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  • 〔ドラマ〕松本清張ドラマスペシャル 疑惑

    2019年に放送された日本の長編ドラマです。松本清張さんの小説が原作ですが、これまでにも、1982年に映画化され、本作も含め5回テレビドラマ化されているとのことです。本作はその中でも最も最近に作られたものですが、どの作品も等しく球磨子の悪女ぶりが見どころとなっています。映画版では桃井かおりさん、テレビドラマでは、いしだあゆみさん、余貴美子さん、沢口靖子さん、尾野真千子さん、そして黒木華さんと並びます。球磨子役だけなら今回の黒木華さんもなかなかの存在感でしたが、弁護士とセットだとやはり映画版の岩下志麻さん、桃井かおりさんに及ぶペアはないでしょう。〔ドラマ〕松本清張ドラマスペシャル疑惑

  • 進化生物学: DNAで学ぶ哺乳類の多様性 (佐藤 淳)

    いつも利用している図書館の新着本リストで目についたので手に取ってみました。“生物の進化”は個人的にとても興味のあるテーマなので、そのままズバリのタイトルの本でどんなことが解説されているのかとても気になります。ということで、生物学の素人の私の興味を惹いたところをいくつか書き留めておきます。まずは、ちょっと変わったところから「味覚の意義」について。(p83より引用)旨いと感じられるということは、脳が喜んでいるということである。・・・なぜ、アミノ酸を検出すると脳が喜ぶのだろうか?それは旨味の味覚が、その食物のなかにアミノ酸から構成されるタンパク質が存在することを教えてくれるからである。「それは体をつくる大切な物質を含んでいるから取り入れてもいいよ」と教えてくれているのだ。甘味も同じだ。甘いということは糖分などの...進化生物学:DNAで学ぶ哺乳類の多様性(佐藤淳)

  • 〔ドラマ〕ナサケの女〜国税局査察官〜

    2019年に放送された日本の長編ドラマです。テレビの連続ドラマの一連の放送が終わった後に「テレビ朝日開局60周年夏の傑作選」の一本として作られたスペシャル版で、よくある“勧善懲悪コメディ”ですね。軽いエンタメに徹しているので、設定やストーリーの雑さはともかく、こういったノリが好みの視聴者は安心して楽しめます。キャスティング面では、当時流行りの“米倉涼子”さんモノですが、私としては、久しぶりの飯島直子さんが、その役柄のキャラクタも含め印象的でした。ナサケの女Special~国税局査察官~―――〔ドラマ〕ナサケの女〜国税局査察官〜

  • 〔映画〕響 -HIBIKI-

    2018年に公開された日本映画です。"マンガ大賞2017"で大賞に輝いた人気コミックが原作の実写版とのこと。ストーリー自体はコミックの前半をなぞっただけということもあり、正直中途半端で今一つといった印象でしたが、主人公のエキセントリックなキャラクタ設定が効いた作品です。キャスティング面では、そのキーとなる個性的な主人公を演じた平手友梨奈さんがなかなかの好演でしたね。あと蛇足ですが、ロケ地のひとつが以前勤めていた会社の本社ビルのフロアーでした。特徴的な壁のタイルや部屋の入口もそのまま。ちなみに今ではそのビルも、その街区の再開発のために取り壊されてしまいました。響-HIBIKI-DVD豪華版平手友梨奈東宝〔映画〕響-HIBIKI-

  • 〔映画〕クリムゾン・レイド

    2020年に公開されたロシア映画です。アクション系の作品ですが、多くのシーンが本物の格闘家が出演してのかなりベタな演出で、かえってリアリティと迫力は感じられますね。反面、“復讐モノ”のストーリーは単純で全く物足りません。こちらの出来は二の次といったところなのですが、ラストシーンは、思いのほか「絵」としてはなかなか印象的でした。クリムゾン・レイド[DVD]アイバン・コティクインターフィルム〔映画〕クリムゾン・レイド

  • 〔映画〕悪霊島

    1981年に公開された日本映画です。原作は、横溝正史さんの「金田一耕助シリーズ」で、その最後の作品とのこと。金田一耕助シリーズの映画といえば、監督市川崑さん、主演石坂浩二さんによるものが有名ですが、本作は、同じ角川映画であっても監督は篠田正浩さん、主演には鹿賀丈史さんが起用され、従来のシリーズとは一線を画しています。とはいえ、ヒロインに当代の代表的な女優を配するスタイルは同様で、今回は岩下志麻さん。やはりこの頃の“スター”の存在感は格別です。悪霊島[DVD]鹿賀丈史ポニーキャニオン〔映画〕悪霊島

  • 〔ドラマ〕黒革の手帖~拐帯行~

    2021年に放送された日本の長編ドラマです。松本清張の短編小説『拐帯行』を下敷きにし、「黒革の手帖」シリーズとして仕立て直した作品とのこと。ストーリーはエンターテインメントに徹したもので、単純に楽しめます。ともかく主役を演じた武井咲さんの存在感が光っていました。彼女にとっては、まさに“はまり役”ですね。黒革の手帖DVD-BOX武井咲黒革の手帖DVD-BOX武井咲です。ノーブランド品〔ドラマ〕黒革の手帖~拐帯行~

  • 魔女の後悔 (大沢 在昌)

    いつも聴いている大竹まことさんのpodcast番組に大沢在昌さんがゲスト出演していて紹介していた本です。大沢さんの代表的な作品である“新宿鮫シリーズ”はほとんど読んでいるのですが、この“魔女シリーズ”は初めてでした。お話を聞いていてその主人公の設定にちょっと興味を持ったので、先日から、いままで世に出たこのシリーズの作品を「魔女の笑窪」「魔女の盟約」「魔女の封印」と第1作目から第3作目まで読み進んで、ようやくこの最新作につながるところまできたというわけです。小説なのでネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、今までの作品とはちょっとテイストが違っていて、うまくマンネリをかわしたという印象ですね。エンターテインメントとしての面白さは、今までのシリーズの中でもトップクラスのように思います。ともかく、大沢さ...魔女の後悔(大沢在昌)

  • 〔映画〕本陣殺人事件事件

    1975年に公開された日本映画です。横溝正史さんが生んだ名探偵金田一耕助が活躍するシリーズの第1作目の作品が原作で、主人公を演じたのは中尾彬さんでした。正直、映画の耕助といえば市川崑監督作品の石坂浩二さんのイメージが強すぎて、中尾さんのジーンズスタイルにはかなり違和感がありましたね。ミステリーとしても(時代設定によるところもありますが、)犯人の動機や犯行のトリックが無理筋でしたし、物語の展開も冗長でスピード感がなく、映像作品としても今一つでした。本陣殺人事件[DVD]DVD田村高廣、中尾彬、高沢順子キングレコード〔映画〕本陣殺人事件事件

  • 〔映画〕キング・オブ・エジプト

    2016年に公開されたアメリカ映画です。よくある古代エジプトが舞台の“神話モノ”のファンタジー作品なので、これといった目新しさはありません。強いていえば、ジェラルド・バトラーが敵役の神で登場している点でしょうが、正直な感想でいえば、何とも“もったいない”配し方ですね。あくの強さ以外に、彼の良さは何ひとつ発揮されていないように思います。キング・オブ・エジプト[DVD]ブレントン・スウェイツギャガ〔映画〕キング・オブ・エジプト

  • 〔映画〕空飛ぶタイヤ

    2018年に公開された日本映画です。池井戸潤さんの小説を映画化した作品ですが、まあ典型的な“日本人受け?”する物語ですね。もちろん、そういう点ではよくできたエンターテインメント作品だったと思います。キャスティングも秀逸で、特に、主人公を助ける専務を演じた笹野高史さん、主人公を支える妻役の深田恭子さん、いかにも“憎まれ役”そのものの岸部一徳さんあたりは、各々のキャラクタ設定に見事にマッチしていました。ちなみに、ちょっと前にも、「シャイロックの子供たち」で映画を見た後原作小説を読むというパターンにトライしてみたところですが、さて本作の場合も「原作」にトライしましょうか・・・?まあ、今回は見送りですかねぇ。ちょっとわざとらしいストーリーがtoomuchです。空飛ぶタイヤ[DVD]長瀬智也松竹〔映画〕空飛ぶタイヤ

  • 〔映画〕陰陽師0

    2024年に公開された日本映画です。安倍晴明が“陰陽師”として活躍する前の青年時代を描いたものとのことですが、制作陣としては、この映画でいったい何を見せたかったのでしょう。メッセージ性があるわけでもなく、ストーリーに新規性があるわけでもなく、映像に圧倒的なインパクトがあるわけでもなく・・・、まったく拍子抜けするほど“???”な作品でした。陰陽師0[DVD]4548967478624山﨑賢人ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント〔映画〕陰陽師0

  • 〔ドラマ〕ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ

    2008年から放映されたアメリカのテレビドラマです。「ターミネーター」といえばアーノルド・シュワルツェネッガーが主役の人気映画シリーズを思い浮かべますが、こちらはテレビ版。映画と主要な登場人物は一部重なってはいますが、物語としては別物です。大きな違いは、ターミネーターが屈強なおじさん型ではなくクールな少女型だという点でしょうか。このキャラクターの違いがテレビ版の大きな魅力となっています。ただ「シーズン1」「シーズン2」と制作されたのですが、「2」になって明らかに物語展開にスピード感がなくなって、結局中途半端な形で終わってしまいました。残念です。ターミネーター:サラ・コナークロニクルズ〈シーズン1-2〉コンプリートDVDBOXSoftShell...レナ・ヘディワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント〔ドラマ〕ターミネーター:サラ・コナークロニクルズ

  • 言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したか (今井 むつみ・秋田 喜美)

    昨年(2023年)発行された新書ですが、とても話題になった本ということで遅まきながら手に取ってみました。紹介文に「認知科学者と言語学者が力を合わせ、言語の誕生と進化の謎を紐解き、ヒトの根源に迫る」とあって、とても気になりますね。期待どおり数々の興味深い指摘や理論の紹介がありましたが、それらの中から特に私の関心を惹いたところをいくつか書き留めておきましょう。まずは、著者たちの研究の切り口のひとつである「オノマトペ」の定義を押さえておきます。(p6より引用)現在、世界のオノマトペを大まかに捉える定義としては、オランダの言語学者マーク・ディングマンセによる以下の定義が広く受け入れられている。オノマトペ:感覚イメージを写し取る、特徴的な形式を持ち、新たに作り出せる語「オノマトペ」は“音”と“意味”のつながりを感じ...言語の本質-ことばはどう生まれ、進化したか(今井むつみ・秋田喜美)

  • 〔映画〕アド・アストラ

    2019年に公開されたアメリカ映画です。ジャンルとしては「SF・スリラー映画」というのですね。ブラッド・ピットがプロデューサーで主役も演じ、さらに彼の父親役にはトミー・リー・ジョーンズが配されているという鳴り物入りの作品ですが、観終わった正直な感想としては、何ともメリハリのない退屈な物語という印象ですね。ただ、専門家の評価はかなり高いようなので、いつもながら私の鑑賞眼はまったくあてになりません。アド・アストラ[AmazonDVDコレクション]ブラッド・ピットHappinet〔映画〕アド・アストラ

  • 〔映画〕イントゥ・ザ・ストーム

    2014年に公開されたアメリカ映画です。ちょっと前に、同じく“ストーム・チェイサー”をモチーフにした映画(「ツイスター」)を観ていますが、この作品はそれにもまして、CGがフル稼働しています。確かに、セットやロケでは対応し得ないスケールと迫力のある映像ではありますが、ここまでくると、プロットやストーリーさらには役者さんたちの演技すらも、もう二の次という感じですね。イントゥ・ザ・ストーム[DVD]リチャード・アーミティッジワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント〔映画〕イントゥ・ザ・ストーム

  • 〔映画〕ハイ・ヒート その女 諜報員

    2022年に公開されたアメリカ映画です。“元●●”というのはよくある安直な設定ですし、工夫のないストーリー展開をみても“B級”と言わざるを得ないでしょう。それでも、オルガ・キュリレンコの主演というのがウリなのでしょうし、そこに魅力を感じる映画ファンも少なくないというのも事実ですね。ハイ・ヒートその女諜報員[DVD]通常盤ザック・ゴールデンアメイジングD.C.〔映画〕ハイ・ヒートその女諜報員

  • 〔ドラマ〕十万分の一の偶然

    2012年に放送された日本の長編ドラマです。テレビ朝日開局55周年記念番組「松本清張没後20年ドラマスペシャル」として清張さんの小説「十万分の一の偶然」を原作に制作されたものです。私も以前、原作となった小説は読んでいるのですが、“仕組まれた事故”というモチーフは活かしつつも、ドラマ化にあたっては、登場人物の設定もストーリーもメインテーマもほとんど別物になっていました。もちろん、そういったアレンジ自体を全否定するものではありませんが、こうまで変わってしまうのであれば、「原作にインスパイアされた作品」としっかりうたって欲しかったですね。十万分の一の偶然藤田明二〔ドラマ〕十万分の一の偶然

  • 〔映画〕ツイスター

    1996年に公開されたアメリカ映画です。災害をモチーフにした作品の多くは、その災害がもたらす甚大な被害の映像やそれに立ち向かうヒーローの活躍を描くパターンですが、本作品の切り口はちょっとユニークでした。主人公は、進路予測データ収集のために竜巻を追い求める研究者です。人と竜巻との距離が近い分、リアリティは増しますね。適度なCGによる映像も効果的で、実写のシーンと相俟ってなかなか迫力がありました。観終わって知ったのですが、本作品、製作総指揮がスティーヴン・スピルバーグ、脚本はマイケル・クライトンという“ビッグネーム”コンビによるものなんですね。ツイスター[DVD]ヘレン・ハントソニー・ピクチャーズエンタテインメント〔映画〕ツイスター

  • 鞆の浦殺人事件 (内田 康夫)

    かなり以前に読んでいた内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“シリーズ全作品制覇”にトライしてみようと思い始ました。この作品は「第24作目」です。今回の舞台は“鞆の浦(広島県)”。小説なのでネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、首謀者の動機はかなり強引な感が否めない反面、地元警察の絡み方は淡白な扱いでかなりチグハグな印象を受けます。どうにも今一つ読み応えには乏しい作品ですね。ただ、珍しく作者の内田さんが本人役で登場しているところがウリ?でしょうか。さて、取り掛かってみている“浅見光彦シリーズ制覇チャレンジ...鞆の浦殺人事件(内田康夫)

  • 〔映画〕沈黙の戦艦

    1992年に公開されたアメリカ映画です。ちょっと前に同じくスティーブン・セガールの「沈黙シリーズ第3弾/暴走特急」を観たばかりなのですが、ちょうど空き時間にピッタリのものがなかったので、緊急避難的に観てみました。もちろん、リアリティのない設定と単純なストーリー展開という予想通りの内容だったので、特段の感想もありません。これはこれでコンセプトは明快で安心感のある作りなのですが、たぶん、よほどのことがない以上、“沈黙シリーズ”にはもう手を出さないと思います。沈黙の戦艦[DVD]スティーブン・セガールワーナー・ホーム・ビデオ〔映画〕沈黙の戦艦

  • 〔映画〕落下の解剖学

    2023年に公開されたフランス映画です。“法廷モノ”といえばアメリカ映画だろうと思っていたのですが、こういったテイストも面白いですね。裁判官、検察官、参審員のキャラクタ設定もかなり感じが違います。作品としては結構長編なのですが、冗長感もなくしっかりとした作りだと思います。主人公サンドラを演じたザンドラ・ヒュラー、その息子ダニエル役のミロ・マシャド・グラネールの抑制された演技も見事でしたね。落下の解剖学[DVD]通常版ザンドラ・ヒュラーギャガ〔映画〕落下の解剖学

  • 〔映画〕あまろっく

    2024年に公開された日本映画です。笑福亭鶴瓶さんがパーソナリティをやっているラジオ番組で紹介されていたので、気になって観てみました。ジャンルとしては、日本映画でよくある“ホームコメディ”ですが、いわゆる“関西のノリ”についていけないと合わないかもしれませんね。ともかく主演の江口のりこさんと中条あやみさんが素晴らしかったです。江口さんの独特の存在感には定評がありますが、驚いたのが中條さん。大阪出身ということもあり、江口さん、鶴瓶さんらとのやり取りもテンポよく、まっすぐな役柄を見事に演じていました。映画の展開としても、ラストの持って行き方が何とも秀逸でしたね。観終わって、スッキリした気持ちになれる心地いい作品でした。あまろっく[DVD]通常版江口のりこHappinet〔映画〕あまろっく

  • 〔ドラマ〕ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪(シーズン2)

    2024年に配信された長編ドラマです。シーズン1に続いて観てみました。まだ結末までには至っていないファンタジー大作です。正直な印象では、シーズン1に比較してかなり中弛み感が否めませんが、しっかりしたストーリーと映像品質であることは変わりません。続編はいつになることやらですが、気長に待ちましょう。吹替えあり海外ドラマ「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」吹替えあり海外ドラマ「ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪」Blu-rayモーフィッド・クラーク、ベンジ...ノーブランド品〔ドラマ〕ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪(シーズン2)

  • 〔映画〕碁盤斬り

    2024年に公開された日本映画です。古典落語の人情噺「柳田格之進」をモチーフにした作品です。しっかりと作ろうとしている気概は感じられるのですが、物語が進んで後半になるにつれ、主人公への共感が薄れていきました。さらにラストに至ると納得感「0」ですね。あのようなシーンで終えるのであれば、もう少し主人公の心情描写をしっかりすべきでしょう。草彅剛さんの演技もちょっと違うように思います。あと、印象に残ったのは、小泉今日子さん。さすが期待どおりでした。もう一人、清原果耶さんは、彼女の魅力の半分も発揮できていなかったですね。なかなか作品に恵まれないようですが、潜在力は大きいだけにもったいないです。碁盤斬りDVD通常版[DVD]DVD通常版草彅剛Happinet〔映画〕碁盤斬り

  • ナイフをひねれば (アンソニー・ホロヴィッツ)

    少し前に、アンソニー・ホロヴィッツの作品を初めて読みました。彼の代表作として評価の高い「カササギ殺人事件」ですが、正直、私にはあまり響きませんでした。とはいえ、ホロヴィッツはともかく当代の人気作家ですから、私ごときが一冊読んだだけでどうこう言うのはあまりに烏滸がましいということで、改めて手に取ってみたのがこの作品です。ネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、確かに、こういった「犯人当て」にフォーカスし、その他の装飾を捨象したコンセプトのミステリーも面白いですね。起こった事件自体はありふれた姿形をしていますし、物語も、ひとつの事件が起こったあと、その後あれこれと奇を衒ったエピソードが発生するわけではありません。探偵役の主人公が、淡々と容疑者たちから証拠集めを行って、最後、アガサ・クリスティ原作の映画...ナイフをひねれば(アンソニー・ホロヴィッツ)

  • リバー、流れないでよ

    2023年に公開された日本映画です。知り合いのお薦めで観てみました。“2分間のタイムループ”という世界の中で、さまざまな登場人物の今の悩みと未来への希望を描いたコメディです。ストーリーに深みがあるわけではありませんが、ライトなタッチで観ていて心地よい気分になる作品ですね。細かなセリフ回しや掛け合いのテンポが秀逸で、シナリオの出来栄えとともに、それを活かす役者の方々の演技力が見事でした。「リバー、流れないでよ」Blu-ray上田誠東宝リバー、流れないでよ

  • 〔映画〕合衆国最後の日

    1977年に公開されたアメリカ合衆国・西ドイツ合作映画です。設定はかなり乱暴ですが、この時期にこういったモチーフの作品を製作・公開できるというのは、ある意味素晴らしいことかもしれません。いつものアメリカ映画のように大統領はヒーローとして描かれていますが、ラストは予想どおり現実的で、このあたりもしっかりとメッセージ性を残していますね。合衆国最後の日HDマスター版[DVD]バート・ランカスターバート・ランカスター株式会社アネック〔映画〕合衆国最後の日

  • 〔映画〕映画刀剣乱舞-黎明-

    2023年に公開された日本映画です。もともとは人気ゲームだったモチーフを実写版映画に仕立て直した作品です。まあ、ゲームやコスプレに何の興味もない私が観るような映画ではありませんでした。もちろん、劇場で観て多いに楽しめるファンも大勢いるのでしょうから、私には合わなかったというだけのことです。「映画刀剣乱舞-黎明-」DVD(特典DVD付き3枚組)法人特典なし耶雲哉治東宝〔映画〕映画刀剣乱舞-黎明-

  • 〔映画〕しあわせの雨傘

    2010年に制作されたフランス映画です。分かって言っているわけではありませんが、いかにもといった感じの“フレンチ・テイスト”のストーリーであり演出です。カトリーヌ・ドヌーブが主人公を演じた“コメディ”ですが、観て感じた印象よりもずっと新しい作品なんですね。舞台となった時代感や発しているメッセージから、1970年代あたりのものかと思いました。しあわせの雨傘[DVD]カトリーヌ・ドヌーヴギャガ〔映画〕しあわせの雨傘

  • 〔映画〕パール・ハーバー

    2001年に公開されたアメリカ映画です。“パールハーバー”というインパクトのある地を舞台にした3時間を越える長編なのですが、内容的には“大作”というには程遠い作品でした。ともかく、主人公たちの関係性の描き方が極めて表層的なので、ご都合主義的なストーリーに感じられてしまいます。せっかくのケイト・ベッキンセイルが演じたヒロインも、これではどうにも共感は得られず、印象はがた落ちでしょう。パール・ハーバー特別版[DVD]ベン・アフレックブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント〔映画〕パール・ハーバー

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