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1件〜100件

  • 横浜中華街 ―世界に誇るチャイナタウンの地理・歴史 (山下 清海)

    いつも利用している図書館の新着本の棚を観ていて目に付いた本です。ちょっと前、横浜中華街の聘珍楼閉店のニュースが流れました。今から30年以上前、結婚して最初の社宅が横浜(南区)で中華街まで歩いて行けるところでした。20数年前、神奈川支店勤務時のオフィスは中華街そばのビルでした。その後も時折訪れることがあり、中華街は私にはとても馴染みのある街です。その中華街をテーマにした解説本ということで手に取ってみました。あれこれと興味を惹いたところがありましたが、そのいくつかを書き留めておきます。まずは、「はじめに」に記されている「横浜中華街の特徴」です。(p17より引用)まずチャイナタウンとしての横浜中華街の規模は、サンフランシスコやニューヨーク・マンハッタンのチャイナタウンには及ばない。しかし、世界のチャイナタウンの...横浜中華街―世界に誇るチャイナタウンの地理・歴史(山下清海)

  • 〔映画〕キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

    「マーベルコミック」のヒーロー「キャプテン・アメリカ」の実写版です。ちょっと前に、第1作目の「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」を観ましたが、本作品はその続編です。第2作目は第1作目に比べてレベルダウンするのが通常ですが、本作はよくできていたと思います。大体のストーリー展開は誰もが予想できるものですが、そういった素直なつくりは、今時貴重です。奇を衒わず正攻法のエンターテインメント作品に仕上がっていますね。戦闘シーンも、過度にセンセーショナルな映像はなく、それでいて充分迫力のある絵になっていました。本シリーズの大きな成功要因は、正邪、敵味方をはっきりさせた登場人物の明確な性格付けにあるように思います。主人公は徹頭徹尾“いい人”です。そして仲間たちも“爽やか系”です。今回は「ナターシャ・ロマ...〔映画〕キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

  • 〔映画〕とんび

    重松清さんの新聞連載小説の映画化版です。阿部寛さんが演じる主人公のキャラクタを受け入れられるかどうかで、作品の好悪が決まるでしょう。私の場合はダメでした。ストーリー展開も、細々としたエピソードを盛り込み過ぎているようでどうにも落ち着きません。最後の方のエピソードも唐突感満載で不自然さを感じてしまいました。キャスティング面で言えば、主人公役の阿部寛さんはともかく、北村匠海さんは正直ちょっと合わなかったですね、年相応のシーンは無難でしたが、高校生時代や最晩年のころの写りにはかなり無理がありました。半面、薬師丸ひろ子さんは流石の安定感、あと出色だったのは安田顕さんと大島優子さん。この二人の細かな神経の行き届いたさり気ない演技は見事でした。とんびDVD(通常版)阿部寛バップ〔映画〕とんび

  • 〔映画〕サヨナライツカ

    原作は辻仁成さんの小説です。好みの問題ではありますが、こういった“現実感のないいい加減な主人公”が登場する話には全く入っていけません。個別のエピソードも“わざとらしさ感”満載で、これまたいただけないですね。空港のシーンとかは有り得無いでしょう。このあたり、原作がそうなのか、映画化した時の演出がそうなのか・・・。こういうグダグダのストーリーの収束もお決まりのパターンで、これにも閉口です。その中で、主役を演じた中山美穂さん、メリハリの利いた立ち居振る舞いで良かったと思いますね。女優さんとしての力量は確かでした。サヨナライツカ[Blu-ray]中山美穂アスミック・エース〔映画〕サヨナライツカ

  • 〔映画〕東京リベンジャーズ

    人気コミックの実写版ですが、先日地上波で初放映されたので観てみました。コミックの原作もアニメも見ていないのですが、映画の方は“今ひとつ”でしたね。タイムトラベルものですが、そのプロットはあまりにありふれていますし、ストーリー自体にも惹かれるところはありません。キャスティングは、当代の人気若手俳優のみなさんオールスター登場といったところで、そこだけは異様に豪華でしたね。主役の北村匠海さんを除いて、山田裕貴さん、磯村勇斗さん、間宮祥太朗さん、吉沢亮さん・・・と並ぶと、NHKの朝の連続テレビ小説の同窓会のようです。東京リベンジャーズスタンダード・エディション[DVD]北村匠海TCエンタテインメント〔映画〕東京リベンジャーズ

  • 幕府軍艦「回天」始末 (吉村 昭)

    吉村昭さんは私の好きな作家のひとりで、かなり以前には集中して何冊か読んでいました。今回、まだ読んでいない作品が、いつもの図書館の新着本リストの中に並んでいたので手に取ってみました。吉村さんの作品の中では、比較的軽めですね。幕末から明治維新期が舞台。函館に渡った旧幕府軍と新政府軍との一連の戦い(戊辰戦争)におけるエピソードのひとつを取り上げたものです。小説なのでネタバレになるような引用は避けますが、精緻な取材に基づくノンフィクションを基本としつつも、「表現者」としての吉村さんの非凡な筆力を示すところを書き留めておきます。新政府軍艦艇との戦闘に向かう「回天」が、中継地のある湾内に進んでいった場面です。(p91より引用)不意に、甲板上の者たちの間からどよめきに似た声が起った。かれらの視線は、一様に湾をかこむなだ...幕府軍艦「回天」始末(吉村昭)

  • 〔映画〕天河伝説殺人事件

    ちょっと前、久しぶりに内田康夫さんの「浅見光彦シリーズ」の文庫本を読んだので、映画もと思い観てみました。何年かぶりですが、この作品ももう3・4回は観ているかもしれません。ともかく、映画になってしまうと出演する女優さんのラインナップを観ただけで「犯人」はわかってしまうので、楽しみの幾何かは失われてしまいます。さらには、角川作品で、市川崑監督、岸恵子さん、石坂浩二さん、加藤武さん・・・と並ぶと、どんな原作も“横溝正史シリーズ”になってしまいますね。音楽の使い方も似ていますし・・・。しかしこの作品、浅見光彦の愛車が「ジャガー」なのは頂けませんね。ここは絶対「ソアラ」でないと。天河伝説殺人事件[DVD]榎木孝明KADOKAWA/角川書店〔映画〕天河伝説殺人事件

  • 〔映画〕青空エール

    少女向けコミックの映画化です。プロットやストーリーは、この手の作品の王道中の王道を歩んでいる“テッパン”ものです。なので、個々の作品の個性はキャスティングに表われるわけですが、ここに登場する役者のみなさんも「年齢」というフィルタを通すと、結局、いつも同じような顔ぶれということで落ち着いてしまうのです。そして、作品のキャラクタに当てはめていくとさらに主要キャストのパターンが絞られて、まさに何を観ても同じということになるんですね。なので、注目はむしろ脇役陣に移って、私にとっての本作の見どころは「上野樹里さん」でした。同じ“音楽”がモチーフになっている映画「のだめカンタービレ」でのキャラを思い出しては、微笑ましく見入ってしまいます。青空エールDVD通常版土屋太鳳東宝〔映画〕青空エール

  • 〔映画〕ムーンフォール

    劇場公開の予定だったのが、AmazonPrimeVideoでの配信に変更された作品とのことです。この手のSF映画は、その構想が大胆であればあるほど当たり外れは“賭け”になりますね。その点では、正直なところこの作品は「ちょっと、やっちまったなぁ」といった印象です。まずは、意味不明な“黒い物体の群れ”がマズかったですね、メカニカルな造形に徹した方がよかったと思います。また、ストーリーも、家族愛と脱出譚とヒーローの活躍といった手垢に塗れたお決まりの展開で目新しさはなく、大災害の映像も今までのディザスターものと全く変わり映えしません。期待のハル・ベリーも、輝きをみせるようなシーンに恵まれませんでした。残念です。ムーンフォール(字幕/吹替)ハル・ベリー〔映画〕ムーンフォール

  • 〔映画〕恋に落ちたら…

    ロバート・デ・ニーロの芸域の広さは衆目の一致するところです。この映画が批評家から高評価を得ているところをみると、本作の主人公のようなキャラクタも“彼の得意とする役どころ”のひとつなのかもしれません。ただ、私にはまったく響きませんでしたね。さらには、物語の展開がどうにも不自然で、登場人物のプロットも中途半端な感じがします。キャスティングについて強いて言うなら、ビル・マーレイはまずまずの安定感、ユマ・サーマンは魅力的ではありますが、この作品では今ひとつでした。ともかく、私にとっての「ロバート・デ・ニーロ」は、こういった煮え切らないタイプではないのです。恋に落ちたら…[DVD]ロバート・デ・ニーロユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン〔映画〕恋に落ちたら…

  • ピンピン、ひらり。: 鎌田式しなやか老活術 (鎌田 實)

    いつも聞いている大竹まことさんのpodcastの番組に著者の鎌田實さんがゲスト出演していて、本書の紹介をしていました。鎌田さんの著作は今までも何冊も読んでいるので、だいたいの内容は想像できるのですが、とはいえやはり最新刊の現物にもあたっておこうと思った次第です。で、読み通してみての印象。いつもながらの鎌田さんのアクティブな姿勢は健在でしたが、正直なところ、新たな気づきは特にありませんでした。鎌田さん自身の入院治療体験を踏まえた「老い」との付き合い方や、第二、第三の人生にチャレンジしている方々の生き様が紹介されています。この本でも、「自分のやりたいことを見つけて、自由にやっていきましょう」という鎌田さんのメッセージは不変です。ただ、私のような視野も狭く経験にも乏しい人間の場合は、そもそも「自分のやりたいこと...ピンピン、ひらり。:鎌田式しなやか老活術(鎌田實)

  • 〔映画〕優駿 ORACIÓN

    今から35年近く前の作品です。当時のベストセラー小説を映画化したものですが、物語そのものよりも、競走馬の育成を取り巻く裏方の様子の方が興味深かったですね。この映画、エンターテインメント作品としては平凡だと思います。プロットにもストーリーにも際立って光るところは感じられませんでした。ただ、ワキを固めた役者さんはものすごいラインナップです。仲代達矢さん、緒形拳さん、平幹二朗さん、石坂浩二さん、田中邦衛さん・・・。しかしまあ、超大物の役者さんたちは、芝居がかった芝居をものの見事に演じますね。ひと昔前の日本映画の凄さを感じる作品です。その歴々の中で、斉藤由貴さんはよかったですよ。撮影当時は21~22歳のはずですが、ちょっと驚きました。まあ、このころにはすでにNHK朝の連続テレビ小説(はね駒)の主役もやっていたので...〔映画〕優駿ORACIÓN

  • 〔映画〕ブレイブ 群青戦記

    例のごとく人気コミックの実写版です。これも「タイムトラベル」ものですが、“戦国時代への時間移動”というのは使い古されたプロットですね。まあ、この手の作品で「ストーリー」の是非を話題にするのは意味がありません。とはいえ、「エンターテインメント作品としては」といえば、無意味な戦闘シーンが延々と続くのには閉口ですし、高校生が主な登場人物であるにも関わらず、救いがない展開や過度に刺激的なシーンがあまりにも無造作に織り込まれていて・・・。ともかく、シナリオや演出の意図がわからない作品でした。ブレイブ-群青戦記-DVD(特典DVD付2枚組)新田真剣佑東宝〔映画〕ブレイブ群青戦記

  • 〔映画〕orange

    人気コミックの実写版とのこと。「少女コミック」が原作である以外、考えられないような映画です。「未来の自分からの手紙」というプロットはなかなか面白いですし、タイムトラベルものとして「時間軸の矛盾」を“パラレルワールド”での話と簡単に割り切ってしまう潔さもいいですね。映画化に伴い、大所で原作に手を入れたようですが、私の好みを言えば、そこは原作のままだった方が良かったように思います。とはいえ、ここまで“無邪気なHappyEndの青春物語”に仕立てられると、とやかく言うこともありません。orange-オレンジ-DVD通常版土屋太鳳東宝〔映画〕orange

  • 〔映画〕グリーン・ゾーン

    マット・デイモンはこういったタイプの軍人役を結構演じているように思います。(ブラッド・ピットやレオナルド・ディカプリオと混同しているかもしれませんが・・・)アメリカのイラク侵攻の一側面を描いた作品ですが、フィクションかノンフィクションかはさておき、こういった内容の映画がエンターテインメント作品の装いで一般公開されること自体が、ある意味驚きです。もちろん、こういったスタンスの作品も、内容が正しい方向のものでないと大きな危険を孕んでいるわけで、そのあたりの判断や受け止め方はとても悩ましいものがありますね。映画のラストは、マスコミに委ねた形で終わっていますが、さて、このあとどのくらいのマスコミが動いたのでしょうか?グリーン・ゾーン[DVD]マット・デイモンジェネオン・ユニバーサル〔映画〕グリーン・ゾーン

  • あなたのルーツを教えて下さい (安田 菜津紀)

    いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。フォトジャーナリストの安田菜津紀さんによるルポルタージュです。「格差」「分断」が際立つ今日、この本が取り上げた人々の姿は、私たちが知らなくてはならないこと、しっかりと目を向けなくてはならないものばかりですね。今の社会には、こういった“分断や差別”の実態を「知る」方法は数多くあります。それだけに、それらの場に提供され私たちが見聞きできる情報は“玉石混交”です。事実もあれば、フェイクもあります。ネット社会になって、テレビ・新聞といった旧来型の「マスコミ」はその存在意義が問われていますが、雑誌やネットを舞台にした「フリージャーナリスト」と自ら称する人々も、また様々です。さらに、様々な意図をもった人々も情報提供者・情報拡散者として登場しています。こういった新たな社...あなたのルーツを教えて下さい(安田菜津紀)

  • 〔映画〕アイアンマン2

    ちょっと前に「アイアンマン」を観たので、その流れで「続編」にもトライしてみました。しかし、この2作目の劣化は筆舌に尽くしがたいものがあります。シリーズとしての進展が全く感じられません。本作品について強いて何か語るとすると、新たなヒロインとしてのスカーレット・ヨハンソンの登場と最後の「マイティ・ソー」へのつなぎシーンに意味があったというぐらいです。結局は「アベンジャーズ」シリーズとしてのパーツ合わせということでしょうか。そうだとするとかなり残念ですね。アイアンマン2[DVD]ロバート・ダウニー・Jr.パラマウントホームエンタテインメントジャパン〔映画〕アイアンマン2

  • 〔映画〕地中海殺人事件

    ちょっと前に「ナイル殺人事件」を観ているのですが、それに続いてのアガサ・クリスティ原作の「エルキュール・ポアロ」シリーズです。こちらも睡魔との闘いが大変でした。1回目は、かなり観ながら寝てしまったので途中でやめて、改めて観直しました。それでも結構危なかったですね。もちろん、ミステリーとしてのストーリーやトリックは流石にかなりしっかりと作り込んであったと思います。これでもかという伏線とその回収、最後の英語とラテン語の絡繰りあたりは、ヨーロッパの方々なら気づくのでしょうか?ただ、この作品も、物語が進行するテンポがダメなのか、セリフ回しが合わないのか・・・、私の感性はやはり受け付けなかったようです。何はさておき、「犯行の動機」はとても単純です。この設定の貧弱さの割に「犯行の段取り」があまりに凝り過ぎているところ...〔映画〕地中海殺人事件

  • 〔映画〕アイアンマン

    ちょっと前に「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」を観て、キャプテン・アメリカ誕生の経緯を振り返りました。今回は「アイアンマン」の第1作目です。キャプテン・アメリカは単純なヒーロー優等生ですが、こちらの方はひと癖もふた癖もあるヒーロー。そのあたり、ロバート・ダウニー・ジュニアが見事に演じていましたね。“ちょっと不良な億万長者”というプロットはありがちですが、この手の役どころは彼にピッタリです。あとは、グウィネス・パルトロー。クールビューティーな姿はとても魅力的で華やか、画面に映えますね。さて、この作品、ストーリー自体は特筆するようなところはありませんが、売りは、やはり「アイアンマン」という尖ったキャラクタでしょう。ダサいネーミングと対照的に、インパクトのある造形、精緻なメカニズム、観ていて...〔映画〕アイアンマン

  • 〔映画〕あずみ

    公開は2003年なので、20年ほど前の作品です。とはいえ、出演している俳優さんたちのかなりの方々は、いまでも現役で活躍されています。さて、この映画ですが、原作は小山ゆうさんによる大人気コミックです。私も2・3度読み通していますが、独特の世界観を描いた大作なので、正直その作品を実写化するというのはとてつもない挑戦だと思います。まずは「その心意気や良し!」ということですね。で、出来上がった「映画」を素直に評価してみると、予想どおり、やはり“荷が重過ぎた”という印象は否めません。原作のコミックを読んでいる人からみると、その映画での物語は、長大な展開の極く一部を切り出した不自然なものだと感じるでしょうし、原作を知らない人からみると、その映像は、意味不明の使命感を抱いた登場人物たちの乱闘シーンの継ぎ接ぎを見せられた...〔映画〕あずみ

  • エリートと教養-ポストコロナの日本考 (村上 陽一郎)

    いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。村上陽一郎氏単独の著作としては、かなり以前に「やりなおし教養講座」を読んで以来になります。私が教養学部の学生のころ(今から40年以上前)からすでに有名な先生でしたね。その村上氏が語る“教養”“リベラル・アーツ”論だと聞くとちょっと気になります。政治エリートや官僚の劣化、反知性主義の隆盛等で、日本社会の退潮傾向が日に日に顕著になってきている今日、“教養”をテーマにした村上氏の論考の中から私の興味を惹いたものをいくつか書き留めておきましょう。まず、教養を形作る要素として「コミュニケーション能力」をあげる村上氏は、その能力を高める「自己の形成」についてこう語っています。(p56より引用)自分の個を築くということは、自分をコンクリートでがちがちに固めてしまうことで...エリートと教養-ポストコロナの日本考(村上陽一郎)

  • 〔映画〕キングダム

    2年前に一度観ているのですが、そのときの印象は「最低」でした。今回は、続編が封切りされて再び話題になっていることと、1作目で映画化されたパートまでアニメでのチェックが追いついたということもあって観直してみました。結果は・・・、よかったですよ。登場人物のプロットについてはアニメで理解できていたので、まったく違和感なく楽しむことができました。映画の方は、かなり原作に忠実で、特にキャスティング面では、アニメのキャラクタのイメージを最大限尊重していました。河了貂の橋本環奈さん、楊端和の長澤まさみさんをはじめ、ムタの橋本じゅんさんもヒットです。あとは、何といっても、王騎の大沢たかおさん。これはアニメを観ていないと、この配役の見事さはわからないかもしれません。ただ、一点付言するなら、前回観たときのように「原作の事前情...〔映画〕キングダム

  • 〔映画〕キャラクター

    私にはまったく合わなかったですね、このテイストは。いわゆる“サイコスリラーもの”ですが、プロットもストーリー展開も無理筋でかなり雑でした。ビジュアル的に表現するとしても「コミック」か「アニメ」どまりでしょう。この作品のような過度に刺激的な「映像」はダメだと思います。ましてや映画館の大画面で観るのだとすると勘弁して欲しいですね。センセーショナルなシーンばかりで、せっかくの菅田将暉さんもまったく光っていません。こういう演出でしかアピールできないのなら、そもそもの素材の出来がイマイチということです。キャラクター通常版[DVD]菅田将暉東宝〔映画〕キャラクター

  • 〔映画〕キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー

    ちょっと前に「アベンジャーズ」を観たのですが、本作品の方が数か月早く公開されていて、時系列的にも「前日譚」ということになります。「キャプテン・アメリカ」はマーベル・コミックの中では比較的地味なキャラクタなので、ほとんど期待していなかったのですが、軽めのエンターテインメント作品としてはまあまあ楽しめました。一本調子な素直なストーリー展開で少々物足りなさは感じました。ですが、「キャプテン・アメリカ」誕生のイントロダクションとしては良かったと思いますし、適度に伏線的エピソードが配置されていて、後に続く「アベンジャーズ・シリーズ」への橋渡しとしての役割もうまく果たせたようですね。キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャークリス・エヴァンスウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社〔映画〕キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー

  • 〔映画〕陰謀のスプレマシー

    地上波放送を録画していたので観てみました。正直“予想どおり”、平凡な作品です。ためにするような不自然なプロットと、「父娘モノ」のアクション映画にはつきものの“娘の暴走によるトラブル”といったお決まりのストーリー展開で、出演者のグレードの割には“今ひとつ感”が強かったですね。また、キャスティングの華であるはずのオルガ・キュリレンコの役どころもパッとせず、彼女の魅力は全く発揮されていません。これも大いに残念なところでした。ザ・ターゲット陰謀のスプレマシー[DVD]アーロン・エッカートHappinet(SB)(D)〔映画〕陰謀のスプレマシー

  • 海外メディアは見た 不思議の国ニッポン (クーリエ・ジャポン (編集))

    いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。日本が“先進国”と言われていたのはもう昔の話でしょう。社会状況を表す様々な指標を国際比較すると、むしろ“日本の後進性”が際立ちます。本書は、海外の記者が感じる数々の「日本社会の特殊性」を紹介したものです。取り上げられたテーマをいくつか書き連ねてみましょう。・なぜ日本人は銀メダルでも謝罪するのか・なぜ日本の政界は世襲政治家が多いのか・“ファックス”をやめられない理由・日本の会社員を縛る義理チョコはなぜなくならないか・「居眠り」は勤勉の証!?・日本で年功序列が続く理由ーなぜ年上が「エラい」のか・日本人の自殺率はなぜ高い・「日本の老舗」の生存戦術・なぜ日本の若者は「内向き」になってしまったのか・なぜいつまでも女性スポーツ選手に「女らしさ」を求めるのか・日本の若者...海外メディアは見た不思議の国ニッポン(クーリエ・ジャポン(編集))

  • 〔映画〕ロスト・シティZ 失われた黄金都市

    基本的にはストーリーについての事前情報なしで見る映画を選んでいるので、観始めて「おやっ」と思うことが時々あります。その点では、この作品は完全に予想外でした。タイトルから想定して、よくありがちな「秘境探検ファンタジー」の類かと勝手に思っていたのですが、原作はノンフィクションなんですね。一人の探検家の伝記を映画化したもので、ストーリー展開や映像も結構しっかりとした作品でした。時代背景や伝えたいメッセージも丁寧に作り込まれていて見応えは充分です。ロスト・シティZ失われた黄金都市[DVD]チャーリー・ハナムカルチュア・パブリッシャーズ〔映画〕ロスト・シティZ失われた黄金都市

  • 〔映画〕エアポート'75

    1974年公開ということなので、もう50年近く前の作品です。チャールトン・ヘストンやジョージ・ケネディが出演している割には、正直、かなり安っぽい作りですね。まあ、当時はCGもない頃なので、この手の映像に迫力あるリアリティを与えるのは難しいのでしょう。ただ、物足りないのは映像だけではありません。それぞれの乗客にまつわるエピソードも特に活かされることもなく、トラブルの解決方法もとても雑です。ここまで手を抜いてしまってはダメですね。唯一の救いは、日本語版吹き替えの声優さん方の豪華さ。こちらはレジェンド勢揃いです。エアポート’75[DVD]チャールトン・ヘストンユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン〔映画〕エアポート'75

  • 〔映画〕夜の来訪者

    イギリスBBC制作のサスペンス映画です。適度な捻りが効いたストーリー展開で、しっかりした原作ですね。もちろん家族全員が関係者であるというプロットは完全に恣意的な建付けですが、それを見え見えの前提にした上で、グイグイと見せていく作りは外連味がなくていいですね。キャスティングも、登場人物の役どころや性格にマッチした役者さんたちを配していてよかったですよ。ラストは、いったん立ち止まらせたあと、結局は元の通りに収斂させていく、そして最後の最後まで「謎」は残す・・・、なかなか秀逸な作品だと思います。夜の来訪者(字幕版)デヴィッド・シューリス〔映画〕夜の来訪者

  • 〔映画〕宇宙でいちばんあかるい屋根

    原作が出版されたのは2003年とのことなので、映画化までにかなりの歳月を経ていますね。邦画特有の“ゆるゆる”の物語です。私はこういった作品は嫌いではないのです。ちなみに、清原果耶さんにとっては映画初主演の作品らしいのですが、彼女の露出度からいえば「初」という感じはしません。このくらいの年齢の役はまだ素のままで軽々とできるでしょうから、今後、どういったテイストの作品で存在感を見せていくか楽しみな女優さんですね。共演の桃井かおりさんは、久しぶりに目にしました。んんん・・・、こちらは適役という気もしますが、キャラが樹木希林さんと微妙にダブルところがあってちょっと悩ましかったというのが正直な印象です。樹木さんと比較すると、ばぁ(老婆)を演じるには、まだまだ“若々しさ?”がかなり残っているんですね。宇宙でいちばんあ...〔映画〕宇宙でいちばんあかるい屋根

  • 捨てない生きかた (五木 寛之)

    いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。このところ新たな刺激を受けることが減ってしまった五木寛之さんの著作の最新刊ですが、やはり一通りは目を通しておこうと思って手に取ってみました。ちょっと前の“断捨離”ブームは収まってきたと思ったら、今回の新型コロナ禍で在宅機会が増えたこともあって“断捨離”がまたブームになったようです。本書のタイトルは、その“逆張り”ですね。とはいえ、そこで語られる五木さんのメッセージには、時を経ても大切にすべき“心の持ち様”が記されています。(p30より引用)ぼくは、孤独を癒やすひとつのよすが(縁)として、モノに囲まれて暮らすということがあると思っています。モノに囲まれているということは、じつは〈記憶〉とともに生きているということなのです。(p31より引用)モノには、「モノ」...捨てない生きかた(五木寛之)

  • 〔映画〕バッドボーイズ

    「ジェミニマン」を観た後のお薦めで通知されました。1995年の公開なので、ウィル・スミスにとってもかなり初期の作品になります。このころのアクション・コメディは、とてもシンプルなストーリーですし、アクションシーンもまだまだ生のスタントが多くてリアリティがあります。ヒーローとヒロイン、取り巻く仲間というチーム構成は、素直なエンターテインメント作品には“王道のプロット”で、気持ちいいですね。時折こういう一昔前のノリの作品を混ぜないと、凝りに凝った映像の連続では少々“食傷気味”になってしまいます。バットボーイズ[DVD]マーティン・ローレンスソニー・ピクチャーズエンタテインメント〔映画〕バッドボーイズ

  • 〔映画〕ナイル殺人事件

    最近また新たな作品が制作されたようですが、私が今回観たのは1978年版です。大分前にも1・2回は観ているので、今回はミステリーの伏線たるディーテイルに気を付けながら観ようと思ったのですが、何のことはありません、結構、大所のストーリーすらも忘れていました。今回も、よく言えば“ゆったりとした”“抒情的な”、つまるところ、“抑揚のない”“ダラダラとした”展開には、どうにも付き合いきれなかったようです。ところどころで強烈な睡魔が襲ってきて、何度も巻き戻しては抜けたシーンを観直しました。とはいえ、原作はアガサ・クリスティによる名作ですし、キャスティングも多彩で、当時としては「王道の大作」だったのでしょう。その意味では、歴史的価値はありますね。ナイル殺人事件デジタル・リマスター版[DVD]ピーター・ユスティノフジェネ...〔映画〕ナイル殺人事件

  • 〔映画〕アベンジャーズ

    マーベル・コミックのヒーロー/ヒロインたちが集結した「アベンジャーズ」シリーズの第1作目です。マーケティング戦略に則った完全な“企画モノ”ですが、ここまで力を入れて作り上げると確かに見ごたえはありますね。それぞれの役者さんにとっては、演じるキャラクタが良きにつけ悪しきについて自分自身のイメージになってしまうので一長一短あるのでしょうが、その点でのキャスティングは、観る方の立場では、しっくりハマっていたように思います。観終わっての正直な感想、ストーリーは二の次、意味不明でしたし、映像もちょっと盛り過ぎているように感じました。まあ、ともかくオールスター登場の壮大なコミックの映像化ということですね。アベンジャーズ[DVD]ロバート・ダウニーJr.ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社〔映画〕アベンジャーズ

  • 〔映画〕ジェミニマン

    ちょっと前に大きな話題を振り撒いたウィル・スミスが主役の映画です。プロットは今風でメッセージ性もありますし、ストーリーもプロットを生かした素直な展開で、私としては悪くはないと思うのですが、専門家の評価はとても低いようですね。興行的にも失敗だったようです。とはいえ、最近の映像技術ではここまでやれるのかという驚きも含め、エンターテインメント作品としてはそこそこ楽しめましたよ。ジェミニマン[AmazonDVDコレクション]ウィル・スミスパラマウント〔映画〕ジェミニマン

  • 菊池寛が落語になる日 (春風亭 小朝)

    いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。最近はYoutubeやPodcastが中心ですが、落語は好きで結構聞いています。好みは、桂米朝師匠や古今亭志ん朝師匠といった超オーソドックスなタイプの噺家さんですが、そういった面々のなかでも春風亭小朝師匠はかなり上位に食い込みます。この著作は、その小朝さんが、菊池寛の小説を「落語小説」に仕立て直したものが採録されているとのことで殊更興味を惹きました。本の構成は、菊池寛の短編小説とそれをモチーフにした小朝さんの創作落語を1セットにして、全9作を並べています。こうやって原作と創作とを密着対置させると、菊池寛作品の着眼を小朝さんが上手く掬い上げて、現代の世情での“小品”に仕上げている様がはっきり分かりますね。とてもチャレンジングで楽しい試みだと思います。もちろん...菊池寛が落語になる日(春風亭小朝)

  • 〔映画〕ブレイン・ゲーム

    ちょっと前のスリラー映画です。主人公はどうして途中で捜査から降りようとしたのか、結局、犯人は最終的にはどうしようとしていたのか・・・、そもそもプロットの掘り下げが中途半端なうえに、ストーリー展開にも面白みがないので、正直なところ“かなり物足りない出来”の作品になってしまいました。主演のアンソニー・ホプキンスの役どころも、彼が演じるのであれば、映像効果ではなく演技で表現して欲しかったですし、コリン・ファレルに至っては、なぜ彼なのかというほど存在感を感じませんでした。残念ですね。ブレイン・ゲーム[Blu-ray]アンソニー・ホプキンスポニーキャニオン〔映画〕ブレイン・ゲーム

  • 〔映画〕アジャストメント

    大分以前に一度観たことがある作品でした。「運命の調整」という着想はなかなか興味深いものがありますが、なかなか面白い物語に仕立て上げるというのは難しいですね。本作品の場合、“調整を超えた運命”の必然性に今ひとつ納得感がありませんでした。考えてみれば“運命”なのですから、そこに理由はないのかもしれません。そのあたりのプロットやストーリー展開の物足りなさを、マット・デイモンとエミリー・ブラントの共演という豪華なキャスティングでどの程度埋め合わせできたのか・・・、私の場合、二人とも好きな役者さんなので、それなりに楽しめました。アジャストメント[DVD]マット・デイモンジェネオン・ユニバーサル〔映画〕アジャストメント

  • 〔映画〕はじまりのうた

    見る前からある程度は想像していました。よかったですよ。こういった素直なつくりの作品は私の好みです。本作で大きなウェイトを占めている「音楽」の効果も程よいレベルでしたね。キャスティング面では、音楽プロデューサー役のマーク・ラファロ、主人公の友人役のジェームズ・コーデンがバッチリ役柄にはまっていましたし、やはり、何といってもキーラ・ナイトレイが抜群でした。こういったナチュラルテイストの彼女も素晴らしいですね。最後、“どアップ”のラストシーンも見事に絵になっていました。はじまりのうたBEGINAGAIN[Blu-ray]キーラ・ナイトレイポニーキャニオン〔映画〕はじまりのうた

  • 〔映画〕ローマに消えた男

    イタリア映画です。映画もこの程度の尺(90分ほど)なら、疲れなくて集中して楽しめます。よかったですよ。こういった“粋なテイスト”のエンターテインメント作品は久しぶりですね。変に観客に媚びたような演出もなく、対照的な二人の人物が織りなすエピソードが進んでいきます。それぞれに絡む人々も最小限かつ効果的でした。そして極めつけは、ラストシーン。観る人によっていずれにも解釈でき、見事な余韻を漂わせていました。私としては「エンリコに一票」ということにしておきます。ローマに消えた男[DVD]トニ・セルヴィッロ中央映画貿易〔映画〕ローマに消えた男

  • これでいくほかないのよ (片岡 義男)

    近所の図書館に行ったとき、新着書の棚で見つけた本です。片岡義男さんと言えば、私ぐらいの年代の者にとっては「スローなブギにしてくれ」「メイン・テーマ」といった作品の名前がサッと頭に浮かびます。とはいえ、ちょっと自分でも意外なのですが、雑誌のエッセイ等でなく一冊の片岡さんの著作を読むのは初めてかもしれません。短編小説集なので引用しての紹介は控えますが、これが「片岡ワールド」なんでしょうね。お歳を話題にするべきではないのだと思いますが、1939年生まれとのことなので齢80を越えて、それでいてこういったテイストの作品を生み出し続けているとは正直驚きを禁じえません。モチーフの斬新さとシーンの切り取り方の鋭さは、なるほど確かに“お見事”といった印象ですね。これでいくほかないのよ片岡義男亜紀書房これでいくほかないのよ(片岡義男)

  • 〔映画〕GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊

    人気コミックを映画化した1995年の作品です。原作自体、世界観としては「マトリックス」にもつながる秀逸なもので、さらに、押井守監督の手により素晴らしい仕上がりになりました。30年近く前のアニメ作品とは思えない水準だと思います。流石ですね。声優の方々も、大塚明夫さん、山寺宏一さん、玄田哲章さん、大木民夫さん・・・といった今では“レジェンド”と呼ばれる錚々たる顔ぶれで、これもまたたまりません。GHOSTINTHESHELL/攻殻機動隊[Blu-ray]田中敦子バンダイビジュアル〔映画〕GHOSTINTHESHELL/攻殻機動隊

  • 〔映画〕ストックホルム・ケース

    軽めのサスペンス映画です。「ストックホルム症候群」をモチーフにしているので、もっと「人質の心理描写」にウェイトをおく演出もあったのだと思いますが、あまりそこへのこだわりはなかったようです。キャスティング面でも、イーサン・ホーク、ノオミ・ラパス、マーク・ストロングといった本格派の役者さんたちが出演していたので、やる気になればできたはずですが、あえて本作品ではそのあたりの深堀はしていません。徒にドラマチックなシーンにしなかったラストも好ましいですね。ストックホルム・ケーススペシャル・プライス[DVD]イーサン・ホークHappinet〔映画〕ストックホルム・ケース

  • 〔映画〕ヘッドハンター

    ノルウェー・ドイツの共同制作という珍しい映画です。ともかくプロットもストーリーも奇妙奇天烈ですね。よくもここまで構成を思いつき、エピソードを練り込んだと評価すべきか、よくもここまでご都合主義に徹して物語を翻弄したと呆れるべきか・・・、観る人によって大きく受け止め方は分かれるでしょう。結構ショッキングな映像も出てくるので、製作者としてはリアリティを意識したのだと思いますが・・・。私の印象はというと、「ちょっとお腹一杯といった感じ」でした。ただ、批評家の評価は極めて高いんですね。その点では、私の鑑賞眼は“全くあてにならない”ということです。ヘッドハンター[DVD]アクセル・へニー東宝〔映画〕ヘッドハンター

  • 〔映画〕ちょっと思い出しただけ

    池松壮亮さんと伊藤沙莉さんというちょっと気になる役者さんが主演の作品です。いくつものシーンやそこで交わされる台詞のやり取りは、とても印象的で秀逸なのですが、それらを並べて“流れ”としてみると、どうにもしっくりこないんですね。ぎこちなく、物語として今ひとつ分かりにくいのです。時間を遡って見せていくという工夫は面白いと思います。ただ、その遡っていく時間の節目がはっきりしないので、せっかくのエピソードの意味やつながりがぼやけてしまいました。ちょっと思い出しただけコレクターズ・エディション(2枚組)【DVD】池松壮亮Happinet〔映画〕ちょっと思い出しただけ

  • 生まれたときから「妖怪」だった (水木 しげる)

    久しぶりに近所の図書館に行ったとき、館内の企画コーナーで見つけた本です。「ゲゲゲの鬼太郎」の作者として有名な水木しげるさんですが、激烈な戦争体験をはじめとした水木さんの想いや言葉は、以前からとても気になっていました。本書でもそれは大いに語られています。まずは、水木さんの戦争体験にまつわる思い。水木さんは鳥取連隊に入隊し「ラッパ卒」に任じられました。しかしながら水木さんは上手くラッパを吹くことができません。ラッパ卒を辞めさせて欲しい旨人事係に具申したところ、なんと南方の最前線に送られてしまいました。(p206より引用)私は、兵隊が南方の戦地に送られたことでなかば死を覚悟し、そして死んでも、それを"美しい散りぎわ"とは断じて思わなかった。むしろ、悪あがきに見えても、生き残ろうと努力する人間のほうがよほど素晴ら...生まれたときから「妖怪」だった(水木しげる)

  • 〔映画〕つむぐもの

    偏見や介護といった重く大切な課題をプロットに取り込んだとても潔い作品だと思います。大仰さはありません。むしろラストに向かった演出は物足りなさすら感じるほどです。でも、よかったですよ。ともかくこの作品はキャスティングに尽きます。ご自身に相応しい役柄だったこともありますが、主演の石倉三郎さんはこの作品の評価を高めた最大の功労者でしょう。そして、もう一人の主人公のキム・コッピさん。硬軟織り交ぜた体当たりの演技は素晴らしかったですね。あと、私の印象に強く残ったのが介護福祉士役の内田慈さん。介護現場の耐え難い心の葛藤を見事に描いていたと思います。つむぐもの[DVD]石倉三郎オデッサ・エンタテインメント〔映画〕つむぐもの

  • 〔映画〕ミケランジェロの暗号

    大作という部類ではありませんが、プロットもストーリーもなかなか面白く、細かなエピソードも効果的でよく出来た作品だと思います。ラストも、途中から予想できた伏線をうまく回収していました。ただ、ひとつ気になるところといえば、「ナチス統治下」を舞台にした“コメディタッチの作品”だということでしょう。やはり、あの世情を下敷きにした“エンターテインメント”というのは受け入れ難いところがあります。ミケランジェロの暗号[DVD]モーリッツ・ブライプトロイ東宝〔映画〕ミケランジェロの暗号

  • 〔映画〕博士と狂人

    世界的にも有名な英語辞典「オックスフォード英語辞典」の編纂経緯をモチーフにした作品です。真実に基づく物語とのことですが、当時の世情も織り込んだ重厚な出来栄えだと思います。ストーリー自体は「辞書編纂」の様子にとどまらず、多彩なエピソードが盛り込まれていて、ちょっと賛否両論、評価はばらつくかもしれません。とはいえ、キャスティング面でのメル・ギブソンとショーン・ペンの共演は成功だったと思います。ワイルドなイメージを完全に封印したメル・ギブソンの渋い貫禄は存在感充分でしたし、複雑な心理描写を求められる役どころはショーン・ペンの卓越した演技力の独擅場でしたね。博士と狂人(特典なし)[Blu-ray]メル・ギブソン,ショーン・ペンポニーキャニオン〔映画〕博士と狂人

  • 〔映画〕奥さまは魔女

    アメリカのテレビの人気シリーズの映画化版です。とはいえリメイクではなく、元のシリーズのモチーフを最大限に活かしたオリジナル作品なんですね。上映時点での批評家たちの評価はかなり厳しいものだったようですが、私は結構楽しめました。こういった単純なエンターテインメント作品は好みです。ストーリーは、「テレビシリーズの『奥さまは魔女』のリメイク版を作る」という設定でなかなか面白い着想ですし、何よりキャスティングが良かったです。マイケル・ケイン、シャーリー・マクレーンといった重鎮はそれぞれの持ち味をしっかりと発揮していましたし、とにかく主役のニコール・キッドマンはとても魅力的でした。完全にトップスターの地位を確立していた時期の作品なのですが、爽やかな華やかさを振り撒くライトな演技は見事でしたね。奥さまは魔女[DVD]ニ...〔映画〕奥さまは魔女

  • 海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること (田島 木綿子)

    佐々木俊尚さんがtwitterで著者の田島木綿子さんを紹介していたので興味を持ちました。田島さんは、国立科学博物館動物研究部研究員。海の哺乳類のストランディング(本来、海にいるべき生物が岸に打ち上がること)の実態調査や病理解剖に携わっています。本書は、そういった田島さんの研究活動でのエピソードを材料にしたエッセイです。本書を通じて、今まで見ることがなかった海の哺乳類の実態研究のリアルな姿とともに、日々それに携わる田島さんの溢れんばかりの情熱を伺い知ることができました。そして、本書のメッセージを通じて改めて意識すべきこと、それは「地球環境問題」です。(p312より引用)じつは近年、海洋汚染がストランディングに関係しているのではないかという説が注目されている。中でも、世界的に問題視されているのは、プラスチック...海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること(田島木綿子)

  • 〔映画〕ノウイング

    ニコラス・ケイジ主演なので、予想どおりの典型的な「B級SF作品」でした。ラストの顛末と過去のエピソードとの間に何らかの因果関係でもあれば、少しは物語としても楽しめるところがあるのですが、それもないので、完全に“唐突感満載”の出来になってしまいましたね。まあ、それも含めて「想定内」ですノウイングDVDニコラス・ケイジポニーキャニオン〔映画〕ノウイング

  • 〔映画〕ザ・インタープリター

    2005年制作のアメリカのサスペンス映画です。サスペンスの割には比較的淡々と物語は進んでいきますが、国連ビル内部でのロケも許可されたとのことで「絵的」には結構リアリティがあります。物語が地味な分、ニコール・キッドマンとショーン・ペンというビッグネーム二人の演技のウェイトが高まるわけですが、こちらは“流石”の貫禄でした。ザ・インタープリター[DVD]ニコール・キッドマンユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン〔映画〕ザ・インタープリター

  • 〔映画〕地獄の花園

    久しぶりに力いっぱい“バカバカしい”映画を観ました。ギャグコミックが原作のようなテイストの作品ですが、オリジナルシナリオなんですね。ともかく荒唐無稽・ナンセンス、でも下品さはありませんし、ここまで突き抜けると結構楽しめました。エンターテインメント映画としては「成功」しているのかもしれません。それもキャスティングの秀逸さによるところが大きいですね。遠藤憲一さん、小池栄子さん、室井滋さんはそれぞれ流石の存在感でしたが、やはりこの映画、主役の永野芽郁さんで決まりでしょう。彼女の“天然っぽい”キャラクタが見事に活きていました。あとは、ラスト。ああいう落とし方も秀逸ですね。地獄の花園豪華版2枚組[DVD]永野芽郁TCエンタテインメント〔映画〕地獄の花園

  • 〔映画〕ナラタージュ

    〔映画〕ナラタージュ

  • マチズモを削り取れ (武田 砂鉄)

    いつも利用している図書館の新着書リストの中で見つけて手に取った本です。著者の武田砂鉄さんは以前から気になっていたライターさんなのですが、彼の著作を読むのは初めてです。テーマは「マチズモ」。恥ずかしながら、私は初見の言葉でした。“男性優位主義”の意とのことで、武田さんはジェンダー平等意識後進国である日本における「マチズモ」の実態を次々に顕わにしていきます。確かに、今でも様々なシチュエーションで理不尽な扱いを受けている人がいます。それは「ジェンダー」に係るものに限らず、本書で紹介されているような組織内や運動部内での指導者や先輩/OBの態度としても残っています。理不尽な環境が「当たり前のもの」とされている“場”も数々あります。政治の場、経済団体、寿司屋、高校野球・・・。武田さんは、本書の中でこうコメントしていま...マチズモを削り取れ(武田砂鉄)

  • 〔映画〕ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生

    〔映画〕ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生

  • 〔映画〕燃えよ剣

    〔映画〕燃えよ剣

  • 〔映画〕プリティ・イン・ニューヨーク

    評価はあまり高くなかったのですが、本当にそのとおりの出来の作品だと思います。幹となるストーリーが“なんとも情けない主人公の振る舞い”で、見ていても全く共感も感情移入もできません。原題の「YouStupidMan」は当たりです。さらに、ラストも「それでもやっぱりそうなのか・・・」といった何の工夫もないエンディングです。ミラ・ジョヴォヴィッチも完全なミスキャストでしょう。あえて言うなら、その意外性が話題づくりだったのかも知れませんが、それでもここまでキャラクタが合わなければ、やはりダメですね。もったいないです。プリティ・イン・ニューヨーク[DVD]ミラ・ジョヴォヴィッチポニーキャニオン〔映画〕プリティ・イン・ニューヨーク

  • 〔映画〕SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁

    〔映画〕SHERLOCK/シャーロック忌まわしき花嫁

  • 思いがけず利他 (中島 岳志)

    いつも聞いているピーター・バラカンさんのpodcastの番組にゲスト出演していたいとうせいこうさんが番組内で紹介していた著作です。タイトルも含めちょっと気になったので手に取ってみました。著者の中島岳志さんは東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。固定化された視点に囚われない論考はいい刺激になりますね。さっそく本書を読んで興味を抱いたくだりをいくつか書き留めておきましょう。まずは、「第三章受け取ること」から、認知症と診断された高齢者をホールスタッフとして雇用している「ちばる食堂」での試みを紹介している箇所です。(p118より引用)認知症と診断されると、周りの人や介護従事者は、認知症の人たちに「何もしないこと」を強要してしまいがちです。仕事をすることから遠ざけ、掃除や洗濯、食事など日常生活にかかわることも、...思いがけず利他(中島岳志)

  • 〔映画〕総理の夫

    原田マハさんの小説が原作です。映画化にあたってどの程度手が加わったのかは、原作を読んでいないので分からないのですが、単純にエンターテインメント作品としてはどうでしょう・・・、中谷美紀さんの好演はあったとしても、正直、出来栄えは今ひとつといった印象でした。もちろんリアリティを追求するような類の作品ではないので、なかなか難しいチャレンジだったとは思いますが・・・。“荒唐無稽”なラストも、それだけをもって評価するべきではないでしょう。そこで語られたメッセージは真っ当だと思います。ただ、映画として成功したかといえば、やはり???です。総理の夫[DVD]田中圭TOEICOMPANY,LTD.(TOE)(D)〔映画〕総理の夫

  • 〔映画〕朝が来る

    辻村深月さん原作の小説を映画化した作品です。その前にテレビドラマにもなっているんですね。物語のモチーフはなかなかに重いものなのですが、映画にしてみると、そのメッセージは今ひとつ響きませんでした。何か物足りなかったのか・・・。二つの家族を軸として、その絡みをストーリーとして辿っているあたりは、まあこういった流れだろうと思うので、やはり結末のシーンに対する納得感なんでしょうね、期待値に届かなかったのは。他方、キャスティングは良かったです。永作博美さんはいつもながらの安定感でしたし、若手の蒔田彩珠さんもいいですね。あと驚きは、浅田美代子さん。役どころの人柄そのままに、素晴らしかったと思います。ふと、樹木希林さんの存在感に似たものを感じました。朝が来る[DVD]永作博美TCエンタテインメント〔映画〕朝が来る

  • 〔映画〕ザ・ファブル 殺さない殺し屋

    地上波での放送があったので録画しておきました。前作(第1作目)と比較すると明らかにストーリーは劣化しましたね。敵役との因縁もとても雑な設定です。主人公は、なかなか面白そうなキャラクタでシリーズ化の対象としては悪くないだけに、この出来は“かなりガッカリ”です。注目された平手友梨奈さんもポテンシャルは十分ありそうなのですが、この作品では開花しませんでしたね。演じるヒロインが「わざとらしい演技」になりがちなプロットだったこともあり、今ひとつという印象でした。ザ・ファブル殺さない殺し屋通常版[DVD]岡田准一松竹〔映画〕ザ・ファブル殺さない殺し屋

  • 〔映画〕オールド・ナイフ ~127便の真実~

    AMAZONORIGINALの作品です。サスペンスタッチの物語です。比較的淡々とストーリーは進んでいくので、最後の結末をどう感じるかで評価は分かれますが、私は良かったと思います。こういう素直なサスペンスは珍しくなりましたね。クリス・パインとタンディ・ニュートンもそれぞれの役柄をうまく演じていました。キャスティングも正解です。オールド・ナイフ~127便の真実~クリス・パイン〔映画〕オールド・ナイフ~127便の真実~

  • 〔映画〕ダークナイト ライジング

    「バットマンビギンズ」「ダークナイト」と観てくると、やはりここまで手を付けてしまいますね。「ダークナイト・トリロジー(DarkKnightTrilogy)」の第3作品目、最終章となる作品です。ただ、上映時間の長大さの割に、出来栄えはというと今ひとつといった印象です。過去からの因縁だけで物語を進めてもやはり広がりは出ません。敵役のキャラクタも前作の「ジョーカー」と比較すると圧倒的にインパクトに欠けます。そのうえ、マイケル・ケインやモーガン・フリーマンという重厚な脇役陣も出番が少ないとなると、切り札「キャットウーマン」のアン・ハサウェイを登場させても埋め合わせはできなかったようです。まあ、ラストシーンに救いがある分、私のような軟弱ミーハーファンにはありがたいのですが・・・。ダークナイトライジング[DVD]クリ...〔映画〕ダークナイトライジング

  • 田舎はいやらしい 地域活性化は本当に必要か? (花房 尚作)

    いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。「セカンドライフに田舎暮らし」とか「古民家再生」とかの話題には興味を持っていたので、タイトルに反応して手に取ってみました。書かれている内容は、過疎地域での暮らしを踏まえた実態レポートといった体ですね。本書での花房尚作さんの問題意識は「地域活性化推進の是非」にあります。(p114より引用)しかし、本当に「地域の活性化は正しい」のだろうか。活性化している地域は好ましい町で、活性化していない地域は好ましくない町なのだろうか。それは都心で暮らしている者の勝手な思い込みではないだろうか。一口に地方といっても、県庁所在地のように交通の便が整っている地域もあれば、陸の孤島になっている地域もある。過疎地域の中にも都市に近い場所に位置する過疎地域もあれば、都市から遠く離れて...田舎はいやらしい地域活性化は本当に必要か?(花房尚作)

  • 〔映画〕ダークナイト

    先日、久しぶりに「バットマンビギンズ」を観たので、やはり続編もという気分になりました。この作品も何度も観ているはずなのですが、正直なところあまり覚えていませんでした。ただ、それが幸いしましたね。中途半端な記憶がない分、素直に楽しめました。とてもよくできたストーリーだと思います。敵役ジョーカーの「おどろおどろしさ」も、バットマンの「スーパーぶり」も適度でしたし、特に印象に残ったフェリーの人々の葛藤と決断のシーンも有り得べき形で描かれていました。「ダークナイト」の意味を告げるラストシーンもいいですね。ダークナイト[DVD]クリスチャン・ベールワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント〔映画〕ダークナイト

  • 〔映画〕スパイダーマン:スパイダーバース

    マーベル・コミックを原作とする「スパイダーマン」のCGアニメ映画です。オリジナルシナリオのようですが、実写版へのオマージュシーンもあり完全に独立した位置づけではありません。物語は、「異次元世界」という“アニメ”に相応しいモチーフで、それなりに楽しめました。アニメといってもかなりCG処理されているので、“3D”的なとても綺麗な映像です。さらに、キャラクタごとにデザインのテイストを変えているところなど、技術を活かしてしっかりと考えられていますね。かなりの手間暇をかけてしっかりと仕上げた作品だと思います。拍手です!スパイダーマン:スパイダーバースリーヴ・シュレイバー〔映画〕スパイダーマン:スパイダーバース

  • 〔映画〕バットマン ビギンズ

    このところ観ている映画が今ひとつスカッとしないので、定番で口直しすることにしました。もう観るのは何度目になるでしょう。バットマンシリーズの作品は数多くありますが、この2000年代に入っての作品は、比較的キャラクタが大人しいので観ていて不必要に疲れないんですね。本作品はリブート版と銘打たれているだけあって、バットマン誕生の背景や数々の特殊装備の入手経緯も上手く物語に織り込んでいます。キャスティングもいいですね。相変わらずのマイケル・ケイン、ウィット溢れる台詞は健在ですし、脇にモーガン・フリーマンや敵役のリーアム・ニーソンが控える布陣は重厚です。バットマンビギンズ[DVD]クリスチャン・ベールワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント〔映画〕バットマンビギンズ

  • 〔映画〕ブラック・ジャック 劇場版

    久しぶりに観た「アニメ映画」です。ブラック・ジャックは手塚治虫さんの人気キャラクタのひとつですが、本作品のストーリーには「手塚治虫」色はあまり感じられませんね。とても中途半端な出来の作品だと思います。伝えたいメッセージもはっきりしませんし、ブラック・ジャックも含めて登場人物にもインパクトがありません。最近アニメ映画の質が急速に向上している中、人気コミックの映画版の中では目立たない“並”の作品です。残念ですね。ブラック・ジャック劇場版[DVD]出崎統ジェネオン・ユニバーサル〔映画〕ブラック・ジャック劇場版

  • 〔映画〕AWAKE

    なかなか面白いプロットだと思ったのですが、モデルになったエピソードが実際に存在していたんですね。映像作品としては、冗長なシーンも多く今ひとつの印象ですし、シナリオもこれといって惹き込まれるような深みも感じられません。ただ、吉沢亮さん、若葉竜也さん、落合モトキさんの主要キャストは、それぞれキャラクタの明確なコントラストを活かすアサインで良かったです。軽めのエンターテインメント作品としてはサックリと楽しめると思いますよ。特に、ラストは“わざとらしさ満載”ではありますが、気持ちのいいシーンですね。AWAKE[DVD]吉沢亮TCエンタテインメント〔映画〕AWAKE

  • 東大教授、若年性アルツハイマーになる (若井 克子)

    いつも利用している図書館の新着書リストの中で見つけました。以前から気になっていた本なので、早速予約して読んでみました。テーマは「近親者のアルツハイマー病発症」というとても厳しいものです。著者は発病者の奥様の若井克子さん。若井晋さんが若年性アルツハイマー病を発症されて東京大学を早期退職された年齢が、今の私と近いこともあり、本書で紹介されている晋さんと克子さんの闘病生活での数々のエピソードは、とても身近なものとして受け止めていました。その中から、特に印象に残ったくだりを書き留めておきます。(p153より引用)「アルツハイマー病になると人格が変わる」と、言われるようです。でも私には、〈ちょっとちがう〉という実感がありました。確かに晋には、空間認知や記憶の面で支障が出ています。そのせいで、できないことが増えたのは...東大教授、若年性アルツハイマーになる(若井克子)

  • 〔映画〕カジノ

    マフィアが牛耳っていたころのラスベガスが舞台の作品です。ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシが演じるカジノでの“その方面の人”は、さすがの貫禄を感じますね。赤、青、緑・・・、あの派手なファッションがそれなりに似合うのは、ロバート・デ・ニーロぐらいかもしれません。ただ、ストーリーを魅せる類の映画ではないので、正直なところ私には「約3時間」の上映時間は長過ぎます。途中で何度も集中力が途切れてしまいました。カジノ[DVD]ロバート・デ・ニーロジェネオン・ユニバーサル〔映画〕カジノ

  • 〔映画〕ベンジャミン・バトン 数奇な人生

    かなり評判の高い作品です。ともかくこの独創的なプロットがすべての礎で、それをうまい具合に数々のエピソードが包み込んでいますね。センセーショナルなシーンや必要以上に煽るようなエピソードもなく、程よい起伏の物語に仕上げられています。よかったですよ。そして、もうひとつの魅力は、ブラッド・ピットとケイト・ブランシェットの存在感。二人の顔立ちの変化を表す映像の方は、特殊メイクやCG処理といった高度な技術が駆使されているのでまあ何でもできるということですが、それはともかくとして演技での「感情表現」も見事でした。ベンジャミン・バトン数奇な人生[DVD]ブラッド・ピットワーナー・ホーム・ビデオ〔映画〕ベンジャミン・バトン数奇な人生

  • 〔映画〕ジュマンジ/ネクスト・レベル

    地上波での放送を録画していました。シリーズものなので、とりあえず観ておこうという程度のノリだったのですが、まあ予想どおりといった印象ですね。映像もこれといってインパクトのあるシーンがあるわけでもなく、登場人物のキャラクタ設定も今ひとつです。ドウェイン・ジョンソンは、やはり“ベタなアクションもの”の方が絶対的にいいですね。この作品も含め、時折彼の風貌とミスマッチの面白さを狙ったようなコメディタッチの作品に出演していますが、私は???だと思います。ジュマンジ/ネクスト・レベルブルーレイ&DVDセット[Blu-ray]ドウェイン・ジョンソンソニー・ピクチャーズエンタテインメント〔映画〕ジュマンジ/ネクスト・レベル

  • 〔映画〕デス・レース

    ジェイソン・ステイサム主演の映画です。まあ、予想どおりの作品でしたね。ストーリーがあるわけではありません。ゲームのように「ステージ」が連なっているだけです。で、アクションシーンはといえば、これもまた単純で。逆にその方が少しはリアリティが高まったようにも思いますが・・・。強いて工夫しているところ?というなら、ラストが拍子抜けのような“HappyEnd”だったことでしょうか。続編を意識しているのかもしれませんねぇ。デス・レース[DVD]ジェイソン・ステイサムジェネオン・ユニバーサル〔映画〕デス・レース

  • 〔映画〕ミッシング

    実話に基づく映画です。ストーリーは地味で、正直私には退屈でした。ただ、ジャック・レモンとシシー・スペイセク、お二人の円熟の演技は見事です。物語の進展にともなって、疎遠な間柄がだんだんと理解し合う関係に変わっていく、そういう微妙な様をしっかりと表現していましたね。ミッシング[DVD]ジャック・レモンジェネオン・ユニバーサル〔映画〕ミッシング

  • 秘闘 : 私の「コロナ戦争」全記録 (岡田 晴恵)

    いつも聞いている大竹まことさんのpodcastの番組に著者の岡田晴恵さんがゲスト出演していて、本書も話題として取り上げられていました。ご存じのとおり岡田さんは現在は白鷗大学教授ですが、元国立感染症研究所で感染症パンデミック対策に従事した経歴を持っています。新型コロナウィルス感染症発生当初からテレビのワイドショーや報道番組を中心にマスコミに登場する機会も多く、その露出の多さ故か、様々なプレッシャーも受けて来られました。それらの中には、学術的な観点からの正当な批判・反論もあれば、謂れのない中傷も含まれていたことだと思います。本書は、その岡田さん自身が著したものなので、本人のみが知る真実もあれば、少々バイアスのかかった表現も含まれていることでしょう。その点を踏まえつつ、本書で紹介されている新型コロナウィルス感染症対策...秘闘:私の「コロナ戦争」全記録(岡田晴恵)

  • 〔映画〕ステップ

    重松清さんの小説が原作なんですね。確かに、そういわれれば「なるほど」です。典型的な、邦画の“ほのぼの”テイストの物語。お決まりの「いい人」の集まりですが、それでいいんです。プロットはありきたりですが、それを演じる役者のみなさんが大正解だったと思います。主演の山田孝之さんは予想どおりの安心演技、その他の出演者の方々も見事でしたね。若手実力派の伊藤沙莉さん、川栄李奈さん、盤石なベテラン國村隼さん、余貴美子さん、そして中堅どころの広末涼子さん。最後の極め付きは、子役の田中里念さんと白鳥玉季さん、中野翠咲さん。子役ですから「年齢」どおりの演技といえばそうなのですが、ともかく彼女たちの名演なしでは成り立ち得なかった作品でしょう。ステップ[DVD]山田孝之Happinet〔映画〕ステップ

  • 〔映画〕北北西に進路を取れ

    アルフレッド・ヒッチコック監督の作品は、あの独特のおぞましい雰囲気が私には合わず、正直あまり好きではないのですが、この作品はとてもよかったです。ストーリー展開もスピーディーでこ気味良く、私のような初心者でも素直に楽しめました。キャスティング面でいえば、ケーリー・グラントはオーソドックスな二枚目スター、エヴァ・マリー・セイントはちょっと個性的な面立ちで、いいペアでした。あと、途中に登場した主人公の母ジェシー・ロイス・ランディスがコミカルで、とても効果的なアクセントになっていたと思います。北北西に進路を取れ特別版[DVD]ケイリー・グラントワーナー・ホーム・ビデオ〔映画〕北北西に進路を取れ

  • 〔映画〕ホテルローヤル

    直木賞受賞作品が原作で映画化されたものです。ちょっと変わったシチュエーションを舞台に、いくつかのエピソードを繋いだオムニバス的な構成です。何ということもない物語なのですが、見終わって“ほっこり”した気分になりました。決してHappyendではないのですが、波瑠さんをはじめとして、出演の実力派俳優さんたちの演技の賜物でしょうか、結構楽しめました。どのパートもなかなか味があって、特に印象に残ったのは、伊藤沙莉さんと岡山天音さん、正名僕蔵さんと内田慈さんのエピソードでした。あとは、釧路の風景、これがまたたまらなくいいですね。ホテルローヤル[DVD]波瑠Happinet〔映画〕ホテルローヤル

  • 〔映画〕誰が為に鐘は鳴る

    アーネスト・ヘミングウェイの小説が原作で、1943年に映画化されました。今から80年ほど前の作品とは驚きです。主演はゲイリー・クーパーとイングリッド・バーグマン。文字どおり絵に描いたような二大スターのヒーローもののラブストーリーを楽しむ観客と、エイキム・タミロフ、カティーナ・パクシヌーらによる泥臭くもリアリティ溢れる名演技を味わう観客とに分かれそうです。とはいえ、やはりこの作品の華は何と言ってもイングリッド・バーグマン。山中の戦場にはどうにも場違いなプロットだと思いますが、それを超越した“可憐さ”は異次元です。やはり、このころは“女優の時代”ですね。誰が為に鐘は鳴るワールドプレミア上映版[DVD]ゲイリー・クーパージェネオン・ユニバーサル〔映画〕誰が為に鐘は鳴る

  • 〔映画〕ジーサンズ はじめての強盗

    モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキンという3人の名優が主演のコメディ作品です。正直なところ、ストーリーや演出の出来ばえは3人が演じるには役不足だったように思います。ただ、最後を“Happyend”で幕引きしたのは良かったですね。悪事を働いたにもかかわらず・・・というところがちょっと引っかかりますが、悲劇で終わるよりはましでしょう。ともかく“3人の老人の友情”物語、重ねた年輪を感じるラストシーンの台詞はなかなかものでした。そして3人のショットも。しかし「邦題」は???ですね。原題の「GoinginStyle」というのも分かりにくいのは確かですが、もう少し洒落たタイトルだったらと思います。ジーサンズはじめての強盗[Blu-ray]モーガン・フリーマン,マイケル・ケイン,アラン・アーキンワーナー・...〔映画〕ジーサンズはじめての強盗

  • 山びこ学校 (無着 成恭 (編))

    以前から気になっていた本です。戦後の教育に大きな影響を与えた著作だと評されていますし、当時の生活を知る民俗学的観点からも貴重な資料とも位置づけられているようです。本書に収録された詩や作文を書いたのは1950年ごろの中学生とのことですから、1935年ごろの生まれ、私の父母とほぼ同年代ですね。自分の親や兄弟が出征し、自分たち自身も戦中・戦後の厳しい生活環境を生きている最中、彼らが綴った飾らない文章は心に響きます。その中からいくつか、特に印象に強く残ったところを書き留めておきましょう。まずは、「母の死とその後」という江口江一くんの作文から。(p37より引用)僕は、こんな級友と、こんな先生にめぐまれて、今安心して学校にかよい、今日などは、みんなとわんわんさわぎながら、社会科『私たちの学校』のまとめをやることができたので...山びこ学校(無着成恭(編))

  • 〔映画〕約束のネバーランド

    コミックが原作の実写版です。映画化されたのはコミックの幕開け部分で、このあと物語はまだまだ続くようです。映画としては、完全に「少年少女」向きですね。映像も、シナリオも、台詞回しも、役者さんたちの演技レベルも・・・。ファンタジー系の映画といえば、たとえば「ハリーポッター」とか「ロード・オブ・ザ・リング」とかが思い浮かびますが、やはりレベルが違い過ぎます。もちろん比較すること自体、意味のないことではありますね。この作品も、うまく仕上げればロードストーリー的に「シリーズもの」にできる要素はあるのですが、いかにも残念な出来でした。約束のネバーランドDVDスタンダード・エディション浜辺美波東宝〔映画〕約束のネバーランド

  • 〔映画〕半径1メートルの君~上を向いて歩こう~

    8本の短編作品によるオムニバス映画です。身近な人と人のふれあい、関わり合いをモチーフに芸人さんと俳優さんが渡り合った「企画モノ」ですが、どうでしょう、好みは分かれるように思います。玉石混交、正直なところ“意味不明”な作品もあって・・・、やっぱり「短編」は難しいですね。とはいえ面白いチャレンジなので、その心意気は大いに称えましょう!半径1メートルの君~上を向いて歩こう~スタンダード・エディション[DVD]岡村隆史よしもとミュージック〔映画〕半径1メートルの君~上を向いて歩こう~

  • 〔映画〕おと・な・り

    いかにも邦画といった“ほのぼの”テイストの作品ですね。物語の展開は、前半で一区切り、後半でもうひと山といった構成です。後半は、前半のさまざまな伏線をいきなりの偶然で強引にまとめにかかった感じですが、まあ「映画」ですから、それもありでしょう。そのあたりの無理筋も、岡田准一さんと麻生久美子さんの自然体の演技もあってうまく昇華させたように思います。ラストは、映像シーンに加えエンドロールに上乗せした「声(音)」で納得させるという演出で、これはなかなかの工夫だと思いました。おと・な・り[DVD]岡田准一ジェネオン・ユニバーサル〔映画〕おと・な・り

  • 〔映画〕ザ・フォーリナー/復讐者

    そこそこの歳を重ねたジャッキー・チェンとピアース・ブロスナンの絡みはなかなか良かったと思います。ストーリー自体は、主人公の犯人特定に向けた病的ともいえる執拗さやもう一人の主要人物の犯行への関わりの動機に少々不自然な感があるのですが、思いの外、楽しめました。必要以上に過激な映像がないのも好印象です。あとは、お決まりのジャッキー・チェンのアクション。こちらも無理やり取って付けたような格闘シーンがいくつもあって少々食傷気味になりますが、それはそれ、60歳を越えてあれだけ動けるのは素直に素晴らしいですね。ザ・フォーリナー/復讐者[DVD]ジャッキー・チェン松竹〔映画〕ザ・フォーリナー/復讐者

  • 〔映画〕ハイ・クライムズ

    プロットからある程度の“どんでん返し”の見当がつくという点では、至って“並”の出来ばえの映画です。ストーリーの方はといえば、「疑惑の追及」という基本線で、そこにいくつかのエピソードが絡んでいくという流れですが、終盤近くになるにつれてかなりの不自然さが感じられるようになりました。突然の裁判の幕引きも行動の動機もとても雑な印象ですね。他方、アシュレイ・ジャッドとモーガン・フリーマンというキャスティングは良かったと思います。特にモーガン・フリーマンは、存在感を示しながらも例の飄々とした自然体の演技でした。ハイ・クライムズ〈特別編〉[DVD]アシュレー・ジャド20世紀フォックスホームエンターテイメント〔映画〕ハイ・クライムズ

  • 最後の参謀総長 梅津美治郎 (岩井 秀一郎)

    いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。「梅津美治郎」、名前は聞いたことがあるですが、それ以上の知識はありませんでした。太平洋戦争の継続に懐疑的であった“最後の参謀総長”のこと、ちょっと気になったので手に取ってみました。梅津美治郎の人となりについては様々紹介されていますが、当時の軍人としては珍しく“親分肌”ではなく、頭脳明晰で一見親しみ難い印象を与えていたようです。梅津が関東軍司令官だったころのエピソードです。(p131より引用)梅津は親分子分の関係を作ることはしなかったが、前線将兵への心遣いは忘れなかった。何より将兵をねぎらい、時には酒を酌み交わして信頼感を醸成することで、その統率にも益することが多かっただろう。そして梅津は五年におよぶ軍司令官在任中、ついに一度も国境紛争を起こさせなかった。歴史にお...最後の参謀総長梅津美治郎(岩井秀一郎)

  • 〔映画〕引っ越し大名!

    ほとんど期待していなかったのですが、完全に裏切られました。とても面白かったですよ。海外のコメディにある「少なからぬ悪意?を感じるようなジョーク」や日本のコメディにある「ワザとらしいギャグ」とは無縁の“素直なつくりの喜劇”です。もちろん原作や脚本によるところが大きいのですが、キャスティングも見事だったと思います。松重豊さん、西村まさ彦さん、ピエール瀧さん、飯尾和樹さんといったコメディの申し子のような役者さんたちは言うに及ばず、高橋一生さんの溌溂さも気持ちよかったですね。主役の星野源さんはまさにはまり役でしたし、あとは何と言っても高畑充希さん。こういう役柄も自然な構えで演じ切っていました。犬童一心監督をはじめとしたスタッフや出演した役者のみなさんのおかげで、久しぶりに“気持ちが爽やかになる作品”を観せてもらいました...〔映画〕引っ越し大名!

  • 〔映画〕007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

    契約している映像配信サービスのラインナップに加わったので、早速観てみました。ダニエル・クレイグがボンドを演じるシリーズになって、それぞれの作品が前の作品を引き継いで物語が進んでいくようになりましたが、それも遂に本作品で打ち止めのようです。しかし、さすがに007シリーズは高水準の出来ばえをキープしますね。最後の細菌兵器工場での攻防は“今ひとつ感”がありましたが、アストンマーチンDB5の特殊装備を駆使したカーアクションや、新人CIAエージェント(アナ・デ・アルマス)も加わった格闘シーンなどなど、単純に楽しめる映像が目白押しでした。さて、この人気シリーズ、何年か後にはまた新たにリスタートするのでしょう。まったく新たなプロットやキャスティングで作るのか、それとも逆に新たなボンドを迎えてシリーズとしての連続性を保つのか・...〔映画〕007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

  • 〔映画〕ロード・オブ・ウォー

    カタカナでタイトルを書くと意味が分かりにくいですが、「LordofWar」なら(言われれば)なるほどと思うでしょう。いくつかの実話をもとに作り上げたフィクション作品とのことですが、このモチーフは気分のいいものではありません。たしかに今の戦争や紛争においては、こういった現実があるのだと思いますが、ラストシーンを思うと、この作品としてのメッセージの伝え方には疑問を抱かざるをえないですね。もちろん、そういった評価は感性によるものですし、“好み”という次元のことかもしませんが。ちなみに、キャスティングとしてのニコラス・ケイジは久々に良かったと思います。このところB級ダッシュの“今ひとつ”の役柄と演技が多かったので。ロード・オブ・ウォーBlu-rayニコラス・ケイジTCエンタテインメント〔映画〕ロード・オブ・ウォー

  • 〔映画〕スプリング、ハズ、カム

    日本映画らしい“ほのぼの系”の映画です。こういったテイストの作品の場合は、ドラマチックなストーリー展開で魅せるものではないので、登場人物のプロットや細かな演出、あとは出演者のキャラクターや演技がとても大きなウェイトを占めますね。その点では、登場人物間の関わりやその際のセリフ回しとかには“今ひとつかな”という印象を受けました。主人公たちが遭遇するエピソードもそうですが、ちょっと不自然さを感じるんですね。ただ、石井杏奈さんはとても良かったと思います。地方から上京してきた純朴でナチュラルな主人公の役どころを気負うことなく演じていました。スプリング、ハズ、カム石井杏奈〔映画〕スプリング、ハズ、カム

  • 〔映画〕あの日のオルガン

    太平洋戦争末期の実話にもとづく作品とのことです。物語の出来の良さに加えて、この作品の場合、出演した役者のみなさんがとてもよかったと思います。一人ひとりのプロットがしっかりしていたことが第一ですが、それぞれの演技から一所懸命さが伝わってきましたね。特に中堅・若手の女優さんたち。大原櫻子さん、佐久間由衣さん、三浦透子さん、堀田真由さん、福地桃子さん・・・。それぞれに実績のある方々でみなさん見事でした。主役の戸田恵梨香さんは言うまでもなく流石の存在感でしたが、こういったしっかりものの役柄が“お決まり”になりつつあるので、そのあたりちょっと残念な気もします。あの日のオルガン[DVD]戸田恵梨香オデッサ・エンタテインメント〔映画〕あの日のオルガン

  • 寂聴 残された日々 (瀬戸内 寂聴)

    瀬戸内寂聴さんの著作は一冊の本になっているものとしては読んだことがないのですが、単発のエッセイを拝読したり、マスメディア等に登場してあれこれお話ししている姿は時折見かけたりしていました。また、30年以上前ですが、私の友人の弟さんが寂聴さんのお手伝いをしていたことがあり、そのころから何となく気になっている方でした。本書は、朝日新聞に連載されたコラムを再録した寂聴さんの最晩年のエッセイ集です。そこに記されている様々なエピソードから最も私の印象に残ったものをひとつ書き留めておきます。「中村哲さんの死」。2019年12月12日に掲載された寂聴さんの悲痛な思いが迸る一文です。(p172より引用)井戸水が湧くにつれ、砂漠が少しずつ畠になり、人々の生活にうるおいが生じてくる。アフガニスタンの人々にとって、中村さんは、恩人にな...寂聴残された日々(瀬戸内寂聴)

  • 〔映画〕インサイド・マン

    ちょっと前のクライム・サスペンス映画です。デンゼル・ワシントンとキウェテル・イジョフォーの刑事コンビや、犯行リーダーのクライヴ・オーウェン、銀行家のクリストファー・プラマー、さらには敏腕弁護士のジョディ・フォスターとキャスティング面ではビッグネーム目白押しの豪華版で、しっかりした作りの作品です。ただ、ストーリー的には主犯の犯行に及んだ動機が最後まではっきりしなかったので、どうにも不完全燃焼感が残りますね。そこに何らかの必然性がないと、戦争犯罪の暴露といっても今ひとつ納得感がなく、犯行自体の意味が希薄になってしまいます。ひょっとすると、シンプルな「銀行強盗」だったのかもしれません・・・。インサイド・マン[Blu-ray]デンゼル・ワシントンジェネオン・ユニバーサル〔映画〕インサイド・マン

  • 〔映画〕メン・イン・ブラック:インターナショナル

    人気シリーズ「メン・イン・ブラック3」から久しくしてのシリーズ4作目です。前作までのメインキャラクターのトミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスは登場しません。このシリーズでの二人のインパクトはとても大きかったので寂しい気持ちでいっぱいですが、新しい作品として楽しむということですね。その点、クリス・ヘムズワースとテッサ・トンプソンのコンビというのは、キャラクターの濃さという面ではかなりパワーダウンでしょう。この作品の場合はリーアム・ニーソンがそのあたりを少しは埋め合わせしているようですが、ストーリー自体もあまりこなれてはいなかったので、作品としての出来は正直“今ひとつ”という印象です。個人的にはレベッカ・ファーガソンの役柄に期待していたのですが、こちらも正直パッとしないプロットで登場シーンも少なくガッカリでした...〔映画〕メン・イン・ブラック:インターナショナル

  • 〔映画〕真珠の耳飾りの少女

    オランダの画家ヨハネス・フェルメールの代表的作品である「真珠の耳飾りの少女」をモチーフに制作された作品です。フェルメールの絵画の世界を映像で描き出したものなので、ストーリーは二の次なのでしょう。とはいえ、抑揚を抑えた物語の展開もよかったと思います。確かに、少女にあの立派な“耳飾り”は不自然かもしれません・・・。映像の方は、随所にフェルメールらしい「構図」「光と影」「色彩」を取り込んで、独特の絵画世界の再現にチャレンジしていましたね。当時のデルフトの街の様子や人々の生活風景もしっかり描かれていました。真面目に作り上げた“正統派映画”といった印象です。真珠の耳飾りの少女通常版[DVD]スカーレット・ヨハンソンメディアファクトリー〔映画〕真珠の耳飾りの少女

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