chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 『Between Maple and Chestnut』/Terri Weifenbach

    アメリカの写真家、テリ・ワイフェンバックの写真集。 画面のごく一部だけにフォーカスして背景ボケを思い切り広く取り込んだ光豊かな写真たちは、取り立てて特殊な被写体でなくても、いかようにでも美しく見ることはできるのだ、ということを主張しているようである。 どのページも、幻想的で色彩豊か、瞑想的で夢見るような感覚があるというか、ゆっくりとページを繰っているだけで、なんとも穏やかで幸福な気分になってしまう。

  • 『秘密機関』/アガサ・クリスティ

    アガサ・クリスティの長編第2作。おっさんふたりによる謎解きミステリだった前作とは異なり、トミー&タペンスという若いカップルを主人公にした、スリラーというか冒険小説という感じの一冊だ。とくにクオリティの高い作品ではないとはおもうけれど、バンドのデビューアルバム的な初期衝動というか、若さゆえの勢いや輝きみたいなものが感じられて、そこがなかなか素敵な一冊になっている。

  • 『ひとはなぜ戦争をするのか』/アルバート・アインシュタイン、ジグムント・フロイト

    タイトルのテーマについて、1932年にアインシュタインとフロイトとのあいだで交わされた往復書簡。 人間は、根源的に暴力的な傾向や攻撃性を持っているので、それらを取り除くことは難しい、とフロイトは言う。できるとしたら、エロス(愛や絆)に訴えかけるとか、文化の発展に期待するくらいだろう、と。

  • 『都市とモードのビデオノート』

    80年代後半、ポンピドゥー・センターからの依頼を受けたヴェンダースが、山本耀司のパリコレに向けた準備の様子を追ったドキュメンタリー映画。フィルムカメラとビデオカメラ、パリと東京、アイディンティティとイメージ、永遠のクラシックと刹那的なモード、オートクチュールとプレタポルテ、芸術とビジネス、生活道具としての衣服と消費文化財としてのファッション…といった要素たちを対置したり、それらが互いを内包し合ったりしている様を映し出したりしながら、そのすべてを一息に丸呑みしてしまう怪物、山本耀司の思考に迫っていこうとする。

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、hayamonoguraiさんをフォローしませんか?

ハンドル名
hayamonoguraiさん
ブログタイトル
Show Your Hand!!
フォロー
Show Your Hand!!

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用