俳句を毎日いくつか詠んでいます。昭和の匂いをぷんぷんさせた越中ふんどし親父です。
コーヒーよ、おまえだけが頼りだ。わが友、コーヒーよ。春になったらポットに詰めて遠出をしよう。
朝型体内時計や時計草好きなとき食べて寝て起く時計草時計草むかしを語る惚けし母
愛まっ赤サルビアの零るるほどにサルビアや真紅のフラメンコドレスサルビアを映してブラックコーヒーブルーな時はブルーサルビアに寄す
しほらしく酔ひしをみなや酔芙蓉恋多きをみなと言はれ酔芙蓉未練などさらさらなくて酔芙蓉夕風のどこか甘くて酔芙蓉紅あとの僧の白衣や酔芙蓉酔芙蓉おはりし恋の萎みゆく
ステテコのずり落ちてまたずり落ちて秋の来て浮気心の梯子酒
朝の来て魂の抜けたる月見草月見草かなた夜空を行く列車月見草きのふ逝きたる人に逢ふ
琥珀から生まれし如く蝉の殻空蝉の太古を偲ぶ琥珀色空蝉を裏に隠せし一葉かな葉の裏に息したるごと蝉の殻みんな何処へ逝くのだらう空蝉よ空蝉や古賀メロディーをつま弾きぬ空蝉の琥珀から生まれし如く
倒れたる野の花つつむ晩夏光晩夏光伸びきる草のシルエット鉄塔の仁王立ちなる晩夏かな晩夏光わが影長き大コンパス野の花をいたはる如く晩夏光
ふんどしのさらりと解けて秋めけるふんどしの解れ毛羽立ち秋めけるふんどしを解けば掛りて秋めけるふんどしのはらむ寂しさ秋めきぬ秋めけばさらりと解けるふどしかな
秋めけば猫の目の追ふ風を追ふ秋めけば風を聴きゐる野の猫はのら猫の野に向く耳の秋めけり
爪を研ぐ秋ののら猫身重なりひたすらに爪を研ぐのら猫の秋
ジンジャーの花よ飛べたらよからうに咲いてゐるジンジャー群れて飛ぶ如くジンジャーのそよぎや白の香り立つ真っ白なジンジャー夕日に染まりぬジンジャーの花もふんどしも真っ白ジンジャーの花や清くは生き難しジンジャー咲く萎れたる昨日の上に
つまべにや老いて弾けて終る恋つまべにや老いらくの恋キスマーク首すじにつまくれなゐのキスマークつまべにを浮氣封じのうなじかな今どこに吾はゐるやら鳳仙花鳳仙花ふれれば弾けるちんぽこ神の手の地球に伸びて鳳仙花一つはじけ二つ忘るる鳳仙花
飯笊を掛けるふんどし親父かな幼い頃、夏はご飯が饐えやすいので布巾を敷いた笊に入れて、風通しのよい北口の窓辺に吊るしていたのを思い出します。金網の蓋付の物に変わったのも覚えています。先日、懐かしい黄色の甜瓜を食べました。子供の頃、農家で作ってた家が多かったですね。甘味は少ないけど独特な旨味があります。糖質の高いものが好まれる昨今ですが、糖質の低い方が糖分を摂り過ぎなくて良いです。サッパリします。冷蔵庫で冷やしておいたものを、切る前に当ててみました。(^^♪冷たくてキューっと良い気持ちんこ。僕が子供の頃、昭和三十年、四十年代は、まだ村の多くのお爺さん、親父の下着は越中ふんどしでした。夏は、田畑から帰って来て昼飯の時は汗を拭ってふんどし一丁で食べます。食べたらそのまま廊下などの涼しいところで昼寝を半時間ほどします。し...西瓜食ぶ親父はふんどし一丁
振り返り猫の見てゐる初秋風グリーンティー初秋風に香り立つちょっとスコットランドに帰っていました。エディンバラです。朝食に、お気に入りのカフェ「こんなベッピン見たことない」でビーガンブレックファーストを食べながら詠んだ句を紹介しましよう。雨上り初秋風の石の路地雨の運んで来たる秋の初風ハギス食み秋の初風かをる酒秋の初風とスコッチウイスキーのら猫の振り向き見てる初秋風
身を隠す忍者の如く片陰に片陰を出たる和尚の頭かな切り羊羹のごとく続く片陰
アイスキャンディー空へ突きさし齧りゆくアイスキャンディーちょいとふぐりに当ててみる実にいやらしい顔のヘンタイ親父です。(^^♪舐め尽すアイスキャンディー空も舐む
手を洗ふ水道水や涼新た新涼の君の振り向く厨かな涼新た老いの肩凝り揉みほぐす新涼のはらりと解けしふどしかな新涼や息するごとく今朝のまらかをり立つ朝のキッチン涼新た
切なき可愛いスーチャン終戦忌形見は褪せれども褪せぬ終戦日
枝豆や口説き落とせず摘まむ殻枝豆と頑固親父の太指と枝豆の鞘から覗く艶っぽさ枝豆を押す親指の加減かな独り飲みの老いて枝豆好きになり枝豆の明るき色や老いて尚枝豆を摘まみて老いの朗らかさ枝豆の飛んで隠るるふどしかな枝豆は、大豆と同じく良質なたんぱく質を含み、ビタミン類も豊富で、カルシウム、鉄、ビタミンC、ベーターカロチンコ、等々。(^^♪夏バテ防止、疲労回復、二日酔い防止にも。ですから酒のアテにはとても良いんですね。枝豆の恋のラウンド開始かな
ふんどしの洗ひ晒しの晩夏かなふんどしの解れし黄ばみ晩夏光放物線小さき放尿晩夏光僕は、今ごろの時期から八月の終り頃が、晩夏をもつとも感じます。今朝の光は夏のとげとげしさが幾分か取れて円やかさを感じます。秋が深まると、夕方の日差しはウヰスキー色になるその頃がまた好きです。琥珀色を重ねて放尿します。(^^♪ふんどしの洗ひ晒しの晩夏かな
ふかふかと初秋風のおむつかなフリスビー追ふ犬や秋の初風台風の影響かもしれないけど、今朝の風に秋を感じました。ふんどしに初秋風が入り来たふんどしの中に初秋風の座しギター弾く指先に秋の初風
向日葵は撮り続ける一眼レフ向日葵の焦げてゆきたる線路脇向日葵やカッカッカッと朝カレー向日葵と越中ふんどし親父かな立秋を過ぎたけど、まだとうぶん暑さが続きそうですね。連日、猛暑、酷暑です。台風が過ぎたら、秋の気配を感じられるようになるでしょうか。それでも、葛の花が咲いていました。鼻を寄せて秋の匂いを嗅ぎました。向日葵は撮り続ける一眼レフ
捲りしページ月面を紙魚走る刀の毀れの如く紙魚ギラリとす刃の波のごとく紙魚うねりゆく夏の季語ですが「紙魚」に挑戦してみました。あまり好きな虫ではありませんが。(/ω\)子供の頃はよく見かけました。蔵の中を探検してたときなどに。その後、若い、まだ俳句には興味も無かったころ、古い本を捲ってたら再会しました。(^^)それから今日まで出会っていません。出会いたくもありませんが。子供の時はへっちゃらだったんですけどね。そういうことってあるでしょ?今、ミミズを掴めますか?(^^♪そんなこんな頃を思い出して詠んでみました。紙魚走る捲りしページ月の裏
死し妹を背に少年りんと長崎忌青空に鐘の音澄みて長崎忌
ふと口ずさむ星の流れに夜の秋夜の秋まだ街に見る蛍光灯取れさうな釦の糸や夜の秋はまりゆくネット動画や夜の秋湯上りのまらの毛そよぐ夜の秋窓からの風の懐かし夜の秋
おーい又三郎やーい秋来たぞ秋立つや餃子の焼き目きつね色「危機一髪」黒ひげ飛びて秋に入るルービックキューブそろって秋に入る天井のシャガール仰ぎ秋に入る秋立つや風の放尿ブーメラン秋来る風が野の声を織りゆくコーヒーのブラック澄みし今朝の秋
逝く夏や旅の懺悔の大聖堂灯の誘ふ彷徨ふ街や夏の果夏惜しむ彷徨ふ街の靴の音夏惜しみドバイの夜景揺るグラスマドラーをスカイツリーに夏惜しむ忘れたる帽子の内に夏の果夕暮の地を嗅ぐ猫や夏の果夏果ての匂ひのしたる斑のまら行く夏やだんだん近くなるボレロ
原爆知りし「はだしのゲン」や広島忌どうしようもないヘンタイ親父も、今日は平和を祈ります。小さき手の大きな祈り広島忌
滑るごと過ぎる電車や青田波忍者ごっこをする子らや青田風ぶらぶらとふんどしおやじ青田道放尿の風に飛ぶ飛ぶ青田道忍者の足跡のごとく青田風
風を食み風を吐き出す青芒放尿の風に煽られ青芒寝てゐたる野良猫かくす青芒
フルーツを載せたるピザや秋を待つ果物に鼻を寄せては秋を待つ夕暮の風ここちよく秋を待つふんどしに風吹く夕や秋を待つより熱きコーヒー淹れて秋を待つ
月涼し言はず語らず老い二人潮騒や波に映りし月涼し月涼し波に映りし揺らぎかな月涼し打ち寄す波の浜辺かな砂浜に打ち寄す波や月涼し月涼し戦ぐふんどし下駄鳴らし月涼し言はず語らず老い二人
気兼ねなく酌み合ふ仲や暑気払ひスナックを梯子かさねて暑気払ひ串カツとビールの誘ふ小路かな威勢良き店主ポーンとビール抜く小便の勢ひあまるビールかなにほんブログ村ビール飲む艶めく老いの喉仏
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