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頑固おやじの独り言
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2019/03/31

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  • 久しぶりの奈良ーーー瓊花(けいか)に出会えた旅

    奈良を訪れるのは20年ぶりくらいだろうか。今回は法隆寺、唐招提寺、薬師寺を中心にじっくり廻って見たかった。一番の僥倖は、唐招提寺で瓊花の真っ盛りに出会えたことだ。 法隆寺や薬師寺には修学旅行生がひっきりなしに訪れる。その点、唐招提寺は観光化の波に乗り遅れたのが、かえって幸いしている。落ち着いた雰囲気で廻ることができた。 唐招提寺と言えば鑑真だが、芭蕉も味わいのある句を1句を。久しぶりの奈良ーーー瓊花(けいか)に出会えた旅

  • 前原誠司と玉木雄一郎、共に小池にはまった二人。

    教育無償化を推進する会の代表前原誠司と国民民主党代表の玉木雄一郎とはキャラクターが似通っているように感じる。男前だし、なんとなくさわやかな感じを受ける。ただ政治家にとってこのような評価を受けることは必ずしもプラスにはならない。性格に陰影が無いから下心のあるしたたかな政治家に乗せられる。 前原誠司は2017年民進党代表の時に東京都知事小池百合子が代表の希望の党と合流を模索した。だが、性格の良さが出たのか主導権を小池にとられた。順風満帆だった小池だが、あの有名な「排除します」宣言で一転暗転してしまった。希望の党は惨敗、またしても安倍晋三がしたたかに勝利をおさめた。まさに前原がどんぐりになって小池にはまった瞬間だった。東京15区補選における玉木雄一郎の小池への接近は、またもや小池にはまるどんぐりのイメージが湧い...前原誠司と玉木雄一郎、共に小池にはまった二人。

  • 粗にして野だが卑ではないーーこんな生き方があっても良い

    「粗にして野だが卑ではない」これは国鉄総裁だった石田禮助(1886~1978)の言葉だが、なかなか味がある。このような骨太の人物を見かけなくなった。別の角度から見ると「気骨がある」ということか、あるいは「私心がない」。「粗にして野だが卑でもある」という政治家が多くなったが嘆かわしいことだ。 カタクリが咲き始めた。粗にして野ということは「肩の力を抜く」ということかもしれない。人生肩ひじ張って生きているとつらい。粗野の反対語は優雅だが、優雅に振舞うためにはスキがあってはいけない。自然体で優雅に振舞えれば言うことないのだが、高望みはしないほうが良いのかも。 ギョウジャニンニクバターで炒めて最後に醤油をたらして食べる、これが美味い。 久しぶりのたこ焼き北海道産小麦を使用している。道の駅で。粗にして野だが卑ではないーーこんな生き方があっても良い

  • 東京15区補選の結果が政界を揺るがす

    自民党は都民ファーストの会が擁立する乙武洋匡候補に相乗りするつもりだった。ところが乙武候補は5股不倫問題があって、公明党婦人部が猛反対。そんなところに小池百合子氏の学歴詐称問題が再浮上するのを見て、自民党はビビったようだ。推薦せず不戦敗を選択した。小池カードは捨てたということだ。当初楽勝とみられていた乙武候補は、都民ファーストの基礎票をベースに浮動票をどこまでつかめるかが勝負だが、苦戦しているようだ。 現状、頭一つ抜け出しているのが立憲民主党から出ている酒井菜摘候補。江東区議として地道に活動してきた実績が評価されているようだ。共産党は自党の候補を取り下げて酒井候補を応援。さらに令和も応援に回るようだ。2番手争いが日本維新の会の金沢結衣候補と乙武候補。維新は昨年までの勢いがない。やはり大阪万博問題が足を引っ...東京15区補選の結果が政界を揺るがす

  • 小池東京都知事の学歴詐称問題、今回は逃げ切れるか?

    小池東京都知事の学歴詐称問題(カイロ大学)がまた再燃した。今回は小池知事の元側近小島敏郎氏だけにインパクトが大きい。小島氏は環境省の役人だった時にクールビズでつながりが出来て、小池氏が東京都知事になった時に顧問に就任した。今回の告発のポイントは、4年前のエジプト大使館による小池氏卒業証明書の声明のおかしさにある。断定はしていないが、小島氏の言い分は「小池百合子はカイロ大学を卒業していない」。 通常、日本の常識では大学の卒業証書があれば卒業したものとみなされる。ところが一部の国では簡単に卒業証書がカネでやりとりされるのだ。元東京都知事舛添要一氏は、エジプトのあそこの大学っていうのは、適当に卒業証明書を偽造したりするめちゃくちゃいい加減なんですよ。ということは何が起きているかというと、エジプト政府に対して「借...小池東京都知事の学歴詐称問題、今回は逃げ切れるか?

  • 岸田首相への信頼度は地に落ちたーー恣意的な裏金議員処分

    泣いて馬謖を斬る信頼している部下を、規律の厳正を守るために私情を排して処分すること。心ならずも友人や部下を捨てること。馬謖は蜀の軍人。諸葛孔明の最も信頼している部下だった。魏との戦いで馬謖を先鋒として起用したが孔明の指示に従わず大敗を喫した。孔明は規律を守るため馬謖を牢に入れた。 人を処分するということは信頼する部下であればあるほど気が重いものだ。恣意的な判断が入れば処分する側の人格や信頼度が地に落ちる。今回、問題にすべきは、安倍派幹部の中で松野氏と萩生田氏への処分が大甘だったこと。さらには殆どの若手はおとがめなしだ。何故そうしたかというと、9月の総裁選に向けて言いなりになる松野と若手を抑えている萩生田は使い道があるということだ。岸田文雄の頭の中は「自民党総裁の再選」しかないようだ。そのためには6月解散説...岸田首相への信頼度は地に落ちたーー恣意的な裏金議員処分

  • 怒る人が増えてきたような気がする――長谷川岳議員のケース

    北海道選出の長谷川岳参院議員(自民党)がこのところ話題になっている。飛行機の中でキャビンアテンダントの女性をしかりつけているところを目撃した歌手の吉幾三さんの発言から火がついた。長谷川議員の場合、怒りっぽい性格というよりももっと根が深い。参院議員という地位からくる上等国民意識がなせる業だからだ。北海道庁や札幌市の役人を呼びつけてパワハラまがいの行為をしていたことも露見。政治家は役人をバカにし、役人はもっぱら面従腹背だ。 クロッカスとクリスマスローズが元気いっぱい。 怒り方にはいろいろタイプがあって瞬間湯沸かし型。突然怒り出すがあらしが過ぎれば静かになる。怒りすぎたのを反省するのか「さっきは悪かった」などとフォローして来る。怒り始めると段々激高してきておさまりがつかなくなるタイプもある。長谷川議員もおそらく...怒る人が増えてきたような気がする――長谷川岳議員のケース

  • 岸田外交の危うさを一歩引いてみておいた方が良い

    岸田首相が国賓待遇でアメリカを訪問している。米国と仲良くすることは日本にとって良いことだが、度を過ぎて取り込まれることには不安を覚える。外交関係において必要以上の歓待を受けるということは、何か裏があると勘繰った方が良い。まず考えられるのは、岸田首相もバイデン大統領も国内では不人気だ。そこで外交で点数稼ぎをしたいわけだ。もう一つの狙いは軍事面での共同歩調の強化だ。反撃能力を保有し防衛費を倍増して作戦面でも統合を検討するなどとかなり踏み込んでいる。 岸田首相は、米国の信頼のおける友を演出したかったのだろうが、これも度を過ぎると「忠実なしもべ」にしか映らない。「米国は独りではない。日本は米国と共にある。日本は控えめな同盟国から、外の世界に目を向け、強くコミットした同盟国へと自らを変革してきた」日本国内がガタガタ...岸田外交の危うさを一歩引いてみておいた方が良い

  • 今こそ嘉納治五郎の教育論を学ぶべきだ

    この国の教育は、教養や深い洞察力もないまま戦後教育の問題を糺すということから修正が進んでいる。保守的思想から戦前回帰のような傾向がみられる。それも昭和の一時期を睨んだもので明治期の教育論の方が優れている気がする。小学生に道徳教育など教えているようだが、施政者(自民党の裏金議員たち)の方から先に学ぶべきだろう。 明治期の教育論には見るべきものがある。丸屋武士著、「嘉納治五郎と安部磯雄」に嘉納の教育論が紹介されている。善悪正邪を判別する力、正しいことをして満足し、よこしまなることを行って不快を感ずる心、これらの修養は、終生つきまとうところのものであって、中等教育以前にすでに養われる力である。およそ社会の表面に立ちて大なる仕事をなす場合、その人の力は中等教育以後の教育によって養われるものが多いが、普通教育におい...今こそ嘉納治五郎の教育論を学ぶべきだ

  • 議論が出来ない日本人ーーなぜだろう?

    日本人の社会生活において「論争してはいけない」という考えが刷り込まれている。ただ相手の人格を無視した時(相手が大きな失敗を犯したときなど)のみやっていいようだ。これは言葉とそれを言った人の人格が分離していないから、こうなる。アングロサクソンなんかでは、相手の人格に対する言葉と単なる情報に関する言葉と厳格に区別する。「お前は嘘つきだ」といえば、決闘になる。「お前の言ったことは事実と違う」と言えば議論が進む。 しかし日本もぼちぼち世界標準に合わせて行くべきだろう。いつまでも「あいまいな表現」や「なし崩しに対応する」やり方から脱皮すべきだ。すでに日本には300万人以上の在留外国人が存在する。これからも増えて行くだろう。彼らの考え方や生き方を特別視するのではなく、共に生きる感覚を養うことが大事だ。それこそが「多様...議論が出来ない日本人ーーなぜだろう?

  • 政治家の資質に必要なものは「周囲を欺く能力」

    人間と動物とのちがいは、嘘をつくなど「周囲を欺く能力」があるかどうかだと言われている。その意味では自民党の議員さんたちは、極めて「人間らしい」のだろう。裏金作りに励んでも「知らなかった」、「秘書がやった」と開き直る。「権力を持つ」ということは本質的に道徳とは無関係だ。しかし先人は、権力を道徳で縛らなければそこら中に暴君が出現する危険を悟っていた。 道徳教育を声高に叫んで学校教育に導入することに熱心だったのは安倍派だった。歴代の文科大臣はだいたい安倍派から出ている。ところがどうだ、道徳も法も無視して権勢をふるったのは安倍派だった。法律をやぶったことについてのつぐないは、死罪になるにせよ、罪に服することによってできるが、もし人間道徳の根本義を破れば、誰に向かってつぐないえるか、つぐないようがないではありませぬ...政治家の資質に必要なものは「周囲を欺く能力」

  • 「いいものをより安く」の経営戦略から抜け出せるのか?

    戦後の日本が世界第2位の経済大国に上り詰めた経営戦略は、「いいものを安く」であった。人口増加の過程にある時はこの戦略は正解だった。しかしバブルを経験し人口増加も減少に転じると限界が来る。政府と企業は生産性の上昇よりも非正規労働者を増やし賃金を抑制して「人件費を安く」という愚かな政策を推進。 石油価格の上昇や円安によって物価高騰の波が襲ってきて国民の不満が溜まって来た。それをみてあわててバラマキ政策とも思える電気・ガス代補助やガソリン代補助を行った。しかしこれは歯止めが効かず「亡国の大衆迎合策」ともいえる。なかなか止めるわけにいかないのだ。そして価格形成過程が不透明だから電力会社や石油会社に中抜きされていてもわからない。 このところの企業戦略を見ていると、「いいか悪いかわからないもの高く」という方向に舵を切...「いいものをより安く」の経営戦略から抜け出せるのか?

  • 惰性で続けられているレジ袋有料化は見直すべきだ。

    レジ袋の有料化は2020年から始まった。この時環境大臣だった小泉進次郎氏は次のように述べていた。なぜプラスチック素材が世界中の問題となって取り組まれているのか、そこに問題意識を持って一人ひとりが始められる行動につなげてもらいたい。おそらく大部分の消費者は、しぶしぶ「やむを得ないか」と思って従った。確かにレジ袋は減ったが、それが全体に占める割合は知れている。もっと根本的な部分にメスを入れるべきだが、それが進んでいるとも思えない。例えば過剰包装などは何とかならないか。さらには賞味期限切れの食品の廃棄問題。 このレジ袋有料化のキャンペーンはどうもたちが悪い。まず一番の被害者は消費者だ。金額的には知れているが「レジ袋は有料です」と言われたときのむかむか感は精神衛生上よくない。また、2割から3割くらいの店はレジ袋を...惰性で続けられているレジ袋有料化は見直すべきだ。

  • 本当に強いものはやさしいーー自然から学ぶ

    北海道でも豪雪地帯のわが地方も急速に雪解けが進んでいる。いろいろな季節の中でもこの季節が一番好きだ。厳しい寒さをしのいだ植物たちが元気に姿を現してくれる。ただ、この時期心を痛めることがある。一つには野ネズミにかじられた無残な状態の薔薇などを見るとき。二つ目は雪の重さに耐えかねて枝折れした木々を見るとき。 石狩川河畔からピンネシリをながめる 強い植物だなと思うものは、球根類だ。球根に養分を蓄えてじっと春を待つ。無駄に雪や寒さに抵抗しないのだ。バラ類の中で強いなと思うものはつるバラの系統。しなやかに状況に対応する。 水芭蕉 このような姿を見ていると勉強になる。強くなければ生きていけない。やさしくなければ生きている価値がない。プシュキニア本当に強いものはやさしいーー自然から学ぶ

  • 権謀術数渦巻く自民党裏金議員処分劇のドタバタ

    岸田首相、麻生副総理、茂木幹事長の3人組による安倍派つぶし、というのが今回の処分劇の実相。スケープゴード(誰かの責任を転嫁するための身代わり)になったのは、塩谷座長と世耕参院幹事長だ。しいて上げれば下村博文と西村康稔もそうだろう。(もっともこの4人に責任があるのは言うまでもないが)では誰の責任を転嫁しようとしたのか?自分の派閥の会計責任者が立件された岸田首相と陰の安倍派会長森元首相。もう二人上げるとすれば二階元幹事長と萩生田前政調会長。本人たちはまんまと逃げおおせたと思っているかもしれないが、そうは問屋が卸すまい。 今回の処分劇を見ていると、自民党の中で党員の生殺与奪の権限を持っている総裁と幹事長の力がいかに大きいかが分かる。本人に統率力があるかどうかは問題ではない。総裁、幹事長というポストが強大なのだ。...権謀術数渦巻く自民党裏金議員処分劇のドタバタ

  • 時の流れに身をまかせーー日日新面目あるべし

    テレサテンが1986年(昭和61年)に歌ってヒットした曲に、「時の流れに身をまかせ」がある。「時の流れに身をまかせあなたの色に染められ」ラブソングなんだろうが、テレサテンの柔らかい声がもう少し深い人生観を感じさせる。歳をとって考えることは、あるいは生き方は、「時の流れに身をまかせ」である。親鸞流に言えば「ただ念仏のみぞまことにておわします」「万のこと皆もってそらごと・たわごと真実あることなきに」だんだん夜明けが早くなる。目覚まし時計をかけないので起きるのも早くなる。 春眠暁を覚えず、処々啼鳥を聞く。夜来風雨の声、花落つること知らず多少。孟浩然思う存分、朝寝が出来るのは若いうちだ。私のような歳になると、せいぜい6時間も寝れば良いのだろう。クロッカスが元気だ。私たち咲いてますよー、という声が聴こえそうだ。時の流れに身をまかせーー日日新面目あるべし

  • まだ首相の地位に色気があるのか小池百合子の野望。

    東京15区の補選に小池百合子東京都知事の出馬が噂された。しかし実際には自分は出馬せず乙武洋匡氏を推した。その推薦の理由が振るっている。乙武氏は過去に5人の女性と不適切な関係にあったのだが、「二度とそういう過ちを犯さないということで、以来、誠実な活動を続けている」なんとも寛容な姿勢である。あえて15区に都民ファーストから候補者を擁立する理由がよくわからないが、不戦敗をさけたい自民党から頼まれたからということらしい。萩生田自民党東京都連会長に貸を作ったということか? 小池百合子氏がテレビのキャスターから政治の世界に入った時の発言が極めて意味深だ。「永田町にはいろいろ猛獣や珍獣がいらっしゃると聞いたもので、今日はサファリ―ルックで参りました」こんな発言をサラッと言ってのけるところが持ち味でこのスタイルは今も変わ...まだ首相の地位に色気があるのか小池百合子の野望。

  • 国民生活そっちのけ、自民党の主導権争い激化。

    4月に入って相変わらず商品の値上げは止まらない。(消費者物価指数2月対前年比2.8%)食料品や生活用品の値上げでとらえれば10~20%くらいは上がっている。ところが物価対策はそっちのけで、政府・与党内部は裏金議員の処分に名を借りた党内抗争の暗闘が始まっている。 一つ目の核は岸田派(岸田文雄首相と木原副幹事長)なんとしても9月の総裁選は勝ちたいが現状の低支持率では無理。そこで隙あらばと解散を狙う。少々負けても自民・公明で過半数を維持できれば良い、割れても維新もしくは国民民主党と連立を視野に。二つ目の核は麻生・茂木連合。(もちろん茂木が総裁候補だ)岸田氏と茂木氏の中は決定的に悪化している。茂木氏が露骨にサボタージュしているという。突然の派閥解消で麻生氏と岸田氏の仲も悪化。もっとも政治家というのは自分の権勢維持...国民生活そっちのけ、自民党の主導権争い激化。

  • ことばを大切にしたいものだーー万葉集を読む

    言葉というものは時代と共に変わって行く。なるべく美しい言葉を残していきたいものだが、最近の若者言葉にはついていけない。もっともついて行く気も無いのだが。それにしても万葉の和歌には新しい国家誕生の息吹が感じられる。あをによし奈良の都は咲く花の薫(にほ)ふがごとく今盛りなりこの歌は小野老(おののおゆ)が大宰府で故郷をしのんで詠んだもの。 白鳥の渡りが見られるようになった。 石ばしる垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも志貴皇子志貴皇子は天智天皇の第7皇子春の悦びが素直に歌いあげられていて、今の時期にぴったりだ。大好きな歌の一つ。1300年以上昔の人と同じ思いを共有できるとは。 春一番に花をつけるのはクロッカス次いでプシュキニア しきしまの大和の国は言霊の助くる国ぞま幸くありこそ柿本人麻呂遣唐使を見送...ことばを大切にしたいものだーー万葉集を読む

  • 台湾有事は起きるのか?ーー習近平はギャンブラーではない

    2022年に米国のペロシ下院議長が台湾を訪問した時に、中国は強く反発して軍事的な緊張が一挙に高まった。その後も緊張状態は続いているが、一時ほどではない。中国の本音は、出来ることならば軍事力を使わずに、情報戦を仕掛けサイバー攻撃や台湾国内の騒擾を起こして台湾を併合したいと考えている。やむなく軍事力を使う場合は、台湾が独立宣言をしたときだろう。 軍事力を使う場合も米国や日本が参戦しない(或いはできない)手段で慎重に行うだろう。具体的には、日本にある米国の軍事拠点を叩いたり日本の領土に侵攻する(例えば尖閣諸島など)事は、即参戦につながる。よって台湾南部や台北の近くの台北港や桃園国際空港を狙う。(アメリカ軍によるシミュレーションによる)この場合の大きなポイントは米軍が参戦するかどうかだ。日本にある基地を叩かれれば...台湾有事は起きるのか?ーー習近平はギャンブラーではない

  • 自民党が消えてなくなっても何の問題もない

    自由民主党が成立したのは1955年(昭和30年)日本民主党と自由党という保守政党が合同して成立した。これを55年体制というのだが、70年の時を経てこの政党はもはや保守としての矜持を失った。ただただ権力を維持したいがための政党に成り下がった気がする。 20年以上前からパーティ券を利用した裏金作りに励んでいたわけだが、いまだに事の顛末が明らかにならない。汚れていない生きのいい若手から刷新運動が出て来ても良いのだがそんな動きも無い。(そんな動きがあればまだ救いがあるのだが)そこでかなり汚れている執行部が汚れ切った安倍派の幹部を処分するのだという。ところがヘビの生殺しのように煮え切らない処分のやり方だ。こんな状況ではズルズルと9月まで岸田政権が続きそうな気がする。 有権者は選挙のたびに自分の判断で投票したらよい。...自民党が消えてなくなっても何の問題もない

  • 「悪玉コレステロール」という言い方は問題あり

    コレステロールを下げるという「紅麹」が大問題になっている。私も若いころからコレステロールが高いと言われて散々お医者さんに注意されて来た。「悪玉コレステロール」とか、「血液ドロドロ」などと製薬メーカーの売り込みも盛んだ。「運動と食事で努力します」と言い逃れしていたが、還暦のころに、やむなく下げる薬を飲み始めた。飲むと、これがまた劇的に下がるのだ。 コレステロールが高いと言われても何か身体の調子が悪いわけではない。心筋梗塞になりやすいと言われても我が家の家系でなった人はいない。それで薬を飲んだだけでコレステロールがこんなに下がるのは何か不自然。2年ほど飲んでやめてしまった。やめても特に問題なし。その代わりアルコールの量を減らし、肉・魚・野菜をバランスよく食べることを心掛けるようにした。犬との散歩も減量に大いに...「悪玉コレステロール」という言い方は問題あり

  • 「紅麹」は機能性表示食品の問題点を浮き彫りにした

    小林製薬の「紅麹」が大問題になっている。当初は狭い範囲で収束するのかと思われたが、「機能性表示食品」ということから影響する範囲が拡大した。他の食品に添加されていたのだ。この「機能性表示食品」というのがくせ者で、コレステロールを下げるなどと表示され,宣伝されるとあたかも「薬」かと思いこむ。このような紛らわしい扱いは当初の制度設計に問題があった。 「機能性表示食品」は、安倍政権の成長戦略の一環として2015年に開始された。「規制緩和」という魔法のような呪文を唱えて、ゆるゆるの制度設計だった。企業の責任で機能性を表示。消費者庁への届け出だけで、食品ごとの審査が無い。要するに安全性は企業任せだったのだ。国が審査し、食品ごとに消費者庁が許可する「特定保健食品」は、国のお墨付きがある。しかしそれだけ審査も厳しいし、時...「紅麹」は機能性表示食品の問題点を浮き彫りにした

  • 甘く見られた日銀、投機筋にツケいられ円安進む。

    日銀はすっかり甘く見られたようだ。誰からそう見られているかというと「投機筋」という得体のしれない集団。日銀が蛮勇を振るってマイナス金利を解除したのだが、これからも金融緩和基調を続けるとアナウンスしたため効果半減。半減どころか円安方向へ逆噴射だ。33年ぶりの円安水準になってしまった。 さすがに見かねた鈴木財務相が、「あらゆるポジションを排除せずに断固たる措置をとる」と発言。この「断固たる措置」という言葉は、いざとなったら本当に為替介入するという覚悟を示す。当分為替から目が離せない。 この10年来の日本経済の低迷は「異次元金融緩和」による円安誘導が大きな原因。カンフル注射を打ち続けて自力でリハビリする気力・体力を削いでしまった。今の段階は、歯を食いしばってでも金利を引き上げて円高にすべき。四方八方に気を配って...甘く見られた日銀、投機筋にツケいられ円安進む。

  • 二階俊博的生きざまに賛同は出来ないが一部の理はある。

    二階元幹事長が派閥裏金問題の責任をとって次の衆院選に出馬しないという。もう85歳だからいつ辞めても良い年だ。しかし辞めなかったというのは「権力の蜜」に取り憑かれているのだろう。次の選挙に出ないというだけで、政界は引退しないわけだから「政界の寝業師」に徹するわけだ。 質疑応答で、高齢が立候補見送りの理由かと問われると、「お前もその年、くるんだよ。ばかやろう」この二階発言はおそらく批判を浴びるだろう。ただ高齢批判に対する切り替えしとしては絶妙。(言葉使いに問題あるが)アメリカでバイデンやトランプに対して「高齢だから立候補やめろ」と言えば、高齢者に対する差別発言で言った方が批判される。 二階元幹事長には、これだけの混乱を引き起こした責任をとって辞任すべきとの質問であるべきだった。高齢であることを以て批判する場合...二階俊博的生きざまに賛同は出来ないが一部の理はある。

  • 荒れる大阪場所を制した尊富士の意地

    大相撲の大阪場所は荒れる、とよく言われる。今年も大荒れの場所だった。新入幕で幕尻の尊富士が優勝するとは場所前に誰が予想しただろうか?最大の見せ場は、14日目朝乃山との対戦で負傷した後、翌日の千秋楽に出て来るかどうかであった。この段階で2敗の尊富士に対し3敗の大の里が追う展開。もし休場すれば、大の里が豊将龍に勝った場合、優勝は大の里に転がり込む。しかし、負傷後の尊富士の決断が素晴らしい。「人の勝ち負けを待っている場合ではない、休場すれば、一生悔いが残る」(この決断には横綱照ノ富士のアドヴァイスがあったようだ)幸いだったのはアキレス腱断裂ではなかったことだ。靱帯損傷だった。テーピングと痛み止めの注射で対応できた。 青森県五所川原からこれで有名人が3人輩出した。太宰治、吉幾三、尊富士。太宰についてはよくわからな...荒れる大阪場所を制した尊富士の意地

  • 裏金議員への処分は、安倍派幹部(塩谷、下村、西村、世耕)が狙いか。

    このところの自民党の裏金議員への処分問題の迷走は目を蓋う。岸田総理は会長の時に、自派の会計責任者が立件されたわけでかなり責任は重い。茂木幹事長も10年近くにわたって数億円の脱法まがいの政治資金の使用をしていた。処分をする方が泥まみれ・砂まみれなわけだ。 一方処分される方だが、肝心の森元首相は養護施設に避難しているようで、とんでもない狸おやじだ。おそらくお咎め無し。もう一人の狸おやじの二階元幹事長も「音なしの構え」。結構これが不気味なのだ。幹事長の時に政治資金50億円をあちこちにばら蒔いているから、下手な処分をすると逆襲に会う。年老いても「妖刀村雨」の使い手。もう一人金額が大きい割に処分が今のところはっきりしていないのが萩生田光一。安倍派の若手を集めている強みがあるのか?あるいは岸田・麻生と波長が合うのか?...裏金議員への処分は、安倍派幹部(塩谷、下村、西村、世耕)が狙いか。

  • 植物は人間から見られることを求めている

    ローマの神学者であり思想家アウグスチヌスは次のように語る。植物は人間から見られることを求めており、見られることがそれにとって救済である。この文章から感じられるのは、キリスト教の神学者であったからなのか「救い」という面が強く感じられる。日本人が感じるような「山川草木悉皆仏」とは少し違う気がする。ここまで難しくは考えないのだ。 ようやく雪解けが始まり春の訪れが感じられる。雪の下でもチューリップが芽を出していた。 昨年の秋に植えた球根が、厳しい寒さを乗り越えて芽を出しているのを見ると、なんとも愛おしく感じる。クリスマスローズも芽を出している。 このような植物の世界の新陳代謝の繰り返しを見ていると、今の政界の淀んだ空気は何とかならないものか。昔の武士は身体が言うことを聞かなくなったら自ら隠居したものだ。ところが最...植物は人間から見られることを求めている

  • 日本維新の会を問うーーやはり第二自民党か

    日本維新の会は昨年の夏ごろの勢いは無いが、大阪を地盤に侮りがたい力を持っている。大阪の気風は、体裁を気にしないところ(実質主義)と強烈なアンチ東京にある。「身を切る改革」などと言うスローガンは極めて大阪人に受ける。維新を強く支持する50代以下の世代から見れば、維新は「古い政治」の打破を主張する点で「リベラル」と映るようだ。ところがこれはまさに「羊頭を掲げて狗肉を売る」で、看板に偽りありなのだ。 維新快進撃の原動力は、①徹底した上意下達②自民党仕込みのどぶ板選挙、にある。ここから見えてくるのは、リベラルとは程遠い「男性優位主義」のナショナリズムが原点。維新の防衛政策は、「防衛費の増額」、「敵基地攻撃能力の保有」、「自衛隊憲法明記」であるが、自民党よりもさらに過激である。先日も「戦闘機の海外輸出」について公明...日本維新の会を問うーーやはり第二自民党か

  • 政党支持率と比例投票先が何故乖離するのか

    自民党の支持率がつるべ落としのように下がっているが野党(特に立憲民主党)の支持率が上がらないという声を良く聞く。最近の報道各社の調査方法は、電話とネット(スマホなど)を合算して集計している。私はこの方法に疑問を持っている。電話とネットとは分けて数字を出すべきであろう。その点で「選挙ドットコム」の調査方法はかなり民意を捉えていると思う。それと回答者のほうの問題点だが、突然電話がかかってきて「あなたはどの政党を支持しますか?」などと言われれば普通は躊躇する。とりあえず「自民党」と答えておけばよい。自民党が嫌いだと「支持なし」と答えるのが普通だ。野党支持率はどうしても低く出る。 ところが今度の選挙で比例はどの党に入れますか?という質問に対しては比較的素直に答える。そうすると野党への投票先が増えることになる。問題...政党支持率と比例投票先が何故乖離するのか

  • 遅すぎた春、日銀異次元緩和を転換。

    ようやくと言うべきか、あるいはおそるおそると言うべきか、日銀が異次元金融緩和を転換する。植田日銀総裁の役割は、散々食い散らかしたアベクロミクスの後始末をつけることにある。異次元金融緩和によって、円安と株高が進んだが、同時に日本の真の国力は衰退し国民生活も楽にはならなかった。にんまりとほくそ笑んでいたのは、輸出中心の大企業と富裕層であろう。それと忘れてはいけないのが財務省だ。ゼロに近い金利で気兼ねなく国債を発行していたから。 経団連の十倉会長の発言は、何ともお粗末(後半部分)適切な時期に適切な政策を判断した。ようやくカンフル剤によるぬるま湯の時代が終わった。いよいよそこから出て歩き出す。あなたたち経団連がぬるま湯に浸っている間に世界はどんどん前に進んでいる。世界競争力ランキング(ビジネス効率性)はどんどん低...遅すぎた春、日銀異次元緩和を転換。

  • 見事な?「日本的うやむや」の仕方ーー自民党裏金問題

    傘連判状(からかさ連判状)は、室町時代から江戸時代にかけて一揆などで用いられた円環状の署名形式をいう。首謀者が誰かを隠すために用いられた。少し違う解釈すれば仲間意識を共有するためということも言える。これは今でも卒業式の寄せ書きなどで使われている。 今回の自民党の安倍派5人衆は、見事にこの連判状をなぞっている。会合は開いたが誰が議論を主導したか「わからない」。「自分でない」ということだけは、はっきり覚えている。本来は白黒を見極める検察の仕事なのだが、検察はあっさりさじを投げてしまった。ところが検察も議員たちも怖いのは(恐れているのは)検察審査会が「起訴相当」という結論を出すことだ。「違法性の認識があった」とか、「不記載の事実を知っていた」など口が裂けても言えない。この辺は弁護士と綿密に打ち合わせ済みだろう。...見事な?「日本的うやむや」の仕方ーー自民党裏金問題

  • 年寄りはなぜ騙されやすいかーー「誠実性」を高めて乗り切る

    オレオレ詐欺などに引っかかるのは、だいたいが高齢者だ。外形的な要素を考えれば、耳が遠くなってきているから声の認識があやふやになる。「俺だ、俺だよ」などと電話がかかってくると、子供や孫の名前を反射的に聞き返す。相手にしてみたら労せずに第一関門突破だ。 高齢になるとともに性格が変わって行く。他人を信用し利他的に考える「調和性」は年齢とともに高まっていく。相手が困っているような話を聞くと、つい同情してしまうわけだ。しかしこのような好ましい性格の変化に付け入る人間のあさましさは何とも許しがたい。 高齢者心理学の研究者増井幸恵さんによると、長寿と一番関係が深いと考えられているのは「誠実性」です。「誠実性」というのは、几帳面で仕事が丁寧である、約束や人の期待を裏切らない、目標達成のために頑張る、仕事を最後までやり遂げ...年寄りはなぜ騙されやすいかーー「誠実性」を高めて乗り切る

  • 目にはその人が表れるーー写真家は語る

    写真家の繰上和美(くりがみかずみ)の話が面白い。北海道富良野市生まれ88歳。男性は、その人を形成してきた生きざまがより明確に写真に出るんですよ。だからちゃんと生きていないといい顔にならない。美しさは必要なくて人柄が出ればいい。繰上が安倍派5人衆を写真に撮ればどんなものが出来上がるだろうか?「この連中は撮りたくない」と言うかもしれない。その可能性の方が高いだろう。 私から見ても、彼らが国民のために政治生命をかけて戦っている姿にはとても見えない。政倫審の場に出て来て、一番、堂々としていたのは世耕弘成だが、彼が一番悪党かもしれない。真実はほとんど語らなかった。なんとなくおどおどしていたのは橋下聖子参院議員。スポーツ選手だったから政治の世界は場違いだ。辞任して後輩の指導に当たった方が豊かな晩年を過ごせると思うのだ...目にはその人が表れるーー写真家は語る

  • 虚勢を張る日本に未来はないーーアメリカの強さの秘密

    最近の自民党の指導層といわれる人たちの精神の劣化はなんとしたものか。最大の問題点は事実に向き合わないことだ。「嘘をついてもつき通せば何とかなる」という精神の退廃。ヒトラーの名言?「嘘も繰り返せば人々は信じるようになる」の信奉者ばかりのようだ。有権者はぼちぼち目を覚ますべきだろう。 アメリカの再びのトランプの出現は、この国の自分勝手をまた見ることになるのか?アメリカ国民の理性を信じたいが、最後までもつれるだろう。ただアメリカはすごいなと思うことがある。フランスの政治思想家トクヴィルの次の発言だ。米国の偉大さは、米国が他の国より開明的であることにあるというよりも米国が自らの欠点を直す能力にある。 私の若いころは、「日本は資源は少なく国土も狭い。ただ人材だけは磨けば世界に太刀打ちできる」という考え方が主流だった...虚勢を張る日本に未来はないーーアメリカの強さの秘密

  • 脳が無くても植物は感じている

    植物も動物のような反応を示す。一番わかりやすいのはオジギソウやハエトリソウを触ると葉が萎んだような感じになる。次のシロイヌナズナの実験が面白い。NHKHUMANIENCE豊田正嗣埼玉大学教授1日何も触らなかったものと、1日三回触ったものとの成長の差がはっきりでる。 なぜこんな差が出るかというと、触られるということは、植物が動物か虫に食べられると感じて防御反応を起こすため。ここから分かることは、虫がついたらすぐ取り除くのが良い。 土地や作物は農業者やガーデナーの心に反応する、と考える人もいる。私もそう思う。植物が何を欲しているかを見分ける判断は、土地や作物に対する愛情が必要なのだと思う。ようやく雪解けが始まったが、外はまだ雪景色。切り花のチューリップ。 今年の冬は鳥たちにとってエサが少ないようだ。普通はエサ...脳が無くても植物は感じている

  • 参院政倫審で世耕議員、ひたすら逃げ切りを図る。

    網、呑舟(どんしゅう)の魚を漏らす史記法律の網が大まかなため、大悪人や大罪人を取り逃がしてしまうことのたとえ。網の目が粗くて、舟を飲み込むほどの大魚迄漏らしてしまう意。 昨日、参議院で政治倫理審査会が開かれ世耕議員が弁明に立った。期待はしていなかったが、肝心なところは「知らない・記憶がない・秘書に任せていた」のオンパレード。それ以外は本当によくしゃべる。「巧言令色すくなし仁」人間としての徳望は無きに等しい。この人物が参院安倍派の40人を束ねていたというから驚きだ。 和歌山県は自民党の牙城で二階王国だが、参院の世耕弘成は虎視眈々と衆議院への乗り換えを狙っている。二階俊博の力に陰りが出てきた状況で世耕有利なのだが、ここにきて世耕の力も落ちてきた。あの品の無い自民党青年局の懇親会を仕切ったのは世耕氏の元秘書だっ...参院政倫審で世耕議員、ひたすら逃げ切りを図る。

  • 4月の衆院補選、注目区は島根1区ーー亀井亜紀子は自民党の牙城を崩せるか

    4月28日に長崎3区、島根1区、東京15区の衆院補選がある。注目すべきは島根1区だ。島根県の選挙区は細田家、竹下家、青木家による圧倒的な保守地盤だ。しかし細田博之は統一教会絡みやセクハラ騒動で晩節を汚した。細田の後を継いで自民党から出馬するのは、元財務相中国財務局長の錦織功政。 一方立憲民主党から出馬するのは亀井亜紀子氏。津和野藩の家系につながり世が世であればお姫様として遇されていた。自民党的な利権政治からは程遠い清廉な人柄だと見受ける。キャッチフレーズは、「島根を変える、日本が変わる」 当初は圧倒的な保守地盤に支えられ自民党候補優勢と思われていた。しかし細田博之のスキャンダルや自民党議員の裏金問題で、亀井候補優勢の情報が流れている。細田博之、竹下亘、青木幹雄亡きいま、さしもの自民党岩盤支持層が崩壊しつつ...4月の衆院補選、注目区は島根1区ーー亀井亜紀子は自民党の牙城を崩せるか

  • 責任をとるという人がいない国ーー裏金議員に責任を取らせるためには

    法を犯したら責任をとることになる。ところが法に触れなければ、あるいは運よく?見つからなければ責任をとらない。スピード違反などが良い例だ。 そして最近目に余るケースが、自民党の裏金騒動だ。先頭きって走り出したような議員は捕まるが、後続車の何十人かは「ラッキー」といったところだろう。「知らぬ、存ぜぬ」でうそをつき通すつもりのようだ。それとも、「赤信号みんなで渡れば怖くない」と思っているのか。要するに責任をとるつもりは無い。 日本のやり方は、決断の主体はだれだか分からなくして、決断の内容を分散すると、それが民主主義だと思っている。いまだに安倍派の裏金作りを誰が始めたか「わからない」わけだ。このようなやり方が政府においても民間の会社においてもまかり通っている。決定した後で何か問題が起きても「みんなで決めたから」と...責任をとるという人がいない国ーー裏金議員に責任を取らせるためには

  • のたうち回る自民党に再生はあるのか?

    日本神話に登場する怪物にヤマタノオロチがある。頭が八つで尾も八つ、毎年山から下りて来て娘を食べる。自民党の実態は、派閥による連合政権だ。最大派閥の安倍派、麻生派、茂木派、岸田派、二階派が主要派閥で、その他を含めれば八つぐらいになるだろう。(解散したと言っているが名ばかりだ)現状の姿はまさに「ヤマタノオロチ」を連想してしまう。 スサノオの作戦は、クシナダヒメに扮して、八つの甕に酒を入れて酔わせるところから始まる。自民党は派閥パーティと称して10年以上も裏金作りに励んできた。裏金という酒を飲んでいたわけだ。自分から飲み始めたわけでそれだけ罪が深い。その酒が全身に回ってのたうち回っているさまは何とも無様で見ちゃおれない。 自民党が再生するためには、飲み過ぎて正体不明になった首(一つなのか二つなのか)を自ら切り落...のたうち回る自民党に再生はあるのか?

  • 「昭和のやり方」をバカにしても始まらない

    降る雪や明治は遠くなりにけり中村草田男草田男は明治34年生まれ、この句は母校の小学校を昭和6年訪れた時(31歳)詠んだもの。目の前の小学生たちを見て、明治の終わりに通った小学校(東京・青山)のころを懐かしむ気持ちが出たのか。最近、「昭和のやり方」と称して揶揄する(皮肉を言ってからかう)風潮が出てきた。昭和にどっぷりつかった人間からしたら、「今のやり方」がそんなに上等には見えないのだが。 だんだん日の出が早くなって嬉しい。6時を切って来た。 昭和の時代の政治家の遊び方といえば、料亭が主でいわゆるお座敷だ。芸者さんの踊りや三味線を楽しむ。最近の自民党の若手は、懇親会と称してほぼ下着姿の女性ダンサーと一緒に踊るのだとか。どうも品がないね。私から言わせれば「喝!」 ガーベラ―家の外はまだ雪景色。室内園芸を楽しんで「昭和のやり方」をバカにしても始まらない

  • アメリカは民主主義国に踏みとどまれるかーーバイデン対トランプ

    アメリカの大統領選は、予想通りバイデン対トランプの戦いになる。倫理観とか遵法精神の無いトランプの4年間は、民主主義国家といって良いのか疑問符がつくケースが度々あった。バイデンのやり方はトランプよりは穏健で予測可能な政治が続いた。トランプになった時のリスクとして一番大きいのは、「アメリカファースト」で世界秩序を無視することだ。気候変動無視やロシア放任が怖い。トランプは、「プーチンにやりたい放題やるように促す」と発言している。 それにしてもトランプのような人物が共和党の大統領候補に選ばれるとは理解しがたいものがある。いくら欠点が多くても力強い言葉(虚偽かもしれないのに)で引っ張ってくれる人物に票を投じるのだろうか?もっとも日本でも「裏金議員たち」は、記憶にないを連発して逃げまくり、最後には開き直りだ。似たよう...アメリカは民主主義国に踏みとどまれるかーーバイデン対トランプ

  • AI(人工知能)とどう向き合うか。

    AI(artficialintelligence)は人工知能と訳されている。人間の知識、推論、学習能力をコンピューターに託す技術。このところやたら横文字が増えて、そのうえパソコンやスマホが扱えないと「化石人間」扱いだ。「昭和のやり方」などと昭和を揶揄する人たちも出て来て何かと腹立たしい。しかしほどほどに扱えないと「負け犬の遠吠え」になってしまう。 AI研究者のメレディス・ウィテカーの主張は小気味よい。近年のAIをめぐる進展の背景にあるのは、機械学習の新たな科学的技術などではなく、データーとコンピューターの計算資源が少数のアメリカのテック企業に集中している現状であり、彼らや中国によるAI市場の支配です。つまり、最近の現象が意味するのは、AIの看板をかぶったテック企業の支配力なのです。彼女はグーグルの研究部門...AI(人工知能)とどう向き合うか。

  • 企業献金が社会貢献だとは笑わせる

    岸田首相は、「会社にも政治資金の寄付の自由が認められる」と主張する。一方の野党は全面禁止を要求している。それでは企業側はどのような理由で献金するのか?経団連の十倉会長は、「社会貢献だ」と開き直る。十倉会長は住友化学の現職の会長だが、3月期の決算は950億円の赤字だ。気楽に経団連の会長などしている場合ではない、本業に打ち込むべきではなかろうか。しかも献金先の自民党で脱税まがいの不祥事が発生しているのに、「献金問題ない」などとは言えないだろう。この問題の全容が解明されるまで献金はしないと表明すべきだ。十倉会長は未だに次のような発言を続けている。「政治は現実にお金がかかっているし、参加と責任が民主主義の原則。今やっているやつを止めることは考えていない」賄賂的なものを「政治献金」だと開き直るやり方は、江戸中期の田...企業献金が社会貢献だとは笑わせる

  • 仕事を頼むなら「忙しい人に」ーー伊集院静の名言

    仕事を頼むときに「暇そうにしている人」に頼むと、あまり良い結果を生まない。締めきりに間に合わないか、出来上がった中身がとんでもないものだったりする。それで、やむなく忙しそうにしている人に頼むのだが、そのほうが間違いない。食堂やレストランもそうだ。待っている客がいる店の方が美味い。待つのが嫌なので暇そうな店に入ると、まずかったり、ひどい時は食中毒になる。回転が悪いので食材が古くなるのだ。 きちんとした仕事とは、何よりもそれが最優先する。大人の男が朝目覚めて、最初に考えるものである。伊集院静リタイアしてもう20年近くなるのでこんな感覚はもうどこにもない。一日、一日が何事もなく淡々と過ぎ去ることがこのましい。風、疎竹に来る。風過ぎて竹に声を留めず。菜根譚風がまばらに生えた竹林に当たると、竹の葉がさやさやと鳴る。...仕事を頼むなら「忙しい人に」ーー伊集院静の名言

  • 「女の品格」をけがすある女性参院議員の不倫

    「男の品格」ということで言えば思い出すのは白洲次郎だろうか。白洲はプリンシプル(原理原則)を遵守した。もう少しかみ砕けば「筋を通す」GHQ支配下にあった終戦後の日本で、GHQをして「唯一従順ならざる日本人」と言わしめた。 このところマスコミで話題になっているのが弁護士で参院議員の広瀬めぐみ氏の不倫騒動だ。旦那も弁護士で子供も二人いる。なに不自由ない暮らしだと思うのだがどうしてこのような火遊びをするのだろう。相手の男性はカナダ人でプロのサックス奏者。「色男金と力は無かりけり」、とよく言われるが、役者と色男は力がないほうが良いらしい。不細工な男のひがみかもしれないがだいたい当たっている。 昭和の時代、子供たちのあこがれの職業は、「末は博士か大臣か」ところが、博士はまだ人気は高いが大臣は地に落ちた。落ちたどころ...「女の品格」をけがすある女性参院議員の不倫

  • この国の美しい田園を失うなーー大伴家持と裏金議員

    珠洲の海に朝びらきして漕ぎ来れば長浜の浦に月照りにけり大伴家持大伴家持は越中の国府から能登半島の西海岸を北上し、突端の珠洲に到着。翌朝早く珠洲の港を船出して南下、国府近くの長浜まで帰って来た。この歌は一日の行動を淡々と述べている。家持は何を詠いたかったのだろう?約1300年前の船旅は楽なものではなかったろう。朝、珠洲を立ってやっと越中の国府近くの長浜にたどり着いた。その時に見た月はなんと心に沁みるものであったか。 私はどちらかというと朝日を見る方が好きだ。 日本ほど四季に恵まれた国はない。この繊細で美しい自然、田園風景があったから「美しい情緒」が育まれてきた。ところがこの自然を忘れて損得勘定しか考えない人間が増えてきたようだ。 我が家の敷地と隣接する雑木林の間に境界が無い。鳥のエサ箱にアライグマが闖入した...この国の美しい田園を失うなーー大伴家持と裏金議員

  • 民主主義のあとに来るものは封建主義?

    フランスの文化人類学者エマニュエル・トッドによれば、輝かしい「民主主義」の時代は、もう戻ってこない。次に来る世界システムは「封建主義」だ、と語る。その理由として①国家の中枢が弱体化して国家の各部門が独立して行動するようになる。権力の崩壊が起こり、超富裕層が真の寡頭支配者になる。②モノだけでなくヒトまで買えるようになる。最終的には裁判や司法制度までもが支配される。 なんとも暗い時代予測だが、絶対に起こりえないと否定も出来ない。アメリカ発のGAFA(グーグル、アップル、フエイスブック、アマゾン)といわれる巨大IT企業の拡大にその兆候が見られる。ものというよりはヒトの頭の中を占有しようとするだけに始末に負えない。さらにはプーチン、トランプ、習近平などは明らかに「民主主義」を敵視している。ロシアは形の上では選挙を...民主主義のあとに来るものは封建主義?

  • 詐欺師の正体とはーーオレオレ詐欺と裏金作り

    詐欺師は派手な嘘やほら話で相手を騙すのではない。凄腕の詐欺師は、全く平凡で目立たない外見を装い、人に特別な印象を与えないようにする。数日前、「政治倫理審査会」に出てきた人たちは、きっちり散髪をして最高級の背広?を着ていた。いかに真面目であるかを印象付けるためには必要だ。またもっとも単純な煙幕は「顔の表情」だ。さすがに安倍派の5人衆は殆ど表情を変えない。それだけ信用ならないということだ。岸田首相や武田二階派事務総長は、かなり表情に出ていたがそれだけ正直ということか。オレオレ詐欺に出てくる連中も、電話の声を聞く限りにおいて真面目そうに聞こえる。やくざ風の言葉づかいでは誰も信用しない。 一方、騙される側が簡単に引っかかるのは、一度に一つのことしか注意を向けられないからだ。特に年を取るとそれが顕著になる。これとあ...詐欺師の正体とはーーオレオレ詐欺と裏金作り

  • 硬派な男は少数派になったようだーーこのところの国会風景

    昔は「女・こども」という言葉があった。いま、こんな言葉を使おうものならこっぴどく叩かれる。身近なところで言えば、かみさんに猛烈な反撃を食らう。明らかにこの言葉の中には「男尊女卑」の考えがあるからだ。逆に軟弱な男を評して「女の腐ったようなやつ」という言い方もあった。これも、もはや禁句だろう。最近、特定の政党のなかにこのようなタイプが増殖しているようだが。何事も他人のせいにして、自分の言動に責任をとらない男たちだ。 「硬派」というのは、その組織の中で強く自説を主張して、他と安易に妥協しない人たちを言うらしい。これは三省堂の辞書の見解だが、私が学生時代のころはもう少し違うニュアンスで「硬派」を重んじる風潮があった。どちらかというと無口で芯が強いタイプだ。そう高倉健がぴったり。次のような歌も流行っていた。流れ流れ...硬派な男は少数派になったようだーーこのところの国会風景

  • 疑惑と無責任は深まるばかり「政治倫理審査会」

    昨日の政治倫理審査会は、岸田自民党総裁と二階派を代表して武田良太事務総長が出席。予想されていたことではあるが、誰がやったかという質問に対し「事務局長や秘書が」と責任丸投げ。細部のことになると「わかりません」を連発。明日の安倍派4人組も似たような発言だろう。 岸田総裁はかなり事前準備をしていたのか、当初はそれなりに自信があった。しかし野田元総理の再三の追及に、「私の在任中はパーティを行わない」と発言。急に元気がなくなった。自民党幹部までもが岸田首相を支える姿が見られない。孤軍奮闘だ。垓下の戦いにおける項羽の心境か。力山を抜き気世を蓋う、時に利あらず騅(すい)逝(ゆ)かず。騅の逝かざる奈何すべき(騅は愛馬の名前) 二階派代貸の武田良太は九州人らしい骨っぽさがあるが、如何せん知性はあまりなさそうだ。武闘派といわ...疑惑と無責任は深まるばかり「政治倫理審査会」

  • 選挙は公平・公正であるべきーー現状は圧倒的に自民党に有利だ

    スポーツでは無秩序な戦いをさけるためにルールが決められている。また格闘技などでは体重別にして公平さを出そうとしている。本来選挙なども公平・公正に行われるべきだ。しかし実情は程遠い。圧倒的に自民党に有利な仕組みになっている。「地盤・看板・カバン」とよく言われるが、カバン(資金力)の面から考えてみたい。日本一広い選挙区といわれる北海道12区での状況を見てみよう。BSTBS報道1930自民党は武部新議員(親は自民党幹事長だった武部勤氏)4期当選。一方の川原田英世氏は網走市議を2期務めて立候補。前回はダブルスコアで負けて比例復活も無し。この圧倒的な資金力の差は如何ともしがたい。主に企業団体献金とパーティ収入の差だ。党からもらう金と個人献金であればいい勝負だ。 英国では公平な競争促進のため野党だけへの交付金というの...選挙は公平・公正であるべきーー現状は圧倒的に自民党に有利だ

  • 柔よく剛を制すーーーコンビニ強盗に思う

    コンビニに強盗が押し入るという事件が頻発している。これだけ何回も入られているのだが、有効な対策はないのか?今回は自分の身をどう守るかという観点から考えてみたい。柔術は、力をもって制御するのではなくて、力と力の激突をさけることを前提として工夫された武術である。柔術の技を取り入れて進化した合気道には、相手が武器を持った時に(こちらは素手)対処するわざが多い。相手の力に無理に逆らわず、相手の力を利用して技をかける。当然相手の心の動きを素早く察知することも必要だ。そのためによく言われているのが、「一眼二足三胆四力」コンビニなどの従業員にはかんたんな「護身術」の研修が必要ではなかろうか。 日の出が大分早くなってきて何となく和らいだ気持ちがする。エゾユキウサギがベランダの近くまで来ているようだ。夜行性なのでなかなか見...柔よく剛を制すーーーコンビニ強盗に思う

  • 自民党を悪くした萩生田光一と二階俊博

    巧偽は拙誠に如かずたとえつたなくても真心のある方が、うわべを飾り巧みそうに見せて、実のないものよりはよい。このところの自民党は悪知恵は大いに働くが、国民そっちのけで自分のことしか考えない。それで通ると思っているところが、何とも厚かましくて恥知らずな行いだ。 まずは安倍派5人衆の萩生田光一前政調会長。5人衆の中で政治倫理審査会には出ないという。この人が一番悪そうに思うのだが。権力の使い方を安倍晋三から伝授されているようで、絶対に自分の非を認めない。場合によっては開き直る。国税庁にしてみたらこのタイプが怖いかもしれない。BSアサヒ日曜スクープ我々がこんな納税申告をすれば一発でアウト。重加算税のパターンだろう。 二階元幹事長も政治倫理審査会に堂々と出て来て国民の前で説明すべきだ。ところが二階は幹部で代貸クラスの...自民党を悪くした萩生田光一と二階俊博

  • 政権担当能力とは何を指すのか?ーー自民党と立憲民主党の違い

    最近また「政権担当能力」について世論調査の項目に上がって来た。「政権担当能力」があるとみなされていた自民党が「倫理観無き犯罪集団」に近い事への失望がある。自民に代わってどの政党が、次の政権を担うことが出来るのかという空気感が出てきたのだろう。 そもそも自民党に「政権担当能力」があるのかという素朴な疑問がある。国会中継を聴いていても大臣答弁はほぼ100%、官僚が書いたペーパーを読んでいる。推察するに、この国の政策の90%くらいは官僚が回していると考えられるのだ。自民党幹部は仲間同士で酒をのんで(高級なホテルや料亭で)何を語っているのか?一方の若手・中堅は公認とカネをもらうことに汲々としている。民主党政権が失敗した大きな要因は、官僚をうまく使いこなせず敵に回したことだ。民間の会社でもそうだが、地位が能力を作っ...政権担当能力とは何を指すのか?ーー自民党と立憲民主党の違い

  • 衝撃!自民党員世論調査の結果。

    経済評論家の古賀茂明氏が、自民党員への世論調査を入手してユーチューブで公表している。その内容がかなり衝撃的だ。自民党員は110万人位いるようだが、基本的には自民党大好きであろう。要するに何があっても自民党に投票するという岩盤支持層だ。石川さゆりの「天城越え」の世界。何があってももういいのくらくら燃える火をくぐりあなたと越えたい天城越えところがこの支持層がかなり揺らいでいる。 今どの政党を支持するか?という質問に対し、自民党と答えた割合が67.5%だ。約3割の自民党員が支持なしか他の政党(立民や共産を含む)を支持するとしているのだ。やはり自民党の裏金問題は大きなダメージになっているだろう。特に中小企業の経営者にしてみたら許せない。自分たちは領収書をきっちり集めて納税しているのに、裏金をもらって領収書無しで使...衝撃!自民党員世論調査の結果。

  • 株価は史上最高値だが、実態とはかけ離れている。

    株価が34年ぶりに史上最高値を塗り替えた。この株高の主役は海外マネーだ、それと円安か。日本企業は円安で黙っているだけで利益が出るし、海外資源高を理由に価格引き上げに躊躇しない。よって高収益企業が続出なのだ。海外マネーにしてみたら今のところ楽勝、あとは売り時を何時にするかだ。 一方国内の大部分の人にとっては「指をくわえて見ているだけ」だろう。今ごろから下手に手を出せば焼けどをするパターン。34年前の株価最高値の時も東京の不動産市場には陰りが見え始めたにもかかわらず、地方の不動産買い漁りが始まっていた。そしてある日突然の株の下落。「バブルがいつ崩壊するか」は誰もわからない。だからバブルという。 今回の株価史上最高値をあまり喜べないのは、国民生活は株価と同じように上がっていないからだ。どちらかというと、石川啄木...株価は史上最高値だが、実態とはかけ離れている。

  • スマホに振り回される現代人ーー我々の脳はまだサバンナで暮らしている

    「スマホ脳」を著したアンデシュ・ハンセンは次のように語る、人間がテクノロジーに順応するのではなく、テクノロジーが私たちに順応すべきなのだ。私はこの主張に全面的に賛成だ。50年前に比べて世の中は便利になったような気がするが、かえって不便になったと思うことのほうが多い。いまだに納得できないのが、電話の応答だろうか。電話をしても無機質な機械音に変わり、1とか2の番号を押せと指示される。今の世界はテクノロジー(科学技術)が人間を支配しているような気がする。 キタキツネ彼らは縄文時代と同じような暮らしをしているが何か不満を感じているのだろうか? 20万年前に私たちの種が東アフリカに出現して以来、スマホが出現したのはいつからか?わずか数十年前ではないか。もちろん50年前にはなかった。今や我々のような年代でもスマホを扱...スマホに振り回される現代人ーー我々の脳はまだサバンナで暮らしている

  • 大阪万博の2億円トイレという無駄使い

    またまた大阪万博の無駄使いが話題になっている。トイレに2億円の金を投入するという。この施設は万博終了後解体するはずなのに、ここまでカネをかけるか。関西弁で言うと「あほちゃうか、なにしてんねん」 トイレに目が飛び出るようなカネをかけた先駆けは、北海道伊達市にある「道の駅フォレスタ276大滝」竹下内閣のふるさと創生事業というのがあって、市町村に1億円をばら蒔いた。その時にこの道の駅に1億円トイレを作った。私も行ったことがあるが、トイレの前に自動演奏のグランドピアノがあった。金メッキがしてあるのでは、という噂もあったがそれはなかったと思う。令和4年にはこの道の駅もあえなく登録廃止になった。北海道弁で言えば「わやだ!」ーーーめちゃくちゃだ 吉村大阪府知事に言わせれば、「建築家がトイレに魂を吹き込んでいます」なんと...大阪万博の2億円トイレという無駄使い

  • 「格差」に怒らない若者たちだが理不尽に気が付き始めたか?

    現役の若い人たち(主に低所得に苦しんでいる)が声を上げなくなって久しい。諦めて現状の格差を受け入れているのだろうか?暇があればスマホをながめて世の中の動きに追随している感じだ。新聞も読まないしテレビも見ない。私の若いころは(昭和40年代)、学生は授業料値上げに反対して大暴れしていたし、交通機関は春の時期に賃上げ目指してストを行っていた。当時の若者は、ほぼみな貧しかったから「生活の向上」という目的に対してまとまりやすかった。それを社会も是認していた。ところがバブル崩壊以降、若者層が分断されていく。政府も企業も「格差拡大」を推進する方向に舵を切った。この辺から日本社会の衰退が始まったと言える。 安倍政権時に若者層が自民党を支持するという何とも奇妙な現象が起きた。新自由主義を掲げて「格差拡大」をするのが自民党の...「格差」に怒らない若者たちだが理不尽に気が付き始めたか?

  • 自民党の政治家に理想はないのか(カネに振り回される無間地獄)

    権力を一度握ると絶対に手放したくないようだ。権力を握ると黙っていても人が集まりカネも集まるから堪えられない。経団連の十倉会長が「献金は社会貢献」などとしらじらしい発言をするが、要は自分たちの都合の良い政策をさせるためにカネを出す。安倍政権下で、消費税を上げて法人税を下げさせたのなど良い例だ。「この国を誰が支配しているか」という問いに対して、一義的には自民党と岸田政権ということになる。しかしその実態は、米国であり経団連だ。日本の国民だ、という声が出ないのが悲しい。岸田首相は4月に国賓待遇で米国に招待されるようだが、表面的には歓迎すべきだ。しかし実際は「豚もおだてりゃ木に上る」のたぐいだとさめた目で見ておくことも必要だ。肩を抱かれて、余計な戦闘機を買わされるのがおちだ。 このような政治の「カネ持ち支配」を断つ...自民党の政治家に理想はないのか(カネに振り回される無間地獄)

  • 献金する側に責任はないのか?ーーー経団連の劣化が大問題

    裏金問題で迷走する自民党は自浄能力を喪失し、まさに国民から袋叩き状態。納税時期と重なって国民の怨嗟は簡単に収まりそうもない。一方献金する側の方は、じっと様子を見ている状態だ。中小企業にしてみたら、パーティ券購入などは「たちの悪いたかり」と感じている。次回からは控える企業が続出するだろう。 ところが、経団連を中心とした大企業は反省の色がない。十倉会長などは、「企業がそれを負担するのは社会貢献だ。何が問題なのか」とすっかり開き直っている。2010年代以降、経団連の会長もすっかり小物になってしまったが、ここまでひどいとは。企業団体献金が特定の政党(自民党)に集中するのは大いに問題がある。企業の利益と国民の利益が「利益相反」になる場合があるからだ。カネを出せば必ずその見返りを求める。もし求めなければそのカネの支出...献金する側に責任はないのか?ーーー経団連の劣化が大問題

  • 演歌の好きな人がじわり上昇しているーー世相を映すのか

    16年前(2008年)に比べて演歌の好きな人が増えているようだ。好きという人が44%から55%へ。(朝日新聞be調査、2689人)もちろん私も演歌は好きだ。この数年、ウクライナやイスラエルの戦争、能登半島地震などの自然災害、そして物価高など災禍が続く。人々は「癒し」を演歌に求めているのだろう。好きな演歌歌手を聞くと、①石川さゆり②八代亜紀③坂本冬美④美空ひばり⑤吉幾三女性の歌手が多いが、情感や癒しを感じ取れるからだろうか? アザレア 先日、親戚の歯科医に嚥下機能(飲み込む力)強化について聞いてみた。その答えは、話をする、笑う、歌う。楽しみながら機能強化できるのは「カラオケ」のようだ。この周辺にカラオケ屋はないので何か方法を考えよう。かみさんが少しピアノを弾けるので伴奏をしてもらうか。下手な歌だから嫌がるだ...演歌の好きな人がじわり上昇しているーー世相を映すのか

  • 政治家の責任の取り方ーー辻元清美の場合

    自民党の裏金に関わった議員の聞き取り調査の報告書が出た。生々しい実態が明らかになった部分もあるが核心は巧妙に外している。「30年前から慣習でなされていた」、「派閥のほうから記載しないで良いと言われた」「気持ち悪いと思っていた」、「裏金みたいなものではないかと思い、全額残した」安倍派と二階派の議員が多いのだが、責任を取るべきは安倍派5人衆と二階元幹事長だろう。しかし今の様子では誰も責任を取りそうもない。 ほとんど忘れ去られているが、立憲民主党の辻元清美議員は一度不祥事で辞職している。辻元清美議員は2002年社民党時代、約5百万円ほどの「秘書給与の流用」の疑惑が持ち上がった。週刊新潮で騒がれて当初はジタバタしたようだが、土井たか子党首に諭されて辞職した。辞職後も「政治倫理審査会」や「予算委員会の参考人」として...政治家の責任の取り方ーー辻元清美の場合

  • 本好きと思いきや、権力を見せびらかしたいだけの二階と安倍

    二階元幹事長が書籍代に3500万円も支出していたことが話題に上った。よっぽど「本好きなんだ」と思ったがよく聞いてみると、出版元から大量に購入していたという。そのカネの出どころは「政策活動費」だが、もともとは税金だ。その本は選挙区以外に配ったという。選挙区で配れば法律違反だから逃道を用意しているわけだ。実際のところ、確かめる記者はいないと思っているのだろう。案外「赤旗」の記者は調べるかもしれない。悦んだのはこのようなヨイショ本を書いた評論家(大下英治氏など)と出版元だけか。 二階元幹事長以上に悪知恵に長けていたのが安倍晋三元首相だ。出版された本は、「週刊ランキング」に載るので販売上位に来れば注目される。小川栄太郎著の「約束の日」という安倍晋三ヨイショ本は、政治団体晋和会が新宿紀伊国屋で大量に購入した。出版社...本好きと思いきや、権力を見せびらかしたいだけの二階と安倍

  • 暖かさにさそわれて春を訪ねる

    この数日、北海道内は記録的暖かさ。札幌は55年ぶりとか。冬場の運転は控え気味にしていたが、昨日は遠出をして札幌の百合が原公園へ。ここの温室のミモザを見に行く。ほぼ満開だ。ここにはもう春が来ている。年年歳歳花相似たり歳歳年年人同じからず初唐劉希夷(年ごとに花は同じ姿で咲くが、それを見る人は年ごとに変わってしまうのだ)昨年は3月にここに来ている。今年又ここに来られたことを喜ぶべきか。 アザレア展が催されていた。耐寒性に劣るので地植えはむづかしい、2度ほど失敗した。鉢植えを買うのをやめて見るだけにする。今日は十分春を満喫した。 暖かさにさそわれて春を訪ねる

  • 統一教会の反撃に翻弄される盛山大臣と岸田首相

    統一教会側と政策協定を結んだのではないかという疑惑で迷走しているのが盛山文科相だ。その政策協定の中味というのが、①憲法改正し安全保障体制を強化②家庭教育支援法の制定に取り組む③LGBT問題・同性婚合法化は慎重に扱う盛山大臣は「記憶にない」を連発しているが、その学歴を見ると超一級だからそんなわけがない。灘高校、東大法学部、神戸大学大学院のエリートコース、法学博士でもある。言質を取られないようにして何とか逃げ切りを図ろうとしているのだろう。 そもそもこのネタの情報源は「旧統一教会」だと言われている。朝日新聞と週刊新潮に持ち込んだ。旧統一教会側にしてみれば選挙であれだけ支援したのに、大臣になったら手のひらを返したように「解散命令」を請求した。「飼い犬に手を噛まれた」どころではない。喉頸に噛みつかれたようなものだ...統一教会の反撃に翻弄される盛山大臣と岸田首相

  • 自民党は倫理観無き政治家の集団になってしまった

    今の日本は社会全体として道徳・倫理(モラル)が息も絶え絶えの状況だ。率先して壊しているのが自民党の幹部たち、安倍派5人衆や二階元幹事長そして岸田首相。芸能界に深く巣くっていた倫理観の退廃(ジャニーズ事務所や松本人志)も酷い。マスメディアによる「知ってても問題視しない」という共犯関係。なぜここまで堕してしまったのか?一つにはカネ万能の資本主義社会への盲目的な追従。二つ目は家庭・学校における倫理・道徳教育の消滅(武士道精神や宗教観) 新渡戸稲造はベルギーの法学者ラヴレーの家で歓待を受けた時、「あなたがたの学校では宗教教育というものがない、いったいどのようにして子孫に道徳教育を授けるのですか?」稲造は、この質問に愕然とした。即答できずにいろいろ考えた末に「武士道」にようやく思い当たったという。 現在でも柔道・剣...自民党は倫理観無き政治家の集団になってしまった

  • 国民が望む「政界再編」ーー自民が割れ公明が独自路線を歩めば

    自民党の「裏金問題」や「旧統一教会問題」を見ていると、この党は完全に金属疲労を起こしている。党の幹部が不明朗なカネを10億円単位で動かしていても、内部から「おかしい」という声が上がらない。みな借りてきたネコのようにおとなしい。ただ最近やっと自主的に派閥から離脱するという動きが出てきたが、動きは鈍い。 読売新聞の1月の調査で、自民党支持率は2012年の自民党の政権復帰以降で最も低い24%となった。自民党の支持者も「もういい加減にせい」という思いなのだろう。確かに次のデーターを見ると全自民議員の6割が裏金と統一教会に関与している。(BSTBS報道1930)もはや解党的出直しをしなければ立ち直れないのではなかろうか。 この自民党の様子を見て公明党が「同じ穴の狢」になりたくないと自民党と距離を取り始めた。政治改革...国民が望む「政界再編」ーー自民が割れ公明が独自路線を歩めば

  • 老いと戦うか、それとも受け入れるか。

    75歳からは後期高齢者ということになっている。人には個人差があるから何とも言えないが、「老いと戦う」気持ちはこの年くらいまでは十分ある。しかし喜寿(77歳)を過ぎたあたりから少しずつ「老いを受け入れる」方に傾いた。もう少し具体的に言えば「ムダ・ムリ・ムラ」を避けて、毎日を初心に生きることだろうか。 林の中の働き者と言えばアカゲラだ。アカゲラは性格が良い。ヒヨドリやカケスはエサを独り占めしようとする。  仕事大好き人間という人はいるようだから何とも言えないが、私はリタイアしてからの方が好きな人生を送っていると感じている。自然に近い所に住んで「晴耕雨読」の日々が性に合っている。よく見ればなずな花咲く垣根かな芭蕉なずなというのはぺんぺん草のことだが人が見ておろうがおるまいが全力で咲いている。それを見て感動した芭...老いと戦うか、それとも受け入れるか。

  • 中国の優先順位が「経済」から「国家の安全」へ変わった

    コロナ以降、中国の経済指標がどれも芳しくない。重荷になっている最大のものは、不動産業界の不良資産であろう。30年前に日本が散々苦労した道をたどっていると言える。日本は不良債権処理に100兆円ほどかかった。この時のひずみが今も続いている。しかし中国は日本以上にうやむやにするのが得意だ。長い時間をかけて収束させるのだろう。 中国はデフレ経済に突入したのではなかろうか。日本の例を引くまでもなく、不動産・建設投資が衰えれば長期デフレ経済になる。そのマイナスを国内消費で補うのは容易ではない。ましてや最大の輸出先であった米国が高い関税をかけているから輸出の逃げ道もない。 しかし習近平という独裁者の頭の中は、「国家安全」が第一のようだ。だから「反スパイ法」や「軍部の粛清」などを優先的に行う。中国の歴史を見れば、強国意識...中国の優先順位が「経済」から「国家の安全」へ変わった

  • たそがれ安倍派はこれからどうなる?ーーまず納税義務を果たせ

    憲法30条には次のように書いてある。国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負う。私のような年金生活者でも、口座に振り込まれる前に源泉徴収されている。なんとも手際のよいことだが、政治家だけは違うようだ。安倍派5人衆の高木毅議員と西村康稔議員の政治資金収支報告書の一部が次だ。目に付くのが、カニ代、商品券、土産代などだ。誰に贈ったかは記入していないのでわからないが、おおよその想像はつく。地元の有力者か傘下の地方議員であろう。もう一つ目に付くのは、この二人とも三越伊勢丹がお好きなようだ。(どうでもよいことだが) 政治にはカネがかかるとよく言うが、こんな使われ方は健全ではない。政治資金規正法の方も訂正したようだが、まさに使途不明金のオンパレード。いまさら領収書など集められないだろうから、きっちりと税金を納め...たそがれ安倍派はこれからどうなる?ーーまず納税義務を果たせ

  • 世界はぜい弱な民主主義へ向かうのか、エルサルバドルの実験?

    中米のエルサルバドルで、「クールな独裁者」を自称するナジブ・ブケレ大統領が再選された。8割の支持で再選されたが、その源泉は犯罪組織マラスへの徹底的な締め付けだという。95年の殺人発生率は世界最悪水準だったが、23年には世界平均より3割低い水準になった。治安維持が守られるのであれば、「頼もしい独裁者」が評価されるということだろうか。この辺は何とも複雑な思いがする。少なくとも表面は選挙制度を守る風を装いながら対抗馬を抹殺するプーチンよりは良いような気もするが。 アメリカに目を転じるとトランプ前大統領が復活しそうな勢いだという。散々、悪の限り?を尽くしながらも復活できる民主主義とはいったい何なのか?どう見ても健全な民主主義とは思えない。民主党のバイデン現大統領の他に若い人材はいないのか? 日本の民主主義も風前の...世界はぜい弱な民主主義へ向かうのか、エルサルバドルの実験?

  • 自民王国群馬県前橋市で何が?ーー野党系新人小川晶さんが当選

    群馬県は保守の地盤で「自民党王国」だ。衆院議員5人、参院議員2名は全部自民党。そしてこの群馬県から、福田赳夫・中曽根康弘・小渕恵三・福田康夫などの首相が輩出している。ところが県都前橋市の市長選で大番狂わせが起きた。野党系の新人小川晶氏(41歳)が4選目を目指した現職の山本龍氏(64歳)を大差で破ったのだ。 群馬県と言えば県の魅力度調査でいつも下位を低迷しているのだが。山本一太群馬県知事は調査方法がおかしいと噛みついたが、小物ぶりを表しただけに終わったようだ。私は伊香保や草津温泉には何度も行って、この県の魅力はよく知っている。鍋物に入れるネギや蒟蒻は必ず群馬県産を使う。 山本龍候補は100以上の団体から推薦を受け徹底した組織選挙を展開。いわゆるオールドファッションの戦術。一方小川候補は県議4選の実績と若さ(...自民王国群馬県前橋市で何が?ーー野党系新人小川晶さんが当選

  • 外堀を埋められつつある自民党だが、もはや逃げ切れまい。

    自民党の強さのもとは、地方議員の数と自由に使えるカネがふんだんにあることだ。地方議員は約2400名で立憲民主党の4倍だ。彼らが地域で毛細血管のように活動している。ところがこの毛細血管を動かすためにはカネがいるのだ。カネという血液だ。パーティ券裏金と言われるものや政策活動費などのかなりの部分が使われているのだろう。二階元幹事長が5年間で50億円、茂木幹事長は2年間で20億円。領収書のいらないカネだという。使途が不明なら脱税だ。国税庁は動くべきだ。個人の通帳で保管していた議員や机の中に保管していた議員などはアウトだろう。 今回の裏金騒動で企業・団体献金の廃止や政策活動費の廃止が法制化されれば自民党の外堀は埋まる。昨日の衆院予算委員会で岸田首相はのらりくらりと逃げ回っている。この部分はなんとしても「抜け道」を作...外堀を埋められつつある自民党だが、もはや逃げ切れまい。

  • 違和感を感じた「能登半島地震ボランティア自粛論」

    能登半島地震から1か月を過ぎたが、被災者への対応が十分とはとても思えない。岸田政権の優先事項が「パーティ券裏金問題」になってしまい、挙句の果てが自民党内の権力闘争だ。地震の実態把握の遅れが迷走の原因、この地震を甘く見ていたとしか思えない。石川県の危機対応の中枢部にいた元幹部は、それほど大きな地震や津波が起きない「安全神話」があった、と振り返る。 私が違和感を感じたのは、石川県が「受け入れ態勢が整っていない」としてボランティアが個別に来ることを控えるよう呼びかけたことだ。このことについて、日本災害救援ボランティアネットワーク副理事長を務める渥美公英阪大大学院教授が次のように語る。「助けを待っている人があれだけいる中でどうして行ってはいけないのか。迷惑になるボランティア対策を取るのは分かるが、善意で来る人にも...違和感を感じた「能登半島地震ボランティア自粛論」

  • 世の中の厄をのがれて元のままーー豆まきと恵方巻

    昨日は節分の豆まきだったが、もう豆をまかなくなって何年たつだろう。歳の数だけ豆を食べるとその年は元気で過ごせるとか。しかし、今の歳の数だけ豆などを食べるのは根気がいる。過ぎたるは猶及ばざるがごとし。世の中の厄をのがれて元のままかえすは天と地の人形(ひとがた)滝沢馬琴禍福はあざなえる縄の如し、と言うが誰がその極みを知るのだろう。最後は生まれる前の元の姿に戻れる。 恵方巻というのもいつから流行り出したのだろう?もともとは関西圏で行われていた風習らしい。1989年にセブンイレブンが広島県の店舗で「恵方巻」と名付けて売りだしたら、売れ行きが良く全国に広まった。楽屋裏が分かると「なーんだ」ということになるが、「鰯の頭も信心から」というから信じて食べる分には良いのだろう。 アクアパッツアイタリア南部・ナポリ地方の郷土...世の中の厄をのがれて元のままーー豆まきと恵方巻

  • 安倍派解体の田舎芝居見るに値せず

    「白波5人男」という歌舞伎の演目がある。大泥棒5人の物語でそれなりに格好良くセリフも面白い。弁天小僧の「しらざあ言ってきかせやしょう,浜の真砂と五右衛門が歌に残した盗人(ぬすっと)の種はつきねえ七里ヶ浜」日本駄右衛門の「問われて名乗るもおこがましいが」。 一方最近永田町の周辺で演じられている「安倍派5人衆」による田舎芝居は目をそむけたくなる。全部秘書や事務方の責任にして自分たちは頬かむりだ。「知らない」、「関与していない」、「秘書が全部やった」「知らざあ言ってきかせやしょう」くらいのセリフがなぜ言えぬ。1991年(平成3年)山一証券破綻時に、「私たちが悪いので、社員は悪くありませんから」と泣きながら訴えた山一証券の野沢社長を見習えと言いたい。社長の温かい人間性と社員に対する責任の取り方を示したものだった。...安倍派解体の田舎芝居見るに値せず

  • 歳をとって必要なことは、変化を「受け入れること」

    歳をとったなあ、と思う時は身体が段々言うことを聞かなくなる時だろうか。50歳代に白髪が出ると「愕然とする」かもしれないがこれなど序の口。なんとか努力して若いころの記憶力や体力はある程度維持できる。だがこれも限界がある。「受け入れること」を認めたほうが気持ちが楽だ。 日の出が少しづつ早くなっているのがうれしい。 年老いては、わが心の楽(たのしみ)の外、万端、心にさしはさむべからず。時にしたがひ、自ら楽しむべし。貝原益軒この言葉なども、ありのままを受け入れる無為自然の気持ちを表していると思う。北海道弁で好きな言葉がある。「なんもだ」標準語でいえば、「大丈夫だ」英語で言えば「ドンマイ」歳をとって必要なことは、変化を「受け入れること」

  • 麻生太郎の正体ーーー日本の政治を劣化させた男

    「俺たちから見てても、このおばさんやるねえと思った」ジイサン連中があぶったイカを肴にぬるめの燗酒を飲みながらの放談?かと思いきや。これは麻生副総理が上川外相を評しての地元福岡での発言だ。このようなくだけた話法が麻生太郎の特徴だが、敢えて偽悪者ぶるところにこの男の特徴がある。 今の政界で麻生太郎ほどキラキラした閨閥を持っている者はいないだろう。明治の元勲大久保利通や戦後初の国葬になった吉田茂につながる。妹は寛仁親王妃だ。偽悪者ぶるスタイルは、「いいとこの坊ちゃん」と思われことへの屈折した心理があるのか?83歳になってもその思いは、抜けきれないようだ。 朝日新聞のように大上段に振りかぶれば次のようになる、旧来から権力を握って来た男性政治家が、少数派の女性政治家を優越した立場から評価する意識があらわになったよう...麻生太郎の正体ーーー日本の政治を劣化させた男

  • 裏金問題に及び腰の自民党、触られたくない「政策活動費」

    渇しても盗泉の水は飲まず孔子は「盗泉」という名前の泉を嫌い、のどが渇いてもその水を飲まなかった。どんなに困窮しても、決して不義はしないということのたとえ。 自民党はパーティ券裏金問題を、「政策活動費」をもらったことにしてケリをつける意向だ。「政策活動費」というのは、盗泉の水を飲んだ安倍派や二階派の議員にとって極めて便利な仕組み。何故便利かというと使途公開の義務がないのだ。領収書などを集める必要がない。民間の会社では「使途不明金」(使い道のわからないお金)などを出そうものなら厳しく問われる。一時的には経理部であり、最終的には税務署だ。ましてや「使途秘匿金」(意図的に表に出したくないお金)の場合、法人税は40%増しだ。 票がカネで買われていたとしたら民主主義への冒涜であり侮辱だ。野党は肉を切らせて骨を切る覚悟...裏金問題に及び腰の自民党、触られたくない「政策活動費」

  • 過去に学ばない「自民党の退廃」ーー安倍政治の悪しき流れ

    1988年、リクルートの関連会社のリクルートコスモスの未公開株が政治家上層部に賄賂として譲渡された。秘書がやったことにして政治家は逃げ切る。2004年に、日本歯科医師連盟から自民党の最大派閥橋本派へ1億円闇献金が渡った。村岡兼造会長代理が起訴された。時の総理橋本龍太郎は次期衆院選に小選挙区から立候補せずと表明。犯罪を犯した人間(政治家)は、「もう2度とやりません」とその時は誓う。しかし時がたつとすぐ忘れるようだ。 今回の「自民党裏金問題」における政治家の対応はリクルート事件に似ている。報道1930 派閥の領袖に向けての衆議院議員橋本岳の怒り。父親橋本龍太郎の身の処し方(次期衆院選小選挙区から立候補せず)を見ていた橋本岳は、今の有様を歯がゆく思ったのだろう。「自民党政治刷新本部」の会合で、岸田・二階・安倍各...過去に学ばない「自民党の退廃」ーー安倍政治の悪しき流れ

  • 新聞を読まなくなった日本人

    今の住まいの周辺には本屋が無い。それで札幌の本屋まで電車で出かけたのだが、電車の中で読むために読みかけの本を持っていく。読み疲れて前を見ると、座席に13人ほど座っている。7人がスマホ、5人が眠っている。1人が本を読んでいた。私は現役時代、通勤電車の中でだいたい新聞を読んでいた。しかし今の時代、電車の中で、新聞など読んでいたら化石扱いされるだろう。それより迷惑そうな顔をされる。 新聞を読まなくなったのは、ネットメディアの発達とスマホの普及だろう。それと、見たい情報ならスマホを見れば良いという気持ちが蔓延している。新聞というのは、世の中の動きを「鳥の目」で見ている。だから1面から30面くらいまで見れば世の中の動きが凡そわかる。ところがスマホで情報を見ると、「犬の目」になる。犬は動態視力が良い、動きのあるものだ...新聞を読まなくなった日本人

  • 和漢の境をまたぐーー万葉集と漢詩

    日本の歴史を考える場合、中国大陸からの影響を抜きにして語ることはできない。その中で「漢字」の受け入れは、最初にして最大の文化的な事件だった。日本人の文化の骨格には、「漢字文化」がある。ところがこの数十年来パソコンやスマホの出現で「得体のしれない日本文化」に変わって行くような気がする。時代の流れと言えばそれまでだが。白樺の木で一休み。アカゲラが良くやって来る。 私の好きな和歌東(ひんがし)の野に炎(かぎろひ)の立つ見えてかへり見すれば月傾きぬ柿本人麻呂697年12月31日前後に阿騎野にていつもより早く起きて、晴れていれば人麻呂とおなじ感動を味わえる。万葉集の和歌が生まれたころが「和漢の境をまたいだ」時期だったのではなかろうか。 2008,1,19 閑林に独座す草堂の暁、三宝の声一鳥に聞く。一鳥声有り人に心有...和漢の境をまたぐーー万葉集と漢詩

  • 自民党裏金問題における右往左往を考える

    ※自民党のパーティ券裏金問題は、安倍派を直撃した。入ったカネの出も入りも記載していなかっただけの形式犯という見方もある。しかし記載しなかったのはそれだけの理由がある。推測されるのは買収資金や規制されている以上の選挙資金に使ったのだろう。安倍派に多かったということは、安倍晋三という政治家に「法規範意識が無かった」ということだ。 ※検察は、「はじめは脱兎のごとく終わりは処女の如し」だったが。検察は最初は意欲満々、安倍派幹部逮捕まで視野に入れていた。しかし政権側には「抜かずの刀」と言われる検察への「指揮権」がある。確たる証拠迄たどり着けなかったのだろう。状況証拠だけで立件するのはリスクがある。涙を呑んで断念と言ったところか。 ※自民党内は疑心暗鬼が渦巻き、百鬼夜行状態だが。そんな状況でも若手と言われる連中がおと...自民党裏金問題における右往左往を考える

  • 「失われた世代」などないーーただ今を生きるだけ

    バブル崩壊後の就職氷河期世代(主に1970年代)を「失われた世代」というらしい。誰がつけたのか良くわからないが、やや浅薄な発想である。逆に楽勝だったこの世代より10年くらい前の世代は、浮かれた世相を反映して中途退職者が大量発生した。今は還暦前後で、この国を指導すべき最前線だと思うが、「浮かれた世相」を引きずっていないか心配だ。就職がもっと厳しい時代と言えば1930年前後の昭和恐慌の時代だろう。この時代に社会に出た人たちが戦後復興を担った。厳しい時代を生き抜けば強靭な「心構え」が出来るのだと思う。 「失われた世代」などという言葉に惑わされないでほしいものだ。「今日より明日が暗い時代」を戦後初めて生きることになった最初の世代(1975年生)、と脳科学者の中野信子さんは語る。このような優秀な人は、若い人を元気づ...「失われた世代」などないーーただ今を生きるだけ

  • 「いい子」であることを演じる必要はない。

    「いい子」というのは、忍耐強く、控えめで、協力的、そして権威に従順。親や先生にしてみたら理想的だ。ところが社会人になると必ず競争的で出世欲旺盛な人種がいる。いわゆる「猛烈社員」タイプ。このタイプを相手に「いい子」を演じるのは疲れるはずだ。 アカゲラとヒヨドリヒヨドリが猛烈社員タイプ、アカゲラはマイペース型だろうか。いい子タイプではない。 日本の官僚などは「いい子」タイプが多いのか、すぐ忖度する。上司に忖度しないと「気が利かない奴だ」と言われる。しかし、「マイペース」タイプの方が生き残る可能性が高い。 ナナカマドの実を食べるツグミ 組織にはほどほどのゆるさも大事だ。その意味で自民党の議員がみんな真面目で「いい子」になったら自民党は崩壊するだろう。少々いいかげんなところがあったから70年近く続いている。 「いい子」であることを演じる必要はない。

  • 櫻井よしこさん、戦争を煽る発言は控えたほうがよい。

    櫻井さんは私とほぼ同年代だから戦争の悲惨さは実体験として持っているだろう。しかし安倍政権と親密な関係を持ったせいなのか、戦争を煽る発言が目に余る。今回も次のような発言をしてネットで大炎上だ。「あなたは祖国のために戦えますか」多くの若者がNOを答えるのが日本です。安全保障を教えてこなかったからです。ネットで若者らが反論するが、そのほうに分がある。櫻井よしこ、お前が率先していけ。人の命を軽んじるな!! かっては次のような発言もしていた。戦争を大前提にして準備しなければ取り返しのつかない事態に陥る。日本の魚を食べて中国に勝とうこのような発言をする人が保守論壇の大御所と言われているようだが、何とも底の浅い大御所だ。櫻井よしこや麻生太郎の発言を聞いていると、「満州は日本の生命線」と称して無謀にも突っ込んでいった戦前...櫻井よしこさん、戦争を煽る発言は控えたほうがよい。

  • 不発に終わった「岸田の乱」ーー岸田・麻生の手打ちでうやむやに

    派閥パーティ券裏金問題にけじめをつけようと、岸田首相が「岸田派解散」を打ち出した。他派閥は「寝耳に水」だったようで、誰がつけたのか「岸田の乱」というらしい。乱とかクーデターというのは、どちらかというと権力を持つ側に対する反乱を意味する。かっての最高権力者は安倍晋三であり今は麻生太郎だ。マスコミはそう考えているのかもしれない。日本では「乱」というと最終的に鎮圧され失敗したイメージがある。たとえば「平将門の乱」などだ。 土日の世論調査では岸田内閣の支持率は横ばいだ。下がっているのもある。岸田の乱は、支持率にほとんど影響しなかった。その意味では「不発」だ。逆に友軍だった麻生派や茂木派との仲がギスギスし始めたので、「不発」というより「自爆」であろう。岸田首相はそれを悟ったのか、麻生太郎とすぐ辞を低くしての手打ち。...不発に終わった「岸田の乱」ーー岸田・麻生の手打ちでうやむやに

  • 今の社会に足りない「芸人」としての心意気ーー松本人志問題の闇

    芸能界やテレビの世界では「松本人志」問題で大騒ぎ。それも腰の引けた議論が多すぎる。「松本人志」に忖度しているのか、「吉本興業」なのか定かではないが。 中世に、「婆娑羅」(バサラ)と呼ばれて派手な格好をして、大きな鉄扇をかざし、権威をあざ笑って風流を好んだ者たちがいた。この流れの中に「歌舞伎」がある。少々羽目を外すことを彼らも好んで行い、それを見る庶民も悦んでいた。秋葉原の「コスプレ文化」などもその流れの中にあるのだろう。ところがこのところ「コンプライアンス」とか称して、やたら体面を重んじるようになった。その中で行儀よくやる社会になってしまったのだろう。それにいまさら文句を言っても始まらない。 「男はつらいよ」シリーズのフーテンの寅さんは、今のようなぎすぎすした社会になることを読んでいたのだろうか?無宿者で...今の社会に足りない「芸人」としての心意気ーー松本人志問題の闇

  • 派閥を解散しても「政治とカネ」の問題は解決しない

    「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがある。因果関係がはっきりわからない時のたとえに良く持ち出される。派閥を解消すれば「政治とカネ」の問題が解決されると考えるのは短絡的。「派閥」自体が悪いわけではない。3人集まれば派閥は出来るのだ。 問題は選挙にカネがかかることだろう。安倍派の参院中堅は裏金を自らの選挙のために使ったことを明かした。(朝日新聞)頼りは地元の地方議員だが、「愚連隊みたいな人ばかり。お金がないと動いてくれない」自民党が選挙に強いのは「カネをばらまく」か「利権でお返しする」からだ。逆に言えば、有権者の中に金魚のように口を開けて待っている人たちがいるということだろう。 9月の自民党総裁選の前哨戦がもう始まっている。岸田首相による派閥解消の今回の動きは、「自己の保身にしか見えない」しかし考えよう...派閥を解散しても「政治とカネ」の問題は解決しない

  • 少数派は多数派にどう向き合えばよいか?ーー左利きとAB型から見て

    人間は群れる動物だから、迷ったら他人に倣おうとする。これが人類にとって生きる知恵だった。人類にとって、集団からつまはじきにされるのは最大の恐怖だ。だから「空気を読んで動く」ことが悪いわけではない。日本人は特に集団で動くと安心する。私は「左利き」で「AB型」なので、それぞれ全体の中で10%程度でいわゆる「少数派」だ。小さいころに箸を持つのと字を書くことは右手にするように直された。もっともそれ以外は全部「左」でゴルフも左である。右も左も使えるようになったから、それだけ人生が豊かになったと今になって思う。おそらく原始の時代から右利き優位が続いた、それでも左利きが10%程度維持されてきたということは、それなりの存在理由があるのだろう。血液型の性格診断というのが未だに続いているが、私はわりと信じている。AB型は少数...少数派は多数派にどう向き合えばよいか?ーー左利きとAB型から見て

  • キングメーカー気取りの麻生太郎と受身の岸田文雄

    岸田政権は、岸田・麻生・茂木の主流3派に客分格の安倍派が用心棒で控える態勢だった。ところが裏金問題を契機に安倍・二階派斬りがまんまとはまった。今年9月の自民党総裁選は、麻生太郎がキングメーカーで麻生の手元のカードは岸田文雄か茂木敏充。岸田は政権継続を狙って必死に抵抗しているようだが、もはや「俎板の鯉」安倍派の岸田への怨念は半端ではないようだが、どう動くかは麻生が握る。「安倍派5人衆への打ち方止め」を検察と握ったのは麻生太郎だとか。 自民党内で派閥解消かどうかを議論しているようだが、「やってる感」だけ。それよりも企業・団体献金の禁止に踏み込まなければ、また同じことが起こるだろう。民主主義の基本は、財産や思想に関係なく政治的に平等であることだ。しかし目の前に1億円ほど献金されて、その企業の言うことを聞かないわ...キングメーカー気取りの麻生太郎と受身の岸田文雄

  • 日本は「多様性ある社会」にならなければ衰退する

    日本が今のような内向き社会になったのはいつごろからだろうか?バブル崩壊の過程で、小泉・竹中政権が徹底したバブルつぶしを行ったが、あのあたりからだろう。少々の野放図は許されていたのだが、すっかり大人しくなってしまった。そして「非正規雇用の拡大」が労働者を「モノ扱い」する流れを生み、日本の活力を奪った。いまや非正規労働者は約21百万人で雇用者全体の40%に達する。 日本のような「高い均質性の社会」は攻めに強いが守りは得意でないようだ。一旦守りに入ると、さまざまな創造性や考え方の多様性までも封印する。「出る杭は打たれる」わけだ。アメリカやドイツが問題を抱えつつも活力ある社会を維持しているのは、「多様性や文化的流動性」を大事にしているからだろう。 日本の在留外国人はようやく3百万人を超えてきた。ただ問題もある。小...日本は「多様性ある社会」にならなければ衰退する

  • 物価高騰と円安の中で株だけが上がる

    日本は、名目国内総生産(GDP)でドイツに抜かれ、世界4位になる。政治家からも経済人からも特にコメントはない。何とも気概の無い話だ。岸田政権は能登半島地震と裏金問題で右往左往し、国民経済の底上げはほったらかし。経済人はどうしたら自社の株が上がるか気にするばかり。経団連の会長からしてトンチンカンだ。自民党への献金は「社会奉仕」だそうだ。消費税は上げるべきだと国民感情を逆なでする。 GDPがドイツに抜かれた主な原因は円安を放置しているから。日銀の植田総裁の主な仕事はアベクロミクスの修正にあるのだが、すこし優柔不断に過ぎる。金利を引き上げると景気に悪影響が及ぶからということで躊躇しているようだ。しかし日本の国民を痛めつけているのは円安だ。円安の修正こそが物価高騰を抑え国民生活の向上につながる。 財政健全化を放置...物価高騰と円安の中で株だけが上がる

  • 人生の大部分は「勘違い」かもしれない

    「人間は自分が思っているほど自分自身のことを知らない」概して自分のことを過信する傾向がある。そうはいっても、自信なさそうにしているより自信ある態度の方が上手くいく。もっともこれも程度問題だが。 この数年コロナでほとんど旅行していないが2017年4月に金沢から和倉温泉に行った。金沢兼六公園和倉温泉もてなしは素晴らしいものだった。旅館の窓から見える朝陽。和倉温泉もかなりの被害が出ているようだ。早い復旧を願う。 結婚などというものもお互いの勘違いがあるからうまく行くのかもしれない。自分のことがよくわかり、相手のこともよくわかったらあまり長くはもたない。だいたい料理にしても「美味しいものは高い」のではなく「高い」だけで美味しく感じる。 今の時期好きな光景は、朝陽が雪に輝くとき。外は吹雪だが、室内で楽しめるのは立木...人生の大部分は「勘違い」かもしれない

  • 自民党政治刷新本部の人選に見る自民党の病理

    政治資金パーティをめぐる裏金問題を受け、岸田首相は「政治刷新本部」を立ち上げた。40人弱のメンバーの顔触れを見ると、とてもまとまるとは思えない。まず顧問の麻生太郎と菅義偉は犬猿の仲で、麻生太郎は派閥論者、菅義偉は派閥廃止論者。現政権で実権を握っている麻生太郎の方になびくだろう。まとめたとしても当たり障りのない「覚悟無きやってる感」のみの提言であろう。 もう一つの問題点というか、与太話みたいなのが安倍派10人のメンバーのうち9人が裏金をもらっていた。「泥棒にも三分の理」というから、裏金作りのやり方などを会議の場で披露するのか?あるいは、「泥棒が縄を恨む」ということわざもある。そうなれば議論は迷走する。政治家に多いタイプは、「失敗はおまえのせい、成功は私のおかげ」にする。秘書を何人も取り換える政治家は要注意だ...自民党政治刷新本部の人選に見る自民党の病理

  • 陸上自衛隊数十人の集団靖国参拝の問題点

    陸上自衛隊の小林弘樹陸上幕僚副長(陸将)が、陸自幹部らと靖国神社に参拝していた。個人がどんな宗教を信じようが何の問題もない。「鰯の頭も信心から」という通り、イワシの頭でも神棚に祀って信心すれば有難くなる。ところが国及びその機関(今回は自衛隊)が行うと問題が出てくる。 憲法20条第3項では、国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。自衛隊の「宗教行為に関する通達」昭和38年宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に部隊として参加し、又は隊員に参加を強制することはできない。今回参拝したのは「航空事故調査委員会」のメンバー数十人だという。航空安全祈願のために年始に参拝したいという気持ちはわからないでもないが、憲法や通達に触れるという頭が無かったのか? 例年今の時期になると、国会議員もぞろぞろと...陸上自衛隊数十人の集団靖国参拝の問題点

  • 無党派層はなぜ目を覚まさないのか?---諦めているのか

    かって森喜朗元総理は、「無党派層は寝ていてくれた方が良い」と発言した。これは20年ほど前の話だが、現在も似たような状況が続いている。唯一、変化があったのは2009年(平成21年)自民・公明政権から民主党に政権が移った時だ。この時の投票率は69.28%。ちなみに2021年の衆院選の時は55.93%。自民党が極端に票を落としたわけではなく無党派層が動いた結果なのだ。 自民党の選挙のやり方は、業界団体との「ギブアンドテイク」によって票を組織的にからめとる。当然票の見返りはその業界への優遇だ。公明党も似たようなものだ。創価学会の票に加えて国土交通省の大臣ポストを絶対に放さないのは同じような構図があるから。政治とカネの問題に厳しい目を向けるのは、それが民主主義を破壊するからだ。一人一票という公平なものを、カネの力で...無党派層はなぜ目を覚まさないのか?---諦めているのか

  • 米中敵対する中で日本はどう動くべきか

    日本外交はあい変らず対米一辺倒の世界から抜け出せないようだ。上川外相は正月早々ウクライナをはじめとしてヨーロッパに行っている。しかし能登半島地震を知ってか知らずか、ウクライナ支援の大盤振る舞い。アメリカやNATOがすっかり様子見に転じたのに、日本は財布代わりに使われているようだ。 アメリカのいつものパターンは、敵がいなくなると、敵の敵は、味方でなく敵になる。バイデンの頭の中の敵は、ロシアなのか中国なのか?最近はウクライナの反抗作戦はとん挫気味、中国に対してもかっての勢いはない。台湾海峡有事の時にはアメリカは必ず参戦するか?必ず参戦するとは限らない。台湾と日本を前線に立たせて武器支援に徹する確率の方が大きい。麻生太郎副総理は日本から潜水艦を出さねばならない、などとわけがわからない。日本としての自立した考えが...米中敵対する中で日本はどう動くべきか

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