参政党の人気がうなぎ上りのようだ。自民党の右派の支持層が石破政権に見切りをつけて国民民主党に流れたのだが、国民民主も迷走を重ねている。それで参政党に目を付けたようだ。ところがこの参政党の憲法草案を読んでみると神話時代に戻ったような錯覚を覚えた。第一条日本は、天皇のしらす君民一体の国家である。以下、なんとも古風な文章の羅列が続くが、頭がくらくらする。東大の石川健治教授は、「他者との共存、権力への警戒、といった立憲主義の本質を欠いている。憲法学の観点から言えば、憲法の体をなしていない」 神谷代表は、一見して真面目そうだしネット戦略も巧みだ。「日本人ファースト」などに惹かれる層は多いだろう。ただこの言葉も注意して使わないと、外国人排斥の方向に流れやすい。過去にも神谷代表の発言は物議をかもしている。23年に「天皇...古色蒼然たる参政党の憲法草案にこの党の本質が見える