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  • 冬めく

    2022年11月30日 「冬めくやお好み焼きのイカと豚」 11月の最終日です。午後からぐんと寒くなりました。スーパーの魚売り場で新鮮なイカを売っていたので、それと豚肉、新しいキャベツを使って、今日のお昼はお好み焼きを作りました。今日の季語は「冬めく」。初冬の季語です。 「冬めく」を使った俳句を一つ。 「冬めくや今日済まさねばならぬこと」 稲畑汀子 冬めいてくると急に忙しい気分になります。師走がそこに迫ってきているからでしょう。稲畑汀子は「冬めく」という季語で沢山の句を詠んでいます。そのどれも軽やかで、生活臭のする句が多いです。こんなふうに気取らずに日常生活をどんどん詠めばいいのだと教えられます…

  • 鰯雲(いわしぐも)

    2022年11月29日 「いつの日か危惧種となるや鰯雲」 松山市の俳句ポスト中級以上に兼題「鰯雲」で投句していた句が並選となりました。中級挑戦3回目でやっと入選です。この間しみじみ分かったのは、自分の俳句の力がまだまだ初級の入門者レベルだということ。今回幸い中級以上で入選となりましたが、これからしばらく初級に戻って投句を重ねたいと思っています。少なくとも2,3年の間は初級で頑張りたい。それで少し力がついたら、再度中級以上に挑戦します。 しかし今回採用していただき、いい思い出ができました。これを励みに一日一句がんばりたいと思います。

  • 冬薔薇(ふゆばら)

    2022年11月28日 「冬薔薇や喪中はがきの届く午後」 今日の季語は「冬薔薇」。師走が近づいて、郵便ポストに喪中欠礼はがきが届くようになりました。宛名面を見て、誰からの喪中はがきなのかどきどきしながら裏返します。これまで年賀状を交換していた親しい友人、学生時代の先輩、後輩、一緒に仕事をした人の訃報はこたえます。 今日の季語は「冬薔薇」。 『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「冬薔薇」を見てみました。 「薔薇は四季咲きのものが多く、冬になってもしばらく咲き続けている。霜に遭って赤い花びらが黒ずんだりするのは哀れだが、寒さに耐える姿がけなげである。温室栽培の切り花も冬薔薇とし…

  • 冬いちご

    2022年11月27日 「日当たりの部屋の一鉢冬いちご」 今日の季語は「冬いちご」。今日は昨日の新型コロナワクチン接種の影響で、体に力が入らない一日でした。昨日の夜まではこれまでより軽い副反応だなと思っていましたが、夜中に少し発熱し、解熱剤を飲んでやや落ち着き、それでもあまり熟睡できない夜でした。睡眠不足のせいもあって、今日は一日だらだらと過ごしました。 冬いちごは、冬に温室栽培しているものは該当しないそうですが、うちの場合は普段外に置いていた鉢植えを寒いので室内に取り込んだもので、多分冬いちごに当たるのだろうとおもいます。 冬いちごを詠んだ句をひとつ。 「力ある大地の恵み冬苺」 高浜虚子 素…

  • 冬茜(ふゆあかね)

    2022年11月26日 「何事も無く過ぎし日や冬茜」 今朝は一番に新型コロナワクチンの接種を受けました。5回目の接種で、オミクロン株対応の2価ワクチンです。今の所腕の痛みや発熱は無く、これまでの接種の中では一番副反応が少ない気がします。まだ今夜あたりに発熱があるかもしれませんが。 今日の季語は「冬茜」。『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「冬茜」を見てみました。 「夕焼けは夏の季語となっているが実は四季それぞれにあらわれ、各々の特徴を持っている。冬の夕焼けは鮮血のような赤さから一気に暮れて、最後はどず黒い凝った血の色となる。印象的な色彩である。」 なかなか印象的な説明です。…

  • 小六月

    2022年11月25日 「庭を掃く肩に日射しや小六月」 今日の季語は「小六月」。俳句歳時記によると、小春・小春日和と関連する冬の季語です。 今日はとても暖かく過ごしやすい一日でした。朝から庭掃除と部屋の掃除をして午前中がつぶれました。昼食を作ってごごのんびり読書をしていたらもう日暮れ。一日がとてもはやく過ぎていきます。明日の土曜日には5回目の新型コロナワクチン接種に行きます。多分翌日の日曜までは副反応でぐったりすると思います。日曜夜のワールドカップサッカー日本対コスタリカの試合が楽しみです。多分その頃には回復しているでしょう。 「小六月」を季語にした句を一つ。 「空美しうたがひもなく小六月」 …

  • スケッチ会@備中国分寺(岡山県総社市)

    2022年11月24日 木曜スケッチ会(岡山)で備中国分寺に行きました。今月2回目のスケッチ会です。参加者は13名。いつもより少なかったのは昨晩のサッカーワールドカップドイツ戦のせいでしょうか。昨晩は本当にいい試合でした。10時から始まって、12時半までテレビに見入っていました。布団に入っても劇的逆転勝利の興奮でなかなか寝つけませんでした。それで今日は少し寝不足気味。 幸い天気は昨日の雨から今日は晴れ時々曇りに変わってくれて、比較的よいコンディションでした。ただ、昼前に小雨が降り出し、いつもより1時間早めにスケッチを切り上げました。帰宅後30分ほど追加の筆を入れて完成。五重塔を比較的近くから描…

  • 「落ち葉かき」

    2022年11月23日 「朝焼けやここもあそこも落ち葉かき」 今日の季語は「落ち葉・落ち葉かき」。今盛んに落葉樹が落葉しています。その落ち葉の片付けはかなり大変。うちの庭の木の中にも落葉するものがあり、週に1回は落ち葉かきが要ります。今は勝手に燃やせないので、ビニールの袋に詰めて燃えるゴミとして出します。 朝の散歩に行くと、あちこちの家でこの落ち葉の掃除をしている光景に出会います。公園の近くの家などは大きな木の落ち葉を掃除するのが大変そうです。もう初めから何もしないで放置している家もあります。それはそれでいいとは思うのですが、それを黙認できない人もいることでしょう。そういう環境にある家はお互い…

  • ブックリーダーを購入

    2022年11月22日 今日はブックリーダーを購入した。要するに電子書籍を読むタブレットだ。買ったのはKindle oasis.。ブックリーダーはもう10年ぐらい前から買おうかどうしようか迷っていた。本は紙に限ると信じてきたからだ。しかし、男の平均健康寿命73歳を過ぎて、小さな字を読むのがやや辛くなってきた。本は部屋の本棚にたまる一方だし、気晴らしに読む小説などはどうせ一度読んだら読み返さないのが多いし、それなら電子書籍でもいいかと思い始めた。 最近、人生最後の挑戦で原著で英米の新しい文学作品を読みたくなった。日本の作品とは多分味も質もスケールも違うだろうと思うからだ。そうするとアマゾンですぐ…

  • 小春日

    2022年11月21日 「小春日やデッキチェアーに午後の風」 今日の季語は「小春日」。今日は暖かくなりました。まさに小春日和。外に置いていた鉢植えの観葉植物を室内に取り込んで、そのあと簡単な庭掃除をしました。植木の落ち葉がだいぶたまっており、時々掃除をしないと見苦しい感じになります。これからしばらく週1回ぐらいのペースで掃除が必要です。 春先の球根はだいたい植えたし、緩効性肥料もあげたし、あとは時々温かい日に水をやるぐらいでいいでしょう。うっとうしい夏の蚊がいなくなったので、草抜きも時々やりたいと思います。冬は庭の管理は比較的楽です。 庭の山茶花が開花しました。温かい日はデッキチェアーに座って…

  • 冬日

    2022年11月20日 「林間に広がる光冬日かな」 今日の季語は「冬の日・冬日」。『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「冬の日・冬日」を見てみました。 「時候として冬の一日をさす場合と天文として冬の陽光をさす場合がある。冬至までは日が短くなりそれ以後はわずかずつ日が伸びてゆく。しかし気温は冬の最後(大寒)が最も寒く、冬から抜け出す実感はなかなかない。」 「冬日」を季語とする句を一つ。 「大空の片隅にある冬日かな」 高浜虚子 この句の場合、冬日は上の歳時記の説明の「冬の陽光をさす場合」に当たります。空をあえて大空と表現し、その空の片隅に太陽があると詠むことで、冬の太陽の位置を…

  • 山茶花(さざんか)

    2022年11月19日 「山茶花や何もせぬ間に日は落ちぬ」 今日の季語は「山茶花」。日がずいぶん短くなりました。朝6時に部屋のカーテンを開けると外はまだ暗いまま。そして夕方は4時頃には日が傾き始め、5時を過ぎるとあっというまに暗くなります。ちょうど山茶花が咲き始める時期なので、この季語と日没の早さを合わせてみました。 最近は一日のうち、特に午後の1〜2時間、長くなると3時間ぐらい俳句をひねっています。これはという句がなかなか頭に浮かばず悩みます。そんな時は途中で眠くなって寝てしまうことが度々で、「あーあ今日も何もしなかったなあ」という思いに。しかし俳句つくりが嫌いな訳ではなく、むしろこうやって…

  • 冬の星

    2022年11月18日 「冬星や空に煌(きら)めくドロップス」 今日の季語は「冬の星」。俳句を詠むにあたり、外に出て夜空の撮影に挑戦しました。しかし、周りの人家から漏れる光の影響で撮影は困難。やむを得ずよく輝いて見える星一つだけを撮りました。 『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「冬の星」を見てみました。 「冬は夏と並んで一等星の数も多く、さらに空も澄み切って星の美しい季節。初冬の昴(スバル)、冬を通じてのオリオン、シリウスなどは冬の代表的星座や星である。」 冬の星は俳句にしたくなります。実際、この季語を使った俳句は多そうです。 その中の一句。 「寒昴身のすきとほるほどひと…

  • 冬ざれ

    2022年11月17日 「冬ざれて寝場所はありや野の子猫」 今日の季語は「冬ざれ」。『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「冬ざれ・冬ざるる」を見てみました。 「古語の『冬されば』(冬が来たのでの意)の明らかな誤用であるが、すでに江戸時代から使われた。荒涼とした冬の景色を表すのにふさわしい五感を持ち、ついに冬ざるると活用まで始まった。季語が生き物であることをよく示す。」 なるほど、歴史ある季語であることが分かります。 「冬ざれ」を季語にした句を一つ。 「山国や冬ざれてゐる畑の土」 渡辺水巴 渡辺水巴という人は地味な対象物を静かに詠むのがうまいという気がします(わずかしか作品を…

  • 初時雨(はつしぐれ)

    2022年11月16日 「雲間より光の帯や初時雨」 今日の季語は「初時雨」。今日の午後、少しだけスケッチをしたくなり備中国分寺へ。しかしあいにく車の運転中に小雨が降り出しました。現地に着くと雨は上がったもののぐんぐん寒くなりました。1時間ほどスケッチをして、あとは自宅で続きを描くことにして早々と切り上げました。 スケッチ道具をしまって駐車場までの帰り道。雲が切れて、間から太陽の光がきれいな帯状に地上に注いでいるのが見えました。その光景を見て一句。それが今日の句です。 『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「時雨・初時雨」を見てみました。 「晴れていると見る間にさっと降り、降る…

  • ピラカンサ

    2022年11月15日 「深呼吸空に赤き実ピラカンサ」 今日の句はピラカンサ。これが季語かどうかは微妙で、まだ季語としては確定していないようです。でも冬に真っ赤な実をつけるこの植物はこの季節の風物詩。一応冬の季語として詠んでみました。 『花おりおり』(湯浅浩史文・矢野勇写真、朝日新聞社)でピラカンサを見てみました。 「ピラカンサはギリシャ語で火と棘(とげ)の意。棘をもつバラ科の常緑低木で、秋から春先まで鈴なりの赤い実が強く目を引く。中国名は火棘(かきょく)。その名で実を保湿用に配合した化粧品も売出し中。園芸的には原種数種とその雑種や品種がピラカンサとして扱われ、生け垣、庭木、鉢植えで楽しまれて…

  • 枇杷の花(びわのはな)

    2022年11月14日 「穏やかな日の続きおり枇杷の花」 今日の季語は「枇杷の花」。冬の季語です。『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「枇杷の花」を見てみました。 「重なり合う大きな葉の間から、十一月頃になると褐色の毛におおわれた花柄、萼(がく)がのぞき、やがて白い五弁花がそっと開く。目立たないが、芳香がある。」 確かに目立たない花です。やがてこの花から実がなるので、花は収穫の希望の花です。昨年は実が全く出来ませんでした。今年は期待しています。 「枇杷の花」を季語にした句を2つ。 「咲き揃い花ともいへぬ枇杷の花」 大西廣海 「朝の月ひっそりとして枇杷咲けり」 小川千賀 どち…

  • 初冬(はつふゆ)

    2022年11月13日 「初冬や手作り決めしカレンダー」 今日は朝から雨。今日は岡山市で3年ぶりに岡山マラソンが開催されましたが、ランナーの皆さんにはあいにくの雨でした。それでも小雨で、時々降る程度だったので大丈夫だったのではないかと思います。 もう11月も半ばとなり、来年のカレンダーのことを考える時期となりました。来年は手作りカレンダーに挑戦します。朝の散歩道で出会う猫や小鳥たちをスケッチしたものを使います。さてどんなものが出来るか楽しみです。 下の絵は表紙に使う予定の猫の絵。今回は猫と小鳥がテーマですが、この先は風景や植物の絵も入れて、この地域の自然の姿を見る人に伝えるような構成にしたいと…

  • 落ち葉

    2022年11月12日 「落ち葉踏む静かに朝日輝けり」 今日の季語は「落ち葉」。朝の散歩道で落ち葉が沢山積もっています。かなりの厚さになっていて、そこを歩くとフワフワと気持ちがよく、うれしくなります。朝日も輝いていました。今日までは暖かい天気で、明日は一転雨になります。 『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「落葉」を見てみました。 「落葉樹は、冬になるとすべての葉を落とす。とめどなく木の葉の散るさまは感傷を誘い、降り積もった落葉には懐かしい匂いがある。柿落葉のように、個々の名を冠した言い方もする。 「落ち葉」を季語にした句一つ。 「わが歩む落葉の音のあるばかり」 杉田久女 …

  • 冬の朝

    2022年11月11日 「健やかな白き月見る冬の朝」 先日の皆既月食の騒ぎが終わって、今朝は西の空に普通の白い月が見えていました。静かな青空に美しい月です。 今日の季語は「冬の朝」。まだ冬とは言えないような暖かい朝。外をゆったりした気分で歩いて、季節の変化を追いながら日々を過ごす。これが自分を一番幸せな気分にしてくれます。 今日は市から新型コロナワクチンの5回目接種の案内がきました。早速かかりつけの病院に電話して予約しました。第8波の流行が大きくならないことを祈っています。 「冬の朝」を季語にした句をひとつ。 「犬老いて散歩をきらふ冬の朝」 萩原まさえ これはありそうですね。最近いつも散歩で出…

  • 木曜スケッチ会@備中国分寺五重塔(岡山県総社市)

    2022年11月10日 「冬浅し五重塔の吉備路ゆく」 今日はスケッチ会で岡山県総社市の備中国分寺の五重塔を描きました。今日のスケッチ会参加者は14名。初冬とは思えない暖かさで、最高気温は22℃。快適なスケッチ日和でした。 旧山陽道沿いの民家の前から五重の塔を描きました。ここは確か故平山郁夫画伯が描いた場所です。民家の屋根の向こうに五重塔が見えて、とてもいいポイントです。 最近は線描きを筆ペンにするか鉛筆にするか迷います。今日は結局両方を使いました。筆ペンの線が強すぎると思われるところは2Bの鉛筆で線を入れました。このスタイルが意外といいかもしれません。鉛筆だけだと線が弱くて迫力が欠ける時があり…

  • 小春空

    2022年11月9日 「ポッキーも値上がっており小春空」 今日の季語は「小春空」。『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「小春」を見てみました。 「陰暦十月の異名。現在の十一月頃をいう。移動性高気圧におおわれて風も穏やかで気温も上がり春を思わせる日和となる。これが小春日和。北米の晩秋の静かで靄(もや)がかかったインディアンサマーに似ている。」 朝晩は冷えて油断すると風邪をひきそうですが、昼間は春の陽気です。まさに小春日和です。こんな日は何もしないで、ボーッとしていたいですね。もう今さら何をあくせくという心境。退職して年金ぐらしの高齢者そのものの心境です。ただ、モノの値段の上昇…

  • 冬に入る

    2022年11月8日 夜空には皆既月食冬に入る 今日の季語は「冬に入る」。今夜は皆既月食が見えます。18時9分から満月が欠け始め、最も欠ける時間は19時59分。そしてもとの満月にもどるのが21時49分。今夜は幸い晴れているので夜空の天体ショーが楽しめるはずです。

  • 立冬

    2022年11月7日 「立冬や今日という日を楽しまん」 今日は立冬。暦の上では今日から冬です。俳句を詠む人は原則今日から冬に季語を使うことになります。ちょっと季節を先取りしすぎの感がどうしてもありますが、これが俳句の決まりなのでしょう。俳人は皆季節の変化に敏感です。 いつも朝の散歩で出会う野猫たち。彼らを見ていると教えられることがたくさんあります。 体一つで生きていく根性。暑くても寒くても、その日その日を精一杯生きている感じがひしひしと伝わってきます。これが本来の生物の姿です。昨日は振り返らない。明日に幻想を抱かない。毎日毎日を生きることだけに全力集中。私などとても真似できそうにありません。 …

  • 鴨の声

    2022年11月6日 「見渡せば遥かな水際(みぎわ)鴨の声」 今日の季語は「鴨の声」。久し振りに朝の散歩で足を伸ばして貯水池へ行ってみました。この時期鴨が来ています。池の岸から遠くを見ると、いました、いました。鴨の群れが泳いでいます。 『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「鴨(鴨の声)」を見てみました。 「河川・湖沼はいうまでもなく、都会の池など至るところに飛来し越冬する。種類が多く、雄は美しい羽をもつ。肉は美味で、狩猟が許されている。」 「鴨」を季語にした句をひとつ。 「鴨を抱くこころやさしき水の性」 清水径子 作者の眼差しのやさしさが引き立つ句です。鴨にも鴨が泳ぐ水にも…

  • 冬隣

    2022年11月5日 「冬隣窓から見ゆる雲重し」 今日の季語は「冬隣」。「秋深し」と関係する季語です。『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「秋深し(深秋・晩秋・暮秋・九月尽・冬隣)」を見てみました。 「秋たけなわの時期に当たる。秋の感じの最も深まるのが秋の最後であるので注意。晩秋・暮秋は秋を三期に分けた最後の時期。九月尽は旧暦九月三十日で秋最後の日。」 今日は、朝晴れ、午後から曇り。夜は雨になります。北海道は雪のようです。

  • 行く秋

    2022年11月4日 「行く秋やなぜか同窓会名簿」 今日の季語は「行く秋」。まだ秋の気分なのに暦の上では11月7日は立冬。冬になります。それで今日は「行く秋」で詠んでみました。 季節のせいか、何となく昔の学生時代がなつかしくなります。特になつかしいのが高校時代。受験勉強に追われて辛い時代だったのに、なぜか同級生の顔を思い出します。高校卒業して50年以上が過ぎて、亡くなった人もかなりいます。恩師の先生方はほとんど亡くなられました。このコロナ禍で同窓会をすることもありません。多分死ぬまで同窓会は開かれないでしょう。5年おきに改訂出版される同窓会名簿だけが、同級生600人の消息を知る手がかりです。 …

  • 子猫

    2022年11月3日 「子猫二匹溝から頭秋の雲」 今日の季語は「秋の雲」。子猫二匹を詠んだのですが、ひょっとしたら「子猫」は季語かもしれません。『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「子猫」を見てみました。やはり春の季語です。ここでは子猫は外せないので、季重なりでもやむを得ません。あるいは「秋の雲」を外すべきか。「秋の雲」の代わりに「散歩道」ぐらいにしておくといいのかもしれませんが、そうなると「子猫」が季語として生きて春の句になってしまうので問題です。難しいものです。「子猫」の代わりに「猫」ならいいのかもしれません。 子猫はかわいいです。これから寒い季節が来ますが、無事生き延…

  • 返り花

    2022年11月2日 「鳥たちよつつくな放て返り花」 今日は暖かな日でした。季節ではないのに花が咲く。これが返り花です。先日テレビのニュースで返り花のことに触れていました。こんなに暖かいと季節を間違えて桜の花が咲いたりします。 『今はじめる人のための俳句歳時記』(角川ソフィア文庫)で「「帰り花(返り花・忘れ花・狂い花・狂い咲き)」を見てみました。 「桜、山吹、つつじなどが、小春日和にさそわれるように、時期外れの花をつけること。ひっそりと咲くさまは哀れを誘う」 「返り花」を季語にした句をひとつ。 「返り咲く花は盛りもなく散りぬ」 下村梅子 返り花をよく観察しています。花盛りというには程遠い状態で…

  • 秋の雨

    2022年11月1日 「まどろみの午後や窓には秋の雨」 11月になりました。今日は朝から冷たい雨。部屋にはエアコンの暖房を入れっぱなし。日課の散歩も諦め、部屋で俳句をひねる一日となりました。こんな日は意外と次々と句が頭に浮かんできます。しかし、その大部分が駄作です。あっ!いいな!と思ってノートに書き留めるのですが、しばらくしてもう一度見ると何の情緒もない言葉の羅列でがっかりします。そしてそのうち眠くなります。 しかし、一度作った句をそのまま捨てずにいろいろ推敲するのも大事です。このプロセスが意外と楽しいです。言葉を入れ替えたりしているうちに思いがけずいい句になるのが面白いです。たった5・7・5…

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