5月に入ってからバカみたいに小説を含む「文芸もの」に浸っていた。何かに集中しだすと止まらない癖はあるが、今回は読みたくなるネタ(燃料?)が次々出て来たために気づいたらひと月も経っていた。 きっかけは無性に幸田文を読み直したくなってアマゾンから4冊も買ったこと(『崩れる』『台所のおと』など)だった。次はイオさんにまた誘われて朗読劇で上演された泉鏡花の『天守物語』を観劇(洗足学園音大)。その余波で青空文庫で鏡花ものばかり5冊(『高野聖』『義血侠血(=瀧の白糸)』など)、前者の「山ヒル」に襲われる場面や後者冒頭の馬車と人力車の競争場面など見事。天性の「語り上手」だわ。また別の情報源でインドの砂漠緑化…