ドイツは欧州最強の抑止力を手に入れるため先月24日「今後5年間で総額6,490億ユーロを国防費に投資する法案」を承認していたが、Bloombergも4日「ドイツは最大1,000輌のレオパルト2と最大2,500輌のボクサー調達を計画している」と報じており、ドイツの安全保障に対する動きは本物だ
侵攻858日目、ロシア軍がチャシブ・ヤール方向とトレツク方向で成功を収める
RYBARは「ウクライナ軍がテルニー方向で反撃を試みている」「ロシア軍はチャシブ・ヤールのカナル地区で前進した」「ロシア軍がトレツク方向に前進して墓場と要塞化されたテリコンを巡って両軍が交戦している」と報告しているが、最も激しい戦闘が発生しているのはアウディーイウカ方面だ。
侵攻856日目、ロシア軍がトレツク方向のアルテーモヴェ市内に侵入
DEEP STATEはホルリウカ方面とアウディーイウカ方面について29日「ロシア軍がアルテーモヴェ市内に侵入した」「ロシア軍がソキル方向に前進した」「ロシア軍がノヴォポクロフケの南で支配範囲を広げた」と報告、ウクライナ軍はソキルを失った可能性が高い。
米国が整備する地上配備型ミサイル、プーチン大統領も対応兵器の生産を指示
プーチン大統領は「中距離核戦力全廃条約の失効によって米国の地上配備型攻撃能力が現実のものになった」と判断し「地上配備型の短距離及び中距離ミサイルの生産」を指示、中国を追いかける形で米露も地上配備型ミサイルの拡張に本腰を入れる格好だ。
ロシア軍も補充兵の供給に問題、契約軍人を募集するコストが跳ね上がる
ロシアはウクライナとの戦争に必要な人的資源を「不人気な予備役の強制動員」ではなく「契約軍人の募集」を通じて供給しているものの、当初のボーナス額で契約に応じるロシア人が居なくなり、契約軍人の募集にかかるコストは大幅に上昇している。
ロシア軍の人的優位を活かす戦術、防御を固めたウクライナ軍に通用するかが焦点
New York Timesは27日「今後の焦点は人的優位を活かしたロシアの戦術が防御を固めたウクライナに通用するかどうかだ」「効果的だと証明されていたロシア軍の戦術はハルキウで上手く行かなかった」「既にロシア軍の攻勢は鈍化している」と報じた。
米諜報機関、イスラエルとヒズボラの戦争が数週間以内に起こるかもしれない
Politicoは27日「米諜報機関はイスラエルとハマスの停戦が成立しない場合、今後数週間以内にイスラエルとヒズボラの間で大規模な軍事衝突が発生する可能性が高いと予想している」「欧州の中には次の戦争が数日以内に起こると予想している国もある」と報じた。
チェコから砲弾5万発がウクライナに到着、年末までに最大50万発を供給
ウクライナ向け砲弾の域外調達を主導しているチェコのフィアラ首相は25日「既に約束した砲弾がウクライナに到着している」と言及していたが、チェコ国営通信は27日「第一弾として5万発の砲弾が届けられた」「年末までに最大50万発の砲弾を引き渡す」と報じた。
米国とイスラエルが協議中、最大8つのパトリオットシステムがウクライナに移転される可能性
Financial Timesは27日「米国、イスラエル、ウクライナはイスラエルが保有するパトリオットシステム(8セット)のウクライナ移転を協議中だ」と報じており、これが実現するとウクライナの防空能力が劇的に向上し、久々に戦場の様子が大きく変わるだろう。
ロシア、市民権を取得した移民1万人をウクライナ侵攻作戦に動員
RIA Novosti、RBC、Interfax、Meduzaなどは27日「ロシア当局が国籍を取得した移民3万人を拘束し、内1万人をウクライナでの特別軍事作戦に送り込んだ」と報じており、ウクライナ占領地域で要塞を建設している後方部隊に加わっているらしい。
米陸軍がER-GMLRS量産を承認、HIMARSの攻撃範囲は150km以上に拡張
Defense Newsは27日「米陸軍がER-GMLRSの量産を承認した」「アーカンソー州カムデンの生産ラインにER-GMLRSが組み込まれる」と報じており、MLRSやHIMARSで使用されるロケット弾の射程は70km→150km以上に拡張される。
侵攻855日目、ウクライナ軍がロシア軍を押し戻しリマン方面の支配地域を回復
RYBARはクピャンスク方面について26日夜「ロシア軍がペトロパブリフカ方向、ステルマキフカ方向、ミャソジャリフカ方向に前進した」と、DEEP STATEはリマン方面について「ウクライナ軍がテルニー方向でロシア軍を押し戻した」と報告した。
大多数のウクライナ人はゼレンスキー大統領、ウクライナ軍、戦争継続を支持
ウクライナのシンクタンク=Razumkov Centreは社会調査の結果を25日に発表、ウクライナは戦場や国内で様々な問題を抱えているものの、大多数のウクライナ人はゼレンスキー大統領、ウクライナ軍、戦争継続を支持し「ロシアに勝利できる」と信じている。
アゾフ旅団、解任されたソドル中将をマリウポリ防衛まで遡って失態を非難
海外メディアも「アゾフ旅団が告発したウクライナ統合軍司令官の解任」について大きく報じており、Washington Postは「入手した訴状によるとクロテヴィッチ参謀長は2022年のマリウポリ防衛まで遡ってソドルの失態を非難した」と報じている。
S-300によるハルキウ攻撃は停止状態、代わりに滑空爆弾の攻撃が増えただけ
ロシア領内のS-300をHIMARSで破壊したためハルキウに対するミサイル攻撃は完全に停止したものの、RBC-Ukraineは「ロシア人は直ぐに戦術を変更してミサイル攻撃を滑空爆弾の攻撃に置き換えてきた」「現在のウクライナ軍にこれを阻止する手段はない」と指摘した。
欧州の多連装ロケットシステム調達、GMARS、EuroPULS、Chunmooが競合
欧州諸国が調達を検討している多連装ロケットシステムにはRheinmetallとLockheed Martinが提案するGMARS、KNDSとElbitが提案するEuroPULS、Hanwha Aerospaceが提案するChunmooが名乗りを挙げた格好で、どのシステムが支持されるのか注目が集まっている。
移動目標を弾道ミサイルで攻撃可能、PrSMが海上を移動する目標に命中
米陸軍は「Exercise Valiant Shieldに参加した第3多領域任務部隊と第181砲兵連隊は高高度に長時間滞在できる観測気球とドローンと連携し、海上を移動する目標にPrSMを命中させた」と発表、弾道ミサイルは移動目標にも命中させることが可能だと実証された。
米SandboxAQ、妨害を受けない地磁気ナビゲーションシステムを発表
米国のSandboxAQは25日、妨害を受けない新しいナビゲーションシステム「AQNav」を正式に発表、このシステムは独自のAIアルゴリズム、強力な量子センサー、地球の地殻磁場を活用した地磁気ナビゲーションシステムで既に航空機よるテストが始まっている。
対戦車ミサイルの需要が大きいインド、米国がJavelinの共同生産を提案
Lockheed MartinはJavelinの生産量を年2,100発から年3,960発に増強する予定で、2023年9月にはポーランドとJavelinの共同生産で合意したばかりだが、India Todayは24日「米国がインドにJavelinの共同生産を申し出た」と報じた。
デンマーク、ウクライナ人パイロットへのF-16操縦訓練を年内一杯で終了
Politicoは今月5日「ウクライナ人パイロットの養成がF-16の提供数に追いついていない」「デンマークは来年からウクライナ人パイロットの訓練に参加しなくなる」と報じていたが、デンマークのポールセン国防相も「年内一杯でF-16の操縦訓練を中止する」と発表した。
侵攻852日目、ロシア軍がシヴェルシク方面とドネツク西郊外方面で前進
RYBARはシヴェルシク方面について「ロシア軍がロズドリフカ方向に支配地域を拡大した」と、DEEP STATEはドネツク西郊外方面について「ロシア軍がヴォロディミリフカの北東で支配地域を拡大させた」と報告、RBC-Ukraineはロシア軍の夏季攻勢についての予測を披露した。
ゼレンスキー大統領、味方兵士を大勢殺したと告発された統合軍司令官を解任
アゾフ旅団の参謀長は24日「あるウクライナ人将軍が無能な指揮でどのロシア人将軍よりも味方を殺した」と告発、Ukrainska Pravdaは「ウクライナ統合軍司令官のユーリー・ソドル中将のことだ」と報じていたが、ゼレンスキー大統領は24日夜の演説で「ソドル中将解任」を発表した。
アゾフ旅団がウクライナ統合軍司令官を告発、何千人もの味方を殺した
アゾフ旅団のボグダン・クロテヴィッチ参謀長は24日「どのロシア人将軍よりも味方を殺したウクライナ人将軍の調査を行うよう国家捜査局に手紙を書いた」と明かし、Ukrainska Pravdaは「参謀長が告発したのはウクライナ統合軍司令官のユーリー・ソドル中将だ」と報じた。
侵攻851日目、ロシア軍がノヴォオレクサンドリヴカを占領し幹線道路に接近
DEEP STATEはアウディーイウカ方面について23日夜「ロシア軍がノヴォオレクサンドリヴカを占領した」「ロシア軍がソキルの北、ソキル集落内、ノヴォポクロフケの南で支配範囲を広げた」と報告、ウクライナ軍参謀本部も「ポクロウシク方向で最大の衝突が発生している」と発表した。
侵攻850日目、ロシア軍がホルリウカ方面とドネツク西郊外方面で前進
ウクライナ軍参謀本部は22日「トレツク方面の状況が緊迫している」と発表、DEEP STATEも「ロシア軍がピヴ二チネ方向とシュミー周辺で支配地域を広げた」と、ドネツク西郊外方面についても「ロシア軍がノヴォミハイリウカ方向で支配地域を拡大させた」と報告している。
セルビア大統領、輸出した弾薬がウクライナに持ち込まれることを黙認
Financial Timesは22日「セルビアは西側諸国の対ロシア制裁に加わっていないにも関わらず、ウクライナ軍の強化に繋がる支援国への弾薬輸出を静かに強化している」「セルビアが第三国経由でウクライナに輸出した弾薬の総額は約8億ユーロに上る」と報じた。
長年無視してきたOSINTの活用、組織や人間の文化自体を変える必要性
米国防情報局のリックマン副長官は今年5月「オープンソースから得られる情報と諜報機関が収集する情報の立場が逆転した」と述べていたが、NATO作戦担当副参謀長を務める米陸軍のワーゲネン少将も「これまで無視してきたOSINTの活用には文化的な変化が必要だ」と述べた。
オランダがウクライナへのパトリオットシステム提供を発表、ある国との共同提供
ウクライナはパトリオットシステムの追加供給(7セット)を西側諸国に要請中で、オランダのオロングレン国防相は21日「パトリオットシステムの構築に必要な構成要素の収集に成功した」「ある国はオランダと共同でウクライナにパトリオットシステムを提供する」と明かした。
ロシア軍がホルリウカ方面の支配地域を拡大、シュミー集落を占領
DEEP STATEはホルリウカ方面とアウディーイウカ方面について「ロシア軍がドゥルジバ方向とソキル方向で支配地域を広げ、シュミーを占領した」と、RYBARはバフムート方面チャシブ・ヤール方向について「ロシア軍がカナル地区の工場や線路沿いを占領した」と報告した。
Rheinmetallが155mm砲弾の大量受注を発表、契約総額は85億ユーロ
Rheinmetallは20日「155mm砲弾納入に関する総額85億ユーロ=1.4兆円以上相当の包括契約をドイツ軍から獲得した」と発表。さらにチェコ外相は「約束した最初の砲弾がウクライナに到着した」と明かし、ウクライナに対する砲弾供給は問題を抱えながらも着実に成果を挙げ始めている。
Hanwha Oceaが米造船所を1億ドルで買収、米海軍長官も買収を歓迎
フィラデルフィア海軍造船所の敷地内にドックを構えるフィリー造船所は20日「Hanwha Oceaがフィリー造船所を買収することで合意した」と発表、米造船業界への投資を熱心に訴えていたデル・トロ海軍長官も「Hanwhaの米国進出を歓迎する」と述べた。
状況は極めて困難、ウクライナ軍が第24旅団をチャシブ・ヤールに投入
ウクライナ軍の第24独立機械化旅団は20日「防衛強化のためチャシブ・ヤール方向に第24旅団が再配備された」「チャシブ・ヤールや街周辺の状況は非常に厳しく、敵は正面方向に大規模な攻撃を仕掛け続け、北と南から迂回しようとしている」と明かした。
米国が異例の措置を発表、ウクライナに1年半分の迎撃ミサイルを供給
ホワイトハウスのカービー報道官は20日「パトリオットシステムやNASAMSで使用する迎撃ミサイルの同盟国・友好国向け輸出を一時的に停止しウクライナに供給する」「今回の決定で今後16ヶ月間に必要とされる全てのものをウクライナは手に入れる」と発表した。
Forbesの大げさな報道、ウクライナ軍がロシア軍兵士400人の孤立を否定
Forbesのデビッド・アックス氏は17日「ウクライナ軍の素早い攻撃で400人のロシア軍兵士がボルチャンスク市内の工場で孤立した」「今度はロシア人がコンクリートに埋もれる番だ」と報じたが、ウクライナ軍のポフフ報道官は「Forbesの記事内容は事実ではない」と述べた。
ルーマニア最高国防会議、ウクライナへのパトリオットシステム提供を決定
ルーマニアのヨハニス大統領は5月「ウクライナへのパトリオット提供について話し合う用意がある」と述べていたが、大統領が主催するルーマニア最高国防会議は20日「パトリオットシステム(1セット)をウクライナに提供することを決めた」と発表した。
米国、他国が発注したパトリオットシステムをウクライナに回す予定
Financial Timesは20日「米国政府はウクライナが十分な防衛力を持つまでパトリオットシステムと迎撃ミサイルの納品を停止する」「この決定は木曜日に正式発表されるだろう」と報じており、要するに「受注済みのパトリオットシステムと迎撃ミサイルをウクライナに回す」という意味だ。
ロシアと北朝鮮の相互支援、韓国はウクライナに対する武器支援を再検討
ロシアのプーチン大統領は19日に北朝鮮を訪問、金正恩総書記との会談後に発表された包括的戦略パートナーシップ条約には「一方が攻撃を受けた際の相互支援条項(直接参戦ではなく軍事支援)」が含まれており、韓国政府は20日「ウクライナへの武器支援問題を再検討する」と発表した。
ルーマニア陸軍がK9導入を決定、競合したPZH2000やT-155を破る
ルーマニア陸軍は韓国製のK2、K9、Redback、Chunmooに関心を示していたが、両国のメディアは「チョラク首相がK9導入(54輌)を最終決定したと韓国側に伝えた」と報じており、入札で競合していたPZH2000やT-155を破った格好だ。
侵攻848日目、ロシア軍がホルリウカ方面とアウディーイウカ方面で前進
DEEP STATEはアウディーイウカ方面とホルリウカ方面について「ロシア軍がアルハンヘルヅケの北西で支配地域を広げた」「ロシア軍がソキルの北で支配地域を広げた」「ロシア軍がウマンスキーの北で支配地域を広げた」「ロシア軍がドゥルジバ方向に支配地域を広げた」と報告した。
米海兵隊副司令、黒海と紅海から得た海洋拒否に関する4つの教訓
米海兵隊の副司令を務めるクリストファー・マホーニー中将はDefense Newsに寄稿した中で「黒海と紅海から4つの海洋拒否に関する教訓を得た」「この2つは地政学的な背景が異なるものの、陸上戦力が海上作戦で決定的な役割を果たすと証明した」と指摘した。
侵攻847日目、ハルキウ方面リプシとボルチャンスクでロシア軍が後退
ハルキウ方面についてロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは18日夜「リプシ方向でロシア軍支配地域が後退した」「ボルチャンスク方向でウクライナ軍にティケを奪還された」と、ウクライナ人が運営するDEEP STATEも「ロシア軍はボルチャンスクの東郊外を占領していない」と報告した。
DEEP STATE、ロシア軍がスバトボ方面で大規模な攻撃を準備している
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは18日「ロシア軍がスバトボ方面で大規模な攻撃を準備している」と報告、この方面に第20諸兵科連合軍を中心とした約1万人が集結しており、ウクライナ軍とロシア軍の戦力バランスは著しく不均衡だと強調している。
B-52Hのアップグレードは3年遅れ、Dark Eagleの実戦配備も2025年に延期
米空軍は将来の爆撃機戦力を構成するB-52Hのアップグレードを進めているが、米政府説明責任局は17日に公開したレポートの中で「計画遅延とコスト増大でB-52JのIOC宣言は3年遅れの2033年以降になる」と報告した。さらにDark Eagleも実戦配備が2025年度にずれ込むらしい。
Eurosatory 2024、RheinmetallとLockheed MartinがGMARSを公開
RheinmetallとLockheed MartinはEurosatory 2024でGMARSを公開、SafranとThaleも「独自の多連装ロケットシステムを開発している」と明かし、Hanwha Aerospaceも「Chunmooは納期と価格で競合より優位性がある」と述べた。
Eurosatory 2024、主力戦車のトレンドは無人砲塔と大口径主砲の採用
KNDSは18日に開幕したEurosatory 2024でLeopard2A-RC3.0とLeclerc Evolutionを、KNDSと競合関係にあるRheinmetallも無人砲塔を採用したPanther KF51を披露し、欧州では「無人砲塔による重量軽減」と「120mm以上の大口径主砲」がトレンドになりつつある。
豪フリゲート調達、韓国は現代重工業とHanwha Oceaのワンチームが作れない
豪国防省は汎用フリゲートの調達について「ドイツ、スペイン、日本、韓国に情報提供の要望書を5月24日に送った」と明かしたが、韓国経済新聞は13日「このままでは10兆ウォン=約1.1兆円の商機を日本に奪われかねない」と指摘した。
侵攻844日目、ウクライナ軍がボルチャンスク市内のロシア軍を包囲する可能性
CNNは16日「ウクライナ軍はボルチャンスクでロシア軍を孤立させようとしている」と報じ、新たに登場した視覚的は「ボルチャンスク北市内のヴォブチャ川沿い展開するロシア軍自体が包囲される可能性」を示唆している。
ウクライナ軍、ボルチャンスク市内の部品工場でロシア軍部隊を包囲中
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは12日夜「ロシア軍がボルチャンスク市内の部品工場を支配している」と明かしたが、16日「ウクライナ軍はロシア軍が占領した部品工場を包囲している」「(ウクライナ軍は)これを殲滅するより『中に閉じ込めておく方が有益』と判断している」と報告した。
侵攻843日目、ロシア軍がノヴォオレクサンドリヴカ集落の大部分を支配
DEEP STATEはアウディーイウカ方面について「ロシア軍がノヴォオレクサンドリヴカ集落内で支配地域を広げた」「ロシア軍がソキル郊外に到達した」と報告、これが事実ならロシア軍はノヴォオレクサンドリヴカ集落の大部分を支配している格好だ。
ウクライナ軍は領土を明けたして時間を稼ぎ、ロシア軍は兵站攻撃を強化
AP通信は15日「米支援再開によってウクライナ軍とロシア軍の火力格差は1対7から1対5まで改善を見せたものの、より多くの武器や弾薬を前線に届けるには時間が必要で、ウクライナ軍は領土と引き換えに時間を稼ぐ戦略に転換した」と報じている。
クラスノホリフカを巡る戦い、ロシア軍が市内東部の防衛ラインを突破?
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARはクラスノホリフカについて「ロシア軍が市内東部で大きな進展を遂げた」「ロシア軍が中央病院とアパート群を占領した」「ロシア軍が線路沿いに支配地域を拡大した」と報告、これが事実なら市内東部の防衛ラインが突破されたことになる。
侵攻842日目、ロシア軍がバフムート、アウディーイウカ、ドネツク西郊外で前進
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは「バフムート方面でロシア軍がボダニフカとカナル地区の間の森林地帯を占領した」「アウディーイウカ方面でロシア軍がノヴォポクロフケの南とヤスノヴロディフカの南で支配地域を広げた」と報告した。
ウクライナ軍の自爆型無人機による長距離攻撃、Su-34が損傷した可能性
ウクライナ国防省情報総局のブダノフ中将はWar Zoneに対して「木曜日に少なくとも70機の無人機でモロゾフスク基地を攻撃した」と明かし、War ZoneもPLANET LABSの映像写真に基づいて「2機のSu-34が損傷した可能性がある」と報じた。
KNDS、無人砲塔を採用したLeopard2A-RC3.0をEurosatoryで公開予定
KNDSは18日に開催されるEurosatoryで「無人砲塔を採用したLeopard2A-RC3.0」「120mmASCALON砲搭載の有人砲塔を採用したLeclerc Evolution」「140mmASCALON砲搭載の無人砲塔を採用したEMBT」を公開すると発表した。
F-16は魔法の杖ではない、2025年まで大きな期待は抱かない方がいい
Politicoは「F-16の提供数に対してウクライナ人パイロットの養成が追いついていない」と報じたが、Defense Newsも14日「西側諸国は夏頃の引き渡しを約束しているが、これを飛ばすパイロットの問題が明らかになりつつある」と報じている。
ハルキウ攻勢の成否を測る尺度はドネツク、最悪のシナリオは起きなった
Kyiv Independentは13日、外交政策研究所のロブ・リー氏の見解を引用して「ハルキウ攻勢の成否を測る尺度はハルキウではなくドネツクにある」「ロシア軍はハルキウ方面への戦力誘引を活かせず仕舞いに終わった」「最悪のシナリオは起きなった」と報じている。
米日がウクライナとの二国間協定を締結、G7は露凍結資産を担保にした融資を承認
英国など15ヶ国とウクライナは長期的な安全保障に関する二国間協定を締結していたが、米国と日本もG7首脳会議でウクライナとの二国間協定を締結、さらにG7首脳らは「ロシアの凍結資産」を担保にしたウクライナへの融資計画(500億ドル)を承認した。
侵攻841日目、ロシア軍がアウディーイウカ方面でノヴォポクロフケを占領
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは13日夜「ロシア軍がシヴェルシク方面のロズドリフカ方向に支配地域を拡大した」「ロシア軍がアウディーイウカ方面のノヴォポクロフケを占領した」と報告、ロシア軍兵士がノヴォポクロフケ集落内で国旗を掲げる様子も登場した。
露独立系メディア、ロシア空軍による誤爆は過去4ヶ月間で100発以上
ロシア人ミルブロガーのFighterbomberは10日「電子妨害でUMPKの有効性が低下している」と指摘したが、露独立系メディアのASTRAも13日「6月11日と12日に滑空爆弾5発の誤爆が確認された」「過去4ヶ月間でロシア空軍は100発以上も誤爆している」と報じた。
米国と日本、まもなく安全保障に関する二国間協定をウクライナと締結
G7は昨年7月のNATO首脳会議で「ウクライナの長期的な安全保障について協議することを約束する」と発表、これまでに15ヶ国がウクライナとの二国間協定を締結していたが、米国と日本は13日に開催されるG7首脳会議中にウクライナと二国間協定を締結する見込みだ。
侵攻840日目、アウディーイウカ方面のロシア軍が5方向で前進
ウクライナ国防省情報総局のブダノフ中将は12日「ロシア軍の夏季攻勢は既に始まっている」と言及、DEEP STATEも「アウディーイウカ方面のロシア軍はノヴォレクサンドリヴカ方向、ノヴォポクロフケ方向、セメニフカ方向、ネタラブ方向、ネベルズケ方向に前進した」と報告した。
ウクライナ人兵士、スタロマイオルケ防衛に失敗して兵士が包囲されている
DEEP STATEは12日「ロシア軍はドローンから民家に旗を落として集落全体を占領したと主張しているだけ」「ウクライナ軍はスタロマイオルケ北郊外の農場を保持している」と主張したものの、遅かれ早かれスタロマイオルケを失うことになると示唆した。
アルゼンチンのミレイ政権、シュペルエタンダールのウクライナ提供を計画
アルゼンチンメディアのInfobaeは11日「ミレイ大統領はシュペルエタンダールのウクライナ移転を含むウクライナ支援計画を承認した」と報じており、2020年代の戦場にシュペルエタンダールが登場するかもしれないというロマンだけで優勝だ。
ウクライナメディア、1日20時間もの停電が現実になりつつある
Kyiv Independentはウクライナ最大のエネルギー企業=DTEKの取材を通じて「1日20時間もの停電に直面する最悪のシナリオが現実になりつつある」「国際金融機関はオリガルヒ所有のDTEKに融資しない」「これが火力発電所の復旧を難しくさせている」と報じている。
イタリアのLeopard2A8導入が破談した可能性、Panther KF51を検討か
イタリアのLeopard2A8導入はほぼ確実視されていたが、Defense Newsは11日「LeonardoとKNDSは技術移転を巡って対立し最終的に協力協定が破棄された」「イタリアのLeopard2A8の調達は危機に瀕している」と報じ、業界関係者は「Panther KF51を検討するかもしれない」と述べた。
ウクライナの防空問題、米国が2セット目のパトリオットシステム提供を決断
New York Timesは11日「バイデン大統領がウクライナの差し迫ったニーズに対応するため2セット目のパトリオットシステム提供を決断した」と報じており、ドイツのピストリウス国防相も「パトリオットシステムの迎撃弾100発をウクライナに提供する」と発表した。
最も状況が厳しいアウディーイウカ方面、ロシア軍がノヴォポクロフケをほぼ占領
ゼレンスキー大統領やウクライナ軍が「最も状況が厳しい」と言及するアウディーイウカ方面(ポクロウシク方向)についてDEEP STATEは11日「ロシア軍がノヴォポクロフケ集落の大部分を占領した」と、RYBARも「ロシア軍がソキル集落内に足場を築いた」と報告した。
ウクライナ軍、イワニフスキーとスタロマイオルケのロシア軍占領を否定
DEEP STATEは「ロシア軍がバフムート方面でイワニフスキーを占領した」と、ロシア国防省とRYBARは「ロシア軍が南ドネツク方面でスタロマイオルケを解放した」と報告したが、ウクライナ軍は両拠点に関する情報を否定した。
新型攻撃ヘリがまもなく登場、LeonardoがAW249をEurosatoryで披露
ウクライナとロシアの戦争で無人機やドローンの有用性にスポットライトが集まっているものの、低空域を主戦場とする攻撃ヘリの需要も依然として衰えておらず、Leonardoは18日に開催されるEurosatoryでAW249を公開すると報じられている。
米国がアゾフへの制裁を解除、リーヒー法に第12特務旅団は違反してない
ウクライナのプロコペンコ大佐(アゾフ連隊の元指揮官)は米国に「アゾフへの援助禁止を解除してほしい」と訴えていたが、Washington Postは10日「米国はアゾフ旅団(第12特務旅団のこと)に対する制裁を解除した」と報じている。
ウクライナ軍によるSu-57の破壊、UMPKの有効性が低下している可能性
ウクライナ国防省情報総局は「無人機の攻撃で2機のSu-57が損傷した可能性がある」と発表、ロシア人ミルブロガーのFighterbomberも「今回の攻撃で2機のSu-57が損傷した」と認めた。さらに「ロシア軍が使用している滑空爆弾の命中率が電子妨害の影響で悪化している」とも指摘した。
ロシア軍がイワニフスキーを占領、露国防省はスタロマイオルケ占領を主張
DEEP STATEは10日夜「ロシア軍がアウディーイウカ方面の複数方向で前進した」「ロシア軍がバフムート方面でイワニフスキーを占領した」と報告、ロシア国防省は「南ドネツク方面のスタロマイオルケを解放した」と発表し、RYBARもスタロマイオルケ解放を報告している。
最小限の戦闘でオチェレティネを失った理由、街を守る兵士がいなかった
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは10日「今年4月のオチェレティネ防衛に関する全ての情報を入手することが出来た」「第23旅団・第71旅団と交代した第115旅団は戦闘任務に対する準備レベルが余りにも低く、大半の兵士は戦死するか捕虜になってしまった」と報告した。
ロシア軍、昨年10月に開始した攻勢を年内いっぱい継続する可能性
New York Timesは7日「まだ戦場に到着した西側の援助は決定的な効果を見せていない」「ロシア軍は兵力と火力において大きな優位性を保っているため今年中は攻勢を維持するだろう」「但し、損失を伴う攻勢を長期的に維持するのは不可能だ」と指摘した。
侵攻837日目、ウクライナ軍の状況が最も困難なのはハルキウではなくドネツク
ゼレンスキー大統領も参謀本部も「最も状況が困難なのはハルキウではなくドネツクのポクロウシク方向だ」と言及、ウクライナ人が運営するDEEP STATEも9日「ロシア軍がノヴォレクサンドリヴカ集落内の中央まで占領地域を広げた」「集落全体がグレーゾーンに収まった」と報告した。
侵攻836日目、ロシア軍がチャシブ・ヤール東地区中心で軍旗を掲げる
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは8日夜「ロシア軍がチャシブ・ヤール東地区(カナル地区)の修理工場一帯と南のアパート群を占領した」と、RYBARも「ロシア軍がカナル地区で大きく前進した」「ロシア軍が修理工場に隣接したアパートに軍旗を掲げた」と報告した。
ロシアでも部分的動員の解除を求める声、当局は外国の工作員と認定
露独立系メディアのМедузаは昨年「部分的動員には動員解除に関する具体的な期限が定められておらず、兵士の妻や親族は無期限動員に反対している」と報じていたが、AP通信は「ロシア当局は動員された男性を契約兵士と交代させろと要求するグループに『外国の工作員』というレッテルを貼った」と報じた。
豪州の汎用フリゲート調達、ドイツ、スペイン、日本、韓国に情報提供を要請
豪国防省は汎用フリゲートの調達について「ドイツ、スペイン、日本、韓国に情報提供の要望書を5月24日に送った」と明かし、Defense Newsは「各国の造船所はフリゲート艦を現地建造する方法について説明するよう求められている」と報じた。
侵攻835日目、ロシア軍がチャシブ・ヤール東地区の中心部に到達した可能性
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは7日夜「ロシア軍がチャシブ・ヤール東地区(カナル地区)の東と南で支配地域を広げた」と報告、さらにロシア軍が東地区中心部に到達していることを示す視覚的証拠も登場し、残念ながら市内に取り付いたロシア軍は足場を拡大させている。
ウクライナへのパトリオット追加提供、ドイツが単独3セット目の提供を検討中
ウクライナが要請するパトリオットシステム(もしくはSAMP/T)の追加供給に手を挙げたのはドイツとイタリアだけで、残り5セットを誰が供給するのかに注目が集まってが、Bloombergは7日「ドイツがパトリオットシステムの追加提供(単独3セット目)を検討中だ」と報じている。
フランス、ウクライナ人パイロットのMirage2000操縦訓練を数日以内に開始
フランスのマクロン大統領はゼレンスキー大統領と会談後「Mirage2000-5提供のための訓練が数日以内に始まる」と言及し、ルコルニュ国防相も「ウクライナに移転する機体はフランス空軍で運用中のMirage2000-5だ」と明かした。
深刻なウクライナの電力不足、計画停電を解消するには2年かかる
ウクライナメディアのRBC Ukraineは電力状況について「国家間の送電網は使用率が100%なので電力輸入を増やすのは不可能だ」と、Ukrainska Pravdaも「キーウでは重要インフラが多くの電力を消費するため市内の一部では20時間も電力が供給されていない」と報じた。
侵攻834日目、ロシア軍がクピャンスク方面でイヴェニフカを占領
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは6日夜「ロシア軍がクピャンスク方面のイヴェニフカを占領した」と報告したが、ウクライナ軍参謀本部は「両軍が最も激しく衝突しているのはハルキウやチャシブ・ヤールではなくアウディーイウカ方面のソキル方向だ」と述べている。
イスラエル、ベルリン航空宇宙ショーで空中発射式の戦術弾道ミサイルを公開
Israel Aerospace Industriesはベルリン国際航空宇宙ショーで空中発射式の戦術弾道ミサイル「AIR LORA」を公開、米国のWAR ZONEは「厳重に守られた地域にアクセスしなければならない航空機の生存性を劇的に向上させる」と報じている。
マクロン大統領、Mirage2000-5をウクライナに年内提供すると発表
マクロン大統領は5日、TF1とFrance2の共同インタビューの中で「ゼレンスキー大統領との会談でMirage2000-5提供とパイロットの訓練を発表するつもりだ」「目標は夏からパイロットの訓練を開始して年末までに運用体制を整えることだ」と言及した。
ウクライナのF-16導入、パイロット養成が機体の提供数に追いついていない
Politicoは5日「ウクライナが現在の訓練ペースで1個飛行隊分の編成を終えるのは2025年末頃になり、F-16の提供数に対してパイロットの訓練が追いついていない」と報じており、米国はウクライナが要請した訓練強化について「これ以上の受け入れ余裕はない」と回答したらしい。
NATO、本格的な攻撃から中東欧を保護する防空能力が提供できない
Financial Timesは「NATO加盟国は本格的な攻撃から中欧や東欧を保護するのに必要な防空能力の5%以下しか提供できない」と、Telegraphも「NATOはロシアとの大規模な衝突に備え、米軍の機械化部隊を東欧に急行させる陸上回廊を開発しているが兵站拠点を保護する防空能力が十分ではない」と報じた。
ロシア軍のインフラ攻撃、ウクライナから30GW相当の発電能力を奪う
ウクライナを襲った6月1日のミサイル攻撃はエネルギーインフラに大きな被害をもたらし、ウクライナ政府高官も「被害は壊滅的だ」「1日の大半を電気なしで過ごすことになる」と述べ、Financial Timesも「ウクライナの発電量は半分以下(55GW→20GW以下)になった」と報じた。
侵攻833日目、アウディーイウカ方面におけるロシア軍の前進が顕著
ウクライナ軍参謀本部は連日「戦闘が最も激しいのはハルキウではなくドネツクのポクロウシク方向だ」と言及、DEEP STATEも6日「ロシア軍がアウディーイウカ方面オチェレティネ方向で支配地域を拡大させた」と報告し、この方向におけるロシア軍の前進は顕著だ。
ロシア国防省の大規模な粛清、新たな攻勢前に組織効率を高めるのが目的
Новая газета Европаの編集長やEuropean Council on Foreign Relationsで客員研究員を努めるミハイル・コミン氏はCarnegie Politikaに寄稿した中で「ロシア国防省における一連の粛清人事は新たな攻勢前に組織効率を高めるように設計されている」と説明した。
米陸軍、AbramsはFPVドローンの攻撃を防ぐように設計されていない
米陸軍のノーマン准将は「FPVドローンの脅威は全ての戦闘車輌にとって現実的な問題だ」「Abramsは敵戦車等の直接攻撃に対して非常に高い防御力を備えているもの、上からの攻撃を防ぐように設計されていない」「M1E3はトップアタック・プロテクションを強化する」と述べた。
コリンズ級潜水艦のアップグレードは2026年開始、トマホーク統合は断念
オーストラリア海軍は予定されているコリンズ級潜水艦のアップグレード(Life of Type Extension)でトマホークの統合を検討していたものの、米国から「費用対効果が見合わない」と助言を受けて統合を断念したらしい。
AIRBUS、ベルリン国際航空宇宙ショーで無尾翼の無人ステルス機を公開
AIRBUSは3日「新しいウィングマンのコンセプトをInternational Aerospace Exhibition ILA in Berlin(ベルリン国際航空宇宙ショー)で発表する」と明かし、このウィングマンはクリップトデルタ翼とラムダ翼の特徴を備えた無尾翼の無人ステルス機だ。
侵攻832日目、ロシア軍がドネツク西郊外方面とアウディーイウカ方面で前進
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARはドネツク西郊外方面について「ロシア軍がコスティアンティニフカに向けて前進した」と、ウクライナ人が運営するDEEP STATEはアウディーイウカ方面について「ロシア軍がノヴォレクサンドリヴカ集落内に足場を築いた」と報告した。
ロシア軍の再建スピードは予想以上、NATOの残された時間は2年~3年
西側諸国は消耗したロシア軍の再建期間について「10年以上」と予想していたが、2023年末頃から「予想よりも早くロシア軍が再建されている」という指摘が相次ぎ、Bloombergも3日「ロシア軍再建にNATOが対応するための準備期間は2年~3年だ」と報じた。
伊外相がウクライナへのSAMP/T追加提供に言及、ロシア領内の攻撃には反対
イタリアのLa Repubblicaは先月「メローニ政権が準備しているウクライナ支援パッケージにSAMP/Tが含まれる」と報じていたが、タヤーニ外相も3日「SAMP/Tを追加提供する」と公に認めたが「ロシア領内を提供した武器で攻撃することは容認できない」と付け加えた。
アウディーイウカ方面の戦い、西に前進するロシア軍が6集落に肉薄
アウディーイウカ方面のロシア軍はノヴォオレクサンドリヴカ、ソキル、ノヴォポクロフケ、ノボセレフカ・ペルシャ、ヤスノヴロディフカ、カルリブカに肉薄しており、DEEP STATEは3日「ロシア軍がカルリブカ近郊のダーチャを占領した」と報告した。
不十分な訓練で戦場に送り込まれるウクライナ人、新兵の射撃訓練は20発
Washington Postは2日「ウクライナは数万人規模の動員を準備しているものの、侵攻から2年以上経過しても十分な基礎訓練を新兵に提供出来ておらず、前線指揮官らは補充兵が十分な訓練を受けていない状態で戦場に送り込まれることを覚悟している」と報じた。
ロシア軍の攻勢は6月も続く、チャシブ・ヤール東地区でグレーゾーンが拡大
6月に入ってもロシア軍の攻勢は続いており、DEEP STATEやRYBARは「チャシブ・ヤール東地区のグレーゾーンが線路沿いに広がった」と報告、比較的静かだったドネツク西郊外方面のコスティアンティニフカ~ヴフレダルの広い範囲でもロシア軍の前進が観測されている。
米陸軍、M1E3の重量60トン以下でアクティブ防護システムも採用
米陸軍は2023年9月「AbramsのSEPv4開発を中止して“より積極的なアップグレード=M1E3”を開発する」と発表したが、Defense Newsの取材に応じたノーマン准将は「乗員構成の変更や無人砲塔の採用が検討されており重量は60トン以下を目指す」と述べた。
ロシア軍がチャシブ・ヤールで前進、カリーニン方向から運河に到達した可能性
ウクライナ人が運営するDEEP STATEはバフムート方面について1日「ロシア軍がチャシブ・ヤール東地区のダーチャで支配地域を広げた」と報告、ロシア軍がカリーニン集落内を前進して運河に到達したことを示す視覚的証拠も登場したが評価は別れている。
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ドイツは欧州最強の抑止力を手に入れるため先月24日「今後5年間で総額6,490億ユーロを国防費に投資する法案」を承認していたが、Bloombergも4日「ドイツは最大1,000輌のレオパルト2と最大2,500輌のボクサー調達を計画している」と報じており、ドイツの安全保障に対する動きは本物だ
豪国営放送のABC Newsは4日「我々は予測不可能なホワイトハウスの態度、関税問題、AUKUS問題などトランプ政権の不確実性に直面している」「アルバニージー首相は土曜夜の演説で豪州の独立を擁護するつもりだ」と報じ、まだ表現は穏やかなもののカナダと同じことを言い始めた。
ポーランドと韓国は2022年7月「K2を1,000輌購入するための枠組み」で合意し、8月に一次契約(180輌分)を締結したが、現地生産分が含まれる二次契約の交渉が難航していたものの、コシニャク・カミシュ国防相は2日「K2の二次契約に関する交渉が完了して合意が成立した」と発表した。
RYBARはクピャンスク方面について3日夜「ロシア軍がミロヴ集落を解放した」と報告、視覚的にロシア軍兵士が集落の中心部で国旗を掲げる様子が登場、DEEP STATEも「ロシア軍がミロヴ、トポリ、ストロイフカを占領した」と報告し、ロシア軍が新たな方向で突破口を開いた可能性がある。
米陸軍は長距離精密射撃と近距離間接射撃のギャップを埋める「中距離射撃能力の取得」に動き出しており、ミンガス陸軍副参謀長は「迫撃砲、105mm砲、投射型弾薬、徘徊型弾薬、FPVドローンを組み合わせたものが長距離射撃と大砲のギャップを埋める未来を想像している」と明かした。
米空軍は2026会計年度予算案の中でF-22Aに対する「新たなアップグレード」を発表し、さらに有人プラットフォーム統合プログラムの中で「F-22AでCCA制御を可能にするための改修を行う」と明かし、F-22AはCCAと協調する最初の戦闘機になる予定だ。
オーストラリアはクリスマス前までにフリゲート艦入札の勝者を決定する予定で、Breaking Defenseは3日「防衛省は渡航費と宿泊費を負担し、オーストラリア人ジャーナリストを長崎に招待してもがみ型護衛艦の能力をアピールした」「保守的な日本にとっては異例の措置だ」と報じた。
ロシア空軍の長射程空対空ミサイル=R-37Mは「ウクライナ空軍機の運用を制限できる」と実戦で証明、中国もAIM-120の射程を上回るPL-15の実用化に成功し、米国もPL-15に対抗可能なAIM-260の開発を進めていたが、米海軍は2026会計年度予算でAIM-260Aの調達を開始すると判明した。
メドヴェージェフ元大統領は今月2日「1月から7月までに21万人以上がウクライナとの戦いに参加するため国防省と契約した」「さらに1万8,000人以上が志願兵部隊に入隊した」と明かし、ロシアとウクライナの動員率には「毎月1万人」「年間12万人」のギャップが生じている。
国防総省のパーネル報道官は2日「ウクライナへの武器支援停止に関する報道やホワイトハウスの言及は事実」「我々は自国を守りながら全ての人に武器を与えることは出来ない」「米国の利益を最優先するという決定が下された」と述べたが、まだ見直しの最終結果は出ていないとも付け加えた。
DEEP STATEはザポリージャ方面について2日夜「状況が複雑化し始め、ロシア軍がカミアンスケ北岸地域への前進に成功した」と、RYBARもコンスタンチノフカ方面について「チャシブ・ヤールの廃墟を巡って激しい戦闘が続いている」と報告した。
米メディアは「国防総省が武器備蓄の消耗を懸念してウクライナ支援を停止した」と報じ、PAC-3、GMLRS、155mm砲弾、スティンガー、空対空ミサイルなどの供給が止まった可能性が高く、米国のNATO大使も「これがAmerica First主義の真の姿で自国のニーズを最優先する」と述べた。
防衛装備庁は3月末「小型の機雷捜索用水中無人機=OZZ-7の14基調達について日立製作所と契約を締結した」と、HIIも1日「日立から12基以上のREMUS300を受注した」と発表、OZZ-7の用途、発注数、REMUSシリーズの導入実績を加味するとOZZ-7の正体はREMUS300である可能性が高い。
米陸軍は2026会計年度予算案の中で「全戦闘車輌の上部を保護する追加装甲」を要求、War Zoneも「米陸軍は戦闘車輌をドローン攻撃から保護するためコープケージのような追加装甲を望んでいる」と指摘しており、既存の戦闘車輌にコープケージを追加する動きが加速している。
米空軍は予算要求の中で「KC-46Aを最も経済的な要件基準としてKC-135後継機調達に用いる」と言及、Aviation WeekやBreaking Defenseは「この変更によってKC-46A追加調達の可能性が高まった」と報じ、BoeingはF-47と空軍の手厚い配慮で大復活を遂げつつある。
Baykarは30日「Piaggio Aerospaceの買収手続きが完了した」「世界的な需要に応えるためPiaggioの生産拠点でAkinciとTB2を生産する」と発表、Defense Newsも「Baykarはイタリアに生産拠点を構えることで欧州域内に足場を築いた」と指摘し、この取引はイタリアとトルコにとってメリットしかない。
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは2日「残念ながらロシア軍の勢いは6月も維持され、我々は1ヶ月間に556平方キロメートルの土地を失った」「この数値は2025年において最悪の指標だ」と報告、最大の領土損失はドネツク方面で方面で発生した。
ロシア軍は6月に自爆型無人機のGeran2とGarpiya-A1、弾頭を搭載していない囮のGerberaを計5,337機も発射し、Kyiv Independentも「ロシア軍のディープストライクは5月と6月に劇的に激化し、大規模な攻撃はより頻度が高くなり、より致命的になった」と報じた。
ウクライナはスームィ方面について「前線の安定」や「ロシア軍による大きな突破の阻止」を発表、DEEP STATEも「アンドリイフカを奪還して左側面の安定化に成功した」と報告し、RYBARは20日以降、DEEP STATEは22日以降「スームィ方面の変化」を報告しなくなった。
ウクライナ軍は「無人機でロシアのマリノフカ空軍基地を攻撃して2機のSu-34を破壊した」と報告、ロシア人コミュニティからも損失報告が登場し、ロシア人ミルブロガーは「クソ野郎がマリノフカでの損失を証拠つきで確認した」「なぜ余計なことするのか」と批判している。
DEEP STATEは3日「ロシア軍がニューヨーク方向に3km以上前進して市内に侵入してユリウカ集落の大半を支配している」と、RYBARも5日「ロシア軍がニューヨーク市内のザンニアリ駅を占領した」「ロシア軍が墓地付近まで前進した」「ロシア軍がユリフカ集落を制圧した」と報告した。
米海軍はパイロット養成に使用しているT-45 Goshawkの後継機について「2026年度から調達を開始する」と公言していたが、米海軍は入札開始を2026年度に延期する方針で、T-7Aの開発に手間取るBoeingにとっては幸運としか言いようがない。
イタリアのLeopard2A8導入はLeonardoとKNDSの対立によって御破算となり、LeonardoとRheinmetallは3日「主力戦車と歩兵戦闘車輌の開発・製造に関する合弁会社の設立で合意した」と発表、イタリア陸軍はPantherとLynxを導入する見込みだ。
DEEP STATEは4日夜「残念ながらWeb上に出回っている第206大隊の情報は事実だ」「我々は兵士からニューヨークやユリフカの状況について批判的かつ失望的な情報を多く受け取っている」と報告し、改善が無ければトレツクとニューヨークの喪失を招くと警告した。
DEEP STATEとRYBARは3日「ロシア軍がカナル地区を占領した」と報告していたが、ホルティツィア作戦軍も「カナル地区を失った」と公式に認め、ウクライナメディアも一斉に「チャシブ・ヤールのカナル地区からウクライナ軍が撤退した」と報じている。
DEEP STATEはアウディーイウカ方面について「ロシア軍がソキルとボスホートを占領して複数方向に支配地域を拡大した」と、ハルキウ方面について「ロシア軍がソトニツキー・コザチョクに進軍した」と報告した。
RYBARはホルリウカ方面について「ロシア軍がアルテーモヴェ市内に侵入した」「ロシア軍がドゥルジバ集落内に足場を築いた」と報告、ロシア軍がピヴニチネ市内に存在する視覚的証拠も登場し、郊外でロシア軍を食い止めるウクライナ軍の防衛ラインは崩壊した。
米国は総額23.5億ドルのウクライナ支援を発表、Ukrainska Pravdaは「ゼレンスキー大統領はシュミハリ首相にうんざりしており、恐らく大統領は首相を解任するだろう」と報じ、ホルティツィア作戦軍はチャシブ・ヤールについて「敵との交戦が運河沿いで発生している」と明かした。
DEEP STATEは3日「ロシア軍がホルリウカ近郊のニューヨーク方向で3km以上前進して市内に侵入した」と、ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は「クラスノホリフカの喪失は現実のものになろうとしている」と、RYBARは「ロシア軍がスタロマイオルケを完全に解放した」と報告した。
DEEP STATEとRYBARはバフムート方面チャシブ・ヤール方向について3日「ロシア軍がカナル地区を占領した」と報告、視覚的にもカナル地区の西端でロシア兵士が国旗を掲げる様子が登場し、遂にロシア軍はシヴェルスキー・ドネツ・ドンバス運河に到達した。
ロシア国防省は2日「Iskander-Mを使用してミルゴロド空軍基地に駐機していたSu-27を攻撃した」「5機が破壊され2機が損傷した」と、ウクライナ空軍のイグナト報道官も「攻撃と損失は事実」「敵が主張するほどの損失はない」と発表した。あとF-15E関連のデータがロシアに流出した可能性がある。
DEEP STATEとRYBARはクピャンスク方面、シヴェルシク方面、アウディーイウカ方面の複数方向でロシア軍が前進したと報告し、ウクライナ軍参謀本部が連日「最も戦闘が激しい」と発表するオチェレティネ付近(アウディーイウカ方面からポクロウシク方向)でもロシア軍が前進している。
ロシア人ミルブロガーのRYBARは1日夜「ロシア軍がIskanderでウクライナ軍のミルゴロド空軍基地を攻撃し、少なくと2機のSu-27が破壊され、4機のSu-27がクラスター爆弾の影響を受けた」「一撃で6機の戦闘機を無力化した」「北部軍管区が発足して以来最高の戦果だ」と報告した。
米空軍のアルヴィン参謀総長は予算不足のため「効果的な空軍戦力とは何なのか問い直さなければならない」と言及、ケンドール空軍長官も「NGADの設計コンセプトが正しいかどうかを検討中だ」と明かし、コスト削減のため次世代戦闘機は再設計される可能性が出てきた。
露独立系メディアのASTRAは先月13日「ロシア空軍は過去4ヶ月間で滑空爆弾をベルゴロド州と占領地に93回も誤って投下した」と報告していたが、Washington Postも1日「ロシアの内部文書によって滑空爆弾が自国領内にも落下していることが明らかになった」と報じた。
New York Timesは29日「荒野を移動する最中に少しでも攻撃を受けにくくするためロシア軍は様々な方法を試している」「その最新アプローチがオートバイによる攻撃だ」「この新しい戦術は無人機と地雷に埋め尽くされた戦場に対する適応だ」と報じている。
ロシアでは松葉杖をついた負傷兵などが集団で「司令部が我々を病院から連れ出して戦闘任務に向かわせている」と訴え注目を集めていたが、今度はボルチャンスクで戦う第1009自動車化狙撃連隊の兵士が「全員負傷しているのに司令官が前進しろという」と訴えた。
ウクライナ軍参謀本部は「最も戦闘が激しいのはオチェレティネ付近(アウディーイウカ方面からポクロウシク方向への前進)だ」と報告していたが、DEEP STATEも30日に更新した戦況マップの中で「ロシア軍がポクロウシクに向けて複数方向で前進した」と報告した。
RYBARは「ウクライナ軍がテルニー方向で反撃を試みている」「ロシア軍はチャシブ・ヤールのカナル地区で前進した」「ロシア軍がトレツク方向に前進して墓場と要塞化されたテリコンを巡って両軍が交戦している」と報告しているが、最も激しい戦闘が発生しているのはアウディーイウカ方面だ。
DEEP STATEはホルリウカ方面とアウディーイウカ方面について29日「ロシア軍がアルテーモヴェ市内に侵入した」「ロシア軍がソキル方向に前進した」「ロシア軍がノヴォポクロフケの南で支配範囲を広げた」と報告、ウクライナ軍はソキルを失った可能性が高い。