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頑固おやじの独り言
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2019/03/31

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  • 「党首討論」の意義は大きい、もっと充実させるべきだ。

    石破首相になって、2回目の党首討論が行われた。朝日新聞が評価するように、重要な政治課題について、おおむね落ち着いた雰囲気の下、それなりにかみ合ったやりとりがなされた。石破首相も立憲民主の野田代表も「議論は好きなようで」、揚げ足取りや質問をかわすやり方は抑え気味。トランプ関税により国難ともいえる状況下で、外交や安全保障の分野で与野党が共通認識を持つ必要性は大事だ。そのために党首同士が議論を戦わせるのは有効だ。 自民党と公明党の連立政権は20年以上たち「金属疲労」が随所に見える。特にカネがらみの腐敗は、業界との癒着関係が根っこにあるから「政権交代」でしか根治できないだろう。虫歯菌が歯茎の深部にまで及んでいるのだ。清廉と言われた公明党までが「国交大臣ポスト」にしがみついて、まさに「朱に交われば赤くなる」たぐいだ...「党首討論」の意義は大きい、もっと充実させるべきだ。

  • 国民民主党は責任ある政党と言えるのか?

    政党である以上、政策が国家・国民のほうを向いたものであることは必要だ。しかしその前提として、個々の議員が誠意ある人生を送っていることが大事。今回発覚した国民民主党の平岩征樹議員(比例近畿)の行為は許されるものではあるまい。特定の女性と4年ほど前に偽名を使い既婚であることを隠して交際していた。関西国際空港の運営会社の幹部職員と名乗り、その名前が橋本正樹だという。結婚詐欺まがいの行いだ。議員辞職すべきだろう。(党の処分は無期限の党員資格停止だが)玉木雄一郎代表も昨年暮れに不倫騒動で大騒ぎになったが、今や何もなかったように代表に復帰している。「類は友を呼ぶ」というから似たものが集まるのか? 昨年の総選挙では自民、公明が過半数割れし、躍進した国民民主がキャスチングボードを握った。野党がまとまれば政権交代が可能なん...国民民主党は責任ある政党と言えるのか?

  • ならず者3人組(トランプ、プーチン、習近平)が支配する世界

    文芸春秋5月後に載っている藤原正彦氏のエッセイを読むと溜飲が下がる。ならず者三人組に決定的にかけているものは羞恥心と惻隠と思った。穏やかな人間社会に必要なのは論理合理ではない。自由、平等、人権、民主主義でもない。羞恥心と惻隠である。これらを欠く人々が世界を動かしている。子供の頃から親や先生にそれらを叩き込まれてきた日本人にとって、耐えがたい時代である。ならず者3人組とは言うまでもなく、トランプ、プーチン、習近平だ。羞恥心ーー内から沸き上がってくるような恥ずかしさ惻隠ーー相手を思いやる心。「惻隠の心は仁の端なり」 ならず者というのは、正業を持たず、世間の人を困らせるような悪いことばかりをする人。10数年ほど前には、ならず者国家と言えば北朝鮮とかイラクがそうだった。しかし今の3人組を見ているとお互い暗黙の了解...ならず者3人組(トランプ、プーチン、習近平)が支配する世界

  • 力の支配に逆らわない「柔の理」について

    「柔の理」とは、防御の立場から「不敗の理」を究明したもの。相手のどんな攻撃にあっても、その攻撃力を無効にする柔軟な体の動きをいう。トランプ、プーチン、習近平とそろいもそろってとにかく力を誇示したいタイプだ。「相手が押してきた」ら「引いてみる」のが柔の理のコツ。 シベリアへ渡る白鳥もちょっと休憩だ。最近テレビのアナウンサーやコメンテーターの声が早口で声の調子の高いのが気になる。重心が少し上に上がっているのではないか?武道では「臍下丹田」(せいかたんでん)に力の中心を置け、という指導がなされる。へその下あたりに位置する「丹田」と呼ばれる場所。呼吸が深くなり、精神が落ち着く。 メギーは、コーギー犬で足が短いせいで重心が低く?落ち着きのある犬だった。 積雪は1メートル以上あるだろう。3年ほど前の3月初旬。力の支配に逆らわない「柔の理」について

  • 雑草は変化に強い、日本人も「変化に強い」

    雑草は、踏まれても踏まれても生えてくる。踏まれて消えてなくなる植物は雑草とは言わないのだろう。しつこい雑草に手を焼きながら雑草取りに精を出す、これが日本人の雑草対処法。ところが欧米では、雑草は悪だから薬剤で根こそぎ枯らしてしまおうとする。 雑草が強いのは「予測不能な変化に強い」からだ。草取りをしたつもりでも、雑草のほうはその時に種をバラまくなどなかなか強かだ。逆境を逆手に取るわけだ。日本人も変化に強い。地震や災害など天災のたびに立ちあがって再起を果たしてきた。明治維新、太平洋戦争の敗戦などから新しい日本を築いてきたのだ。 アメリカのトランプ大統領の二期目の振舞は予測不可能だ。トランプは最初から高めのボールを投げてくる。これで驚いてはいけない。中国のようにガチンコで戦うやり方もあるだろうが、日本は相手の力を...雑草は変化に強い、日本人も「変化に強い」

  • 流行る政治家は多分ニセだと思うーー石丸、斎藤、玉木そしてトランプ

    多数のメディアの存在で様々な情報が飛び交っている。新聞や雑誌、書籍などを読むというのはかなり労力が必要だ。ところがテレビやユーチューブなどのネットはあまり考えることを要しない。そればかりに浸っていると「脊髄反射型人間」になるのではなかろうか?脊髄反射ーー刺激に対して脳を経由せずに体が自動的に反応する。 この特性を上手く利用する政治家が表れて来た。東京都知事選の石丸伸二、兵庫県知事選の斎藤元彦、そして最近では国民民主党の玉木雄一郎だ。彼らの戦略はネットを利用することにある。しかも少数のインフルエンサーを利用して拡散を図るのだ。ワンイシュー(特定のテーマだけに絞って訴える)に焦点を当てる。それだけにインパクトは強いからやっかいなのだ。 ナチスの宣伝原則を参考にしている感じがしないでもない。要注意だ。①大衆を興...流行る政治家は多分ニセだと思うーー石丸、斎藤、玉木そしてトランプ

  • 赤沢大臣の格下発言は本音なんだろうが、堂々とやるべし。

    赤沢大臣は、国益を背負ってアメリカとの関税交渉に出かけた。思いがけずトランプ大統領に会って、会談後の会見で、「私は明らかに格下も格下なのでーー」と発言した。実際どんな態度で会談したかよくわからないが、「お話を承る」という姿勢だったのだろう。習近平もプーチンもトランプに対してくどいほど持ち上げておべっかを使っていて、それに対しトランプは喜色満面だった、という。赤沢大臣の初回の会談として無難にこなしたといえる。 勝麟太郎は1860年に日米修好通商条約の批准書交換のためアメリカへ派遣された。日本人が初めて軍艦を持って太平洋を渡ったのだ。彼がのちに語った言葉には含蓄がある。事を遂げるものは、愚直でなければならぬ。才走ってはならぬ。政治家の秘訣は何もない。ただただ誠心誠意の四字があるばかり。 アメリカはプラグマティ...赤沢大臣の格下発言は本音なんだろうが、堂々とやるべし。

  • 財源無きバラマキや減税は、麻酔を打つようなもの。

    与野党とも選挙前にはバラマキや消費税減税をぶち上げて票を狙う。日本の財政を考えたらそんな余裕はないのだが、目先のにんじんは効果があると考えているのだろう。自分の家計の場合には絶対にしない事を、政府の金となれば痛みは感じないのだ。国民のほうも「くれるものは貰っておこう」ということになる。一時的に痛みが和らぐが、必ずそれ以上の増税や保険料引き上げが行われるのだ。 トランプ大統領がシャカリキなって関税引き上げて、貿易赤字と財政赤字を減らそうとしている。日本の場合は国内の資金で赤字国債は賄えるが、アメリカの場合他国に国債を買ってもらわなければならない。アメリカ国債を買ってアメリカの財政を支えている最大の国は日本なのだ。関税を上げて何とかなると考えているとしたら甘い。そんなおいしい話は転がっていない。今のアメリカの...財源無きバラマキや減税は、麻酔を打つようなもの。

  • ようやく雪が解けて庭仕事に忙しいーーgooblog雑感

    ようやく雪が解けて、渡りの白鳥の声を聞きながら昨秋の取り残した落ち葉をかたづける。落ち葉の下からは待ち構えていたようにクロッカスやチューリップが芽を出している。この瞬間がうれしい。たのしみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲けるを見る時橘曙覧 かたくりプシュキニア行者ニンニク gooblogが終了するという。なんとも寂しい限りだがやむを得ない。始めがあれば終わりがある。どこかへ引っ越しをしなければならないが、まあゆっくり考えることにしよう。明日ありと思う心の仇桜夜半に嵐の吹かぬものかは親鸞桜前線は北上中で、このへんの見ごろは今月末くらいだろうか? クリスマスローズようやく雪が解けて庭仕事に忙しいーーgooblog雑感

  • 危険な中谷防衛大臣の独走ー理念先行の「シアター」(戦域)構想

    中谷防衛大臣がへグセス米国防長官との会談で「ワンシアター」構想がでる。戦域のことをシアターというらしいが、このような言葉は日本人の考えにない。シアターと言えば劇場のことだ。おそらくアメリカ側から吹き込まれたのだろうが、日本側が安易に使うのは問題だ。インド太平洋地域を念頭に、日本、米国、豪州、フイリッピン、韓国が中心になって中国に対抗し、防衛協力を深める狙いだ。 トランプ大統領がこの構想にどこまでコミットメント(同意)しているか不明だ。「アメリカは日本を助けるのに日本はアメリカを助けない」などと発言している。日米同盟はそもそも非対称の同盟なのだ。「アメリカは日本を守るがその代わり日本は米軍に基地を提供する」という内容だ。今回の話は、米国の防衛省が中心のシナリオで点数稼ぎの匂いがする。なにがなんでも日本を前線...危険な中谷防衛大臣の独走ー理念先行の「シアター」(戦域)構想

  • 日本はアメリカのパラダイムシフトにどう適応するかーーまず食料とエネルギー

    日本の人口は、関ヶ原の合戦の頃が1000万人だった。江戸時代中期には3000万人と3倍に増えた。埋め立てやかんがい事業で新田開発を行ったことが大きい。要は人口が増えても養える食料があるかどうかが、決め手になる。その意味で自民党の食料政策はどうしようもない。コメの値段が1年間で倍になっても何ら有効な手が打てない。「あほちゃうか」と言うしかない。もっともこの数十年、コメ離れした国民のほうにもある程度の責任はあるが。 トランプの仕掛けで「自由経済システム」から「保護貿易システム」にパラダイムシフトが起こった。(考え方や価値観、社会の枠組みが根本的に変わること)アメリカは覇権国として身勝手に振舞うことが出来る。このシステムに従っていたら不利と悟れば、大胆に捨てることが出来る。日本の戦略はアメリカにすがりつくことで...日本はアメリカのパラダイムシフトにどう適応するかーーまず食料とエネルギー

  • 関税戦争における中国の強気、成算があるのか?

    GDP第一位の米国と第二位の中国が、お互い一歩も引かぬ殴り合いを始めた。両者だけなら米国に分があるように思えるが、米国は世界中を相手に関税戦争を始めたから、この勝負先行きが読めない。BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)諸国や東南アジア諸国は中国との結びつきが強くなっている。今のところ仲間づくりは中国が優勢だ。 トランプが慌てて相互関税を引っ込めたのは、株安・債券安、ドル安になったためだ。とりわけ債券安(アメリカ国債が売られた)が効いたようだ。中国が売りをかけたという説が流れているが真偽ははっきりしない。米国債保有第一位は日本(約158兆円)、第二位は中国(役111兆円)日本は強い武器を持っているのだが、ひたすら「こびへつらう作戦」のようでどうもだらしがない。 トランプが関税戦争を仕掛け...関税戦争における中国の強気、成算があるのか?

  • 徳川家康が今の世界を見たら何と言うだろう?

    トランプ、プーチン、習近平が我が物顔で世界を支配しようとしている。家康が今の世界の状況を見たらなんと言うだろうか?徳川300年の礎を築いただけあってその言葉には含蓄がある。「人はただ身のほどを知れ草の葉の露も重きは落つるものかは」しょせん、彼らもこのレベルなのだが自分ではわからないようだ。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の3人の中で家康は最も人気がない。しかし段々年を取ってくると、家康の味わい深さがわかる気がする。 クリスマスローズがようやく花をつけ始めた。 日本では参院選が近づいてくるせいか、またまたバラマキの話だ。朝日川柳に載った茨城県樫村好則さんの作品が面白い。ばらまきは反対だけど貰いますなかなかにしたたかな生き方ですね。 この数日好天続きで一挙に春めいてきた。クロッカス プシュキニアビオラ徳川家康が今の世界を見たら何と言うだろう?

  • 「朝三暮四」のトランプ、一夜にして相互関税90日間停止。

    世界中を相手に理不尽な関税をかけようとしたが、株式市場や債券市場から手荒な反撃を食らった。さすがのトランプ大統領も方針転換せざるを得なくなった。株式が売られるというのは景気後退懸念でよくわかるが、アメリカ国債も売られたのはかなり深刻である。アメリカの財政懸念は日本以上に傷が深い。財政支出を絞り込まないとこのままではもたない。中国が売りをかけたのではないかと言う憶測も流れている。 トランプは言うことがくるくる変わる。自分は利口者のつもりだろうが、「深く考えることが全く不得意」なのだ。朝三暮四に出てくる飼い主は嘘をつくのはうまい。トランプも同じだ。しかし今回のようなレベルの相互関税などには誰も引っかからないだろう。石破首相もあわてて、もみ手することはない。毅然と対応すべし。 トランプ政権のブレーン・エコノミス...「朝三暮四」のトランプ、一夜にして相互関税90日間停止。

  • 日本よ、アメリカの罠にはまるな。

    アメリカの著名な経済学者ジエフリー・サックス教授のアドバイスが適切である。日本は安全保障をアメリカだけに依存してはいけません。中国とは平和で調和のとれた関係を築き、韓国とも強固な関係を築き、米中対立を激化させることなく、ASEAN(東南アジア諸国連合)を含む東アジアの繁栄を確保することが重要です。アメリカの罠とは、アメリカともう一方は「中国、ロシア、イラン」で分断する。そして日本をこれらの国(特に中国)の盾にしようとする。最近訪日したへグセス国防長官は、「有事の場合は日本が前線に立つ」と発言した。日本の中谷防衛大臣は何と答えたか定かではないが、アメリカの言いなりになっては困るのだ。 今のアメリカは危うい。世界の平和や発展に寄与するという崇高な精神をかなぐり捨てて自分だけが良ければ、という業火にとりつかれて...日本よ、アメリカの罠にはまるな。

  • 「石の上にも3年」と言われたものだが、今の時代は「もうむり」だとか。

    昭和40年代の初頭に社会人になったのだが、その頃は「石の上にも3年」といわれていた。はじめは辛くてもなんとか3年頑張っていると報われるということ。そんな考えを叩き込まれているから、すぐ会社を辞めるなど思いもよらなかった。ところは今は、会社に入ってもすぐやめる若者が多いらしい。しかもそのやめ方が現代風というのか、「退職代行サービス」に頼むとか。その会社の名前が振るっている、「もうむり」だ。 もっとも昭和50年代後半からのバブル期にも似たような話があった。退職代行サービスなどはなかったが、すぐやめる新入社員が多かった。不況を知らない世代は、我慢をしないのか出来ないのか?最初から「もうむり」では長い人生どう過ごすつもりなんだろう?「臥薪嘗胆」(がしんしょうたん)などという言葉はもはや死語か。(薪の上に寝たり苦い...「石の上にも3年」と言われたものだが、今の時代は「もうむり」だとか。

  • トランプショックで株暴落、今後どうなる?

    株の暴落は何回か経験している。突然前触れもなく起きたのが、1987年10月19日のブラックマンデー(暗黒の月曜日)だろうか。アメリカのダウ平均が22.61%下落した。この下落は日本では比較的短期に回復したので傷は浅かった。 深刻だったのはバブル崩壊による株価下落。1989年12月28日に38,916円を付けた株価は、1990年9月30日に20、222円になった。ほぼ半値である。この時は土地の下落とダブルだったので強烈な「往復びんた」だった。銀行からカネを借りて株や土地を買ったところもあったが、真面目(慎重)な個人や企業は手を出さなかったので、実体経済は堅調だった。そのおかげで、日本は持ちこたえた。 今回の暴落からの回復は時間がかかると覚悟を決めておいた方が良い。トランプが関税引き下げか撤廃を言い出さない限...トランプショックで株暴落、今後どうなる?

  • トランプ政権も石破政権も心の知能指数の低い人が多いようだ。

    知能指数が高いと何かと有利に思えるが、長い人生必ずしもそうとは言えない。挫折を克服する能力や感情をコントロールする能力や他人と協調する能力のほうが大事だと思う。こころの知能指数をEQ(EMOTIONALINTELLIGENCE)という。IQ(知能指数)ばかりがもてはやされるがほどほどにしておいた方が良い。 この数日で雪解けが進んでいる。クロッカスが元気だ。 トランプ大統領の周囲には、「まめで四角で柔らかく」の豆腐のような人材ばかりだ。もっとも諫言でもしようものなら「お前はクビだ」の一言か。石破首相の周りもタフなネゴシエイターはいない、協調性はありそうだが。最近何かとセクハラやパワハラのニュースが多い。社会的知性ともいわれる、「部下の無言のメッセージを敏感にくみとる能力」に欠けた上司が多いのだろう。 白鳥の...トランプ政権も石破政権も心の知能指数の低い人が多いようだ。

  • 地政学から見た米国、中国、そして日本は?

    アメリカの力の源泉は、弱い隣国(カナダとメキシコ)と海に囲まれていて、攻め込まれる可能性はほとんどない、ところにある。しかも食料もエネルギーも自給できる。だからアメリカのような海洋国家は、他国から攻められる心配もないので鷹揚に構えていたのだが、足元は火の車だ。貿易赤字や財政赤字が半端でない。(経済戦争を仕掛けられて敗北したという意識なんだろう)そこで、経営者感覚のトランプとマスクが大ナタを振るったわけだ。この大ナタはブーメランのように舞い戻ってくるだけだと思うが。 中国も広大な国土に恵まれているが、まわりを強い国に囲まれている。(ロシア、インド、日本)絶えず攻め込まれるリスクにおびえなければならない。過去には北方の遊牧民族に悩まされた。ロシアもそうだが中国のような大陸国家は守るよりも攻めた方が国家の安全は...地政学から見た米国、中国、そして日本は?

  • トランプ関税で世界同時株安にーー日本はどう対処すべきか?

    トランプ関税で世界に激震が走った。日本もアメリカも大幅な株安だ。こういう時は「うろたえない」方が良い。しかし石破政権は、「頭が真っ白」状態のようだ。「国難だ」と称して野党党首たちと会談するようだが、特別いい知恵も浮かぶまい。野党党首よりも自動車業界の社長たちを呼ぶべきだろう。 トランプ信者は別にしてアメリカの産業界からも反対の声が上がっている。「相互関税は、米国民に対する大型増税を意味し、インフレを招き、一般的な国民の雇用が奪われ、米国経済に不況をもたらす可能性がある」全米民生技術協会ゲイリー・シャヒロ氏上記のような事態が発生してアメリカ国民が「なんだこれは」と気づくことによって事態は改善に向かう。それまではじっと耐えるしかあるまい。耐えるいうことは何もしないことを意味しない。エルキュール・ポアロのように...トランプ関税で世界同時株安にーー日本はどう対処すべきか?

  • トランプ関税さく裂したが自爆する可能性が高い。

    「トランプが何回も同じことを繰り返したときは、本気で言っていると思った方がいいのです」元トランプ大統領補佐官ジョン・ボルトントランプは4月2日を「解放の日」と称して、すべての国に10%、なぜか日本は24%の関税を課した。関税を世界中に課すことを「解放の日」と言うのかよくわからないが、奴隷解放を行ったリンカーンのつもりなのか?まともに反論する気も起きないのだが、この政策が失敗することは確かだろう。 アメリカの2024年度の貿易赤字は180兆円だ。日本の国家予算は110兆円程度だから、アメリカと言う国は「浪費国家」と言っていい。確かに経営者の目で見たらとんでもない話だが、この赤字を解消するやり方が気に食わない。赤字と言うのは自らがまいた種だ。過大な国民の消費と国内産業の生産性向上を怠った付け。しかし地道なリハ...トランプ関税さく裂したが自爆する可能性が高い。

  • 日本の政界はどう動く?ーー敢えて政局を作り出すことはない

    おかしな現象だが、石破内閣の退陣を一番望んでいるのが旧安倍派を中心とする党内右派だ。世論調査では退陣まで求めていないのだが。自民党右派は、立憲民主が内閣不信任案を出すことを望んでいるようだ。野田代表にしても維新の会や国民民主が「ゆ」党化しているから軽々に出せない。また、このまま石破内閣で参院選を戦った方が有利だ。ずるずると不人気な石破内閣が続くことになる。 何をしでかすかわからないトランプ政権の動きを見定めるまで敢えて政局にする必要はない。トランプに対して、日本としてはほとんど打つ手がない。であれば何もできない石破政権が続くのはかえって好都合だろう。「結論が出ない日本政府」と見せかけるのも一つの手だ。 石破政権がなんとかもちこたえているのは「謝ること」を苦にしない事か。このへんが支持率を下げても変える必要...日本の政界はどう動く?ーー敢えて政局を作り出すことはない

  • 「だてに歳はとっていない」と言われるためには。

    歳をとってわかってきたことは正解は一つではない、ということだろうか。一つのことを3年もやれば、だいたいのことを覚える。失敗もたくさんする。そんないろいろの積み重ねが晩年に生きてくる。それと肩書にこだわらなくなると、肩の力が抜けてきて人生を楽しもうという気になる。 バラの花にしがみついているバッタがなんとも面白い。 年をとると頑固になるというが、そうとばかりも言えない。考え方は結構変わる。「君子豹変す」と言うのは良い言葉だ。「あなたが君子のわけがない」とかみさんから横やりが入るが。 翁草(おきなぐさ)果実の羽毛が白髪のようになるところから、この名前が付いた。クロッカスが咲き始めた。「だてに歳はとっていない」と言われるためには。

  • 自民党は絶対に「企業・団体献金廃止」をやりたくない。

    自民党は、裏金問題や10万円商品券でさんざん非難されている。本来なら「企業・団体献金」に関して一番厳しい法案を出すべきだ。しかしなんとも緩い法案を出してきた。自民党は企業や団体から金が入らなくなったら「まともに選挙が戦えない」政党になってしまったようだ。なにがなんでも現状維持で逃げ切ろうとしている。自民党から出てきている法案は「ゆるゆるのざる法案」だ。BSフジプライムニュース 立憲民主党の法案に賛成している政党は、日本維新の会、参政党、社会民主党、衆院会派の有志の会。共産党やれいわも禁止に賛成であろう。ここでくせ球を投げているのが、公明党と国民民主が協議している案だがまだ国会に出していない。国民民主党は「自民党の別動隊」と言う感じか。もしくは自民党が野党勢に送り込んだ「トロイの木馬」だろう。 いずれにして...自民党は絶対に「企業・団体献金廃止」をやりたくない。

  • 漂流する日米同盟ーーー日本はどうする?

    太平洋戦争末期の激戦地硫黄島で、日米合同の慰霊式が開かれた。日本からは石破首相、中谷防衛相が、米国からはへグセス国防長官が出席した。まがりなりにも日米の和解と同盟の強固さをアピールした形になったが、違和感が残る。へグセスは防衛に関しては素人だ。トランプは「日米同盟の意義を全く理解していない」という。トランプの大統領補佐官だったジョン・ボルトンが言うのだから間違いない。 今、トランプ大統領の最大の支持者はプーチンであろう。同盟国などに対しても関税をかけまくっていて、それで支持する国があるだろうか?殴っておいて殴り返して来たら倍返しするというのだから手が付けられない。しばらくは遠巻きにして見守っているしか手がないだろう。警察官を自称していたアメリカが暴漢になったようなものだ。 日本はどうするか?遠巻きに見守っ...漂流する日米同盟ーーー日本はどうする?

  • アメリカは民主主義を守れるか?ーーテクノ・リバタリアンが政府を乗っ取る?

    現在のアメリカ政府はトランプを初めとして「リバタリアン」が占拠している。リバタリアンとは「自由原理主義者」のことで、自由を最も重要だと考える。そのなかでもきわめて高い論理・数学的知能を持つのがテクノ・リバタリアンだ。その代表がイーロン・マスクとピーター・ディール。トランプは自動車がどうの鉄鋼がどうのと大騒ぎしている。しかし実際には、プラットフォーマーの創業者たちが支配している社会になっているのではないか?(Google,Amazon,Megaなど) ディールもマスクも経営者であるとともに投資家でもある。そしてなんともそら恐ろしいことだが、「最新の彼らの買収が政府だ」という。(ビジネス・インサイダー記者アダム・ロジャーズ) デイールの主張は、選ばれしものが統治すればよいという「独裁主義」に近い。多様性・平等...アメリカは民主主義を守れるか?ーーテクノ・リバタリアンが政府を乗っ取る?

  • 自動車関税25%程度でおたおたすることはあるまい。

    トランプ大統領は、全輸入車に25%の関税を課すと発表した。トランプに淡い期待を抱いていた人にとっては衝撃だろうが、これがトランプの現実だ。彼の頭の中は「損か得かだけ」で、「得になることが正義」なのだ。 ひたすらお願いするだけの日本政府の対応は、あてにしないほうがよい。日本の基幹産業と言われる「自動車業界」がどう対応するか、が勝負所。自動車や自動車部品に25%の関税が上乗せされると、国内総生産(GDP)が0.2%下がる。この程度で何をおたおたするのか?マスコミは日本経済崩壊みたいな報道の仕方だ。自動車業界はすでに先を読んで1~3月にアメリカへの自動車輸出を増加させている。それと今まで自動車業界は円安でたんまり儲けている。トヨタの内部留保は37兆円だ。この程度の関税ではびくともしまい。 この関税上乗せで打撃を...自動車関税25%程度でおたおたすることはあるまい。

  • やはり春が一番好きだーーようやく雪解けが進む

    もう10年以上目覚まし時計はかけたことがない。自然のリズムに合わせるようにしている。最近目が覚めるのは5時ころ、5時半には白々と東の空が明らんでくる。雪が解け始めて植物たちの息吹が聞こえてくる気がする。 数年前にメギーと一緒に見た朝日兼好法師もののあはれは秋こそまされと人ごとにいふめれど、それもさるものにて、今一きは心もうきたつものは、春の気色にこそあめれ。この数日、寒の戻りなのかやや肌寒い日が続いている。しかし樹々の芽は確実に成長しているようだ。ばっこ柳 雪が完全に解けるのは4月中旬になろうか。そのころには野の花や庭の花たちが待ちかねたように開き始める。ニリンソウチューリップやはり春が一番好きだーーようやく雪解けが進む

  • 国民民主党のような「ゆ」党は長続きしない。

    与党に「是々非々」で対応すると称する野党は過去にもいろいろあった。新自由クラブ、みんなの党など。そして今は「日本維新の会」と「国民民主党」がそうだ。50年以上にわたって政界に居続けている小沢一郎が国民民主党を斬った。国民民主に勢いがあるということだけど、そろそろ峠だわな。政権をきちんと狙わない政党は続かない。日本維新の会を見なさいよ。最初は野党第一党を目指してという感じだったけど、今はしょぼくれちゃっている。みんなの党も駄目になっちゃったろう。国民民主だって「キャッキャッ」と騒いでいると、それで終わっちゃう。このような語り口は、何となく田中角栄や田中真紀子に似ている。要するに歯に衣を着せない。それだけに図星なのだ。 「企業・団体献金の廃止」についても野党がまとまればできる。それなのに、なんだかんだと野党案...国民民主党のような「ゆ」党は長続きしない。

  • トランプはマスクを使い捨てにするつもりなのか?

    トランプのような上司には絶対使えたくないと思うのだが、物好きに近寄る人がいる。イーロン・マスクがなぜトランプに近づいたか?マスクはたんまりお金も持っているから、トランプに無理して近寄ることもない。それに、どう見ても波長が合うとは思えない。敢えてこじつければ、トランプの規制緩和や政府効率化の方針がマスクのビジネス戦略と一致したからか。極めてドライな関係で何か不都合があればすぐ瓦解する関係なのだろう。 マスクは自らを「アスペルガー」だと述べている。その特徴は技術的な問題を素早く把握し、その解決方法を見つけ出す「特殊な能力」を持っている。一方で共感力が低く、部下を無慈悲に解雇することに何の躊躇もない。「天、二物を与えず」と言うことか。 トランプもマスクも極端な功利主義者で、人間の正義などは信じないようだ。正しい...トランプはマスクを使い捨てにするつもりなのか?

  • 自民党の政治的スタンスーー金の切れ目が縁の切れ目

    首相公邸で開かれる会合に合わせて、首相が自民党議員に商品券を渡す。貰うほうにとってはこの良き慣習?はかなり昔からなされていたようだ。田中角栄は堂々と次のように語る、「政治は数、数は力、力は金だ」なんともわかりやすい発言だ。自民党の議員たちはこの言葉を後生大事に守ってきたのだろう。 10万円をもらって嬉々として喜んでいるレベルだから、「企業・団体献金の廃止」などにはとても踏み込めまい。他の党の案にああだこうだと難癖をつけて現状維持をもくろむ。公明党と国民民主もいろいろ屁理屈をつけて「企業・団体献金の廃止」を維持したいようだ。表向きは優等生を装っているが、裏では悪ガキ(自民党)と手を結んでいるという姑息さ。 富がテーブルについている限り、友人もそこに座っている。Solongasfortunesitsatthe...自民党の政治的スタンスーー金の切れ目が縁の切れ目

  • 日・中・韓の外相会談、それぞれの思惑は?

    日中韓の外相会談が東京都内で開かれた。3者の思惑はいろいろあるだろうが、底流にあるのは「トランプ対策」だ。特に中国が日本に接近するときは、打撃を受けた時である。今回は「トランプによる中国潰し」に大きな危機感を持っているということだ。トランプというジャイアンに対抗するためには仲間づくりが欠かせない。(中国もリトルジャイアンみたいなものだが) 日本にとってもトランプの脅しに対するカードとして「日中韓カード」を持っていた方が良い。日本と米国は同盟国であるとか、アメリカへの最大の投資国などと言っても、トランプは歯牙にもかけない。日本と中国が有するもう一つの「対トランプカード」はドル保有額だ。2023年時点で中国3兆4500億ドル(第1位)、日本1兆2950億ドル(第2位)日本は円安に苦しんでいる。今の物価高の主要...日・中・韓の外相会談、それぞれの思惑は?

  • しなやかに生きたいものだーー冬を乗り切った植物を見て

    この数日の暖気で急速に雪解けが進んでいる。完全に溶けるの待ちきれずに雪を少しのけてやると、クリスマスローズが芽を出している。薔薇もあまり冬囲いをせずに自然に任せているが何とか乗り切ったようだ。もっとものネズミの害があるから完全に雪が解けるまではなんとも言えないが。クリスマスローズ クリスマスローズやクロッカス、そしてチューリップなどは雪の下でも芽を出している。もっとも雪の下は0度前後だというから案外過ごしやすいのかもしれない。球根に養分を蓄えている植物は冬越しに適している。根が太くて沢山あるクリスマスローズも強い。このようなしなやかで手ごわい生き方を学べたような気がした。 もう一月も経つとこんな感じになるのか。しなやかに生きたいものだーー冬を乗り切った植物を見て

  • 「一身独立して一国独立する」--福沢諭吉を読む

    国会では、首相が新人議員に10万円の商品券を配ったということで、きわめて低次元のやり取りがなされている。「石破よお前もか」というレベルから、自民党政権下で歴代首相が行っていたというから救いようがない。自民党という建物は「金食い虫」と言うシロアリに完全に食い尽くされているようだ。上から下まで「一身独立する」という気概が見えない。 近代日本のリベラリズムを唱えたのは福沢諭吉であろうか。「学問のすすめ」の冒頭、天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり。この発言の裏には、上下関係の厳しい武士階級や家族関係からの自立・独立を主張している。そして、その独立が一国の独立につながる、としているのだ。 一身独立して一国独立する事第一条独立の気力なきものは、国を思うこと深切ならず。第二条内に居て独立の地位を得ざる者は...「一身独立して一国独立する」--福沢諭吉を読む

  • 多極化する世界の中で日本の自立が求められるーーもはやアメリカを頼りにできない

    日本の「対米関係重視」という政策は誤りではない。問題はアメリカが「日本を守らない」と言い出して同盟関係が漂流するリスクがあるということだ。実際にトランプ大統領は、「日米安保条約は不公平だ」と言い出している。トランプが言うのだからしょうがないで済ませずに、きちっと反論しておくべきだ。 ロシアがウクライナに侵略して戦争が継続中だが、トランプ大統領のやり方は目に余る。明らかにウクライナよりもロシア寄りで、しかもさもしいことにウクライナの資源を取引材料にする。膨大な貿易赤字と財政赤字を抱えているので、今やなりふり構わず「関税戦争」も仕掛ける。安易な「対米依存体制」をもう続けられないと悟るべきだ。 今まで日本の軍事力増強には否定的な立場だったが、トランプ大統領の言動を見ていると不安だ。自主防衛能力の構築と同盟関係の...多極化する世界の中で日本の自立が求められるーーもはやアメリカを頼りにできない

  • 30代は国民民主党を支持しているらしいが、それでいいのか。

    30代の頃はがむしゃらに働いていた気がする。「セブンイレブン」という言葉がはやって、7時から11時まで働くのが当たり前。(ちょうどこのころからコンビニが始まった)だからと言って過労死するほどきつかったかと言うとそうでもない。適当に息抜きしていた。それと社会全体が前向きだった。 私の個人的な感想から言えば、30代はがむしゃらに働けばよい。そうすれば給料や地位は自然とついてくる。ちまちまと手取りがどうなると考えたことはあまりなかった。国民民主党が「手取りを増やす」というキャッチフレーズを作って、30代がそれに飛びついたという。基礎控除がどうのこうので税金が安くなるとか。それも大事なんだろうが、もっと大きく構えてもらいたいものだ。 30代のころ、山中鹿之助の歌が好きだった。「憂きことのなほこの上に積もれかし限り...30代は国民民主党を支持しているらしいが、それでいいのか。

  • 日本はチャンスを生かせるか?--トランプの出現で世界の流れは変わった。

    日本は失われた30年と言われて、世界の中で「負け組」に入っていた。端的に言うと「新自由主義」の潮流に完全に乗り遅れたということ。雇用を優先してみなが貧しくなる道を選んだ。しかしトランプ大統領は、「新自由主義」から自国第一の「保護貿易主義」に舵を切った。この流れをただ茫然と傍観するか、あるいは果敢に挑戦してこのチャンスを生かすか。戦後80年にして日本は大きな岐路に立っている。 日本は長く続いた「デフレ経済」から「インフレ経済」に完全に転換した。政府はいまだにデフレ経済だという認識で金融政策や物価対策に及び腰だ。インフレ経済の勝者は、「金利を払える企業」、「賃金を払える企業」になる。家計も全体では貯蓄超過なので金利が上がることはプラスになる。30年間デフレだったから、金利はつかないと思う人もいるだろうが、昭和...日本はチャンスを生かせるか?--トランプの出現で世界の流れは変わった。

  • 「せっかち」が良いか「のんびり」が良いか?

    日本人は概して「せっかち」である。春夏秋冬がはっきりしているし、もっと細かく分けると24節気というのもある。目まぐるしい変化に対応しなければならない。それと自然災害が多いから、あまり「のんびり」していると、とんでもないことになる。 アザレア(ほほえみ) 年を取るとだいたい「せっかち」になる。そのせいか物忘れが多くなるのはどうしたことか、と思うのだが。「せっかち」になるのは時を惜しむということだろう。だから「はかないもの」に価値を見出す。夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡松尾芭蕉日本の雑草は生育が旺盛だから、やはり「せっかち」なのだ。 この写真は15歳くらいの時かな。(メギー)虹の橋を渡ってもう1年半になる。(16歳半だった)百合が原公園にて(2006年)ムスカリとチューリップ「せっかち」が良いか「のんびり」が良いか?

  • トランプはロシアの工作員か?ーーアメリカ上院での驚くべき論戦

    アメリカの上院で驚くような論戦が繰り広げられた。民主党のマークリー上院議員が、ランドー国務副長官候補に対し、「トランプ大統領はロシアの工作員か」という質問をしたのだ。もちろんランドー候補は否定したが、この噂はかなり根強くアメリカ社会の中にあるようだ。マークリー上院議員は、次のようにも発言している。「もしトランプ氏がロシアの工作員なら今の彼の行動に納得できる」元カザフスタン国家保安委員会議長のアルヌール・ムサエフ氏も、「1987年にソ連のKGB第6総局にいた時、40歳の実業家トランプ氏を採用した。コードネームはクラスノフだった」BSTBS報道1930 トランプ大統領がロシア寄りの発言をするのを不思議に思っていたが、このような事実があるとすれば肯ける。しかし必ずしも確証が取れているわけではないから何とも言えな...トランプはロシアの工作員か?ーーアメリカ上院での驚くべき論戦

  • 「財務省解体論」の危うさーー軌道修正が必要だ

    「財務省解体論」が盛り上がっているようだ。全国各地でデモが広がっている。その主張は、日本は財政均衡主義に縛られて積極的な国債発行が出来ず増税ばかりしている。それで庶民の暮らしは苦しい。もうこんな財務省はいらない。 給与が少々上がっても物価がそれ以上上がるから生活は苦しい、というのが根底にある。その不満を財務省にぶつけているとしたら、それはお門違いだろう。財務省を動かしているのは政府与党だ、デモをするなら国会や自民党本部にすべきだ。さらに日本は「緊縮財政」という主張は根拠薄弱。国債の発行は毎年増えて今や1129兆円でGDP(国内総生産)の倍もある。個人と企業がカネを持っているから持ちこたえているわけで、そうでなければ「破綻国家」だ。 今の政権運営に不満だ、というのであれば選挙で政権交代をさせればよい。しかし...「財務省解体論」の危うさーー軌道修正が必要だ

  • 自ら墓穴を掘った石破首相ーーーカネで人の心を買えると思ったのか?

    石破首相は3月3日開催の新人議員15人との懇談会で、お土産代として10万円配っていた。職員に月餅を配っていた鈴木法務大臣が指摘されていたのに、どうしてこんなことをするのだろう?石破茂の身になって考えると、人付き合いが悪くて(あまり飲み食いをしない)友達がいない、そこでお金を配って気前の良いところを見せようと思ったのか。それにしてもやり方がへたくそだ。このような世界から一番遠いところにいると思われた石破が、このようなことをする。悪く考えると、自民党はもはや骨の髄まで「カネで人の心を買う文化」に染まっているということだ。 徒然草第117段良き友三つあり。一つには物くるる友、二つにはくすし(医者)、三つには智恵ある友。物をもらって悪い気はしない。しかし下心があってくれるというのは気持悪いものだ。石破茂は首相にな...自ら墓穴を掘った石破首相ーーーカネで人の心を買えると思ったのか?

  • アメリカはトランプを選んだが、日本はいつまで自民党にこだわるのか?

    アメリカという国は試行錯誤を恐れない国だ。少々柄が悪くても現状を変えてくれそうであれば、そちらになびく。変えることが出来なくても現状を壊してくれればそれでよい、という考えのようだ。「過ちては改むるにはばかることなかれ」論語この点に関して、アメリカ人と中国人は似ているところがある。中国には「易姓革命」という考え方がある。支配者が徳を失うと天命が別の有徳者に移り、新たな王朝が誕生する。漢を開いた劉邦は農民出身で若いころは侠客だった。柄が悪いが人を動かすのがうまかったのだ。 ところが日本は自ら変革することを望まない。変わるときは必ず外圧だ。1955年に自民党が出来て以来、ほとんど一党支配を続けている。裏金にまみれても、ああだこうだと御託を並べて問題の先送りを図る。完全に金属疲労のために赤錆が発生している。しかし...アメリカはトランプを選んだが、日本はいつまで自民党にこだわるのか?

  • 対米交渉で堂々と渡り合える政治家はいるのか?

    この世は必ずしも公平には出来ていない。だからこそ恵まれて生まれた人間には謙虚さが求められる。「恵まれて生まれた人間は心して生きよ」白洲次郎世襲政治家というのは、上に立つことを約束されて生まれて来た。それだけに、その立場にふさわしい精神を身に着けるべきだ。しかし大部分、残念なケースが多い、というのが実態か? マーマレードの木(百合が原公園)この木は初めて見た。花の色がマーマレードに似ていることからこの名がある。  白洲次郎は吉田茂の懐刀としてGHQと対等に渡り合った。GHQをして「唯一従順ならざる日本人」と言わしめた。自民党の世襲政治家は概してアメリカ留学を目指した。アメリカはプラグマティズム(実用主義)の国だから精神性は磨かれない。カネもうけは学ぶようだが。白洲次郎は英国のケンブリッジ大学に学んだ。みっち...対米交渉で堂々と渡り合える政治家はいるのか?

  • 日本復活のシナリオーーアメリカは日本を頼りにせざるを得ない

    アメリカがこれから真に戦う相手は中国だと的を絞った。ロシアはヨーロッパに任せることにした。中東はもはやアメリカの生命線ではない。自国で十分エネルギーを賄えるからだ。だからトランプは、「掘って、掘って、掘りまくれ」ときわめてわかりやすい。 実質的にアメリカの軍事戦略を練るエルブリッジ・コルビーによれば、アメリカの戦略は、中国の拡大を抑止する「拒否戦略」がメインである、と。経済的生産性が高いパワーが集中しているのは、アジア、特に東アジアの沿岸部だ。もし日本が中国の影響力のもとに入ったら、アメリカと言えどもまともに中国と戦えない。だからアメリカは日本を邪険に扱うわけにはいかないのだ。 さすがに日本の経済界は、中国への投資はリスクであると認識し始めた。普通の駐在員までスパイと認定して捕まえる国に投資はしたくない。...日本復活のシナリオーーアメリカは日本を頼りにせざるを得ない

  • アメリカが態度を変えるときーー中国に冷たいわけとは?

    アメリカが容赦なく競合国を叩きに来る二つの条件がある。①アメリカが経済政策の基本的前提を大きく変化させる。②競合国のGDPがアメリカの50%近くに迫る。①のアメリカの経済政策の変化は注意していないとなかなかわかりにくい。分かりやすいのはGDPが50%近くになった時だ。日本は1980年代後半に日の出の勢いだったが、「虎のしっぽを踏んだ」ことに気が付かなかった。半導体をアメリカ市場から締め出し、自動車もいろいろと難癖をつけられた。そんな中で1990年代後半に、日本は不動産バブルの崩壊で自滅してしまった。 そして今、アメリカのターゲットになっているのが中国だ。2010年代に入ると中国のGDPはアメリカの50%を超えてくる。中国は、「新自由主義」の最大の恩恵国だ。しかも、自国の産業には補助金を出して他国の市場に攻...アメリカが態度を変えるときーー中国に冷たいわけとは?

  • 右傾化の原因ーー衆愚政治を防ぐ方法はあるのか?

    世界はしばらく「右傾化の波」が押し寄せてくるのを耐える時代が続く。右傾化の先頭に立っているのが、ドナルド・トランプだ。その一挙手一投足に世界が振り回されている。耐えながらも逆転の機を窺っていないと、第二、第三のヒットラーが出ないとも限らない。あのドイツすらも右翼政党が第二政党に躍り出た。その主張は「反移民」であり「ナショナリズム」を煽るところにある。 「新自由主義から取り残された人々」が支持者だが、過激な逆襲は分断を生む。新自由主義の弊害は、所得格差を生むということだが、中国やカナダ、メキシコを叩いても解決できない。アメリカが持っている「柔軟性」のみがこの問題を解決できる。 「衆愚政治」から抜け出す道は、国民が「賢くなること」しかない。そのためには「政治に関心を持つこと」が大事。選挙に行かない人が有権者の...右傾化の原因ーー衆愚政治を防ぐ方法はあるのか?

  • 高額療養費見直し凍結、民意を見誤った石破茂。

    高額療養費の引き上げは、結局凍結することになった。「過ちて改むるにはばかることなかれ」である。政治が一番やっていけないことは、「弱きをくじき強きを助ける」こと。懸命に闘病生活を送っている人たちをいじめて、厚労省や財務省の主張に従った石破茂、痛恨のオウンゴールだ。福岡厚労大臣や加藤財務大臣は官僚に毛の生えたレベルで、政治家としての見識がない。彼らの意見に従った石破茂は、秘密裏に野田佳彦に会って、「全面凍結は認められない」と伝えたという。しかし、野党側の参考人として出席した「全国がん患者連合会」の轟理事は切実な声で全面凍結を求めた。これで勝負ありだ。参院側の自民・公明は7月に参院選がある。この問題が争点になればとても戦えない、全面凍結に傾いたのだ。 無駄な基金を山のように積み上げる一方、子供関連政策の財源探し...高額療養費見直し凍結、民意を見誤った石破茂。

  • 荒唐無稽な話が多すぎるが、ミモザを見て和む。

    話や考えによりどころがなく、でたらめでとりとめないことを、「荒唐無稽」という。最近は太平洋のかなたのほうから聞こえてくる。昔からこの手の人間はいたようで、荘子は「無稽の言は聴くこと勿れ」と戒めている。 例年この時期は百合が原公園のミモザが見事だ。 日本では人間がぐっと小粒になるが兵庫県周辺が騒がしい。こんないい加減な話は、本当にもういい加減にしてほしい。 百合が原公園にて荒唐無稽な話が多すぎるが、ミモザを見て和む。

  • 米騒動の正体ーー自民党とJAの癒着、そして農水省の思考停止。

    江藤農水大臣が備蓄米の放出を発表したが、コメ価格は一向に下がらない。「悪徳商人投機説」というのが流されたがどうも違うようだ。農水省の需要と供給のバランス政策の失敗が真の原因。減反政策廃止と言いながら、JAと組んで事実上の口先介入を続けてきたが、もはや限界。自らの失敗(保身と怠慢)を隠すため「悪徳商人投機説」など持ち出すのは姑息も極まる。 国民の大切な主食(コメ)を市場経済にまかせるなどと言うのはナンセンス。市場に任せるといいながら、実態は自民党とJAが組んで自らの権益を守る。消費者のことなど二の次だ。増産に転じる政策に舵を切り、価格下落の時は「コメ農家への所得補償」をすべきだ。さらに日本のコメは世界に輸出しても十分戦える。 昨年は高温障害でコメの生産は減っていた可能性がある。それと流通段階で少しずつ手元量...米騒動の正体ーー自民党とJAの癒着、そして農水省の思考停止。

  • 世界は1939年に逆戻りするか?ーー「歴史は韻を踏む」

    「力の信奉者」の3人、トランプ、プーチン、習近平のパワーゲームが繰り広げられようとしている。トランプは日本やカナダ、ヨーロッパといった同盟国をないがしろにしてプーチンに入れあげる。トランプは中国叩きに奔走するが「習近平とは仲が良い」とうそぶく。なんとも面妖な怪しい世界が出現した。第二次世界大戦前の状況に似てきたと指摘する識者もいる。1939年は敵対していたロシアとドイツが「独ソ不可侵条約」を結んだ。当時の日本の首相平沼騏一郎は「欧州情勢は複雑怪奇」と語って辞任した。「歴史は韻を踏む」というが、少しずつ形を変えながら反復するようだ。 アメリカの富裕層がなぜトランプを支持したか?トランプは口では「落ちこぼれた労働者を救う」というが、彼の周りはイーロン・マスクをはじめとして金持ちばかりだ。企業や資産家を優遇する...世界は1939年に逆戻りするか?ーー「歴史は韻を踏む」

  • 奇妙な安定の石破政権、動くのは参院選後か?

    予算成立と引き換えに退陣か、とうわさされた石破政権は何とか持ちこたえている。維新を引きずり込んで予算成立にこぎつけた。腹の虫がおさまらないのは国民民主の玉木・古川・榛葉の3人衆だ。「怒髪天を衝く」とまではいかないが「怒り心頭」であろう。 立憲民主の野田佳彦は何が何でも石破政権を倒すという風には見えない。最初から予算を人質にとって石破政権を倒すという気はなかった。表紙が変わるよりも、このままぐずぐず石破政権が続いた方が参院選が戦いやすいという気がある。予算成立しても3月末までには「政治とカネ」の問題にけりをつけなければならない。さらには「選択的夫婦別姓」で自民党内を分断しようというタマも用意している。 問題は維新だ。政権に半分片足を突っ込んでしまって支持者離れが加速するのではなかろうか?や党なのか、ゆ党なの...奇妙な安定の石破政権、動くのは参院選後か?

  • アメリカの真の問題は、財政赤字と貿易赤字だ。

    アメリカのトランプ大統領は棍棒を振りかざしてマフィァのボス気取りだ。しかし肝心の足元は、財政赤字と貿易赤字が垂れ流しで立っているのもおぼつかない。(2024年の財政赤字は日本の40倍240兆円、貿易赤字も40倍の180兆円くらいある)変形性膝関節症と脊柱管狭窄症が体を蝕んでいるようなものだ。トランプもマスクも経営者だけあってこんな大赤字を容認できないわけだ。 財政赤字の大きな要因は軍事費だ。日本円で138兆円。もはや「世界の警察官」など望むべくもない。同盟国に対しても「戸締りはお前たちが勝手にやれ」と突き放す。そして中国とロシアに対して「防衛費の削減」を持ち出した。しかし中国やロシアが乗ってくるわけがない。 日本の強みは世界一の純資産大国であるということ。①日本②ドイツ③中国しかもかなりの部分はドル資産だ...アメリカの真の問題は、財政赤字と貿易赤字だ。

  • シルバー民主主義なんかどこにもない

    シルバー民主主義とは、高齢者が政治において大きな影響力を持つ社会を指す。しかし、今の高齢者は物分かりが良くて控えめだ。年金なども「マクロ経済スライド」と称して物価上昇並みには上がらないが、文句も言わない。政治家は誰の声を聴くかというと、「カネをくれる人」そう、この国は「献金者民主主義」?と名付けるべきだ。 札幌百合が原公園温室にて 昨年の誕生月に免許証を更新したが、「認知症テスト」というのがある。高齢者にこんなテストを行うのは世界で日本だけらしい。記憶力のテストを受けると思えば腹も立たないが。年を取ってわかることは、体は言うことを聞かなくなるが、ちょっとしたことに満足感を覚えるようになる。 百合が原公園にてシルバー民主主義なんかどこにもない

  • トランプとゼレンスキーが口論に、会談は物別れ。

    トランプ大統領とゼレンスキー大統領との会談はまさかの物別れに終わった。マスコミが詰めかけている公開の場で激しい口論がなされ、これからの展開は予想しがたい。マフィアのボスのようなトランプは、「レアアースというしょば代を差し出せ、そうすれば何とかしてやろう」しかし、何とかしてやろうの中身は、現在の前線を非武装地帯にしてロシアの占領地を固定化する。ウクライナはNATOに加盟せず中立化。 ゼレンスキーには二つの道があった。「韓信の股くぐり」か「一寸の虫にも五分の魂」か。韓信の股くぐりーー漢の名将韓信が若いころ町で乱暴者から喧嘩を売られたが、大志を抱く身でごろつきと争うのを避け、言われるままに恥を忍んで股の下をくぐった。一寸の虫にも五分の魂ーー小さいものや弱いものにも、それ相応の意地や根性がある。どちらが良いかは見...トランプとゼレンスキーが口論に、会談は物別れ。

  • 「高額療養費制度」について、石破対野田のぎりぎりの攻防。

    昨日の予算委員会で、高額療養費をめぐり石破対野田の緊迫した討論が行われた。高額療養費制度は、医療費が高額になった場合に、患者の負担を軽減するための制度。今国会で政府(厚労省)は大幅な引き上げを図ろうとした。しかし仕事をしながら治療を行っている患者の意見を十分聞くことなく制度設計を進めたので、その点は修正する。修正額は約100億円。しかしこの10年間の物価上昇分100億円は令和7年8月から引き上げるという石破発言。 野田代表は、この発言に納得せず。1年間凍結して内容を協議すべきではないかと詰め寄った。「国民の命にかかわる問題をなぜそんなに急ぐのか?」石破首相は折れず、この日の討論で結論を見ることはなかった。ここにきて国会は急速に緊迫感が高まってきた。 高額の薬や医療方法の高度化で、ますます医療費は膨張する。...「高額療養費制度」について、石破対野田のぎりぎりの攻防。

  • 「選択的夫婦別姓」反対でガラパゴス化する自民党保守派

    夫婦別姓制度は頭に選択的とついているように、必要に迫られている人が選べばよいだけの話。同姓を望む大部分の人にとってはほとんど関係がない。ところが自民党の保守派(特に旧安倍派)は何が何でも反対のようだ。「日本の良き家族制度」が崩壊する、というのが主な理由だが、歴史を知らないあるいは学ばない連中が保守派を名乗るのは「ちゃんちゃらおかしい」 日本で夫婦同姓が法的に義務付けられたのは1898年(明治31年)それまでは夫婦が別々の姓を名乗るのが一般的だった。夫婦同姓を義務付けた背景には家族制度の強化や国民の統一的な管理を目指す意図があったのだ。このような制度を維持しているのは世界ではいまや日本だけ。自民党保守派はまさにガラパゴス島に生息するマリンイグアナみたいなものだ。このへんのかたくなさは旧統一教会や日本会議など...「選択的夫婦別姓」反対でガラパゴス化する自民党保守派

  • トランプの支持率は高くない、しばらく様子見が良いのだろう。

    傍若無人なトランプの振舞をアメリカ国民は支持しているのか?実はそんなに高くない。ロイター通信などでは支持率44%、不支持率51%という調査結果もある。イーロン・マスクの官僚機構改革(有無を言わせず首にする)や物価高への反感がかなり強いようだ。かって隆盛を極めた自動車や鉄鋼産業に、関税政策でテコ入れしてもおそらく「焼け石に水」だ。産業が衰退の過程に入ったら如何ともしがたいのだ。トランプに投票した人たちの失望の声が段々と大きくなりそうだ。 世界を見渡すとプーチン、習近平そしてトランプと皇帝を目指す裸の王様たちが勢ぞろい。対する民主主義国家はEUを中心に態勢を立て直そうとしている。しかし、まとまらなければ勝てない。日本はどうすべきか?フランスの歴史学者エマニュエル・トッドは次のようにアドヴァイスする。当面は、静...トランプの支持率は高くない、しばらく様子見が良いのだろう。

  • 何歳から「高齢者」と呼ぶべきか。

    現在、65歳以上を「前期高齢者」、75歳からは「後期高齢者」と呼ぶ。私の経験から言えば、60代は体も頭もまだまだ現役並みに動く。ある老年医学の先生は、「上から一割を高齢者って呼べばいい」と提案した。2023年、80歳以上の高齢者が10.1%となった。この意見に賛成である。だいたい「後期高齢者」という言葉が気に食わない。「お年寄り」とか「ご隠居」などのほうが柔らかく感じる。 雪が降った翌日の朝、日の出を拝むのはなんとも清々しい。 和田秀樹医師によれば、「日本ほど高齢者の知的レベルが高い国はありません」なぜかというと、「団塊の世代は一番過酷な受験地獄を経験しているから」さらに高齢者がこんなにお金を持っている国もありません。だから高齢者向けの商品をどんどん出せばよい、と主張する。ちなみに和田秀樹著「80歳の壁」...何歳から「高齢者」と呼ぶべきか。

  • 見過ごせぬ、兵庫県維新3県議のとんでもない情報漏洩。

    兵庫県のごたごたは収まりそうにない。斎藤知事自体が100条委員会でパワハラ認定をされそうだし、公選法違反の疑いもある。こんな渦中にさらに輪をかけた不祥事が発生した。維新の県議が真偽不明な文書をNHK党の立花孝志氏に提供していた事実が判明。さらには100条委員会の録音テープも漏洩させていた。3県議は漏洩問題を謝罪するありさまだ。 真偽不明の情報がネット空間で飛び交い、その情報をもとに選挙結果がゆがめられる。このような状況を放置しておくと民主主義の根底が揺らぎかねない。維新3県議の罪が深いと思うのは、真偽不明の情報を何らかの意図をもって流したということだ。その流した相手がいろいろ問題含みの立花孝志氏だ。そのような情報が拡散されて、100条委員会の竹内県議が死に追い込まれた事実は重たい。 ガバナンス(統治)がど...見過ごせぬ、兵庫県維新3県議のとんでもない情報漏洩。

  • 物価高対策なぜ進めぬーー与野党伯仲国会なら出来るはずだ。

    物価高が止まらない。それもコメをはじめとする食料品の高騰が収まらないのだ。生鮮食料品は天候不順などの影響でやむを得ない部分もあるが、消費者は買い控えで対抗するしか手がない。政府は根本的な対応策を取らずにモグラたたきのように穴をふさぐだけだ。この物価高の5割くらいは円安によるものであろう。日経NEXT 日銀は現状を「インフレ」と認識して金利上げに動くが、今一つ決断力にかける。石破政権は国民民主党とは「103万円の壁」、維新とは「教育無償化」で、相も変わらず非公開で押し問答ばかり。何とかまとまりそうだが、それで物価が下がるわけでもない。給与を増やすというのは大事だ。ややこしい税制をいじくりまわすよりオーソドックスな対応策が一番。 法人税を上げることも考えるべきだ。税金を払うのだったら従業員の給料を上げようとか...物価高対策なぜ進めぬーー与野党伯仲国会なら出来るはずだ。

  • 高校無償化の3党合意まとまるようだが、違和感が残る。

    自民、公明、維新の三党で協議してきた「高校無償化」がまとまるようだ。だが本当にこんな議論でよいのか、大いに違和感が残る。「高校無償化」という旗を振りかざせば多くの人は賛同するだろう。しかし、私立と公立の一律無償化は本当に良いのだろうか?そもそも地方には私立の高校など多くはない。そうすると東京や大阪に無償化の恩恵が偏る。その都市部の中でも公立と私立との間で競争が起き、公立は定員割れなどが発生するだろう。地方では公立校自体が閉鎖や統合に追い込まれ「教育の機会均等」など名ばかりだ。地方の高校を守ることが、「地方創世」ではないのか? 日本維新の会も国民民主党も巧妙争いばかり、対する自民・公明も長良川の鵜飼いのようなものだ。目の前にエサをぶら下げて予算案に賛成せよとばかり手綱さばきの技を競う。恒久的な代替財源はどう...高校無償化の3党合意まとまるようだが、違和感が残る。

  • トランプ大統領に惑わされるな、自立せよ。

    またまたとんでもない発言がトランプ大統領から飛び出した。ウクライナのゼレンスキーを「独裁者」とまで酷評する。よほどプーチンが好きなようだ。自分のことを棚に上げて良く言うわ、という感じ。さすがにドイツのシュルツ首相や英国のスターマー首相などは、ゼレンスキーを擁護した。日本の石破首相とは違って骨がある。 日本や欧州の民主主義国家はアメリカを見本としてきたが、もはや追従は得策でない。「NOを言うべき時」は毅然として言わないと無視するか馬鹿にされる。アメリカにべったりくっついていても、トランプのような大統領が現れると弊衣(ぼろきれ)のように捨てられる。ウクライナがいい見本だ。最近台湾に関する言及が少ない。注意してみていた方が良いと思う。習近平との取引材料に使うかもしれない。 日本の設備投資額は年間約5兆円だが、こ...トランプ大統領に惑わされるな、自立せよ。

  • 「立つ鳥跡を濁さず」ーーー濁す人が多すぎる

    窪田空穂に次のような句がある。程もなく移りゆくべき家と見つ障子の破れをつくろいにけり間もなく引っ越しすることが分かっているが、障子の破れた所を切り張りする。借家住まいから、はじめて自宅を新築して移転する直前の句。松原泰道師はこの句を「心の障子の破れを常につくろってゆけ」との教えだと理解した。 2024年3月白鳥たちがシベリア方面へ渡りの途中で水田の落ち穂を食べているようだ。 主に政界での話だが、周りの人たちに責任を押し付けて自分だけ逃げて飛び立とうとする。なんとも見苦しい。太平洋のかなたでは棍棒を振り回してすごむリーダーがいる。世界はいやおうなく濁りの海になってしまいそうだ。 2024年6月エゴノキの花が落下花は無心にして蝶を招き蝶は無心にして花を尋ぬ良寛詩集「立つ鳥跡を濁さず」ーーー濁す人が多すぎる

  • 他人事ではない食料危機ーー有事だというとらえ方が正しい

    2023年から続く記録的な猛暑、ウクライナ戦争による供給不安、対応不全に陥る自公政権。日本農政の対応不全の原因は、市場に食糧のコントロールをゆだねるという姿勢を続けていることだ。欧米はもちろん中国も政府が農家に補助金を出して「食糧安保」政策を堅持している。驚きはこの数年の中国の穀物輸入数量の増大だ。中国国民が1年半も食べていける量だという。それに比べ日本政府の備蓄量はあまりに少ない。日本のコメの生産量は1200万トン、じりじり生産量を減らしてきている。それに対して備蓄量は100万トン程度だ。ほぼ1か月分。これで国民の食の安全を守っているといえるのだろうか? 北海道の食料自給率は約220%、東京は約0.5%で、大阪も似たようなものだ。もし北海道の農業が打撃を受けて壊滅すればどうなるか?東京や大阪の人ほど食料...他人事ではない食料危機ーー有事だというとらえ方が正しい

  • 克服できるか2013年体制ーー安倍政治の弊害

    安倍政治を振り返ってみた場合、経済政策は「アベノミクス」なかんずく「異次元の金融緩和」に代表される。黒田日銀総裁と二人三脚で消費者物価2%を目標にして、金融緩和をほぼ無制限に長期にわたって実行した。当初2年で実現するといっていたが、なかなか実現しなかった。しかし、ロシアのウクライナ侵攻で資源価格が高騰して日本の物価に跳ね返ってきて、今や物価は3%越えだ。植田総裁は何とか「アベノミクスの終焉」を目指すが、まだおっかなびっくりだ。物価を抑えるためには、「金利を引き上げて円安から円高へ」が最善の政策。 「清和会」という保守政党内の一徒党が裏金やいかがわしい宗教勢力と結びついた。裏金疑惑の解明はいまだに宙ぶらりんである。そして萩生田、世耕、西村、松野など主要な幹部は虎視眈々と復権を狙っている。予算案が年度内通過せ...克服できるか2013年体制ーー安倍政治の弊害

  • 石破・野田の予算委員会質疑、おおむね歯車がかみ合う。

    昨日の予算委員会の質疑は、十分とは言えないが「熟議と公開」の国会の形が見えてきた。立憲民主党の野田代表の発言に、この国会を政争の具にはしないという覚悟が見えた。それを受けて石破首相も丁寧に低姿勢で答弁していた姿が印象的だ。野田発言、世界は分断と混乱の中にある。わが国も少数与党政権になり、何にも決まらない政治になる恐れがある。だからこそ「熟議と公開」の精神で、日本の民主主義の底力を与野党が知恵を出し合って発揮すべき時だ。いたずらに予算の年度内成立を阻止することはしない。そのためにより良い予算を作っていきたい。 一部野党がシングルイシューで与党に要求を突き付けるのはありだが、財源示さずに要求するのは無責任。無定見かつ安易に国債発行で賄うやり方はいつまでも通用しない。安定した代替財源を見つけるのは難しいがその努...石破・野田の予算委員会質疑、おおむね歯車がかみ合う。

  • 暴走老人のように見える田原総一朗の弊害ーー委縮する言論空間

    過日、「朝まで生テレビ」という番組を見ていた。いろいろな諸問題を各界から論客を集めて夜から朝まで討論する番組だ。硬派の番組としては数少ないうちの一つで、時々ビデオにとって視ている。この番組を取り仕切るのは90歳の田原総一朗。番組の途中で田原が突然怒鳴り始めた。議論に加わっていた人たちを含めスタジオ全体が凍り付いたのだ。 高齢者は加齢により身体機能や認知機能は低下する。しかし日常問題解決能力や言語能力は向上するといわれている。だが、この時の田原の突然の怒りは、自分の考えと違う意見を言われて「切れた」という感じだった。「老害」という言葉を使いたくないが、ジャーナリズム界を引っ張ってきたという自負がなせるものなのか?90歳と言えば「隠居」しても良い年ごろだ。もっと若い人に任せるべきではなかろうか。 政界や経済界...暴走老人のように見える田原総一朗の弊害ーー委縮する言論空間

  • 福、受け尽くすべからずーー「法演の四戒」

    「福、受け尽くすべからず。福、もし受け尽くさば、縁、必ず弧なり」(法演四戒)中国宋の時代の高僧法演和尚の四つの戒めの言葉。福を独り占めにしてはならぬ。もし独り占めすれば必ず孤独になる。たまたま運に恵まれているのを、小さな自分の力だとうぬぼれていると、その福をもたらした無数の縁が切れてしまう。何かで読んだことがあるが、宝くじで大金を当てた人は概してハッピーにはならないようだ。当たった分の三分の一でもどこかへ寄付することも必要か。 ロイズガーデンのバラ(2024年夏)収益でバラ園を作り一般開放しているのは評価できる。 国民の大事な主食のコメを買い占めているという不届きものがいる。資本主義の社会だからといって、法に触れなければ何をやってもよいわけではなかろう。おのおのが少しずつ我慢することでおのおのが助かる。そ...福、受け尽くすべからずーー「法演の四戒」

  • マスクなどのテクノ・リバタリアンが世界を支配する。

    リバタリアンとは、「自由原理主義者」のことで、道徳的・政治的価値の中で自由を最も重要だと考える。その中で極めて高い論理・数学的知能を持つものがテクノ・リバタリアンだ。代表的な人物がイーロン・マスクでトランプ政権の中で何かと耳目を集めている。株価だけをみれば、世界は彼らの支配下にあることがわかる。①アップル②マイクロソフト③アマゾン④グーグル⑤テスラ(世界の株価上位5社) 「ひとは自由に生きるのが素晴らしい。しかし平等も大事だ」このように考えるのがリベラリズムだ。今まで世界はこの考えが主流だった。しかしトランプやイーロン・マスクの登場でリベラリズムへの攻撃が始まっている。ただ「自由」ということに関しては両者とも同じ基盤に立っているから共通する部分もあるのだ。「ひとは自由に生きるのが素晴らしい。しかし伝統も大...マスクなどのテクノ・リバタリアンが世界を支配する。

  • トランプの世界戦略は、まず「大きな棍棒を持つ」こと。

    アメリカ大統領セオドア・ルーズベルトのことばとして、「大きな棍棒を携え、穏やかに話す」がある。この戦略は今も続いている。しかしトランプ大統領は、「大きな棍棒を携え、大きな声を出す」とある意味わかりやすい。特に関税に関してはやりたい放題だ。その付けはわが身に降りかかってくると思うのだが。 アメリカの財政赤字は2024年で約180兆円、貿易赤字も約180兆円だ。とてつもない数字だが基軸通貨のドルを持っているから何とかなっている。イーロンマスクが役人の首切りを推進し、トランプが関税をかけると声高に言うのもわからないでもない。しかしおそらく何ともならないだろう。 アメリカの正面の敵は中国、ロシアの力は大したことがないと見切っている。ウクライナから手を引いて(自分抜きのNATOに任せて)アジア優先政策に舵を切った。...トランプの世界戦略は、まず「大きな棍棒を持つ」こと。

  • トランプで常識が通じない世界になったが、日本はぶれるな。

    傍若無人なトランプ大統領の再現で世界はますます混迷の度合いを深める。トランプ大統領は就任早々やりたい放題である。石破首相は「虎穴に入らずんば虎児を得ず」とばかりトランプに会いに行った。お互いがリップサービスのやりあいでまずは無難な出来。欧州の首脳たちは虎穴に近ずくのは得策ではないと遠巻きで様子見だ。 トランプ大統領はだんだん「裸の王様」になりつつある。ただ唯一救いだと思うのは、「トランプは戦争嫌い」のようだということ。しかしハマスが人質を解放しないと「地獄を見る」などと発言しているからあまりあてにならない。うまく戦争が終われば自分の手柄で、再度戦争が起きればハマスのせいだと声高に叫ぶのだろう。 日本は「米国かアジアか」の二者択一ではなく「米国もアジアも」の道を進まなくてはならない。しかしこの道を歩もうと思...トランプで常識が通じない世界になったが、日本はぶれるな。

  • 高齢化が進んでいる日本はインフレに弱いーー優先されるのは物価対策だ。

    令和4年度で年金受給者は約4000万人だ。今の年金のシステムでは物価上昇率に対して0.5%くらいは割を食う。仕事を続けるか資産運用でもしなければ、預金を取り崩すか生活を切り詰めるしか手がない。デフレ状態で物価が上がらなければ、年金生活もそんなに悪くはない。しかしこのところ物価高騰に対する政府の対策は痛いところに膏薬を張るような施策ばかり。ひざや腰の痛みはリハビリで根本的に直さなければ膏薬を張り続けることになる。 物価が3%上がるのは、消費税の税率を3%上げるのと同じことだ。所得の低い人に負担を課すわけで、エンゲル係数が過去最高だとか、無策を嘆かざるを得ない。食料品の消費税率を下げるというのは確かに良い政策だが、自民党や財務省が頑強に抵抗する。さらには、決着がつくのに時間がかかる。 根本的な物価高騰対策が必...高齢化が進んでいる日本はインフレに弱いーー優先されるのは物価対策だ。

  • 言葉が表す、この国の知性--テレビ文化の影響か

    テレビでよく聞く言葉に「やばい」がある。もともとヤシや犯罪者仲間などの社会での隠語で、都合が悪いとか危ないことを意味する。ところがこの言葉が「いい意味」で使われるようになってもう20年近いらしい。いい意味に転用されてもあまり聞きたくない。常識のある大人が使う言葉ではないと思う。知性が感じられないのだ。 雪が降った日の朝の景色 好ましいと思っている言葉は、「うるわしい」だろうか。万葉の言葉では「うるはし」漢字で書けば「麗し」、「美し」、「愛し」などとなる。美しさの中に人の心を引きつける気品が感じられる様子を言うのだろう。しかしほとんどこの言葉は聞かれなくなった。 鳥の中でもアカゲラは美しいし気品がある。 気品のあるバラと言えば「ピエール・ド・ロンサール」だろうか。言葉が表す、この国の知性--テレビ文化の影響か

  • アメリカは日本をどう見ているか?ーー日米会談の裏側を読む

    米国家情報会議の資料によると、日本は2025年までに人口減少や政治変動によって内政外交の大きな方針転換を迫られると指摘して、日本の選択肢として、より米国に近づくか、あるいは中国に接近するか二者択一のシナリオを提示した。 このへんが、トランプ大統領が、比較的石破首相にやさしく接した大きな理由であろう。日本を下手に追い詰めると中国側につきかねないという懸念だ。特に貿易面や安全保障上のコミットメント(責任を持って関与するという約束)が弱まるとその可能性が増す。逆に中国側も石破首相は日本の「無条件親米路線」にはなく、比較的中国に親近感があると読んでいる。石破首相にとっては自民党の「党内野党」だったポジションが役に立ったということか。 日本の地政学上の地位は極めて大きいと自覚すべきだ。自民党右派を中心とする「無条件...アメリカは日本をどう見ているか?ーー日米会談の裏側を読む

  • 円安から円高に反転するか?ーー問われる日銀の覚悟

    昨年の夏に162円近くまで行った円は、日銀の利上げもあって151円前後まで円高に振れている。日銀の植田総裁はアベクロミクスの修正にかじを切り、「今はインフレの状態」という認識も当たっている。今の円の状態ははっきり言って過度に円安に振れている。ドルで評価されるさまざまな指数は日本の実力より過小評価されるから、こんな状況に日本人は弱い。わけもなく委縮するのだ。 購買力平価でみたら日本の円は60~70円になってもおかしくない。なぜかというと、マクドナルドハンバーガーのアメリカでの価格は5ドル前後(日本円で750円)日本では250~300円くらいか。ちなみにアメリカでラーメンを食べようとした3千円だとか。こんな状態にしたのは明らかにアベノミクスの失敗。(マイナス金利など論外)物価が3%程度上がっているのに政策金利...円安から円高に反転するか?ーー問われる日銀の覚悟

  • 安住委員長、国民民主橋本議員を注意、文民統制の重みをわきまえよ。

    5日の予算委員会で興味深いやり取りがあった。橋本議員は委員会に先立ち、政府参考人として自衛隊幹部の出席を要望。だが、理事会では認められなかった。そこであきらめずに橋本氏は委員会の質疑で、「法的制約はない」「国会の自衛隊の議論は常に机上の空論」などと批判した。そこで安住委員長が看過できないとして注意したわけだ。「シビリアンコントロールの重みをわきまえて国会はやってきた。行き過ぎた誹謗中傷は我々として看過できない。戦後長いルールの中で重く積み上げてきたもので、防衛相の組織として責任を持って答弁していることを否定するようなことは許されない」 国民民主党は橋本議員を厳重注意したようだが、明らかに質問者選定が甘い。橋本氏は航空自衛隊出身の29歳、昨年10月埼玉13区から立候補して国民民主の風に乗って当選した。重要な...安住委員長、国民民主橋本議員を注意、文民統制の重みをわきまえよ。

  • 増税は望まぬが財政再建は必要だ

    節分の豆まきのようにカネをばらまいて、知らぬうちにじわじわ税金や保険をあげる。裏金問題にけじめをつけぬまま、庶民の暮らしがどうなろうと「知らぬ仏のお富さん」その挙句、少数野党に転落した自公政権だ。これも身から出た錆「風がしみるよ傷のあと」で、少し反省した方が良い。 消費税の増税などはどの政権になろうが庶民の懐が豊かにならなければ無理だ。一部野党が気前よく減税をぶち上げるが、その付けはいったい誰が払うのか?代替財源を示さず良いことばかり言って、最後は誰かが払ってくれるでは困るのだ。 物価高騰の折、あちこちに潜んでいる無駄を省いて庶民は生活をしている。政府も同じことをするべきだ。立憲を中心とする野党は、国会で行われている「省庁別審査」で本気の歳出改革を実行してもらいたい。政府基金に7兆8千億円の過大積み立てが...増税は望まぬが財政再建は必要だ

  • 晩節を汚さないためにそこそこで隠居した方が良い

    隠居の特典はその無責任性にある、と語るのは社会学者の加藤秀俊。なかなか含蓄のある言葉だ。それなりに実績を残したのに引き際を間違えて晩節を汚す人がいる。取締相談役などという名前で世情をにぎわしている人もその手合いか?兼好法師も冷徹に指摘する。「名利につかはれて、しづかなるいとまなく、一生を苦むるこそおろかなれ」 周りは冬景色で雑木林が粛々と春を待っている。夏の日のバラを思い出す。花にとりついているのはバッタかな? タバコをやめてもう30年になる。もう吸いたいとも思わない。「酒は微薫に飲む」ようにしている。楽しみはこころにうかぶはかなごと思いつづけて煙草すふとき橘曙覧夏の日のバラ晩節を汚さないためにそこそこで隠居した方が良い

  • フジテレビに見るマスコミ業界の古い体質

    フジテレビの女性アナとのトラブルが露見した中居正広氏は引退に追い込まれた。「この件はなかったことにしよう」という経営幹部の目論見はもろくも崩れて天下に赤っ恥をさらしてしまった。主要な幹部は辞任することになったがやむを得ないだろう。ただ、事実上の最高権力者である日枝相談役は居座ったままだ。これから延々と追及は続くだろうから、早くやめた方がすっきりすると思うのだが。権力の椅子はよほど座り心地が良いのだろう。 日枝久が西の横綱だとしたら、東の横綱は何といっても先日亡くなった読売新聞の渡辺恒雄だろう。共に長期政権を続けて独裁的権限を行使した。渡辺恒雄発言、「取材するやつが、取材対象にあまり近寄っちゃいかん」と馬鹿なことを言うやつがいるが、近寄らなきゃネタは取れない。才能のある奴なんか邪魔だ。俺の言うことに忠実に従...フジテレビに見るマスコミ業界の古い体質

  • 世界から孤立するトランプのアメリカ

    トランプ第一次政権で大統領補佐官だったボルトンの言葉は的確だ。「トランプが何回も同じことを繰り返したときは、本気で言っていると思った方がいいのです」やはりメキシコ、カナダ、中国に関税をかけた。メキシコ25%、カナダ25%、中国10%だ。米国の上位輸入国の①メキシコ②中国③カナダを直撃した格好だ。まさに「無法者のカウボーイ」のようだ。「貿易黒字=いいこと」、「貿易赤字=悪いこと」という単純な発想だ。 当然対象国は猛反発して対抗関税を発動するだろう。このような措置でアメリカだけが独り勝ちかというとそうでもない。最終的にはアメリカ国民が商品価格のアップで支払うことになる。このようなトランプの振舞を歓迎している国はあるまい。アメリカは孤立することになる。 こんな関税政策はおそらく失敗する。しかしトランプの辞書の中...世界から孤立するトランプのアメリカ

  • 自民党がどうしても嫌がる「企業・団体献金廃止」

    政治家(特に与党)と賄賂というのはつきものだ。献金と言えば聞こえが良いが名前を変えた「賄賂」であろう。お歳暮・中元程度であれば誰も目くじらを立てないが、多額の献金となれば裏があるのではと勘繰らざるを得ない。もらったカネをいかに公開しようが廃止しなければ抜け道や言い訳はいくらでもできるだろう。 政治家のほうは献金してもらって、もらいっぱなしということは普通あり得ない。何らかの見がえりを考える。もしそうでない政治家がいたら大したものだ。トランプ大統領はIT業界から多額の寄付を得ていたが、今後どんな見がえりを渡すのか見ものだ。逆にIT業界に規制を強めるとしたら思いがけない偉大な大統領になるかもしれない。(そうはならないだろうが) 日本において、非正規労働者の人たちはほとんどが組合に入っていないし、まして献金など...自民党がどうしても嫌がる「企業・団体献金廃止」

  • 米価高騰のからくりーーやはり買い占めか、動きの鈍い農水省。

    ようやく農水省は備蓄米の売却に動き出した。新米が出回ればコメの価格は下落するという予想ははずれ、いまだに米価上昇は止まらない。2024年産の生産量は前年より18万トン増えた。しかし農協などの集荷業者が確保できた量は21万トン少ない。差し引き39万トンが消えてなくなった?コメは泡のように蒸発するものではないので、中間の業者が買い占めて備蓄しているのだろう。(生産者の出し惜しみもあるかもしれない) 国の防衛は自衛隊が担いすべて国費だ。ところが食糧安保の要のコメは市場に任せるという。平時はそれでよいかもしれないが、昨年来の価格高騰時には政府(農水省)が前面に出るべきだ。今回の動きはあまりにも遅い。通常国会が始まって野党に責められると懸念してやっと動いた感じだ。 肥料や燃料などの資材価格が高騰しているので一定の価...米価高騰のからくりーーやはり買い占めか、動きの鈍い農水省。

  • 万葉言葉を懐かしむーー大和を旅する

    国際化時代だから英語が自由に使えるというのは大事なことだ。しかし何でもかんでも横文字にすれば良いというものでもあるまい。 短歌とか俳句には日本文化の神髄が詰まっている。淡雪のこのころ継ぎてかく降らば梅の初花散りか過ぎなむ大伴坂上郎女(もう春なのに淡雪がこの数日降り続いています。折角咲いた梅の花、この雪が花を散らさなければよいのですが)なんとも繊細な感情をうたっています。草花の好きな人なら同じ気持ちを持つでしょう。日本人が好きなもの、それは初物でしょうか。 2024年4月、唐招提寺にて瓊花(けいか)の最盛期に。 磯城島(しきしま)の大和の国は言霊の助くる国ぞま幸くありこそ柿本人麻呂あけましておめでとうございます、というところを「あけおめ」というらしい。ことしもよろしくお願いいたします、というところを「ことよ...万葉言葉を懐かしむーー大和を旅する

  • トランプと習近平、これからの出方は?

    トランプ大統領は不気味なくらい日本に対しておとなしい。もし日本に理不尽な要求を突き付けて日本が中国側についたら、アメリカの世界戦略は破綻する。それくらいの「洞察力」は持っているのだろう。アメリカと中国はお互いに自分たちの圏内に日本を取り込みたいわけだ。ヨーロッパにはNATOがあるからロシアは簡単に攻め込めない。しかもロシアはウクライナへの侵攻で経済力は大きなダメージを受けている。問題は東アジアなのだ。 中国の習近平が妙に日本に対してやさしくなったのも、日本を取り込みたいから。ただここで勘違いしてはいけないのは、習近平は情勢の変化によってはいつでも牙をむく。「張り子の虎」ではないのだ。アメリカにしても、日本が自己防衛のために多くのことをして初めて支援する。 「自分の国は自分で守る」原則を忘れてはいけない。残...トランプと習近平、これからの出方は?

  • フジテレビ失敗の原因とあれが記者たちの「記者魂」か?

    中居正広さんの女性トラブル問題が、とうとう会長・社長の辞任に発展した。過去の成功体験から脱却できぬまま、時代の変化についていけなくなっていたのだろう。それにしても時代の風を敏感に察知すべき経営陣が、日枝相談役(87歳)の院政のなすがままだったとは。日枝相談役の責任は大きい。 「枯魚河を過ぎて泣く」ということわざがある。魚の干物が、もと住んでいた川を通り過ぎるとき、人に捕らえられてしまった軽率を泣く、ということ。そこから人は出処進退を慎重にしなければならないたとえ。それにしてもマスメディアは、読売新聞の渡辺恒雄元会長をはじめ高齢の経営者が多いのはなぜなのだろう?意外と古い体質なのかもしれない。 「打落水狗」ということわざがある。魯迅が「水に落ちた犬は打つな」と言ったのだが、毛沢東がこの言葉を逆用して文化革命...フジテレビ失敗の原因とあれが記者たちの「記者魂」か?

  • 関心を以て国会の審議を見守ろう

    昨日から通常国会が始まった。昨年の臨時国会では、満足とは言えないがそれなりに与野党の合議で無難に推移した。(一定の政治改革法案が成立し補正予算の一部修正が行われた)この通常国会で合意されるべき問題の第一は、「物価高対策」と「所得向上対策」であろう。それも目先の補助金でごまかすのではなく、中長期視点に立った改善策だ。当然、財源の裏打ちのある対策であるべきだ。 昭和初期に起こった昭和恐慌から政党政治が崩壊し、軍部の独走による戦争への道が始まった。このような事態に至らぬよう危険なシグナルはぼやのうちに潰さなければならない。与野党伯仲という事態は、リーダーの国家観と指導力が試される。その意味で石破茂や野田佳彦に求められるのは、「寛容と忍耐そして包容力」1960年、安保条約の強行採決で岸内閣は退陣した。後を継いだ池...関心を以て国会の審議を見守ろう

  • 若者、よそ者、ばか者が当たり前にいる社会が望ましい。

    このところの北海道(石狩地方)はやけに天気が良い。雪がほとんど降らない。いつもは雪かきに精を出して体力の維持を図るのだが、手持無沙汰で「腕が鳴る」状態だ。地方は高齢者ばかりというが、私の感じでは75歳以上が年寄りで、それ以下は「若者」だ。(笑い) 天気が良いので、このところほぼ毎日朝陽を拝める。「地域活性化」などと言う言葉が躍るが、少々不便なことを我慢すれば田舎暮らしもバカにしたものでもない。地域住民の数に一喜一憂するより「交流人口」がどうなるかを問題にした方が良い。そのためには「よそ者」や「ばか者(物好き)」が、訪れる町や村が望ましい。 室内園芸を楽しむ。アザレア木立性ベゴニア薔薇の切り花若者、よそ者、ばか者が当たり前にいる社会が望ましい。

  • 石破首相の時代認識を問う

    石破首相は施政方針演説で、これからの日本は「楽しい日本」を目指すべきだと述べた。「強い日本」と「豊かな日本」を実現したから「楽しい日本」を目指すというふうに解釈できる。これが、石破茂の時代認識だとしたら、彼の頭の中の時計は30年ほど前から進んでいないようだ。日本は明らかに「豊かな国」(一部の人間はそうかもしれないが)から滑り落ち、「貧しい国」の入り口にたたずんでいるのだ。 「令和の日本列島改造論」というシナリオも気に食わない。そもそも日本列島改造論は1970年代に田中角栄が唱えたもので、確かにこの時は盛り上がった。「今日より明日はよくなる」と信じた時代でもある。ところが現在は東京一極が進み、さらには格差も拡大している。そんな時代に必要なのは、倉庫から古い証文を引っ張り出すことではなく、「新しい産業を創造」...石破首相の時代認識を問う

  • 玉木雄一郎が軽んじる「倫理的」であること

    トランプ政権で国防次官に就くエルブリッジ・A・コルビーは、「アジア・ファースト」という書を著している。その中で極めて興味深い箇所がある。リアリズムから出発する私の議論は「倫理的」なアプローチであるということです。ここでいう「倫理」とは、リーダーの責任です。会社の社長が株主、社員の利益に責任を持つように、国のリーダーは国民の安全・繁栄に責任を負わなければなりません。トランプ大統領ほど非倫理的な人物はいないように思えるが、実質的にアメリカの国防を担う人物がこのような考えとは思わなかった。案外、日米の防衛協力においてリアルな議論ができるかもしれない。 日本に目を転じるとトランプほどではないが、玉木雄一郎という人物は「倫理観」にかけているように思える。奥様の目を盗んで不倫をしていたというから、そもそも倫理的ではな...玉木雄一郎が軽んじる「倫理的」であること

  • 国家の繁栄・衰退は政治制度によって命運が決まる

    「国家はなぜ繁栄・衰退するのか」という命題に対し、その国の制度が「包括的」か「収奪的」かで決まる。このような主張をしているのがダロン・アセモグル教授だ。「収奪的」というのは、権力の座がある特定の個人や特定の社会集団(例えば財界など)に支配されている場合。「包括的」とは、権力の座が流動的で選挙などで交代可能、その地位を離れれば権力者ではなくなる場合。繁栄する国家は、「包括的」な政治制度を持っているわけだ。 ところが日本はあまりにも長く自民党一党支配が続いている。「包括的」であった日本の政治制度は「収奪的」に変わりつつある。当然自民党の周りには経団連を中心に各種業界団体が絡みついてうまい汁を吸う。そのやり方はまさに持ちつ持たれつ、献金をてこにして独占的な利潤を得ているという構図が続いている。江戸時代の時代劇に...国家の繁栄・衰退は政治制度によって命運が決まる

  • 「待った」は日本人の好みに合わないーー大相撲、碁、将棋

    大相撲も佳境に入ってきて優勝争いが熾烈だ。しかし、固唾をのんで見守る中での「待った」は興をそがれる。(プロの世界の碁、将棋では「待った」は負ける)作戦的につっかけるのは論外だと思うが、当然立ってよい時に立たないのは潔くない。双葉山は生涯一度も待ったをしなかったといわれている。 陽の出は冬のほうが好きだ。鮮烈な空気感がそう思わせるのだろうか? 相撲の仕切り制限時間は幕内4分、十両3分だ。昭和3年以前にはこの制限時間がなかったようだ。ずいぶんのんびりしていたものだ。タイパだコスパだと世知辛い世になったが、様々な分野で「潔い」という言葉が消えていく。 室内園芸を楽しむ。ガーベラ切り花のチューリップ「待った」は日本人の好みに合わないーー大相撲、碁、将棋

  • 言論の自由があるからと言って何を言ってもよいのかーー立花孝志発言

    SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)は便利だが、悪用されるととんでもない威力を発揮する。政治の世界ではトランプ大統領が好んで使い始めていたが、最近では目端の利く政治家が使い始めた。都知事選の石丸、衆院選の玉木、兵庫知事選の斎藤などがその代表例か。そしてその流れにうまく乗ったのが立花孝志現象だろう。語る方もそれを受け取る方も「脊髄反射レベル」(要するに灰色の脳細胞をあまり使っていない)だからどんどん拡散する。 他愛のない話なら目くじらを立てることもないが、他人の誹謗中傷、さらにはデマを堂々と流すなど目に余る。兵庫県議だった竹内氏が亡くなったことに関し、立花氏は「逮捕される予定だった」、「兵庫県警から取り調べを受けていた」などと発言。さすがに無視できずに兵庫県警の村井本部長が否定発言をした。要するにデ...言論の自由があるからと言って何を言ってもよいのかーー立花孝志発言

  • 日本を狙うサイバー攻撃、備えは大丈夫か?

    昨年末から今年にかけて日本航空、三菱UFJ銀行、みずほ銀行そしてNTTなどに大規模なサイバー攻撃が仕掛けられた。gooブログもNTTグループだから影響は免れなかった。(正月早々慌てたが、諦めて箱根駅伝観戦に切り替えた)どこから仕掛けられたのかいまだに不明だが、中国、ロシア、北朝鮮などではないかと言われている。 明らかに日本はサイバー攻撃のしやすい国になっているようだ。少しづつ改善は進んでいるのだろうが、まだまだ道半ば。北朝鮮はサイバー攻撃で年間1兆円も稼いでいるとか、そのせいであれだけミサイルを打てるのか。なんとも腹立たしい限りだ。日本は、防衛費を倍増してポンコツ武器をアメリカから買うくらいなら、この分野にもっと資金投下すべき。これからの戦いは「情報戦」だ。企業も内部留保をため込んだり株主優遇策をするぐら...日本を狙うサイバー攻撃、備えは大丈夫か?

  • 明治人の気概に学ぶーー加納治五郎、安部磯雄、秋山真之

    「温故知新」という言葉がある。ふるきを温めて新しきを知る、という意味だ。平成もそうだったが令和の世も何となく閉塞感に満ち溢れている。流れている雲の隙間から青い空が見えているのだが突き破れない。明治の時代までさかのぼって明治人の気概を学んでみたいと思う。 丸屋武士著「嘉納治五郎と安部磯雄」によれば、「他者(外国人等)が自分たちより優れていることを認めたがらない内向きでひ弱な精神構造」を克服するには、嘉納治五郎、安部磯雄のように、「常に世界に目を向け、世界に心を開いていく」態度が不可欠であり、「世界に心を開く」ためには、「虚心坦懐」に諸外国との交流を深めることが求められよう。明治の時代には「武士道精神」が残っていた。その根底にあるのは「選ばれたものとしての矜持」である。今の時代、武士に匹敵するのは政治家だと思...明治人の気概に学ぶーー加納治五郎、安部磯雄、秋山真之

  • 尹大統領逮捕という韓国の混乱は、是々非々で見守るしかない。

    韓国の尹大統領が内乱容疑で拘束された。大統領側も公捜庁側もそれぞれ言い分があり、今後は司法の場で争われることになる。ところが保守系与党(国民の力)の支持率があがり、5か月ぶりに野党(共に民主党)を逆転した。国民の力39%、共に民主党36%なんとも理解しがたい状況だが、野党の側にも問題がありそうだ。「共に民主党の強引な手法への反感と、李代表を大統領にしたくないという思いから保守層が結集している。国民の力がよくやっているからではない」このあたりが今の韓国民の気持ちを表しているのだろう。 日本から見た場合、尹大統領により日韓関係は劇的に改善した。そのよい例が訪日客数で、2024年累計約882万人(第一位)、前年比57.9%増。また極東アジアの安定にとっても日韓関係がしっかりしていることは大切だ。 我々が今できる...尹大統領逮捕という韓国の混乱は、是々非々で見守るしかない。

  • 中居正広と松本人志にいなかった諫め役。

    中居正広と松本人志というビッグな芸能人が性的なスキャンダルで芸人生活の危機にあるという。男女間の恋愛感情のもつれだけなら良くあることだが、話はもっと深刻なようだ。周りからちやほやされて自分自身を見失ったのだろう。昔であれば、殿が乱心したときには家老クラスが一命を賭して諫言したものだが、テレビ界にはそんな風土はないのだろう。かえって太鼓持ちとか美人局(つつもたせ)みたいなことをするようだ。吉田兼好も次のように語る、世の人の心をまどはすこと、色欲にはしかず。人の心はおろかなるものかな。 エゾリスがヒマワリの種を食べにやってくる。 中居正広も松本人志もなぜあんなにちやほやされているのかよくわからない。芸の技を磨いているようにも思えないし、あの芸風も好きではない。しかし今回のことを大いに反省して一から出直したらよ...中居正広と松本人志にいなかった諫め役。

  • 偽ニュースに騙されないために心掛けること

    ネット社会になってボーツトしていると騙されるケースが増えてきた。騙す方は知能指数がかなり高いようだ。「その能力をもっと良い方向になぜ使わないのだ」とどやしつけたくなる。しかし安易な道を選びたがるというのは世の常か。最後の帳尻は悲惨なものになるという事実が理解できないのだろう。 やはりニュースソースが信頼できるものであるということが大事。その点では新聞が一番信用できるだろう。ファクトチェックはしっかりやっているようだから。最近はやりのユーチューブを中心としたネットメディアは玉石混交だ。イーロン・マスクがオーナーになったX(旧ツイッター)は要注意。 思い込みの強い人(確証バイアスの強い)は偽ニュースに引っ掛かりやすい。確証バイアスーー自分の信念や仮定を支持する情報を優先的に探し、解釈し、記憶する傾向の強いこと...偽ニュースに騙されないために心掛けること

  • 石破政権は安倍体質から抜け出せないーー企業・団体献金に絡めとられている

    石破政権は奇妙な安定を保っている。高市早苗を中心とした岩盤保守層からの支持はほぼ得られない。しかしリベラル層から一定の支持を得ているという危ういバランスの上にある。「石破だったら閉塞感漂うこの国を何とかしてくれる」という淡い期待があるのだろうか?しかし残念ながらこの国が陥っている「制度疲労」を突き破るところまで行けないだろう。制度疲労ーー必然性を失った仕組みを墨守し、抜本的改善を忌避する態度が蔓延すること。 その「制度疲労」をもたらしている最大の原因は、自民党と既得権益を死守しようとする業界との癒着である。その癒着により特定の者が利益を独占し、大多数の者は増税や保険料の増額で生活費をかすめ取られている。自民党が真に心を改めるというのであれば、企業・団体献金は廃止すべきである。しかし、そんな気はさらさらない...石破政権は安倍体質から抜け出せないーー企業・団体献金に絡めとられている

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