弓道の基本を自分なりにかみ砕いてみたい。 結局はこうではないか?
学生弓道の経験後に一般として、地元の弓連に所属。未熟なりに弓道について考えてみる。
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「手の内は力まずにふんわり握る」これは弓構え、打ち起こしの基本ですね。 引き分けに入ると手の内にも弓力が掛かるので、離れまでずっとふんわりとはいかないでしょう。要る力と余分な力の区別がつきにくい間は、手の内全体が力んでもやむを得ないと考えられます。しかしそのまま癖付く事も問...
尾州竹林派(大和流の打ち起こし方も同じ)の弓を開きながら打ち起こす引き方が身体に無理が有ると考えて、一旦正面に高く打ち起こしてから斜め下に開く引き分けに変えました。この正面打ち起こしは大正から昭和初期に流行って、現在の主流になっていると考えられます。けれども利実翁はまだ本多...
「引き分ける」を単純に考えると、分けるという表現なら左右なので、「弓を左右に引き分ける」です。始まりは左手に弓を持って右手で引くとなりがちなのでそれを注意している感じでしょうか。 以前に「会での張り合い」を右手の肘先から一拳手首側と左手の尺骨の先辺りにしました。引き分け方と...
私の認識に誤りが無ければ、流派は取り敢えず小笠原流と竹林派の大別が可能です。そして竹林派は様々な流派に枝分かれしました。 尾州竹林派の広げながら打ち起こす形を正面に打ち起こしてから移る本多流は身体に無理の無い引き分けを目的にしているらしいですね。 大正から昭和に流行った正面...
取懸けの癖はかなり早くから付きやすいです。ゴム弓からでも簡単に癖は付くでしょう。徒手でも癖を見せている人も居ます。徒手で多い癖は右手の平が脇正面に向いて引き分ける状態です。実射でそこまで捻る事は不可能ですし、手首にも負担が掛かるでしょう。意外かもしれませんが、始めて取懸けた...
「押し開く」と言っても左右は均等ですね。「剛無理」(勝手は理屈なしに強くする)と言っても左右は均等です。 右利きでも左利きでも関係無く左右は均等にすると考えるべきでしょう。 押手で弦を押し、勝手は弓を引くというイメージで胸の中心から離せるようになると言われていますが、最終的...
弓構えと打ち起こしまではなるべく力を抜きます。 円相の基本が有りますが、左右均等に肘を保つ事と肩に力みがこない様にあまり肘を張るが優先ではありません。 大三に移る時が正面打ち起こしでは難関ですね。本多利實翁が斜面で打ち起こす時の身体の負担を無くすために正面打ち起こしにした経...
左手は尺骨側で弓力を受ける意識を優先したい(初心者からの癖でどうしても親指に意識が行ってしまう)。右手も尺骨を対比して左右のバランスを取ります。(尺骨で弓力を受けるとは言い切れずに右肘で受ける習慣。しかし離れに向かう時は尺骨が矢筋の張りに必要)。手の内は上押しやベタ押しより...
単純明に区別すると、手の内を縦に窄める様に引き分けられたら、親指が伸びて角見が効くように見えて、逆に綿所が押されて親指の付け根を押し上げられると弓力に負けたベタ押しに見えてしまうでしょう。この「見えてしまう」という周りへの見え方が実は練習では邪魔になります。ですが、修正は見...
腕の骨は肩甲骨の外側上端辺り、鎖骨の先端で肩甲骨と繋がっています。ですが、実質的な肩関節は無く、肩甲骨は腕と共に肋骨の背中側にぶら下がっている状態で、弓力は筋と肉の集合体である「肩」を使って支える事になります。弓力を実際は筋肉を使って受けても、イメージとしては力で引かずに骨...
違うと考えています。朝中っても(正鵠を射抜けても)夕方に中たるとは限らないのに、日付けまで変われば更に中たりは取り辛くなりそうです。 「今日の中たり」が最善の中たりです。昨日こうしたら中たったは既に過去で、ましてや「あの時は」まで遡ると流石に難しいでしょう。常に良くしようと...
「あまり引かない」か「全く引かない」が良いと思います。的中がままならない人ほどきりが無いです。皆中した時に止めるなど止め時を気にしたりしても、そううまくいきません。少しでも中たる様に練習する事は当然です。努力をしない方が良いとはなりません。チームの一員なら尚更責任も有るでし...
内圧は掌の皮が弓の右回転(真上から見て時計回り)に依って捻られる事で弦を押し出す力を生むと前提します。掌の皮に有るゆとりにも当然限界が有るので、その限界を超えると手の内の形を保つのが苦しくなるでしょう。私はこれも早気の一因と思っています。皮のゆとりは大きくは無いものの、その...
引き分けは押し開いて、しかも引き分けは無限の引き分けとされてます。 左右均等の引き分けですが、打ち起こしから大三への受け渡しは「押し開く」つまり押手先導です。 押手先導を普通に引けば右手が強くなるので、左手中心にしてバランスが取れると捉えるのか?それともそのまま押手先導と捉...
例えば「押手が負けている」という指摘を受けたとします。押手のどこが負けているのか?は知る必要が有りますが、そこはさて置き負けないようにと「左手」「左肩」「手の内」などが力みます。 「負けている」状態は「負けている場所が力んでいる」と考えてください。弓力に負けているから力んで...
最近は「ど〜ん」という力強い大離れが好ましい傾向を感じているのですがどうでしょうか?ただし、故意に出す離れは力みと捉えられるので弓道は難しい。 和弓は長いですが、振動の少ない場所に握りを作ってある様です。しかも長さの中心から等間隔に上下2箇所あるうちの1つだそうです。検証は...
射格だと思います。品格や冴えなどという曖昧な物です。元々禮記射技の意図は人格の判断材料として弓を引かせていたという事です。つまり人格が射に現れるという本当に曖昧な概念に思えますが、最後に行き着く所はそういう場所になります。 したがって、人間形成の為に弓を引くと言っても言い過...
八節の進行を「ぎゅっと」せずに「すっと」移る感覚を持ち続けられる様に練習する事で少しずつ楽にできると思えます。ただのイメージですが、引き分けのイメージは射の雰囲気に大きく影響すると考えています。すっと引く事で息との関係は理解し易くなると思われるのですがどうでしょう。「大きく...
「紅葉重ね」という斜面打ち起こしの手の内の練習方法が有る様ですが、私は正面打ち起こしなので内容を正しく伝える事は出来ません。なので私なりに手指を人体の構造から見て手の内に関係すると思う事柄を挙げて見ようと思います。 今まで思ってきた私の知識では、「薬指と小指の2本は関係性が...
残心(身)の形は結果です。なんとなくいつも通り引いているなら今の射は変えられないので、今の射で頑張って的中を追って下さい。 射を変えたいなら言葉の通りに今と違う感覚を試す事になります。 人の手先は繊細で日頃の経験からいつもの状態を脳が記憶して次に生かす様に働く場合は多いです...
射法八節の図に従って手首から先の向きを見ると、弓構えと打ち起こしでは勝手の手首よりも押手の手首の方が脇正面に向いている。 大三では勝手の手首は撓屈し、押手の手首は的方向と言うよりも弓に向いているように見えている。 会を見ると、押手の手首は大三と同じで弓に真っ直ぐ向いて、勝手...
最近個人的な興味で少し弓道自体の本質的な事に傾いてきましたが、これからは具体的な技術を未熟なりに触れていこうた思います。 道場で耳にする悩みは圧倒的に手の内が多いですね。会の位置が段々決まってきた状態を前提に手の内を進めます。 角見や弦音・矢勢に意識を向けている人は親指と中...
的と射位の札を結んだ線上に足を踏み出せるけど時々両足の線がずれている場合と、足を踏み出す位置はまちまちですが両足の線が的に向いている場合とどちらが良いと思いますか?考える方向としてはとしては後者が基本です。足踏みだけを考えるなら的に向いて真っ直ぐ立てれば素直な流れで弓を引け...
「手の内に悩むなら的前では手の内を気にしないで引く」と伝えたら受け入れられない場合が多いですが、本気で思っていますし、自分でも実施します。 弓返りが起きないと真っ直ぐ飛ばない事も経験からはありません。角見の効きがどんな感じなのか分からなくても的に中ります。学生時代は特にそん...
左右均等は身体の中心からの左右です。腕を左右均等に動かすと考えるよりも本来左右は均等に出来ていると考えるべきでしょう?しかし実際は解剖学上の左右で言えば異なります。内蔵が左右均等ではないのが理由ですが、あまり影響するとは考えていません。運動で言うと、右手を動かす時には左手も...
弓構えを通過したら矢道にしたがって引くだけなのですが・・・ 物見を入れてからは的を見続けて、第一から第四の狙いに合わせて引きます。簡単ですので守って下さい。意外と集中力は難しいです。的は凝視する感覚とは違うので、的を見続けるというよりも他に逸らさないと捉えた方が良いかもしれ...
意識の一番は矢の位置取りです。出来るだけ身体と平行に床と水平に打ち起こします。矢道弦道が引き分けの基準となるので、感覚的に正しくなる様に練習します。身体との平行は若干的方向でも構わないと思っていますが、打ち起こしから引き分け(大三)は前に向かない方が良いと思います。身体と平...
矢番え、弦調べ、取り懸け、手の内、物見は同じリズムで行ないます。どうしても取り懸けと手の内の整えに意識が偏るので息に合わせて進めましょう。 整え方に悩むなら本座に立つ前に整理して下さい。矢番えなどの所作は一つ一つ確実に行う癖は的中に必要です。前の矢を引きずり弓構えを行うと的...
射法の重要性は目に見えないので意識と感覚でイメージします。 実際に弓を引く動作は打ち起こしからが顕著ですが、射技は違っても射法の範疇に有ることは理解したいです。 足踏みや胴造りは引く準備と無意識に捉えがちですが、そこで身体全体を使うか腕で引くかの意識は分かれるでしょう。前回...
シンプルに弓を引く事をお勧めします。 真っ直ぐに立つ事は両方の踝に重心がくる様に考えて下さい。身体を真っ直ぐに伸ばす事よりも、体重を足に乗せても楽な位置が重心です。身体を真っ直ぐにしても重心が前や後ろになると上腿は腰で折れるのが自然です。足の力を抜くと倒れそうになる姿勢なら...
射技はそれぞれで射法と体配は共通する事はひとまず前提にして考えます。更に左右均等が有って身体の骨格や仕組みに無理が無い様に射を考え、可能なら道具への知識も足していきます。 例えば「阿波研造」さんが50㌔の弓を引いていた事から考えてみると、力で引く事に限界が有りそうです。 骨...
手指の骨は親指を自由に動かせる為に他の4本とはつながり方が異なります。したがって弓力が掛かる時に綿所を固く構える必要が出ます。付け根も押されて浮いてしまえば良く無い事は想像出来るでしょう。橈骨から親指の付け根は真っ直ぐなほど肘で弓は受けやすくなります。取り懸けではまず親指を...
手の内よりも先に会得が必要です。引き方に依る手の内の種類や考え方の多さに比べて、少ないとまでは断言できませんが、取り懸けが引く為に必要と考えれば先が当然と思います。どちらが先というのは乱暴ですが、弽の使い方、つまり道具への理解も必要だと言え、射を行う事実上の出発点でもありま...
背骨を垂線として腕の角度を130度に上げて、両肩線から30から45度前に出した所が肩にストレスが掛からない位置らしいですね(整体での骨格上)。 打ち起こしや大三で肩と肘の位置を考える一つの目安にしています。年齢を重ねても身体に故障は起こしたくないので、検討する価値は有るだろ...
手の内を「弓になるべく触れない」様にする基本は、逆に触れて良い部分と触れなければならない部分を整理して曖昧にせずにきちんと考えましょう。 教本などに書かれている「少し」とか「軽く」とかの表現は個人の感覚に任せられているのでばらつきます。 例えば、天文筋は手の内に触れますが掌...
勝手を捻る事についての記載は「肘からで手首だけ捻らない」がほとんどだと認識しています。これは右手の話しですが単純に「弦を捻る」意識は誤解が起こるかもしれません。 「手の平は垂直に立てて肩甲骨は浮かさないように肘を入れる」これは左手の話しですがこれも単純に「肘を入れる」という...
角度を変える例として胴造りを始めに挙げてみます。古い弓術書の内容に基づく胴造りは「足を開いて真っ直ぐに立ち肩や腰の線などに捻れがないようにして、弓を引く時に身体の故障が起きない様に構える物」という意味合いです。 射法八節も「的に中てる」というよりも「身体に負担を掛けない引き...
戻る所はまず射法です。射技は人それぞれだと考えて下さい。 押手の手の内は手首から先全体で一つと考えて下さい。これは射法に基づいた考え方だと思っています。射法八節の図にある会での意識する方向を表した矢印は左手首と右肘に付いています。これは射法上の左右均等の考え方だと思っていま...
射法八節の図は中野範士がモデルとされていますので、図の通りに弓が引ければ範士になれます。また射法八節の図には注意書きの文字が有りますが、これは弓を引き始める時から意識する基本が書かれています。言いたい事の主旨は、細かな文字を読んで自分なりに受け止めて考え実行することが大切で...