返信の 無くて不安の 一週間 ようやく付いたLINEの既読
返信の 無くて不安の 一週間 ようやく付いたLINEの既読
初なつを 探しに奈良に 出かけよう 牡丹の花の長谷のお寺に
返信の コメントの歌 ありがたし 今日もとどいた清しき朝に
凡庸な ひと日を終える 昏れどきの 秩父の山を窓に見ながら
欲望の 限りをつくす タワマンが ニョキニョキ伸びるわたしの街に
やわらかな みどりの風を 呼びこんで 一首を詠うこころを空に
そっと咲け 亡きネコ「プー」のために咲け 路地の裏にて5月の薔薇よ
上京し はじめてひとりに なった夜は 解き放たれたなにもかにもが・二十歳の頃
黒板に 明日の予定を 書き込んで 悪戦苦闘のひと日を終える
年表を 覚えるよりも 繋がりと 何故を楽しむ歴史の学び
コーヒーの 豆はいろいろ あるけれど 今日もブレンド明日もブレンド
つまらない 歌といえども なお詠う 七五のリズムにスイングをして
亀戸の 天神様の 藤の花 咲きはじめるかむらさき色に
結局は アベノミクスの 恩恵に 浸ることなく老後を生きる
教職は ハッピーエンドで 終わらない 金八先生あれは幻想
なにかしら 歌が生まれる 気がします 短歌テキスト立ち読みすれば
チューリップ・ツツジ・シャクヤク・ハナミズキ あまたの春を楽しむわれは
人生は 思い通りに いかないと 教えてくれた桃田賢斗は
白・ピンク・むらさき色の シバザクラ 満ちて咲きたる秩父の丘に
オランダの チューリップより 美しい 立川昭和記念公園
スズランの 白き花咲く ふるさとを 思い出します飽きることなく
コーヒーに ザラメの砂糖 二杯入れ ソフト楽しむ喫茶の隅で
ふりかえる ことなどなくて 真っすぐに 前を見ていた二十歳のわれは
青々と まっすぐ伸びる 竹のごと 今日を生きれば春風が吹く
ふるさとは どこもかしこも チューリップ 思い出します信濃川原を
大和路の ひかりあつめて ひらきたる 長谷の寺にて牡丹の花が
今まさに つつじの花の 咲きほこり 春心満ちる根津の神社は
野良ネコの「プー」の命日 近づけば 薔薇が咲きます真紅の薔薇が
板チョコと ホットコーヒー 職場へと 復帰し朝のデスクの上に
完璧な 組み合わせなど ありえない 苦労が分かる学級編成
縄文の 時代が続いて いたならば 無かったろうに戦争などは
次々と 浮かぶあの顔 この顔に 歴史を刻む老いてくわれの
さやかなる みどりの里の 武蔵野に われは住みつきもう五十年
駅前の ツツジの花の 咲き初むる まるで約束したかのごとく
菜の花に ハマグリ添える イタリアン 旬の香りを楽しむランチ
窓を開け 春の粒子を 部屋に入れ 一首を詠う日曜の朝
はなみずき 四月十日に 咲き初むる さくら花よりバトン受け取り
窓からの かすむ秩父の 山を見て 一首を詠うこころ和みて
勤務日の 午後は放課で お花見に 昭和の頃の教職現場は
ベランダに 干したふとんは ふかふかに 初夏の香りをたっぷり吸って
歴史書を 一度読んだら 忘れない 七十にして気力は二十歳
やわらかき ピンクの薔薇を 愛猫の 遺影にかざる「プー」と言う名の
薔薇の花 遺影にかざる 愛猫の「プー」はわたしをじっと見ている
延々と おのれを語る 人のいて 宴はいつか講演会に
無限なる 望みはいつか 有限に 祝辞に冷める卒業式の
武蔵野の ひかりあつめて 花ひらく 三メートルの巨木の木瓜の
足元の 小さな花に 励まされ わたしは生きるまだまだ生きる
さくら色 染まる大学 通りには 溢れんばかりの新入生が
フキノトウ パスタのレシピ 送り来て さっそくつくるペペロンチーノを
コロナ明け 旧友集い きりたんぽ 鍋を食せばはなしもはずむ
新しい 自分に変わる 新しい 短歌ノートに今日を記して
ネコと犬 どっちを詠むと 問われれば 群れずに暮らす野良ネコを詠む
一杯の 緑茶がわれを あたためる 寒の戻りし四月の五日
楽しみは キンメの煮付け 食すこと 仲間四人の伊豆の旅路で
友からの 四月四日の 早朝の LINEでとどく旅の計画
一日に 一首のペースで 詠めばよい 気張ることなく日記のように
友からの 旅の誘いが 届きます 春の伊豆へと四月の三日
大輪の ラッパスイセン 咲き初むる 雨の上がりし四月一日
お話が とても上手な ネコでした 毎日浮かぶ野良のプーちゃん
さて今日は 四月一日 新任の あいさつをした職場懐かし
世界史の 教科書いっきに 読み終える 一年分を一日にして
ちらほらと さくら開いて この朝は 歩いてみよう駅のカフェまで
茶畑が ひとつふたつと すがた消す 再開発の美名のもとに
三月の 今日はバッハの 誕生日 いつもわたしを救ってくれる
春雨が 窓をたたいて 連れてくる 今日かあしたか開花宣言
同僚の 理詰めのはなし 聞きながら ひとくちすする冷めたコーヒー
あの人は どこでどうして いるでしょう LINEの既読付きはすれども
内視鏡 抜いてひと言 医師は言う「食べてください美味しい食事」
ようやくに グループLINEが 完成し 仲間と集う五年ぶりにて
完璧な 人生なんて ありえない 違法賭博に揺れる翔平
求めてた カザルスのチェロ 目を閉じて 確かな耳の二十歳のわれは
わたくしの ルーツ探れば アフリカの 大陸にあり「ネアンデルタール」
来賓の あいさつ無くし シンプルに できないものか卒業式を
いまさらに 何だったろう アベ政治 課題湧きでる次から次に
ことがらが 数珠のごとくに 繋がって さらに楽しや歴史書読めば
晴れやかな 気持ちで食す 朝ごはん 検査結果に異常の無くて
花はまだ 開花せねども 語り合う 男女七人ランチをともに
モーニング セット食すは 内視鏡 検査終えての駅前カフェで
シューマンの「ライン」聴きつつ 冬の日の 思い浮かべる信濃の川を
夕暮れの あかねの空を ながめつつ 両手でつかむコーヒーカップを
為政者が 正義と叫ぶ その先に かならずありやあまたのいくさ
クリスマス ローズの花の 咲き初むり 春を告げます武蔵の丘に
クリスマス ローズの花の 咲き初むる あたまを下げてはにかむように
アルバムを 見ながら思う 若き日の 澄んだひとみの見つめる未来
ドリップに 熱湯そそぐ この朝は ひかりサンサン弥生九日
歴史書に アンダーラインを 引きながら 熟読します受験生のごと
少々の ケチャップのせて 食します 春の甘さのロールキャベツを
学校に おいでよなんて 簡単に 言っちゃいけない玄関先で・教職時代
この朝の 窓のひかりを 呼び込んで 息深く吐く三月十日
あこがれた メリーホプキン 聴きながら 窓の雨見る冬の日の午後
今にして 思えばわれの 目に浮かぶ 岬をめぐる能登の旅路が
早春の ひかり満ちたる 日曜は 家事にいそしむ掃除洗濯
掃除終え 清き部屋にて ペンを持ち 記すとしよう三十一文字を
本当に 温故知新に なるのかな 自学自習の歴史書読めば
韓国の ソウルで何を しているか 友のLINEで楽しむ旅路
朝食は 和でも洋でも 美味しくて ありがたきかな日々の体調
あの頃は 白いチョークで すらすらと 板書していた明日の予定を
歌詠みを はじめて十年 もう何も 浮かびやしないこころ乾いて
可憐なる セツブンソウが 咲き初むり ひかり満ちたる秩父の里は
三回の 病い乗り越え 今があり コーヒーすする生きるあかしに
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返信の 無くて不安の 一週間 ようやく付いたLINEの既読
初なつを 探しに奈良に 出かけよう 牡丹の花の長谷のお寺に
返信の コメントの歌 ありがたし 今日もとどいた清しき朝に
凡庸な ひと日を終える 昏れどきの 秩父の山を窓に見ながら
欲望の 限りをつくす タワマンが ニョキニョキ伸びるわたしの街に
やわらかな みどりの風を 呼びこんで 一首を詠うこころを空に
そっと咲け 亡きネコ「プー」のために咲け 路地の裏にて5月の薔薇よ
上京し はじめてひとりに なった夜は 解き放たれたなにもかにもが・二十歳の頃
黒板に 明日の予定を 書き込んで 悪戦苦闘のひと日を終える
年表を 覚えるよりも 繋がりと 何故を楽しむ歴史の学び
コーヒーの 豆はいろいろ あるけれど 今日もブレンド明日もブレンド
つまらない 歌といえども なお詠う 七五のリズムにスイングをして
亀戸の 天神様の 藤の花 咲きはじめるかむらさき色に
結局は アベノミクスの 恩恵に 浸ることなく老後を生きる
教職は ハッピーエンドで 終わらない 金八先生あれは幻想
なにかしら 歌が生まれる 気がします 短歌テキスト立ち読みすれば
チューリップ・ツツジ・シャクヤク・ハナミズキ あまたの春を楽しむわれは
人生は 思い通りに いかないと 教えてくれた桃田賢斗は
白・ピンク・むらさき色の シバザクラ 満ちて咲きたる秩父の丘に
オランダの チューリップより 美しい 立川昭和記念公園
善悪を 背負ってあゆむ これからも 香り立ちたるコーヒー伴に
羊山 公園丘の しばざくら 武甲の山を借景にして・東京新聞 秩父ハイクを読み
またいつか 会えると言って 手を振った あの子は遠いまぼろしの中
今日もまた 続けることに 意義ありと ノートに記すつたない一首
久しぶり 四人そろった 会食は 言葉がはずむ時をわすれて
法事にて 根雪の解けた ふるさとの 実家に帰る三年ぶりに
なにげなき いちにちなれど それだけで じゅうぶんなのさ健康ならば
三色の チョーク駆使した 黒板の 時代が終わりつのる寂しさ
FMに エルトンジョンの 流れ来て とりこになった二十歳のわれは
道徳を 語る者には 徳はなく サラリと生きる人になりたい
いちにちに 十二時間の 教職も 楽しんでいたあの頃あの時・ブラック体質に気づかず
蔵の街 小江戸で食べる イタリアン 久しぶりにて四人の会食
遠慮せず なんでも言える 四人組 今となっては貴重な仲間
たぶんもう 会わないだろう 別れ際「またね!」と言って手を振る友に
胃腸科に 血管外科に 耳鼻科へと おっとどっこい負けてはならぬ
大腸の 内視鏡終え ひと呼吸 わたしは生きるまだまだ生きる
キャンパスの 青い芝生に 寝ころべば 未来が見えた夢の未来が
天神の 橋に立ちつつ 見下ろせば 若葉にこもるむらさきの藤・天神・・・亀戸天神
ターザンの 森が無くなり カッコウの 鳴く声止まるありあけの窓
上手いとか 下手ではなくて ありのまま おのれを見つめ素直に詠う