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きままに季語 http://blog.livedoor.jp/natusunao17/

生活する女達の日々や俳句を、発表する冊子「瓔(ヨウ)」 瓔の仲間の素敵な俳句を写真と共に紹介します。

ポエムブログ / 俳句

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SUNAO
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住所
枚方市
出身
熊本県
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2012/05/03

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  • 夜長

    一番夜が長いのは冬至だが、夏の短い夜からしたら、秋は夜が長くなったと感じられる。近頃は日が早く落ちるせいか、夜が涼しくなってきた。長き夜や一つの膳に一ト銚子 久保田万太郎忽ちに返信メール夜長妻 畑田保寿美あちこちとネット遊びの夜長かな 桐村日奈子守

  • 秋夕焼

    この間の夕方、空を見ると、雲が赤く染まっていた。西の方の雲でなく、真ん中あたりの雲だ。ちょっと何かをしてみると、もう白くなっていた。西の空ではなかったからかな。渤海の秋夕焼やすぐをはる 加藤楸邨ゲルニカの女哭いてる秋夕焼け 波戸辺のばら意地っぱり二人

  • 水澄む

    田んぼの横の小川(?)の水が澄んでいるように見える。確かに魚や川底がくっきり。秋になると透明度が上がるのだろうか。澄む水に福知山線走りけり 岩崎照子水澄むや嬰(やや)のそびらに羽生れて はしもと風里水澄むや祇園白川忍町 火箱ひろスイレンの葉が茂ってい

  • 豊年

    五穀豊穣の年。今年はどうなんだろう。線状降水帯のため、例年にない大雨で大変な地域もあるのでは。それより、高温障害がでているかも。無事に稲刈りが終わることを願う。豊年や汽車の火の粉の美しき 沢村欣一少年に千年の森実りけり おーたえつこ豊年や売約済みの札

  • 曼珠沙華

    お彼岸の頃になると出てくる曼珠沙華。いつ枯れていつから伸びてくるのだろう。不思議な花だ。眼帯の内なる眼にも曼珠沙華 西東三鬼重ねつく寂しき嘘や曼珠沙華 松井季湖曼珠沙華はさみうちして日が暮れて 辻 水音2,3日前より曼珠沙華が咲いてきた。まわりの草

  • 蟋蟀

    コオロギを見なくなって久しいな。以前は草むらを歩いたり、覗いたりするとコオロギを見たような気がする。コオロギも種類が多いみたいだ。歳時記に「リーリーリーと切れ目なく鳴くのがつづれさせ。コロコロと鳴くのが閻魔蟋蟀。キチキチは三角(みつかど)蟋蟀。」と書いてあ

  • 秋の蝶

    秋の蝶は、春や夏に比べて力なく弱々しく飛ぶらしい。気候のせいもあるのかな。それとも人間が自分の気持ちを投影しているのか。近頃の蝶は飛び方がせわしないように思う。ふらふら飛んで落ち着きがない。なので写真に撮りにくい。秋蝶に浅間のうしろすがたかな 長谷川照

  • 栗は秋の味覚だ。栗大福にモンブラン、マロングラッセなど大好きなお菓子が街にあふれている。知らぬ子とあうてはなれて栗拾ふ 藤後左右デパ地下の栗弁当で旅気分 いわもとふみえ匙長き万葉粥に栗と芋 笹村ルルおやあれは。栗の木だ。生ってる生ってる。もうすぐパ

  • 墓参

    本当はお盆の墓参のこと。春秋の彼岸にも墓参はするけど。こんなに暑いけどもう彼岸。暑さ寒さも彼岸までというが。今年は彼岸まで猛暑だった。墓詣すませて急ぐところあり 波多野爽波学校でもらい水して墓参り 波戸辺のばら生き生きと込み合ってくる展墓みち 近藤

  • 秋の代表的な季語「月」今年は中秋の名月に月がくっきりと見えた。月の道シルクロードへつづくなり 加藤三七子月の夜の兄弟喧嘩仲裁す 種田果歩その中に少年もゐて月の客 つじ花梨これは今月16日の月。中秋の名月の17日の月これは18日の月。この日の何時だっ

  • 露草

    あの瑠璃色の花を見ると、きれいだなと声がでる。あの色はどうすれば出るのだろうか。露草を絞って染料にしても駄目だろうな。露草や父に老後の庭十坪 高橋悦男露草や小道坂道老いの道 山田久美子月草を手繰れば水の匂いかな おーたえつこそう露草はこんな感じ。小

  • 青蜜柑

    近頃の蜜柑は色づくのが早い。昔は10月の運動会でも、やっと青蜜柑が出てきた感じだった。青蜜柑は皮も袋も硬かった。今は皮は袋も柔らかい。何故なんだろう。伊吹より風吹いてくる青蜜柑 飯田龍太励ましのメール届くや青蜜柑 たかはしすなお行く末は風にまかせる青

  • 秋思

    秋の寂しさに誘われる物思い。漢語で、中国唐代の杜甫の「秋思雲髻を抛ち、腰肢宝衣に勝る」から出ている。歳時記にはこう書いてある。漢詩がしっかり読めないのが悲しい。少年の秋思に雲はかかわらず 田阪笑子パスタ茹で上がり秋思と湯を捨てる 林田麻裕打ち寄せる秋

  • 月見

    今日が中秋の名月だ。名月だが、満月ではないらしい。天文学的な満月は地球から見て太陽と反対方向になった瞬間の月のことを指す。なので2024年9月の満月は18日午前11時34分となるらしい。今夜は綺麗な月が見れるかな。お月見やたれも遊ばぬ遊園地 澁谷 道厨には男を立た

  • 待宵

    旧暦8月14日の夜。名月を明日に控えて宵の意。小望月ともいうが、これは望月に少し満たない意から。明日が中秋の名月なので、たぶん今日が待宵。待宵の姿見のある廊下かな 山本洋子待宵の空の恋しき羽根枕 火箱ひろ氾濫の水まだ澄まず小望月 中川久仁子お月様でなく

  • 秋澄む

    秋になって大気が澄み切ること。大陸から乾燥した冷たく新鮮な空気が流れ込むため、ものみな美しく見え、鳥の声、物音もよく響くように感じられる。歳時記ではこう書いてあるが、今年の秋はこんな感じではない。いつになったら、「秋澄む」になるのやら。シャガールの金の雄

  • 草冠に秋と書く萩の漢字は日本で生まれた。ということは、萩は日本の植物なのだろう。秋の七草にも入っている。萩は咲きだしたが、秋とは思えない暑さ。白萩のつめたく夕日こぼしけり 上村占魚借景の叡山揺れて萩揺れて つじかりん萩咲いて埴輪の猫が笑ってる 火箱

  • 蛇穴に

    十月頃になると蛇は穴に入るらしい。まだ早いか。この暑さだったら、穴に入ろうと思わないよね。穴まどひ伊勢神宮の裏が好き 大木あまり相続の山にあまたの穴まどひ 種田果歩蛇穴に入るほとぼり覚めるまで 辻 水音わかりますか木の葉の中の蜥蜴。尻尾が瑠璃色でき

  • 朝顔

    いつも同じことを思う。朝顔は夏の季語だろうと。まして西瓜なんて、夏以外考えられない。でもどちらも秋の季語。まぁ確かに朝顔は今,乱れ咲いている。傘干しに出て朝顔の種子も採る 岡本 眸天上の青の朝顔風になり つじかりん朝顔の七つ開いて誕生日 秋岡美津子な

  • 九月

    もう九月に入って10日もたった。それなのにこの異常な暑さ。天気予報でも残暑と言えない暑さと言っている。いつまで続くのだろう。大書院九月の山が目の高さ 坪内稔典短編の恋物語とじ九月 浅井洋子能舞台激しく鳴らし九月来る 波戸辺のばらこの時期になると生の

  • 玉蜀黍

    玉蜀黍の美味しい季節。玉蜀黍はとうもろこしって読みます。なんで、そう読めるのだろう。謎だね。つやつやと唐もろこしの歯並びよ 西村和子コーンスープ三日で届く宙の駅 つじあきことうもろこし剥けばゴッホの黄色かな おーたえつこまるまる太ったとうもろこしが

  • 芋虫

    昨日オクラの花を撮りに行ったら見つけてしまった、虫。たぶん毛虫。オクラの葉を食べるつもりだ。となりのローゼルの葉にいなかった。虫にとって毒なのかな。芋虫のさびしくなればまろくなる 宇咲冬男大安吉日柚子坊の転び出て 加藤いろは柚子坊に居心地悪いベンチか

  • 残暑

    暑いは暑いが、一時のことを思うと少し違う。立秋を過ぎても秋の季語なんてかけないと思っていたが、今は普通に書けている。やはり秋なんだろう。でも昨日は、本当に暑かった。コロナの後遺症もあるのか外へ出る気がしなかった。紙切つて鋏おとろふ秋暑かな 片山由美子彫

  • 秋の夜

    もうそろそろ秋らしくなって欲しいけど。今年が特別なのか、来年もこんな感じなのか。来年は普通な夏・秋になって欲しい。沈黙にジャズすべり込む秋の宵 木暮陶句郎秋の宵大阪ミナミわちゃわちゃと 釆野久美子秋の夜の互ひに訛る電話口 辻 水音この間来てくれた守

  • 南瓜

    かぼちゃは秋の季語だ。そらそうだよね、ハロウィーンは秋だ。でも何となくかぼちゃって夏に出来るような。背もたれの深きゆり椅子南瓜パイ 平井さち子パンプキンスープ啜りて引き籠る 辻 響子コリンキー煮ても焼いても食えるヤツ 髙貴美子コリンキーってかぼちゃ

  • 虫の傍題は限りなく多い。そして蟋蟀、螽斯、鉦叩きなどそれぞれの虫の名前も季語になっている。私は蟋蟀や飛蝗ならわかるが、ほかの虫はあやふやだ。虫時雨猫をつかめばあたたかき 岸本尚毅夫留守のお部屋の広さ虫の夜 はしもと風里足下に億千万の虫すだく 辻 響

  • 夏の風

    折角秋の季語が続いたのに、また逆戻り。すみません。でも今日は夏に戻ったような気温だった。以前に撮っていた写真をみて「夏の風」にしようと思った。はつ夏の風カピパラに子が五つ ふけとしこ採血の針の太さや夏の風 桐村日奈子夏の風太平洋を連れてくる おーた

  • 台風が過ぎ去って、一気にとはいかないが、それでもそろそろ秋の俳句でも良いのではと思うようになってきた。そらいろに塗り直す船鳶の秋 永瀬十悟パワーシャベル都会の秋の隙間掘る たかはしすなお初恋も不倫も天こ盛りの秋 鈴木みのりこれは何だろう。よくよくみ

  • 今年は美味しい桃にありつけない。硬い桃だったり、やわらかくても味がなかったり。美味しい桃を食べたいのだが。風呂敷がゆるみて桃の匂ひせり 清水径子桃すする種も仕掛けもないわたし 波戸辺のばら桃供ふきみのアルカイックスマイルに はしもと風里パステル画の

  • 木槿

    木槿と芙蓉の花って似ているような気がする。芙蓉の方が花は大きいが。我家にも底紅と言う木槿があった。それがいつの間にかなくなっていた。わりと背の高い樹だったのだが。躾糸きらりと抜きて花木槿 伊藤敬子木槿ほと落ちる夕暮れほと揺れる 火箱ひろ白木槿咲いても

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