読者の皆様、いつも感想等のコメントありがとうございます。 近々、ブログ名を変更することと致しました。理由としましては、もう少し創作の幅を広げたいと考えたからです。具体的には、ちばあきお作品以外の二次小説等も今後アップしていく予定です。 もちろん、小説「続・プレイボール」を始め、ちばあきお作品関連の創作は今後も行っていきますので、引き続きお楽しみいただければと存じます。 今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
読者の皆様、いつも感想等のコメントありがとうございます。 近々、ブログ名を変更することと致しました。理由としましては、もう少し創作の幅を広げたいと考えたからです。具体的には、ちばあきお作品以外の二次小説等も今後アップしていく予定です。 もちろん、小説「続・プレイボール」を始め、ちばあきお作品関連の創作は今後も行っていきますので、引き続きお楽しみいただければと存じます。 今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
小説「続・プレイボール ~ちばあきお「プレイボール」続編~」<【第90話】知りゃくと知りゃくの勝負!!の巻>
ランキング参加中野球 第90話 知りゃくと知りゃくの勝負!!の巻 <前話へのリンク> 1 2 <次話へのリンク> <感想掲示板> 第90話 知りゃくと知りゃくの勝負!!の巻 <前話へのリンク> stand16.hatenablog.com 1 重苦しい雰囲気の漂うマウンド上。なかなか話し合いに結論は出ず、谷口、倉橋、井口の三人ともが口をつぐんでいる。 その時だった。 「キャプテン! 倉橋さん、井口くん!」 ふいにベンチから半田が走ってきた。その姿に、三人は驚いて顔を見合わせる。 「は、半田?」 倉橋が戸惑った声を発した。やがてマウンドに駆け寄った半田は、しばし膝に両手をつきハアハア・・と息を弾…
小説「続・プレイボール ~ちばあきお「プレイボール」続編~」<【第89話】負けるな倉橋!の巻>
ランキング参加中野球 第89話 負けるな倉橋!の巻 <前話へのリンク> <次話へのリンク> <感想掲示板> 第89話 負けるな倉橋!の巻 <前話へのリンク> stand16.hatenablog.com 四回裏。マウンド上の井口は、左手にロージンバッグをパタパタと馴染ませていた。額や顎から、汗がポタポタと落ちてくる。 「フウ、さすがにあちいぜ…」 キャッチャー倉橋はホームベース手前に立ち、マスク片手に一年生投手の様子を心配そうに見つめる。 (さすがに消耗してるようだな。あんなナリでも、まだ一年生だ。それになんたって、あの中陽を相手にしてるんだし……) マスクを被り、ホームベース奥に屈む。 (も…
小説「続・プレイボール ~ちばあきお「プレイボール」続編~」<【第88話】集中を切らすな!!の巻>
ランキング参加中野球 第88話 集中を切らすな!!の巻 <前話へのリンク> 1 2 <次話へのリンク> <感想掲示板> 第88話 集中を切らすな!!の巻 <前話へのリンク> stand16.hatenablog.com 1 甲子園球場は、墨高応援団の大声援が響き渡る。 ―― ワッセ、ワッセ、ワッセ、ワッセ! かっとばせー、いーぐーち!! バックネット手前のネクストバッターズサークルでは、次打者の井口がバットとマスコットバット二本で素振りしていた。カキ、カキと音が鳴る。 「井口、思いきっていけよ!」 三塁側ベンチより、キャプテン谷口が声を掛けた。 「へへっ。まかせといてください!」 井口はベンチ…
小説「続・プレイボール ~ちばあきお「プレイボール」続編~」<【第87話】いちバッターとして挑め!!の巻>
ランキング参加中野球 第87話 猛攻!いちバッターとして挑め!!の巻 <前話へのリンク> 1 2 <次話へのリンク> <感想掲示板> 第87話 猛攻!いちバッターとして挑め!!の巻 <前話へのリンク> stand16.hatenablog.com 1 甲子園球場には、なおも厳しい日差しが降り注いでいた。 三塁側ベンチ手前。これから四回表の攻撃へと向かう墨高ナインは、キャプテン谷口を中心に円陣を組む。 「当たり前のことだが、野球はプレーヤーがやるものだ」 朗らかな表情で、谷口は話を始めた。 「いかに中陽の監督が手ごわいといっても、戦うのは監督じゃなく選手だ。相手を間違えることなく、われわれが今ま…
小説「続・プレイボール ~ちばあきお「プレイボール」続編~」<【第86話】全員で守りきれ!!の巻>
ランキング参加中野球 第85話 猛攻!中陽打線の巻 <前話へのリンク> 1 2 <次話へのリンク> <感想掲示板> 第85話 猛攻!中陽打線の巻 <前話へのリンク> stand16.hatenablog.com 1 真夏の日差しが照りつける甲子園球場。 マウンド上にて、中陽のエース野中が右手にロージンバッグをパタパタと馴染ませている。その眼前では、墨高の二番打者島田が、バットを短くして構える。 試合は三回表に入っていた。バックスクリーンのスコアボードには、墨高の得点が「2」、中陽の得点が「5」とそれぞれ表示されている。アウトカウントのランプが、すでに二つ光る。塁上にランナーはいない。 三塁側ア…
【その他読書感想文①】渡邊渚さんのPTSDとの戦いは、まだ終わっていない…… <渡邊渚『透明を満たす』洋泉社>
先に断っておくが、私は渡邊渚さんを“あの事件”の被害女性とは断定しない。いや、できないと言うべきか。 “あの事件”については当事者間で示談が成立しており、双方に守秘義務が発生することから、何があったのか真実は誰にも分からない。示談しなければならいような、何かしらトラブルがあったことは確かだけれど、それ以上のことは分からない。 そう、第三者は「分からない」と言うほかないのである。 したがって、私は渡邊さんを”あの事件”と結び付けることはせず、あくまでも「何らの原因でPTSDを患った女性」と見て、本書を読むことにした。 一読して、とても胸が苦しくなった。 写真の渡邊さんは、若い女性特有の透明感に溢…
【「キャプテン」名勝負紹介⑨】墨二ナインだけでなく青葉ナインをも変えた、谷口の示す“全力を尽くすことの尊さ” <ちばあきお「キャプテン」「プレイボール」関連コラム>
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
【スポーツ関連④】野球界の“常識とされてきた事柄”に正面から斬り込む! <里崎智也『プロ野球の“常識”を疑え!』洋泉社>
ランキング参加中野球 打たれたらキャッチャーのリードが悪い? キャッチャーは打撃に目を瞑っても良い? ツーナッシングから一球外す意味は? ……etc プロ野球、いやアマチュアも含め野球界全体において、長年「常識」とされてきたことがたくさんある。しかし、私のような素人でさえ、長らく野球観戦を続けていると、それらの「常識」が本当に正しいのか疑問に思うことも少なくない。 そんな野球界における数々の「常識」、いや“常識とされてきた事柄”に対して、正面から斬り込んだのが本書である。 本書の著者・里崎智也氏は、元千葉ロッテマリーンズの正捕手として活躍、2005年と2010年のマリーンズの日本一に大きく貢献…
【スポーツ関連③】強者たる主人公チームに挑むライバル達の物語 <野球漫画『ドカベン』水島新司>
ランキング参加中野球 王道野球漫画の代名詞である『ドカベン』だが、個人的には“王道路線”から少し外れた作品だと思っている。 いわゆるスポーツ漫画においては、主人公が強敵に立ち向かう中でチカラを身につけていくというのが“王道路線”だが、『ドカベン』は違う。 主人公・山田太郎を筆頭に、里中智、岩鬼正美、殿馬一人。一学年上の土井垣将。また後に出てくる微笑三太郎。明訓高の主要メンバーは、いずれも後にプロで活躍する天才達ばかりだ。これだけの才能が揃えば、どう転んでも負ける要素がないと感じられてしまう。はっきり言って、山田擁する明訓は、作中世界における圧倒的な“強者”なのである。 しかし、かといって作中の…
【スポーツ関連メディア②】大谷翔平を語る“ノムさん節”が、まるで「遺言」のように思えて切ない…… <野村克也『プロ野球怪物伝』幻冬舎>
ランキング参加中野球 野球評論家としての野村克也氏は、正直あまり好きになれないところがある。 面白いことは面白いのだが、数多の書籍において何度も同じエピソードを使用していたり、氏の書籍の内容と関係者の証言とを照らし合わせてみると、盛っているとまでは言わないが少なからず食い違いがあったり、自分と合わなかった人物や球団をかなり悪しざまに評したりと、お世辞にもフェアとは言い難い部分があるからだ。 ただ、好き嫌いは別にしても”聞き入ってしまう”のは、やはり野村氏の豊富な野球の見識と、”ノムさん節”と呼ばれる軽妙な語り口、何より氏の野球に対する深い愛情が感じられるからなのだろう。 野村氏を嫌いな人であっ…
【スポーツ関連メディア】鈴木忠平『嫌われた監督』文藝春秋 <読書感想文(その1)>
ランキング参加中野球 おそらく“監督”落合博満を、手放しで礼賛するでもなく無闇に否定するでもなく、最も客観的に捉えた書籍ではないだろうか。 プロ野球界において名監督と呼ばれる人物は数あれど、落合ほど毀誉褒貶の激しい人物はそうそういないのではないだろうか。 中日ドラゴンズにおける八年間の監督就任期間、四度のリーグ優勝。2007年には球団として53年ぶりの日本一達成。 輝かしい実績を残した一方で、メディアへの酷薄な対応、さらに2007年日本シリーズの完全試合を目前にした山井大介を降板させ抑えの岩瀬仁紀を登板させた投手起用(※なお、山井がこの時指の豆を潰していたことは、今では周知の事実である)や、そ…
小説「続・プレイボール ~ちばあきお「プレイボール」続編~」<【第85話】猛攻!中陽打線の巻>
ランキング参加中野球 第85話 猛攻!中陽打線の巻 <前話へのリンク> 1 2 <次話へのリンク> <感想掲示板> 第85話 猛攻!中陽打線の巻 <前話へのリンク> stand16.hatenablog.com 1 二回裏。二塁ベース上に右足を乗せつつ、野中は右こぶしを突き上げ、味方の一塁側ベンチへ「どうだ!」と雄叫びを上げる。 「よく打ったぞ野中! さすが四番だぜ!!」 「この回でひっくり返しちまおうぜ!!」 「中陽の恐ろしさを見せてやれ!」 一塁側ベンチに陣取る中陽ナインが、次々に掛け声を飛ばす。さらにアルプススタンドからは、中陽の勢いを後押しするように、応援団の声援が響き渡る。 ―― カ…
【「キャプテン」名勝負紹介⑧】近藤キャプテンだからこそ発掘された、JOYという逸材! <ちばあきお「キャプテン」「プレイボール」関連コラム>
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
【文芸失敗譚】「自分は俳句が分かった」と思った瞬間、“俳句の神様”に慢心を見透かされ落とし穴にハマった話 <俳句(その1)>
ブログをリニューアルするに当たり、以前書いていた俳句関連の記事をすべて削除した。 理由は二つ。一つは、後で読み返した時、あまりの底の浅さ、分かった感丸出しの文章が恥ずかしくなったこと。もう一つは、このブログに辿り着いた俳句初心者の方が、(ほぼないとは思うが)私の“オレ俳句分かってます”感丸出しの文章を真に受けてしまい、その後の句作に支障をきたしてはいけないと考えたことである。 3年前(2021年)、人気バラエティ番組「プレバト!!」で有名な俳人・夏井いつき先生が選者を務める「俳句ポスト365」にて、私は地選という望外な結果を手にした。 今だから言うが、有頂天だった。自分にはもう十分な“俳句の実…
【「プレイボール」名勝負紹介④】試合は完敗も、全力を出し尽くした最も“谷口くんらしい終わり方” <ちばあきお「キャプテン」「プレイボール」関連コラム>
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
【「プレイボール」名勝負紹介②】満を持しての“佐野復活”は、「プレイボール」続編への布石だった!? <ちばあきお「キャプテン」「プレイボール」関連コラム>
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
【「プレイボール」名勝負紹介①】谷口が“野球をする喜び”をかみしめる、「プレイボール」の原点…… <ちばあきお「キャプテン」「プレイボール」関連コラム>
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
【「キャプテン」考察②】青葉はなぜ弱くなったのか!? <ちばあきお「キャプテン」「プレイボール」関連コラム>
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
【「キャプテン」名勝負紹介⑦】データを「活用する」ことと、データに「縛られる」ことの違い <ちばあきお「キャプテン」「プレイボール」関連コラム>
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
【名勝負紹介⑥】近藤、負傷を押しての志願リリーフ! イガラシと近藤の物語、ここに完結…… <ちばあきお「キャプテン」「プレイボール」関連コラム>
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
【名勝負紹介⑤】谷口くんの記念すべきデビュー戦!! キャプテン谷口が乗り越えなければならなかった“葛藤”とは!?<ちばあきお「キャプテン」「プレイボール」関連コラム>
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
【名勝負紹介④】イガラシの優れた状況判断力が”仇”となった試合 <ちばあきお「キャプテン」「プレイボール」関連コラム>
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
【名勝負紹介③】「キャプテン」において最も後味の悪い敗戦も、墨二野球部新たなステージへ……<ちばあきお「キャプテン」「プレイボール」関連コラム>
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
【名勝負紹介②】前代未聞の「キャプテン」ラストゲーム! 「全力を出し切る」ことには、色々な形があって良い!! <ちばあきお「キャプテン」「プレイボール」関連コラム>
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
【名勝負紹介①】「キャプテン」世界の根本精神を確立した重要試合 <ちばあきお「キャプテン」「プレイボール」関連コラム>
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
小説「続・プレイボール ~ちばあきお「プレイボール」続編~」<【第84話】強気で攻めろ!!の巻>
第84話 強気で攻めろ!!の巻 <前話へのリンク> 1 2 <次話へのリンク> <感想掲示板> 第84話 強気で攻めろ!!の巻 <前話へのリンク> stand16.hatenablog.com 1 パシッ。快音を残し、谷口の弾き返した打球は、ライトの芝の上で弾む。 ライト常盤はシングルハンドで捕球すると、素早くセカンド小倉へ返球した。それを見て、二塁へと向かいかけていた谷口は、さっと帰塁する。そして三塁側ベンチのチームメイト達に掛け声を発した。「打てるぞ! みんな、思いきっていこうよ!!」 ナイン達は「オウッ!!」と、快活に応えた。 甲子園球場の内外野スタンドの観衆からは、ざわめきが起こる。「…
小説「続・プレイボール ~ちばあきお「プレイボール」続編~」<【第83話】燃えろ墨高ナイン!!の巻>
第83話 燃えろ墨高ナイン!!の巻 <前話へのリンク> 1 2 <次話へのリンク> <感想掲示板> 第83話 燃えろ墨高ナイン!!の巻 <前話へのリンク> stand16.hatenablog.com 1 ―― 二番、セカンド小倉君! ウグイス嬢のアナウンスとほぼ同時に、中陽の二番打者小倉が右打席に入ってきた。そして先頭の柴田と同じく、バットの握りを短くして構える。 「さあこい!」 マウンド上の井口を睨み、気合の声を発した。その立ち姿を、キャッチャー倉橋は横目で観察する。 (ナリは小せえが、こいつも四割以上打ってるんだっけな。おまけに足も速いらしいし…) その時、ふいに井口が「た、タイム!」と…
小説「続・プレイボール ~ちばあきお「プレイボール」続編~」<【第82話】準々決勝開始!!の巻>
第82話 準々決勝開始!!の巻 <前話へのリンク> 1 2 <次話へのリンク> <感想掲示板> 第82話 準々決勝開始!!の巻 <前話へのリンク> stand16.hatenablog.com 1 晴天の甲子園球場には、すでに満員の観衆が詰めかけていた。「両チーム、集合!」 グラウンド上。アンパイアのコールと同時に、墨高そして中陽ナインが、双方のベンチより駆けてきた。そしてホームベースを挟み対面で整列する。「これより墨谷対中陽の準々決勝を、墨谷先攻で開始する。一同、礼!」「オネガイシマス!!」 両軍ナインは脱帽で一礼した後、先攻の墨高ナインは三塁側ベンチへと引き上げ、後攻の中陽ナインは守備位置…
小説「続・プレイボール ~ちばあきお「プレイボール」続編~」<【第4話】めざめよ井口!の巻>
第4話 めざめよ井口!の巻 <登場人物紹介(その4)> 1 2 第4話 めざめよ井口!の巻 <登場人物紹介(その4)> 松川:二年生。ポジションは投手だが、内野も守ることができる。倉橋と隅田川中時代よりバッテリーを組み、かつて谷口率いる墨谷二中と激闘を演じた。重い球質のストレートが武器。また制球力にも定評がある。スタミナにやや難あり。 島田:二年生。ポジションは外野手。一年時よりレギュラーを張る。駿足かつ堅守巧打、さらにスイッチヒッターもできる好選手である。また、外野というポジションに対する誇りと思い入れが人一倍強い。墨谷二中時代は、丸井と共に同校を地区大会優勝へと導く。 戸室裕之:三年生。ポ…
小説「続・プレイボール ~ちばあきお「プレイボール」続編~」<【第3話】できることから!の巻>
第3話 できることから!の巻 <登場人物紹介(その3)> 1 2 第3話 できることから!の巻 <登場人物紹介(その3)> 横井:頬に渦巻のある三年生。右投右打。内外野どこでも守れるユーティリティープレーヤー。明朗な性格であるが、原作では練習に付いてこられない後輩を叱咤した熱血漢な一面もある。 加藤正男:二年生。ポジションは、墨谷二中時代よりファーストを務める。かつては丸井と共に、同校を地区大会優勝へと導く。左投左打。派手さこそないが、堅守巧打が光る。 久保:一年生。ポジションは外野手。右投右打。イガラシと共に、墨谷二中を全国優勝へと導く。ミート力・長打力ともに秀でたスラッガーである。 1 練…
小説「続・プレイボール ~ちばあきお「プレイボール」続編~」<【第2話】行こう甲子園へ!の巻>
第2話 行こう甲子園へ!の巻 <登場人物紹介(その2)> 1 2 第2話 行こう甲子園へ!の巻 <登場人物紹介(その2)> 倉橋豊:三年生。墨谷高校野球部の正捕手にして、名参謀。長身の堂々たる体躯。入部当初は、歯に衣着せぬ発言で周囲と軋轢があったが、それもチームを思ってのこと。なんだかんだで面倒見が良く、現在では良好な人間関係を築いている。隅田中学出身。当時、地区随一の名捕手と噂されていた。松川とは、この頃からバッテリーを組む。地区大会準決勝では、谷口擁する墨谷二中と対戦。延長戦に縺れ込む激闘の末、惜敗した。 井口源次:一年生。イガラシの幼馴染にして、因縁のライバル。江田川中学出身。イガラシ曰…
小説「続・プレイボール ~ちばあきお「プレイボール」続編~」<【第1話】不安の再出発の巻>
第1話 不安の再出発の巻 <登場人物紹介・その1> 1 2 第1話 不安の再出発の巻 <登場人物紹介・その1> 谷口タカオ:三年生。墨谷高校野球部キャプテン。投手兼三塁手。ひたむきに努力する姿勢で、チームを引っ張る。 丸井:二年生。谷口の墨谷二中時代からの後輩。情に厚く、面倒見が良い。どんな時にも努力を惜しまない姿勢は、チームメイトの誰もが認める。 イガラシ:一年生。投手兼内野手。天才肌でありながら、努力の量は同じ墨谷二中出身の谷口や丸井にも引けを取らない。 1 ―― 四月半ば。夏のシード校となった墨谷高校野球部は、全国屈指の名門、谷原(やはら)高と練習試合を行った。 春の選抜大会で4強入りを…
読者の皆様、いつもありがとうございます。 先月の記事で「ブログ閉鎖」の旨をお伝えしていたのですが、あれから色々と考えた末、やはりブログを存続し、リニューアルすることに致しました。 理由と致しましては、小説「続・プレイボール」を始め数年来の読者の方がいらっしゃいますし、その方達を裏切ってはいけないという思いからです。 リニューアルの趣旨としては、ちばあきお作品の二次小説のみのサイトに変更する予定です。またそれに伴い、小説「続・プレイボール」の初期話の推敲版を随時アップしていきます。 私個人の失態と我がままで、ご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ありません。この通り未熟者ですが、今後ともよろしく…
読者の皆様、いつもありがとうございます。 当ブログ「南風の記憶」は、諸事情により今月中で閉鎖し、新しくnoteに開設したページに移転します。なお、noteには漫画「プレイボール」「キャプテン」の二次創作のみ掲載する予定です。 URLは以下の通りです。突然のことでご迷惑おかけしますが、今後ともよろしくお願い致します。 拝啓、ちばあきお先生|note
【野球小説】続・プレイボール<第81話「新たなる挑戦!の巻」>――ちばあきお『プレイボール』二次小説
【目次】 【前話へのリンク】 <外伝> 第81話 新たなる挑戦!の巻 1.快進撃の余波 2.チームの成長 <次話へのリンク> ※感想掲示板 【各話へのリンク】 【前話へのリンク】 stand16.hatenablog.com <外伝> stand16.hatenablog.com stand16.hatenablog.com 第81話 新たなる挑戦!の巻 www.youtube.com 1.快進撃の余波 荒川近くの下町は、朝から真夏の日差しが厳しい。時折チュンチュンとスズメが鳴いている。 谷口宅の茶の間では、父が朝食の味噌汁をすすりながら、新聞を広げていた。紙面には「初出場の墨高ベスト8進出!…
【野球小説】続・プレイボール<第80話「劇的な幕切れ!!の巻」>――ちばあきお『プレイボール』二次小説
【目次】 【前話へのリンク】 <外伝> 第80話 劇的な幕切れ!!の巻 1.墨高打線対聖明館バッテリー 2.まさかの結末 <次話へのリンク> ※感想掲示板 【各話へのリンク】 【前話へのリンク】 stand16.hatenablog.com <外伝> stand16.hatenablog.com stand16.hatenablog.com 第80話 劇的な幕切れ!!の巻 www.youtube.com 1.墨高打線対聖明館バッテリー ここは荒川近くの住宅街。電気屋の営業用軽トラックが夜道を走る。 ―― 聖明館のファースト高岸、まさかの転倒でフライを落球。ツーアウトと追い詰められていた墨高、命…
【野球小説】続・プレイボール<第79話「九回ウラの攻防戦!の巻」>――ちばあきお『プレイボール』二次小説
【目次】 【前話へのリンク】 <外伝> 第79話 九回ウラの攻防戦!の巻 1.九回裏 2.土壇場の攻防 <次話へのリンク> ※感想掲示板 【各話へのリンク】 【前話へのリンク】 stand16.hatenablog.com <外伝> stand16.hatenablog.com stand16.hatenablog.com 第79話 九回ウラの攻防戦!の巻 www.youtube.com 1.九回裏 九回裏。三塁側ベンチにて、聖明館監督は控え選手の一人に指示した。 「おい。ブルペンの有原(ありはら)を呼んでくるんだ」 「は、はい」 その選手はすぐにベンチを飛び出し、ブルペンへと走る。 (うーむ…
【野球小説】続・プレイボール<第78話「自分を信じろ!の巻」>――ちばあきお『プレイボール』二次小説
【目次】 【前話へのリンク】 <外伝> 第78話 自分を信じろ!の巻 1.キャプテン谷口の決心 2.谷口登板 <次話へのリンク> ※感想掲示板 【各話へのリンク】 【前話へのリンク】 stand16.hatenablog.com <外伝> stand16.hatenablog.com stand16.hatenablog.com 第78話 自分を信じろ!の巻 www.youtube.com 1.キャプテン谷口の決心 甲子園球場のスコアボードには、七回表を終了して聖明館が四対一で墨谷をリードと掲示されている。 墨高ナインの陣取る一塁側ベンチでは、キャプテン谷口を中心に円陣が組まれていた。 「見て…
敗戦を次に生かすことができる町田ゼルビア、また同じような負けを繰り返しそうなサッカー日本代表
1.チームとして問題点を修正できる町田ゼルビア 2.チームの問題点を修正する術がない日本代表 1.チームとして問題点を修正できる町田ゼルビア J1リーグ第6節にて、町田ゼルビアはサンフレッチェ広島に1-2と敗れ、今シーズンの初黒星を喫した。しかしこの敗戦は、むしろ町田にとってプラスに働くと思う。 先に断っておくが、次戦以降町田が再び勝ち星を重ねることを保証しているのではない。サッカーは相手があるものだし、そろそろ研究・対策もされてきているはず。町田が良いプレーをしても、相手チームのパフォーマンスがそれを上回ることだってあるだろう。 ただ勝敗は別にして、町田が一つの負けをきっかけにチームとしての…
【野球小説】続・プレイボール<第77話「打つ手なし!?墨高ナインの巻」>――ちばあきお『プレイボール』二次小説
【第71話】再三チャンスを作りながら、モノにできない墨高。一方の江島は、執拗な粘りで井口を苦しめ始め……
日本代表が町田ゼルビアのサッカーを取り入れれば間違いなく強くなるが、なかなか他チームには真似できない理由
1.勝つために合理的な町田のサッカー 2.町田のサッカーを他チームがなかなか真似できない理由 1.勝つために合理的な町田のサッカー 2024年のJ1リーグにおいて、ここまで3勝1分と好スタートを切った町田ゼルビアのサッカーに対して、ファンや関係者の間でなおも賛否分かれる状態が続いている。 以前の記事でも書いたが、サッカーが創造的なスポーツである以上、好き嫌いがあるのは仕方ないだろう(ちなみに私は、無駄なショートパスや横パスばかりの“なんちゃってポゼッション”が嫌いだ)。ただ野球好きの視点で町田のサッカーを見ると、こんな思いが出てくるのである。 町田のサッカーが、異端ではなく日本サッカーの“スタ…
【野球小説】続・プレイボール<第76話「頭脳戦!キャプテン谷口対聖明館監督の巻」>――ちばあきお『プレイボール』二次小説
【第71話】再三チャンスを作りながら、モノにできない墨高。一方の江島は、執拗な粘りで井口を苦しめ始め……
【野球小説】続・プレイボール<第75話「ふんばれ松川!の巻」>――ちばあきお『プレイボール』二次小説
【第71話】再三チャンスを作りながら、モノにできない墨高。一方の江島は、執拗な粘りで井口を苦しめ始め……
BS1で放送された町田ゼルビアvs鹿島アントラーズの試合を観戦したが、好き嫌いはあるにしても、やはり“町田のサッカーは認められなければならない”と強く思った。 公平に見て、町田ゼルビアは強い! 球際の強さばかりがクローズアップされるようだが、それ以上に目を引いたのは、ポジショニングの良さである。 例えば鹿島が自陣でボールを回しながら縦パスを入れる機会を伺っても、危険なコースはすべて埋めているため出し所がない。そのため、無理めな縦パスを入れて回収されたり、あるいは横パスがずれた所を狙われてパスカットされ、一気にカウンターされたりといったシーンが散見された。危険なコースをすべて埋めているから、あれ…
阪神・岡田彰布監督と対照的な、サッカー日本代表・森保一監督とJFAの”軋轢を避けようとする”態度
1.注目すべき阪神・岡田彰布監督の“軋轢を恐れない姿勢” 2.“いい人”森保一監督では、代表チームを勝たせられない現実 3.ハリルホジッチ解任がJFAに残した“禍根” 1.注目すべき阪神・岡田彰布監督の“軋轢を恐れない姿勢” 昨年、阪神タイガースを38年ぶりの日本一へと導いた岡田彰布監督の著書『そら、そうよ』を読んだ。 一読しただけで、岡田監督が優秀な指導者・指揮官であることが伺えた。コーチ陣や裏方スタッフ、フロントの在り方といったプロ野球に関わる事項、それも細部に至るまで、全て岡田監督なりの哲学や方法論があることが伝わってきた。 これだけでも岡田監督が優秀な指導者であることを裏書きするものだ…
【野球小説】続・プレイボール<第74話「強力!聖明館打線の巻」>――ちばあきお『プレイボール』二次小説
【第71話】再三チャンスを作りながら、モノにできない墨高。一方の江島は、執拗な粘りで井口を苦しめ始め……
町田ゼルビアのサッカーが正当に評価されないうちは、日本サッカーが強豪に登りつめることはない
1.町田ゼルビアへの論理的でない批判 2.“きれいな絵を描くこと”に囚われがちなサッカーの落とし穴 3.「勝つための合理性」が足りない日本サッカー 1.町田ゼルビアへの論理的でない批判 J1昇格を果たしたばかりの町田ゼルビアのサッカーが、一部サッカー関係者及びファンから批判を浴びているらしい。 私は鹿島アントラーズのファンではあるが、そこまでサッカーに詳しいわけではない。また、当該試合をYoutubeのハイライトでしか見ていないので、明確な分析ができるわけでもない。 ただ、巷で散見される町田への批判には、どうしても違和感を覚えてしまう。 まあ何度か見られた町田の荒いプレーが批判されるのは、自チ…
谷口君を甲子園へ行かせなかった時点で、「プレイボール2」の存在意義は消えた
1.激しい原作との乖離 2.無視された原作ファンの唯一にして最大の”願い” 1.激しい原作との乖離 2017年4月の「プレイボール2」連載開始により始まった“プレイボール復活”キャンペーンは、公平に言って失敗だったと言わざるを得ない。 まず作者のコージィ城倉氏に、どこまで原作「プレイボール」への思い入れがあったのか疑わしい。あまりにも原作設定及び世界観との乖離が激しいからだ。 ぱっと思い付くだけでも(加藤の利き腕はケアレスミスとして目を瞑るにしても)、 ・頼もしいリーダーのはずの谷口が、意地悪(井口への態度等)かつ優柔不断な性格に ・勝利優先だったイガラシが自己中心的で幼稚な性格に(“ファール…
MOS(Excel2019)スペシャリストの資格試験に合格しました!
先日、MOS・Excel(2019)スペシャリストの試験を受け、1000点満点中954点で無事合格することができた。今回は、その勉強法について紹介したい。 1.Youtube動画で基礎固め 2.FOM出版社問題集の模擬試験を繰り返し解く 3.試験申し込み手続きは要注意! <まとめ> 1.Youtube動画で基礎固め 手始めにFOM出版社のMOS(Excel2019&365)スペシャリストの問題集を買ってきて、パラパラと読んでみたのだが、最初は専門用語だらけに思えて頭に入らず、しかもページ数も結構分厚いので、内容を理解するだけでも時間が掛かりそうで、とてもこの一冊だけでは勉強できないと感じた。 …
皆様、こんばんは。いつも当ブログ「南風の記憶」を読んで下さり、ありがとうございます。 ブログのコメント欄についてですが、荒らし対策として、はてなidをお持ちの方じゃないと書き込めない仕様にしていました。しかし、このままだと良心的な読者の方に申し訳ないので以後は解放します。 書き込まれたコメントは、以前のように私の承認がなくても自動的に表示される使用に変更します。ただし、他の方が気分を害するようなコメントはこちらで判断して削除します。 今後とも、どうぞよろしくお願い致しします(m(__)m)
【野球小説】続・プレイボール<第73話「いけいけ墨谷!!の巻」>――ちばあきお『プレイボール』二次小説
【第71話】再三チャンスを作りながら、モノにできない墨高。一方の江島は、執拗な粘りで井口を苦しめ始め……
【野球小説】続・プレイボール<第72話「試合の流れは!?の巻」>――ちばあきお『プレイボール』二次小説
【第71話】再三チャンスを作りながら、モノにできない墨高。一方の江島は、執拗な粘りで井口を苦しめ始め……
不遜にも「プレイボール」「キャプテン」の”続編”を書いて思ったこと
ここ二年半ほど、私自身が心身の不調から立ち直ることができず、小説「続・プレイボール」「続・キャプテン」の執筆が滞ってしまい、ズブの素人である私を応援して下さった原作「キャプテン」「プレイボール」ファンの方には申し訳なく思っています。 さて、本当に不遜ながら、あの不朽の名作「プレイボール」の“続編”に挑戦してみて、私なりに感じたことを少し書き記しておきたい。 あれは――まさに“石を削るような作業”とでも言い表すべきものではないだろうか。 原作「キャプテン」「プレイボール」の熱心な読者ほど、共感していただけるだろう。あの世界観には“無駄”がない。 いわゆる友情や恋愛、少々クサい台詞……普通の少年漫…
狂う 気づけばぼくは死んでしまっていた 二度と這い上がれない地の底に落ちてしまっていた ぼくはぼくじゃなくなっていた ぼくは狂っていた 気づけば? 本当にそうなのか…… 思い返せばたくさんのささやきを聞いた気がする 「そっちへ行くな」 「おまえが大事にしているものを捨てるな」 「今すぐ引き返せ」 やめろ・やめろ・やめろお……! ぼくは自分を助けようとした声から耳をふさぎ 暗闇の誘惑に負けた 二度と這い上がれない地の底に もうぼくはぼくじゃない ぼくは狂っていた どうせなら狂ったままの方がラクだったのに 喰われる 闇は蠱惑的だ ぼくは闇を覗いていたつもりだった 闇と戯れていたつもりだった 闇に触…
狂う 気づけばぼくは死んでしまっていた 二度と這い上がれない地の底に落ちてしまっていた ぼくはぼくじゃなくなっていた ぼくは狂っていた 気づけば? 本当にそうなのか…… 思い返せばたくさんのささやきを聞いた気がする 「そっちへ行くな」 「おまえが大事にしているものを捨てるな」 「今すぐ引き返せ」 やめろ・やめろ・やめろお……! ぼくは自分を助けようとした声から耳をふさぎ 暗闇の誘惑に負けた 二度と這い上がれない地の底に もうぼくはぼくじゃない ぼくは狂っていた どうせなら狂ったままの方がラクだったのに 喰われる 闇は蠱惑的だ ぼくは闇を覗いていたつもりだった 闇と戯れていたつもりだった 闇に触…
狂う 気づけばぼくは死んでしまっていた 二度と這い上がれない地の底に落ちてしまっていた ぼくはぼくじゃなくなっていた ぼくは狂っていた 気づけば? 本当にそうなのか…… 思い返せばたくさんのささやきを聞いた気がする 「そっちへ行くな」 「おまえが大事にしているものを捨てるな」 「今すぐ引き返せ」 やめろ・やめろ・やめろお……! ぼくは自分を助けようとした声から耳をふさぎ 暗闇の誘惑に負けた 二度と這い上がれない地の底に もうぼくはぼくじゃない ぼくは狂っていた どうせなら狂ったままの方がラクだったのに 喰われる 闇は蠱惑的だ ぼくは闇を覗いていたつもりだった 闇と戯れていたつもりだった 闇に触…
【前回まで】 夏春続けて甲子園大会4強に勝ち残る快挙を達成した墨高ナイン。 しかし準決勝で怪腕阪井擁する箕輪に主砲イガラシが3三振を喫するなど、ノーヒットノーランという屈辱を味わう結果となった。 夏の大会へ向けての強化期間が始まっても、なかなかチームはまとまらず。これは従来のように内外野の連係などチームプレーを重視したい丸井キャプテンを中心としたグループと、ノーヒットノーランにショックを受けもっと個々の打撃をアップしたい井口や根岸らを中心としたグループとの対立であった。一方、イガラシは井口や根岸らの主張を認めつつも「正規の時間外にやればいい」と従来の方針からの変更を認めず、チームはバラバラにな…
ちばあきお「プレイボール」に”もし”続きがあったら!? ー丸井キャプテン編(その2)ー 最強の刺客現る! 佐野、そしてイガラシまでも……
【前回まで】 夏の甲子園大会初出場の快挙を果たした墨高野球部。新チームになりキャプテン谷口を始め倉橋、横井、戸室といった三年生の主要メンバーは抜けたものの、かつて墨谷二中で鳴らした丸井やイガラシら有力選手が数多く残り、下馬評では依然として秋季大会の優勝候補の一角に挙げられるのだった。 迎えた秋季大会。墨高は前評判にたがわぬ力を見せつけ勝ち進む。初戦、二戦目は難なくコールド勝ち。三戦目は強豪・専修館との打撃戦を制すと、四戦目は旧友・小室擁する明善を延長戦にもつれ込む激闘の末退け、夏の大会続き決勝進出を果たした。 だが夏とは違い、井口が他校から研究され打ち崩され始め、頼みのイガラシも激闘の連続だっ…
ちばあきお「プレイボール」に”もし”続きがあったら!? ー丸井キャプテン編(その1)ー
<はじめに> 基本的に、ちばあきお「プレイボール」は谷口タカオが主人公で、彼がプレーヤーでなくなると同時に物語を完結すべきだと思っています。 その前提の上で……もし、キャプテンが谷口くんから丸井くんへと受け継がれていたら、物語はどのように進んでいたでしょう。 今回は、キャププレファンなら誰もがしたことがあるだろう妄想を、自分なりに形にしてみました。 といっても、前述の通り谷口君がプレーヤーでない「プレイボール」はありえないと思っていますので、小説は書きません。下書きのような形にします。個人的なこだわりで恐縮ですが、それでも良ければお楽しみいただければうれしいです。 <墨高新チームオーダー> 1…
エナジックは”第二の下関国際”になれる! ~2023年秋季高校野球沖縄県大会~
今年(2023年)の沖縄県高校野球秋季大会において、第1シードのエナジックスポーツ高等学院が初戦敗退を喫する波乱があった。 エナジックといえば、かつて浦添商業と美里工業で二度の甲子園出場を果たした智将・神谷嘉宗監督の指揮の下、1年生大会と新人大会を立て続けに制し、夏季県大会では全国8強の沖縄尚学に善戦するなど着実に力をつけ、今大会は本命中の本命と目されていた。それがなぜ、こちらも実力校とはいえ宜野座にあっさり敗れたのか。 もちろん宜野座が強かったことは言えるが、もう一つの大きな要因として、エナジックが「難易度の高い野球」を志向していたことが挙げられる。 TVでのインタビューにおいて、指揮官は「…
【野球小説】続・プレイボール<第71話「遠い1点の巻」>――ちばあきお『プレイボール』二次小説
【第71話】再三チャンスを作りながら、モノにできない墨高。一方の江島は、執拗な粘りで井口を苦しめ始め……
【野球小説】続・プレイボール<第70話「江島の堅守!の巻」>――ちばあきお『プレイボール』二次小説
【第70話】墨高、甲子園二回戦の相手は、強豪の広陽を下した江島。十分な対策をして臨んだはずだったが……
【野球小説】続・プレイボール<第69話「なるか!? 甲子園初勝利の巻」>――ちばあきお『プレイボール』二次小説
【第69話】二点差に詰め寄られ、九回も一打同点のピンチを迎えた墨高。このピンチをしのぎ、甲子園初勝利をつかむことはできるのか!?
【野球小説】続・プレイボール<第68話「甲子園という舞台の巻」>――ちばあきお『プレイボール』続編(※リライト版)
【第68話】逆転し、さらにリードを広げる墨高。ほぼ勝負は決したかに思われたがリリーフの松川が不調。やはり甲子園は甘くない!?
【野球小説】続・プレイボール<第67話「一進一退!!の巻」>――ちばあきお『プレイボール』続編(※リライト版)
【第67話】城田1点リードのまま迎えた終盤七回。思わぬピンチを迎えた墨高。ここを乗り越え、ウラの反撃へとつなげることはできるのか!?
【目次】 1.初心者を尊大な物言いで“潰す人” 2.何年やっても「俳句が分からない」 3.「質問しやすい」雰囲気の人に教えてもらえばOK! 1.初心者を尊大な物言いで“潰す人” 俳句のことが分かってくると、嬉しくなってきて、ついつい初心者の方に教えたくなってしまう。教えるだけならまだしも、どこか“自分の方が相手より上”だと思い込んで、初心者の方に尊大な物言いをする人もいるらしい(私もそうならないように気を付けたい)。 『プレバト!!』の夏井いつき先生のお陰で、俳句が広く世間に親しまれるようになったとはいえ、まだまだ“自分で作る”となるとハードルが高い。それなのに、せっかく「作ろう」と思い立った…
【目次】 <はじめに> 1.琉球愛歌(モンゴル800) 2.童神(古謝美佐子) 3.島人ぬ宝(BEGIN) 4.オジー自慢のオリオンビール(BEGIN) 5.ハイサイおじさん(喜納昌吉&チャンプルーズ) <はじめに> 私は生まれも育ちも沖縄だ。もっとも、その沖縄が大好きか?と問われたら……自信を持って答えられない。大好きだ、沖縄に生まれてよかった――そう自信を持って答えていた時期もあった。しかし大人になると、様々なことが見えてくる。 この地の良さばかりでなく、どうしようもない所も目に付いて、ゲンナリすることも増えてきた。それは都会に住む地方出身者が「故郷(ふるさと)」という言葉を聞いた時、それ…
【野球小説】続・プレイボール<第66話「相手の弱点をさぐれ!の巻」>――ちばあきお『プレイボール』続編(※リライト版)
【第66話】データのない戦いに戸惑う谷口と墨高ナイン。それでも持ち前の粘りで、少しずつ相手の弱点を見出していき……
今の沖縄勢が甲子園で「勝ちたい」のなら、”泥臭く戦う”ことが必要!! ~令和4年春季九州大会の開幕へ向けて~
令和4年春季九州大会の組み合わせが決まった。 我らが沖縄県代表の沖縄水産は、今年の選抜大会に出場し、準優勝した近江と延長戦にもつれ込む激闘を演じた長崎日大との対戦である。 正直、厳しい組み合わせである。ただそれは、戦前にある程度予測できたこと。沖水らしい強打を発揮し、相手のペースを狂わせることができれば、十分勝機は出てくる。 さて沖水に限らず、甲子園をねらえる県内の強豪校に望みたいことが、一つある。それは「思うようにいかない状況でどうプレーするか」ということを身につけることである。これは、投打両面において言える。 例えば、思うように打てない時。あくまで選手の個人技に賭け、一打で流れを引き寄せる…
それぞれの長所と課題が見えた決勝戦 ~令和4年春季沖縄県大会決勝・沖縄水産-沖縄尚学~
今年(令和4年)の春季沖縄県大会は、沖縄水産が沖縄尚学との“強豪対決”に6-1と快勝し、04年秋以来となる県大会優勝を果たした。 沖水の攻撃は見事だった。 強振して外野の頭を越す打球だけでなく、コンパクトなスイングでセンターから右方向へ打ち返す技量の高さが見られた。 また足も絡め、次々に一・三塁の状況を作っていく。とりわけ六回表、一・三塁からスクイズとタイムリーで決定的な2点を追加した攻撃は、鮮やかだった。 九州大会へ向けて課題があるとすれば、投手も含めた守備だろうか。 この日も3失策。エラー絡みでピンチを招いた場面もあったので、そこは修正してもらいたい。とはいえ、好プレーも随所に見られた。昨…
大阪桐蔭を倒す、数少ない”勝利パターン” ~第94回選抜高校野球より~
大阪桐蔭は、確かに強い。選抜優勝時のインタビューで、星子キャプテンが「三度目の春夏連覇を目指したい」と話していたが、十分にその力を有していると思う。 しかし、他校にまったくチャンスがないわけではない。“あるパターン”に持ち込めば、多少力量で下回っていたとしても、番狂わせを起こせる可能性はある。 例えば――初回に猛攻を仕掛け、一挙に3,4点もぎ取る。1,2点ではダメだろうが、さすがに序盤で3,4点のリードを許せば、いかに大阪桐蔭といえども慌てるだろう。 慌てれば、普段通りのプレーができなくなり、ミスするようになる。そこに付け込む隙が生まれてくるというわけだ。 もう一つ。これは、鳴門の冨田投手のよ…
高校野球の野球留学を否定するのは、進学校が学業優秀な生徒を集めるのを否定するのと同じである
大阪桐蔭が圧倒的に優勝したせいか、野球留学を批判するようなメディアの記事等を見かけるようになってきた。要するに、他県から優秀な選手を集めてまで勝とうとするのは、やりすぎじゃないのかという文脈である。 かく言う私も、一部の学校が甲子園の優勝を独占するより、例えば07年の佐賀北のようなチームが優勝した方が、一ファンとしては面白いと思う。 ただ現実問題として、今は少子化の世の中である。また少年達の好きなスポーツも、野球だけでなくサッカー、バスケットボール、陸上競技等、かなり多様化してきている。野球人口そのものの減少が危惧されている昨今なのだ。 そんな中、名の知られた野球強豪校であれば、黙っていても優…
高校野球の野球留学を否定するのは、進学校が学業優秀な生徒を集めるのを否定するのと同じである
大阪桐蔭が圧倒的に優勝したせいか、野球留学を批判するようなメディアの記事等を見かけるようになってきた。要するに、他県から優秀な選手を集めてまで勝とうとするのは、やりすぎじゃないのかという文脈である。 かく言う私も、一部の学校が甲子園の優勝を独占するより、例えば07年の佐賀北のようなチームが優勝した方が、一ファンとしては面白いと思う。 ただ現実問題として、今は少子化の世の中である。また少年達の好きなスポーツも、野球だけでなくサッカー、バスケットボール、陸上競技等、かなり多様化してきている。野球人口そのものの減少が危惧されている昨今なのだ。 そんな中、名の知られた野球強豪校であれば、黙っていても優…
強すぎた大阪桐蔭と、近江・浦和学院それぞれの覚悟 ~第94回選抜高校野球より~
選抜高校野球・大阪桐蔭-近江の決勝戦は、18-1という大差で大阪桐蔭が圧勝し、四度目の優勝を果たした。 このスコアは仕方がない。大阪桐蔭が強かった。いや、強すぎた。 市立和歌山戦(準々決勝・17-0)と同じである。圧倒的力量を誇る相手に、万全でない状態で臨めば、どんなチームだってそうなる。 近江はエース山田が足を負傷していただけでなく、前日の準決勝・浦和学院戦で十一回を投げ抜き、疲労もかなり溜まっていたはずだ。おそらく彼自身も含め、チーム関係者は決勝戦がこういう結果になることを、覚悟していたのだろう。それも分かった上で、山田にすべてを託したのだと思う。 覚悟といえば、準決勝で敗れた浦和学院にも…
市立和歌山の健闘と、大阪桐蔭の”王者の凄み” ~第94回選抜高校野球より~
昨日(令和4年3月28日)の選抜高校野球大会・準々決勝の第4試合・大阪桐蔭-市立和歌山の一戦は、凄惨なゲームとなった。 大阪桐蔭が打ちも打ったり6本塁打・18安打の猛攻で17得点。投げては3投手の継投で僅か1安打無失点に抑える。まさに完膚なきまでに叩きのめすという内容である。 残酷なようだが、これも高校野球の一部だ。 見る者を爽やかな気持ちにさせてくれる接戦もあれば、この試合のように、ただただ胸を締め付けられるような大量得点試合もある。 それでも私は、市立和歌山の投手陣に拍手を贈りたい。 けっして判官びいきで言うのではない。市立和歌山は、一回戦、二回戦と際どい試合を制して勝ち上がってきた。選手…
「ハイサイおじさん」が、沖縄高校野球応援のメイン曲でなければならない理由
沖縄高校野球応援のメイン曲「ハイサイおじさん」に対し、“酒飲みの歌は高校野球にふさわしくない”とクレームが付けられ、それ以来何試合か応援曲として使われなかったことがある。 私はこのクレームに対し、断固として反対の意を示したい。 なるほど歌詞を見れば、確かに「酒飲みのオジサン」の日常をのように思われるかもしれない。だが、それだけでは読みが浅い。どうしてオジサンが、酒浸りになってしまったのか、その背景を考える必要がある。 詳細はここでは書かないが――オジサンがそうなってしまった原因は、戦争である。つまり「ハイサイおじさん」は、れっきとした“反戦歌”なのだ。 「ハイサイおじさん」を“反戦歌”だと見る…
逆方向へのバッティングは、なぜ必要なのか!? ~第94回選抜高校野球より~
プロ野球だけでなく、高校野球でもレベルの高い試合になると、いわゆる“逆方向へのバッティング”が重要と言われている。念のために説明すると、右打者が右方向へ、左打者が左方向へ打ち返すことが「逆方向」である。 そもそも、なぜ“逆方向へのバッティング”が重要だと言われてるのか。 もちろんヒットエンドラン等、作戦で使うということもある。だがそれ以上に、現代のピッチャーはほとんどが横に曲がる球、すなわちスライダーを持ち球としていることが、逆方向へのバッティングが重要とされる理由である。 一般に、右打者及び右投手が多い。右打者から見て、右投手のスライダーは外へ逃げていく軌道になる。実際に打ってみれば分かると…
”強力打線”を抑えるために、やられてはいけないこと ~第94回選抜高校野球より~
強力打線を確実に抑える方法は、私には分からない。ただ……とりわけ高校野球において、いわゆる強打のチームにやられてはいけないことなら、分かる。 結論から言うと――試合序盤で、アウトコースの球を打たれることだ。 一般的にアウトコースというのは、打者から遠く打ちにくいコースと言われている。だからアウトコースに投げる時は、“打たれないように”という慎重な気持ちが働いていることが多いはずだ。 それを序盤で打たれてしまうと、後の攻防で後手に回ってしまう。特に、さほど球威のない投手は。 球威があり、二巡目、三巡目以降の投球で、力で抑えられる投手は別だ。しかし、そうでない投手の場合、“慎重に”と思って投げた球…
”強力打線の条件”とは何か!? ~第94回選抜高校野球より~
突然だが、“強力打線”とはどのような打線を指すのだろうか。 チーム打率が高い? 本塁打数が多い? 長打率や連打率が高い? どれもすべて当てはまりそうだが、それらは相手投手との兼ね合いが大きい面もある。実際、地方大会では低打率だったチームが甲子園では打ちまくったり、逆に“強力打線”の触れ込みだったチームが、甲子園ではさっぱり……といったケースもある。 私は次のように考える――長打で試合の流れを変えられる打線、と。 対戦した投手のレベルが低ければ、打率や本塁打数等は自然と増えていく。またそういう相手との試合は一方的な展開となるだろうから、そもそも「試合の流れを変える」ことの必要性はない。 本当に底…
W杯における躍進の鍵は、”状況に応じた戦い方”ができるかどうか ~サッカー日本代表・7大会連続のW杯へ~
まずは森保JAPAN、7大会連続となるW杯出場おめでとう! 何かと批判の多い森保監督だが、個人的には「今すぐ解任すべき」とまで思ったことはなかった。 W杯最終予選の序盤で2敗したのは、五輪本大会直後で準備期間が少なかったことも影響している。また、2敗するまでスタメンを入れ替えなかったのも、不調の選手への信頼を示したかったのだろう。それにハマった時は、五輪のフランス戦や昨日(令和4年3月24日)のオーストラリア戦のように、面白いサッカーを見せてくれる。 ハリルホジッチ監督時代の末期のような、先行きの見えない手詰まり感は、まだ感じられない。またジーコ監督時代のような、人間関係の縺れも今のところ聞こ…
”高校生らしい好投手”にご注目あれ ~第94回選抜高校野球より~
今大会(第94回選抜高校野球大会)の傾向として、一時期のように150キロ近い球を投げる本格派投手はあまり見られない。それでも、強力打線を堂々と抑える投手は見受けられる。 簡単に言えば「コントロール」と「緩急」が優れた投手ということになるのだが、もう少し具体的に、球威がなくとも抑えられる投手の条件を整理することとしたい。 時々“内外角高低の四隅”に投げることをコントロールが良いと思われる方もいらっしゃるだろうが、それはあまり正確ではない。というより、高校生レベルで四隅に投げられる投手など、ほとんどいないのではないだろうか。 また実際“内外角の四隅”に投げられたとしても、さほど実戦では重要ではない…
注目カードの名にふさわしい、好ゲームだった。 まずは敗れた鳴門ナインを讃えたい。 大会屈指の好投手・富田を中心とした堅い守りで、大阪桐蔭打線を3点に封じた。とりわけ富田-土肥のバッテリーは、徹底してインコースを突く強気の投球。昨秋公式戦のチーム本塁打17本という強力打線に、一歩も引かない姿勢は見事だった。 打っては、七回表にツーアウトランナーなしからの三連打で一点を返す。他にも何本かヒット性の当たりがあった。彼らの強気な姿勢は、攻撃面でも変わらなかった。 どうしても大阪桐蔭のような強豪に対すると、腰が引けて普段通りのプレーができなくなってしまいがちである。しかし鳴門ナインは、怯むどころか強気で…
これぞ高校野球の原点! ~第94回選抜高校野球・大垣日大vs只見~
昨日(令和4年3月22日)の第3試合は、ある意味で注目の一戦となった。21世紀枠による出場の只見高校と、選考にて物議を醸した大垣日大との対戦である。 序盤で試合が決まってしまうかもしれないと思ったが、そうはならなかった。 只見ナインは甲子園の大舞台に呑まれることなく、堂々と自分達のプレーをしてみせた。バッテリーも丹念にコースを突き、集中打を浴びる場面はなかった。やや四球が増えたが、それは厳しいコースを突いたからで、仕方がない。 何より印象的なのは、只見ナインの喜びに充ち溢れたプレーぶりだ。ワンプレーごとに見られる選手達の笑顔。仲間達と互いに声を掛け合う姿。ああ、いいなあ……これが高校野球の原点…
昨日(令和4年3月20日)、春季沖縄県大会の一回戦・沖縄尚学対首里の試合を観戦した。結果は既報の通り、沖尚が9-0(七回コールド)と完勝を収めた。 正直、点差ほど沖尚が圧倒した試合ではなかったように思う。首里も七回までに6安打を放ちチャンスは作った。先発投手もよく投げていたが、二つのエラーが失点に絡んでしまったのが痛かった。もっともコロナ禍で思うような練習はできなかったはずなので、これは責められない。 一方の沖尚。優勝候補として臨んだ昨年の秋季大会では、準々決勝で敗れるという不覚を取った。この一回戦を見る限り、もう少し打線に迫力が欲しいところではあるが、エース吉山君を中心とした守備力は、やはり…
【野球小説】続・プレイボール<第65話「苦しい立ち上がりの巻」>――ちばあきお『プレイボール』続編(※リライト版)
【第65話】やれる準備は終えて、初戦を迎えたはずの墨高。しかし不安を消せないキャプテン谷口。そして試合立ち上がり、城田の奇襲が……
【野球小説】続・キャプテン<第7話「迷うな近藤!の巻」>――ちばあきお『キャプテン』続編
【第7話】自分のキャプテンとしての存在意義に悩む近藤。相棒・牧野からの励まし。そんな時、再び練習試合の申し込みが……
【野球小説】続・プレイボール<第64話「立ち向かえ! 墨高ナインの巻」>――ちばあきお『プレイボール』続編(※リライト版)
【第64話】強豪箕輪に挑む須藤らの草南。しかし待っていたのは残酷な結末だった。それを目にした墨高キャプテン谷口の決断は……!?
<小説「続・プレイボール」「続・キャプテン」>感想掲示板・移転のお知らせ
読者の皆様へ。いつも小説「続・プレイボール」「続・キャプテン」をご愛読いただき、ありがとうございます。 teacup掲示板が2022年8月を以て終了となるようです。それに伴い、当掲示板をfc2掲示板に移転致しますので、以後はそちらに書き込みをお願いします。今後とも、応援よろしくお願い致します。 minamikaze2022.bbs.fc2.com
【野球小説】続・キャプテン<第6話「育成と勝利のはざまで……の巻」>――ちばあきお『キャプテン』続編
【第6話】立ち上がりから火を吹く和合打線。ここまでのチーム強化は正しかったのか、悩む墨谷ナイン。果たしてその結論は……!?
「プレイボール2」谷原戦ー幻の決着場面ー (※小説部分以外カットしました【令和4年2/24】)
「プレイボール2」谷原戦―幻の決着場面― 「プレイボール2」谷原戦―幻の決着場面― ―― 墨谷対谷原の準決勝は、誰もが予想しえぬ展開となっていた。 まず八回裏。谷原が8点を奪う猛攻を見せ、大勢を決めたと思われた。 しかし続く九回表、今度は墨谷が猛反撃。どとうの単打攻勢でいっきょ6点、なんと同点に追いついたのである。 延長戦に入ると、試合はさらに激しさを増していく。 十回表。墨谷がついに1点勝ち越すも、その裏すかさす谷原が追いつく。その後は一進一退の攻防が繰り広げられ、十三回を終えて13対13という壮絶な試合となった。 さらに回は進み、十四回以降は互いに得点できず。そして――とうとう、十八回の攻…
【野球小説】続・キャプテン<第5話「試練の練習試合!の巻」>――ちばあきお『キャプテン』続編
【第5話】強豪南海中相手に力投するJOYだったが、中盤ついに捉えられる。さらにリリーフの近藤までもが……
【野球小説】続・プレイボール<第63話「墨高ナイン、甲子園に立つ!の巻」>――ちばあきお『プレイボール』続編(※リライト版)
【第63話】組み合わせ抽選会の会場にて、思わぬ再会。また対戦相手は?そして墨高ナイン、いよいよ甲子園に!
【野球小説】続・プレイボール<第62話「いざ、甲子園へ!!の巻」>――ちばあきお『プレイボール』続編(※リライト版)
【第62話】甲子園への準備に何をすべきか、苦慮する谷口。そこへ思わぬ人物から、助言の電話が……
【野球小説】続・キャプテン<第4話「強豪五連戦へ向けて!の巻」>――ちばあきお『キャプテン』続編
【第4話】JOYにエースの座を奪われまいと奮起する近藤。落ちこぼれ組を救おうと、知恵を絞る曽根と慎二。そしていよいよ、強豪校との五連戦が始まる……
【野球小説】ちばあきお原作「キャプテン」<外伝> ~孤高のエース、原点へ【後編】~
【目次】 <主な登場人物紹介> 1.野球という景色 2.再会 3.湧き出てくる思い <前話へのリンク> (※イラスト提供:1月の野球好き様より) <主な登場人物紹介> 青葉部長:青葉の大勢いる野球部員達を、日々厳しく鍛え上げている。勝負に対してはシビアだが、意外な情の厚さを見せることもある。 尾崎:青葉学院野球部OB。陸王高のエースとして、甲子園で活躍。母校が墨谷二中との再試合が決まった後、投打の強化のために駆け付けた。 1.野球という景色 谷口タカオが転校して、一ヶ月が過ぎた。夕食後、佐野はこの日も寮の外で、他のピッチャー陣とともにシャドウピッチングを行う。 この頃妙に静かだなと思った。そし…
【野球小説】ちばあきお原作「キャプテン」<外伝> ~孤高のエース、原点へ【前編】~
【目次】 <主な登場人物紹介> 1.月とスッポン 2.退屈な日々 <後編へ続く> (※イラスト提供:1月の野球好き様より) <主な登場人物紹介> 佐野:青葉学院の1年生。将来のエース候補。圧倒的な力を有しているがゆえ、歯ごたえを感じられない日々に退屈している。 谷口タカオ:青葉学院の2年生。二軍の補欠。簡単なゴロもさばけないほどで、周りからよく笑われている。それでも練習は一生懸命。 村野:青葉学院の1年生で、佐野とバッテリーを組む。 1.月とスッポン 「なんだ、このチビ」 マウンド上の佐野は、打者のつぶやきを聞き逃さなかった。 (おやおや。コールド負け目前だというのに、たいそうな言い草だぜ) …
【野球小説】続・プレイボール<第61話「新たな目標は!?の巻」>――ちばあきお『プレイボール』続編(※リライト版)
【第61話】晴れの甲子園へ向け、練習を再開した墨高ナイン。しかし、谷口にはある不安が……
【野球小説】続・キャプテン<第3話「三人寄れば文殊の知恵!?巻」>――ちばあきお『キャプテン』続編
【第3話】伸び悩んでいた二人の一年生投手、ついに才能開花!?また大人数を有効活用する方法を、曽根が思い付き……
「ブログリーダー」を活用して、stand16さんをフォローしませんか?
読者の皆様、いつも感想等のコメントありがとうございます。 近々、ブログ名を変更することと致しました。理由としましては、もう少し創作の幅を広げたいと考えたからです。具体的には、ちばあきお作品以外の二次小説等も今後アップしていく予定です。 もちろん、小説「続・プレイボール」を始め、ちばあきお作品関連の創作は今後も行っていきますので、引き続きお楽しみいただければと存じます。 今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
ランキング参加中野球 第90話 知りゃくと知りゃくの勝負!!の巻 <前話へのリンク> 1 2 <次話へのリンク> <感想掲示板> 第90話 知りゃくと知りゃくの勝負!!の巻 <前話へのリンク> stand16.hatenablog.com 1 重苦しい雰囲気の漂うマウンド上。なかなか話し合いに結論は出ず、谷口、倉橋、井口の三人ともが口をつぐんでいる。 その時だった。 「キャプテン! 倉橋さん、井口くん!」 ふいにベンチから半田が走ってきた。その姿に、三人は驚いて顔を見合わせる。 「は、半田?」 倉橋が戸惑った声を発した。やがてマウンドに駆け寄った半田は、しばし膝に両手をつきハアハア・・と息を弾…
ランキング参加中野球 第89話 負けるな倉橋!の巻 <前話へのリンク> <次話へのリンク> <感想掲示板> 第89話 負けるな倉橋!の巻 <前話へのリンク> stand16.hatenablog.com 四回裏。マウンド上の井口は、左手にロージンバッグをパタパタと馴染ませていた。額や顎から、汗がポタポタと落ちてくる。 「フウ、さすがにあちいぜ…」 キャッチャー倉橋はホームベース手前に立ち、マスク片手に一年生投手の様子を心配そうに見つめる。 (さすがに消耗してるようだな。あんなナリでも、まだ一年生だ。それになんたって、あの中陽を相手にしてるんだし……) マスクを被り、ホームベース奥に屈む。 (も…
ランキング参加中野球 第88話 集中を切らすな!!の巻 <前話へのリンク> 1 2 <次話へのリンク> <感想掲示板> 第88話 集中を切らすな!!の巻 <前話へのリンク> stand16.hatenablog.com 1 甲子園球場は、墨高応援団の大声援が響き渡る。 ―― ワッセ、ワッセ、ワッセ、ワッセ! かっとばせー、いーぐーち!! バックネット手前のネクストバッターズサークルでは、次打者の井口がバットとマスコットバット二本で素振りしていた。カキ、カキと音が鳴る。 「井口、思いきっていけよ!」 三塁側ベンチより、キャプテン谷口が声を掛けた。 「へへっ。まかせといてください!」 井口はベンチ…
ランキング参加中野球 第87話 猛攻!いちバッターとして挑め!!の巻 <前話へのリンク> 1 2 <次話へのリンク> <感想掲示板> 第87話 猛攻!いちバッターとして挑め!!の巻 <前話へのリンク> stand16.hatenablog.com 1 甲子園球場には、なおも厳しい日差しが降り注いでいた。 三塁側ベンチ手前。これから四回表の攻撃へと向かう墨高ナインは、キャプテン谷口を中心に円陣を組む。 「当たり前のことだが、野球はプレーヤーがやるものだ」 朗らかな表情で、谷口は話を始めた。 「いかに中陽の監督が手ごわいといっても、戦うのは監督じゃなく選手だ。相手を間違えることなく、われわれが今ま…
ランキング参加中野球 第85話 猛攻!中陽打線の巻 <前話へのリンク> 1 2 <次話へのリンク> <感想掲示板> 第85話 猛攻!中陽打線の巻 <前話へのリンク> stand16.hatenablog.com 1 真夏の日差しが照りつける甲子園球場。 マウンド上にて、中陽のエース野中が右手にロージンバッグをパタパタと馴染ませている。その眼前では、墨高の二番打者島田が、バットを短くして構える。 試合は三回表に入っていた。バックスクリーンのスコアボードには、墨高の得点が「2」、中陽の得点が「5」とそれぞれ表示されている。アウトカウントのランプが、すでに二つ光る。塁上にランナーはいない。 三塁側ア…
先に断っておくが、私は渡邊渚さんを“あの事件”の被害女性とは断定しない。いや、できないと言うべきか。 “あの事件”については当事者間で示談が成立しており、双方に守秘義務が発生することから、何があったのか真実は誰にも分からない。示談しなければならいような、何かしらトラブルがあったことは確かだけれど、それ以上のことは分からない。 そう、第三者は「分からない」と言うほかないのである。 したがって、私は渡邊さんを”あの事件”と結び付けることはせず、あくまでも「何らの原因でPTSDを患った女性」と見て、本書を読むことにした。 一読して、とても胸が苦しくなった。 写真の渡邊さんは、若い女性特有の透明感に溢…
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
ランキング参加中野球 打たれたらキャッチャーのリードが悪い? キャッチャーは打撃に目を瞑っても良い? ツーナッシングから一球外す意味は? ……etc プロ野球、いやアマチュアも含め野球界全体において、長年「常識」とされてきたことがたくさんある。しかし、私のような素人でさえ、長らく野球観戦を続けていると、それらの「常識」が本当に正しいのか疑問に思うことも少なくない。 そんな野球界における数々の「常識」、いや“常識とされてきた事柄”に対して、正面から斬り込んだのが本書である。 本書の著者・里崎智也氏は、元千葉ロッテマリーンズの正捕手として活躍、2005年と2010年のマリーンズの日本一に大きく貢献…
ランキング参加中野球 王道野球漫画の代名詞である『ドカベン』だが、個人的には“王道路線”から少し外れた作品だと思っている。 いわゆるスポーツ漫画においては、主人公が強敵に立ち向かう中でチカラを身につけていくというのが“王道路線”だが、『ドカベン』は違う。 主人公・山田太郎を筆頭に、里中智、岩鬼正美、殿馬一人。一学年上の土井垣将。また後に出てくる微笑三太郎。明訓高の主要メンバーは、いずれも後にプロで活躍する天才達ばかりだ。これだけの才能が揃えば、どう転んでも負ける要素がないと感じられてしまう。はっきり言って、山田擁する明訓は、作中世界における圧倒的な“強者”なのである。 しかし、かといって作中の…
ランキング参加中野球 野球評論家としての野村克也氏は、正直あまり好きになれないところがある。 面白いことは面白いのだが、数多の書籍において何度も同じエピソードを使用していたり、氏の書籍の内容と関係者の証言とを照らし合わせてみると、盛っているとまでは言わないが少なからず食い違いがあったり、自分と合わなかった人物や球団をかなり悪しざまに評したりと、お世辞にもフェアとは言い難い部分があるからだ。 ただ、好き嫌いは別にしても”聞き入ってしまう”のは、やはり野村氏の豊富な野球の見識と、”ノムさん節”と呼ばれる軽妙な語り口、何より氏の野球に対する深い愛情が感じられるからなのだろう。 野村氏を嫌いな人であっ…
ランキング参加中野球 おそらく“監督”落合博満を、手放しで礼賛するでもなく無闇に否定するでもなく、最も客観的に捉えた書籍ではないだろうか。 プロ野球界において名監督と呼ばれる人物は数あれど、落合ほど毀誉褒貶の激しい人物はそうそういないのではないだろうか。 中日ドラゴンズにおける八年間の監督就任期間、四度のリーグ優勝。2007年には球団として53年ぶりの日本一達成。 輝かしい実績を残した一方で、メディアへの酷薄な対応、さらに2007年日本シリーズの完全試合を目前にした山井大介を降板させ抑えの岩瀬仁紀を登板させた投手起用(※なお、山井がこの時指の豆を潰していたことは、今では周知の事実である)や、そ…
ランキング参加中野球 第85話 猛攻!中陽打線の巻 <前話へのリンク> 1 2 <次話へのリンク> <感想掲示板> 第85話 猛攻!中陽打線の巻 <前話へのリンク> stand16.hatenablog.com 1 二回裏。二塁ベース上に右足を乗せつつ、野中は右こぶしを突き上げ、味方の一塁側ベンチへ「どうだ!」と雄叫びを上げる。 「よく打ったぞ野中! さすが四番だぜ!!」 「この回でひっくり返しちまおうぜ!!」 「中陽の恐ろしさを見せてやれ!」 一塁側ベンチに陣取る中陽ナインが、次々に掛け声を飛ばす。さらにアルプススタンドからは、中陽の勢いを後押しするように、応援団の声援が響き渡る。 ―― カ…
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
ブログをリニューアルするに当たり、以前書いていた俳句関連の記事をすべて削除した。 理由は二つ。一つは、後で読み返した時、あまりの底の浅さ、分かった感丸出しの文章が恥ずかしくなったこと。もう一つは、このブログに辿り着いた俳句初心者の方が、(ほぼないとは思うが)私の“オレ俳句分かってます”感丸出しの文章を真に受けてしまい、その後の句作に支障をきたしてはいけないと考えたことである。 3年前(2021年)、人気バラエティ番組「プレバト!!」で有名な俳人・夏井いつき先生が選者を務める「俳句ポスト365」にて、私は地選という望外な結果を手にした。 今だから言うが、有頂天だった。自分にはもう十分な“俳句の実…
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
よく『キャプテン』ファンの間で話題になる「丸井はなぜキャプテンに選ばれたのか」、理由について考察しました。
【目次】 【前話へのリンク】 <外伝> 第81話 新たなる挑戦!の巻 1.快進撃の余波 2.チームの成長 <次話へのリンク> ※感想掲示板 【各話へのリンク】 【前話へのリンク】 stand16.hatenablog.com <外伝> stand16.hatenablog.com stand16.hatenablog.com 第81話 新たなる挑戦!の巻 www.youtube.com 1.快進撃の余波 荒川近くの下町は、朝から真夏の日差しが厳しい。時折チュンチュンとスズメが鳴いている。 谷口宅の茶の間では、父が朝食の味噌汁をすすりながら、新聞を広げていた。紙面には「初出場の墨高ベスト8進出!…
【目次】 【前話へのリンク】 <外伝> 第80話 劇的な幕切れ!!の巻 1.墨高打線対聖明館バッテリー 2.まさかの結末 <次話へのリンク> ※感想掲示板 【各話へのリンク】 【前話へのリンク】 stand16.hatenablog.com <外伝> stand16.hatenablog.com stand16.hatenablog.com 第80話 劇的な幕切れ!!の巻 www.youtube.com 1.墨高打線対聖明館バッテリー ここは荒川近くの住宅街。電気屋の営業用軽トラックが夜道を走る。 ―― 聖明館のファースト高岸、まさかの転倒でフライを落球。ツーアウトと追い詰められていた墨高、命…
【目次】 【前話へのリンク】 <外伝> 第79話 九回ウラの攻防戦!の巻 1.九回裏 2.土壇場の攻防 <次話へのリンク> ※感想掲示板 【各話へのリンク】 【前話へのリンク】 stand16.hatenablog.com <外伝> stand16.hatenablog.com stand16.hatenablog.com 第79話 九回ウラの攻防戦!の巻 www.youtube.com 1.九回裏 九回裏。三塁側ベンチにて、聖明館監督は控え選手の一人に指示した。 「おい。ブルペンの有原(ありはら)を呼んでくるんだ」 「は、はい」 その選手はすぐにベンチを飛び出し、ブルペンへと走る。 (うーむ…
【目次】 【前話へのリンク】 <外伝> 第78話 自分を信じろ!の巻 1.キャプテン谷口の決心 2.谷口登板 <次話へのリンク> ※感想掲示板 【各話へのリンク】 【前話へのリンク】 stand16.hatenablog.com <外伝> stand16.hatenablog.com stand16.hatenablog.com 第78話 自分を信じろ!の巻 www.youtube.com 1.キャプテン谷口の決心 甲子園球場のスコアボードには、七回表を終了して聖明館が四対一で墨谷をリードと掲示されている。 墨高ナインの陣取る一塁側ベンチでは、キャプテン谷口を中心に円陣が組まれていた。 「見て…
1.チームとして問題点を修正できる町田ゼルビア 2.チームの問題点を修正する術がない日本代表 1.チームとして問題点を修正できる町田ゼルビア J1リーグ第6節にて、町田ゼルビアはサンフレッチェ広島に1-2と敗れ、今シーズンの初黒星を喫した。しかしこの敗戦は、むしろ町田にとってプラスに働くと思う。 先に断っておくが、次戦以降町田が再び勝ち星を重ねることを保証しているのではない。サッカーは相手があるものだし、そろそろ研究・対策もされてきているはず。町田が良いプレーをしても、相手チームのパフォーマンスがそれを上回ることだってあるだろう。 ただ勝敗は別にして、町田が一つの負けをきっかけにチームとしての…
【第71話】再三チャンスを作りながら、モノにできない墨高。一方の江島は、執拗な粘りで井口を苦しめ始め……
1.勝つために合理的な町田のサッカー 2.町田のサッカーを他チームがなかなか真似できない理由 1.勝つために合理的な町田のサッカー 2024年のJ1リーグにおいて、ここまで3勝1分と好スタートを切った町田ゼルビアのサッカーに対して、ファンや関係者の間でなおも賛否分かれる状態が続いている。 以前の記事でも書いたが、サッカーが創造的なスポーツである以上、好き嫌いがあるのは仕方ないだろう(ちなみに私は、無駄なショートパスや横パスばかりの“なんちゃってポゼッション”が嫌いだ)。ただ野球好きの視点で町田のサッカーを見ると、こんな思いが出てくるのである。 町田のサッカーが、異端ではなく日本サッカーの“スタ…
【第71話】再三チャンスを作りながら、モノにできない墨高。一方の江島は、執拗な粘りで井口を苦しめ始め……
【第71話】再三チャンスを作りながら、モノにできない墨高。一方の江島は、執拗な粘りで井口を苦しめ始め……
BS1で放送された町田ゼルビアvs鹿島アントラーズの試合を観戦したが、好き嫌いはあるにしても、やはり“町田のサッカーは認められなければならない”と強く思った。 公平に見て、町田ゼルビアは強い! 球際の強さばかりがクローズアップされるようだが、それ以上に目を引いたのは、ポジショニングの良さである。 例えば鹿島が自陣でボールを回しながら縦パスを入れる機会を伺っても、危険なコースはすべて埋めているため出し所がない。そのため、無理めな縦パスを入れて回収されたり、あるいは横パスがずれた所を狙われてパスカットされ、一気にカウンターされたりといったシーンが散見された。危険なコースをすべて埋めているから、あれ…
1.注目すべき阪神・岡田彰布監督の“軋轢を恐れない姿勢” 2.“いい人”森保一監督では、代表チームを勝たせられない現実 3.ハリルホジッチ解任がJFAに残した“禍根” 1.注目すべき阪神・岡田彰布監督の“軋轢を恐れない姿勢” 昨年、阪神タイガースを38年ぶりの日本一へと導いた岡田彰布監督の著書『そら、そうよ』を読んだ。 一読しただけで、岡田監督が優秀な指導者・指揮官であることが伺えた。コーチ陣や裏方スタッフ、フロントの在り方といったプロ野球に関わる事項、それも細部に至るまで、全て岡田監督なりの哲学や方法論があることが伝わってきた。 これだけでも岡田監督が優秀な指導者であることを裏書きするものだ…
【第71話】再三チャンスを作りながら、モノにできない墨高。一方の江島は、執拗な粘りで井口を苦しめ始め……
1.町田ゼルビアへの論理的でない批判 2.“きれいな絵を描くこと”に囚われがちなサッカーの落とし穴 3.「勝つための合理性」が足りない日本サッカー 1.町田ゼルビアへの論理的でない批判 J1昇格を果たしたばかりの町田ゼルビアのサッカーが、一部サッカー関係者及びファンから批判を浴びているらしい。 私は鹿島アントラーズのファンではあるが、そこまでサッカーに詳しいわけではない。また、当該試合をYoutubeのハイライトでしか見ていないので、明確な分析ができるわけでもない。 ただ、巷で散見される町田への批判には、どうしても違和感を覚えてしまう。 まあ何度か見られた町田の荒いプレーが批判されるのは、自チ…
1.激しい原作との乖離 2.無視された原作ファンの唯一にして最大の”願い” 1.激しい原作との乖離 2017年4月の「プレイボール2」連載開始により始まった“プレイボール復活”キャンペーンは、公平に言って失敗だったと言わざるを得ない。 まず作者のコージィ城倉氏に、どこまで原作「プレイボール」への思い入れがあったのか疑わしい。あまりにも原作設定及び世界観との乖離が激しいからだ。 ぱっと思い付くだけでも(加藤の利き腕はケアレスミスとして目を瞑るにしても)、 ・頼もしいリーダーのはずの谷口が、意地悪(井口への態度等)かつ優柔不断な性格に ・勝利優先だったイガラシが自己中心的で幼稚な性格に(“ファール…
先日、MOS・Excel(2019)スペシャリストの試験を受け、1000点満点中954点で無事合格することができた。今回は、その勉強法について紹介したい。 1.Youtube動画で基礎固め 2.FOM出版社問題集の模擬試験を繰り返し解く 3.試験申し込み手続きは要注意! <まとめ> 1.Youtube動画で基礎固め 手始めにFOM出版社のMOS(Excel2019&365)スペシャリストの問題集を買ってきて、パラパラと読んでみたのだが、最初は専門用語だらけに思えて頭に入らず、しかもページ数も結構分厚いので、内容を理解するだけでも時間が掛かりそうで、とてもこの一冊だけでは勉強できないと感じた。 …
皆様、こんばんは。いつも当ブログ「南風の記憶」を読んで下さり、ありがとうございます。 ブログのコメント欄についてですが、荒らし対策として、はてなidをお持ちの方じゃないと書き込めない仕様にしていました。しかし、このままだと良心的な読者の方に申し訳ないので以後は解放します。 書き込まれたコメントは、以前のように私の承認がなくても自動的に表示される使用に変更します。ただし、他の方が気分を害するようなコメントはこちらで判断して削除します。 今後とも、どうぞよろしくお願い致しします(m(__)m)
【第71話】再三チャンスを作りながら、モノにできない墨高。一方の江島は、執拗な粘りで井口を苦しめ始め……
【第71話】再三チャンスを作りながら、モノにできない墨高。一方の江島は、執拗な粘りで井口を苦しめ始め……
ここ二年半ほど、私自身が心身の不調から立ち直ることができず、小説「続・プレイボール」「続・キャプテン」の執筆が滞ってしまい、ズブの素人である私を応援して下さった原作「キャプテン」「プレイボール」ファンの方には申し訳なく思っています。 さて、本当に不遜ながら、あの不朽の名作「プレイボール」の“続編”に挑戦してみて、私なりに感じたことを少し書き記しておきたい。 あれは――まさに“石を削るような作業”とでも言い表すべきものではないだろうか。 原作「キャプテン」「プレイボール」の熱心な読者ほど、共感していただけるだろう。あの世界観には“無駄”がない。 いわゆる友情や恋愛、少々クサい台詞……普通の少年漫…