chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
きままに季語 http://blog.livedoor.jp/natusunao17/

生活する女達の日々や俳句を、発表する冊子「瓔(ヨウ)」 瓔の仲間の素敵な俳句を写真と共に紹介します。

ポエムブログ / 俳句

※ランキングに参加していません

SUNAO
フォロー
住所
枚方市
出身
熊本県
ブログ村参加

2012/05/03

arrow_drop_down
  • 枝豆

    夏の暑い日のビールのお供に枝豆。そんなイメージだが、枝豆は秋の季語。そう黒枝豆や茶豆などは、今が旬だ。枝豆やふれてつめたき青絵皿 猿橋統流子女でも男でもないだだちゃ豆 たかはしすなお枚方穂谷の秋の収穫祭。枝豆や芋などがお安く売っているようだ。この葉の

  • 後の月

    陰暦9月13日の月を名月にたいして後の月という。満月ではなく少し欠けた月を愛でる。後の月は十三夜ともいう。今年は今日が後の月らしい。階段の途中で座る十三夜 勝又民樹十三夜うさぎは深く眠りこけ 辻 響子抽斗に残るハモニカ十三夜 たかはしすなお昨日につづき

  • 三日月

    9日の夜空を見上げると、三日月が見えた。秋だからかすっきりと尖った月だった。三日月は新月と上弦の月の間。右側が見えている。反対の左側が見えるのは有明の月というらしい。三日月がめそめそといる米の飯 金子兜太薬指にあの三日月をちやうだい おーたえつこ嘘つい

  • 狗尾草

    狗尾草(えのころぐさ)と言ってもピンとこないのでは。猫じゃらしと言えばわかる人が多いかも。小さい頃に遊んだ記憶があるのでは。でも今の子はないかな。雨の貨車過ぎをり雨の猫じゃらし 石田波郷なぐさめて泣かれてしまふねこじゃらし 火箱ひろボイジャーはひとり

  • 秋風

    初秋から晩秋までの秋風一般をいう。身にしみてあわれを感じさせる風。あわれね。わたしから一番遠い言葉だ。ところで今日は昔の体育の日。初めの東京オリンピックの開会式があった日。この日は晴の特異日で選ばれたそうだ。そう今日も快晴!ローソンに秋風と入る測量士

  • 犬蓼

    近頃見かけなくなった「赤のまま」子どもが遊んでくれないので、拗ねているのかな。駄菓子屋の跡の青空赤のまま 石山恵子洗濯機小銭出てきて赤まんま 森 有子寂しさは畳に雫るあかまんま 松井季湖空き地にねこじゃらしと赤まんま。かわいい。この丸いのが花かな。

  • 秋の川

    川は一年中流れているが、それぞれの季節にそれぞれの風情がある。そのはずだが、俳句にするのはなかなか難しい。仰むけに流れて秋の大河かな 平井照敏始まりはぶなの森です秋の川 波戸辺のばら秋川に浸す椰子の実らしきもの 辻 水音この間の夕方淀川の河川敷近く

  • 朝寒

    やっと朝晩は涼しくなってきた。本当はお盆のころにこうなってくれないと。歳時記をみたら「朝は著しく気温が下がり、手足の冷たさを覚える。いよいよ冬の近いことが感じられる。」なんて書いてあった。なんと早まったかもしれない。朝寒や生きたる骨を動かさず 夏目漱石

  • 秋麗

    麗だけなら春の季語。春と秋の違いをどうだすかが、腕のみせどころらしい。秋うらら浮桟橋のひとり鳴る 永方裕子姿よし行灯灯台秋うらら 畑田ほずみ秋うららヒールは外股に脱がれ つじあきここれ前に載せたかな。イワシャジンとかシャジンとかツリガネニンジンとか

  • 草の花

    草の花なんて、いつの季節も咲いているのでは。でも秋は千草、八千草と言われるように種類が多いらしい。死ぬときは箸置くやうに草の花 小川軽舟昔むかしの空のかけらや草の花 おーたえつこ欲しいなぁべっぴん眼鏡草の花 平田和代こんなところにヘクソカズラの花。

  • 銀杏

    銀杏と書くとギンナン。秋の季語としてのイチョウは「銀杏散る」なのだ。昨日からの雨が今朝も降っていた。石川県も降るそうだが、大丈夫なのだろうか。関係の無きぎんなんの匂ひけり 櫂未知子ぎんなんの乳房のごとくしなだれり 小川礼子捨て身の音してギンナン爆ぜに

  • 稲刈

    近所の稲刈は昔の事を思うと、遅いような気がする。田植えも、稲刈も少しづつ遅くなっている。地域によって早い所もあるようだが。稲の種類にもよるのかな。落日をのせ稲車ひいて来る 深見けん二稲を刈る爺の後から鴉来る たかはしすなお刈稲の終はりて空の広々と

  • 葛の花

    葛の葉がもりもりと育っている。そろそろ花が咲くころかなと思っていたら見つけた。紫色の花だ。秋は紫色の花が多いような気がする。ひとり子のひとり遊びや葛の花 山本洋子葛の花国土交通省の杭 辻水音こんなに咲いているのだが、目立たない花だ。少し桐の花に咲き方

  • 十月

    今日から10月。暑さは少しは収まるかと思ったが。朝は涼しかったが、昼間はぐんぐん気温が上がった。十月や竹の匂ひの酒を酌む 福島 勲着信の赤いランプ暑い十月 辻 響子口笛を乗せて十月の風 つじあきこ先日まだ少ししか咲いていなかった曼珠沙華。こんなにた

  • 夜長

    一番夜が長いのは冬至だが、夏の短い夜からしたら、秋は夜が長くなったと感じられる。近頃は日が早く落ちるせいか、夜が涼しくなってきた。長き夜や一つの膳に一ト銚子 久保田万太郎忽ちに返信メール夜長妻 畑田保寿美あちこちとネット遊びの夜長かな 桐村日奈子守

  • 秋夕焼

    この間の夕方、空を見ると、雲が赤く染まっていた。西の方の雲でなく、真ん中あたりの雲だ。ちょっと何かをしてみると、もう白くなっていた。西の空ではなかったからかな。渤海の秋夕焼やすぐをはる 加藤楸邨ゲルニカの女哭いてる秋夕焼け 波戸辺のばら意地っぱり二人

  • 水澄む

    田んぼの横の小川(?)の水が澄んでいるように見える。確かに魚や川底がくっきり。秋になると透明度が上がるのだろうか。澄む水に福知山線走りけり 岩崎照子水澄むや嬰(やや)のそびらに羽生れて はしもと風里水澄むや祇園白川忍町 火箱ひろスイレンの葉が茂ってい

  • 豊年

    五穀豊穣の年。今年はどうなんだろう。線状降水帯のため、例年にない大雨で大変な地域もあるのでは。それより、高温障害がでているかも。無事に稲刈りが終わることを願う。豊年や汽車の火の粉の美しき 沢村欣一少年に千年の森実りけり おーたえつこ豊年や売約済みの札

  • 曼珠沙華

    お彼岸の頃になると出てくる曼珠沙華。いつ枯れていつから伸びてくるのだろう。不思議な花だ。眼帯の内なる眼にも曼珠沙華 西東三鬼重ねつく寂しき嘘や曼珠沙華 松井季湖曼珠沙華はさみうちして日が暮れて 辻 水音2,3日前より曼珠沙華が咲いてきた。まわりの草

  • 蟋蟀

    コオロギを見なくなって久しいな。以前は草むらを歩いたり、覗いたりするとコオロギを見たような気がする。コオロギも種類が多いみたいだ。歳時記に「リーリーリーと切れ目なく鳴くのがつづれさせ。コロコロと鳴くのが閻魔蟋蟀。キチキチは三角(みつかど)蟋蟀。」と書いてあ

  • 秋の蝶

    秋の蝶は、春や夏に比べて力なく弱々しく飛ぶらしい。気候のせいもあるのかな。それとも人間が自分の気持ちを投影しているのか。近頃の蝶は飛び方がせわしないように思う。ふらふら飛んで落ち着きがない。なので写真に撮りにくい。秋蝶に浅間のうしろすがたかな 長谷川照

  • 栗は秋の味覚だ。栗大福にモンブラン、マロングラッセなど大好きなお菓子が街にあふれている。知らぬ子とあうてはなれて栗拾ふ 藤後左右デパ地下の栗弁当で旅気分 いわもとふみえ匙長き万葉粥に栗と芋 笹村ルルおやあれは。栗の木だ。生ってる生ってる。もうすぐパ

  • 墓参

    本当はお盆の墓参のこと。春秋の彼岸にも墓参はするけど。こんなに暑いけどもう彼岸。暑さ寒さも彼岸までというが。今年は彼岸まで猛暑だった。墓詣すませて急ぐところあり 波多野爽波学校でもらい水して墓参り 波戸辺のばら生き生きと込み合ってくる展墓みち 近藤

  • 秋の代表的な季語「月」今年は中秋の名月に月がくっきりと見えた。月の道シルクロードへつづくなり 加藤三七子月の夜の兄弟喧嘩仲裁す 種田果歩その中に少年もゐて月の客 つじ花梨これは今月16日の月。中秋の名月の17日の月これは18日の月。この日の何時だっ

  • 露草

    あの瑠璃色の花を見ると、きれいだなと声がでる。あの色はどうすれば出るのだろうか。露草を絞って染料にしても駄目だろうな。露草や父に老後の庭十坪 高橋悦男露草や小道坂道老いの道 山田久美子月草を手繰れば水の匂いかな おーたえつこそう露草はこんな感じ。小

  • 青蜜柑

    近頃の蜜柑は色づくのが早い。昔は10月の運動会でも、やっと青蜜柑が出てきた感じだった。青蜜柑は皮も袋も硬かった。今は皮は袋も柔らかい。何故なんだろう。伊吹より風吹いてくる青蜜柑 飯田龍太励ましのメール届くや青蜜柑 たかはしすなお行く末は風にまかせる青

  • 秋思

    秋の寂しさに誘われる物思い。漢語で、中国唐代の杜甫の「秋思雲髻を抛ち、腰肢宝衣に勝る」から出ている。歳時記にはこう書いてある。漢詩がしっかり読めないのが悲しい。少年の秋思に雲はかかわらず 田阪笑子パスタ茹で上がり秋思と湯を捨てる 林田麻裕打ち寄せる秋

  • 月見

    今日が中秋の名月だ。名月だが、満月ではないらしい。天文学的な満月は地球から見て太陽と反対方向になった瞬間の月のことを指す。なので2024年9月の満月は18日午前11時34分となるらしい。今夜は綺麗な月が見れるかな。お月見やたれも遊ばぬ遊園地 澁谷 道厨には男を立た

  • 待宵

    旧暦8月14日の夜。名月を明日に控えて宵の意。小望月ともいうが、これは望月に少し満たない意から。明日が中秋の名月なので、たぶん今日が待宵。待宵の姿見のある廊下かな 山本洋子待宵の空の恋しき羽根枕 火箱ひろ氾濫の水まだ澄まず小望月 中川久仁子お月様でなく

  • 秋澄む

    秋になって大気が澄み切ること。大陸から乾燥した冷たく新鮮な空気が流れ込むため、ものみな美しく見え、鳥の声、物音もよく響くように感じられる。歳時記ではこう書いてあるが、今年の秋はこんな感じではない。いつになったら、「秋澄む」になるのやら。シャガールの金の雄

  • 草冠に秋と書く萩の漢字は日本で生まれた。ということは、萩は日本の植物なのだろう。秋の七草にも入っている。萩は咲きだしたが、秋とは思えない暑さ。白萩のつめたく夕日こぼしけり 上村占魚借景の叡山揺れて萩揺れて つじかりん萩咲いて埴輪の猫が笑ってる 火箱

  • 蛇穴に

    十月頃になると蛇は穴に入るらしい。まだ早いか。この暑さだったら、穴に入ろうと思わないよね。穴まどひ伊勢神宮の裏が好き 大木あまり相続の山にあまたの穴まどひ 種田果歩蛇穴に入るほとぼり覚めるまで 辻 水音わかりますか木の葉の中の蜥蜴。尻尾が瑠璃色でき

  • 朝顔

    いつも同じことを思う。朝顔は夏の季語だろうと。まして西瓜なんて、夏以外考えられない。でもどちらも秋の季語。まぁ確かに朝顔は今,乱れ咲いている。傘干しに出て朝顔の種子も採る 岡本 眸天上の青の朝顔風になり つじかりん朝顔の七つ開いて誕生日 秋岡美津子な

  • 九月

    もう九月に入って10日もたった。それなのにこの異常な暑さ。天気予報でも残暑と言えない暑さと言っている。いつまで続くのだろう。大書院九月の山が目の高さ 坪内稔典短編の恋物語とじ九月 浅井洋子能舞台激しく鳴らし九月来る 波戸辺のばらこの時期になると生の

  • 玉蜀黍

    玉蜀黍の美味しい季節。玉蜀黍はとうもろこしって読みます。なんで、そう読めるのだろう。謎だね。つやつやと唐もろこしの歯並びよ 西村和子コーンスープ三日で届く宙の駅 つじあきことうもろこし剥けばゴッホの黄色かな おーたえつこまるまる太ったとうもろこしが

  • 芋虫

    昨日オクラの花を撮りに行ったら見つけてしまった、虫。たぶん毛虫。オクラの葉を食べるつもりだ。となりのローゼルの葉にいなかった。虫にとって毒なのかな。芋虫のさびしくなればまろくなる 宇咲冬男大安吉日柚子坊の転び出て 加藤いろは柚子坊に居心地悪いベンチか

  • 残暑

    暑いは暑いが、一時のことを思うと少し違う。立秋を過ぎても秋の季語なんてかけないと思っていたが、今は普通に書けている。やはり秋なんだろう。でも昨日は、本当に暑かった。コロナの後遺症もあるのか外へ出る気がしなかった。紙切つて鋏おとろふ秋暑かな 片山由美子彫

  • 秋の夜

    もうそろそろ秋らしくなって欲しいけど。今年が特別なのか、来年もこんな感じなのか。来年は普通な夏・秋になって欲しい。沈黙にジャズすべり込む秋の宵 木暮陶句郎秋の宵大阪ミナミわちゃわちゃと 釆野久美子秋の夜の互ひに訛る電話口 辻 水音この間来てくれた守

  • 南瓜

    かぼちゃは秋の季語だ。そらそうだよね、ハロウィーンは秋だ。でも何となくかぼちゃって夏に出来るような。背もたれの深きゆり椅子南瓜パイ 平井さち子パンプキンスープ啜りて引き籠る 辻 響子コリンキー煮ても焼いても食えるヤツ 髙貴美子コリンキーってかぼちゃ

  • 虫の傍題は限りなく多い。そして蟋蟀、螽斯、鉦叩きなどそれぞれの虫の名前も季語になっている。私は蟋蟀や飛蝗ならわかるが、ほかの虫はあやふやだ。虫時雨猫をつかめばあたたかき 岸本尚毅夫留守のお部屋の広さ虫の夜 はしもと風里足下に億千万の虫すだく 辻 響

  • 夏の風

    折角秋の季語が続いたのに、また逆戻り。すみません。でも今日は夏に戻ったような気温だった。以前に撮っていた写真をみて「夏の風」にしようと思った。はつ夏の風カピパラに子が五つ ふけとしこ採血の針の太さや夏の風 桐村日奈子夏の風太平洋を連れてくる おーた

  • 台風が過ぎ去って、一気にとはいかないが、それでもそろそろ秋の俳句でも良いのではと思うようになってきた。そらいろに塗り直す船鳶の秋 永瀬十悟パワーシャベル都会の秋の隙間掘る たかはしすなお初恋も不倫も天こ盛りの秋 鈴木みのりこれは何だろう。よくよくみ

  • 今年は美味しい桃にありつけない。硬い桃だったり、やわらかくても味がなかったり。美味しい桃を食べたいのだが。風呂敷がゆるみて桃の匂ひせり 清水径子桃すする種も仕掛けもないわたし 波戸辺のばら桃供ふきみのアルカイックスマイルに はしもと風里パステル画の

  • 木槿

    木槿と芙蓉の花って似ているような気がする。芙蓉の方が花は大きいが。我家にも底紅と言う木槿があった。それがいつの間にかなくなっていた。わりと背の高い樹だったのだが。躾糸きらりと抜きて花木槿 伊藤敬子木槿ほと落ちる夕暮れほと揺れる 火箱ひろ白木槿咲いても

  • 秋の雨

    非常に強い台風が、なかなかやってこない。ひどく雨が降っているところもあるけど、こちらはそれほどでも。降らなければ困るが、降りすぎも困る。今日の雨は台風のせいかな。秋雨や旅の一日を傘借りて 高浜虚子秋雨や夫と腕むミラボー橋 松田ひむれコンサートの拍手の

  • 秋の朝

    やっと秋らしくなってきた。大型台風10号が来たからだろうか。秋の晨(あさ)嶺々雲を野に流す 荒尾夕春防犯シールぴたつと貼つて秋の朝 太田悦子空き部屋のしんと明るい秋の朝 つじあきここれは8月26日の残暑厳しい日だったが、枚方穂谷では露が降りていた。稲の葉

  • 台風

    台風10号が九州に上陸した。「大きな台風です。進行が遅いです。」と言われ、進路予想が大幅に遅れている。最近の台風は大型化で進みが遅いのが特徴だ。胃カメラのスルスル進み台風来 近藤千雅台風の近づく騎馬戦真つ最中 松井季湖野良猫はどこにいるだろ台風圏

  • 芙蓉

    薄命の美女に喩えられる芙蓉。花が一日で萎むからかな。花は割と大きいが、風にふわふわと揺れるからかも。髪刈りしのみの日曜芙蓉落つ 能村登四郎つぎ今度なんてないかも花芙蓉 たかはしすなお夢に泣き目覚めた朝の芙蓉かな はしもと風里大きく育った芙蓉。花より

  • 露とは、夜晴れていて風のないとき、放射冷却によって地面が冷えると、それに接する空気が冷えて、含まれている水蒸気が水滴になるもの。秋に多いので秋の季語になっている。そうか放射冷却のなせる業なのだ。露の土踏んで脚透くおもひあり 飯田龍太近道の思ひがけなき露

  • 守宮

    10年ほど前は、毎日夕飯の跡片付けをしている時に出てきた守宮。長い間見なくなった。出てこないかなと、毎日窓を見ていたが、もうあきらめていた。そしたら、この間窓に張り付いていた。守宮落つ佐渡に残れる能舞台 飯田龍太真昼間の守宮の影は腹の下 種田果歩足元

  • 鶏頭

    小学生の頃、花壇に植えられていた鶏頭。だんだん見なくなってきて、葉鶏頭の方が見るようになってきた。あの独特な花が鶏のトサカに似ているからと父に教えてもらった。鶏頭に鶏頭ごつと触れゐたる 川崎展宏鶏頭の踏ん張るがん張る負けそうな 太田沙良ざわざわと動き

  • 八月

    もう八月も二十三日だ。子どもたちの夏休みも今週で終わりの所が多いかも。私はどうしても八月末までが夏休みと思ってしまう。土曜日も毎週休みだし、ハッピーマンデーもあるし、一週間早くてもいいよね。八月は鯨が来るという岬 西村亜紀子八月の子に熟睡をする力 火

  • 夜の秋

    秋の字があるのだが、夏の季語。だって「秋も近くなった夏の夜、どことなく秋らしい気配を感じることをいう」だから。今年の夜の秋はいつ来るのだろう。俎板を立てゝ水切る夜の秋 池上不二子ふたたびの出雲風土記や夜の秋 加藤いろはビートルズナンバーメドレー夜の秋

  • 冷奴

    一昨夜は熱帯夜を免れ、昼間も少し涼しかったので、安心してたら、またぶり返した。気温は思ったより上がっていないが、湿度がひどく蒸し蒸しする。こんな日は夕飯の用意がイヤ!冷奴柱時計の音ばかり 柳家小三治冷奴ひとなつつこく大胆で はしもと風里京風に遺憾反感

  • 日焼

    この灼熱の太陽のもと、外へ出ると日焼けする。いつの間にか、東南アジアの人の顔色になっている。近頃では子どもも日焼けを気にするらしい。日焼するほかなき道を進みけり 櫂未知子潮焼の指にじゃれつく仔猫かな たかはしすなおむちむちの子どもの日焼けほめてやり

  • 氷菓

    昨日は猛暑日ではなかったのに、今日は!朝は涼しかったがもう南国の太陽が照り付け、気温はぐんぐん伸びている。こんな時はかき氷やアイスキャンディー。わいわいとアイスクリーム妥協せず 中原幸子TOKYOの夜黒人のアイス売 火箱ひろ幸せはソフトクリーム舌の上 畑

  • 曹達水

    曹達水は炭酸ソーダに苺やレモンなどの果実とシロップで香りと甘みを加えた清涼飲料水。サイダーとどう違う。サイダーは元来林檎酒を意味する英語であったが、日本では炭酸水にクエン酸・香料・砂糖などを加えたものを言う。果実が入ってないのね。ソーダ水つつく彼の名出る

  • 大文字

    今日は京都五山の送り火の日。そう大文字だ。京都の精霊送りの行事。雨も降らずに無事に終わることを願う。近くに住んでいるが、混雑するので避けている。俳句の友達と見たのと、相棒の勤めている工場の屋上から見た二回だけ。消えしぶる妙法の火の女かな 北川英子ゴシッ

  • 終戦記念日

    太平洋戦争が終結した日。日本人は何を学び、世界の人々は何を考えたのだろう。ウクライナやガザのことが日々ラジオから聞こえてくる。どうして終わらせることが出来ないのだろう。終戦の日は四歳で泣き虫で 大木あまりスカタンもおならも許す終戦日 武智由紀子敗戦日

  • 蜥蜴

    立秋を過ぎてまだ暑いのに、大型台風が次々に押し寄せる。台風の進路は私が子供だった頃と大違い。何故に東北ばかりに行くのだろう。ところで今日は蜥蜴。この夏に何度か見たのだが、どうしても写真に撮れない。スマホを用意している間にどこかへ。青蜥蜴ステンドグラスは日

  • 夏料理

    夏は冷たい料理が最高。でもあまり冷たい物ばかり食べていると、お腹が弱る。それに料理をするのも、面倒くさい。曲がってる悪魔のしっぽ夏料理 小倉喜郎大皿を冷やしに冷やし夏料理 松井季湖主婦業閉店しました水茶漬 辻 響子出来すぎたプチトマトを冷凍とピクル

  • 極暑

    暑がりでない私でも今年の夏は暑すぎる。朝晩も少しも涼しくならない。それでもトンボは飛び、秋の虫は鳴いている。静脈の浮き上がり来る酷暑かな 横光利一枝にある実に根が伸び極暑かな たかはしすなお猛暑酷暑いのち削られゆくやうな はしもと風里青森銀行の株優

  • 祇園祭につきものの鱧。祇園祭も終わったので少しお安めになっている。すぐ手帳開く男と鱧食へり 小川軽舟つまらぬ日ばかりと生け簀の鱧に言ふ 松井季湖マッチングアプリつて何鱧の皮 辻 水音鱧一匹お買い上げ。君、男前だね。骨切りがしたかったと相棒が宣う。鱧

  • 夏の日

    今日は猛暑日ではないが、秋の気配なんて感じられない。いつになったら、秋の気配がするのだろう。夏の日を或る児は泣いてばかりなり 中村汀女目の下は西の湖夏の日が落ちて 辻あき子真夏日のバジルの育つテラスかな 辻 響子青田が広がる景色って夏だな。雲はぽっ

  • 昨日「立秋」を載せたのに、今日は夏の季語で蝉。しばらくは夏の季語になるかな。今日は長崎原爆の日だ。色々考えさせられる日になった。暁の蟬のきこゆる岬かな 前田普羅蝉しぐれ杓文字にご飯こびりつき 辻 響子型紙のいらぬスカート蝉時雨 本西一代柿の葉にしが

  • 立秋

    2024年8月7日(水)が立秋だった。忘れていた。この暑さだから。でもそういえば、昨日は少し涼しかったかな。立秋の雨斜めなりトウシューズ 中村堯子かすてらのざらめきらきら秋立ちぬ 松井季湖ポンジュースごときにむせて秋に入る 火箱ひろ今日撮った写真。もう向

  • 8月4日の日曜日の昼頃大きな音がして、びっくり。雷だ。久しぶりの雨も降った。夕立三日というけれど、日、月、火曜日と本当に三日連続、雷と雨。少しだけ、涼しくなったかな。夜の雲のみづみづしさや雷のあと 原 石鼎巫女涼し雷さんが遠くなる 辻 水音ロボットに

  • 原爆忌

    今日8月6日は世界で初めて原爆が広島に落とされた日。立秋を過ぎていないが、原爆忌は秋の季語になっている。長崎の原爆投下が8月9日が秋だからかな。何故、原水爆弾がなくならないのか不思議なのだが。かたちあるもの影生みて原爆忌 田口紅子少年のキャッチャーミット

  • 蛍 (画像 天道虫)

    夏の盛りなので、もう蛍は飛んでいない。天道虫の画像があるので、天道虫の俳句と思ったがあまりない。そこで「蛍」 蛍は俳句に詠みやすいのかな。親一人子一人螢光りけり 久保田万太郎川風に母は螢を身籠れり 火箱ひろ九十歳ほんの入口ほーたる来い つじあきこ

  • 夏の暁

    今年の夏は急上昇。夏が来たと思ったら、すぐの猛暑に酷暑。そして熱帯夜。夏の朝はもう少し爽やかだと思っていたが。朝から昼から夕方から夜まで「夏」噛むやうに牛乳のむ子夏の朝 貫井照子捨てられたサムソナイトに夏の朝 佐藤千恵子夏の朝いしゅに座って笑う子よ

  • 今は扇を持っている人は少ないだろう。ハンディーファンを若い人たちは持っている。常に風を送っていないと駄目な夏になってきた。扇でしのげる夏がなつかしい。海わたるひとりの旅の扇子かな 及川 貞リズム感ないと扇子で叩かれて たかはしすなおまた明日も好きなの

  • 花火

    夏の大イベント、花火。でも地元は9月にするらしい。夏は夜でも暑いからかも。やはり花火は体験しないとわからないことが多いかも。身体に響くあの音。そして花火殻がぱらぱらと落ちてくること。そういう私は人ごみが嫌いなので、小学生以来行っていない。遠花火運河に海の匂

  • 熱帯夜

    日中の暑さもひどいが、夜の気温もひどい。熱帯夜の連続記録も更新を続けるのでは。熱帯夜は夜中に気温が25℃を下まわらない日。夜中は18時から午前6時頃だそうだ。25℃なら、涼しいと思うのだが。見飽きたる顔が隣に熱帯夜 加藤早記子じゅわじゅわと私が熟れる熱帯夜

  • 暑し

    去年の暑さを経験しているとは言え、やはりこたえる暑さだ。以前のような、普通の暑さには戻らないのだろうか。今の子どもたちは、この暑さが夏だと思って育つのかな。万の眼に今満塁といふ炎暑 赤尾恵以地下道を出るや炎暑の町ゆらぐ 豊田信子南京町赤し暑くて暑つつ

  • 水馬

    この暑さに耐えていけるのは何歳まで。この暑さは来年もくるよね。なんて考えながら昼寝をした。水の上で過ごす水馬は涼しいのだろうか。いや水も沸騰しているのでは。流れなきところをながれ水馬 大木あまり左手で方向転換水すまし 鈴木みのり水底の影きりきりとあめ

  • 夏帽子

    強烈な日差しの中、男性の大人から高校生まで日傘をさしている。でも私は帽子派。傘より忘れることが少ないので。逗子マダム鎌倉夫人夏帽子 伊藤トキノくまモンの旗が先頭夏帽子 鈴木みのり夏帽と海を潜ってきたカメラ 笹村恵美子枚方t-siteに飾ってあった帽子。一

  • 登山

    この暑さのなか登山をしたらどうなる。高山に行けば涼しいのだろうか。でもその前にバテテしまう。絶対に(*´Д`)登山帽脱ぎ富士の風入れなほす 佐野利典あちこちでお国訛りや登山宿 波戸辺のばら山登り飴の香りとすれ違う 林田麻裕わたしは坂を登っただけでも息切

  • 蛇衣と脱ぐ

    小さい頃は蛇を見かけたが近頃はとんと見ない。蛇の衣も見たことが、ほとんどない。白昼の風ふきかわる蛇の衣 桂 信子蛇衣を脱ぐ抹茶パフェまであと二時間 笹村恵美子蛇衣を脱ぐ復活のコッペパン 鈴木みのり穂谷の朝、道になにか落ちていると思ったら蛇。なんと死

  • 夏の月

    月といえば秋の季語。秋の月は冴え冴えとしていてきれい。でもこの間から、夏の月もきれいだ。暑すぎて遮るものがないのだろうか。ついて来る猫の鈴音夏の月 早崎泰江東山魁夷のブルー月涼し 種田果歩月凉しこまっしゃくれた子が去んで 火箱ひろ月夜だが、まだまわ

  • 今日は大阪天満の天神さんのお祭りだ。船渡御と花火があるのかな。どちらかというと行きやすい所に住んでいるのだが行ったことがない。あちらも決して、お出でと呼んでくれないし。帯巻くとからだ廻しぬ祭笛 鈴木鷹夫山車引きのきゆきゆつと尻の上りけり 辻 響子神住

  • 今日は薄曇りの日だったので、少しだけ涼しかった。(私だけかな)今日は土用の丑の日。スーパーでは鰻が売っているのかな。あまりに高いので、我が家はパス。土用の俳句も全て使ったので今日は夏。幾たりか我を過ぎゆき亦も夏 矢島渚男好きな服似合はず夏の試着室 は

  • 金亀子

    黄金虫って書いても、コガネムシ。こちらの方が読みやすい。金亀子って、どう考えてもコガネムシって読めないよ。どうしてこんな漢字を書くのかは調べてもわからなかった。今日も暑かった。こんな暑い日でも昆虫は大丈夫なのだろうか。金亀子とび続けをりいま何時 波多野

  • バナナ

    一年中果物屋さんで見かけるバナナ。たぶん熱帯地方の植物なので夏の季語なのだろう。栄養もあり、比較的、安いので便利な食べ物ではある。私の小さい頃は高価な果物だった。バナナむく器用不器用なかりけり 稲畑汀子台湾バナナの逞しき湾曲を食む 松井季湖バナナ食う

  • 梅雨明

    19日に関東と東海は梅雨明けした。近畿ももうすぐだろう。梅雨明けや深き木の香も日の匂 林 翔金色のうさぎが跳んで梅雨明ける 辻 水音梅雨あがる整形外科の予約票 山本みち子梅雨が明いたら、塩漬けしていた梅を干す。先ず皿にだして、梅酢を切ろうと相棒が。

  • 蟷螂生る

    庭で時々カマキリを見るが、カマキリは秋の季語。夏は「蟷螂生る」なのだ。まさに夏という言葉が、秋の季語って。スイカ・アサガオ・トウモロコシなど多すぎる。蟷螂や生まれてすぐにちりぢりに 軽部烏頭子蟷螂生る先ず真つ黒な眼出づ 松井季湖風吹けば風に乗るのみ子

  • 金魚

    室内で飼育されている金魚、何故に夏。昔、夏に金魚玉で金魚を飼って涼しさを楽しんだのでは。金魚売りもいたらしい。金魚の前ひとり飯を食う努力 池田澄子おととしの夜店の金魚指吸うて 辻 響子金魚浮く女あるじが歌いだす 林田麻裕金魚の絵と「ひと涼み」 いか

  • 百合

    溌剌とした花の姿と香りが夏の季節感を横溢させている。そうなんだ。なんか私のイメージとは違うのだが。豪華すぎる百合は苦手だ。さしさはりなきスピーチや百合香る 川畑良子丈高く百合活けて汝待つだけに はしもと風里重病の部屋にふくらみ鹿の子百合 小山佳栄こ

  • 祇園祭

    今日は祇園祭の前祭(?)の巡幸の日。以前はみんなで鉾建てなどを見に行ったが、もうそんな元気はない。外国からの人も多いので、ごった返しているだろうし。鉾の縁浴衣の尻を並べたる 長谷川 櫂京の町祇園囃子の中にあり 松田ひむれコンチキチンもっとご飯を嚙みな

  • 姫女苑

    姫女苑は同じような花が多いので特定しにくい。ハルジョオンとヒメジョオンがあるそう。ヒメジョオンの方が少し小さい。波音に鉄道草の月日あり 高野ムツオ姫女苑こころ重たくなる日暮 種田果歩姫女苑手話のあいさつやわらかし 武智由紀子小さな花が集まって咲いて

  • 山滴る

    滴るだけでも夏の季語。滴るは、地中から染み出した水が山の崖や岩肌などを伝って落ちる雫のこと。山滴るは、夏の山の青々とした様子をいう。同じ滴るでも違うのだ。頂きに神を祀りて山滴る 高橋悦男美術館ひとつ蔵して山滴る 種田果歩山滴るスマトラトラの顔でかい

  • パリ祭

    今日7月14日はフランス革命記念日。昭和8年のルネ・クレール監督の映画の邦題「巴里祭」が由来。フランスでは花火が揚がり、パレードがあるそうだが、オリンピックがあるから今年はどうなんだろう。濡れて来し少女が匂ふ巴里祭 能村登四郎出てゆかぬ猫抱いてゐる巴里祭

  • 梅雨晴

    昨日まで降っていた雨が止んだ。晴れてはいないが。今年は梅雨に入って雨が降らなかったから、梅雨晴もそれほどうれしくないが。異常な雨が降った所は、晴れてひと安心なのでは。近頃の梅雨は以前のじめじめした梅雨ではないな。五月晴明智贔屓の城下町 稲畑汀子咲きそう

  • 雨の日は蟻は巣の中でおとなしくしているのだろうか。小雨の日に、木槿を見つけ写真を撮っていると蟻を見つけた。雨も降り続くと、凶器になる。近年は雨で災害になることが多いな。マンションへ旧居の蟻と着きにけり 松山足羽蟻の列迷彩服で昼ごはん 辻 水音蟻んこと

  • 入梅

    今年はなかなか梅雨入りをしなかった。やっと梅雨入り宣言をしてもほとんど雨が降らず、猛暑が続いた。昨晩から雨が降り出し、今日も曇り空で時々雨が降ってやっと梅雨らしい。鰻屋の二階明るき梅雨入かな 鈴木真砂女老婆心ながらと便り梅雨に入る 火箱ひろ香炉灰均し

  • 向日葵

    枚方市へ行く田んぼ道に、向日葵が咲いているのだが、あまりの暑さに見にいけてない。そしたら近所に咲いているのを見つけた。それも昔のように背が高く大きな向日葵。向日葵はこうでなくてはと思うのだが。一面に咲き向日葵は個々の花 片山由美子向日葵の真中みしみし膨

  • 夏の空

    まだ梅雨の真っ最中だというのにこの暑さ。そして夏の青空。今日は昼過ぎから曇ってきたけど。シートベルトかちゃりと締めて夏空へ 高澤良一夏の空黄色い壁の幼稚園 つじあきこ夏空に大き口あけコーラス部 波戸辺のばら大阪のお昼過ぎの空。今にも雨が降りそうだが

  • 七夕

    今日は七夕。各地域で七夕の行事があったのでは。今は夏だが、七夕は秋の季語。旧暦だからかな。東北の七夕は8月だ。地域によっては8月の所もあるようだ。基地に立つ七夕竹と星条旗 品川鈴子七夕の射的で当てしダイヤかな 辻 響子七夕を待つてみたのに逢ひに来ぬ

  • 苔の花

    梅雨のころ、苔が元気になっているような気がする。水を含んで喜んでいるのだろう。瓔さんたちの俳句では、苔の花と苔茂るが主季語になっていたが、まとめて「苔の花」にした。まぁ俳句もそんなにないので。青苔にちよところばしてありし石 辻 桃子苔茂る仏に赤い涎掛け

  • 三伏

    陰暦五行説で、夏至後の第三の庚の日を初伏、第四の庚の日を中伏、立秋後の第一庚の日を末伏といい、これらをあわせて三伏という。一年で最も暑いころ。ちなみに、今年は初伏は7月15日、中伏は7月25日、末伏は8月14日だ。三伏や枝八方に屋敷松 大峯あきら三伏の

  • 夏の暁

    朝でなく暁とは・・・・。朝は太陽が登って、明るい時間と思うが、暁は明けるまでのほの暗い時間をいうみたいだ。「あかつき」って響きはいいな。君といて窓に山いる夏の朝 坪内稔典夏暁のスペイン階段鳩一羽 井上曜子夏の朝いつも散歩で出会う犬 火箱ひろ今日では

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、SUNAOさんをフォローしませんか?

ハンドル名
SUNAOさん
ブログタイトル
きままに季語
フォロー
きままに季語

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用