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文楽 http://blog.livedoor.jp/ninben1978-bungaku/

オリジナル詩のサイト。文楽(ぶんがく)と読みます。読んだ方のリズムで楽しんでもらえれば。

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2017/02/07

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  • 訂正

    先日、福岡での文学フリマに出品しました詩集に誤字がありました。完全に編集の時に打ち込みミスってしまいました・・・お買い上げいただいた皆様、申し訳ありませんでした。以下訂正して、お詫びいたします。8P16行 正義がに塗れ→正義に塗れ59P7行 キャンパス→

  • 泪雨

    泪雨 埃まみれの雲の下では幾万の刻を穢れが障んで小さきものの嘆きさえ聞こえない生き物は横たわる同胞にのみ誓いの祈りを捧げてる その響きをかき消すように僕はただ激しさを増していく 血肉混じりの丘の上では幾億の星が濃霧に擦れて終わり逝くその輝きを讃えてる生き物は

  • 永遠の四季

    永遠の四季 紫苑を揺らす風が吹き凪の終わりを連れてきた 十六夜の空音が裂き月の足下照らし出す 南天の実が染まる頃風は嵐に変わりゆく 雪の無い冬雨が降る鉄の混じった雨が降る 嵐は島を巻き込んで南の鳥が堕ちていく 特別な風蒼穹の鏃となりて突き進む 滂沱の痕も遺さずに

  • 追憶

    追憶 蝉は鳴いていただろうかあの夏の日喉も焼かれるような熱気早過ぎた夕立 焼け石の水が作り出す陽炎に霞むように微笑んだ雨露の花 優しく撫でるように背中を押されたその手の温もりを思い出せずにいるあなたはいつも希望だけを残してその目の輝きが心の奥を締め付ける 春

  • ドラゴンライナー

    ドラゴンライナー チトニアが星を見上げてる風で軋む鉄の枝葉で砂のように崩れていく幾千億の欠片 星空に手を伸ばすような罪を贖う蔦のアパート鳥はそこで生まれ育ちまた飛び去って行く それを何度も見送ってまた会える日を祈った チトニアが揺れて隠してる二つに折れた鉄の

  • ペルセウス座の涙

    ペルセウス座の涙 君たちの中で歳を追う毎に偽物になっていく私はただ闇雲に本物以上であろうとして余計に偽物になっていく 私はと言えば形さえ整えば何とかなっていく筈だとただ闇雲に本物志向であろうとして余分な足枷になっていた この道はあの夜に繋がってるようで何

  • 花火

    花火  いつも眺めていた河川敷のグラウンドは立ち籠める陽炎や生い茂る草葉の色濃さに詮方なく夏を受け入れ櫓を囲うように渡された提灯が宵闇の訪れと共にゆっくりと和色に包まれていく 目立ちたいのか溶け込みたいのか浴衣の群れは向こう岸を見つめて夜明けを待つ花のよう

  • 通り雨

    通り雨 この手が誰の血で染まっていたかも解らないくらいにただ誰かから奪い獲るだけの争い尊さを決める基準が引鉄を引く勇気をくれる 今日も誰かの音を聞いた何かに縋る最期の歌僕らが失くしたものなんてただ星に還っていくだけなのに 出逢いは弾の味 現かどうかも解らな

  • 明日

    明日 地を這う者は 踏まれない事にだけ地を行く者は 蹟かないようにと何れ応えなど無い 祈りを捧げて求める意味さえ知らないままの二つの小さな手は抱き合うように 互いの耳を塞いで搔き消すように 願いで夜を振り払う 血を持つ者は 均された道を行き血を吐く者は 限られた

  • 朝を待つ

    朝を待つ この時代から見た僕等はじっと朝を待つ鳥のように怯えていたり輝いていたり代え難い 自由という鳥籠からも飛び出してしまいそうに見えていたのだろう 其々の道筋に朝日は登ると信じて疑わず誇示するように 羽を広げて はみ出した夢が赤く染まっていく頃には散ら

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