米陸軍は2026会計年度予算案の中で「全戦闘車輌の上部を保護する追加装甲」を要求、War Zoneも「米陸軍は戦闘車輌をドローン攻撃から保護するためコープケージのような追加装甲を望んでいる」と指摘しており、既存の戦闘車輌にコープケージを追加する動きが加速している。
侵攻889日目、ロシア軍がコスティアンティニフカ~ヴフレダル方面で大きく前進
RYBARは28日「ロシア軍がチャシブ・ヤールの運河を渡って最初の家屋占領に成功した」と言及していたが、ウクライナ軍が運河沿いの西岸でロシア軍陣地を攻撃する様子が登場、さらにドネツク州コスティアンティニフカ・ヴフレダル方面でもロシア軍が大きな前進を遂げた。
米空軍副参謀総長、小型ドローンの登場によって航空優勢の定義を見直す
米空軍のアルヴィン参謀総長は今年3月「制空権の常時確保を要求する軍事作戦はコスト的に無理だ」と述べたが、スライフ副参謀総長は29日「小型で安価な無人機が航空優勢の定義をどのように変えるか再考する必要がある」と述べ、航空優勢の定義自体を見直すと示唆した。
侵攻887日目、ロシア軍がトレツク方面アルテーモヴェの大半を占領
DEEP STATEは29日夜「ドネツク州シヴェルシク方面、トレツク方面、ポクロウシク方面でロシア軍が前進した」と報告、特にトレツク方面のロシア軍はピヴ二チネ市内とアルテーモヴェ市内で大きく支配地域を広げ、もうアルテーモヴェ市内の大部分はロシア軍の支配下にある。
また不満や不平が表面化、今度は第80空中強襲旅団が軍上層部を批判
ウクライナでは統合軍司令官に対する告発、第59歩兵旅団司令官に対する告発、第241領土防衛旅団の兵士や指揮官による自殺行為同然の任務に対する批判など「軍内部の不満や不平」が表面化しているが、今度は第80空中強襲旅団が「戦力に不釣り合いな任務」について声を上げた。
ロシア軍がウクライナ東部で見せる急速な突破、以前とは対照的な姿
New York Timesは28日「この1週間でドネツク方面のロシア軍は急速に利益を上げ、この地域の主要な防衛拠点の1つ=ポクロウシクに迫っている。ロシア軍はポクロウシクから僅か12マイルの位置に到達し、これまでのゆっくりとした前進(m単位の前進)とは対照的だ」と報じている。
侵攻886日目、ドネツク州ポクロウシク方面の状況悪化が止まらない
ウクライナ人が運営するDEEP STATEとロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは共に「各方面でロシア軍が前進した」と述べ、特にRYBARはチャシブ・ヤールについて「ロシア軍が運河を渡って最初の家屋を占領した」と言及、DEEP STATEもポクロウシク方面の状況悪化を報告した。
A330MRTTが夜間の自動空中給油に成功、2025年に認証を取得予定
AirbusはA330MRTT向けの自動空中給油システム=A3Rの実用化に成功、既にF-16とF-15に対する日中の自動空中給油について認証を獲得しているのだが、Airbusは23日「夜間条件でのA3Rテストに成功した」発表し、夜間の自動空中給油に関する認証を2025年に取得するらしい。
侵攻885日目、ポクロウシク方面のロシア軍はノンストップで攻撃を続ける
DEEP STATEは27日夜「ドネツク州ポクロウシク方面でロシア軍がセルヒウカ方向、ゼランヌ方向、ノヴォセリフカ・ペルシャ方向、ウマンスキー方向に前進した」と報告、この方面で戦う第47機械化旅団の大隊指揮官も「敵との戦いは事実上ノンストップだ」と語った。
クラスノホリフカを巡る戦い、市内中心部の北端にロシア国旗が掲げられる
DEEP STATEはドネツク州クラホヴェ方面のクラスノホリフカについて26日夜「ロシア軍が市内中心部の大半を支配している」と報告していたが、市内中心部の北端にロシア国旗が掲げられる様子が登場し、ウクライナ軍は市内中心部から撤退した可能性がある。
Hanwha Aerospace、9年以内に戦闘機向け国産エンジンの実用化を目指す
Hanwha Aerospaceはファーンボロー国際航空ショーで予告していた戦闘機向けの国産エンジン(約24,000ポンド)を披露、開発状況はコンセプトデザインが完成した段階だが「9年以内の実用化」を目指しており、目標は「KF-21のF414を置き換えること」と述べた。
侵攻884日目、ポクロウシク方面におけるロシア軍の突破が止まらない
DEEP STATEはドネツク州ポクロウシク方面について「ロシア軍がヴォフチェを占領し、セルヒウカ方向、ゼランヌ方向、ウマンスキー方向、ヤスノブロジフカ方向に前進した」と報告、東から迫るロシア軍を有利な高台を活かして食い止めるというプランは崩壊寸前だ。
復員の約束は? ウクライナ議会議長が戦時中の動員解除は行わないと示唆
ウクライナの動員法改正案には当初「36ヶ月間が経過した兵士を交代させる復員規定」が盛り込まれていたものの、シルスキー総司令官の要請で削除され「8ヶ月以内に別の関連法案を制定する」と説明していたが、最高議会議長は26日「戦時中の動員解除は行わない」と示唆した。
ギリシャが19番目のF-35運用国になり、早速トルコを挑発して緊張を高める
ギリシャは正式にF-35を運用する19番目の国になったが、同国のゲオルギアディス保健相は早速「F-35があれば一晩でトルコに行くことが出来る」「トルコの航空戦力(ギリシャに匹敵する能力)は何も持っていないと知るべきだ」と挑発した。
Leonardo、3年以内にPantherとLynxをイタリア陸軍向けに出荷する
LeonardoとKNDSの対立によってイタリア陸軍のLeopard2A8導入は御破算となってしまったが、Leonardoの最高経営責任者はRheinmetallとの提携について「最初のLynxは2年~3年以内に、最初のPantherは3年以内に納入される予定だ」と明かした。
ウクライナ軍のシルスキー総司令官、クリミアを取り戻す現実的な計画がある
ウクライナ軍のシルスキー総司令官は初めて海外紙=Guardianのインタビューに応じ、その中で「クリミアにおける主要目標は半島とロシアを結ぶ道路と鉄道の破壊」「クリミアを取り戻す現実的な計画がある」と述べたが、現状の戦況を考えるとクリミアにウクライナ軍の手が届くとは考えにくい。
侵攻883日目、トレツク、二ューヨーク、ポクロウシクの状況は悪化の一途
RYBARは「ロシア軍がアルテーモヴェ市内の大通りに到達した」と、DEEP STATEは「ロシア軍が二ューヨーク郊外、ポクロウシク方面のイワニフカ方向、セルヒウカ方向、ゼランヌ方向で前進した」と報告し、ドネツク州トレツク方面、二ューヨーク方面、ポクロウシク方面の状況悪化が止まらない。
ロシア軍はポクロウシク方面で大きく前進、第31旅団は包囲網突破に成功
DEEP STATEはドネツク州ポクロウシク方面について25日「第31旅団の兵士は包囲網を突破して脱出することに成功した」と報告したが、ロシア軍はプロレスから線路沿いに2kmも前進し、ノヴォセリフカ・ペルシャには赤旗が掲げられた。
F-35の冷却システムを巡る戦い、HoneywellとCollins Aerospaceが競合
F-35 Block4が要求する冷却能力を達成するにはエンジンと電力・冷却システムのアップグレードが必要で、エンジンはF135EEPに決定したが、Lockheed Martinは電力・冷却システムについてHoneywellとCollins Aerospaceを競い合わせる予定だ。
ハルキウ北東部の戦い、ウクライナ軍が計6km以上もロシア軍を押し戻す
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは24日夜「ハルキウ州リプシ方面でロシア軍が2km以上も押し戻された」「ボルチャンスク方面でも4km以上も押し戻された」と示唆する戦況マップを公開、ハルキウ北東部に限ってはウクライナ軍が優勢に戦いを進めている格好だ。
三菱電機、米海軍向けAN/SPY-6構成品の供給契約を締結したと発表
三菱電機は24日「RTXのRaytheonと米海軍向け艦艇搭載レーダーSPY-6(V)構成品の供給契約を締結した」と発表、現時点で海上自衛隊の艦艇にAN/SPY-6を採用する計画はないが、三菱電機は米海軍装備品のサプライチェーン参加と構成品の製造準備を進めていく。
ウクライナ人記者、ポクロウシク方面におけるロシア軍の前進速度は驚異的
ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は23日「ポクロウシク方面の状況は危機的だ」「敵は1週間で6kmも前進してディミトロフまで14kmの位置に到達した」「ここはドニプロ州の手前にある最後の防衛拠点でロシア軍の前進スピードは驚異的だ」と報告した。
英陸軍参謀総長、ロシア人はウクライナ支援の報復のため必ず戻ってくる
英陸軍参謀総長のローリー・ウォーカー大将は22日「歴史的教訓によればロシア人は決して忘れないため、ウクライナ支援の報復のため必ず戻ってくる」と述べ、3年以内に英軍の攻撃能力を2倍、2030年までに3倍にすると発表した。
ドネツク州ロズヴァツケ周辺の状況が急速に悪化、ロシア軍が1km以上も前進
DEEP STATEは異例とも言える1日2回目の戦況報告を発表、前回報告で指摘していたドネツク州ロズヴァツケ周辺でロシア軍が1km以上も前進し、第31機械化旅団の兵士が高台陣地に取り残されたままならロシア軍の大釜から脱出するのは困難だろう。
侵攻881日目、ドネツク州でウクライナ軍旅団が敵に包囲される寸前
DEEP STATEはハルキウ州クピャンスク方面について「ロシア軍がピシュチャネを占領した」と、ドネツク州ポクロウシク方面について「プロレス方面で戦う第31旅団が包囲される寸前なのに撤退が許可されていない」「旅団司令部は最後の1人になるまで陣地の保持を望んでいる」と報告した。
ウクライナ世論、独立維持のため領土譲歩に応じる回答者が30%を越える
キーウ国際社会学研究所は「戦争終結に向けた領土譲歩や和平合意の可能性」に関する世論調査の結果を23日に発表、この中で「1年前に独立維持のため領土譲歩に応じると回答した割合は約10%だったが、今回の調査では32%に増加した」と報告した。
ウクライナメディア、ロシアとの交渉がタブー視されていた昨年とは対象的
RBC-Ukraineは22日「ロシアとの戦争終結について語られることが多くなった。この話題はゼレンスキー大統領やその関係者が語る中心テーマの1つになっている。ウクライナメディアでも『交渉』という言葉が頻繁に使われるようになり、事実上『交渉』がタブー視されていた昨年とは対象的だ」と報じた。
ファーンボロー国際航空ショー、GA-ASIが空母搭載型のGambit5を披露
GA-ASIはGambitシリーズの5つ目となる派生型=空母運用型をファーンボロー国際航空ショーで披露、グラフィックに描かれたクイーン・エリザベス級空母にはGambit5がカタパルトにセットされ、短距離離着陸バージョンのMQ-9B STOLが描かれている。
ザルジニー元総司令官が英国で講演、平和を望むなら戦争に備えよ
ザルジニー元総司令官は英国王立防衛安全保障研究所で講演し「平和を望むなら戦争に備えよという言葉は正しい。現代戦は総力戦なので『戦争に備える』とは社会全体の準備を指し、生き残るため『多くの自由』を一時的に放棄することに同意しなければならない」と指摘した。
ヒーリー国防相、英国軍の問題は我々が想像していた以上に深刻と言及
英国のスターマー首相は国防政策の見直しを指示し「GCAPを含む全てプロジェクトについて(見直しが終わるまで)何も約束できないできない」という立場だが、ヒーリー国防相は英国王立防衛安全保障研究所での講演で「我々が想像していた以上に問題は深刻だ」と述べた。
ドイツ海軍の次期フリゲート、イージスシステムとAN/SPY-6を搭載か
米海軍航空システム・コマンドは今月2日「イージス戦闘システムをF127に統合する請負業者に関連した入札文書」を公開、ドイツが計画しているF124の後継艦=F127は米海軍以外でイージス戦闘システムとAN/SPY-6を搭載する初めの艦になるかもしれない。
BAEがGCAPの新コンセプトモデルを公開、ラムダ翼からデルタ翼に変更
BAEはファーンボロー国際航空ショー開幕前夜にラムダ翼を採用したGCAPの新コンセプトモデルを公開した。ファーンボロー国際航空ショーに出席するAirbus防衛部門の最高経営責任者は「GCAPとFCASを1つに統合出来なくても協力機会はあるかもしれない」と述べた。
Lockheed MartinはF-35、Boeingは固定金額契約で損失が膨らむ見込み
米空軍はF-35のTR3構成機について「ソフトウェアが未完成なので保留している支払いを再開しない」と言及、そのためLockheed Martinの損失は今後も膨らむ可能性が高く、Boeingも「固定金額で受注した開発プログラムが第2四半期の業績に大きな悪影響を及ぼす」と予告した。
侵攻880日目、ロシア軍がアルテーモヴェと二ューヨークで大きく前進
DEEP STATEとRYBARは「ロシア軍がドネツク州トレツク方面と二ューヨーク方面で大きな前進を遂げた」と報告、ロシア軍はピヴデンネを制圧した可能性が高く、アルテーモヴェ市内と二ューヨーク市内のロシア軍支配地域も目に見える形で大きく広がっている。
ゼレンスキー大統領、あと10年もロシアとの戦争を続けるのは不可能
ゼレンスキー大統領はBBCとのインタビューの中で「あと10年も戦争を続けるのは不可能だ。既に多くの犠牲者が出ているし、この数はさらに増えるだろう。これは許されることではない」と述べ、BBCは「全領土の武力奪還は戦争終結の前提条件ではないと認めた」と報じた。
アラブ首長国連邦、日本と軍事技術の移転と現地化について協議中か
日本とアラブ首長国連邦は2023年5月「防衛装備品・技術移転協定」に署名、外務省は今年1月「同協定が正式に発効した」と発表していたが、Tactical Reporは今月16日「UAEは日本と最先端軍事技術の移転と現地化について協議中だ」と報じている。
F-16 Block70/72の需要見通し、Lockheed Martinは約300機と予想
Lockheed MartinはF-16 Block70/72の需要見通しについて「Block70/72に関心を寄せる国は沢山ある」「将来的な需要は300機近くになる」と主張しており、もしトランプ元大統領が復帰すれば売り込みのための政治的後押しは今より露骨なものになるだろう。
侵攻879日目、ウクライナ軍はクラスノホリフカから追い出される寸前
DEEP STATEは「ロシア軍がハルキウ州クピャンスク方面、ドネツク州ポクロウシク方面、クラスノホリフカ市内で前進した」と報告、視覚的もオスキル川東岸のピシュチャネとジェレルネでロシア軍兵士が国旗や軍旗を掲げる様子が登場し、ほぼ毎日と言っていいほどウクライナは領土を失い続けている。
Hanwha、F414と同等の推力を備える新型エンジンを公開すると予告
Hanwha Aerospaceは18日「ファーンボロー国際航空ショーで次世代戦闘機や無人航空機に動力を供給するため設計されたターボファン・エンジンのプロトタイプを発表する」と明かし、F414と同等の推力を備える新型エンジンはKF-21への採用が見込まれている。
日本のパトリオットミサイル輸出、シーカー不足で増産に数年かかる見込み
ロイターは20日「パトリオットシステムの迎撃弾に使用しているシーカー増産が遅れているため三菱重工業の迎撃弾増産は行き詰まっている」と報じ、三菱重工業が生産するPAC-3弾は年30発で、米国輸出向けに生産数を年60発まで増やすつもりらしい。
侵攻878日目、ロシア軍がシヴェルシク方向で大きな突破を見せる
RYBARはドネツク州シヴェルシク方面について「ロシア軍が戦線を大きく突破してイヴァーノ・ダリウカを占領した」と、ポクロウシク方面でも「ロシア軍がプロレスを占領した」と報告、DEEP STATEも「ロシア軍がロズドリフカを占領した」と報告した。
米国製兵器によるロシア領攻撃、ロシアは報復としてフーシ派に対艦ミサイル供給か
WSJは19日「ロシアは米国製兵器を使用したロシア領内攻撃の報復としてフーシ派に高性能な対艦ミサイルを供給する可能性がある」と報じており、これは「ATACMSを使用したロシア領内への攻撃許可」を米国に思いとどまらせることを狙っているのだろう。
英国で取り沙汰されるGCAPへの懸念、根本的な原因は安全保障環境の変化
英国のポラード国防担当閣外大臣は「国防政策の見直しで何が起こるか何も断言できない」の発言し、Timesは「政権がGCAPの将来確約を拒否した」と、Sky Newsは「GCAPがキャンセルされるかもしれない」と報じ、アナリストは「将来ではなく短期的な投資を優先すべき」と主張した。
英新政権のGCAPに対する立場、国防政策の見直し完了まで何も約束しない
英国の新首相は「国防政策の徹底的な見直し」を発表、ポラード国防担当政務次官もGCAPに対する労働党政権の立場について「何も断言できない」と述べ、AviationWeekは「新政権はGCAPを重要と見なしているものの、見直し結果が発表されるまで何も約束しない」と報じている。
英シンクタンク、ウクライナが犯した最大の過ちは楽観的過ぎる期待と想定
英国王立防衛安全保障研究所はウクライナ軍の反攻作戦に関するレポートを18日に発表、この中で「ウクライナが犯した最大の過ちは反攻作戦が成功すると判断した根拠だ」と指摘し、防衛ラインを突破するメカニズムは「ロシア軍兵士の士気低下による逃亡」を期待していたらしい。
侵攻876日目、ロシア軍がポクロウシク方面とヴェリカ・ノボシルカ方面で前進
DEEP STATEはポクロウシク方面について「ロシア軍がプロレス集落に入った、線路沿いからロズヴァツケ方向、ノヴォセリフカ・ペルシャ集落で前進した」と、RYBARはヴェリカ・ノボシルカ方面について「ロシア軍がウロジャイン周辺で支配地域を広げた」と報告した。
ウクライナ軍はウロジャインから撤退、クリンキーでの戦闘任務は継続
一部のウクライナメディアが「ドネツク州ウロジャインとヘルソン州クリンキーから撤退した」と報じていたが、ウクライナ軍の報道官は「ウロジャインからの撤退」を認めたものの「クリンキーを含むドニエプル川左岸で戦闘任務を継続している」と主張した。
ロシア軍がカリーニン東地区を占領、チャシブ・ヤールの東正面を完全に確保
DEEP STATEはチャシブ・ヤール方面について17日夜「ロシア軍がカリーニン東地区と南に広がる森林地帯を占領した」と報告、これでロシア軍はチャシブ・ヤールの東正面を完全に確保したことになり、DEEP STATEはトレツク方面でも「ロシア軍が前進した」と報告している。
ウクライナ軍兵士788人がクリンキーで行方不明、埋葬できた戦死者は262人
政府の汚職や重大犯罪の調査を行うウクライナの独立機関=Слідство.Інфоは17日「クリンキーの作戦で788人の兵士が行方不明になっている」「クリンキーから連れ出され埋葬された戦死者の数は262人しかいない」と明かした。
ウクライナ軍がチャシブ・ヤール、トレツク、ニューヨークで失敗した原因
ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は15日「チャシブ・ヤールのカナル地区、トレツク、ニューヨークで防衛が失敗した原因」について言及し、ロシア軍に押し切られたというよりも「何度も同じミスを繰り返す軍上層部が招いた失敗」と結論づけた。
侵攻875日目、ボルチャンスクは流動的でクラスノホリフカは危機的
RYBARはボルチャンスクとクラスノホリフカの状況を報告、ウクライナメディアのLIGA.netとSuspilneは「ウクライナ軍のクリンキー撤退」を、Ukrainska PravdaとRBC-Ukraineは「ギリシャが32機のF-16をウクライナに移転する計画」と報じた。
ロシア、戦死者数の推定に使用されていた人口統計データの公開を停止
露独立系メディアはMeduzaは17日「ロシア連邦国家統計庁が発表した人口統計データから死亡数と外因死が欠落している」「死亡者の外的要因に関する詳細なデータを隠した」と報じており、このデータを使用したロシア軍の推定戦死者数=約12万人が事実である可能性が高まった。
ウクライナ軍が二ューヨークで反撃、ロシア軍はポクロウシク方面で前進
DEEP STATEはドネツク州二ューヨーク方面について16日夜「ロシア軍がノヴゴロド機械工場跡方向に前進した」「ウクライナ軍がニューヨーク市内でロシア軍を押し戻した」と、ポクロウシク方面について「ロシア軍が複数方向で前進した」と報告した。
ギリシャに提案された余剰防衛装備品の提供、高額な改修費用がネック
米国はギリシャに今年1月「最大40機のF-35売却を議会に通知した」「コンステレーション級フリゲートへの参加承認」「C-130H、ブラッドレー、フリーダム級沿海域戦闘艦などの余剰防衛装備品を提供する用意がある」と伝えたが、現地ではパッケージの内容が物議を醸しているらしい。
F-35 Block4の要件を満たした改良型エンジン、予備設計レビューを完了
P&WはF-35 Block4で要求される冷却性能と発電能力を備えた改良型エンジン=Engine Core Upgradeの開発を進めており、親会社のRTXは15日「ECUの予備設計レビューを完了し、設計が想定された以上のものであると確認された」と発表した。
インドとロシアがSu-30MKIの海外輸出で協力、アジアの国へ売り込みか
Financial Expressは11日「Hindustan Aeronauticsがライセンス生産中のSu-30MKIを海外輸出するため潜在的な顧客との協議が進行中だ」「この取り組みの支援についてロシアも同意しており、両国間の戦略的パートナーシップは強化されている」と報じている。
NATO規格の155mm砲弾、加盟国間のシームレスな弾薬共有には程遠い
NATOはStandardization Agreement=STANAGによって加盟国間の軍事分野における規格を標準化しているが、155mm砲弾の規格には「ある程度の幅」が存在するため仕様が異なり、加盟国間でシームレスな弾薬共有が実現していない。
フェイク動画を駆使するロシア、都合の悪い事実を隠そうとする試みが多発
ロシアでは「部分的動員(強制動員)の解除を求める声を批判する兵士の動画」が登場したものの、直ぐにフェイク(正教会の祝日を祝福する動画に別の音声データをかぶせたもの)とバレてしまい、都合の悪い事実を隠そうとする試みが多発している。
第59旅団の関係者が司令官を告発、ウクライナ軍が調査チームの派遣を発表
ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏はドネツク州クラスノホリフカについて「第59歩兵旅団の司令官に問題がある」と報告していたが、第59旅団の関係者もゼレンスキー大統領に司令官を告発、ウクライナ軍参謀本部も調査チームを派遣すると発表した。
侵攻872日、ロシア軍がトレツク方面とアウディーイウカ方面で前進
DEEP STATEはドネツク州トレツク方面について「ロシア軍がアルテーモヴェ市内に足場を築いた」と、アウディーイウカ方面について「ロシア軍がプロレス方向とノヴォセリフカ・ペルシャ方向に前進した」「ロシア軍がヤスノブロディフカ集落内に足場を築いた」と報告した。
欧州諸国が急ぐ砲兵戦力の再構築、スロベニアもCaesar取得の意向書に署名
欧州諸国は砲兵システムの再取得や増強に乗り出しており、スロベニア国防省も「スロベニアとフランスはCaesar調達に関する意向書に署名した」と発表した。欧州諸国の自走砲調達はKNDSとHanwha Aerospaceに集中し、多連装ロケットシステムの調達も本格化しようとしている。
ドイツが砲兵戦力の増強に乗り出す、RCH155の100輌調達を計画
欧州では砲兵戦力の更新や増強が相次いでおり、英国のスナク首相は4月「AS90の後継としてRCH155を調達する」と発表したが、Bloombergは12日「ドイツがRCH155の100輌調達を予定している」と報じた。因みにRCH155にはウクライナ向けとして54輌が発注されている。
スペイン陸軍が砲兵戦力の更新を計画中、自走砲などを200輌以上調達か
スペイン陸軍が砲兵戦力の更新を計画しており、現地のディフェンスメディアは「自走砲×145輌、装輪式自走砲×109輌、牽引式榴弾砲×36門の調達を検討している」と報じており、GDELSはKNDSと提携して無人砲塔を採用したDONARとPIRANHA AACを発表している。
ロシア軍がウロジャインを占領、ウクライナ軍は反撃で奪還した拠点を初喪失
南ドネツク方面のウロジャイン集落内でロシア軍兵士が国旗や軍旗を掲げる様子が登場、これを受けてDEEP STATEは「ロシア軍がウロジャインを占領した」と報告したため、ウクライナ軍は初めて「昨年の反撃で奪還した拠点」を奪い返された格好だ。
ロジア人ジャーナリスト、負傷兵の98%が戦闘任務に復帰したの嘘ではない
ウクライナ侵攻を支持するロジア人ジャーナリストのカシェヴァロワ氏は「ウクライナで負傷した兵士の98%が任務に復帰したと国防省は述べたが、これは嘘ではない。何故なら負傷者は適切な治療が受けられないまま前線に送り返されているからだ」と指摘した。
エジプトの潜水艦調達は世界的な受注競争に発展、東アジアの国も参戦
エジプト海軍は2021年7月に発注していた最後の209/1400型潜水艦を取得したばかりだが、これと別に新しい潜水艦調達を進めており、どうやらエジプト海軍の需要を巡ってフランス、ドイツ、スペイン、日本、韓国の争いに発展している可能性がある。
チェコ大統領、ウクライナに今年届ける砲弾が47万発~55万発になると言及
チェコは約束した砲弾の初回分(5万発)をウクライナに引き渡したが、パベル大統領は今後の見通しについて「7月と8月も5万発づつ、9月から12月までは毎月8万発~10万発の砲弾がウクライナに届けられるはずだ」と述べ、2024年の供給数が47万発~55万発になると示唆した。
米陸軍が防空砲の開発に着手、弾道ミサイルや巡航ミサイルの迎撃も可能
米陸軍は2020年9月「M109A6がHVP(超高速発射体)を使用して巡航ミサイルの動きを模倣した標的機の迎撃に成功した」と発表していたが、米陸軍は装輪式自走砲、HVP、IBCSを組み合わせて弾道ミサイルや巡航ミサイルも迎撃可能な防空システムの開発に乗り出した。
侵攻870日、1万人以上のウクライナ人女性が最前線で戦闘任務に従事
DEEP STATEは「ロシア軍がアウディーイウカ方面で前進してノヴォセリフカ・ペルシャに足場を築いた」と、RYBARは「ロシア軍がトレツク方向とニューヨーク方向で前進した」と報告、ウクライナのステファニシナ副首相は「現在1万人以上の女性が最前線で戦闘任務に就いている」と明かした。
イタリアがKC-46A購入を中止、競争入札でA330MRTTを選択する可能性大
KC-46AはA330MRTTと競合した全入札で敗れており、Defense Newsは13日「イタリアがKC-46Aの購入計画を中止した」「数ヶ月以内に新しい空中給油機の入札を行う予定だ」と報じ、イタリアはA330MRTTに乗り換える可能性が高い。
ウクライナはF-16を何機受け取るのか? 夏に6機、年末までに最大20機
Bloombergは12日「F-16の年内投入数は当初の期待よりも遥かに少ない。夏に6機、年末までに最大20機のF-16をウクライナは受領する可能性がある」と報じており、訓練リソース、言葉の壁、インフラ整備、後方支援の物流体制といった問題に直面しているらしい。
タイの戦闘機導入を巡るスウェーデンと米国の戦い、空軍はGripen取得を推奨
タイはF-16Block15 ADFの後継機を選定している最中で、スティン国防相と空軍は議会に選定結果を報告して「Gripen E/Fの取得」を推奨したものの「スティン国防相はオースティン国防長官の招きで訪米する予定だ」とも報じられており、まだ最終結論には至っていない。
欧州4ヶ国 、モスクワに届く地上発射型巡航ミサイルの共同開発で合意
米国とドイツは「長距離攻撃能力配備で合意した」と発表したが、フランス、ドイツ、イタリア、ポーランドは11日「遠距離から敵の目標を精密攻撃できる兵器システムの共同開発で合意した」と発表、モスクワに届く射程を備えた地上発射型巡航ミサイルを開発するらしい。
侵攻869日目、ウクライナ軍がボルチャンスク北市内でロシア軍を押し戻す
RYBARはハルキウ方面ボルチャンスク方向について「ウクライナ軍が反撃している」と報告していたが、DEEP STATEも11日夜に戦況マップを更新して「ウクライナ軍がボルチャンスク北市内の病院付近と墓場付近でロシア軍を押し戻した」と報告した。
国防総省の現実的な決定、1年間の納入停止を経てTR3構成機を受け入れる
F-35JPOのシュミット中将は3日「戦闘能力を除外した暫定バージョンのソフトウェアを搭載するTR3機の受け入れを決定した」と発表、Bbreaking Defenseも11日「暫定バージョンを受け入れることで来週にもF-35の納入が再開される予定だ」と報じている。
米国、パトリオットシステム本体が含まれるウクライナ支援パッケージを発表
米国は11日に2.25億ドル相当のウクライナ支援パッケージ(PDA経由)を発表、このパッケージにはパトリオットシステムの本体が含まれており、米国、ドイツ、オランダ、ルーマニアが提供するパトリオットシステムの合計は4セットで確定した。
カナダが潜水艦12隻の調達手続き開始を発表、情報提供依頼書は2024年秋
カナダのブレア国防相は「最大12隻の通常動力型潜水艦の取得手続きを正式に開始した」と発表、正式な情報提供依頼書(RFI)は2024年秋に発行される予定で、プログラムコストが推定600億加ドル=約7兆円と見積もられる大型調達が正式に動き出した。
ポーランド外相、ウクライナ旅団創設に数千人のウクライナ人が登録した
ウクライナとポーランドが締結した二ヶ国間の安全保障協定には「ポーランド在住のウクライナ人によるウクライナ旅団創設」が含まれており、シコルスキ外相はNATO首脳会議が開催されているワシントンで「既に数千人のウクライナ人が旅団参加の登録を行っている」と明かした。
ロシアが情報発信に対する締付を強化、標的はSNSアカウントの所有者
ロスコムナゾールは11日「1日あたりの閲覧数が1,000人を超えるSNSアカウント所有者は氏名や連絡先をロスコムナゾールに通知しなければならない」と発表、ロシア人ミルブロガーのFighterbomberはロスコムナゾールの発表について「そろそろ潮時だ」と述べている。
ウクライナ軍はハルキウ方面で反撃、ロシア軍はドネツク方面で前進
RYBARはハルキウ方面ボルチャンスク方向について「ロシア軍がヴォブチャ川を渡河して南市内に足場を築いたという誤った情報がネット上で拡散している」と警告、DEEP STATEはアウディーイウカ方面について「ロシア軍がエヴヘニフカを占領した」と報告した。
ロシア軍司令官が妻や母親を脅迫、もし黙らないなら夫や息子を特攻隊に送る
Moscow Timesは「部分的動員(強制動員)で駆り出された人々の復員を求める運動」を報じていた独立系メディアの1つだが、ロシア当局は10日「Moscow Timesを望ましくないメディアリストに指定(非合法化)した」と発表した。
ミサイル競争が欧州でも勃発、米独が長距離攻撃能力のドイツ配備で合意
NATO首脳会議が開幕したワシントンで米国のバイデン大統領とドイツのショルツ首相が共同声明を発表、この中で「米国は2026年に陸上発射型の長距離攻撃能力をドイツに配備する」と言及し、インド太平洋だけでなく欧州でもLRHWとTyphon Weapon Systemの配備が確定した。
島嶼防衛用高速滑空弾の事前発射試験、海外のディフェンスメディアも注目
防衛省は4日「島嶼防衛用高速滑空弾(HVGP)の事前発射試験を実施した」と発表、国際戦略研究所も「2024年3月と4月の予備試験で慣性航法システムを検証したのだろう」と指摘し、Defense Newsも「日本は最終的に2個大隊分のHVGPを配備する予定だ」と報じた。
ノルウェーがF-16移転計画の詳細を発表、ウクライナへの提供数は6機
ノルウェーのストーレ首相は2023年8月「F-16をウクライナに提供する」と発表、幾つかのメディアは「ノルウェーの提供数は22機だ」と報じていたが、ストーレ首相は10日「ウクライナに6機のF-16を提供する」「最初の1機は2024年に引き渡す」と発表した。
ゼレンスキー大統領、ロシア空軍に対抗するには128機のF-16が必要と言及
ゼレンスキー大統領はロナルド・レーガン研究所での演説後「ロシア軍は毎日300機の戦闘機を使用しているためF-16が50機あっても大した効果はない。我々が自国を守るには最低でも128機のF-16が必要だ。この数が揃うまでウクライナがロシアに空で対抗することはできない」と述べた。
米国、オランダ、ドイツ、イタリア、ルーマニア、防空システムのウクライナ提供を約束
米国のバイデン大統領、オランダのシューフ首相、ドイツのショルツ首相、イタリアのメローニ首相、ルーマニアのヨハニス大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領が共同声明を発表し、パトリオットシステムやSAMP/Tのウクライナ提供を約束した。
ニューヨークを巡る戦い、ロシア軍が市内中心部に到達して足場を築く
DEEP STATEは9日夜「ロシア軍が約1.5km前進してニューヨーク中心部のアパート地区、中学校、ダーチャを占領した」と報告、ロシア軍は9日間で計5kmも前進したことになり、ニューヨークの状況は想像以上に危機的だ。
ボルチャンスクを巡る戦い、ウクライナ軍がロシア軍に反撃している可能性
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは7日「ハルキウ方面のボルチャンスク市内でウクライナ軍が反撃(ロシア軍の後退)している」と報告したが、ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏も9日「ボルチャンスク市内でウクライナ軍が前進した」を報告した。
米海軍、数年前から噂されてきたSM-6の空対空バージョンを公開
米軍は空対空ミサイルの長射程化で人民解放軍に遅れを取っており、米空軍はPL-15に対抗できるAIM-260の実用化に取り組んでいる最中だが、米海軍もRIMPACに参加しているカール・ヴィンソンでSM-6を搭載したF/A-18Eを公開した。
駐米ロシア大使、米国は迎撃弾が病院に落下した事実を隠していると主張
ロシアは小児科病院が破壊された責任をウクライナに押し付ける構えで、アントノフ駐米ロシア大使は「オフマディト病院について語られるヒステリーは悪質な反露プロパガンダの見本だ」「米国は病院に落下したミサイルがウクライナ軍の迎撃弾だったいう事実を隠している」と主張した。
侵攻866日目、ロシア軍がチャシブ・ヤールとアウディーイウカ方面で前進
RYBARはバフムート方面について「ロシア軍がチャシブヤール方向で前進した」と、DEEP STATEはアウディーイウカ方面について「ロシア軍がノヴォレクサンドリヴカの北、ヴォズドヴィジェンカ方向、ロズヴァツケ方向、ノヴォセリフカ・ペルシャ方向に前進した」と報告した。
部分的動員で夫を駆り出されたロシア人妻、国防省前に集まって復員を要求
複数の露独立系メディアは8日「2022年の部分的動員(強制動員)で夫を駆り出されたロシア人妻らが国防省前で復員を要求した」と報じ、妻らの代表者は「アフガニスタンでもチェチェンでも無期限動員はなかった」「それが急に普通になったのはロシアだけ」と訴えた。
ウクライナ最大の小児科病院にミサイルが着弾、双方が相手の責任だと主張
ウクライナ最大の小児科病院に対する攻撃についてウクライナ側は「ロシア軍が意図的に狙った」と、ロシア国防省は「防空システムの迎撃弾が落下しただけ」と主張しているが、映像に写るミサイルの特徴はどう見てもKh-101だ。
ロシア軍のハルキウ攻勢は絶望的な状況、補給ルートが寸断され水や食料が不足
Washington Postは8日「ハルキウ方面のロシア軍部隊が絶望的な状況に陥っている」と報じ、ロシア軍のハルキウ攻勢計画は「米国製兵器による越境攻撃」を想定していなかった可能性が高く、補給ルートが大混乱に陥って水や食料不足に陥っているらしい。
ボルチャンスクを巡る戦い、ウクライナ軍がロシア軍を押し戻した可能性
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは7日「ハルキウ方面のボルチャンスク市内でウクライナ軍が反撃している」と報告しており、報告内容が事実なら部品工場を保持するロシア軍部隊の状況は酷いものになっている。
英新政権、AS-90の追加提供を含むウクライナ支援パッケージを発表
英国の労働党は14年ぶりに政権を奪還し、スターマー政権のヒーリー国防相はゼレンスキー大統領と会談して「ウクライナ支援を強化する」と述べ、前政権の支援に上積みされる形で「AS-90の追加提供を含む新たな支援パッケージ」が発表された。
侵攻865日目、ウクライナ軍は攻撃の焦点がトレツクに移ったと主張
ウクライナ軍の報道官は「攻撃の焦点がトレツクに移っている」と述べ、RYBARはトレツク方向について「ロシア軍がドゥルジバ集落内で前進し、ピヴ二チネ市内のアパート地区で前進した」と、ニューヨーク方向について「ロシア軍が機械工場跡方向に前進した」と報告した。
期待値を煽る誇張された報道、ウクライナ軍がForbesの記事内容を否定
ウクライナ軍は先月「ボルチャンスクでロシア人400人が包囲されているというForbesの記事は事実ではない」と否定したが、ホルティツィア作戦軍は7日「(Forbesが報じた)チャシブ・ヤールにおける敵損失の見積もりは大げさだ」と、RBC-Ukraineも「Forbesのデータは誇張されている」と指摘した。
侵攻864日目、ロシア軍はハルキウを除くほぼ全ての東部戦線で前進
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは戦況マップを7日に更新、ウクライナ軍はハルキウ方面リプシ方向でロシア軍を押し戻したが、ロシア軍はクピャンスク方面、バフムート方面、ホルリウカ方面、アウディーイウカ方面で前進した。
ロシア人ミルブロガー、ボルチャンスクでの犠牲者はアウディーイウカの1/3
ロシア人ミルブロガーのRomanov氏は5日「ハルキウ方面の戦いは非常に激しい」「ボルチャンスクを巡る戦いの犠牲者はアウディーイウカを巡る戦いの犠牲者の1/3だ」と明かし、露独立系メディアのМедиазонаはロシア軍兵士の戦死者数を約12万人と発表した。
イタリアはTyphoonを追加調達、Tranche4かTranche5を24機取得か
イタリアのメローニ政権は議会に提出したTyphoon追加調達案の中で「Tranche1を更新するためTranche4かTranche5を24機取得しなければならない」と述べており、ドイツがTornado ECRの後継機として開発しているTyphoonベースの電子戦機も選択に浮上しているらしい。
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米陸軍は2026会計年度予算案の中で「全戦闘車輌の上部を保護する追加装甲」を要求、War Zoneも「米陸軍は戦闘車輌をドローン攻撃から保護するためコープケージのような追加装甲を望んでいる」と指摘しており、既存の戦闘車輌にコープケージを追加する動きが加速している。
米空軍は予算要求の中で「KC-46Aを最も経済的な要件基準としてKC-135後継機調達に用いる」と言及、Aviation WeekやBreaking Defenseは「この変更によってKC-46A追加調達の可能性が高まった」と報じ、BoeingはF-47と空軍の手厚い配慮で大復活を遂げつつある。
Baykarは30日「Piaggio Aerospaceの買収手続きが完了した」「世界的な需要に応えるためPiaggioの生産拠点でAkinciとTB2を生産する」と発表、Defense Newsも「Baykarはイタリアに生産拠点を構えることで欧州域内に足場を築いた」と指摘し、この取引はイタリアとトルコにとってメリットしかない。
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは2日「残念ながらロシア軍の勢いは6月も維持され、我々は1ヶ月間に556平方キロメートルの土地を失った」「この数値は2025年において最悪の指標だ」と報告、最大の領土損失はドネツク方面で方面で発生した。
ロシア軍は6月に自爆型無人機のGeran2とGarpiya-A1、弾頭を搭載していない囮のGerberaを計5,337機も発射し、Kyiv Independentも「ロシア軍のディープストライクは5月と6月に劇的に激化し、大規模な攻撃はより頻度が高くなり、より致命的になった」と報じた。
ウクライナはスームィ方面について「前線の安定」や「ロシア軍による大きな突破の阻止」を発表、DEEP STATEも「アンドリイフカを奪還して左側面の安定化に成功した」と報告し、RYBARは20日以降、DEEP STATEは22日以降「スームィ方面の変化」を報告しなくなった。
ウクライナ軍は「無人機でロシアのマリノフカ空軍基地を攻撃して2機のSu-34を破壊した」と報告、ロシア人コミュニティからも損失報告が登場し、ロシア人ミルブロガーは「クソ野郎がマリノフカでの損失を証拠つきで確認した」「なぜ余計なことするのか」と批判している。
欧州では安全保障のリスクが高まっているため準軍事組織の活用に注目が集まり、ドイツの国民保護災害支援庁も有事を想定した準備や訓練を開始、ドブリント内務相も「イスラエルの経験から民間防衛の在り方、弾道ミサイルやドローンがもたらす脅威への対処方法を学びたい」と表明した。
カナダのToronto Starは29日「我々は2035年までに5%の約束を果たせるが、新たな問題やコストを生み出すことなく5%問題を完璧に解決する方法はない」と述べ、トーマス・ソウェル氏の言葉を引用して「解決策はない」「ただトレードオフがあるだけだ」と指摘した。
西側諸国が取り組んでいる産業基盤への投資は「長期に渡る強度の高い戦争は常に生産能力が高い国が勝利する」という通説に従ったものなのだが、Economistは26日「戦略的産業を平時から維持して育成するという考え方が間違っている」「平時の工業力は戦時の勝利に結びつかない」と指摘した。
NATO首脳会談で32ヶ国の首脳は「2035年までに毎年GDPの5%を防衛分野(3.5%)と防衛・安全保障関連(1.5%)に投資する」と約束、ギリシャメディアも「2035年までに3.5%へ引き上げるには0.4%分の増額で十分だ」「この増額が債務に及ぼす影響も軽微だ」と報じた。
スペインのロブレス国防相は27日「F-5BMの後継機はトルコとHürjetベースで共同開発する」「このプログラムに13.7億ユーロ=約2,320億円を投資して2028年までに最初の6機を受け取る」「共同開発を通じて設計権限を取得する」と発表、さらにスペインでは通常型空母構想も浮上している。
ポーランドの新型潜水艦入札は最終局面に差し掛かっており「ドイツ、スウェーデン、イタリアの提案が最も高い評価を獲得した」と報じられている中、韓国の現代重工とHanwha Oceanは手を組んで「新たな提案」を発表し、競争力のある資金調達モデルを提供することで巻き返しを狙っている。
韓国航空宇宙産業は27日「ポーランド空軍の司令官がKF-21に試乗した」「ポーランドに対してKF-21の輸出を推進している」と発表、ポーランドのディフェンスメディアも「KF-21もF-35A、F-15EX、タイフーンと共に追加調達に提案されている戦闘機の1つだ」と報じた。
海上自衛隊が導入中の海上哨戒機=P-1について「想定よりも稼働率が低い」という指摘が存在し、会計検査院も27日に発表した報告書の中で「任務可動機の数は限られておりP-1の可動状況は低調だった」と報告し、特に「エンジン素材の腐食による性能低下」が低調の要因だと指摘した。
米国はインド太平洋地域の同盟国にも国防費の増額を要求中で、リービット大統領補佐官は「欧州の同盟国やNATOの同盟国にそれができるのなら、アジアの同盟国やパートナーも同じことができると思う」と発言し、韓国も「NATO首脳会談で国防支出を5%に増やすよう要求された」と明かした。
国防総省が26日に発表した予算要求の中でE-7の調達中止、段階的に退役させてきたA-10の全機=162機、F-16C/Dの62機、F-15Eの21機退役、F-35Aの大幅な調達削減が確認され、国防総省高官はE-7の代わりに「宇宙ベースのAMTI能力やE-2Dの追加調達に投資する」と発表した。
トランプ大統領は「イランの主要な核濃縮施設が完全に破壊された」と宣言したが、この主張と矛盾する初期評価や発言が相次ぎ、ヘグセス国防長官は怒りの会見を行って攻撃作戦の追加情報を公開したが、最終的に「バンカーバスターの攻撃結果を知っている者は誰もいない」とぶっちゃけてしまった。
Defence Blogは26日「世界の安全保障環境が活発な紛争、兵器開発、国防費の増加を通じて変化を遂げる中、軍事ニュースメディアのネットワークが政府、防衛産業、そして公な議論における情報の流れを形作っている」と述べ、最も影響力があるディフェンスメディアTop10を発表した。
トランプ大統領は「イランの主要な核濃縮施設が完全に破壊された」と宣言したが、リークされた国防総省作成の初期評価は「濃縮ウランも遠心分離機もほぼ無傷」と指摘し、欧州各国に提供された予備的評価も「核施設に対する構造的な破壊は不十分」「濃縮ウランもほぼ無傷だ」と指摘した。
DEEP STATEは3日「ロシア軍がホルリウカ近郊のニューヨーク方向で3km以上前進して市内に侵入した」と、ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は「クラスノホリフカの喪失は現実のものになろうとしている」と、RYBARは「ロシア軍がスタロマイオルケを完全に解放した」と報告した。
DEEP STATEとRYBARはバフムート方面チャシブ・ヤール方向について3日「ロシア軍がカナル地区を占領した」と報告、視覚的にもカナル地区の西端でロシア兵士が国旗を掲げる様子が登場し、遂にロシア軍はシヴェルスキー・ドネツ・ドンバス運河に到達した。
ロシア国防省は2日「Iskander-Mを使用してミルゴロド空軍基地に駐機していたSu-27を攻撃した」「5機が破壊され2機が損傷した」と、ウクライナ空軍のイグナト報道官も「攻撃と損失は事実」「敵が主張するほどの損失はない」と発表した。あとF-15E関連のデータがロシアに流出した可能性がある。
DEEP STATEとRYBARはクピャンスク方面、シヴェルシク方面、アウディーイウカ方面の複数方向でロシア軍が前進したと報告し、ウクライナ軍参謀本部が連日「最も戦闘が激しい」と発表するオチェレティネ付近(アウディーイウカ方面からポクロウシク方向)でもロシア軍が前進している。
ロシア人ミルブロガーのRYBARは1日夜「ロシア軍がIskanderでウクライナ軍のミルゴロド空軍基地を攻撃し、少なくと2機のSu-27が破壊され、4機のSu-27がクラスター爆弾の影響を受けた」「一撃で6機の戦闘機を無力化した」「北部軍管区が発足して以来最高の戦果だ」と報告した。
米空軍のアルヴィン参謀総長は予算不足のため「効果的な空軍戦力とは何なのか問い直さなければならない」と言及、ケンドール空軍長官も「NGADの設計コンセプトが正しいかどうかを検討中だ」と明かし、コスト削減のため次世代戦闘機は再設計される可能性が出てきた。
露独立系メディアのASTRAは先月13日「ロシア空軍は過去4ヶ月間で滑空爆弾をベルゴロド州と占領地に93回も誤って投下した」と報告していたが、Washington Postも1日「ロシアの内部文書によって滑空爆弾が自国領内にも落下していることが明らかになった」と報じた。
New York Timesは29日「荒野を移動する最中に少しでも攻撃を受けにくくするためロシア軍は様々な方法を試している」「その最新アプローチがオートバイによる攻撃だ」「この新しい戦術は無人機と地雷に埋め尽くされた戦場に対する適応だ」と報じている。
ロシアでは松葉杖をついた負傷兵などが集団で「司令部が我々を病院から連れ出して戦闘任務に向かわせている」と訴え注目を集めていたが、今度はボルチャンスクで戦う第1009自動車化狙撃連隊の兵士が「全員負傷しているのに司令官が前進しろという」と訴えた。
ウクライナ軍参謀本部は「最も戦闘が激しいのはオチェレティネ付近(アウディーイウカ方面からポクロウシク方向への前進)だ」と報告していたが、DEEP STATEも30日に更新した戦況マップの中で「ロシア軍がポクロウシクに向けて複数方向で前進した」と報告した。
RYBARは「ウクライナ軍がテルニー方向で反撃を試みている」「ロシア軍はチャシブ・ヤールのカナル地区で前進した」「ロシア軍がトレツク方向に前進して墓場と要塞化されたテリコンを巡って両軍が交戦している」と報告しているが、最も激しい戦闘が発生しているのはアウディーイウカ方面だ。
DEEP STATEはホルリウカ方面とアウディーイウカ方面について29日「ロシア軍がアルテーモヴェ市内に侵入した」「ロシア軍がソキル方向に前進した」「ロシア軍がノヴォポクロフケの南で支配範囲を広げた」と報告、ウクライナ軍はソキルを失った可能性が高い。
プーチン大統領は「中距離核戦力全廃条約の失効によって米国の地上配備型攻撃能力が現実のものになった」と判断し「地上配備型の短距離及び中距離ミサイルの生産」を指示、中国を追いかける形で米露も地上配備型ミサイルの拡張に本腰を入れる格好だ。
ロシアはウクライナとの戦争に必要な人的資源を「不人気な予備役の強制動員」ではなく「契約軍人の募集」を通じて供給しているものの、当初のボーナス額で契約に応じるロシア人が居なくなり、契約軍人の募集にかかるコストは大幅に上昇している。
New York Timesは27日「今後の焦点は人的優位を活かしたロシアの戦術が防御を固めたウクライナに通用するかどうかだ」「効果的だと証明されていたロシア軍の戦術はハルキウで上手く行かなかった」「既にロシア軍の攻勢は鈍化している」と報じた。
Politicoは27日「米諜報機関はイスラエルとハマスの停戦が成立しない場合、今後数週間以内にイスラエルとヒズボラの間で大規模な軍事衝突が発生する可能性が高いと予想している」「欧州の中には次の戦争が数日以内に起こると予想している国もある」と報じた。
ウクライナ向け砲弾の域外調達を主導しているチェコのフィアラ首相は25日「既に約束した砲弾がウクライナに到着している」と言及していたが、チェコ国営通信は27日「第一弾として5万発の砲弾が届けられた」「年末までに最大50万発の砲弾を引き渡す」と報じた。
Financial Timesは27日「米国、イスラエル、ウクライナはイスラエルが保有するパトリオットシステム(8セット)のウクライナ移転を協議中だ」と報じており、これが実現するとウクライナの防空能力が劇的に向上し、久々に戦場の様子が大きく変わるだろう。
RIA Novosti、RBC、Interfax、Meduzaなどは27日「ロシア当局が国籍を取得した移民3万人を拘束し、内1万人をウクライナでの特別軍事作戦に送り込んだ」と報じており、ウクライナ占領地域で要塞を建設している後方部隊に加わっているらしい。
Defense Newsは27日「米陸軍がER-GMLRSの量産を承認した」「アーカンソー州カムデンの生産ラインにER-GMLRSが組み込まれる」と報じており、MLRSやHIMARSで使用されるロケット弾の射程は70km→150km以上に拡張される。