことができる。 お店を見渡してみると、ティラミスだけテイクアウトしている人もいた。 こちらがティラミスを作るブース、様々なシロップやペースト、ナッツ、フルーツなどがある。 またプロシュートやチーズ

  • パリのおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 4

    今回も前回までのパリの美味しいお店特集に引き続き、とっておきのパリのお店を紹介していきたい。 参考: 1. ベクッティ(Beccuti Bar) こちらはイタリア風のカフェバール。 せっかくパリにいるのになぜイタリア?という感じかもしれないが、エスプレッソなどイタリアのメニューが、パリのカフェに比べて若干安く入りやすいのがポイント。 コンセントをつなぎノマド作業をするスペースもあり。 店員さんはイタリア語が話せる方だった。 イタリアのお菓子、バーチ・ディ・ダーマやクロスタータ、ティラミスがあるがメニュー表記がイタ

  • 【後編】『Love Brings Love』(ラブ・ブリングス・ラブ):アルベール・エルバスにオマージュを捧げる、パリ・ガリエラ美術館にて開催の特別展レポート

    【前編】に引き続き、パリ・ガリエラ美術館で開催されたアルベール・エルバスのトリビュート展『Love Brings Love』(ラブ・ブリングス・ラブ)の展示作品を紹介していきたい。 参考: 1. A to Z:LからZまで 1-1. L 次の部屋に移ると、大きくアルベール・エルバスの顔がプリントされたドレスが目に飛び込んできた。 こちらはランバン(LANVIN)の作品である。 (Bruno Sialelli, LANVIN) 現在、ブルーノ・シアレッリがデザイナーを務めるランバンは、アルベール・エルバスが手がけた2008年春のランバンのコ

  • 【前編】『Love Brings Love』(ラブ・ブリングス・ラブ):アルベール・エルバスにオマージュを捧げる、パリ・ガリエラ美術館にて開催の特別展レポート

    序. パリ・ガリエラ美術館で開催、アルベール・エルバスにオマージュを捧げる特別展 2022年春から初夏にかけてパリのガリエラ美術館では、デザイナーの故アルベール・エルバス(Alber Elbaz;1961-2021)にオマージュを捧げた特別展『Love Brings Love, Le Défilé Hommage à Alber Elbaz』(ラブ・ブリングス・ラブ)が開催された。 2021年4月に急逝したアルベール・エルバス。 この才能溢れるデザイナーの生涯と今回の展示のコンセプトを簡単に説明しよう。 序-1. ランバン再生の立役者、アルベール・エルバス(1961-

  • フィレンツェ・ローマ・スポレート・オルヴィエート、イタリア4都市周遊の記録(2021年10月)

    今回のnoteでは2021年10月にミラノからフィレンツェ、ローマ、スポレート、オルヴィエートと約一週間で4都市を旅した話を書いていきたい。 各都市の観光名所やカフェについては別の記事で書いていくつもりだが、ここではどの公共交通機関を使って、どのように乗り換えをして旅したのかという記録を残せたら面白いかなと思っている。 1. ミラノからフィレンツェへ、フリックスバスの旅 この時は旅程を決めてから出発日までいつもよりあまり時間がなかったため、少しでも切符代を節約するために高速鉄道とフリックスバスを併用することにした。 まず初日はミラノからフィレンツェへ。 所要時間3時間ち

  • 缶の中に詰めたもの

    ケイト・ウィンスレットが年下の恋人を情熱的に愛する気高い女性を演じた映画『愛をよむひと』(The Reader、アメリカ・ドイツ合作、2008年)。 物語は第二次世界大戦後、1958年のドイツにて、15歳の少年マイケル(ダフィット・クロス)と36歳の女性ハンナ(ケイト・ウィンスレット)が深く愛し合うことから始まる。 ここでは作品のあらすじ紹介をすることはないが、映画の終盤のとあるシーンに簡単に触れておこう。 第二次世界大戦中、ユダヤ人の強制収容所の看守であったハンナは、終戦から20年以上が経った1966年、勤務中の罪を問われ刑務所に収監された。 それから時が流れ、1983

  • パリのおすすめカフェ・レストラン 5選 vol. 3

    今回のnoteでは前回までのパリのおすすめカフェ・レストラン特集に引き続き、パリで見つけた美味しいお店を紹介していきたい。 参考: 1. クッパ(Cuppa - Salon de Café) こちらはオルセー美術館近くのカフェ。 店内に入ると、まるで映画『アメリ』のポスターのようなグリーンの壁紙が広がっている。 エスプレッソマシーンもグリーン。 グリーンの壁によく合う木の家具。 バナナケーキ、美味しそう。 メニューはこちら。 エスプレッソは3ユーロ、フードメニューには、サンドイッチやワッ

  • ミラノのおすすめ、イタリア料理を楽しめるお洒落なレストラン5選 vol. 2

    前回、ミラノの今風のお洒落なイタリア料理店をいくつか紹介した。 今回の特集ではちょくちょくイタリア料理専門ではないお店も混じっているのだが(ちょっとどこのnoteにカテゴライズするか迷ったのもあって)、筆者がミラノで訪れて美味しかったお店をイタリア料理店メインで色々紹介していきたい。 1. ビョーク(Björk) こちらはスウェーデン料理のお店(いきなりイタリア料理ではなくて申し訳ない)。 内装はとても凝っていて素敵。 カウンターの中にはバターが並んでいるのが見えた。 丸くてころんとしており可愛らしい。 店内ではお店のオリジナル食品も扱

  • ミラノのカフェ・パスティチェリア10選 vol.12:イタリアのお菓子を食べるならここ、朝食からランチ、アペリティーボまで

    第12回目に突入したこのミラノのカフェ紹介シリーズ、今回もおすすめカフェを紹介していく。 1. マイホーム・カフェ(My home café) こちらはポルタ・ロマーナ駅(Porta Romana)近くのカフェ。 ブルーの内装、中は広々。 平日のお昼時、ランチ客で賑わう。 こちらでは食事メニューのほか、ブリオッシュやパニーニ、焼き菓子などカフェメニューは随時オーダーできるようである。 クッキーは0.9ユーロからとお手頃。 他、クロスタータやマフィンも。 筆者がオーダーしたのはヴェンタリオ(ventaglio;イタリア語で扇という意味)と

  • ミラノのヴィンテージショップ 6選 vol.4:一点ものに出会えるこだわりの店

    ミラノのヴィンテージショップ特集も第四弾に突入した。 ヴィンテージショップに混じって、どちらかというとさほど古くはないセカンドハンドの品を扱っているお店もあるが、今回もおすすめのお店を紹介していきたい。 参考: 1. メルカティーノ・ミラノ・チェントラーレ(Mercatino Milano Centrale)  こちらはチェントラーレと名前はあるものの、ミラノ中央駅からは少し行ったところにあるお店。 確かに線路沿いにあるのだが、ミラノ中央駅からアクセスする場合には、5番か10番のトラムに乗るのがおすすめ(15分弱)。 写

  • ミラノのヴィンテージショップ 5選 vol.3:一点ものに出会えるこだわりの店

    今回のnoteでは、過去のミラノのヴィンテージショップ特集に続き、ミラノで訪れてみたいヴィンテージショップについて紹介していく。 参考: 1. ROOM 37 こちらはイーゾラ地区(Isola)にあるヴィンテージショップ。 レディースとメンズ、バランス良く揃っている。 取扱ブランドは、バーバリー、ラルフローレン、アイスバーグ、ラコステ、サンローランなどなど。 ハイブランドとノーブランドが満遍なく混ざっているが、質の良いものが多い。 中でもバーバリーのアウターの品揃えがとても充実していた。 値段も割とお手頃。

  • ミラノでおすすめ、アジア料理店5選 vol. 1

    なぜイタリア・ミラノでわざわざアジア料理店なのか、と思う方もいるかもしれないが、今回のnoteではミラノの美味しいアジア料理店を紹介していきたい。 言わずもがな、美味しくて人気のイタリア料理店は星の数ほどあるミラノであるが、長い間、イタリアに滞在していると無性にアジア料理を食べたくなる。 いや、和食は普段の自炊で作ることもできるので、日本食以外のアジア料理をお店で食べたいというのが正直な気持ちかもしれない。 今回紹介するのは、筆者が行き、美味しかったお店ばかりである。 1. リセイ デリ(li-sei deli) こちらはナヴィリオ運河近くの韓国料理屋さん。 お洒

  • イータロー(Italo)でお得にイタリア国内を旅しよう!

    今回のnoteでは、イタリアの高速鉄道イータロー(Italo)のお得な使い方を紹介する。 1. 必見!イータロー(Italo)のお得なクーポンコード 現在イタリア国内を走っている主な鉄道は次の二つ:トレニイタリア(trenitalia)とイータロー(italo)。 前者はイタリアの小さな都市まで線路が走っているのに対し、イータローの方は、イタリアの主要都市を結ぶ高速列車という感じである。 それゆえにトレニタリアは発着するけど、イータローにはそこから乗ることができないという都市は数多くある。 逆にミラノ、ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィア、トリノ、ナポリなどの大都市にはイータロ

  • ミラノのアペリティーボ5選 vol. 2:おすすめのハッピーアワースポットまとめ

    前回のミラノのおすすめアペリティーボスポットに引き続き、今回も楽しい・美味しいお店を紹介していきたい。 参考: 1. グラム・カフェ(Gramm Cafe) こちらはナヴィリオ運河沿いのカフェバー。 カフェ特集でもこのお店は紹介したが、今回はアペリティーボで利用した。 夜に見ても可愛らしい店内。 赤いカーテン、まるでサーカスの出番待ちのような、ちょっと面白い気持ちになれる。 ミシン台を利用した机も相変わらずお洒落。 店内のディスプレイ、これは売り物なのか単なるオブジェなのか気になるところ。 アペリティーボは10ユーロほ

  • ドリンク1杯で食べ放題?!お手頃に楽しむイタリア・ミラノのアペリティーボ

    今回のnoteでは、イタリア・ミラノのアペリティーボ(aperitivo)、つまりハッピーアワーについて、その歴史とおすすめのお店に分けて紹介していきたい。 1. イタリア・ミラノ発祥、ドリンク一杯でお腹一杯になるアペリティーボの歴史 ドリンク1杯8ユーロから15ユーロ。 これだけ聞くとラグジュアリーなバーのカクテル1杯の値段かと見紛う。 ところが、このドリンク1杯の値段で、前菜からデザートまで、全ての料理が取り放題だとしたらどうだろうか。 これが、よくミラノで見かけるアペリティーボ(aperitivo)、いわゆるHappy Hourのシステムである。 もちろん

  • ミラノのカフェ・パスティチェリア10選 vol.11:イタリアのお菓子を食べるならここ、朝食からランチ、アペリティーボまで

    このシリーズも第11回目となったが、今回もミラノのカフェを紹介していく。 1. C&D カフェ ビストロ デザイン(C&D Café Bistrò Design) こちらは通りがかりに見つけたカフェ。 朝から夜までやっているこじんまりとしたお店。 夜のお酒の種類も豊富。 コーヒーに合う焼き菓子も、お酒に合うおつまみメニューもあるとか。 混みすぎず、かといって寂しいわけではなく、程よく地元の人が訪れるお店といった感じ。 マキアートは1ユーロとお手頃価格。 カウンターにあったクッキーが美味しそうだったが、この日はお腹が空いていなかっ

  • アスティエ・ド・ヴィラット(Astier de Villatte):パリに来たら訪れたい、アトリエのような店構え

    インテリア用品や雑貨が好きな方ならば、一度はアスティエ・ド・ヴィラット(Astier de Villatte)の名を聞いたことがあるのではないであろうか。 独特の白い色合いの陶器は、プレートや小物入れ、お香立てなどバリエーションも豊富で、デザインも洗練されている。 今回のnoteでは、パリの店舗に訪れた時の写真とともにアスティエ・ド・ヴィラットの魅力を紹介していきたい。 (注意:写真の転載厳禁) 1. アスティエ・ド・ヴィラット(Astier de Villatte)の歴史 1-1. メイドインパリにこだわりを持つブランド アスティエ・ド・ヴィラット(

  • オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(Officine Universelle Buly):パリの店舗を覗いてみました

    今回のnoteでは、総合美容薬局オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(Officine Universelle Buly)のパリ・ボナパルテ通り店、そしてミラノ店の紹介をしていく。 1. 1803年創業、オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(Officine Universelle Buly)の歴史 1-1. 始まりは「お酢」から? 19世紀パリ最新の美容法 もとより調香師として有名であったジャン=ヴィンセント・ビュリー(Jean-Vincent Bully)。 そんな彼は、1803年にパリにて、香水とスキンケア用品を扱う店オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュ

  • ア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユ(à la Mère de famille):パリにて250年以上続く老舗チョコレート屋さん

    世界中にファンを持つショコラティエが集結するパリ。 そんなチョコレートショップ激戦区パリで250年以上営業を続けるのが、今回紹介するア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユ(à la Mère de famille)である。 今回のnoteでは、そのこだわりと歴史、お店の様子を紹介していきたい。 1. 250年以上続くこだわり シャンブレ=レ=トゥール(Chambray-lès-Tours)、それは、フランス中部のアンドル=エ=ロワール県 に位置するア・ラ・メール・ドゥ・ファミーユ(à la Mère de famille)の生産拠点である。 そこでは、原料カカオの選定か

  • ボワシエ(Boissier):缶の容器も可愛い、カラフルなお菓子が魅力のパリの老舗コンフィズリー

    食べ終わった後のお菓子の缶が素敵でついコレクションしてしまう、またそれを洗って小物入れにしているという方はいるであろうか。 今回紹介するボワシエ(Boissier)は、まさに取っておきたくなるパッケージのお菓子ばかりのパリの老舗コンフィズリーである。 お店の歴史とともに、パリのお菓子の魅力を書いていきたい。 1. 1827年創業 ボワシエ(Boissier)の歴史 1-1. 全てはマロングラッセから 19世紀初頭、ベリゼール・ボワシエ(Bélisaire Boissier)は、菓子職人になるという夢を持って地方からパリにやってきた。 駅のホームで栗を積んだ列車

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