日本から見たイランという国は、そんなに悪い印象はない。どちらかと言うと親日国という位置づけだった。平成の初めころ、バブル景気に浮かれていた日本に大挙して押しかけて来たこともあった。 一方、アメリカとイランとの関係は、1979年イスラム革命防衛隊がアメリカ大使館を占拠したあたりから険悪になっていった。イランはもともと王政だったのだが反体制派が国王(親欧米)を追放して独自の道を歩み始めた。1948年、イスラエルがパレスチナの地に建国されてから中東に紛争の種が生じている。根本的なところにユダヤ教対イスラム教の対立があるからやっかいだ。政治問題だけならある程度経済的な妥協で平和が訪れるのだが、宗教が絡むから民族的な争いになる。 欧米諸国には、おそらく政治・経済の深部にユダヤ系人材が深く食い込んでいる。結局、彼らの...欧米から見るイランは異質な国なのか?