行く夜の時間に眼をやりもう一章読みたいところでページを閉ざす行く夜の時間に眼をやりもう一章読みたいところでページを閉ざす歌う風・・・701千葉甫
クリックと同時に悟るまた同じ誤りをしてしまったことをクリックと同時に悟るまた同じ誤りをしてしまったことを歌う風・・・521千葉甫
カーテンが風にまくられ暮れ際の陽ざしの伸びる部屋の端までカーテンが風にまくられ暮れ際の陽ざしの伸びる部屋の端まで歌う風・・・520千葉甫
真夜中の階段上るワンテンポ遅れて背後の階段軋む真夜中の階段上るワンテンポ遅れて背後の階段軋む歌う風・・・519千葉甫
あと五分瞼閉ざしておく筈が三十分の寝過ごしとなるあと五分瞼閉ざしておく筈が三十分の寝過ごしとなる歌う風・・・518千葉甫
暮れ際の陽の差していて机上には伏せられている一冊の本暮れ際の陽の差していて机上には伏せられている一冊の本歌う風・・・517千葉甫
コンピューターのシャット・ダウンをする前にこの夜も聴くこの人の歌コンピューターのシャット・ダウンをする前にこの夜も聴くこの人の歌歌う風・・・516千葉甫
呼びかける声に返事が来ないのでぼやいているのか鴉呟く呼びかける声に返事が来ないのでぼやいているのか鴉呟く歌う風・・・515千葉甫
眼のように光る灯影の映えていて私を見つめる机上の眼鏡眼のように光る灯影の映えていて私を見つめる机上の眼鏡歌う風・・・514千葉甫
角折れて入ったこの道人影の無くて私とすれ違う風聞き耳を立てれば再び聞こえずに静まっている無人の部屋は鴉らの忙しく交わしている声を聞きつつ覚めて雪の積む朝一片の窓から入ってきた雪の静かに消える雫残してあの頃はラジオで共に楽しんだオールデイズを聴くイアホンで聴いているオールデイズのこの歌も既にこの世に無き人の声雀らはいつも四、五羽で連れ立ってあちらの屋根へこちらの屋根へ夢に来て顕つ面影は晩年のものより常に若き日のもの昼過ぎて一度響いた雷鳴を記して今日の日記を閉じるヘッドホンに満ち満ちていた音楽の終って音無く冷えている夜歌う風抄~すれ違う風~
雲一つ無い青空の下に居る私と知らず見上げるまでは雲一つ無い青空の下に居る私と知らず見上げるまでは歌う風・・・513千葉甫
更ける夜の部屋を見回す何となく空気の動く気配のあって更ける夜の部屋を見回す何となく空気の動く気配のあって歌う風・・・512千葉甫
久々に聴くレコードの思い出は明るい陽ざしのある日曜日久々に聴くレコードの思い出は明るい陽ざしのある日曜日歌う風・・・511千葉甫
ボリュームを抑えてヘッドホンで聴く私に歌っているような声ボリュームを抑えてヘッドホンで聴く私に歌っているような声歌う風・・・510千葉甫
聞き耳を立てれば再び聞こえずに静まっている無人の部屋は聞き耳を立てれば再び聞こえずに静まっている無人の部屋は歌う風・・・509
角折れて入ったこの道人影の無くて私とすれ違う風角折れて入ったこの道人影の無くて私とすれ違う風歌う風・・・508千葉甫
咄嗟には出てこなかったその名前半日経ってもまだ出てこない咄嗟には出てこなかったその名前半日経ってもまだ出てこない歌う風・・・507千葉甫
悔い残る一日の終る灯を消して暫く今日の闇を見つめる悔い残る一日の終る灯を消して暫く今日の闇を見つめる歌う風・・・506
一片の窓から入ってきた雪の静かに消える雫残して一片の窓から入ってきた雪の静かに消える雫残して歌う風・・・505千葉甫
ヘッドホンに刻み続ける低音の床に響くか私を抜けてヘッドホンに刻み続ける低音の床に響くか私を抜けて歌う風・・・504千葉甫
どこからか思考の逸れて始めとは関わりのない思い出還るどこからか思考の逸れて始めとは関わりのない思い出還る歌う風・・・503千葉甫
空港へ下る機影のゆっくりとよぎった後の窓の空白空港へ下る機影のゆっくりとよぎった後の窓の空白歌う風・・・502千葉甫
爽やかさを共に配達してくれて宅配便の若い人去る爽やかさを共に配達してくれて宅配便の若い人去る歌う風・・・501千葉甫
聴いているオールデイズのこの歌も既にこの世に無き人の声聴いているオールデイズのこの歌も既にこの世に無き人の声歌う風・・・500千葉甫
雀らはいつも四、五羽で連れ立ってこちらの屋根へあちらの屋根へ雀らはいつも四、五羽で連れ立ってこちらの屋根へあちらの屋根へ歌う風・・・499千葉甫
あの頃はラジオで共に楽しんだオールデイズを聴くイアホンであの頃はラジオで共に楽しんだオールデイズを聴くイアホンで歌う風・・・498千葉甫
見る夢に顕つ面影は晩年のものより常に若き日のもの見る夢に顕つ面影は晩年のものより常に若き日のもの歌う風・・・497
暖かくなるとの予報通りには気温上がらず昼餉の時間暖かくなるとの予報通りには気温上がらず昼餉の時間歌う風・・・496千葉甫
うとうとの眠りの中へ来る音は次第に電話の鳴っている音うとうとの眠りの中へ来る音は次第に電話の鳴っている音歌う風・・・496千葉甫
一斉に向きを変えつつ雀らの過ぎて通りは只今閑散一斉に向きを変えつつ雀らの過ぎて通りは只今閑散歌う風・・・494千葉甫
年取れば面差し何か似通って知人か知らぬが辞儀して過ぎる年取れば面差し何か似通って知人か知らぬが辞儀して過ぎる歌う風・・・493千葉甫
日々にしていることなので無意識にやり終えていた気がつくと日々にしていることなので無意識にやり終えていた気がつくと歌う風・・・492千葉甫
ヘッドホンに満ち満ちていた音楽の終って音無く冷えている夜ヘッドホンに満ち満ちていた音楽の終って音無く冷えている夜歌う風・・・491千葉甫
プログラムしていたとおりにここまでは過ぎつつ今日のたそがれてくるプログラムしていたとおりにここまでは過ぎつつ今日のたそがれてくる歌う風・・・490千葉甫
紅い塵一つ輝く陽が差して露わとなった埃の中に紅い塵一つ輝く陽が差して露わとなった埃の中に歌う風・・・489千葉甫
昼過ぎに一度響いた雷鳴を記して今日の日記を閉じる昼過ぎに一度響いた雷鳴を記して今日の日記を閉じる歌う風・・・488千葉甫
一頻り声を掛け合う鴉らの声に目覚めて雪の積む朝一頻り声を掛け合う鴉らの声に目覚めて雪の積む朝歌う風・・・487千葉甫
掛け違いのボタンを正した筈なのにやはり違っていてまた掛け直す掛け違いのボタンを正した筈なのにやはり違っていてまた掛け直す歌う風・・・485千葉甫
暫くは豚骨味のラーメンで温まったが今夜は冷える暫くは豚骨味のラーメンで温まったが今夜は冷える歌う風・・・484千葉甫
探しものしていてぽろっと現れた記憶から消えているSDカード探しものしていてぽろっと現れた記憶から消えているSDカード歌う風・・・483千葉甫
車椅子からの視線で見る今日は見慣れた通りは見慣れぬ通り車椅子からの視線で見る今日は見慣れた通りは見慣れぬ通り歌う風・・・482千葉甫
会うことの久しくなかった従姉の死告げるはがきが来て寒い午後会うことの久しくなかった従姉の死告げるはがきが来て寒い午後歌う風・・・481千葉甫
おもむろに蛇口に膨らむ水滴が今日の光りを映して落ちるおもむろに蛇口に膨らむ水滴が今日の光りを映して落ちる歌う風・・・480千葉甫
ネットへの接続出来ない苛立ちが次第に変わる解放感へネットへの接続出来ない苛立ちが次第に変わる解放感へ歌う風・・・479千葉甫
冷えこんだ今日も間もなく午後の四時雲は夕陽の色帯びてきて冷えこんだ今日も間もなく午後の四時雲は夕陽の色帯びてきて歌う風・・・478千葉甫
暗いまま来ている朝に目を凝らす時計は告げる寝過ごしたのを暗いまま来ている朝に目を凝らす時計は告げる寝過ごしたのを歌う風・・・477千葉甫
灯を消して瞼閉じれば何時からか降り出している夜半の雨音灯を消して瞼閉じれば何時からか降り出している夜半の雨音歌う風・・・476千葉甫
急速に気温下がってくる今宵掛けた眼鏡のつるの冷たさ急速に気温下がってくる今宵掛けた眼鏡のつるの冷たさ歌う風・・・475千葉甫
相次いで届いた喪中はがきにはいずれも行年九十二歳相次いで届いた喪中はがきにはいずれも行年九十二歳歌う風・・・474千葉甫
はらはらと路上へ下りて来た雀自らの影踏みつつ弾むはらはらと路上へ下りて来た雀自らの影踏みつつ弾む歌う風・・・473千葉甫
舌打ちのような警報音が来てドアを透かしていた冷蔵庫舌打ちのような警報音が来てドアを透かしていた冷蔵庫歌う風・・・472千葉甫
この頃は応答なしが口癖となってしまったこのコンピューターこの頃は応答なしが口癖となってしまったこのコンピューター歌う風・・・471千葉甫
この宇宙に残った最後の人類が地球人だという説を聞くこの宇宙に残った最後の人類が地球人だという説を聞く歌う風・・・470千葉甫
数出せばどれか当るというように詐欺のメールが来ている今日も数出せばどれか当るというように詐欺のメールが来ている今日も歌う風・・・469千葉甫
何事も時間に従い過ぎてゆく一日がまた私から去る何事も時間に従い過ぎてゆく一日がまた私から去る歌う風・・・468千葉甫
次々に今日もメールを削除する読むべきものはほとんど無くて次々に今日もメールを削除する読むべきものはほとんど無くて歌う・・・467千葉甫
もう鳴るか鳴るかと待っているチャイム鳴らないままに日が暮れてくるもう鳴るか鳴るかと待っているチャイム鳴らないままに日が暮れてくる歌う風・・・466千葉甫
剪定をされている木の切り口の放つ匂いの鋭さに会う剪定をされている木の切り口の放つ匂いの鋭さに会う歌う風・・・465千葉甫
常日頃上がり下りする階段の傾斜恐れるこの夜は不意に常日頃上がり下りする階段の傾斜恐れるこの夜は不意に歌う風・・・464千葉甫
カーテンの隙間を抜けて来る陽ざし赤くて今朝は空気の冷えるカーテンの隙間を抜けて来る陽ざし赤くて今朝は空気の冷える歌う風・・・463千葉甫
問題の解決法が少しづつ現れてくる時間の濾過で問題の解決法が少しづつ現れてくる時間の濾過で歌う風・・・462千葉甫
ピーという音に続いてお名前と用件言わずに電話は切れるピーという音に続いてお名前と用件言わずに電話は切れる歌う風・・・461千葉甫
見失った時間が戻って来るまでの間がやや続く微睡覚めて見失った時間が戻って来るまでの間がやや続く微睡覚めて歌う風・・・460千葉甫
折々に戻る思いは送受器を取ると同時に切られた電話折々に戻る思いは送受器を取ると同時に切られた電話歌う風・・・459千葉甫
転がって消失をした五百円硬貨を探してみる折々に転がって消失をした五百円硬貨を探してみる折々に歌う風・・・458千葉甫
逡巡の末の電話に来る声は不在を告げる四日先まで逡巡の末の電話に来る声は不在を告げる四日先まで歌う風・・・457千葉甫
踏み出した足が滑ってはっとして夢から覚めて夜半の灯の下踏み出した足が滑ってはっとして夢から覚めて夜半の灯の下歌う風・・・456千葉甫
歳よりは若く見えると言われても歳より若くはならぬ身ごなし歳よりは若く見えると言われても歳より若くはならぬ身ごなし歌う風・・・455千葉甫
窓に寄り見上げる空に浮く雲の徐々に薄れる今日の夕映窓に寄り見上げる空に浮く雲の徐々に薄れる今日の夕映歌う風・・・454千葉甫
手の届く範囲にものの散らばって私一人の過ごすこの部屋手の届く範囲にものの散らばって私一人の過ごすこの部屋歌う風・・・453千葉甫
おのずから決まったコースでコンビニの中を巡って出て来る今日もおのずから決まったコースでコンビニの中を巡って出て来る今日も歌う風・・・452千葉甫
待っている間はかかってこなかった電話鳴り出し不意を突かれる待っている間はかかってこなかった電話鳴り出し不意を突かれる歌う風・・・451千葉甫
駐車場に無人の幼稚園のバス鈍く明かりの点ったままで駐車場に無人の幼稚園のバス鈍く明かりの点ったままで歌う風・・・450千葉甫
逡巡の後にクリック取り止めてコンピューターを静かに閉じる逡巡の後にクリック取り止めてコンピューターを静かに閉じる歌う風・・・449千葉甫
ハーモニカで辿るメロデイ長いこと忘れていたのがふっと出てきてハーモニカで辿るメロデイ長いこと忘れていたのがふっと出てきて歌う風・・・448千葉甫
取り上げて受話器に返事をする前に電話は切れてツーツーツーツー・・・取り上げて受話器に返事をする前に電話は切れてツーツーツーツー・・・歌う風・・・447千葉甫
カーテンを透して見える半月の思いのほかの明るい光りカーテンを透して見える半月の思いのほかの明るい光り歌う風・・・446千葉甫
手の届く範囲にものの散らばって私一人の過ごすこの部屋手の届く範囲にものの散らばって私一人の過ごすこの部屋歌う風・・・445千葉甫
カーテンを開いて覗いている間誰も通らぬ晩秋の道カーテンを開いて覗いている間誰も通らぬ晩秋の道歌う風・・・444千葉甫
座ろうとしたところから跳ねて去る先ほども居た蠅取蜘蛛か座ろうとしたところから跳ねて去る先ほども居た蠅取蜘蛛か歌う風・・・443千葉甫
この夜更け密かに流れてゆく風があって障子の破れの開くこの夜更け密かに流れてゆく風があって障子の破れの開く歌う風・・・442千葉甫
行先を思い直したかのようにつと向き変えて揚羽蝶去る行先を思い直したかのようにつと向き変えて揚羽蝶去る歌う風・・・441千葉甫
停車した車の窓から挨拶の顔に記憶の戻るまでの間停車した車の窓から挨拶の顔に記憶の戻るまでの間歌う風・・・440千葉甫
階段を下ってくれば朝光(あさかげ)にたゆたう蜘蛛の一筋の糸階段を下ってくれば朝光にたゆたう蜘蛛の一筋の糸歌う風・・・439千葉甫
脳内で一つの曲を聴き終えて眼(まなこ)開けば兆す夕映え脳内で一つの曲を聴き終えて眼開けば兆す夕映え歌う風・・・438千葉甫
服(の)み忘れては増える錠剤今週もいつ忘れたか一錠増える服み忘れては増える錠剤今週もいつ忘れたか一錠増える歌う風・・・437千葉甫
釦付けようやく終る針に糸通す時間のほうが長くて釦付けようやく終る針に糸通す時間のほうが長くて歌う風・・・436千葉甫
顧みて寂しいものは十代の日々に綽名の無かった私顧みて寂しいものは十代の日々に綽名の無かった私歌う風・・・435千葉甫
日常の行う些事の順番を変えていくらか気分転換日常の行う些事の順番を変えていくらか気分転換歌う風・・・434千葉甫
コンビニに姿見せぬを気にかける言葉伝わり今日は好日コンビニに姿見せぬを気にかける言葉伝わり今日は好日歌う風・・・433千葉甫
首振って風で私を出迎える消し忘れたままでいた扇風機首振って風で私を出迎える消し忘れたままでいた扇風機歌う風・・・432千葉甫
ふと還る遠いあの日の一場面私自身の姿も見えるふと還る遠いあの日の一場面私自身の姿も見える歌う風・・・431千葉甫
家解いた跡地に素早く生えていた雑草刈られてまた駐車場家解いた跡地に素早く生えていた雑草刈られてまた駐車場歌う風・・・430千葉甫
呟いて鴉があるく古い家解体された跡地に下りて呟いて鴉があるく古い家解体された跡地に下りて歌う風・・・429千葉甫
電線の四羽の雀が飛び立って0ゆくまで見つめる時間長引く電線の四羽の雀が飛び立ってゆくまで見つめる時間長引く歌う風・・・428千葉甫
日常のルーチン終えたか確かめる為の呟き何時からか出る日常のルーチン終えたか確かめる為の呟き何時からか出る歌う風・・・427千葉甫
目に見えて濃くなる暗さの窮まりに音を立てつつ降り出した雨目に見えて濃くなる暗さの窮まりに音を立てつつ降り出した雨歌う風・・・426千葉甫
閉じている瞼貫く稲妻の後に轟く夜の雷鳴閉じている瞼貫く稲妻の後に轟く夜の雷鳴歌う風・・・425千葉甫
近づいて来そうで来ない雷鳴を聞きつつ私の優柔不断近づいて来そうで来ない雷鳴を聞きつつ私の優柔不断歌う風・・・424千葉甫
コロナへの感染源は恐らくは三年ぶりの祭り見物コロナへの感染源は恐らくは三年ぶりの祭り見物歌う風・・・423千葉甫
古い家解体されて使い捨て容器のような家がまた建つ古い家解体されて使い捨て容器のような家がまた建つ歌う風・・・422千葉甫
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行く夜の時間に眼をやりもう一章読みたいところでページを閉ざす行く夜の時間に眼をやりもう一章読みたいところでページを閉ざす歌う風・・・701千葉甫
麗らかな陽ざしであるが会う風は冬の名残の感触を持つ麗らかな陽ざしであるが会う風は冬の名残の感触を持つ歌う風・・・700千葉甫
五年目の来るコンピューター未使用の内蔵ソフトの沢山あって五年目の来るコンピューター未使用の内蔵ソフトの沢山あって歌う風・・・699千葉甫
僅かな間うとうとの来ただけなのに三十分が消え失せている僅かな間うとうとの来ただけなのに三十分が消え失せている歌う風・・・698千葉甫
プログラムされている声に従ってキー押していく今夜は冷えるプログラムされている声に従ってキー押していく今夜は冷える歌う風・・・697千葉甫
相談の相手無いままとつとつとインターネットで答えを探す相談の相手無いままとつとつとインターネットで答えを探す歌う風・・・696千葉甫
ピーという音に続いて伝言は入らずに今日の電話も切れるピーという音に続いて伝言は入らずに今日の電話も切れる歌う風・・・695千葉甫
直進をしようとしたが右折する犬に従い引かれ行く人直進をしようとしたが右折する犬に従い引かれ行く人歌う風・・・674千葉甫
起きるにはまだ早いので眼を閉じて起きる時間に去られてしまう起きるにはまだ早いので眼を閉じて起きる時間に去られてしまう歌う風・・・693千葉甫
靴下の踵の穴のまた少し大きくなっている寒い朝靴下の踵の穴のまた少し大きくなっている寒い朝歌う風・・・692千葉甫
隣接の家の窓から反射する朝の陽ざしの階段下る隣接の家の窓から反射する朝の陽ざしの階段下る歌う風・・・691千葉甫
今日の運不運の他は変わりばえほとんどしない一日だった今日の運不運の他は変わりばえほとんどしない一日だった歌う風・・・690千葉甫
そういうことだったのかとの認識がじわじわとくる時間を置いてそういうことだったのかとの認識がじわじわとくる時間を置いて歌う風・・・689千葉甫
窓開けて降っているかと目を凝らし傘ぶら下げて歩く人見る窓開けて降っているかと目を凝らし傘ぶら下げて歩く人見る歌う風・・・688千葉甫
検温の数字で微熱を知ってから何をするにも怠さ覚える検温の数字で微熱を知ってから何をするにも怠さ覚える歌う風・・・687千葉甫
待っている眠りの兆しの無いままに耳鳴りばかり聞こえて更ける待っている眠りの兆しの無いままに耳鳴りばかり聞こえて更ける歌う風・・・686千葉甫
躓いてよろけた弾みに目の覚めて白い明かりの満ちている部屋躓いてよろけた弾みに目の覚めて白い明かりの満ちている部屋歌う風・・・685千葉甫
ジェット機と空気の摩擦する音の尾を引いている雲厚き午後ジェット機と空気の摩擦する音の尾を引いている雲厚き午後歌う風・・・684千葉甫
上げた眼に空をよぎった鳥の影見たのは私一人の真昼上げた眼に空をよぎった鳥の影見たのは私一人の真昼歌う風・・・683千葉甫
不透明ガラスの窓の外にある影の動いて猫の立ち去る不透明ガラスの窓の外にある影の動いて猫の立ち去る歌う風・・・682千葉甫
クリックと同時に悟るまた同じ誤りをしてしまったことをクリックと同時に悟るまた同じ誤りをしてしまったことを歌う風・・・521千葉甫
カーテンが風にまくられ暮れ際の陽ざしの伸びる部屋の端までカーテンが風にまくられ暮れ際の陽ざしの伸びる部屋の端まで歌う風・・・520千葉甫
真夜中の階段上るワンテンポ遅れて背後の階段軋む真夜中の階段上るワンテンポ遅れて背後の階段軋む歌う風・・・519千葉甫
あと五分瞼閉ざしておく筈が三十分の寝過ごしとなるあと五分瞼閉ざしておく筈が三十分の寝過ごしとなる歌う風・・・518千葉甫
暮れ際の陽の差していて机上には伏せられている一冊の本暮れ際の陽の差していて机上には伏せられている一冊の本歌う風・・・517千葉甫
コンピューターのシャット・ダウンをする前にこの夜も聴くこの人の歌コンピューターのシャット・ダウンをする前にこの夜も聴くこの人の歌歌う風・・・516千葉甫
呼びかける声に返事が来ないのでぼやいているのか鴉呟く呼びかける声に返事が来ないのでぼやいているのか鴉呟く歌う風・・・515千葉甫
眼のように光る灯影の映えていて私を見つめる机上の眼鏡眼のように光る灯影の映えていて私を見つめる机上の眼鏡歌う風・・・514千葉甫
角折れて入ったこの道人影の無くて私とすれ違う風聞き耳を立てれば再び聞こえずに静まっている無人の部屋は鴉らの忙しく交わしている声を聞きつつ覚めて雪の積む朝一片の窓から入ってきた雪の静かに消える雫残してあの頃はラジオで共に楽しんだオールデイズを聴くイアホンで聴いているオールデイズのこの歌も既にこの世に無き人の声雀らはいつも四、五羽で連れ立ってあちらの屋根へこちらの屋根へ夢に来て顕つ面影は晩年のものより常に若き日のもの昼過ぎて一度響いた雷鳴を記して今日の日記を閉じるヘッドホンに満ち満ちていた音楽の終って音無く冷えている夜歌う風抄~すれ違う風~
雲一つ無い青空の下に居る私と知らず見上げるまでは雲一つ無い青空の下に居る私と知らず見上げるまでは歌う風・・・513千葉甫
更ける夜の部屋を見回す何となく空気の動く気配のあって更ける夜の部屋を見回す何となく空気の動く気配のあって歌う風・・・512千葉甫
久々に聴くレコードの思い出は明るい陽ざしのある日曜日久々に聴くレコードの思い出は明るい陽ざしのある日曜日歌う風・・・511千葉甫
ボリュームを抑えてヘッドホンで聴く私に歌っているような声ボリュームを抑えてヘッドホンで聴く私に歌っているような声歌う風・・・510千葉甫
聞き耳を立てれば再び聞こえずに静まっている無人の部屋は聞き耳を立てれば再び聞こえずに静まっている無人の部屋は歌う風・・・509
角折れて入ったこの道人影の無くて私とすれ違う風角折れて入ったこの道人影の無くて私とすれ違う風歌う風・・・508千葉甫
咄嗟には出てこなかったその名前半日経ってもまだ出てこない咄嗟には出てこなかったその名前半日経ってもまだ出てこない歌う風・・・507千葉甫
悔い残る一日の終る灯を消して暫く今日の闇を見つめる悔い残る一日の終る灯を消して暫く今日の闇を見つめる歌う風・・・506
一片の窓から入ってきた雪の静かに消える雫残して一片の窓から入ってきた雪の静かに消える雫残して歌う風・・・505千葉甫
ヘッドホンに刻み続ける低音の床に響くか私を抜けてヘッドホンに刻み続ける低音の床に響くか私を抜けて歌う風・・・504千葉甫
どこからか思考の逸れて始めとは関わりのない思い出還るどこからか思考の逸れて始めとは関わりのない思い出還る歌う風・・・503千葉甫