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2019/03/31

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  • 悪い権力ゲームの見本、二階対世耕の和歌山2区。

    選挙戦の火ぶたが切って落とされたが、見たくない選挙区が和歌山2区だ。年齢もさることながら裏金まみれだった二階元幹事長が引退し、3男に地盤を譲った。有力な対抗馬もおらず、二階伸康圧勝かと思われた。しかしそこへ離党勧告された裏金議員筆頭の世耕弘成が、参院から鞍替えして無所属で出馬するという。血で血を洗うような「仁義なき戦い」が繰り広げられているらしい。 世耕氏は自民党総裁選でも安倍派参院議員をまとめて高市早苗応援に回ったようだ。離党した人間が外部からコントロールするとは何とも理解しがたい。二階派は石破支持に回ったようだから、高市支援の世耕は遠慮なしだ。衆院選後に自民党内で何やら内紛が勃発しそうな雲行きだ。 このような動きを見ていると人間の業を思わざるを得ない。高野山の足元でこんな醜い戦いが繰り広げられているの...悪い権力ゲームの見本、二階対世耕の和歌山2区。

  • 自民党裏金議員12人非公認という茶番劇

    石破自民党総裁が裏金議員12人を非公認にした。かなり思い切った対応だと評価されそうだが、そうでもないようだ。甘い対応を非難する国民の怒りに慌てて切ったカードだ。いわゆる「出し遅れの証文」。 泉鏡花の小説「湯島の白梅」を思い出した。ドイツ語文学者の早瀬主税と、彼の愛人である元芸者のお蔦との物語。主税ーー「月は晴れても心は暗闇だ」お蔦ーー「切れるの別れるのって、そんなことは芸者の時に云うものよ。今の私にや死ねと云ってください」石破総裁は泣いて馬謖を切ったようだが、国民の目は覚めている。大上段に刀を振り上げた様子は、下手な田舎芝居を見る感じだ。斬られた議員の泣き言より、お蔦の言葉の方が「筋が通っている」 こんな田舎芝居に公明党の石井代表が援助出演のつもりか?公明党は、安部派5人衆の兵庫9区の西村康稔氏と、埼玉1...自民党裏金議員12人非公認という茶番劇

  • 秋の暮れに思うことーー自然エネルギーについて

    さびしさのうれしくもあり秋の暮れ蕪村何とも味のある句だ。「さびしさ」と言えばなんとなくネガティブな気持ちだが、ここでは違う。「さびしさ」を受け入れているのだ。 もうすっかり秋の気配。 再エネ目標に黄信号がともっているという。政府は原発再稼働したいのだろうが、日本には自然エネルギーがあふれておりもっと活用すればよい。海外から石油や石炭を持ってくるより自然エネルギーに活路を見だすべきだろう。22年度、日本全体で再エネは21.7%だ。(23年度の道内発電量に占める再エネの割合は40.5%になった)今後のポイントは洋上風力。 風力発電 人を憂うる、ひとの淋しさ侘しさ、つらさに敏感な事、これが優しさであり、また人間として一番優れている事じゃないかしら、そうして、そんな、やさしい人の表情はいつでも含羞(はにかみ)であ...秋の暮れに思うことーー自然エネルギーについて

  • 経済対策はどうあるべきなのか。ーー自民と立憲の比較

    「政治の信頼回復」ということで言えば、裏金や旧統一教会問題は総選挙の争点にするのは当然。一方国民生活の向上についても議論してもらいたいがかなり低調である。自民党の公約は、賃上げや働き方改革を通じて所得向上を図り、成長と分配の好循環を創り出す。何とも抽象的で通り一遍、「アベノミクスの総括」が出来ていないから、いまだに日本はデフレ状態だという認識。9月の消費者物価は前年比2.8%の増加、上昇は25か月連続である。もはや完全にインフレ状態なのだ。この辺りが石破政権の限界か。 一方立憲民主党は中低所得者への「給付付き税額控除」が目玉。ところがこれがわかりにくい。もっと単純に「食料品の消費税ゼロ」と打ち出したほうがインパクトがある。しかし立憲も学習効果で、今回政権交代が実現できても参院は自民・公明が多数派だからまず...経済対策はどうあるべきなのか。ーー自民と立憲の比較

  • 自民党員の変質には注意が必要だ。

    自民党が今のような総裁選挙のシステムを続けていることは大きな問題になる。高市早苗氏が20人の推薦人を集めるのに四苦八苦していたのに、党員票では1位になった。世論の動向も石破、小泉が先行し高市とはかなり差があったのにだ。明らかに自民党員は変質している。右傾化した党員が自民党を支配し、ひいては日本を乗っ取らないとも限らないのだ。 杉田敦法政大学教授の発言が極めて示唆に富む。(朝日新聞考朝日高市さんは党員投票で1位となり、それに引っぱられる格好で議員票も当初の予想より大幅に伸ばしたわけですが、今回の総裁選での自民党員票の総数は有権者のほぼ1%で、必ずしも世論全体を反映するわけではない偏った集団だということを踏まえる必要があります。例えば小泉進次郎さんは選択的夫婦別姓を進めると言ったから支持が離れたという分析があ...自民党員の変質には注意が必要だ。

  • 自民党に大乱の兆しーー焦点は自公過半数割れ

    いよいよ解散総選挙の火ぶたが切って落とされた。ポイントは自民・公明が過半数割れをするかどうかだ。もし割れれば自民党の混乱は必至。総裁選で敗れた高市早苗に麻生太郎がささやいたという。「俺も菅も長くなかった。石破も長くないだろう。勉強はしなくていいから仲間を作れ、勉強をしたければ英会話でもやってろ」これが総理大臣を経験した人間の言葉だとしたら悲しくなる話だ。マンガばっかり読んでるとこうなるのだろう。 2世紀後半の弥生時代末期に、日本列島で大規模な内乱が起こった。この時に卑弥呼という女性が共立されて何とか争乱がおさまったという。麻生太郎や茂木敏充は高市早苗を再度担ぎだして主流派に戻る魂胆だ。何ともすさまじい権力欲だ。しかしこんなことをしていれば日本はますます劣化する。 石破政権の維持のために「安部派」つぶしが行...自民党に大乱の兆しーー焦点は自公過半数割れ

  • 今回の総裁選で自民党の劣化が一段と進んだ。

    石破茂候補が自民党総裁になった。しかし就任早々、森山幹事長や菅副総理(小泉進次郎の後見人)に抑え込まれて早期解散に打って出た。ところが自民党の都合ばかり優先して国民生活はそっちのけだ。まず第一に能登の被災地の都合を十分考えたのだろうか?被災地への手当てを十分にしてから解散しても良かったのではないか。混乱状態の中で選挙の作業までが追加で入るのだ。 10月27日(日曜日)は全国各地の小中学校で運動会を予定していて、選挙と丸かぶりだという。学校の校舎や体育館が投票所になるという想像力を誰も働かせなかったのか?この国のリーダーの感性の劣化に驚きを通り越して情けなくなる。そして石破総理は、裏金議員に対する国民の怒りの大きさに怯えて役職停止中の議員6人の非公認を打ち出した。強風にあおられて燃え盛る火事に少々の水をかけ...今回の総裁選で自民党の劣化が一段と進んだ。

  • 迷悶なき人には宗教は無用ーー健康な人に薬はいらないのと同じこと

    「宗教は迷悶するものに安慰を与うるものなり。迷悶なき人には宗教は無用なるものなり」哲学者、宗教家(真宗大谷派の僧侶)清沢満之一般の日本人の宗教観はここまで突き詰めて考えてはいないようだ。神社仏閣に参拝する人は多いが、「何かをお願いする」というケースが大部分ではなかろうか。 シュウメイギクとインパチェンス 日本人は薬を飲み過ぎるという。なんとなく神社やお寺にお参りして「何とかなる」と考えるのと似通う。食事や運動そして笑いに気を使い、なるべくクスリを飲まないようにしたいものだ。 枯れ葉を見かけるようになってきた。朝日新聞声欄西村史さん野の虫を追い、草花を観察し、流れゆく雲をながめる。不登校の息子さんがこんな環境に身を置いて作った次の句が素晴らしい。9歳の時に作った句が朝日俳壇に掲載された。紅葉で神が染めたる天...迷悶なき人には宗教は無用ーー健康な人に薬はいらないのと同じこと

  • 総裁選を米大使館はどう見守っていたか

    8月30日、前駐日大使でテネシー州の共和党上院議員ウイリアム・ハガティが来日し米大使公邸で夕食会が開かれた。ハガティはトランプ前大統領の側近の一人。トランプが政権復帰すれば要職に就くと見られている。そして現米国大使はラーム・エマニュエルは、カマラ・ハリスが勝利すれば政権入りが噂される。 8月30日の段階で総裁候補9人の中で招待されたのは小泉進次郎のみだ。ハガティもエマニュエルも、「日本の次期首相として小泉進次郎が望ましいと見ていた」その理由は米コロンビア大学や在ワシントンのシンクタンクで過ごした際に「手なずけた」から。政治家としても知的にも「未成熟」で、格段に操りやすいとみている。3万人の情報誌選択なんとも日本の首相も甘く見られたものだ。進次郎のボンが早々に脱落したのは日本にとって良かったと言える。 米大...総裁選を米大使館はどう見守っていたか

  • 上に立つ者の心構えーー天道を行うものだから私利私欲を出してはならない

    バブル崩壊以降の自民党政治は全く評価できない。30年以上にわたって国民の暮らしが貧しくなったことをどう反省しているのだろう。さらに反感を買っているのは、自分たちは裏金を蓄えて内輪で好き放題していたということだ。 仁徳天皇は民衆の暮らしが困窮していることを見て、3年税を免除し自分の宮殿は荒廃するに任せて質素倹約に努めた。その甲斐があって民衆の暮らし向きは向上した。その時の歌が次だ。高き屋に登りて見れば煙立つ民のかまどは賑ひにけりこれが上に立つ者の心構えであろう。 上皇陛下の平和を願う次の歌も心を打つものがある。沖縄平和祈念堂前にて。激しかりし戦場(いくさば)の跡眺むれば平らけき海その果てに見ゆ石破首相の持論はアジア版NATO(軍事同盟)だという。専守防衛の枠を離れて集団的自衛権で行動するということだ。平和と...上に立つ者の心構えーー天道を行うものだから私利私欲を出してはならない

  • 政界色模様その2ーー政策よりも好き嫌いが優先するのか。

    石破茂も高市早苗も「酒を飲んでの会談」は嫌いのようだ。そんな暇があれば家に帰って本を読むらしい。私は評価したいのだが。しかし政治家はそれでは駄目のようだ。政治評論家の田崎史郎(スシローとも呼ばれるようだが)の持論だ。だから高市は「女・石破」と呼ばれている。また、こちらの批判は当たっているかもしれないが、支持議員への言葉でのお礼をろくにしないようだ。しかしそれでも、今回二人が決選投票に残ったことは何を意味するのだろうか? 小沢一郎と野田佳彦の8年ぶりの会談は緊迫感のあるものだったようだ。(3万人のための情報誌選択)会食は二人きりで二時間近く行われたが、決裂した場合に備え、控えの間には側近が待機していたほど会場は緊張感にあふれていた。だが、話し合いは和気あいあいとしたものとなり、小沢は「野田さんは代表選に出な...政界色模様その2ーー政策よりも好き嫌いが優先するのか。

  • 政界色模様ーー石破、高市、小泉の三つ巴戦を裏から見れば

    自民党総裁選の当初は、小泉進次郎候補が断トツでこれで決まりみたいな感があった。しかし、だんだんメッキが剥げてきた。フランスオリンピックのメダルみたいなものだ。ケチったせいで金がいつの間にか銀になるとか。あるいは、熟成不十分のウイスキーをマーケットに出して悪酔いさせてしまった、ともいえる。選挙対策本部長になったが、幹事長代行くらいのポストで下働きをした方が熟成度が増すと思うのだが。 高市早苗候補は、当初20人の推薦人を集めるのに苦労したが後半の伸びは著しい。推薦人が集まれば党員票はかなり集まるという読みがあったのだろう。自民党党員票約100万人のうち幽霊会員が20万人で実質80万人。そのうち半分40万人が神道政治連盟や旧統一教会系の組織票と業界団体。残りの個人票の半分はかなり右の保守層で、かって自民党を支え...政界色模様ーー石破、高市、小泉の三つ巴戦を裏から見れば

  • 生涯修行という生き方ーー還暦からが本当の自分の人生

    龍源寺住職だった松原泰道師に次の言葉がある。「生涯修行、臨終定年」私は、もう20年ほど前にリタイアしたので「生涯現役」はない。しかし「生涯修行」という言葉は気に入っている。 薔薇(カール・プロベルガー) 北海道は日に日に秋が深まって来る。林深ければ響き奔り易し鳥啼いて山更に幽なり王維王維は中国唐代の詩人。静寂を表すのに何かの音をもってする手法は中国の六朝時代から見られる。古池や蛙飛び込む水の音松尾芭蕉蛙が水に飛び込む音で閑さがきわだつ感じがする。  ヤマボウシの実が落ち始めた。シュウメイギクは今が盛り。家庭菜園の辛味大根は、あと十日位で収穫できそうだ。還暦からは自分の時間をなるべく持つようにした方が良い、と思う。今は本を読むこと、草木と対話することが非常に楽しみだ。 薔薇(セバスチャン・クナイプ)今の時期...生涯修行という生き方ーー還暦からが本当の自分の人生

  • 石破対野田のがっぷり四つの対戦を望むが期待外れか。

    石破茂自民党総裁と立憲民主の野田佳彦代表の堂々の論戦を楽しみにしていた。しかし石破は総理大臣になる前に解散総選挙を宣言した。これは、行司軍配がかえる前に張り手をかましたようなもので、横綱相撲からは程遠い。毎日新聞の世論調査によると、石破茂総裁に期待する52%、野田佳彦代表に期待する49%、とよい勝負だ。 今回の総選挙の争点は、裏金や統一教会問題の決着をどうつけるかがまず第一点。西郷南洲翁は次のように語る。「節義廉恥を失いて、国を維持するの道決して有らず」自民党政治の悪弊は「カネによるばら蒔きと利権政治」ここを糺さずして甘やかすのは三等国の道である。しかし短期決戦だから調査などまずできまい。事実上の公認である。裏金議員たちの選挙区には野党統一候補を立てるべきであろう。維新の吉村知事も賛意を示しているのでまと...石破対野田のがっぷり四つの対戦を望むが期待外れか。

  • 石破政権の船出は厳しそうだーー自民党内にしらけムードが漂う

    高市氏を接戦で制して石破政権がスタートしたが、先行きは厳しい。裏金議員を抱え込んでいる高市陣営は、懐に刃を隠して様子見を決め込んでいる。石破茂は臭いものに蓋をして早期解散(10月27)に踏み切る。森山幹事長から説得されたようだ。(森山は選挙区事情に詳しい)裏金議員はほとんどお咎めなしで公認されるだろう。選挙で当選すれば「禊が済んだ」とまた大きな顔をするのだ。有権者が判定を下さなければなるまい。 石破総裁に安倍的なもの(裏金や旧統一教会)からの脱皮を期待していたがまず無理だ。昨日、自民党の役員人事の発表があったが、刷新感とは程遠い疲労感の残る会見であった。菅義偉副総裁(75歳)、森山幹事長(79歳)、鈴木総務会長(71歳)、小野寺政調会長(64歳)特に菅副総裁はバイデン化の現象が。唯一刷新感のあったのは小泉...石破政権の船出は厳しそうだーー自民党内にしらけムードが漂う

  • 野田立民代表のアプローチで維新と国民民主はどう動くか

    立憲民主党の野田代表は「分厚い中間層の再興築を目指す」という。今まで30年間、所得の上がらない国に甘んじてきた日本がまず目指すべきはこの部分だ。ターゲットしては良い。しかし政権を取らなければ裏金議員たちが跋扈するだけで状況は何も変わらないだろう。政権交代のためには野党間の協力が欠かせないのだ。 日本維新の会のこのところの支持率は、つるべ落としだ。盤石だと思われていた関西でも各地の市長選を落としている。大阪万博と兵庫県知事問題が直撃した格好だが、馬場代表の「第二自民党で良い」発言が支持層の離反を招いたともいえる。維新にコアな支持層は無い。リベラルでもないしそうかといって自民でもない比較的自立した層が支持していた。だから流動的なのだ。維新支持層が溶解すれば、一定の票は立民に流れるだろう。野田としてみれば無理に...野田立民代表のアプローチで維新と国民民主はどう動くか

  • 自民党の変質、それも危うい方向へ。

    自民党の総裁選は、石破茂が高市早苗に対して薄氷の勝利を収めた。自民党としては最後に良識派?が勝利したということか。しかし、9人も総裁選に立候補した割には議論が深まらず、危うい部分が可視化されたと思う。 ※自民党の議員と党員の右傾化が際立ったこと。高市議員の主張はかなり右寄りで(靖国参拝、中国に対し強硬、夫婦別姓反対)米国は危惧していた。もう一つの問題点は裏金疑惑や統一教会問題に後ろ向きかつ擁護の姿勢。自民党の3割程度ならまだしも5割近くを占め、首相になる可能性もあったのだ。これこそ「穏健保守」と思われていた自民党の変質である。安倍第二次政権が出来て以降、安倍晋三を中心とする保守派は日本会議や統一教会を利用して党員拡大を図ったことが窺える。この勢力がこぞって高市支持に回ったのだろう。 ※裏金疑惑や旧統一教会...自民党の変質、それも危うい方向へ。

  • 「おしゃれ感覚を持つこと」ーーなかなか難しいが必要かも

    詩人の松岡伍一さんは「老いの品格」という書を著している。老いに品格をそえるために五つの項目を課しているという。①健康であること②脳を鍛えること③感動すること④奢らぬことそして5番目がおしゃれ感覚を持つこと。①から④くらいまでは何とか合格点かなと思っている。しかし「おしゃれ感覚を持つ」というのが難しい。 ナナカマド北海道の秋は短い。もうすぐ冬を迎えるがこのナナカマドは雪の中でも実をつけている。秋から冬にかけて北国に彩をそえる。 某政治家のように山高帽をかぶるような「洒落っ気」は無い。せいぜいハンチングぐらいだ。現役のころは、上司に靴に気をつけろと言われた。学生のころ下駄をはいて通学していたようなバンカラを見抜かれていたのか? シュウメイギク花を相手だと作業用の服で良いから気が楽だ。「おしゃれ感覚を持つこと」ーーなかなか難しいが必要かも

  • 公明党と共産党の課題と限界

    自民党も立憲民主党も総裁や代表は民主的な選挙で選ばれる。ところが公明党と共産党は選挙は行われず、いつの間にか次の代表が決まっている。いったい、誰が決めているのだろう?と不思議に思うのだが。規律が行き届いていると言えばそうだが、どうも釈然としない。 公明党は「平和の党」というのを売りにしているが、自民党の歯止めにはなっていない。作家の佐藤優氏によれば、「公明党のポイントは、常に与党であることです」確かにこの言葉で自民党から離れない公明党の行動が良くわかる。逆に自民党が与党から転落すればすぐ離れるということだ。これはスポンサーの「創価学会」という宗教団体が持っている基本方針なのであろう。 共産党も与党にはなりたいのだろうが、自分たちの限界を十分理解していないようだ。弱い者に光を当て、自民党の闇を暴く力は優れて...公明党と共産党の課題と限界

  • 立憲民主党の課題ーー力を合わせて政権取りに行くこと

    野田佳彦元首相が立憲民主党の代表に選ばれた。所属の国会議員、次期総選挙の公認候補、地方票からも支持を広げた結果。また一般の有権者からも野田氏の知名度の高さや「中道保守」路線シフトが好感された。自民党の顔が誰になろうと「選挙の顔」として野田氏なら戦えるということだろう。 いつものことだが、新しく選出された小川淳也幹事長、重徳和彦政調会長、笠浩史国対委員長に対し一部議員から不満が出ている。野党であっても代表選は権力闘争だという自覚が無いようだ。小学校の級長や学級委員を選ぶのとはわけが違う。一旦代表が決まったら粛々とその決定に従うという文化がまだ出来上がっていないようだ。野田代表はこの人事の狙いを次のように語る。「党の持続可能性を考えた。次世代にしかるべきポジションを与えることで大きく育ってほしい」 立憲民主党...立憲民主党の課題ーー力を合わせて政権取りに行くこと

  • 国民生活のためには円高に、そして金利も上げるべき。

    ピークに160円を超えた円安もようやく140円台前半まで下がって来た。しかしロシアがウクライナに侵攻した120円台まで、まだ戻っていない。原油価格は下がってきているので、物価上昇は円安の影響があると言える。円安政策というのは「一般大衆から大企業への見えない所得移転」だ。この数年大企業の内部留保が積みあがっているのが良い証拠だ。 もう一つ見逃されているのが、金利である。ゼロ金利政策は、「一般大衆から政府への見えない所得移転」なのだ。日本人は本当に現金や預金が好きだ。約1100兆円も保有している。今までゴミみたいな金利だったか、このところ0.1%前後の金利がつくようになった。年間で1兆円ほどの金利が入るわけで、消費に回れば経済が活性化する。金利が上がれば住宅ローンを借りている人は困ると言われるが、それはない。...国民生活のためには円高に、そして金利も上げるべき。

  • 今日のつとめに田草とるなりーー意味不明なコメ不足を乗り越える

    今年は意味不明な?米騒動があった。米を作らない政策をとっているわけで、いつかはこうなる。二宮尊徳翁は次のように詠う。この秋は雨かあらしか知らねども今日のつとめに田草とるなり今日なすべきことをしっかりやるということに尽きる。 シュウメイギクがこれから盛りになる。 マム 雑草は強い植物とは戦わないという。予測不能な状況が起きた時に「変化する力」、これが雑草の特徴だ。変化を恐れず変化を進んで受け入れる、こんな日本でありたいものだ。 薔薇(ジャルダンドゥフランス)薔薇(シーユーインピンク)今日のつとめに田草とるなりーー意味不明なコメ不足を乗り越える

  • 「日米基軸」が「対米従属」になっていないか?

    日米同盟は日本の基軸だから米国と仲良くするのは当然のこと。世界第2位の大国にのし上がった中国が傲慢な態度を見せているだけにだ。しかし、唯々諾々と米国の意向に従っているだけでは日本の国益を全うできないだろう。特に台湾海峡で紛争が発生した場合、台湾と日本がウクライナ化する危険は絶対に避けなければならない。かって石原慎太郎が「NOと言える日本」という本を著して物議を醸した。誰に対してNOと言うかといえばそれはアメリカである。石原慎太郎はあまり好きな政治家ではなかったが、今にして思えば「骨のある政治家」だったと思う。 先日、自民党の総裁候補9人が沖縄で公開討論会を行った。さまざまリップサービスをしていたが、沖縄の人たちはどんな思いで聞いていたであろうか?おそらく白けていたか、もしくは無力感に襲われていたことだろう...「日米基軸」が「対米従属」になっていないか?

  • 自民党は新自由主義と歴史修正主義のはざまで揺れ動く

    分厚い中間層を作るというのが戦後一貫して自民党のスタンスだった。ところが小泉純一郎政権のころから「新自由主義」に舵を切った。功罪いろいろあるが、最大の罪は非正規労働者の拡大に舵を切り格差拡大を進めたことだろう。これにより「分厚い中間層」がシロアリの蚕食を受けるように崩壊して行った。 第二次安倍政権で持ち出したのは、歴史修正主義と伝統的家族観だ。歴史修正主義とは客観的な史実を無視して自分の歴史認識を主張する立場。事実を直視しないから、問い詰められると嘘をつくようになる。まさにモラルへの攻撃だ。伝統的家族観は女性を事実上家庭に押し込める考え方。旧統一教会絡みと日本会議や神道政治連盟の影が浮かぶ。菅・岸田政権もこの安倍政治の流れの中にある。そして自民党総裁選の有力候補の石破・小泉・高市の誰がなっても、安倍派が存...自民党は新自由主義と歴史修正主義のはざまで揺れ動く

  • 高市早苗候補の問題点ーー自民党のダーティな部分から応援されている

    高市氏は裏金議員たちへの再処分は下さないという。岸田首相が責任をとって総裁選に立候補しないし、もうすでに処分が下されているからという理由だ。しかしあの処分で国民は全然納得していない。それにもかかわらず裏金議員たちに甘いのは、推薦人に裏金議員が目白押しだからだ。TBSニュース23 なぜこんなに裏金議員が推薦人になっているのか、高市氏の説明が嘘くさいのだ。ぬけぬけとここまで表情を変えずにしゃべる人物をあまり信用できない。「サナエあれば憂いなし」という標語迄作ったようだが、裏金議員たちにとっては頼もしい限りだろう。さらには旧統一教会と関係の深い議員も重なって来る。もし高市氏が総裁になったら自民党の再生は不可能であろう。高市早苗候補の問題点ーー自民党のダーティな部分から応援されている

  • 裏金と旧統一教会にけじめをつけられない自民党は下野すべし

    旧統一教会問題が再燃した。朝日新聞のスクープである。2013年の参院選直前に総裁応接室で安部元首相、萩生田議員、岸議員が旧統一会幹部と面談していたのだ。内容は北村経夫現参院議員を旧統一教会側が応援する内容だった。 裏金問題と旧統一教会問題とでは、どちらの方が罪が深いか?それは明らかに旧統一教会問題だ。なんだかんだ言っても裏金問題はカネの話。最後はカネで話がつく。(もっとも裏金で票を買っていたら論外だが)しかし旧統一教会問題はココロの問題であり、さらには民主主義の根幹である選挙を外国勢力に委ねるという話だ。家族のあり方や教育のあり方について口をはさんできたわけだ。当然、もう一度再調査すべきなのである。 今回の自民党総裁選で9人の候補者は皆一様に再調査について口をつぐんだ。あれをやります、これをやりますといい...裏金と旧統一教会にけじめをつけられない自民党は下野すべし

  • タヌキとケイタイ、いつからこうなった?

    エッセイストの渡辺幸一さんが書いた「タヌキとケイタイ」という小文がある。かいつまんで述べると、京浜東北線に乗っていて混雑していた。そこへ5~6人の老婦人のグループが乗って来た。その中に足の不十な人がいたので、別の女性が「この人足が悪いのです。どなたか席を譲っていただけませんか」と声をかけた。私が座っていたらすぐ譲るのだがあいにく立っていた。私が驚いたのは、付近に座っていた若者たちの反応だった。さっと目を閉じてタヌキ寝入りを始めたり、やおらケータイを取り出してメールをチックしたり、老婦人の呼びかけを無視したのだ。この小文は2008年に描かれたものだが、おそらく今でも似たような状況ではなかろうか? 北海道はもう秋です。マム(キクの別名) タキ寝入りというのは伝統的な日本人のお家芸で、都合が悪くなるとこの手を使...タヌキとケイタイ、いつからこうなった?

  • 石破・小泉・高市、誰が総裁になっても安倍・菅の影が色濃く出る。

    石川さゆりのヒット曲「天城越え」に次の一節がある。「隠しきれない移り香がいつしかあなたに浸みついた」一番色濃くバックの影が浮かぶのが小泉進次郎君だ。君づけするのは失礼かと思うが敢えて呼ばせてもらう。あまりにも影が色濃く出ているからだ。「聖域なき規制改革」を持ち出して解雇規制の見直しをぶち上げた。これぞまさに30年前の小泉・竹中の新自由主義政策の焼き直しだ。この時に行った非正規雇用の拡大が未だに日本の足を引っ張っている。そしてこの流れは安倍・菅・岸田とつながっている。 高市早苗が上位に来るのは、自民党右派が真面目に?党員票獲得に動いていた結果だろう。自民党の岩盤支持層というのは街場の中小企業の親父さんやおかみさんというの神話なのかもしれない。後は利権絡みの業界票で特に建設関係は磁石みたいなものだ。右派層と重...石破・小泉・高市、誰が総裁になっても安倍・菅の影が色濃く出る。

  • 自民党と立憲民主党の代表選をしっかり見ておこう

    自民党と立憲民主党の代表選は佳境に入っている。それぞれの代表選は準決勝で、決勝戦は1年以内にある解散総選挙になる。野党に厳しい産経新聞の調査でも、自民・公明の政権の継続47.9%今の野党を中心とした政権交代41.2%このように拮抗しているのは、自民党の失政が原因であろう。言うまでも無く①裏金問題への不信②物価高騰対策の不出来である。「政権交代可能な野党の存在」は単独ではまだ無理だ。しかしまとまればなんとかなる処まで来たようだ。 自民党はほぼ3人に絞られた。◎石破茂◎小泉進次郎◎高市早苗。立憲民主党は野田佳彦と枝野幸男の二人。私のモットーは、「酒は微醺に飲み花は半開を見る」候補者を酒に例えるのは失礼かもしれないが敢えて言わせてもらう。ワインやウイスキーは熟成度が勝負だ。その意味で石破、高市、野田、枝野は主要...自民党と立憲民主党の代表選をしっかり見ておこう

  • 政治家に必要なことは「驕らぬこと」ー自民党の総裁レースを見て

    自民党総裁選は9人も候補者が出て何かと騒がしい。「私だったらアレをやります」あるいは「コレをやります」のオンパレード。「だったら国会が開いている時にヤレよ!」と言いたいところだ。米不足に何ら有効な手も打てず、「もう少し我慢してください」なら小学生でもいえる。 日本が亡国に近い状況になった太平洋戦争の遠因は、日清・日露の戦争に勝ったことにある。勝って兜の緒を占めよ、と言われるが、日清・日露の戦争に勝って驕ってしまった。例えば零式戦闘機の乗員席の後ろに防御板を置かなかった。戦艦大和も対空防御についてほとんど想定していなかった。そして昭和8年国際連盟を脱退するのだ。謙虚な姿勢があればこんな発想になるわけがない。 今回自民党の総裁候補に出馬した9人は、ほとんどが世襲政治家か官僚あがりのハーバード大学留学組のエリー...政治家に必要なことは「驕らぬこと」ー自民党の総裁レースを見て

  • 衰えるものにも美しさがある

    冬きたる野の木野の花限りなく衰ふるものに美しさあり窪田空穂本州の方はまだ残暑が厳しいようだ。北海道は秋の気配がそこかしこに来ている。ナナカマドの実が赤くなり始め、つりばなの実も割れ始めた。  「衰えるものに美しさを見出す」空穂がこの歌を詠んだのは80代後半、「衰えるものに美しさを見出す」空穂の心境にはまだ至らない。自分の体の衰えを実感しているから、同じようなものから目を背けようとするのかもしれない。枯れかけた花にも親しみは感じるようになったが、その美しさをも実感できるようになりたいものだ。 ユーパトリウム多少日陰でもよく育つ。やや紫ががった青の清涼感が好ましい。 やはり薔薇(メルヘンツァウバー)は盛りの方に引かれる。二番花だが元気だ。衰えるものにも美しさがある

  • 自民党9人の候補の中で明日から日本の顔として世界に出ていける人とは?

    先日、田中真紀子氏が日本テレビ系の報道番組「ミヤネ屋」に出演していた時の弁、「明日から日本の顔として世界のひのき舞台に出ていける人っていますか。私は一人いると思うが」それはだれかと聞かれて、「官邸のエレベーターに閉じ込められた人」 真紀子節さく裂で面白かったが、この人物は官房長官の林芳正。先日、自民党総裁候補9人の立候補を聞いていたが、私も同感だ。英語は堪能だしハト派的な宏池会の精神を持っている。何よりピアノが弾けるというのが好ましい。所見発表は自民党本部で12日行われたが、自民党衆参議員ほぼすべてが出席していただろう。私は、候補者が登壇した時の拍手の大きさに注目していた。林芳正、小林鷹之、茂木敏充が比較的大きかった。意外に少なかったのが小泉進次郎、石破茂。国民や党員に人気先行の人物は議員からの支持は余り...自民党9人の候補の中で明日から日本の顔として世界に出ていける人とは?

  • 裏金解明にやる気のない自民党総裁選候補者たち

    かって小泉純一郎が郵政解散で反対勢力に刺客を立てた。今回9人も候補者が乱立しているが、裏金議員80人ほどを非公認とする候補者はいない。それは当然だ。80人を敵に回しては当選できないからだ。しかし「国民の目」を完全に無視している。いや、無視はしていない。ウソをつくつもりだ。 立憲民主党の野田佳彦元総理の次の言葉が的を射ている。(自民党総裁選の候補者は)裏金議員を公認するかどうか、みたいな議論をしているが、今ごろ言うなと思う。すぐに(衆院)を解散するということは全員公認するということだ。ウソは見抜かなければいけない。自民党は、小泉進次郎や小林鷹之などの若手を前面に出して刷新感を出そうとする。一部のマスコミを悪乗りしてはやし立てる。BSの報道番組はきちんと伝えようとしているが、昼のワイドショウがひどすぎる。 裏...裏金解明にやる気のない自民党総裁選候補者たち

  • トランプ対ハリスの討論会は、ハリス優勢か。

    国内では自民党も立憲民主もトップを誰にするかで喧騒を極めている。お祭り好きの日本人には格好の娯楽なのだろう。進次郎は兄の孝太郎同様、「お茶の間のタレント」扱いだ。 一方のアメリカでは、トランプとハリスの熾烈な戦いが続けられている。今のところほぼ五分五分だ。そこで11日のテレビ討論会の直接対決が注目されていた。私の感じでは「ハリス優勢」だったと思う。同様の感想を述べる識者もいた。 ハリスは検事出身、トランプはいくつもの罪を背負う重罪人だ。こんな二人がテレビ討論をするのだから、アメリカという国は、懐が深いというのかいいかげんというのか理解しがたい。トランプは周りから諫められているのか、いつものトランプ節は封印していた。個人攻撃を控えた可能性がある。逆にハリスから攻められる場面があったりして、ハリス優勢と判定し...トランプ対ハリスの討論会は、ハリス優勢か。

  • 自分を「悪人」と考えたほうが心が休まる

    親鸞は次のように語る、弥陀の本願には老少善悪の人を選ばず、ただ信心を要とすと知るべし。そのゆえは、罪悪深重・煩悩熾盛(ぼんのうしじょう)の衆生を助けんがための願にてまします。人はどう考えても100%善人という人はいない。時と場合によって良い人であったり悪い人であったりする。それだけ煩悩(欲や怒り、ねたみそねみなど)にまみれているということか。だからそのことをわきまえていればとんでもない事にはならないと思う。 薔薇(アンドレ・ル・ノートル)アンテーク調の渋味のあるピンクが好ましい。 老人は一日をもって十日として日々楽しむべし、常に日を愛惜して一日もあだに暮らすべからず。貝原益軒年を取ると本当に一日が早く過ぎる。だからやりたいことは先延ばしすることなく、すぐやるべきなのだろう。 薔薇(バレリーナ)四季咲きのシ...自分を「悪人」と考えたほうが心が休まる

  • 食料品の消費減税か給付付き税額控除かーー立憲民主の考え方

    この数年、物価高騰がおさまらない。その上、消費税や各種保険料の増額が目に見えない形で庶民生活を痛激している。今のところ自民党候補から消費税減税による生活者支援の話は上がっていない。岸田減税が不評だったせいか? 格差是正のために、立憲民主党から出てきている案は大きく分けて次の二つ。①食料品の消費税をゼロに②給付付き税額控除で中低所得層を支援食料品の消費減税は分かりやすいが、給付付き税額控除は少しわかりにくい。税金から一定額を控除する減税、課税額より控除額が大きい時にはその分を現金で支給する。例えば納税額10万円の人に15万円の給付付き税額控除を実施する場合差額の5万円が現金給付される。 食料品に限っても消費減税するハードルは高い。下げる時はいいが、上げる時のタイミングが難しいからだ。それと参議院は自民・公明...食料品の消費減税か給付付き税額控除かーー立憲民主の考え方

  • 擬似政権交代では日本は変われないそして自民党も変われない

    自民党の候補者の話を聞いていると、新自由主義と復古主義的価値観が浮かび上がってくる。小泉進次郎は無派閥という立ち位置で比較的自由な立場だと思っていた。しかし先日の総裁候補者会見を聞くと、新自由主義的政策と復古主義的政策を見事にミックスしている。おそらく菅グループと安倍派の両方から「よい子」と思われたいのであろう。 著しく評価を下げたのは茂木敏充幹事長か。本来は岸田政権の継承者であるべきだが、防衛増も子育て支援策も増税なしで行えるという。だったら議論の最中になぜ主張しなかったのか?いったい幹事長という職を何と心得ているのか。やはり明智光秀であったということだ。 石破茂元幹事長は安倍政権後半から安倍的なもの(菅・岸田政権はその亜流)に批判的であった。石破が考える保守とは、「保守とは何かというと、私は寛容性だと...擬似政権交代では日本は変われないそして自民党も変われない

  • 政治家は真実を語るべきかーー小泉進次郎の出馬会見

    自民党総裁選に立候補した小泉進次郎氏の出馬会見を見ていた。誰かが描いたシナリオを無難に演じていたが、楽屋裏が見えるだけにあまり心に響かない。大部分は実行できないだろうと思うからか。政治家も4代目になれば、彼の性格は政治家という家業から影響を受けていることがわかる。父親の小泉純一郎の顔が二重写しになって目の前に現れる。時々竹中平蔵や菅義偉の顔も浮かんでくるのだ。「聖域なき規制改革」など、まさに新自由主義へ逆戻りだ。 嘘をついてはならない、という教えは宗教の基本だ。子供にもそのように教える。しかし世の中に嘘があふれている。そんな時のために先人はちゃんと次のような言葉を用意している。「嘘も方便」 権力を持つとすべてが思い通りになると錯覚し、その錯覚によってもっともらしい話をこしらえる。最近の政治家では安倍晋三元...政治家は真実を語るべきかーー小泉進次郎の出馬会見

  • 政権交代前夜になるかどうか、試される候補者そして有権者も。

    マーケティング戦略で重要視されるのは「単純接触効果」だ。人間は、見慣れているもの、よく知っているもの、記憶に残るものを選ぶ。しつこいほどコマーシャルが流されるが、結局その商品を買う羽目になることが多い。従来の自民党総裁選は、1か月近くテレビジャックしていたから嫌でも自民党に票が流れる。野党は指をくわえて見ているだけだった。 今回は、自民党の総裁選と立憲民主党の代表選が重なった。その意味では「政権選択前夜」という野田佳彦のキャッチフレーズは的を射ている。自民党は「刷新感」を打ち出し、あわよくば裏金・統一教会を忘れてほしい気持ちが見え見え。一方の立憲民主党は「昔の名前で出ています」形だが「重厚感」を打ち出す。自民党は小泉進次郎と石破茂が先行しているようだ。立憲民主党は野田佳彦と枝野幸男の対決だろう。 有権者が...政権交代前夜になるかどうか、試される候補者そして有権者も。

  • 自信過剰な方が成功しやすいーー謙虚な人は演技も必要だ

    自信過剰なタイプというの最近あちこちで見かける。自民党や立民党の代表選に手を挙げている人たちは概ねそうだ。だいたい「謙虚な人」は政治家にならない。 薔薇(ポール・ボキューズ)花の中でも薔薇はやはり自信過剰なタイプだろう。木漏れ日の中で楚々として咲くというイメージはない。堂々としている。 選ぶ側が自分の知らない人間を選ばない。選挙がそうだ。電話がかかってきたり握手した人に投票するわけで、政策は二の次になる。会社でも同じことで「目立つこと」が役に立つ。謙虚な人ほど、うそでもいいから自信ある態度をとっていたほうがいいのではないかと思う。 薔薇(クイーン・エリザベス)澄んだピンク色が上品だ。自信過剰な方が成功しやすいーー謙虚な人は演技も必要だ

  • コメ不足騒動の裏側を読む――政府の無策は国民軽視

    大阪府の吉村知事もたまには良いことを言う。「なぜ倉庫に眠らせたままにしておくのか。むしろここは開放するべきではないか」農林水産省に対して備蓄米の放出を求めた。政府備蓄米は100万トン近くある。放出しないまでも「放出する用意はある」ぐらいの発言をすれば国民は安心する。 ではなぜ放出できないのか?政府が国民よりも農協や流通業者に気を使っているからだ。坂本農水大臣の発言、「コメの需給や価格に影響を与える恐れがあるために、慎重に考えるべきだ」農水省の本音を言えば、今の段階で放出すればコメ価格は下落する。それでは、各地の農協が生産者に対して概算金を昨年より約3割高く支払う予定が狂う。資材や肥料の高騰を考えればこのくらいはやむを得ないと思うが、何ともやり方が姑息だ。「コメ不足に付け込んだ」という気がしないでもない。 ...コメ不足騒動の裏側を読む――政府の無策は国民軽視

  • 自民党総裁選、楽屋裏を除けば狸や狐のぬいぐるみが。

    自民党総裁選の候補が10人とか12人とか出るようである。候補の顔ぶれを見て行くと派閥の領袖は石破茂氏と茂木敏充氏くらいか。しかしその派閥もバラバラでタガが緩んでいる。他の派閥も似たようなものだ。今のところ小泉進次郎氏と石破茂氏が先行しているようだ。 表舞台よりも楽屋裏を覗いた方が自民党の実態が良くわかる。裏舞台を仕切っているのは、麻生太郎副総裁と菅義偉元総理。麻生太郎の狙いは岸田首相から茂木幹事長への禅譲だった。しかし岸田は「政治家としての意地」があると称して8月14日に次の総裁選不出馬を発表する。「あとは勝手にやってくれ」と尻をまくった。俄然慌てたのは麻生太郎だが、もはや打つ手なしだ。 暗闇から小泉進次郎という人形の糸を引くのは菅義偉だ。そして何年も前に引退したはずの森喜朗元総理が、鬱蒼とした森の中でや...自民党総裁選、楽屋裏を除けば狸や狐のぬいぐるみが。

  • 政権交代可能な野党とはどうあるべきか、そして自民党は?

    自民党は保守、立憲民主党はリベラルという位置づけになっている。ただこの定義には問題がある。保守とは、伝統を尊重しつつ、問題があればそれをその都度、手直ししていく。リベラルは、個人の自由や権利、多様性や寛容を尊重する立場だ。一人の人間の中で、おおむね両方を包摂している場合が多いので、対立軸にするには無理がある。(政党でも同じこと) ただリベラル派が陥りやすい傾向として「潔癖主義」がある。原理原則にこだわって、そこから少し外れると批判する。維新は保守とみられているが究極のリベラル派(リバタリアン)かもしれない。野党がまとまりにくいのはこの傾向が強く出るからだ。立憲民主党が、政権交代を目指すのであれば、「小異を捨てて大同につく」懐の深さが求められる。代表候補の野田佳彦が主張するのはこの点だ。まとまって戦えば勝て...政権交代可能な野党とはどうあるべきか、そして自民党は?

  • 斎藤元彦兵庫県知事と石丸伸二前安芸高田市長に共通するもの

    斉藤兵庫県知事が100条委員会に出席して答弁する姿をテレビで見た。ひと言でいえば、「しぶとい」であろうか。彼の特徴を三つ上げれば、①他人に対する愛情や共感能力が欠けている。②自己中心的で平気でうそを吐く。③感情の起伏が少なく冷静である。そして似たような傾向を持つのが東京都知事選に出馬した石丸伸二だ。 斉藤知事や石丸前安芸高田市長の部下や議員に対する態度は、愛情や共感のかけらもない。怒られたときに上司の愛情を感じる時がある。そんな時、怒られながらもこの人について行こうと思うものだ。両氏には相手を尊重する感情が微塵も感じられない。「恥を知れ恥を」、自分より年上の人に使う言葉だろうか? 学力の高さが人格の高さを表すものではない、ただうその突き方はうまい。要するに頭の中には自分しかない。だからわかりきった質問に対...斎藤元彦兵庫県知事と石丸伸二前安芸高田市長に共通するもの

  • せっかちだが辛抱強い日本人、なぜだろう?

    せっかちと辛抱強さとは相反する気質だと思う。ところがこの相反する気質を使い分けるのが日本人だ。静岡大学教授の稲垣栄洋氏は次のように語る、数分の電車の遅れが待てなかった人々が、いざ災害となれば、長い行列を作り、じっと救援物資を待ち続ける。日本人は一瞬の時間も惜しむが、いざ天災となれば動じない。これが災害大国に住み、災害を乗り越えてきた日本人が培ってきた気質である。 ナナカマドの実が色づいてきた。もう秋だ。そしてオニグルミも実をつけた。もうすぐエゾリスが取りに来るだろう。つりばながもう紅葉し始めている。稲垣氏は次のようにも語る。日本人がせっかちなのは、目まぐるしい変化に対応するためであるし、予測不能な変化の中で培われてきた気質でもある。日本は災害の多い国だし、いつやってくるかわからない。台風でも地震でも来た時...せっかちだが辛抱強い日本人、なぜだろう?

  • 米中安定へ対話継続しているのに日本の対中外交の臆病さは何としたものか

    サリバン米大統領補佐官は、中国の習近平国家主席と会談した。会談が実現したのは、偶発的な衝突への双方の危機感の裏返しともいえる。米国もそうだが中国も外交にかけてはしたたかである。表面ではいかに強硬な姿勢を見せても、一方で必ず対話のチャンネルを作ってあるのだ。 日本の対中外交の腰の引け方は誠に情けない。85歳の二階元幹事長が「日中友好議員連盟」の会長だという。今回は習近平主席に合えず、序列第3位の超楽際氏と会談した。老体に鞭打って中国の領空侵犯や原発処理水の改善を求めたが、儀礼的な対応で終わったようだ。国会議員、特に自民党では「親中派」とみられることに警戒感が強いという。 国益を考えた場合に米国は大事だが中国との関係も大事だ。日本政府は「戦略的互恵関係」という立場を維持している。ところが自民党の議員たちは何を...米中安定へ対話継続しているのに日本の対中外交の臆病さは何としたものか

  • 令和のミスター円の孤独な戦いーーそして円は守られた

    為替介入と言ってもほとんどの人は興味が無いだろう。為替介入というのは、財務省の財務官がほとんど一人で決定する極めて孤独な仕事だ。その孤独な戦いで勝利をおさめ、7月末で職を辞した(定年だと思う)のが神田真人財務官。為替介入の話があると登場する。頭の形で脳力を判断してはいけないが、いかにも頭が良さそうだ。孤独な戦いというわけは、「情報が洩れたら終わりだから」 ロシアがウクライナに侵攻以降、まずエネルギー価格が上がった。アメリカはインフレを抑えるために数度にわたり金利を上げた。ところが日本は安倍政権以降の異次元緩和の修正に及び腰で、みるみる円安に傾く。これを狙って投機筋がさらなる円売りを仕掛ける。一時160円を超えた。この円安のために物価高騰がおさまらない。そこで神田が動く。「投機による激しい変動が国民経済にも...令和のミスター円の孤独な戦いーーそして円は守られた

  • 小泉進次郎で本当に大丈夫か?

    「気候変動のような大きな問題は、楽しくクールでセクシーであるべきだ」この発言は環境大臣だった小泉進次郎のものだ。吉本興業のタレントなら笑えるということで許されるだろう。しかし、環境大臣がこんな発言では世界の笑いものになる。「具体的にどういう意味ですか」と質問されても答えられないのだ。今の自民党の総裁選の状況では、小泉進次郎が総裁になる可能性が高いという。このような状況はかなり「やばい」進次郎を総裁に選ぶレベルに堕した自民党の劣化に対してである。 早い段階から森喜朗が小泉進次郎を担ぐという情報が流れていた。森喜朗が、清和会(安倍派)再生を期待して進次郎を担ぐ動きを水面下で行っていた。進次郎は無派閥だが、父親の純一郎は清話会の会長を務めるなどどっぷり派閥政治に漬かって来た政治家だ。だから安倍派が進次郎を担ぐこ...小泉進次郎で本当に大丈夫か?

  • 政治家の資質についてーー与野党の代表選で大事な視点

    昭和史の語り部である保坂正康が政治家の資質において次のように語る。歴史の中で自分の位置づけをしっかり持っていることが大事で、その上で、①本を読んでいること②師を持っていること③言葉に責任を持つことこれは極めて重要な指摘である。歴史の中での自分の位置づけという点で言えば、今回候補に挙がる政治家に、「戦争というものは、人間がやってはならない最大の悪である」という自覚があるか? 今や若者の7割は8月15日(終戦記念日)がどのような日であるかわからない。これを戦後80年近く戦争をしなかったと誇るべきなのか、それとももはや風化の過程にあると憂えるべきなのか?日本人は「短兵急に物事を見る」欠点を持っている。諦めが早いし、長期的に見る姿勢を小馬鹿にする傾向がある。例えば数か月前に大騒ぎした「裏金問題」を取り上げた石破茂...政治家の資質についてーー与野党の代表選で大事な視点

  • 雑草の無い日本だったが、この文化も消えかけているようだ。

    日本には次のような言葉がある。上農は草を見ずして草をとる、中農は草を見て草をとる、下農は草を見て草をとらず。ガーデニングが趣味の私はさだめし中農の部類か。さすがに「草をとらず」にはなれない。日本の農家はひたすら草取りに精を出していたのだ。ところがこのところ「耕作放棄地」が目に付くようになった。さらには田んぼや畑の周辺の草が赤く枯れているのを見かける。除草剤を撒いているのだろうが、あまり見栄えの良いものではない。 ミョウガ採れるようになってきた。そうめんの季節が終わる頃に採れだすが、少し残念。 本来、湿潤・温暖な日本の気候は、ほっておけば草ぼうぼうになる。ところが江戸時代から明治の初めに日本を訪れたヨーロッパの人たちは、「日本には雑草が無い」と驚いたという。「草取り」にこだわる日本人の文化は大事にしたいと思...雑草の無い日本だったが、この文化も消えかけているようだ。

  • パワハラの原点ーー俺は聞いていない、そして威張る。

    何らかの組織で、当たり前に見かける風景は何か?上司が「俺は聞いていない」と怒り出すことだろうか。だから日本では会議の前に必ず「根回し」が必要だ。会議の中で侃々諤々の議論がされるかというとほとんどない。 兵庫県の斎藤知事はパワハラを取りざたされ、とうとう100条委員会で議論されている。ここまで来ても辞任しないのだからなかなかタフな人間だ。感情面で十分に育っていなかったのだろう。何ら悪びれることなく「パワハラ」が出来、それが悪いとも思わないのだ。 社会人になって一番うれしいと感じるのは、「最初に管理職になった時」だと言われている。昭和の時代は能力は別にして真面目に働いていれば誰でも管理職になれた。これはこれで日本に合った良い制度だと思うのだが。しかし今や能力主義が幅を利かせている。しかし人の能力などは簡単に測...パワハラの原点ーー俺は聞いていない、そして威張る。

  • 政府・自民党よ、総裁選にかまけて国民生活への目配りが欠けていないか?

    自民党の総裁選は、百家争鳴と言えば聞こえが良いが、暑い盛りに一斉に鳴きだす蝉みたいなものだ。松尾芭蕉もびっくりだろう。閑さや岩にしみ入る蝉の声裏金問題の時は岩のように口を閉ざしていたのに一斉に鳴きだした。国民の目からそらそうという魂胆ありあり。 現職の大臣や幹事長が辞職するでもなく総裁選に名乗りを上げるのは異常だ。しかも20人集めるのに四苦八苦している人もいる。今の段階でこんな状況なら泡まつ候補のレベルだろう。メディアもメディアだ。20人そろった人から報道すればよいのだ。こんなバカ騒ぎをしているから、国民生活への目配りが決定的に欠けている。特に物価対策だ。コメの不足は看過できない。 今の自民党は、「危機感無きキリギリス」のようだ。イソップ寓話にある話だが、夏の間アリは食べ物を集めていた。然しキリギリスは歌...政府・自民党よ、総裁選にかまけて国民生活への目配りが欠けていないか?

  • 農業を資本主義的感覚で見てはいけない

    「食糧安保」という言葉がある。一国の安全保障は軍事力だけでは守れない。日本の場合、主食のコメを守らずして軍事費を倍増させているが片手落ちもいい所だ。昨日、スーパーに行ってみて驚いた。棚からコメが無くなっている。「もう一月も我慢したら新米が入ります」とか、これが政府の言うことか。日本人は大人しいから、文句も言わずにあちこち走り回って米確保だ。 自民党とJRは長年にわたって米の価格維持のために減反政策を続けている。ところが予想に反してインバウンドで外国人が米を食べだした。そうしたらあっという間に在庫不足だとか、なんたる危機感の無さ。米もそうだが大部分の農作物は年に一回しか取れない。しかも自然相手だから工場でものを作るようなわけには行かないのだ。資本主義的感覚で「儲かる農業」などと言う人もいるが、そんな人に工場...農業を資本主義的感覚で見てはいけない

  • ほどほどの自給自足生活を楽しむーーおかしなコメ不足騒動

    米が不足しているという。政府の備蓄在庫はあるのに何ら有効な手が打てない。総裁選に気をとられて心ここに在らずか。 家庭菜園に勤しんでいるが、今年はジャガイモもトマトも豊作である。さっそくコロッケを作る。かみさんが作って私が揚げる役だ。アツアツを食べたいのでやや揚げすぎてしまった。 戦後の食糧難を経験した人は、だんだん少なくなってきた。米と麦とじゃがいも、かぼちゃ、とうもろこしの併用だった。いまさらそんな時代には戻れないだろうから、食糧政策はしっかりしてもらいたいものだ。昨日、スーパーでトウモロコシを買ってきた。 老子は次のように語る。「難をその易きに図り、大を其の細に為す」困難な仕事は容易な間に手をつけ、大事は小さいうちに処理しなさい。しかしこの国は先送りを続けて手が付けられないようになっていないか?日本ダ...ほどほどの自給自足生活を楽しむーーおかしなコメ不足騒動

  • 円安の流れから円高に巻き戻しが始まるー企業の実力が試される

    ロシアがウクライナに侵攻した2022年2月の円ドル為替レートは115円程度だった。この後、ジリジリ円安に傾きピークには160円を突破した。エネルギーの需要不安から日本のような資源輸入国は円安に傾くとともに物価の上昇が始まる。こうなると政府は打つ手なしだ。日銀の黒田総裁はアベクロミクスにこだわって金融超緩和を続けるのみ。政府は、電気・ガス代やガソリン代の補助で一時しのぎをいまだに続けているが、国民の生活実感は悪化の一途。 日銀の植田総裁(2023年4月就任)は、勇気を振るってゼロ金利政策を修正して金利引き上げに動いた。ところがこれを見た投機筋が大慌てだ。水鳥の羽音に驚く平家の軍勢のように、円キャリートレードの修正に動いた。金利の安い円を借りて金利の高いドルを買って利ザヤを稼ぐというせこいやり方なのだが不意打...円安の流れから円高に巻き戻しが始まるー企業の実力が試される

  • 自民党総裁選、コバホークは先陣を切ったが最後まで飛翔できるか?

    自民党の小林鷹之氏が総裁選への出馬を正式に表明した。名前の連想から「コバホーク」と呼ばれているらしい。ほとんど無名なのでどんな人物か興味はあった。しかし発言内容や推薦人になると思われる議員たちを見ると、手放しの評価はまだ出来ない。小林氏の会見に同席した議員24名中、安倍派が11名で二階派4人だ。厳しい見方をすると、頭と見栄えが良い上に清新さも備えた小林鷹之が、裏金派閥の若手から担がれたという図式だ。それに飛びつくテレビ系のメディア、底の浅さが見えて何ともやり切れない。 「自民党は変わる」と主張するが、その中身は「脱派閥で換羽する」ということらしい。しかし安倍派や二階派は謹慎中で総裁候補を出せない。そこで若手は選挙の顔として、便宜的にコバホークを担ぐだけだ。この発言も気になる。これでは裏金問題はうやむやに終...自民党総裁選、コバホークは先陣を切ったが最後まで飛翔できるか?

  • ウクライナが戦線拡大に動く、日本はこの動きを注視すべき。

    防戦一方だったウクライナが、虚を突くようにロシア領に侵攻した。これはウクライナにとって大きな賭けである。当面は無人の地を行くように領土拡大が図られるが、戦線の拡大は補給路が伸びてリスクも伴う。ロシアは、広大な領土を有しているから、戦略的に相手の軍をロシア領内に引き入れて戦線が伸び切ったところで叩くのが可能だ。過去にナポレオンがその手に乗って壊滅している。今回の作戦は、アメリカやイギリスと綿密に打ち合わせた上でなされているのではないか?そんな気がしてならない。英米のようなアングロサクソンは狩猟民族である。彼らは狩猟に猟犬を使う。ウクライナが英米の猟犬扱いされているとしたら大変気の毒なことだ。 一方翻って台湾海峡を考えてみよう。いきなり中国が台湾侵攻を始めるとは思わない。台湾が独立を宣言した時は、実力行使する...ウクライナが戦線拡大に動く、日本はこの動きを注視すべき。

  • 米の生産調整は問題、減産ではなく増産を図るべきだ。

    昨年の猛暑の影響で在庫量が減ってきているところに、インバウンドで米の消費量が増えている。そのせいか、ところによっては一部販売制限が起きているという。この数年、食料品の値上がりが続いているが、優等生だった米も値上がりしている。幸いなことに、大生産地の東北・北海道の状況は昨年より良好だから秋には需給が緩むだろう。 米の生産・流通は依然として農水省とJAの管理下にある。そして事実上の減反政策がとられている。この点について三万人のための情報誌「選択」は、次のように指摘する。識者や改革意欲のある官僚は、この縮小均衡を見直し、増産によって所得を増やす政策へ転換するべきだと長年唱えてきたが、JAと結託した自民党が握りつぶして来た。これは極めて重要な指摘だ。今のような減反政策が続けられると、経営能力のある大規模農家は育た...米の生産調整は問題、減産ではなく増産を図るべきだ。

  • 毎日が初心、自働運転バスに乗りました。

    歳をとると何をするにも億劫になるが、その流れに身を任せるとますます老化する。自働運転バスの試乗会があると言うので出かけてみた。8人乗りでフランス製、時速20キロで町道を走る。ロイズの工場からスタート、ロイズタウン駅、道の駅北欧の風をめぐる。運転はしないがサポートする人が2人ついている。 お盆が過ぎると何となく秋の気配だ。この辺りはもう30度を超えることは無いだろう。ところが本州の方はまだ猛暑が続くとか、身体に気を配って乗り越えてほしいものだ。夏日炎炎長きを奈んともするなし。手に団扇を揮って斜陽に到る。火雲一片消し尽くさざれども、月緑陰深き処に在りて涼し。釈元政江戸初期には団扇ぐらいが涼をとる手段だったのだろう。日が暮れて月が上がるとさすがに涼しくなった。キキョウが咲き始めた。薔薇の二番花(マチルダ)この花...毎日が初心、自働運転バスに乗りました。

  • 見過ごしてはいけない自衛隊の劣化ーー蟻の一穴を危惧する

    千丈の堤も螻蟻(ろうぎ)の穴を以て潰ゆ韓非子(千丈の高さの堤もおけらや蟻の作った小さな穴から壊れる) このところの自衛隊の不祥事が目に余る。「特定秘密の杜撰な取り扱い」、「部下へのハラスメント」、「潜水手当の不正受給」、「靖国神社への集団参拝」、などだ。今回は、「靖国神社への集団参拝」を取り上げたい。政教分離の観点から、陸海空の自衛隊による靖国神社への「部隊参拝」を禁止している。ところが公用車を用いて参拝したり、海自隊員165人の集団参拝などしていた。個人的な参拝であると強弁しているが、明らかに世論や政府をなめているとしか思えない。 木原防衛大臣自身が私人の立場でと言い募って「靖国参拝」を行っている。これでは締まらないことおびただしい。「綱紀粛正」など絵に描いた餅だ。このようなことを見過ごしていると、戦前...見過ごしてはいけない自衛隊の劣化ーー蟻の一穴を危惧する

  • 自民党総裁選の顔ぶれーーどうしてここまで小粒化したのか

    自民党の岸田総裁が次期総裁選に不出馬を表明した。まさに四面楚歌の項羽のようなものだ。力山を抜き気世を蓋う、時に利あらず騅逝かず。ここまで岸田首相が追い込まれたのは、統一教会問題や裏金問題で膿を出し切らずうやむやにしたからだ。腰を据えた解明を問題発生の段階ですべきであった。今になってその責任をとると言っても、出し遅れの証文みたいなもので、もはや二束三文である。 「ポスト岸田」の主な候補者は、石破茂、河野太郎、高市早苗、茂木敏充、小泉進次郎、小林鷹之。この中で派閥の領袖で役員クラスは石破茂と茂木敏充だけ、後は七光りか部屋住みの身だ。今でも自民党の実権を握っているのは、麻生太郎、菅義偉そして森喜朗だ。岸田文雄もそのカードを持とうとしている。もうバイデンのように引退すべきなのだがいつまでも院政を敷こうとする。見苦...自民党総裁選の顔ぶれーーどうしてここまで小粒化したのか

  • 自民党、新しい顔にすれば国民の生活は良くなるのか?

    岸田文雄首相がとうとう退陣を表明した。無念さの残る会見だった。「裏金問題の収束の為に退陣する」などと今ごろ言っても遅きに失した。悲しいかな、秋の気たるや、蕭瑟(しょうしつ)として、草木揺落変衰す。宋玉(なんと悲しいかな、秋の気というものは。ものさびしくも草木は揺すり落ち、いろが変わって衰える)今の気持ちはこんな感じであろうか。 新しい顔に変えて「御祝儀相場」の時にすぐ解散すれば自民党は生き残れる、と考えているのか?しかもその顔は小泉進次郎が有力だという。少し甘すぎないか?トランプもしくはハリス、あるいは習近平と国家の重責を担って渡り合えるような人物であるべきだ。そして当然の如く国民生活を豊かなものに導けるか。顔の見栄えが良いからとか人気があるからで選ぶべきではあるまい。 マスコミの報道の仕方も派閥のボスの...自民党、新しい顔にすれば国民の生活は良くなるのか?

  • アメリカ大統領選もしトラからもしハリへ

    アメリカの大統領がトランプになるかハリスになるかで世界は大きな影響を受ける。トランプ対バイデンの状態であればトランプに決りという感じだった。ところがバイデンが撤退しハリスが民主党の候補になると、「ハリス旋風」が巻き起こっている。最近の世論調査では中西部の激戦州でハリスが逆転している。全体の支持率を見ても両者拮抗している。トランプとバイデンの高齢者対決にアメリカ国民は辟易していたが、ハリス登場で新たな対立軸が生まれたようだ。アメリカはこの10年で多様化が進み、非白人で女性というのは「ガラスの天井」ではなくなったようだ。(日本は未だに選択的夫婦別姓制度にも踏み切れずもたもたしているところが情けない) アメリカのリーダーは国民を鼓舞できるキャラクターが必要だ。トランプは、「俺のカードを引けばみな豊かになれる」と...アメリカ大統領選もしトラからもしハリへ

  • 新しいスタイルの日本人ーー北口榛花と小山玲央

    さまざまなドラマを呼んだパリの熱い戦いも終了した。真夜中の競技は睡眠不足を招いたがそれもまた良しか。今回のオリンピックで目だったのは、選手たちの感情の表現が豊かになったことだろうか。特に槍投げで金メダルをとった北口榛花選手の「天真爛漫」さだ。しかしその裏には苦悩と努力があったのだろうが、そんな影を微塵も見せない。「新しいスタイルの日本人」を見る思いだ。一方、スポーツが動とすれば将棋は静の格闘技だ。将棋のNHK杯はかかさず見ているが、11日(日)小山玲央(31歳)四段が谷川浩司(62歳)永世名人に勝った。小山にしてみたら将棋の神様と対戦したような思いであったろう。小山はプロを目指したが夢破れ、大学に進学し大手のIT企業に就職した。その間もいろいろな競技会には参加しプロ相手にまずまずの成績を残していた。27歳...新しいスタイルの日本人ーー北口榛花と小山玲央

  • 虚像だったのか石丸伸二という男ーー裏で何かが動いた

    安芸高田市長だった石丸伸二という男が徒手空拳で東京都知事に挑戦するというドラマ。東京都民はその筋立てに熱中したようだ。しかし、良く仕組まれた脚本に沿って石丸伸二が演技したと取れなくもないのだ。 まず不可解なのは、自民党都連所属の「TOKYOU自民党政経塾」の塾長の小田全宏氏が選挙対策本部長になっていることだ。そして参謀役として選挙プランナーとして名をはせている藤川晋之助氏がついた。彼が参謀になった選挙はことごとく勝っているという。(若干の負けはあるようだが)問題は選挙資金だが、ドトールコーヒーの鳥羽弘道名誉会長がスポンサーになり5千万円ほど出した。(貸付金の名目で)石丸伸二が主張している「東京一極集中是正」に賛同したからだという。もっとも、地方にいるか全国政党の立場から唱えるのであればよいが、東京都知事が...虚像だったのか石丸伸二という男ーー裏で何かが動いた

  • 過度に他国の脅威を煽ることの愚かしさーー中国との付き合い方について

    日本人は激しやすく冷めやすい、という気質がある。四季がはっきりしていて変化を当たり前のように受け入れるが、それが長続きしない。外国に対する好き嫌いの感情も大きく振幅する。注意しなければならないのが、このところ中国に対する日本人の感情が大きく悪化していることだ。「親しみを感じない」という比率が87%もある。(ちなみに中国の日本に対する比率は66%)これは危険な兆候と考えるべきだ。 特に中国と善隣友好をしようとすると、「媚中派」などと揶揄して攻撃する。交渉した内容に問題があれば問いただせばよいわけで、有無を言わせずレッテル張りをするのはやめた方が良い。戦前の日本の戦争責任を東条英機や時の指導者に押し付けたが、マスコミや言論人はどうだったのか?また、国民も深く考えず流れに身を任せたのではなかろうか?元外相で戦後...過度に他国の脅威を煽ることの愚かしさーー中国との付き合い方について

  • 雑草のような日本人だが芝生を好む人もいる

    植物学者の稲垣栄洋氏によれば、「日本人は雑草によく似ている」と言われる。雑草は強い植物が生えない場所を選んで生えている。雑草自体は弱いのである。しかしその弱さを強さに変えているのだ。日本人が好きな強さとは、筋骨隆々のタイプではなく小さいものが技をかけて大きいものを投げ飛ばすのを好む。 もう秋の気配か、シュウメイギクが咲き始めた。 ところが最近のオリンピックなどをみると、このような傾向が変化してきているのか?格闘技の体重別というのは西洋的な合理的考えであるが、日本人が考える美学ではない。相撲が狭くて丸い土俵の中で体重無差別で行われているが,ここに日本人の智慧がある。 薔薇(チャイコフスキー)二番花が咲き始めた。主張の少ないアンテークな雰囲気だ。  薔薇(シーユーインピンク) 公園などできれいな芝生があるので...雑草のような日本人だが芝生を好む人もいる

  • 長崎の平和式典不参加は米国大使エマニュエルの独り芝居か?

    長崎の平和祈念式典に米英などの大使が出席しない。その理由はイスラエルを招待しないことだという。「ロシアやベラルーシと違い、イスラエルは自衛権を行使している。同様の扱いをしては誤解を招く」しかし現状イスラエルが行っていることは、明らかに「過剰防衛」でやりすぎである。イスラエルを招待しない長崎市長の判断はまともだ。 アメリカの駐日大使ラーム・イスラエル・エマニュエルは名前から分かる通りユダヤ系だ。イスラエルの肩を持ちたいのは分かるが、イギリスやフランスの大使を抱き込んで長崎市長に圧力をかけるのはやりすぎ。オバマ大統領の首席補佐官を務めシカゴ市長も経験している。毒舌で攻撃的なところから「ランボー」というあだ名がついているくらいだから推して知るべし。 バイデンやハリスにしてみたら大統領選挙で忙しく下手なトラブルを...長崎の平和式典不参加は米国大使エマニュエルの独り芝居か?

  • 岸田延命と泉続投はあるのか?ー永田町を動き回る麻生、菅、小沢

    この暑い夏の盛りに永田町で盛んに動いているのが、麻生太郎、菅義偉、小沢一郎の3人だ。それぞれ政界の遊泳術にたけており政治感は鋭い方だろう。政界で「善人」は誉め言葉にならない、と言われている。あの人を怒らせたら怖いぐらいが良いのだが、それにしても年の割に元気だ。 麻生太郎は岸田続投に比重を移したようだ。自分をないがしろにする岸田に腹を立てていたが、頭を下げて来たので満更でもない。この世界は、やくざの世界と同じで「仁義を切ってきたものをコケにする」ようでは人望を得られない。岸田に向かって「あんたが出れば、茂木は出ない」とささやいたとか。菅義偉は石破推しだったようだが石破はどうも煮え切らない。それで小泉進次郎に比重を移したようだが、吉と出るか凶と出るか?小泉では世界の笑いものにならないか、もしトラだったら会話が...岸田延命と泉続投はあるのか?ー永田町を動き回る麻生、菅、小沢

  • 株価下げの主役は欧米系の投資家だが、次はどう出るか?

    この数日の株の上げ下げは何とも目まぐるしい。専門家はその理由をもっともらしく解説するが、あまり真に受けないほうが良い。証券会社や投資ファンド系の解説者は、概してポジショントーク。日本は金融緩和を続けて超低金利でいてもらった方が彼らにとって都合が良いのだ。一応彼らの話を聞くと、①アメリカの景気後退②日本の金利上げが原因だと言う。それにしても今回のような反応は過剰だ。 富士川の戦いで、水鳥の羽音に驚いて浮足立った平家の軍勢みたいなものだ。日銀が水鳥の羽音だとして日銀批判する連中もいるが、この程度の引き上げで驚く方が情けないのだ。日本の低金利の円を借りて高金利のドルを買ういわゆる「キャリートレイド」をしていた連中はダメージを受けたようだ。まあ、「人の褌で相撲を取る」ようなものだから今回はいい薬だ。 日本の経済力...株価下げの主役は欧米系の投資家だが、次はどう出るか?

  • 「ふるさと納税」というのはやはりおかしな制度だ。

    全国の自治体が受け入れたふるさと納税の寄付額が1兆円を超えたようだ。ところが肝心の地方自治体に入るお金は半分の約5千億円で、返礼品に約3千億円かかり、残りは事務費や仲介サイトに支払う利用料だという。片山喜博元鳥取県知事は次のように語る、「郷愁を誘う呼び名で良いことをしているように錯覚させているが、実態は官製カタログショッピング。ただちに廃止すべきだ」 税というのは公平・公正であるべきだが、現状は自治体間の「返礼品競争」になっている。魅力的な返礼品があるところはいいが、そうでないところが大部分だろう。数百億円単位で集めた自治体はウハウハだろうが、基本的にはあぶく銭だ。じっくり検討してその寄付金を使う発想にはならない。ざるで水を掬うようなことになっていないか?税収の流出が多い所は東京都を始め大都市が多い。世田...「ふるさと納税」というのはやはりおかしな制度だ。

  • 犬は飼い主に似てくる?ーーあり得る話だと思う

    世にはイヌ派とネコ派に分かれるらしい。私もかみさんも犬派だった。だったというのは昨年8月メギーが虹の橋を渡ったからだ。しかし今でもあちこちにメギーの写真を飾っているし、花のあるこの時期は花を毎日のように飾る。2018年8月(11歳のころ)2006年自然にふれあえるところに住みたいという思いでこちらに引っ越した。その時良く見た番組が「ターシャチューダの庭」(アメリカバーモント州に住む童話作家)ターシャが飼っている犬がコーギー犬でメギーという名前だった。翌年ホームセンターへ行ったときにコーギーの子犬とかみさんの目が合った。それがメギーを飼うきっかけに。犬と飼い主の顔が似てくるというのはこじつけかもしれないが、性格は似てくると思う。イヌはネコと違って飼い主への思い入れが強いからあり得る話だ。 トマトは毎朝食卓へ...犬は飼い主に似てくる?ーーあり得る話だと思う

  • 株価急落2216円、下げ幅史上2番目だがこんな時もある。

    株が下がる時というのはいつもそうだが、株に素人と思われる人が参入し始めた時だ。中学生が正月のお小遣いで株を買ったとか言っていたが、これは行きすぎだろう。暴落とか急落の原因はいろいろ理由付けされるが、「理由も無く上がっていたから」ということ。国民の生活が窮乏している時に、株価がわけも無く上がるというのは「おかしい」と思うのが第6感。「日銀が金利を上げたから」などと言う犯人探しが始まるがあまり意味はない。誰かが引き金を引くのを待ち構えていたファンド勢の餌食になっただけ。 日本経済のとって大きな痛手を残したのは、「1990年のバブル崩壊期」だろう。ボクシングで言えば「カウントエイト」ぐらいのダメージだった。この時かろうじて持ちこたえたのは実体経済がしっかりしていたことだ。それと金融機関が過去に利益を蓄積していた...株価急落2216円、下げ幅史上2番目だがこんな時もある。

  • 国家安全保障の基本は、「外交・情報・軍事・経済」の総合力だが軍事力だけに頼ろうとするのか。

    日本人はもともと外交が下手だと言われている。美空ひばりの柔の歌ではないが、「口で言うより手の方が早い」みたいなところがある。そして最後には、「神風が吹く」などと神頼みだ。岸田政権による防衛費倍増などにも行き当たりばったりの無計画性が現れている。だいたい倍増する根拠も「バイデン大統領に3回くらい言われたから」のレベルだ。さらに財源もまだ決まっていない。お粗末極まりない。 肝心の実力組織である自衛隊のこのところの弛緩したありさまは何としたものか。何か不始末を起こしてもトップの防衛大臣に報告もしない。明らかに「バカにしている」のだろう。もっとも防衛大臣も派閥均衡人事で時々とんでもない大臣が出るから、いちがいに自衛隊ばかりを責められないが。 このところ何となく不気味なのは、日本が「統合司令部」を新設し米軍との一体...国家安全保障の基本は、「外交・情報・軍事・経済」の総合力だが軍事力だけに頼ろうとするのか。

  • ガラパゴスか?、夫婦同姓を死守する日本。

    夫婦同姓を法律で義務付けている国は、世界では日本だけだ。江戸時代まではほとんどの国民は「姓」などなかった。「夫婦別姓では日本の伝統や家族の絆が失われる」というのが夫婦同姓を固守する人たちの理由。しかし伝統と言ってもせいぜい明治時代からの話だ。家族の絆と言ったところで、同姓であってもどんどん家族崩壊は進んでいる。 「選択的夫婦別姓」を支持する国民は今や8割に達している。それでも国会で決議できないには、政権を担う自民党のいわゆる「保守派」と言われる人たちが反対している。約50人くらいで、主なところは高市早苗、山谷えり子、片山さつきなどのアベ信者たち。選択的と言っているので、どうしても別姓にせよと言っているわけではない。それでも反対するのだからどうにもならない。イスラム圏の原理主義者みたいなものだ。女性に「ヒジ...ガラパゴスか?、夫婦同姓を死守する日本。

  • エリート不在の日本、トランプレベルの人たちがこの国を導く?

    江戸時代から明治の初めくらいまでは武士がエリート階級だった。人口の5~6%ぐらいといわれている。武士道を心のよりどころとしていたわけだが、武士道とは「高い身分に伴う義務」である。それはヨーロッパの「騎士道」に相通じる。ところが今の日本は、エリートと思われる国会議員(それも与党の)にそんな矜持は見受けられない。 東洋大名誉教授でかってフロリダ州知事室で働いたことのあるサム田淵氏は次のように語る。ドナルド・トランプはよりよい社会の発展のために尽くそうという矜持を持つエリートであるための教育を受けたことがない、人の上に立つ資格のない成り上がりである。彼が大統領になったのはアメリカ史の汚点だと私は考える。なんとも辛辣な物言いだが、このような見方もあるのだ。翻って日本の世襲政治家をみると、ぬくぬくとした安住の地に満...エリート不在の日本、トランプレベルの人たちがこの国を導く?

  • みっともない人たちーー斉藤兵庫県知事、広瀬めぐみ自民党参院議員、堀井学自民党衆院議員

    「見たくも無い」が変化したのが、「みっともない」だ。みっともない人たちは、兵庫県のパワハラ・おねだりの自民党・維新推薦の斉藤元彦知事。岩手県の不倫・秘書給与ごまかしの広瀬めぐみ自民党参院議員。北海道の裏金ならびに香典疑惑の自民党堀井学衆院議員。このところこの人たちがテレビに出てくるとチャンネルを切り替えるようにしている。 これらの人たちは皆選挙で選ばれている。そうすると選挙とはいったいなんだ?ということになる。議員になる前は品行方正だったのだが、議員になってから人倫にもとることや不正をするようになったということか?抜け穴だらけの選挙制度改革をしても「みっともない人たち」はモグラのようにあちこちの穴から顔を出すのだ。 彼らに欠けているのは国民目線が無く、あるのは権力を誇示する気持ちだけか。凡そ事をなすには、...みっともない人たちーー斉藤兵庫県知事、広瀬めぐみ自民党参院議員、堀井学自民党衆院議員

  • 阿部詩の涙にエールを送る、そして阿部一二三の責任感にも。

    フランスで行われているオリンピック女子柔道で阿部詩がまさかの一本負け。勝つ事だけに集中していた詩の何かが切れたのか立ち上がれず号泣した。私は、その姿を見て,青春とはこういうものだという感慨を覚える。それまでかけてきた柔道人生が一瞬で消えた。それを号泣で表現できるのは柔道に全てを捧げてきた証拠だ。日日新面目あるべしこの瞬間からあたらしい阿部詩が現れることを期待したい。私のような年代は、特に武道において勝ち負けに感情を表すなという教育を受けている。悔しくてもぐっと飲みこむのだ。日本人は概して感情表現が分りにくいと言われている。いわゆる「謎の微笑」ですべて対応しようとする。もうそんな時代ではないのかもしれない。阿部一二三の「静かな気迫」も素晴らしいものがあった。妹の分まで頑張るという優しさを、勝つことで証明しよ...阿部詩の涙にエールを送る、そして阿部一二三の責任感にも。

  • 「保守主義者」は何処へ行ったのか?ーー自民保守岩盤層の迷走

    英国のチャーチル首相は次のように語った。20歳のときにリベラルでないなら、情熱が足りない。40歳のときに保守主義者でないなら、思慮が足りない。極めて含蓄のある言葉だ。若い時に自由や平等に心動かされるというのあっても良い。しかしいつまでも理想主義を掲げて現実を見ないのは理性の欠如。ここで言う「保守主義」は、いろいろ人生経験を重ねてそれなりに分別のある行動がとれる、というニュアンスがある。 ところがこのところ特に安倍政権以降、保守の概念が混乱をきたしている。「モリ・カケ・サクラ」での振舞はとても分別のある行動とは思えない。だが、いわゆる「保守岩盤支持層」という人たちがいて強烈に支持していた。安倍亡き後、すっかり声は小さくなっているが、何かきっかけがあれば表に出てくるのだろう。ヨーロッパで吹き荒れている移民反対...「保守主義者」は何処へ行ったのか?ーー自民保守岩盤層の迷走

  • 中国は日本と「戦略対話」の再開に舵を切った

    7月に入って中国は次々と日本との「戦略対話」を再開している。◎自民党森山総務会長と中国王毅外相会談◎上川外相と中国王毅外相会談◎海江田衆院副議長と中国序列3位の趙楽際全人代委員長上川外相との会談での王毅発言、現在、中日関係は進まなければ後退するという重要な段階にある。中国の日本に対する政策は一貫して安定性と連続性を保っている。両国が互いに歩み寄り、2国間関係の互恵的な協力を強化し、意見の違いを適切に管理することで戦略的互恵関係を真に実現させたい。 中国が日本との関係改善を図ろうとするときは、つねに打撃を受けた時だ。中国は今や内憂外患。内においては不動産不況が深刻、外にはトランプ再選の恐怖(関税をさらに上げると発言している)。ロシアにすり寄られても負担が増えるだけだ。やはり日本との関係改善を図った方が得策と...中国は日本と「戦略対話」の再開に舵を切った

  • 若者や壮年がリバタリアンに傾くわけは?

    今回の都知事選は、若者や壮年の「リバタリアン」指向が出た選挙であるとも言える。「リバタリアン」というのは、自由原理主義者のことだが、もっとくだいて言えば「自己責任論者」。少子高齢化の中で自らの身を守るためには、「他人の面倒を見るのに俺たちの金をまわすな」という本音が透けて見える。その気持ちはわからないでもない。そこで「リバタリアン風」の石丸伸二に票が流れたのであろう。安倍政権以降、若者は保守化したと言われているが、実際は「自分らしく生きる」ために「リバタリアン化」しただけだ。 自民党も小池百合子も「鵺」のような変幻自在に姿を変える。鵺(ぬえ)ーー渡り鳥のトラツグミの古称。不気味な声で鳴く。そこから正体不明の怪獣をさす。リベラルな福祉国家を目指すかと思えば、小泉政権以降は「新自由主義」的な自己責任論を主張す...若者や壮年がリバタリアンに傾くわけは?

  • 「隠居」の特典はその無責任性にある。

    「隠居」などと言う言葉はすっかりすたれてしまった。加藤秀俊さんによれば、「隠居の特典はその無責任性にある」とおっしゃる。アメリカではバイデンさんがやっと隠居するみたいだ。似たような歳のトランプさんはまだまだ闘争心旺盛だ。ぼちぼち皮を残す年だと思うが。 北海道のバラはもうピークを過ぎたがまだ咲いているのもある。一番輝くのは6月後半から7月のはじめくらいだろうか。2023.6 薔薇になぜとげがあるのか?ドイツの詩人ゲーテの詩に「野ばら」がある。少年が野原で見つけた美しいバラを折ろうとする物語で、バラが抵抗する様子が描かれている。少年はゲーテでばらは恋人だと言われている。とげが無ければバラの花はほとんど折られてしまうだろう。 薔薇(アンジェラ)薔薇(キャラメル・アンテーク)薔薇(マチルダ) 「隠居」というのは自...「隠居」の特典はその無責任性にある。

  • トランプ対ハリスで支持率拮抗する、流れは変わるか?

    バイデン大統領が撤退を表明、短期間で民主党は副大統領のカマラ・ハリスを後継に選んだ。ぎりぎりの選択だったが、民主党支持者はもとより中間層も好意的に受け止めているようだ。トランプ対ハリスの支持率は拮抗して来た。このままトランプが戻ってきたときの恐怖が民主党を結束させたのだろう。 どの組織においてもNO2という立場は極めて難しい。「NO1よりも目立ってはいけない」というのは鉄則。自分の才能をひけらかしてはならない。そしてNO1が苦境に陥った時にぴったりと寄り添うこと。副大統領のカマラ・ハリスはこの法則に従った。後は自分の人生をかけて大統領選に立ち向かったらよい。 検察官出身のカマラ・ハリスは「トラ退治」が出来るか?「私たちはどんな国に住みたいのか。自由と思いやり、法の支配がある国か。混乱と恐怖、憎悪の国か」と...トランプ対ハリスで支持率拮抗する、流れは変わるか?

  • 世界を変える唯一の思想ーーテクノ・リバタリアン

    橘玲による「テクノ・リバタリアン」という本はかなり衝撃的だ。リバタリアンというのは「自由原理主義者」のことで、道徳的・政治的価値の中で自由を最も重要だと考える。その中で極めて高い論理・数学的知能を持つのがテクノ・リバタリアンで、現代におけるその代表がイーロン・マスクとピーター・ティールだ。イーロン・マスクは言うまでもない電気自動車のテスラを起業し、ツイッターを買収したことで有名だ。ピーター・ティールはベンチャー投資家。この二人に共通するのは、外国生まれのアウトサイダーで、なおかつ数学やコンピューターの天才であることだ。 アメリカは混乱の極に見えるが、才能があると見きわめれば受け入れるというアメリカン・ドリームは健在のようだ。これがアメリカの強さなのであろう。一方の日本はどうかというと、(橘玲によると)歴史...世界を変える唯一の思想ーーテクノ・リバタリアン

  • 日本の人材の質を高めるためには最低賃金の引き上げをすべき

    最低賃金が低い水準に長年放置されると、その県からヒトが徐々に減っていく。(デービッド・アトキンソン)最低賃金の高い東京へ人が集まるのは、カネや人は低きから高きへ流れるという自然の原理だ。日本は国土も狭いし交通網が整備されている。だから東京1極集中を改めるには、最低賃金を全国一律にすべきだ。 今回の東京都知事選で、東京1極集中の弊害に関する議論がほとんど深堀されず、場外乱闘ばかりが目に付く。肝心の小池知事は「三十六計逃げるに如かず」と音なしの構えだが、じわじわと足元が脅かされている。選挙前に低所得層にお金をばら蒔くだけでは何の解決にもならないのだが。 最低賃金を全国一律でどう上げていくかは、やはり国政レベルの問題だ。政府与党にやる気が無いのであれば、野党はもっと頑張らなければならない。だらしないのは「連合」...日本の人材の質を高めるためには最低賃金の引き上げをすべき

  • 日本の新聞は生き残れるか?ーーアクセスジャーナリズムの限界

    北海道比例選出の堀井学衆院議員に、違法香典配布の疑いで家宅捜査が入った。地元では堀井議員はもう終わった人とみなされており、何で今ごろ?という感じがするのだが。大谷翔平を模して「二頭流」なるややふざけた言葉を使うが誰も評価しない。かってはスキンヘッドだったがこのところふさふさした地毛?だ。検察の動きを深読みすれば、①検察は裏金問題は終わっていないと考えている②女性検事総長誕生で検察内部でパワーバランスに変化が?新聞各社はそろって大きく報道している。検察のリークだが、もし小さく報道すれば検察ににらまれて次から情報が入らないリスクを負う。ここに権力とメディアの「インサイダー体制」(ある意味では持ちつ持たれつの関係)が出来上がっている。 このような「アクセスジャーナリズム」に陥らないようメディア側の自己規制が求め...日本の新聞は生き残れるか?ーーアクセスジャーナリズムの限界

  • 人生を楽しむならある程度「いいかげん」な方が良い

    「いいかげん」を漢字にすると「好い加減」だ。そんなに悪い言葉だとは思わないが、概して悪く使われる。「いい加減なやつだ」、「いい加減いやになる」、「いたずらもいい加減にしろ」など。この国の指導者は、かなり「いい加減」なことをしているのだが、組織の末端の人々や学校の生徒達にはまじめを押し付ける。 オオウバユリこの百合は毎年花をつけない。久しぶりに花をつけた。 食べ物も好きなものを食べ(過食は良くないが)酒もほどほどに飲んだほうが良い。それこそ「花は半開を看、酒は微醺に飲む」人は自分で決定できる自由な環境にいるとき、健康や人間関係について最も幸福度が高まる。 薔薇(パーペチュアルユアーズ)花言葉は「永遠の愛」や「変わらぬ愛情」 「いい加減」も大事だが「新しいこと」も大事。反対の足から靴下をはく、髪形を変えてみる...人生を楽しむならある程度「いいかげん」な方が良い

  • もう一度見直そう渋沢栄一の「論語と算盤」

    ビールがうまく感じるのは、ひと汗かいた後に冷えたやつをグッとジョッキで飲むとき。気温が少々高くても、空気が乾燥しているこの時期の北海道で飲むビールは最高。私が愛飲しているのは、北海道限定販売の「サッポロクラシック」だ。なんとサッポロビールの創始者は渋沢栄一だという。 格差拡大が行き過ぎて資本主義の限界が見え始めている。そんな時には原点に返るほうが良い。次の一文は約100年前の日本で渋沢栄一が語る。なんと新鮮な事か。現代の人の多くは,ただ成功とか失敗とか言うことだけを眼中に置いて、それよりももっと大切な「天地の道理」を見ていない。彼らは物事の本質をイノチとせず、カスのような金銭や財宝を魂としてしまっている。人は、人としてなすべきことの達成を心がけ、自分の責任を果たして、それに満足していかなければならない。 ...もう一度見直そう渋沢栄一の「論語と算盤」

  • 渋沢栄一で盛り上がるが2千円札はどうなった?

    はじめて1万円札が発行されたのは1958年(昭和33年)、絵柄は「聖徳太子」だった。福沢諭吉に変わったのが1984年(昭和59年)。こんど(2024年)渋沢栄一に変わった。資本主義が行きつくところまで行って醜悪な様相を呈しているが、原点に戻って「論語と算盤」の世界を考えるのは良いことだろう。渋沢栄一は語る、国の富をなす根源は何かといえば、社会の基本的な道徳を基盤とした正しい素性の富なのだ。そうでなければ、その富は完全に永続することができない。 話は少し飛ぶが、2千円札は何処へ行ったのだろう?ほとんど流通していない。だからどんな絵柄だったか思い出せない。1枚だけとってあった2千円札をまじまじと眺めてみた。表は沖縄の「守礼の門」、裏は紫式部だ。「守礼」とは「礼節を守る」という意味で、琉球は礼節を重んずる国であ...渋沢栄一で盛り上がるが2千円札はどうなった?

  • パワハラ体質の兵庫県知事が抱える問題点

    パワハラという言葉は日本にすっかり定着したようだ。パワーハラスメントの略で、立場の強い者から弱い者への嫌がらせやいじめを言う。しかし、定義が確立していない曖昧な言葉は、セクハラと同じで、「やった」、「やらない」の水掛け論に陥りやすい。そこで最近は録音機能のある携帯などで言質を取るが、切り取りの可能性もあるから問題は残る。 いじめや嫌がらせなどという行為は、意識するとしないに関わらずそれなりに皆やっている。脳科学者の中野信子氏によれば、「いじめは本来人間に備わった機能による行為ゆえ、なくすことは難しい」一方で人間には「これはやりすぎでは」と考えて自制する心もある。ところがあるタイプの人間には、この自制するという「ブレーキ」の機能が壊れていて暴走してしまう。兵庫県の斎藤元彦知事は、若いころから「パワハラ」で有...パワハラ体質の兵庫県知事が抱える問題点

  • 東京都知事選終わったが深堀した議論なし、場外乱闘ばかり。

    都知事選のスタートから今に至るまで東京都が抱える問題点が議論されていない。最大の問題点は、ブラックホールのように日本全国からヒト・モノ・カネを吸い込んで再生産されないことだ。若者が都会に集まるというのは、ある程度やむを得ない。ところがその若者たちが消耗品のように扱われて刹那的に生きているようにしか見えない。 この問題に積極的に取り組もうとしたのが蓮舫候補だったが、かなり矛盾するスタートだった。なぜかと言うと東京都が抱える問題は都庁から改革できるほど生易しくない。政権を取ったうえで外側から変える必要があった。日本最大の勝ち組である東京都の小池知事が「都民ファースト」と叫ぶことを、誰もおかしいと思わなかったのだろうか?日本全体の中で東京がどうあるべきかの発想はない。それを自民党と公明党がステルスで応援している...東京都知事選終わったが深堀した議論なし、場外乱闘ばかり。

  • 自由があるとユーモアが生まれる

    ユーモアという言葉は英語から来ている。世の中を客観的に見つめて、それを滑稽さ・可笑しさの面からとらえて表現しようとする態度。日本では、落語や川柳・狂歌にその精神を感じる。特に江戸時代は、日本人が一番ユーモアを心得ていた時代だと言われている。 北海道のバラは今が最盛期だ。バラ(ローゼンホルン)このバラが咲き始めると北海道のバラはピークを迎える。 バラ(ジークフリート)ドイツ伝承の英雄の名前にちなむ。いかにも強い意志を表しているようだ。バラ(セバスチャン・クナイプ)杏色のつぼみから開花するとピンク、最後は白っぽくなります。この画像で同時に見ることができます。 日本人の中でユーモアの意識が高いのは大阪だろうか?江戸が武士中心、大阪は商都と言われていたから庶民の自由度は高かったからだろう。心に自由が無いとユーモア...自由があるとユーモアが生まれる

  • 苦境にある中国経済ーー簡単には復活できない

    中国経済を苦しめている最大の要因は、不動産バブルの崩壊であろう。中国のGDPは日本の4倍程度だ。約2400兆円になる。このGDPの2~3割程度(480~720兆円)が不良債権ではないかと言われている。とてつもない数字だ。30年前にバブル崩壊した日本の不良債権処理に要した金額は約100兆円だ。この処理は銀行の内部留保吐出しと国からの支援で何とか乗り切った。 中国は日本のバブル崩壊の過程を十分勉強していたのだろうが、「他山の石」にはならなかったようだ。おそらく今後の展開は、地方政府の破綻と金融機関(ノンバンクを含めて)の混乱が発生するだろう。ズルズルと先送りすれば、日本と同様の「失われた30年」になる。習近平の頭の中は経済立て直しよりも「国家の安全」のほうに重心がかかっているようだ。「反スパイ法」などを強化す...苦境にある中国経済ーー簡単には復活できない

  • 日本を劣化させた3人のリーダーたちーーー安倍晋三・十倉雅和・芳野友子

    この国の最大の問題点は、「実質賃金が上がらない」ということだ。少々給与が増えてもそれ以上に物価が上がれば、実質賃金はマイナスだ。過去最長の26か月連続マイナスが続いている。年金も実質賃金と連動するから国民すべてに影響する。この責任は何処にあるかというと、政府・与党、経団連、連合にある。 ※岸田首相は何か目的があって首相を目指したわけではない。ただ「首相になりたかった」だからいまだに安倍晋三元首相の背後霊によって動かされている。安倍晋三の最大の問題点は、正道を踏み至誠を通すことなく一時の詐謀を多用したことだ。筋力をつける道を選ばずサプリメントを使い続けた。(アベノミクスと言われていたようが) ※バブル破裂以降、経団連は「人を大事にする経営」から「株主を大事にする経営」に舵を切った。その処方箋が「非正規雇用の...日本を劣化させた3人のリーダーたちーーー安倍晋三・十倉雅和・芳野友子

  • 気になる弛緩した自衛隊の動きーー安倍政権以降の倫理観喪失が遠因

    このところ次々と自衛隊の不祥事が発生している。特定秘密違法運用、潜水手当の不正受給、不正喫食、パワハラなどだ。災害派遣などで誠実な対応が評価されているのに、このところの不祥事発覚はどうしたことだ。※潜水艦を受注する川崎重工業がねん出した裏金で、海上自衛隊の潜水艦乗組員が飲食接待を受けていた。わかっているだけで年2億程度、総額十数億になるという。こんなものは発注金額に上乗せするわけだから、最終的には国民の税金が蝕まれているわけだ。自民党という政権政党が腐ると実力組織である自衛隊も腐るということか?なんとも情けないありさまである。こんな状況では中国軍部の腐敗をあざ笑うわけにもいくまい。 ※日本の艦船が中国の領海内を中国側の承認を得ずして航行したとして、中国外務省は日本側に徹底調査と再発防止を申し入れた。この辺...気になる弛緩した自衛隊の動きーー安倍政権以降の倫理観喪失が遠因

  • リベラリズムを再度見直すーーロシア、イラン、フランスそして日本

    今年は世界的に総選挙が行われている。選挙が行われていれば民主主義的かと言えばそうでもない。ロシアは専制主義国家だ。選挙という偽装を常態としているが中身は胡散臭い。それだけに始末が悪い。イランも専制国家だが政権交代は起きた。国民が勇気を出した結果だろう。フランスの哲学者エマニュエル・トッドによれば、リベラルな体制とは、市民に言論や信仰、政治参加といった基本的な権利を保障することにより、政府の権力を制限するもののことです。公平な尊厳、そしてそうした権利を擁護していれば、リベラルな体制と言えるでしょう。 もちろん日本はリベラルな体制である。ただこの体制を維持するためには不断の努力を要する。権力を得たものはそれを維持するために不都合なことは隠ぺいするからだ。(安倍政権以降常態化しているが)さらには「バラマキで票を...リベラリズムを再度見直すーーロシア、イラン、フランスそして日本

  • 天地有情の世界観を取り戻そうーー虫との共生

    庭に家庭菜園を作ってそれなりに楽しんでいる。農薬はほぼ使わない。ある意味で虫との共生である。害虫と言って目の敵にして農薬をまき散らすのには躊躇する。人間はそこにいるだけで価値がある。役に立っているかどうかは二の次だ。しかし現実の社会はコスパがどうのタイパがどうのと生きにくい社会になったものだ。虫だって鳥のエサになるという役割があるが、虫は虫なりに生きている。 じゃがいも(きたあかり)今年は順調に生育している。トマトようやく色づき始めた。もう少しで収穫できる。有機肥料は撒くが農薬は一切かけない。それでも虫はまず寄ってこない。春先に3年ほど寝かせた堆肥(落葉で作る)をすき込むせいだろうか?  涅槃経で「一切衆生悉有仏性」と説く。すべての生きとし生けるものに永遠の仏性があるというのだ。「そんなバカな」という人も...天地有情の世界観を取り戻そうーー虫との共生

  • 常識が通用しない世界をどう生きるかーーフランスの総選挙と東京都知事選

    このところ日本も含めて世界で、「まさか」という現象が立て続けに起こっている。小泉純一郎はかって「上り坂、下り坂、そしてまさか」がある、と語ったが、そのとおりだ。東京都知事選で石丸信二氏が165万票を獲得して2位になることを事前に誰が予想したか?フランスの総選挙も理解しがたい結果が出た。マクロン率いる「与党連合」が、右翼の「国民連合」が第1党になるのを阻止しようと左翼の「新人民戦線」と選挙区調整。その結果、左派の政党連合「新人民戦線」が第1党に躍り出たのだ。 人々は、じっくりと物事を考えなくなったようだ。まさに「脊髄反射」である。(膝を叩いた時に脳が反応する前に膝が勝手に動く)政策で論争するよりもどんな見せ方をするかが勝負の決め手になるわけだ。選挙が「暑い夏の夜の盆踊り」になってしまった。 常識が通じなくな...常識が通用しない世界をどう生きるかーーフランスの総選挙と東京都知事選

  • 世界の指導者受難の時代に我々はどう生きるか

    日本の岸田首相はもとより、アメリカのバイデンやフランスのマクロンは低支持率に喘いでいる。英国の保守党を率いるスナク首相は総選挙であえなく敗退、政権を労働党に明け渡した。支持率では盤石に見えるロシアのプーチンや中国の習近平にしても実態は専制的強権で抑え込んでいるだけだろう。総じて世界の指導者は、カリスマ性を維持できなくなった。それは一挙手一投足が、SNSの世界にさらけ出されるからだ。 そこで指導者は都合の悪いものは隠そうとする。その隠された部分を引きづりだすのがマスメディアの役割だが、かってのような信頼感は失われつつある。それはなぜかと言うとテレビや新聞の収益のかなりの部分は広告収入に頼っているから。だから突き詰めた追及が出来ないと見透かされているのだ。 我々は「民主的で開かれた統治システム」、すなわち「O...世界の指導者受難の時代に我々はどう生きるか

  • 英国やイランなどで起きた政権交代の底流にあるもの

    英国の保守党が歴史的大敗を喫して14年ぶりの政権交代となった。またイランでも改革派のベゼシュキアン氏が保守強硬派のジャリリ氏を破った。改革派の大統領は19年ぶりだ。英国とイランを同一で論ずるのは適当でないかもしれないが似ている部分もある。①コロナ過やロシアのウクライナ侵攻などで物価が高騰し国民生活が困窮。②長期政権による驕りやゆるみが出たことに対する国民の反発。③英国はEUからの離脱、イランは核開発による米欧との対立。上記の3つの要因は複雑に絡み合っており、「複合汚染」と捉えたほうが良いのかもしれない。 翻って日本を見た場合、①や②はまったく同じだ。③についてはますます米国との一体化が進んでおり、従属化が著しい。これはこれで大きな問題を抱えている。このような問題点に対して自民党は小手先のバラマキに終始し抜...英国やイランなどで起きた政権交代の底流にあるもの

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