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きままに季語 http://blog.livedoor.jp/natusunao17/

生活する女達の日々や俳句を、発表する冊子「瓔(ヨウ)」 瓔の仲間の素敵な俳句を写真と共に紹介します。

ポエムブログ / 俳句

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SUNAO
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住所
枚方市
出身
熊本県
ブログ村参加

2012/05/03

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  • 桃の花

    雛祭には桃の花。たぶん3月3日には関西では桃の花は咲かない。本来は旧暦だから4月3日が雛祭。それなら咲いているかも。ハモニカに埃のひほひ桃の花 中嶋鬼谷或るときの母はこはくて桃の花 はしもと風里桃咲いて百四歳のおばあさん つじあきこ3月14日はこんな膨らみ

  • 春になって空気中に立ち込める水蒸気のこと。遠くが霞んだり、山麓などに帯状の薄雲のように棚引いたりする。同じ現象が秋なら霧と言う呼び名になる。夢の尾を曳きずつてゐる春霞 大石悦子夕霞スキップで来るおばあさん 波戸辺のばら山が霞んでいる。こうやって見ると

  • 春の雷

    今朝方の雷は大きかった。寝ていても起きてしまった。その前に雨の音で起きていたのかもしれないが。温かい冬が暑すぎる春になり、また冬に逆戻りしたかと思うと、雷で夏到来。いやいや春の雷だろう。虫出しやささくれだちし水の面 岸田稚魚ほたほたと食紅溶くや春の雷

  • 踏青

    きっと以前も書いてるが、「もともとは中国の習俗で旧暦3月3日に青々と萌え出た草を踏み、宴を催すことでしたが、今では春になって野山の青草の上をぞろぞろ歩きしたり散策することをいう。」3月3日と言えば雛祭の日だ。旧暦だから4月頃だ。良い気候だから外へ行きたい。みづ

  • 余寒

    もう三月も終わりで四月になると言うのに、余寒って!本当は立春を過ぎた頃の、冬の寒さがまだあとを引いている感じの事だ。でも今日も寒い。二月の温かさは何だったのだろう。聖堂の余寒あつまる膝頭 田口紅子梅昆布茶ゆらりとろりと余寒かな 桐村日奈子榾ひとつくべ

  • 涅槃西風

    涅槃西風とは「お釈迦様がお亡くなりになった日、旧暦二月十五日に行われる涅槃会前後に一週間ほど吹き続く西風のこと。時期的には春の彼岸前後のころ。」冬の低気圧になるそうで、寒の戻りがあるらしい。涅槃西風とかいて「ねはんにし」なら風は要らないのでは。でも風のこ

  • 日永

    日が暮れるのが遅くなった。気が急かなくなるので嬉しい。一日の時間が長くなったわけではないのだが。永き日のミサ普段着の人ばかり 片山由美子ふくらはぎだるくて日永をだらしなく はしもと風里寺町の小路へ紛れ日永かな 畑田ほずみどんより曇っている日の空。ち

  • 雪の果

    昨日は寒い春分の日だった。枚方では時々雪が舞っていた。きっと日本海の雪雲が飛ばされて来たと思うのだが。近くの郵便ポストまで行くのに寒くて寒くて。涅槃雪渚に蒼くつもりけり 山本洋子つま先を合はせてねむる雪の果 太田悦子野良猫の眠るよに死に戻り雪 桐村

  • 椿

    今日は春分の日。昼と夜の時間が同じ。これから昼が長くなる。嬉しいな。寒椿もあるが、最盛期は春だ。父は出身が熊本なので「肥後椿」が好きだった。肥後椿を我家に持って来たが、どこにあるのやら。「一重平咲き梅芯」らしいが、今年は探してみるかな。ことば置くごとくに

  • 木の芽

    そろそろ木々も新しい芽を出し始めている。木々が一斉に芽吹くのはもう少し後かもしれない。でも芽吹いてからは、駆け足で夏になりそう。鬼胡桃ごつんごつんと芽吹きたり 茨木和生極彩の襖ちよと開く木の芽風 辻 水音軽やかにもの噛む音や薔薇芽吹く 笹村恵美子芽

  • 昨日ラジオで、去年の今頃東京では桜が開花したと言っていた。今年はまだらしい。2月に桜が咲く頃の気温になったけど、3月になり寒くなったのでまだなのだろう。我家の近くの早咲き桜は咲きだした。襁褓ほす教会のあり朝ざくら 石川文子亡き夫と愛でし桜の変わりなく

  • 沈丁花

    沈没(チンボツ)と読むよね。なのでチンジョウゲと調べたら「ジンチョウゲ」だった。毎年懲りずにやっているような。今年は早い目に気がついた。来年はどうかな。さっきから雨が降り出した。昨日はあんなに晴れて気温も高かったのに。鍵穴を鍵が嫌ひぬ沈丁花 ふけとしこ

  • 麗か

    今日は朝からぽかぽか陽気。こんな日をうららかと言うのだろう。何処へも行く用事がなかったのに図書館へぶらぶらと行った。うららかや杭より長き杭の影 久場俊子うららかやいちごみるくは三角形 本西一代うららかや白紙の朝の空がある 山田くみこもう鴨はいないと

  • 昨日も春らしい気候だったが、今日は朝から春だ!空もぼんやりした水色。ぐずぐずと春が蛇口の奥にいる 河西志帆春の湯に目つぶれば寝てしまいさう はしもと風里あたらしい薬罐に映る春の部屋 火箱ひろ今朝の神社下の畑。上の瓔の俳句は、創刊号に載っている。2001

  • 馬酔木

    今日もまだ寒いが昨日の事を考えると温か。強風が吹くと寒いね。馬が食べると酔うと言うので馬酔木。だが何を食べるのか、花かな実かな葉っぱか。耳許にふくよかなこゑ花馬酔木 斧田綾子花馬酔木森へ入るとき少し折る おーたえつこ瓔珞のように揺れよ花馬酔木 波戸

  • 百千鳥

    百千鳥は、固有の鳥の名前ではなく、春の小鳥たちが群がって飛んだり囀ったりしている様子を言う。確かに春は小鳥たちも忙しい。今日は風が強くて寒かったけど、小鳥たちは大丈夫だったかな。百千鳥雌蕊雄蕊を囃すなり 飯田龍太百千鳥ちょっと予定を変えてみる たかは

  • 春寒

    今日は朝から雨が降って寒い一日だった。温かくなったと思ったら寒さが戻ってくる。そんなことを繰り返しているうちに、本格的な春になるのだろう。料峭や家焼けて門のこりたる 宮下翠舟春寒しショーウインドーのニューモード 中川久仁子春寒の友だち風の通り道 つ

  • 鳥交る

    交差点の交と書いて「さかる」と読む。ホントウカ!春から初夏にかけては鳥の交尾期。そうか交差でなく交尾の交だ。山里の橋は短し鳥の恋 三橋敏雄鍵付きの日記を買ふや鳥交む 種田果歩御所にある秘密の通路鳥の恋 辻 水音何の鳥だろう。ちょこちょこと飛び回る。

  • 三月

    もう三月も3分の1を過ぎた。早いな、「三月は去る。」だね。卒業式ももうすぐあるのかな。当たり前の卒業式が出来るのかな。三月や知らない人の片えくぼ 坪内稔典三月をガッツポーズのピーターパン 鈴木みのり猫の真似して猫を驚かす三月は 林田麻裕たぶん椿。ど

  • また梅って言われそう。家の梅はほとんど散ってしまったし。でも昨日梅を見つけてしまった。それに梅の俳句は多いのです。春のさきがけの花だからかな。くつきりと影の寒さよ梅日和 島谷征良百畳の十畳句会梅屋敷 畑田ほずみ下足札六番梅は八分咲き 火箱ひろ池の近

  • アスパラガス

    我家の畑のアスパラガスが少し伸びてきた。やっと頭が出てきた感じ。古い歳時記では「松葉独活、西洋独活」なんて書いてある。確かに独活っぽいかな。ぶっきらぼうアスパラガスは空を指す 小西雅子海鳴やアスパラガスのほうと伸び 太田悦子アスパラガスにぽうとねむた

  • ミモザ

    3月8日はミモザの日で、国際女性デーでもある。イタリアでその日に、女性に感謝を込めてミモザの花束を贈ったそうだ。イタリアの男性はやさしい。ミモザも贈って欲しいけど、なによりも平和な日々が欲しいと思っている人が多いのでは。ありふれた生活が続く事は当たり前では

  • 雀の子

    雀は春に生まれるのかな。雀の巣ってあるのか。舌切り雀では、雀のお宿になっている。親鳥は雛に青虫などの昆虫を与えるが、後には稗などの穀物に替える。肉食から草食に変わるのだ。今日は雨が降らなかったが、風が強く寒い一日だった。雀はどうしていたかな。とび降りて影

  • 春の風邪

    一昨日の夕方から胸がむかむかする。熱はないのだが、食欲もない。夕飯はほとんど食べなかった。早めに寝たが、すっきりしなかった。風邪かな。コロナになってからほとんどひいてなかったけど。春の風邪足が遠くにあるごとし 正木ゆう子春の風邪ソファーのへこみすぐ戻り

  • 冴返る

    土曜日も昨日も寒かった。昨日の朝は真冬並みの温度だった。今年は二月に初夏のような暑い日があったりと大変な春の始まりだ。今日は平年並みだが、冴返るで。冴かへる日は塵もなし漆塗り 福永耕二お点前の背中しんと冴え返る はしもと風里抹茶碗ゆっくり回し冴え返る

  • 雛祭

    ♪あかりをつけましょ雪洞に・・・・♪と口ずさみたくなる雛祭。今日の夕飯はちらし寿司かな。(我家は違うけど。)それともおむすびを雛人形にしたものかな。母はよく作ってくれた。私は二度ほど作ったかな。カステラがかすかに乾く雛祭 早瀬淳一てのひらにのす雛箪笥雛の夢

  • 蠟梅も終わり、白梅、紅梅も盛りを過ぎた頃に梅って。我家の梅は今年は元気が良い。昨年カイガラムシをおびき寄せる紙を枝に付けていたので、カイガラムシの被害が少なかったせいかな。梅匂ふかつて遊女の町たりし 井上 雪梅を見るひとりとっぷり老いており 火箱ひろ

  • 山笑う

    春は山が笑っているように見える。いえいえ、春の山は明るく生気に溢れたさまを言う。私は冬と違ってほんわかしている感じだと思うのだが。のぼり二時間といふ山笑ひけり 山本洋子山笑ふ吾子の生命線太し 種田果歩山笑う「生まれました」の手紙きて おーたえつこ枯

  • 二月尽

    今日は四年に一回の2月29日。ラジオで今日は何の日を流していた。そらそうだ、2月29日にも色々な事があっただろう。新暦二月の終わり。短い月が慌ただしく過ぎゆく感慨と同時に、寒さがゆるみ、春本番に向かうほっとした気分もただよう。これが二月尽だ。真直なる幹に雨沁む

  • 雲雀

    少し歩けば田畑がある地区に住んでいるので、雲雀の声は聞く。でも姿を見る事はほとんどない。一度だけ杭に止まっているのを見たが。目にしみる空の青さよ揚ひばり 木下夕爾モラトリアム終了宣言告天子 井上曜子揚雲雀無性にちちに会いたき日 松井季湖この田んぼの

  • 春の雪

    昨日はれたり雨が降ったりと忙しい一日だった。今日は朝からどんよりとした日。でも時々晴れた。出かけていたら、天満橋駅に着く一歩手前で雪のような霙のようなものが降った。赤信号を待っている間、ビルの玄関で待っていたら止んだ。春の雪キリンに長きまつげあり 涼野

  • 浅蜊

    貝の季語は春が多い。春の頃に貝はおいしくなるそうだ。本当かなと疑ってしまうのだが。夕日だるし浅蜊を量る音こぼれ 松村蒼石元気よく伊勢湾の潮吹く浅蜊 小山佳栄浅蜊泣く最後のキスはいつだつけ 松井季湖浅蜊でなく牡蠣。牡蠣は冬の季語だ。やはり冬が美味しい

  • 雛祭

    朝から雨の一日。もうすぐ雛祭だが。昔は雛壇を飾ってもらっていた。娘が生まれた時、私の雛人形を実家から引き取った。でもあまり飾らなかったな。娘に悪い事をした。雛飾る四五冊の本片寄せて 山本洋子くらき灯をともしつづけて雛の間 はしもと風里雛の間に寝て雛の

  • 蕗の薹

    春スキーに行くと、リフトの上から雪が溶けた所に蕗の薹を見る事があった。見るのだが、採りに行くことはなかったな。雪が溶けている所は滑れないから。ところで今日はお日様が出たが、寒かった。ふきのたうおどろきやすき水流る 関戸 靖子昨日よりちょっと背伸びの蕗の

  • 利休忌

    今日は天皇誕生日なのに、利休忌です。すみません。利休は陰暦2月28日に切腹した。表千家では3月27日、裏千家では3月28日に忌を修している。今の暦では3月だが。山椿さはに見たりき利休の忌 森 澄雄井戸水をざんと手に受け利休の忌 太田悦子白湯一杯ゆっくり注がれ利

  • 今年は鶯がまだ鳴かないなと思っていたら、19日の朝に初音が。相棒はその前の日に聞いたと言っていたが。今年は温かい日が多いので早いのか、それとも平年通りなのか。鶯の一声朝を広げゐる 甲斐由紀子たつぷりと鶯聞かせ夫の里 畑田保寿美初音して玉座といふは昏きも

  • 陽炎

    今朝は9時頃から雨。10時過ぎには本格的に降ってきた。昨日の方が雨が降ると思っていたら、昨日はほとんど降らず、今日の方がよく降っている。昨日の朝、かすみを見たので、季語を霞にしようと思ったが、俳句が少なくて、季語が近かったの陽炎にする。ギヤマンの如く豪華に陽

  • 遅日

    遅日とは日永の事だよな。でも暮れそうでなかなか暮れないといった趣に重きをおくそうだ。日が長くなってきたのを実感する今日この頃。今週は雨が多いらしい。両の手をもて余しゐる遅日かな 柿本多映暮れ遅し大きな文字の哲学書 いろはうるさくて静かな音楽遅日かな

  • 菠薐草

    ほうれん草はたぶん法蓮草と書くだろうが、何故に菠薐草なんだろう。根っこの近くの赤い所が美味しいらしいが。恋ポッとほうれん草の根のところ 寺田良治ちよさんが来るほうれん草に花が咲き 火箱ひろほうれん草の赤いところの夕間暮れ おーたえつこなんか葉が一本

  • 水仙

    昨日に続き冬の季語。水仙!春を告げる花のような気がするが水仙は冬の季語。黄水仙は春の季語だが。水仙を剪ってこと足る誕生日 飴山 實「岐路」という像水仙の芽がつんつん 火箱ひろ水仙の香り時々止まるバス つじあきこ散歩をしていると時々、水仙に遭遇。水仙

  • 藪巻

    昨日は寒かった。今日は温かいと言うが、私の部屋は寒い。そこで今日は冬に逆戻り。藪巻とも菰巻とも言う。雪折れを防ぐために竹や樹木に筵などを縄で巻きつける。兼六園の雪吊もある。菰巻いて松は翁となりにけり 大石悦子薦巻きの蘇鉄に光さしそむる 福本美佐菰巻い

  • 薄氷

    春になってから寒さが戻って薄く張る氷の事。薄く溶け残った氷は「残る氷」うすらひの下さざなみのとほりけり 辻 桃子薄氷レインシューズでひとっとび 井元ナミヱ薄氷の奥薄氷回復期 中井保江水面に皺が寄ってると近づくと、氷が張っていた。薄くてちょっと触ると

  • 寒明

    寒明っていつ?そら立春の頃だろう。それならもうとっくの昔だな。ところで昨日はバレンタインだった。私も一応もらったよ。バランタインのプレゼントをもらったので「寒明」。意味がわからないね。寒明けしのちの陽気の定まらず 稲畑汀子あぶり餅あぶつてあぶつて寒の明

  • バレンタインデー

    今日はバレンタインデー。最近は以前ほどチョコレート合戦がないような気がするが。ただ私が気にしないだけかな。西洋ではこの日から鳥の恋が始まると言われるらしい。鳥の恋ね・・・・。連名のバレンタインのチョコレート 吉年虹二猫の目の一途が刺さるバレンタイン 松井季

  • 春暁

    寒い日が続いているが、今週は4月初めの陽気になると言っている。枕草子曰く、「春はあけぼの」らしい。夏の朝も涼しくて良いけど、それとは違うのかな。春は眠くて、朝はまだボーっとしている。春暁や眠りのいろの哺乳瓶 河野友人丸美屋ののりたま色の春の朝 太田沙良

  • 春塵

    春塵は春の埃だ。これが天文の項に入る何故。「雪や霜が解けて地表が乾燥して風が吹くと、塵や砂埃が舞い上がる。家の中まで埃っぽくなる季節」だから天文。確かに冬より埃っぽいか。花粉も飛ぶし。ピノキオの赤い帽子や春の塵 伊藤雅子亡き夫の靴に積りし春埃 小山佳

  • 水洟

    空気が冷たいと鼻水がタラーッと垂れることあるよね。お洒落している時に、こんなことになると恥ずかしい。だから寒い時はマスクをしよう。今日は建国記念日なのに、水洟でごめん。水洟を貧乏神に見られけり 中原道夫まぎらなくアジアの赤子水っ洟 火箱ひろ鼻水の垂れ

  • 雪達磨

    暦の上では春ですが。今年は雪が降らないな。東京の方では降っていたが。でも今日は雪達磨。家の飾りを集めてみた。雪だるままた酔客にからまるる 中原道夫六十年夢見心地で雪兎 火箱ひろ赤い目はトモダチを恋ひ雪うさぎ 辻 水音我家の雪だるまはこれだけ。箱の中

  • 如月

    如月は旧暦二月の異称。二月というより綺麗な気がする。三月も弥生の方が、素敵だな。でも異称ばかりだとわかりにくいのかも。如月や人の気配に振り返る 南北佳昭如月の谷底にある料理店 波戸辺のばら如月のムースソースの卵色 武智由紀子二月と言えばバレンタイン

  • 昨日の3時頃、こちらでは降りました、霙!ぱらぱらきたので、雨かなと思ったら、白い丸い塊が。雪?霰?いや霙かな。少し雨まじりなので霙かな。棕梠の葉のばさりばさりとみぞれけり 正岡子規みぞるるや白磁の皿の真つ二つ はしもと風里上の方の筋が霙。同じような写真

  • 障子

    暦の上では春だけど、まだ冬を引きずっている。障子は我家にもあったけど、今は少ない。障子を外してカーテンにしたり。雪見障子もあったけど、リフォームしてなくなった。湯の滾る音とをりけり白障子 ふけとしこ亡き夫と貼りし障子のまだ白く 小山佳栄お座敷のピアノ

  • ショール

    ショールとは防寒のため女性が衣服の上にまとう肩掛のこと。歳時記にはこう書いてあったが。ショール、ストール、マフラー、スヌードなどどう違う?ショールは着物の上に羽織っていたような。でも調べたら色々。興味のある方は、調べてください。肩掛をして足早に法善寺

  • 冷たし

    今朝は早くから雨が降っていた。ひょっとしたら昨夜から降っていたかな。空も暗い。雨だから仕方ないけど。昨日立春だったけど、冬に後戻り。手が冷た頬に当てれば頬冷た 波多野爽波お客様冷たき庭の匂ひ連れ 辻 響子モビプレップ手強し指先は冷えて 松井季湖今朝

  • 立春

    いよいよ今日から春だ!朝方は曇っていてまだ雨が降りそうな空だったが、今は晴。太陽もでてきて、温かくなりそおう。お日様の力ってすごい。出ているだけで気分がアップする。夏は呪いの太陽だが・・・・。大和路や春立つ山の雲かすみ 飯田蛇笏あばら骨ぽきと音して春が来た

  • 春近し

    今日は節分だ。夜に恵方巻食べる?我が家はいつものようにパス。豆まきだけはしようかな。そろそろ春になって欲しいが、急に寒くなったり温かくなったり。花粉だけは飛んでいるようだが。島唄は子を捨てし唄春隣 岸田今日子春隣造花かどうか確かめる 林田麻裕春隣かわ

  • 鮟鱇

    そう言えばこの冬鮟鱇を食べたかな。食べてないような気がする。お鍋はよくしたのだが。もつ鍋が多かったかな。つつかれて鮟鱇の腹ふてぶてし 川勝好女白菜の陰に鮟鱇の肝(あんきも)煮えてをる 松井季湖有次を出て鮟鱇の眼かな 辻 水音鮟鱇がないので、牡蠣でご

  • 春待つ

    四季がはっきりしていた日本(今はちょっと違うが)それぞれに好きな季節が違うが、やはり春を待つ気持ちは一番なのでは。今年は北陸、特に石川県では皆さん春を待ってられるのでは。待春のほとりに木々をあつめたる 田中裕明澄んだ目で春待つ人がここにいる 波戸辺の

  • 日脚伸ぶ

    近頃暗くなるのが少しだけ遅くなっている。これを「日脚伸ぶ」と言う。だんだん春に近づいているようで嬉しい。日脚伸ぶ玄関に母いるような 峠谷清広豆皿に何を盛らんや日脚伸ぶ 種田果歩俳号は愛犬の名ぞ日脚伸ぶ 笹村ルルこれ朝の写真なので日脚伸ぶではないが。

  • 日向ぼこ

    日向ぼこって、なんて可愛い言葉だろう。そして日向ぼこは心まで温かくなる。ストーブでもエアコンでもない、あの温かさ。今日は日向ぼこが出来る一日だった。日向ぼこ刻のくぼみに居るごとし いのうえかつこ真白き指に嫉妬や日向ぼこ 辻 響子嫌なことみんな忘れて日

  • 寒林

    今日は角川の俳句歳時記から。「冬枯の林。落葉樹が葉をおとし尽くした姿を思わせる。言葉の響きからも「冬木立」より厳しさが感じられる。」私などつい寒林は冬木立の中に入れちゃえと思うのだが。寒林を抜けマンハッタンへ不意に出ぬ 平田明美寒林の奥より来る男かな

  • 冬の星

    俳句発想法歳時記から、「冬はシリウスなど一等星が多く、最も星空が美しい季節です。オリオン座を中心にすばる、牡牛座、双子座などが輝きます。荒星は木枯らしが吹きすさぶ寒夜の星のこと。」星座に詳しくない私は、フーンって感じだ。ピチカート次々飛んで冬の星 浦川

  • ここ二、三日に比べたら寒さはましだが、やはり寒い。寒さと関係ないが、熊は冬眠するのに、冬の季語だ。歳時記を読むと、熊は冬は洞穴で冬籠をし、外に出ないとのこと。決して冬の間、ずーっと寝ているわけではない。子どもも生むそうだ。食料はどうしているのだろう。ての

  • 一月

    もう一月も終わりに近い。あっと言う間の一月。石川県の地震は本当に大変だ。何処で地震があるかで、被害が変わってくるんだな。もちろん支援の仕方も。一月の川一月の谷の中 飯田龍太新米のママ一月の赤子抱く つじかりん一月や捨てかねていた靴捨てて 火箱ひろそ

  • 冬枯

    野山の草木が枯れて荒涼とした景のこと。一本の木や草についても言う。枯るるものまだあたたかし山の雨 古賀まり子枯れ切れぬ一花よ未だ朱を残し 松井季湖枯れるだけ枯れて古草光けり おーたえつこもっと写真があるだろうに。我家の侘助。目立たない所に咲くのがい

  • 冬の雲

    今朝は寒かった。でも早く(?)から出かけたら、彩雲(?)みたいな雲を見た。冬の雲なほ捨てきれぬこころざし 鷲谷七菜子ほらあそこおっぱいみたいなふゆのくも 林田麻裕寝ころんだ父さんみたい冬の雲 林田麻裕ちょっとわかりにくいかな。下の真ん中あたりの雲の

  • 暖冬だと言われていたが、やはり冬だ寒い。でも冬は寒い方が良いのだが。北陸地方だけは、温かい冬であってほしい。引くための幕なし風の野外劇 対馬康子百年が澱んで冬のシャンデリア 火箱ひろひとりの日冬のピアノを慈しむ はしもと風里17日(水)の夕方五時ごろ歩

  • 大根

    冬の野菜のオンパレード。葱・白菜ときて大根。夏大根もあるが、冬の大根は甘くてトロッ~としている。おでんにふろふき大根、大根ステーキなる食べ方もあるな。味噌たれてくる大根の厚みかな 辻 桃子大根にょっきり三時間目のチャイム鳴る つじあきこ大根の芯に水脈

  • 白菜

    近頃は秋の早くから白菜を見かける。でも冬の野菜は寒くなると美味しくなる。白菜に大根などは特に。抱へたる白菜のまたきしと鳴る 加藤かな文見習の白菜さげて下駄はいて たかはしすなお白菜を煮るだけ夫とふたりの日 辻 響子キャベツのように小さい白菜。ミニ白

  • 今日は大寒だ。朝から雨が降っていたので寒いが。冬になると東京葱が美味しくなってくる。どうやって食べるのが一番美味しいのだろう。我家は東京葱より、青い細い葱の方が好みだ。東京葱の白い所は、焼いて鴨蕎麦に入れたりネギ焼にしたりかな。夢の世に葱を作りて寂しさよ

  • 寒牡丹

    観賞用に厳冬期に咲くように栽培された牡丹の花。牡丹は初夏と初冬の二季に咲く性質らしい。初夏の蕾を摘み取って力を蓄えておき、冬だけ咲かせるそうだ。囲い藁の中で咲いた鮮やかな花を楽しむそうだ。狂はねば恋とは言はず寒牡丹 西嶋あさ子どこまでも恋愛体質寒牡丹

  • 息白し

    今日は朝から雨模様。気温は平年より高いそうだが寒い。でも昨日の朝の方が寒かった。廃品回収に段ボールを出しに外へ行ったら息が白かった。中年や華やぐごとく息白し 原 裕唇の薄い男の息白し 山本みち子受話器より君が白息明日帰る 笹村ルル昨日(1月17日)の枚

  • 寒し

    昨日は京都に行ったのだが、風は強く寒かった。比叡山に雪が積もっていた。兵馬俑並びて寒き叫(おら)びあり 石原八束天保元年あぶな絵の寒そうな 辻 水音消化器の赤がぽつんと寒そうで はしもと風里カーテンを開けると雪が、見えるかな。白いてんてんが雪。雪雲

  • 鳰は留鳥だが、冬の池沼で目につくことから冬の季語とされる。そんな季語多いな。「鳰(ニオ)の海」は琵琶湖の古名。そう言えば琵琶湖にも、長い間行ってないな。今日は一日に寒い一日だった。かいつぶりさびしくなればくゞりけり 日野草城泣きそうなときは潜るよかいつ

  • 餅花

    姑がお茶をしていた時は、床の柱に餅花を飾っていたな。商店街でも餅花らしい飾りをつけていた。今はあまり見なくなった。夜は楽し餅花の影にぎやかに 池内たけし餅花や私ちょっと臍曲がり 鈴木みのり餅花の下の幼子ころがって 井上曜子天満の業務スーパーの前の門

  • 北風

    12日も昨日の13日も風が強かった。これが北風なのでは。厳密に言うと北から吹いていたかは、定かではないが。風が唸っていた。のどぼとけあらはに北風の中を来し 上野さち子北風や義理人情を切つて切つて おーたえつこ北風が呼ぶから高速バスに乗る 火箱ひろ昨日ぽ

  • 初空

    新年と冬を行ったり来たり。今日は新年。そして鏡開きの日だ。昔は鏡餅がカチカチやひび割れたな。鏡開きでなく、初空で。初空になんにもなくて美しき 今井杏太郎富士と呼ぶ山がここにも初御空 種田果歩ぽっかりと森の穴から初御空 火箱ひろ今日の空ではなく、成人

  • 手袋

    さっき相棒が、早食いの人は冷え性が多いとテレビで言ってたと教えてくれた。私は末端冷え性だ。早食いのせい?今はゆっくり食べていると思っているが。でも年末から奥歯の噛み合わせが悪く、いい加減な食べ方だ。寒い日は、手袋は必需品だ。今日は風が強く、寒さが身にしみ

  • 年男

    年男とは正月、家の祭事を主として取り仕切る男子をいう。元旦の若水汲み、炊事の火の焚きつけ、歳神への供物の取り扱いなど。こんな事する家、今でもあるのだろうか。これとは別に追儺の時の年男もあるな。年上の弟子ばかり持つ年男 米沢恵子亡き夫に年男とて案内状

  • 十日戎

    新年になって初めての戎祭。えっ、戎祭って毎月あるの。パソコンでザッーと調べたが、1月か8月1日の八朔の日にあるらしい。十日戎は関西中心の祭らしい。全国にあると思っていたが。大阪の寒さこれより初戎 西村和子おみくじを固く結びて初戎 つじ花梨たち悪き十日戎の

  • 寒椿

    冬に咲く早咲きの椿の総称。茶人が好む侘助も寒椿の一種。父が椿が好きで、我が家に持ってきてくれた。それが寒椿だったかどうか。たぶん肥後椿だったのでは。義父が植えてくれた。忙しくてどれが父の椿か聞くこともしなかったな。寒椿雑巾に湯気立ちゐたり 小川軽舟閏秒

  • 注連飾

    近頃は注連飾をしていない家も増えた。正月の用意は、ほとんどしないのに注連飾だけは玄関に飾る。道から見えない玄関だが。注連はるや神も仏も一つ棚 阿部みどり女寺町やあちこち向きて注連飾 つじ花梨注連縄に朱色のものを足しており 種田果歩南魚沼の稲わらだ。

  • 七種

    今日は七つの若菜を入れた粥を食べて祝う日だ。食べますか、それとももう食べた。七草の根ほそほそと混み合へり 正木ゆう子「せり、なづな・・・・」と言うて七種刻みをり 松井季湖せりなづな伯母の機嫌をとりそこね はしもと風里これは赤大根。年末に料理した。外

  • 初雪

    久し振りに冬の季語。昨日の朝は寒かった。穂谷は一面白いものに覆われていた。雪ではなくて霜でしたが。この連休中にひょっとしたら雪が降るかもですが。被災地には降って欲しくないけど。うしろより初雪降れり夜の町 前田普羅老人のこゑ初雪にけされけり はしもと風

  • 寝積む

    寝積むとは 元日に寝ること。「寝る」は病臥に繋がることから、「寝る」の古語「寝ぬ・イヌ」「寝ね・イネ」と同じ音の稲に掛け、さらに稲の縁語の積むを用いて寝積む(イネツム)というようになった。 らしい。寝正月とはちょっと違うのかな。寝積や布団の上の紋どころ

  • 四日

    新年も開けてはや四日。そろそろ日常に戻らないと。火の気なき官舎に戻る四日かな 戸恒東人朝起きてけふは四日と思ひけり 太田悦子四日早やゴミ収集車の重き音 桐村日奈子四日とは関係ないのですが、図書館へ行った後に食べた「季節限定チョコレートかけホットケー

  • 喰積

    年賀の客をもてなすために重箱などにお節料理を詰め合わせたもの。そうか、お節料理そのものではないんだ。でも傍題にお節料理がある。我家のお節料理は我家の家族のためのものだ。喰積にあいその箸やすぐに置く 細川加賀加賀さまのくりきんとんや「ななひやくゑん」

  • 初日

    初日って、元旦の日の出のこと。そしてそのひかりや太陽そのものを言うらしい。それなのになぜに2日。仕方ないよね、1日は元日の季語にしたので。ところで昨日の地震は枚方でも揺れた。時間が長かったので大きいのが来るのではと思った。何も正月に揺れなくても良いのに。サ

  • 元日

    明けましておめでとうございます。2024年1月1日。一年が始まる日。一番鶏が鳴く頃に正月の儀礼が始まることから鶏日とも言う。一番鶏って何時に鳴くの。早くから儀礼が始まるんだな。我家は遅いよ。元旦は元日の朝のこと。元日の開くと灯る冷蔵庫 池田澄子元日を過ぎれば

  • 大晦日

    いよいよ12月31日。今年も最後の日。コロナが5類になったけど、何処にも行かなかったな。行こうという気力がなかったから。昨夜からの雨は止んだが、また降り出した。2023年最後の日は、寒い雨の日になった。大年の何もかも掃く箒かな 長谷川櫂受験子のすこしはしやいで

  • 枯木

    12月30日に枯木?何故に。なんて聞いてくれるな。もう少し華やかな季語でも良いのに。でも枯木が目立つこの時期なので。日曜や匂ふばかりに枯木の秀(ホ) 楠本憲吉裸木の根つこに石のごとく猫 松井季湖温ぬくを届けに行くよ枯木星 笹村恵美子桜の枯木。 秀(ホ)

  • 年忘

    近頃は忘年会なんてするのかな。するとしてもこんな慌ただしい日にはしないよね。なんでも早い目、早い目だから。私は忘れたい事沢山あるな。てめえの靴てめえで探せ忘年会 山本紫黄年忘れ忘るるるるるるるるるる 森田雅子お番茶を褒めて終りぬ年忘れ 本西一代12月2

  • 外套

    今頃「外套」なんて言葉を使うかな。コートと言うのでは。オーバーだってあまり使わないな。先週は寒かったので、ダウンコートを引っ張り出した。外套のなかの生ま身が水をのむ 桂 信子穴のあり君のコートのポッケトに 松井季湖友だちの形見のコートメモ一片 波戸

  • 狐火

    山野や墓地などで暗夜に見られる正体のはっきりしない青白い火。狐が口から吐くから、狐と言うそうだ。狐って、口から火を噴くのか ( ゚Д゚)それが何故に冬。冬によく現われるのだろうか。狐火に筆先舐めてゐたりけり 鳥居真里子狐火にひとり忘れていませんか 火箱ひろ

  • 石蕗の花

    石蕗の花の葉を見ると、蕗の葉を思い出す。そしてこれも食べられるのではと思うのだけど。食べた事はない。蕗より艶々しているので美味しくないかな。不機嫌な一人は部屋に石蕗の花 寺井谷子帰ろうか黄金色の石蕗の花 林田麻裕甘え方とうに忘れて石蕗の花 つじあき

  • クリスマス

    クリスマス本番。朝に枕元にプレゼントがあったかな。子ども達が小さい頃は、プレゼントを隠して、24日の夜に枕元やツリーの下に置いたな。楽しい思い出だ。屋台とは聖夜に背向け酔ふところ 佐野まもる暮れどきをひときは光る聖樹かな はしもと風里ひとり読むうさぎの

  • 金曜日は寒かった。今日は少しほっとする。やっと冬らしくなったと言ってたら、真冬だ。真冬とは平均気温が一番低い頃の事らしい。大阪は一月末との事。中年や独語おどろく冬の坂 西東三鬼グツグツと厨に冬の音満ちて 松井季湖冬の駅鏡の中の私かな おーたえつこ金

  • 冷たし

    暖冬、暖冬と言ってたら、ドカ雪が。そのメカニズムはわかっているようだが。寒冷地区では、こんな日はすべてを休みにすると良いのに。手で顔を撫づれば鼻の冷たさよ 高浜虚子天神の冷たき寿司を頬ばれり つじ花梨ほつぺたの冷たし双子座流星群 火箱ひろ石蕗の花を

  • 冬晴

    今日は冬至だ。季語を冬至にしようと思ったが、瓔の俳句は使い果たしている。それで昨日は寒かったが、天気だったので冬晴にした。冬晴やできばえのよき雲ひとつ 岡田史乃フラミンゴ寒晴に緋色したたらせ のざきまみこ冬晴れや庭師がたんと葉を落とす 林田麻裕だん

  • 凍る

    冬らしい気温になってきたが、まだ凍るほどではない。天気予報では明日ぐらいは-1℃になっているが。水道管は大丈夫かな。影すでに凍てておるなり暦売 田川飛旅子凍つる夜の猫抱けば血のかよふ音 松井季湖花束のセロハンくしやと凍ててをり 太田悦子12月18日の朝焼

  • 冬木

    落葉樹に限らす常緑樹も含めて、寒さをじっとしのいでいる樹木を言う。葉を落として裸木となった落葉樹はことに寒々とした印象がある。これは歳時記に書いてあった。冬木描くいきなり赤を絞り出し 橋本美代子学内に礼拝堂や冬木立 種田果歩友だちは見つかったかな冬木

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