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頑固おやじの独り言
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2019/03/31

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  • 「選択的夫婦別姓」反対でガラパゴス化する自民党保守派

    夫婦別姓制度は頭に選択的とついているように、必要に迫られている人が選べばよいだけの話。同姓を望む大部分の人にとってはほとんど関係がない。ところが自民党の保守派(特に旧安倍派)は何が何でも反対のようだ。「日本の良き家族制度」が崩壊する、というのが主な理由だが、歴史を知らないあるいは学ばない連中が保守派を名乗るのは「ちゃんちゃらおかしい」 日本で夫婦同姓が法的に義務付けられたのは1898年(明治31年)それまでは夫婦が別々の姓を名乗るのが一般的だった。夫婦同姓を義務付けた背景には家族制度の強化や国民の統一的な管理を目指す意図があったのだ。このような制度を維持しているのは世界ではいまや日本だけ。自民党保守派はまさにガラパゴス島に生息するマリンイグアナみたいなものだ。このへんのかたくなさは旧統一教会や日本会議など...「選択的夫婦別姓」反対でガラパゴス化する自民党保守派

  • トランプの支持率は高くない、しばらく様子見が良いのだろう。

    傍若無人なトランプの振舞をアメリカ国民は支持しているのか?実はそんなに高くない。ロイター通信などでは支持率44%、不支持率51%という調査結果もある。イーロン・マスクの官僚機構改革(有無を言わせず首にする)や物価高への反感がかなり強いようだ。かって隆盛を極めた自動車や鉄鋼産業に、関税政策でテコ入れしてもおそらく「焼け石に水」だ。産業が衰退の過程に入ったら如何ともしがたいのだ。トランプに投票した人たちの失望の声が段々と大きくなりそうだ。 世界を見渡すとプーチン、習近平そしてトランプと皇帝を目指す裸の王様たちが勢ぞろい。対する民主主義国家はEUを中心に態勢を立て直そうとしている。しかし、まとまらなければ勝てない。日本はどうすべきか?フランスの歴史学者エマニュエル・トッドは次のようにアドヴァイスする。当面は、静...トランプの支持率は高くない、しばらく様子見が良いのだろう。

  • 何歳から「高齢者」と呼ぶべきか。

    現在、65歳以上を「前期高齢者」、75歳からは「後期高齢者」と呼ぶ。私の経験から言えば、60代は体も頭もまだまだ現役並みに動く。ある老年医学の先生は、「上から一割を高齢者って呼べばいい」と提案した。2023年、80歳以上の高齢者が10.1%となった。この意見に賛成である。だいたい「後期高齢者」という言葉が気に食わない。「お年寄り」とか「ご隠居」などのほうが柔らかく感じる。 雪が降った翌日の朝、日の出を拝むのはなんとも清々しい。 和田秀樹医師によれば、「日本ほど高齢者の知的レベルが高い国はありません」なぜかというと、「団塊の世代は一番過酷な受験地獄を経験しているから」さらに高齢者がこんなにお金を持っている国もありません。だから高齢者向けの商品をどんどん出せばよい、と主張する。ちなみに和田秀樹著「80歳の壁」...何歳から「高齢者」と呼ぶべきか。

  • 見過ごせぬ、兵庫県維新3県議のとんでもない情報漏洩。

    兵庫県のごたごたは収まりそうにない。斎藤知事自体が100条委員会でパワハラ認定をされそうだし、公選法違反の疑いもある。こんな渦中にさらに輪をかけた不祥事が発生した。維新の県議が真偽不明な文書をNHK党の立花孝志氏に提供していた事実が判明。さらには100条委員会の録音テープも漏洩させていた。3県議は漏洩問題を謝罪するありさまだ。 真偽不明の情報がネット空間で飛び交い、その情報をもとに選挙結果がゆがめられる。このような状況を放置しておくと民主主義の根底が揺らぎかねない。維新3県議の罪が深いと思うのは、真偽不明の情報を何らかの意図をもって流したということだ。その流した相手がいろいろ問題含みの立花孝志氏だ。そのような情報が拡散されて、100条委員会の竹内県議が死に追い込まれた事実は重たい。 ガバナンス(統治)がど...見過ごせぬ、兵庫県維新3県議のとんでもない情報漏洩。

  • 物価高対策なぜ進めぬーー与野党伯仲国会なら出来るはずだ。

    物価高が止まらない。それもコメをはじめとする食料品の高騰が収まらないのだ。生鮮食料品は天候不順などの影響でやむを得ない部分もあるが、消費者は買い控えで対抗するしか手がない。政府は根本的な対応策を取らずにモグラたたきのように穴をふさぐだけだ。この物価高の5割くらいは円安によるものであろう。日経NEXT 日銀は現状を「インフレ」と認識して金利上げに動くが、今一つ決断力にかける。石破政権は国民民主党とは「103万円の壁」、維新とは「教育無償化」で、相も変わらず非公開で押し問答ばかり。何とかまとまりそうだが、それで物価が下がるわけでもない。給与を増やすというのは大事だ。ややこしい税制をいじくりまわすよりオーソドックスな対応策が一番。 法人税を上げることも考えるべきだ。税金を払うのだったら従業員の給料を上げようとか...物価高対策なぜ進めぬーー与野党伯仲国会なら出来るはずだ。

  • 高校無償化の3党合意まとまるようだが、違和感が残る。

    自民、公明、維新の三党で協議してきた「高校無償化」がまとまるようだ。だが本当にこんな議論でよいのか、大いに違和感が残る。「高校無償化」という旗を振りかざせば多くの人は賛同するだろう。しかし、私立と公立の一律無償化は本当に良いのだろうか?そもそも地方には私立の高校など多くはない。そうすると東京や大阪に無償化の恩恵が偏る。その都市部の中でも公立と私立との間で競争が起き、公立は定員割れなどが発生するだろう。地方では公立校自体が閉鎖や統合に追い込まれ「教育の機会均等」など名ばかりだ。地方の高校を守ることが、「地方創世」ではないのか? 日本維新の会も国民民主党も巧妙争いばかり、対する自民・公明も長良川の鵜飼いのようなものだ。目の前にエサをぶら下げて予算案に賛成せよとばかり手綱さばきの技を競う。恒久的な代替財源はどう...高校無償化の3党合意まとまるようだが、違和感が残る。

  • トランプ大統領に惑わされるな、自立せよ。

    またまたとんでもない発言がトランプ大統領から飛び出した。ウクライナのゼレンスキーを「独裁者」とまで酷評する。よほどプーチンが好きなようだ。自分のことを棚に上げて良く言うわ、という感じ。さすがにドイツのシュルツ首相や英国のスターマー首相などは、ゼレンスキーを擁護した。日本の石破首相とは違って骨がある。 日本や欧州の民主主義国家はアメリカを見本としてきたが、もはや追従は得策でない。「NOを言うべき時」は毅然として言わないと無視するか馬鹿にされる。アメリカにべったりくっついていても、トランプのような大統領が現れると弊衣(ぼろきれ)のように捨てられる。ウクライナがいい見本だ。最近台湾に関する言及が少ない。注意してみていた方が良いと思う。習近平との取引材料に使うかもしれない。 日本の設備投資額は年間約5兆円だが、こ...トランプ大統領に惑わされるな、自立せよ。

  • 「立つ鳥跡を濁さず」ーーー濁す人が多すぎる

    窪田空穂に次のような句がある。程もなく移りゆくべき家と見つ障子の破れをつくろいにけり間もなく引っ越しすることが分かっているが、障子の破れた所を切り張りする。借家住まいから、はじめて自宅を新築して移転する直前の句。松原泰道師はこの句を「心の障子の破れを常につくろってゆけ」との教えだと理解した。 2024年3月白鳥たちがシベリア方面へ渡りの途中で水田の落ち穂を食べているようだ。 主に政界での話だが、周りの人たちに責任を押し付けて自分だけ逃げて飛び立とうとする。なんとも見苦しい。太平洋のかなたでは棍棒を振り回してすごむリーダーがいる。世界はいやおうなく濁りの海になってしまいそうだ。 2024年6月エゴノキの花が落下花は無心にして蝶を招き蝶は無心にして花を尋ぬ良寛詩集「立つ鳥跡を濁さず」ーーー濁す人が多すぎる

  • 他人事ではない食料危機ーー有事だというとらえ方が正しい

    2023年から続く記録的な猛暑、ウクライナ戦争による供給不安、対応不全に陥る自公政権。日本農政の対応不全の原因は、市場に食糧のコントロールをゆだねるという姿勢を続けていることだ。欧米はもちろん中国も政府が農家に補助金を出して「食糧安保」政策を堅持している。驚きはこの数年の中国の穀物輸入数量の増大だ。中国国民が1年半も食べていける量だという。それに比べ日本政府の備蓄量はあまりに少ない。日本のコメの生産量は1200万トン、じりじり生産量を減らしてきている。それに対して備蓄量は100万トン程度だ。ほぼ1か月分。これで国民の食の安全を守っているといえるのだろうか? 北海道の食料自給率は約220%、東京は約0.5%で、大阪も似たようなものだ。もし北海道の農業が打撃を受けて壊滅すればどうなるか?東京や大阪の人ほど食料...他人事ではない食料危機ーー有事だというとらえ方が正しい

  • 克服できるか2013年体制ーー安倍政治の弊害

    安倍政治を振り返ってみた場合、経済政策は「アベノミクス」なかんずく「異次元の金融緩和」に代表される。黒田日銀総裁と二人三脚で消費者物価2%を目標にして、金融緩和をほぼ無制限に長期にわたって実行した。当初2年で実現するといっていたが、なかなか実現しなかった。しかし、ロシアのウクライナ侵攻で資源価格が高騰して日本の物価に跳ね返ってきて、今や物価は3%越えだ。植田総裁は何とか「アベノミクスの終焉」を目指すが、まだおっかなびっくりだ。物価を抑えるためには、「金利を引き上げて円安から円高へ」が最善の政策。 「清和会」という保守政党内の一徒党が裏金やいかがわしい宗教勢力と結びついた。裏金疑惑の解明はいまだに宙ぶらりんである。そして萩生田、世耕、西村、松野など主要な幹部は虎視眈々と復権を狙っている。予算案が年度内通過せ...克服できるか2013年体制ーー安倍政治の弊害

  • 石破・野田の予算委員会質疑、おおむね歯車がかみ合う。

    昨日の予算委員会の質疑は、十分とは言えないが「熟議と公開」の国会の形が見えてきた。立憲民主党の野田代表の発言に、この国会を政争の具にはしないという覚悟が見えた。それを受けて石破首相も丁寧に低姿勢で答弁していた姿が印象的だ。野田発言、世界は分断と混乱の中にある。わが国も少数与党政権になり、何にも決まらない政治になる恐れがある。だからこそ「熟議と公開」の精神で、日本の民主主義の底力を与野党が知恵を出し合って発揮すべき時だ。いたずらに予算の年度内成立を阻止することはしない。そのためにより良い予算を作っていきたい。 一部野党がシングルイシューで与党に要求を突き付けるのはありだが、財源示さずに要求するのは無責任。無定見かつ安易に国債発行で賄うやり方はいつまでも通用しない。安定した代替財源を見つけるのは難しいがその努...石破・野田の予算委員会質疑、おおむね歯車がかみ合う。

  • 暴走老人のように見える田原総一朗の弊害ーー委縮する言論空間

    過日、「朝まで生テレビ」という番組を見ていた。いろいろな諸問題を各界から論客を集めて夜から朝まで討論する番組だ。硬派の番組としては数少ないうちの一つで、時々ビデオにとって視ている。この番組を取り仕切るのは90歳の田原総一朗。番組の途中で田原が突然怒鳴り始めた。議論に加わっていた人たちを含めスタジオ全体が凍り付いたのだ。 高齢者は加齢により身体機能や認知機能は低下する。しかし日常問題解決能力や言語能力は向上するといわれている。だが、この時の田原の突然の怒りは、自分の考えと違う意見を言われて「切れた」という感じだった。「老害」という言葉を使いたくないが、ジャーナリズム界を引っ張ってきたという自負がなせるものなのか?90歳と言えば「隠居」しても良い年ごろだ。もっと若い人に任せるべきではなかろうか。 政界や経済界...暴走老人のように見える田原総一朗の弊害ーー委縮する言論空間

  • 福、受け尽くすべからずーー「法演の四戒」

    「福、受け尽くすべからず。福、もし受け尽くさば、縁、必ず弧なり」(法演四戒)中国宋の時代の高僧法演和尚の四つの戒めの言葉。福を独り占めにしてはならぬ。もし独り占めすれば必ず孤独になる。たまたま運に恵まれているのを、小さな自分の力だとうぬぼれていると、その福をもたらした無数の縁が切れてしまう。何かで読んだことがあるが、宝くじで大金を当てた人は概してハッピーにはならないようだ。当たった分の三分の一でもどこかへ寄付することも必要か。 ロイズガーデンのバラ(2024年夏)収益でバラ園を作り一般開放しているのは評価できる。 国民の大事な主食のコメを買い占めているという不届きものがいる。資本主義の社会だからといって、法に触れなければ何をやってもよいわけではなかろう。おのおのが少しずつ我慢することでおのおのが助かる。そ...福、受け尽くすべからずーー「法演の四戒」

  • マスクなどのテクノ・リバタリアンが世界を支配する。

    リバタリアンとは、「自由原理主義者」のことで、道徳的・政治的価値の中で自由を最も重要だと考える。その中で極めて高い論理・数学的知能を持つものがテクノ・リバタリアンだ。代表的な人物がイーロン・マスクでトランプ政権の中で何かと耳目を集めている。株価だけをみれば、世界は彼らの支配下にあることがわかる。①アップル②マイクロソフト③アマゾン④グーグル⑤テスラ(世界の株価上位5社) 「ひとは自由に生きるのが素晴らしい。しかし平等も大事だ」このように考えるのがリベラリズムだ。今まで世界はこの考えが主流だった。しかしトランプやイーロン・マスクの登場でリベラリズムへの攻撃が始まっている。ただ「自由」ということに関しては両者とも同じ基盤に立っているから共通する部分もあるのだ。「ひとは自由に生きるのが素晴らしい。しかし伝統も大...マスクなどのテクノ・リバタリアンが世界を支配する。

  • トランプの世界戦略は、まず「大きな棍棒を持つ」こと。

    アメリカ大統領セオドア・ルーズベルトのことばとして、「大きな棍棒を携え、穏やかに話す」がある。この戦略は今も続いている。しかしトランプ大統領は、「大きな棍棒を携え、大きな声を出す」とある意味わかりやすい。特に関税に関してはやりたい放題だ。その付けはわが身に降りかかってくると思うのだが。 アメリカの財政赤字は2024年で約180兆円、貿易赤字も約180兆円だ。とてつもない数字だが基軸通貨のドルを持っているから何とかなっている。イーロンマスクが役人の首切りを推進し、トランプが関税をかけると声高に言うのもわからないでもない。しかしおそらく何ともならないだろう。 アメリカの正面の敵は中国、ロシアの力は大したことがないと見切っている。ウクライナから手を引いて(自分抜きのNATOに任せて)アジア優先政策に舵を切った。...トランプの世界戦略は、まず「大きな棍棒を持つ」こと。

  • トランプで常識が通じない世界になったが、日本はぶれるな。

    傍若無人なトランプ大統領の再現で世界はますます混迷の度合いを深める。トランプ大統領は就任早々やりたい放題である。石破首相は「虎穴に入らずんば虎児を得ず」とばかりトランプに会いに行った。お互いがリップサービスのやりあいでまずは無難な出来。欧州の首脳たちは虎穴に近ずくのは得策ではないと遠巻きで様子見だ。 トランプ大統領はだんだん「裸の王様」になりつつある。ただ唯一救いだと思うのは、「トランプは戦争嫌い」のようだということ。しかしハマスが人質を解放しないと「地獄を見る」などと発言しているからあまりあてにならない。うまく戦争が終われば自分の手柄で、再度戦争が起きればハマスのせいだと声高に叫ぶのだろう。 日本は「米国かアジアか」の二者択一ではなく「米国もアジアも」の道を進まなくてはならない。しかしこの道を歩もうと思...トランプで常識が通じない世界になったが、日本はぶれるな。

  • 高齢化が進んでいる日本はインフレに弱いーー優先されるのは物価対策だ。

    令和4年度で年金受給者は約4000万人だ。今の年金のシステムでは物価上昇率に対して0.5%くらいは割を食う。仕事を続けるか資産運用でもしなければ、預金を取り崩すか生活を切り詰めるしか手がない。デフレ状態で物価が上がらなければ、年金生活もそんなに悪くはない。しかしこのところ物価高騰に対する政府の対策は痛いところに膏薬を張るような施策ばかり。ひざや腰の痛みはリハビリで根本的に直さなければ膏薬を張り続けることになる。 物価が3%上がるのは、消費税の税率を3%上げるのと同じことだ。所得の低い人に負担を課すわけで、エンゲル係数が過去最高だとか、無策を嘆かざるを得ない。食料品の消費税率を下げるというのは確かに良い政策だが、自民党や財務省が頑強に抵抗する。さらには、決着がつくのに時間がかかる。 根本的な物価高騰対策が必...高齢化が進んでいる日本はインフレに弱いーー優先されるのは物価対策だ。

  • 言葉が表す、この国の知性--テレビ文化の影響か

    テレビでよく聞く言葉に「やばい」がある。もともとヤシや犯罪者仲間などの社会での隠語で、都合が悪いとか危ないことを意味する。ところがこの言葉が「いい意味」で使われるようになってもう20年近いらしい。いい意味に転用されてもあまり聞きたくない。常識のある大人が使う言葉ではないと思う。知性が感じられないのだ。 雪が降った日の朝の景色 好ましいと思っている言葉は、「うるわしい」だろうか。万葉の言葉では「うるはし」漢字で書けば「麗し」、「美し」、「愛し」などとなる。美しさの中に人の心を引きつける気品が感じられる様子を言うのだろう。しかしほとんどこの言葉は聞かれなくなった。 鳥の中でもアカゲラは美しいし気品がある。 気品のあるバラと言えば「ピエール・ド・ロンサール」だろうか。言葉が表す、この国の知性--テレビ文化の影響か

  • アメリカは日本をどう見ているか?ーー日米会談の裏側を読む

    米国家情報会議の資料によると、日本は2025年までに人口減少や政治変動によって内政外交の大きな方針転換を迫られると指摘して、日本の選択肢として、より米国に近づくか、あるいは中国に接近するか二者択一のシナリオを提示した。 このへんが、トランプ大統領が、比較的石破首相にやさしく接した大きな理由であろう。日本を下手に追い詰めると中国側につきかねないという懸念だ。特に貿易面や安全保障上のコミットメント(責任を持って関与するという約束)が弱まるとその可能性が増す。逆に中国側も石破首相は日本の「無条件親米路線」にはなく、比較的中国に親近感があると読んでいる。石破首相にとっては自民党の「党内野党」だったポジションが役に立ったということか。 日本の地政学上の地位は極めて大きいと自覚すべきだ。自民党右派を中心とする「無条件...アメリカは日本をどう見ているか?ーー日米会談の裏側を読む

  • 円安から円高に反転するか?ーー問われる日銀の覚悟

    昨年の夏に162円近くまで行った円は、日銀の利上げもあって151円前後まで円高に振れている。日銀の植田総裁はアベクロミクスの修正にかじを切り、「今はインフレの状態」という認識も当たっている。今の円の状態ははっきり言って過度に円安に振れている。ドルで評価されるさまざまな指数は日本の実力より過小評価されるから、こんな状況に日本人は弱い。わけもなく委縮するのだ。 購買力平価でみたら日本の円は60~70円になってもおかしくない。なぜかというと、マクドナルドハンバーガーのアメリカでの価格は5ドル前後(日本円で750円)日本では250~300円くらいか。ちなみにアメリカでラーメンを食べようとした3千円だとか。こんな状態にしたのは明らかにアベノミクスの失敗。(マイナス金利など論外)物価が3%程度上がっているのに政策金利...円安から円高に反転するか?ーー問われる日銀の覚悟

  • 安住委員長、国民民主橋本議員を注意、文民統制の重みをわきまえよ。

    5日の予算委員会で興味深いやり取りがあった。橋本議員は委員会に先立ち、政府参考人として自衛隊幹部の出席を要望。だが、理事会では認められなかった。そこであきらめずに橋本氏は委員会の質疑で、「法的制約はない」「国会の自衛隊の議論は常に机上の空論」などと批判した。そこで安住委員長が看過できないとして注意したわけだ。「シビリアンコントロールの重みをわきまえて国会はやってきた。行き過ぎた誹謗中傷は我々として看過できない。戦後長いルールの中で重く積み上げてきたもので、防衛相の組織として責任を持って答弁していることを否定するようなことは許されない」 国民民主党は橋本議員を厳重注意したようだが、明らかに質問者選定が甘い。橋本氏は航空自衛隊出身の29歳、昨年10月埼玉13区から立候補して国民民主の風に乗って当選した。重要な...安住委員長、国民民主橋本議員を注意、文民統制の重みをわきまえよ。

  • 増税は望まぬが財政再建は必要だ

    節分の豆まきのようにカネをばらまいて、知らぬうちにじわじわ税金や保険をあげる。裏金問題にけじめをつけぬまま、庶民の暮らしがどうなろうと「知らぬ仏のお富さん」その挙句、少数野党に転落した自公政権だ。これも身から出た錆「風がしみるよ傷のあと」で、少し反省した方が良い。 消費税の増税などはどの政権になろうが庶民の懐が豊かにならなければ無理だ。一部野党が気前よく減税をぶち上げるが、その付けはいったい誰が払うのか?代替財源を示さず良いことばかり言って、最後は誰かが払ってくれるでは困るのだ。 物価高騰の折、あちこちに潜んでいる無駄を省いて庶民は生活をしている。政府も同じことをするべきだ。立憲を中心とする野党は、国会で行われている「省庁別審査」で本気の歳出改革を実行してもらいたい。政府基金に7兆8千億円の過大積み立てが...増税は望まぬが財政再建は必要だ

  • 晩節を汚さないためにそこそこで隠居した方が良い

    隠居の特典はその無責任性にある、と語るのは社会学者の加藤秀俊。なかなか含蓄のある言葉だ。それなりに実績を残したのに引き際を間違えて晩節を汚す人がいる。取締相談役などという名前で世情をにぎわしている人もその手合いか?兼好法師も冷徹に指摘する。「名利につかはれて、しづかなるいとまなく、一生を苦むるこそおろかなれ」 周りは冬景色で雑木林が粛々と春を待っている。夏の日のバラを思い出す。花にとりついているのはバッタかな? タバコをやめてもう30年になる。もう吸いたいとも思わない。「酒は微薫に飲む」ようにしている。楽しみはこころにうかぶはかなごと思いつづけて煙草すふとき橘曙覧夏の日のバラ晩節を汚さないためにそこそこで隠居した方が良い

  • フジテレビに見るマスコミ業界の古い体質

    フジテレビの女性アナとのトラブルが露見した中居正広氏は引退に追い込まれた。「この件はなかったことにしよう」という経営幹部の目論見はもろくも崩れて天下に赤っ恥をさらしてしまった。主要な幹部は辞任することになったがやむを得ないだろう。ただ、事実上の最高権力者である日枝相談役は居座ったままだ。これから延々と追及は続くだろうから、早くやめた方がすっきりすると思うのだが。権力の椅子はよほど座り心地が良いのだろう。 日枝久が西の横綱だとしたら、東の横綱は何といっても先日亡くなった読売新聞の渡辺恒雄だろう。共に長期政権を続けて独裁的権限を行使した。渡辺恒雄発言、「取材するやつが、取材対象にあまり近寄っちゃいかん」と馬鹿なことを言うやつがいるが、近寄らなきゃネタは取れない。才能のある奴なんか邪魔だ。俺の言うことに忠実に従...フジテレビに見るマスコミ業界の古い体質

  • 世界から孤立するトランプのアメリカ

    トランプ第一次政権で大統領補佐官だったボルトンの言葉は的確だ。「トランプが何回も同じことを繰り返したときは、本気で言っていると思った方がいいのです」やはりメキシコ、カナダ、中国に関税をかけた。メキシコ25%、カナダ25%、中国10%だ。米国の上位輸入国の①メキシコ②中国③カナダを直撃した格好だ。まさに「無法者のカウボーイ」のようだ。「貿易黒字=いいこと」、「貿易赤字=悪いこと」という単純な発想だ。 当然対象国は猛反発して対抗関税を発動するだろう。このような措置でアメリカだけが独り勝ちかというとそうでもない。最終的にはアメリカ国民が商品価格のアップで支払うことになる。このようなトランプの振舞を歓迎している国はあるまい。アメリカは孤立することになる。 こんな関税政策はおそらく失敗する。しかしトランプの辞書の中...世界から孤立するトランプのアメリカ

  • 自民党がどうしても嫌がる「企業・団体献金廃止」

    政治家(特に与党)と賄賂というのはつきものだ。献金と言えば聞こえが良いが名前を変えた「賄賂」であろう。お歳暮・中元程度であれば誰も目くじらを立てないが、多額の献金となれば裏があるのではと勘繰らざるを得ない。もらったカネをいかに公開しようが廃止しなければ抜け道や言い訳はいくらでもできるだろう。 政治家のほうは献金してもらって、もらいっぱなしということは普通あり得ない。何らかの見がえりを考える。もしそうでない政治家がいたら大したものだ。トランプ大統領はIT業界から多額の寄付を得ていたが、今後どんな見がえりを渡すのか見ものだ。逆にIT業界に規制を強めるとしたら思いがけない偉大な大統領になるかもしれない。(そうはならないだろうが) 日本において、非正規労働者の人たちはほとんどが組合に入っていないし、まして献金など...自民党がどうしても嫌がる「企業・団体献金廃止」

  • 米価高騰のからくりーーやはり買い占めか、動きの鈍い農水省。

    ようやく農水省は備蓄米の売却に動き出した。新米が出回ればコメの価格は下落するという予想ははずれ、いまだに米価上昇は止まらない。2024年産の生産量は前年より18万トン増えた。しかし農協などの集荷業者が確保できた量は21万トン少ない。差し引き39万トンが消えてなくなった?コメは泡のように蒸発するものではないので、中間の業者が買い占めて備蓄しているのだろう。(生産者の出し惜しみもあるかもしれない) 国の防衛は自衛隊が担いすべて国費だ。ところが食糧安保の要のコメは市場に任せるという。平時はそれでよいかもしれないが、昨年来の価格高騰時には政府(農水省)が前面に出るべきだ。今回の動きはあまりにも遅い。通常国会が始まって野党に責められると懸念してやっと動いた感じだ。 肥料や燃料などの資材価格が高騰しているので一定の価...米価高騰のからくりーーやはり買い占めか、動きの鈍い農水省。

  • 万葉言葉を懐かしむーー大和を旅する

    国際化時代だから英語が自由に使えるというのは大事なことだ。しかし何でもかんでも横文字にすれば良いというものでもあるまい。 短歌とか俳句には日本文化の神髄が詰まっている。淡雪のこのころ継ぎてかく降らば梅の初花散りか過ぎなむ大伴坂上郎女(もう春なのに淡雪がこの数日降り続いています。折角咲いた梅の花、この雪が花を散らさなければよいのですが)なんとも繊細な感情をうたっています。草花の好きな人なら同じ気持ちを持つでしょう。日本人が好きなもの、それは初物でしょうか。 2024年4月、唐招提寺にて瓊花(けいか)の最盛期に。 磯城島(しきしま)の大和の国は言霊の助くる国ぞま幸くありこそ柿本人麻呂あけましておめでとうございます、というところを「あけおめ」というらしい。ことしもよろしくお願いいたします、というところを「ことよ...万葉言葉を懐かしむーー大和を旅する

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