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意志による楽観主義のための読書日記 https://blog.goo.ne.jp/tetsu814-august

面白きこともなき世を面白くするのは楽観力、意志に力を与えるのが良い本 *****必読****推奨**閑なれば*ム

意志による楽観主義のための読書日記
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2015/07/14

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  • 自然科学の視点から考える日本民俗学 橋口公一 **

    再読本。私がタイトルをつけるなら「橋口先生の居酒屋放談」。土木工学、機械工学のセンセイらしく、全部で4章ある第3章は「自然科学研究者雑感」となっていて、科学技術とその応用の関係を密接化する、理学部と工学部の一体化の主張などは一読に値すると思う。その他の各章の特徴を表すとすれば、第1章は日本の風土・風俗分析で「橋口センセイの日本文化論」、第2章が「世界の中の日本を切る」、第4章は「この際なんでもぶった切り、男と女」、居酒屋で濃いめの芋焼酎を飲ませてもらい、気さくな女将と笑いながら、上機嫌の先生に直接話を聞いたら面白いんだろうな、と思う。着目すべきと考えた指摘・主張を取り上げてみる。1.古いしきたりに固執する大相撲界は近代化すべき。2.殺人や詐欺、ヤクザなどの犯罪行為をメインテーマとする小説は面白くない。3....自然科学の視点から考える日本民俗学橋口公一**

  • 梅棹忠夫 ー「知の探検家」の思想と生涯 山本紀夫 ***

    私が1973年に大学生になり4年生の時に研究室のメンバーになると、年上の先輩たちと過ごす時間が増えて、最初に教えてもらったのが「京大式カード」によるメモと整理術だった。スチール製の小さな箱に入ったB6サーズのカードがきれいに分類されて、研究テーマや読んだ本、自分の興味分野などについてメモや関連書籍情報とともに収まっていた。とても素敵に見えて、その先輩の真似をしたくてカードを購入して自分なりのボックスを作ったりしたが、自分には長く続かなかった。「知的生産の技術」で紹介されたこの京大式カードを提唱したのが梅棹忠夫、民族学者であり探検家、国立民族学博物館生みの親である。昆虫少年であった少年時代、太平洋戦争の時代と重なる青年時代には登山、探検に励んだが戦後は海外への扉が一時閉ざされた。青年の興味と関心は生物、民族...梅棹忠夫ー「知の探検家」の思想と生涯山本紀夫***

  • 陰謀の日本中世史 呉座勇一 ****

    新書「応仁の乱」の著者が専門分野の日本中世史によくみられる「陰謀説」について論説したエッセイで、歴史好きならすべてのエピソードが面白く読める歴史エッセー。歴史学者である筆者は、歴史的史実と思い込みや我田引水的なフィクションは明瞭に違うという。本書でいう「陰謀論」とは、特定個人ないし組織があらかじめ仕組んだ筋書き通りに歴史が信仰したという考え方で、陰謀をめぐらしたシナリオ通りに世の中が進んだという考え方。世にある陰謀論にはいくつかの特徴がある。一つは因果関係の単純明快すぎる説明である。歴史上の出来事には複数の、多くの場合に複雑な原因が絡まりあうのが普通なのに、一要因に単純化していること。本能寺の変には黒幕に家康がいた、という説では、普段から信長に不満を募らせていた光秀が家康討伐を信長から命じられ、逆に家康と...陰謀の日本中世史呉座勇一****

  • 院政 もうひとつの天皇制 美川圭 ***

    「院政」は譲位した上皇による執政のことで、律令制の始まる藤原時代の持統が孫の文武天皇に譲位し太上天皇と称られたときに上皇の濫觴がある。奈良時代までの上皇は持統、元明、元正、聖武、孝謙、平安時代になると平城、嵯峨、淳和、清和、陽成、宇多、朱雀、冷泉、円融、花山、三条、後三条と続くが、この時代には院政とは呼ばれない。その後の白河、鳥羽、後白河の三人が院政で約100年に亘り専権をふるい、鎌倉に入っても後鳥羽が鎌倉幕府側と権力を競い、後鳥羽による承久の乱以降、その権力は武士側の鎌倉殿、北条政権に移る。しかしその後も院政自体は継続し、形としては江戸時代まで残った。古代の天皇には摂政という形で聖徳太子、中大兄皇子、草壁皇子という最有力な皇位継承者として位置付けられたが、摂政が幼帝の地位を脅かすことになりこの二者の両立...院政もうひとつの天皇制美川圭***

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