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りおりお
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2017/11/17

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  • 93

    つくしは怪我を負わせた人の家と思われるマンションの前でタクシーを降りた。もちろんタクシー代はつくしが支払った。「大丈夫ですか? 歩けますか?」「すみません。 なんとか、、、」男性は松葉杖をつきながらゆっくりとタクシーから降りる。「ここです。 ご親切にどうもありがとうございます。 もう大丈夫ですので。」「じゃあ自宅前まで送ります。」つくしはマンションの中に入ると先にエレベーターの前へ行き、ボタンを押...

  • 92

    類はテストの後、親友達とレストランへ向かった。「牧野は?」「今日は友達とランチ。 一限で終わりだったから、その後ブラブラしてくるってさ。」「まあ気分転換も必要だよなぁ。」「ん。 父親の事件があってテスト勉強に明け暮れる事で気分を紛らわせていたけど、やっぱり気もそぞろって感じだったから。」「でもお前が傍に居たからマシだろうな。 お爺さんもお前を頼ったしな。」「ん。 それには感謝してる。」普通なら東条...

  • 91

    テスト最終日つくしは一限目のテストが終わると真木子と共に学校を出て渋谷へ向かった。そして雑貨店などを見て回りパスタ店へ入った。二人は注文を終えると早速今回の経緯を話し始める。「、、、って事みたい。 まだ祖父からは詳しい話は聞けてないけどね。」「と言う事は花沢さんからの情報って事ね?」「そう。 類は美作さんから聞いたみたい。」「それで、、、つくしは大丈夫?いくら縁を切っているとはいえ実の父親が犯罪を...

  • 90

    期末テスト5日間。その間、花沢邸で夜遅くまで勉強し翌日の試験に臨んでいた。類も同じように試験勉強をする。そんな中、類がポツリと呟いた。「牧野晴男は罪を認め始めたらしい。」「そっか。」つくしの視線は教科書に向けられたままだ。「横領に関しては東条側も証拠を固めて提示していたし、未成年淫行に関しても相手の証言もあるからね。それにスマホに写真や動画が残されていたから言い逃れも出来ない。」「まさか、、、父が...

  • 89-R

  • 89

    晴男は警察署で必死に訴えていた。だが横領と高校生に手を出していた事は素直に認める。証拠が残っており逃げられない為だ。だが、自分だけが悪い訳では無い。現に春香があのバーを紹介しなければ、、そうだ! 春香も翔とやっていたじゃないか!「確かに私は翔君を気に入り彼を待ち伏せして関係を持ちました。でも翔君は元々体を売る仕事をしていたんです。 初めはそこで知り合ったんです。」「そこ、、と言うのは、牧野さんが話...

  • 88

    愛子は急いで自宅へ帰る。するとそこには数人の警察官が、部屋の中を物色している。そして必要と思った物は箱に入れている。そこには呆然とした母と進が居た。「ママ! どういう事?」「あぁ、愛子。」母親は愛子を抱きしめ震える声で話す。「パパが高校生の男の子を脅して性行為をしていたそうなの。」「高校生の男の子?」愛子は信じられない気持ちだ。「パパのスマホにその男の子の写真が沢山入っていたそうなの。それに会社の...

  • 87

    類とつくしは花沢の車に乗り込むと直ぐに東条ホールディングスに向け走り始めた。その間に類はスマホで何が起こっているのか調べ始める。類自身、テスト中で電源を切っていた為ハッキリとしたことが分かっていなかった。するとつくしのスマホが鳴り始めた。表示を見ると祖父からだ。「おじいちゃん! 大丈夫? 何があったの?」『あぁ、大丈夫だ。 夕方には記者会見をするが、とりあえずしばらく私も会社に行くからお前は類君の...

  • 86

    「そうかしら? でも花沢としては、あなたは相応しくないでしょう?なぜなら、、、あなたは愛子さんの父親の愛人の子供なんでしょう?」自信たっぷりに口角をあげながら告げる静の表情は、つくしを蔑んだ物だ。その表情が本当にしずにそっくりでまるでデジャブを見ているようだ。そして類が何故惹かれなかったか分かった。プライドが高く自分が望めば誰もが喜び傅くと思い込んでいる。愛人の話も愛子さんから聞いた物だろうが、他...

  • 85

    翌朝、愛子はテスト後のつくしの対応が楽しみでニコニコしながら朝食を食べていた。「そんなに笑っているという事はテストで良い成績が残せるという事ね?」「そんなに顔に出ていた? テストは出来るだけ頑張るわ。 それよりパパは?」「帰ってきていないの。 きっと急な残業や接待で近くのホテルにでも泊まったのよ。」「ふ~~ん。」突然の外泊は昔からよくある事。特に心配することも無く愛子は食べ終えると直ぐに身支度をし...

  • 84

    晴男はバーの裏口近くで翔が来るのを待っていた。そして翔の姿を見つけると直ぐに近寄り耳元に囁く。「そろそろおじさんだけの翔君になってくれないかな?」「いや、、です。 そろそろ解放してください。」翔は俯き拒否を示す。あれだけ回数を熟しても初々しい言葉や行動が晴男の庇護欲と独占欲を掻き立てる。「お金が欲しいんだろ? おじさんなら短時間で稼げると分かってると思うんだけどなぁ。」「でも、、僕は、、、」「おじ...

  • 83

    7月初旬。静がサマーバケーションの為、日本へ帰国した。そしてすぐに類の事を報告してくれた友達に連絡を入れカフェで落ち合う事になった。そこには友達と共に三人の英徳の生徒もいた。そして静が姿を現すと直ぐに立ち上がりお辞儀をした。「おかけになって。」「「「はい。」」」生徒の中には愛子もいた。まずは静の友達が話し始めた。「静さん、お久しぶりです。 フランスの大学はどうですか?」「言葉が違うし接し方もまるで...

  • 82

    ※後半少しRがあります。 注意書きを入れましたので自己判断でお願いします。GWが終わり、類とつくしは変わらぬ日々を過ごしていた。昼休みには類が迎えに来て、真木子も共にラウンジで一緒にランチを取る。真木子は初めは緊張し遠慮していた物の、一人残ってアレコレ聞かれるよりも楽だと判断し、誘われれば素直について行くようになった。つくしと類は放課後決まって非常階段へ足を運んだ。それぞれの階から非常階段へ行き、どち...

  • 81

    GW前に麗はフランスへ帰った。類に「学生らしいお付き合いを」つくしには「是非夏休みにはフランスへ遊びに来てちょうだい」と念を押して。そしてGWに突入し、つくしは去年と同じように神奈川へ向かった。ただ今年は祖父は西門祖父と西門の車で、つくしはF4と道明寺の車で向かった。つくしが三浦半島先端の寺巡りを計画している事を聞いた祖父が、それなら去年と同様GWに友人達とゴルフへ行くことを言い出し、その周辺のホテルに泊...

  • 80

    花沢邸予定していた寺巡りだが雨の為延期することになり、つくしは花沢邸で類と共に下調べをする事にしたのだが、、、「へぇ。 こんな所にもお寺があるのね。 ここも北条系のお寺なの?」「はい。 調べたところ北条系のようです。」「大変な作業ね。 北条系のお寺は全て制覇、それ以外にも古くからあるお寺には行っているのね。」「はい。 小田原城は北条家が城主だったので、小田原城と同盟を組んでいれば亡骸は北条所縁の寺...

  • 79

    西門邸での茶道稽古日。何時もなら授業終了後30分程待ってから駐車場へ向かっていたが今日からは違う。「牧野。 帰ろうか?」「うん。」類がつくしの教室へ迎えに来ると一斉に女生徒が奇声を発する。「じゃあまた明日ね、真木子ちゃん。」「うん。 また明日。」つくしが真木子に挨拶をすると類も真木子に軽くお辞儀する。そしてつくしが軽く手を振ると、類と共に教室を後にした。もう一つの手はしっかりと繋がれている。恋人宣...

  • 78-R

  • 78

    フランス静は眩しさのあまりけだるい体を起こすと隣を見る。そこには眉目秀麗なフランス人男性が幸せそうに眠っている。その男性を起こさないようにスマホを見ると、そこにはに英徳大学に通っている友達から連絡が入っていた。かなり久しぶりだが何気なく表示させ内容を見ると、一気に頭が冴えた。《 お久しぶり。 お元気かしら?ところで花沢さんが一学年下の女子生徒と交際宣言をしたらしいの。確か静さんからは花沢さんの許嫁...

  • 77

    翌日、つくしが教室に顔を見せると、愛子と百合子他数名の女子生徒に囲まれた。「牧野さん! あなた花沢さんとお付き合いをされているの?」「えっ?」百合子は一歩前へ出る。「春休みに見たのよ。 あなたと花沢さんが○○レストランから出てくるところを。」そのレストランの名前に覚えがあるし、特に変装をしているわけではない為、誰かに見られていても不思議ではない。と言うより今まで誰にも見られなかった方が不思議なくらい...

  • 76

    英徳高校の入学式には、祖父と共に出席した。そこにはつくしの姿をチラチラと見る女子生徒がいるが、それをすべて無視する。どうせ愛人の子供なのに、まだ英徳に通うつもりなのか?という考えだろうと思っている。つくしは会場を見渡し真木子の姿を探す。真木子は母親と来ているようで、真木子もつくしを見つけると大きく手を振って近寄ってくれた。「つくしちゃん。」「真木子ちゃん。 これからもよろしくね。」「こちらこそ。 ...

  • 75

    無事麗を追い出した類は、再びつくしの前に座る。「ごめんな。 突然母親が来て。」「ううん。 確かフランスにいるんだっけ?」「そう。 ずっと帰ってこなかったのに突然帰ってきた。」「と言う事は何も聞かされていなかった?」「ん。 何時もは前もって連絡が来るんだけど、きっと俺に彼女が出来たから驚かそうと思ったんじゃない?しかも今日に限って俺の家で打ち合わせをしていたんだから偶然って恐ろしいな。」「ふふっ、確...

  • 74-R

  • 74

    晴れてカレカノになった類とつくし。だが何も変わったことは無い。春休みは二人の時間が許す限り一緒に過ごす。これは普段の休日と至って同じ。互いの家へ行き、城と寺をピックアップする。これも普段の休日と変わりはない。ただ大きな地図のバツ印が増えていくだけだ。「三浦半島まで行く?」「先端まではいかなくても良いと思うんだけど?」「たぶんだけど蒔乃が住んでいた城はこの辺りまでだと思うんだ。」「うん。 楓弥様と初...

  • 73-R

  • 73

    東条の会議室に、美作社長と秘書の春香、東条社長と秘書の晴男が向き合っていた。そこでアルコールの販売会議が行われている。東条が取り扱っている希少なウイスキーを美作が一部優先的に購入するという物だ。希少と言うだけありなかなか市場には出てこない品で、今まではメープルが独占していた。そこに美作も目を付けた形だ。「私どもはレストランを経営していまして、そこで是非幻のウイスキーを置きたいと思っています。」「ご...

  • 72

    三学期も終わり春休みとなった。類とつくしは順調に寺や城巡りをしている。既に二人の中には墓石はないと思っている。それでもこの地のどこかに楓弥と蒔乃が眠っていることは確かで、最後まで巡り手を合わせるつもりだ。もちろん道すがらのお地蔵さまにも手を合わせている。今日予定していた場所を巡り終えた二人は、花沢の車に乗り込み帰路へ着く。都内に入ったところで夕食を食べるために二人は車から降りた。そして手を繋いでレ...

  • 71

    もうすぐホワイトデーという週末、つくしは四人と共に栃木へと来ていた。「栃木?」「そう。 バレンタインに美味しいチョコを貰ったからそのお返し。」「栃木で?」「そう。 牧野が一番好きな物を渡そうと思って。」「栃木に?」「ん。」つくしの頭は何が何やらという感じだ。栃木に自分が好きな物があるとは思えない。というより栃木に来るのは初めてだ。「お前、栃木に拘り過ぎなんだよ。」「たまたまそれが栃木にあったと考え...

  • 70-R

  • 70

    三学期が始まった。つくしは久しぶりに真木子に会い、箱根土産のお菓子を渡す。「「あけましておめでとう。」」「楽しかった?」「うん。 凄く楽しい年末年始だった。」真木子はつくしが満面の笑みを見せているのを見てホッとする。そして真木子も笑顔でお礼を告げる。「お土産ありがとう。 それと終業式後のランチもありがとう。驚いたけど、、、あの人たちって見る目があるなぁと思った。悪いけど、改めてお礼を伝えておいてね...

  • 69-R

  • 69

    バリ島牧野一家はオプション観光に参加していた。そこにはツアー客も多く参加している。有名な観光地であり是非見ておきたい場所だからだろう。晴男の視線の先にはパワースポットと知られるゴアガジャという古代遺跡の建物がある。象の口を模した彫り物の入り口から洞窟内に入るようだ。入り口は狭く一列になる。晴男の前には美作秘書がいる。秘書はタンクトップのような物にシャツを羽織り短パンにスニーカーというラフな格好だ。...

  • 68

    30日に箱根に向かった。新宿から箱根ロマンスカーで75分で着くのだが、これを選んだのは祖父だ。「西門さんから一度は乗っておくべきだと言われてな。」確かに窓が広く景色が良く見えた。75分とあっという間だ。そこから箱根登山鉄道に乗り換え約15分程でホテル最寄り駅に到着し、まずはチェックインをする事に。その後は近くにある箱根彫刻の森美術館へ向かった。展示物はもちろんの事、外にも沢山のアートがある。つくしは案内...

  • 67

    伯父の家に車が到着した。「ありがとう。」「どういたしまして。 じゃあ気を付けて箱根に行っておいで。」「うん。」「それと家族と一緒の時は楓弥と蒔乃事は忘れて楽しみな。」「分かった。」「あっ、家の中までこの袋を持っていくよ。 重いだろ?」こうして二人は車を降りて伯父の家へ。「ただいま~~。」「「お帰り~~~。」」家の中から美樹の声が聞こえバタバタと玄関へ出てくる。そこには伯父の妻と息子の姿もあった。つ...

  • 66

    司の家では、F4とつくしがゲームに興じていた。四人で競うのだが、5勝したら抜けご褒美のケーキを一つ食べることが出来る。その空いた場所に新たな人が入りチャレンジしている。F4は褒美のケーキを食べたくなくて手を抜こうとしていたのだが、勝負となると本気で挑んでしまう。しかも単純なゲーム過ぎて加減が難しい。そして勝つと本気で嬉しくガッツポーズをしたり雄たけびを上げたりと我を忘れて挑んでいた。その為、類と総二郎...

  • 65

    クリスマスイブつくしは祖父や伯父達と楽しいひと時を過ごしていた。去年までは祖父と二人だけだった為、かなり賑やかな物に感じる。そしてつくしには沢山のプレゼントを貰った。祖父からはバッグ、叔父夫婦からは腕時計、従兄からは財布、そして美樹からは口紅だ。「お姉ちゃんにはブルゾンを買ってもらったのに、、、」「それは今までのクリスマスプレゼントとして、そしてこれが今年のプレゼント。高校生になるんだしそろそろお...

  • 64

    レストランにはクリスマス限定ランチがあり、二人はそれを頼む。そして料理を食べながらF4の話を続ける。「道明寺司君と西門君はおじい様の伝手で知り合ったらしいけど、学校では大変なんじゃない?それこそ虐められてない?」「知り合いだと言う事は黙ってもらっています。 西門さんには茶道の稽古をつけて貰っているんですけど、下校時間30分後ぐらいに駐車場で拾ってもらってます。もちろん中等部には来ないように伝えていま...

  • 63

    つくしと祖父は23日から伯父の家で過ごしている。その間、つくしは伯父の娘である美樹の部屋で寝泊まりをする。従姉に当たる美樹は23歳で英徳大学を卒業後、東条ホールディングスに勤めている。「つくしちゃん。学校は楽しい?」「まあまあかな。」つくしは苦笑いで告げる。それを美樹は察する。「英徳は少し変わってるかもね。 それなりの企業のご子息が通う学校だからね。でも将来役に立つものが学べるのよ。 社交ダンスと...

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