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2019/03/31

  • 政治家の悲喜こもごもーーー岸信千代、大泉潤、有田芳生

    補欠選挙や統一地方選の中で、親の七光りの極めつけは山口2区の岸信千代氏だ。七光りどころではない、周りはみな世襲政治家で7×7の49光くらいだろう。家系図まで持ち出したのは家系を誇示するためか。自分の光は0か1くらいなんだろう。 今度函館市長に当選した大泉潤氏はタレントの大泉洋氏の兄だ。顔も似ているから兄弟だというのはすぐわかる。当選の弁で、「弟のおかげで勝ちました」と素直なものだ。このように素直だと好感が持てる。最も前市長は多選に胡坐(あぐら)をかいていたようなので、新鮮な新市長にドット票が流れた。 今回の補選や統一地方選挙を通してみると、変化の兆しが確実に表れている。自民の現状維持、維新の躍進、立憲の停滞が目に付く。(自民の現状維持が微妙だ、もはや下り坂なのか?)しかしこの流れがこのまま続くとは限らない...政治家の悲喜こもごもーーー岸信千代、大泉潤、有田芳生

  • 「日本学術会議法案」提出見送りについて

    岸田政権は「日本学術会議」の会員の選定方法を見直す改正案について今国会への提出を見送った。歓迎すべき事柄だ。岸田文雄首相は早稲田大学出身だが、早稲田の校歌に次のような一節がある。われらが日ごろの抱負を知るや進取の精神学の独立これが早稲田大学の肝だとしら、慶応大学は福沢諭吉の「学問のすすめ」だろうか。天は人の上に人を作らず人の下に人を作らず 大隈重信や福沢諭吉が、日本学術会議をめぐる任命拒否問題や今回のごたごたを見てどのように思うであろうか?なんとも心の狭い輩が永田町を跋扈(ばっこ)していると嘆いたことだろう。福沢は次のようにも述べる、独立の気力なき者は、国を思うこと深切ならず。 海外のノーベル賞の受賞者61名が、日本学術会議法案について、「学問の独立」の根本的かつ重大な問題になりかねない、との声明を発表し...「日本学術会議法案」提出見送りについて

  • 食の在り方を見直すーーコメが食べられなくなる時

    平成5年(1993)は、稲の大凶作(作況指数は80)だった。タイから緊急輸入された米との抱き合わせ販売が行われた。ところがこのタイ米を「まずい」と言って捨てる消費者が続出。確かに「まずかった」。普段食べなれていないからだろうと思うが。 近くの雑木林では「イタヤカエデ」の花が開き始めた。 食料の自給率アップが何年も叫ばれているが、年々じりじり下がるばかりだ。要するに真剣に上げる努力をしていないからだ。米などは、作りすぎるなと生産抑制をしているし、その一方で海外から毎年77万トンを輸入している。それとカネを出せば世界から輸入できると考えているのだろう。しかしロシアのウクライナ侵攻でそんな神話も崩れつつある。 家庭菜園のギョウジャニンニクはまずまずの出来だ。 消費期限と賞味期限というのがあるが、何かおかしい。一...食の在り方を見直すーーコメが食べられなくなる時

  • 「日本の食」が危ないーーー消費行動を見直す

    昨日はかみさんのお供でスーパーへ買い出し。早めに家を出てまずタマゴ売り場を覗く。かろうじてあったようだ。工場生産のように効率よく飼うことの弊害が、鳥インフルエンザによる集団感染なんだろう。しばらくタマゴ料理は我慢するぐらいがいいのだと思う。もしくは、少々高くても平飼いのものを食べるようにした方が良いのかもしれない。 食料品が軒並み上がっている。前年比3%などと言うレベルではない。1割から2割くらいは上がっている。特売日を狙っていくというのは賢いやり方だ。消費期限や賞味期限まじかの物を買うというのも正しい。大体3割引きか半値になっている。時々見かけてどうなんだろうと疑問に思っているのは、棚の奥の方に手を突っ込んでいる人がいる。なるべく前の方から取るべきでではなかろうか。 異常に安いものは注意したほうが良いの...「日本の食」が危ないーーー消費行動を見直す

  • 米国は「中国の夢」を抑えることが出来るか

    習近平は中国共産党書記長に就任してすぐ、「強中国夢」という言葉を口にした。強い中国になるという夢。10年ほど前のことだ。習近平は2049年、毛沢東が共産主義国家を樹立してからちょうど100年目、その夢が実現するとしている。そのためには経済力で米国の倍以上になれば軍事力でも勝てると考えているのだ。 この中国の野望にいち早く気付いたのが、アメリカ国防総省の顧問マイケル・ピルズベリーだ。著書「China2049」に詳しい。かって中国は「韜光養晦」(とうこうようかい)、野心を隠して古い覇権を油断させ相手を倒す方針を取っていたが、習近平はもう野心を隠さなくなった。しかしアメリカは気付くのが遅すぎた。中国は巨大なモンスターになっていた。トランプ大統領が高率の関税をかけたのだが、米中の貿易量は減るどころか増えている。も...米国は「中国の夢」を抑えることが出来るか

  • 「社会的孤立」が増えるのはソーシャルメディアにも原因が。

    ソーシャルメディアとは、ユーチューブ、ツイッター、フェイスブックなど、誰でも参加できる広範囲な情報発信技術を用いて社会的に広がっていくように設計されたメディアをいう。 年寄りも若者も「社会的孤立」が増えているという。高齢化社会が進み単身世帯が増えれば、年寄りの社会的孤立はこれからも減ることは考えられない。かっては「隠居」という良き風習があったが、今の日本は高齢者も働く率が高いようだ。フランスでは年金受給年齢が65歳に引きあがるというのでデモが毎日発生している。反対があっても高齢化社会への対応をせざるを得ないだろう。 若者の孤立化が増える傾向を後押ししているのは、スマホの使い過ぎだろう。電車の中などで、スマホを使っている人を見ると周りとの接触を避けているのがありあり。ニュースを見ているのかゲームをしているの...「社会的孤立」が増えるのはソーシャルメディアにも原因が。

  • 山上徹也・木村隆二容疑者の心の闇を考える。

    山上容疑者による安倍元首相殺害事件、そして木村容疑者による岸田首相への爆弾事件は似た部分が多い。二人に共通しているのは「社会から孤立している」という気持ちだろうか。その孤立感をいやす何かが決定的に欠けていた。それは親の愛情や親友であったり、場合によっては仕事や宗教であったりするだろう。 親鸞の「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」この言葉は深いし、なかなか理解しがたい。高森顕徹氏は次のように解釈している。阿弥陀如来は、すべての人は、「煩悩の塊」であり、助かる縁なき極悪人と見抜かれて、「我にまかせよ、必ず救う」と誓われているのだ。もし彼らを全面的に受け入れてくれる人なり宗教があれば別の道があったのではなかろうか? この国がいま問われているのは、安倍・菅・岸田と三代にわたる「倫理観の喪失」が目に余ると...山上徹也・木村隆二容疑者の心の闇を考える。

  • 叱られた経験が生きる時

    80年ほど生きてきて、誰に一番叱られたか考えてみると、やはりかみさんだ。叱るというよりも小言に近い。こちらもまともに対応せずに聞き流す。聞いているふりをする「演技力」も必要だ。 翁草(オキナグサ)が元気だ。 二番目はおふくろだろうか。東京で下宿していたのだが毎月仕送りのお金が郵便書留で送られてくる。その中に手紙が入っていて、こんこんと人としての生き方を諭される。このころはあまりスレていなかったのか素直に聞けたような気がする。 カタクリがようやく花を開き始めた。 親父に叱られたことは殆どないが、一度大目玉を食らったことがある。すぐ上の兄と兄弟喧嘩をしていて天ぷら鍋をひっくり返しそうになった。幸い誰もけがはしなかったが、この時、親父が二人を引っ立てて倉庫に閉じ込めた。何時間経ったろうか?あたりが暗くなってきて...叱られた経験が生きる時

  • 「負け方を知っている世代」がいなくなってこの後どうなる。

    中村草田男が、「降る雪や明治は遠くなりにけり」を詠んだのは1931年(昭和6年)31歳の時だった。その明治の心とは「恥を知る」だという。昭和6年頃は昭和恐慌の後で世情がすさんでいたのかもしれない。 もう数年もしたら昭和100年になる。「散る梅や昭和は遠くなりにけり」これは私のざれ歌、この国を指導する人たちの精神の衰退に暗澹たる思いをこめた。桜にしようかと思ったが梅の方が凛々しい。 日本人が正気に戻るのは負けを認めた時だ。戦後短期間で復興したのも「敗北を抱えていた世代」(内田樹)がいたからだ。安倍・菅・岸田と続く政権は、何があっても負けを認めたくないようだ。黒田東彦前日銀総裁などその典型的な例だ。トップが事実を直視できないのだから日本の混迷はまだ続くだろう。 レジリエンス(resiliensce)という言葉...「負け方を知っている世代」がいなくなってこの後どうなる。

  • 「減速する社会」こそが安定に向かう

    イギリスのオックスフォード大学地理学教授ダニー・ドーリングの著書「減速する素晴らしき世界」が、世界中で大きな反響を呼んでいる。彼の主張は次だ、世界の人口や出生率、情報量、経済成長など、加速していると思われているほとんどの指標がスローダウンしている。スローダウンとは「減速」であって「減少」ではありません。スローダウンは進歩していない「停滞」であると私たちは捉えがちです。しかしそれは安定であり、決して悪いことではありません。 私は彼の意見に賛成だ。もはや我々が住むこの地球は限界を迎えつつある。地球温暖化などその最たるものだ。ところが未だに「成長!成長!」と騒ぐ人たちがいる。未開発国ならいざ知らず先進国、特に日本は十分豊かになっている。問題は格差が生じていることだろう。 日本は世界の中で最初にスローダウンした国...「減速する社会」こそが安定に向かう

  • 「敵基地攻撃論」の崩壊ーーーJアラートのお粗末

    「敵基地攻撃能力」を保有するということに岸田政権は舵を切った。一方で日本が国是としてきた「専守防衛」の枠組みは守っていると答弁する。口先で脅すだけでなく、実際に発射準備を始めたその段階において敵基地(策源地)を攻撃するのは専守防衛の範囲内、といままでも政府答弁は統一されてきた。しかし政治的判断として敵基地を叩く武力は保有しない、日本は盾で同盟国のアメリカが矛の役割を担う、としてきたのだ。岸田政権はこの方針を大きく転換する。そして日本も攻撃的武器を保有することにしたわけだ。 ところが今回のレベルのミサイル探知能力では、そのような攻撃を行えないだろう。あとで日本を攻撃していなかったということがわかると、先に打った日本がその国に先制攻撃したことになる。これがまさに国際法違反だ。日本は世界から袋叩きに合う。まして...「敵基地攻撃論」の崩壊ーーーJアラートのお粗末

  • 大丈夫か?我が国のミサイル防衛体制。

    またもや空振りのJアラートだった。我が国のミサイル防衛システムは、アメリカの早期警戒衛星が探知した情報をもとに自衛隊が24時間レーダーで警戒に当たっている。探知したミサイルが我が国の領土・領海に侵入した場合、イージス艦とパトリオットの2段構えで撃ち落とす体制を取っている。ところが最近の議論として、迎撃システムも完全ではないので「敵基地攻撃能力」が必要だからと言うことで攻撃用のミサイルを保有する話が進んでいる。 国民の安全を最優先するというのであれば、Jアラートを出すか出さないかなどという議論に矮小化するのは問題である。自衛隊のレーダーシステムの向上がまず第一。そして同時に迎撃システムの能力向上が必要だ。北朝鮮は子供の火遊びのようにミサイルを打っているが性能アップに努めているのだろう。ならば日本はなぜ迎撃実...大丈夫か?我が国のミサイル防衛体制。

  • 人騒がせな黄砂とJアラート

    この数日落ち着かない。偏西風に乗って黄砂がゴビ砂漠から襲来だ。これは自然現象だからどうしようもない。じっと耐えるだけ。そんな中でも春の庭は装いを新たにしている。 クリスマスローズが元気だ。  昨日は突然けたたましい音が響き渡る。何事かと思えばJアラートだ。こんな時は何もしない。慌てて動き回るとろくなことがない。第一、5分程度でどこへ逃げろと言うのか?北朝鮮とドンパチ始めるような状況にもないし、ましてやなぜ北海道なんだ。結局ミサイル軌道を見失ったという情けない状況だ。 自生しているギョウジャニンニクを採集する。これがひそかな楽しみ。   Jアラートを覚地するのは、航空自衛隊とアメリカ軍らしいが、この辺りのシステムを抜本的に見直して欲しいものだ。こんな状態で「敵基地攻撃」などどう考えても無理だ。またイージス艦...人騒がせな黄砂とJアラート

  • いよいよAI(人工知能)が支配する社会が来るのかーーーチャットGPT

    AI(人工知能)の力を無視できない世界が急速に迫っている。特にこのチャットGPTなるものは、空恐ろしい力を秘めている。質問を入力するとAI(人工知能)がまるで会話をする様に答えてくれるという。11月に公開されてから2か月間で1億人が利用しているとのこと。 イスラエルの歴学者ユヴァル・ノア・ハラリによると、私たちはすでにAIの軍拡競争のまっただ中にいて、中国と米国がレースをリードし、その他のほとんどの国がはるか後方に取り残されています。AIの恩恵と力を全人類に分配するための行動を起こさない限り、AIは一部のハイテク企業と国家に莫大な富をもたらす一方で、他の国は破産するか、搾取され続けるデータ植民地となる可能性が高いでしょう。彼の指摘は大げさではない。十分あり得るだろう。すでにGAFAといわれる巨大IT企業に...いよいよAI(人工知能)が支配する社会が来るのかーーーチャットGPT

  • 「新たな戦前」にしないためにはーー歴史から学ぶ

    中国とロシアの独裁国家が手を結んで、日米欧の民主主義国家と激しく対立している。この流れは1930年代に日独伊の枢軸国が米欧の民主主義国家と対立して第2次世界大戦へつながったことを思い起こさせる。1930年代の悪人はヒトラーだったが、いまはプーチンだ。核を片手に世界を恫喝する姿はヒトラー以上かもしれない。1938年のナチ党の選挙ポスターには、「一つの民族、一つの国家、一人の総統」とある。こんなスローガンが出るようになると危ない。 世界経済はブロック化へ向かう。政治的に信頼できる国としか貿易をしなくなる。これは食料やエネルギーを自国で賄える国にとってはどうということはない。自給出来ない国にとってはかなり深刻だ。日本はこのようなブロック化には反対の姿勢を取るべきだ。対応策、TPPの拡大など。「来る者は拒まず」の...「新たな戦前」にしないためにはーー歴史から学ぶ

  • 「高い均質性」社会には限界が来るーーーオデッド・ガローの提言

    米国ブラウン大学経済学博士オデッド・ガロ―氏の提言は的確だ。日本のような比較的均質性が高い社会において、より経済的な繁栄を促すためには、様々な創造性や考え方の多様性が必要になります。それゆえに、批判的思考を養い、新しい考えや発想に対する受容性を高め、既存のパラダイムを進んで乗り越え、突破できるような精神を育む必要があります。パラダイムーー枠組み日本も韓国も中国も均質性が過度に高い。このことは、コロナ騒動で十分に実証された。いわゆる「同調圧力」もう少し柔らかく言えば「空気を読む」、中国では強制的に従わせる。 日本は「追いつき追い越せ」という思考パターンに入ると強い。戦後40年間くらいがそうだった。ところが負け癖がつくと、弱い者に威張って見たり日本素晴らしいなどと自画自賛する。そしてこの10年くらい、地道な努...「高い均質性」社会には限界が来るーーーオデッド・ガローの提言

  • 放送法第4条についての映像メディア(テレビ局)の腰砕けが目に余る

    政治的公平を規定する放送法第4条に関する議論が、小西対高市の場外乱闘に発展してしまった。もはやここまでくると実のある議論は期待できない。しかし3月17日の外交防衛委員会での総務省山崎良志審議官の答弁で、この問題はケリがついている。(政治的公平について)一つ一つの番組の集合体である全体を見て判断する。極端な番組でも一つの番組でなく、番組全体を見て判断する。 ところが放送の現場では相変わらず政権与党に忖度した流れが続いている。政権の意向を代弁する発言が多い政治ジャーナリストの田崎史郎氏やNHK出身の岩田明子氏などが出てくるわけは、「最低でも一人は政府に近い人間を出しておこう、言葉は悪いけど、用心棒代りですよね」なんとも情けない忖度ぶりだ。小西議員は少しやりすぎたと思うが、身を挺して放送法第4条を守るために戦っ...放送法第4条についての映像メディア(テレビ局)の腰砕けが目に余る

  • 春眠暁を覚えず、と言うのだが。

    春眠暁を覚えず処々啼鳥を聞く盛唐の詩人孟浩然の有名な漢詩の一節。ところが私の場合、春になると(今頃は夜明けが5時ころ)いつもより早く目が覚める。今の時期の庭仕事はやることが多く、また楽しみも多いのでつい早くなる。 クリスマス・ローズが花をつけ始めた。 鳥の中でも働き者はキツツキ類だろうか?最近よくやってきてリズミカルなドラムの音を響かせる。アカゲラヤマゲラはほとんど見かけない。たまに見かけるとこの日は何か良いことがありそうだと思う。クロッカスは今が盛り。カタクリやエゾエンゴサクを楽しめるのはもう少し先になるだろう。プシュキニアがつぼみを持ち始めた。春眠暁を覚えず、と言うのだが。

  • 防衛費倍増など論外、後半国会で野党は本腰を入れよ。

    歴史的な増額となる防衛費を裏付ける財源確保法案が、国会で審議入りした。2023年度から5年間の防衛費は43兆円、新たに必要な財源は14.6兆円。これを①歳出改革3兆円②決算剰余金の活用3.5兆円③防衛力強化資金5兆円程度④増税は3兆円程度で賄う予定だ。いろいろ理由はつけているが最後は、国債と増税で賄うしかないだろう。岸田政権は、アメリカのバイデンと今は亡き安倍晋三の影におびえて、国民生活無視の究極の無駄遣い。立憲の安住淳国対委員長は、「他の野党と協力して簡単に衆院は通過させないつもりだ」と意気込んだ。後半国会の最大の対決法案にすべきだ。 歴史学者の加藤陽子東大教授は語る、「安保3文書を呼んで不安を感じるのは、誰がどう作成したのかが分からないところです。政府の有識者会議の一員を務めた国際政治学者の中西寛さん...防衛費倍増など論外、後半国会で野党は本腰を入れよ。

  • 恥を忘れた人たちその2ーートランプと黒岩佑治

    「恥」という字は耳と心で成り立っている。その語源は諸説あるが、恥ずかしいと耳が赤くなるから、という説が面白い。「見えない・聞こえない・話せない」という三重苦を背負ったヘレン・ケラーは、もし得られるとすれば聴力が欲しいと答えたそうである。そのことは、聴力の持つ分別能力のすばらしさを語っている。要するに恥を忘れた状態は「聞き分けの悪い」レベルの低さを物語る。親が子供を叱る時に、「この子は聞き分けの無い子だね」と言って叱る。 トランプアメリカ前大統領が、不倫の口止め料を払い、隠蔽のため帳簿などの業務記録を改ざんしたという。これ以外にも様々な疑惑がかけられている。もはやここまで来れば「悪名は無名に勝る」顔も見たくないので、テレビに出てくるとすぐチャンネルを切り替える。 このところニュースで大きく取り上げられている...恥を忘れた人たちその2ーートランプと黒岩佑治

  • 家計にとっては明るいニュースーー再エネ賦課金が下がる

    再生可能エネルギーを広げるために電気料金に上乗せされる賦課金が今年度、初めて下がる。今年度から家庭が負担する賦課金は1キロワット時当たり1.40円と22年度の3.45円から半額以下になる。再エネを増やすために高めに設定されていた買取価格が下がることが大きな要因だ。一般的な家庭では、22年度の1万6560円から6720円と1万円近く下がる。何から何まで物価が上がる中で、下がる話は歓迎したい。 4月に入ってからも値上がりは止まることを知らない。物価対策も十分にせずに防衛費倍増など論外だ。「敵基地攻撃能力」の保有と言う戦後の防衛政策を大きく転換する内容なのに、岸田首相の答弁は心もとない。石油価格はこのところ少し下がっていたが、OPEC諸国が減産をして価格引き上げに動いた。今後石油価格は大幅に下がることは期待でき...家計にとっては明るいニュースーー再エネ賦課金が下がる

  • 政権、もう一つの選択肢ーーー競争無ければ堕落する

    小選挙区制度の狙いは、政権交代可能な二大政党制が出来るというところにあった。しかし、自民」公明の選挙互助会システムは、小選挙区制度の中で生き残るには最善の策であろう。ところが、一方の野党は一本にまとまれば勝てるのに多党分立して主導権争い。よほど「鶏口となるも牛後となるなかれ」が好きなようだ。 京セラの創業者の稲森和夫さんは、元民主党の代表者だった前原誠司氏に次のように語ったという。「自民党がすべて悪く、お前たち民主党がすべていいわけではない。競争が無いといけないから応援している」全くこの通りだと思う。自民党の支持率は大体3割程度だから、残りの大多数は自民党を支持しているわけではない。ところが議席数では自民党が絶対安定多数を有しているから最後は数で勝負がつく。さらには野党の中には国民民主党のように自民党にす...政権、もう一つの選択肢ーーー競争無ければ堕落する

  • 自然体で生きるーーー植物の生き方を見習う

    もうこの年だから、自由気ままに生きてもあまり文句は出ない。かみさんが時々ツッコミを入れる程度か。歳をとると体は確実に衰えるが、知識欲や好奇心はまださび付いていないと思う。 クロッカス厚い雪が解けてまず最初に顔を出すのがクロッカス。10日程度しか花を咲かせていないが、この花を見ると元気をもらえる。  年年歳歳花相似たり歳歳年年人同じからず雪解け後の庭仕事はたくさんある。先ず雪折れしたバラの手入れ、落ち葉の片づけ、土や堆肥の補充など。今年は野ネズミの被害は殆どなかった。ひと安心だ。 最も強いものが生き残るのではない。最も賢いものが残るのでもない。唯一生き残るのは変化できるものである。チャールズ・ダ―ウイン ギョウジャニンニク雪解けとともに元気よく顔を出す。今年は10日ほど早い雪解けだったが、この変化にも対応し...自然体で生きるーーー植物の生き方を見習う

  • 恥を忘れた人たちーーーガーシー、高市早苗

    「菊と刀」の著者ルース・ベネディクトは、日本文化を「恥の文化」と表現した。これは大筋で当たっているだろう。小さいころ何かおかしなことをして、親からから言われた言葉、「人に笑われるぞ」、「体面を汚すなよ」、「恥ずかしくはないのか」評価の基準は「世間」なのだ。しかしこれがあるから社会の規律が守られた。 ところがこのところ、指導的立場にあるべき人間の恥のひとかけらもない振舞が目に付く。その筆頭が、ガーシー元議員だ。日本に帰れば逮捕されるとばかり(恥もないが勇気もない)ドバイからリモートで発言。とうとう国会で除名された。「恥を知らねば恥かかず」何が恥なのか知らない者は、恥を恥とは思わない。 高市早苗大臣の振る舞いもみっともない。総務省は行政文書として認めたわけだが、それにもかかわらず高市大臣は自分に関する部分は「...恥を忘れた人たちーーーガーシー、高市早苗

  • 「戦争を起こさないために」どうするかが大事だ。

    昨日の朝日新聞に新外交イニシアティブ代表猿田佐世さんの記事が載った。米議会関係者との面談は600回に及ぶ。既存の外交ルートには乗らない日本の多様な声を届けてきた。米軍基地、安全保障、原発など。「今必要なのは戦争を起こさないための外交です」猿田佐世その心意気や良し、大いに応援したい。 一方、日本政府による対米外交は、安倍・菅・岸田と3代にわたり協調と言えば聞こえが良いが従属化が進んできた。防衛費の倍増論議などは完全におかしい。岸田首相は国会に諮る前に米国のバイデン大統領に約束をしてきた。さらに日本政府や大企業が多額の資金を提供しているCSIS(戦略国際問題研究所)が、中国による台湾侵攻のシナリオを発表した。これなどは日本メディアに報道させて台湾危機を煽っているようなものだ。 31日、福田元首相が中国の政治局...「戦争を起こさないために」どうするかが大事だ。

  • ロシアは長期衰退の道を歩み始めた

    2023年に入ってロシア経済は暗転している。1月~2月の財政赤字が4兆4600億円に達する。石油収入が減少し、一方で戦争による戦費が増加しているのが主要因。バレル50ドル程度で売っているが明らかにダンピング、一般には70~80ドル台だ。 今後長期的に厳しさを増すのは労働力の不足だ。ウクライナとの戦争で50万人程度動員をかけたが、約半数が死傷しているようだ。さらには動員逃れなどで国外流出も止まらない。有能な人間ほど国外へ出ているから先端技術の開発など望めないだろう。 中国への経済的依存度が増し習近平に頭が上がらない。プーチンは何度も習近平のロシア訪問を要請し、習近平が重い腰を上げたのが実態。一応親密感を打ち出したが、実態は余り稔り多いものではない。切望した中国からの武器輸出は期待できない。 4月か5月にはウ...ロシアは長期衰退の道を歩み始めた

  • 緩衝材としての海上保安庁の活動に期待したい

    日本は海に囲まれた島国である。この地政学的環境が他国から踏み込まれるリスクを大幅に減らしている。陸続きのウクライナの苦闘の歴史を見れば一目瞭然だ。領海と様々な経済的な権益を持つ排他的経済水域を足した面積において、「日本の海」は世界第六位の広さを誇る。 この広大な海を1.3万人で守っている。年間予算はたったの約2400億円だ。いかにも少ない。海上保安官は正義感の強い、熱き人が多いという。だからこそ元海上保安庁長官佐藤雄二さんは「冷静かつ毅然と」対応するように繰り返し伝えたという。 海上保安庁法25条は、海保またはその職員が軍隊として組織され、訓練され、又は軍隊の機能を営むことを認めるものとこれを解釈してはならない。軍隊と言うよりも海の警察という位置づけだ。海上保安庁は最初から「緩衝材」として位置づけられてい...緩衝材としての海上保安庁の活動に期待したい

  • 北海道の春の風物詩ーー白鳥とそい

    例年より早い雪解けで白鳥の渡りも昨年よりだいぶ早い。この辺はシベリアへ帰るための中継地になっている。撮影時間が12時ころ、エサも食べ終わり何となくまったり感がうかがえる。 昨日は近くに住む人から、小樽港で釣って来たそいと縞そいをおすそ分け。さっそく三枚におろして(悪戦苦闘したが)刺身で食べる。コリコリとした淡泊な味は最高!北海道の鯛と言われている。縞そいそいの刺身 ようやくバッコヤナギがふくらみ始めた。北國にもようやく春が来た。北海道の春の風物詩ーー白鳥とそい

  • 国会中継がつまらないわけーー言葉の劣化

    国会中継は時々見るが概してつまらない。丁々発止の論戦を期待していると当てが外れる。恐らく日本人全般に言えることだが、論理的にやり合うということが苦手なのだ。野党が質問しても、与党の首相や大臣はまともに答えることがない。官僚の答弁を長々と答えているが、まさに無味乾燥。官僚のペーパーが無い時は、しどろもどろになるか、関係ない話を長々としゃべる。 子供のころを思い出すとなるほどと思うことがある。兄弟喧嘩が起きると親は「とにかく喧嘩はやめなさい」と収めようとする。おさまらなければ「喧嘩両成敗」で二人とも罰せられる。要するに兄弟のどちらに非があったのかを確かめないのだ。野党が与党のスキャンダルを攻めるが、あまり長いことやっていると「もういい加減にしなさい」となる。 もともと日本語は曖昧な言葉だ。論理を鍛えてこなかっ...国会中継がつまらないわけーー言葉の劣化

  • 必勝しゃもじとサミットまんじゅうのレベルで良いのだろうか?

    岸田首相がウクライナ訪問時に「必勝しゃもじ」を持って行ったという。あまり目くじら立てる話ではないが、発想の貧困さにちょっと腰が引ける。広島といえば「もみじまんじゅう」だがそのほうがほっこりすると思うのだが。ほっこりするーー温かい気持ちになる。気持ちが和らぐ。また岸田首相は19日に広島で政治資金パーティを開いたが、お土産に「広島サミットのロゴ入りのまんじゅう」を配ったという。広島でサミットを行う宣伝の意味で配ったらしいが、苦しい言い訳だ。こういうのを「理屈と膏薬はどこへでもつく」というのだろう。 安倍政権以降、この国から消えたのが「倫理観」であろうか。子供のころに親から徹底的に教え込まれるのが「うそをつくな」ということだ。しかし安倍首相は国会で100回以上嘘をついて、恬として恥じなかった。それ以来、この国か...必勝しゃもじとサミットまんじゅうのレベルで良いのだろうか?

  • 総務省、高市答弁をじわり上書き撤回するーー高市大臣政治生命の危機

    放送番組の政治的公平を定めた放送法4条の解釈をめぐって、総務省がじわり上書き撤回に動いている。3月17日の外交防衛委員会で、小西議員の質問に総務省の山崎良志審議官が次のように答えた。(政治的公平について)一つ一つの番組の集合体である全体を見て判断する。極端な番組の場合でも一つの番組ではなく、番組全体を見て判断する。 この発言は2015~16年に当時の高市総務大臣の答弁とは異なる。事実上高市発言を撤回するものだ。おそらく総務省内では松本大臣を含めてこの見解で統一したのだろう。今のところ岸田首相がどこまで認知しているかは不明だ。 第二次安倍政権以降、マスメディアが委縮したのは事実だ。それまで政府を批判していた(正論を言っていたのだと思うが)報道番組のキャスターが次々と降板した。政権側からマスメディアに圧力がか...総務省、高市答弁をじわり上書き撤回するーー高市大臣政治生命の危機

  • たかが胴上げ、されど胴上げ。

    WBCでの日本優勝の余韻がまだ冷めやらない。胴上げをするのは日本だけ?ということが話題になった。必ずしも日本だけということではないようだが。胴上げをした経験から言うと「神輿(みこし)を担ぐ」感じに似ている。あの瞬間に神が宿るのかもしれない。木立性ベゴニア今年は花付きが良い。 日本優勝の際の胴上げは、栗山監督、ダルビッシュ、大谷、ヌートバーの順番だった。なんとも絶妙な順番だと思った。前もって誰かが決めたものでもないだろう。体力的にはピークを過ぎたダルビッシュだが、自分の持てる技術をオープンに皆に教える姿勢が共感を呼んだのだ。 オーニソガラム花言葉は才能 大谷は日本ハムにいたころに比べて一回りも二回りも大きくなっていた。それは単に肉体的とか技術的だけでなく、人間として幅と深みが増してきたような気がする。自分が...たかが胴上げ、されど胴上げ。

  • 行儀の悪い関西電力ーープライドはないのか

    電力会社というのはどの地域でも「お殿様」の扱いだ。基本的に赤字にならないように政府が料金調整をしてくれるから、資材の発注なども鷹揚なもの。ところがこのところ「お殿様」のプライドを捨てて、なりふり構わず収益競争に走り込んでいる。 電力会社の中でも品がないというか、ここまで落ちたかと思われるのが、「関西電力」だ。関西電力、中部電力、中国電力、九州電力が顧客獲得競争をやめるためのカルテルを結んだ。ところがこのカルテルの首謀者である関西電力が「公正取引委員会」にご注進に及んだ。ご注進に及んだ者は課徴金の納付を免れる。要するに「密告制度」だ。中部電力275億円、中国電力707億円、九州電力27億円の課徴金をかけられるが関西電力はゼロだという。こういう行いを「恥と頭はかき次第」と言うのだろう。 最近は北海道にまでやっ...行儀の悪い関西電力ーープライドはないのか

  • 岸田政権の外交戦略を問うーー韓国とインドについて

    岸田政権の外交戦略は米国第一、外交戦術は「後の先」と「バラマキ外交」の併用。米国第一の戦略は分かりやすいが、他の国からの評価は限定的になる。親米なのか従米なのか、どちらだと言えば従米に近いだろう。後の先とは、相手の攻めを利用して逆に相手を攻めること。武術や囲碁・将棋でよく使われる言葉。韓国との「徴用工問題」は、尹大統領の日韓問題を解決したいという思いを上手く受け止めて対応したが、これが後の先の戦法だ。これで最終的に解決するかどうか確かではないが、とりあえずお互いの喉に刺さった骨を抜きましょうということだ。 インド訪問では、外交力では相手の方が数枚上手。アメリカ、ロシア、中国との間を等距離で泳いでいる。日本としては、「カネ」をばら蒔いて大盤振る舞いするしか手はないだろう。今回の訪問で2030年までにインドを...岸田政権の外交戦略を問うーー韓国とインドについて

  • 岸田首相のキーウ訪問もWBC日本の優勝で影薄く

    岸田首相が満を持してウクライナを電撃訪問した。G7議長国としてウクライナ訪問はハードルが高かったが、何とか訪問できた。しかし問題点もある。キーウに着く前に報道が流れたことだ。NHKや日本テレビに情報が漏れていたのか、あるいはキーウ訪問はあり得ると読まれていたのか。いずれにしても報道各社とはこのようなケースで「報道するかしないか」の協定を結んでおくべきだ。 岸田首相にとってのもう一つの誤算は、日本がWBCで優勝したことだ。準決勝も決勝も劇的な展開でスリル満点、国民が興奮する度合いはこちらの方が大きい。全員野球と言う日本人好みの戦い方も感動を誘うものがあった。岸田首相のキーウ電撃訪問も影が薄くなってしまった。 WBCの日本の優勝は、全員が心を合わせて戦ったこともあるが、やはり大谷とダルビッシュの参加が大きい。...岸田首相のキーウ訪問もWBC日本の優勝で影薄く

  • LGBT法案の先送りは世界に恥をさらす

    性的少数者への理解を広げるための「LGBT理解増進法案」が、たなざらしになっている。自民党の保守派?と言われる人たちが反対しているからだ。なぜ反対するかと言うと「日本の伝統的家族観」に反するからだという。しかしこんな時代遅れの反対に対し、自民党内からも不満や危機感が出てきた。ある閣僚経験者、「多様性こそが活力を生む。理解増進法すら出来ないのであれば、自民党は終わってしまう」 おりしも日本を除くG7の駐日大使が、連名でLGBTの人権を守る法整備を促す岸田首相あての書簡をまとめたという。主導したのは米国のエマニュエル大使。彼はバイデン大統領とツーカーの間柄、なかなかの策謀家と言われている。G7前に国会を通過させないと、岸田首相はG7首脳を前に「恥をかく」だろう。この法案に反対しているのは安倍派なのだが、その安...LGBT法案の先送りは世界に恥をさらす

  • 春は植物エネルギーが最も強い

    ようやく雪が解け始め、植物たちが芽吹き始めた。感動の一瞬です。あの厚い雪の下で良く辛抱していたものです。チューリップと手前の緑はワスレナグサクロッカスが花をつけたクリスマスローズも頑張っている 目覚まし時計は、もう何年も使っていない。今の時期、冬に比べて30分くらい早く目覚める。札幌の日の出は5時37分。夕方の6時ころにアライグマがやってきて鳥のエサ台をあさる。 昨日はミニバラを買ってきた。サンタルチアフォーエバー春は植物エネルギーが最も強い

  • 高市沈んで岸田の株が上がるーーー安倍的なものから脱皮できるか

    高市大臣が8年前の総務省行政文書をねつ造と言ったばかりに追い詰められている。ところが一方では、岸田首相の株がシーソーのようにわずかではあるが上昇している。安倍晋三と高市早苗大好きのネット右翼界隈は、なぜだが岸田政権叩きに精を出している。今のところ懸命に高市擁護に回っているがむなしい努力に終わるだろう。 ネット右翼が最も嫌いなのは韓国だという。ところが岸田政権にしてみたらその辺に気を遣うことが無いから(ネットウヨクは反岸田だから)日韓の改善はやりやすかっただろう。親米と言うか従米に近い安倍派は、今回の日韓関係改善の裏にはアメリカの意向があると分かっているから反対の声は上げない。今回は幸いなことに韓国尹大統領が改善に前向きだったので、岸田政権は労せずして果実を手にしたわけだ。今回の岸田政権の動きはじわり安倍的...高市沈んで岸田の株が上がるーーー安倍的なものから脱皮できるか

  • 酪農危機の本質とは?ーー日本の農業を守れ!

    酪農家の経営が危機に直面している。その原因は何か?的確にポイントを突いているのが別海町の元放牧酪農家の三友盛行氏の意見だ。酪農危機の本質は、規模を急拡大した生産者が過剰投資と輸入穀物依存で高コストになった経営構造にある。それを支援したのが国の畜産クラスター事業だ。事業に伴う借金問題を含め、多様な立場から酪農の将来像を議論すべきだ。 自動車などの製造業がアメリカを中心とした世界に輸出を拡大するため、日本の農業を「生贄」として差し出した。米国としても余剰農産物のはけ口として日本は格好の的だった。政府の方針は、「先細りする農業」はやむを得ない。足りない分は、世界各国から輸入すればよい、というスタンス。しかしそれももはや限界だ。 畜産クラスター事業というのは、アメリカやオーストラリアの低コストに対抗するために畜産...酪農危機の本質とは?ーー日本の農業を守れ!

  • 「食の安全保障」をなぜ重視しない。

    食料品の高騰は一時的な現象ではない。今後、中・長期的に続くと考えて対策を打つべきだ。東大教授の鈴木亘弘氏が警鐘を鳴らす。今、安保政策を大転換するのだ、敵基地攻撃能力を保有するぞ、防衛力を強化するぞといった勇ましい話になっていますが、若しも経済制裁などに踏み切った場合、逆に日本が経済制裁を受けてあっという間に兵糧攻めに遭います。そうなれば、日本人は戦う前に飢え死にするしかありません。全くこの通りである。ところが安倍・菅・岸田と三代にわたる政権は、農政無視も極まる。わけのわからないところに補助金を出して事足れりとしている。 最近おかしなことが多い。牛乳が出来過ぎて(というより消費の減退で)廃棄しているという。酪農業の9割近くが赤字だ。一方で食べるものに事欠くひとり親世帯などがあるという。政府は余剰の牛乳を買い...「食の安全保障」をなぜ重視しない。

  • 自民党と言う絶望ーー宏池会という保守本流が消滅し右翼もどきばかりに

    30年間実質賃金の上がらない国にした責任は、誰がとるべきか?この30年間,大部分政権にあった自民党と公明党であろう。岸田政権は安倍・菅政治の問題点を改善するのではという期待を持ったが、さらに傷口を開きかねない政策に打って出た。国民生活を防衛するという第一の使命をないがしろにして、防衛費対前年比27%増加。社会保障関連、子育てや教育費は微増である。食糧安全保障についてはまったく無頓着だし、エネルギー政策は原発回帰である。 自民党の良心と考えられてきた保守本流を自認する宏池会はもはや消滅した。自民党の大部分は保守もどきか右翼もどきばかりが跋扈(ばっこ)している。跋扈ーー悪いものが思うままに勢力をふるうことイナゴかコオロギみたいなものだ。(コオロギはすこし言い過ぎかも)あまり好きではなかったが石原慎太郎は保守と...自民党と言う絶望ーー宏池会という保守本流が消滅し右翼もどきばかりに

  • マスクをつけるべきか、つけざるべきか。それが問題だ。

    今週から、マスクをつけるかどうかは個人の判断にゆだねられた。昨日は、食料品の買い出しやメガネのレンズ交換で外出する。マスクは付けずに行ったのだが、外している人はほとんどいない。年齢を考えたらマスクを外すのは少し無謀かと思い直して、つけることにする。これも「空気を読んだこと」になるんでしょうね。 シャクナゲツツジ(百合が原公園にて) もし私がマスクをつけずに買い物をしていたら、おそらく「痛い視線を感じた」のではなかろうか。北海道厚岸産の生きのいいアサリがある。タラのほっぺもある。今日の夕食はアクアパッツァにしよう。タラのほっぺは今の時期しか出回らない幻の食材と言われているそうだ。 アクアパッツア魚介類をトマトとオリーブオイルで煮込んだナポリ料理 スーパーのレジであまり不快な思いをしたことはないが、効率優先の...マスクをつけるべきか、つけざるべきか。それが問題だ。

  • 米銀連鎖破綻は日本に波及するか?

    新興企業を主な顧客とする米国の中堅銀行が相次ぎ経営破綻した。シリコンバレーバンクは中小のテック企業からの預金を大量に受け入れていた。もう一つのシグネチャー・バンクは暗号資産業界から同様に受け入れていたという。これらの業界は急速に業績が悪化して預金引き出しが相次いだ。堅実な経営者なら,労せずして集まった預金は安全確実な資産運用を心掛けるべき。ところが有価証券投資に回した。まさに自業自得。 アメリカ政府の対応は早かった。預金保険制度を使い、2行の預金の全額を保護すると発表した。火事はボヤのうちに消すのが鉄則。日本は、平成初期のバブル破裂の時に、公的資金を金融機関に入れることを躊躇して大火事にしてしまった。 今回の米国の金融機関破綻が日本に波及することはなかろう。中小の不健全な経営をしていたところはおかしくなる...米銀連鎖破綻は日本に波及するか?

  • 評価したい三人の女性ーーー林真理子、遠藤誉、望月衣塑子

    私が現役時代(主に昭和)を過ごした会社は比較的女性の多い所だった。しかし管理職になる女性は少なく対等な扱いとはいえなかった。今に至るも日本社会は昭和の感覚を引きずっているのか、大きな進展を見ていない。そんな中でも頑張っている女性に焦点をあててみたい。(これは私の個人的な感想だが) 一人目は、昨年7月に日本大学の理事長に就任した小説家の林真理子さん。前任の田中理事長が脱税事件を起こして日大のイメージが悪化。伏魔殿のようなところへ単身で乗り込んだ。さっそく22人の理事の入れ替えを図り主に外部から9人の女性を招請した。やることが素早いし勇気がある。議論の活発化を図っているというから期待したいものである。 二人目は筑波大学名誉教授の遠藤誉さん。1941年中国吉林省の長春市生まれ。日本の敗戦後、国民党支配下の長春で...評価したい三人の女性ーーー林真理子、遠藤誉、望月衣塑子

  • 三浦瑠璃、高市早苗、芳野友子の3人は女性の地位を高めているのだろうか?

    3月8日は「国際女性デー」だった。日本は先進国の中でも女性の地位が充分に認められていない。その意味で女性にはおおいに頑張ってもらいたいのだが、おかしな動きをする人が出てくると逆効果だ。 三浦瑠璃さんは「国際政治学者」だという。テレビによく出て来てコメントを述べる。(最近は見かけないが)それなりに目立つのだが、結局何を言いたいのかわからない。安倍晋三と田原総一朗の引きでマスコミ関係者が忖度したのか?逮捕された夫をしっかり支えていれば、また日の当たる時が来るだろう。 高市早苗大臣は、感情豊かな人のようだ。若いころは世界を股にかけて結構遊びまわっていたようだから。「結構ですよ」と言う言葉が今年は流行るかもしれない。しかし「捏造」などと言いだすに及んで、みんな引いてしまった。雉も鳴かずば撃たれまい無用な発言は命取...三浦瑠璃、高市早苗、芳野友子の3人は女性の地位を高めているのだろうか?

  • 小西議員よ、いったん矛を収めたほうが良いーーー高市大臣は十分深手を負った

    立憲民主党の小西議員が総務省職員から託された文書は、松本総務大臣によって「行政文書」として認められた。この文書が示すのは、「放送法が時の権力によってゆがめられた」という赤裸々な事実である。ところが焦点が「小西議員対高市大臣とのバトル」に向かい、ねつ造などと言うおどろおどろしい言葉が飛び出す。高市大臣は手負いの猪のようだ。「猪突猛進」もしくは「窮鼠猫を噛む」のたぐい。一旦冷却させて本筋に戻すべきだ。そうしないと小西議員を信頼して内部文書を託した総務省職員が辛い目を被る。結局、総務省の職員を「トカゲの尻尾きり」にして岸田政権は幕引きを図るつもりだからだ。高市大臣は夏の内閣改造で外せばよいと考えている。いずれそうなる。 武田信玄は次のように述べている。勝敗は六分か七分勝てば良い。八分の勝はすでに危険であり、九分...小西議員よ、いったん矛を収めたほうが良いーーー高市大臣は十分深手を負った

  • 天上天下唯我独尊の意味を考えるーーミモザ、アザレア、ツバキを楽しむ

    天上天下唯我独尊、この言葉ほど間違って理解されている言葉はない。普通は、独りよがりの鼻持ちならない奴、のことを指す場合が多い。しかし本当の意味は、人間の命はこの世に一つしかない。だから尊く、大切にしなければならないのだ、とお釈迦様は説いている。 北海道では一般にアカシアと称されているものはハリエンジュ(針槐)だ。街路樹として植えられているものは実はハリエンジュ(ニセアカシア)本物のアカシアはミモザだという。私も最近この区別が分かって来た。札幌・百合が原公園の温室 3月8日は国際女性デーイタリアでは男性がミモザの花を贈る習慣があるらしい。これも最近知りました。3月2日にこの公園へ行ったのですが、この時は知らなかった。もし知っていれば、かみさんに少しは気の利いた言葉をかけられたかもしれない。 アザレアこの花は...天上天下唯我独尊の意味を考えるーーミモザ、アザレア、ツバキを楽しむ

  • 久しぶりに見た官僚の矜持ーー武士道精神と騎士道

    世襲政治家とか恵まれた頭脳で官僚になった人たちには、謙虚な心持が必要だ。ところが全部自分の力で今の地位があるような顔をしている輩(やから)が多すぎる。「上に立つことを約束されている者は、だからこそ、その立場にふさわしい精神を身に付けることを求められる。誰に対しても公平に接すること。金や権威に媚びるのは恥ずべき行為だということ」 武士道精神が残っていたのは、日清・日露の戦争くらいまでであろう。しかし戦争に勝ったがために傲慢になった。戦後も高度成長を経てバブルと言われる時代に突入する頃には、拝金主義が世を蓋いバブル破裂と言う憂き目を見たのだ。官僚も「国家国民のために生きる」と言う気概はどんどん薄れ金や権威に媚びるようになった。 戦後日本が世界がうらやむような高度成長を遂げたのは、政界・官界・業界のたぐいまれな...久しぶりに見た官僚の矜持ーー武士道精神と騎士道

  • 高市早苗大臣絶体絶命、今や四面楚歌。

    小西参院議員が入手した総務省の内部文書について、松本総務相はすべて同省の行政文書と認めた。この問題の本筋は、「言論の自由が政権側の圧力でゆがめられたかどうか」にある。この文書は、行政文書として認められた以上、基本的にねつ造されたものではないと解釈してよいだろう。高市大臣は居丈高に「ねつ造文書で自分は嵌められた」というストーリーを主張しているが、もはや信じる者はほとんどいない。「安倍晋三命」のネトウヨ界隈が騒ぎ立てるレベル。 岸田首相や松本総務大臣は、もう少しうだうだ言って粘るかと思ったが、あっさり行政文書と認めた。要するに高市大臣を見放したということだ。安倍晋三というバックがいなくなってもう頼るべき人がいない。「時に利あらず騅(すい)逝かず」(騅は項羽の愛馬)「四面楚歌の声」が聴こえる。 当時の高市総務大...高市早苗大臣絶体絶命、今や四面楚歌。

  • 日韓関係の改善を評価するーー双方が大人の関係になるべきだ

    日韓関係の喉に刺さった骨のような「徴用工問題」が解決に向かうようなので歓迎したい。特に韓国の尹錫悦政権が解決に向けて踏み込んだことが大きい。岸田政権もそれなりに大人の対応をした。 極東アジアの情勢は緊迫している。中国、ロシア、北朝鮮は、核保有国であり連携を深めている。そんな中で、日本と韓国が親密とまでは言わないまでも友好的な関係にあることは必要だ。当然米国も歓迎の意を示している。 韓国政府が今回の件で声明を出した。次の文章を読むと、日韓関係を前向きに発展させようという意欲が伝わってくる。政府は最近の厳しい朝鮮半島および地域、国際情勢の中で、自由民主主義、市場経済、法治、人権という普遍的価値を共有する最も近しい隣国である日本と共に、韓日両国の共通利益と地域、世界の平和繁栄のために努力していくことを願う。 今...日韓関係の改善を評価するーー双方が大人の関係になるべきだ

  • 安倍派の後釜はだれに?ーー森喜朗は名誉会長のつもりか

    名誉会長というのは、お飾りの場合もあるが実権を持っていることもある。森喜朗元首相は、いろいろと叩かれるタイプでわきが甘いが、その割に影の力があるようだ。安倍派の後釜はだれかという地元紙の質問に答えた。BSTBS報道1930 人物評から見えてくるのは、萩生田政調会長が一押しか、次いで世耕参院幹事長と西村経産大臣。あとの松野、高木はレース脱落だ。しかしみな「帯に短したすきに長し」の状態だから、森喜朗が実質的安倍派会長に鎮座する。あまりみたくない光景だ。だが、この状況は岸田首相にとって都合がよいみたいで、支持率が低位安定でも余裕の表情だ。頻繁に森元首相に連絡を入れているという。 すべては外見で判断される。見えないものには意味がない。忘れられてはならない。とにかく目立つことだ。ロバート・グリーン最近萩生田光一や世...安倍派の後釜はだれに?ーー森喜朗は名誉会長のつもりか

  • 心もうきたつものは、春の気色。

    昨日はぐんと気温が上昇し春がもうすぐそこまで来ている。兼好法師ならずとも心がうきたつ。もののあはれは秋こそまされと人ごとにいふめれど、それもさるものにて、今一きは心もうきたつものは、春の気色にこそあめれ。ところがまだ周りは雪景色。温室のある百合が原公園へ。らん、つばき、アザレア展。らん この辺の積雪量はまだ1メートルくらいあるだろうか?完全に雪がなくなるのは4月の10日くらいだろう。今年はもっと早いかもしれない。君がため春の野にいでて若菜つむわが衣手に雪は降りつつ光孝天皇アザレア心もうきたつものは、春の気色。

  • 権力者とメディアが対立する時代ーー忖度するな

    総務省の内部文書が流出した問題は大きな騒ぎになっている。大筋ではおそらくこの文書にあるようなストーリーで進んだと思う。注意すべきは、些事末節を取り上げてああだこうだ議論しては本筋を間違う。(高市対小西のバトルにすれば見ているほうは面白いが)安倍首相がテレビの報道姿勢に怒り、総務省出身の磯崎陽介首相補佐官に圧力をかけるように指示したのだろう。高市大臣はおそらくこの二人(さるまわし)に踊らされた「さる」だ。「この件は俺と総理が2人で決める話」磯崎首相補佐官。 総務省上層部は、筋の悪い話として終始一貫反対していた。最後は「一つ一つの番組を見て、全体を判断する」と言う政府見解が示されたが、この辺は未だにあやふや。従来見解は、「放送事業者の番組全体を見て判断する」この辺りから放送事業者が忖度を始めたので、日本の報道...権力者とメディアが対立する時代ーー忖度するな

  • 衝撃的な総務省内部告発文書が意味するものとは?

    立憲民主党の小西洋之議員が総務省の内部文書を手に入れて発表した。小西議員が手に入れた経過は次だ。「私が総務省の行政官である証として、これを小西議員に託したい。私は放送行政に携わる総務省の職員としてこのような国民を裏切る違法行為をみて見ぬふりすることはできない。どうかこの資料を使って国民の皆さんの手に放送法を取り戻して、日本の自由と民主主義を守ってください」 文書には2014年から15年にかけ、当時の総務省幹部と首相官邸側とのやりとりが記されている。登場人物は安倍晋三首相、高市早苗総務相、磯崎陽輔首相補佐官。ポイントは、一つの番組だけでも「政治的公平」を定める放送法に抵触する場合があるという解釈を、何とかして認めさせようという動きが記されている。従来は放送事業者全体の番組を視て判断するとしていた。一つの番組...衝撃的な総務省内部告発文書が意味するものとは?

  • 情報過多には注意が必要だ。ーー特にメタメッセージ

    現代社会は情報過多の社会だから意識して注意していないと振り回される。特にメタメッセージというのには気を付けたほうが良い。メタメッセージとは、そのメッセージ自体が直接示してはいないけれども、結果的には受け手に伝わってしまうメッセージのことを指す。たとえばロシアがウクライナに侵攻した時に毎日のようにテレビや新聞で報道された。そうすると日本も中国に侵略されるのではないか、というメッセージを自分の頭で作ってしまう。これは無意識的にそうなるのだが、意図的に刷り込まれると、とても危ない。 このところ少しおさまったが、フイリッピンに逃亡していた詐欺犯のニュースを一日中やっていた。自分も騙されたら大変だと感じ、不安感が広がる。本来は国会中継のニュースの方が大事だと思うが、このニュースを流した方が視聴率が上がる。何とも愚か...情報過多には注意が必要だ。ーー特にメタメッセージ

  • 岸田政権は安倍・菅政権よりも危険だ

    幽霊の正体見たり枯れ尾花、と言うことわざがある。恐怖心があると何でもないものまでが恐ろしいものに見える、というたとえ。岸田派は国会議員43人の第4派閥だ。岸田首相は、常に安倍晋三無き最大派閥の安倍派の意向を忖度しなければならない。(麻生派や茂木派はあまりあてに出来ない)だが安倍派が一本にまとまっているかと言うとそんなこともない。見えない影におびえて戦後国是として守ってきた「専守防衛」を破り、今度は原発の60年超の運転に足を踏み入れた。 昨日の国会中継で、辻元清美議員の質問はポイントを突いている。トマホークと言うミサイルは時速900キロ程度で、とにかく遅い。イラク侵攻の時に集中して大量にぶち込んだようだが、効果は疑問符がつく。このレベルでは敵基地に打ってもほとんど撃ち落とされるのではないか。スタンドオフミサ...岸田政権は安倍・菅政権よりも危険だ

  • 「ゆとり」なき社会の味気無さ

    かって「ゆとり教育」なるものが喧伝されたが今はどうなっているのだろう。今はまた詰め込みに戻ったのだろうか?大人の社会もやれITだ、SDGSだと目まぐるしい。少しほっておいて欲しいと思うのだが、無理やりにでもマイナンバーは作らせたいようだ。昨日は10度前後の気温でやっと春らしくなってきた。道の駅で買ってきたチューリップ。 人生、すべてうまくいくとは限らない。うまくいったり、けつまずいたり、転んだり、それらすべてを楽しむのが人生のゆとり。つぐみがやって来た。南から来たのだろうか?少し早すぎたと思っているかもしれない。 「みんな仲良く一緒にやりましょう!」などと言うのも何か嘘っぽい。ワクチンを打ったり、マイナンバーカードを作れなどと言うのはこの手合い。もっとも「お前ら勝手にやれ」などと言われたらどうするか? ア...「ゆとり」なき社会の味気無さ

  • 日本は「緩衝国家」になることを避けなければならない

    1970年代、米国とソ連はお互いに核戦争は止めようと暗黙の合意をした。その代わりに、アジア、アフリカの周縁国でお互いが陣取り合戦を始めたのだ。1979年、満を持してソ連はアフガニスタンに侵攻した。この戦争は、最後にはソ連が撤退したのだが1988年まで続いた。結局、ここで疲弊したソ連は1991年に消滅するのである。 超大国同士は冷戦はするが、熱い戦争はしない。しかしそのはざまに位置する緩衝国家が熱い戦火にまみえる。ロシアがウクライナに攻め込んだ図式は、まさにこのパターン。ロシアのプーチンは、アメリカのバイデン大統領の「参戦はしない」という言葉を信じたようだ。ここまで踏み込んだら引き返すに返せない。おそらく泥沼の数年が続くだろう。(考えたくないが) ここで注意しなければならないのが日本だ。まさに米国と中国のは...日本は「緩衝国家」になることを避けなければならない

  • 日本は戦争が出来る国ではないーー愚かなる防衛費倍増政策

    どうも日本人はリアルな議論が苦手なようだ。NATO諸国が防衛予算をGDP対比で2%にするので日本もそうしなければというのが根拠のようだ。そして北朝鮮や中国に対抗するためには「敵基地攻撃能力」を持たなければと、アメリカからトマホークを500発程度購入する。しからばこれで防衛できるかというと、あまり威力の無いミサイルを持ったところで知れている。しかも2026年配備だという。他の国産ミサイルの改良も2030年ごろらしい。中国はミサイルを2000発ほど保有し、しかも核を持つ。専守防衛を宣言し「どことも戦わない」と宣言したほうがよほど日本の国土は守れる。 ①台湾が独立を宣言しなければ中国は武力侵攻はしないだろう。その前に親中国政権を台湾に作ることを優先する。米国は台湾と日本が戦場になっても前面に立って戦うかは分から...日本は戦争が出来る国ではないーー愚かなる防衛費倍増政策

  • 「社会の成熟化」写す姿ーー96歳の現役開業医の言葉

    北海道の中央部に空知郡奈井江町というところがある。ここに96歳の現役開業医がおられる。方波見康夫(かたばみやすお)さんだ。25日の北海道新聞に「診療から考える高齢者像」と題してコラムが掲載された。外来診療をしていて、ちかごろ面白いなと思うのは、96歳の医師が80代や90代、時として100歳を超えた患者さんの診療をしているという構図だ。この年代のみなさんは、それぞれに病気の苦しみや悩みを抱えながら、その病苦を押してでも外来受診に見えるという、何かしらの人間的なきまじめさをお持ちなのだ。次いで、小林博北大名誉教授の言葉を引用する。「社会の成熟化」が食生活をはじめとするさまざまな環境因子の改善を促し、それが持つ圧倒的な力が結果的にわが国の平均寿命の延長、人口高齢化をもたらしたといえる。 そして次のように語る。最...「社会の成熟化」写す姿ーー96歳の現役開業医の言葉

  • 暴政への危険は「忖度による服従」にあるーープーチンが増殖する

    ロシアのプーチンがウクライナに侵攻してから1年がたった。西側諸国を中心に非難ごうごうであるがプーチン大統領の支持率は80%以上あるという。次のような格言がある。皇帝に仕えて生き残る者とは、必要なら逃げ、出しゃばらぬ者たちだ。確かにプーチンへの非難を少しでもすれば、いつの間にかいなくなって消息不明になる。これでは怖くて非難などできまい。一方、この状況を世界の皇帝志願者が様子を窺っている。対応を間違えれば小型プーチンが増殖するのだ。 人民の自由と言う天の恵みは毎日採取せねばならず、さもなくばすぐに腐敗する。アメリカの奴隷制度廃止運動家のウェンデル・フィリップス日本もある意味でアメリカから与えられた民主主義(まさに天の恵みであろう)を、所与の条件として安閑として過ごしていると危ない。安倍・菅・岸田と3代にわたっ...暴政への危険は「忖度による服従」にあるーープーチンが増殖する

  • 日本の文化の良さとは?ーーー「いいかげん」と「アニミズム」

    日本文化の良さは、よく言えば「融通無碍」、悪く言えば「いいかげん」ということか。仏壇と神棚が同居している国は日本くらいだろう。イランのヒジャブ問題をテレビで見ていたが、イスラム教の宗教的不寛容にはとてもついていけない。 日の出が段々早くなる。 もう一つの特徴は「山川草木悉皆仏」というアニミズム的世界観であろうか。これはわれわれの心の底流にあるもので、日常生活では合理的に振舞っている。そのことに特に違和感を持たない。私もこの考えにどっぷりと浸っている。そのほうが気持ちが良い。動物も同じで、私は犬を飼っているが、基本的に上下関係はない。良き仲間だ。研究者によると、家族が犬に注目しているより、犬が家族に注目している度合いの方がずっと強いという。 コーギー犬(メギー)今日が誕生日16歳になる。 薔薇(ポール・ボキ...日本の文化の良さとは?ーーー「いいかげん」と「アニミズム」

  • 「道徳の授業」など本当に必要なのか?

    朝日新聞の22日の紙面に、「どう思いますか道徳の授業」という記事があった。私の小・中学校時代に道徳の授業などなかったので、そこまでする必要があるのかといぶかしく思った次第。道徳教育とは何ぞやというと、道徳的な心情を育て、判断力・実践意欲を持たせるなど道徳性を養う教育のことを日本では主にいう。(ウイキペディア)何とも抽象的でよくわからない。 具体的なことを言えば、国会で100回以上嘘を吐くことは道徳的に許されるのか?反社会的な問題を抱えた宗教団体から選挙の支援を受けるのは問題がないのか?道徳教育をやり直すべきは、この国のトップからというのでは何とも寂しい国になったものだ。この道徳教育が本格的に始まったのは2018年からと言うから笑ってしまう。安倍政権下で始まったわけだ。 人の道は、学校の授業などでわかるもの...「道徳の授業」など本当に必要なのか?

  • 防衛についての日本の選択を問うーー覚悟無き成り行き任せ

    東アジの情勢は台湾をはさんでアメリカと中国がにらみ合う展開になって来た。この狭間の中で日本が採り得る選択は二つある。シカゴ大学のミアシャイマー教授(米国屈指の外交リアリスト)によれば、①米国のような同盟国に追従する(Band-wagoninng)追従性策。②中国に真っ向から対峙できる大国、すなわち米国にその負担を巧みに回す(Buck-Passing)責任転嫁。この説はもう10年以上前に唱えられたのだが、今でも十分に通用する。 安倍・菅・岸田と3代にわたって追従性策にどっぷりとつかってしまった。外交政策によって巧みに日本独自の道を探るなどと言う智慧は、はなから無いのであろう。アメリカの本音が読み切れていないからこうなる。アメリカの本音は次だ、米国は今後、中国の台頭に対して自らが直接手を染めるのではなく、まず...防衛についての日本の選択を問うーー覚悟無き成り行き任せ

  • 柔道と野球の発展に尽くした二人ーー嘉納治五郎と安部磯雄

    柔道は嘉納治五郎の功績により、いまや日本が世界に貢献するスポーツになった。柔道の源流は日本古来から伝わる柔術にある。この柔術を教育的観点から世界に通用するスポーツとして生み出していったのだ。 一方野球はどうかと言うと、明治5年アメリカ人教師ホーレス・ウィルソンによって伝えられた。しかし本格的に日本国民の間に認められたのは、明治38年、「早稲田大学野球部米国遠征団」の団長として安倍磯雄がハワイ経由でサンフランシスコに向かって以来であろう。嘉納治五郎は人口に膾炙しているが、安倍磯雄のことはあまり知られていない。しかし彼の功績は「高校野球」、「社会人野球」、「プロ野球」を興す源流となった。そして「日本野球の父」として称される存在となったのだ。この辺の処は、丸屋武士著「嘉納治五郎と安部磯雄」に詳しい。 この著書の...柔道と野球の発展に尽くした二人ーー嘉納治五郎と安部磯雄

  • プーチンの侵略を許してはいけないーー経済制裁の効果が見え始めた

    ロシアのプーチン大統領が、ウクライナに侵攻してほぼ1年になる。プーチンは3月までに何としても東部ドンバス地方を完全支配したいようだ。しかしウクライナも徹底抗戦しているからまず無理ではなかろうか。 経済制裁がようやく効き始めている。1月の歳入が大幅に減少している。価格低下と需要の減少によるもの。昨年1月対比でも大幅減だ。BSフジ「プライムニュース」 もしロシアによるウクライナ侵攻が成功すれば、専制的な世界中の国がプーチンを真似る。逆にプーチンが敗北すれば、平和な時代が訪れる。中国の習近平も台湾侵攻に慎重になるだろう。プーチンを真似れば罰せられるという教訓を学ぶからだ。 ロシアの小説家ウラジーミル・ソローキンの言葉が我々を勇気づける。ソローキンはロシア人だがプーチン主義者ではない。プーチン主義は没落が運命づけ...プーチンの侵略を許してはいけないーー経済制裁の効果が見え始めた

  • 春の気配は感じられるがまだまだ寒い

    陽の出が早くなってきた。それだけでうれしいが、あたりを見渡すとまだ雪に覆いつくされている。雪中の人は対す雪中の花寺門静軒 野生動物にとって一番過酷な時を迎えている。この雪ではエサらしいエサにありつけないだろう。キタキツネ 3月後半になれば薔薇作りが始まるが、心配なのは野ネズミの被害。たまにエゾユキウサギも悪さをする。この薔薇(ビンゴ・メィディランド)2回ほど害を受けたが元気に花を咲かせた。(2022.7.9)春の気配は感じられるがまだまだ寒い

  • 女性の役割を考えるーーー時代遅れの自民党保守派

    「家父長制度」とか「伝統的家族観」とか時代遅れのわけのわからないことを自民党保守派?と言われる人たちが主張しているようだ。このようなことを主張する人たちの大部分は「世襲政治家」であろう。「家」というものに縛られた江戸時代武士階級の考え方だ。彼らがこの国をこれからも導いていくつもりならこの国の未来は暗い。 70歳を過ぎた男性で、未だに「亭主関白」を維持している男性はどのくらいいるのだろう?もはや虫眼鏡で探し回らなければ見つけられないのではないか。女性は年とともに強くなる。そのほうが家庭は丸く収まる。縄文時代は母系制社会だったという。戦争などは殆どなかっただろうし、皆和気あいあいと暮らしていたのだろう。もっと女性議員を増やせば確実に世界から戦争は減っていくと思う。 日本は、近代社会における女性の役割をいまだに...女性の役割を考えるーーー時代遅れの自民党保守派

  • やはり見過ごしにできない「成田悠輔」発言

    最近まで、成田悠輔なる人物を知らなかった。アメリカのイエール大学の助教だという。だが、学問的にはほとんど無名だ。しかし結構テレビやラジオに出ているし、本も出している。ツイッターのフォロワーも55万人ほどいるようで影響力は大きい。彼が次のような発言をしたというのだ。「高齢者は老害化する前に集団自決、集団切腹みたいなことをすればいい」 かなり知識レベルは高いから、彼の意図するところは何かをよく見ておく必要がある。ネトウヨの暴言・妄言のたぐいではない。それだけに見過ごすわけにはいかないのだ。彼の本も読んでみた。「22世紀の民主主義」読了して、何ともいえない不快感だけが残った。要するに「不誠実」なのだ。「政治にも、政治家にも、選挙にも、私はまるで興味がもてない。どうでもいいーーーそう感じてしまう」だったら「民主主...やはり見過ごしにできない「成田悠輔」発言

  • 河野太郎の研究ーーーもっと下積みをすべきだ

    次期首相は誰が良いか?と言う質問があると必ず上位に来るのが河野太郎だ。彼のツイッターをフォローする人も270万人位いるようだ。それなりに歯切れのよい発言が受けるのだろうか。しかし自分の意に染まぬ人はブロックするので「ブロック太郎」と言われているらしい。 2月13日の衆院予算委員会で、ロシアの北方領土交渉や原子力政策などをめぐる野党側の質問に「所管外だ」と言う答弁を12回繰り返した。彼の所管はデジタル大臣だから一応この答弁で良いのかもしれない。私もこの部分は見ていたが、第一印象は「河野太郎はなんと懐の狭い人物なんだ」たとえ所管外でも、質問されている内容はその当時外務大臣だったのだからもう少し答えようがある。「木で鼻を括る」ーーー不愛想で冷淡な態度ーーとはこのことか。質問者の後ろに国民がいるということを忘れて...河野太郎の研究ーーーもっと下積みをすべきだ

  • 若者の虚無主義についてーーー年寄りもそうならないことを願う

    最近の若者は保守的になったという。保守的になるくらいならまだましな方で、「虚無主義」に陥っているようだ。経済成長は無理とあきらめて、その上年寄りが多すぎて何を言っても自分たちの声が届かないから、もう民主主義にも匙を投げる。人生を突き詰めたうえでの「虚無主義」でないところが歯がゆい。 私の若いころはどんどん経済成長していたから、「頑張ればなんとかなる」という楽観論がベースにあった。その上で、「人生とは何ぞや」という疑問を解くために宗教書はよく読んだ。親鸞の「歎異抄」などは虚無主義の最たるものではなかろうか?「煩悩具足の凡夫・火宅無常の世界は、万のこと皆もってそらごと・たわごと・真実あることなきに」と突き飛ばしておいて、「ただ念仏のみぞまことにおわします」と救いの手を差し伸べるのだ。 岸田首相は突然、「異次元...若者の虚無主義についてーーー年寄りもそうならないことを願う

  • 日本人の心情を考えるーーー勤勉、几帳面、軽躁

    日本人の国民性は、「勤勉」、「几帳面」ということは言えるだろう。残念ながら「軽躁」というのも、もう一つの特性だ。俗に言う「熱しやすく冷めやすい」武田信玄の遺訓の中に主将の陥りやすいものとして、軽躁なるものを勇豪とみること最近、勇ましい言動をとる人に注意したほうが良い。 かけす見た目きれいな鳥だが、声を聴いたら幻滅する。 諧謔(かいぎゃく)などという言葉も廃れたようだ。なんとなくみなイライラしているから「おやじギャグ」など飛ばそうものなら馬鹿にされるだけか。「イギリスで最も大切なものはユーモアだ」と言われている。ユーモアの真髄は「いったん自らを状況の外へ置く」ということらしい。 木立性ベゴニア挿し木で増やしたものだが今年は非常に元気が良い。 もう一つ日本人特有の感情は「自然との一体感」神のごと遠く姿をあらわ...日本人の心情を考えるーーー勤勉、几帳面、軽躁

  • CSIS(戦略国際問題研究所)がアメリカの本音を語る

    アメリカの本音を知りたければ、CSIS(戦略国際問題研究所)のレポートをよく見ておいた方が良い。ここは日本の外交・安全保障に深くかかわってきたジャパンハンドラー(日本を操る政治家・官僚・知識人)の拠点なのだ。1月9日に発表されたCSISによる台湾有事の際のシミュレーションは極めて意味深である。台湾有事の際に、日本が参戦するものとしてシミュレーションしている。このことに対して有識者から「おかしい」と言う声が上がらない。何をビビっているのだろうか? 時を同じくして岸田政権が防衛費倍増を閣議決定し「敵基地攻撃能力」を声高に語り始めた。これは明らかに中距離ミサイルの開発の遅れを露呈したアメリカの肩代わりを目指すものだ。台湾有事の際に日本を引き込むアメリカの狙いが見え見えなのだが、野党は突っ込み不足。さらなる国会論...CSIS(戦略国際問題研究所)がアメリカの本音を語る

  • 野党には諸葛孔明レベルの軍師がいないのか?

    昨年の参院選の比例ベース得票率を目安にすれば、与党の自民党がだいたい3割、野党の立民・共産・れいわ・社民で約3割。与党に加わっている公明(一応中道)、ゆ党らしき維新の会、与党入りを狙う国民民主でおよそ3割。少し智慧の働く軍師が野党の中にいれば何とも面白いこの構図に気付くだろう。やりようによっては与野党逆転が可能だからだ。自民党はカネも有り地方基盤が堅いからさだめし「魏」と言ったところか。立民を中心とした野党グループは地の利は悪いが魏に対抗心が高い「蜀」だろう。他の中間グループは地盤は豊かだが様子見を専らにする「呉」だ。 野党のリーダーに必要なのは、幅広い勢力と手を握れる「懐の深さと実行力」だ。この辺りに関しては中林美恵子(政治学者・早稲田大学教授)さんが面白い意見を述べている。野党共闘は選挙戦術としては理...野党には諸葛孔明レベルの軍師がいないのか?

  • 英国の次は日本か?ーー英国「西欧最貧国」に転落の可能性

    英国は日本と同じような島国で大陸の国々とどう付き合うかにいつも苦心している。その点、日本も大陸の中国や韓国との間合いに苦労する。英国の失敗は、EUから離脱したことだろう。離脱したことによって投資や貿易で約5兆3千億円失ったという。金融業が集中する大ロンドンを除くと、いまや英国は西欧でもっとも貧しい国の一つになったという。一人当たりGDPは旧東欧と同水準だと。 日本の失敗は安倍晋三の「アベノミクス」に騙されてしまったことだ。結果、GDPは大した増えず一人当たりGDPは世界で27位になってしまった。自民党がさんざん口にしていた民主党への悪口が、そっくりそのまま還って来た。「失われた10年」だったわけだ。アベノミクスは国民全体の所得水準を上げるよりも、大企業や富裕層に優しい政策だったから、厳しく世界と戦うべきエ...英国の次は日本か?ーー英国「西欧最貧国」に転落の可能性

  • 日本が陥る「男性原理強調」のわな

    荒井首相秘書官が火をつけた性的少数者や同性婚への差別発言が波紋を広げている。弱い男ほど「男性原理」の極端な強調をするようだ。私のような戦前生まれの人間ならいざ知らず、若い人間でもこの罠にはまる。人間力で勝負できないからなのか、「家父長的権威」とか「伝統的家族観」などを持ち出して来る。その根拠は何処にと問うと、はっきり答えられない。勘ぐれば「統一教会」の主張を丸呑みしているのか?これでは世界の標準から一周遅れだ。北海道新聞2月8日 「選択的夫婦別姓」についても自民党保守派?といわれる人たちは、なぜここまでこだわるのだろう。明治の初めまでは、国民(約3300万人)のうち武士階級は7%程度だ。残りの9割以上は苗字などなかった。それでたいした不便を感じていなかった。「選択的」だから夫婦間で相談してどちらかにすれば...日本が陥る「男性原理強調」のわな

  • 名なく位なきの楽しみ―――菜根譚を読む

    リタイアした後、町内会の仕事をボランティアのつもりで5~6年ほどつとめた。今の状態は、「名もなく位なき」状態だ。私に文句を言うのはかみさんで、愛犬は少々吠える程度。こういうのを「閑静安適」の楽しみというのだろうか。人は名位の楽しみたるを知りて、名なく位なきの楽しみの最も真たるを知らず。菜根譚 コーギー犬のメギー 赤とんぼじっとしたまま明日はどうする渥美清渥美清さんは風天と称して俳句を詠んだ。なんともユーモアとペーソスが含まれていてホッとする。ペーソスーーー哀愁とでも訳せばよいのか、人間らしいしみじみとした情味を感じさせる。 少しずつ春が近づいている感じがする。 冬きたる野の木野の草限りなく衰ふるものに美しさあり窪田空穂私はこのような境地にまで至っていないが、このような気持になりたいと思う。 ミモザ(201...名なく位なきの楽しみ―――菜根譚を読む

  • 米国と中国の覇権争いの中心は「半導体」になる。

    台湾有事で大騒ぎしているが、少し冷静に見ていたほうが良い。基本的なところを抑えれば、日本も米国も台湾と国交はない。ましてや軍事同盟もない。ただ地政学上、台湾を何としても中国のコントロール下に置きたくない、というのは米国も日本も同様。もう一つの真の狙いは、台湾にある世界最大の半導体企業「TSMC社」を取り込むことにある。TSMCは、最先端の半導体の開発と製造では世界で並ぶものがない。 アメリカのアリゾナに「TSMC」を誘致し政府として7兆円の支援を約束している。日本も誘致し、TSMCは熊本で約1兆円を投じて工場を建設中だ。核保有国の米国と中国が直接軍事衝突する可能性は少ない。考えられるのは、台湾が独立宣言し中国がそれに怒って軍事侵攻すること。その際、米国は武器支援はするが直接戦闘に参加するかどうかは不透明だ...米国と中国の覇権争いの中心は「半導体」になる。

  • 「無礼講」と「オフレコ発言」は日本の文化なのか?

    酒の席になると上司によっては「きょうは無礼講で行こう」などという発言が出る。地位の差や礼儀作法を無視して宴会を行っても良い、ということで結構くだけた宴会になる。しかしこの発言を真に受けて、ため口をきいたり絡んだりするとひどい目にあう。下手をしたら地方へ左遷などもあり得るのだ。ここで大事なことは「空気を読む」ということか。ムラ社会の風習は何時まで経っても廃れないということだろう。 「オフレコ発言」というのも底流にある考え方は「無礼講」に似ている。「オフレコ発言」する方は、「ここだけの話だけど」ともったいぶるのだが、何ということはない特権意識丸出し。またそれを聞く方の記者も何となく仲間に入れてもらった気になっている。記者魂を捨てているようなものだ。 日本の「報道の自由度」はとうとう71位にまでなってしまった。...「無礼講」と「オフレコ発言」は日本の文化なのか?

  • 権力とメディアの関係を考えるーーー荒井首相秘書官更迭で

    荒井首相秘書官が3日夜、官邸で首相答弁などについてオフレコを前提にした取材に応じた。オフレコーーー報道しないことを条件に情報を提供されること性的少数者や同性婚について、「見るのも嫌だ」、「秘書官室もみんな反対する」、「同性婚を認めたら国を捨てる人が出てくる」といった趣旨の発言をした。10社ほどがその取材に参加したようだが、毎日新聞は発言の内容に重大な問題を含んでいると考え報道に踏み切った。事前に荒井秘書官には伝えたという。 荒井発言は言い訳が出来ぬほどの酷い発言、更迭やむなし。オフレコだからこんな発言が出来るのか?であるならばメディアをなめ切った発言である。さらにはメディアの後ろにいる国民をバカにしている。その意味では毎日新聞が報道に踏み切ったのは勇気ある選択だと思う。今後官邸から様々な嫌がらせを受けるだ...権力とメディアの関係を考えるーーー荒井首相秘書官更迭で

  • 自由民主党は保守で立憲民主党はリベラルなのか?

    一般的には自民党は保守で立民党はリベラルと思われている。しかし子細に見ていくとそうとも言い切れない。保守とは、自国が昔から「伝統」として持つ美点や長所を将来も維持継承していこうという考え方。リベラルは、人間の自由と平等を目指す。このことをもって区分けすることは適切でない。両方とも大事と考える人が大部分だろう。 日本国憲法の三原則とは、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義である。戦後80年近くなるが我が国はこの原則のもと、着実に歩を進めてきたと言って良い。だが、安倍・菅・岸田の三代にわたる自民党政権で、この原則が揺らぎつつある。戦後80年にわたって守ってきた原則を変えようとする動きは、とても保守政党とは呼べないだろう。しからばリベラル政党かというとそうとも思えない、変種のリベラル政党と見たほうが良いのかもし...自由民主党は保守で立憲民主党はリベラルなのか?

  • 冬の山里を詠うーー西行、伊藤佐千夫、太宰治

    冬の山里はだいたいさびしいものだ。しかしそのさびしさの中に自由がある、思いがけない人の訪れもある。さびしさに堪えたる人の又もあれな庵ならべむ冬の山里西行 エゾリスがやって来た。小さいから昨年生まれた子だろうか?カケスがつがいでやって来た。 寂しさの極みに堪えて天地(あめつち)に寄する命をつくづくと思ふ伊藤佐千夫寂しさの極みに堪えていると、宇宙天地につながっている命をつくづくと感じる。日本の文化には底流に「哀愁感」があり、自然の風情とどこかでつながっている。 人を憂うる、人の寂しさ侘しさ、つらさに敏感な事、これが優しさであり、また人間として一番優れていることじゃないかしら、そうして、そんな、やさしい人の表情は、いつでも含羞(はにかみ)であります。太宰治含羞(はにかみ)などという言葉もそんな表情もほとんど見か...冬の山里を詠うーー西行、伊藤佐千夫、太宰治

  • 百田尚樹と橋下徹をどう考えるか

    百田尚樹という作家の本は、少し肌合いが違うので一冊も読んでいなかった。しかしユーチュブなどで、ロシアのウクライナ侵攻に関し百田、橋下論争が話題になった。そこで「橋下徹の研究」と言う本を読んでみた。橋下発言を丁寧に拾い上げて論評を加えるやり方は冷静で論理的だ。私の感想としては、8対2で百田の勝だ。 本来二人とも「アベ友つながり」で仲が良かった。しかし安倍晋三亡き後、明らかに分裂が始まっている。橋下徹は安倍晋三を取り巻くネトウヨ層とは一線を画しており、思想信条は新自由主義のリベラルであろう。ツイッターのフォロー者数は270万人をかぞえ国内最多。ただこの数に疑問を呈する人もいる。「いいね」の数が極端に少ないからだ。そうはいっても明らかにおかしい言説を振りまき、あちこちのテレビに出て少し?のコメントを垂れ流すのは...百田尚樹と橋下徹をどう考えるか

  • 森喜朗と岸田文雄の共通点と問題点

    森喜朗元首相と岸田文雄首相との共通点は、二人とも「蜃気楼」であるということ。やや離れて見ていると実態があるように見える。しかし近ずくと鴨長明ではないが、よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。要するに実態がない。 問題点は何かと言うと、森元首相は一言多い。「サメの脳みそ」と揶揄されるようについ本音をしゃべってしまう。それなりに愛される人柄なんだろうが、50年前の感覚でしゃべるから波紋が広がる。つい先日もロシアの肩を持つような発言をしてネットで叩かれている。 一方の岸田首相は、穴だらけの防衛費倍増を言い逃れるため次のような言葉を多用する。「手の内を明らかにしない」、「防衛上の秘密」、「米国との関係がある」などだ。安全保障にかかわる問題であっても、「ここまでなら説明できる」...森喜朗と岸田文雄の共通点と問題点

  • 「令和臨調 緊急提言」で日本再生なるか

    「令和臨調」と言うのは聞きなれない団体だ。経済界や学界の有志でつくる団体で、30日に初めての提言をまとめた。今回の提言は平野信行氏(三菱UFJ銀行顧問)と翁百合(日本総合研究所理事長)有志と言うだけあって政府や経団連の息がかかっていない。それだけにエッジの効いた提言だ。 ①経済の停滞や賃金の伸び悩みの一義的な責任は、必要な投資と事業改革を行わず、生産性の向上を実現できなかった民間部門にある。②政府と日銀の政策対応が、長期にわたる異次元金融緩和、バラマキ的な財政支出、労働市場改革の遅れ、既得権保護的な規制の維持によって民間部門に対して「ぬるま湯」的な環境を与え続けたことの是非も問われるべきではないか。過去10年間の認識はこの通りだと思う。お互いが傷のなめ合いをしてきた10年と言うことになろう。ここは、政界も...「令和臨調緊急提言」で日本再生なるか

  • 「無能社会」の出現ーーーピーターの法則をなぞる岸田首相

    ピーターの法則階層社会では、すべての人は昇進を重ね、おのおのの無能レベルに到達する。仕事は、まだ無能レベルに達していない人間によって行われている。この法則はカナダ生まれの教育学博士、ローレンス・J・ピーターによって提唱された。 日本という階層社会のトップは岸田首相だが、このところの言動を見る限りにおいて「無能レベル」に達している気がする。もともと政治的能力はなかったのだが、自民党の派閥均衡政治と「世襲制度」に恵まれたのかもしれない。防衛費の倍増、異次元の少子化対策などに10兆円以上の財源が必要だが、その手当は十分固まっていない。2~3年はごまかせても最終的には増税になるだろう。企業経営者でいえば、資金繰りのあてもなく拡大投資に走る三代目経営者と言うところだ。 トップが無能でも中間層がしっかりしていればまだ...「無能社会」の出現ーーーピーターの法則をなぞる岸田首相

  • 好きなことをしていたら健康になるーー瀬戸内寂聴

    100歳近くまで生きた瀬戸内寂聴さんの健康法は、第一に好きなことをすること。次によく寝ること。そして肉を食べること。私もこのやり方を見習っているが、魚も食べる。この数日寒さが半端でない。石川啄木が釧路に滞在したおり、次のような歌を残している。さらさらと氷の屑が波に鳴る磯の月夜のゆきかへりかな 外は一面の雪だ。エゾユキウサギの足跡が。 昨日の北海道新聞によると、高齢者施設での感染症対策の主なポイント(国立病院機構災害派遣医療チーム)感染しても個室に隔離せず普段通り動けるように指導した場合、隔離した場合と比較して死亡した人の割合が1.2%から0.3%に下がった。閉じ込めて身動きできないようにしていた従来の対策は、一体何だったのだろう? 室内園芸を楽しむ。木立性ベゴニアの花がどんどん成長している。(室温約20度好きなことをしていたら健康になるーー瀬戸内寂聴

  • 金正恩の本音ーーー中国に心を許していない

    米国のポンぺオ前国務長官が回顧録で金正恩に関する興味深い逸話を記している。ポンぺオ氏は2018年の米朝交渉の場で、中国は「米軍が韓国から撤退すれば金氏が喜ぶ」と米国に繰り返し伝えている、と説明した。金正恩は大声で「中国人は嘘つきだ」「中国が朝鮮半島をチベットや新疆ウイグル自治区のように扱うため、在韓米軍を撤退させたがっている」と語ったという。 朝鮮半島の歴史は、秦や漢という大国と北の遊牧民族との戦いの中でしぶとく生き延びたのが高句麗だ。その末裔ともいえるのが今の北朝鮮。南の百済や新羅はやや文弱の傾向があった。韓国がその流れを受け継いでいる。そのような中で生き抜いてきたわけだから、北も南も日本人が考えるようなスパッと割り切れる交渉相手ではない。歴代朝鮮王朝が、対中交渉の手法で使う手は「YES・NOをはっきり...金正恩の本音ーーー中国に心を許していない

  • 「焼け石に水」、政府の物価高対策。

    1月の東京都の消費者物価指数は昨年比4.3%の上昇だ。この傾向はほかの地域でも同様であろう。このような上昇に対して政府の施策は、電気代やガス代の補助金を電力会社に出すという。ところが電力会社の腹は、原油や石炭が上がりしかも円安だ、今のうち盛大に赤字にしておこうだ。もう一つ勘ぐれば、これを機会に原発を稼働したいということだ。標準世帯で月4500円程度、電気やガス代が下がるという。しかしほとんど「焼け石に水」。「ジュ―」と言って消えてしまう。 更にわけのわからないのが「円安」を活用しようということ。今や「円安」が物価高騰の最大の理由だ。だから「円高」にもっていくのが最良の施策。日銀の「異次元緩和」を早くやめることだ。12月に0.25%金利を上げただけで20円近く円高になった。 防衛費倍増すると言って岸田首相は...「焼け石に水」、政府の物価高対策。

  • 戦争の真実を追うーー日本の平和と防衛を考える

    寒さには慣れているがこの数日間の寒さは半端でなかった。朝の6時過ぎにコーギー犬のメギーと散歩に出かけるが、ダブルコートのコーギー犬もすぐ帰ろうと言い出した。しゃべるわけではなく目で合図する。肉球が冷たいらしい。今回の寒波は、日本全国一斉に寒くなったから、北国以外でも寒さが実感出来たのではなかろうか。 戦争も似たようなところがある。悲惨な想いが身に染みていれば二度と戦争をしようとは思わない。ところが戦争を体験したことの無い世代が増えた。しかし身の回りの体験者から語り伝えられていれば戦争をしようとは思わないだろう。小説を読んだり(山崎豊子の「大地の子」などが良いと思うが)映画やドラマも良い。感性が豊かであれば実際に体験したかどうかは二の次になる。 アメリカと中国は直接対決を避ける。戦場は、東アジアでいえば台湾...戦争の真実を追うーー日本の平和と防衛を考える

  • 三浦清志・三浦瑠璃夫婦は安倍カードの1枚だったのか?--東京地検に期待する

    東京地検の動きがこのところ活発だ。東京オリンピック組織委員会の高橋治之元理事を始め数名逮捕した。そして今回は太陽光発電に絡む詐欺事件で、三浦瑠璃氏の夫の会社「トライベイキャピタル」にガサ入れを行った。高橋治之も三浦清志・瑠璃夫婦も安倍晋三元首相と親しかった。安倍晋三亡き後、東京地検特捜部は晋三のくびきから解放されたのだろうか? トライベイキャピタルを刑事訴訟している会社は、「メタキャピタル」という。ソニー元会長の出井伸之氏が創業時から取締役に就いてきた。そして注目すべきは東京地検特捜部長だった大鶴基成弁護士が顧問としてこの会社にいることだ。大鶴氏は骨のある人物だ。かって次のような発言をしている。額に汗して働いている人々や働こうにもリストラされて職を失っている人たち、法令を遵守して経済活動を行っている企業な...三浦清志・三浦瑠璃夫婦は安倍カードの1枚だったのか?--東京地検に期待する

  • 嘘から出たまことーー中条きよしと三浦瑠璃

    歌手で日本維新の会の議員中条きよしと政治学者の三浦瑠璃が話題になっている。中条きよし氏は国民年金を何年も払わずにいてその金額が750万円になるという。国民の義務を果たさずしてよく議員になったものだ。中条は「うそ」と言う歌謡曲で一世を風靡した。折れた煙草のすいがらであなたの嘘がわかるのよ議員にならなければこの嘘のような話は公にならなかったかもしれない。 アザレア(2019.2月札幌百合が原公園) 三浦瑠璃氏は政治学者と自称しているが、どちらかと言うと論理不明確な炎上コメンテーターの感じがする。派手な立ち居振る舞いで自民党の政治家や評論家のおじさま方に人気があるようだ。しかし今回、燻っていた火種に火がついた。夫の三浦清志氏が10億円投資トラブルで家宅捜査を受けたという。(東京地検)太陽光発電絡みらしい。(嘘を...嘘から出たまことーー中条きよしと三浦瑠璃

  • 新型コロナはインフルエンザと同じ扱いで良いのか

    この国は「空気が支配する国」のようだ。あれだけ大騒ぎした新型コロナの扱いが、コロナ疲れのせいなのか、それとも経済を回したいのか、なんとなく大人しくなった。さらには、強烈な感染症扱いの5類から、インフルエンザ並みの2類にしようという流れが出来つつある。 今回の第8波の問題点は、死者数が非常に多いということだ。それも70代以上でほぼ9割を占める。従来インフルエンザの年間死亡数は10,000人程度。ところが8波が始まったこの1か月半で12,000人を超えている。新型コロナが始まった2000年1月以降、死者は62,000人で5人に1人がこの1か月半でなくなっている。 厚労省は医療崩壊を招くという理由で受診抑制に熱心で、根本的な医療体制の拡充にやる気が見られない。ほとんど出来ていないのが実態だろう。救急困難事案が各...新型コロナはインフルエンザと同じ扱いで良いのか

  • アメリカ、ワグネルを犯罪組織指定する。

    「ワグネル」というのは、ロシアの準軍事組織だがプーチンの事実上の私兵とも言われている。ウクライナにおける暴虐非道な行いは目に余るものがあったが、アメリカも堪忍袋の緒が切れたのだろう、ついに「国際犯罪組織」に指定した。ワグネルという名は、ドイツの作曲家ワーグナーからとったと言われている。ワーグナーファンからしたらとんでもない、いっそのこと「ㇷ゚ー沈グループ」とでもしたらよい。 ワグネルは5万人の要員をウクライナに展開させており、4万人が囚人、残り1万人が雇い兵だ。暴力団以上に凶暴な組織で「残虐行為と人権侵害」を続けているという。このような組織は徹底的に叩きつぶすべきだと思うが、ロシアの正規軍より強いらしい。ウクライナ東部ドネツク州ソレダルを自分たちが占領したと存在感を高めている。ウクライナ軍は何か対抗策を考...アメリカ、ワグネルを犯罪組織指定する。

  • 日本の進むべき道ーー世界の哲人からの助言

    日本の混迷は30年近く続いている。過去の成功体験から抜け出すことが出来ずに、相変わらず「成長、成長、成長」のワンパターン。経済学者や評論家よりも、思想家や哲学者のアドバイスを素直に受け入れる時期に来ているのではないか? ジャック・アタリ(フランスの思想家)日本は自らの歴史を振り返り、過去の敵と協調する時だと思います。そうすれば日本はアジアで大きな影響力を保てるでしょう。日本が1930~1940年の敵と和解せねば。中国、韓国、ベトナム、インドネシア、フイリッピンとです。過去のすべての敵と仲直りすべきです。フランスとドイツもお互いのために和解しました。 エマニュエル・トッド(フランスの歴史人口学者)日本人の移民に関する否定的な感情は理解しています。ですが私が思うのは、日本人は移民受け入れ能力に関して自信を持っ...日本の進むべき道ーー世界の哲人からの助言

  • 財務省の深謀遠慮ーー増税路線まっしぐら

    岸田政権というのは、安倍派の言うことを聞くふりをしているが、真の狙いは増税路線である。自民党税調会長で岸田首相のいとこにあたるのが宮沢洋一。官房副長官の木原誠二は財務省出身。(懐刀と言われるが切れ味は良くない、刃こぼれしている)岸田首相を含めた3人が宏池会トライアングル。防衛費の倍増のために1兆円の増税などと言っているが、これはまやかし。最終的に増額分すべて増税になる。決算剰余金や国有財産の売却などで2~3年は凌げても5年後に増える防衛費5兆円程度は増税でしか賄えないだろう。 安倍派の一部には「増税は駄目だ、国債でやれ」という意見もあるが基本的には同じこと。増税よりもっと程度が悪い。しかし今の流れを見ていると、結局増税は出来ず(たばこ増税位は出来るが)国債発行で賄うという最悪パターンになるだろう。国民にと...財務省の深謀遠慮ーー増税路線まっしぐら

  • 名刺の肩書についての雑感

    もう名刺を持たなくなって何年経つだろう。現役のころは名刺を切らして冷や汗をかいたこともあったが。名刺を持たなくなって「せいせいした」と言うのが正直なところ。一抹のさびしさが付きまとうと言う人もいるが。外を眺めても一面の雪、今のところ室内をにぎわしているのがアザレアだ。 何か事件や事故があると、テレビでは「会社員の何某さん」などと報道されるが、最近多いのは「高齢者の何某さん」。ということは「無職の何某さん」よりもこちらの方がインパクトがあるということか。うちのかみさん、「高齢者っていうのは何歳からだろうね?」70過ぎればもう立派に高齢者だが、いくつになっても高齢者と呼ばれるのはイヤなようだ。 アカゲラ名刺の肩書についての雑感

  • 日本は中国とうまくやって行けるのか?ーー冷静に世界を見るべき

    最近の話題はウクライナか、台湾をめぐる中国との関係が多い。コロナでたくさんの人が亡くなっているが、もはやコロナ疲れであまり話題にならない。おりしも岸田政権は、各国を歴訪して最後に米国を訪れたが歓待されたと喜ぶ能天気ぶり。米国の真の狙いを理解できないのだろう。 米国は中国と断絶してもあまり困らない。エネルギーも食糧も自給できるし中国への輸出が止まっても蚊ほどの痛みを感じないだろう。一方日本は、最大の輸出入国の中国とトラブル(最悪は戦争状態)が発生したらどうなるか?日本の政府もシンクタンクもそんなことは頭にないようだが悲惨な状態が起こり得る。それはエネルギーと食糧が途絶えるリスクだ。そうならないようにするためには、近隣諸国とは仲良くするに限る。中国人でも戦争体験の薄れた人たちが日本に来て「日本好き」になる人が...日本は中国とうまくやって行けるのか?ーー冷静に世界を見るべき

  • 「貧国強兵」の道を歩むのか岸田政権は。

    岸田政権は完全にバランス感覚を無くしている。経済力が増せば自然と軍事力を増大させることが出来るのは「基本の基」だ。ところが物価高騰がおさまらない中、実質賃金が低下して庶民は塗炭の苦しみ。そんな最中に防衛費を2028年度までに倍増させるという。現行からの5年間の増額分は17兆円になる。最初のうちは政府の隠し金から吐き出すことが出来ても最終的には増税になる。岸田首相の目指す国家像は「貧国強兵」だ。 明治の初期、列強に追い付くために日本は「富国強兵」を旗印にした。この政策は、日清・日露の戦争に勝つまでは正しかったのだろう。明治3年、高知藩の大参事となった板垣退助の「人民平均の理」の一節が次だ、民の富強は即ち政府の富強、民の貧弱は即ち政府の貧弱、いはゆる民ありてしかる後ち政府立ち、政府立ちてしかる後ち民其の生を遂...「貧国強兵」の道を歩むのか岸田政権は。

  • アメリカの狙いは台湾と日本のウクライナ化なのか?

    米国のシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)が9日、中国の台湾侵攻を想定した机上演習結果の報告書を公表した。かなり衝撃的な内容で、台湾はもとより中国・米国・日本に航空機や艦艇に多大の被害が出るとともに、人的被害も甚大だ。なぜこのような報告書が公表されたのか疑問だが、明らかに日本の参戦を(それも積極的な)促すものになっている。CSISは米国のシンクタンクだが、米国政府とは表裏一体なのだ。 台湾問題は本来は中国と台湾の内政問題である。台湾が独立宣言などをすれば中国は武力の行使はためらわない、としている。しかし米国が台湾にかなりコミットしているので、米国と台湾は軍事同盟があるのかと錯覚しやすいが同盟はない。米国が出来るのはウクライナのように武器を提供するところまでだ。さらにもっと言えば、中国が台湾侵攻と同...アメリカの狙いは台湾と日本のウクライナ化なのか?

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