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Pas de Quatre http://pasd124.blog.fc2.com/

花より男子の二次小説サイトになります。特に類と 総二郎が大好きですべてハッピーエンドなります。

読むだけでもの足らず、とうとう自分で書いてしまいました。自己満足の表現不足とは思いますが、楽しんでいただけたらと思います。

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2017/02/11

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  • ハズレを引いた男と女・35

    西門さんを見付けて勢いよく飛びついたのはいいんだけど、その横にすっごい美人がいて驚いた。しかもコートを着たばかりで前が肌蹴てたんだけど、そこで見えたのは巨乳・・・女の私が見ても赤面しそうなほどのメロンカップがあってビビった!そう言えば草津でもボリュームのある人が好きって言ってたような・・・てか、この人誰?!もしかしてデートだったの?!ってか、イベントに女は無用じゃなかったの?!とは言えもう遅い・・・私は彼...

  • ハズレを引いた男と女・34

    ーじゃあここで恒例のくじ引き、やりますー・・・それを聞いて目がテンになった私。聞けば、この会社は毎年忘年会でくじ引きをし、1等は5万円の商品券、ハズレくじが1枚・・・その途中は流石電気工事店だけあって、乾電池とか電球とかも景品にあるらしい。それ以外にも炊飯器とかホッカイロとかハンカチとか・・・まぁ、ハズレじゃなかったらいいって感じで、みんなノリノリだった。しかもくじを引く順番まであみだで決めるってことで、嫌...

  • 君がいない風景(36)

    別府のホテルで1泊したつくしは、次の日すぐにタクシーで契約をした不動産屋に向かった。そこで担当者に付き添ってもらい、アパートを見ることに。「ここですよ。ご契約の部屋は2階の角部屋です」「うわぁ・・・海が見えるんですね。部屋も綺麗・・・うん、充分です」「2階建てですけど、丁度この角部屋の下が駐車場なので、1階を気にしなくていいですしね。ここだけ階段を挟んでるのでお隣の声も聞こえないし、赤ちゃんの泣き声もそこま...

  • ハズレを引いた男と女・33

    レストランがある階に着くと、そいつらも降りた。だが、向かって行ったのは中華飯店で、俺が行くフレンチのレストランじゃない。まぁ、あいつが来るわけじゃなし・・・あまり気にはならなかったんで、知らん顔して自分の行くべき店に向かうと、その入り口手前で突っ立っている女の後ろ姿発見。背が高くてスタイル抜群。何故かコートを手に持ち、背中が広く開いた黒いタイトドレスに纏め髪もオトナっぽく、後ろのスリットから見える美...

  • 君がいない風景(35)

    1月の終り、つくしは出産した病院とは別の、小さな小児科を予約した。それは真音の1ヶ月健診のため。これは義務ではなかったが、念の為に受けておきたかったのだ。1か月健診は、赤ちゃんが退院してから初めて受ける重要な健診であり、出産した病院であれば母親の検査なども行ってもらえる。だが真利愛がいないのであの総合病院に行くことは出来ず、つくしは自分の検査は後回しにした。「牧野真音くんですね・・・今後、うちで予防接...

  • ハズレを引いた男と女・32

    「初めまして。この度担当になりました宮本と申します。(三井の件では大変ご迷惑おかけしました)」「初めまして、牧野です。よろしくお願いします(いえいえ、もう過ぎたことですから)」あれから数日後、岩本電気工事の新担当・宮本さんと言う女性が私の所にやってきた。電気工事関連で女性の営業担当は珍しいんだけど、多分三井さんのやらかした件で「男」ではない方がいいと判断したんだろう・・・私はそんなに気にしてなかった...

  • 君がいない風景(34)

    1月の中旬、花沢家ではまだ類が決断できずにいた。それを見て遙香が業を煮やし、とうとう日曜日に京極美央を屋敷に呼んでしまった。もちろん類には何も言わずに・・・気不味そうなのは類だけでなく、美央も困った様子ではあったが。真利愛はスヤスヤと寝ており、加代が面倒を見ている。その時、遙香と類、そして美央がリビングのソファーで話合いをしていた。「いい加減に決めたらどうなの、類。いつまでもあの子を父親のいない状況...

  • ハズレを引いた男と女・31

    志乃さんに言われてお袋の部屋に行くと、確かにまだ起きてるようだった。そこで軽くノックしてから「俺だけど」と言うと、「入っていいわよ」の怪しげな声が。特別怒ってるようでもなかったから、まずは一安心・・・スッと襖を開けて中に入ると、真ん中のテーブルにはA4サイズの茶封筒が置いてあった。嫌な予感がしてお袋を睨むと、「察しがいいわね」とニヤリ。「・・・まだ先だと言わなかったか?」「だってどうしてもって言われたん...

  • 君がいない風景(33)

    つくしは翌日、早速ウイークリーマンションを契約するために出掛け、即入荷できるところを見付けた。そこは必要最低限の家具家電が揃っていたので、一安心・・・だが、今度は急いでベビーシッターの会社を探した。初めこそ一緒に行動しようと思ったが、やはり1月の寒い時に真音を連れて出掛けられない。それでもやらなければいけない事が多く、その時にはこの部屋にベビーシッターを呼ぶことにしたのだ。そしていくつかの会社に電話...

  • ハズレを引いた男と女・30

    軽井沢から東京まで、車だと2時間半ぐらいかかるらしい。だから碓氷軽井沢ICで高速に入り、横川サービスエリアで晩ご飯を食べることになった。それはもちろん、西門さんの買った高級サンドイッチのディナーセット・・・お持ち帰りなのに超豪華で、食べるのが勿体ないぐらいだった。でも車の中で食べるわけだし、温かい飲み物ぐらいは私が買わないと・・・そう思って駐車場に入ったら急いで買いに行った。西門さんにはブラック珈琲、私は...

  • お詫び

    おはようございます。類君のお話の更新について、お知らせがあります。実は昨日の夜、0時更新のお話しを確認していたところ、時系列的におかしな部分を見付けてしまいました。ドタバタしながら書いていた(言い訳です)こともあり、2人が別れてからのそれぞれについて、どっちを先に書けばいいのか矜羯羅がっていました。そのせいだと思うのですが、次の33話めと、公開済みの32話の順番が逆だと気付きました(今更?!)結果...

  • ハズレを引いた男と女・29

    ハルニレテラスは想像以上にお洒落なところだった。100 本を超えるハルニレの中、川に添って連なる9棟の建物・・・それをウッドデッキでつないだ「小さな街」なんだそうだ。そこに個性溢れるお店やレストランが並び、こんなに寒いのに観光客で賑わっていた。その1つにお野菜売ってるところがあったから行ってみたけど・・・なかなかいいお値段だった。野菜はそうでもないけど、ジャムやソースなんかもあって、それは私には高級すぎて・・...

  • 君がいない風景(32)

    翌日から類は食事を真利愛の部屋でとるようになった。可愛らしいもので溢れた真利愛の部屋・・・カーテンも新調され、ラグも色んな家具も全部が淡いピンクとベージュに統一され、豪華なベッドメリーが取り付けられていた。加代曰く、それは類が産まれた時に祖母が買ってくれたものらしい。もちろん覚えていないが、加代が大事に保管していて、この度隅々まで消毒をして出したと言った。そして今日は土曜日で、類は休みを取っていた。...

  • ハズレを引いた男と女・28

    「西門様、この度は本当に申し訳ございませんでした!」「いや、もういいですよ。後は警察に任せますんで」「・・・(全然良くないけど)・・・その事だけ忘れる事にします。温泉も気持ち良かったし、お料理美味しかったです!お世話になりました~」旅館の女将さんがものすごく申し訳なさそうに見送ってくれたけど、そもそもタダで泊まったんだし、もう文句を言うのはやめようと思った。それよりもこれからどうするのか・・・草津温泉の周...

  • 君がいない風景(31)

    つくしが旅館に入った頃、類は遙香と闘っていた。そして話しても無駄だと思った類は、気持ちを落ち着けるために一旦自分の部屋に入ってそれまでの事を思い返し・・・でも遠くから聞こえて来る真利愛の泣き声に誘われるかのように立ち上がった。その部屋は1階の東側で、ゲストルームがある場所・・・ノックもせずにそこを開けると、加代が真利愛にミルクを飲ませようとしていた。「類様・・・お嬢様を泣かせてしまい、申し訳ありません」「・...

  • ハズレを引いた男と女・27

    牧野がぼんやりと座ったまま動かない・・・それも仕方ねぇよなと、ポットの湯でスティックタイプのココアを入れてやった。それを目の前に置いたが反応無し。余程自分の全裸写真を撮られたことがショックだったんだろう。・・・いや、普通の女はそうか?「心配すんな、証拠として提出はしたが、後で削除するように言っておいたから」「・・・・・・あのさ・・・」「ん?どうした?」「証拠って事は、警察もあの写真見るの?」「そりゃまぁ・・・証拠だ...

  • 君がいない風景(30)

    その日の夜・・・旅館の部屋でスヤスヤと眠る真音を見ながら、つくしはまた1週間前の事を思い出していた。そしてなんとか自分の計画通りに移動できたことをホッとすると共に、類がどれだけ苦しんでいるのかを想像して苦しくなり・・・頭も身体もくたくたで、膝を抱えてその場で丸くなった。**遙香との約束をした次の日、類は昼頃病院にやって来た。そしてつくしの退院の手続きをしてくれて、家族4人でアパートに戻ったのは13時。「類...

  • ハズレを引いた男と女・26

    イケメン茶道家・食事のマナー完璧・車はド派手な外車・・・そんな西門さんは温泉卓球も上手かった。多分最後の方は手加減してくれたんだと思うけど、結局何をしても「出来る男」なんだと判った。と言うのも、既にギャラリーが半端ない。何処から湧いて出たのか、女の子達が目をハートにして彼を見ていた。そして私の方にも目を向けて、「彼女、普通だね~」って・・・彼女じゃないのよ!と言いたかったけど、見ず知らずの人にそれを説明し...

  • 君がいない風景(29)

    「それではこちらの部屋をお使い下さい。何かあったら私までご連絡いただければ、必要な物を持って行きますから」「・・・ありがとうございます・・・」「それと、こちらは副社長からです。持ってて損は無いのでお使い下さい」「・・・・・・・・・はい。類のお母さんに会うのは何時ですか?」「今からお嬢様を連れて花沢家に戻りますが、そこに副社長もいらっしゃると思います。年始行事の都合上、類様にお知らせするのは昼頃になると思いますよ...

  • ハズレを引いた男と女・25

    まさかの全裸公開・・・もうそれだけで人生終わったぐらいに落ち込んだのに、西門さんは飄々として全然変わんない。それだけ私の身体が「不合格」だったってことで、それも自覚してるんだけど・・・それを脱衣場で悩みまくったけど、もうどうしようもない。しかも私だって見てしまった・・・・・・///ただ、ソレが「どのくらいのレベル」なのかは判んないけど、結構・・・おっきかった気がする///。てか、目に焼き付いて離れないんだけどっ!!元...

  • 君がいない風景(28)

    スマホの画面に出たメッセージありの文字・・・類はそれを見るのを少し躊躇った。だが、遙香の到着の遅れと何か関係があるような気がして、勇気を出してそれを開いた。1番初めの文字は・・・『大好きな類へ』それを読んだだけで心臓が止まりそうになった。そして長々と続く文章は・・・『これから伝える事を、どうか落ち着いて読んで下さい。私はこれから真音と一緒に東京を離れます。そして類のところには真利愛が残ります。もうすぐした...

  • ハズレを引いた男と女・24

    「うひゃああああぁ♥これが露天風呂ってヤツかぁ~♥」12月だから当然寒いんだけど、カラカラっと扉を開けて外に出たら、岩に囲まれたお風呂が♥その初めての光景にワクワクして、バスタオルをグルグル巻きにしたままお風呂に向かった。そこで急いで掛け湯をして、1度振り向いて西門さんの気配を確認・・・こっちに来る様子はなかったので、片脚からお湯に入った。「うわぁ、あったか~~~~い♪」少し熱めのお湯にはいると、それま...

  • 君がいない風景(27)

    真音と真利愛の出生届が受理された。その後、いろいろな制度の説明等を受け、つくしが車に戻ったのは40分も経ってからだった。気持ちは焦るのだが走ることが出来ないため、ゆっくり駐車場に戻ると、車内で類が子供をあやしているが見えた。表情までは見えないが、おそらく腕の中に抱いているのだろう・・・それを見ると、やはり胃がキリキリと痛んだ。が、そんな顔をして戻れないため、元気よく「お待たせ~」と言ってドアを開けた...

  • ハズレを引いた男と女・23

    草津温泉での観光の楽しみは散策・・・昭和レトロの香り漂う温泉街は、俺達には実に新鮮だ。ライトアップもオレンジっぽい光りで温かみがあり・・・「へっくしょん!!」「・・・寒いのかよ」「はぁ~~、だって12月だよ?」「お前が着てるそのコート、ダウンじゃねぇの?」「へ?そんな高いもの買うわけないじゃん。腰にカイロ貼っとけばあったかいし」「・・・・・・・・・・・・カイロねぇ」「あ!西門さん、あれ食べたい!!」「は?」牧野が指差...

  • 君がいない風景(26)

    つくしが退院した夜、2人はベッドから布団をおろし、子ども達の横で寝た。その時にはつくしが端で、類が子供側に・・・授乳のことがあるので代わろうと言うのに、類は「ここがいい」と言って双子が見える場所で横になった。「・・・でも何度か起きちゃうよ?」「平気・・・つくしは寝てて?どうせ泣いたら起きないといけないんだし」「類、最近仕事が忙しかったのに・・・」「そんなの真利愛達を見てたら吹き飛んじゃうよ」「じゃあ・・・少しだ...

  • ハズレを引いた男と女・22

    草津温泉に着いたのは16時30分で、丁度日の入りだった。だからすぐに旅館を探し、そこの駐車場に真っ赤な車が入ってく・・・当然悪目立ちして超恥ずかしかった。でも西門さんはそんなの気にせず、出迎えた仲居さんにくじ引きで当てたって事を説明してくれて、あっさり部屋まで通されたんだけど・・・「えっ!同室なの?!」「当たり前だろう、ペアチケットなんだから」「うそっ、知らなかった!!」「何でだよ💢普通はそう考えるだろう...

  • 君がいない風景(25)

    11時に授乳し、11時30分には双子のおむつを交換した。そして色んな書類の説明を受けて、あとは類を待つだけ・・・その時もつくしの顔は笑っていなかった。類に会いたいような、会いたくないような・・・そんな気分で待っていると、廊下を走る足音が聞こえて来た。そして荒々しくドアを開けられ、飛び込んで来たのはもちろん類だ。その顔は本当に嬉しそうで、つくしは頑張って笑顔を作った。「もう~!病院内を走っちゃ怒られるよ?...

  • ハズレを引いた男と女・21

    「ちょっと西門さん・・・・・・」「なんだ?」「・・・交差点で停まるのやめてくれない?通行人の視線が痛いんだけど」「今度はイタ車扱いか💢!!」イタ車とは「見ていて痛々しい車」という意味からきた俗語・・・この俺の愛車をそんな風に言うとは信じられん!とばかりに睨むと、確かに牧野の言う通り、通行人がこの車を見ている。が、俺は毎度の事なので全然気にならない。そう言うと「よくこんなド派手な車に乗れるよね?」って・・・別に茶道...

  • 君がいない風景(24)

    誕生日の翌日・・・つくしは朝からスマホを眺めていた。今朝の食事は半分ほどしか食べられず、体調は万全ではない。それでも双子の朝の世話は一通り済ませた。今はよく眠っているのだが、その顔を横目で見ながら・・・・・・つくしは遙香に電話を掛けた。それが朝の9時で、遙香はすぐに電話に出た。だが回りに人がいるのか、すぐに掛け直すので待てと言う・・・何処までも自分中心に動く遙香に苛立ちはあったが、相手は花沢の副社長だ。それも...

  • ハズレを引いた男と女・20

    「総兄、どうしたんだ?そんなに思い詰めた顔をして」「総二郎?」「あら、ほんと。総二郎さん、お腹でも痛いの?」「・・・俺は何歳だ。ちょっと静かにしたぐらいでそんなに心配すんな」土曜の朝食中、親父達が俺の顔を覗き込んでそんな事を言いやがった。別に俺は気分が悪いわけでも思い詰めてるわけでもなく、ましてや腹が痛いわけでもない。ただ、あいつと草津温泉・・・この展開に多少困惑してるだけ。何故素直に受け取ったのか・・・...

  • 君がいない風景(23)

    「ほぎゃあああああぁ~~!」「おぎゃあぁ~~、おぎゃあぁ~!!」「・・・・・・・・・・・・・・・」「牧野さん?オムツ替えないと・・・」「はっ!ごめんなさい・・・・・・」翌日から本格的に赤ちゃんのお世話が始まったのに、つくしはぼんやりすることが多かった。今も双子が部屋に来ていて、オムツ交換の時間・・・それを手に持って広げていたのに、泣いている子供を前に、自分の視線が何処に向いてるのか判らないといった感じだ。看護師も不思議そう...

  • ハズレを引いた男と女・19

    「今から六本木の○○ビルに行きません?俺、そこのくじ引き券持ってるんですよ♪しかも明日が期限で、全部で30枚!」「えっ♪くじ引き?♥」「・・・俺は別に・・・」「はいっ!行きますーーーっ!!」生まれてこの方「くじ引き」なんてしたことがない俺・・・それなのにこの2人が盛りあがったせいで六本木に行くことになった。話を聞けば、こいつはとあるショッピングセンターが行ってるイベントのくじ引き券を、仕事関係者から譲り受けたそ...

  • 君がいない風景(22)

    「類がいつもお世話になっています。母の花沢遙香ですわ」「あ、あの・・・・・・・・・」「そんなに緊張なさらないで?でも、お話がしたいので少しよろしいかしら。2日目だからまだ痛むでしょうし、そんなに長居はしませんわ」つくしは身体が痛むのも忘れて起き上がったが、そんなに機敏に動けるわけもなく、慌ててネグリジェの上にカーディガンを羽織った。遙香はさっきまで実奈美が座っていた椅子に座り、品良く微笑むのだが・・・それに温...

  • ハズレを引いた男と女・18

    期待を裏切らない肉がズラリ・・・それを俺が焼いて牧野が食うと言う構図。そしてチョイチョイ出てくる三井の手。まぁ、俺はこのぐらいの肉は家でも出されるし、そんなに腹が減ってるワケでもねぇから良いけど、この2人は夢中になって食ってるからそんなに会話にもならなかった。特に牧野は息継ぎしてるのか?って勢いで・・・マジで恋より飯、男より飯、結婚生活より飯って感じ。だがこれが本当に浮気されて離婚した女の姿か?と目を疑...

  • 君がいない風景(21)

    出産後の約2時間は、異常出血等が起こりやすいため、分娩台の上で寝たまま安静にしなくてはならない。その間に医師や助産師から説明を受け、類はつくしに飲み物を渡していた。その後、必要な検査を終えた赤ちゃんが連れて来られ、ここでまた家族4人が対面・・・看護師が「記念撮影します?」と聞いてきたので、それを撮ってもらった。上半身を起こしたつくしの横には男の子、類の腕の中には女の子が抱かれ、すごく嬉しそうなつくし...

  • ハズレを引いた男と女・17

    12月1日・・・月初めは何かと忙しいのに、定時で切り上げて会社を出た。そしてダッシュで駅まで行き、西門さんに言われた西麻布まで行く事に。その前に東京メトロ日比谷線・六本木駅で三井さんと待ち合わせだから、まずはそこに向かった。帰宅ラッシュでごった返す中、駅近くのローソン前で18時だったんだけど、なんとかその5分前には到着。焼き肉屋さんは西門さんがいないと入れないっていうお店で、予約は18時30分。だか...

  • 君がいない風景(20)

    「悪いけど、もっと急いで・・・!」「はぁ・・・出来たら私も急ぎたいんですが、こう道が混んでちゃねぇ・・・」「・・・・・・っ!」タクシーに乗ったのはいいが、クリスマスイブの夕方17時だ。あちこちで渋滞が起きていて、思ったように進まない。イライラしながら窓の外を見ていると、道行く人々が皆楽しそうに見えてしまう。その中には子連れの夫婦もいて、類は数年先の自分達を思い浮かべた。つくしと自分の間に男女の双子・・・楽しそうにク...

  • ハズレを引いた男と女・16

    「ちょ、ちょっと西・・・総二郎、こっちに来てくれる?」「なんだよ、仕事中だろ?」「いいから💢!!三井さん、少し待ってて下さいね!」「あ?あぁ・・・・・・」三井さんの発言も問題ありだけど、それに答えた西門さんも大問題!!どうして私が偽物の彼氏と、取引先の男性と一緒に飲みに行かなきゃいけないのよ・・・そんなの会話が続かないじゃないの!ってことで、三井さんから離れたところまで西門さんの着物の袖を引っ張って連れて行き、...

  • 君がいない風景(19)

    何でも屋の女性が付き添ってくれて、つくしの管理入院は無事に終わった。それからつくしの緊張は出産だけに絞られていく。毎日何処かで子供の泣き声がすると、ホッとするような、ドキドキするような・・・大きなお腹を抱えていた妊婦が、とある日スッキリしていると、「あの人は出産したんだな~」と思ったり。「自分のはいつか元に戻るのか?」と、スイカ2個分ほどになったお腹を摩っていた。この時、つくしへの面会を許可していた...

  • ハズレを引いた男と女・15

    何故か三井さんの向こうに着物姿の西門さんが・・・それに驚いて固まってると、彼が「なんだ、お前、ここの担当者と取引してたのか?」って言われて覚醒した。そうだった!!三井さんにはこの人が彼だと説明してたんだ!うっそ、この状況どうすんの?!とは言え、彼は既に「彼氏」役を演じてる・・・だから私も「彼女」役を演じなきゃならないと思い、思わず「総二郎がどうして来てるの?」と話を合わせてみた。って、それは本当に判らな...

  • 君がいない風景(18)

    類の計画通り、つくしの引っ越しが行われたのは11月の中頃だった。誰にも知られないように何でも屋のような業者を雇い、連絡は総てメール。電話もしないし、直接会うこともしない。その為にかかる費用が上がろうが、そんな事はどうでもいい・・・とにかく遙香に気が付かれないように病院の近くにオートロックのある小さなアパートを新たに借り、そこに運ぶ家具と家電も全部その人間に任せた。そして女性を1人派遣させ、つくしが出...

  • ハズレを引いた男と女・14

    ヘンテコな女、牧野つくしと飯を食ってから1週間後。初釜の招待状を書いていると、俺の書斎の前に人の気配がした。だから筆を止めてそっちを見ると、「総二郎様、少しよろしいでしょうか」と。その声は志乃さんだったから入室を許可すると、彼女はお茶を持ってきたついでに、「新しいお教室の内装についてなんですけど~」と話しかけて来た。それは都内に新しく出来た商業ビルの中に、西門流の茶道教室が入るという件。それまでは...

  • 君がいない風景(17)

    遙香がつくしの妊娠を知っている・・・つくしの名前が出た時点でそれは想定していたので驚かなかったが、わざわざ花沢総合医療センターへの転院を進めてくるとは思わなかった。しかもその真意のほどは・・・つくしとの事を許し、子供を受け入れてくれるというのかそれともただ監視したいだけなのか・・・それ次第で類の行動も変わってくる。だが、それをここで問うてみても、遙香が本当のことを言うとは思えなかった。唯一聞けたのは、2人...

  • ハズレを引いた男と女・13

    飯を食い終わったのは21時30分で、まだ終電には全然余裕・・・だが、1人で帰していいものかを悩んだ。こう言う時は、大抵男が送リ届けるというのが一般的だろう。が、そもそも俺は急かされたこともあってハーレーで来ている。そこにNOヘルの牧野を乗せることは出来ず、ビルの中を出口に向かって歩いてる最中もずっと考えていたのだが・・・「西門さん、明日も仕事だろうにごめんね~」「・・・別にいいけど」「自宅が仕事場なら時間っ...

  • 君がいない風景(16)

    その日のディナーは実に面白くなかった。遙香を中心に、幹部達が本心かどうかもわからない笑みを浮かべ、社の未来を語り、花沢家の安泰を願うような言葉を並べているからだ。それは暗に類の結婚をほのめかしているようで、どうも居心地が悪い。しかも遙香の中には京極美央の存在が今でもあるだろうから、いつその話に切り替わるのかとヒヤヒヤしていた。とは言え、出されたら幹部の前で拒否をする、そのぐらいの気持ちは持っていた...

  • ハズレを引いた男と女・12

    西門総二郎・・・この不思議な男は何者なんだろう?私が言葉にしてないのに、どうしてバレたんだろう・・・テーブルマナーなんて出来ないから、あんなオープンな席では食べたくなかったって。 それに、嫌な事があったんなら美味いもの食って忘れた方が賢い・・・そんなの初めて言われた。足だって正座じゃないとダメだと思ったのに、私が言う前に崩していいなんて・・・。可哀想だから驕ってやるとか、女なら言う事聞けとか、そんな風に言わな...

  • 君がいない風景(15)

    10月に入ったとある日の夕方・・・類の執務室でメールのチェックを行っていた秘書が手を止めた。そして訝しげな様子で画面を凝視、それを読み終えると類の方に向き直った。「専務、パリの副社長からメールがありましたが」藤本がそう言うと、それまでパソコンに向かっていた類の視線が彼に向かった。そして軽快に動かしていた指は止まり、次の言葉を待った。藤本は類の胸の内も遙香の思惑も何も知らない。だから業務の1つとしてメ...

  • ハズレを引いた男と女・11

    またビルの中に入ったんだけど、実はもうこの人に用がない。だから私の肩を抱いてるその手をヒョイッと摘まんで持ち上げ、その腕の中から逃げた。そうしたら西門さんもキョトンとしてたんだけど・・・「あ、あの!本当に無理言ってごめんなさい!他に思い付かなかったから・・・お母さんにも謝っといてくれる?」「は?あぁ、あれはお袋じゃねぇよ」「え!でもそれっぽい歳の声で、”西門でございます”って言ったよ?」「あれは使用人頭の...

  • 君がいない風景(14)

    夏になるとつくしのお腹は随分目立つようになった。双子だから余計に、まだ妊娠後期でもないのに臨月間近のよう・・・そしてこの頃にはバイトも辞めていた。だから家で安静にしていたが、少しぐらいは動かなくてはならないと軽い散歩はしていた。だがそれもこの暑さではすぐに断念せざるを得なかった。現在多胎妊娠の中期だが、お腹の大きさは単胎の妊婦にくらべて大きい。そうなると腰や背中の負担も増してくるので、それだけで結構...

  • 1800円に昇格した男~総誕~ 最終話

    本文中にR表現を含んだ部分がございます。苦手な方はご遠慮下さい。パスをかけておりませんので閲覧は自己責任でお願い致します。******************************つくしから離れた間に少しだけ落ち着いた身体・・・と思ったが、素っ裸のこいつを抱えて寝室に入った瞬間、再び火がついた。ってことで、ベッドに降ろした途端に押し倒し、そのまま唇を塞いであっという間につくしの両脚の中に滑り込む・・・つ...

  • 君がいない風景(13)

    「アペリティフをお持ちしてもよろしいでしょうか」そう言われて、類は「車で来ているのでノンアルコールで」と答えた。その瞬間、美央の眉が少し歪んだが、類はそれを見なかったことに・・・おそらくディナーの後の「何か」を期待していたのだろうが、生憎そんな事は微塵も考えていなかったので、食事が終わったら速効帰宅するつもりだった。前菜はパテ・ド・カンパーニュにニース風サラダ、キッシュ・ロレーヌ。スープは野菜のポタ...

  • 1800円に昇格した男~総誕~ 第3話

    「総二郎、改めてお誕生日、おめでとう~~♥」「サンキュ。つくしも出張同行、お疲れ♪」「うふふ、私は何もしてないよ~~♥それより早く食べよ?美味しそうだね~」今日はホテルでプライベートバーベキュー。誰にも邪魔されず、専用のテラスで俺が肉やら野菜を焼き、つくしが食うという構図・・・これのどこが誕生日のディナーだ?と思うが、それでもすげぇ楽しかった。こんな時間は久しぶり・・・自宅では常に俺達の側には千愛がいて、...

  • 君がいない風景(12)

    少しだけ転た寝したつくしは、目が覚めるとぼんやりとしたままスマホを手に持った。そしてLINEを確かめると、類からの返事が来ていた。それは「定時で帰ってそこに行く」と言うもの・・・慌てて時計を見たら17時前だったので、急いで起き上がってキッチンに向かった。その時にハッとして自分のお腹を押さえ、自分が妊婦である事を思い起こした。「・・・いやいや、病気じゃないし、ご飯作るぐらい平気だよね。お医者さんの言う無理しな...

  • 1800円に昇格した男~総誕~ 第2話

    工藤の家に行くと、沖縄で結婚したという嫁さんがいて、子供はまだらしい。その嫁さんが郷土料理でもてなしてくれたのだが、それは「アグー豚のしゃぶしゃぶ」に「むじ汁」。それに車海老の刺身に天麩羅、ついでに塩焼きまで。それを堪能してつくしも大満足、俺はほんの少しだけ泡盛を飲み、工藤と談笑していた。とは言え、出来るだけ早くホテルに戻り、つくしと2人きりになりたい・・・その後の「お楽しみ」の為にもあまり飲まない...

  • 君がいない風景(11)

    「おめでとうございます。妊娠8週目ですね」「・・・8週目・・・あの、予定日はいつになりますか?」「そうですね、今の時点では12月30日ですが、すこし前後するとは思います」翌日、つくしはすぐに産婦人科で検査をした。それで正式に妊娠が判明し、大凡の予定日聞く事が出来た。早くそれを類に知らせたいと思いつつ、自分では見ても判らないエコー画面を眺めていた。だが、その時に思い掛けないことを言われた。それは双子である...

  • 1800円に昇格した男~総誕~ 第1話

    総ちゃん、お誕生日おめでとう~~~~♥!今年は単独イベントになりましたけど、本日から4日間は総誕Storyをお届けします。タイトルからして総ちゃんに優しいかどうかは判りませんが(笑)では、魔羅観音様にお参りした2人のその後をどうぞ♥******************************摩羅観音に行った翌年の秋の初め、つくしは可愛らしい女の子を出産した。名前は千の愛と書いて「ちあき」・・・もう俺は可愛く...

  • 君がいない風景(10)

    まだ夏休みだからだろうか・・・窓の外では子供声が聞こえる。閉めたカーテンから漏れる日差しは強く、震えながら類にしがみつくつくしの横顔を照らしていた。その時間は午後4時・・・素肌のままで狭いベッドで横たわり、2人の身体に掛かっているのは薄いタオルケットのみ。2人の服はグシャグシャに絡まったまま床に落とされていた。エアコンは効いているが類もつくしも汗だくで、行為が終わったばかりの2人の肌はその汗で光っている...

  • ハズレを引いた男と女・10

    「この大馬鹿者!何を考えてるんだ!」」「こんなの末代までの恥ですよっ!!」「だから言ってるだろ・・・俺は騙されたんだよ」・・・少し前にも同じ事を言われなかったか?なんて事は言えず、俺はまた両親にド叱られされた。その理由は、「俺が合コンに参加したことを弟の考三郎が両親にチクった」からだ。何故考三郎が知ったかというと、こいつの女友達があの店に居たから・・・そして俺が見知らぬ女と2人席でイチャイチャしていたと嘘...

  • お知らせ♥

    皆様、こんにちは。今年も総ちゃんのお誕生日がやってきましたね♥ですが、今年は”チーム総ちゃんず”としてのイベントは残念ながらありません。当初は短編イベントを開催予定だったのですが、メンバーの諸事情により中止となりました。楽しみにして下さった読者様には大変申し訳なく思います。ごめんなさいね💦そんな中、私ったら1人で書いてしまっていたので、それを明日からアップしようと思います。3年前の「800円の男の欲情...

  • 君がいない風景(9)

    つくしは朝1番からカレーを作っていた。それは市販のルーではなく、スパイスから作る本格的なものだ。しかも類の好きなシーフードカレーを選んだ。カレーを作るのに必要なスパイスはクミンとターメリックで、これがあれば取り敢えずカレー風味にはなる。今回はそれにスパイスをプラスして、より深い味を出そうと数日前からレシピを調べていた。イカと海老は下拵えをして置いておく。クミン、ターメリック、レッドペパー、コリアン...

  • ハズレを引いた男と女・9

    翌週、会社に行ったら大欠伸の涼子に遭遇・・・と言うか、席が1列挟んでの向かいだから丸見えだった。涼子も私と目が合ったら「土曜はお疲れ~」って軽いひと言。私は思いっきり睨みながら、合コンだと言わなかったことをもう1回怒ったんだけど、全然聞いちゃいない。むしろ、「面白かったでしょ?」って・・・「面白いと思うの?私はあんたしかいないと思ったからあの格好だったのよ?」「確かに!近所のコンビニに行くような格好だっ...

  • 君がいない風景(8)

    上司に言われたとおり、1週間ほど有休を使って休んだつくし。今日はその休み明けで、少しばかり緊張しながら職場に向かった。その入り口ですでに誰かの視線を感じ、自分でもチラッと辺りを窺ってしまう・・・そうするとサッと顔を横に向ける人がいて、それが事件の余波を感じさせて嫌だった。「おはようございます・・・」「・・・・・・・・・・・・」「あ、お・・・おはよう!牧野さん」「元気そうじゃん、よかった~~」「・・・長いこと休んで申し訳あ...

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