日銀決定会合では大方の想定通り、事前にアナウンスされた「量的引き締めの緩和」が決められたが基本的に「無風」、FOMCは「予想の範囲内」で「無風」とされた。しかし、この日銀もFRBの判断もちょっとした気になる点がある。それは両国中銀が「リスク・シナリオを意識し
株のプロとして38年、大手運用会社を退職し八ヶ岳に住む株山人。個人投資家、シニア投資家が息長く株式投資を楽しむことを目標に活動していきます。
原油価格と5年期待インフレ率原油価格は中東地域の地政学に敏感なので、ここから数年間は常に注目しておきたい指標だ。イスラエルとパレスティナの戦争がどう収束するかはまだ分からないが、そろそろ戦争の限界に近づいているように見える。パレスティナの人々は北部から追
東証信用残(ネット)と日経平均のチャート信用残は主に個人投資家がレバレッジを掛けるのに使う取引、その未決済残高のことだ。簡単に言えば借金して株を買うことで、保有資金の数倍の取引ができる。現物買いを手仕舞い、信用で買付をすれば、より大きなポジションで勝負で
友人の一人、K君も再雇用で働く一人だ。建築資材の会社に営業職として長年勤め、定年後の再雇用で給料は大きく減った。でも、彼の仕事は変わらない。大手ゼネコン(鹿島や大成など)を担当して大理石などの石材・建築資材の商売をしている。ゼネコンの担当者の長年の信頼を得
オンナが強くなったのもあるだろうが、それ以上にオトコの方が弱くなったということもあるかもしれない。オンナの強さに対してオトコの弱さが何故なのかを考えた方が良いと思う。昭和のオトコは、パワハラをして自分の存在感を最大化した。特に印象に残っているのは、多くの
証券セールスとファンドマネジャーの会話(23)新NISA 投資家の試練
証券セールス(以下、S): 7月12日の日足で「捨て子線」を出したと思ったら、見事なトレンド反転が起こった。わずか10日で3000円以上下落した。やっぱり、捨て子線は恐ろしいな。市場心理で動いている相場ではチャートが効いてる!!ファンドマネージャー(以下、
政府が65歳までの雇用を企業に要請した10年ぐらい前、それまで60歳定年を変更せずに65歳まで再雇用という人事制度になった。政府が期待しているのは明らかに年金受給年齢を引き上げたい思惑だけなので、本来定年延長を議論すべきなのだが、基本的な人事制度を変えな
「東京一極集中から多極分散へ」東京都の名目GDPは1兆118億ドルと推定され、世界の名目GDPランキングではオランダをわずかに上回る世界17位にあたる。1400万人の人口があり、一人当たりGDPでも800万円程度=約5.3万ドルと巨大だ。日本全体の一人当
日米2年金利差とドル円レート「ワニの口」と表現したのは、日米金利差とドル円レートのチャートだ。日米10年金利差と円ドルのチャートは何回かブログで使ったが、様々な年限でこの現象は見られる。10年債となると長期の景気期待にも大きく左右され、利下げがあっても景
S&P500益回りと10年債利回り米国は高金利下で株高が続いたために、株式益回りと長期金利が急接近する事態が起こっている。株式益回りは「EPS÷株価」であり、企業が一年間で稼ぐ利益が時価総額に占める割合だ。投資家が投資した価値(時価総額)に対して企業が上げる利
Jリートの需給を再度チェックしてみた。今年に入ってからの東証投資家別売買の数字を拾ってみた。 列1 6月 5月 4月 3月 2月 1月 合計 海外投資家 ▲ 277 ▲ 642 14 62 ▲ 435 ▲ 95 ▲ 1096 投信 119
トランプ氏が銃撃され右手を突き上げてアピールした頃、株式市場ではそれまでの大型ハイテク株一辺倒の相場から今まで静かだった小型株やディフェンシブ株が一斉に反発した。解説では、ファンドマネージャーのセクターローテーションが起こったとされた。株式市場の需給は「
6月の米小売り売上高が発表された時・・・「6月の小売売上高(速報値、季節調整済み)は、前月比横ばいの7043億2400万ドル(約112兆円)事前の市場予想(0.3%減)を上回った。ガソリンや自動車の販売減が足を引っ張ったものの、EC(電子商取引)など幅広い業種が増加した。
「東京一極集中から多極分散へ」清里に住んでいると、レジャー、旅行、ゴルフにも全くストレスを感じない。温泉や美味しい蕎麦屋やレストランはクルマで30分以内に数多くあるし、ゴルフ場は歩いて10分ぐらい(車で2分)の所にある。旅行に行くにも軽井沢まで1時間、長
米国REIT指数と200日移動平均何も考えずに、米国REIT指数のチャートを眺めてみよう。22年後半から底値圏で行ったり来たりを続けてきたが、ちょっと底離れするのかなという場面に入ってきている。米国REIT指数には大きな悪材料が二つあった。①FRBの強烈な引き締め政
自分でもなんか情けなくなる時がある。自己の内部に外人、特にアジア系に対して時々嫌悪感を持つことがあるからだ。最近旅行した北海道でも何回かその意識を持ってしまった。おそらくはそれは生活習慣の違いという単純なものなのかもしれないし、日本人は欧米化を目指してき
路線価が東京で5.3%上昇し、JリートのNAVの増加が明確になってきた。オフィス空室率もピークを付け賃料も回復し、Jリートの分配金も増加傾向にある。Jリートのファンダメンタルは着実に高まっている。・・・にもかかわらず、Jリートの価格は軟調なままだ。これってど
日経平均 日足(24/4/17~24/7/12)チャートでいう「捨て子線」が出た。捨て子線とは高値圏で窓を開けて上昇し、翌日は逆に窓を開けて下落するパターンで、ちょうど一日の日足が空中に浮かんだような形になる。この放れ小島のような日足が、寄り引け同値(十字線ともいう)
「東京一極集中から多極分散へ」新型コロナが日本を襲った時、多くの企業が在宅勤務を解禁した。ウィルス感染を避けるのが一番の目的だったが、この在宅勤務は世界中で行われた。そして新型コロナ禍が収束した時、多くの企業が昔のままの出勤制度を復活させた。世界の国では
北海道とくれば「サカナが美味しい」というのが定番。函館でもいろいろ美味しい寿司屋があるそうだが、「回転ずし」に行ってきた。地方の回転ずしでは仙台の「清次郎」、金沢の「近江市場寿し」など、とても回転ずし(実は回ってない)とは思えない美味しい寿司がある。函館
日経平均が爆上げ!!!一体、この爆上げをどう見たらいいのだろう???6月最終週から海外投資家が日本株を買い越し、それとともにTOPIXが上昇に転じた。でも今週の上昇は完全に日経平均がリードしたもので、明らかにオプションSQを意識したものだと考えている。6月末か
「東京一極集中から多極分散へ」東京一極集中の弊害はまず「居住空間」にある。東京は魅力ある都市で多くの若者を引き付ける。その若者たちが年を経て家族を持ち、より広い居住空間を求める。でも、土地も少なく値段も高い。そこで不動産業者は・・・①上空間へと居住空間を
山梨の田舎に住む、これはサラリーマン時代に経験できなかった新しい生活だった。明け方4時ごろから鳥の声で目が覚め、それでも布団の中でウトウトとして7時に起きる。軽くストレッチをしてベッドルームを出る。朝はいつものルーティン、コーヒー豆を挽いて、コーヒーを多
①ダウ工業株のEPS(青のライン)②ダウ輸送株のEPS(青のライン)③ダウ公共株のEPS(青のライン)米国の状況は複雑さを増している。三つのグラフは、①ダウ工業株で米国を代表する製造業の優良株で構成されている、②ダウ輸送株で景気敏感な運輸株で構成され、③
動物の世界では年老いて子孫を残せなくなったメスは消えていく運命にある。子孫を残せないメスは動物集団には不要な存在で、むかしむかしの人間社会でも年老いたオンナの「姥捨て」は起こった。逆に年老いたオトコは長老としてその経験を買われて村社会で存在し続けた。この
函館市からちょっと離れた所にある湯川温泉、そこにこの「湯倉神社」がある。なんてことのない神道の神社なのだが、ここには「薬師如来像」がある。神道って天照大御神を祀っている所じゃないの?なぜ、この神社に仏教の「薬師如来像」があるのか?公式説明では・・・「松前
株価指数に求められる条件は何だろう?まずは「投資家の信頼感」長期間にわたって株式市場を端的に映す株価指数であると投資家に認められた事だ。NY「ダウジョーンズ工業株」は200年以上の歴史を持つ、投資家に信頼された株価指標し、「S&P500」も多くの投資家の運用ベ
登別温泉にはずっと行きたいと思っていた。箱根と同じように「地獄谷」を持ち、活火山の動きを感じることができる。草津と同じように「硫黄泉」の強い臭いを感じることができる。この登別温泉は滝本金蔵氏のよって開発された温泉で、旅館「滝本館」も金蔵氏によって創業され
都知事選の期日前投票に行ってきました。候補者の一覧表を見ていて「う~~~ん」と一瞬固まった。呆れるのは、NHKナントカ党が複数の候補を出し、そのポスター張り場をネット売却し、候補者のポスターは張らないというありえない選挙侮辱だ。奇妙な候補という点では、以前に
路線価が発表された、全国の平均で前年から2.3%上昇した。東京周辺では、東京+5.3%、千葉+4.0%、神奈川+3.6%、埼玉+2.1%の4地域は前年比上昇だったが、群馬-0.5%、栃木-0.2%と下落し、茨城は+0.7%とほぼ横ばいだった。全国的にもイ
函館山からの夜景はとても美しい。日没前にロープウェーで山頂の展望台に上がる。展望台で陽が沈むのを待ち、その日が落ち点灯が付き、夜景がどんどん美しくなる。この一瞬の美しさを撮影しようと多くの観光客が7時から8時の時間にロープウェーで山頂を目指す。花火大会な
証券セールス(以下、S): 日米ともに行きそうで行かない、下がりそうで下がらない、なんとも表現しにくい相場展開だね。ファンドマネージャー(以下、F): 決め手に欠けた市場な感じ。次の展開を考える時間だろう。S: NASDAQやS&P500が新高値を取ったと連日
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日銀決定会合では大方の想定通り、事前にアナウンスされた「量的引き締めの緩和」が決められたが基本的に「無風」、FOMCは「予想の範囲内」で「無風」とされた。しかし、この日銀もFRBの判断もちょっとした気になる点がある。それは両国中銀が「リスク・シナリオを意識し
どう考えても異常!! このクソ暑い6月、どうなっているのだろう?むかしむかしの記憶をたどっていく・・・60年前の夏小学生低学年の頃、夏の記憶が辿っていくと・・・毎朝6時ごろに起きる、近くの学校で「ラジオ体操」が開かれ、その後、朝ご飯となる。朝の気温はだい
韮崎にあるJAの直売所「よってけし韮崎」では梨北米が売り切れだったが、最近、「パールライス」を売り始めた。パールライスって何? ・・・と思ったので調べてみた。JAが入荷したコメをブレンドしてJAのブランド「パールライス」で直接消費者に販売しているものとい
年金改革でスッタモンダしている国会だが、年金は厄介な問題だ。「100年の安心」として年金を改革したのが2004年、それから21年しか経ってないのにこの改革がウソだったことが判明した。急速な人口減少と高齢化、この影響は簡単に試算できるはずだが、結局、甘々な
現代日本でもっとも時代錯誤な制度が「家」と呼ばれる制度だろう。ほんの50年ほど時代を逆上れば。まるで「瀬戸の花嫁」のような事が日本中で起こっていた。女性は親が決めた相手の「家」に嫁ぎ、その「家」の奴隷のように働き、子を産む機械のように扱われ、子どもができな
プラチナ価格最近になってプラチナ価格が急上昇している。NY白金先物は昨年末910ドルだったが、6月12日には1275ドルまで40%も上昇した。国内価格も昨年末の5319円/gから6619円/gまで24.4%上昇した。これは国内金価格の上昇率16.9%を大きく上
原油先物、投機筋ネットポジション証券セールス(以下、S): 中東でイスラエルがイランの核施設を大規模攻撃。原油が急騰し世界中の株価が下落したけど、どう?ファンドマネージャー(以下、F): イスラエルとイランの間では小競り合いのミサイル攻撃が、過去何回も繰
TACO「トランプはいつでも最後はチキン!」という言葉が流行している。確かに今までのトランプの言動を追う時、最初が勇ましく「高めの直球」を投げ、ディールと称して落としどころを探ることが多い。そういう意味では、TACOは正しいのかもしれない。でも重要なことは
海外投資家が日本の不動産を買いまくっている。上の写真は北海道のニセコだが、オーストラリアのスキー客に人気のリゾートで海外からの莫大な投資資金で不動産価格が急上昇してしまった。ニセコだけじゃなく、八方尾根の麓の白馬村も、台湾の半導体工場が建設されている熊本
昨年、全国の出生数は70万人を割り込んでしまった。筆者の地元、山梨県では1年でたったの4400人しか生まれていない、4400人ってどうなの?でも、全国で一番厳しいのが秋田県、昨年の出生数は3300人しかいない。しかも前年比ではー330人で、減少率でも10
日米2年金利差とドル円相場為替相場は膠着感を強めている。5月以降、ドル円は140~148円の範囲でもみ合いを続けている。このレンジをブレークするのは、いつ、何がキッカケになるのだろう?需給や金利差などの要因のうち、筆者が最も重視しているのが金利差だ。上の
Jリート指数と分配金利回り日銀・植田氏は「金利の正常化=利上げ」を進める方向にコミットしているが、金利上昇に弱いJリート指数がジリジリと上昇している。これをどう考えたらいいのだろうか?ファンダメンタル価値、需給、金利という三つの要素でJリート価格は決
群馬というと「からっ風(フェーン現象による強い風)」「かかあ天下(女性が主導権を持つ)」と言われているが、温泉も素晴らしく食事も美味しい。上の写真は草津温泉の湯畑だが、この近くに美味しい蕎麦屋がある。筆者は「鴨汁そば」が大好物だ。地元にも具沢山の鴨汁に付
米雇用統計5月の米雇用統計が公表され、雇用は底堅いと市場は反発している。確かに予想とほぼ同じ13万人、失業率も4.2%で横ばい、悪化する懸念があっただけに市場は安堵したのも分かる。しかしもうちょっと長い目で見ると景色が違う。上のグラフの黄色ラインは非農業雇
野村総研の定義によると、純金融資産(金融資産-負債)が5億円以上あると「超富裕層」、1億円~5億円で「富裕層」、5000万円~1億円で「準富裕層」、3000万円~5000万円で「アッパーマス層、3000万円未満が「マス層」というらしい。最近は「いつの間に
FANG+指数上のグラフはFANG∔指数の日足。2月18日の高値14029ポイント、トランプ関税の急落を経て6月2日には13960ポイントまで戻してきた。なんだかんだ言って、MAG7など米国の大型IT株が戻り相場の一角を担っていた。しかし、MAG7と言っても株価の動きに
目的は四万温泉だったが、途中、榛名湖を経由して「榛名神社」に立ち寄った。榛名神社への道の両脇には宿坊が連なり、多くの参拝者が訪れたのが分かる。この鳥居の先にある双龍門をくぐると空気が一変する。おそらく、樹齢数百年の杉の巨木が立ち並んでいるのと、榛名湖から
米国の物価統計日本の物価だけが高止まりしているのではないか?それはなぜだろう?上のグラフは米国CPIとPPI(前年比)だが、明らかに物価上昇は落ち着いてきている。主要国のCPIを昨年4月と今年5月で比べると、米国3.3⇒2.3%、ドイツ2.2⇒2.1%、フランス2
2024年後半ぐらいから、ちょっとした行動パターンの変化が見られる。それはS&P500先物の投機筋ポジションだ。上のグラフは過去2017年からの投機筋ポジションの変化を示している。投機筋は基本的に「順張り」ポジションを持っている。株高時に大きくロング・ポ
上の一覧表は社員の平均年齢の高い企業ランキング。ランキング上位の企業の社員平均年齢は50歳を越えている。日本が高齢化すると同時に、日本企業自身も急速に高齢化している。この「会社も高齢化する」ことが、人材マネージメントを一段と難しくしている。人口減少で全国
ダウジョーンズ工業株平均株価は1800年代から長い歴史のある株価平均で、200年の長期株価波動を研究できる。日本でも戦後にダウ式平均株価として東証ダウ平均を公表してきたが、東証はナントも簡単に手放してしまった。そして、東証は時価増額ベースの東証株価指数(
原油価格はバレル80ドル程度で安定しているが、ガソリン小売価格は上がってきている感じがする。清里ではガソリンはちょっと高い。現在ならレギュラーで185円程度で、半年前には175円ぐらいだったので10円上がってきた。精製所からの輸送料がかかるのだろうが、東
FOMCドットチャート(2024/6)パウエル氏はなんか「思考停止」状態なのかなと思う。「(将来の)データ次第」「確証が得られるまで金利は下げない」とばかり言っている。だいたい、米国FRBは経済の先を見て金融政策を行ってきたはずなのに、「データが出て、確証をもって
有名人の名を語り、SNSに誘導して詐欺をは高く「なりすまし詐欺」が増えているという。歩道によれば詐欺被害は200億円に達しているらしい。たしかにテレビの良く見る人が「大儲けできる」「大化け銘柄」「○○倍の急騰する」などとSNSで言われるとスケベ心を出してメー
習近平が不動産支援策を次々と出してきている。①住宅購入の際に適用される頭金の最低比率を20%から15%に下げて買いやすくする。②住宅ローン金利を過去最低の3.69%に引き下げる。③融資適格とした「ホワイトリスト」プロジェクトに対して貸し出しを増やす。④デ
裁定残(買い残ー売り残)はピーク圏!先週のメジャーSQはここ数回のSQとは異なり、日経平均もTOPIXの「売りSQ」だった。前回のSQまではイベントドリブン売買が活発で、特にオプションのショートスクイーズを狙った仕掛けがよく見られたが、今回は仕掛け的な動きも特に見ら
岸田政権は「高齢者の定義」を従来の65歳から75歳にしようともくろんでいる。74歳までは高齢者ではない、だから働くこと、そして年金は受け取らないこと。これで多くの@高齢者をコキ使い、年金財政を少しマシにしようとしている。「人生100年時代」日本人の寿命は
「大道」は株式市場にもある。今だったら、NVIDIAを買わないファンドマネージャーはありえない。パフォーマンス競争の激しい運用業界では「大道に着く」のがあたりまえで、「大道」を疑うことは自分自身の職を失う行為でもある。でも個人投資家は違う。自分のおカネを運用し
新NISAで買う株式や債券は、損失が出て「投げ=損切り」すると何の意味もなくなる。損益がプラスならば一旦利食うことができ、その分の非課税枠は翌年初に復活する。損益がマイナスならば損切しても、損失を利益と相殺できないだけでなく、非課税枠も翌年まで待たなければな
「重厚長大」株の17年サイクルを考えている。結論として言えることは、過剰流動性相場が起こると「重厚長大」株のような大型で流通株式数の多い銘柄に資金が集中する傾向が見られることだ。過去1972年、1989年、2007年を振り返ってきたが、ファンダメンタル条
NASDAQ100の益回りと10債利回り前回はS&P500益回りと10年債利回りが急接近し、バリュエーションの天井感がでてきていることを検証してみた。その後、S&P500は5月末現在で4.68%で、10年債金利は現在4.4%とかろうじて益回りが高い状態を維持している
どうしてこんなにバカな政策をするのだろうか?給与明細に定額減税分を明記しろって言っても、サラリーマンは簡単に計算できるのに「なぜ、ワザワザ明細に明記するのか」理解できない。給料をもらっている頃ならば、「給付金はなし」の定額減税は「一人所得税3万円+住民税1
中国外貨準備、米国債と金保有トン数「金価格が上がるのはなぜ?」というテーマで3回ブログを書いた。ちょっと抜粋すると・・・本来実質金利が高い局面では、①株式、特に成長株のバリュエーション(PERなど)は抑えられる②金利を生まない、あるいはコスト負担でマイナ
ラッセル2000と実質金利上のグラフは小型株のラッセル2000のEPSと実質金利の関係を見たものだが、実質金利がマイナスの2020年から22年(網掛けの部分)新型コロン後には急速にEPSが増加した。そして2022年以降はFRBの引き締め政策で実質金利が上昇し、逆に
東証リート指数の月足、60か月移動平均上のグラフは長期のチャートだが、22年からのダラダラとして調整場面が続いている。このチャートには配当が含まれていないが、配当込みのチャートでは依然として高値圏にはある。それ以上に問題なのが、Jリート投信の不振、単に不
「重厚長大」産業は構造転換を進め、全く新しい産業として生まれ変っている。しかし、株式市場ではその流通株式数の大きさ、膨大な企業設備を持つ大型株として過剰流動性相場で重要な役割を演じてきた。その役割は時代が変わっても変わらない。過去50年で「重厚長大」株の
上のグラフは自動車の保有期間を示したものだが、マイカーの保有期間は毎年毎年伸びている。もちろんこの数字は一台の自動車が何年使われているかで徐々に長期間使用する人たちが増えている。直近の統計では平均保有年数が13年を越えたらしい。これは自動車の性能が伸びて
「重厚長大」株には17~18年ごとに上昇相場のピークを打つという「サイクル」がある。おそらく、流通株式が多い「重厚長大」株はファンダメンタルよりも市場の需給に大きな影響を受けるからだと考えている。今回は過去50年で二回目のピーク、1989年を考えてみよう
決算発表時期でもあり自社株買いを決める会社が増えている。「自社買い」に対しては多くの誤解があるのではと思う。投資家の多くは「自社株買いで株価が上がる」と思っているのは間違いない。でも正確に言えば「自社株買いで株価が上がると思っている投資家が多い」、だから
ラッセル2000のEPSと実質金利東証グロース指数EPSと銘柄数米小型株のEPSは金利上昇局面で完全に伸びが止まった。新型コロナ禍での巣ごもり成長株物色、それに伴ってEPSも20~21年に急増したが、その巣ごもり需要が一巡し、FRBが引き締め政策に転じるとEPSは