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2019/03/31

  • 鹿児島県警の闇を考えるーー重大な民主主義への侵害

    日本全国の警察官の人数は約26万人だ。なかには不祥事を起こす警官も出てくるだろう。そういう事態を想定してどの組織も内部に監察する部隊を持っている。問題は現場サイドでその不祥事を隠蔽しようとしたことだ。 今回の鹿児島県警の不祥事は次だ。盗撮した警官を「泳がせる」と逮捕せずに見逃した。この指示は野川本部長が出したのだが隠蔽が狙いだったのか。それを許せないと感じたのか、県警の上層部(本田前生活安全部長)が外部のメディアに流した。(少しやり方に問題があるが) ここまでならあり得る話だ。問題は鹿児島県警が内部通報者の割り出しにニュースサイトを運営する会社社長宅を家宅捜査したことだ。しかもこの捜査は別事件で捜査に入っていて、本命の本田生活安全部長の通報内容を押収したのだ。そして本田部長を逮捕したという。このやり方は極...鹿児島県警の闇を考えるーー重大な民主主義への侵害

  • 男性と女性では薔薇の好みが違う

    バラのファンは圧倒的に女性の方が多い。男性は大輪系の剣弁高芯咲き、女性は中輪系で丸弁咲きのバラを好む傾向があるという。私が最初に選んだバラは「クイーン・エリザベス」樹高が高く大輪系で堂々としていたから。 次に選んだのが「マチルダ」中輪で丸弁平咲きだが、今ではこの花が一番の好み。マチルダがようやく花をつけ始めた。この咲き初めのころがいい。 2017年6月のマチルダピンクサクリーナも咲き始めた。桜の花をイメージしている。 バラを育てる場合、色の好みも大きなポイント。最初はどうしてもピンク系、バラはピンクというイメージがあるからか。この数年の好みは杏系だ。レヨンドゥソレイユ 石狩の浜に出かけてみると、ハマナスがさかりだ。原種に近いバラも捨てがたい魅力がある。 男性と女性では薔薇の好みが違う

  • 岸田首相に騙された維新馬場代表ーー根回し役が弱いとこうなる

    岸田首相と維新馬場代表はトップ会談を行って、旧文通費の見直しを行うことで合意していた。旧文通費は国会議員に毎月100万円支給されているもので、使い道の公開と余った場合国に返納を義務付ける法整備を行うという内容だ。この間の根回しを行ったのが岸田首相の最側近木原誠二元官房副長官と言われている。維新は藤田幹事長か?(木原誠二と似たタイプだ) ところがこの根回しが十分できていなかったし、ずるさでは自民の方が一枚上手。馬場代表は今国会で成立されるものと思っていたようだが、自民党の浜田国対委員長は時間がないことを理由に先送りの方針。これに対して馬場代表は烈火の如く怒ったが、もはや後の祭りであろう。自民にしてみたら公明がふらふらしていたので維新に保険をかけた。ところが公明のやり方は拳を振り上げるが最後は元の鞘に収まる。...岸田首相に騙された維新馬場代表ーー根回し役が弱いとこうなる

  • 小池対蓮舫の東京都の熱き戦い始まるーー今回の都民の選択は重要だ。

    東京都の知事選は実質的に小池百合子対蓮舫の戦いになる。お互い無所属だが、小池氏を自民・公明・都民ファーストが支援し、蓮舫氏を立民・共産・社民が支援する。小池氏は次のように出馬宣言、もっとバージョンアップさせた東京大改革を進めていく覚悟で出馬を決意した。一方蓮舫氏は、自民政治の延命に手を貸す小池都政をリセットする。 小池百合子知事の狙いは、「裏金疑惑の自民党に抱きつかれるのは困るが、その組織票は欲しい。だからステルスで動いてちょうだい」、というところか。そうはいっても自民党東京都連の会長は萩生田光一だ。裏金のど真ん中にいた。ただでさえ目立つ。一方の蓮舫議員、先制パンチを放ったところまでは出足順調だが、守りに弱いタイプ。今後いろいろディスる(けなす)話が出てくるだろう。どこまで切り返せるか。 お互いの非難合戦...小池対蓮舫の東京都の熱き戦い始まるーー今回の都民の選択は重要だ。

  • 愚かなる巨額損失「農林中央金庫」の大罪

    農林中金が外国債券運用で巨額損失を出した。(農林中金は農林水産業の協同組合の金融事業を束ねる)総資産102兆円のうち有価証券で44兆円運用しているが、USドル建てが53%にのぼる。日本は低金利が続くので、金利の高い米国債などに投資を増やした。しかし昨年3月から米国は急激に利上げした。この利上げで債券相場が暴落。普通はここで外債から撤退するのだがなぜか農中は逆方向に走ったという。これはまったくの人災。理事長は辞任すべきだが、「想定外の金利上昇で2兆2千億の含み損を出した。7千億円の劣後ローンをJAなどに引き受けてもらう」他人事のようによどみなく述べたという。 傘下のJAも運用には苦しんでいるので中金に預けておけばそれなりに配当が出る。このようなもたれあいが「ゆるゆるの資金運用」になったのだろう。各JAは農業...愚かなる巨額損失「農林中央金庫」の大罪

  • 北海道の夏来る――なぜかハラスメントを考える

    ハラスメント(harassment)は、嫌がらせとかいじめという意味だという。この言葉が使われ始めたのは今から30年くらい前からだろうか。それまではこのようなことに「おおらかな」職場が多かったと思う。「おおらか」などと言うと是認しているように思われるが、単に感度が鈍かっただけかもしれない。 北海道はすっかり夏のイメージになって来た。ヤマモミジがいい色合いだ。 近くの雑木林のシナノ木も花をつけている。 中間管理職の人たちの声を聞くと、若い人たちとの対応に苦慮しているようだ。強く叱責するとすぐやめるし、甘やかすと規律が乱れる。嫌がらせやいじめが当たり前の時代を過ごした者からすると気の毒な気がする。次のような言葉がある、「厚情必ずしも人情にあらず、薄情の道忘るるなかれ」人間、叱ってくれる人がいるというのは本当に...北海道の夏来る――なぜかハラスメントを考える

  • 抜け穴だらけの政治資金規正法が骨抜きになった。

    20年以上にわたって裏金作りをしてきた自民党は、糧道を止められると壊滅するとでも思っているのか?「企業・団体献金の廃止」は巣穴にしまい込んでおくびにも出さない。「政策活動費」について少しは前進を見るかと思ったが、今度は骨抜きにしてしまった。「領収書の公開」は10年後だという、しかも黒塗り有りだ。民間では「使途不明金」は経費で落ちず税金を払わなければならない。しかもこのようなことを日常茶飯事で行っている企業はいつかおかしくなる。この骨抜きの手伝いをしたのが日本維新の会。この一連の流れは、時代劇のドラマを見るようだ。「越後屋、お主も悪よのう」悪同士が手を結べばこうなるという見本だろう。 公明党は「パーティ券の公表は5万円以上」を譲らず政権離脱を覚悟しているのかと思ったが、やはり演技か。与党のうまみを十分味わっ...抜け穴だらけの政治資金規正法が骨抜きになった。

  • 「消滅可能性自治体」などという言葉で人を惑わすな。

    有識者でつくる「人口戦略会議」が「消滅可能性自治体」の報告書を発表した。2050年までに20代~30代の女性人口が半減し、自治体の維持が困難になる地域を言うらしい。私の住んでいるところもそのリストの中にあるが、なんとも腹立たしい。30年先の話を一つの指標で、消滅可能性などという言葉で判断すること自体、おかしいし当たるはずもない。そんなレッテル張りをして何が面白いのか?勘ぐれば岸田政権が行おうとしている少子化対策が不人気(結局増税や保険料の値上げになる)なので、少々おどろおどろしい言葉でねじを巻こうとしているのだろうか。 田舎から若者がいなくなるのは、東京などの大都市が彼らをブラックホールのように吸収するからだ。その大都市の出生率が上がればあまり問題は発生しないのだが、残念なことに大都市ほど出生率が低い。全...「消滅可能性自治体」などという言葉で人を惑わすな。

  • 謙譲とは最大の美徳か?ーーー謙譲は時には自信の無さとみなされる

    日本では「謙譲は最大の美徳」と言って評価されることが多い。もう少し具体的に言うと、自分の能力や功績を人前で誇ったりせず、相手を立てることを第一とすること。利害関係の無い日常生活ではこれでもよいだろう。しかしビジネスの世界でこの言葉を真面目に守っていると人に後れを取る。 人は自信満々の人間とビジネスをしたがるものである。ある銀行の支店長が次のようなことを語ったことがある。「融資の相談に来た経営者が帰るときにその背中を見る。胸を張って帰る人は大丈夫だ」肩を落として帰る人は要注意ということだ。ここから類推できるのは、歩き方を変えるだけで人生は前向きに生きられるのではないかということだ。背筋を伸ばして胸を張って歩くように心がけることが大事だ。肩を落としてため息をつくようでは幸運も逃げて行く。 巨人軍が9連勝した時...謙譲とは最大の美徳か?ーーー謙譲は時には自信の無さとみなされる

  • 自民党農林族と農業協同組合(JA)のもたれあいが日本農業を衰退させる

    自民党は農村票を、そしてJAはカネをもらえれば、日本農業がどうなろうと関係ないようだ。「農村社会をどう維持・発展させるのか」という課題を直視しない。最大の問題は、「農業の生産性は、日本全体の労働生産性の3分の1強に過ぎない」ことだ。農業の生産性は1990年から低迷している。なぜかと言うと、「生産調整」いわゆる「減反」で米の作付けを制限したことにより、農家の増収しようという意欲を後退させたからだ。作りすぎて価格が下がるのを防ごうとするわけだが、何かおかしい。 農家を票田としてみた場合、規模の小さな農家が数多くあって政府に補助金をせびりに来るほうが都合が良い。何ともせこい発想だが、これが自民党の農業政策の根底にある。そして似たような発想をしているのがJAもそうだ。農家が自立してJAを頼らなくなったら自分たちが...自民党農林族と農業協同組合(JA)のもたれあいが日本農業を衰退させる

  • 日本人は雑草が好きな国民である

    静岡大学の教授の稲垣栄洋さんの専門は「雑草生態学」である。誤解を恐れずに言えばという注釈付きで「日本人は雑草が好きな国民である」と説かれる。確かに、日本人は雑草を完全に悪い植物だとは見ていない。「あなたは踏まれてもくじけない雑草のような人ですね」というのは誉め言葉だ。このような発想をするのは日本人だけらしい。 デージー(ヒナギク)こぼれだねで増えるので宿根草の扱いだ。雑草と入り混じっているがあまり気にしない。 プロ野球選手は「雑草魂」が好きなようだ。鈴木啓示投手は「草魂」を座右の銘にしていた。ちなみに私は草むしりは嫌いではない。何も考えずに集中できるから雑念を払うのにちょうど良い。 ジキタリスこの花はほとんど手をかけたことが無いのだが今年は立派な花をつけた。何か話しかけているような気もするが良くわからない...日本人は雑草が好きな国民である

  • 残念なトヨタの豊田会長の発言ーー「ブルータスおまえもか」

    トヨタ自動車グループで相次いで大規模な認証不正が発覚した。緊急の記者会見に臨んだ豊田章男会長は、「認証制度の根底を揺るがすもので、自動車メーカーとして絶対にやってはいけないことだ」と述べた。しかしこの後の言葉が良くない。「残念であり、ブルータスお前もか、という感じじゃないか」この言葉を言いたいのはトヨタの車を買ったユーザーだ。「あんたが言うことじゃないだろう」ということ。 利益のみを追求してきた経営者の生きざまが垣間見える。社員の不始末は会長たる本人の責任。いかにも社員に押し付けるような発言は不適切。ここに見られるのは「倫理観の喪失」だ。戦後の代表的な経営者である松下幸之助、本田宗一郎、井深大、稲盛和夫のいずれも高い倫理観の持ち主だ。松下幸之助は、「利益と社会正義との調和」を表明している。私の現役時代(主...残念なトヨタの豊田会長の発言ーー「ブルータスおまえもか」

  • 総選挙は来年になるという説が出てきたーー裏金問題が尾を引きポスト岸田もコマ不足

    岸田総理は「打たれ強い」のか「打たれても感じない」のか、自民党内に困惑が広がっている。衆院3補選や静岡県知事選で自民党が負けてもぜんぜん堪えていないように映る。普通心配事があると食欲がなくなるのだが、夜な夜な会食をこなしている。この人は趣味が「酒と広島カープ」というだけあって酒を飲むと元気が出るらしい。広島には「弥山」(みせん)という美味い地酒がある。 しかしさすがに今国会での解散は見送るようだ。裏金問題が尾を引き、さらには乾坤一擲の「定額減税」も効果なしで、ここで解散を打てば自民過半数割れも有り得る。自民党幹部が寄ってたかって「殿ご乱心」とばかりに羽交い絞めだ。ところが解散だけは何とか阻止するが、だからと言って「岸田下ろし」は起きない。なんとも不思議な政局だ。 自民党の退潮傾向からか、ポスト岸田の面々に...総選挙は来年になるという説が出てきたーー裏金問題が尾を引きポスト岸田もコマ不足

  • 「政治資金規正法」の修正、JNN調査で評価できない7割。

    岸田首相は、公明案を丸呑みし、それでも不安に思ったのか維新の会の案も取り入れた。ところがその修正案たるやモグラの穴のようにあちこちに抜け道を用意している。頭を一つ叩けば他の穴からまた頭を出す。金という糧道を絶たれると自民党は成り立たない。必死になるわけだ。 JNN(TBS系)の世論調査によればこの修正案を評価しない7割だ。それはそうだろう。企業・団体の献金廃止は一切触れず、政策活動費の領主書の公開は10年後だという。二階幹事長が50億円も使ったが領収書無しだ。だから裏金疑惑の温床になった。納税者は領収書は保管し税務署からの問い合わせにはすぐ答えられるようにしている。「なぜ政治家だけが10年後なんだ」と怒るのは当たり前だ。 公明党の強気のわけは自民党と「同じ穴の狢」に絶対に見られたくない。支持母体の創価学会...「政治資金規正法」の修正、JNN調査で評価できない7割。

  • 大胆に行動することの利点ーー東京都知事選を考える

    東京都知事選は小池百合子知事の圧勝かと思われていた。しかし世の中の動きはすぐ変わる。東京15区補選と静岡県知事選はどちらも立憲民主党が推す候補が勝利した。明らかに自民党に逆風、立憲民主に追い風が吹いたということだろう。 東京知事選に慎重だった蓮舫参院議員が動いた。「この国は状況で物事を決める国」ということをよく理解している。そして足を踏み出す時は「大胆に行動する」突破力には定評がある。大胆がもとでおかした間違いは、さらに大胆な行動で容易に帳消しにされる。誰もが称賛するのは大胆な人間である。臆病な人間はだれも評価しない。 一方の小池都知事は動かない。動けないというのが正直なところだろう。下手に動くと「学歴詐称問題」が再燃する。週刊文春がどう動くか見極めなければならない。さらに自民党も「裏金問題」で動きは鈍い...大胆に行動することの利点ーー東京都知事選を考える

  • 現状に満足せず変革も必要だーー不易流行について

    「不易流行」という言葉がある。いつまでも変わらない本質的なものを大事にしつつ新しい変化を取り入れる、ということ。松尾芭蕉はこのことを大事にした。別の言葉で言えば、「昨日の我に飽ける人こそ、上手にはなれり」しかし概して従来通りのやり方を守った方が楽ではある。それではいけないのだろう。常に新しいものを求めるべきなのだ。 利休梅大好きな花だが、北海道では冬越しが難しい。それでも頑張って花を咲かせた。 鶴田浩二(もうこの俳優を知らない人が大部分だろうが)の歌の中のセリフ、「古い奴だとお思いでしょうが、古い奴こそ新しいものものを欲しがるもんでございます」鶴田はこの言葉の後に「どこに新しいものがございましょう」と慨嘆する。この国は民主主義国家のように思われているが、一皮むけばカネが支配する国に成り下がったようだ。「裏...現状に満足せず変革も必要だーー不易流行について

  • 世知辛い世の中だが、「ただより高い物はない」

    このところの物価高騰はじわじわと庶民の生活を痛めつける。そこでなるべき節約しようといろいろ努力する。もう一つの関心事は「健康」とか「化粧品」だろうか。そんなところにタダ(あるいはそれに近い価格)で提供される物やサービスには注意が必要だ。今月から始まった所得減税も岸田政権の支持率アップが狙いだが、こちらの方はすっかりネタバレだ。増税するための地ならしかもしれない。 紅麹事件で問題になったので、健康食品のテレビなどの宣伝は下火になるかと思ったが、そんな兆しはない。「今だと正規価格の50%引きです」などと宣伝する。「だったら最初からその価格で売れよ」と言いたくなるが、ひざなどが痛いとつい手を出したくなる。買って飲んで効かない場合、「半値で買ったからしょうがないか」という消費者の心理的負担を上手く読んでいるわけだ...世知辛い世の中だが、「ただより高い物はない」

  • なんたる茶番劇ーー都内52首長が小池知事に出馬要請する

    都内52の首長が小池知事に3選の出馬要請をしたという。どうせこんな話は自然発生的に持ち上がるわけもなく、小池サイドから圧力がかかったのだろう。提灯持ち(小池知事に要請に行った代表)は長友調布市長だ。東京都には62の市区町村があり、そのうち8割の52の首長が名を連ねたという。62の首長はそれぞれ選挙で選ばれており小池知事に指名されたわけでもあるまい。顔を向けるべきは住民に対してである。逆に言うと名前を載せなかった首長は「腹が据わっている」と言うべきか。 このようなやり方がまかり通っているところに日本の民主主義が根付いていないことを実感する。要するに小池要請文に名前を書かなかったら、どんな意地悪されるかわからないとか予算をつけてくれないとか考えるのだろうか?首長は住民の方を向いて政治を行っていれば怖いものはあ...なんたる茶番劇ーー都内52首長が小池知事に出馬要請する

  • やはり同じ穴の狢だったか公明党

    自民党の裏金問題の改革案が公明党の賛成で決まりそうだという。しかしその改革案の中身はスカスカの上げ底で、あちこちから空気が漏れている。公明党の山口代表は、「自民党と同じ穴の狢と思われたくない」として拳を振り上げたのだが。公明党は本気で政治改革に取り組みのかと期待したが空振りだ。下手なプロレスを見せられた感じである。 狢(ムジナ)とはいったいどんな動物なのかというとアナグマという説が多い。狸にも似ているのだが人を化かす力を持っているという。自民党はさんざん国民を化かしてきたからムジナなんだろうが、公明党もべったり自民党に張り付いて似たようなものだ。自らは創価学会というスポンサーがいるから汚い金には手を出さないだろうが、自民党を裏から支えれば似たようなもの。やはり「同じ穴の狢」と言わざるを得ない。 日本維新の...やはり同じ穴の狢だったか公明党

  • 友に会うーー久しぶりの再会だがあっという間に60年前に。

    コロナも収まって来たので久しぶりに会おうという話が多くなってきた。5年ぶりの東京、とにかく人が多い。それだけ活力があるということか。お茶の水に宿をとり、会合時間まで間があるので神田明神と湯島聖堂を訪ねる。大手町や秋葉原で勤務したのでここはよく知っている場所で懐かしい。湯島聖堂近代教育発祥の地という割には閑散としている。訪れる人は私だけ。  今回は、大学時代に運動部で共に過ごした仲間に会う。5年ぶりだ。私を含めて6名が集まった。昨日何を食べたかはすぐ忘れるが60年前の話はよく覚えている。相あう歯まばらに頭禿し後十年の世味甜酸を語る江戸市河寛斎久しぶりの再会は、歯が何本も抜け、頭もはげた後であった。この十年の世の中の様子を、おもしろいこと、苦しいこと、あれこれ語り合う。 聖橋から神田川と御茶ノ水駅をながめる。...友に会うーー久しぶりの再会だがあっという間に60年前に。

  • 面白くなってきた東京都知事選ーーー小池対蓮舫

    日本の首都圏の知事が大きな議論も無くすんなりと小池3選で決まることに、「なんだかなあ」という気持ちを持っていた。しかし、ここに来て立憲民主党の蓮舫参院議員が東京都知事選に名乗りを上げた。日本の最大都市東京が抱える様々な問題点や課題が、両者の議論で赤裸々にさらけ出されることを期待したい。 小池知事が反自民で登場した時に待望論が沸き上がった。自民党都連を「ブラックボックス」と呼んで何かやってくれるのではないかという期待だ。ところが最近の小池知事はすっかり「先祖返り」して自民・公明の下駄の上に乗ったり乗られたりしている。こういうのを変節というのだろう。もしくは自民党とは「同じ穴の狢」ということか。自民党の「政治とカネ」の体質について大きな怒りはないようだ。 蓮舫議員は反自民・非小池を旗印に、「枠組みにこだわるこ...面白くなってきた東京都知事選ーーー小池対蓮舫

  • まだ解散をあきらめていない岸田首相だが、定額減税も不評のようだ。

    6月から始まる定額減税を給与明細書に記載を義務付けた。前から決まっていたこととはいえ、何とも無粋なやり方だ。さっそくネットでは、「増税メガネ」ならぬ「恩着せメガネ」という言葉が飛び交っている。もともと国民から税金を集めてそれを還元するわけで、岸田さんのポケットから出るものではない。有難く押し頂いて「岸田さんありがとう」、と思う国民は少なかろう。 見えないように社会保険料を少しづつ値上げしているし、食料品や日用品の物価高騰で庶民のふところはもう十分傷んでいる。連合や政府は今年の賃上げが5%を超えたと大合唱だが、中小企業はとてもそこまでいかないだろう。本来は裏金問題に早くケリをつけて物価対策に万全を期すべきだが、毎度定額減税というバラマキ。これで支持率が上がると思ったら大きな間違い。それでも自爆解散に打って出...まだ解散をあきらめていない岸田首相だが、定額減税も不評のようだ。

  • 努力は人に見せるなーーーごく自然に、さりげなく。

    今はどうなっているかわからないが、現役のころ上司が帰るまで帰らないという人が多かった。たいした仕事も無いのだが、仕事をしていますという姿勢を見せるのは大事だと思うのだろう。仕事が山ほどあって帰れないというのは同情するが、帰れるのに帰らないという慣習が大いに問題。日本人の生産性の低い一因でもあろう。(会社の方もそれに気づいて「早帰り運動」というのを推進していたが)アメリカのベストセラー作家ロバート・グリーンごく自然に、さりげなく行動せよ。成果をあげるための努力や練習、からくりは隠すこと。楽々と行動し、やろうと思えばできるという顔をするのだ。いかに大変かを知ってもらいたいという気持ちは抑えよ。大谷翔平は才能もあるのだろうが、どこかで密かに練習を積んでいるはず。そうでなければあれだけの成績を上げられない。 リタ...努力は人に見せるなーーーごく自然に、さりげなく。

  • この国に「格差社会」と「下流社会」を作り出したのは小泉構造改革内閣、岸田内閣も同じ。

    バブル崩壊の後遺症だけだったらデフレ社会が30年も続くことは無い。小泉純一郎と竹中平蔵が組んで「構造改革路線」を推し進めた結果が今の惨状だ。構造改革と言えばいかにも聞こえが良い。しかしその実態は、自民党と経済界が組んで高額な所得を得る人たち中心の社会にしようということだ。その最大の政策が、①非正規労働者の拡大(ブルーカラーから始まったがホワイトカラーにも)今や労働者の4割が非正規労働者で2100万人②会社は株主のものという株主資本主義(経営層と欧米の投資ファンドが最大の受益者) この流れは今も続いている。自民党と経団連を中心とする経済界の癒着の構造を端的に示すのが、「企業・団体の政治献金」今回の政治改革で自民党が絶対に飲めないのがこの部分。財界からの金と創価学会・統一教会という宗教票でがんじがらめ。そして...この国に「格差社会」と「下流社会」を作り出したのは小泉構造改革内閣、岸田内閣も同じ。

  • 静岡県知事選の結果は今後の日本の行方に影響を与える

    川勝前知事の失言による辞任で静岡知事選が行われている。この人は割と本音で話すタイプなのだろう、過去にも失言を重ねている。県庁というのは別の言葉で言うとシンクタンクです。毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたりするのとは違って、基本的に皆さんは知性が高い方たちです。この程度の失言と言ってはお叱りを被るかもしれないが、辞めたことは残念な気がする。私が川勝前知事を評価するのは、リニア新幹線について水の問題で反対していたことだ。このところ工事をしている周辺のため池や井戸などが枯渇する現象が生じている。JR東海は慌てて工事中止を決めている。ある意味で川勝前知事の懸念が証明された形なのだ。 ところがこの問題について、立民・国民推薦の前浜松市長鈴木康友氏と自民・公明推薦の前静岡県副知事の大村氏とで大きなスタンスの違いが無い...静岡県知事選の結果は今後の日本の行方に影響を与える

  • 派閥解体は使命感喪失による必然の流れーー特に宏池会と清和会

    自民党の派閥による裏金作りが露見して追い詰められたためか、岸田首相は「宏池会」解散を決めた。「宏池会」と言う名は、池田勇人が創始者である。高崗のうてなに臥し以て宏池に臨む後漢馬融高楼から広い池を見渡すような余裕のある心持で、いつもあわてず騒がずに政治を行うべし、という意味だ。首相になった池田勇人は「国民所得倍増計画」を発表し、日本の経済成長の原動力になった。「寛容と忍耐」を標語に掲げ「私はウソを申しません」を連呼したのは、前任者が岸信介(安倍晋三の祖父)だったからだろうか。 岸田文雄は明らかに池田勇人を真似している。しかし両者の人間の度量が違うし、池田には「この国を良くしよう」という高い志があった。岸田が宏池会終焉の役割を担うのはそれなりの必然性がある。権力欲だけでこの国の経綸は出来ない。また裏金作りの巣...派閥解体は使命感喪失による必然の流れーー特に宏池会と清和会

  • 加茂川の水、双六の賽(さい)、山法師ーー意のままにならぬもの

    白河天皇は、応徳3年(1086)譲位して上皇となり院政を開始する。白河院政は、堀川・鳥羽・崇徳の3代43年間もこの国を取り仕切った。この上皇をもってしても意のままにならぬものが、「加茂川の水、双六の賽、山法師」だった。なんともささやかな愚痴ではある。 ケマンソウ(タイツリソウ)とプルンネラ いくら権力を持ってもいつかはあの世へ行くわけだから、心穏やかにこの世を楽しんだほうが良いと思う。目に青葉山時鳥初鰹芭蕉目で青い青葉を見る、耳でホトトギスを聴く、舌で初鰹を楽しむ。ホトトギスの鳴き声は「トウキョウトッキョキョカキョク」という風に聞こえる。このところ虫が豊富に出回っているせいか鳥たち(主にカラ類)がエサの催促に来なくなった。カッコウ北海道ではカッコウが鳴くと野菜の苗を植えても良い、と言われている。丁度このこ...加茂川の水、双六の賽(さい)、山法師ーー意のままにならぬもの

  • 上川陽子外務大臣発言の落とし穴

    静岡の県知事選の応援で女性支持者らに演説した際、上川外務大臣発言が論議を呼んでいる。「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」こういう内輪の演説会では熱が入るとつい本音が出る。上川大臣は1953年生まれの71歳だから、ご両親は明治か大正のお生まれだろう。基層にはその時代の価値観が刷り込まれている。 私は彼女よりもう少し上だから発言の主旨はよくわかる。しかし時代の流れがもうこのような発言を許さないのだろう。片山杜秀慶応大学法学部教授が、れいわ新鮮組の重度身障者を論じた文章がある。だが、世は変わりつつある。何しろバリアフリーだ。一切の分け隔ては悪である。少数民族も性的マイノリティも高齢者も子供も、決して退けられない社会の実現。現代の錦の御旗だ。オリンピックがあればパラリンピックがある。身体障害者をサ...上川陽子外務大臣発言の落とし穴

  • 「日本をせんたくいたし申し候」ーーーよみがえれ坂本龍馬

    このところの自民党は一体どうしたのだろう?自らの不始末も自分でつけられない。盟友の?公明党からも三下り半を突き付けられた。アメリカ海軍ペリー提督の率いる4隻の軍艦でびっくりした江戸幕府のありさまである。「泰平の眠りを覚ます蒸気船たった四はいで夜も眠れず」緑茶の銘柄「喜撰」の上ものと「蒸気船」をかけていて大局観のある上手い狂歌だと思う。しかし自民党の裏金議員たちは案外ぐっする眠っているのかもしれない。 今の岸田政権のスタンスは、「顧みて他を言う」孟子答えに窮した時、その問題と関係ないことをいう。自民党が絶対に触れてほしくないのが「企業・団体の献金」と「政策活動費」の廃止である。それでパーティ券の公表金額を今の20万円から10万円にするかどうかという点に矮小化するわけだ。 「水濁れば則ち尾を掉(ふる)うの魚無...「日本をせんたくいたし申し候」ーーーよみがえれ坂本龍馬

  • ちぐはぐな経済政策ーー企業利益は最高水準だが個人消費は伸び悩み

    株価は34年ぶりの最高値をつけ企業業績も歴史的に高水準。ところが1~3月期の個人消費は0.7%の減った。スーパーに1週間に1回程度行くだけでいかに物価が高くなっているかが実感できる。庶民の対応策は節約しかあるまい。企業側もエネルギーや円安を理由に思い切って値上げしてきたが、これからは不用意な値上げをすると消費者の反発を買うだろう。 外食大手ワタミの渡辺美樹会長兼社長は、次のように話す。(家計は)結果として防衛に入っている。値上げは最後の手段にしていかなければならない。この認識は正しい。財界や連合が今年は大幅な賃上げが出来たと自負しているが、これは大手企業に限られる。日本の企業の大部分は中小企業だ。賃上げ5%には届かない。それと年金生活者は節約しか手が無い。あるいは働き続けるか。 安倍政権以来「異次元金融緩...ちぐはぐな経済政策ーー企業利益は最高水準だが個人消費は伸び悩み

  • 野党のリーダーに求められているものーー幅広い勢力と手を結ぶ実行力

    自民党は長年にわたる政権与党に浸りきり、すっかり善悪のけじめの無い政党に堕してしまった。20年以上にわたる「裏金作り」は、少々の反省をしてやり過ごせば何とかなるレベルではない。国民の怒りは簡単には収まらない。こんな時、自民党に代わる政権交代可能な野党の存在が必要なのだ。 ここにきて野党第一党の立憲民主党の存在感がじわじわと増してきている。一部メディアの調査では、次の総選挙の際に投票する比例先に立憲が自民を抜いた調査結果も出てきた。ここで一呼吸おいて考えるべきは、小選挙区をどうするかだ。今のように野党がばらばらに戦っていては一本化した自民・公明には勝てない。模範解答を書くとすれば、「理念や政策に従って連携を図れ」ということになる。しかし、これでは勝てない。 今、立憲民主党に求められるリーダー像は、「理念・政...野党のリーダーに求められているものーー幅広い勢力と手を結ぶ実行力

  • 自民党は改心していないーーー比例投票先立民に抜かれる

    自民党の裏金問題に対する国民の怒りは収まっていないようだ。物価高騰で生活が苦しくなっている中で、「国民は増税、裏金議員は脱税」では当然だ。事ここに及んでも小出しの対応策で逃げ切れると踏んでいるところが自民党のおごりか。思い切って「企業団体献金の廃止」や「政策活動費の廃止」まで踏み込めば評価されるだろうが、そんな気はさらさらないようだ。要するに、ここが自民党の生命線なのだろう。 世論調査について、電話とネットのハイブリッドで行っている「選挙ドットコム」の調査を評価している。5月の調査で驚くような調査結果が出ている。比例投票先で自民党は立憲民主党に抜かれたのだ。(電話調査で)電話調査の数字がおおむね実際の投票行動と近似性がある。ネット調査では6割近くが「わからない」で、尚且つ投票に行かない人が多いからだ。 こ...自民党は改心していないーーー比例投票先立民に抜かれる

  • 介護保険料増加に有効な対策は取られているのか?--健康寿命を延ばす

    介護保険料は趨勢的に増加傾向にあるが、突出して高いのが大阪府だ。大阪府の中でも大阪市、守口市、門真市が高い。1人暮らしの高齢者が全国平均を大幅に上回っているというのがその理由らしい。しかし減額している県(滋賀・鳥取・鹿児島など)もあるからそのまま鵜呑みにできない。 うまく行っている県の話を聞くと、①自治体が実施する健康教室や民間の自主的健康イベントがある。②リハビリを行う医療機関が充実している。③要介護認定を民間の会社に委託せず自治体が行う。要は「健康寿命」を延ばすことに官民挙げて努力しているところは良い結果が出ている。 「健康寿命」は従来から72歳が分岐点と言われていた。しかし75~80歳くらいまで伸ばさないといけないのではないか。昨日は「高齢者運転講習」に行ってきた。地方に住んでいると車の運転は必須、...介護保険料増加に有効な対策は取られているのか?--健康寿命を延ばす

  • 山中鹿之助と曽呂利新左衛門ーーどちらの生き方も有りだと思う

    戦国時代の武将山中鹿之助は、毛利の軍門に下った尼子家の再興を誓った。山の端にかかる三日月を仰いで、「願わくば、我に七難八苦を与え給え」と祈ったという。鹿之助の歌と言われているものがある。憂きことのなほこの上に積もれかし限りある身の力ためさん現役のころ、この歌が好きで、追い込まれたときなどこの歌を口ずさむと前向きになれたものである。 そろそろチューリップも終わり。豊臣秀吉のお伽衆に曽呂利新左エ門という男がいた。(講談や物語では有名だが実伝はさっぱりわからない)頓知頓才で秀吉をやり込めたり喜ばせたりしたという。秀吉にどうしてそんなに可愛がられるのかと聞かれて新左衛門はこう答えた。人はただ、まめで四角で柔らかく、豆腐のように変わらぬがよし古希を過ぎたあたりからこんな生き方も面白いと思うようになった。 忘れな草は...山中鹿之助と曽呂利新左衛門ーーどちらの生き方も有りだと思う

  • どうした自民党、散りゆくものは道義なりけり。

    岸田首相は裏金対応で一生懸命自転車のペダルを漕いでいるようだが前に進まない。よく見ると前輪も後輪もパンクしている。前輪たるべき若手議員はうつろな表情でただ嵐が過ぎ去るのを待っている。ベテラン勢はもぞもぞと夜の会合に精を出す。下村博文や江藤征士郎ら安倍派議員が十数人築地の日本料理屋に集まったようだ。 再発防止策を公明党と協議していたのだが、あまりのやる気の無さに公明党もさじを投げた形だ。「実態解明」がおざなりだから有効な再発防止策など出てくるはずもない。岸田首相は森元首相にいいようにあしらわれてコケにされている。文芸春秋に載ったインタビュー記事では「子供の使い」のレベルが暴露された。森元首相はすでに岸田首相を見限ったということだろう。 花さそふ嵐の庭の雪ならでふりゆくものはわが身なりけり入道前太政大臣嵐の日...どうした自民党、散りゆくものは道義なりけり。

  • 日銀植田総裁は少しスーパーで買い物をした方が良い

    日銀の建物の前を何回か通ったことがあるが、一言で言えば「古色蒼然」。この建物は明治29年(1896年)ベルギー国立銀行を参考にして建てた。外観は古典主義建築で、秩序と威厳を表している。前任の黒田総裁が「威厳と秩序」を壊してから後任の植田総裁もその流れの中にあるようだ。もっと思い切って手を打てばよいのだが、思い切りが悪い。 4月26日に植田総裁は円安の影響を問われて、「基調的な物価上昇率に、今のところ大きな影響を与えていない」かなり不用意な発言だった。もしくは国民生活の実態を把握していないのか?「真実は細部に宿る」と言われるが、現実の国民生活を知るためにはスーパーマーケットへお忍びで行くべきだ。食料品や日常品は3年前に比べて20~30%くらい上がっている。春闘で5%くらい賃金が上がっても追い付かない。まして...日銀植田総裁は少しスーパーで買い物をした方が良い

  • 森と生きるーー木と水と土との間であらゆる生命が育まれる

    森林面積の比率の高い国は、①フインランド(73.9%)②日本(68.2%)③スウェーデン(66.9%)このことは世界に誇ってよいことだろう。雑木林の近くに住んで毎日森の生命たちと出逢えるのは無上の喜び。此の雑木林はおそらく縄文時代から続いているのだろう。特に今の時期が大好きだ。シラカバ・イヌエンジュ・シナノキ・コナライタヤカエデ、ホウノキ、シラカバ、ナナカマドイヌエンジュは芽吹きが遅い。クロツグミ美声である。 政治家の名前を並べてみると、岸田・麻生・河野・森山・茂木など、なんと自然や動植物に関する名前の多い事か。野党でも泉・岡田・野田・枝野・馬場・田村・小池・山本などなどだ。残念なことは森と言う名の政治家がこの国を壟断(ろうだん)していることだ。自然に恥じない政治を行ってほしいものだ。 ムスカリチューリッ...森と生きるーー木と水と土との間であらゆる生命が育まれる

  • 自民党長期政権の終わる時ーー政治の腐敗と国民の経済的苦境

    今の岸田政権は安倍政権の亜流である。背伸びして安倍晋三の真似をしている。それだけに始末に負えない。安倍政権は功罪あるが、安倍晋三がもたらした最大の罪は、「知性への憎悪」である。だからウソをつくことに躊躇しないし、ウソがばれても開き直って自分を咎める人間に逆襲する。岸田文雄はその風貌から善人風に見えるが、隠れた「権力欲」は並外れている。安倍晋三と根は同根、亜流と位置付けるべきだろう。 38年間の55年体制(自民党の成立)が崩壊したきっかけは「リクルート事件」である。要するに政権政党の腐敗だ。何やら今の「裏金問題」に似ているのだ。この時も「秘書が、秘書が」の大合唱だった。1993年には自民党からの分裂組も参加した細川護熙連立政権が成立する。だがこの政権は寄せ集めということもあり短期間(8か月)で崩壊した。 2...自民党長期政権の終わる時ーー政治の腐敗と国民の経済的苦境

  • 維新の凋落、中条きよしがとどめを刺すか?

    日本維新の会の支持率がじりじりと低下している。「野党第1党の座を立民から奪う」と掛け声は大きいが、大阪万博の迷走と不祥事続出が原因だ。衆院の3補選では立憲民主党に長崎と東京15区で完敗。特に東京15区での敗北はダメージが大きいだろう。 ここにきて維新の参院議員「中条きよしの貸金疑惑」が波紋を広げている。法定金利を超える年利60%で知人にカネを貸したのではないかという疑惑。あまり深い関係もない知人に無担保で10百万円もカネを貸すことが驚きだ。中条きよしが「うそ」でヒットを飛ばしたのが1994年、今から約30年前だ。山口洋子作詞、平尾昌晃作曲でなかなか良い歌だった。「折れた煙草のすいがらであなたの嘘がわかるのよ」という出だしで、なかなか巧妙な詞である。釈明会見があったが、なんともすっきりしない。通常ではありえ...維新の凋落、中条きよしがとどめを刺すか?

  • 岸田内閣支持率上昇で困惑する自民党議員たち

    JNN(TBS系)の世論調査によると岸田内閣の支持率が前月比7ポイント上がって29.8%になった。自民党にとって喜ばしいことだと思うが、議員たちの反応は真逆だ。自民党関係者「そんなはずはない」。別の関係者「困るんだよ、どうするんだ解散したら」岸田首相は「疫病神」のような扱いだが、本人は「やる気満々」だという。岸田下ろしが起こって良いと思うのだがそんな動きも無い。9月に総裁選があるからあわてることは無い、ということだろう。 自民党議員大多数のシナリオは9月の総裁選で別の表紙を選んで10月解散だろう。3年前は不人気な菅首相を事実上退陣に追い込んで、岸田文雄の顔で即解散し勝利した。「柳の下にどじょう」は、いるかどうか?石破、河野、小泉はかなり使い古したカードだ。初の女性首相と目される高市早苗や上川陽子も今一つ。...岸田内閣支持率上昇で困惑する自民党議員たち

  • 擬似政権交代で乗り切ろうとする自民だが、国民はそれを許さない。

    各メディアの世論調査によると、「自民・公明による政権の継続」より「立憲民主党などによる政権交代」を望む比率が増えている。政権寄りの産経・FNNの調査でも同様だから国民の怒りは相当大きい。やはり裏金問題で自民党の無責任ぶりにほとほと愛想が尽きたということだろう。それだけならまだしも「物価上昇」が国民生活を直撃している。そんな事を知ってか知らずか、岸田首相は機嫌よく地球の裏側ブラジルへ大名旅行だ。 自民党がこんな時に使う手が「疑似政権交代」だ。自民党の総裁を新しい表紙に変えて支持率が高いうちに総選挙を行うことだ。石破茂、小泉進次郎、河野太郎の定番メニューに最近では上川陽子を持ち出して目新しさを訴える。メディアも視聴率稼ぎのためにこんな動きに加担する。ところが自民党の総裁選は実質的に100万人ほどの自民党員と自...擬似政権交代で乗り切ろうとする自民だが、国民はそれを許さない。

  • 武田信玄と上杉謙信、好みから言えば謙信だが学ぶなら信玄。

    われは毫(ごう)も天下に望みなし。ただ機に臨みて戦うのみ、これがわが分なり。生は生、死は死、これわが守るところなり。上杉謙信武人としての潔さは清々しい。北条氏康と今川氏真の連合軍が武田信玄軍を包囲したため、自給不能の甲斐の人々は塩を絶たれた。武田を潰す良いチャンスとばかり、氏康は謙信に是非とも味方になるように誘った。この時の謙信の言葉がすごい。「信玄と敵対するのはあくまで戦場でのこと。塩責めなど武士のとるべきことではない。ましてや、その苦しみは良民にも及ぶにおいておや。良民をいたずらに苦しめるのは武士の本意にあらず」とこの誘いを拒絶した。そして越後から甲斐へ塩を送り届けた。これが俗に言う「敵に塩を送る」 ジュンベリーが真っ盛り 謙信はすごくわかりやすいタイプだが、信玄はかなり複雑だ。性善説よりも性悪説に立...武田信玄と上杉謙信、好みから言えば謙信だが学ぶなら信玄。

  • 「重荷を負うて遠き道をゆく」ーー家康を考える

    若いころは秀吉や信長の方が好みだった。しかし年とともに家康の方が深みがあると思うようになった。「堪忍は無事長久の基、いかりは敵とおもえ。勝つ事ばかり知って、負けることをしらざれば、害その身にいたる。おのれを責めて人をせむるな。及ばざるは過ぎたるよりまされり」歌が1首ついている。人はただ身のほどを知れ草の葉の露も重きは落つるものかは今の若い人は会社に入ってもすぐやめるという。昔は「石の上にも3年」ということわざがあり3年間はなんとか辛抱したものだ。武道でも「受身3年」といわれ、基礎をみっちり叩き込んだほうが最終的には強くなる。「若いころの苦労は買って出もせよ」ということわざもあった。 最近、パワハラ・セクハラの度が過ぎて批判されたり、任半ばで辞職する地方の首長や国会議員が相次いでいる。何ともお粗末な話だが、...「重荷を負うて遠き道をゆく」ーー家康を考える

  • バイデン発言「日本は外国人嫌いだ」は、案外本音かも。

    バイデン大統領は失言癖で有名だが、失言する時は非公開で映像撮影が無い行事でのケースが多い。今回はアジア系や太平洋諸島系の支持者の会合での発言だ。米国経済が成長している一因はあなた方にあるのです。我々が移民を歓迎しているからです。考えてみてください、中国経済がひどく失速しているのはなぜか。日本やロシア、インドが問題を抱えているのはなぜか。彼らが外国人嫌いだからです。彼らは移民を望んでいません。中国やインドはもともと人口が多いわけだから、移民政策は取らない。ロシアは無謀なウクライナに戦争を仕掛けているからそれが問題。日本だけが「移民を望まない国」だから、この文脈では日本がターゲットということになる。 バイデン発言の真意は何処にあるのかと質問が相次いだようだが、あまり深い意味はないだろう。バイデンは「徳川家康流...バイデン発言「日本は外国人嫌いだ」は、案外本音かも。

  • 法を守らぬものが憲法を改正(改悪かもしれない)したいとは

    自民党の党是は「憲法改正」である。現行憲法はアメリカから押し付けられた「みっともない憲法」だと安倍晋三元首相は発言したことがある。確かに当時の状況から見ればそう捉えてもおかしくない。しかし1946年10月、大日本帝国憲法の改正手続きにより第90回帝国議会で可決されたものだ。GHQのマッカーサー司令官が作ったものではない。 中味の議論をすれば、現憲法は先進的などこに出しても恥ずかしくない立派な憲法である。特に憲法9条は「戦争放棄」をうたっている。(日本から戦争を仕掛けない)そして日本は戦後一貫して「戦争をしていない」。(日本の軍事力は世界でも10位以内。専守防衛に徹すれば十分耐えられる)一体この憲法9条のどこが悪いのか?憲法改正派の狙いは憲法9条を改悪して戦争の出来る国にしたいということだ。戦後と今では極東...法を守らぬものが憲法を改正(改悪かもしれない)したいとは

  • 強者の論理と弱者の論理についてーーようやく新緑の季節に

    行いて得ざる者は、反(かえ)りて諸(これ)を己に求めよ孟子何かしようと思ってうまく行かないという時は、その原因を外に探さないで、自らの能力などの自分の内側を見よ。福田恒存は、これは「勝者の論理」だと言う。このように考える人は少なくて概してうまく行かない原因を他に求める。これが「弱者の論理」。でも、弱者でいる方が気は楽である。何か問題が起きても人のせいにできるから。最近は強者であるべき政治家も弱者になろうとしている。「秘書が秘書が」は聞き飽きましたね。 ようやく北海道にも新緑の季節が訪れた。チューリップも咲き始める。 「強者の論理」を自分勝手に解釈して「結果さえよくなりゃいいんだ」という人もかなりいる。こんな強者の論理は御免こうむりたい。少し視点は違うが、老子の「足るを知る、これを富という」という生き方の方...強者の論理と弱者の論理についてーーようやく新緑の季節に

  • 島根1区補選から民主主義を考える

    島根県は圧倒的保守の牙城、自民党は1度も負けていない。今回、自民党は財務官僚錦織功政氏、立憲民主党は亀井亜紀子氏のガチの対決。自民党の強さは地縁、血縁、利権絡み(特に建設)、そして地方議員への裏金。個人の自由な意志による投票とは程遠い。しかしこのような戦い方が出来なければ自民党は脆い。 亀井陣営は自民との強固な支持基盤である中小企業へアプローチした。ある程度の中堅企業になれば社長の一言で社員が右倣えする時代は過ぎた。社長も自民党のやり方にもはや満足していない。保守地盤への食い込みはある程度功を奏したのだろう。 もう一つ有権者が自立して投票する気になったのは、「全国が注目している」ということだ。その意味で亀井陣営が、「島根を変える、日本が変わる」というキャッフレーズは効果があった。民主主義が根付くためには「...島根1区補選から民主主義を考える

  • 批判的野党がなぜ必要かーー衆院3補選の結果から考える

    権腐10年という言葉がある。花に10日の紅無いように権力は10年で腐敗する、という意味だ。権力は腐敗し、濫用され、誤りも犯す。そんな時にその権力を糺し、とってかわるだけの力量のある対抗勢力が育っていることが必要だ。政権に脅威を与え、政治に緊張感をもたらすからだ。 今回の3つの衆院補選で立憲民主党が勝利を収めたことを素直に喜びたい。自民党の中から裏金問題の徹底的な反省がなされ改革案が出ることを期待したが無理だった。しょせん泥棒に自らを縛る縄をなえということにすぎない。しばしばこの泥棒に近寄る見張り番のようなタイプが日本維新の会であろうか。長崎3区で立憲民主党と日本維新の会の直接対決になったが、立憲が圧勝した。農業や漁業に対する関心や政策は数段立憲が勝る。当然の結末であろう。 東京15区において自民党は候補者...批判的野党がなぜ必要かーー衆院3補選の結果から考える

  • 衆院補選自民が全敗、有権者の良識が立憲3勝に導く。

    衆院の3つの補欠選挙(島根1区、長崎3区、東京15区)で自民党は全敗し立憲民主党が圧勝した。「政治とカネ」の問題に対し厳しい姿勢を貫いていた立憲に支持が集まったということは、有権者の良識に敬意を表したい。政策も大事だがカネや利権まみれで得た勝利などは「民主主義」と程遠い。その意味で法を破っても何ら責任を取らない自民党に有権者が鉄槌を下したと言えよう。 自民党と立憲民主党の直接対決になった島根1区の結果は今後の政局に大きなインパクトを与えるだろう。保守王国と言われ自民党は1度も負けていない。その牙城が崩れたのだ。「自民党にお灸をすえる」レベルではなさそうだ。若い人たちが立憲に投票しているからだ。亀井亜紀子さんは自民の裏金疑惑を批判していたが、農業政策や少子化対策に対しても対案を提示している。(農業の所得補償...衆院補選自民が全敗、有権者の良識が立憲3勝に導く。

  • 北海道の春は一斉にやって来る

    この辺の桜は昨日あたりから咲き始めた。桜も良いがイタヤカエデの花も大好きだ。 エゾムラサキツツジも元気が良いクリスマスローズは今が真っ盛り。 「自分」と「自然」を別のものと考えて対峙させる生き方ではなく、「自分も自然の一部」と考え、そのリズムと流れに身を任せる生き方が、次第に見えてきた。写真家長倉洋海1952年釧路生まれ「地球に謳う」から北海道の春は一斉にやって来る

  • 円安加速に打つ手なしとは情けない

    円安が止まらない。一時156円台まで下落し、1990年以来34年ぶりの円安ドル高水準だ。政府も日銀も「口先介入」は頻繁に行うが、そのほかの有効な手が打てない。ただ、成り行きまかせ風まかせ、「アメリカさん早く金利を下げてください」と神頼みだ。庶民は物価高に苦しんでいるのに円安加速について、「このような状況は無視できる範囲だったのか?」という質問に、日銀植田総裁は、ただ一言「はい」。なんともそっけない。 「疾風に勁草を知る」ということわざがある。困難や試練に遭遇してはじめて、その人の意志や節操の堅固さが分かるというたとえ。強い風が吹いてはじめて風にも負けぬ強い草を見分けることが出来る意から。アメリカの長期金利は4~5%程度で推移しているが、日本は0.8%程度。通常考えればアメリカに資金が流れる。日本も金利を上...円安加速に打つ手なしとは情けない

  • 「政権交代起こってもおかしくない」ーー首相最側近木原発言

    岸田首相の最側近である木原誠二自民党幹事長代理の発言が波紋を呼んでいる。「いま自民党は非常に厳しい。政権交代が起こってもおかしくない状況だろうが、仮にそういうことがあっても日本の政治は、霞が関がしっかりしている」発言の主旨は、政権が代わっても、霞が関(官僚組織)が中核を握り、政策は変わらないということを、言いたかったようだ。木原氏は財務官僚出身だからそう思うのだろうが、岸田首相最側近だけにいろいろ憶測を呼ぶ。 木原発言はある程度当たっている。民主党が政権を取った時に、官僚を敵に回してしまった。鳩山首相は、沖縄基地返還問題で外務官僚から間違った情報を流されたと後で述懐している。今の自民党にしても政策立案能力は殆どない。官僚におんぶにだっこだ。それでも何とか持っているのは官僚の人事権を手に入れたから。岸田首相...「政権交代起こってもおかしくない」ーー首相最側近木原発言

  • ずれている「自治体4割消滅」という分析結果

    人口戦略会議というところが2050年までに自治体の4割にあたる744自治体が消滅する可能性があると発表した。私の住んでいる北海道の町もしっかりとその中に入っている。データーの根拠は20~39歳の女性人口が50%以上減少する自治体をベースにしているようだ。もっともこんなものを見せられても、「だからどうなんだ」と思うだけ。 毎日植物や動物を見ていると、栄枯盛衰、新陳代謝は当たり前だ。過度に増えすぎると自然淘汰される。日本を含めて先進化した国は人口減少の過程に入り始めたということは、この人類もそうなんだろう。そうでなくても、核兵器をどんどん増やしてすったもんだしている世界は、どう考えても正常ではない。 私がいまの町に移り住んだのは自然が豊かだったから。都市の中の便利さを求めるのなら別の選択があった。地方の人口を...ずれている「自治体4割消滅」という分析結果

  • やる気なし自民党の政治改革案

    主要6党の政治改革案が出そろったが自民党はまったくやる気なし。自らの政党が招いた不祥事のはずだが、他人事のようだ。この問題を根から断とうと思ったら次の3つがポイントだ。①企業・団体献金の禁止②政策活動費の禁止③その他の政治団体の透明性確保ところが自民党は、この3つについて見事に✖マークだ。(朝日新聞) 細川護熙政権で首相特別補佐官を務めた田中秀征氏の言葉が重たい。「非常に重大な責任をね、有権者も担っているんです。そもそも政治にはカネがかかるという議論を許しちゃだめだ。そう思ったとたん、政治の腐敗への対抗力がなくなる」田中は1955年に結成された自民党の系譜について、戦争をしなかった人々を中心とした「自由党」の流れを「保守本流」、公職追放を解除され政界に進出した人々が中心の「日本民主党」と定義づけている。自...やる気なし自民党の政治改革案

  • 左利きの高齢者が旅をして感じたこと

    5年ぶりに北海道を離れ大阪と奈良を旅した。確実に実感したことは足腰が衰えたということだ。通常の歩行は問題ないが、階段の上り下りに不自由する。ところが田舎に行けば行くほどエレベーターやエスカレーターの設置が無い。あったとしてもホームの端の方とかにある。私はまだ何とか上り下りできるが、障害を抱えた人にとっては「やさしい社会」とは言えないと思う。 もう一つ感じたことは、急速に機械対応のスピードが速くなっていること。まず飛行機の搭乗がほぼ機械対応だ。今のところを説明のための補助員がいるから良いが、そのうちどうなるのだろう?もともと左利きなので改札口の出入りには不便を感じていたが、カメラなど左利き用は見かけない。箸と鉛筆は小さいころに右利きに直されたので何とか対応できるが、左利きで通した人はかなりストレスがかかるだ...左利きの高齢者が旅をして感じたこと

  • 久しぶりの奈良ーーー瓊花(けいか)に出会えた旅

    奈良を訪れるのは20年ぶりくらいだろうか。今回は法隆寺、唐招提寺、薬師寺を中心にじっくり廻って見たかった。一番の僥倖は、唐招提寺で瓊花の真っ盛りに出会えたことだ。 法隆寺や薬師寺には修学旅行生がひっきりなしに訪れる。その点、唐招提寺は観光化の波に乗り遅れたのが、かえって幸いしている。落ち着いた雰囲気で廻ることができた。 唐招提寺と言えば鑑真だが、芭蕉も味わいのある句を1句を。久しぶりの奈良ーーー瓊花(けいか)に出会えた旅

  • 前原誠司と玉木雄一郎、共に小池にはまった二人。

    教育無償化を推進する会の代表前原誠司と国民民主党代表の玉木雄一郎とはキャラクターが似通っているように感じる。男前だし、なんとなくさわやかな感じを受ける。ただ政治家にとってこのような評価を受けることは必ずしもプラスにはならない。性格に陰影が無いから下心のあるしたたかな政治家に乗せられる。 前原誠司は2017年民進党代表の時に東京都知事小池百合子が代表の希望の党と合流を模索した。だが、性格の良さが出たのか主導権を小池にとられた。順風満帆だった小池だが、あの有名な「排除します」宣言で一転暗転してしまった。希望の党は惨敗、またしても安倍晋三がしたたかに勝利をおさめた。まさに前原がどんぐりになって小池にはまった瞬間だった。東京15区補選における玉木雄一郎の小池への接近は、またもや小池にはまるどんぐりのイメージが湧い...前原誠司と玉木雄一郎、共に小池にはまった二人。

  • 粗にして野だが卑ではないーーこんな生き方があっても良い

    「粗にして野だが卑ではない」これは国鉄総裁だった石田禮助(1886~1978)の言葉だが、なかなか味がある。このような骨太の人物を見かけなくなった。別の角度から見ると「気骨がある」ということか、あるいは「私心がない」。「粗にして野だが卑でもある」という政治家が多くなったが嘆かわしいことだ。 カタクリが咲き始めた。粗にして野ということは「肩の力を抜く」ということかもしれない。人生肩ひじ張って生きているとつらい。粗野の反対語は優雅だが、優雅に振舞うためにはスキがあってはいけない。自然体で優雅に振舞えれば言うことないのだが、高望みはしないほうが良いのかも。 ギョウジャニンニクバターで炒めて最後に醤油をたらして食べる、これが美味い。 久しぶりのたこ焼き北海道産小麦を使用している。道の駅で。粗にして野だが卑ではないーーこんな生き方があっても良い

  • 東京15区補選の結果が政界を揺るがす

    自民党は都民ファーストの会が擁立する乙武洋匡候補に相乗りするつもりだった。ところが乙武候補は5股不倫問題があって、公明党婦人部が猛反対。そんなところに小池百合子氏の学歴詐称問題が再浮上するのを見て、自民党はビビったようだ。推薦せず不戦敗を選択した。小池カードは捨てたということだ。当初楽勝とみられていた乙武候補は、都民ファーストの基礎票をベースに浮動票をどこまでつかめるかが勝負だが、苦戦しているようだ。 現状、頭一つ抜け出しているのが立憲民主党から出ている酒井菜摘候補。江東区議として地道に活動してきた実績が評価されているようだ。共産党は自党の候補を取り下げて酒井候補を応援。さらに令和も応援に回るようだ。2番手争いが日本維新の会の金沢結衣候補と乙武候補。維新は昨年までの勢いがない。やはり大阪万博問題が足を引っ...東京15区補選の結果が政界を揺るがす

  • 小池東京都知事の学歴詐称問題、今回は逃げ切れるか?

    小池東京都知事の学歴詐称問題(カイロ大学)がまた再燃した。今回は小池知事の元側近小島敏郎氏だけにインパクトが大きい。小島氏は環境省の役人だった時にクールビズでつながりが出来て、小池氏が東京都知事になった時に顧問に就任した。今回の告発のポイントは、4年前のエジプト大使館による小池氏卒業証明書の声明のおかしさにある。断定はしていないが、小島氏の言い分は「小池百合子はカイロ大学を卒業していない」。 通常、日本の常識では大学の卒業証書があれば卒業したものとみなされる。ところが一部の国では簡単に卒業証書がカネでやりとりされるのだ。元東京都知事舛添要一氏は、エジプトのあそこの大学っていうのは、適当に卒業証明書を偽造したりするめちゃくちゃいい加減なんですよ。ということは何が起きているかというと、エジプト政府に対して「借...小池東京都知事の学歴詐称問題、今回は逃げ切れるか?

  • 岸田首相への信頼度は地に落ちたーー恣意的な裏金議員処分

    泣いて馬謖を斬る信頼している部下を、規律の厳正を守るために私情を排して処分すること。心ならずも友人や部下を捨てること。馬謖は蜀の軍人。諸葛孔明の最も信頼している部下だった。魏との戦いで馬謖を先鋒として起用したが孔明の指示に従わず大敗を喫した。孔明は規律を守るため馬謖を牢に入れた。 人を処分するということは信頼する部下であればあるほど気が重いものだ。恣意的な判断が入れば処分する側の人格や信頼度が地に落ちる。今回、問題にすべきは、安倍派幹部の中で松野氏と萩生田氏への処分が大甘だったこと。さらには殆どの若手はおとがめなしだ。何故そうしたかというと、9月の総裁選に向けて言いなりになる松野と若手を抑えている萩生田は使い道があるということだ。岸田文雄の頭の中は「自民党総裁の再選」しかないようだ。そのためには6月解散説...岸田首相への信頼度は地に落ちたーー恣意的な裏金議員処分

  • 怒る人が増えてきたような気がする――長谷川岳議員のケース

    北海道選出の長谷川岳参院議員(自民党)がこのところ話題になっている。飛行機の中でキャビンアテンダントの女性をしかりつけているところを目撃した歌手の吉幾三さんの発言から火がついた。長谷川議員の場合、怒りっぽい性格というよりももっと根が深い。参院議員という地位からくる上等国民意識がなせる業だからだ。北海道庁や札幌市の役人を呼びつけてパワハラまがいの行為をしていたことも露見。政治家は役人をバカにし、役人はもっぱら面従腹背だ。 クロッカスとクリスマスローズが元気いっぱい。 怒り方にはいろいろタイプがあって瞬間湯沸かし型。突然怒り出すがあらしが過ぎれば静かになる。怒りすぎたのを反省するのか「さっきは悪かった」などとフォローして来る。怒り始めると段々激高してきておさまりがつかなくなるタイプもある。長谷川議員もおそらく...怒る人が増えてきたような気がする――長谷川岳議員のケース

  • 岸田外交の危うさを一歩引いてみておいた方が良い

    岸田首相が国賓待遇でアメリカを訪問している。米国と仲良くすることは日本にとって良いことだが、度を過ぎて取り込まれることには不安を覚える。外交関係において必要以上の歓待を受けるということは、何か裏があると勘繰った方が良い。まず考えられるのは、岸田首相もバイデン大統領も国内では不人気だ。そこで外交で点数稼ぎをしたいわけだ。もう一つの狙いは軍事面での共同歩調の強化だ。反撃能力を保有し防衛費を倍増して作戦面でも統合を検討するなどとかなり踏み込んでいる。 岸田首相は、米国の信頼のおける友を演出したかったのだろうが、これも度を過ぎると「忠実なしもべ」にしか映らない。「米国は独りではない。日本は米国と共にある。日本は控えめな同盟国から、外の世界に目を向け、強くコミットした同盟国へと自らを変革してきた」日本国内がガタガタ...岸田外交の危うさを一歩引いてみておいた方が良い

  • 今こそ嘉納治五郎の教育論を学ぶべきだ

    この国の教育は、教養や深い洞察力もないまま戦後教育の問題を糺すということから修正が進んでいる。保守的思想から戦前回帰のような傾向がみられる。それも昭和の一時期を睨んだもので明治期の教育論の方が優れている気がする。小学生に道徳教育など教えているようだが、施政者(自民党の裏金議員たち)の方から先に学ぶべきだろう。 明治期の教育論には見るべきものがある。丸屋武士著、「嘉納治五郎と安部磯雄」に嘉納の教育論が紹介されている。善悪正邪を判別する力、正しいことをして満足し、よこしまなることを行って不快を感ずる心、これらの修養は、終生つきまとうところのものであって、中等教育以前にすでに養われる力である。およそ社会の表面に立ちて大なる仕事をなす場合、その人の力は中等教育以後の教育によって養われるものが多いが、普通教育におい...今こそ嘉納治五郎の教育論を学ぶべきだ

  • 議論が出来ない日本人ーーなぜだろう?

    日本人の社会生活において「論争してはいけない」という考えが刷り込まれている。ただ相手の人格を無視した時(相手が大きな失敗を犯したときなど)のみやっていいようだ。これは言葉とそれを言った人の人格が分離していないから、こうなる。アングロサクソンなんかでは、相手の人格に対する言葉と単なる情報に関する言葉と厳格に区別する。「お前は嘘つきだ」といえば、決闘になる。「お前の言ったことは事実と違う」と言えば議論が進む。 しかし日本もぼちぼち世界標準に合わせて行くべきだろう。いつまでも「あいまいな表現」や「なし崩しに対応する」やり方から脱皮すべきだ。すでに日本には300万人以上の在留外国人が存在する。これからも増えて行くだろう。彼らの考え方や生き方を特別視するのではなく、共に生きる感覚を養うことが大事だ。それこそが「多様...議論が出来ない日本人ーーなぜだろう?

  • 政治家の資質に必要なものは「周囲を欺く能力」

    人間と動物とのちがいは、嘘をつくなど「周囲を欺く能力」があるかどうかだと言われている。その意味では自民党の議員さんたちは、極めて「人間らしい」のだろう。裏金作りに励んでも「知らなかった」、「秘書がやった」と開き直る。「権力を持つ」ということは本質的に道徳とは無関係だ。しかし先人は、権力を道徳で縛らなければそこら中に暴君が出現する危険を悟っていた。 道徳教育を声高に叫んで学校教育に導入することに熱心だったのは安倍派だった。歴代の文科大臣はだいたい安倍派から出ている。ところがどうだ、道徳も法も無視して権勢をふるったのは安倍派だった。法律をやぶったことについてのつぐないは、死罪になるにせよ、罪に服することによってできるが、もし人間道徳の根本義を破れば、誰に向かってつぐないえるか、つぐないようがないではありませぬ...政治家の資質に必要なものは「周囲を欺く能力」

  • 「いいものをより安く」の経営戦略から抜け出せるのか?

    戦後の日本が世界第2位の経済大国に上り詰めた経営戦略は、「いいものを安く」であった。人口増加の過程にある時はこの戦略は正解だった。しかしバブルを経験し人口増加も減少に転じると限界が来る。政府と企業は生産性の上昇よりも非正規労働者を増やし賃金を抑制して「人件費を安く」という愚かな政策を推進。 石油価格の上昇や円安によって物価高騰の波が襲ってきて国民の不満が溜まって来た。それをみてあわててバラマキ政策とも思える電気・ガス代補助やガソリン代補助を行った。しかしこれは歯止めが効かず「亡国の大衆迎合策」ともいえる。なかなか止めるわけにいかないのだ。そして価格形成過程が不透明だから電力会社や石油会社に中抜きされていてもわからない。 このところの企業戦略を見ていると、「いいか悪いかわからないもの高く」という方向に舵を切...「いいものをより安く」の経営戦略から抜け出せるのか?

  • 惰性で続けられているレジ袋有料化は見直すべきだ。

    レジ袋の有料化は2020年から始まった。この時環境大臣だった小泉進次郎氏は次のように述べていた。なぜプラスチック素材が世界中の問題となって取り組まれているのか、そこに問題意識を持って一人ひとりが始められる行動につなげてもらいたい。おそらく大部分の消費者は、しぶしぶ「やむを得ないか」と思って従った。確かにレジ袋は減ったが、それが全体に占める割合は知れている。もっと根本的な部分にメスを入れるべきだが、それが進んでいるとも思えない。例えば過剰包装などは何とかならないか。さらには賞味期限切れの食品の廃棄問題。 このレジ袋有料化のキャンペーンはどうもたちが悪い。まず一番の被害者は消費者だ。金額的には知れているが「レジ袋は有料です」と言われたときのむかむか感は精神衛生上よくない。また、2割から3割くらいの店はレジ袋を...惰性で続けられているレジ袋有料化は見直すべきだ。

  • 本当に強いものはやさしいーー自然から学ぶ

    北海道でも豪雪地帯のわが地方も急速に雪解けが進んでいる。いろいろな季節の中でもこの季節が一番好きだ。厳しい寒さをしのいだ植物たちが元気に姿を現してくれる。ただ、この時期心を痛めることがある。一つには野ネズミにかじられた無残な状態の薔薇などを見るとき。二つ目は雪の重さに耐えかねて枝折れした木々を見るとき。 石狩川河畔からピンネシリをながめる 強い植物だなと思うものは、球根類だ。球根に養分を蓄えてじっと春を待つ。無駄に雪や寒さに抵抗しないのだ。バラ類の中で強いなと思うものはつるバラの系統。しなやかに状況に対応する。 水芭蕉 このような姿を見ていると勉強になる。強くなければ生きていけない。やさしくなければ生きている価値がない。プシュキニア本当に強いものはやさしいーー自然から学ぶ

  • 権謀術数渦巻く自民党裏金議員処分劇のドタバタ

    岸田首相、麻生副総理、茂木幹事長の3人組による安倍派つぶし、というのが今回の処分劇の実相。スケープゴード(誰かの責任を転嫁するための身代わり)になったのは、塩谷座長と世耕参院幹事長だ。しいて上げれば下村博文と西村康稔もそうだろう。(もっともこの4人に責任があるのは言うまでもないが)では誰の責任を転嫁しようとしたのか?自分の派閥の会計責任者が立件された岸田首相と陰の安倍派会長森元首相。もう二人上げるとすれば二階元幹事長と萩生田前政調会長。本人たちはまんまと逃げおおせたと思っているかもしれないが、そうは問屋が卸すまい。 今回の処分劇を見ていると、自民党の中で党員の生殺与奪の権限を持っている総裁と幹事長の力がいかに大きいかが分かる。本人に統率力があるかどうかは問題ではない。総裁、幹事長というポストが強大なのだ。...権謀術数渦巻く自民党裏金議員処分劇のドタバタ

  • 時の流れに身をまかせーー日日新面目あるべし

    テレサテンが1986年(昭和61年)に歌ってヒットした曲に、「時の流れに身をまかせ」がある。「時の流れに身をまかせあなたの色に染められ」ラブソングなんだろうが、テレサテンの柔らかい声がもう少し深い人生観を感じさせる。歳をとって考えることは、あるいは生き方は、「時の流れに身をまかせ」である。親鸞流に言えば「ただ念仏のみぞまことにておわします」「万のこと皆もってそらごと・たわごと真実あることなきに」だんだん夜明けが早くなる。目覚まし時計をかけないので起きるのも早くなる。 春眠暁を覚えず、処々啼鳥を聞く。夜来風雨の声、花落つること知らず多少。孟浩然思う存分、朝寝が出来るのは若いうちだ。私のような歳になると、せいぜい6時間も寝れば良いのだろう。クロッカスが元気だ。私たち咲いてますよー、という声が聴こえそうだ。時の流れに身をまかせーー日日新面目あるべし

  • まだ首相の地位に色気があるのか小池百合子の野望。

    東京15区の補選に小池百合子東京都知事の出馬が噂された。しかし実際には自分は出馬せず乙武洋匡氏を推した。その推薦の理由が振るっている。乙武氏は過去に5人の女性と不適切な関係にあったのだが、「二度とそういう過ちを犯さないということで、以来、誠実な活動を続けている」なんとも寛容な姿勢である。あえて15区に都民ファーストから候補者を擁立する理由がよくわからないが、不戦敗をさけたい自民党から頼まれたからということらしい。萩生田自民党東京都連会長に貸を作ったということか? 小池百合子氏がテレビのキャスターから政治の世界に入った時の発言が極めて意味深だ。「永田町にはいろいろ猛獣や珍獣がいらっしゃると聞いたもので、今日はサファリ―ルックで参りました」こんな発言をサラッと言ってのけるところが持ち味でこのスタイルは今も変わ...まだ首相の地位に色気があるのか小池百合子の野望。

  • 国民生活そっちのけ、自民党の主導権争い激化。

    4月に入って相変わらず商品の値上げは止まらない。(消費者物価指数2月対前年比2.8%)食料品や生活用品の値上げでとらえれば10~20%くらいは上がっている。ところが物価対策はそっちのけで、政府・与党内部は裏金議員の処分に名を借りた党内抗争の暗闘が始まっている。 一つ目の核は岸田派(岸田文雄首相と木原副幹事長)なんとしても9月の総裁選は勝ちたいが現状の低支持率では無理。そこで隙あらばと解散を狙う。少々負けても自民・公明で過半数を維持できれば良い、割れても維新もしくは国民民主党と連立を視野に。二つ目の核は麻生・茂木連合。(もちろん茂木が総裁候補だ)岸田氏と茂木氏の中は決定的に悪化している。茂木氏が露骨にサボタージュしているという。突然の派閥解消で麻生氏と岸田氏の仲も悪化。もっとも政治家というのは自分の権勢維持...国民生活そっちのけ、自民党の主導権争い激化。

  • ことばを大切にしたいものだーー万葉集を読む

    言葉というものは時代と共に変わって行く。なるべく美しい言葉を残していきたいものだが、最近の若者言葉にはついていけない。もっともついて行く気も無いのだが。それにしても万葉の和歌には新しい国家誕生の息吹が感じられる。あをによし奈良の都は咲く花の薫(にほ)ふがごとく今盛りなりこの歌は小野老(おののおゆ)が大宰府で故郷をしのんで詠んだもの。 白鳥の渡りが見られるようになった。 石ばしる垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも志貴皇子志貴皇子は天智天皇の第7皇子春の悦びが素直に歌いあげられていて、今の時期にぴったりだ。大好きな歌の一つ。1300年以上昔の人と同じ思いを共有できるとは。 春一番に花をつけるのはクロッカス次いでプシュキニア しきしまの大和の国は言霊の助くる国ぞま幸くありこそ柿本人麻呂遣唐使を見送...ことばを大切にしたいものだーー万葉集を読む

  • 台湾有事は起きるのか?ーー習近平はギャンブラーではない

    2022年に米国のペロシ下院議長が台湾を訪問した時に、中国は強く反発して軍事的な緊張が一挙に高まった。その後も緊張状態は続いているが、一時ほどではない。中国の本音は、出来ることならば軍事力を使わずに、情報戦を仕掛けサイバー攻撃や台湾国内の騒擾を起こして台湾を併合したいと考えている。やむなく軍事力を使う場合は、台湾が独立宣言をしたときだろう。 軍事力を使う場合も米国や日本が参戦しない(或いはできない)手段で慎重に行うだろう。具体的には、日本にある米国の軍事拠点を叩いたり日本の領土に侵攻する(例えば尖閣諸島など)事は、即参戦につながる。よって台湾南部や台北の近くの台北港や桃園国際空港を狙う。(アメリカ軍によるシミュレーションによる)この場合の大きなポイントは米軍が参戦するかどうかだ。日本にある基地を叩かれれば...台湾有事は起きるのか?ーー習近平はギャンブラーではない

  • 自民党が消えてなくなっても何の問題もない

    自由民主党が成立したのは1955年(昭和30年)日本民主党と自由党という保守政党が合同して成立した。これを55年体制というのだが、70年の時を経てこの政党はもはや保守としての矜持を失った。ただただ権力を維持したいがための政党に成り下がった気がする。 20年以上前からパーティ券を利用した裏金作りに励んでいたわけだが、いまだに事の顛末が明らかにならない。汚れていない生きのいい若手から刷新運動が出て来ても良いのだがそんな動きも無い。(そんな動きがあればまだ救いがあるのだが)そこでかなり汚れている執行部が汚れ切った安倍派の幹部を処分するのだという。ところがヘビの生殺しのように煮え切らない処分のやり方だ。こんな状況ではズルズルと9月まで岸田政権が続きそうな気がする。 有権者は選挙のたびに自分の判断で投票したらよい。...自民党が消えてなくなっても何の問題もない

  • 「悪玉コレステロール」という言い方は問題あり

    コレステロールを下げるという「紅麹」が大問題になっている。私も若いころからコレステロールが高いと言われて散々お医者さんに注意されて来た。「悪玉コレステロール」とか、「血液ドロドロ」などと製薬メーカーの売り込みも盛んだ。「運動と食事で努力します」と言い逃れしていたが、還暦のころに、やむなく下げる薬を飲み始めた。飲むと、これがまた劇的に下がるのだ。 コレステロールが高いと言われても何か身体の調子が悪いわけではない。心筋梗塞になりやすいと言われても我が家の家系でなった人はいない。それで薬を飲んだだけでコレステロールがこんなに下がるのは何か不自然。2年ほど飲んでやめてしまった。やめても特に問題なし。その代わりアルコールの量を減らし、肉・魚・野菜をバランスよく食べることを心掛けるようにした。犬との散歩も減量に大いに...「悪玉コレステロール」という言い方は問題あり

  • 「紅麹」は機能性表示食品の問題点を浮き彫りにした

    小林製薬の「紅麹」が大問題になっている。当初は狭い範囲で収束するのかと思われたが、「機能性表示食品」ということから影響する範囲が拡大した。他の食品に添加されていたのだ。この「機能性表示食品」というのがくせ者で、コレステロールを下げるなどと表示され,宣伝されるとあたかも「薬」かと思いこむ。このような紛らわしい扱いは当初の制度設計に問題があった。 「機能性表示食品」は、安倍政権の成長戦略の一環として2015年に開始された。「規制緩和」という魔法のような呪文を唱えて、ゆるゆるの制度設計だった。企業の責任で機能性を表示。消費者庁への届け出だけで、食品ごとの審査が無い。要するに安全性は企業任せだったのだ。国が審査し、食品ごとに消費者庁が許可する「特定保健食品」は、国のお墨付きがある。しかしそれだけ審査も厳しいし、時...「紅麹」は機能性表示食品の問題点を浮き彫りにした

  • 甘く見られた日銀、投機筋にツケいられ円安進む。

    日銀はすっかり甘く見られたようだ。誰からそう見られているかというと「投機筋」という得体のしれない集団。日銀が蛮勇を振るってマイナス金利を解除したのだが、これからも金融緩和基調を続けるとアナウンスしたため効果半減。半減どころか円安方向へ逆噴射だ。33年ぶりの円安水準になってしまった。 さすがに見かねた鈴木財務相が、「あらゆるポジションを排除せずに断固たる措置をとる」と発言。この「断固たる措置」という言葉は、いざとなったら本当に為替介入するという覚悟を示す。当分為替から目が離せない。 この10年来の日本経済の低迷は「異次元金融緩和」による円安誘導が大きな原因。カンフル注射を打ち続けて自力でリハビリする気力・体力を削いでしまった。今の段階は、歯を食いしばってでも金利を引き上げて円高にすべき。四方八方に気を配って...甘く見られた日銀、投機筋にツケいられ円安進む。

  • 二階俊博的生きざまに賛同は出来ないが一部の理はある。

    二階元幹事長が派閥裏金問題の責任をとって次の衆院選に出馬しないという。もう85歳だからいつ辞めても良い年だ。しかし辞めなかったというのは「権力の蜜」に取り憑かれているのだろう。次の選挙に出ないというだけで、政界は引退しないわけだから「政界の寝業師」に徹するわけだ。 質疑応答で、高齢が立候補見送りの理由かと問われると、「お前もその年、くるんだよ。ばかやろう」この二階発言はおそらく批判を浴びるだろう。ただ高齢批判に対する切り替えしとしては絶妙。(言葉使いに問題あるが)アメリカでバイデンやトランプに対して「高齢だから立候補やめろ」と言えば、高齢者に対する差別発言で言った方が批判される。 二階元幹事長には、これだけの混乱を引き起こした責任をとって辞任すべきとの質問であるべきだった。高齢であることを以て批判する場合...二階俊博的生きざまに賛同は出来ないが一部の理はある。

  • 荒れる大阪場所を制した尊富士の意地

    大相撲の大阪場所は荒れる、とよく言われる。今年も大荒れの場所だった。新入幕で幕尻の尊富士が優勝するとは場所前に誰が予想しただろうか?最大の見せ場は、14日目朝乃山との対戦で負傷した後、翌日の千秋楽に出て来るかどうかであった。この段階で2敗の尊富士に対し3敗の大の里が追う展開。もし休場すれば、大の里が豊将龍に勝った場合、優勝は大の里に転がり込む。しかし、負傷後の尊富士の決断が素晴らしい。「人の勝ち負けを待っている場合ではない、休場すれば、一生悔いが残る」(この決断には横綱照ノ富士のアドヴァイスがあったようだ)幸いだったのはアキレス腱断裂ではなかったことだ。靱帯損傷だった。テーピングと痛み止めの注射で対応できた。 青森県五所川原からこれで有名人が3人輩出した。太宰治、吉幾三、尊富士。太宰についてはよくわからな...荒れる大阪場所を制した尊富士の意地

  • 裏金議員への処分は、安倍派幹部(塩谷、下村、西村、世耕)が狙いか。

    このところの自民党の裏金議員への処分問題の迷走は目を蓋う。岸田総理は会長の時に、自派の会計責任者が立件されたわけでかなり責任は重い。茂木幹事長も10年近くにわたって数億円の脱法まがいの政治資金の使用をしていた。処分をする方が泥まみれ・砂まみれなわけだ。 一方処分される方だが、肝心の森元首相は養護施設に避難しているようで、とんでもない狸おやじだ。おそらくお咎め無し。もう一人の狸おやじの二階元幹事長も「音なしの構え」。結構これが不気味なのだ。幹事長の時に政治資金50億円をあちこちにばら蒔いているから、下手な処分をすると逆襲に会う。年老いても「妖刀村雨」の使い手。もう一人金額が大きい割に処分が今のところはっきりしていないのが萩生田光一。安倍派の若手を集めている強みがあるのか?あるいは岸田・麻生と波長が合うのか?...裏金議員への処分は、安倍派幹部(塩谷、下村、西村、世耕)が狙いか。

  • 植物は人間から見られることを求めている

    ローマの神学者であり思想家アウグスチヌスは次のように語る。植物は人間から見られることを求めており、見られることがそれにとって救済である。この文章から感じられるのは、キリスト教の神学者であったからなのか「救い」という面が強く感じられる。日本人が感じるような「山川草木悉皆仏」とは少し違う気がする。ここまで難しくは考えないのだ。 ようやく雪解けが始まり春の訪れが感じられる。雪の下でもチューリップが芽を出していた。 昨年の秋に植えた球根が、厳しい寒さを乗り越えて芽を出しているのを見ると、なんとも愛おしく感じる。クリスマスローズも芽を出している。 このような植物の世界の新陳代謝の繰り返しを見ていると、今の政界の淀んだ空気は何とかならないものか。昔の武士は身体が言うことを聞かなくなったら自ら隠居したものだ。ところが最...植物は人間から見られることを求めている

  • 日本維新の会を問うーーやはり第二自民党か

    日本維新の会は昨年の夏ごろの勢いは無いが、大阪を地盤に侮りがたい力を持っている。大阪の気風は、体裁を気にしないところ(実質主義)と強烈なアンチ東京にある。「身を切る改革」などと言うスローガンは極めて大阪人に受ける。維新を強く支持する50代以下の世代から見れば、維新は「古い政治」の打破を主張する点で「リベラル」と映るようだ。ところがこれはまさに「羊頭を掲げて狗肉を売る」で、看板に偽りありなのだ。 維新快進撃の原動力は、①徹底した上意下達②自民党仕込みのどぶ板選挙、にある。ここから見えてくるのは、リベラルとは程遠い「男性優位主義」のナショナリズムが原点。維新の防衛政策は、「防衛費の増額」、「敵基地攻撃能力の保有」、「自衛隊憲法明記」であるが、自民党よりもさらに過激である。先日も「戦闘機の海外輸出」について公明...日本維新の会を問うーーやはり第二自民党か

  • 政党支持率と比例投票先が何故乖離するのか

    自民党の支持率がつるべ落としのように下がっているが野党(特に立憲民主党)の支持率が上がらないという声を良く聞く。最近の報道各社の調査方法は、電話とネット(スマホなど)を合算して集計している。私はこの方法に疑問を持っている。電話とネットとは分けて数字を出すべきであろう。その点で「選挙ドットコム」の調査方法はかなり民意を捉えていると思う。それと回答者のほうの問題点だが、突然電話がかかってきて「あなたはどの政党を支持しますか?」などと言われれば普通は躊躇する。とりあえず「自民党」と答えておけばよい。自民党が嫌いだと「支持なし」と答えるのが普通だ。野党支持率はどうしても低く出る。 ところが今度の選挙で比例はどの党に入れますか?という質問に対しては比較的素直に答える。そうすると野党への投票先が増えることになる。問題...政党支持率と比例投票先が何故乖離するのか

  • 遅すぎた春、日銀異次元緩和を転換。

    ようやくと言うべきか、あるいはおそるおそると言うべきか、日銀が異次元金融緩和を転換する。植田日銀総裁の役割は、散々食い散らかしたアベクロミクスの後始末をつけることにある。異次元金融緩和によって、円安と株高が進んだが、同時に日本の真の国力は衰退し国民生活も楽にはならなかった。にんまりとほくそ笑んでいたのは、輸出中心の大企業と富裕層であろう。それと忘れてはいけないのが財務省だ。ゼロに近い金利で気兼ねなく国債を発行していたから。 経団連の十倉会長の発言は、何ともお粗末(後半部分)適切な時期に適切な政策を判断した。ようやくカンフル剤によるぬるま湯の時代が終わった。いよいよそこから出て歩き出す。あなたたち経団連がぬるま湯に浸っている間に世界はどんどん前に進んでいる。世界競争力ランキング(ビジネス効率性)はどんどん低...遅すぎた春、日銀異次元緩和を転換。

  • 見事な?「日本的うやむや」の仕方ーー自民党裏金問題

    傘連判状(からかさ連判状)は、室町時代から江戸時代にかけて一揆などで用いられた円環状の署名形式をいう。首謀者が誰かを隠すために用いられた。少し違う解釈すれば仲間意識を共有するためということも言える。これは今でも卒業式の寄せ書きなどで使われている。 今回の自民党の安倍派5人衆は、見事にこの連判状をなぞっている。会合は開いたが誰が議論を主導したか「わからない」。「自分でない」ということだけは、はっきり覚えている。本来は白黒を見極める検察の仕事なのだが、検察はあっさりさじを投げてしまった。ところが検察も議員たちも怖いのは(恐れているのは)検察審査会が「起訴相当」という結論を出すことだ。「違法性の認識があった」とか、「不記載の事実を知っていた」など口が裂けても言えない。この辺は弁護士と綿密に打ち合わせ済みだろう。...見事な?「日本的うやむや」の仕方ーー自民党裏金問題

  • 年寄りはなぜ騙されやすいかーー「誠実性」を高めて乗り切る

    オレオレ詐欺などに引っかかるのは、だいたいが高齢者だ。外形的な要素を考えれば、耳が遠くなってきているから声の認識があやふやになる。「俺だ、俺だよ」などと電話がかかってくると、子供や孫の名前を反射的に聞き返す。相手にしてみたら労せずに第一関門突破だ。 高齢になるとともに性格が変わって行く。他人を信用し利他的に考える「調和性」は年齢とともに高まっていく。相手が困っているような話を聞くと、つい同情してしまうわけだ。しかしこのような好ましい性格の変化に付け入る人間のあさましさは何とも許しがたい。 高齢者心理学の研究者増井幸恵さんによると、長寿と一番関係が深いと考えられているのは「誠実性」です。「誠実性」というのは、几帳面で仕事が丁寧である、約束や人の期待を裏切らない、目標達成のために頑張る、仕事を最後までやり遂げ...年寄りはなぜ騙されやすいかーー「誠実性」を高めて乗り切る

  • 目にはその人が表れるーー写真家は語る

    写真家の繰上和美(くりがみかずみ)の話が面白い。北海道富良野市生まれ88歳。男性は、その人を形成してきた生きざまがより明確に写真に出るんですよ。だからちゃんと生きていないといい顔にならない。美しさは必要なくて人柄が出ればいい。繰上が安倍派5人衆を写真に撮ればどんなものが出来上がるだろうか?「この連中は撮りたくない」と言うかもしれない。その可能性の方が高いだろう。 私から見ても、彼らが国民のために政治生命をかけて戦っている姿にはとても見えない。政倫審の場に出て来て、一番、堂々としていたのは世耕弘成だが、彼が一番悪党かもしれない。真実はほとんど語らなかった。なんとなくおどおどしていたのは橋下聖子参院議員。スポーツ選手だったから政治の世界は場違いだ。辞任して後輩の指導に当たった方が豊かな晩年を過ごせると思うのだ...目にはその人が表れるーー写真家は語る

  • 虚勢を張る日本に未来はないーーアメリカの強さの秘密

    最近の自民党の指導層といわれる人たちの精神の劣化はなんとしたものか。最大の問題点は事実に向き合わないことだ。「嘘をついてもつき通せば何とかなる」という精神の退廃。ヒトラーの名言?「嘘も繰り返せば人々は信じるようになる」の信奉者ばかりのようだ。有権者はぼちぼち目を覚ますべきだろう。 アメリカの再びのトランプの出現は、この国の自分勝手をまた見ることになるのか?アメリカ国民の理性を信じたいが、最後までもつれるだろう。ただアメリカはすごいなと思うことがある。フランスの政治思想家トクヴィルの次の発言だ。米国の偉大さは、米国が他の国より開明的であることにあるというよりも米国が自らの欠点を直す能力にある。 私の若いころは、「日本は資源は少なく国土も狭い。ただ人材だけは磨けば世界に太刀打ちできる」という考え方が主流だった...虚勢を張る日本に未来はないーーアメリカの強さの秘密

  • 脳が無くても植物は感じている

    植物も動物のような反応を示す。一番わかりやすいのはオジギソウやハエトリソウを触ると葉が萎んだような感じになる。次のシロイヌナズナの実験が面白い。NHKHUMANIENCE豊田正嗣埼玉大学教授1日何も触らなかったものと、1日三回触ったものとの成長の差がはっきりでる。 なぜこんな差が出るかというと、触られるということは、植物が動物か虫に食べられると感じて防御反応を起こすため。ここから分かることは、虫がついたらすぐ取り除くのが良い。 土地や作物は農業者やガーデナーの心に反応する、と考える人もいる。私もそう思う。植物が何を欲しているかを見分ける判断は、土地や作物に対する愛情が必要なのだと思う。ようやく雪解けが始まったが、外はまだ雪景色。切り花のチューリップ。 今年の冬は鳥たちにとってエサが少ないようだ。普通はエサ...脳が無くても植物は感じている

  • 参院政倫審で世耕議員、ひたすら逃げ切りを図る。

    網、呑舟(どんしゅう)の魚を漏らす史記法律の網が大まかなため、大悪人や大罪人を取り逃がしてしまうことのたとえ。網の目が粗くて、舟を飲み込むほどの大魚迄漏らしてしまう意。 昨日、参議院で政治倫理審査会が開かれ世耕議員が弁明に立った。期待はしていなかったが、肝心なところは「知らない・記憶がない・秘書に任せていた」のオンパレード。それ以外は本当によくしゃべる。「巧言令色すくなし仁」人間としての徳望は無きに等しい。この人物が参院安倍派の40人を束ねていたというから驚きだ。 和歌山県は自民党の牙城で二階王国だが、参院の世耕弘成は虎視眈々と衆議院への乗り換えを狙っている。二階俊博の力に陰りが出てきた状況で世耕有利なのだが、ここにきて世耕の力も落ちてきた。あの品の無い自民党青年局の懇親会を仕切ったのは世耕氏の元秘書だっ...参院政倫審で世耕議員、ひたすら逃げ切りを図る。

  • 4月の衆院補選、注目区は島根1区ーー亀井亜紀子は自民党の牙城を崩せるか

    4月28日に長崎3区、島根1区、東京15区の衆院補選がある。注目すべきは島根1区だ。島根県の選挙区は細田家、竹下家、青木家による圧倒的な保守地盤だ。しかし細田博之は統一教会絡みやセクハラ騒動で晩節を汚した。細田の後を継いで自民党から出馬するのは、元財務相中国財務局長の錦織功政。 一方立憲民主党から出馬するのは亀井亜紀子氏。津和野藩の家系につながり世が世であればお姫様として遇されていた。自民党的な利権政治からは程遠い清廉な人柄だと見受ける。キャッチフレーズは、「島根を変える、日本が変わる」 当初は圧倒的な保守地盤に支えられ自民党候補優勢と思われていた。しかし細田博之のスキャンダルや自民党議員の裏金問題で、亀井候補優勢の情報が流れている。細田博之、竹下亘、青木幹雄亡きいま、さしもの自民党岩盤支持層が崩壊しつつ...4月の衆院補選、注目区は島根1区ーー亀井亜紀子は自民党の牙城を崩せるか

  • 責任をとるという人がいない国ーー裏金議員に責任を取らせるためには

    法を犯したら責任をとることになる。ところが法に触れなければ、あるいは運よく?見つからなければ責任をとらない。スピード違反などが良い例だ。 そして最近目に余るケースが、自民党の裏金騒動だ。先頭きって走り出したような議員は捕まるが、後続車の何十人かは「ラッキー」といったところだろう。「知らぬ、存ぜぬ」でうそをつき通すつもりのようだ。それとも、「赤信号みんなで渡れば怖くない」と思っているのか。要するに責任をとるつもりは無い。 日本のやり方は、決断の主体はだれだか分からなくして、決断の内容を分散すると、それが民主主義だと思っている。いまだに安倍派の裏金作りを誰が始めたか「わからない」わけだ。このようなやり方が政府においても民間の会社においてもまかり通っている。決定した後で何か問題が起きても「みんなで決めたから」と...責任をとるという人がいない国ーー裏金議員に責任を取らせるためには

  • のたうち回る自民党に再生はあるのか?

    日本神話に登場する怪物にヤマタノオロチがある。頭が八つで尾も八つ、毎年山から下りて来て娘を食べる。自民党の実態は、派閥による連合政権だ。最大派閥の安倍派、麻生派、茂木派、岸田派、二階派が主要派閥で、その他を含めれば八つぐらいになるだろう。(解散したと言っているが名ばかりだ)現状の姿はまさに「ヤマタノオロチ」を連想してしまう。 スサノオの作戦は、クシナダヒメに扮して、八つの甕に酒を入れて酔わせるところから始まる。自民党は派閥パーティと称して10年以上も裏金作りに励んできた。裏金という酒を飲んでいたわけだ。自分から飲み始めたわけでそれだけ罪が深い。その酒が全身に回ってのたうち回っているさまは何とも無様で見ちゃおれない。 自民党が再生するためには、飲み過ぎて正体不明になった首(一つなのか二つなのか)を自ら切り落...のたうち回る自民党に再生はあるのか?

  • 「昭和のやり方」をバカにしても始まらない

    降る雪や明治は遠くなりにけり中村草田男草田男は明治34年生まれ、この句は母校の小学校を昭和6年訪れた時(31歳)詠んだもの。目の前の小学生たちを見て、明治の終わりに通った小学校(東京・青山)のころを懐かしむ気持ちが出たのか。最近、「昭和のやり方」と称して揶揄する(皮肉を言ってからかう)風潮が出てきた。昭和にどっぷりつかった人間からしたら、「今のやり方」がそんなに上等には見えないのだが。 だんだん日の出が早くなって嬉しい。6時を切って来た。 昭和の時代の政治家の遊び方といえば、料亭が主でいわゆるお座敷だ。芸者さんの踊りや三味線を楽しむ。最近の自民党の若手は、懇親会と称してほぼ下着姿の女性ダンサーと一緒に踊るのだとか。どうも品がないね。私から言わせれば「喝!」 ガーベラ―家の外はまだ雪景色。室内園芸を楽しんで「昭和のやり方」をバカにしても始まらない

  • アメリカは民主主義国に踏みとどまれるかーーバイデン対トランプ

    アメリカの大統領選は、予想通りバイデン対トランプの戦いになる。倫理観とか遵法精神の無いトランプの4年間は、民主主義国家といって良いのか疑問符がつくケースが度々あった。バイデンのやり方はトランプよりは穏健で予測可能な政治が続いた。トランプになった時のリスクとして一番大きいのは、「アメリカファースト」で世界秩序を無視することだ。気候変動無視やロシア放任が怖い。トランプは、「プーチンにやりたい放題やるように促す」と発言している。 それにしてもトランプのような人物が共和党の大統領候補に選ばれるとは理解しがたいものがある。いくら欠点が多くても力強い言葉(虚偽かもしれないのに)で引っ張ってくれる人物に票を投じるのだろうか?もっとも日本でも「裏金議員たち」は、記憶にないを連発して逃げまくり、最後には開き直りだ。似たよう...アメリカは民主主義国に踏みとどまれるかーーバイデン対トランプ

  • AI(人工知能)とどう向き合うか。

    AI(artficialintelligence)は人工知能と訳されている。人間の知識、推論、学習能力をコンピューターに託す技術。このところやたら横文字が増えて、そのうえパソコンやスマホが扱えないと「化石人間」扱いだ。「昭和のやり方」などと昭和を揶揄する人たちも出て来て何かと腹立たしい。しかしほどほどに扱えないと「負け犬の遠吠え」になってしまう。 AI研究者のメレディス・ウィテカーの主張は小気味よい。近年のAIをめぐる進展の背景にあるのは、機械学習の新たな科学的技術などではなく、データーとコンピューターの計算資源が少数のアメリカのテック企業に集中している現状であり、彼らや中国によるAI市場の支配です。つまり、最近の現象が意味するのは、AIの看板をかぶったテック企業の支配力なのです。彼女はグーグルの研究部門...AI(人工知能)とどう向き合うか。

  • 企業献金が社会貢献だとは笑わせる

    岸田首相は、「会社にも政治資金の寄付の自由が認められる」と主張する。一方の野党は全面禁止を要求している。それでは企業側はどのような理由で献金するのか?経団連の十倉会長は、「社会貢献だ」と開き直る。十倉会長は住友化学の現職の会長だが、3月期の決算は950億円の赤字だ。気楽に経団連の会長などしている場合ではない、本業に打ち込むべきではなかろうか。しかも献金先の自民党で脱税まがいの不祥事が発生しているのに、「献金問題ない」などとは言えないだろう。この問題の全容が解明されるまで献金はしないと表明すべきだ。十倉会長は未だに次のような発言を続けている。「政治は現実にお金がかかっているし、参加と責任が民主主義の原則。今やっているやつを止めることは考えていない」賄賂的なものを「政治献金」だと開き直るやり方は、江戸中期の田...企業献金が社会貢献だとは笑わせる

  • 仕事を頼むなら「忙しい人に」ーー伊集院静の名言

    仕事を頼むときに「暇そうにしている人」に頼むと、あまり良い結果を生まない。締めきりに間に合わないか、出来上がった中身がとんでもないものだったりする。それで、やむなく忙しそうにしている人に頼むのだが、そのほうが間違いない。食堂やレストランもそうだ。待っている客がいる店の方が美味い。待つのが嫌なので暇そうな店に入ると、まずかったり、ひどい時は食中毒になる。回転が悪いので食材が古くなるのだ。 きちんとした仕事とは、何よりもそれが最優先する。大人の男が朝目覚めて、最初に考えるものである。伊集院静リタイアしてもう20年近くなるのでこんな感覚はもうどこにもない。一日、一日が何事もなく淡々と過ぎ去ることがこのましい。風、疎竹に来る。風過ぎて竹に声を留めず。菜根譚風がまばらに生えた竹林に当たると、竹の葉がさやさやと鳴る。...仕事を頼むなら「忙しい人に」ーー伊集院静の名言

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