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創業記 https://www.exhorizons.com/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/

アプリブランド創業者のコラム。 ありふれた日常のできごとについてユーモラスな語り口で。 生きるのが楽になり、ちょっぴり勇気が湧いてきます。

嫌なことがあったときに気分を変えるアプリ「表裏一体」、心に栄養を補給するアプリ「風光明媚」などを提供するアプリブランドの作者のブログ(コラム)です。 ユーモラスな口調で日常のできごとについて語ります。 ホッとしたいときや気晴らしにどうぞ。

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2014/05/25

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  • ビジネス本のトリセツ

    書いてあることを実行する前に考えるべきことは?真面目なあなたに送るビジネス本のトリセツ。心がすこし楽になるユーモラスなコラム。

  • 天使か悪魔か

    いいやつだと思ってたのに!果たして彼は天使か悪魔か。心がすこし楽になるユーモラスなコラム。

  • メンタルセルフケアの・・

    見過ごしがちなメンタルケアの重要性について。真面目でがんばり屋のあなたに。心がすこし楽になるユーモラスなコラム。

  • お金かこだわりか

    本当はこだわりを追求したいけど・・お金とやりたいことの両立に悩むあなたに。心がすこし楽になるユーモラスなコラム。

  • ☆1をつけないで!

    無料なのに☆1?サービスへの過剰な期待は罪なのか。心がすこし楽になるユーモラスなコラム。

  • スマホと現実逃避と

    SNS、ニュース、スマホゲームにも中毒性がある?生きることを真面目に考えるあなたに。心がすこし楽になるユーモラスなコラム。

  • やりたいことがないときは

    やりたいこと が見つからないときに作者が取った行動とは。生きることを真面目に考えるあなたに。心がすこし楽になるユーモラスなコラム。

  • 自分探しと海外旅行の関係

    自分探しと海外旅行に因果関係はあるのか。自分を見つけたいあなたに。心がすこし楽になるユーモラスなコラム。

  • こいつは期待できる!

    大好きなアーティストの新譜や面白いマンガ家の新作よりも期待できるものとは。自信を失いがちなあなたへ。心がすこし楽になるユーモラスなコラム。

  • まるで本の帯のようではないか。

    「ここにいるよ!」SNSで聞こえる大合唱は幻聴か。承認欲求と自分の価値について。心がすこし楽になるユーモラスなコラム。

  • オー・マイ・フレンド

    学校で友だちができないという悩みについて。心がすこし楽になるユーモラスなコラム。

  • 0から1を生むこと

    仕事をするときに大事にしたいと思っているのは、新しい価値を生んでいるかどうか。 0から1を生むという考え方がある。 新しいジャンルを作ることは0から1を生む。 既存のジャンルの中で新しい商品を作ることは、0から1を生むことではないだろう。 しかし後者がダメかというとそんなことはなくて、そこにニーズがある以上、立派な仕事だと判断できる。 ではなぜ0から1を大事にしたいかと言うと「よいビジョンが描けているのであれば、困難があってもそれを実現するべき」と考えているから。 ビジネスである以上、顧客ありきなので注意は必要だが、この価値観は大切にしていきたいと思う。 なお、作品のオリジナリティにはこだわりすぎないように・・とも自戒の意味を込めて書いておきたい。 そもそも、0から1を生み出すという言葉はピーター・ティールが語ったもの。人は誰しも借りているのだ。 ・・ちょっとまじめになりすぎたかな、リラックスしよう!

  • サピエンス全史(ユヴァル・ノア・ハラリ)

    人から勧められるよりは、自分で本を選んで読んで行こうと思っているのですが、サピエンス全史は普通に面白かったです。やはり何事にもこだわりすぎてはいけませんね。 さて内容の一部を紹介しますが、私が注目したのは「虚構」についてです。 「私たちは虚構を信じて生きている」。筆者によると、集団を組織するには虚構を使う必要があり、そうしてホモ・サピエンスは世界の王になったと言うことです。 理屈はこうです。一人一人をよく知って組織を保つには150人が限界。それ以上の組織を作るには全員が信じる虚構を作る必要があります。 例えば会社であれば、会社内のルール、席の配置、上下関係など。こういうものは実は実態が存在せず、それを存在すると皆が信じていることで初めて会社が成り立ちます。もっと言うと、会社の存在自体が虚構であると言うことなのです。 そして、会社だけではなく、国、法律など全てに実態が存在せず、我々が信じている虚構だと筆者は説きます。 確かに、国や法律などに実体はありません。でも我々はそれがあると信じている、だから虚構だと言うことです。 そう考えると、確かに我々は実体の存在ではなく、信じることによって生きている。その通りだなということが理解できます。 それだけでも少し怖いのですが、さらに読み進めていくと、我々が信じている価値観も虚構であり、そこに絶対性がないと言うことが書いてあります。ここが私が一番怖かったポイントです。 ハンムラビ法典があった国、時代では目には目にをという考え方を皆が信じていた。 私たちが人類は生まれながらに平等(であるべき)と信じている。 ではどちらが正しいのか?答えは、どちらも虚構であり、絶対性などというものはないと言うのです。 だとしたら、いま私たちが信じている価値観が後の時代でも正しいと信じられるとどうして言えるでしょうか? よくよく、常識も疑って考える必要がありそうです。(もちろん、皆が信じることでうまく成り立っていると言う事実も忘れずに・・)

  • 高野聖(泉鏡花)

    文豪泉鏡花 × 球体関節人形展に行ってきたこともあり、今回は泉鏡花の高野聖(こうやひじり)を紹介したいと思います。 高校の授業で習った時の感動も深く、いつか話したいなと思っていました。 さてその内容について。 泉鏡花の作品は異界が出現してくる、あの世が見えてくるようなところがあり、高野聖もその特徴を持っています。 旅で山奥に入った僧が出会う美女。精神に障害を持った男を夫に持ち、山の動物(巨大な蛭を含む)で痛んだ身体を風呂場で洗って癒してくれます。 ところが、その美女には誘惑にかられた男を動物に変える力があるのです。さて男は・・というあらすじです。 ストーリーも面白いのですが、感動があるのはその世界観。山、美女、動物、僧、変化と、異界の地に踏み込んだような感覚がこの小説を読むと感じられます。 そして不思議なのは読んでいる間、この超現実がそんなに離れたものではなく、この世の少し向こうにある。つまり決して遠い世界のことではないと感じられることです。 現代社会はそのような異界は目に入らないように作られています。目に見えるものだけ信じる(例えば数字)ことを信じこまされているとも言えるでしょう。ところが、その少し向こうには異界がある。そう考えると、世界が広がっていくような気がしませんか。 本日も読んでいただいて、ありがとうございました。

  • ユートピアだより(ウィリアム・モリス)

    本日紹介するのは19世紀のデザイナー、ウィリアム・モリスの「ユートピアだより」です。 モリスと言えば自然をモチーフにしたデザイン柄が有名ですね。しかし、デザインだけではなく、政治活動や文筆活動も精力的に行っていました。ここではそのうちの文筆活動をご紹介しようと思います。 話は小説仕立てになっていて、19世紀の人間が22世紀にタイムスリップ、そこがウィリアム・モリスの考えるユートピアになっています。その世界を通じて、モリスが持つ「幸せの価値観」が伝えられます。 少しだけ世界をご紹介すると。 ・美しいものに囲まれた世界。機械よりも芸術、ボート、草刈りなどに楽しさを感じている。 ・生活は派手ではないが、毎晩演奏が駅前で行われるような楽しさに溢れている。 ・自発的に生産がなされていて、お金のやりとりなどはない。 ・ストレスがなく美しいものに囲まれているため人は20年くらいも若く見える。 どうしてこうなった?については闘争の結果が説明されていますが、私は経過よりもいくつか注目すべき価値観をご紹介したいと思います。 ・「すべての仕事がいまでは楽しめるものになっている」仕事は楽しいから行なっている。 ・仕事自体に繰り返し行いたくなる要素があったり、創造するケースが多くそれ自体がご褒美。 ・美しさを愛でる。装飾など芸術を楽しんでいる。「良いところですよ、建築が見事なため」と言った褒め言葉。 何が本当は理想なのか、現実で考えることはなかなかありませんが、この本を読むと「こういう価値観もありだな」と思えるものがきっと発見できるでしょう。デザイナーでもあるモリスの考えた美しさ、芸術をまとったユートピアに足を踏み入れてはいかがでしょうか。

  • 海外旅行と時の大切さ

    今年の長期休暇は5日間、土日を入れて合計9日間の休みを取った。 行き先は近場の海外。子どもが小学生ということもあって、プールや海など水の遊びがメイン。忙しい動きはしなかった。 ジェットスキーやバナナボートなどアクティビティはもちろん楽しかったのだが、実はもっと楽しかったのは「考えること」だ。 これから人生をどうしたいのか、どんな風に仕事をしていきたいのかをフラットな頭で考えることができた。 そして、そうしている時間が格別なのである。 会社に行って資料作成などに頭を使っていないので、本当に考えたいことを考えることができる。 (別に資料作成が悪いと言っているわけではない) 時間が短くても、それ以外の時間に余計に頭を使っていないので、頭がフル回転する。 これは今さらではあるが、発見であった。 (戻ってきてから色々なことの進みが鈍化しているのは、別のことに頭を使っていることが原因だと実感する) もし、自分で仕事をするという選択肢を取ることになれば、これが日常になる。 もっと多くのことを自分はできるのではと思えた。 ただその場合、色んな意味で、もうそう簡単に海外旅行など行けないのだろうなぁ。。

  • 経年変化

    最近、劣化という言葉を目にすることが多い。昔に比べて・・、全盛期に比べて・・など。 おそらくは彼(彼女)が昔見ていた憧れとしてのその人があって、それと比べているのだろう。しかし、あまりな表現ではないかと思う。 年を経ると、若い頃なら許されていたことが許されなくなってくる。思い通りにいかないことも多いだろう。 そうやって経験値を積んでいくとともに、見た目の若さは自然と失せていく。当たり前の話だ。 一方、その中で心はきっと成長しているのではないだろうか。 前と変わらずにずっと仕事をして、作品を発表し続けている人ならなおさら確実だ。経年変化するのは身体だけではない。心もなのだ。 と言いながら自分のことを顧みると、懲りずに前からの夢を追いかけている。 これって、先ほどの話と矛盾するようだが、単に成長していないということだったりして。。

  • 言葉にする勇気

    最近よくGLIM SPANKYというバンドの歌を聴いている。 その中で「話をしよう」という歌の歌詞が心に沁みたので記したいと思う。 言っていることはこうだ(もちろん自分の解釈もあるので「こう思う」ということだ)。 いつもみんな、心の中で想って、相手に何か伝えたいことがあっても口に出さない。 それは相手のことを考えて、迷惑をかけないようにしているか。 自分を守るため、傷ついたり、相手に悪く思われないように黙っているかだったりする。 だけれど、それが本当に良いことなのか、伝えなければ何も言わないことと同じではないのか。 言葉にした上で、相手のことも聞く。つまり話をするのが大事なのではないか。 それは決して一方通行ではない、コミュニケーションだ。 そうやって、想いは勇気を持って言葉にすることで初めて実体となるのではないか。 賛否両論はあるかもしれない。 だけどほら、いまこう記さなければ、こんなことを考えているなんて伝わらなかったでしょう?

  • 路線図と目的地

    東京の路線は複雑だ。 沿線がいくつもあり、どの線とどの線がつながっているのか、目的地にどうすればたどり着くのかよく分からない。何を隠そう私もその口だ。 しかし、最近は乗り換え案内アプリが発達していて、乗る駅と降りる駅を入力すれば確実に経路が分かる仕組みになっている。素晴らしいことだ。 私もその恩恵に預かっていたのだが、今日はその優秀なソフトを使っても分からない自体に遭遇したので、ここに記したいと考えた。 私はA駅にいる。用事があるのはB駅とC駅で、その後はD駅に行かなければならない。この場合に、どのルートがいいのか分からないのだ。 直線上にあれば話は早いのだがそうではない。A→B→C→D、A→C→B→Dの2つの経路を比較する必要があるのだ。何度も検索する必要がありとても困ってしまった。ちょっとしたパニックとなり、最終判断が正しかったかはあまり自信がない。 この課題を解決できればさらに素晴らしいアプリになることだと思う。いかがでしょうか。お待ちしています。 なお、もう少し路線のつながりとか駅の位置とかを意識しようよ、などとは言わないでほしい。 それができないから検索しているのである。

  • 癒しと育成

    隙間時間に何かをしようとする必要はないのではないかという考え方がある。 とはいえ、何もしないでいるのは苦手なので、癒される動画を求めてアプリを探すと、育成ゲームというジャンルが見つかった。 クラゲ、マリモに始まり、ケサランパサランなんてものまである。どうやら癒しのジャンルではあまり表情のないものが好まれるようだ。 試しにクラゲをダウンロードしてみると、水の中にクラゲがぽっと浮かんでいる。 やることとしては少量の餌と水槽の水交換くらいで基本的にはただ眺めるということだ。 確かに癒される。ぼーっとすることができる。 物足りなさもあるのだがそれは自分のせっかちの方を改善すべきなのだろう。 これから自分はこのアプリをやり続けるだろうか? 分からないが、自分にも自分以外の人にも、ただぼーっとする時間が必要なことは言えるのではないかと思う。 今日のブログはこの辺でペンを置いて休もうかな。そして。 「ぼーっ」

  • 風と音楽とPC

    静かにPCに向かっているのが好きだ、というのは前にも言っただろうか。 今もそうだ。自分の好きな音楽をかけながらアプリを作り、ブログを書いているのだ。音楽をかけているのだから正確には静かとは言えないか。 マンションの外ではさわやかな風が吹いている。カーテンが揺れている。そして音楽が流れている。 その中で作品を作るのはとても気持ちがいいものだ。これこそが自分の時間、贅沢な時間と言えるのだと思う。 あともう一つ、静かではないものがある。それは自分の頭の中だ。 どんなものを作ったらいいのか頭の中がフル回転でとても騒がしい。あーでもない。こーでもない。 もっとも、ただ整理が付かなくてガタガタしてるだけなのかもしれないが。。 ガタン!

  • 定額制と新しいこと

    定額制サービスが広まっている。 映画や音楽。書籍についても存在するのではなかったか。無かったとしてもそのうち広まることは想像に固くない。 先日、音楽の定額制サービスに入った。目的は昔聞いた邦楽を聴くためだ。最近はCDがパソコンで再生できずに困る(そもそもうちのノートPCはCDが入らない) ところが、入ってみると予想に反して有名なアーティストの音楽は見当たらない。 彼らにしてみれば、名前が売れているからCDで売った方が得ということか。まだ様子見なのかもしれない。 しかし、では残念だったかというと、別のところで喜びがあった。 私は洋楽に疎いが、しかし聴きたいと思っている。だが何を聴いたらよいかわからないで困っていた。買うには少々高すぎるし、そもそも検討がつかないのだ。 その点、聴き放題サービスは失敗がない。しかも、その分野で入門用の音楽などを選んでくれるのだ。これなら安心して試すことができる。 何が言いたいのかというと、いつも言っている気がするが、なんでもやってみるといいということだ。 新しいものには必ず発見がある。 今回学んだのは洋楽は楽しいということ。そして、よい商品はユーザの心に寄り添って”そっとおすすめ”してくれるということだ。 そしてもう1つ。自分の商品にはまだまだ改善の余地があるなぁ。

  • 習慣とゴールデンウィーク

    大型連休だ。長い人では9連休の人もいるだろう。気候も良いし休んで遊ぶという人は多いのではないか。 ところが、世の中にはそうしない人もいる。たとえば自分が教わっている先生がそうだ。 世間の流れに合わせて休むということはない。休みたいときに(おそらく短時間)休むのだそうだ。 自分もそう思う。やることはいつもと変わらない。 アプリを作り、人に意見を聞いて、また修正する。その繰り返しである。ゴールデンウィークはいつもと変わらない日常だ。特に嬉しいとも思わない。 さて、今日はテスト用のAndroid携帯を買いに近くのパソコンショップへ。もちろん仕事だ。 子どもには体験ゲームコーナーで遊んでいてもらって、自分は携帯コーナーへ。 Androidは今までしっかりと見たことがなかった。iPhoneと違い大きさも色も本当にまちまちだ。と、よく見ると携帯が10%引きになっている。説明を見ると、ゴールデンウィーク特別セールということだ。 ・・なんだ、とても嬉しいではないか。ゴールデンウィーク!

  • 遊びと仕事

    今週は仕事でトラブルがあり、やりたかったことができなかった。いつも週の目標を立ててその達成に向けて一つ一つこなしていくのだが、ほとんどが終わっていない。 だが、よいではないか。自分は割と目的思考が強く、その達成に力を注いで”遊び”が少なくなってしまうことが多い。 けれどそれだと視野が狭くなりがちなのだ。疲れてもいるし、たまには目的達成を忘れ、遊びを取り入れるのも良いのではないか。 と、あまりやっていなかったゲームに手を出してみる。最近のゲームはよくできていて、週にこれだけのミッションをクリアしなさい、クリアしたらアイテムをあげますよと伝えてくる。 こうなると、ぜひ達成しなければいけない気になる。何しろアイテムがもらえるのだ。がんばらねば。 ・・ふと気づく。これでは遊びではなく、ただの仕事ではないか!

  • 新入社員と迎える人たち

    4月に新入社員を迎えるという会社は多いのではないか。 活力、新しさ、緊張、期待。多くのものを持って彼らはやってくる。廊下ですれ違えば元気なあいさつを、話す言葉は若々しく、ぎこちない自己紹介は微笑みを生む。 外国では秋に新年度が始まったりするというが、日本は春だ。冬の終わりとともにやってくる新人は日本の会社の、春の風物詩と言えるのではないか。 先輩社員としては、春のさわやかさは無理でも、夏のギラギラ感くらいは持っていたいものだ。

  • 防犯パトロールと桜

    昨日、町内会で防犯パトロールを行った。月に2回、町内会の人間が町の見回りを行うものだ。 最初は億劫に感じていたが、行ってみると気が変わった。 まず、中々に歩くのが楽しい。それぞれが防犯灯を持ちながら、路地を歩いていく。時には路地に目を凝らし、時には通りすがる人とあいさつしながら。よく歩くのでいい運動にもなるし、知らなかった町の風景とも出会える。 また、大げさな言い方だが、こういう地道な活動で町の安全が保たれているのだと、実感する。そんな人たちの一員としていることも何だか誇らしく思えた。 最後に、親水公園を通りかかったとき、街灯にライトアップされた桜が見えた。とても綺麗である。こんなところで夜桜が見られるとは。 知らなかった町の風景だ。

  • 表裏一体⑤

    表裏一体のキャラクター紹介、最後は子ブタとオオカミだ。 人間以外のキャラクターを考えたとき、おとぎ話のキャラが良いのではないかと思った。なかなか案が出ない中で思いついたのがこの組み合わせである。三びきの子ブタのキャラたちだ。 この2キャラの性格は画面に並べてみてから考えた。心配性のオオカミとやる気のない子ブタである。物語の中の性格とは違うと思うが、そこはあまり気にしていない。 いまどきは真面目に考える人が多く「やらなければいけない」と思ってあれもこれも行い、結果、疲れてしまう。そのアンチテーゼとしての「やる気なし」は良いのではないかと思った。全てが「やらなければいけない」ことではないのだ。 そんな子ブタの言動を見て「まっ、いっか」と心が楽になる人がいてくれればと思っている。

  • 表裏一体④

    前回に引き続き表裏一体の登場キャラクターを紹介する。 天使と悪魔、白猫と黒猫に続く3組目は王子様とお姫様だ。王子様がナルシストという設定である。自分は素晴らしい、世界は私のために回っている、周りの人も自分のおかげでよかったな、という口振りだ。 一見嫌なやつだが、突き抜けているために以外と嫌味はないと踏んでいる。また、自分を信じていてとても前向きなので力がある。こうあってもいいのではないか、と思ってしまう。その方が人生面白そうではないか。 続いて4組目だが、赤ちゃんとロボットだ。意識したのは堅さと柔らかさ。赤ちゃんのように素直になってみたら物事がもっとうまく進む人は多いのではないか。ロボットのように決められたプログラム通りではいろんな可能性を潰してしまわないか。 なお、赤ちゃんなのでセリフはほとんどが「ばぶ」のような感じである。単に赤ちゃんであればいいということでもなさそうだ(当たり前だ)。 5組目に入りたいところだが、長くなってしまったので続きは来週ということにさせていただく。

  • 寒い3月と風邪

    先週、もうすぐ春だなぁと書いたが、雨が降ったりどうにも寒い。こんな日に出かけると風邪でも引きそうだ。 という中で、今日は無謀にも子どもと釣りに行った。どうしても行きたいらしい。さすがに屋内なのだが、移動はもちろん外である。寒さは君には関係ないのかい?と言いたくなる。 バスと徒歩で行って帰ったが、やはり寒い。厚着をしてやっとというところだ。ふと横を見ると子どもは寒がっていない。むしろアイスを食べている。 やっとの思いで家に着いたところ、子どもの様子がおかしい。熱い、と言う。体温計で測ってみると37.8℃。やはり熱がある。ほらみたことか、やはり無理があったのだ。今日は早く休むことにしよう。 そういうことで早々に風呂に入る。長湯はしない。出たら早々に寝る支度だ。 出たところで念のためもう一度熱を測る。目を疑う。36.1℃。治った、と言う。 寒さとか熱とかいろいろと君には関係ないのかい?

  • 星の王子さま(サン=テグジュペリ)

    世界を広げるヒント、第52回は星の王子さま(サン=テグジュペリ著)です。 一度は読んだことがある方も多いのではないかと思います。そして、内容よりもその独特の雰囲気を覚えている方もたくさんいらっしゃいそうですね。 この本の特長は何と言っても不思議で幻想的な世界でしょう。 とても小さな星、またその星を覆う、3本のバオバブの木、こんな世界があったらいいなぁと、多くの子どもは感じたことでしょう。 しかし、大人になって読んでみると分かりますが、この本は大人にとっても大事なことが散りばめられています。 ・小惑星に一人ずついる権力や知識に縛られて、周りのことが見えていない王様たちにはどきっとさせられます。 ・最後の方で「僕」に対して王子さまが言う「たいせつなことは、目では見えない」という言葉は心に残ります。 特に、最後のシーンで、「誰も知らないどこかで、ヒツジがバラを食べたかどうかで全ての運命が変わってしまうのかも」 と「僕」が想像を巡らすシーンは感覚的になぜか納得するところがあります。 そして、今の日常がどれだけ奇跡的かを想像すると、人や人生に対しての感謝の気持ちが自然と涌いてきました。 神秘的でワクワクするとともに、とても穏やかな気持ちになる物語であり、素晴らしいですね。 以上で星の王子さまの紹介を終わります。 さて、これで一年間続いた「世界を広げるヒント」は一旦終了となります。 素晴らしいものに触れることで世界が広がり、今より少しずつ生きていることが楽しくなっていく、そんなことを考えて試みて始めた連載ですが、いかがでしたでしょうか。 もちろん、これまで紹介したものは世界中の素晴らしいもののほんの一部ですし、一人一人、好みも分かれると思います。 ただ、仮にこれらが、あなたの世界を広げられなかったとしても、好奇心を持ってアプローチしていれば、必ずあなたに合った 何かが見つかると考えています。 このブログをきっかけに、そのようなものが見つかったら、大変嬉しく思います。 それでは、本日も読んでいただいて、ありがとうございました。 読者の皆様がいたおかげで、何とか一年間続けることができました。心から感謝いたします。 創造性 ★★★★★ 実用性 ★★

  • 創るセンス 工作の思考(森博嗣)

    世界を広げるヒント第51回は創るセンス 工作の思考(森博嗣)です。 森さんは理系の大学助教授でありながら、小説家として30代後半にデビューしたという珍しい経歴をお持ちです。 「すべてがFになる」という作品がドラマ化もされましたね。 その森さんが「何かを創ること」の重要性、楽しさについて語っているのがこの本です。 森さんいわく、 「まったく新しいものを模索する過程、実験や発明の発想、といった「最前線」には、どうしてもこのセンスが不可欠」 とのことです。 他にもこの本には生きる上で重要な言葉が散りばめられています。 たとえば、 ・「コツ」は・・ノウハウではない。すべてを高精度で進めるのではなく、どこで集中力が必要なのか、どこに注目して進めればよいのか、といったペース配分の極意のようなものだ。 ・人間というのは、ある知見を、まったく別のジャンルへ適用しようと考える・・これを支える思考の概念は、「抽象」・・目に見えるものの方が実はどうでもよい部分、つまり「装飾」であり、ものごとの価値は、その内部に隠れて見えない「本質」にある。 この本は非常に学ぶことの多い本ですが、著者は、結論として、「とにかく何か創ってみれば?」ということを仰っています。 それが、「楽しむ」コツであると。 確かに私もこのようなブログやアプリを作っているときが、楽しいと感じられますしこれはやってみないと分からなかったな、と言えると思います。 最近は簡単な楽しみも多く、ついつい創るのではなく、何かをただ「見たり」「参加したり」しがちですが、「創る」ことを心がけると楽しみが広がりそうですね。 それでは、今日も読んでいただいて、ありがとうございました。 今年もあと少し、がんばりましょう!

  • 海にはワニがいる(ファビオ・ジェーダ)

    世界を広げるヒント、第50回は海にはワニがいる(ファビオ・ジェーダ著)です。 アフガニスタンの、武装勢力に標的にされた村の10歳の少年が8年もの間、母に置き去りにされ(父は行方不明)安息の地を求めて漂流するという日本では想像もできないような話です。 道中で同じ境遇の少年が倒れて行くなど、厳しいシーンが多いのですが、自分が一番印象に残っているのは、(確かですが)トラックのタイヤと車体の入って移動するシーン。 強烈な臭いが充満する中、仲間と喉の渇きで苦しみながら、時にはいがみあい、それでも長時間、同じ体勢で車に乗り続けます。 「苦しい」「辛い」というような表現では決して表すことができない世界かと思います。 なお表題の「海にはワニがいる」は決死の覚悟で海を渡る少年達が知識が無い中、「海にはワニがいるのでは、大丈夫か」 と話し合いながら、それでも海に出て行く、そんな会話から取られています。 この本は読んでいて決して楽しいものではないですし、「知らない方が幸せ」という言葉もよく言われますが、それでも私は 少なくとも、このような世界があることは認識しておいた方がよいと思いました。 それでは、本日も読んでいただいて、ありがとうございました、 創造性 ★★★ 実用性 ★★★

  • お金とモノから解放されるイギリスの知恵(井形慶子)

    世界を広げるヒント第49回は「お金とモノから解放されるイギリスの知恵(井形慶子著)」です。 渡英経験60回以上の著者が日本と異なるイギリスの文化・価値観を紹介しています。 たとえば ・デパートの隣にあるマーケット街。そこでは安く半ば趣味に近い形で物が売られ、おしゃべりを売り手と買い手が楽しむ。 ・家は古い方が良い。昔ながらの置物を受け継ぎ、積み重ねて行く。古い置時計が逆に他人への自慢になる。 ・20〜30代まではあまり美容にお金をかけず、50代など高齢になってこそおしゃれを楽しむ。 (なお派手ではなくナチュラルが基本) いかがでしょう。あまり日本にはない考え方だと思いませんか。 海外のことについて書かれた文章を読むと、いかに自分が環境に染まっていて、思い込みに囚われているかが分かります。 たまにこういう本を読むと頭が色んな意味でクリアになってよいですね。 最後に一つ。 ・イギリス人はきわめて重い深刻な問題でも斜めから見てジョークのネタにする このような姿勢は、贅沢はせず「あるもので楽しむ」イギリス人の考え方の根底から出てくるのかもしれません。 行き過ぎは良くないかもですが、我々ももう少し意識して楽しんで生きるのもよい気がしました。 それでは、今日も読んでいただいて、ありがとうございました! 創造性 ★★★ 実用性 ★★★★★

  • 里山資本主義(藻谷浩介)

    世界を広げるヒント、第48回は里山資本主義(藻谷浩介著)です。 お金にのみ価値を置いた資本主義に異を唱え、便利な都会ではなく、地方であってもより豊かな生活ができるのでは?と提言する本です。 基本的な考え方は、お金の消費をこれまでよりも少なくし、その分、必要なものを買わずに暮らそうというもの。 よく周りのものを見て工夫し、物々交換などの方法で分けあうことで、人との絆をより深め、本当の意味で豊かになろうということを訴えています。 たとえば ・自然のため毎回違う味になる牛乳を逆手に取って、販売する工夫 ・サラダにする野菜は冷たい湧き水で。お金がかからず、豊かな気分に 工夫次第でお金は得られるし、それほど大きなお金は使わなくても生活は楽しめるということです。 本当に必要なのはお金ではない豊かさ、一に人との絆、ニに自然とのつながりという考えは多くの人に受け入れられそうですね。 また、自然災害で既存のシステムが麻痺した時に備えてのバックアップの意味もあるという言葉にも説得力があります。 お金を稼ぐよりも大事なことがあるということに、ほとんどの人は気づいているのではないでしょうか。 少し勇気を持って何かを変えることで、人生が好転することもあるかもしれませんね。 それでは、今回も読んでいただいて、ありがとうございました。 何か自分にとって本当に大切か?問いながら明日もがんばりたいと思います! 創造性 ★★★ 実用性 ★★★★

  • 大いなる遺産(アルフォンソ・キュアロン)

    世界を広げるヒント、第47回は大いなる遺産(アルフォンソ・キュアロン)です。 原作はディケンズの小説ですが、今回は映画の方を取り上げたいと思います。 あらすじは、主人公(イーサン・ホーク)が幼い頃にどこか不思議で異質な感じのする屋敷で出会った少女(グウィネス・パルトロウ)と別れ、また時を経て邂逅する物語です。 成長した少女は悪魔のような美貌で、小悪魔のような素振りを見せます。 それに比べて主人公は心が純真、けれどそれゆえに成長していく青年です。 その二人の邂逅がどのような過程と結末を辿るのか、そこが見どころです。 数ある映画の中で取り上げたのは、この作品がただただ「美しい」からです。 「画」「心」「感情」「人間」何通りもの美しさがあります。 世界は美しい、そのように心から思える作品ではないかと思います。 美しさはただ奇麗なだけではないですね。統一感があり、セクシュアルでもあり、哀しくもあり、そしてどこか楽しい。 そんな世界に自分たちが生きていることを思い出すことができます。 「美しさ」を求めることは生きている上でとても重要なことではないでしょうか? それでは、今回も読んでいただいて、ありがとうございました。 明日も何か美しさが一つでも見つかるといいですね! 創造性 ★★★★ 実用性 ★★

  • どくとるマンボウ航海記(北杜夫)

    世界を広げるヒント、第46回はどくとるマンボウ航海記(北杜夫著)です。 作家兼医師の北杜夫が船医として5ヶ月間、世界を回遊した際の航海記です。 旅というものが自由を感じさせることはあるのでしょうが、非常にユーモラスに人生を楽しんでいる様が読み取れます。 「小島でもあるとすぐに占領してしまいたくなる。日本のものにするのではなく、新しい国を設立するため。ところがけしからぬことに他の国が盗っていて、おまけに人間まで住んでいる」 「スエズでは「チャイニーズ?」と訊かれた・・私は反射的に「ノオ、ジャパニーズ」とかなり大きな声で言い・・俺としたことが何たることだ、今度訊かれたら遊星人だとでも答えようと考えた。」 ただ、ここで特筆すべきなのは、何か特別なことが起こっているわけではないということ。 小島を見かけるのも、人に話しかけられるのも至って普通のことです。 旅なので、少し意外なことが起こったり、見知らぬ外国の方と会うことで面白いことがある側面もあるかと思いますが、決してそれだけではないのだと考えます。 要は、どれだけ面白がれるか、面白がるための引き出しを自分の中に持っているか、そういうことではないでしょうか。 その人次第で、他愛もないことで人は楽しめるものなのですね。 それでは、今回も読んでいただいて、ありがとうございました! 明日も想像力を持って楽しみましょう! 創造性 ★★★★ 実用性 ★★★★★

  • 17歳のための世界と日本の見方(松岡正剛)

    世界を広げるヒント、第45回は17歳のための世界と日本の見方(松岡正剛著)です。 松岡さんは日本の文化研究をしている方です。 私が知ったのは東京駅の丸善でユニークな本棚空間を作っていたことから。 縦に並べるだけでなく、横に積み重ねたり様々な空間配置をするその世界がとても新しく感じられました。 さてこの本ですが、日本と世界の歴史を比較しながら、この世界がどのように成り立ってきたかを表している本です。 人間がどのような脳を持っているかから始まり、神話の分析、各地で生まれてくる物語についての分析などが行われます。 圧巻は宗教についてであり、世界の宗教、日本の宗教がどのように生まれ、時代を経て変遷してきたかが非常に分かりやすく書かれています。 ゾロアスター教、ユダヤ教から浄土宗、禅宗などまで。それらの生まれた背景が一つ一つ描かれて行きます。 ジャック・アタリの21世紀の歴史も歴史の流れを知ることができる、刺激的な内容の本でしたが、この本はより濃密であり知識欲が満たされて行くのを感じられます。 どの箇所も新鮮でしたが、特に印象に残ったのが「引き算の文化」について。 「枯山水」寺院における、岩や石を配置することで山や水を表す表現を指します。 水を感じるために水を無くすという考え方、美しく、発想が面白いですよね。 そのような考え方が日本で生まれたということは素晴らしいと思えました。 それでは、今回も読んでいただいて、ありがとうございました! 創造性 ★★★★ 実用性 ★★★★

  • 変身(カフカ)

    世界を広げるヒント第44回は変身(カフカ著)です。 あらすじくらいは聞いたことがあるでしょうか。 「変身」は普通の社会人が突然、大きな虫へと姿を変えてしまう小説です。 この小説の何が新しいかと言うと、虫になってしまったことに、何の象徴的な意味が無いところでしょう。 私は高校時代、文学を学校の授業で教わっていました。 その時、文学作品においては、物語中に出てくる色々なものが、何かを象徴していたものでした。 たとえば橋やコウモリは異世界と現世をつなぐ境界の象徴。煙突やレモンは性器など。 何か意味があって、ものや登場人物が小説には配置される。それが当然だと思っていました。 ところが変身にはそれがない。 主人公は突然虫に変身しますが、背景や理由などがありません。 そして、主人公を含め誰もそれを気に留めることもないわけです。 このように意味を持たないことがカフカの作品の特長の一つと言えます。 ただ、意味は無いが、そして不気味ですがそこに確実に「何かはある」。 そう言えるところがまた面白いですね。 それでは、本日も読んでいただいて、ありがとうございました! 分からないものに多く出会えると、案外人生面白いかもしれませんね! 創造性 ★★★★ 実用性 ★★

  • 論語(孔子:斉藤孝訳)

    世界を広げるヒント、第43回は論語(孔子:斉藤孝訳)です。 論語は孔子を中心とする孔子一門の言行録です。 現代はみな忙しく、色んなことを急ぎ、また効率化することが多いと思います。 そのような時こそ基本に戻り、人への思いやりを持ったり、人間性を鍛えたりすることが有用かもしれません。 倫理を説く古典の一つとして、論語から得られるものは多いと考えます。 ・君子は幅広く親交を持ち、一部の人と馴れ合わない。 ・老人には安心されるよう、遊人には信頼されるよう、若い人には慕われるようでありたい。 ・自分の私意で勝手にやる「意」がなく、何でもあらかじめ決めた通りにやろうとする「必」がなく、一つのことに固執す「固」がなく利己的になって我を張る「我」がない。 いかがでしょう。中には響くものがありませんか。 なお、自分が最もこの本で重要と感じたのは以下です。 ・過不足なく極端に走らない中庸の徳は最上のもの 決して妥協するわけではなく、高度なレベルでバランスを取る「中庸」という考えは一見当たり前のようにも思えますが、以外に普段触れるものではなく、少なくとも私には重要な気付きとなりました。 なお、今回ご紹介した本のように、古くから残っているものは、それに価値があるからなのでしょう。(その可能性が高いでしょう) そして、それが倫理の領域であれば、昔から変わらない、人間にとって大事なことが書かれているのではないか、と考えられます。 皆さんも、論語から自分にとって大事な言葉、考え方が見つかるかも知れませんね。 それでは、今回も読んでいただいて、ありがとうございました! 創造性 ★★ 実用性 ★★★★

  • 空想主義的芸術家宣言(森村泰昌)

    世界を広げるヒント、第42回は空想主義的芸術家宣言(森村泰昌)著です。 著者はセルフ・ポートレイトという手法を用いて美術作品を作っている美術家です。 自分を被写体に、モナ・リザやマリリン・モンローにそっくりの服装をし、写真を撮影するということをされています。ユニークですよね。 さて、彼にはいくつか著書があるのですが、その一つがこの空想主義的芸術論です。 この本で語っているのは空想のススメ! 著者が世の中の現象に対して、「おそらくこういうこと」「こう考えたら面白い!」と考えることを語っています。 たとえば ・芸術は食べられる(ピカソの数々の絵をフルコースになぞらえて堪能する(味わう)) ・物真似はよくないことではない(借りることで人間関係を結んだり。また、そもそも何が本物か偽物かはあいまい) ・敗者の文化は面白い(大阪のある沿線の「高級っぽい」大衆文化の面白さ) 何事も「こう考えると面白い」という考え方が非常に参考になります。 最後に。あとがきにありますが、芸術は絵に書いた餅でしかないが、それこそが素晴らしいこと。 絵に描いた餅を想像できる力こそが芸術的空想力であり、実は現実よりも遥かに大きい人間を構成する要素なのだということです。 確かに、空想の世界、想像力は無限大で、楽しいものですよね。 それでは、今日も読んでいただいて、ありがとうございました。 創造性 ★★★★ 実用性 ★★★★

  • スピノザの世界(上野修)

    世界を広げるヒント、第41回はスピノザの世界(上野修著)です。 スピノザは17世紀の哲学者です。 神が唯一絶対の実態であるとし、あまねく物に神が存在しているとしています。(汎神論) この「スピノザの世界」はそのようなスピノザの考えをできる限り分かりやすく説明しています。 (と言っても元が元だけに難解ですが) スピノザの考えで特長的な点は2つ、1つは内容とは関係がありませんが、全て定義と公理から定例を見出す、つまり公式を証明する形を取っていること。 この方法は、論理的、つまり誰でも理解をすることができるように工夫されているということです。 (たとえば彼は最初に「神」を定義し、それが存在するこの世界はどうなっているか・・という風に問題を解いていきます) もう1点、本の中身についてですが、とても前向きで明るい理論ということ。 哲学というと難解という印象を持たれる方が多いと思いますが、スピノザの説はひたすら明るい感じがします。 冷静に、なぜ全ての物が神と一致するのかを証明しているのですが、冷たい感じは微塵もしません。 (ちなみにこの神は万能の神ではなく、全てに「在る」意思のない存在というイメージ) 証明の先は、だから自分も社会も神も全てを許すことができる、全てを愛することができるという結論なのです。 誰にも理解できるように理論付けられた証明とそこから導きだされる明確な結論。 そしてそれは、「全て問題はない」というメッセージ。 それは、全ての人に向けた、人間讃歌と言うのは言い過ぎでしょうか。 それでは、今回も読んでいただいて、ありがとうございました! 創造性 ★★★★★ 実用性 ★★★★

  • 大人のための偉人伝(木原武一)

    世界を広げるヒント第40回は大人のための偉人伝(木原武一著)です。 著者の木原さんは、偉人伝の面白さを子ども向けだけにするのは勿体ないという考えを持ち、本書を執筆したと語っています。 この本で登場する偉人は「ヘレンケラー」「リンカーン」「ガンジー」「ナイチンゲール」「エジソン」などそうそうたる顔触れです。 本稿では「シュワイツァー」に焦点を当てて解説していきたいと思います。 シュワイツァーは音楽、哲学、神学、それに医学をも学んだという著者に言わせれば「大きな人間」です。 しかも、医学を学び始めたのは30歳になってから。既に音楽で名声を得ていた後にです。 (世界に名の知れたオルガン奏者でした) その時になって、芸術よりも人間への奉仕に身を捧げようと、医師の勉強を始めアフリカに渡ったのでした。 そして、その中で「生への畏敬」という生涯の指針を見つけ、医師として活動。 最終的にはノーベル平和賞を受賞しています。 私が感動するのはその業績よりも、人間が持つ器の大きさについてです。 今の世の中、「専門家たれ」であったり「T型(ジェネラリストで一つだけ専門を持つ)を目指せ」であったりをよく言われる気がします。 その理屈は、物事が細分化され、専門的になっているのでそれほど多くのことは学べない、ということだと思うのですが、本当にそうでしょうか? 実は限界を決めているだけで、本当にやろうと思えば何ものにでもなれる、そんな可能性を人間は持っているのではないか。 シュワイツァーの偉人伝を読んでいるとそのように感じられました。 それでは、今日も読んでいただいてありがとうございました。 明日も、仕事の限界を決めずに、がんばりましょう! 創造性 ★★★ 実用性 ★★★★★

  • 生物と無生物のあいだ(福岡伸一)

    世界を広げるヒント第39回は生物と無生物のあいだ(福岡伸一著)です。 本書はDNA、遺伝子発見までの生物学の歴史を紹介しながら「体の動的平衡」という一つのテーマについて話が展開していきます。 動的である。逆に言うと、体の平衡状態は静的に保たれているわけではないと著者は説明します。 何となく、我々は体は部品の組合せであり、全てが合体したものが自分だとイメージしてはいないでしょうか。 この本の答えはNo。 生きている中で、常に体は変化し続け、それによって正常な身体組織を保っているということです。 たとえばある技術によって遺伝子を取り除いても欠損が埋められる仕組み。 これができるということは、部品の組合せという考え方では説明ができません。 この本を読んで最も世界が広がったと感じられた瞬間は 「生物は自らを保つために、壊れる前に自らの細胞を破壊している」 のくだり。 決して、我々は食べ物を補給することで失われて行くカロリーを補給しているだけではないということです。 そうではなく、常に体全体を変わり続けさせるために補給を行っている。 これを知って私は、勉強になったと感じると共に、次のようにも考えました。 なるほど、確かな自分なんてものは存在しないのか、昨日と今日の自分が違うならもっといい意味で気楽に生きてもよいのかもしれないな、と。 皆さんはどのように考えますか? それでは、今日も読んでいただき、ありがとうございました。 明日はまた別の自分だと思って、一からがんばりましょう! 創造性 ★★★ 実用性 ★★★★

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