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  • ブログ移転のお知らせ

    2005年から、ライブドアブログにて「岩崎建築研究室・日誌」というブログをさせていただいてきましたが、この度、はてなブログにて「岩崎建築研究室・日誌II」として再出発することといたしました。まだ設計事務所勤めだった2005年4月にブログを始めて、2007年11月の独立

  • 正覚庵旧白洲屋敷後編

    旧白洲屋敷、後編。廊下の天井には、大きな一枚板がこれでもかと嵌められている。雪見障子の腰。桐板が楕円に刳り貫かれ、赤杉の柾板がはめられる。束の天端をそのままにしない。折り上げ格天井。高さの違う欄間は鴨居揃え。雪見障子、摺り上げ部の詳細。格天井

  • 正覚庵旧白洲屋敷前編

    東福寺正覚庵の特別公開へ。筆塚があることで有名な寺院だが、奥には白洲次郎の父、白洲文平の屋敷を移築した旧白洲屋敷がある。白洲文平(ふみひら/ぶんぺい1869-1935)は、兵庫県三田市生まれ。文平の父、次郎の祖父の白洲退蔵(1829-1891)は神戸女学院の創設者の一人。

  • 名水点

    八月のお茶のお稽古。寄り付きの床の間には阿似波の団扇。お店は「阿似波(あいば)」ですが、元禄二年(1689)の創業以来代々受け継ぐのは饗庭(あいば)家、現在十代目。絵柄は俵屋宗達の松島図屏風の写し(ネットで調べたら価格176,000円!)。松島図屏風は尾形光琳のもの

  • 茶室の仮組

    マンションフルリノベの茶室計画。工事が進む現場監理の後、仮組が進む大工さんの作業場へ。建築主さん、全体設計者、現場監督さんとともに。作業場の中に、三畳の茶室が組み上がっている!床柱、床框、落掛、相手柱はすべて古材。床柱、床框は栗、相手柱は松。栗と思わ

  • 作業場打ち合わせ

    マンションフルリノベの茶室計画。今日は埼玉の大工さんの作業場にお邪魔して詳細打ち合わせ。京都から送った銘木、銘竹を開封、確認して、使い方の詳細を相談する。京都の銘竹屋さんから送ってもらった竹の数々。落天井の竿縁用の煤竹、掛け込み天井の垂木用の芽付竹、間

  • マンションフルリノベの茶室

    計画を進めていたマンションフルリノベの茶室工事。全体の計画はハクアーキテクツスタジオさんが、茶室部分は岩崎建築研究室が担当で計画を進めてきましたが、この度無事契約も済み、いよいよ着工。今日から解体工事です。建築主さんは小堀遠州流のお茶をされていて、以前

  • 八勝館後編

    八勝館後編、庭の手入れをされている八勝館の方の案内で庭を散策。松の間と梅の間は茅葺き。残月の間に入る躙口。もちろん本歌の残月には躙口はない。広間に入るのに躙口というのは少し違和感。御幸の間は見学できず。8月の見学会に参加しよう。苑内にはいくつも鉄灯

  • 八勝館前編

    人生の先輩、社中の後輩のOさんにお誘いいただき八勝館へ。Oさんにはこれまで高麗橋吉兆や八日市招福楼など、自分ではいけないような名店に連れて行っていただき、設計者にとって大変貴重な経験をさせていただいています。今はそのご厚意に甘え、ただただ感謝申し上げるだけ

  • 千葉のマンション茶室リフォーム、三日目。

    千葉のマンション茶室リフォーム、三日目。柱が立てられ敷居鴨居の取り付けが進む。昨日立てられた床柱に床框、落掛、相手柱がつけられ、床の間周りが組み上った。床框は松の古材。建築主さんとは柳釘について相談。決まりがあるようではっきりしないので、毎回建築主

  • 千葉のマンション茶室リフォーム、二日目。

    千葉のマンション茶室リフォーム、二日目。床組みが進む。スライド式炉壇が納まる部分。動かせない火災報知器と、よりによって釜蛭釘の位置がドンピシャ。小間の茶室で掛け込み天井の垂木に丸太を渡して釜蛭を取り付ける例をヒントに解決策を考える。スイッチも移設

  • 千葉のマンション茶室リフォーム。

    2022年8月末にメールをいただき、計画を進めてきた茶室リフォーム。マンションの和室六畳を、30cm床を上げ四畳半と踏み込みにする計画。図面作成、見積書作成、大工さんの日程調整を経て、いよいよ今日着工です。名古屋で別現場の現場監理の後、15:00頃到着。現場に到着す

  • 善田昌運堂の好日庵

    奈良のKさんにお誘いいただき善田昌運堂さんの初釜へ。前は何度も通るお店ですが、お道具の価格の0が多すぎて私の経済力では一生買い物をすることはないと思うので、こうしてお誘いいただき中に入ることができるのは大変有り難く、嬉しい。Kさんいつもありがとうございます

  • 初釜

    着物を着てお稽古場の初釜へ。お茶のお稽古を始めて、初めての初釜が2003年だったので、20年が経ち、21回目の初釜。寄り付きのお軸は、景文の柳に鶯。松村景文(1779-1843)は江戸時代後期に活躍した絵師。四条派の祖、呉春(1752-1811)の弟子(かつ27歳下の異母末弟)で

  • 謹賀新年

    あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になり有難うございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。昨年は、工場の中、マンションの最上階、お寺の中、タワーマンションの一室などなど、11件ほどの茶室の設計に関わらせて頂いた。3月には建築士会

  • 栂普請

    古家改修の料理店。大正十四年築の古家の柱は栂(つが)。通し柱など入れ替えが難しい柱はそのまま使用します。足元に古葛石を入れるためにジャッキアップ中。取り外した柱の断面を見るとほとんどの柱が芯去材で、中には四方柾のようなものも。栂普請といえば関西では高

  • ブロック積み

    古家改修の料理店。厨房内の間仕切り壁の足元は水を流して清掃することも多いので、ブロックを積んでモルタル塗りとする予定。若い左官屋さんが夜遅くまでかかって仕上げてくれた。おつかれさまでした。

  • 婆娑羅継

    古家改修の料理店。大工さんによる補強工事が進む。配管に必要な天井裏のスペースを確認しながら、梁の補強を決定する。婆娑羅継。大阪城大手門の柱に見られる継手で、長年謎とされてきましたが、1983年にX線撮影により内部構造が明らかになったとのこと。「それほど難し

  • 大工工事開始

    古家改修の料理店。土間コンが乾いたら、いよいよ大工さんの工事が開始。レーザーを据えて、建物の傾きやねじれを確認してゆく。矩の手(直角)も悪くなく、きちんと建てられた建物であることがうかがえる。個人的には大正昭和初期がこの手の木造建築の一つのピークなので

  • 土間コン打設

    古家改修の料理店。今日は土間コン打設生コン車が来て、ホースを伸ばして、コンクリ打設中。既存の柱には堰板を巻いて。

  • 防湿シート

    古家改修の料理店。土間コン打設に向けて防湿シートが施工された。いよいよコンクリ打設。

  • 土間コン準備

    古家改修の料理店。配管工事が終了したら土間コンクリート打設の準備。堰板を立て、地面をならしてゆく。

  • 樋受け三選

    桂離宮と修学院離宮の写真を整理していて、樋受けの写真がいくつか見つかったのでまとめておく。桂離宮笑意軒の樋受け修学院離宮楽只軒の樋受け修学院離宮寿月観の樋受け竹の樋をつけるときには、樋受けも原寸を用意したりするので、今後の参考に。

  • 茶の湯展@京博

    茶の湯展@京博へ。いつか行こうと思っていたけど、結局終了前日に滑り込み。お茶のお稽古の後に。私にとってはお茶のお稽古の一環でもあり、設計の仕事の一部でもあり。とにかく名品がたくさん出ていて、これまでにどこかの美術館で見たなあというものもちらほら。茶碗

  • 配管工事

    古家改修の料理店。U字溝が設置されたら、そこへ向けての配管の工事。台下冷蔵庫のドレンや舟型シンクの排水をU字溝へと流す。給水、給湯、ガスなども所定の位置へ配管してゆく。配管工事が終了したら、建築主さんと厨房器具屋さんと最終チェック。水道屋さんの、図面

  • U字溝

    古家改修の料理店。U字溝の設置。厨房内、土間排水用のU字溝を設置。

  • グリストラップ

    古家改修の料理店。厨房の床にグリストラップを設置。糸を張って、所定の位置、高さに据え付け。グリストラップ、土間排水、トイレなどたくさんの升が並ぶ。

  • 配管工事中

    古家改修の料理店。現場では水道屋さんが配管工事中。図面を見て、所定の位置に配管してゆく。

  • 玉林院蓑庵の茶会・後編

    玉林院蓑庵の茶会・後編。いよいよ蓑庵の中へ。茶会時撮影OKと言っていただいたものの、落ち着いて撮影はできないので、まずは手元の資料「国宝重文の茶室」より転載。当日の掛軸は一山一寧の草書、花も生けられていて花入は遠州の尺八、深山木。眼福。壁の長いスサはうる

  • 玉林院蓑庵の茶会・前編

    いつもいろいろなお茶会やお茶事にお誘いくださるINさんより、蓑庵の中でお茶をいただけるチャンスがありますよ!と教えていただく。結構な会費だったけれども、これは行かねば!と申し込みをして楽しみにしていた。そしていよいよ今日がその日。INさんいつもお気遣いいただ

  • 朝の賀茂川散歩

    朝の賀茂川散歩。秋晴れの気持ちの良い朝。土手を登ると月。遊んでくれるかな。夜が明けても空に有る月。桜の葉(虫食いではなく穿孔性褐斑病と言う菌類による病害らしい。)朝焼けの賀茂川。東山の山並み。いつも綺麗な紅葉のグラデーションを見せてくれる加

  • 配管工事

    古家改修の料理店。解体が終了したら配管工事。既存の配管は土管なので、すべて新しい塩ビ管に取り替える。勾配を計算して配管の深さを決定。

  • 大和小泉の雨樋

    仕事で大和小泉へ。古い街並みを歩くと雨樋の板金仕事が目に付いた。綺麗なむくり、美しい漆喰の仕事、そして透かしの入った集水器。違い鷹の羽の家紋。下弦の月とともに。家ごとに違うデザイン。緑青がふいていない様子を見ると割と新しいのかも。進行する緑青。

  • 茶室相談会 再募集のお知らせ

    茶室相談会 再募集のお知らせ満席により受付を終了した茶室相談会でしたが、キャンセルにより空席ができましたので、お知らせいたします。11/4(金)17:00-18:30参加を希望される方がいらっしゃいましたら、メールにてご連絡ください。iwasakiarch@maia.eonet.ne

  • 二階床撤去

    古家改修の料理店。解体工事が進み、二階の床も撤去された。床組みがあらわになる。解体前、天井をめくり覗いてわかる範囲で図面を作成しているので、正しかったかを確認。残す柱と取り替える柱、撤去する柱に追加する柱。使い勝手や意匠、換気や空調のダクトとの関係

  • 茶室相談会受付終了のお知らせ

    茶室相談会受付終了のお知らせ9/24に告知いたしました世田谷での茶室相談会、おかげさまでご予約でいっぱいとなりましたので、受付を終了いたします。なお岩崎建築研究室では、茶室に関するお問い合わせ、ご質問を随時受け付けておりますので、何かございましたら、メール

  • 解体工事2

    古家改修の料理店、解体工事が進んでいる。一階の床、壁、天井のほとんどが解体された。二階も解体中。屋根の瓦もすべてめくり、土も下ろして、桟瓦で葺き直す予定です。

  • 解体工事

    古家改修の料理店。今日から解体工事がスタート。一階、八畳と六畳の続き間。ここに6.4mのカウンターが設置される予定。

  • 古家改修の料理店

    大正十二年(1923)築の住宅を改修して料理店とする計画が、いよいよスタート。解体のための足場がかけられた。すっぽりと覆われた古家。

  • 茶室相談会in世田谷 (予約状況)

    茶室相談会in世田谷 (予約状況)設計をさせていただい世田谷の茶室の建築主様のご好意により、八畳の広間と三畳台目の小間を茶室相談会の会場として使わせていただけることになりました。設計をさせていただいた茶室の実例を見ていただきながら、粗茶一服差し上げながら

  • 茶室相談会in世田谷のお知らせ

    茶室相談会in世田谷設計をさせていただい世田谷の茶室の建築主様のご好意により、八畳の広間と三畳台目の小間を茶室相談会の会場として使わせていただけることになりました。設計をさせていただいた茶室の実例を見ていただきながら、粗茶一服差し上げながら、茶室に関する

  • 畳勉強会受付終了のお知らせ

    畳勉強会受付終了のお知らせ9/22に告知いたしました世田谷での畳勉強会、おかげさまでご予約でいっぱいとなりましたので、受付を終了させていただきます。なお続く、11/4,5には、同じ会場にて茶室相談会を開催いたします。詳細は別途ご案内いたしますので、ご興味のある方

  • お茶人さんのための畳勉強会

    日本文化に欠かすことのできない畳。畳の部屋が無いという住まいが多くなってしまった昨今、畳に触れる機会の多いお茶人さんは畳を知る貴重な存在になりつつあるかもしれません。しかし、そんなお茶人さんでも、畳について詳しく知っているという方は多くはないのではないで

  • タワーマンションの四畳半四日目

    タワーマンションの四畳半四日目。畳屋さんが採寸中。ちなみに壁は聚楽クロスで、三日目で仕上がっている。最近のクロスはよく出来ていて上手に使えば茶に相応しい雰囲気にすることも可能だと思う。応援の大工さん、本来はクロス屋さんという多能工。大工工事を手伝いなが

  • タワーマンションの四畳半三日目

    タワーマンションの四畳半三日目。ホテルから現場まで、三日連続で同じ路線を使うとちょっと通勤気分。赤松の床柱が立った。建築主さんに今日の銘木屋さんまで来ていただき選んでいただいた床柱。大工さんの作業場に送って、ビデオ通話で相談をしながら、使う位置使い方

  • タワーマンションの四畳半二日目。

    タワーマンションの四畳半二日目。運び込まれた材料。柱や敷居鴨居などの化粧材。床板や壁下地など。敷居は桧の無垢材。鴨居も桧の無垢材。床柱は京都の銘木店で選んでいただいた赤松皮付。桧の柱を立てる。茶室の柱は北山杉の丸太や面皮でなければ、という棟梁

  • タワーマンションの四畳半一日目

    昨年12月にお問い合わせをいただき、計画を進めてきたタワーマンションの四畳半計画。1月に初顔あわせ、2月に大工さんと現場確認、4月には京都の銘木屋さんをご案内、5月に見積書を提出、内容と金額を調整して工事スタート。まずは大工さんが作業場で加工、仮組みまでをして

  • 桂離宮(賞花亭)

    桂離宮見学、松琴亭を後にして賞花亭。結界の竹。焼き杭に竹を棕櫚縄で縛る。床下の換気、竹打ち付け。茅葺の屋根。垂木も間垂木も小舞も先端は釘打ち。ここの天井材はへぎ板。畳の縁はこげ茶の麻か。めのり(丸目)にはなっていない。竹垂木の埋め木。私が監理す

  • 桂離宮(松琴亭)

    桂離宮見学、外腰掛から松琴亭へ。池越しに松琴亭が目に飛び込んでくる。たまらないシーン展開。岬灯籠。意外に新しく見える。綺麗に掃除しすぎた?本当に本歌?市場に出ているもので、これより味わいがあるものもありそう(本を見るとやはり本歌は傷んで変えられている

  • 桂離宮(御幸門から外腰掛)

    桂まで車で行って、少し時間があったので、ダメ元で桂離宮に行ってみると、当日申し込みで見学OK。急遽一時間の桂離宮見学。一時間ではゆっくり見れないが、写真をたくさん撮ったので、気がついたこととともにまとめておく。桂離宮の建仁寺垣。横の竹のピッチ(一番下は低

  • 裏千家は畳に座り、表千家は板に座る?

    仕事の合間の一服後、茶室の大型本をなんとはなしと眺めていた。茶道口、踏み込みの畳の縁の向きが以前より気になっていた。畳の向きから見ると、又隠は横に縁、今日庵は前に縁になるようだ。拝見ものを引いて、最後挨拶をするときにはこの畳に並べるので、縁の位置が気に

  • 真之炭

    着物を着てお茶のお稽古。久しぶりの研究会。真之行台子をするべく、前日眠くなりながら、当日朝もバタバタしながら、ノートを見返しましたが、朝一番でお稽古場に伺うと「真之炭しますか?」ということで急遽真之炭。水の卦を書くところから、下火の準備からさせていただき

  • 初風炉

    お茶のお稽古。初風炉のお祝いを社中のみなさんと。先生のお孫さんの同級生のお父様も裏千家直門の先生に習われているということで、ご家族で参加してくださった。初めてお会いする方でも、共通の価値観の元、ご一緒に楽しめるのは、お茶のご縁の素晴らしいところ。今日はお

  • 名古屋でのお茶事

    今年2月に行った茶室相談会@名古屋にご参加いただいた方のご縁で、名古屋でのお茶事に参加させていただくことになりました。前日まで東京出張だったので、東京のホテルで着物に着替え、新幹線で名古屋へ。私以外全員表千家で、アウェイ感を感じながらも、寄付、露地、小間、

  • 火灯口

    世田谷の三帖台目、現場監理。京都の銘竹店さんより送ってもらった材料が到着しているので、その確認。小間掛け込み天井の垂木用の芽付き竹。使うのは1m程度ですが、3mもので送ってもらっているので、使う箇所を確認。端材は茶杓用に取っておいてもらうこともお願いして

  • 飯後の茶事

    着物を着てお茶のお稽古。今日はお稽古場で飯後の茶事。最近退院された社中の先輩の快気祝い。待合掛けは佐竹本三十六歌仙の写しで紀貫之。「桜ちる木のした風は寒からで空に知られぬ雪ぞ降りける」桜が散る木の下を吹く風は寒くはないが、空には知られていない雪、落花の雪

  • 材の元末

    世田谷の三帖台目、現場監理。京都から送った銘木類が到着しているので、建築主さんと一緒に確認。中柱は椿、点前座上の落天井の壁留は北山小丸太。わずかなことだが、小丸太も当然本末があり、どちらに向けるかで印象が変わったりするので、現物を見ながら建築主さんと相

  • 琉球畳の四畳半

    慈光院を訪れた後は、Yさんの御宅へ。昨年琉球畳を使った四畳半の設計をさせていただいた。慈光院で石州麺を頂いたのが初座の懐石。後座を御宅の茶室で、と言う趣向。主菓子代わりに、といただいた黒豆善哉。二階の八帖をリフォームして四畳半にしています。既存畳をあげ

  • 慈光院

    奈良のYさんと京都のIさんとともに慈光院へ。お二人とも、建築主さんでもあり茶友でもあり。そうした方たちと、雨の早春の一時を名跡で過ごせる幸せ。一之門。雨に濡れた石畳の美しさ。お寺の門と言えば、観音開きの大きな戸があるイメージですが、ここは潜り戸のつ

  • ルリビタキ

    朝の散歩は御所へ。普段あまり見かけない鳥だなと思ったら、ルリビタキ!幸せの青い鳥。オスは三年かけて綺麗な瑠璃色になるのだとか。清和院御門前にて。塀の向こうは仙洞御所。梨木神社の裏にて。なぜか突然止まる。何かを訴えるような目。しばらく休憩。門

  • 唐物と利休七種

    お茶のお稽古。今月は火曜日、火曜日、土曜日で。先週、先々週は茶通箱、千歳盆、とお稽古して、今日は唐物。お稽古場で初めてお見かけする方だなと思ったら、大学茶道部の学生さんで、この度卒業とのこと。先生より初めての唐物をお稽古してもらっているところ。お稽古場

  • 大光院蒲庵

    特別公開中の大光院、蒲庵へ。蒲庵は黒田如水好みと言われ、昭和三十年の移築。「三石の席」とも言われますが、黒田長政、加藤清正、福島正則が寄進したという、その肝心の石は残っておらず(なんでやねん)。写真撮影は禁止なので、岡田孝男著「京の茶室」より写真を転

  • 閑隠席細見

    聚光院の特別公開へ。内部は撮影禁止なので、立て看板の写真を撮影。落天井は高さ五尺五寸(1666)。平天井は高さ五尺八寸九分(1784)。平天井の竿縁は七本、白竹釘打ち上げ、位置は揃えず。廻縁際にも竹を入れる、のは古い手法か。こちらの写真は岡田孝男著「京の茶室

  • 銘竹選定

    東京で進行中の三帖台目用の銘竹類の出荷前確認のために銘竹屋さんへ。左は落天井用の蒲葉糸通し、右は平天井用の真菰糸編み。蒲葉は反りを落とすために水につけてあるので色が落ち着いている。蒲葉の断面。良材を用いて腕の良い職人さんが丁寧に作ってくれている。真

  • チーク中板の席(完成編)

    マンションの茶室リフォーム、チーク中板の席。完成の様子。マンションの約5.5畳の個室に、京間の畳2枚と、中板と拝見板、床の間と踏み込み畳を設え、お茶が楽しめるtiny,cozy&elegantな空間を目指します。踏み台もチークで製作。踏み込み畳の下は、引き出し!客畳の

  • チーク中板の席(工事編)

    マンションの茶室リフォーム、チーク中板の席。昨年8月の茶室相談会@銀座にお越しくださった建築主さんよりご依頼いただき、計画を進めてきた茶室リフォーム。計画案もまとまり見積もまとまり、いよいよ着工。月曜日と火曜日でクロスの張替えをして、土曜日の今日、家具に

  • 朝のさんぽ@名古屋

    朝のさんぽ@名古屋朝の名古屋城。名古屋城と加藤清正像。城主じゃないけど、築城に貢献したということで加藤清正像。ちなみに初代城主は徳川家康の九男、義直(1600-1650)。後ろ姿もかっこいい。名古屋能楽堂は大江宏設計。桜並木。名古屋駅の高層ビルを見る

  • 絞り茶巾棚付き逆勝手

    お茶のお稽古。お軸は「紅炉一点雪」柴山全慶。お花は水仙。葉は四本、二本は雪折れ。今年は雪が多い。実際賀茂川に咲く水仙の中にも雪折れした葉があるかもしれない。注意してみてみよう。雪が多いとその年は豊作とも。雪は豊年の瑞(しるし)。雪解けの水が豊富で干害の心

  • 反転と図面一式

    現在、茶室のある木造二階建ての住宅新築工事の図面をまとめ中。途中都合で、計画案を反転することになったのだが、お茶の逆勝手のごとく、これがなかなかに難しい。お茶室はもちろん逆勝手にならないように色々な工夫が必要だし、敷地も長方形ではないので、ちょっとのこと

  • 台目逆勝手

    お茶のお稽古。お軸は「雪裏春」。由布院の佛山寺の青龍老師。九州は先代の先生や私の建築の師が活躍された縁の地。お花は鬼の腕にヤブツバキとリョウボ。鬼の腕は泡盛の徳利。中国や東南アジアを巡った沖縄の船乗り達、平穏な時には泡盛の酌み交わし、海賊に襲われれば焼締

  • 茶室建築展&相談会in名古屋のご案内(あと三席です)

    茶室建築展&相談会in名古屋のご案内(あと三席です)三週間後の2/25(金)、2/26(土)、2/27(日)名古屋にて「茶室建築展&相談会」を開催いたします。茶室の新築やリフォームの他、一室を茶室としたいといった住宅新築や、和風の店舗の内装設計なども承りますので、まず

  • 工場の茶室完成

    工場の茶室が完成。床の間の様子。床の間奥の壁には、クリエイティブテクノロジー社のESCLIPが内蔵されており、静電気で紙を貼ったり剥がしたりができるようになっている。八帖。点前畳は六尺三寸×三尺一寸五分の京間とし、他の畳は既存の部屋の大きさに合わせて調整し

  • 四畳半の天井茶室改修

    四畳半の和室の天井を改修して茶室とする工事をしました。工事の過程をご紹介したいと思います。完成の様子。落天井には真菰の糸編み、平天井は既存の竿縁天井を40cm下げて組み直しています。もともとは天井高さ2.4mの四畳半。大正年間の築と聞きます。隣に八帖の広間が

  • 茶室建築展&相談会in名古屋

    茶室建築展&相談会in名古屋のご案内一ヶ月後の2/25(金)、2/26(土)、2/27(日)名古屋にて「茶室建築展&相談会」を開催いたします。茶室の新築やリフォームの他、一室を茶室としたいといった住宅新築や、和風の店舗の内装設計なども承りますので、まずはお気軽にご相談

  • 東京出張

    3泊4日で東京出張。1日目は神戸の現場を覗いてから、新幹線で品川へ、シェラトン都ホテルで打合せ。一目見て、すぐにそれとわかる村野階段。2日目の朝の散歩。高輪プリンスへ。茶室からホテルまで、村野藤吾はやっぱりすごい。惠庵の外観だけでもと行ってみたが、あまり

  • 三帖台目細見

    三帖台目の現場監理。大工工事もほぼ終わり、壁の下塗りが終わった。ちなみに今回は、中村昌生先生設計の茶室を手がけてこられた大工さんも参加してくださっている。床柱は以前のお茶室に使われていた赤松皮付を再利用。八帖の床柱だったので若干太いが、由緒があれば、そ

  • 起こし絵図展

    竹中大工道具館の後、大阪くらしの今昔館の起こし絵図展へ。大工頭中井家は織部、遠州と交流があり、二代正とも(人偏に呂)三代後見の正純は遠州の茶会記に名前がある。三代正知(まさとも)は屋敷内に茶室を構え初代から伝来した本能寺文琳を所持する茶人で、御飾記や茶

  • 茶室スケルトン模型

    大阪くらしの今昔館に、蓑庵の茶室スケルトン模型があり、「竹中大工道具館から借りている」とも聞くが、竹中大工道具館にも蓑庵の茶室スケルトン模型はあるので、経緯は分からないが、こちらは後からもう一つ作ったということのようだ。今日は午前中に竹中大工道具館、午後

  • 竹中大工道具館

    東京の建築主さんと茶室材料探しをした翌日は、神戸の竹中大工道具館へ。開館と同時に入館すると、スタッフの方が説明をしてくださる。初期の斧は石製で材は栗、鉄製の斧になると杉や桧が加工できるようになる。青森三内遺跡は栗、吉野ケ里遺跡は杉桧。木は中心に向かっ

  • 茶室材料探し

    東京の建築主さんが来洛。八帖と三帖台目に使う材料を見て回ります。午前中に和風金物店、銘竹店、古建具店、午後に銘木店の予定。最初は和風金物店。茶室に使う金物全般を見ていただく。遠州流の場合はどうなんだろ、というのもいくつか。写真は琵琶床のけんどん襖の摘み

  • 謹賀新年

    明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になり有難うございました。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。昨年末に白板症の手術・入院をして、おせちを眺める正月ですが、幸か不幸か体重は7キロほど落ち、術前高いと言われた血圧も落ち着いて、体も軽くな

  • 年末手術入院

    10月頃から口内炎が治らず長引くので、耳鼻咽喉科を受診すると「白板症」との診断。放っておいても治らず、がん化する可能性もあるというので、手術をすることに。担当医の先生は「忙しいでしょうから、年末年始でどうですか」ということで12/28に入院、手術となりました。

  • 茶室建築展&相談会@名古屋のご案内

    2022年2/25(金)、2/26(土)、2/27(日)名古屋にて「茶室建築展&相談会」を開催いたします。茶室の新築やリフォームに関する相談の他、一室を茶室としたいといった住宅新築のご相談や、和風の店舗の内装設計のご相談などにも応じますので、まずはお気軽にご相談ください

  • 江戸千家月釜

    現在工事が進んでいる三帖台目の建築主Wさんにお誘いいただき江戸千家、お家元の月釜へ。長年池の端のお家元の処にお稽古に通われていたWさんでしたが、数年前に大病をされてしばらくお休み。お家元もコロナで月釜をお休みされていて再開の茶事、おそらく主客ともに感慨深い

  • 奈良の茶事

    お誘いいただき、着物を着て奈良の茶事へ。お正客Iさんは建築主さん、次客Yさんは建築主さんでもありお茶友でもあり。お詰めをしてくださったO先生は、初めましてでしたが、一周り下の同じ丑年でなんとなく勝手に親近感(でも学園卒のすごい方)となごやかな客組。お茶室は

  • 且座之式

    お茶のお稽古、師走二回目。お軸は益州老師の「山答月楼鐘」鏡分金殿燭(鏡は金殿の燭を分かち)山答月楼鐘(山は月楼の鐘に答う)。鏡の前に蝋燭をおけば炎が二つになる。同様に鐘の音も山に反射して響くので二つ聞こえる。どちらが真でどちらが偽か、本当はそんな区別はな

  • 常滑陶芸研究所茶室編

    常滑陶芸研究所茶室編。階段ホールから扉を開けると応接室。松の丸テーブル。展示棚。市松の天井天井の段差を利用した照明。円筒のスツール。床は赤いPタイル。三帖の茶室。間には三枚引き込みの襖。茶道口。水屋側は一段下がった湯沸室になっていた。点前を

  • 常滑陶芸研究所建築編

    堀口捨己(1895-1984)の設計した常滑陶芸研究所(1961)へ。INAX創業者、伊那長三郎(1890-1980)の寄付によって、海が見える高台に建てられた陶芸研究所。外壁は紫系のカラコンモザイクを用いてグラデーションを表現。カラコンモザイクは伊奈製陶が昭和二十八年(1953

  • 壺荘り付き花月再び

    お茶のお稽古、師走一回目。今年も無事一年をお稽古させていただいたことを感謝して。お軸は、衣を着て竹の杖を持った狐の絵に「大方の世捨て人には心せよ衣は着ても狐なりけり」 白蔵主(あるいはそれを題材とした狂言「釣狐」)を表すかと思いますが、狐といえば宗旦狐の話

  • 藤井厚二のスケッチブック

    京セラ美術館で行われている「モダン建築の京都」。盛りだくさんの内容で、京都がいかに豊かな建築文化に恵まれているかがよく分かる展示内容でしたが、中でも個人的には藤井厚二のスケッチブックが興味深ったので、自分のためにメモ。藤井厚二の聴竹居のスケッチブック(

  • なんちゃって茶事

    奈良のYさんより、色々あり、古材を使った中板や、かなんぼ石の景石、東大寺の古瓦いただいた。中板は点前台に入れて先日の銀座での相談会でも使用しましたし、かなんぼ石の景石と東大寺の古瓦は自宅の庭に飾り、毎日楽しませていただいている。その様子を一度見ていただけれ

  • 壺荘り付き花月

    お茶のお稽古。床の間は短冊で「楓林紅色寒」。花入は白磁の下蕪に曙と五倍子。棚付き薄茶平点前をさせていただいた後、人数が揃ったら壺荘り付き花月。水屋での折据は月で正客。席中の折据では月は当たらず紐は結べず。数年前した時には、先生からいただいた書籍のコピーを

  • 朝の月

    朝の散歩。季節は秋から冬へ。そろそろ手袋が必要になってきた。土手に上がると、西の空に月。朝の月と、虫食いの桜の葉。沈みゆく朝の月。カサコソと音を立てて。朝日に輝く紅葉。真っ赤な紅葉と柴犬。常緑と松と、落葉する桜。土手に上がるのが好き。

  • 行之行台子

    着物を着てお茶のお稽古。お軸は「紅葉よき岡二つ越え冬しぐれ」東本願寺、大谷句仏。大谷光演(1875-1943)は東本願寺第二十三代法主。俳句は正岡子規、河東碧梧桐、高浜虚子、画は竹内栖鳳に師事。お花は八朔。お軸に紅葉があるので、照り葉は入れずに。お稽古は行之行台

  • 工場の茶室

    工場の茶室、着工。株)クリエイティブテクノロジーさんの滋賀工場にて、社員向け茶道研修用八帖茶室を作る計画。株)クリエイティブテクノロジー滋賀工場では、社員向け茶道研修を開催し、参加する社員は業務時間内に茶道の美しい作法を身に付けるとともに、伝統のものづ

  • 炉開き

    お茶のお稽古、炉開き。土曜日に行けなかったので、火曜日の夜に。お軸は「知足常楽」。花入は信楽の蹲。不見斎の花押があり、魯山人も所持したもの。一見備前のようにも見える。良いものを見させていただける幸せ。初炭は炭所望で。正客をされた先輩がさらっとされるのを拝

  • 紅葉の高野川

    出張が続きゆっくりできなかったので、久々の落ち着いての朝の散歩。舟型と紅葉。葵橋と桜の紅葉。鴨と水紋。センダンの青い実。セキレイとススキ。川岸から水の中の魚が見える。人口百万の都市の中にこうした清流が流れているのは世界的にも珍しいのでは。し

  • 柳川旧戸島家住宅後編

    柳川旧戸島家住宅後編軒先の松。座敷から庭の池を見る。柱のない縁側の出隅。吊りボルトが見える。敷居はサクラか何かの堅木が使われている。修理前の写真。倒壊しそうなほど傾いてしまっている。上手に修復されたと思う。三日月の下地窓。雨戸の戸袋。茶室

  • 柳川旧戸島家住宅中編

    柳川旧戸島家住宅中編。茶室、茶道口側。真ん中の柱の裏には一本溝があり、ここにも建具があった模様。なくなってしまっていた襖などは、ふさわしい唐紙を探して復元されたとのこと。茶室から座敷、庭を見る。座敷、四畳半の床の間。付け書院。横に細長い建具があ

  • 柳川旧戸島家住宅前編

    柳川旧戸島家住宅前編柳川旧戸島家住宅前編熊本での仕事の帰りに柳川の旧戸島家住宅へ。なかなか行きづらい場所でしたが、わざわざ見に来た甲斐のある素晴らしい建物だったので、詳細に写真をまとめておきたい。旧戸島家住宅は、柳川藩で中老職に就いていた吉田兼儔(吉田

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