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意志による楽観主義のための読書日記 https://blog.goo.ne.jp/tetsu814-august

面白きこともなき世を面白くするのは楽観力、意志に力を与えるのが良い本 *****必読****推奨**閑なれば*ム

意志による楽観主義のための読書日記
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2015/07/14

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  • 「東北の独眼竜」伊達政宗 榎本秋 ***

    「東北の独眼竜」伊達政宗 榎本秋 ***

    伊達政宗は1567年に゙輝宗と義姫の長子として生まれ、12歳で初陣、17歳でその器量を認められ輝宗から当主の座、家督を譲られた。当時の東北地方には蘆名氏、佐竹氏、大崎氏という強敵が揃っていたが、お互いが入り婿、嫁取りを繰り返し、微妙なバランスを維持していた。しかし政宗は1589年には蘆名氏を滅ぼし蘆名領だった会津に入る。1590年には秀吉による小田原攻めが始まり、出陣の命令に遅刻。しかし政宗のブレインであった片倉景綱のアドバイスと家康による取り成しで事なきを得た。しかし旧蘆名氏領は取り上げられる。その後の会津での一揆を陰から扇動したのではないかと疑われたときには、数種類を使い分けていた花押に込めた秘策(本物なら針で穴を開けている)ことを秀吉に訴え、再び命拾い。朝鮮への出兵時、京の街への出陣式では、派手な装...「東北の独眼竜」伊達政宗榎本秋***

  • 総図解よくわかる日本史 ***

    総図解よくわかる日本史 ***

    日本通史を図解入りでわかり易く解説した一冊で、高校の日本史副読本にしても良い。時代別に全13章を13人の筆者が担当して執筆。歴史の網羅的解説は退屈になり、理解しきれないことが多いが、エピソードごとに読み切りで書かれていて、分かったような気にもなれる。時代別に書かれた歴史エピソードコラムも楽しい。コラムエピソード:漢倭奴国王金印は偽造?、世界最大大仙陵古墳の建造、徐福伝説、平将門と藤原純友の乱、紫式部と清少納言、安倍晴明の正体、楠木正成の正体、斎藤道三の国盗り物語、浅井三姉妹の流転、細川ガラシャの殉死、由比正雪の幕府転覆計画、八百屋お七の恋慕、竜馬とお龍、大逆事件の真相、福沢諭吉と岡倉天心、岩倉使節団と津田梅子、などなど。https://amzn.to/3TZfhlK総図解よくわかる日本史歴史読本編集部KA...総図解よくわかる日本史***

  • 経済で読み解く織田信長 上念司 ****

    経済で読み解く織田信長 上念司 ****

    室町時代から戦国時代に戦乱が多かった理由はデフレによる経済不調、その結果としての政権不安定化が原因、という筆者。天下統一まであと一歩にまで迫った織田信長はデフレを終わらせ適度なインフレを実現できたのか、その経済施策はというのが本書の視点。室町時代の金融の要は、荘園を所有し資金力豊富な寺社勢力で、土倉や酒屋などの金融業者に資金提供をしていた。日宋貿易、日明貿易の担い手も実は寺社勢力だったが、当時の日本での貨幣は宋銭であり自国通貨は流通していなかった。明朝が地球寒冷化による農業生産不足から財政難に陥り、不換紙幣を発行してインフレが過度に進行、その反動としてデフレになったのが日本の義満政権から義教政権に移行する頃。義満は日本国王とは名乗ったものの、明朝に対しては冊封体制に入り朝貢する姿勢を示したため、日明貿易は...経済で読み解く織田信長上念司****

  • 日本史が面白くなる「地名」の秘密 八幡和郎 ***

    日本史が面白くなる「地名」の秘密 八幡和郎 ***

    百済滅亡による亡命渡来人が増えてきたとき、大和朝廷は九州に百済の飛び地国家ができてしまうことを懸念、渡来人を計画的に全国各地に分散させた。666年、百済人2千余人を東国に移し、669年には近江国蒲生郡に7百余人を移し、716年には高句麗人1779人を東国に移すなど。埼玉県新座市は新羅郡の表記を新座と変更して読み方を変更。日高市高麗郡、高麗山聖天院、高麗神社、高麗川、東京都狛江、大磯町高麗、高座郡、滋賀県東近江市の百済寺、枚方市の百済王神社、百済寺などがその名残り。京の都、メインストリートは朱雀大路、今の通りで言えば千本通。朱雀門は今のJR二条駅の北あたり。平安京の設計時には北の船岡山から田辺にある甘南備山へ向けて南北線を引いて決めたという。室町時代には上京と下京に二分されていた京の街、その境目は今の二条通...日本史が面白くなる「地名」の秘密八幡和郎***

  • 日本史X世界史 つなげてみれば超わかる 森村宗冬 ***

    日本史X世界史 つなげてみれば超わかる 森村宗冬 ***

    日本史と世界史を別々に学ぶよりも同時並行的に並べて理解するほうがよりよく分かる、という一冊。日本列島の黎明時代に人類の祖先が約1万年かけてアフリカ大陸から日本列島にやってきた頃、世界でも人類の世界的拡散が進んでいた。約1万年ほども続いたという縄文時代には、東地中海ではクレタ島に金石文化が興りエーゲ文明が誕生。エジプトではメネス王が上下エジプトを統一、エジプト第一王朝が樹立。メソポタミアではシュメール文明が興り、ウル、ウルク、ラガンシュなどの都市国家が形成。中国大陸で生まれた文明により玉器の加工技術が発展し、長江文明や北方、南方文化などが融合して縄文文化が形成された。地球温暖化と寒冷化は繰り返し興り、寒冷化の時代におきた動乱の余波を受け、日本列島に逃れてきた大陸からの渡来人たちにより稲作が列島にもたらされた...日本史X世界史つなげてみれば超わかる森村宗冬***

  • ことばの発達の謎を解く 今井むつみ ***

    ことばの発達の謎を解く 今井むつみ ***

    赤ちゃんはどのようにして母国語を学んでいくのかを考察して、言語の仕組みを解析する試み。日本語を基本にして言語の仕組みを考えていくのが本書で、赤ちゃんが動詞と名詞の違いに気がつくところから。赤ちゃんは数多くの事例を学びながら2-3歳程度になる頃には、どの言葉が動詞なのかに気がつくという。また、「投げる」のは手であり足ではないことにも、間違いながらも理解が到達するのがこの頃。高い低い、高い安い、前後左右、対象物の前と後ろ、自分と対象物の位置関係などとの関係にも気がついてくる。色彩表現は言語により違いがある。日本語の赤橙黄緑青藍紫と他言語では同じ赤や紫でもレンジが異なり、黄色とオレンジでは明らかな違いもあるという。これらは色彩表現全体のシステムとしての理解が重要となり、単色を一つずつ理解というよりも、全体系統を...ことばの発達の謎を解く今井むつみ***

  • 言語の本質 今井むつみ、秋田喜美 *****

    言語の本質 今井むつみ、秋田喜美 *****

    人はどのようにして言語を獲得してきたのか。類人猿との違いは何かを、オノマトペの特質から入り、赤ちゃんはどのように言語を身につけるのかを考察。身振り手振りによるコミュニケーションから言語への移行、オノマトペの言語による違い、帰納法と演繹法、さらには仮説検証(アブダクション推論)による推論、AIにおける記号接地問題などを絡めて考えた一冊。ヒトがどのようにして言葉を生み出してきたかを考えた感動的ともいえる言語論。AI研究で唱えられたのが「記号接地問題」で、AIの世界や現実世界の言語が、実世界や人間による実体験と結びつくことにより、記号や言語の本質的な意味を理解することをいう。つまりAIが宿るコンピュータは機械であり人間が実体験することで得られる本当の意味での理解はできないのではないかという問題である。例えばメロ...言語の本質今井むつみ、秋田喜美*****

  • 荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで 伊藤俊一 ****

    荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで 伊藤俊一 ****

    日本史の古代から中世にかけて、政治や文化の後ろ側にあったのは土地所有形態の変遷であり、土地の所有を巡って律令政府は国有化を目指し、開墾奨励のために私有化を許した。しかしその土地からの納税を巡ってなんとか徴税を逃れるための方策が寺社や貴族への寄進による荘園化であった。灌漑や農作技術の進展により田畑面積の拡大が進み、その土地のあり方の中で日本史で特徴的なのが荘園の存在だった。奈良時代、聖武天皇は天然痘の大流行からの復興と仏教振興のため開墾田の私有を認める墾田永年私財法を発布、寺社や貴族により設置されたのが荘園の濫觴。郡司を勤めてきた古代豪族が力を失うと、摂関期には国司(受領)に権限委譲し有力農民である田堵に経営と納税を請け負わせた。税の軽減を認めて更なる開墾を認め、それを免田とした。官物を免除されるのが不輸、...荘園墾田永年私財法から応仁の乱まで伊藤俊一****

  • 日本史サイエンス 播田安弘 ***

    日本史サイエンス 播田安弘 ***

    筆者は三井造船で造船の設計を担当した船の専門家。日本史におけるいくつかの不思議に科学的に迫る一冊。本書で取り上げたのは、船にまつわる3つのエピソードで、文永の役で蒙古軍はなぜ一夜で撤退したのか、羽柴秀吉の中国大返しはなぜ成功したのか、戦艦大和は無用の長物だったのか。元寇では日本側は当初古来の作法に従って一騎打ちを挑んで、集団で新兵器を用いた蒙古軍にさんざん打ち負かされたというのが通説であり、その後蒙古軍が暴風雨に襲われて日本は九死に一生を得た、という神風神話。しかし博多湾の深さ、操船技術と当時の船の大きさなどから、船から2万人という大軍勢が一日では上陸できないこと、上陸可能な場所は博多市街からは距離のある百地濱だったこと、「一騎打ち」を挑んだというのは絵巻に描かれた戦いの様子に引っ張られた解釈であり、日本...日本史サイエンス播田安弘***

  • 続・竹林はるか遠く ヨーコ・カワシマ *****

    続・竹林はるか遠く ヨーコ・カワシマ *****

    「竹林はるか遠く」の続編、太平洋戦争敗戦後の朝鮮半島からの引き揚げ実体験者によるドキュメント、感動的な2冊の本である。朝鮮半島での引き揚げ時に共産軍化した朝鮮人や、日本人を賞金稼ぎの対象とする現地の人たちに命を狙われたり、性暴力を受けたりした経験を綴っているため、コリアンの反感を買って韓国では販売停止に追い込まれたといういわくつきの一冊で、それがかえって日本でのブームになるという何とも皮肉な顛末付き。主人公の川嶋擁子は引き揚げ時には13歳、その兄が朝鮮半島から一人で遅れて引き揚げるときには親切な朝鮮人家族に助けてもらったり、一方で母と姉、そして擁子の3人が、同胞であり同じ引き揚げ者から意地悪されたり暴力を振るわれたりもする。読み手からすれば13歳の少女の視点によるフラットな実体験であったと思われるが、日本...続・竹林はるか遠くヨーコ・カワシマ*****

  • 竹林はるか遠く ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ著 ****

    竹林はるか遠く ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ著 ****

    1986年にアメリカにて刊行、中学校教科書に教材として採択された11歳の少女の視点による、太平洋戦争敗戦直後朝鮮半島からの引き揚げの物語。著者は1933年、青森で生まれた川嶋擁子、生後6か月で南満州鉄道に勤める父に連れられ、家族とともに朝鮮北部の羅南、現在の清津に移住。1945年敗戦間際に母、16歳の姉好とともにと共に羅南を脱出、朝鮮半島を縦断する決死行で日本への引き揚げをするという体験をした。帰国後、京都市内の女学校に入学、働きながら学業を続け卒業し大学で英文学を学んだ。卒業後は米軍基地で働きアメリカ人と結婚し渡米。現在ケープコッドに住んでいる。本書は英語により書かれて1986年米国で発刊され、日本語版が平成25年日本で日本語により発刊された。1945年7月29日の真夜中に、「ソ連兵が攻めてくる」と言わ...竹林はるか遠くヨーコ・カワシマ・ワトキンズ著****

  • 新書100冊 視野を広げる読書 高橋昌一郎 ***

    新書100冊 視野を広げる読書 高橋昌一郎 ***

    中央公論新社が主催する『新書大賞』については、有識者など105名による偏向審査があって、中公新書にあまりにおもねった結果となっていることから中央公論新社による「新書大賞」の「廃止」を提言している。2022年の結果を見ると、上位20冊の8冊が中公新書、岩波、講談社、ちくま、NHK出版が各2冊ずつ、集英社、小学館、幻冬舎、日経プレミアムが各1冊となっていて偏りが激しい。光文社、ブルーバックス、文春、平凡社、朝日選書、角川などの新書が登場しないのは不思議だという。例えば、売上高、Amazonレビュー、新聞などの書評より選出されればもう少し納得性は高まるはずだともいう。そして本書では、筆者により100冊が公正に選ばれたというが、筆者による新書が5冊も入っているのはどうか。まあそれはおいておいて、選ばれた100冊は...新書100冊視野を広げる読書高橋昌一郎***

  • 聖徳太子の正体 小林恵子 ***

    聖徳太子の正体 小林恵子 ***

    記紀による記述に従って理解されている日本の古代史には多くの疑念があることはよく知られている。編纂時のヤマト政権は天武・持統天皇であり権力者は藤原不比等、彼らの都合がいいように過去の記述がなされていることは想像に固くない。疑念の一つが本書タイトルの聖徳太子であり、蘇我氏、そして推古王朝時代の業績である。7世紀末のヤマト政権は中国大陸の大国唐への対抗心から、我が国日本の歴史が長く続いており、大陸にも引けを取らない立派な体制を持っていることを示そうとしていた。その一つが天皇家が万世一系で1000年以上も続いてきた王朝であること。しかし天武・持統政権のほんの100年前の政権であった推古時代の記述にさえ疑念が持たれている。蘇我氏の隆盛は未だに人々の記憶にもあり、記紀記述においても隠しようがなかったが、聖徳太子とされ...聖徳太子の正体小林恵子***

  • 日本源流の古代史 神浩二 ***

    日本源流の古代史 神浩二 ***

    学術研究ではなく、古代史が大好きな一般人が想像してみた日本列島に住み着いた先祖たちの物語、という一冊。学者ではないので、想像の翼の広がりは果てしない。二千数百年前、日本列島が弥生時代の中期と呼ばれる時期に、中国大陸では秦の時代、始皇帝治世の末期頃に、長江の南、江南と呼ばれる地方から、北方の黄河文明との軋轢を逃れて、長江文明の担い手の後裔と考えられる人々の一部が、亡命の地を求めて海上を移動、日本列島に次々とたどり着いた。稲作技術や養蚕、陶器作成、製鉄等とともに、祖先の神話ももたらしたかもしれない。日本列島にはすでに北方サハリンなどからの移住者や南方、琉球諸島沿いに渡ってきた人たちが住んでいた。大陸から来た人たちは用意周到に準備し、測量や土木工事、男女、若い働き手なども集団には含まれていたことだろう。そうした...日本源流の古代史神浩二***

  • 明治という奇跡 皿木喜久 **

    明治という奇跡 皿木喜久 **

    日本史で学んだ「明治維新」は日本人が思う以上に奇跡的な国家的変革を成し遂げたことを見直そうという一冊。数百年も続いてきていた封建制度を、戊辰戦争という戦いは経ていたものの、国民的には破壊的な戦乱とはならずに廃止できたこと。そして武士の立場を捨てても国民国家を目指そうという理想を実現しようとした幕末から維新にかけての志士たち、そして明治の元勲と呼ばれる人たちの高い志を筆者は称賛する。変革を成し遂げるには人々を引き付ける象徴が必要であり、幕末には尊王攘夷というキャッチフレーズ、明治維新後はその象徴が天皇であった。攘夷の部分は列強諸国の実力を実感して、それを信奉していた孝明天皇が死去するやすぐに撤回され、ご維新の精神は「五箇条の御誓文」に象徴されるフレーズへと変貌を遂げた。明治に入り、天皇に対する考え方として改...明治という奇跡皿木喜久**

  • 藩と県 日本各地の意外なつながり 赤岩州五 北吉洋一 ***

    藩と県 日本各地の意外なつながり 赤岩州五 北吉洋一 ***

    江戸時代265年ほどの間、増減はあったが270ほどの藩があり、廃藩置県後の整理統合で現在の47都道府県に落ち着くことになる。本書では、参勤交代が地方特産物を江戸にもたらし、大名の配置換えである転封や江戸における藩屋敷の位置関係などのつながりで、各藩が他地方の藩とどのようなつながりを持っていたのかを調査し、特産品や習慣の由来などについて解説している。ケンミンSHOWで小倉の糠味噌で炊き込んだ鰯や鯖を特産物として紹介していた。「じんだ煮」と呼ばれるこの食べ物、実は小倉の大名細川氏に代わって譜代の小笠原忠真が転封して来たことに由来する。忠真の前任地は播磨の明石、その前が信州松本だった。松本には福井由来の「へしこ」があり、ハラワタを抜いた鰯や鯖を一年間寝かしたもの。長野では「こんか鰯」つまり小糠であり、千国街道経...藩と県日本各地の意外なつながり赤岩州五北吉洋一***

  • 江戸の橋 鈴木理生 ***

    江戸の橋 鈴木理生 ***

    室町から戦国時代に作られ、江戸時代以来発展し続けていた街、江戸には多くの堀と橋があった。それは現代の東京からは想像もできないほどの水路の街で、当然水路を渡るための多くの橋が存在した。本書では、慶長のはじめにはまだあった日比谷の入江と江戸前島をどのように埋め立てて、丸の内、八重洲、銀座、日本橋、京橋、茅場町、築地などが蔵、舟堀、町民地と武家屋敷に生まれ変わっていったのかを文献などから解き明かす。17世紀はじめに記された「慶長見聞録」と現代の「東京地質図」から復元した江戸時代初期の地形とその後の掘割の合成図を見てみる。江戸城は当初日比谷入江に直接していて、その後日比谷入江と河川などを付け替え埋め立てながら、城壕そして運搬路としての舟堀、水路を開削していったことが分かる。平川の流れの先に開削されて水路とされたの...江戸の橋鈴木理生***

  • 戦国武将の死亡診断書 ***

    戦国武将の死亡診断書 ***

    大河ドラマを見ていると、武将たちが頻繁に酒盛りをしている。あんなに酒を飲んで戦に行けるのかと心配になる。もう一つ、誰か止める人がいなくて肝硬変になってしまうと思っていたが、そのとおりだった。幕末の山内容堂は有名だが小早川秀秋や前田利家もそうだった。戦に向けてのストレス解消や裏切りへの鬱憤には酒を飲んでウサを晴らすことが重要だった。16世紀のはじめ頃に日本列島にもたらされたのが梅毒。戦国武将たちは、遊女から移され、病気の知識もなく多くの武将たちが感染したという。本書で紹介されたのは、好色家で大酒飲みだった加藤清正、30歳を過ぎて感染し鼻が欠損、神経過敏被害妄想もあり梅毒が進行して第4期まで行っていたと考えられる結城秀康、足が不自由だったが、梅毒が原因と考えられる骨髄炎の疑いがあり、晩年は大言癖、誇大妄想が見...戦国武将の死亡診断書***

  • 私の日本古代史(下) 上田正昭 ***

    私の日本古代史(下) 上田正昭 ***

    古代とされる時代の継体朝から記紀編さんの時代までを概括的に述べた一冊。上巻では列島文化の始まりから出雲や吉備、大和盆地に豪族勢力が集まり、政権の母体が櫻井近辺に集約されてくるまでを記述。依拠するのはもちろん古事記と日本書紀となるが、その成り立ちと目的はそれぞれで、古事記が「邦家の経緯、王化の鴻基」を定めんとするのに対し、日本書紀は「日本国の紀としての面目」があり、作為や潤色が見られるとする。書紀には編纂されたとされる720年にこの世を去った藤原不比等が深く関わっていたとする。大王家の系譜によれば仁徳のあと葛城の磐之媛を母とする履中、反正、允恭が大王に即位、こうした王位継承の争いが王族内部に抗争を広げた。雄略の後も、清寧、顕宗、仁賢、武烈の大王を経て、応神の五代孫とされた継体が即位。清寧から武烈の間は20年...私の日本古代史(下)上田正昭***

  • シリーズ日本古代史① 農耕社会の成立 石川日出志 ***

    シリーズ日本古代史① 農耕社会の成立 石川日出志 ***

    本書は古代史シリーズの第一巻で、縄文から弥生に至る日本列島の農耕社会成立、そして古墳時代を迎えるまでをまとめている。論点としては、縄文から弥生への移行が、日本列島内で数百年の時間的幅と西日本から近畿、東海と東北、関東という列島の中での地理的差異があったこと。そして、その移行は縄文人から渡来系を中心とした弥生人への入れ替わりがあったわけではなく、列島に従来から住み続けている人たちが中心となり、渡来人がもたらした灌漑稲作を生活の一部として取り入れながら従来からの狩猟採取生活も続けていたということ。つまり「弥生時代」とは、紀元前1000年ほども前から北九州で灌漑稲作が始められてから、瀬戸内海沿いに何百年をかけながら東に向けて広がり、日本海側からも北陸、東北地方、そして関東にも伝わっていく幅広い時代を指しているの...シリーズ日本古代史①農耕社会の成立石川日出志***

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