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perfection of mind https://variouspeople.hatenablog.com/

生ま地域の中で、共に学び共に育ち、それぞれが尊重され、究極のしあわせを感じることのできる地域社会に

自分が日々大切にしていること、先輩から学んできたこと、 子ども達から日々学んでいること 「障害」児を産んでからの毎日の中からの、みなさんとの出会いからの価値観の変容や 子育て、福祉、教育・・そして、最大のテーマである共生共学、インクルーシブな社会 そんな中での地域づくり・・・そんなことを日々発信しています。 よろしくお願いいたします。

おおしま りつこ
フォロー
住所
筑紫野市
出身
戸畑区
ブログ村参加

2019/01/18

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  • 白髪もシワもあるけど…この顔、ちょっと気に入ってる

    鏡に映る自分の顔を、じっくり見たことはありますか? 最近ふと、「昔よりやわらかくなったかも」と感じる瞬間がありました。 白髪もシワも増えたけれど、不思議と、 どこか“穏やかさ”がにじんでいる気がして——(笑) それは、たくさんの「ありがとう」や「がんばったね」、 ときには「ごめんね」や「ゆるしてるよ」が積み重なったからかもしれません。 今日の心が、明日の顔をつくる。 子育てと向き合う日々の中で、私が大切にしていることを綴ります。 やさしい顔は、やさしい言葉から 人の顔には、日々使っている言葉が表れると思うんです。 「怒ってばかりで、最近、私の顔、怖くなってませんか?」 ある支援先のお母さんが、…

  • 「7人に1人」の生きづらさに、社会は気づけているだろうか

    私たちが日々暮らすこの社会の中に、 IQ70〜84という“グレーゾーン”に位置する人が、 どれだけ存在するかをご存知ですか? 実は、その割合はおよそ14%。 つまり、7人に1人が「境界知能」と呼ばれる層に該当すると言われています。 この数字を聞いて、驚かれた方も多いのではないでしょうか。 「ちょっと不器用なあの人」…実は 境界知能の方は、知的障害の診断基準(IQ70未満)には該当しないけれど、 抽象的な指示の理解や、状況判断、臨機応変な対応に苦手さを抱える傾向があります。 学校の中では「普通級」で過ごし、社会に出ても特別な支援を受けることなく 就職していく人も少なくありません。 だからこそ、目…

  • “配慮の時代”に育つ子どもたちが、社会で困らないために

    1.はじめに——合理的配慮が「当たり前」になった時代 「合理的配慮」 この言葉が学校現場に入ってきてから、もう何年もたちます。 障害のある子どもにとって、学びの場や生活の場で “配慮されることが当然”という意識が根づきつつあるのは、確かに大きな前進です。 でも、私は思うのです。 「その配慮、本当に“子どもの将来”につながってる?」 そんな視点で見たとき、見えてくるのは ちょっとした違和感や、もやもやしたギクシャク感なのです。 2.合理的配慮がうまく機能していない?と思う瞬間 最近よく耳にするのは、 「学校側の配慮が形式的で、実際には子どもが取り残されている」 「何を相談しても、“配慮しています…

  • 14パーセントの世界って?

    先日の管理者会議で、私はこんな話をしました。 「社会には“14パーセントの世界”があることを、もっと多くの人に伝えたいんです」 これは、厚生労働省などの調査に基づいた数字です。 日本の総人口のうち、およそ14%、 つまり約7人に1人が、何らかの障害を抱えて暮らしているという事実。 身体障害、知的障害、精神障害、発達障害―― それぞれの困難を抱えながらも、日常を生きている人たちがいます。 でもこの「14%」という数字。 多くの人にとっては、どこか遠い世界の話に思えるかもしれません。 「そういう人たちもいるんだよね」と 他人事のように受け取られてしまうこともあります。 けれど、私は言いたいのです。…

  • その一言で、かえって距離ができちゃうことってある

    職場でのコミュニケーション、あなたは得意ですか? 誰かに声をかけるとき、どんな言葉を選んでいますか? 「最近どう?」「休みはどうだった?」—— つい使ってしまいがちなこの“どう質問”・・・ 実は職場の空気を悪くする原因になっているかもしれません。 私もかつて、気軽に「さいきん・・・調子どう?」なんて声をかけては、 「うーん、まあまあですかね」といった、曖昧でつかみどころのない返答をもらい、 「なんだか距離を感じるなあ」と感じていました。でもその原因が¥¥¥ 自分の“聞き方”にあったことに気づくまで、ずいぶん時間がかかったんで(笑) 「どう?の質問」の落とし穴 「どうだった?」「どう思う?」「ど…

  • 「やる気のない人」をどうする? 〜一流のリーダーが持つべき“たった1つの視点”〜

    職場にはいろんな人がいます。がむしゃらに努力する人もいれば・・・ のらりくらりとやっているように見える人もいる。 経営をしていると、本当にいろんなタイプの人と出会います。 中でも、よく話題になるのが「やる気のない人をどうするか?」という問題。 「指示したことしかしない」 「給料さえもらえれば別にいいって顔してる」 「頑張ろうという気が見えない」 リーダーとして、そんなメンバーと向き合ったとき、 モヤモヤしたり、怒りを感じたり、「もっと前向きにやってくれよ」と 嘆きたくなる気持ち、よくわかります。 かくいう私も、何度もそういう場面を経験しました。 でも、経営者としての視点から見えてきたのは——「…

  • 自分の中の闇に向き合って見えた、ほんとうの光

    娘が障害を持って生まれたと知ったとき。 その瞬間、私の心に走った感情は、 「母親としての覚悟」や「守らなければ」という使命感ではありませんでした。 むしろ、その逆だったのです。 「どうしてうちの子が」 「こんなはずじゃなかった」 「こんなこと、誰にも知られたくない」 そう思っている自分に、気づいたとき・・・私は愕然としました。それまで、 私は「ちゃんとした人間」「差別なんてしない人間」だと思っていました。 でも、違ったんです。 娘の存在を前に、私は私の中にある“差別的な心”を、思い知らされました。 「まさか、私が」 障害を持つ娘を見て、悲しかった。 不安だった。 未来が見えなくて、怖かった。 …

  • “私”を後回しにしてきた私へ――セルフマネジメントで心が軽くなった話

    「私の人生って、子どものためだけにあるのかな…」 そんなふうに思ったこと、ありませんか? 私には知的障害の他、機能的障害のある子どもがいます。 特別支援のこと、病院のこと、療育のこと、福祉のこと・・・ 日々の育児や支援のことで頭も心もいっぱいで、 いつしか“私自身”の気持ちを置き去りにしていました。 でもある時、「セルフマネジメント」という考え方に出会っrて・・・、 少しずつ自分の心に余白が生まれていったんです。 今日は、そんな「セルフマネジメント」が、 どうやって障害児ママの私を支えてくれたのか、 そのことをお話ししたいと思います。 セルフマネジメントってなに? 一言でいえば、「自分を知り、…

  • 「何かつらいことある?」はNGワード?本音を引き出す“問いの力”とは

    「何かつらいことはありませんか?」 一見、部下を思いやっているように見えるこの質問。 ですが・・・実はとても“頭の悪い質問”だと、最近話題になっています。 私はこの言葉を聞いて、「ああ、わかる…」と深く頷きました。 これまで長年、人と関わる仕事をしてきました。 福祉の現場でも、学校でも、保護者支援の中でも・・・ 数えきれないほどの“対話”を重ねてきました。 そんな中で感じるのは、「人の心を開くには、“正しい質問”が必要だ」ということです。 でも今、職場には「質問の仕方を知らない管理職」が多すぎる、 と感じることがあります。 相手の“本音”を引き出せるかは、質問次第 よくあるのが、部下との1on…

  • 還暦を越えた私がAIと共に“手を動かし続ける”理由

    「AI時代に組織で“お荷物”になる人と“生き残れる”人の差は、 たった一つ――“自分で手を動かせるかどうか”」。 高野秀敏さんの『ベンチャーの作法』を読み、胸を突かれました。 ベンチャーはもちろん、大企業でもDXや生成AIの波が押し寄せ、 「評論家」ではなく「実行者」が真価を問われる時代が来ています。 60歳を過ぎても、AIと向き合う理由 私は還暦を迎えた今も、障がい児の保護者支援や福祉法人の運営に奔走しています。 現場では「情報の海」を泳ぎ切るスピードが問われ、 若い世代と肩を並べるには正直、体力も記憶力も昔ほど頼りにできません。 そこで頼りにしているのがAIです。 議事録作成、文献検索、S…

  • 自分を好きになりたいあなたへ。「幸せそうに見える人」の6つの共通点

    私は長年、障がいのある子どもを育てながら、 たくさんの親御さんや支援者と関わってきました。 そのなかで、何度も何度も思ったのは 「幸せって、他人と比べるものじゃないんだな」ということ。 そして最近、ある言葉をきっかけに、あらためて「幸福な人」には 共通点があることに気づきました。 そのひとつひとつが、自分自身にもあてはまっていたことで、 私はようやく、こう思えたんです。 ——ああ、私、ちゃんと幸せに生きてるんだって。 今日は、そんな「幸福な人の共通点」と、私自身がその中から得た自信について お話しします。 1. 自分をないがしろにしない人は、人も大切にできる かつての私は、常に「誰かのために」…

  • 【控えめな私が一歩を踏み出すために】「よし、やってみよう!」の力

    36年間、重度の知的障がいを持つ娘を育てながら、 今は社会福祉法人の理事長として活動しています。 今日は、障害児・者の子育てを頑張ってきたお母さんたちへ、 ちょっと心が軽くなるようなお話をお届けしたいと思います。 ■ つい「私なんか…」と思ってしまうあなたへ わたし自身もそうでした。 子どもが障害をもって生まれ、 普通の子育てとはまったく違う道を歩むことになったとき―― 何か新しいことに挑戦しようと思っても、真っ先に頭に浮かんだのは、 「まだ準備ができていない」 「そんな立場じゃないし…」 「うまくいかなかったらどうしよう」 という、自信のなさや不安でした。 けれど、最近ある本を読んで 「これ…

  • ナーバスなまま、私は変わり始めた

    私に出会っていただいた人から・・・いただいた言葉・・・ そのままブログに書いてみました・・・ 「私、ナーバスなんです」——そう言うと、たいていの人は優しく笑って、 「そんなふうに見えないよ」って返してくれる。 でも、本当はずっと、自分の心の中がぐらぐらしていることに、 私は気づかれたくなかった。 ほんのひとことが気になって眠れなくなったり、何でもないLINEに 「嫌われたのかな」って勝手に落ち込んだり。 自分だけ、世界からワンテンポ遅れている気がして、 みんなの明るさがまぶしくて、苦しくて—— そんな自分が、ずっと嫌いだった。 だけど、最近出会った人が、そんな私の固定観念を壊してくれた。 彼女…

  • 嫌われる=悪じゃない。むしろ、ちゃんと届いてる証拠

    今日はちょっと勇気のいるテーマかもしれません。 「嫌われること」について、お話しさせてください。 嫌われるのって、やっぱりツライ。 誰にだって、「誰かに嫌われる」ってツライものです。 「私もそうです。心がザワザワして、落ち込んでしまうこともあります。 人の目を気にしすぎて、自分の意見を言えなかったり、 本当はしたいことがあるのに「変に思われたらどうしよう」と迷ったり。 きっと、誰しもそんな経験があるのではないでしょうか? でも私は、こう思うようになりました。 「嫌われるのって、悪いことじゃない」って。 むしろ、「自分らしくいられている証拠」だと思うんです。 嫌われること=自分の方向性を示せてい…

  • 管理職になってわかった、選択の“正解”は後から作るもの

    「どうするべきか」と悩む場面が、管理職になってから格段に増えました。 ひとつの判断がチームの空気を変えたり、誰かのモチベーションに影響したり、 時には組織全体の成果に繋がったりする。 日々、そんな“重さ”と隣り合わせの中で、 「選択する」という行為に対する考え方が変わっていった気がします。 「あのとき、ああしていれば…」という言葉の重さ 以前の私は、どちらかというと感情で動くタイプでした。 誰かの顔色や、場の雰囲気に飲まれて、「とりあえず、みんなが納得しそうな方」 を選ぶこともありました。 結果、うまくいかないときには、心の中で 「やっぱりあのとき、違う選択をしていれば…」と悔やむこともありま…

  • 比べない、求めすぎない。心が満ちる友人とのつきあい方

    年齢とともに、付き合う人は変わっていく そう感じるようになりました。 価値観も、環境も、時間の使い方も―― 若かった・・・あの頃とはずいぶん変わったなと感じるこの頃。 若いころは「どれだけ友達がいるか」で安心していたけれど・・・ 今は「どんな人と、どんな関係でいられるか」が何より大事。 「付き合いは浅く広く」よりも、「深く、あたたかく」がモットー――― それが、私にとっての“幸せな友人関係”になっています。 今回は、心理学の視点も交えながら・・・ 幸福度の高い人が実践している3つの友人関係の特徴と、 私自身の気づきをお話ししたいと思います。 大事な3つの観点 1.比較しないこと 昔は、ついして…

  • マニュアルより心が大事。福祉現場で「伝わる人」になる方法

    新年度が始まり、現場も少しずつ落ち着きを取り戻しつつあるころ。 この春から福祉の仕事を始めた方や、新しい職場に移った方の中には、 仕事に手応えを感じ始めた人もいれば、 「思ってたより難しいな……」と感じている人もいるでしょう。 「もっと丁寧に話さなきゃ」 「失礼のない言葉づかいをしなきゃ」 そんな風に、「言葉」ばかりに意識が向いていないでしょうか? 福祉現場における「ビジネス語もどき症候群」 ビジネスの世界では、「言葉づかい」に細かなマナーがあります。 たとえば「ご苦労様」はNG、「なるほど」は失礼にあたる・・・などなど。 でも、福祉の現場で本当に大事にしたいのは、 「言葉の正解」ではなく、「…

  • 「質問力で変わる!私が育児と仕事で活かしたコミュニケーション術」

    質問力が高い人って、なんだかいつも会話がスムーズに進むな〜 って思いませんか? そこで、質問力が高い人にはどんな特徴があるのか? 私なりに4つにまとめてみました。 好奇心が旺盛質問力が高い人は、何でも知りたくてたまらない!というくらい、好奇心が強いです。私も、保護者の方と話す時に、「お子さんのどんなところが一番気になるんですか?」といった具合に、相手が気づいていないことを引き出す質問を意識しています。好奇心があると、相手も思わず話し出してくれるんですよね。 相手の立場で考えられる質問をするとき、相手がどう感じているのかを理解して質問することが大切です。「あれこれ答えてもらうのが面倒かな?」とか…

  • 部下に任せるって、結局“自分を信じる”こと

    「本当にこれでいいのだろうか――」 頭では理解しているのに、心がざわざわする。 リーダーとして誰かに仕事を“任せる”というのは、 想像以上に勇気がいることでした。 私自身、ずっと「人に任せる」ことが苦手でした。 任せたはずなのに、つい口を出してしまったり・・・ 結局最後は自分で仕上げてしまったり。 でもそれでは、相手も育たないし、自分もずっと忙しいままなんですよね。 そんな私が、ようやく「任せる」ことができるようになったのは、 ある経験がきっかけでした。 「任せる」ことは、見守ることだった 以前、チームで新しいプロジェクトを立ち上げたときのこと。 あるスタッフに「ここから先はお願いね」と・・・…

  • あなたの人生に、本当はいらないものってない?

    長い人生の中で、私たちはいろんな人と出会い、関係を築き、時には苦しんで、 悩んで、距離を考え直すこともあります。 特に、真面目で優しい人ほど、どんな人とも 「ちゃんと関わらなきゃ」「分かり合いたい」と頑張ってしまう。 私もそうでした(笑) でもある時、ふと思ったんです。 「その関係は、本当に必要?」 「私は、誰のためにこんなに疲れてるんだろう?」 今の私ははっきり言えます。 “心がすり減る関係”は、幸せな人生にはいらない。 1.「時間を奪う人」は、静かに手放していい 昔の私は、「長い付き合いだし」「悪い人じゃないし」と、 ただ“付き合い続けているだけ”の人間関係をたくさん抱えていました。 でも…

  • 「この子と生きていく人生を、誇れるようになった」──私がここに立つ理由

    「この子と一緒に、これからどう生きていけばいいんだろう」 娘が生まれて障害を知らされ、私は泣きませんでした。泣けなかった・・・ ただただ、頭の中が真っ白だったのを覚えています。 夢だ、夢に違いないって・・・ 彼女の口にある大きな裂け目。 医師からの説明は、まるで他人事のように聞こえてきて、 現実味なんてまったくなかった。 夫がそばに来た時・・・その現実の重さに・・・初めて号泣しました。 それでも、現実は待ってくれません。 口唇口蓋裂。重度の知的障がい。 10段階で8レベル。 今後の人生に必要な手術の数、機能訓練、支援制度の話。 母親になったばかりの私には、あまりに過酷すぎるスタートでした。 退…

  • 福祉は“心”がなければ、ただの仕組み。

    「支援、受けられていいですね」 そう言われたことがあります。まだ娘が小学校に上がる前・・・ 口唇口蓋裂の手術で入院していたときのことです。 娘は、生まれたときから10段階で8レベルの重度の障がいを抱えていました。 外見の問題、機能的な問題、そして知的障がい――。 24時間、目が離せない日々。 病院のベッドの横で、眠れぬ夜を何度過ごしたかわかりません。 そんなとき、病室で出会ったあるママに言われたのです。 「障がいがあると、手当ももらえるんですよね? いいなぁ、うちは対象外で…」 その瞬間、私は笑うことも、泣くこともできませんでした。 何をどう説明すればよかったのか? いや、説明する気力さえ残っ…

  • “うちの子にはムリ”を、“うちの子らしく”に変えていく」までの道のり

    「うちの子にはムリですよね?」 何百回、いや何千回と、この言葉を聞いてきた気がします。 でも、実は一番多くつぶやいていたのは、かつての私自身でした。 私は、重度知的障がいと機能的障がい(口唇口蓋裂)をもつ娘を育ててきました。 あの子が生まれた瞬間から、私は「母」として戦闘モードに入りました(笑) 他の子と違う外見、通らない言葉、人の視線 そして、「この子はどうやってこれから生きていくの?」という不安。 それは、誰かに相談しても、簡単に癒えるものではありませんでした。 言葉の奥にある「ムリだよね」の空気が、私をどんどん孤独にさせました。 ある日、病院の待合室で出会ったママが言ったひとことが、忘れ…

  • 「見た目が9割」って本当?──整えることの意味

    「人は見た目が9割」「第一印象でほぼ決まる」とよく言われます。 でも正直なところ、「いやいや、大事なのは中身でしょ?」と・・・ かつての私は思っていました。 ところが、自分のこれまでを振り返ると・・・ 不思議なことに私はいつも“比較され”、そして“選ばれてきた”人生でした。 (ある一定の分野だけですけどね・・・) 学校でも、福祉現場でも、地域の会議でも、 「〇〇さんなら安心」と言ってもらえる機会が多くありました。 最初は「実績が少しあるからかもしれない」と思っていました。 ■「感じがいい人」は、やっぱり得をする? あるとき出会った30年以上ビジネスの現場を渡り歩いてきた方から、 「ないないづく…

  • 障害児ママだった私が、“自分の人生”を取り戻すまでの話2

    「私は何もしてこなかった」「もっと頑張っていれば、違う人生があったかも」 ——そんなふうに思ったことはありませんか? 私もそうでした。 障害のある娘を育てながら、 何度も「もっと違う自分になりたかった」と思いました。 キャリアを諦めたような気がして・・・ 仲間が仕事で活躍している姿に、胸が痛むこともありました。 でも、今ならはっきりと言えます。 どんな経験にも、無駄なんてひとつもなかったと。 ● 養護助教諭としての経験も、障害児の母としての日々も 私はかつて、養護助教諭として学校に勤めていました。 子どもたちの心と体を支える仕事。 現場の先生や保護者、生徒と日々向き合いながら、 命の重みや「子…

  • 甘え下手だった私が、「頼る」ことの大切さに気づくまで

    今日は少し、私自身のことをお話しさせてください。 私は昔から、「甘える」「人を頼る」ということがとても苦手でした。 その原因をたどっていくと、 やはり幼少期の家庭環境が大きく影響していたと思います。 子どもなのに、大人のようにふるまっていた 私は、母からの虐待を経験しながら育ちました。 常に顔色をうかがい、「怒らせないようにしなければ」と、 緊張しながら過ごしていた子ども時代。 子どもらしく「これして」「抱っこして」「助けて」と言えた記憶が、 正直ほとんどありません。 きょうだいでも、私だけ育て方が違うように感じたこともありました。 「なんで私だけ…?」と感じながらも、それを言葉に出すこともで…

  • 障害児ママだった私が、“自分の人生”を取り戻すまでの話

    「私さえ我慢すれば、家庭がうまく回る。子どもが穏やかに過ごせる。」 そんな風に、心のどこかで思い続けてきた日々がありました。 障害のある子どもを育てていると、日常は本当に目まぐるしい。 通院、福祉サービスとの連携、学校とのやり取り、 そして子ども自身の体調や気分によって予定が変わる日々・・・ お母さんとして「求められる役割」は限りなく多く、 いつしか“自分”という存在が家庭の中でどんどん小さくなっていくのを 感じていました。 「母としての私」がすべてだったあの頃 私は、重度の知的障がいと口唇口蓋裂のある娘を36年間育ててきました。 人の視線をいつも気にしながら・・・ 機能的な障がいと見た目のハ…

  • 【実体験】「結論から話せない私」が変われた3つの気づき

    私は長年、知的障がいを持つ娘を育てながら、 障がい児家庭の支援や行政との橋渡しに取り組んできました。障害福祉の委員、法人理事長として人前で話す機会も増えましたが、 実は昔から「結論から話すのがとても苦手」でした(笑) 今日は、そんな私がどうやって「結論から話せるようになったのか?」について、 実体験をもとにお話ししたいと思います。 ◆「で、結局どうなの?」と言われて落ち込んだ過去 若い頃の私は、説明が回りくどく(笑) 話し始めると要点がどこかに飛んでしまうタイプでした。 ある日、保育所での面談で・・・ 相談支援員としての提案を一生懸命話していたときのこと。 上司にこう言われたのです。 「で、結…

  • 「この子と歩く未来を描くために。“ビジョン”を持つという選択」

    育児って、こんなにも「自分」を見失うものなんだ――。 そんなふうに感じた日が、私にも何度もありました。 ましてや、障害を持って生まれてきた子を育てるとなると、 予想もしなかったことの連続で、先の見えない毎日に立ちすくむばかりでした。 泣きながら手探りでやってきた私の子育て。 その中で、私が心の支えにしてきた言葉があります。 それが、ニトリの“4C主義”。 企業理念ではありますが・・・ 私は子育てに通じるものがあると感じて、ずっと大切にしてきました。 1.Change(変化)――「変わっていい」「変えていい」 子どもが大きくなるにつれて、学校や支援機関との関わり方も変わる。 そのたびに「また振り…

  • 「味方を増やすママになる。“戦略”がくれた関係性のチカラ」

    障害児を育てていると、 毎日が目の前のことで精一杯・・・ 療育、学校、病院、地域との関係、きょうだいのこと、自分の心と体・・・ やることも、気にすることも本当にたくさんあります。 そんな中で、 「がんばっているのに、うまくいかない」「すごく疲れてしまった」 という声をたくさん聞いてきました。 そしてそれは、かつての私自身の姿でもありました。 36年前、私は重度の知的障害と口唇口蓋裂を持って生まれた娘の母になりました。 当時は情報も少なく、「とにかく一生懸命やるしかない」と思っていました。 でも、いま振り返ると、私は“戦術”ばかりに追われ、“戦略”がなかったのです。 今日は、「戦略と戦術の違い」…

  • 「年齢を重ねたからこそ、“聴ける人”でありたい」

    こんにちは。 今日は、「年齢を重ねるほど、なぜ“素直さ”が大切になるのか」 そんなことを、私自身の経験をまじえて綴ってみようと思います。 経験が“盾”になっていたあの頃 私は、知的障がいのある娘を育てながら、 もう何十年も福祉の現場に関わってきました。 たくさんの制度、たくさんの壁を乗り越えてきたからこそ、 自然と「この世界のことなら、私はだいたい知っている」 と思っていた時期もありました。 もちろん、経験は宝物です。 でも時に、それが“人の話を聴けなくなる盾”になることもあるんです。 「そんなことないよ!」の奥にあるもの ある日、相談に来たお母さんが、こう言って涙を流しました。 「うちの子が…

  • ほんの5分が、私を支えてくれた:障害児ママの“スキマ時間活用術”

    「スキマ時間に勉強しなきゃって思うけど、何をしていいのか分からない」 「ほんの数分じゃ、何もできない」 ——そんなふうに感じたこと、ありませんか? 私も以前はまさにそうでした。 仕事に家事に、支援活動に・・・ やるべきことが山のようにある日々。 「まとまった時間が取れないから」と・・・ 学びを後回しにしていた時期が、私にもありました。 でも、ある時から私は変わりました。 きっかけは、障害児者と出会い、支援を「一生の仕事」にすると決めたとき。 それからの私は、かつての「三日坊主」が嘘のように、 毎日少しずつでも学びを続けられるようになったのです。 その鍵は、「スキマ時間の使い方」でした。 スキマ…

  • 5人の仲間がいなくてもいい。大切なのはつながりの質

    「うちの子、友達がいないかも…」 「5人の仲間?そんなにいない…」 そんな不安を感じたことはありませんか? 実は、かつての私もその一人でした。 「あなたのまわりにいる5人の平均が、あなた自身になる」とよく言われます。 これは、日々どんな人と接しているかが・・・ 自分の考え方や行動、価値観に大きく影響するという話です。 この言葉を聞いたとき、私は正直、焦りました。 「うちの子・・・5人もいない」 「この子にとって、誰がその“5人”になるんだろう」って・・・ でも、そこで思い出したんです。 「同年齢の友達」だけが仲間じゃない、って・・・ わが家の娘は重度の知的障がいがあり・・・ 同級生とうまく関係…

  • 不安から解放される方法 子どもと共に成長する親の“心の整え方”

    障害のある子どもを育てていると・・・ 日々の生活の中で「なぜ自分だけがこんなに辛い思いをしているんだろう」 と悩んでしまうことがあるでしょう。 周囲の家族や友人が順調に見える中で・・・ 自分だけがどうしても上手くいかない。 そんな心の葛藤に悩み続けている方も多いのではないでしょうか。 でも、実は「悩まない人」というのは存在します。 同じように厳しい状況にいても、なぜかその人たちは悩まず・・・ 前向きに過ごしているように見える。 何が違うのでしょうか? その答えが書籍 『不自由から学べること ―思いどおりにいかない人生がスッとラクになる33の考え方』 にありました。 著者が教えてくれるのは、「悩…

  • 未来を変えるには、「全部やらない勇気」が必要

    「もっとしっかりしなきゃ」「ちゃんと教えてあげなきゃ」 「他の子と同じようにできるように」 あの頃の私は、いつも気を張りつめていました。 娘に知的障害があるとわかったとき、 私は「母親としてすべてを背負わなければ」と思い込んでいたのです。 福祉制度も、療育も、学校への働きかけも、そしてきょうだい児への配慮まで・・・ なんでも自分ひとりでやらなきゃと誰にも甘えず、 弱音も吐かず、とにかく“がんばる母”であろうとしたのです。 でも、ふと目にしたある言葉が、そんな私の肩の力をすっと抜いてくれました。 「運のいい人は、“タダ乗り”している」 これは、起業家・佐藤航陽さんの著書『ゆるストイック』の中に出…

  • 私はジョイフルに救われた母です──障がい児育児と“笑って話せる”関係づくり

    ——完璧じゃない自分で、ちゃんとつながる。 「どうしたら、この人は心を開いてくれるんだろう?」 初対面の相手や、少し距離がある相手と向き合うとき・・・ そんなふうに考えたことはありませんか? 私もこれまで、数えきれないほど多くのご家族や支援者の方とお会いし、 深い話をしてきました。特に、障がいや困りごとを抱えるお子さんを育てる保護者の方にとって、 「安心して話せる相手」と感じてもらえることは何よりも大切です。 そんな中で、私が大切にしていることが3つあります。 それは、 「完璧ではない自分」を見せる 「どんな話も動じない」 「よく笑う」 今日はこの3つを、私の実体験を交えてご紹介させてください…

  • 発達っ子を育てるママにこそ届けたい、「いつ」の魔法

    仕事ができるかどうかって・・・ 実はとてもシンプルなポイントで大きく差がつくことがあります。 その一つが、「いつ」を意識するかどうか?かもしれない・・・ 私はこれまで、知的障害や発達障害のある子どもたちと長年関わってきました。 福祉の現場でも、学校現場でも、そして今、社会福祉法人を運営する中でも・・・ 「いつ」という言葉を大切にするだけで・・・ 評価や信頼が大きく変わることを実感しています。 「いつやるか」が伝わらないだけで信頼は下がる たとえば、あなたが職場で上司から 「この資料、お願いね」と言われたとします。 その時、「はい、わかりました」とだけ返事をしていませんか? 実はこの瞬間・・・ …

  • ブレない人になりたいあなたへ。心が折れそうだった私が見つけた“自分軸”のつくり方

    職場や家庭で、予想外の出来事に遭遇したとき—— 自分でも驚くほど、冷静に立ち振る舞えていることに気づく瞬間があります。 それは、決して「もともと落ち着いた性格だから」 でも「器用だから」「自身があるから・・・」でもなく、 実はこれまでの長い人生の中で・・・ いくつもの“揺れる瞬間”を超えてきたからこそ得られたものなのだと・・・ 最近よく思うのです。 私も昔は、何かあればすぐに焦ってしまったり、不安に飲み込まれたり・・・ 人の感情に引っ張られて気持ちが上下したり、揺さぶられたり・・・ 「どうして私はこんなにも周りに振り回されるんだろう」 と自己嫌悪に陥ったことも、一度や二度ではありません。 けれ…

  • 「私の器を拡張してくれたのは、“逃げ出したかった日々”だった」

    人って、限界を感じたときこそ・・・ 本当の意味での成長の入り口に立たされているのだと思う。 私自身、36年間にわたって重度の知的障がいと口唇口蓋裂をもつ娘を育てながら、 社会の中で生きてきた中で・・・ 幾度となく“これ以上は無理かもしれない”という場面にぶつかってきました。 けれど、不思議なことに── その「限界」と思えた地点を超えた先には、必ず新しい世界が広がっていたのです。 苦しかった日々、怒りや悲しみと向き合った時間・・・ それすらも振り返れば、自分という器を少しずつ“拡張”してくれていたのだと 今は感じます。 私が法人の理事長という立場になったのは、ある意味「予想外」の展開でした。 「…

  • 障害児育児36年の私がたどり着いた、本当に大切なコミュ力と折れない心

    障害のある子を育てていると・・・ 人との関わりに悩む場面が少なくありません。 福祉窓口、病院、学校、地域・・・ 伝えたい思いがあるのに、うまく言葉にできず・・・ 誤解されたり、傷ついたり・・・ 私もそんな経験を何度もしてきました。 でも、36年の育児を振り返って思うのです。 結局。。。「話し上手じゃなくても、人と心を通わせる力は育てられる」と・・・ 「話せない私」は、ダメじゃない 最近の若い人たちの間では・・・ 「コミュ力が高い=面白い」「笑わせられる」ことだと思われがちです。 でもそれだけが“コミュ力”ではありません。 私たちが本当に必要としているのは、 相手とつながるための“あたたかな力”…

  • 「道がなくても、大丈夫。親子で歩いた“わたしたちだけの道”」

    私は36年間、重度の知的障がいと口唇口蓋裂をもつ娘とともに生きてきました。 その歩みは決して平坦ではなく、常に選択の連続でした。 そしてそのたびに、自分の中でいつも問うてきたのです。 「私は、本当に心から思っていることを言葉にできているか?」 「言っていることと、やっていることがズレていないか?」 言葉と行動。 考えと心の奥の想い。 これらがすべて一致したとき・・・ 人はどんなに大きな壁を前にしても、ブレずにいられる。 私はそのことを、娘との暮らしの中で、痛いほど学びました。 娘が生まれてすぐ、重度の障がいを告げられたとき・・・ 私の中は混乱でいっぱいでした。 「どうしてうちの子が?」 「この…

  • 🛤「将来って、誰の未来?親の理想?子どもの希望?」

    「この子のために」と願う気持ちは、親として当たり前。でもふと気づくと、いつの間にか“理想”を押しつけていたり、 子どもの声を置き去りにしていたり。 将来を考える時こそ、立ち止まって見つめ直したい「本当に大切なこと」とは? 🧭「この子には、こうなってほしい」——その気持ちはどこから? 障がいのある子どもを育てていると、 「少しでも生きやすくあってほしい」 「将来、困らないように、いろんなことをできるようにしておきたい」 そんな気持ちが自然と湧いてきます。 でもあるとき、ふと思いました。 🟡「この“将来”って、いったい誰の未来なんだろう?」 親の安心のため? 社会の期待のため? もしかしたら、“本…

  • 「“なんとかなる”って無責任?——でも、経験者は語る」

    「なんとかなるよ」 この言葉をかけられて、思わずモヤっとしたことがある人はいませんか? 私も、かつてはそうでした。 重度の知的障害と口唇口蓋裂をもつ娘の子育ての中で、 どうしても先が見えず、社会の中でこの子はどう生きていけるのか? 毎日が不安で押しつぶされそうな日々。 そんなとき、ある人が言ったんです。 「なんとかなるよ」 その一言が、なんだかとても無責任に感じたことを・・・ 今でも覚えています。 「何がどう“なんとかなる”って言うの? 今この状況がわかってて言ってるの?」 そんなふうに、心の中で反発していた私がいました。 でも——。 30年以上の子育てを経た今、 そして支援者として多くのママ…

  • 「“普通の幸せ”が手に入らないかもしれない…それでも」

    「この子、将来、進学できるのかな?」 「働けるのかな?」 「結婚できるんだろうか?」 そんなふうに、我が子の将来を思い描くとき・・・ 不安で胸がぎゅっと締めつけられるような気持ちになったことはありませんか? 私は、知的障害のある娘を育てながら・・・ 長年、障害児者の支援に関わってきました。 多くの保護者の声を聴いてきましたが・・・ この「普通の幸せ」に対する焦りや孤独は・・・ 本当に多くのママたちが抱えているものだと感じています。 特に子どもが中学生、高校生くらいになると・・・ 周りの子たちの成長がどんどん目に見えて変わってくるので・・・ 制服を着て登校する姿、部活での活躍、進学先の話・・・ …

  • 整わない毎日こそ、わが子と生きるリアルな道のり

    「準備が整ってから始めよう」「もっと勉強してからにしよう」—— そう思って、何度も立ち止まって子育てしてきた。 けれど、障害のあるわが子との暮らしは・・・ そんなふうに“完璧な準備”を待っていては・・・何も始まらなかった。 私が36年にわたり、重度障害のある娘と向き合ってきて実感しているのは、 「行動が勇気をつくる」ということ。 そして、本当に必要で大切だったのは・・・「経験」だということ。 今回は、そんな思いを込めて、「親子でどう行動していくか」について綴ります。 ■「準備万端」なんて、幻想だった 私は、口唇口蓋裂を伴う重度知的障害の娘を育ててきました。 医療の選択、福祉制度、学校との連携、…

  • ぶつかるのではなく、つながる支援へ。私が大切にしていること

    私は、知的障害のある娘を育てながら、 30年以上にわたり障害児者のコミュニティに関わり、支援活動を続けてきました。地域の障害福祉委員やコミュニティ代表を務め、 学校や行政とも連携しながら、親として、支援者として、 両方の立場から障害児者支援に取り組んできた経験があります。 そんな中で強く感じるのは、 「支援とは、戦うことではない」ということです。 障害のある子どもを育てながら、 支援の現場にも立ち、地域のコミュニティや行政とも向き合ってきました。 その中でずっと感じているのは—— 「本当の支援ってなんだろう?」という問いです。 ママたちの声を代弁したり、必要な制度を整えるために、 行政や世間と…

  • 障害~共に生きてきて得たものとは?~

    若いころは、毎日が戦いでした。 障害のある我が子を育てる現実に向き合いながら・・・ 未来が見えずに不安でいっぱいの日々。 周りの子どもたちと比べては落ち込み・・・ 人の視線が怖くて外出すらためらったこともありました。 スーパーで子どもが駄々をこね大泣きして、周囲から冷たい目を向けられたあの日。 抱き上げた子どもをぎゅっと抱きしめながら・・・ 泣きたいのは私の方だよ・・・と、心の中で叫んでいました。 でも、どうしても逃げたくなかった。逃げられなかった・・・ この子の人生を守りたい、 そんな一心で、私は毎日を必死に生きてきました。 時には、無理に笑顔を作った日々もあったし・・・ 誰にも言えずに夜中…

  • 自分を映す3つの鏡──支援者が大切にしたい心のあり方

    最近、リーダーシップについて改めて考える機会がありました。 きっかけは、ある本に出会ったこと・・・ その名も『貞観政要(じょうがんせいよう)』(めちゃくちゃ固い) 2000年も前に書かれた、リーダーの心得についての対話集なんだそうです。 徳川家康も、明治天皇も、そして現代では元トヨタ自動車会長の張 富士夫さんも・・ 愛読していたといいます。(私は少し読みかじっただけ・・・(笑)) 『貞観政要』では、リーダーにとって欠かせないものとして・・・ 「3つの鏡」が説かれていました。 それが、「銅の鏡」「歴史の鏡」「人の鏡」。 読み進めるうちに、これは支援現場に立つ私たちにも深く通じる教えだと感じました…

  • 【支援現場で気づいた、チャットやメールの“伝え方”〜たった2文字のやさしさ〜】

    支援現場で子どもたちやご家族と向き合っていると・・・ 「どう伝えるか」が、想像以上に大きな意味を持つことを・・・ 何度も痛感します。 言葉ひとつで、相手の表情がパッと明るくなったり、 逆に、こちらが気づかないうちに、ふっと・・・心を閉ざさせてしまったり。 そんな経験、きっと支援に関わる人なら・・・ 誰でも一度や二度はあるのではないでしょうか? 最近はチャットやメールでのやりとりも増え・・・ 「手軽に連絡が取れる」「留守や話ができないことがない」っていう便利な反面・・ 対面ではないため・・・温度感や表情が見えないからこそ・・・ すれ違いや行き違いも・・・起こりやすくなっているのではないでしょうか…

  • 続ける力は、モチベーションじゃない。脳と心を味方につける方法。

    昔の私は、モチベーションをどうやって上げるかに必死だった。 「やる気が続かないのは、私の根性が足りないから」 「気合いを入れればできるはずだ」 そうやって、自分を奮い立たせて(笑)追い込んでた。 でもね、どれだけ頑張っても、どれだけ気合いを入れてもねーーー 波みたいにやってくる"やる気の低下"には勝てなかった。 上がったり、下がったり。 テンション高い日は何でも次々にできるけど・・・ 気持ちが沈んだ日は、手も足も動かない・・みたいな・・・ そのたびに・・・「あーーー私はダメだ」って・・・「こんな自分じゃダメだ」って、 自分を責めて、ダメさ加減を嘆いて・・・また苦しくなってた。 でも、障害児者と…

  • 感情が揺れたとき、負の感情を手放す“たったひとつの習慣”

    心が波立つこと、ありますよね。 誰かの言葉にイラッとしたり、ふとした出来事で悲しくなったり・・・ 特に、子育てや介護、支援の現場では、感情の浮き沈みは日常茶飯事。 私自身、36年間、重度の知的障がいがある娘と向き合いながら、 何度も「もう無理かもしれない…」と感じた日があります。 でも、そんな時、私を支えてくれたのは「習慣」でした。 ◆ 負の感情は、腹持ちがいい 怒りや悲しみ、後悔、恨み…。 負の感情って、どうしてあんなにしつこく心に残るんでしょうね。 「あのとき、どうしてあんなことを言われたんだろう」 「どうして、私ばっかり…」 何度も思い返しては、心がずーんと重くなっていく・・・ 気づけば…

  • 障害児者福祉の現場で鍛えられた私の直感力

    私が障害児者福祉の現場で体験してきたこと・・・ その経験を重ねると「直観力」って大事だったっていうお話ししたいと思います。 もしかしたら・・・成功のカギは、“直感力”かもしれません。 1.いざというときほど余裕を持てる 障害児者支援の現場では、予想外の出来事は毎日のように起こります。 たとえば、突然パニックを起こす子、身体的に危険な状況になる場面…。 そんなとき、直感が冴えていると、不思議と焦らずにいられます。 昔の私は、どうにかしなきゃと力んでしまって・・・ 逆に状況を悪化させることもよく・・・ありました。 でも今は、「一度立ち止まる」「深呼吸する」 ーーこの余白を作ることで・・・ 次に取る…

  • 正解のない子育てを歩いてきた私に刺さった、脳科学者のひと言

    36年間、重度知的障がいのある娘と共に生き、支えてきた母として・・・ そして障がい児支援に関わる福祉の現場に長年立ち続けてきた一人の人間として、 最近とても心に響いた言葉があります。 それは、脳科学者・毛内拡先生のインタビュー記事の中にあった 「これからの時代に必要なのは、IQではなく“脳の持久力”だ」という一文でした。 IQが高ければ「頭がいい」のか? 私たち親は、子どもの将来を思うあまり 「もっと勉強を頑張らせなきゃ」「もっと賢くなってほしい」と思いがちです。 特に発達に課題のある子を育てていると、 「うちの子はできないことが多すぎる」「もっと伸ばしてあげないと」 という焦りや不安に苛まれ…

  • 「壁」はなくせない。でも、“越える力”は育てられる

    ある場所で過ごしてきた人の話を聴いたとき・・・ 私は「理由のない禁止」に、どうしようもなく息苦しさを感じました。 携帯もテレビも禁止、外出も恋愛もNG。 「なんで?」と聞いても、「ルールだから」「決まりだから」と返されるだけ・・・ したいのに、できない。 それが自分の努力や成長でなんとかなる問題なら・・・ 頑張ろうとも思えたけれど―― 納得できない“ルール”による制限は、ただただ「不自由」だったと・・・ 夜、部屋からベランダに抜け出して・・・ 星空を見上げながら何度も考えたんだと・・・ 「どうして、私はこんなに縛られているんだろう」って・・・ ■ 壁は“社会の構造”そのものだった でも今、私自…

  • 「9歳の壁」を越えるカギは、“地域”にあった 〜学童をやめたわが子の、その後〜

    小学校に入ってからというもの・・・ 3番目の・・・わが子は毎日まじめに学童に通っていました。 けれど、あるときぽつりと「もう行きたくない」とつぶやいたのです。 理由を聞いても、「別に」「なんとなく」としか返ってこない。 でもその表情には、どこかしんどさがにじんでいました。 実はその頃、ちょうど「9歳の壁」と呼ばれる時期に差しかかっていたのです。 うちの子は・・・それが2年生の中盤から始まりました。 ■ 「9歳の壁」って? 子どもの発達において、小学校3・4年生頃には「9歳の壁」 と呼ばれる節目があるとされています。 自分と他者の違いに敏感になったり、社会性が急激に広がったりする時期。 それまで…

  • 「できなさ」があって大丈夫。——私は、それでここまで来ました。

    娘が3歳の頃のことでした。 重度の知的障がいと、口唇口蓋裂のある娘は、当時まだほとんど言葉が出ず、 食べることもたくさんの課題があり・・・歩くことも下手で・・・ なんでもかんでも・・・他の子よりずっと時間がかかっていました。 その日、通っていた支援施設で・・・ 他の子が「ママ!」と呼んで抱きつくのを見て・・・ 心がぎゅっと締めつけられました。 「どうしてうちの子は、うまくいかないの?」 「私の育て方が悪かったのかな?」 「私だってサボってない・・・やってるのに・・・」 夕方、帰宅してから洗濯物を片付けながら・・・ 気づいたらぽろぽろ涙が流れて・・・泣いていました。 誰にも見せられない“できなさ…

  • 意思決定を止める言葉にご用心

    福祉の世界に長く関わってきて・・・ 管理職として従業員を抱える立場になった今、強く実感するのが—— 「決めることの大切さ」と、 「決められなくなる空気の怖さ」です。 最初はボランティアや地域活動という・・・ 善意と助け合いが基盤になっていたコミュニティでのリーダーシップで始まったこと。 でも、福祉事業所として人を雇い、その生活を支える側になったとき・・・ 意思決定の重みは格段に増し私の心の中の大きな負担になりました。 とくに現場で大事なのは・・・ 決めたことが後から変わることを恐れすぎないこと。 そのためには、職場の中に「失敗を責めない文化」「変化を受け入れる空気」が 必要です。 でも、そこに…

  • 思春期にどう向き合ってる?うちはね・・・

    思春期って、親にとっても子どもにとっても、「試される季節」「試される時期」 なんだなぁと、しみじみ感じます。 身長が急に伸びたり、性別による身体の変化が出てきたり・・・ それに加えて「心」も一緒に成長していくのが人間の思春期。 『けなげに生きぬくいきもの図鑑』(実教出版)の著者で元高校教師の岡幸子さんは そんな思春期の難しさを「人間だからこそ起きる現象」だと語っています。 たしかに・・・ 人間以外の動物にも「親元を離れて独り立ちする時期」はあります。 でも、そこに“心の揺らぎ”や“自我の芽生え”といったプロセスを伴うのは・・・ 人間特有なのかもしれません。 わが家の思春期、「大変だった?」と聞…

  • 【リーダーの心得は、どこでだって生きる】 〜家庭でも、福祉でも、個別セッションでも〜

    最近読んだ『決定版 強いチームをつくる! リーダーの心得』(伊庭正康 著)が、 ものすごく心に響く部分がありました・・・ もーーーうんうん!!そうそう!!って・・・(笑) 営業職として抜擢され、役職を上げてきた著者が・・・ 実は若い頃「リーダーにまったく向いていなかった」 と振り返るところからスタートするこの本。 でも、部下との関わりの中で、自分の在り方を見つめなおし、・・・ 「本気でリーダーを目指したい」と思うようになったというエピソードに、 とても共感しました。 私自身もリーダーって役割って・・・まったく向いてないって思っていて・・・ でもやらなくてはいけないときが来て・・・めちゃクチャ悩…

  • 「読む力」テストの点数じゃはかれない社会で生き抜く国語力とは

    小さいころから「学力をつけなきゃ」「いい成績をとらなきゃ」 と言われ続ける子どもたち。 確かに、読み書きそろばんは大切です。 でも、私は障害のある子どもとともに生きてきて、心から思うのです。 社会で本当に必要なのは、「正解を出す力」ではなく、 「感じ取る力」「つながる力」だと・・・ 私は長年、知的障がいのある娘とともに歩みながら、 子どもたちの育ちや支援に向き合ってきました。 そして痛感しているのが・・・ 「読解力」や「国語力」は、単なる学習で身につくものじゃないということ・・・ たとえば、AI。 こうして私も今、AIと対話をしながら・・・ 自分の想いや考えを言葉にする練習をしています。 それ…

  • その一言大丈夫? 〜福祉の現場で気づいた“共感”のチカラ〜

    ■「共感」って、悩みにだけ必要なものじゃない 「共感」というと、大きな悩みや心の問題に寄り添うときに必要なものだと 思っていませんか? 実は・・・もっともっと日常の、ちいさな場面にも「共感」はあふれています。 たとえば、こんな会話。 「今日、暑いですね〜」 「そうですね、ちょっと外に出ただけで汗だくになりますよね」 これは、ただの雑談。 でも、ここに「共感」があるかないかで、関係性って大きく変わるんですよねーーー ■「共感」をスルーすると、関係もスルーされる 以前、支援先のお母さんからこんな話を聴いたことがあります。 「私はいつも“今日は暑いですね”って言われても・・・ なんて返していいかわか…

  • 「予定を守る」というやさしさ 〜障害児者支援に活かす“時間の整え方”〜

    ■「アポは早めに」から学んだこと ある本にこんな言葉がありました。 「時間をうまく使う人は、相手の時間を先に押さえる」 この言葉を読んだとき、私はすぐに、過去の支援の場面を思い出しました。 重度の知的障がいのある娘を育てながら、福祉の現場に長年関わってきたなかで、 私はずっと「予定は早めに」「変更は最小限に」と心がけてきました。 なぜなら、障がいのある方やご家族にとって、 “予定が変わること”はときに混乱や不安を招くものだからです。 以前、あるお母さんからこう言われたことがあります。 「急に時間が変わっただけで、子どもがパニックになってしまって…」 それを聞いたとき、 「相手の時間を守るって、…

  • 「メンタルが強い人」って、どんな人?

    ">「メンタルが強い人」と聞くと、どんなイメージを持ちますか? ">もしかすると、「図太い」「打たれ強い」「へこたれない」といった・・・ 少しゴリゴリ系のイメージを思い浮かべるかもしれませんね。 でも実は・・・・ そういう外面的な強さよりも、もっと内側の柔らかいしなやかさのような 「芯のある安定感」「芯のあるしなやかさ」が本当の強さなのかもしれません。 私の周りにも「この人、強いなぁ」と感じる方がたくさんいます。 今回は、そんな“メンタルが強い人”から学べる習慣や考え方をご紹介します。 メンタルが強い人の共通点 1. 感情的にならない 冷静に物事を見つめ、感情に流されずに判断できる人。 特に議…

  • 「“何か質問ありますか?”場を冷やす瞬間〜支援現場で起きている見えないズレ〜」

    「何か聞きたいことはありますか?」 その一言が場を静かに凍らせた瞬間を・・・私は何度も目撃してきました。 障害児支援の現場でも、地域の福祉会議でも、保護者向けの勉強会でも—— 一見親切そうなこのフレーズが・・・ 意外にも人の心を遠ざけてしまうことがあるのです。 「聞きたいこと」は、あっても言葉にできない ある日、福祉施設で行われた勉強会。 発達障害のある子どもの支援に関する専門家の講演のあと・・・ 司会者が会場に向かって言いました。 「何か質問ありますか?」 ……しばらく沈黙。誰も手を挙げない。 けれどその沈黙の裏には・・・「聞きたいことがない」のではなく・・・ 「どう言えばいいか分からない」…

  • 「画面の向こうにいる“あの子”に、気づけていますか?」〜障害児支援の現場から見えた、デジタル時代のまなざし〜

    「うちの子、最近ずーっとタブレットばかりなんです」 ある母親の声から、その子の物語が始まりました。 彼は中学2年生。知的障害と軽度の自閉傾向があり・・・ 学校での人間関係に疲れてしまったのか? 不登校になって半年が経とうとしていました。 学校に行けなくなってからは・・・家でずっとYouTubeを見て過ごすように・・・ お母さんも最初は 「好きなことをしてリフレッシュできるなら」と思っていました。 でも—— 「最近は、話しかけても反応が薄いんです」 「目も合わなくなってきて……このままでいいのかなって、不安になってきて……」 本当に“見ていた”のは画面だけだったのか 初めて彼と会った日のことを、…

  • 「相手を大切にする話し方」は、私の人生の基盤になった

    「相手を大切にする話し方」は、私の人生をつくってくれた 障がいのある子と、日々向き合ってきた36年間。多くの福祉関係者や保護者の方々、行政の人たち、そして当事者とその家族。いろんな方と出会い、たくさんの会話を重ねてきました。 その中で、ずっと心がけてきたことがあります。 それは、「心の矢印を相手に向けること」。 名前を呼ぶ、笑顔で話す、そして「ありがとう」 たとえば、重度障がいのあるわが子にさえ、 私は毎日名前を呼びかけることに注視しました。 自分の名前を早く覚えてほしいこともありましたし 「おはよう」「ありがとう」「今日もがんばったね」と・・・ いろんな言葉かけもしてきました。 言葉が通じる…

  • 「運がいいね」と言われた私 〜試行回数だけは、誰にも負けなかった〜

    「なんか“運がいい”ですよね」 そう言われたとき、私は思わず笑ってしまいました。 運がいい…? いやいや、今までの事・・・ そんな簡単な言葉で片づけないで・・・と思ったのが正直な気持ち。 でも、その後ふと、こうも思ったんです。 「もしかして、試行回数のことを“運”って呼ぶのかもしれないな」って。 障がいのある娘との36年は、 まさに“トライ・アンド・トライ” 私は、重度知的障がいと機能的な特性を併せ持つ娘の母として、 これまで何万回も“挑戦”を重ねてきました。 ・何度声をかけても伝わらない言葉・どれだけ時間をかけても習得が難しい動作・周囲の理解を得るための書類、会議、交渉 そのひとつひとつが、…

  • 否定形で止まっていた娘の心が、肯定形で動き出した日

    「もう、泣かないの!」「ちゃんとして!」「そんなことしないよ!」 重度障がいをもつ娘の子育ての中で、私は何度この言葉を繰り返してきたでしょうか。 うまく伝わらないもどかしさ、 刻々と時間が過ぎていく、時間がない中での焦り、 “ちゃんとした子に育てなきゃ”というプレッシャー。 そんな思いがいっぱいで、気づけば 「否定形の言葉」ばかりを投げかけていました。 でもある日、それが娘の行動を止めていたことに気づいたんです。 「泣かないで」と言われた娘の目に、 涙が止まらなかった理由 まだ小学生だった頃の娘。 朝の登校前、靴下がうまく履けずに泣き出したことがありました。 私は焦って、 「もう、泣かないの!…

  • 信用されない人の「5つの特徴」──人付き合いに悩むあなたへ

    人間関係って、人生の幸福度を左右するほど大切なものですよね。 社会福祉法人やコミュニティの運営をしていると・・・ 実にたくさんの人と出会います。 そして、その中には「あの人、ちょっと信頼しづらいな」と感じてしまう人も……。 噂話は基本信じないようにしていますが・・・ 実際に会って話してみると「あ、やっぱり…」と思うこともあります。 今日はそんな 「信用されづらい人」の特徴を、主観たっぷりで5つにまとめてみました。 ちょっと辛口かもしれませんが・・・ 人付き合いを大切にしたい方こそ、自分を振り返る材料として読んでみてください。 ① お金にルーズ これはもう…言わずもがな、信頼を一気に失います。 …

  • 「ギブ&テイク」のバランスが崩れるとき 〜テイカーに出会ったらどうする?支援の現場から見える関係性の話〜

    私のこれまでの人生や活動をふり返ってみても、 人との関わりに心を尽くしてきた時間がたくさんあります。 相談件数は2万件を超え、重度の障がいをもつ娘の育児を通して、 数えきれないほどの出会いと別れがありました。 そんな中で、最近また改めて思い出したのが・・・ 「ギブ&テイク」の話です。 これ、人間関係の土台を支える、実はすごく大事なテーマなんですよね。 ■ ギバー・テイカー・マッチャー、あなたの周りはどのタイプ? 組織心理学者のアダム・グラント氏は、人の関わり方を大きく3つに分けています。 ギバー:与えることを優先する人 テイカー:受け取ることばかりを望む人 マッチャー:与えることと受け取ること…

  • 自分の機嫌大丈夫??——障害児支援のプロとして、私が大切にしている姿勢

    「上機嫌でいることは、プロとしての基本姿勢」 この言葉を目にしたとき、胸の奥にズシンと響いた感覚がありました。長年、障がいのある子どもたちとその家族に寄り添ってきた私にとって・・・ 「自分の機嫌を自分でとる」という姿勢は、 いつの間にか日々の支援に欠かせないものになっていたからです。 ■ 不機嫌は“伝染する” どれほど経験を重ねても、人と関わる仕事には「心の余白」が必要です。 とくに、困りごとや不安を抱えて相談に来られる方に対して・・・ こちらが不機嫌だったり、疲れきった表情を見せてしまったら…… その空気は、すぐに伝わってしまいます。 不機嫌は伝染します。 そして、それはときに・・・ 支援を…

  • 「ありがとう」を集める生き方 〜障害児者の家族が“幸せ”に近づく道〜

    子どもが生まれてしばらく経っての事・・・私は思いました。 「この子の人生を、できるだけ豊かに、楽しく、幸せなものにしてあげたい」 その想いは、多くのお母さんと同じだったはずです。 私は知的障害を持つ娘の母として、36年間を共に過ごしてきました。 口唇口蓋裂という外見的・機能的な課題も併せ持ち・・・ 人の視線にさらされる日々、他の子と比べても仕方のないことばかり…。 それでも、「わたしは幸せですか?」と問われたら、いまなら迷わずこう答えます。 「はい、私はとても幸せです」 理想と現実のギャップで見えた「本当の幸せ」 はじめの頃は、私にも「理想の子育て像」がありました。 たくさん本を読み、知識も詰…

  • 思い描いた子育てと、現実のギャップの中で 〜障害児の我が子と向き合ってきた母として、今伝えたいこと〜

    子どもの話をよく聞き、一緒に遊び、一緒に驚きながら好奇心を育み・・・ 人と比べず焦らず見守る。 そんな理想の子育て像を、私はちゃんと持っていたつもりでした。 細かいことは気にしない。 「大丈夫、大丈夫」っておおらかに構えている母でいたかった。 本もたくさん読み、知識だって人並み以上にあるつもりでした。 でも――現実は、あまりにもうまくいかなかった。 ■想定外の現実に、心が折れそうだった日々 娘は、食が細く、なかなか大きくならない。部屋は散らかしニコニコ笑ってるし、トイレも覚えない、逃げ出すこともありました。 どうしたら、私の言うことを理解してくれるのか。どう接したら、少しでも食べて大きくなるの…

  • 組織の「禁止文化」はもう限界? 〜福祉事業所がこれからの時代に後進を育てるためにできること〜

    先日読んだ、安斎勇樹さんと沢渡あまねさんの対談には、 組織運営に携わる立場としてとても考えさせられる内容が詰まっていました。 「AI禁止」「副業NG」「社外発信NG」―― そんなルールにがんじがらめになって、現場の職員が自分の意思で考え、 動くことができない環境が、今も一部の組織では続いています。 でも、それって本当に福祉の現場にとっても、 子どもたちや利用者さんにとっても、プラスなんでしょうか? ■「越境」を恐れる組織に、成長はない かつてのような“軍隊的世界観”―― たとえば「他の施設のやり方を学ぶなんて裏切りだ」といった空気は、 今や時代遅れです。 福祉の現場でも、他の法人の実践に学ぶこ…

  • 「スルーする力」社会で生き抜くスキル ~発達障がい者が社会に出る前に親子で育てたいこと~

    今日はちょっと現実的なお話をします。 お子さんが仕事に就くとき・・・これってとっても大事ではないかな? って思うこと・・・ みなさんも知っての通り・・・職場って、理不尽なことって、ありますよね? ・陰口ばかりの人間関係 ・上から目線のアドバイス・「お気に入り」が優遇される評価制度 ・仕事を断っただけでネチネチ言われる空気 ・「年上が正しい」っていう謎の上下関係… どれも、真面目で一生懸命な人ほど、傷つきやすく、疲れやすいポイント。 そしてこれって・・・ 実は発達障がいのある子たちが社会に出たとき・・・ ものすごく大きな壁になることでもあるんです。 ◆なぜ「スルーする力」が必要なの? 発達障がい…

  • 「できたこと」に着目しよう ~自己肯定感を親子で育てるために~

    障がいのあるお子さんを育てている親御さんの中には・・・ 日々の暮らしの中で 「自分はちゃんとできているのだろうか」 「子どもにとって本当にいい親でいられているだろうか」 と、悩みや不安を抱える方も多いのではないでしょうか? 私もかつて、そんな気持ちを抱えながら毎日を送っていました。 子育てに正解がないことは分かっていても・・・ 「あれもできなかった」「今日も怒ってしまった」「今日も進まなかった」 と・・・できなかったことばかりが頭に浮かんで・・・ 自分を責めてしまうこと、ありますよね? でも、自己肯定感は「できなかったこと」ではなく、「できたこと」に 目を向けることで、ぐんと育っていくものなん…

  • 「うちはレベルが違うから」と言われた日 〜36年の子育てを通して見えた“壁”の正体〜

    「うちはレベルが違うから、一緒にはできない」その一言を、私は今でも忘れられません。 娘は、重度の知的障がいと、口唇口蓋裂という生まれつきの外見的・機能的な障がいをもって生まれてきました。それはもう、ひと言では言い表せないほど・・・ たくさんの経験をさせてもらってきました。 十数回の手術、療育、発語の訓練、成長の壁…。でも、そうした日々の中で、同じように 「悩んでいるママたち」「少し先ゆく先輩方」と出会える、出会えたことが、 私の心の支えでもありました。 けれどある日。とても話が合うと思っていた、発達障がいのあるお子さんのママから、 突然何気なく言われたんです。「でも、うちはそっちと違って、“レ…

  • 「お姉ちゃんが障害児だったからこそ──“きょうだい児”として育った娘が教えてくれたこと」

    「どうやってそんな子育てができたの?」今でも、そう聞かれることがあります。 私には3人の子どもがいます。一番上の子は・・・生まれつき口唇口蓋裂があり、 さらに重度の知的障害を抱えて育ってきました。言葉も、理解も、何もかもにサポートが必要で・・・ 医療と福祉と教育と、さまざまな専門機関とつながりながら育ててきました。 一番下の子は、いわゆる「きょうだい児」。 保育園時代から、身近にダウン症の子や、発達障害のある子 そして全介助の重度障害のあるお子さんがクラスや身近にいました。 そして何より、家に“障害のある姉”がいるという、特別な環境の中で育ちました。 けれど、この下の子にも“目に見えない困難”…

  • 欠点ばかりに目がいくクセ“欠点探しのスペシャリスト”になってない?

    「うちの子、またできなかった」「どうしてこんなこともわからないの?」「こんな状態で将来大丈夫だろうか……」 障害児を育てていると、“できないこと”ばかりに目がいってしまう瞬間が たくさんあります。 これは決して親のせいではありません。 実は、私たちは小さい頃からずっと、「欠けている部分を見つける訓練」を 受けて育ってきているのです。 ■ 100点じゃないと「指摘される」教育の中で育ってきた私たち 心理学には「観察者バイアス」という言葉があります。 これは、相手に対しても自分に対しても、「思い込み」で物事を見てしまうという 心のクセ。 たとえば、やることがゆっくりな子に対して「のろい」と感じてし…

  • 障害児者の親として実感した「感じがいい人」でいることのメリット

    感じが良い人と悪い人どちらでいたいか?って言われたら???感じが良い人でいるためのメリットって?? 1. 無用なトラブルを回避できる 障害児を育てていると・・・ 日常のちょっとしたことでトラブルになりやすい場面が多くあります。 たとえば、子どもが大きな声を出してしまったり、思わぬ行動を取ったとき・・・ そんなとき、日ごろから周囲に「感じがいい親」として接していると・・・ 「ああ、○○さんのお子さん、今日はちょっと機嫌が悪かったのかな」 「わーーー〇〇さん頑張ってるよね」 と温かく見守ってもらえることが多くなります。 逆に、無愛想だったり、周囲との関係づくりを怠っていると・・・ 「またなの」「ち…

  • 笑顔で子育てするために。 〜障害児を育てる親が「感情の居場所」を持つことの大切さ〜

    障害児を育てていると、毎日が挑戦の連続ですよね。 理解してもらえないこと、思い通りにいかないこと、時には孤独や焦りが押し寄せてくる日ももちろん、たくさんあるでしょう。 でも、私はこう思います。 子どもが元気に育つためには、まず親が笑顔でいられることがいちばん大事。 私が大事にしてきた支店でもあります。 🍀親が自分の「感情の居場所」を持つということ どんなにがんばっていても、私たち親だって人間。 完璧じゃなくていい。泣いたっていい。疲れても何もしたくなることだってある。 ただ大切なのは・・・それを自分の中に閉じ込めてしまわないこと。 ☁️感情がたまると…… ・ちょっとしたことでイライラする・「ど…

  • 人生を変えたいなら「誰に会うか」「どこに身を置くか」

    「ほんの少し、立ち止まっ 「人生を変えるにはどうしたらいいですか?」 そう聞かれたとき、私は迷わずこう答えます。 「会う人を変えること。環境を変えること。」 人は人によって変わります。 場所によって、考え方も行動も変わります。 特に、障害のあるお子さんを育てている親御さんには、 この“環境と出会い”の重要性を強く伝えたいと思っています。 なぜなら・・・私自身がそうだったから・・・ 🌱でも実際には…… もちろん、そう簡単にいかないことも、よくわかります。 ・新しい場所に行くのは不安・今の支援で精いっぱい・どこに行けばいいのか分からない そして、多くの親御さんがこうなります: “動いてはいるけど、…

  • 小さな「できた!」が未来を変える ~障害児が障害者として生きていくために大切なこと~

    「障害児が、やがて障害者として社会の中で生きていく。」 これはどの親御さんにとっても避けて通れないテーマです。けれども、実際には「今は学校生活に慣れるのが精いっぱい…」 そんな風に、目の前の課題で精一杯の毎日もありますよね。 でも私は、長年の育児や支援活動を通じて確信していることがあります。 社会の中で、どれだけ“小さな成功体験”を積み重ねているかが、 将来の生き方を大きく左右する。 🌟成功体験は「自信の種」 例えばこんな事例があります。 【事例1】「コンビニでお弁当を買えた!」〜高校2年・知的障害のある男子〜 彼は数字の認識が苦手で、お金のやりとりが不安でした。 でも、支援学級で練習を重ね、…

  • 親だからこそ大切にしたい「感情マネジメント」の力

    ■ 「あの子が泣くと、私も泣きたくなる」 そんな毎日が続いていませんか? 障がい児を育てる日々。その子の調子が良いと一緒にホッとして、うまくいかない日は、自分のことのように落ち込んでしまう—— 「感情の浮き沈みを・・・子どもに引っ張られてしまう」 それって、実はとっても自然なことなんです。 だって、わが子を大切に想っている証拠。 でも、その“想いの深さ”がときに・・・ 親自身のエネルギーをすり減らしてしまうこともありますよね。 ■ 感情マネジメントって、「冷たくなる」ことじゃない よく言われる「感情マネジメント」って、なんだか・・・ 「もっと冷静になりましょう」とか「共感しすぎないで」みたいな…

  • 「発達障害」が“生き方”になる 〜特性を強みに変えて、社会に羽ばたくために〜

    「この子は発達障害です」と診断されたとき・・・ 多くの親御さんはショックを受け、将来に対する不安で胸がいっぱいになります。 「この先、この子はちゃんと働けるのだろうか?」 「人と関わることが難しいのに、社会の中でやっていけるの?」 「親がいなくなったら、一人で生きていけるのか…」 そんな思いを抱えながら日々の子育てに向き合っている方も多いことでしょう。 けれど、どうか忘れないでください。 発達障害は「社会で生きづらい特徴」であると同時に・・・ 見方を変えれば「社会で活かせる強み」にも代えられる力でもあるのです。 特性を“弱み”ではなく“資質”としてとらえる たとえば、注意欠如・多動性障害(AD…

  • 〜障害児子育てと母子分離不安〜

    障害児を育てていると・・・ 「母子分離がうまくいかない」と悩む場面によく出会います。 園や学校に行けない、外出するときに泣いて離れられない、夜間に一人で眠れない…。子どもが「お母さんと離れられない」という不安を抱えるのは、 決して珍しいことではありません。 でも、実はその裏に、「親のほうが離れられない」 という深い問題が潜んでいることがあります。 「この子に何かあったら…」という不安 障害児は、日常生活の中でさまざまな支援や配慮が必要です。 体調の変化に気づくのも、行動の意味を読み取るのも・・・ 親は常に気を張る毎日。 周囲がその子を理解していない場合・・・ 「自分がそばにいなければ、この子は…

  • “いちばんそばにいる親”だからできること 〜おうちで目指す支援、親の心を守る環境づくり〜

    ■ 「私がちゃんとしなきゃ…」そんな風に思い詰めていませんか? 発達障害やグレーゾーンの子どもを育てる日々。「他の子と同じようにいかない」「支援が必要って、具体的にどうすればいいの?」「私の関わり方が間違っているのかも…」 そんな風に、気づけば毎日が“自分を責めるサイクル”になっていませんか? でも、あなたの存在こそが、子どもにとって最適な支援者です。 大切なのは、完璧を目指すことではなく・・・ 子どもの育ちに寄り添える“おうち支援”のかたちを見つけること。 そして、親自身がつぶれないための 「相談できる環境」も、一緒に整えていきましょう。 ■ 家庭こそ“育ちの支援基地”になる 学校や療育もも…

  • 「うちの子、なんで生きづらそうなんだろう…」〜ASD・ADHDと“非認知能力”の話〜

    【インタビュー】小5男子のママ・さちこさん(仮名)の場合 「小さい頃から“こだわりが強い子だな”とは思ってたんです。でも年齢が上がるにつれて、友だち関係も勉強も、どんどんうまくいかなくなって…今は登校も難しくなってしまって…」 発達特性のあるお子さんの育児に奮闘するママ・さちこさん。現在、小学4年生の息子さんにはASDとADHDの診断があります。小さなころから周囲に理解されにくく、失敗体験を繰り返す中で、最近は「学校に行きたくない」「友だちといると疲れる」と言うようになったそうです。 ■ 二次障害ってなに? さちこさんのお子さんのように、もともとの発達特性(ASD・ADHD)に加えて、心の不調…

  • 自己承認から始まる心のリセット法

    「私なんて」「どうせ私には無理」「やっぱりダメだった」 そんな風に、心の中で自分を責めてしまう瞬間はありませんか? 私自身も、かつてはそうでした。 幼い頃から家庭環境が複雑で、大人の顔色をうかがって生きる毎日。 怒らせないように、空気を読み、波風を立てないように。 そこそこ「いい子」でいることが、生き残る術だと信じていました。 だからこそ・・・ 何かうまくいったときも親には言わなくて・・・ 「たまたま運が良かっただけ」と思ってしまう。 頑張っても親から当たり前って言われるので・・・ 「もっとやれたんじゃないか」と自分を追い詰めてしまう。 そうしていつしか・・・ 「私なんて…」が口ぐせのようにな…

  • できるのは最善を尽くすこと

    障害のある子どもを育てていると・・・ 結果にとらわれてしまう瞬間がよくあります。「こんなに頑張っているのに、なんで思うようにいかないの?」「これだけ手を尽くしているのに、成果が見えない」そんな風に思って、ため息をついたこと、きっと一度や二度じゃないですよね。 過去の私もそんな時期を何度となく経験してきました。 先日、ある先生とお話する機会がありました。打ち合わせの最後に、先生がぽつりとこんな言葉を口にされたのです。 「最善は尽くした後は・・・あとは運だからね」 あまりにあっさりとおっしゃるので、私は少し驚きました。 でもよく考えてみると・・・ これこそ“本当に実力のある人”の境地なのかもしれな…

  • 「親だって支援がいる」~声にならない叫びの奥で~

    障害のある子を育てていると・・・ 病院に通い、療育に通い、学校や幼稚園、保育園とも連携して・・・ 毎日毎日が「がんばり」の連続。 「もっとこうしてください」「こうしたほうがいいですよ」「それじゃダメなんです」 毎回毎回聞く言葉・・・優しさの中に混じる指導や助言、ときには叱責・・・ わかってる、わかってる・・・良かれと思って言ってくれているのも、できると信じてくれていることも・・・ 頭ではわかっている。わかっているんだけど・・・ だけど、私の心は・・・ふとした拍子に折れそうになる。周りの親が当たり前にやっていることが・・・ どうして自分にはこんなにも難しいんだろう。できないんだろう??こんなにが…

  • ~障害のある子の未来を切り拓く、私の子育て実践記~

    障害のあるわが子の子育て。日々向き合う中で、痛感したことがあります。 それは—— 「できないこと」ばかりに目を向けていたら、親も子もつらくなる。 だからこそ、私は「強み」に目を向けようと決めました。 「強み育て」が子どものたくましさを育てる 最近読んだ 『「強み」を生み出す育て方』(船津徹/ダイヤモンド社) この本が伝えているのは・・・ 「子どもの潜在的な力を引き出すことが、たくましさにつながる」ということ。 そしてこれは・・・ 私自身が障害のあるわが子を育ててきた実感ともぴったりと重なりあうのです。 私の実践:苦手より「得意」を、型にはめず「特性」を見て うちの子は、ひらがなの「あいうえお表…

  • 発達がゆっくりな子にこそ必要「ゼロ距離のコミュニケーション」

    「この子、なかなか言葉が出ない」「目が合いにくい気がする」「他の子とちょっと違うみたい…」 そんなふうに、わが子の発達のペースに戸惑い・・・ 不安を感じたことのある保護者さんも多いのではないでしょうか? けれど、たとえ診断名があろうとなかろうと・・・ 子どもの「育ち」にとって本当に大切なものは・・・ 結構シンプルで、温かく、原始的なものだったりします。 それが、「親の声」と「親の匂い」なんだとか・・・ このふたつが持つ力を、今・・・あらためてお伝えしたいと思います。 子どもは耳と鼻で安心を感じている 目が見えるようになるよりも先に・・・ 赤ちゃんは「声」と「匂い」で世界を感じ取っています。 泣…

  • 支援の質を変える「質問の仕方」で深まる信頼とつながり

    障害児者福祉に関わっていると、さまざまな人と話をする機会がたくさんあります。 支援者同士の連携はもちろん・・・ 保護者同士の情報共有、さらには支援を必要とするご本人とのコミュニケーションも 欠かせません。 そんな日々の中で・・・ 「会話が続かない」「本音を引き出せない」「気まずい沈黙ができる」… そんな経験をしたことはありませんか? 実は、そのカギを握っている解決策は・・・「質問の仕方」ここにあります。 「質問」ひとつで、会話の流れは変わる たとえば、初対面の場面でこんな風に質問したとします。 「今日は、車で来られたんですか?」 相手が「はい、そうです」と答えてしまうと・・・ それ以上話が広が…

  • 何歳からでも始められる──50代から“私”を生き始めたあなたへ

    私は、子どもが小さかったころから障害児者コミュニティに所属し、 支え合いの活動を知る中で先輩方のk津堂に触発されながら・・・ やってきました。そして・・・10年後の40歳で・・・ そのコミュニティの代表を引き受け、今では22年目を迎えています。 その間、さまざまな出会いがありました。 多くの仲間たちと手を取り合い、時に励まし合いながら・・・ 地域の障がい児者とそのご家族のためにできることを模索してきました。 60歳になるときには、長年理事として関わっていた社会福祉法人で理事長に就任。 赤字再生という任を受け今も精進させていただいています。 さらに昨年には・・・ 長年にわたり筑紫野市の障害福祉に…

  • 「アドバイスしないリーダー」こそ、障害福祉の現場に求められる新しいリーダー像

    福祉の現場では日々、支援を必要とする利用者さんや、そのご家族、そして共に働くスタッフと向き合いながら、さまざまな判断を迫られます。 その中で、私たちが目指すべきリーダーのあり方もまた・・・ 時代とともに変わりつつあります。 従来型のリーダー、すなわち「教示型」 “答え”を部下に教えるティーチング型のマネジメントスタイルは・・・ 福祉の現場においても根強く存在しています。 でも今は、私たちに求められているのは、まったく異なるリーダー像、 「共創型」のリーダーです。 共創型リーダーとは何か? 共創型リーダーは、答えを一方的に教えるのではなく・・・ 部下やチームと共に考え、「正解を創り出していく」存…

  • 程よくストイックに生きる 〜障害児者福祉と私の人生〜

    私は第一子が障害児で・・・ 36年間、口唇口蓋裂と重度知的障害を持つ娘とともに生きてきました。 加えて、30年間以上にわたり障害児者コミュニティの一員として活動し・・・ 40歳からは代表として22年間、地域障害福祉に尽力してきたって・・・ 自負しています。 よって・・・その功績を認められ、市より自治功労賞もいただきました。 (決して自分一人でなしえたものではないことは重々承知しています) 振り返れば・・・ 私の人生は「程よくストイック」であったって思います。 それは今もなお・・・続いてはいます。 過度に自分を追い込むのではなく・・・ でも何が何でも・・・決して諦めず・・・って言うような・・・ …

  • 福祉事業所~保護者の求めるもの~

    保護者が障害者福祉事業所に求めるものと、これからのあるべき姿 障害者福祉事業所は、障害を持つ方々が安心して生活し・・・ 社会に参加するための大切な場所です。 そして、その利用者を支える保護者にとって・・・ 事業所がどのような役割を果たすかは非常に重要な関心事だと思います。 今回は、保護者が障害者福祉事業所に求めるもの・・・ そしてこれからの福祉事業所のあるべき姿について考えていきます。 1. 保護者が障害者福祉事業所に求めるもの ① 安心して任せられる支援体制 保護者にとって最も重要なのは・・・ 「この事業所に任せても大丈夫?」と思える支援の質と安全性です。 利用者一人ひとりの特性を理解した適…

  • 理事長としての仕事って?

    障害者福祉事業所のあるべき姿と理事長としての経営の方向性 現代の障害者福祉事業所に求められる役割は・・・ 単に福祉サービスを提供するだけでなく・・・ 「ともに学び、ともに育ち、ともに働き、ともに生きる」という理念を 具現化することにあります。 そのためには、以下のような視点を持ち、事業所の運営を進めることが重要だと考えています。 1. 障害者福祉事業所のあるべき姿 ① 利用者主体の支援体制の構築 障害者が自立し、社会の一員として役割を果たせるよう、支援の在り方を見直すことが求められます。 個々の特性や能力に応じた支援計画の策定 選択の自由を尊重し、自己決定を促す仕組みづくり 家族や地域社会との…

  • 障害児の親でもキャリアを諦めない!仕事と育児を両立する方法

    「障害児がいると、フルタイムの仕事はできない」 「自分の夢を諦めなければならない」 そんなふうに思っていませんか? 確かに、障害児の育児には時間もエネルギーも必要です。 でも。。。それが親のキャリアや夢を諦める理由にはならないはず。 実際に、仕事を続けながら育児を両立している人もたくさんいます。 ちなみに私は産んだ後から仕事し始めました。 この記事では、「どうすれば仕事と育児を両立できるのか?」 を具体的な方法とともに紹介します。 仕事を諦める必要はない!キャリアを続けるメリット 「仕事を続けるなんて、子どもに申し訳ない」 そんな罪悪感を抱いていませんか? でも、キャリアを続けることには大きな…

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