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頑固おやじの独り言
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2019/03/31

  • 花の色は移りにけりなーー小野小町と岸田文雄

    花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに小野小町いたずらに物思いにふけってぼんやり眺めている間に、いつか花の色はすっかり褪せてしまったことよ。女流歌人小野小町は絶世の美人だったと言われている。しかし老後は落剝して乞食になったという。らん 頭の良いのが茂木敏充(自民党幹事長)顔の良いのが岸田文雄(首相)ということだが。しかしいまや、やることなすこと上手く行かない。「ものはかなきを思えば、あるかなきかの心ちするかげろうの日記というべし」かげろう日記今はこんな心境か。 日の出は7時をまわる。冬至を過ぎるとだんだん日が長くなる。一陽来復だ。 鳥やリスは何も考えていないのか?えさを食べることが出来れば幸せなんだろうか?エゾリスがなぜか麻ひもをかじっている。遊んでいるわけでもあるまい。厳しい環境だが...花の色は移りにけりなーー小野小町と岸田文雄

  • 政党支持率をどう読むかーー自民党支持率に陰りが

    このところ各メディアによる世論調査が興味深い。趨勢的に岸田政権の支持率はつるべ落としだが、自民党支持率も下がってきている。安倍政権下でも数々のスキャンダルがあった。だが、内閣支持率は下がっても自民党の支持率はあまり下がらなかった。今回は少し様相が違う。BSフジプライムニュース毎日新聞の調査が興味深い。なぜこのような数字が出るかこれだけでは分からない。選挙ドットコムの調査を比べてみると毎日の調査とつながる部分がある。ここは電話とネットによるハイブリッド調査を明示しているのが特徴で、このほうが傾向がつかめる。電話調査の数字に実際の選挙と傾向が似ると言われている。(ネット調査ではわからないが62.8%もある。政治に無関心過ぎる) 自民党にしてみれば、岸田政権を使い捨てにするつもりだろう。来年度総裁選(9月)まで...政党支持率をどう読むかーー自民党支持率に陰りが

  • 「新しい戦中」にあると考えるべきーー政治にもっと関心を

    2022年の年末、タレントのタモリさんが言った「新しい戦前」が話題になった。今年の動きを見ていると、ウクライナだけでなくイスラエルでも凄惨な戦争が始まっている。アジアに目を転じるとミャンマーでは内戦が続いている。そして日本に直接関係してくるのは「台湾有事」だ。 安部派の支持を狙って岸田政権は防衛費倍増を打ち出した。実際にはバイデン大統領に篭絡されたのだろうが。岸田政権は、「敵基地攻撃能力」を保有すると鼻息が荒いが、極めて危険な考え方だ。このような政策転換に、国民はもっと反応すべきだろう。気がついたらいつの間にか戦争が始まっていたということになりかねない。 岸田政権の政権維持能力は、完全に黄色信号だ。下手したら赤信号かもしれない。最大勢力の安倍派が統制力を無くしてのたうち回っているから。岸田首相が、安部派を...「新しい戦中」にあると考えるべきーー政治にもっと関心を

  • 散りゆくものは道義なりけりーー谷川弥一と安倍昭恵

    節義廉恥(れんち)を失いて、国を維持するの道決して有らず。西郷隆盛法に触れなければ何をしても良いということにはならない。その前に節操や道義を守り、恥を知る心が大切だということ。ましてや国のリーダーであるべき国会議員や元総理夫人にも求められる資質だ。若し法に触れているというのであれば即刻辞任すべし。 谷川弥一議員は自身の4000万円超の裏金疑惑追及の記者に「頭悪いね」と逆切れした。誠実に疑いを晴らす素振りも見せず、開き直ったうえに逆切れだ。こんな人物が衆議院議員を何期も務めていたというから驚きだ。想像するに裏金で地元の議員や下請け業者の買収をしていたのだろうか? 安倍昭恵氏が安倍晋三元首相の政治団体「晋和会」を継承したこともおかしい。安倍元首相が関与していた複数の政治団体から「晋和会」という政治団体に約1億...散りゆくものは道義なりけりーー谷川弥一と安倍昭恵

  • 日銀、金融緩和の出口を模索しているーー植田総裁ようやく動くか

    日銀の植田総裁がようやく「アベノミクス」の出口を模索し始めた。異常な金融緩和は円安と株高をもたらしたが、単なる脂肪太りになっただけ。筋肉は衰え血管も堅くなってきている。一部の輸出企業と富裕層は喜んだが、大部分の国民は生活や所得のじり貧に陥った。この出口戦略は良い結果を生むだろう。 このところ預金金利が上昇している。日本の国民は何があろうと貯蓄好きである。浪費せず節約に努めるのだ。この国民性が世界一の貯蓄大国になった原因の一つ。ようやくマイナス金利の修正へと風向きが変わったと言えよう。無防備に借金を増やして来た企業は要注意だ。 アメリカの金利上昇はピークを打って利下げ局面に、それで円高が進み始めた。国民生活にとっては円高の方が望ましい。輸入物価の下落をもたらすからだ。ただ従業員の賃金引き上げによる物価上昇は...日銀、金融緩和の出口を模索しているーー植田総裁ようやく動くか

  • 老いてこそ肩の力を抜く

    春風を以て人に接し秋霜を以て自ら粛(つつし)む佐藤一斎年を取ると気が短くなるというのは事実だろう。逆に体の動きは鈍くなる。身体は鍛えればある程度何とかなるが、心を鍛えるというのは難しい。 自然と接する時間が増えれば穏やかな気持ちを持てるだろう。ヤマガラエゾユキウサギの足跡冬季は白色、夏季は褐色の毛になる。 国会議事堂の周辺はカネの話で大騒動になっている。ウルグアイの大統領だったムヒカさんの話を聞かせたいものだ。「貧しい人とは少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人だ」 メギの実が鮮やかだ。 果物の中で一番好きなものは柿だ。残念なことに北海道で育てるのは難しい。ただ北海道人はなぜか柿が好きである。柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺正岡子規奈良県産富有柿老いてこそ肩の力を抜く

  • 野党第一党立憲民主党の覚悟を問う

    自民党パーティ券裏金問題は、検察の捜査の手が安倍派幹部まで及ぶかどうかが焦点。幹部の誰かが逮捕されて「一件落着」で済ませるほど簡単な問題ではない。パーティ券疑惑から透けて見えるのは、自民党と「みかじめ料」と割り切って代金を払う企業との癒着の構図だ。「みかじめ料」ーー暴力団が飲食店から取り立てる、一種の用心棒代いやいや払っている企業が多いだろうが、中には進んで出しているところもあるだろう。立憲民主党は、企業・団体からの献金禁止まで踏み込んで主張すべきである。6月に企業・団体献金禁止の法律を出しているようだがほとんどの人は知らない。もっとマスメディアや有権者にアピールすべきだ。企業・団体からの献金は圧倒的に自民党が多い。ここは「肉を切らせて骨を切る」覚悟が必要。裏金追及チームを立ち上げたようだが、問題追及の場...野党第一党立憲民主党の覚悟を問う

  • 耐用年数が来たのか?自民党ーー裏金疑惑はとどめの一撃。

    安部派を中心とした「裏金疑惑」の何が問題かというと、国のリーダーであるべき国会議員の法を守るという「順法精神」の崩壊だ。それと自民党は、国会で圧倒的多数を占めているので、脱法行為があっても許されるという「驕り」。サラリーマンと年金生活者の所得は、ほぼ100%補足されている。今は減税をちらつかせているが間違いなく増税の波が襲ってくる。気が付かないようにちびりちびりとシロアリのようにやって来る。 権力が腐敗するのは世の習い。自民党にかくも長い間、権力をゆだねたがために今の惨状がある。もはや耐用年数が来ていると断じるべきだろう。この国の政治が醜悪な様相を見せ始めたのは第2次安倍政権以降だ。岸田首相が少々の小手先の対応をしても大きなうねりは変えられない。「国民の信頼回復のため、火の玉となって、自民党の先頭に立ち取...耐用年数が来たのか?自民党ーー裏金疑惑はとどめの一撃。

  • パーティ券裏金騒動の陰で保険証来秋までに廃止方針決める

    自民党の裏金問題で大騒ぎだ。魚は頭から腐るというし、肉は腐りかけが美味しいとも言う。自民党も完全に焼がまわったようだ。(刃物は必要以上に熱がくわえられるとかえって切れ味が悪くなる)必要以上に裏金をくわえこんだので司直の手が回りそうだ。まさに自業自得。 こんなドサクサ紛れに河野太郎デジタル大臣が、来秋の保険証廃止を強力に主張している。岸田首相は先送りを考えていたようだが、河野大臣が辞任示唆でねじ込んだらしい。次の総裁候補に名前が挙がっているので気を良くしているのか、パーティ券では無傷なのか。しかし河野太郎も強引過ぎる。安倍派幹部と一緒にマイナトラブルの責任を取って辞任したらどうだ。10月現在マイナ保険証の利用率は4.5%。すっかり国民から見放されている。来年秋まで岸田首相も河野大臣も内閣にとどまっているかは...パーティ券裏金騒動の陰で保険証来秋までに廃止方針決める

  • アイヌこそが縄文人の正当な末裔だ

    縄文人は日本列島全域に住んでいた。その縄文人の形質やDNAに最も近いのがアイヌ人だ。縄文人と大陸から渡来してきた東アジア人が混血して生まれたのが弥生人。ここから考えられるのは、アイヌ人は先住民族と考えるよりも日本民族の基層をなしていると考えるべきではなかろうか。 形質人類学者の百々幸雄氏は、アイヌと縄文人は「出アフリカ」を果たした現生人類が、ヨーロッパ人とアジア人に分化する以前の状態を保っているのではないか。この説は興味深い。アイヌの人々の中には、ヨーロッパ人的と感じられる人々が多いのもこの説を裏付ける。クロマニヨン人の特徴を受け継いでいるのかもしれない。薔薇 縄文時代には、社会の階層化、集団間の戦争は見られない。芸術性も豊かだ。土偶に見られる素朴な感性は素晴らしい。近代は豊かな社会を築いたと言われている...アイヌこそが縄文人の正当な末裔だ

  • 自民党の体たらく、政界の再編が必要だ。

    連日、自民党安倍派の裏金問題で持ち切りだ。安部派は、5人衆とか6人衆とか言っていたが、どれも頭が腐りかけている。ヤマタノオロチはスサノオが斬り落としたのだが、これから検察がどこまで迫れるか?「大山鳴動してネズミ1匹」では国民が許さないだろう。「天網恢恢疎にして漏らさず」(悪いことをすれば必ず罰を受ける)であるべきだ。自民党の中から、「こんな姿は見たくない」と決起する議員はいるのかどうか?安部派のクリーンな若手からそんなのろしが上がってもよさそうだが。 自民党は単独ではもう政権を維持できない。現在は公明党が支えている。しかしこの夫婦仲にキシミが目立ち始めている。そこで、正妻の座を虎視眈々と狙っているのが日本維新の会だ。大阪で維新と公明が激しく戦っている。国民民主党も政権入りしたいようだが、側室でも良いと言う...自民党の体たらく、政界の再編が必要だ。

  • 再生可能エネルギーが急伸する北海道は原発をやめることが出来る

    北海道エリアの発電電力量に占める再生可能エネルギーの割合が急伸している。直近1年(2022年11月~23年10月)は38%と過去最高水準だ。(水力15.4%、太陽光10.1%、風力5.8%、地熱0.3%、バイオマス6.4%)泊原発は停止している(0%)ので火力は62%。日本政府が目標にしている2030年までに38%は、北海道においてはすでに達成した。(ちなみに日本全体で見れば2021年度において20%だ)特に目立つのが20年3月比で、太陽光+28%、風力1.7倍、バイオマス3倍。風力に関してはまだまだ余力がある。特に海上風力が有望だ。日本海側は偏西風が強いからだ。 今後の問題点①北海道の鈴木知事や北海道電力に「再エネ100%推進」という覚悟が見えない。特に北電は未だに原子力の再稼働に未練を残していて、不要...再生可能エネルギーが急伸する北海道は原発をやめることが出来る

  • 漢字を学んで日本人の力をもう一度見つめ直そう

    知能指数(IQ)の高い国民は、①台湾116.07②日本112.69③ハンガリー④韓国⑤イランIQテストは問題解決能力、抽象的思考、一般的知識など認知能力を測定できるもの。最もIQが高いからと言って必ずしも人間としてのレベルが高いとは限らない。見苦しいほどカネに執着する人間の末路はあまり恵まれたものでもない。ハンガリーとイランが上位に来ているのは「教育制度」と「勉強熱心な国民性」にあると思う。 台湾、日本、韓国が上位に来ているのは漢字文化圏にあるから、という説がある。漢字を覚える時に認知能力が向上する。脳細胞が活性化するからだという。私もこの説に賛成だ。漢字文化圏の大本である中国の平均IQは100で世界の中でも頭のいい国に分類される。しかし習近平は低いらしいが。漢字は極めてアナログ的だ。古代中国における造字...漢字を学んで日本人の力をもう一度見つめ直そう

  • 自民党の退廃、留まるところを知らず。

    自民党のパーティ券疑惑は、底なしの状況になって来た。しかもそのやり方がせこい。乞食(今はホームレスというらしいが)でさえ、いくら食べるものが無くても万引きなどはしない。彼らにもプライドがあるのだ。「渇すれども盗泉の水は飲まず」ところが自民党の各派閥が軒並み収益事業のようにパーティを行い、その利益を収支も記載せずに懐に入れていた。ノルマ達成の議員にはキックバックしていたという。 安部派が一番悪質のようだ。安部派の政治団体名は「清和政策研究会」だが、「裏金作り研究会」に名前を変えたほうが良い。(もうすでに亡くなったボスの名前を冠している理由が分からないのだが)よりによって真面目そうな松野官房長官まで裏金を得ていたという。なんとも情けない。彼の自民党内のあだ名は「アルマジロ」、防御に強いからだという。しかし「答...自民党の退廃、留まるところを知らず。

  • オスプレイ墜落事故に思う、いまだに戦後が続いているのか?

    鹿児島県屋久島沖で米軍輸送機オスプレイが墜落した。日本政府はオスプレイの飛行停止を求めたが、玄関払いで相手にしてもらえない。(米軍は6日になってやっとオスプレイ全機飛行停止を発表した)なぜこうなるかというと、日本の防衛は米国が保証するが、見返りに日本は基地を米国に提供するという協定があり、その基地に関することは治外法権になっているからだ。本来治外法権は大使館に関しては認められているが、我が国にある米軍基地もそのようになっている。これは戦後がまだ続いているということだ。 戦後米国に対して対等な主張をした政権は、ことごとく潰されてきた。田中政権や鳩山・小沢政権などが良い例だ。それを見ていた安部・菅・岸田政権は見苦しいほどに米国にしっぽを振って来た。しかし岸田政権の最近の凋落ぶりは、いよいよ米国もこの政権を見放...オスプレイ墜落事故に思う、いまだに戦後が続いているのか?

  • 「気楽に」、そして「喜楽」に過ごそう。

    武道では「無構え」を学ぶことによって「無心」の悟りに近ずくとしている。「無心」とは、明鏡止水の心を指す。ところがこれがなかなか難しい。ましてやわれわれの日常生活では「喜怒哀楽」の繰り返し。まあ、なるべく「気楽に」そして「喜楽」に過ごしたいと思っている。 昨日の朝は冷え込んだのか、樹氷が見られた。 政治の世界、特に自民党はカネという欲にまみれてしまった。こんなことをしていると、「よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまるためしなし」「方丈記」あるいは、「おごれる人も久しからず、只春の夜の夢の如し」「平家物語」 このところ日が昇るのは6時半を過ぎる。冬至は22日、この日を境に反転するので待ち遠しい。 庭の動物の足跡がある。キツネのようだ。 薔薇を室内で楽しむ。「気楽に」、そして「喜楽」に過ごそう。

  • 検察は本気だーー自民党安倍派裏金問題

    安倍派の政治資金パーティを利用した裏金作り問題が自民党を直撃している。安倍派幹部は大黒柱(検察からのガードマン)だった安倍晋三元総理が亡くなってしまってどうしてよいか分からない様子。5人衆とか言われて安倍晋三の跡目狙いに名乗りを上げていた連中もからっきし意気地がない。「俺がきっちり説明しよう」と受けて立つ腹の据わった人間はいないようだ。あるいは、みな真っ黒なのでここは「黙して語らず」と貝になってしまったか? 今回東京地検特捜部は本気のようだ。なにかいいネタを得たのかもしれない。BSTBS報道1930 おりしも岸田内閣の支持率はつるべ落としのように下落している。下手をしたらこのままズルズル下がり続けるかもしれない。いつもの自民党だったら、「岸田で選挙は戦えない」とばかりに岸田下ろしが始まる。しかし目先の「裏...検察は本気だーー自民党安倍派裏金問題

  • 陰謀論を信じる人たちとは?

    2022年以降、日本では陰謀論に対する関心が急速に高まった。「陰謀論」とは、ある出来事や状況に関する説明で、根拠の有無にかかわらず「邪悪で強力な集団による陰謀が関与している」と断定したり信じようとするもの。ドナルド・トランプの出現でアメリカで広がった波が日本にも押し寄せて来ているということだろう。それともう一つの要因は、コロナウイールスに関する議論が医学的に不透明な部分もある。 具体的にどんなものがあるかというと、◎政府が原発事故に関する情報を隠蔽している。◎新薬が無防備な国民にひそかに実験されている。◎戦争を含む世界の出来事は、強力な秘密結社によってなされている。一概に「陰謀論」で片づけてしまうには夫々に不透明な部分があるから厄介なのだ。 ではどんな人が信じやすいかというと、若い人ほど信じる。ミレニアル...陰謀論を信じる人たちとは?

  • 参政党はネット社会の落とし子なのか?

    昨年の参院選で参政党は177万票を集め1議席を獲得した。これは社民党126万票やN党の125万票を上回っている。既存マスメディアはほぼ無視の状態だが、なぜここまで票を集めたのか検討しておいた方が良いと思う。なぜかというと、支持者は真面目でおとなしそうな、政治の素人が多いからだ。 参政党の主張は、一見もっともらしい。考える力を養い伝統を大事にする教育改革、無農薬を中心とした食の安全、外国からの投資制限、マスク着用の不使用など。ところが科学的、合理的に検討されたうえでの主張なのか、いささか疑問がある。やや陰謀論的な主張が含まれているような気がする。もう一つの柱が「右傾的世界観」だ。その言説の多くは戦後民主主義の理想である「平和主義」、「基本的人権の尊重」、「国民主権」に反するものだ。このようにリベラル的な主張...参政党はネット社会の落とし子なのか?

  • 安部派裏金疑惑1億円超かーー他派閥にも波及

    自民党安倍派の政治資金パーティで、所属議員が販売ノルマをこえて集めた分について、議員側に還流されるキックバックを続けて来たと見られる。その額1億円超と言われているが叩けばもっとほこりが出るだろう。やり方が極めてせこい、パーティと称してほとんど酒も食べ物も出さない。それで収益率90%などと悦に入っている。新宿歌舞伎町のぼったくりバーみたいなものだ。キックバックを受け取った議員はさだめし客引きと変わらない。 東京地検特捜部は今回はかなり本気のようだ。指揮を執るのが辣腕と言われる最高検刑事部長森本宏だという。今までの例だと適当に捜査するふりをして不起訴かせいぜい秘書どまり。今回は派閥幹部の首を狙っているようだ。安倍政権の時はいろいろと検察の捜査を妨害されてきた。安倍晋三亡き今は、くびきが亡くなったので心置きなく...安部派裏金疑惑1億円超かーー他派閥にも波及

  • 捨てない生き方と忘れない生き方

    断捨離ということが言われ始めてもう10年以上経つだろうか。私はこの考えとは少し距離を置いている。いろいろな思いでの詰まったものを無理に捨てることは無いと思うからだ。しかしこの夏の猛烈な暑さと湿気で背広にカビが発生した。さすがに見かねたかみさんが「もう捨てたら」とひとこと。こんなことがないと捨てられないものだ。 このところ寒波が厳しい。庭はすっかり雪景色。クリスマスローズは来年春まで雪の下になる。 こんな時は室内園芸を楽しむ。(フクシア) 庭仕事も出来ないので散歩に出かけた。愛犬のメギーが亡くなってからもう4か月たったのか。自宅から2キロくらいの小高い丘まで毎日散歩していたころを思い出した。この日はメギーとの「同行2人」だ。2017.12.18捨てない生き方と忘れない生き方

  • 今なぜ石橋湛山かーーー時代の要請だ

    1956年(昭和31年)石橋湛山は自民党総裁選で岸信介との接戦を制し内閣総理大臣に就任。しかし病に倒れ翌57年2月辞任した。73年4月死去。没後50年の今年、その主張や生き方に学ぼうとする動きがある。日本が、植民地経営に乗り出していた大日本帝国下の1921年(大正10年)湛山は東洋経済新報に社説を書いた。「一切を棄つるの覚悟」や「大日本主義の幻想」だ。朝鮮や台湾、満州などすべての植民地を放棄せよと主張する。 湛山は政界を引退していた68年(昭和43年)日本防衛論を書き残した。「わが国の独立と安全を守るために、軍備の拡張という国力を消耗するような考えでいったら、国防を全うすることができないばかりでなく、国を滅ぼす。したがってそういう考えを持った政治家に政治を託するわけにはいかない」政敵岸信介は、「頑迷な反共...今なぜ石橋湛山かーーー時代の要請だ

  • 馳石川県知事のとんでも発言、官房機密費に飛び火。

    口が軽いというのか自分の手柄話をしたかったのか、何ともあけすけな暴露話だ。馳石川県知事の発言、これから話すことはメモ取らないでください。東京五輪の招致について安倍総理から「カネはいくらでも出す。官房機密費もあるから」と厳命があった。そこでいろいろ知恵を絞って「思い出アルバム作戦」と称してIOC委員105名に20万円のアルバムを配った。これが大問題になるのはIOCの倫理規定に違反するからだ。事実誤認で撤回して済む話ではなかろう。 この話から浮き出てくる次の問題点は「官房機密費」なるものの存在だ。年間約10億円位の予算があるという。いつ、どこで、誰に使ったかなど一切メモしないという不文律があるようだ。官房長官だった野中発言によると、マスコミ対策でかなり使ったようだ。受け取らなかったのは田原総一朗だけだったとい...馳石川県知事のとんでも発言、官房機密費に飛び火。

  • 財源の当てもなく迷走する岸田首相ーーー政界激変の動き

    東京工大教授中島岳志によれば、岸田文雄の人物像を探った時に大いに困ったという。それは言動にしっかりした軸が無く何を実現したいのかわからない。「ブレることだけはブレない」というのが中島が下した岸田評だ。安部・菅のアクの強い路線に辟易していた国民は、最初は好意的に受け止めた。しかしここにきて余りの「ブレように」にすっかり見放してしまったようだ。 27日の参院予算委員会で、看板政策の「防衛力強化」、「少子化対策」の財源のあいまいさが浮き彫りになった。防衛力整備計画で言えば、このところの円安で装備品が軒並み2~3倍になっている。立憲の辻元議員が鋭く突っ込む。「(43兆円の範囲内で)装備品を減らすか、全部買うんだったら増税するか。どっちかしかない」首相は「防衛力整備の効率化、合理化を徹底する」と答えたが、形容詞の多...財源の当てもなく迷走する岸田首相ーーー政界激変の動き

  • 維新と国民民主が補正予算案に賛成ーー魂まで売ったらおしまい

    2023年度補正予算案に賛成する日本維新の会と国民民主党に立憲民主党の泉代表が噛みついた。「取引をしなきゃ政策って実現しないものなのか。魂まで売ってしまったらおしまい」数の上では自民・公明で絶対多数を有しているので維新や国民に賛成してもらう必要はない。明らかに自民党の野党分断策だ。 親の借金のかたに苦界に身を落とした娘でも、「体は売っても心は売らない」という意地があった。しかし今回のケースは「体も売るし心も売る」ということか。維新は大阪万博の予算増が人質になっているから苦渋の決断で賛成したようだ。日ごろから「身を切る改革」を旗印にしている割には、腰が定まらない。大阪万博は更に1000億円位カネがかかるようだ。日本館の建築やインフラ整備、警備等がある。いっそのこと中止したほうが傷は浅いかもしれない。  国民...維新と国民民主が補正予算案に賛成ーー魂まで売ったらおしまい

  • 年金生活を楽しく送るコツ

    現役の人たちの給与が物価上昇より上回らないと年金は上がらない。生活防衛のために、趣味と実益を兼ねるのは家庭菜園とか果樹栽培だ。それとなるべく自前で料理することを覚えることだろうか。現役のころは、そこそこ高級な寿司屋のカウンターで「おまかせ」などと見栄を張っていた。年金生活者はそんな見栄を張ってはいけない。スーパーで生きの良いネタを仕入れて「手巻き寿司」がおすすめ。 すべて北海道の近海もの(マグロも最近とれるようになった)天ぷらも結構自分で作る。つい作りすぎてしまうのだが。さつまいも、カボチャ、しいたけ、パセリ、ピーマン、あなご、わかさぎ。 岸田食堂のメニューには、「時価」としか書いていないようだからかなり高いものを食べさせられているのだろう。「おまかせ」でずっと自民党に投票して来たからだ。 25日土曜日は...年金生活を楽しく送るコツ

  • 根が深い自民党パーティ券不記載の闇

    自民党の政治資金パーティの収入の不記載に関し東京地検特捜部の調査が入っている。各派は「事務的ミス」として乗り切る構えのようだ。政治資金規正法は1回のパーティで20万円を超えるパーティ券の購入者の名前や金額を収支報告書に記載するよう義務付けている。ところが「うっかりミス」なのか「意図的」なのかこの記載をしていなかった。 東京地検特捜部は、各派閥の事務局長や職員を呼んでかなり厳しく取り調べを行っているようだ。それで各派閥の幹部クラスは戦々恐々としているらしい。「うっかりミス」では済まない何かがあるのだろう。各派閥は所属の議員にパーティ券のノルマを課す。若手議員は四苦八苦だろうが、幹部クラスは余裕でノルマをこなす。ノルマ以上に集めた議員(主に幹部クラスだろうが)は、その余分の分をバックしてもらえる。そのカネを裏...根が深い自民党パーティ券不記載の闇

  • 宗教家は権力好きかーー池田大作創価学会名誉会長と成長の家谷口雅宣総裁に見る違い

    宗教家に必要なのは、「カリスマ性」(接する人に超人的・神秘的な力を感じさせる)である。教祖が手をかざしたら病気が治ったとか、教祖の発言で元気になったとか。「イワシの頭も信心から」というから馬鹿には出来ないが。宗教家は絶対的な権力を持っていなければ、「カリスマ性」など出せるわけが無い。戦後の宗教家の中で一番権力を求めたのは創価学会の池田大作だったと言える。そうでなければ、公表800万世帯(実際は500万位か)などの躍進は遂げられなかっただろう。 宗教家も2代目、3代目になると常識的な発言をするようになる。成長の家の谷口雅宣総裁は3代目だ。成長の家は1964年「生政連」を作り右派色の強い政治運動を展開したが、83年に活動を停止した。谷口雅宣総裁の発言、政治に近ずくと権力が手に入り、お金も入るようになる。それが...宗教家は権力好きかーー池田大作創価学会名誉会長と成長の家谷口雅宣総裁に見る違い

  • 江戸時代の平等主義と格差拡大するバブル崩壊以降

    江戸時代は家柄と士農工商で階級制度が成り立っていた。階級が上だということが必ずしも富においても上だということにはならなかった。孝明天皇(江戸時代末期)の食事の貧しさ、酢のような酒をわずかに飲んでいたことなどの記述がある。「武士は食わねど高楊枝」なども同じようなことだろう。太宰治「津軽」の次の文章も味がある。「私は自身古くさい人間のせいか、武士は食わねど高楊枝などという、ちょっとやけくそにも似たあの馬鹿々々しいやせ我慢の姿を滑稽に思いながらも愛しているのである」 眼を現在に転じてみると、90年代初頭のバブル崩壊以降、所得格差の一途をたどり、特にひとり親世帯や高齢者世帯の貧困率が高くなっている。これは、この間ほぼ政権を担っていた自民党と公明党の合体政権の責任だが、万人に平等な選挙権を行使しなかった有権者の責任...江戸時代の平等主義と格差拡大するバブル崩壊以降

  • 「選挙の神様」が語る今の政治ーー岸田政権の行方

    自民党で長らく選挙対策を担い「選挙の神様」といわれた久米晃さんの話が興味深い。(北海道新聞)岸田政権が9月の自民党総裁選までに解散総選挙が出来るか?「政治に絶対はありませんが、今のままでは10%でしょう。とにかく諸課題に取り組んで結果を出して、国民に「岸田さん、よくやっているな」と思ってもらうことが必要です」岸田首相には何とも厳しい見立てだが、流れはそんな方向に動いている。解散権は事実上封じられたということか。 9月の内閣改造後、政務3役の辞任が相次いでいます。政治そのものへの国民の不信感も高まっています。「歴史を振り返ると、政治家を目指す人には志がありました。明治期には戊辰戦争などで多くの人が亡くなり、生き残った人たちが使命感を持って政治に携わってきた。昭和20年(1945年)の終戦後も、生き残った人た...「選挙の神様」が語る今の政治ーー岸田政権の行方

  • 自然との向き合い方ーー無理をしないこと

    私はずっと虫を見てきたからよくわかりますが、自然に対するには、一つには無理をしないことです。自然は思い通りにならないし、先のことはやってみなければわかりません。それは、各自が自分の人生を考えてみればよくわかるはずです。自分でも説明できないことをたくさんやっているのが人生ですから。養老孟司 このような達観した考え方は、ある程度年を取らないと分からないかもしれない。若いころは何でもトコトン突き詰めてやることは必要だ。しかし適当に手を抜くことも覚えたほうが良いと思う。 薔薇(ブラスバンド) いまだに「成長!成長!」と叱咤激励する人を見かけるが、この30年間日本は成長を止めている。大阪万博の推進は、50年前の発想から抜け切れず、頭の切り替えが出来ていない。今の日本は「成熟化の道」を歩んでいると考えるべきではなかろ...自然との向き合い方ーー無理をしないこと

  • 自民党5派閥に政治資金収支報告書違反が?ーー散りゆくものは道義なりけり

    自民党5派閥の政治団体が政治資金パーティの収入を政治資金収支報告書に過少記載していたという告発状を受けて、東京地検特捜部が派閥の担当者らを任意で事情聴取した。清話会(安倍派)1900万円、志帥会(二階派)850万円、平成研究会(茂木派)600万円、志公会(麻生派)400万円、宏池会(岸田派)200万円。政治資金パーティは与党も野党も行うが圧倒的に自民党が多い。主に企業がそのパーティ代を払うのは、純粋に政党を応援するというよりはそれなりの下心があるからだ。権力や権限を持っている政治家や役人に蟻のように群がるのは世の常なのだろうか? 江戸時代の川柳に次のようなものがある。「役人の子はにぎにぎをよく覚え」握るというのは江戸時代の役人が賄賂をもらうことの隠語。柿沢未途議員の様に票を回してもらうためにカネを配る議員...自民党5派閥に政治資金収支報告書違反が?ーー散りゆくものは道義なりけり

  • 危急の時代の政治に宗教が絡めばどうなるか?ーー自民党と創価学会

    日本の歴史をたどると政治と宗教の関係が大きくこの国を揺るがした時期がある。大和政権成立後に仏教を受け入れるかどうかで政権が二分した時。崇仏派の蘇我氏と排仏派の物部氏が争い、蘇我氏が勝利を収めた。日本にとって幸いだったのは、仏教が宗教と言うよりは文化・芸術的な観点から受け入れられて行ったことだ。これ以降日本の文化は仏教と共に進化していった。 ところが宗教があまりにも時の政権に取り込まれ活力を失っていく中で、鎌倉時代に新宗教が勃興した。禅宗、日蓮宗、浄土真宗(浄土宗)などだ。国家護持から個人の救済への変化である。この時期日蓮宗や浄土真宗はかなり戦闘的で一揆が頻発した。しかし結果的には織田信長や徳川家康に抑え込まれて時の政権と融和的な姿勢を取るようになる。 戦後新たな宗教が戦後の混乱の中から勢力を伸ばし始めた。...危急の時代の政治に宗教が絡めばどうなるか?ーー自民党と創価学会

  • 池田大作氏の死去が今後の政治にどう影響するか?

    創価学会の中興の祖とも言われる池田大作氏が死去した。95歳だった。2010年以降、病に臥せっていたのか表に現れることは無かった。しかし教祖的な人の状況がどうであろうと常に信者の崇拝の対象であったと思う。うがった見方をすれば、周りが上手く利用したのかもしれない。 公明党は池田大作が作った政党だ。宗教団体が政党を持つことは、憲法の「政教分離」に抵触する可能性があり常に問題にされてきた。しかし1999年に自民党と連立を組んでからは、下駄の雪に甘んじながら自民党が持ち出すことを抑え込んできた。公明党は自民党と連立を組んだことで、立党の精神である「平和主義」や「腐敗政治との訣別」は風前の灯火だ。いまや自民党レベルの「口利き政治」にどっぷりはまっている。国土交通利権を絶対放したくないようで、今回の内閣改造でも国交大臣...池田大作氏の死去が今後の政治にどう影響するか?

  • ようやく国連安保理機能するかーーハマスとイスラエルの衝突

    泥沼に陥ったハマスとイスラエルの衝突に対し、国連安保理が戦闘休止要求の決議案を可決した。日中仏など12か国が賛成、米英露が棄権して可決。ガザ全体に人道支援が行き渡るよう「十分な日数」の戦闘休止や人道回廊の設置などを求めている。この決議採択は法的拘束力がある。これを無視してさらに戦闘を続けるならイスラエルに非難が集中するだろう。 最初に手を出したのはハマスだから人質などを取り戻すためにイスラエルが反撃に出るのはやむを得ない。しかしこのところのイスラエルの反撃は、「正当防衛」を通り越して「過剰防衛」だ。「目には目を」どころではない。いつもは100%イスラエルを支持する(イスラエルに不利な議案は反対する)アメリカが棄権した。このまま見過ごしているとアラブ・グローバルサウス対アメリカ・イスラエルの構図になるのを恐...ようやく国連安保理機能するかーーハマスとイスラエルの衝突

  • 今の政界にはいない、命もいらず、名もいらず、始末に困る人。

    命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は始末に困るもの也。此の始末に困る人ならでは、艱難を共にし国家の大業は成し得られぬなり。西郷隆盛明治維新というのは、下級武士によるクーデターと考えても良いのではないか。もっとも下級武士と言っても農民や商人に比べればエリートだ。彼らのたたずまいが凛としているのは、「武士道」を小さいころから叩き込まれ、漢学の素養も十分だ。その中でも西郷隆盛は懐の深い大人物だった。 ところがこのところの政界の人物像は小物ばかり。まず凛としたところがない。昨年来、バタバタと辞任した大臣や副大臣、政務官たち、金に汚かったり不倫したり法を破ったり。何が足りないのか?西郷さんは、政治家や官僚の資質について、「過去の実績・功績よりも、その能力と公平無私であることを条件に選ぶべき」と言っている。逆...今の政界にはいない、命もいらず、名もいらず、始末に困る人。

  • 自民党の限界と固まりきれない野党の結集どうする?

    岸田政権の支持率はもう打つ手なしの状況だ。3人の副大臣や政務官が相次いで辞任。まさに「適罪適所」というべきか。洒落にもならない。それにつれて、自民党の支持率もじりじりと下がりつつある。自民党は、新自由主義(勝者総どりの思想)と復古主義的価値観(それも戦前の)に汚染されているのを国民に見透かされた。 一方の野党だが、まとまれば確実に政権交代は可能だろう。ところが四分五裂していてまとまりきれない。連合の芳野会長が立憲民主や国民民主に口を出す。立憲民主は共産党と組むな、国民民主は自民党と組むな。さすがにプライドのある小沢一郎が政治の在り方を語る。「選挙は勝たなきゃいけない。彼女(芳野会長)の言う通りやって自民党に勝つなら言う通りやるし、それで勝てないならもうちょっと知恵を出さないといかん」 維新は地方選のあたり...自民党の限界と固まりきれない野党の結集どうする?

  • 知里幸恵と杉田水脈ーーアイヌこそ縄文人の正当な末裔

    知里幸恵は明治36年北海道登別で生まれた。家はアイヌ酋長の家系で、6歳で母の姉にあたる旭川の金成マツの養女になった。祖母も伯母も英雄叙事詩(ユーカラ)の名手で幸恵もユーカラを聞きながら育った。15歳のころ、言語学者の金田一京助が訪ねてきた、「ユーカラは叙事詩という口伝えの大変に優れた文学なんだ。世界でもユーカラをおいてほかにない」ここから金田一と幸恵の共同研究がスタートするのだ。 大正11年、金田一の家に寄宿して書いた原稿が完成するが、幸恵は心臓発作を起こし19歳の生涯を閉じた。翌年、「アイヌ神謡集」として出版される。序文の少女の想いが心を打つ。「その昔この広い北海道は、私たちの先祖の自由の天地でありました。天真爛漫な稚児の様に、美しい大自然に抱擁されてのんびりと楽しく生活していた彼らは、真に自然の寵児、...知里幸恵と杉田水脈ーーアイヌこそ縄文人の正当な末裔

  • 壮大な無駄遣い大阪万博の大屋根

    大阪万博は当初予算を大幅に上回って2350億円になる。周囲を丸く囲む(2キロメートル)大屋根に350億円かかるそうだ。しかし建てた後で取り壊すという。一体誰がこんなことを考えたのだろう?庶民が物価高騰で苦しんでいる時に「それはないだろう」というのが正直な気持ち。 柱は欧州産のアカマツ、梁は国産の杉やヒノキを使うが、これだけの材料があれば一般住宅830棟建つ。バブル期ならいざ知らず、30年間成長しない国が行うことではあるまい。まさに、「壮大な無駄遣い」当初は維新の橋下・松井がコンビで、やったやったと大騒ぎしていたがこの体たらく。昨日のフジテレビの朝番組に橋下徹氏がコメンテーターで出演していて、懲りずに大阪万博擁護論をぶっていた。フジテレビが、維新の匂いが芬々とする橋下徹を使い続けるのはおかしい。フジテレビは...壮大な無駄遣い大阪万博の大屋根

  • 世の中の動きをまともにみていると疲れる――ユーモアを持とう

    かっては「おやじギャグ」などと言われて、ギャグを言う親父は馬鹿にされたが、案外それが潤滑油になっていた。しかし、内容に深みがないから、あまり心に響かない。「ユーモア」の場合は言葉を多角的に操って笑いを作り出す。人の心を和ませるようなおかしみがあるのだ。 とうとう冬将軍到来だ。この雪を見て少しひねれば、此雪に馬鹿者どもが足の跡(阿刀田高)子供のころは雪が降ると外に出てはしゃいだものだが。(夏草やつわものどもが夢の跡)忍ぶれど色に出にけり盗み酒(阿刀田高)(しのぶれど色に出にけりわが恋は物やおもふと人の問うまで)ゼラニウムがけなげに雪の中で頑張っている。 歳をとると不機嫌で口の重い老人か、やたら気楽に話しかけるジイサン・バアサンのどちらかになる。極端になると暴言を吐く暴走老人などが出てくる。昔はよく見られた頑...世の中の動きをまともにみていると疲れる――ユーモアを持とう

  • ハマスはだれにそそのかされたのか?ーー復讐無き世界を作れないのだろうか。

    エルサレムは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地になっている。多神教文化の日本人から見れば「みな仲良くできるのではないか」と思うのだが、そうもいかないらしい。パレスチナの人々(ハマスもそうだろう)はイスラム教を信じている。イスラエルはユダヤ教だ。放っておけば相手を殲滅するまでやるのだろうか? ハマスのバックにはイランがいる、という噂が絶えない。ハマスはガザで求心力が低下し、近隣諸国からの評判も悪い。そこで派手な作戦に打って出て存在感を示した、ということか。ここで注意しないといけないのは、ハマス=パレスチナではない。単にガザ地区を実効支配しているテロ組織とみておいた方が良い。いつの時代も被害を被るのはその地域に住んでいる住人たちだ。イランの狙いはハマスをそそのかすことでイスラエルとサウジアラビアの国交正...ハマスはだれにそそのかされたのか?ーー復讐無き世界を作れないのだろうか。

  • 保阪正康による岸田文雄人物評が的を射ている。

    ノンフィクション作家保坂正康の岸田文雄評が面白い。(北海道新聞・各自核論)私の見るところ、この首相は東条英機型であると思う。東条の強引さ、直線的な発想という特徴はないのだが、もっとも重要な点が重なり合うのだ。1,自分と周囲の利害得失でしか物事を判断しない。2,人事で有能の士を遠ざける。3,大局より小事にこだわり、その実践を誇りとする。要は状況をつくるのではなく、状況の流れの中でしか判断しないのである。保阪の指摘は、戦前の歴史(特に昭和10年代)に関する第1人者としての鋭い洞察によるものだ。哲学・思想はあるが優柔不断に対応する近衛文麿。迂回しながらも政治的目標の完遂を目指す鈴木貫太郎。信念欠如、思想欠落の広田弘毅、林銑十郎、平沼騏一郎、阿部信行、米内光政、小磯国昭。岸田に近衛文麿や鈴木貫太郎の長所を取り入れ...保阪正康による岸田文雄人物評が的を射ている。

  • 何ともあきれる適材適所の副大臣や政務官たちーー山田太郎・柿沢未途・神田憲治

    第二次岸田政権発足時、副大臣や政務官に女性が一人もいなかった。その理由として「適材適所で選んだ結果」だとして岸田首相は開き直った。ところがその適材適所からボロボロとほころびが目立ち始めた。所管するポストと辞任する理由が「ブラックジョーク」ではないかと思うくらい関係が深い。 山田太郎文部科学大臣政務官は、妻以外の女性と不適切な関係を持ったとして辞任した。山田氏は昨年の参院選で自民党から出馬して、オタク層を中心に53万票を集めてトップ当選した。従来の自民党であればこのタイプの人物は入党させない。しかし票になれば何でも良いのだろう。結果的に痛い目を被ったが、離党はさせないようだ。票が大事ということか? 柿沢未途法務副大臣は、公選法違反で辞職した木村弥生江東区長に「ユーチューブ」での有料広告を勧めたという。更には...何ともあきれる適材適所の副大臣や政務官たちーー山田太郎・柿沢未途・神田憲治

  • 立憲民主党泉代表の覚悟無き発言ーー野党第1党は常に政権交代を目指すものだ。

    立憲民主党の泉代表が、次のような発言をした。「5年で政権交代を目指す」この発言に対して党内外からの批判にさらされている。優等生的な泉代表にしてみれば、2年以内にある総選挙で150議席程度を目指し政権交代はその先ということなのだろう。然し野党第1党の党首としては何とも弱気だ。「政権交代」と言い続ければ、そうならないとも限らないのだ。運はポジティブな人間に味方する傾向がある。 現在政権を担っている自民党にしても約30%程度の支持率しかない。公明党の下駄をはかせてもらって何とか政権を維持している。小選挙区と比例選挙区が並列しているような選挙制度で、二大政党制は無理のようだ。必ずどこかと連立を組まなければならない。そのように考えれば、自民・公明対野党連合が出来れば政権交代は可能なのだ。場合によっては自民党の分裂や...立憲民主党泉代表の覚悟無き発言ーー野党第1党は常に政権交代を目指すものだ。

  • 「共感疲労」には注意が必要だーーウクライナ戦争とイスラエルとハマスの戦い

    ウクライナやイスラエルで目を蓋うような惨状が繰り広げられてる。毎日テレビでその様子が流れる。感情豊かな人ほど共感力が過度に働いて気分が沈みがちになるという。私は鈍感な方かもしれないが、気がふさぐのでチャンネルを切り替えるようにしている。時間があれば、庭に出て草花を見る。 いろはもみじ ①気が短くなる②疲れが抜けにくくなる③仕事や趣味などにやりがいを感じなくなるこんな症状が出たら要注意。 薔薇(セレッソ)薔薇(マチルダ) 間もなく樹々も葉を落として裸になる。この毅然とした立ち姿は威厳を感じさせる。「無言こそ無限の言葉を含んでいる」 ジキタリス今ごろ花をつけている。今年の猛暑のせいだろうか?「共感疲労」には注意が必要だーーウクライナ戦争とイスラエルとハマスの戦い

  • この世はやはり「性悪説」で見ていたほうが良いのか?

    「性悪説」を唱えたのは紀元前4世紀ごろの思想家荀子である。人間の性を「悪」すなわち利己的存在と認め、君子は本性を「偽」とし、後天的努力によって修正し善へと向かい統治者となるべき、と説いた。このところのプーチンによるウクライナ侵攻やハマスとイスラエルの泥沼の戦闘を見ていると人間の性は「悪」と思いたくなる。アメリカを見ていてもトランプなどは「荀子」の信奉者を思わせるが、彼は君子になろうという気がなさそうだから救いようがない。中国の習近平は「荀子」に深く傾倒しているという。文化大革命で陝西省に下方された際に全巻を読破したと言われている。 KGB(ロシアの諜報組織)出身のプーチンは、もちろん「性悪説」の信奉者で、君子などは眼中になく皇帝になることだ。アメリカにも悪名高きCIAがある。ところがあまり知られていないが...この世はやはり「性悪説」で見ていたほうが良いのか?

  • 主権者のいない国ーーー約半数の人が投票しない、する人も利権でがんじがらめだ。

    安倍政権以降の政治の質は、戦後のどの時代よりも低下した。その理由は「不誠実」、もう少し下世話な言葉で言えば「嘘をつく」。しかしそんな政権であっても安倍政権は8年も続いた。麻生太郎がいみじくもヒトラーを見習えと言ったが、案外当たりかもしれない。ナチスの法則人々は小さな嘘より大きな嘘を信じる噓も繰り返せば人々は信じるようになる だいたい選挙に行かない人が増えても、政権にとって痛くもかゆくもない。自民党と公明党は安定した組織票を持っているから、下手に投票してもらわないほうが良い。自民党は利権絡みで公明党は創価学会絡みだ。ツタウルシのようにがっちりへばりついているから放そうにも離れない。美味い所は自分たちでたっぷり吸い上げて、残りを減税とか給付金などの名目でばら蒔く。さすがに今回は、あまりに見えすぎているので岸田...主権者のいない国ーーー約半数の人が投票しない、する人も利権でがんじがらめだ。

  • サントリーの新浪社長の問題発言ーーかなり庶民感覚からずれている

    サントリーの社長で経済同友会代表幹事の新浪剛志氏(64歳)が、このところ問題発言を連発している。45歳定年説をぶち上げたあたりは、そんな考えもあるかというレベル。このような考え方は、30年ほど前のバブル破裂後に新自由主義思想として日本に入って来た。実際には「早期退職制度」という形で実施された。 私が大いに問題にしたいのは、マイナ保険証に関する発言だ。「健康保険証の廃止については必ず実現するよう、これを納期としてしっかりやっていただきたい」この発言は経済同友会の代表幹事としての立場から発言したようだが、最終消費者とじかにつながるビールや飲料、さらには健康食品などを取り扱う会社の代表としては失格だ。ネットではサントリービール不買運動などの声が上がっている。新浪社長は若いころに米ハーバード大学で学んだようだが、...サントリーの新浪社長の問題発言ーーかなり庶民感覚からずれている

  • 日本の外交はアメリカ追随で良いのか?

    安倍政権以降、日本はアメリカに付き従っていれば政権が維持できた。だから国民の声を聞くよりアメリカ大統領の声を聞いた方が安泰なのだ。自民党と公明党の合体政権はもはや自分たちの頭で考える力を無くした。バイデン大統領に3回ほど言われて、「防衛費を倍増」させるなどはそのよい例だ。バイデンに肩を抱かれてにやにやしている岸田文雄の姿は見たくない。とても日本の国益を背負ってアメリカ大統領と対峙しているようには見えないのだ。 中国は台湾の武力統一よりも平和統一を目指している。台湾が独立すると言わない限り、中国の武力侵攻はあり得ないだろう。ところが、台湾に親中政権が出来て平和統一されたら困るのは、第一にアメリカだ。そして日本も中国との関係が良好でなければ問題がでる。台湾には世界中が垂涎の的のTSMCという半導体世界最大手が...日本の外交はアメリカ追随で良いのか?

  • 仕事とは自分のためにすること。ーー上司の顔色を窺うのもほどほどに。

    現役のころに上司の顔色ばかり窺って仕事をしていると、退職後に自分の生き方を見失う。自分が何をしたいのかわからないのだ。「ぬれ落ち葉」などと揶揄されることになる。仕事にこだわりを持って自分の仕事にしてしまうのが良いと思う。 一昨日は一日中雨が降り風もあったせいか、昨日の朝は落ち葉が庭を埋め尽くす。この落葉はミズナラが大部分だが、今年はまったくどんぐりをつけない。クマが人家に近寄って来るのもわからないではない。秋ももう最終番だ。初雪は何時になるのか?  歳をとると本当に時の過ぎるのが早い。あれもしようこれもしようと思っているうちに一日が終わる。することが無くなってボーとするようになったら「要警戒」、と自戒している。 薔薇(アルテミス)ギリシア神話の月の女神の名前。 薔薇(レイモン・ブラン)仕事とは自分のためにすること。ーー上司の顔色を窺うのもほどほどに。

  • もはやデフレは脱却しているーー後手に回る政府と日銀

    デフレとインフレ、どちらが怖いかというとインフレだ。戦後すぐの数年間と(1946~48年)、第一次石油ショック(1973~74年)の狂乱物価が、まさにインフレの怖さ。1948年6月の消費者物価は戦前の172倍になった。とにかく物のない時代で、カボチャやトウモロコシが主食だった時もある。かぼちゃを食べすぎて顔が黄色くなった子供もいた。戦後すぐのハイパーインフレを抑えるためには強力な緊縮財政がとられた。食料不足に対しては米国からの緊急物資の援助があった。第一次石油ショックの時は、トイレットペーパー騒動があった。この時の物価上昇は20%を超えた。しかし給料の方も30%ぐらい上がった記憶がある。(2年か3年かけてだったかもしれない) 現在の物価上昇率は昨年4月から18か月連続で2%を超える。食料品に限れば10%を...もはやデフレは脱却しているーー後手に回る政府と日銀

  • 前途多難岸田内閣ーー新任閣僚の答弁不安定(木原防衛大臣、加藤少子化担当大臣、武見厚労大臣)

    昨日から参院予算委員会が始まった。新任閣僚はどれも危うい。それはそうだろう。各派閥からの推薦枠で押し込まれた大臣と女性閣僚アピールのための起用だから。とりあえず昨日の国会中継で目に付いた3人についての感想。 ①防衛大臣になった木原氏は、教育勅語を信奉し大臣になるまで議員会館内に飾っていた。だいたいどんな心情の持ち主かというのは想像がつく。先日も選挙応援で自衛隊を持ち出して公務員の中立性を侵しかねない発言があった。 ②少子化担当大臣の加藤鮎子氏は、自分の政治資金で不透明な問題を抱えている。少子化対策の財源はどうするかについてほとんどこたえられず。女性閣僚の登用というPRのみでの起用か? ③育ちの良さが目に付く武見厚労大臣だが、伏魔殿のような厚労省を仕切れるだろうか?日本医師会の支援を受けていることが厚労行政...前途多難岸田内閣ーー新任閣僚の答弁不安定(木原防衛大臣、加藤少子化担当大臣、武見厚労大臣)

  • 変化が出てきた米国の対中戦略ーー3正面作戦は無理だと悟った

    米国の対中戦略に変化が出てきたような気がする。ウクライナとロシアの戦線は膠着状態に入っており、双方が人員の損耗はもとより弾薬などが枯渇しているという話も出ている。それでも、ウクライナとしては昨年2月24日のラインまで押し戻さないと停戦は飲めないだろう。そんな状況の中で突然ハマスがイスラエルに戦争を仕掛けた。もっともこの両者の関係は複雑で、第三者が「どちらかが悪い」と軽々に言えるものではない。お互い「喧嘩はやめろ」というしかない。米国は過去からの因縁で、公平な第三者という立場は取りにくい。どうしてもイスラエル寄りになる。 こんな状況の中で台湾危機を煽って中国と緊張状態を作り出すのは得策ではない、それで緊張緩和に動き始めた。来月にはバイデン大統領と習近平国家主席の会談が実現できそうだ。中国との緊張状態は少し緩...変化が出てきた米国の対中戦略ーー3正面作戦は無理だと悟った

  • 旧統一教会の反撃が始まるーー政治と宗教の癒着は危険

    10月13日、文科省が旧統一教会の解散命令請求が裁判所に提出された。この動きにタイミングを合わせるように、野党から「被害者の為の財産保全をする法案」の提出の動きがある。案の定、旧統一教会側は反撃に出た。自民党の複数の国会議員に対し(どの範囲までかは不明だが)、旧統一教会からファックスが送られてきた。「このような法案がまちがっても国会で成立することのないように」という内容のようだ。 この件に関し、与党にはプロジェクトチームが出来ているようだが動きが鈍い。おそらく旧統一教会をつつくと「藪からヘビが出る」可能性がある。特に選挙応援や票の協力を受けた議員、その右筆頭が萩生田政調会長だと思うが、動きについては要注意だ。法案つぶしを出来る権限を持っているからだ。 岸田首相は、この法案提出をするかどうか問われて、「各党...旧統一教会の反撃が始まるーー政治と宗教の癒着は危険

  • 引き際の美学についてーー菅直人と細田博之

    権力を得たものがどのような幕引きを行うかでその人物の評価が分かれる。舞台俳優のようにかっこよく終わるか、それともボロボロになって終わるか。衆議院議員の菅直人氏が次回選挙には出ず、引退するという。私は市民運動的な活動の中で、極めて珍しいケースかもしれないけれど総理までやらせてもらった。私は永久に市民運動家だから、原発問題に限らず元気なうちは何かあれば今までのスタンスでやれることはやりたいと思っていますよ。自分のことを市民運動家と自称するところが菅直人らしい。引退も伸子夫人と阿吽の呼吸で決めたとか、その心持に清々しさを感じる。 秋も終盤だ、イタヤカエデの黄葉が美しい。衆議院議長を体調不良で辞任したが議員は続けるという細田博之氏、その理由を、原子力発電やエネルギー問題には非常に深く関与してきた。そういうことはな...引き際の美学についてーー菅直人と細田博之

  • 景気は悪いわけではない、物価高騰が庶民生活に打撃を与えている。

    最近は原油価格も穀物価格も落ち着きを見せている。では何ゆえに、物価高騰が続いているのか?大部分の原因は円安である。その円安は、日銀が未だにアベクロミクスの「異次元金融緩和」を継続しているからだ。この数日1ドル150円を突破している。ロシアがウクライナに侵攻する前は110円台だった。単純に計算すれば110円で買えたものが150円出さなければならなくなったということだ。特に日本は食料とエネルギを大量に輸入しているからこの部分は庶民生活を直撃するのだ。 一方、輸出企業は円安で労せずして利益を上げている。その利益を何に使っているかというと、株主還元と内部留保。従業員や下請けへの還元は雀の涙程度だ。自民・公明も経済界と持ちつ持たれつだから見て見ぬふり。 非正規労働者は、自民や公明に投票すべきではない。同一労働同一賃...景気は悪いわけではない、物価高騰が庶民生活に打撃を与えている。

  • 参院本会議の「世耕発言」に与野党から驚きの声

    国会で本格的な論戦が始まった。25日の参院本会議での世耕発言が注目をあびている。「還元という言葉が分かりにくかった。自分で決断せず、検討を丸投げしたように国民に映った。首相が何をやろうとしているのか、全く伝わらなかった」岸田首相と同じ与党の幹部がここまで酷評する裏に何かあるのか? 世耕発言の裏を読むと、①与党幹部として岸田首相に対し叱咤激励した。②補正予算の内容について参院幹事長として数々の提言をしたが無視された故の腹いせ。③本格的に倒閣運動をする可能性をほのめかした。世耕幹事長はそんなに度胸のあるタイプには見えないので倒閣までの覚悟は無かろう。そうすると自分の意見が通らなかったので「俺を無視すると許さぬ」との子供じみた上から目線が妥当なところか。 世耕発言を待つまでもなく、岸田首相の迷走はなんとも困った...参院本会議の「世耕発言」に与野党から驚きの声

  • 「Gゼロ」後の世界ーー米中の覇権争い続きますます混迷が深まる

    イアン・ブレマーが「Gゼロ後の世界」を2012年に著してからもう10年以上過ぎた。Gゼロとは、世界のリーダーになる課題に対応できる、単一の国または永続的国家連合が存続しない世界秩序をいう。もっと簡潔に言えば、「誰もリーダーにならない、あるいはなれない」である。 G7というのは、アメリカ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、日本である。アメリカが唯一リーダーになろうとしているが世界NO1だった面影はない。単独で世界を取り仕切る力はもうない。警察官など無理なのだ。G7は何とかまとまるが、中国やロシアが入るG20は対立が激しい。アメリカの衰退と中国の勃興を横目でにらみながら、再びロシア帝国の再興を夢見ていたのがプーチンだ。案の定、ウクライナに侵攻した。しかしこれは悪いくじを引いたようなものだ。 ここにきて...「Gゼロ」後の世界ーー米中の覇権争い続きますます混迷が深まる

  • 岸田首相の演説「経済、経済、経済」と連呼すれば良くなるのか?

    臨時国会が始まった。岸田首相の所信表明演説からスタートしたが、案の定期待外れ。「経済、経済、経済。私は何よりも経済に重点を置いていく」税収増により減税や給付金で還元するというのだが、これから検討するようなので国民の手に渡るのは何時のことやら。議場内から、「増税、増税、増税」のヤジが飛んだという。 財源の裏付けのないまま防衛費増や少子化対策などぶち上げたが、また国債でというわけにもいくまい。最終的には増税せざるをえなくなる、もしくは減額だ。であるならば必要最低限の給付金で対応し、あまりバタバタしないほうが良い。税収増と言っても物価高騰による消費税収増によるもので腰を据えてやるなら消費税の減税だ。 物価高騰対策として「円安是正」をなぜしないのか?為替介入などでは焼け石に水、「ゼロ金利の解消」が本筋の政策。日銀...岸田首相の演説「経済、経済、経済」と連呼すれば良くなるのか?

  • 秋と言えば、食欲の秋かそれとも読書の秋?

    秋と言えば何を思い出すかと大学生に聞いたところ、①食欲の秋②読書の秋③スポーツの秋、④睡眠の秋⑤芸術の秋と答えた。なかなか健全である。④に睡眠の秋と答えているのが気になるが。 自宅から車で30分ぐらいのところにあるピザの美味しい店へ。石狩湾を望む高台にある。窓から見える対岸には小樽方面が。次の和歌が思い浮かぶ、見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ藤原定家  ホタテのピザ大変美味しかった。花より団子ということだろう。 ホタテ騒動はどうやら落ち着いたようで、スーパーなどの値段はあまり下がっていない。今年はすじこの値段が下がっている。昨年加工業者が沢山仕込んだせいで今年はその在庫があるかららしい。 ヤマボウシが色づいている 今年の秋バラは今一つ。夏の暑さの後、長雨と急激な気温低下のせいだろう。ピザを...秋と言えば、食欲の秋かそれとも読書の秋?

  • 経済界の劣化が進んでいる(経団連・関経連)ーー国家・国民目線の喪失

    経済界を取り仕切っているのは「経団連」で、関西には「関経連」がある。今の経団連の会長は住友化学会長の十倉雅和氏だ。9月に少子化対策や社会保障財源として何が必要か問われて、「消費税の増税から逃げてはいけない」と発言した。国民が物価高騰で苦しんでいる時に言うべき言葉かとネットでは大ブーイングが起こった。関経連の会長は住友電気工業の会長の松本正義氏だが、「PB早期達成のためには消費税率18%程度への引き上げが必要」と提言。PB(プライマリーバランス)ーー財政の収支均衡これらの発言を聞いていると、経済界の指導者たちに「国家・国民と共に歩む」という視点が決定的に欠けている。輸出企業にとって消費税の増税などは痛くもかゆくもない。かえってプラスだろう。彼らの目は株主の方しか向いていない。だから社員の給与も十分上げず、下...経済界の劣化が進んでいる(経団連・関経連)ーー国家・国民目線の喪失

  • 保守の立場と脱原発は両立する。ーーいつまでも原発にしがみつくな!

    2014年、福井地裁の裁判長として関西電力大飯原発3,4号機の運転差し止めを命じる判決を下したのが樋口英明さん。その樋口さんの言葉が胸に響く。(朝日新聞)「原発推進=保守、脱原発=革新」という見方も先入観です。福島原発事故で今も立ち入りが許されない。帰還困難区域がある。国土の一部を失ったに等しいということですよ。豊かな国土を守り、次の世代に受け継いでいく。そんな本当の保守の精神があれば、脱原発へ容易に踏み出せると思います。 私も全く同意見だ。ただ、現実論として即座に脱原発は難しい。風力や太陽光による再エネルギーの比率をもっと上げなければならない。さらには省エネ技術の推進もスピードアップが必要だ。明確な「脱原発」の意志を持って着実に具体化していく実行力が問われる。 樋口さんの次の指摘も鋭い。日本の海岸沿いに...保守の立場と脱原発は両立する。ーーいつまでも原発にしがみつくな!

  • イスラエルとハマスの戦争は長引けばさらなる紛争が

    ハマスは、パレスチナ・ガザ地区を実効支配するイスラム主義武装組織だ。1987年創設以来イスラエルと武力抗争を続けている。それにしても、今回のハマスのウクライナへの攻撃は過去に例を見ないものだ。頑丈な壁を打ち破り、壁を越えて侵入し多くのユダヤ人を殺害・誘拐した今回の作戦は従来のハマスの力からかけ離れている。ハマスの陰にいるのは、レバノンの武装組織ヒズボラかそれともイランか? 虚を突かれたウクライナは、怒り心頭だ。ガザ地区北側から軍事侵攻を図るようだが、もしそうなれば泥沼の戦いになるだろう。ハマスはモグラのように地下道を網の目のように巡らせているという。一筋縄ではいかないのだ。 やはり役に立たない国際連合。軍事衝突の中断を促す決議案が否決されたからだ。日本や中国など12か国が賛成、英国とロシアが棄権、常任理事...イスラエルとハマスの戦争は長引けばさらなる紛争が

  • この20年間所得を延ばすことが出来なかった責任はだれにあるのか?

    日本の2022年一人当たりGDP(国民総生産)は33854ドル。20年前の2003年は35410ドル。しかしこんな国も珍しい。20年間所得が増えないのだ。その責任はだれにあるかと言えば、ほとんどの期間与党だった自民党だ。国民所得を伸ばすことの出来なかった政党が、この国を支配し続けているのは異常としか思えない。 その上、第二次安倍政権以降「異次元金融緩和」と称して日銀が国債を買いまくったが、結局残ったのは借金の山。自民党に、この国をかじ取りする気迫も能力もないということか。(ただ言い訳と目先を変える能力は優れている)自民党劣化の大きな原因は、指導者の高齢化と固定化だと言い切っても良いだろう。森元首相(86歳)、麻生太郎(83歳)、二階俊博(84歳)、細田博之(79歳)安部派のオーナーを気取ったり、岸田政権の...この20年間所得を延ばすことが出来なかった責任はだれにあるのか?

  • 戦争の愚かさーーー谷村新司の「群青」を聴いて

    この数日、谷村新司の「群青」を聴いている。(この歌は、映画「連合艦隊」の主題歌だった)いま改めて聴くとこの歌の深さがじわりと伝わってくる。一番の後半部分が好きだ。手折れば散る薄紫の野辺に咲きたる一輪の花に似てはかなきは人の命かせめて海に散れ思いが届かばせめて海に咲け心の冬薔薇 冬の薔薇(2020.11.9) 人間はなぜ戦争をしてしまうのか?息子たちを戦場に送り出した父母の思いはどうだったのか?谷村新司が問いかけてくる。2番の後半部分に父母の思いが伝わってくる。君を背負い歩いた日の温もり背中に消えかけて泣けとごとく群青の海に降る雪砂に腹這いて海の声を聞く待っていておくれもうすぐ還るよ もう秋も終盤だ。来月になれば突然のように雪が降りだす。しばし花たちの声を聞こう。アスター(ギリシア語で星を意味する) 樹々も...戦争の愚かさーーー谷村新司の「群青」を聴いて

  • 木原防衛大臣は罷免に値するーー自民候補の応援で失言

    衆院長崎補選4区に木原稔防衛大臣が応援に入った。(警察官僚への圧力があったと言われる木原氏とは別人だ、ややこしい)長崎4区には海上自衛隊の佐世保基地があり約5700人の隊員がいる。 自民党候補の応援で、野党が防衛費の増額に反対していると指摘して、私はそういう方に佐世保の代表になって欲しくない。(自民党候補)をしっかり応援していただくことが、自衛隊並びにその家族のご苦労に報いることになり、佐世保の発展にもつながっていく。この発言のどこが問題かと言えば、自衛隊法では隊員の選挙権の行使を除く政治的行為を制限しているように、特に政治的中立性が重視されている。自衛隊のトップが特定の候補への投票を呼び掛けることは、明らかに政治的中立性を侵しているからだ。 野党からの批判に対して例の如く、「もしそういう誤解を生むという...木原防衛大臣は罷免に値するーー自民候補の応援で失言

  • 岸田内閣の支持率下落が止まらないーーーどこに原因が?

    下げ止まり感のあった岸田内閣の支持率下落が止まらない。10月に入ってメディア各社軒並み下がった。時事通信26.3%(−1.7)、朝日新聞29.0%(−8.0)、読売新聞34.0%(−1.0)、共同通信32.3(−7.5)、産経・FNN35.6(−3.3)ネットウヨク界隈、特に安倍シンジャの一群は、声高に岸田批判を繰り広げている。LGBT法案を通したことをまだ根に持っているようだ。それで岩盤支持層が離れたという主張をしている。しかし、彼らが自民党の岩盤支持層かと言えばそんなこともない。ただ声が大きいだけだろう。 誰がつけたのかわからないが「増税メガネ」というあだ名がジャブのように効いている。特にインボイス制度の施行は零細中小事業者を直撃した。彼らは今まで何が何でも自民党を支持して来たから、裏切られた思いだろ...岸田内閣の支持率下落が止まらないーーーどこに原因が?

  • 時代遅れの「連合」芳野体制ーーーもはやイデオロギーの時代は過ぎた

    「連合」会長の芳野友子氏はもう少し柔軟な発想をする人かと思っていた。ところが頑なに「非自民・非共産」を唱えている。労働者の生活向上を目指すためにはどうするか、という視点がすっぽり抜け落ちている。ある時は自民党にすり寄り(麻生や茂木の古狸に会食を誘われていそいそと出かけているようだ)ある時は上から目線で国民民主や立憲民主に圧力をかけている。 そごう・西武の労働組合が決死の覚悟でストを打った時に、連合はどの程度の支援を行ったのか?他のデパートの労働組合が支援の声を上げたのにだ。最近では埼玉県県議会が「働く女性を家に縛り付ける」条例案を作ろうとした。全国から反対ののろしが上がり間一髪で条例案は取り下げられた。この時も「連合」はどのように動いたのか? 「労働者の生活を守る」ひいては「国民の生活を守る」という意識は...時代遅れの「連合」芳野体制ーーーもはやイデオロギーの時代は過ぎた

  • 細田衆院議長を見て思うーー晩年の美学とは

    名利に使はれて、閑かなる暇(いとま)なく、一生を苦しむるこそ、愚かなれ。兼好法師名誉や利益のために生きている人は、しずかな自分の時間をもつことができない。それで一生を終わるなんて愚かなことだ。 安倍首相が総理在任中、安倍派の国家老として支えたあたりが細田議長の持ち味が出た時代か。議長職は荷が重く、辞退して島根で余生を送った方が良かったのではなかろうか。宍道湖のほとりに居を構え、大山をながめて暮らせば豊かな晩年を送れただろうに。赤とんぼじっとしたまま明日どうする渥美清このフーテンの寅さんのまなざしに人生の深さを感じる。 今の細田議長は、国民のほとんどから袋叩きにあって四面楚歌。ふるさとの出雲の人たちが温かく迎えてくれるかどうか、やや疑問だ。私がかって仕えた尊敬する上司は島根県津和野生まれだったが、「かばちた...細田衆院議長を見て思うーー晩年の美学とは

  • 恥と誇りを忘れた日本人ーー細田衆院議長のようにはなりたくない

    「衣食足りて則ち栄辱を知る」管子(衣食が十分満たされれば、名誉や恥辱に心を向けるようになる)衆議院議長という職は、三権分立のシステムの中では首相、最高裁判所長官と同等の重みをもつ。ところがこのところの細田議長の振る舞いは、何とも情けない。恥も誇りも忘れて、すべて問題無いの発言、何でそんなに議員の職にこだわるのだろう。 薔薇(アプリコットキャンデイ)今年購入したバラで、最初はあまり元気がなかったが(暑かったせいだろうか)、このところ良い状態に。 人は、おのれをつづましやかにし、おごりを退けて財をもたず、世をむさぼらざらむぞいみじかるべき。昔より、賢き人の富めるはまれなり。兼好法師このところテレビに映る日本人(特に政治家)の表情から「凛としたところ」が薄れてきたように思う。細田博之、麻生太郎、鈴木宗男など高い...恥と誇りを忘れた日本人ーー細田衆院議長のようにはなりたくない

  • 札幌五輪と大阪万博は白紙に戻すべきだ

    30年冬季五輪の招致を目指して来た札幌市とJOCが断念、目標を34年以降に変更すると発表した。スポーツ界と経済界は乗り気のようだが、札幌市民も道民も半数以上がしらけ切っている。当然だ。東京五輪の二の舞はしたくない。34年以降も目指す必要はないだろう。 一方の大阪万博も状況は厳しい。まず予算規模が当初よりも1.8倍ふくらんで2300億円になるという。(自前でパビリオンを立てる参加国も一けた台のようだ。とても万国などとは言えない)建設費は国、大阪市・府、経済界で3等分する。結局国民負担が増えることになる。だんだん、東京オリンピックと似たような展開だ。 当初は鼻息の荒かった維新の会だが、このところの発言には力がない。政府に責任転嫁するような発言が目に付く。このような対外交渉に手慣れた電通が、東京五輪で味噌をつけ...札幌五輪と大阪万博は白紙に戻すべきだ

  • どうなっているの?自民党埼玉県議団の頭の中は。

    自民党埼玉県議団が、県虐待禁止条例改正案を本会議に出そうとした。ところがその中身は、子供を守ることに名を借りたとんでもない条例。子供のみの外出や留守番を禁止するというのだ。こんな生活実感のない条例を臆面もなく出したものだ。県内外のさまざまな人たちから抗議が広がり、慌てて取り下げを表明した。 自民党埼玉県議会の議員たちは、子育て世代の意見をどこまで聞いたのだろう。もし自分たちの経験から「夫は会社へ妻は専業主婦」という観念に縛られているとしたら時代錯誤もはなはだしい。埼玉県議会は93人中58人が自民党だ(女性は3名のみ)。圧倒的に自民が強い。埼玉県民が古臭い家族観に縛られているとは思えない。明らかに自民党県議団の驕りによる暴走であろう。ただ、埼玉都民と言われるように県議会に関心を持たず「自民党にお任せ」にして...どうなっているの?自民党埼玉県議団の頭の中は。

  • 岸田首相は仁徳天皇の故事に学べーー消費税の減税をすべき

    高き屋にのぼりて見れば煙立つ民のかまどは賑わいにけり仁徳天皇民の家から炊事の煙が立たないことに気が付いた仁徳天皇は、3年間、税の免除をされた。その間、天皇は粗衣粗食に甘んじ、宮殿の屋根からは雨漏りがしたという。その結果、また煙が見えるようになって喜んで詠われたもの。 物価高騰で庶民が苦しんでいるのに、岸田政権は次々とステルス増税(いろいろ化粧を凝らすが一皮むけばやはり増税)ばかり。ついたあだ名が「増税メガネ」最近減税を打ち出しているが、結局大企業向けで「やってる感」ばかり。少々賃上げしても物価高騰が続いているから実質賃金はマイナスだ。年金生活者も今年度は1.9%程度上がっているが物価高騰には追い付かない。(67歳以下は2.2%)BSTBS報道1930 今年度予算で過去最大の税収増が見込まれるが、物価が上が...岸田首相は仁徳天皇の故事に学べーー消費税の減税をすべき

  • ジャニーズ事務所会見での違和感ーーー井ノ原発言に拍手する記者がいた

    先日のジャニーズ事務所の記者会見で、井野原快彦氏が次のように発言した。「この会見は子供たちも見ている。出来る限りルールを守りながら、ルールを守っていく大人たちの姿をこの会見では見せていきたい。どうかどうか落ち着いてお願します」この発言を受け、記者席からかなりの拍手がなされた。ジャニーズ事務所べったりと思しき記者たちだという。質問させてはいけない6人のNGリストも作っていたというから、本当にたいした「株主総会」なみの記者会見だ。 あるがままに咲くシュウメイギク 拍手した記者たちは、子供たちに性加害をくわえた側が子供やルールを持ち出して正義者ぶることに何の違和感も持たなかったのだろうか?もしそうだとしたら共犯者であろう。メディアの重要な役割の一つに「watchdog」がある。権力者が不正を働いていないか、監視...ジャニーズ事務所会見での違和感ーーー井ノ原発言に拍手する記者がいた

  • 日韓関係の今後を展望する

    今年は小渕恵三首相と金大中大統領が1998年日韓共同宣言を結んで25年になる。ところがこの10年来、日韓の間では常にぎすぎすした関係が続いてきた。現大統領の尹錫悦(ユンソギョル)になってから、劇的に改善した。信念を貫く一本気な性格で、酒の席が好きで面倒見が良く、愛犬家としても知られている、という。(私は愛犬家に悪い人はいない?、と思っているから、評価アップだ)バイデン大統領も愛犬家だが、彼の飼う犬は人を噛むらしい。残念だ。一方の岸田首相は、安倍晋三元首相のような「歴史修正主義者」ではなく「状況主義者」だ。原理原則にこだわらない。この点が日韓改善に幸いした。岸田首相の数少ない功績の一つだろう。 「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目となる」ドイツ大統領ワイツゼッカ―日本と韓国とはおそらく2000年以上の付き合い...日韓関係の今後を展望する

  • 政府や自民党の減税大合唱に騙されてはいけない

    このところ政府や自民党から、「減税をする」という大合唱が起きている。税収が上がっているのでそれを国民に還元するというのが理由だが、狙いははっきりしている。そう、「選挙対策」もしくは「内閣支持率アップ」その中身をよく見れば、まさに「羊頭狗肉」羊の頭を看板に掲げておきながら、実際には犬の肉を売るという。欧米では、「葡萄酒売りますと叫びながら酢を売る」 税収が上がっていると言っても物価高騰による消費税収増加と企業収益が好調なことによる。企業収益が好調なのは値上げが割とスムーズにいっているからだ。何ということはない、もとは庶民のふところから吐き出されているわけだ。それを還元すると言うのなら「消費税」を下げるべきだ。そんなことは無理だろう。財務省は一度つかんだ税は絶対に手放さない。 夏ごろから岸田首相に「増税メガネ...政府や自民党の減税大合唱に騙されてはいけない

  • 鈴木宗男的処世術ーー維新を見限って次は何処へ?

    やはりこうなるだろうと予想した通り、日本維新の会の鈴木宗男議員の問題発言がさく裂した。維新の会に無断でロシアに渡航した鈴木議員は、「特別軍事作戦が継続されているが、ロシアの勝利、ロシアがウクライナに対して屈することがない。ここは何の懸念もなく、100%確信をもって私はロシアの未来、ロシアの明日を信じており、理解している」ロシア国営通信社スプートニク配信 ロシア側にいかなる理由があろうとも、隣国ウクライナに無法に侵略した罪は消えるものではない。昨年2月のラインまで即時撤退して停戦交渉に臨むのが筋である。そのように鈴木議員がロシアに主張するならば「骨がある」と見直すのだが、この発言は何だ!いまだに日本の北方領土(国後島)にロシアから「ムネオハウス」を作ってもらった恩義を感じているのか。 維新の会は鈴木議員を除...鈴木宗男的処世術ーー維新を見限って次は何処へ?

  • トマホーク前倒し購入は無駄遣いになるーー国民的合意なし

    防衛省は、射程1600キロのトマホークミサイルを25年度に前倒し購入するという。当初は26年度に最新鋭のものを400発アメリカから購入予定であった。ところが日本側が急がせたせいなのか、現行アメリカ軍が使用している旧式のものだ。このミサイルを保有する目的は、相手のミサイル発射基地などを攻撃できるためとしている。しかし果たしてそんな能力があるのか(総合的に考えて)、疑問視されているのだ。 この計画のいい加減さを元自衛隊海将の香田洋二氏が鋭く指摘している。一口に敵基地攻撃能力と言っても、ミサイルだけを持っていればいいというわけではない。目標がどこにいるのか探し出す能力がなければ意味がないのは言うまでもない。その上で指揮統制能力も必要だ。米軍と攻撃する目標の選定を調整するネットワークをどうするのかという問題もある...トマホーク前倒し購入は無駄遣いになるーー国民的合意なし

  • 秋の声を聴くためには「沈黙」が必要だ

    秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる藤原敏行秋を感じるためには耳を澄ますことが必要のようだ。まずは「沈黙」 マム(洋菊) ジャニーズ問題は極めて不健全な「沈黙」が続いていた。物言えば唇寒し秋の風ところがこのところせきを切ったようにジャニーズ批判。「おぼしきこといわぬは腹ふくるるわざなれば」(思っていることを言わないのは腹がふくれて気持ちが悪い)あの世で吉田兼好はどのように思っているだろう。 シュウメイギク夏のあの暑さはなんだったのだろう?やっと北海道らしい冷涼な空気が戻ってきたようだ。コスモス 秋の薔薇はやや冷涼な空気の中で黙って眺めているのが良い。鳥の声が時々聞こえる。薔薇(ナエマ)薔薇(シーユーインピンク)秋の声を聴くためには「沈黙」が必要だ

  • 晩節を汚す3人の政治家ーー細田博之・麻生太郎・鈴木宗男

    かっては、功成り名遂げたあと、悠々自適の生活を楽しんだものだ。そんな楽しみを知ってか知らずか、権力欲だけは旺盛な政治家が目立つ。 その筆頭が細田衆院議長だろうか。夏前から熱中症などで入退院を繰り返していた。さすがに議長職は辞めるようだが、議員は続けるという。統一教会とのかかわりやマスコミの記者へセクハラまがいなどについて口をつぐんだままだ。地元からも不信の声が上がっているという。当然だ。 失言癖・暴言癖のある麻生太郎自民党副総理も大問題だ。台湾へ行って上から目線で、「戦う覚悟を持て」などと発言。ネットでは、「自分で行ったらどうだ」などと突っ込まれていた。行くわけがない。先日は、連立を組み公明党の幹部3人を名指しして「ガン」だとこき下ろしていたが、何とも礼儀にかけた振舞だ。 3人目は日本維新の会の鈴木宗男副...晩節を汚す3人の政治家ーー細田博之・麻生太郎・鈴木宗男

  • 「歴史修正主義」は軍国への道になるーー岸田・麻生の暴走

    歴史修正主義とは、歴史的事実の全面的否定や意図的な矮小化あるいは特定の側面のみの誇張をする。さらには政治的な意図を持った歴史の書き換えなどを行うやり方。 歴史というのは、勝者による、勝者のための物語、という側面を持っている。それだけに敗者は事実の確認を丁寧に行わなければならない。日本の場合、1945年太平洋戦争に負けてアメリカ軍の占領というところからスタートした。いわゆる「無条件降伏」である。そして日本が独立を回復したのは、サンフランシスコ講和条約と日米安全保障条約が発効した1952年4月28日だ。 占領政策下で、吉田茂という首相を得たことは、日本にとって幸運であったと考えと良いだろう。その懐刀であった白洲次郎の言がなんとも素晴らしい。(今の腑抜けた政治家に彼の爪の垢を煎じて飲ませたいほどだ)吾々の時代に...「歴史修正主義」は軍国への道になるーー岸田・麻生の暴走

  • 未だに経済成長を追い求めるのか?ーー持続可能社会への転換が急務

    この夏の暑さは異常であった。例年より3度くらいは高いと思う。化石燃料をどんどん使い成長を追い求める社会はもう限界に近付いている。「持続可能な社会はどうあるべきか」、十分に議論を尽くしたうえでその方向へ政策転換しなければならない。 岸田政権は、電力や石油業界という業界団体にがんじがらめに縛られている。ガソリンや電力代への補助金という政策は業界団体経由だ。本当に消費者に還元されているかどうかは疑わしい。なぜなら、これらの業界は軒並み増益だ。しかも今までじりじり減少してきたガソリンの使用量が増えている。 日本の最大の弱点はエネルギーを中東やロシアなどに頼っていることだ。この弱点の克服するためには、①節約を含めた省エネ技術の推進②風力や太陽光などの再エネへの転換この辺の政策の推進は、すぐ目に見えて効果が表れるわけ...未だに経済成長を追い求めるのか?ーー持続可能社会への転換が急務

  • 空気の国、日本に最近吹く風は「解散風」

    岸田首相は、解散したくてしょうがないようだ。解散できる権限を持っているのは「俺だけだ」という満足感からか、このところにんまりした笑顔?が目に付く。少し風を吹かせば、与党も野党も議員たちが右往左往する。野党は「受けて立つ」などとわけのわからないことを言っている。政権交代を目指す野党であれば、「国民生活を守るために」を旗印に解散を迫るのが使命だ。 またマスメディアも「提灯持ち」のように「解散だ、解散だ」と煽り立てる。どうしてこの時期に解散をやるのかどうかの是非も論議せず、「瓦版」のようなことばかり。「解散の大義」は何だ、とよく言われるが、そんなものは何もない。この国は「空気」が支配するわけで、何らかの教義に随って行動するわけではない。 「異論をさしはさむ」ことに、勇気がいるような国になりつつある。ジャニーズ事...空気の国、日本に最近吹く風は「解散風」

  • 秋の夜の過ごし方ーーラグビーを見るのもまた良し

    夜というべきなのか未明というべきなのか、この時期の午前4時はまだ暗い。ラグビーサモア戦を見るために4時起き。日本は辛勝だがよく頑張った。 エゾリス今年はクルミが豊作だったのか、動きが活発だ。家庭菜園に自分で埋めてあったクルミを探して食べている。今年はミョウガよく採れる。 独り座す幽篁(ゆうこう)の裏琴を弾じ復た長しょう深林人はしらねども、明月来って相照らす王維奥深いたけやぶのうちここに独り座り、琴を弾じまた息ながにうたう。深い林を世の人々は知らないが明るい月がやってきて私の心と照らし合う。唐の詩人李白は詩仙、杜甫は詩聖、王維は詩仏といわれた。2022,9、22 今年の秋バラは北海道らしい朝晩の寒暖差がないためか、今一つ。2018年9月の画像を引っ張り出した。ザンガーハウザー・ユビレウムスローゼマチルダ秋の夜の過ごし方ーーラグビーを見るのもまた良し

  • 中国とどのような関係であれば良いのか?ーー習政権のみを見ないこと

    福島の処理水問題でまた中国との関係が悪化して来ている。だからといって、お互い頭に血が上って罵詈雑言(ばりぞうごん)の投げ合いはやめたほうがいい。 伊藤忠商事の会長を務め、初の民間出身の中国大使だった丹羽宇一郎氏の言葉が心に響く。「私が中国大使だった時に親しくしていた中国政府の要人がいる。人格識見ともに優れた国際人である。私とは肝胆相照らす仲であった。その彼に、あるときこう言ったことがある。”たしかに戦前の日本は中国にひどいこともしたが、いつまでも過去の出来事にこだわっているよりも、未来志向でいくほうが日中にとってもよいのではないか”外交官としてではなく、中国のよき友人に対する私の率直な意見である。彼の意見も、また外交官ではない彼の本音だった。”私の家族は日本軍に殺された。日本軍はその遺体を戦車で轢いた。あ...中国とどのような関係であれば良いのか?ーー習政権のみを見ないこと

  • 日本の組織が持つ弱点ーーー自民党にその兆候が顕著だ

    「ひとたび組織を作ると家族になってしまうので、それ自体が存続理由を主張する。だから要らなくなった組織を解体できない。これは日本の組織が絶えず持っている問題点」山本七平勝ち戦の時はみんな団結するから強みが出るのだが、負け戦になるとどうしようもない。ズルズルと撤退に追い込まれる。思い切った再組織が出来ないのだ。バブル破裂以降の日本は、いまだに撤退戦の最中だ。 この撤退戦を指揮する自民党は世襲議員ばかりだ。良い知恵が思い浮かばないから、とにかく国債を発行してばら蒔くしかない。庶民は物価高騰で苦しんでいるが、景気そのものは悪いわけではない。人手不足や資材不足が進んでいるのにバラマキでは火に油を注ぐようなものだ。 今の岸田政権を見ていると「とにかくやっているふり」、半年後にどうなったかという検証はどうせやらない。な...日本の組織が持つ弱点ーーー自民党にその兆候が顕著だ

  • 戦争を煽る麻生発言の大問題ーー「公明幹部はガン」

    自民党の麻生副総裁は、福岡市内で講演し、岸田政権が昨年末敵基地攻撃能力の保有を(反撃能力)を明記した安保関連3文書を閣議決定したことをめぐり、次のような発言をした。「公明党は専守防衛に反すると反対。現実をよく見てみろ、と。専守防衛を言い始めた昔と今は違うだろうが。あのころ北朝鮮からロケットやミサイルが飛んでくると想像していた時代か。時代に合わせてきちんとしたことをしないと、ウクライナみたいに日本が戦場になるだけだ。今の公明党の一番動かなかったガンだった、いわゆる山口、石井、北側等々の一番上の人たち、その裏にいる創価学会も含めて納得するという形になって。”報復しますよ”ということを公明党に認めさせている」(朝日新聞) ※この麻生発言から読み取れるのは、日本が国是としてきた「専守防衛」はもう守らないという風に...戦争を煽る麻生発言の大問題ーー「公明幹部はガン」

  • ホタテ騒動を考えるーーー中国は藪をつついて蛇を出してしまった

    藪をつついて蛇を出す余計なことをして、かえって悪い結果を招くこと。 中国の日本の海産物禁輸は、日本をいじめる格好の材料だと思ったようだが。処理水が放出されている福島沖の海産物は今のところダメージが少ない。日本国民は比較的冷静に対応しているようだし、逆に支援の動きもある。とんでもないとばっちりを受けているのが北海道産のホタテだ。福島沖で放出した処理水は海流の流れでアメリカの東海岸の方に行く。だからほとんど処理水は関係ない。しかし中国への輸出が圧倒的に多かった。それだけに被害は大きい。もっとも海産業者はホタテで今までに利益を出していたから何とか乗り切れるだろう。政府の対応策などを待っていたらいつになるやら。当面生産調整で乗り切るべきだ。 逆にこれから痛手を被るのは中国の漁業や海産物加工業者だろう。中国と日本と...ホタテ騒動を考えるーーー中国は藪をつついて蛇を出してしまった

  • 不寛容な社会を生きやすくーーたまには贅沢も

    いまは不寛容な時代だろう。不満が満ち溢れている。高度成長していて家計に余裕があり、それこそ「明日は今日よりよくなる」という気持ちがあふれている時は寛容になる。もう一度そんな時代が来るとは思えないが、社会の在り方を立て直す必要がありそうだ。 朝早く起きた時は、日の出に出会える。最近は5時半頃か。 不寛容ということは、「少々のことを黙って許すことができない」ということだろう。ネット社会になって輪をかけて悪くなった。許すことができない矛先が自分より強い者に向かうのならばまだ健全だが、自分より弱い者に向かう。 薔薇(アルテミス)つるバラだが上へ上へと延びる。それも良いかと思い、そのまま花を咲かせた。 たまに贅沢をするというのも良い。なんとなく心に余裕が生まれる。私は魚の中で「きんき」が好きだし、一番美味いと思って不寛容な社会を生きやすくーーたまには贅沢も

  • ガソリン補助金は何時までも続ける政策ではない。

    ガソリン補助金でガソリン代が少しでも安くなれば、それはそれで嬉しいものだ。しかしこの政策は、ガソリンが急激に上昇した時に緊急で対応すべき政策で長く続ける政策ではない。それを1年以上続けるのは愚策。「アリとキリギリス」の話を持ち出せば、長期的な展望もなく目先楽が出来ればという「キリギリスのあたま」なみ。 物が高くなれば何とか節約して我慢するか省エネを考える。ガソリンをあまり使わない車に乗り換えたり、公共交通を利用するようになる。ところが補助金が出ればそんな努力などしないのだ。まったく「脱炭素」に逆行する。いままでじりじり減っていたガソリン販売量が22年度は増加している。こんな愚かな政策を続けているのは先進国では日本と英国のみだ。「明日は今日よりよくなる」などと寝言を言っている宰相がいるようだが、今のやり方は...ガソリン補助金は何時までも続ける政策ではない。

  • プーチンに勝利させれば世界の独裁者は皆真似る

    プーチン大統領がウクライナに侵攻してからもう1年半が過ぎた。戦線は膠着しているが、じりっじりっとウクライナが領土を奪還しつつある。ロシア軍の精強な部隊はかなり消耗が激しいようで、最近の戦い方は空爆中心だ。お互いに胸突き八丁の段階だ。ここでウクライナ軍に戦闘機を含む高度な武器が供与されれば戦局は一挙にウクライナ側に傾く。 ところが米国は武器供与に関しては、かなり慎重だ。一番恐れているのはロシア対アメリカの全面戦争になることだ。そうならないために、「プーチンに逃げ道を用意せよ」という主張を米国の哲学者ノーム・チョムスキーがしている。そのために「プーチンに手土産を与えよ」と主張する。ウクライナ側からしたら「とんでもないことを言う、われわれは正義の戦いをしているのだ」と言うだろう。 しかし歴史の事実として、「正義...プーチンに勝利させれば世界の独裁者は皆真似る

  • 機能不全に陥った国連ーーその元凶は常任理事国(米・英・仏・露・中)

    国際連合はその発足から重大な欠陥を持っていた。常任理事国5か国がまとまらなければ一歩も前に進まないという点だ。米ソ冷戦が始まるとその欠陥はあらわになったのだが、また再び世界大戦は起こしたくないという加盟国の意志で何とか持ちこたえてきた。ところがロシアがウクライナに侵攻するに及んで、もはや国連はにっちもさっちも行かなくなった。 過去に西側が行ってきた軍事介入にプーチン大統領は激しく噛みついてきた。「軍事力の行使は、その決定が国連で承認された場合のみ合法なのです。そして我々は、国連の代わりにNATOやEUを持ち出す必要はありません」この段階ではどちらかというとプーチンに分がある。しかし彼はこの主張をかなぐり捨ててウクライナに侵攻した。もはや「目糞鼻糞を笑う」類だ。 最近は「グローバルサウス」とかいう言葉が乱れ...機能不全に陥った国連ーーその元凶は常任理事国(米・英・仏・露・中)

  • ジャニー喜多川問題におけるメディアの対応はこれで良いのか?

    ジャニー喜多川問題を掘り下げていくと、日本が抱えている様々な問題点が浮き上がってくる。彼の性癖はずいぶん昔から問題になっていた。この問題に切り込んだメディアは、やはり「週刊文春」であった。もう20年以上前の話だ。ジャニー喜多川側から名誉棄損で訴えられたのだが、週刊文春は勝訴している。ほぼ正しい報道だったのだ。 この段階で、まともなメディアならば調査の上後追い報道をしていればさらなる被害は抑えられたであろう。ところが全くと言っていいほど口をつぐんだ。BBC(イギリスの公共放送)の東京特派員シャイマ・ハリル氏によれば、これがまさに「日本の恥と沈黙の文化」だと指摘する。公然の秘密なのに見て見ぬふりをする。 ジャニー喜多川という異常な性癖の持ち主が、タレント発掘とその売り出し方に特異な才能を有していて、「JーPO...ジャニー喜多川問題におけるメディアの対応はこれで良いのか?

  • 随処に主となれば、立処皆真なりーー今日のよりどころとなる言葉

    8月で80歳になった。しかし振り返れば一瞬だ。まさに光陰は矢の如し。私の現役時代、口下手であまりお世辞も上手ではなかった。ただ、自分の仕事は主体性をもってやるという考えだった。随処に主となれば、立処皆真なりいつ・どこにあっても、やる気になってやるなら、そこが現実に理想の場になる。 薔薇(アルテミス)ギリシア神話の月の女神の名前 母親はこんな私の性格を心配してか、「会社に入ったら大阪勤務を希望しなさい」希望通り大阪勤務になり8年間ほど「大阪の商人道」を勉強した。昭和40年代の大阪はまさに「商売の街」、東京に対する対抗心はすごいものがあった。このところの大阪はどうなんだろう? 薔薇(ジークフリート)花はやや小ぶりになったが元気は良い。 随人観美(ずいじんかんび)「人に随って美を観よ」と読んで、誰の心にもある美...随処に主となれば、立処皆真なりーー今日のよりどころとなる言葉

  • 空気を作ったものは日本を制するーー百田新党はこの閉塞感を破れるか?

    最近、ネットで盛り上がっているのが百田尚樹氏による日本保守党という新党の立ち上げだ。1か月もしないうちに26万人のフオローワーが出来たという。岸田政権によるLGBT法案成立が我慢ならない、ということが契機のようだ。そして必ず呪文のように唱えられているのが「安倍さんだったら」である。 要するにアベ信者による保守派の閉塞感が、百田新党になだれ込んだということだろう。岸田首相は保守と言われる安倍派を何とか取り込もうと林外相を切り、高市早苗や木原防衛大臣などの右寄りを取り込んだのだが、もはやアベ信者は「聞く耳を持たない」ということか。おそらく自民党の支持者が百田新党に流れ込むだろうが、政界再編論者の私からしたら「なかなか面白い展開」だ。自民党にとって代わるなど無理だろうが、蜂の一刺しくらいにはなる。百田教という新...空気を作ったものは日本を制するーー百田新党はこの閉塞感を破れるか?

  • 連合の手のひらにある国民民主党ーー玉木代表はドン・キホーテか

    国民民主党の衆院議員は10人、参院議員は11人だが、そのうちの7人(衆1,参6)は組織内候補だ。母体は、電力総連、電機連合、UAゼンセン、自動車総連。連合が「自民党との連立などまかりならぬ」と言えば、不満はあっても「ハイそうですか」と言わなければならない。母体の顔ぶれを見ればわかる通り、「原発ゼロ」などとはとても言い出せない。 代表の玉木雄一郎は人柄は良さそうだが、権力欲はかなり旺盛のようだ。だから、海千山千と言えば聞こえが良いが「権謀術数のみ」の麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長に踊らされて連立入りを目指した。しかし連合の芳野友子会長から「自民との連立は許さない」と釘を刺されたわけだ。まさにリアルな事実認識が曇っている「ドン・キホーテ」並みの発想か。 その連合も組合員700万人とかいわれるが実際300万票く...連合の手のひらにある国民民主党ーー玉木代表はドン・キホーテか

  • 副大臣と政務官女性ゼロとはーー派閥に振り回される内閣改造だったのか?

    岸田改造内閣は5人の女性閣僚を登用したので、それなりに評価していたのだが。2001年にこの制度が出来て以来、女性ゼロは初めてだという。副大臣・政務官の未経験者を中心に選んだら、結果的に男性ばかりになったということらしい。この話が事実なら、自民党には構造的な問題がありそうだ。 副大臣・政務官54人のうち旧統一教会と接点のあった議員は26人だという。当選3回くらいまでの若手議員は、選挙が強くないせいもあってか旧統一教会から支援を受けているようだ。ALPSでも完全に処理しきれない福島の原発処理水を思い起こさせる。旧統一教会に汚染されていない?議員だけでと思っても、もう無理だということだ。ここまで来れば、「開き直る」しかあるまい。 さらに輪をかけて問題だと思うのは、盛山文科大臣と青山周平副大臣も旧統一教会と接点が...副大臣と政務官女性ゼロとはーー派閥に振り回される内閣改造だったのか?

  • 盛り上がらぬ岸田改造内閣ーー何をやりたいのか?

    小渕優子登用と女性閣僚5人というのを目玉にしたかったようだが、どうも空振りのようだ。小渕優子選対本部長はあい変らず「ドリル優子」の評価がついて回る。女性閣僚の方も世襲議員が3人で、そのうちの一人加藤鮎子大臣は早速政治資金規正法違反の疑い。そのほかの新しくなった大臣たちも派閥順送りだから、実力は分からない。いったい、岸田首相は「何をやりたいのか?」 どう考えても「国民生活の向上」を第一に考えている風には見えない。自民党内の派閥をうまく取り込んで、来年の自民党総裁選の再選が第一の優先事項。本音では茂木幹事長を外したかったようだが、それもかなわず。保守派に気を使って高市留任、菅・二階グループに担がれて対抗馬になり得る河野太郎斬りもままならず。内閣支持率が上がらなければ来年秋までに一波乱あるだろう。 一方の野党の...盛り上がらぬ岸田改造内閣ーー何をやりたいのか?

  • 日本語はテレビ型言語であるーー言語社会学者鈴木孝夫

    私たち日本人は、話をしている時にも文字の大雑把な形が頭のどこかに隠れていて、それが必要なときには顔を覗かせ、話の理解を助けるという複雑な仕組みを使っているということです。ーー鈴木孝夫私もこの説には全面的に同意する。漢字まじりの表記は我々の脳に心地よい。(かって高校の生物の先生が、すべてカタカナで授業をしていたのだが、理解するのに大いに苦労した)今の若い人たちは余りテレビは見ないようだがスマホなどはよく使うから同じことだ。 ユーパトリウム(キク科)秋の七草のひとつフジバカマと近縁。この花が咲き始めると秋を実感する。 最近は小学校から英語を習わせるようだが、どうなんだろう?それより漢字をしっかり覚えさせた方が良いような気がする。一般人が理解できないような英語を新聞やテレビが安易に使うなど、やめてもらいたいもの...日本語はテレビ型言語であるーー言語社会学者鈴木孝夫

  • インフレ定着の恐れが出てきたーーー危機感無き指導者たち

    インフレ(物価高騰)が怖いのは、少々の節約では追い付かないことだ。終戦後の猛烈なインフレを経験した世代は限られる。1945年10月から1949年4月までの3年6か月間で消費者物価指数は約100倍になった。とにかく物がない。あっても異常な高値だ。こんな時代が来ないとも限らない。いやな感じがするのだ。 こんなインフレを招いた主要因は無謀な戦争をしたということに尽きる。戦費を賄うために戦時国債を歯止めなく出した。いまの自民党の指導者たちの精神構造も似たようなものだ。ペギー葉山の「ケセラセラ」だ。「なるようになるさ先のことなど判らない」 アメリカも日本もとにかく見境なく「金融の量的緩和」を行った。FRBはパンデミックの間に、5兆2千億ドルほど市場にばらまいた。アメリカの国民は借金してでも物を買いたいという傾向が強...インフレ定着の恐れが出てきたーーー危機感無き指導者たち

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