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2016/04/22

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  • ◇クラシック音楽LP◇グリュミオーのモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番/第7番

    モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番/第7番ヴァイオリン:アルテュール・グリュミオー指揮:ベルンハルト・パウムガルトナー管弦楽:ウィーン交響楽団発売:1980年LP:日本フォノグラム(フィリップスレコード)13PC‐249(A00313L)このLPレコードは、名ヴァイオリニストであったアルテュール・グリュミオー(1921年―1986年)が、モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲の第1番と第7番を録音したもの。モーツァルトは、1775年4月から12月にかけて故郷ザルツブルクでヴァイオリン協奏曲を5曲まとめて作曲した。いわゆる“ザルツブルク協奏曲”と呼ばれる第1番から第5番までのヴァイオリン協奏曲である。この時、モーツァルト19歳であり、“ザルツブルク協奏曲”は、モーツァルトがまだ若い頃の作品となる。これらのヴァ...◇クラシック音楽LP◇グリュミオーのモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番/第7番

  • ◇クラシック音楽LP◇メニューインのベートーヴェン:ロマンス第1番、第2番 /ショーソン:詩曲 /サン=サーンス:序奏とロンド・カプリツオーソ、ハバネラ/ヴィエニアフスキー:伝説曲

    ベートーヴェン:ロマンス第1番/第2番ショーソン:詩曲サン=サーンス:序奏とロンド・カプリツオーソ/ハバネラヴィエニアフスキー:伝説曲ヴァイオリン:ユーディ・メニューイン指揮:ジョン・プリチャード管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団LP:東芝音楽工業(SERAPHIM)AA・5029ヴァイオリンの音色は、人間の音声に近く、ヴァイオリンの名演を聴くと、身も心も心底からリラックスできる。私は、若いときはヴァイオリンよりピアノの方が圧倒的に好きであったが、歳をとるに従い、ヴァイオリンの音色に愛着が出てきて、今では「ピアノとヴァイオリンのどっちが好きか」と問われると、どちらとも言えないと答えてしまうかもしれないほど。このLPレコードは、ヴァイオリンのとびっきりの小品の名曲を、かつてヴァイオリンの名手として、その名を世...◇クラシック音楽LP◇メニューインのベートーヴェン:ロマンス第1番、第2番/ショーソン:詩曲/サン=サーンス:序奏とロンド・カプリツオーソ、ハバネラ/ヴィエニアフスキー:伝説曲

  • ◇クラシック音楽LP◇外山雄三:ラプソディー&子守唄/小山清茂:管弦楽のための木挽歌/尾高尚忠:フルート協奏曲

    外山雄三:ラプソディー小山清茂:管弦楽のための木挽歌外山雄三:子守唄尾高尚忠:フルート協奏曲指揮:岩城宏之管弦楽:NHK交響楽団フルート:吉田雅夫録音:昭和36年1月、文京公会堂(外山雄三、小山清茂)昭和36年4月、文京公会堂(尾高尚忠)発売:1980年LP:キングレコードGT9322このLPレコードは、日本人による作曲、演奏をを収録したシリーズの一枚である。収録曲は、いずれも当時よくラジオから流れていた曲であり、私などは、曲目や演奏家を目にしただけで、懐かしい思いが込み上げてくる。最初の外山雄三(1931年―2023年):ラプソディーは、手まり唄(あんたとこどこさ)に始まり、ソーラン節、炭坑節、串本節、さらには信濃追分と続く。当時の日本人なら誰もが知っていた民謡に基づいた旋律が奏でられ、ただそれだけで嬉...◇クラシック音楽LP◇外山雄三:ラプソディー&子守唄/小山清茂:管弦楽のための木挽歌/尾高尚忠:フルート協奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇スーク・トリオのチャイコフスキー:ピアノ三重奏曲「ある偉大な芸術家の思い出のために」

    チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲「ある偉大な芸術家の思い出」ピアノ三重奏:スーク・トリオヨセフ・スーク(ヴァイオリン)ヤン・パネンカ(ピアノ)ヨセフ・フッフロ(チェロ)録音:1965年発売:1979年LP:日本コロムビアOW‐7769‐Sこのチャイコフスキーのピアノ三重奏曲に付けられた副題「ある偉大な芸術家の思い出のために」の、ある偉大な芸術家とは、19世紀後半のロシア音楽の推進力となった偉大な指導者ニコライ・ルービンシュタイン(1835年―1881年)のことである。ニコライ・ルービンシュタインは、ピアノと作曲とを学び、1859年にロシア音楽協会の設立に尽力し、1864年にはモスクワ音楽院を創設して、自から院長となってロシアの音楽教育に多大な功績を果たした。また、ピアニストとしても活動する傍ら、指揮者とし...◇クラシック音楽LP◇スーク・トリオのチャイコフスキー:ピアノ三重奏曲「ある偉大な芸術家の思い出のために」

  • ◇クラシック音楽LP◇ピエール・モントゥー指揮ボストン交響楽団のチャイコフスキー:交響曲第5番

    チャイコフスキー:交響曲第5番指揮:ピエール・モントゥー管弦楽:ボストン交響楽団発売:1976年LP:RVC(RCA)RGC‐1008このLPレコードのライナーノートに門馬直美氏は「このレコードで、モントゥーのすばらしく偉大な才能を改めてしのんではどうだろう」と書いているが、正に正鵠を射た言葉だ。このLPレコードでのモントゥーの指揮ぶりは、隅々まで気配りが行き届くと同時に、チャイコフスキーらしい雄大さも持ち合わせた演奏内容になっている。そして、ボストン交響楽団の楽団員達を奮い立たせ、恐ろしいほどのエネルギーをそこから引き出すことに成功しているのだ。指揮者とオーケストラの隔たりを取リ払い、指揮者とオーケストラとが混然一体化したような演奏である。メリハリのあるリズム感も誠に聴いていて心地良い。あらゆる面からみ...◇クラシック音楽LP◇ピエール・モントゥー指揮ボストン交響楽団のチャイコフスキー:交響曲第5番

  • ◇クラシック音楽LP◇ギーゼキングのモーツァルト:幻想曲ハ短調/ピアノソナタ第14番/第16番/第17番

    モーツァルト:幻想曲ハ短調K.457ピアノソナタ第14番K.457ピアノソナタ第16番K.570ピアノソナタ第17番K.576ピアノ:ワルター・ギーゼキングLP:東芝EMIEAC‐70010ワルター・ギーゼキング(1895年―1956年)は、ドイツ人の父とフランス人の母のもと、フランスのリヨンに生まれた。ドイツとフランスという2国をベースにしていたためか、そのレパートリーはかなり幅広く、バッハやモーツァルト、ベートーヴェンなど古典的なものから、シューベルト、シューマンなどのロマン派、これに加えドビュッシー、ラヴェル、ラフマニノフ、さらに、当時の現代音楽にも及んだ。驚異的な暗譜能力を持ち、新譜を1回見ただけで、完璧に弾きこなしたという。また、楽譜に忠実に演奏する”新即物主義”の旗手としても名高かかった。当時...◇クラシック音楽LP◇ギーゼキングのモーツァルト:幻想曲ハ短調/ピアノソナタ第14番/第16番/第17番

  • ◇クラシックLP◇シフラのリスト:ピアノ協奏曲第1番/第2番

    リスト:ピアノ協奏曲第1番/第2番ピアノ:ジョルジ・シフラ指揮:アンドレ・ヴァンデルノート管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団LP:東芝EMI(SERAPHIM)EAC‐30040リストは、ピアノ協奏曲を2曲遺しているが、このLPレコードにはこれら2曲が、“リストの再来”と当時言われた伝説のピアニストのジョルジ・シフラ(1921年―1994年)によって録音されている。第1番と第2番とは、共に技巧的なピアノ協奏曲ではあるが、現在では圧倒的に第1番の人気が高く、第2番が演奏される機会は少ない。第1番は、当時ピアニストとしての名声が高かったリストが1830年頃から作曲を開始し、ワイマールに定住し、作曲に専念するようになった1849年に完成した。初演は、1852年、ワイマールの宮廷演奏会において、ベルリオーズの指揮、...◇クラシックLP◇シフラのリスト:ピアノ協奏曲第1番/第2番

  • ◇クラシック音楽LP◇ジャン・ユボーのピアノによるフォーレ:ピアノ四重奏曲第1番/第2番

    フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番/第2番ピアノ:ジャン・ユボーヴァイオリン:レイモン・ガロワ=モンブランヴィオラ:コレット・ルキアンチェロ:アンドレ・ナヴァラ発売:1976年LP:RVC(ΣRATO)ERX‐2221フォーレのピアノ四重奏曲というと、私はすぐにGR盤(歴史的名盤)にあった、ロン、ティボー、ヴィユー、フルニエによる第2番のLPレコードを思い出す。マルグリット・ロンのピアノ演奏が、この曲の力強くも幽玄な趣を巧みに表現しており、引き込まれるように聴いていた。しかし、GR盤はあくまで歴史的名盤であって音質は芳しくなかった。そんな時にこのLPレコードに出会い、ようやくフォーレのピアノ四重奏曲が音質の良い状態で聴けることが何よりも嬉しかったのを思い出す。フォーレの室内楽曲というと真っ先の思い浮かぶのが2...◇クラシック音楽LP◇ジャン・ユボーのピアノによるフォーレ:ピアノ四重奏曲第1番/第2番

  • ◇クラシック音楽LP◇リヒテルのチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番

    チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ピアノ:スヴャトスラフ・リヒテル指揮:エフゲム・ムラヴィンスキー(チャイコフスキー)クルト・ザンデルリンク(ラフマニノフ)管弦楽:レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団発売:1974年LP:日本フォノグラフ(フォンタナ・レコード)FG-229MONCこのLPレコードのA面に収められたチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は、数多くあるこの協奏曲の録音の中でも、決定盤と言っても過言ではない程の名盤中の名盤である。リヒテルのチャイコフスキーのピアノ協奏曲の録音では、一般的にはカラヤンとの共演盤が広く知られているが、録音状態はともかく、演奏内容では、このムラヴィンスキーとの共演盤の方が一歩上を行く。リヒテルの恐るべき確信に溢れたピアノ演奏は、聴...◇クラシック音楽LP◇リヒテルのチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番

  • ◇クラシック音楽LP◇プーランクの室内楽曲集

    プーランク:ピアノと管楽五重奏のための六重奏曲ジャック・フェヴリエ(ピアノ)パリ管楽五重奏団ジャック・カスタニエ(フルート)ロベール・カジェ(オーボエ)アンドレ・ブータール(クラリネット)ジェラール・フザンディエ(バスーン)ミシェル・べルジェ(ホルン):クラリネットとバスーンのためのソナタミシェル・ポルタル(クラリネット)アモリー・ヴァレ(バスーン):ピアノ、オーボエとバスーンのためのソナタロベール・カジェ(オーボエ)ジェラール・フザンディエ(バスーン):ホルン、トロンボーンとトランペットのためのソナタアラン・シヴィル(ホルン)ジョン・ウィルブラハム(トランペット)ジョン・アイヴソン(トロンボーン)録音:1964年1月20日(ピアノと管楽五重奏のための六重奏曲)1972年3月3日(クラリネットとバスーンの...◇クラシック音楽LP◇プーランクの室内楽曲集

  • ◇クラシック音楽LP◇イタリア弦楽四重奏団のドビュッシー&ラヴェル:弦楽四重奏曲

    ドビュッシー:弦楽四重奏曲ラヴェル:弦楽四重奏曲弦楽四重奏:イタリア弦楽四重奏団パオロ・ボルチアーニ(第1ヴァイオリン)エリーザ・ペグレッフィ(第2ヴァイオリン)ピエロ・ファルッリ(ヴィオラ)フランコ・ロッシ(チェロ)録音:1965年8月11日~24日、VeveyTheatre発売:1979年LP:日本フォノグラフ(フィリップスレコード)13PC‐11(835361LY)このLPレコードでドビュッシーとラヴェルの弦楽四重奏曲を演奏しているイタリア四重奏団は、1945年にデビューし、1980年に解散した弦楽四重奏団。全盛期には“黄金のかがやき”と評され、そのはつらつとした弦の音色は、他の弦楽四重奏団には決して求められない魅力を秘めていた。明快にして息の合った絶妙なアンサンブルに加え、現代的でいて、しかもイタ...◇クラシック音楽LP◇イタリア弦楽四重奏団のドビュッシー&ラヴェル:弦楽四重奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇巨匠ハンス・クナッパーツブッシュ75歳誕生記念の「ワーグナー・アルバム」

    ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から前奏曲と愛の死楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から前奏曲「ジークフリート牧歌」舞台神聖祭典劇「パルジファル」から前奏曲指揮:ハンス・クナッパーツブッシュ管弦楽:ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団発売:1976年7月LP:日本コロムビアOW‐8034‐AWこのLPレコードは、ワーグナーの生誕150年と、「クナ」の愛称で親しまれた指揮者のクナッパーツブッシュ(1888年―1965年)の75歳の誕生日を記念して、1962年11月に録音された「ワーグナー・アルバム」からの1枚。クナッパーツブッシュは、ドイツ・ラインラント地方の都市エルバーフェルトの生まれで、ボン大学およびケルン音楽大学で学ぶ。1922年(34歳)、ブルーノ・ワルターの後任としてミュンヘンのバ...◇クラシック音楽LP◇巨匠ハンス・クナッパーツブッシュ75歳誕生記念の「ワーグナー・アルバム」

  • ◇クラシック音楽LP◇ゲザ・アンダのモーツァルト:ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」/第12番

    モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」K.537/第12番K.414ピアノ&指揮:ゲザ・アンダ管弦楽:ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団録音:1965年5月17日~22日、ザルツブルク、祝典小劇場LP:ポリドール(ドイツ・グラモフォン)SE7902このLPレコードには、名ピアニストのゲザ・アンダが名声を得る切っ掛けとなったザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団を弾き振りし、モーツァルトの名作であるピアノ協奏曲第26番「戴冠式」と第12番が収められており、正に夢の共演盤といったところ。モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」は、1790年2月にウィーンのオーストリア帝ヨーゼフ二世が亡くなり、その秋に新帝レオポルト二世の戴冠式が行われ、集まった貴族のお金を目当てに作曲され作品で、今日「戴冠式」と...◇クラシック音楽LP◇ゲザ・アンダのモーツァルト:ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」/第12番

  • ◇クラシック音楽LP◇ホロヴィッツのシューマン:ピアノソナタ第3番/スクリアビン:ピアノソナタ第5番

    シューマン:ピアノソナタ第3番「グランドソナタ」スクリアビン:ピアノソナタ第5番ピアノ:ウラディミール・ホロヴィッツ録音:1976年2月、5月発売:1976年LP:RVC(RCARECORDS)RVC-2062シューマンのピアノソナタ第3番は、1835年に作曲され、出版された時のタイトルは“管弦楽のない協奏曲”であったが、1853年にスケルツォの第2楽章が挿入され、大幅な改訂が行われ、現在の「ピアノソナタ第3番(グランド・ソナタ)」となったという経緯がある。この曲は、シューマン独特のロマンの香りは薄いが、その分、古典的な構成のがっしりとした華やかな、巨匠的なピアニズムのソナタに仕上がっている。ただ、全楽章が短調で書かれているためか、全体が憂愁を帯びた印象を受けるのも事実であろう。シューマンは、この曲を作曲...◇クラシック音楽LP◇ホロヴィッツのシューマン:ピアノソナタ第3番/スクリアビン:ピアノソナタ第5番

  • ◇クラシック音楽LP◇アンドレ・プレヴィン指揮シカゴ交響楽団のショスタコーヴィッチ:交響曲第5番「革命」

    ショスタコーヴィッチ:交響曲第5番「革命」指揮:アンドレ・プレヴィン管弦楽:シカゴ交響楽団録音:1977年1月25日、シカゴLP:東芝EMIEAC80405このLPレコードは、ショスタコーヴィッチの最も有名な交響曲である第5番「革命」を、アンドレ・プレヴィン(1929年―2019年)指揮シカゴ交響楽団が遺した優れた録音である。ショスタコーヴィッチは、この第5交響曲を、1937年(31歳)の時に作曲した。その前年にショスタコーヴィッチは、オペラとバレエを作曲したが、これが当時、旧ソ連の当局に激しく批判され、それを受けて作曲したのがこの曲なのである。初演は、ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルによって1937年10月21日に行われた。この曲がソヴィエト革命20周年に捧げられたこともあり、前年の批判を吹き...◇クラシック音楽LP◇アンドレ・プレヴィン指揮シカゴ交響楽団のショスタコーヴィッチ:交響曲第5番「革命」

  • ◇クラシック音楽LP◇シュナイダーハン&クリーンのシューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ集

    シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第1番/第3番/第2番ヴァイオリン:ヴォルフガング・シュナイダーハンピアノ:ワルター・クリーン録音:1965年1月4日~6日、ウィーン、ムジークフェライン大ホールLP:ポリドールSE8010このLPレコードに収められたシューベルトの3つのソナチネは、1816年、シューベルト19歳の時の作品である。そのころ行われていたシューベルトの家での家庭コンサートのために作曲されたものと考えられている。シューベルト自身は、この3つのソナチネを「ヴァイオリンの伴奏をともなえるピアノ・フォルテのソナタ」と名付けていた。基本的には古典的な曲ということができるが、各所に如何にもシューベルトらしさが顔を覗かせており、3曲とも実に愛すべき作品に仕上がっている。特に第2番と第3番では...◇クラシック音楽LP◇シュナイダーハン&クリーンのシューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ集

  • ◇クラシック音楽LP◇ナタン・ミルシテインのグラズノフ&ドボルザーク:ヴァイオリン協奏曲

    グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲ドボルザーク:ヴァイオリン協奏曲ヴァイオリン:ナタン・ミルシテイン指揮:フリューベック・デ・ブルゴス管弦楽:ニュー・フィルハーモニア管弦楽団LP:東芝EMI(SERAPHIM)EAC-30341ナタン・ミルシテイン(1903年―1992年)は、ウクライナ出身の名ヴァイオリニスト。11歳のとき名教師と謳われたレオポルト・アウアーの指導でペテルブルク音楽院に入学。ロシア革命後、キエフに戻り、ウラジミール・ホロヴィッツと知り合い、しばしば共演する。1929年にアメリカ・デビューし、ニューヨークに居を構える。1975年、グラミー賞受賞、1968年、レジオン・ドヌール勲章を受章。傑出した超絶技巧の持ち主ではあったにも関わらず、フランコ・ベルギー楽派の優美な演奏スタイルで知られ、“ヴァイ...◇クラシック音楽LP◇ナタン・ミルシテインのグラズノフ&ドボルザーク:ヴァイオリン協奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇グルダのベートーヴェン:ピアノソナタ第4番/第5番/第6番

    ベートーヴェン:ピアノソナタ第4番/第5番/第6番ピアノ:フリードリッヒ・グルダ発売:1976年LP:キングレコードSOL2014ベートーヴェンは、生涯にわたってピアノソナタを作曲し、その数は32曲。中には「悲愴」「月光」「熱情」など、お馴染みの曲も含まれているが、一方、第30番、第31番、第32番など、ピアノ独奏曲の極限に挑戦するかのような、難解で哲学的な色合いが濃い作品も含まれている。言ってみれば、ベートーヴェンにとって、交響曲は“人生の応援歌”、弦楽四重奏曲は“内省的な独白”であるのに対して、ピアノソナタは、差し詰めその折々の“人生の散文詩”であるように私には感じられる。このLPレコードには、初期のピアノソナタの第4番、第5番、第6番が収められている。第4番は、「恋をしている女」とも言われることがあ...◇クラシック音楽LP◇グルダのベートーヴェン:ピアノソナタ第4番/第5番/第6番

  • ◇クラシック音楽LP◇ウィリー・ボスコフスキー指揮ウィーン・モーツァルト合奏団のモーツァルト:セレナード第9番「ポストホルン」

    モーツァルト:セレナード第9番「ポストホルン」指揮:ウィリー・ボスコフスキー管弦楽:ウィーン・モーツァルト合奏団ポストホルン:アドルフ・ホラー発売:1973年LP:ロンドンレコードL18C5066このLPレコードは、モーツァルト:セレナード第9番「ポストホルン」。この曲は、いろいろな意味で、リスナーの注目を集める曲である。その中の一つが、モーツァルトがポストホルンをどうしてセレナードに採り入れたのかということだ。ポストホルンとは、郵便馬車のラッパのことを指す。通常なら音楽の楽器には到底使われることのないはずである。そこで、推理されたのは、当時、ラッパ吹きの名人が居て、モーツァルトが、この名人に一度ポストホルンを吹かしてみたらどう吹きこなすか、聴いてみたいという、モーツァルト一流の茶目っ気から採用したという...◇クラシック音楽LP◇ウィリー・ボスコフスキー指揮ウィーン・モーツァルト合奏団のモーツァルト:セレナード第9番「ポストホルン」

  • ◇クラシック音楽LP◇ティボー&コルトーの歴史的名盤 フランク:ヴァイオリンソナタ/フォーレ:ヴァイオリンソナタ第1番

    フランク:ヴァイオリンソナタフォーレ:ヴァイオリンソナタ第1番ヴァイオリン:ジャック・ティボーピアノ:アルフレッド・コルトーLP:東芝音楽工業ANGELRECORDGR-25(COLH-74)このLPレコードは、文字通りの典型的な歴史的名盤の1枚である。録音は、フランク:ヴァイオリンソナタが1929年5月、フォーレ:ヴァイオリンソナタ第1番が1927年6月であり、今から90年以上前となる。いずれもSPレコードからLPレコードへと音源が移行されたものであり、現在の録音の音質レベルとは比較することはできず、現在において鑑賞に耐えうるかどうかはリスナー次第としか言いようがない。ところが、音質はともかく演奏自体は、これら2曲の古今の録音の中でも1位、2位を争う名盤中の名盤ということができる。ジャック・ティボーのし...◇クラシック音楽LP◇ティボー&コルトーの歴史的名盤フランク:ヴァイオリンソナタ/フォーレ:ヴァイオリンソナタ第1番

  • ◇クラシック音楽LP◇フェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリン・フィルのベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」

    ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」指揮:フェレンツ・フリッチャイ管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団独唱:イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)モーリン・フォレスター(アルト)エルンスト・ヘフリガー(テノール)ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)合唱:聖ヘトヴィッヒ大聖堂聖歌隊発売:1974年LP:ポリドール(HELIODOR)MH5006「おお、友よ、このような音ではない!もっと心地のよい、もっと喜びに満ちた歌をうたおうではないか!」(フリードリッヒ・フォン・シラー:「歓喜の頌歌」より、渡辺譲・訳)で始まる、「第九」の第4楽章の独唱&合唱を毎年、暮れに聴かないと年が明けないという人が、日本には少なからずいる。この現象は、どうも日本だけのようだが(ベルリン・フィルだけは毎年、大晦...◇クラシック音楽LP◇フェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリン・フィルのベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」

  • ◇クラシック音楽LP◇イングリット・ヘブラーらによるモーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番/第2番

    モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番/第2番ピアノ:イングリット・ヘブラーヴァイオリン:ミヒェル・シュヴァルべヴィオラ:ジュスト・カッポーネチェロ:オトマール・ボルヴィッキー録音:1970年4月1日~4日、ベルリン、ヨハネ教会発売:1975年LP:日本フォノグラム(フィリップスレコード)X‐5628(6500098)モーツァルトのピアノ四重奏曲第1番は、オペラ「フィガロの結婚」の合間をぬって作曲された曲で、ト短調の緊張感の漂う室内楽。一方、第2番は、「フィガロの結婚」上演後に作曲され、この曲は第1番とはがらりと印象の異なる変ホ長調の叙情的で明るい曲。この間、モーツァルトは、ハイドンに6曲の弦楽四重奏曲を献呈するなど、最も充実した作曲家としての時間を過ごしていた。ピアノ四重奏曲は、当時まだ一般的な楽器編成とは...◇クラシック音楽LP◇イングリット・ヘブラーらによるモーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番/第2番

  • ◇クラシック音楽LP◇ジョン・バルビローリ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のシベリウス:交響曲第2番

    シベリウス:交響曲第2番指揮:ジョン・バルビローリ管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団発売:1977年LP:RVC(RCARECORDS)RVC‐1015シベリウスは、生涯に7つの交響曲を作曲した。このうち1番~2番は前期のロマン派的な雰囲気を残した曲。一方、4番~7番は後期の曲。3番は前期と後期の橋渡し的性格の曲。これら7曲の交響曲のなかで4番は、作曲様式を大きく転換した曲として知られ、5番、6番、そして最後の7番へと引き継がれて行く。最後に到達した7番において、シベリウスは、全く新しい様式の交響曲を生み出すことに成功するのである。この第7番の交響曲を作曲したのが、59歳の時で、以後シベリウスは、92歳で死ぬまで何故か作曲の筆を断ってしまう。今回のLPレコードは、第2番の交響曲で、この交響曲は19...◇クラシック音楽LP◇ジョン・バルビローリ指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団のシベリウス:交響曲第2番

  • ◇クラシック音楽LP◇リヒテルとボリショイ歌劇場弦楽四重奏団のフランク:ピアノ五重奏曲

    フランク:ピアノ五重奏曲ピアノ:スヴャトスラフ・リヒテル弦楽四重奏:ボリショイ歌劇場弦楽四重奏団録音:1956年LP:日本コロムビアHR‐1014‐RMセザール・フランク(1822年―1890年)は、ベルギー出身で、後にフランスで活躍した作曲家である。1837年にパリ音楽院に入学、作曲、ピアノ、オルガン等を学ぶ。1871年にはサン=サーンス、フォーレらとともにフランス国民音楽協会の設立に加わった。さらに1872年にはパリ音楽院の教授に迎えられている。60歳を過ぎた1885年ごろからヴァイオリン・ソナタ、交響曲など、現在よく知られる代表作を次々に作曲した。最晩年に代表作を生み出すような作曲家は、フランク以外では、あまりいないのではなかろうか。作品の傾向は、フランスの作曲家というよりドイツロマン派音楽の系統に...◇クラシック音楽LP◇リヒテルとボリショイ歌劇場弦楽四重奏団のフランク:ピアノ五重奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇ファンの要望に応えて発売されたフルトヴェングラーとリパッティの初出録音盤

    ①モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ピアノ:イヴォンヌ・ルフェビュール指揮:ウィルヘルム・フルトヴェングラー管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団②リパッティ名演集バッハ(ケンプ編):フルートソナタ第2番よりバッハ(ブゾーニ編):衆讃前奏曲「来たれ、異教徒の救い主よ」:衆讃前奏曲「イエスよ、わたしは主の名を呼ぶ」ブラームス(ピアノ連弾):円舞曲集(Op.39)第6、15、2、1、14、10、5、6番ピアノ:ディヌ・リパッティナディア・ブーランジェ(ブラームス:ピアノ連弾)録音:1954年5月15日(モーツアルト)/1950年7月(バッハ)/1937年2月(ブラームス)発売:1970年LP:東芝音楽工業AB‐8125このLPレコードは、ドイツ出身の大指揮者、フルトヴェングラー(1886年―1954年)と...◇クラシック音楽LP◇ファンの要望に応えて発売されたフルトヴェングラーとリパッティの初出録音盤

  • ◇クラシック音楽LP◇ハンス・ホッターのドイツ歌曲集(シューベルト/シューマン/R.シュトラウス)

    シューベルト:楽に寄す夕映えにセレナード(歌曲集「白鳥の歌」より)別離(歌曲集「白鳥の歌」より)春に菩提樹(歌曲集「冬の旅」より)くちづけを贈ろう旅人の夜の歌ひめごとシューマン:月の夜(「リーダークライス」より)誰がお前を悩ますのだ(「ケルナーの詩による12の歌曲集」より)古いリュート(「ケルナーの詩による12の歌曲集」より)新緑(「ケルナーの詩による12の歌曲集」より)二人のてき弾兵R.シュトラウス:ああ悲し、不幸なるわれ私は愛を抱いているバリトン:ハンス・ホッターピアノ:ジェラルド・ムーアLP:東芝EMI(SERAPHIM)EAC‐30197ハンス・ホッター(1909年―2003年)は、ドイツ出身の名バリトン歌手。その歌声は、深い思慮に満ちたもので、音質で言うとバスに近いバス・バリトンが正確であろう。...◇クラシック音楽LP◇ハンス・ホッターのドイツ歌曲集(シューベルト/シューマン/R.シュトラウス)

  • ◇クラシック音楽LP◇ヨゼフ・カイルベルト指揮ハンブルグ国立フィルハーモニー管弦楽団のブラームス:交響曲第4番

    ブラームス:交響曲第4番指揮:ヨゼフ・カイルベルト管弦楽:ハンブルグ国立フィルハーモニー管弦楽団発売:1978年LP:キングレコードGT9176ヨゼフ・カイルベルト(1908年―1968年)は、西ドイツの名指揮者。最晩年の1965年と1966年、1968年に来日して、NHK交響楽団を客演したが、この時の録音が遺されており、CDで今でもその優れた指揮ぶりを聴くことができる。カイルベルトは、1940年、プラハのドイツ・フィルハーモニー管弦楽団(バンベルク交響楽団の前身)の指揮者に就任した後、第二次世界大戦の終戦まで、ドレスデン・シュターツカペレの首席指揮者を務めた。さらに1949年にバンベルク交響楽団の首席指揮者に就任し、亡くなるまでその任にあった。また、1959年よりバイエルン国立歌劇場の音楽総監督に任命さ...◇クラシック音楽LP◇ヨゼフ・カイルベルト指揮ハンブルグ国立フィルハーモニー管弦楽団のブラームス:交響曲第4番

  • ◇クラシック音楽LP◇アルトゥール・シュナーベルのベートーヴェン:ピアノソナタ第27、31、32番

    ベートーヴェン:ピアノソナタ第27番/第31番/第32番ピアノ:アルトゥール・シュナーベル録音:1932年1月&2月(第27番)/1932年1月(第31番)/1932年1月&4月&5月(第32番)LP:東芝EMIEAC‐30209アルトゥール・シュナーベル(1882年―1951年)は、オーストリア生まれの名ピアニスト。ウィーン音楽院で学んだ後、ベルリンで活躍する。さらにアメリカに渡り、ベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏を7夜にわたって開催し、以後“ベートーヴェン弾き”として名声を得る。そして1932年から1939年にかけて、世界で初となるベートーヴェン:ピアノソナタ全集とベートーヴェン;ピアノ協奏曲全集の録音を完成させた。同時にベートーヴェンのピアノソナタの研究者としても名高く、解釈を詳細に楽譜に記載し...◇クラシック音楽LP◇アルトゥール・シュナーベルのベートーヴェン:ピアノソナタ第27、31、32番

  • ◇クラシック音楽LP◇カラヤン指揮ベルリン・フィルのベートーヴェン:交響曲第1番/第2番

    ベートーヴェン:交響曲第1番/第2番指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団録音:1961年12月27日~28日(第1番)/1961年12月30日、1962年1月22日(第2番)、ベルリン、イエス・キリスト教会LP:ポリドール(グラモフォンレコード)MG4001(2535301)このLPレコードの録音記録を見ると、ベートーヴェン:交響曲第1番が1961年12月27日~28日、同第2番が1961年12月30日、1962年1月22日とある。場所は、ベルリンのイエス・キリスト教会である。この頃、カラヤンはどのような指揮活動を展開していたのであろうか。カラヤンが生まれたのが1908年であるから、この当時、53歳と指揮者としては正に円熟期を迎えたときの録音となる。カラヤンは第2次...◇クラシック音楽LP◇カラヤン指揮ベルリン・フィルのベートーヴェン:交響曲第1番/第2番

  • ◇クラシック音楽LP◇イ・ムジチ合奏団のメンデルスゾーン:八重奏曲/ヴォルフ:「イタリアのセレナード」 /ロッシーニ:弦楽ソナタ第3番

    ンデルスゾーン:八重奏曲ヴォルフ:「イタリアのセレナード」ロッシーニ:弦楽ソナタ第3番弦楽合奏:イ・ムジチ合奏団発売:1979年LP:日本フォノグラム(フィリップスレコード)13P‐167(802725LY)メンデルスゾーン:八重奏曲は、2つの弦楽四重奏団が演奏する楽器編成をとっているが、室内楽的感覚というより、弦楽合奏といった雰囲気に近く、一部分管弦楽や交響曲的な雰囲気も漂わす、メンデルスゾーンが少年期(16歳)に書いた初期の傑作である。少年といっても、この曲を聴くと既に音楽の技術的手法は十分にマスターしていることを窺わせ、メンデルスゾーンの早熟ぶりを垣間見せつける曲となっている。第一ヴァイオリン2、第二ヴァイオリン2、ヴィオラ2、それにチェロ2の合計8つの楽器が融合しあうと同時に、その一つ一つの楽器が...◇クラシック音楽LP◇イ・ムジチ合奏団のメンデルスゾーン:八重奏曲/ヴォルフ:「イタリアのセレナード」/ロッシーニ:弦楽ソナタ第3番

  • ◇クラシック音楽LP◇クレメンス・クラウスのハイドン:交響曲第88、93番/シューベルト:交響曲第8番「未完成」

    ハイドン:交響曲第88番「V字」交響曲第93番シューベルト:交響曲第8番「未完成」指揮:クレメンス・クラウス管弦楽:バイエルン放送交響楽団(ハイドン)バンベルク交響楽団(シューベルト)録音:1951年(ハイドン)/1953年(シューベルト)<ライヴ録音>発売:1979年LP:日本フォノグラム(amadeo)13PC‐13(M)(AVRS19065)クレメンス・クラウス(1893年―1954年)はウィーン出身の名指揮者であり、同じくウィーン出身の指揮者エーリッヒ・クライバーと並び当時人気を二分していた。その指揮ぶりは、ウィーン情緒たっぷりな優雅で気品に満ちており、それが当時のウィーン気質にぴたりと合った。遺された録音は、そう多くはなく、このLPレコードは貴重な録音である。クレメンス・クラウスは、ウィーン音楽...◇クラシック音楽LP◇クレメンス・クラウスのハイドン:交響曲第88、93番/シューベルト:交響曲第8番「未完成」

  • ◇クラシック音楽LP◇エリー・アーメリングのモーツァルト:アリア集&歌曲集

    モーツァルト:アリア集歌劇「ルチオ・ルッラ」(K.165)よりモテット「エクスルターテ・イゥビラーテ」アリア「だれにわかるの」(K.582)アリア「私は行く、でも、どこへ?」(K.583)歌劇「フィガロの結婚」(K.492)よりアリア「自分で自分が分らない」アリア「恋とはどんなものかしら」レチタティーヴォとアリア「とうとうその時が来た―早くきてあなた」歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(K.527)よりアリア「ぶってよ、マゼット」アリア「恋人よ、さあこの薬で」歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」(K.588)よりレチタティーヴォとアリア「恥知らずな人たちよ、ここを出て下さい―岩のように」モーツァルト:歌曲集にこやかに、心の静けさが鳥たちよ、おまえたちは毎年淋しい暗い森の中を小さな糸紡ぎ娘ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼い...◇クラシック音楽LP◇エリー・アーメリングのモーツァルト:アリア集&歌曲集

  • ◇クラシック音楽LP◇ロベール・カザドシュとユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団のフランク:交響的変奏曲/ダンディ:フランス山人の歌による交響曲

    フランク:ピアノとオーケストラのための「交響的変奏曲」ダンディ:ピアノとオーケストラのための「フランス山人の歌による交響曲」ピアノ:ロベール・カザドシュ指揮:ユージン・オーマンディ管弦楽:フィラデルフィア管弦楽団録音:1959年8月3日発売:1977年LP:CBS/SONY13AC293このLPレコードには、フランスの作曲家のフランクと、その弟子のダンディとがそれぞれ作曲した、ピアノとオーケストラのための作品が2曲収められている。フランク:交響的変奏曲は、全体が3部に分けられるピアノとオーケストラのための変奏曲であるが、通常の変奏曲のように一つのテーマを基に変奏曲が展開されるのではなく、ピアノとオーケストラがそれぞれ異なるテーマの変奏曲を奏でていく。このため通常の変奏曲と思って聴くと面食らうことになる。ピ...◇クラシック音楽LP◇ロベール・カザドシュとユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団のフランク:交響的変奏曲/ダンディ:フランス山人の歌による交響曲

  • ◇クラシック音楽LP◇バックハウスのベートーヴェン:ディアベリの円舞曲による変奏曲

    ベートーヴェン:ディアベリの円舞曲による変奏曲ピアノ:ウィルヘルム・バックハウス発売:1974年LP:キングレコードMZ5116ディアベリの円舞曲による変奏曲(ディアベリ変奏曲)は、ベートーヴェンが1823年に完成した晩年のピアノ独奏曲の傑作である。最後のピアノソナタ第32番がつくられたのは1822年であるから、ベートーヴェン最後のピアノ作品と言えるもので、内容もそれに相応しく、合計33の変奏曲が立て続けに演奏される様は、聴いていて圧巻そのものだ。ミサ・ソレムニスが完成したのが、この「ディアベリ変奏曲」と同じ年の1823年、そして第九交響曲が翌年の1824年に完成しているのをみれば、内容の充実度は推して知るべしといったところか。「不滅の恋人」とされるアントーニア・ブレンターノに献呈されていることでも知られ...◇クラシック音楽LP◇バックハウスのベートーヴェン:ディアベリの円舞曲による変奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇ヘンリック・シェリングのバルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番/ヴァイオリンとオーケストラのラプソディ第1番

    バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番ヴァイオリンとオーケストラのラプソディ第1番ヴァイオリン:ヘンリック・シェリング指揮:ベルナルト・ハイティンク管弦楽:アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団録音:1969年11月、アムステルダム発売:1976年LP:日本フォノグラム(フィリップスレコード)X‐5637(6500021)バルトークは、ヴァイオリン協奏曲を2曲書いている。第1番は1908年に作曲されたが、長い間放置され、1959年になって出版された。一方、今回のLPレコードに収められている第2番は、1938年に作曲された曲。この2曲が作曲された間には、「弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽」「2台のピアノと打楽器のソナタ」などの傑作が生み出されている。このヴァイオリン協奏曲第2番を聴く際には、バルトーク...◇クラシック音楽LP◇ヘンリック・シェリングのバルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番/ヴァイオリンとオーケストラのラプソディ第1番

  • ◇クラシック音楽LP◇ウィリアム・ベネットのフルートとグリュミオー・トリオのモーツアルト:フルート四重奏曲全曲(第1番~第4番)

    モーツァルト:フルート四重奏曲全曲(第1番~第4番)フルート:ウィリアム・ベネット弦楽三重奏:グリュミオー・トリオアルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)ゲオルク・ヤンツェル(ヴィオラ)エヴァ・ツァコ(チェロ)発売:1979年LP:日本フォノグラム(フィリップスレコード)13PC‐45モーツァルトは、4曲のフルート四重奏曲を書いたが、このLPレコードには、その4曲が収められており、フルート四重奏曲の全貌を通して聴くことができる。演奏も、フルートのウィリアム・ベネットと弦楽のグリュミオー・トリオとの息がピタリと合い、この4曲の演奏で、これ以上は望めないほどの見事な仕上がりの演奏を聴かせる。4曲ともいかにもモーツァルトらしい軽快感に満ちたもので、聴いていてわず心が弾むような気持ちにさせられる。この4曲を聴く...◇クラシック音楽LP◇ウィリアム・ベネットのフルートとグリュミオー・トリオのモーツアルト:フルート四重奏曲全曲(第1番~第4番)

  • ◇クラシック音楽LP◇マイケル・ティルソン・トーマス指揮ボストン交響楽団のチャイコフスキー:交響曲第1番「冬の日の幻想」

    チャイコフスキー:交響曲第1番「冬の日の幻想」指揮:マイケル・ティルソン・トーマス管弦楽:ボストン交響楽団録音:1970年3月、ボストン、シンフォニー・ホールLP:ポリドール(グラモフォンレコード)MGW5155チャイコフスキーは、最初の管弦楽曲である序曲が好評であったため、交響曲を書くことを思い立ち、師のアントン・ルービンシュタインとニコラウス・ザレンバに指導を仰ぎ、交響曲第1番「冬の日の幻想」を完成させた。チャイコフスキー自身、この曲を生涯愛していたという。伝統的な4楽章からなるこの交響曲は、第1楽章と第2楽章だけに「冬の旅の夢想」と「陰気な土地、薄暗い土地」という副題が付けられているが、どのような意味であるのかは明らかにはなってはいないが、ロシアの寒い冬の大地を暗示するようでもある。この曲は、そう度...◇クラシック音楽LP◇マイケル・ティルソン・トーマス指揮ボストン交響楽団のチャイコフスキー:交響曲第1番「冬の日の幻想」

  • ◇クラシック音楽LP◇シゲティの近代ヴァイオリンソナタ選集

    ~近代ヴァイオリンソナタ選集~バルトーク:ヴァイオリンソナタ第2番アイブス:ヴァイオリンソナタ第4番「野外集会の子供の日」ドビュッシー:ヴァイオリンソナタオネゲル:ヴァイオリンソナタ第1番ヴァイオリン:ヨゼフ・シゲティピアノ:ロイ・ボーガス録音:1959年3月、ニューヨーク発売:1979年LP:日本フォノグラム(フィリップスレコード)13PC‐95これは、ハンガリー出身の大ヴァイオリニストのヨゼフ・シゲティ(1892年―1973年)が、バルトーク、アイブス、ドビュッシー、オネゲルのヴァイオリンソナタを1曲づつ録音した記念碑的LPレコードである。シゲティは「シゲティの前にシゲティなし、シゲティの後にシゲティなし」と言われたほどのヴァイオリンの大家である。シゲティ以前のヴァイオリン演奏においては、如何にヴァイ...◇クラシック音楽LP◇シゲティの近代ヴァイオリンソナタ選集

  • ◇クラシック音楽LP◇ルドルフ・ケンペ 指揮ロイヤル・フィルのスメタナ:歌劇「売られた花嫁」からの音楽(「序曲」「ポルカ」「ブリアント」「道化師の踊り」)ほか

    スメタナ:歌劇「売られた花嫁」からの音楽(「序曲」「ポルカ」「ブリアント」「道化師の踊り」)指揮:ルドルフ・ケンペ管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団エネスコ:ルーマニア狂詩曲第1番/ドヴォルザーク:スラブ舞曲第10番指揮:ギーカ・ズドラフコヴィッチ管弦楽:ベルグラード・フィルハーモニー管弦楽団LP:東芝EMI(SERAPHIM)EAC‐30192指揮のルドルフ・ケンペ(1910年―1976年)は、ドイツのドレスデン近郊の生まれ。ドレスデン音楽大学で学ぶ。1929年、ゲヴァントハウス管弦楽団のオーボエ奏者を務め、その後、歌劇場の指揮者となる。1950年ドレスデン国立歌劇場の音楽監督、1952年バイエルン国立歌劇場の音楽監督に就任。その後、バイロイト音楽祭に登場。さらに、ロイヤル・フィルハーモニー管弦...◇クラシック音楽LP◇ルドルフ・ケンペ指揮ロイヤル・フィルのスメタナ:歌劇「売られた花嫁」からの音楽(「序曲」「ポルカ」「ブリアント」「道化師の踊り」)ほか

  • ◇クラシック音楽LP◇シュワルツコップ&ギーゼキングのモーツァルト歌曲集

    ~モーツァルト歌曲集~モーツァルト:静けさがほほえみながらK.152鳥よ、年ごとにK.307さびしい森でK.303かわいい紡ぎ娘K.531ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いた時K.520夕べの想いK.523子供の遊びK.598老婆K.517隠しごとK518すみれK.476魔法使いK.472春のはじめにK.597満足K.349夢のすがたK.530別れの歌K.519クローエにK.524春へのあこがれK.596ソプラノ:エリザベート・シュワルツコップピアノ:ワルター・ギーゼキング発売:1967年LP:東芝音楽工業AA‐8109ドイツの名ソプラノ歌手、エリーザベト・シュヴァルツコップ(1915年―2006年)は、ベルリン音楽大学で学んだ後、1938年、ベルリン・ドイツ・オペラでデビューを果す。1943年にカール・ベ...◇クラシック音楽LP◇シュワルツコップ&ギーゼキングのモーツァルト歌曲集

  • ◇クラシック音楽LP◇ブルーノ・ワルター指揮ニューヨーク・フィルハーモニックのシューマン:交響曲第3番「ライン」

    シューマン:交響曲第3番「ライン」指揮:ブルーノ・ワルター管弦楽:ニューヨーク・フィルハーモニックLP:CBS・ソニーレコードSONC15016シューマンは、生涯で4つの交響曲を作曲している。ただ、作曲時期は番号とは異なり、第1番、第4番、第2番、それに今回のLPレコードである第3番の順に作曲された。つまり、第3番は、シューマンの最後の交響曲である。この交響曲は、ケルンにある寺院から受けた印象から楽想を得て作曲されたようで、「ライン」の愛称も、ライン河沿いの街であるケルンから付けられたという。この曲は、1850年12月に、作曲者自身の指揮で初演されている。シューマンの自身の話では「ケルンの大司教が枢機卿に昇進した祝典の光景を思い描いて作曲した」という。なるほど、それなら、この曲が他の3つの交響曲とは異なり...◇クラシック音楽LP◇ブルーノ・ワルター指揮ニューヨーク・フィルハーモニックのシューマン:交響曲第3番「ライン」

  • ◇クラシック音楽LP◇イエルク・デムス&バリリ四重奏団員のブラームス:ピアノ四重奏曲第1番/第3番

    ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番/第3番ピアノ:イエルク・デムス弦楽三重奏:バリリ四重奏団員ワルター・バリリ(ヴァイオリン)ルドルフ・シュトレング(ヴィオラ)エマヌエル・ブラベッツ(チェロ)LP:東芝EMI(ウェストミンスター名盤シリーズ)IWB‐60025ブラームスは、生涯に歌劇を一曲なりとも書かなかった。書かなかったという意味は、書こうとしても書けなかったのか、そもそも最初から書く意志がなかったのであろうか?多分、華やかな歌劇場の雰囲気は、自分の性分に合わないと頭から考えていたのではなかろうか。大学祝典序曲などは、ブラームスにしては、比較的歌劇的な要素の多い曲だが、このほかの曲でで歌劇を連想させ作品は思い至らない。これに対して、室内楽については、ブラームスは強烈な執着心を持って作曲し、名曲を数多く遺し...◇クラシック音楽LP◇イエルク・デムス&バリリ四重奏団員のブラームス:ピアノ四重奏曲第1番/第3番

  • ◇クラシック音楽LP◇フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルのブルックナー:交響曲第9番

    ブルックナー:交響曲第9番(原典版)指揮:ウィルヘルム・フルトヴェングラー管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団LP:日本グラモフォンLGM‐1133このLPレコードには、“歴史的名盤”という記載があるだけで、録音日の記載が無く、渡辺護氏もライナーノートに「このレコードはいつ頃の録音か明らかでないが」と書いている(宇野功芳著「フルトヴェングラーの全名演名盤」<講談社+α>によると1944年10月7日に行われた演奏会のライヴ録音)。普通ならそのような録音は、今、無理に掘り起こす必要もなさそうであるが、このLPレコードだけは別格だ。確かに最初にこのLPレコードを聴くと、現在の録音レベルからすると相当貧弱な音しか聴こえてこない。しかし、暫く聴いているとそんな音質の貧弱なことなぞ、何処かへ飛んでいってしまい、...◇クラシック音楽LP◇フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルのブルックナー:交響曲第9番

  • ◇クラシック音楽LP◇ワルター・バリリ&パウル・バドゥラ=スコダのモーツァルト:ヴァイオリンソナタ集

    モーツァルト:ヴァイオリンソナタKV376ヴァイオリンソナタKV402ヴァイオリンソナタKV481ヴァイオリン:ワルター・バリリピアノ:パウル・バドゥラ=スコダ発売:1976年12月LP:日本コロムビアOW‐8064‐AWワルター・バリリ(1921年―2022年)は、ウィーン生まれの名ヴァイオリニスト。要するに生粋のウィーン子であり、そのヴァイオリン演奏は、素朴の中にしっとりとしたウィーン情緒を内包している。今ではウィーン情緒というと、毎年正月に来日し、華やかな宮廷音楽を演奏する演奏団体を思い浮かべるが、バリリはそれらとは正反対に、実に朴訥とした味わいに溢れ、今このLPレコードを聴き直しても、これこそが本当のウィーン情緒だとの思いに駆られる。1938年にウィーン・フィルに入団、1940年からはコンサートマ...◇クラシック音楽LP◇ワルター・バリリ&パウル・バドゥラ=スコダのモーツァルト:ヴァイオリンソナタ集

  • ◇クラシック音楽LP◇ヘンリック・シェリングのメンデルスゾーン/チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

    メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ヴァイオリン:ヘンリック・シェリング指揮:アンタール・ドラティ管弦楽:ロンドン交響楽団発売:1980年LP:日本フォノグラム(フィリップスレコード)13PC‐261(6570305)往年の名ヴァイオリニストのヘンリック・シェリング(1918年―1988年)が、名指揮者アンタールドラティ(1908年―1988年)指揮ロンドン交響楽団の伴奏を得て、ヴァイオリン協奏曲の二大名曲であるメンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を収録したのが、このLPレコードである。中庸を得た演奏、そして実に美しいヘンリック・シェリングのヴァイオリンの音色が聴くことができ、聴き応えがのある演奏がたっぷりと収録された録音だ。アンタールドラティ指揮ロン...◇クラシック音楽LP◇ヘンリック・シェリングのメンデルスゾーン/チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇リヒテルのベートーヴェン:ピアノソナタ第11番/第19番/第20番

    ベートーヴェン:ピアノソナタ第11番/第19番/第20番ピアノ:スヴァトスラフ・リヒテル発売:1975年LP:日本フォノグラフ(フィリップスレコード)PC-1575(835202AV)20世紀最大のピアニストと言われるスヴァトスラフ・リヒテル(1915年―1997年)は、ウクライナで生まれ、主に旧ソ連邦において活躍した。1937年、22歳でモスクワ音楽院に入学する。プロコフィエフとの親交が厚く、プロコフィエフのピアノソナタ第7番の初演を行った。1945年、全ソビエト音楽コンクールのピアノ部門で第1位を獲得。1950年に「スターリン賞」第1等を受賞し、初めて国外での演奏を行ったが、旧ソ連政府が国外での演奏活動を制限したため、西側諸国から“幻のピアニスト”と呼ばれた。その後、リヒテルの録音が西側諸国でも聴かれ...◇クラシック音楽LP◇リヒテルのベートーヴェン:ピアノソナタ第11番/第19番/第20番

  • ◇クラシック音楽LP◇リパッティのシューマン:ピアノ協奏曲/ハスキルのベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番

    ①シューマン:ピアノ協奏曲ピアノ:ディヌ・リパッティ指揮:エルネスト・アンセルメ管弦楽:スイス・ロマンド管弦楽団録音:1950年2月22日、ジュネーブ、ビクトリア・ホール②ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ピアノ:クララ・ハスキル指揮:カルロ・ゼッキ管弦楽:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団録音:1947年6月、英国発売:1980年LP:キングレコードK15C‐5044このLPレコードは、ルーマニアが生んだ二人の天才ピアニストが弾いた、シューマンとベートーヴェンの協奏曲が1枚に収められた貴重な遺産である。二人のピアニストの名は、ディヌ・リパッティ(1917年―1950年)とクララ・ハスキル(1895年―1960年)である。ディヌ・リパッティのピアノ演奏は、純粋で透明感あるピアノの音色に特徴を持ち、その技巧...◇クラシック音楽LP◇リパッティのシューマン:ピアノ協奏曲/ハスキルのベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番

  • ◇クラシック音楽LP◇フランス弦楽三重奏団のモーツァルト:弦楽三重奏のためのディヴェルティメント K.563

    モーツァルト:弦楽三重奏のためのディヴェルティメントK.563弦楽三重奏:フランス弦楽三重奏団ジェラール・ジャリ(ヴァイオリン)セルジュ・コロー(ヴィオラ)ミシェル・トゥールナス(チェロ)発売:1971年LP:東芝音楽工業AA‐9619ディヴェルティメント(喜遊曲)は、貴族が室内で食事などをするときに演奏する曲である。このためディヴェルティメントの多くは、明るく、軽快な曲がほとんどで、食事がうまく運ぶような内容となっている。従って、間違っても深刻で重々しい曲は、ディヴェルティメントとしては失格だと言ってもそう間違いでない。ところがある。モーツァルトは、このディヴェルティメントの概念に真っ向から挑戦状を突きつけたのであるから凄い。モーツァルトは、時々こんな破天荒な試みをして、回りを唖然とさせる気性があったよ...◇クラシック音楽LP◇フランス弦楽三重奏団のモーツァルト:弦楽三重奏のためのディヴェルティメントK.563

  • ◇クラシック音楽LP◇ロバート・アーヴィング指揮フィルハーモニア管弦楽団のドリーブ:「コッペリア」「シルヴィア」/ショパン(ダグラス編曲):「レ・シルフィード」

    ドリーブ:バレエ音楽「コッペリア」前奏曲(第1幕)/マズルカ(第1幕)/ワルツ(第1幕)/“愛の穂”のバラード(第1幕)/スラヴの主題と変奏曲(第1幕)/祈り(第3幕)/チャルダッシュ(第1幕)ドリーブ:バレエ音楽:「シルヴィア」前奏曲「狩りの女神」(第1幕)/間奏曲(第1幕)/ゆるやかなワルツ(第1幕)/ピチカート(第3幕)/アンダンテ(第3幕)/行進曲とバッカスの行列(第3幕)ショパン(ダグラス編曲):バレエ音楽「レ・シルフィード」序曲(前奏曲op.28-7)/第1曲(ノクターンop.32-2)/第2曲(ワルツop70-1)/第3曲(マズルカop.33-2)/第4曲(マズルカop.67-3)/第5曲(前奏曲op.67-3)/第6曲(ワルツop.64-2)/第7曲(華麗なる大ワルツop.18)指揮:ロバ...◇クラシック音楽LP◇ロバート・アーヴィング指揮フィルハーモニア管弦楽団のドリーブ:「コッペリア」「シルヴィア」/ショパン(ダグラス編曲):「レ・シルフィード」

  • ◇クラシック音楽LP◇ウィーン・フィルハーモニー室内アンサンブルのベートーヴェン:七重奏曲/弦楽五重奏のためのフーガ

    ベートーヴェン:七重奏曲Op.20弦楽五重奏のためのフーガop.137演奏:ウィーン・フィルハーモニー室内アンサンブルゲルハルト・ヘッツェル/ヴイルヘルム・ヒューブナー(ヴァイオリン)ルドルフ・シュトレンク/エトヴァルト・クドラック(ヴィオラ)アダルベルト・スコッチ(チェロ)ブルクハルト・クロイトラー(コントラバス)アルフレート・プリンツ(クラリネット)ディートマール・ツェーマン(ファゴット)ローラント・ベルガー(ホルン)録音:1975年11月19~22日、ウィーンLP:ポリドールSE7705(ドイツグラモフォンMG10602530799)このLPレコードで演奏している「ウィーン・フィルハーモニー室内アンサンブル」は、ウィーン・フィルのコンサートマスターのゲルハルト・ヘッツェルによって1970年に結成され...◇クラシック音楽LP◇ウィーン・フィルハーモニー室内アンサンブルのベートーヴェン:七重奏曲/弦楽五重奏のためのフーガ

  • ◇クラシック音楽LP◇秋山和慶指揮コロムビア・プロムナード管弦楽団の“セレナードの花束”

    シューベルト:セレナードトセリ:嘆きのセレナードブラーガ:天使のセレナードグノー:セレナードモシュコフスキー:セレナードハイドン:セレナードドリゴ:セレナードハイケンス:セレナードレハール:フラスキータのセレナードロンバーグ:学生王子のセレナードチャップリン:マンドリン・セレナードトスティ:セレナード指揮:秋山和慶管弦楽:コロムビア・プロムナード管弦楽団発売:1970年5月LP:日本コロムビアMS‐7004‐Jこれは、誰もが知っている有名なセレナードをオーケストラで演奏した、聴いていて無性に楽しい曲が詰まったLPレコードだ。セレナードは、夕べに恋人の窓の下で歌う愛の歌であり、小難しい理屈なぞ、この際お引き取り願うしかない。演奏は、秋山和慶指揮コロムビア・プロムナード管弦楽団が、誰が聴いても分かりやすく、そ...◇クラシック音楽LP◇秋山和慶指揮コロムビア・プロムナード管弦楽団の“セレナードの花束”

  • ◇クラシック音楽LP◇ワルター・クリーンのモーツァルト:幻想曲全集

    モーツァルト:幻想曲とフーガハ短調KV394幻想曲ハ長調KV395幻想曲ハ短調KV396幻想曲ニ短調KV397幻想曲ハ短調KV475ピアノ:ワルター・クリーン発売:1976年LP:日本コロムビアOW‐7691‐VXこれは、モーツァルトの幻想曲全5曲を収めた珍しくも愛らしいLPレコードである。モーツァルトの幻想曲だけを集めた録音は、あるようでなかなかないものだ。これらの曲は、いずれも小品であるし、ピアノソナタと一緒に演奏されたりすることはあるが、独自の存在を強くアピールするような性格を持ち合わせていないからであろう。だからと言ってそれらが魅力がない作品かというと、決してそんなことはない。それは、このLPレコードを通して聴いてみれば即座に分る。即興的な趣が強く、さらに陰影のあるその曲調を聴くと、モーツァルトの...◇クラシック音楽LP◇ワルター・クリーンのモーツァルト:幻想曲全集

  • ◇クラシック音楽LP◇トーマス・ビーチャム指揮ロイヤル・フィルのグリーク:劇音楽「ペール・ギュント」

    グリーク:劇音楽「ペール・ギュント」結婚行進曲イングリッドの嘆き山の魔王の殿堂にて朝オーゼの死アラビアの踊り<第1番>ソルベイグの歌アニトラの踊りペール・ギュントの帰郷<嵐の情景>子守歌指揮:トーマス・ビーチャム管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団ソプラノ:イルゼ・ホルヴェイグ合唱:ビーチャム合唱協会LP:東芝EMI(SERAPHIM)EAC‐300351874年、グリークはかねてから尊敬していたノルウェイの文豪イプセンから、自作の劇「ペール・ギュント」上演のための附随音楽の作曲を依頼された。当初、気の進まなかったグリークであったが、故郷であるベルゲンに帰り、作曲に没頭することになる。翌1875年の夏に、前奏曲、舞曲、独唱曲、合唱曲など全部で23曲からなるこの曲は完成した。1876年には初演され、そ...◇クラシック音楽LP◇トーマス・ビーチャム指揮ロイヤル・フィルのグリーク:劇音楽「ペール・ギュント」

  • ◇クラシック音楽LP◇バッハ:リュート曲集

    バッハ:前奏曲ハ短調BWV999フーガト短調BWV1000組曲ホ長調BWV1006aよりルール/ガヴォット/メヌエット1&2/ジーグ組曲イ長調BWV1007組曲ホ短調BWV996よりアルマンド/ブーレリュート:ヴァルター・ゲルヴィッヒ録音:1964年4月、8月ハンブルク市ブランケネーゼ・ティーンハウス&ロース音楽スタジオLP:日本コロムビアOW‐7796‐MCリュートは、人類が生み出した楽器の中でも最も古いものの一つである。ギターと同じく撥弦楽器の一種に数えられ、主に中世からバロック期にかけてヨーロッパで用いられた古楽器群の総称を指し、ひとまとめにしてリュート属とも呼ばれる。元来はアラビア起源の楽器が中世にヨーロッパに伝来し独自に発達し、リュートの原型となった。日本や中国の琵琶とも祖先を同じくするという。...◇クラシック音楽LP◇バッハ:リュート曲集

  • ◇クラシック音楽LP◇サンソン・フランソワのショパン:ピアノ協奏曲第1番/ピアノソナタ第2番

    ショパン:ピアノ協奏曲第1番ピアノソナタ第2番ピアノ:サンソン・フランソワ指揮:ルイ・フレモー管弦楽:モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団発売:1967年LP:東芝音楽工業AB‐8044このLPレコードは、フランス出身の名ピアニストであったサンソン・フランソワ(1924年―1970年)が遺した録音の一つで、今でもあらゆるショパンの録音の中でも一際光彩をはなっている名盤である。若い頃のフランソワの演奏を聴くと実に男性的で集中したエネルギーの激しさは、比類ないものであった。同時に瞬間的な閃きで演奏しているような即興的演奏は、ショパンをはじめ、ドビュッシーやラヴェルなど、ラテン系に属する作曲家の作品を演奏させたら右に出るものはいなかったと言っても過言ではないほどの優れたピアニストであった。このLPレコードは、そんな...◇クラシック音楽LP◇サンソン・フランソワのショパン:ピアノ協奏曲第1番/ピアノソナタ第2番

  • ◇クラシック音楽LP◇ラモー:クラヴサン、フルート、チェロのためのコンセール集

    ラモー:クラヴサン、フルート、チェロのためのコンセール集(第1コンセール~第5コンセール)第1コンセール:①ラ・クゥリカン②ラ・リヴリ③ル・ヴェジネ第2コンセール:①ラ・ラボルド②ラ・ブーコン③扇情的な女④ムニュエ(メヌエット)第1、ト長調―ムニュエ(メヌエット)第2、ト短調第3コンセール:①ラ・ラ・ポブリエール②内気な女③タンブラン第1、イ長調―タンブラン第2、イ短調第4コンセール:①ラ・バントミム②無分別な女③ラ・ラモー第5コンセール:①ラ・フォルクレー②ラ・キュピス③ラ・マレフルート:ジャン=ピエール・ランパルクラブサン:ロベール・ヴェイロン=ラクロワチェロ:ジャック・ネイ発売:1977年8月LP:日本コロムビアOW‐7728‐MUジャン=フィリップ・ラモー(1687年―1764年)は、フランス・バ...◇クラシック音楽LP◇ラモー:クラヴサン、フルート、チェロのためのコンセール集

  • ◇クラシック音楽LP◇ブルーノ・ワルター指揮ウィーン・フィルのマーラー:「大地の歌」

    マーラー:「大地の歌」指揮:ブルーノ・ワルター管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団コントラルト:カスリーン・フェリアーテノール:ユリウス・パツァーク発売:1964年LP:キングレコードMR5036マーラーは、交響曲としては、1~10番(第10番は未完の遺作)のほかに「大地の歌」を書き遺している。本来は全部で11の交響曲となるのだが、「大地の歌」だけには交響曲としての連番が付けられていない。つまり、「大地の歌」は、交響曲か否かという疑問が残る。この「大地の歌」の楽譜の副題は「テノールとコントラルト(またはバリトン)独唱と管弦楽のための交響曲」と書かれているが、ウニヴェルザール出版社から出版されている決定版総譜には「大地の歌」とだけ記されていて、「交響曲」とは記されていない。このため現在は「大地の歌」だ...◇クラシック音楽LP◇ブルーノ・ワルター指揮ウィーン・フィルのマーラー:「大地の歌」

  • ◇クラシック音楽LP◇ミッシャ・エルマン ヴァイオリン愛奏集

    ~ミッシャ・エルマンヴァイオリン愛奏集~マスネー:タイスの冥想曲アレンスキー:セレナードシューマン:トロイメライキュイ:オリエンタルドリーゴ:花火のワルツサラサーテ:チゴイネルワイゼンシューベルト:アヴェ・マリアドヴォルザーク:ユモレスクゴセック:ガヴォットショパン:夜想曲変ホ長調シューマン:予言鳥ベートーヴェン:ト調のメヌエットチャイコフスキー:メロディヴァイオリン:ミッシャ・エルマンピアノ:ジョセフ・セーガー発売:1980年LP:キングレコード(VANGUARD)SLL1010これは、かつて“エルマントーン”と謳われ、熱烈なファンを持っていたミッシャ・エルマン(1891年―1967年)が、1958年12月10日に行われた、“エルマン・アメリカ・デビュー50周年記念コンサート”を飾るために録音・発売され...◇クラシック音楽LP◇ミッシャ・エルマンヴァイオリン愛奏集

  • ◇クラシック音楽LP◇フリッチャイ指揮ベルリン・フィルのドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

    ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」指揮:フェレンツ・フリッチャイ管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団LP:ポリドールMH5009(SE7211)ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」ほど録音の数が多い交響曲も滅多にあるまい。それだけ多くのリスナーに愛されている曲であることの証明にもなろう。ドヴォルザークはニューヨークの国民音楽院の院長の就任のため招かれ、アメリカに滞在している時に聴いたアメリカン・インディアンなどの民謡が、この交響曲作曲の切っ掛けであるという。ドヴォルザークの生まれ故郷のハンガリーやボヘミアは、優れた音楽土壌に恵まれた土地柄であり、その土壌をベースとして、当時「新世界」と言われていたアメリカの民謡とが、巧みなオーケストレーションによって、新しい交響曲として誕生したのである...◇クラシック音楽LP◇フリッチャイ指揮ベルリン・フィルのドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」

  • ◇クラシック音楽LP◇ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団のシューベルト:弦楽五重奏曲

    シューベルト:弦楽五重奏曲演奏:ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団+第2チェロ:ギュンター・ワイス第1ヴァイオリン:アントン・カンパー第2ヴァイオリン:カール・ティッツェヴィオラ:エーリッヒ・ヴァイス第1チェロ:フランツ・クヴァルダ第2チェロ:ギュンター・ワイス発売:1962年LP:キングレコード(ウエストミンスター)MH5123シューベルトは、31歳の若さで世を去ったが、その2カ月前に作曲されたのがこの弦楽五重奏曲である。通常、弦楽五重奏曲というと、弦楽四重奏に第2ヴィオラを加えた構成をとるわけだが、このシューベルトの弦楽五重奏曲は、それとは異なり、ヴァイオリン2、ヴィオラ1、チェロ2という構成となっている。これは、チェロを加えることによって、全体のバランスを整えると同時に、低音域の充実を図ろうとした...◇クラシック音楽LP◇ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団のシューベルト:弦楽五重奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇カラヤン指揮ベルリン・フィルのモーツァルト:交響曲第40番/交響曲第41番

    モーツァルト:交響曲第40番交響曲第41番「ジュピター」指揮:ヘルベルト・カラヤン管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団LP:東芝音楽工業EAA‐101モーツァルトは、41曲の交響曲を作曲したが、最後の第39番、第40番、第41番の3つの交響曲は、1788年の夏から、たった2カ月間のうちにつくられたというから驚きだ。この3曲の最後の交響曲は、内容が特別に充実しているところから世にモーツァルトの“三大交響曲”と言われている。今回のLPレコードは、この“三大交響曲”のうち、40番と41番の2曲が、カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏で収められている。40番は、かつて小林秀雄が「モオツァルトのかなしさは疾走する」と表現したように、淡い悲壮感が全曲を覆い、私が最初にこの曲を聴いたときなどは、何ともやるせない想い...◇クラシック音楽LP◇カラヤン指揮ベルリン・フィルのモーツァルト:交響曲第40番/交響曲第41番

  • ◇クラシック音楽LP◇フルニエ&グルダによるベートーヴェン:チェロソナタ第5番/「ユダス・マカベウス」の主題による12の変奏曲 /「魔笛」の主題による12の変奏曲

    ベートーヴェン:チェロソナタ第5番「ユダス・マカベウス」の主題による12の変奏曲「魔笛」の主題による12の変奏曲チェロ:ピエール・フルニエピアノ:フリードリッヒ・グルダ録音:1959年6月17日~28日、ウィーン、ムジークフェラインザールLP:ポリドール(ドイツ・グラモフォン)MGW5174(2544120)ベートーヴェンは、全部で5曲のチェロソナタを遺しているが、それらは初期、中期、後期の全生涯を通して書かれている。今回のLPレコードは、ベートーヴェン後期の作品で、最後のチェロソナタとなった第5番である。作曲されたのは1815年で、第4番と連作となっている。全部で3つの楽章からなっているが、第3楽章目には、4声のフーガが用いられているところが、いかにもベートーベンの後期の作品の雰囲気であることを漂わす。...◇クラシック音楽LP◇フルニエ&グルダによるベートーヴェン:チェロソナタ第5番/「ユダス・マカベウス」の主題による12の変奏曲/「魔笛」の主題による12の変奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇ビーチャム指揮ロイヤル・フィルによるディーリアス:管弦楽名曲集

    ~ディーリアス管弦楽名曲集~ディーリアス:ブリッグの定期市~イギリス狂詩曲夜明け前の歌マルシュ・カプス春初めてカッコウを聞いて河の上の夏の夜そり乗り(冬の夜)オペラ「フェニモアとゲルダ」間奏曲指揮:サー・トマス・ビーチャム管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団LP:東芝EMIEAC‐80359フレデリック・ディーリアス(1862年―1934年)は、イギリス出身の作曲家である。イギリス出身と言っても、両親はドイツ人であり、イギリスの大学で2年間学んだ後は、米国に渡り、さらに1886年から1888年までライプツィヒ音楽院で学び、そして1888年以降はパリに定住し、生涯フランスで過すことになる。つまり、作曲家としての活動はイギリス以外の国で行われたわけであって、イギリスの作曲家と言い切るには少々苦しいところ...◇クラシック音楽LP◇ビーチャム指揮ロイヤル・フィルによるディーリアス:管弦楽名曲集

  • ◇クラシック音楽LP◇ヨセフ・スークのベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第9番「クロイツェル」/第5番「春」

    ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第9番「クロイツェル」ヴァイオリンソナタ第5番「春」ヴァイオリン:ヨセフ・スークピアノ:ヤン・パネンカ発売:1974年5月LP:日本コロムビア(SUPRAPHON)OP‐7048‐SこのLPレコードは、ヴァイオリンのヨセフ・スーク(1929年―2011年)とピアノのヤン・パネンカ(1922年―1999年)の名コンビによる名演奏を聴くことができる、恰好の録音である。ヨゼフ・スークは、チェコのプラハ生まれのヴァイオリニスト。祖母はドヴォルザークの娘、祖父は同名の作曲家でヴァイオリニストのヨゼフ・スークという恵まれた音楽環境に生まれ、幼い頃から英才教育を受け天賦の才能を開花させていった。プラハ音楽院と音楽アカデミーを卒業後、ソロ、室内楽、指揮にも活躍。ボヘミア・ヴァイオリン楽派...◇クラシック音楽LP◇ヨセフ・スークのベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第9番「クロイツェル」/第5番「春」

  • ◇クラシック音楽LP◇バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番/2つのヴァイオリンのための協奏曲

    バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番/第2番2つのヴァイオリンのための協奏曲ヴァイオリン:シャルル・シルーニックジョルジュ・アルマン(2つのヴァイオリンのための協奏曲)指揮:ルイ・オーリアコンブ管弦楽:トゥールーズ室内管弦楽団発売:1970年2月LP:日本コロムビアMS‐1066‐EVバッハのヴァイオリン協奏曲3曲についての録音は、私はオイストラフ親子が共演した演奏のものを長らく聴いてきて、何かそれが耳に定着してしまった感がある。そんな時にこのLPレコードを聴いてみたのだが、全く新しいバッハ像が浮かび上がるのに我ながら驚く。このLPレコードでは、シャルル・シルーニック(シャルル・シルルニクとも表記)とジョルジュ・アルマンがヴァイオリン独奏し、ルイ・オーリアコンブ指揮トゥールーズ交響楽団が伴奏を務めている。フラ...◇クラシック音楽LP◇バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番/2つのヴァイオリンのための協奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇フィッシャー・トリオのブラームス:ピアノ三重奏曲第1番/第2番

    ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番/第2番ピアノ三重奏:フィッシャー・トリオエドウィン・フィッシャー(ピアノ)ヴォルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)エンリコ・マイナルディ(チェロ)録音:第1番:1953年11月30日/第2番:1951年12月2日、バイエルン放送スタジオ発売:1979年5月LP:日本コロンビアOZ‐7560‐BSブラームスは、数多くの室内楽を書いた。中でもヴァイオリンソナタ、ピアノ五重奏曲、クラリネット五重奏曲、弦楽6重奏曲などは、度々演奏会でも取り上げられるし、FM放送でも流されることが多く、数多くのリスナーから親しまれている。ところが、ピアノ三重奏曲やピアノ四重奏曲、さらにはチェロソナタなどは、そう滅多に聴くことができない。これらは、内省的であり、晦渋であり、しかも暗い印象を漂...◇クラシック音楽LP◇フィッシャー・トリオのブラームス:ピアノ三重奏曲第1番/第2番

  • ◇クラシック音楽LP◇フルトヴェングラーのシューベルト:交響曲第8番「未完成」/メニューインのメンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲

    シューベルト:交響曲第8番「未完成」メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲指揮:ウィルヘルム・フルトヴェングラー管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(シューベルト)ベルリン・フィルハーモニック管弦楽団(メンデルスゾーン)ヴァイオリン:ユーディ・メニューイン発売:1967年LP:東芝EMIANGELRECORDSAA‐8173BこのLPレコードは、ウィルヘルム・フルトヴェングラーの指揮、ユーディ・メニューインのヴァイオリン独奏、それにオーケストラは、ウィーン・フィルとベルリン・フィルという、千両役者が揃った正に“夢の饗宴”と言っていい録音だ。フルトヴェングラー(1886年―1954年)は、当時のクラシック音楽界の頂点に君臨し、指揮者の神様的存在であった。フルトヴェングラーが練習会場に姿を現すと同時に、そ...◇クラシック音楽LP◇フルトヴェングラーのシューベルト:交響曲第8番「未完成」/メニューインのメンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇ゼーダーシュトレーム&アシュケナージによるラフマニノフ歌曲集

    ~ラフマニノフ歌曲集~「秘密の夜の静寂の中で」作品4の3(A.フィエト)「そんなに長い間、わが友よ」作品4の6(A.ゴレニシチェフ・クトゥーゾフ)「私は自分の悲しみを恋してしまつたの(兵士の妻)」作品8の4(T.シェフチェンコ)「夢」作品8の5(H.ハイネ)「私はあなたを待つている」作品14の1(M.ダヴィドヴア)「小島」作品14の2(P.B.シェルレイ)「夏の夜」作品14の5(D.ラトハウス)「みんながきみをそんなに可愛がる」作品14の6(A.K.トルストイ)「ぼくを信じないで、わが友よ」作品14の7(A.K.トルストイ)「春の水」作品14の11(F.チューチェフ)「運命」作品21の1(A.アプーフチン)「そよかぜ」作品34の4(K.バルモント)「アリオン」作品34の5(A.プーシキン)「ラザロのよみが...◇クラシック音楽LP◇ゼーダーシュトレーム&アシュケナージによるラフマニノフ歌曲集

  • ◇クラシック音楽LP◇カラヤン指揮ベルリン・フィルの:交響詩「前奏曲」/ハンガリー狂詩曲第2番/交響詩「マゼッパ」/ハンガリー狂詩曲第4番

    リスト:交響詩「前奏曲」ハンガリー狂詩曲第2番交響詩「マゼッパ」ハンガリー狂詩曲第4番指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団録音:1967年4月14~17日(交響詩「前奏曲」/ハンガリー狂詩曲第2番)/1960年12月12日~13日(交響詩「マゼッパ」/ハンガリー狂詩曲第4番)、ベルリン、イエス・キリスト教会LP:ポリドーリ(ドイツ・グラモフォンMGX7047)2535110このLPレコードを聴くとカラヤンの指揮する様が目の前に生き生きと蘇ってくるようであり、如何にもカラヤンらしい絢爛豪華な音の絵巻物が広がって行き、実に楽しい一時を過ごすことができる。カラヤンという指揮者は、これらの曲を指揮させれば当代随一の指揮者であったことを改めて認識することができる録音だ。カラヤ...◇クラシック音楽LP◇カラヤン指揮ベルリン・フィルの:交響詩「前奏曲」/ハンガリー狂詩曲第2番/交響詩「マゼッパ」/ハンガリー狂詩曲第4番

  • ◇クラシック音楽LP◇”チェロの神様”カザルス、全盛時代のチェロ名演集

    ~赤盤復刻シリーズカザルス名演集~バッハ:アダージョ(トッカータハ長調より、シロティ編~カザルス改編)<1927年2月28日録音>ルービンシュタイン:へ調のメロディー(ポッパー編)<1926年1月20日録音>シューベルト:楽興の時第3番(ベッカー編)<1926年1月4日録音>ショパン:夜想曲変ホ長調Op.9‐2(ポッパー編)<1926年1月20日録音>フォーレ:夢の後に(カザルス編)<1926年1月5日録音>ゴダール:ジョスランの子守歌<1926年1月20日録音>グラナドス:歌劇「ゴエスカス」間奏曲(カサド編)<1927年2月28日録音>サン=サーンス:白鳥(組曲「動物の謝肉祭」より)<1926年1月20日録音>ショパン:前奏曲変ニ長調Op.28‐15「雨だれ」(ジーヴェキング編)<1926年1月19日録...◇クラシック音楽LP◇”チェロの神様”カザルス、全盛時代のチェロ名演集

  • ◇クラシック音楽LP◇コレギウム・アウレウム合奏団のモーツァルト:セレナード第12番「ナハト・ムジーク」/第11番

    モーツァルト:セレナード第12番「ナハト・ムジーク」セレナード第11番合奏:コレギウム・アウレウム合奏団員録音:1970年、バイエルン州キルヒハイム・フッカー城、糸杉の間LP:テイチク(ハルモニアムンディレコード)ULS-3130-Hモーツァルトは、セレナードをはじめディヴェルティメント、カッサシオンなどの社交音楽といおうか、肩のこらない気楽に聴ける音楽を我々に数多く遺してくれており、それらの音楽が、ありとあらゆるものが変化を遂げた現代においても愛好されているということは、ある意味では驚異的なことなのかもしれない。交響曲とか協奏曲などは、時代を越えて普遍的な音楽を伝えてくれるので、現代の我々が聴くことは納得がいくが、社交音楽は、その時代の雰囲気を背景にして、はじめて成り立つ音楽であり、それが今でも聴かれる...◇クラシック音楽LP◇コレギウム・アウレウム合奏団のモーツァルト:セレナード第12番「ナハト・ムジーク」/第11番

  • <クラシック音楽LP>ホロビッツのベートーヴェン:ピアノソナタ第8番「悲愴」/ドビュッシー:前奏曲集第2集から/ショパン:練習曲op.10-12「革命」、練習曲op.25-7、スケルツォ第1番

    ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番「悲愴」ドビュッシー:前奏曲集第2集から「妖精は良い踊り子」「ヒースの茂る荒地」「風変わりなラヴィーヌ将軍」ショパン:練習曲op.10-12「革命」/練習曲op.25-7/スケルツォ第1番ピアノ:ウラディミール・ホロヴィッツ録音:1963年秋、ニューヨークLP:CBS/SONY18AC736ウラディミール・ホロヴィッツ(1903年―1989年)ほど神格化されたピアニストも珍しい。現在でも、あたかも全てのピアニストを代表するピアニストであったかのように語られることがあるほどだ。ホロヴィッツは、ウクライナに生まれ、キエフ音楽院を卒業後、旧ソ連国内でリサイタル活動を展開。その後、1928年にチャイコフスキーのピアノ協奏曲でアメリカデビューを果たし、これが“奇跡のピアニスト”とし...<クラシック音楽LP>ホロビッツのベートーヴェン:ピアノソナタ第8番「悲愴」/ドビュッシー:前奏曲集第2集から/ショパン:練習曲op.10-12「革命」、練習曲op.25-7、スケルツォ第1番

  • ◇クラシック音楽LP◇フリッチャイ指揮ベルリン・フィルのベートーヴェン:交響曲第7番

    ベートーヴェン:交響曲第7番指揮:フェレンツ・フリッチャイ管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団録音:1960年10月、ベルリン、イエス・キリスト教会LP:MH5068(2548107)ベートーヴェンの第7交響曲は、ワーグナーが”舞踏の聖化”と呼び、「メロディーとハーモニーは、あたかも人体組織のごとく活気あるリズムの形象をもって淀みなく流れ・・・」と評したように、全体に躍動感が漲った名曲である。このことは、1814年2月27日の初演当時から評判となり、楽聖の名を一層高めることになった。しかし、ベートーヴェン自身は、耳の悪化に加え、ナポレオン軍のウィーン攻撃に脅かされていたわけで、状況は決して良いわけではなかった。ベートーヴェンは、むしろ対に書かれた第8交響曲の方が気に入っていたようで、第7番の人気に戸...◇クラシック音楽LP◇フリッチャイ指揮ベルリン・フィルのベートーヴェン:交響曲第7番

  • ◇クラシック音楽LP◇アリシア・デ・ラローチャのグラナドス:スペイン舞曲集全曲

    グラナドス:スペイン舞曲集全曲第1番第2番「オリエンタル」第3番第4番「ビリャネスカ」第5番「アンダルーサ」第6番「アラゴネーサ」第7番「バレンシアーナ」第8番第9番第10番第11番第12番ピアノ:アリシア・デ・ラローチャ発売:1981年LP:ビクター音楽産業VIC‐5263エンリケ・グラナドス(1867年―1916年)はスペインを代表する作曲家である。20歳代の中頃、このスペイン舞曲集を作曲した。代表作であるオペラ「ゴイェスカス」の初演に立ち会うため、1916年にニューヨークに行ったが、その帰りに乗った英国船がドイツ海軍の潜水艦による魚雷攻撃を受け、帰らぬ人となってしまった。49歳という作曲家として正に脂の乗り切った時に命を落としたことは誠に残念なことではあった。グラナドスは“スペインのショパン”とか“...◇クラシック音楽LP◇アリシア・デ・ラローチャのグラナドス:スペイン舞曲集全曲

  • ◇クラシック音楽LP◇アイザック・スターンのラロ:スペイン交響曲/ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲第22番

    ラロ:スペイン交響曲ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲第22番ヴァイオリン:アイザック・スターン指揮:ユージン・オーマンディ管弦楽:フィラデルフィア管弦楽団LP:CBS/SONY18AC768アイザック・スターン(1920年―2001年)は、ウクライナに生まれ。生後間もなくアメリカに渡る。サンフランシスコ音楽院でヴァイオリンを学び、1936年サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番をモントゥ指揮のサンフランシスコ交響楽団と共演して、デビューを果たす。初演後、演奏されることのなかったバルトークのヴァイオリン協奏曲第1番を初演者の依頼によって再演奏し、その存在を世界に知らしめた。また、新進演奏家の擁護者でもあり、パールマン、ズーカーマン、ミンツ、ヨーヨー・マ、ジャン・ワンはスターンの秘蔵っ子たちだ。アイザック・...◇クラシック音楽LP◇アイザック・スターンのラロ:スペイン交響曲/ヴィオッティ:ヴァイオリン協奏曲第22番

  • ◇クラシック音楽LP◇フランスの名ピアニスト ペルルミュテールの“ショパン名曲集”

    ショパン:幻想曲タランテラスケルッツォ第2番舟唱子守唄エチュード第12番「革命」バラード第2番ピアノ:ヴラド・ペルルミュテール録音:1960年9月、ジュネーヴ発売:1981年LP:日本コロムビアOW‐7875‐PKヴラド・ペルルミュテール(1904年―2002年)は、ラヴェルに直接指導を受けたこともあるというフランスの名ピアニストであった。ロシア帝国(現リトニア)に生まれ。10歳でフランスに渡り、15歳でパリ音楽院に入った。21歳の時フランス国籍を取得している。ペルルミュテールは、ラヴェルから直接教えを受けたことにより当時“ラヴェル弾き”とよく言われていた。2度にわたり、ラヴェルの全ピアノ曲をレコーディングもしている。ラヴェルのほかショパンさらにはフォーレやドビュッシーなども得意とした。1950年にはロー...◇クラシック音楽LP◇フランスの名ピアニストペルルミュテールの“ショパン名曲集”

  • ◇クラシック音楽LP◇ジョン・バルビローリのチャイコフスキー:弦楽セレナーデ/マルコム・サージェントのドヴォルザーク:弦楽セレナーデ

    チャイコフスキー:弦楽セレナーデ指揮:ジョン・バルビローリ管弦楽:ロンドン交響楽団ドヴォルザーク:弦楽セレナーデ指揮:マルコム・サージェント管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団LP:東芝EMI(SERAPHIM)EAC‐30198この2つのセレナードは、よく1枚のLPレコードにカップリングされることが多い。ちょうど2曲ともLPレコードの片面にピタリと収まるし、互いの相性もいい。チャイコフスキー:弦楽セレナーデは、1880年(40歳)から翌年にかけて作曲された。チャイコフスキーの創作意欲が次第に燃え始めてきた第2期(1878年~85年)の作品だ。初演は成功だったようで、毒舌家で知られるニコライ・ルービンシュタインも、このセレナーデを高く評価したという。曲は、全部で4つの楽章からなっており、ロシア音楽独...◇クラシック音楽LP◇ジョン・バルビローリのチャイコフスキー:弦楽セレナーデ/マルコム・サージェントのドヴォルザーク:弦楽セレナーデ

  • ◇クラシック音楽LP◇スーク・トリオのベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第3番/ブラームス:ピアノ三重奏曲第3番

    ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第3番ブラームス:ピアノ三重奏曲第3番ピアノ三重奏:スーク・トリオヴァイオリン:ヨセフ・スークチェロ:ヨセフ・フッフロピアノ:ヤン・パネンカ発売:1987年6月LP:日本コロムビア(スープラフォン)OC‐7182‐SこのLPレコードは、往年の名トリオのスーク・トリオ(ヨセフ・スーク:ヴァイオリン/ヨセフ・フッフロ:チェロ/ヤン・パネンカ:ピアノ)の名演を偲ぶ一枚である。録音状態も良く、若きベートーヴェンの意欲作と円熟期に入ったブラームスの作品の2曲のピアノ三重奏曲を聴くのには、これ以上の演奏条件で聴くことはなかなか難しい。この2つの曲は、名作が多いベートーヴェンとブラームスの作品群の中では、そう目立つ存在ではないが、ともに内容が充実した作品であり、聴き応えは十分である。チェコ...◇クラシック音楽LP◇スーク・トリオのベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第3番/ブラームス:ピアノ三重奏曲第3番

  • ◇クラシック音楽LP◇ピエール・フルニエのドヴォルザーク:チェロ協奏曲

    ドヴォルザーク:チェロ協奏曲チェロ:ピエール・フルニエ指揮:ジョージ・セル管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団録音:1962年6月1日~3日、ベルリン、イエス・キリスト教会LP:ポリドール(ドイツ・グラモフォン2544057)SE7810ドヴォルザークのチェロ協奏曲は、交響曲「新世界」、弦楽四重奏曲「アメリカ」と並びアメリカに滞在中に作曲された曲だ。1892年、51歳の時、ドヴォルザークがアメリカのニューヨークに新たに設立された国民音楽学校の校長として招かれた時である。ふるさとのボヘミアの自然を思い出しながら作曲したと言われているだけに、曲全体が豊かな自然の中から生まれでたような安らぎを覚える。特に旋律が限りなく美しく、それらを聴いているだけでうっとりとしてしまうほど。それも、ただ美しい旋律と言うだ...◇クラシック音楽LP◇ピエール・フルニエのドヴォルザーク:チェロ協奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇ハリーナ・チェルニー=ステファンスカのショパン:24の前奏曲ほか

    ~ハリーナ・チェルニー=ステファンスカのショパン:24の前奏曲~ショパン:24の前奏曲op.28前奏曲変イ長調遺作前奏曲嬰ハ短調op.45ピアノ:ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ(24の前奏曲op.28)バルバラ・ヘッセ=ブコウスカ(前奏曲変イ長調遺作)ボレスワフ・ヴォイトヴィッチ(前奏曲嬰ハ短調op.45)発売:1975年8月LP:日本コロムビアOW‐7556‐PMショパンは、全部で26曲の前奏曲を作曲した。通常、ショパンの前奏曲と言ったらop.28の1~24の「24の前奏曲」を指すわけだが、ショパンはこの前後に1曲ずつの前奏曲を作曲している。その一つが、ショパンの最初の前奏曲である変イ長調遺作、もう一つが24の前奏曲の後に作曲した嬰ハ短調op.45である。変イ長調遺作の自筆原稿は20世紀になって発...◇クラシック音楽LP◇ハリーナ・チェルニー=ステファンスカのショパン:24の前奏曲ほか

  • ◇クラシック音楽LP◇ダヴィッド・オイストラフのモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番/第7番

    モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番/第7番ヴァイオリン:ダヴィッド・オイストラフ指揮:ルドルフ・バルシャイ(第3番)キリル・コンドラシン(第7番)管弦楽:モスクワ室内管弦楽団(第3番)モスクワ放送交響楽団(第7番)発売:1974年LP:ビクター音楽産業MK‐1060モーツァルトは、生涯に8曲のヴァイオリン協奏曲を作曲している。そのうちこのLPレコードには、第3番と第7番の2曲が収められている。ヴァイオリン演奏は、旧ソ連最大のヴァイオリニストであるダヴィッド・オイストラフ(1908年―1974年)、指揮者は、これも旧ソ連を代表する名指揮者であるルドルフ・バルシャイ(1924年―2010年)およびキリル・コンドラシン(1914年―1981年)である。もうこれだけの役者が揃えば名録音は間違いない、と思って聴...◇クラシック音楽LP◇ダヴィッド・オイストラフのモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番/第7番

  • ◇クラシック音楽LP◇オボーリン、オイストラフ、クヌシェヴィッキーのドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲「ドゥムキー」/スーク:ヴァイオリンとピアノのための小品集

    ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲「ドゥムキー」スーク:ヴァイオリンとピアノのための小品集「愛の歌」「バラード」「メランコリー・メロディー」「ブルレスク」ピアノ:レフ・オボーリンヴァイオリン:ダヴィッド・オイストラフチェロ:スビャトスラフ・クヌシェヴィッキー録音:旧ソ連MKLP:ビクター音楽産業SH‐7770ドヴォルザークは、ボヘミアのプラハに近い村で生まれた作曲家である。このことがドヴォルザークの作曲家人生の原点にあり、民族音楽の泰斗として今日までその名を広く知らしめているのである。同じ境遇の作曲家としてスメタナがいるが、スメタナが交響詩などで民族意識を強く前面に立てたのに対し、ドヴォルザークは、交響曲や室内楽曲など、所謂絶対音楽においてその才能を発揮した。このため同じ土俵に立つブラームスと親交が厚かったよ...◇クラシック音楽LP◇オボーリン、オイストラフ、クヌシェヴィッキーのドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲「ドゥムキー」/スーク:ヴァイオリンとピアノのための小品集

  • ◇クラシック音楽LP◇ホロヴィッツ&トスカニーニ指揮NBC交響楽団のチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(ライブ録音盤)

    チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番ピアノ:ウラディミール・ホロヴィッツ指揮:アルトゥーロ・トスカニーニ管弦楽:NBC交響楽団録音:1943年4月25日、米国ニューヨーク、カーネギー・ホール(ライヴ録音)発売:1977年LP:RVC(RCAコーポレーション)チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番は、過去から現在まで数えられないほどの多くの録音があるが、このLPレコードほど感情の激しい演奏の録音は、現在に至るまで私はあまり聴いたことがない。これは1943年4月25日、米国ニューヨークのカーネギー・ホールでのライヴ録音であるから、スタジオ録音と比べ迫力の点で自ずと違う。ホロヴィッツ(1903年―1989年)は数多くの録音を残しているがライヴ録音は少ない。しかし、チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番はもう1枚、1...◇クラシック音楽LP◇ホロヴィッツ&トスカニーニ指揮NBC交響楽団のチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(ライブ録音盤)

  • ◇クラシック音楽LP◇ブタペスト弦楽四重奏団のブラームス:弦楽四重奏曲全曲/ゼルキンとブタペスト弦楽四重奏団のシューマン:ピアノ五重奏曲

    ブラームス:弦楽四重奏曲全曲(第1~3番)シューマン:ピアノ五重奏曲弦楽四重奏:ブタペスト弦楽四重奏団ヨーゼフ・ロイスマン(第1ヴァイオリン)アレキサンダー・シュナイダー(第2ヴァイオリン)ボリス・クロイト(ヴィオラ)ミッシャー・シュナイダー(チェロ)ピアノ:ルドルフ・ゼルキン録音:1963年11月(ブラームス)/1963年9月(シューマン)LP:CBS/SONYSOCL225~6このLPレコードは、在りし日の名クァルテットのブタペスト弦楽四重奏団(1917年―1967年)と、名ピアニストのルドルフ・ゼルキン(1903年―1991年)の名演に酔いしれる貴重な録音だ。潤いのある音であり、室内楽を聴く条件としては申し分ないものに仕上がっている。ブダペスト弦楽四重奏団は、1917年にブダペスト歌劇場管弦楽団のメ...◇クラシック音楽LP◇ブタペスト弦楽四重奏団のブラームス:弦楽四重奏曲全曲/ゼルキンとブタペスト弦楽四重奏団のシューマン:ピアノ五重奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルのモーツァルト:交響曲第39番/ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ミューズの神を率いるアポロ」(ライブ録音盤)

    モーツァルト:交響曲第39番ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ミューズの神を率いるアポロ」指揮:エフゲニー・ムラヴィンスキー管弦楽:レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団録音:1965年2月モスクワ音楽院大ホール(ライブ録音)発売:1977年LP:ビクター音楽産業VIC-5069このLPレコードは、1965年2月モスクワ音楽院大ホールにおけるライブ録音である。ロシアの名指揮者エフゲニー・ムラヴィンスキー(1903年―1988年)の遺した数ある録音の中でもライヴ録音は珍しく、巨匠のナマの演奏を聴くことができる貴重な録音だ。ムラヴィンスキーは、実に50年(1938年―1988年)にわたってレニングラード・フィルハーモニー交響楽団首席指揮者を務めたが、レパートリーは、主にショスタコーヴィチやチャイコフスキーなど...◇クラシック音楽LP◇ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルのモーツァルト:交響曲第39番/ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ミューズの神を率いるアポロ」(ライブ録音盤)

  • ◇クラシック音楽LP◇ウィーン・フィルハーモニー弦楽四重奏団のモーツァルト:弦楽四重奏曲第20番「ホフマイスター」/第22番「プロシャ王第2」

    モーツァルト:弦楽四重奏曲第20番「ホフマイスター」弦楽四重奏曲第22番「プロシャ王第2」弦楽四重奏:ウィーン・フィルハーモニー弦楽四重奏団ウィリー・ボスコフスキー(第1ヴァイオリン)オットー・シュトラッサー(第2ヴァイオリン)ルドルフ・シュトレンク(ヴィオラ)エマニエル・ブラベック(チェロ)発売:1979年LP:キングレコードGT9253このLPレコードのモーツァルト:弦楽四重奏曲第20番「ホフマイスター」と弦楽四重奏曲第22番「プロシャ王セット第2」は、有名な弦楽四重奏曲「ハイドンセット」や弦楽五重奏曲、それにクラリネット五重奏曲などの他の室内楽曲と比べると地味な存在であるし、それほど演奏される曲でもない。しかし、その地味な存在であるこの2曲の弦楽四重奏曲をじっくりと聴いてみると、その奥底に潜むモーツ...◇クラシック音楽LP◇ウィーン・フィルハーモニー弦楽四重奏団のモーツァルト:弦楽四重奏曲第20番「ホフマイスター」/第22番「プロシャ王第2」

  • ◇クラシック音楽LP◇バレンボイム&イギリス室内管弦楽団のモーツァルト:ピアノ協奏曲第22番/ピアノと管弦楽のためのロンドK.382

    モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番K.482ピアノと管弦楽のためのロンドK.382指揮&ピアノ:ダニエル・バレンボイム管弦楽:イギリス室内管弦楽団録音:1971年11月25日~26日、英国、アビイ・ロードスタジオ発売:1973年LP:東芝EMIEAA‐80099アルゼンチン出身(現在の国籍はイスラエル)のダニエル・バレンボイム(1942年生まれ)は、最近は指揮者としての活躍が目立つが、もともとはピアニスト。1952年にピアニストとしてヨーロッパデビューを果たした以後、世界各国でピアニストとしての名声を高めることになる。そして、1966年からイギリス室内管弦楽団とモーツァルトの交響曲録音を開始して、指揮者デビューを果した。そして、1975年から1989年までパリ管弦楽団音楽監督に就任したのに続き、シカゴ交響...◇クラシック音楽LP◇バレンボイム&イギリス室内管弦楽団のモーツァルト:ピアノ協奏曲第22番/ピアノと管弦楽のためのロンドK.382

  • ◇クラシック音楽LP◇ランパルのバッハ:フルート・ソナタ全集

    ~バッハ:フルート・ソナタ全集~バッハ:フルートとチェンバロのためのソナタロ短調BWV1030変ホ長調BWM1031イ長調BWV1032ト短調BWV1020フルートと通奏低音のためのソナタホ短調BWV1034ハ長調BWV1033ホ長調BWV1035無伴奏フルート・ソナタイ短調BWV1013フルート:ジャン=ピエール・ランパルチェンバロ:ロベール・ヴェイロン=ラクロワLP:RVCREL‐1014~15このLPレコードは、フランスのフルートの名手ジャン=ピエール・ランパル(1922年―2000年)と同じくフランスのチェンバロの名手ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(1922年―1991年)の2人によるバッハのフルートソナタ全集である。もうこれだけ聴くと、レコードを掛ける前から匂い立つような音がスピーカーから流れ出...◇クラシック音楽LP◇ランパルのバッハ:フルート・ソナタ全集

  • ◇クラシック音楽LP◇フランツ・コンヴィチュニー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のシューマン:交響曲第1番「春」/第2番

    シューマン:交響曲第1番「春」/第2番指揮:フランツ・コンヴィチュニー管弦楽:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団発売:1975年LP:日本フォノグラム(フォンタナ・レコード)FG‐291このシューマンの交響曲第1番「春」/第2番で演奏しているのが、フランツ・コンヴィチュニー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の往年の名コンビである。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の設立は、1737年で世界最古のオーケストラとして伝統を誇っている。1835年にメンデルスゾーンが指揮者という名称で初めて率い、一大飛躍期を迎えることになる。そして1895年にアルトゥール・ニキシュが指揮者に就任し、ヨーロッパ屈指のオーケストラとして黄金時代を迎える。その後、フルトヴェングラー、ワルター、アーベントロートと引き継が...◇クラシック音楽LP◇フランツ・コンヴィチュニー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のシューマン:交響曲第1番「春」/第2番

  • ◇クラシック音楽LP◇イヴリン・クロシェのフォーレ:舟歌全曲(第1曲~第13曲)

    フォーレ:舟歌全曲(第1曲~第13曲)ピアノ:イヴリン・クロシェLP:ワーナー・パイオニア(VOX)Hー4513Vフランス出身のピアニストのイヴリン・クロシェ(1934年生まれ)は、VOXに4枚のLPレコードからなるフォーレ:ピアノ曲全集を完成させているが、このLPレコードはその第1集に当るもので、全13曲の舟歌を収めてある。因みに他の3枚のLPレコードはというと、<第2集>夜想曲(全13曲)/小品集<第3集>ヴァルス・カプリス(全4曲)/アンプロンプチュ/マズルカ<第4集>前奏曲集/主題と変奏/無言歌集となっている。イヴリン・クロシェのピアノ演奏は、如何にもフランスのピアニストらしく、繊細でニュアンスに富んだ表現力に優れており、フォーレ:ピアノ曲全集を一人で録音するには最適なピアニストの一人であると言っ...◇クラシック音楽LP◇イヴリン・クロシェのフォーレ:舟歌全曲(第1曲~第13曲)

  • ◇クラシック音楽LP◇アルテュール・グリュミオーのヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第4番/第5番

    ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第4番/第5番ヴァイオリン:アルテュール・グリュミオー指揮:マニュエル・ロザンタール管弦楽:コンセール・ラムルー管弦楽団録音:1966年3月、パリ/1963年、パリ発売:1975年LP:日本フォノグラム(フィリップスレコード)PC-1561このLPレコードは、フランコ=ベルギー楽派の創始者の一人であるヴュータン(1820年―1881年)のヴァイオリン協奏曲2曲を、フランコ=ベルギー楽派を代表する名ヴァイオリニストであったアルテュール・グリュミオー(1921年―1986年)が演奏した貴重な録音である。ヴュータンは、ベルギー出身のヴァイオリニスト兼作曲家。若い頃は、モーツァルトの再来と言われていたほどの神童ぶりを発揮。晩年はブリュッセル音楽院で後進の指導に当たり、イザイ、フーバイ...◇クラシック音楽LP◇アルテュール・グリュミオーのヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第4番/第5番

  • ◇クラシック音楽LP◇ギーゼキング、ピアノ小品の名曲を弾く

    ~ギーゼキング・ポピュラー・アンコール~モーツァルト:小さなジーグショパン:子守歌シューマン:ゆりかごの歌予言の鳥トロイメライメンデルスゾーン:春の歌グリーク:蝶々フランスのセレナード春に寄すドビュッシー:月の光ゴリウォーグのケークウォーク亜麻色の髪の乙女雨の庭スクリアビン:詩曲Op.32の1前奏曲Op.15の4ラヴェル:水の戯れピアノ:ワルター・ギーゼキングLP:東芝音楽工業AB・8062ドイツの名ピアニストのワルター・ギーゼキング(1895年―1956年)は、ドイツ人の父親とフランス人の母親のもと、フランスのリヨンに生まれた。16歳の時、一家はドイツのハノーファーに移住し、ハノーファー音楽院で学ぶ。ここでギーゼキングはピアノの名教師カルル・ライマーに師事する。その後、ライマーとギーゼキングは有名な共著...◇クラシック音楽LP◇ギーゼキング、ピアノ小品の名曲を弾く

  • ◇クラシック音楽LP◇エド・デ・ワールト指揮ドレスデン国立管弦楽団のモーツァルト:行進曲K.237/セレナード第4番K.203

    モーツァルト:行進曲K.237セレナード第4番K.203指揮:エド・デ・ワールト管弦楽:ドレスデン国立管弦楽団ヴァイオリン:ウト・ウギ録音:1973年11月17日~23日、ドレスデン発売:1981年LP:日本フォノグラム(フィリップスレコード)このLPレコードで指揮をしているのが、オランダ出身のエド・デ・ワールト(1941年生まれ)である。エド・デ・ワールトは、名門アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団でオーボエ奏者として活躍。1964年「ミトロプーロス指揮者コンクール」で優勝した。その後、ニューヨーク・フィルでバーンスタインの副指揮者として1年間を過ごし、1973年にはロッテルダム・フィルの首席指揮者に就任。一方、ヴァイオリンのソロの演奏しているウト・ウギ(1944年生まれ)は、イタリア出身。ジョルジ...◇クラシック音楽LP◇エド・デ・ワールト指揮ドレスデン国立管弦楽団のモーツァルト:行進曲K.237/セレナード第4番K.203

  • ◇クラシック音楽LP◇バリリ四重奏団とウィーン・コンツェルトハウス四重奏団によるモーツァルト:弦楽四重奏曲第14番/第15番

    モーツァルト:弦楽四重奏曲第14番「春」弦楽四重奏曲第15番弦楽四重奏:バリリ四重奏団(第14番)ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団(第15番)発売:1964年LP:キングレコードMR5049モーツァルトは生涯で23曲の弦楽四重奏曲を書いた。それらは、次のような4つのグループに分けられている。第2番~第7番=「ミラノ四重奏曲」、第8番~第13番=「ウィーン四重奏曲」、第14番~第19番=「ハイドン四重奏曲」、第21番~第23番=「プロシャ王四重奏曲」。これらのうち、第8番以降はすべてウィーンで書かれている。モーツァルトの弦楽四重奏曲の先生に当る人はハイドンである。ハイドンこそが弦楽四重奏曲の古典的形式を完成させたのである。それは1789年に書き上げた6曲からなる「ロシア四重奏曲」と名付けられている弦楽四...◇クラシック音楽LP◇バリリ四重奏団とウィーン・コンツェルトハウス四重奏団によるモーツァルト:弦楽四重奏曲第14番/第15番

  • ◇クラシック音楽LP◇アンドレ・クリュイタンスのベートーヴェン:交響曲第4番/第8番

    ベートーヴェン:交響曲第4番/第8番指揮:アンドレ・クリュイタンス管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団LP:東芝EMI(SERAPHIM)EAC‐30003アンドレ・クリュイタンス(1905年―1967年)は、ベルギー、アントワープ出身の名指揮者。20歳を過ぎてからの活躍が、フランスを中心であったことでフランスの指揮者というイメージが強い。現に、ラヴェルの管弦楽曲集、ビゼーの「アルルの女」組曲、ベルリオーズの幻想交響曲や序曲「ローマの謝肉祭」、フォーレの「レクイエム」などが、現在でも不朽の名盤として遺されている。しかし、当時から、ドイツ・オーストリア音楽のきっちりとした構成力に対する理解力とアプローチにも高い評価がなされていた。つまり、フランスものはもちろん、ドイツ・オーストリア音楽にも本場の指揮者...◇クラシック音楽LP◇アンドレ・クリュイタンスのベートーヴェン:交響曲第4番/第8番

  • ◇クラシック音楽LP◇デムスとスコダのモーツァルト:4手のためのピアノソナタヘ長調K.497/ハ長調K.521

    モーツァルト:4手のためのピアノソナタヘ長調K.4974手のためのピアノソナタハ長調K.521ピアノ(連弾):イェルク・デムスパウル・バドゥラ=スコダ発売:1979年LP:日本フォノグラム(amadeo)13PC-225(AVRS6463)これは、モーツァルトの4手(連弾)のためのピアノソナタを4枚のLPレコードに収録した「モーツァルトの4手のためのピアノ作品全集」の中の第2集である。“4手のための”とあると連弾(1台のピアノを2人で演奏する)のほかに2台のピアノを2人で演奏する曲も含まれるが、ここでは、フリードリッヒ・グルダ(1930年―2000年)を含めて当時の日本で“ウィーンの三羽烏”と呼ばれていたイェルク・デムス(1928年—2019年)とパウル・バドゥラ=スコダ(1927年―2019年)の2人の...◇クラシック音楽LP◇デムスとスコダのモーツァルト:4手のためのピアノソナタヘ長調K.497/ハ長調K.521

  • ◇クラシック音楽LP◇リパッティのグリーク:ピアノ協奏曲/シューマン:ピアノ協奏曲

    グリーク:ピアノ協奏曲シューマン:ピアノ協奏曲ピアノ:ディヌ・リパッティ指揮:アルチェロ・ガリエラ(グリーク)/ヘルベルト・フォン・カラヤン(シューマン)管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団録音:1947年9月(グリーク)/1948年(シューマン)、英国アビイ・ロード・スタジオLP:東芝EMIEAC‐60108このLPレコードは、ルーマニア生まれの不世出の天才ピアニストのディヌ・リパッティ(1917年―1950年)が、まだ体調が良かった頃、英国で録音された貴重な録音である。ディヌ・リパッティは、ルーマニアのブカレストに生まれ、1950年にスイスのジュネーブで僅か33歳でこの世を去った悲運のピアニストであった。1934年の17歳の時、リパッティは、ウィーンの国際コンクールに出場し2位になった。この時、審査員であ...◇クラシック音楽LP◇リパッティのグリーク:ピアノ協奏曲/シューマン:ピアノ協奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇モーリス・ジャンドロンのシューベルト:アルペジオーネ・ソナタ/ドビュッシー:チェロソナタ/ ベートーヴェン:「魔笛」の主題による7つの変奏曲

    シューベルト:アルペジオーネ・ソナタドビュッシー:チェロソナタベートーヴェン:「魔笛」の主題による7つの変奏曲チェロ:モーリス・ジャンドロンピアノ:ジャン・フランセ録音:1966年11月発売:1975年LP:日本フォノグラム(フィリップスレコード)PC‐1565モーリス・ジャンドロン(1920年―1990年)は、フランス、ニース出身の名チェリスト兼指揮者。ニース音楽院で学んだ後、パリ音楽院でパブロ・カザルスの薫陶も受けた。1940年代半ばからは、シェルヘンやメンゲルベルクらから指揮法を教わっている。第二次世界大戦後の1947年にプロコフィエフのチェロ協奏曲のヨーロッパ初演を行い、名声を高めた。モーリス・ジャンドロンは、教育にも熱心で、1954年からザールブリュッケン音楽大学のチェロ科教授となり、1970年...◇クラシック音楽LP◇モーリス・ジャンドロンのシューベルト:アルペジオーネ・ソナタ/ドビュッシー:チェロソナタ/ベートーヴェン:「魔笛」の主題による7つの変奏曲

  • ◇クラシック音楽LP◇ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮北ドイツ放送交響楽団のドヴォルザーク:弦楽セレナーデ/管楽セレナーデ

    ドヴォルザーク:弦楽セレナーデop.22管楽セレナーデop.44録音:1963年12月18日―22日、ハンブルグ大音楽堂指揮:ハンス・シュミット=イッセルシュテット管弦楽:北ドイツ放送交響楽団このLPレコードは、古今の弦楽セレナードの傑作の一つに数えられるドヴォルザークの「弦楽セレナーデ」(作品22)と管楽器群が活躍する「セレナード」(作品44)の2曲が収められている。「弦楽セレナード」の方は、ドヴォルザークが大家としての道を歩み始めた頃の33歳の時に作曲された曲であり、全部で5つの楽章からなっている。曲想は実に若々しく、曲全体が青春の喜びに溢れているといった感じが直接伝わってくる。今では弦楽セレナードと言うと直ぐにチャイコフスキーの曲を思い出すが、このドヴォルザークの曲は、明るくしかも楽しい曲調に終始し...◇クラシック音楽LP◇ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮北ドイツ放送交響楽団のドヴォルザーク:弦楽セレナーデ/管楽セレナーデ

  • ◇クラシック音楽LP◇スメタナ弦楽四重奏団+チェロ(ミロス・サドロ)のシューベルト:弦楽五重奏曲

    シューベルト:弦楽五重奏曲演奏:スメタナ弦楽四重奏団ヴァイオリン:イルジ・ノヴァークヴァイオリン:ルボミール・コステッキヴィオラ:ミラン・シュカンパチェロ:アントニーン・コホウトチェロ:ミロス・サドロ録音:1973年6月16日~21日、プラハLP:東芝EMIEAC-80005シューベルトは、生涯に3曲の五重奏曲を書いている。その1曲が有名なピアノ五重奏曲「ます」である。この「ます」は、実に明るく、伸び伸びとしたメロディーが印象的な室内楽曲であり、クラシック音楽ファンでもなくても知っている名曲だ。後の2曲は、1816年に書かれた弦楽四重奏にヴァイオリンを加えた編成のロンド、それに今回のLPレコードであるシューベルトの死の年の1828年(31歳)に書かれた弦楽五重奏曲である。この弦楽五重奏曲は1828年の8月...◇クラシック音楽LP◇スメタナ弦楽四重奏団+チェロ(ミロス・サドロ)のシューベルト:弦楽五重奏曲

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