chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
きままに季語 http://blog.livedoor.jp/natusunao17/

生活する女達の日々や俳句を、発表する冊子「瓔(ヨウ)」 瓔の仲間の素敵な俳句を写真と共に紹介します。

ポエムブログ / 俳句

※ランキングに参加していません

SUNAO
フォロー
住所
枚方市
出身
熊本県
ブログ村参加

2012/05/03

  • 菜の花

    有名な俳句 菜の花や月は東に日は西に 蕪村こんな広々とした菜の花畑は見たことがない。それでも春になると、色々な所で菜の花を見る。ふるさとの訛にもどる花菜径 栗山妙子一日を菜の花色で遊ぶかな つじあきこ渋ぬけた夫婦ほっこり花菜そば 浅井洋子奇麗な

  • 春の日

    今年の春は寒暖の差が激しいので体調管理が大変だった。日ごともだが、一日の朝と昼の温度差にも悩まされた。朝の気温に合わせて服を選ぶと、お昼は暑い。そんな気候が考える人間を作りだすのかな。お多福の鼻の穴から春日差 川崎展宏くつたりと春の日差しに負けてゐる

  • 風船

    凧、風車、しゃぼん玉、ぶらんこなどは春の季語だ。そして風船も。ゴム風船、紙風船でも良い。言われてみたら春っぽいかな。紙風船息吹き入れてかへしやる 西村和子生真面目に畳まれており紙風船 桐村日奈子ママたちのバギーに風船反戦デモ 武智由紀子晩柑の花が咲

  • 春の雷

    今週の火曜日の夜だったかなすごい雷なりましたよね。雷久しぶりに聞いた。稲光もすごかった。「初雷」は立春後はじめて鳴る雷で「虫出しの雷」「虫出し」とも言う。立春ってとうの昔だよね。でも立春から雷鳴ってないので「虫出し」?春雷やポマードの香の帽子箱 岩永佐

  • 花と言えばほぼ桜の事。それだけ日本人に親しまれているってことだ。今年の桜は早くに咲き過ぎた。入学式の頃は、もう散っていた。ひよこの荷ひと箱おろし花の駅 林 明子花月夜うるーんうるんと消防車 林田麻裕花の下スマホに潰す待ち時間 笹村恵美子これは仁和寺

  • 蛙の目借時

    ブログを書いていても、本を読んでいても眠い。まぁ睡眠時間が足りないのだろうが。する事が遅くなり、睡眠を削ることになっている。日本に目借時ありセナ爆死 光部美千代あと五分パン生地ねかせ目借時 桐村日奈子つり革にもたれゆられて目借り時 松田ひむれセナと

  • 春深し

    あっという間に桜が咲き、散った今年の春。春は駆け足と言うか、春の間から夏の感じだった。刺しすすむ刺繍の色も春深し 朝倉和江等高線詰まる膨らむ春深む 波戸辺のばら春深し泣かせてみたき抱き人形 火箱ひろ現在(4月11日)の大川あたり。さくらが咲いているよう

  • 春愁

    春は何だか物憂い。なので春愁かな。冬の寒い間は、こんな気分にならない。でも今年の春は異常だ。春と言うより夏だ。春愁や雨の匂ひを袖だたみ 坂巻純子それぞれの鞄それぞれの春愁 火箱ひろ長靴をそっと干す猫春愁 鈴木みのり石垣の下に何やら可愛いものが。この

  • 風光る

    春の日焼けに注意。それだけ日差しが強いということだ。どんよりしていた冬と違い、景色が輝いている。何かに挑戦したくなる季節かな。立ち上がる仕掛け絵本や風光る 高橋秋子淀君の小袖ひらりと風光る 種田果歩風光る子安地蔵のおちょぼ口 波戸辺のばらこんなに菫

  • 黄砂

    昨日は全国的に黄砂が降ったそうだ。我が町も、何だか霞んでいた。これは自然現象だから何処へも文句をいえない。下町の閉店通り黄砂降る 鶴賀 水つちぐもり美白の粉を奪ひあふ 辻 響子つちふるや段々畑のややこしい 髙貴美子高槻の方の山が霞んでいる。こちらは

  • ライラック

    私にとって微妙な花。知っているようで知らない花。でも何故か惹かれる花。どうしてかな。ライラック運河の街はまだ暮れず 大西 裕リラ冷えや母の歩みのほたほたと 松井季湖リラ冷や左手で切る右の爪 たかはしすなおこれってライラックなのだろうか?(3月3日撮影

  • 桜、ほとんど散ったかな。八重桜はこれからかな。八重桜は主季語になっている歳時記の方が多いかな。瓔の俳句では、桜の中の傍題に入れた。鎮痛剤呑んでさくらの下にゐる 柿本多映八重桜ぽったり雨を吸いこんで たかはしすなお八重桜とほくまで歩いて会へた はしも

  • 春眠

    春は眠たい。私は年中眠たい。さすがに冬の寒い間は眠くならないが。だから春になると、思い出したように眠いのかな。春眠の浅瀬に妻の笑ひ声 辻田克巳とりあえず春眠に身を委ねけり 畑田保寿美リポビタンDで春眠ひきはがす 松井季湖昨日と同じ畦道。いつもこの辺り

  • 春コート

    角川文庫の俳句歳時記には、春の服の中に、春コートも春セーターも傍題として入っている。俳句も少ないのでその方が良いかな。しろじろと病ひを包む春コート 岡本 眸店内が温もるまでの春コート 辻 響子ドアーノブ押す引く迷う春コート 稗田夏子仁和寺の桜の中で

  • チューリップ

    やはりチューリップは春の花。何処かでいっぱい咲いているのかな。さくらほどでもないだろうが、チューリップもいつもより早く咲いているかな。チューリップ一年生は帰りけり 大串 章闇深くあればあつたでチューリップ 辻 水音チューリップ私の花瓶に入らない 林

  • 落花

    昨日の雨で近所の桜は全滅だろう。花筏を作っている所もあるかな。くちびるをかすめてゆきし落花かな 片山由美子花散って左京区的なレストラン 火箱ひろ自転車のカゴにチラシと花びらと 種田果歩まだ花は残っていた。(4月3日撮影)ため池に散った花びら。池なのに

  • 蒲公英

    たんぽぽがあまり咲いていないと思ったら、急に見かけるようになった。たんぽぽは桜より一歩遅れるのかな。今日は朝から雨! 全然止みそうにない。これで明日は止むのだろうか。たんぽぽのサラダの話野の話 高野素十たんぽぽの躓いたのが十時前 つじあきこ蒲公英やだ

  • スイートピー

    父が春になると庭に咲かせていたな。良い香がするが、ある男の子が「うんこの匂い」と言っていた。なんと失礼な!仮住の自由不自由スイトピー 山田弘子昼光にいよよあかるきスヰートピー はしもと風里スイートピーひらがなばかりの本を読む つじあきこ今回はパステ

  • 年々蝶を見る機会が減ったような気がする。私の活動範囲が狭くなってきたせいかな。モンシロチョウも見たけど、写真に撮れなかった。天気の良い日に淀川に行ったらシジミチョウが撮れた。初蝶を風がふはりと置きにけり ふけとしこ初蝶や留守居の門へ書き置きを 畑田保

  • 本当は霞にしたかったが、瓔の俳句は出払ってしまった。それで朧にしたら、なんと3月1日にアップしているではないか。でも強引に朧。朧にて覗き穴よりのぞき合う 小倉喜郎ねころべば魚となりてゆくおぼろ 火箱ひろ色町は抜け道多きおぼろかな 加藤いろはこれは霞、

  • 亀鳴く

    随分前から鶯はよく鳴いている。バス停への道、そして昨日は河原でも鳴いていた。亀が鳴くのは聞かないな。もし鳴くとしたら、どんな声なのだろう。亀鳴くや独りとなれば意地も抜け 鈴木真砂女亀鳴いてアフリカまでは遠くつて おーたえつこもともとは生物教師亀が鳴く

  • 花冷

    3月31日に枚方穂谷の方へ行ったが、午前8時20分頃気温1.7℃だった。これを花冷と言うのだろう。昼間は温かくなったのだが。一日の気温の差は老人には応える。今日は温かいが、花冷えで。外は風があって少し肌寒かった。甲冑のどこに触れても花の冷 大木あまりメロンパンに

  • 四月馬鹿

    今日は四月馬鹿。可愛そうな四月馬鹿の日生まれた人。一年早く学校に行けて、得するという人もいるが。どうなんだろう。四月馬鹿の俳句、すべて使ってしまった。誰か作って欲しいな。四月馬鹿病めど喰はねど瘦せられず 加藤知世子苦笑い嚙み殺してる四月馬鹿 桐村日奈

  • 花見

    大阪では桜の満開が続いている。満開になってから、雨が降らないせいもあるのだろう。昨日は快晴の中「大川の花見クルーズ」に行って来た。赤子ごと引きずつて来し花筵 阿部静雄観桜や自称自堕落集うては はしもと風里瓶詰の蓋が開かない桜狩 辻 水音大川の川幅が

  • 山笑う

    今年は山に登る人が増えるのだろうか。それともコロナの間に登山愛好者は増えたのかな。太陽を必ず画く子山笑う 高田風人子山笑う大きな靴が脱いである 火箱ひろ山笑う出会えてよかった人ばかり 波戸辺のばらこれは八幡宮の展望台から見た景色。比叡山と比良山らし

  • 黄水仙

    越前岬や淡路島の水仙郷は冬の水仙。春の水仙は黄色の賑やかな水仙。ヒガンバナ科の多年草だそうだ。ソックスはごはごは乾く黄水仙 ふけとしこ車椅子指差す先の黄水仙 畑田保寿美鬼ごつこ遊び疲れて黄水仙 松田ひむれ公団の庭に水仙が。壁に沿って黄水仙。なんだろ

  • 春の雲

    雲って一年中ある。春の雲ってどんな感じかな。「空全体に白く刷いたような雲が現れることや、ふわりとした綿雲が浮かぶ。」そう歳時記にある。春らしくふんわりしているのだ。春の雲ぽこりと卵産み落とす 小枝恵美子昼下がりの眼鏡に映る春の雲 鈴木みのりたっぷりと

  • 花の雨

    今日は晴れたが昨日は一日雨。それも寒い一日だった。桜も咲いているので花の雨。外へ出て写真を撮る気にもならなかった。花の雨どんでんかへしと言ふ仕掛 長崎知世子からつぽの戸袋鳴るや花の雨 種田果歩花の雨畳一枚捨てられて 太田悦子ここの桜は年々小さくなっ

  • 花曇

    昨日は朝は雨。止んできたので買い物ついでに桜を見てきた。桜は青空の下で見る方が綺麗だが。これぞ花曇と言う空だった。四十九年頸に頭を載せ花曇り 池田澄子御殿かと思へばトイレ養花天 辻 水音花曇り珈琲豆を煎る匂い 太田沙良さくらが溶け込みそうな空。堤防

  • 春の空

    きりりと青い冬の空と違い、うすぼんやりした春の空。でもやはり春の空もすっきり晴れていた方が嬉しい。花も青空に映えるよね。春の空そんな泣かへんでもええやん 稲畑廣太郎シンフォニー春の天より降るごとし はしもと風里春の空人影濃くなり薄くなり つじあきこ

  • 菜種梅雨

    昨日の雨は菜種梅雨かな。菜の花をはじめ色々な花を催す(咲かせる)と言う意味で催花雨。同じ発音の「菜花雨」から「菜種梅雨」になったという説もあるそうだ。この間の春の雨に「催花雨」の俳句を載せた。ごめんなさい。菜種梅雨喉のどこかに魚の骨 宇多喜代子菜種梅雨シ

  • 木蓮

    今日は朝から雨。昼過ぎには本降りになった。この雨で木蓮は散ってしまったかな。もう少しゆっくり咲いてほしかった。木蓮の風のなげきはただ高く 中村草田男木蓮は風にさらわれ雲となり 志貴香里白木蓮月の光を掬うては おーたえつこ以楽園の白木蓮辛夷の花も似て

  • 春になれば花壇にパンジーが溢れていたのはいつの頃だったかな。父も母も庭いじりが好きで、二人で植えていた。私はどうもその血は受け継いでいないようだ。弁当の紙飛びたがる花すみれ 辻田克己花すみれ隠すほどけはない秘密 たかはしすなお習いたいことがいっぱい三

  • 彼岸

    今日は春分の日、そして彼岸のお中日。彼岸は春と秋にある。秋の彼岸は、秋彼岸と言う。墓参りの人で、お墓は溢れているかな。そう思い墓参りは16日の木曜日に行った。今日は春分の日。「今日は春分だね」と言うと『秋分だろう』と言うので、「春夏秋冬の春分」『いや秋分』

  • 麗か

    よく晴れた春の日差しを浴びて照り輝く野山や海や川、街の風景をいいます。 なんて書いてある。昨日も今日も麗かだ。いや麗かを通り越して暑いかな。うららかや幼な子の髪切り揃へ 柴田奈美竿出して釣るでもなくて波うらら 辻 水音よそ様のご苦労話春うらら 火

  • 春燈

    春の夜の灯火のこと。華やかで、はんなりとした艶美な情趣がある季語。確かに春の灯は、夏の灯、秋の灯とも違うな。春燈や息あるごとき夜の受話器 渡辺千枝子春灯をくらく伊勢丹営業中 はしもと風里春灯は絶対に柑橘系だ 種田果歩デコポン。凸が大きすぎるのも。八

  • 春の雨

    昨夜からの雨。春の甲子園は10時30分からの開始になった。久し振りに全員での開会式なのに。でも延期ではないので、いいか。はるさめかなみだかあてなにじみをり 瀬戸内寂聴春の雨地蔵菩薩の手を溢る 田邉好美催花雨にあなたの声がしたような 松井季湖野菜に雨粒が

  • 先日、枚方の五六市(3月12日)に行って来た。その時、蜂蜜を売っているおじさんに試食させてもらった。単一の花で出来ている蜂蜜は、それぞれに個性があるのがわかった。私はいつもコストパフォーマンスの良いのを買っているが。お茶筅に蜂の来てゐる野点かな 渡辺貞女熊

  • 関西の桜の見ごろは、3月30日ぐらいだそうだ。先週の週末は夏のような暑さだったので早まるかもしれない。瓔は桜の俳句が多い。今回は瓔の俳句だけあげる。ひびわれの桜の幹に沁みる雨 はしもと風里表札の名前変はりし庭桜 畑田保寿美悪役になつてしまつて桜咲く 波

  • 春の昼

    春眠暁を覚えず、春は眠たい。暁だけでなく、昼間も眠くて眠くて。大きな欠伸をしている。春昼や廊下に暗き大鏡 高浜虚子春昼やお蔵に六道餓鬼草紙 火箱ひろうす暗き春昼胎児のごと眠る 種田果歩もうすぐ開く感じ。(3月10日に撮影)ところで春の昼は暗い所と相性が

  • しっかり春です。この間は夏に近かったけど。春は心がうきうきする。でもちょっと不安がむくむく。春ひとり槍投げて槍に歩み寄る 能村登四郎抹茶いま綺麗に飲んで僕の春 つじあきこ春の森顔の小さい親子かな 林田麻裕ほら春爛漫の風景。たったこれだけの範囲ですが

  • 椿

    椿は冬の花というイメージの人が多いみたいだが、春の花です。山茶花と似ているので、冬の花と思うのかな。なんと「椿」は国字らしい。春の事触れの花なんだ。日本にもともと自生していたのは藪椿らしい。藪椿をもとに園芸種が多数作られたらしい。咲き満ちてほのかに幽し夕

  • 囀り

    春になって鳥の雄が雌への求愛や縄張りを宣言のために鳴くこと。仲間への合図したりする、いわゆる地鳴きとは区別して使う。へぇそうなんだ。囀りは求愛行動なんだ。囀りの宙にしぶきをあぐるごと 田中春生囀りや形見の器ごとと出て 種田果歩囀や写真に若きダイアナ妃

  • 長閑

    長閑とかうららと言う言葉は、春にぴったり。一年中「春」の気候だったら、人間優しくなるのだろうか。それとも、精気がなくなるのだろうか。でも昨日、今日と初夏のような気温。長閑を通り越しているような。いつまでも手を振る島の人長閑 椎野房子長閑さや大犬が曳く大

  • 初桜

    その年になって初めて咲いた桜のこと。咲きはじめたばかりの一輪二輪の花を目にした喜びがこめられている。歳時記に載っていた。桜は咲くのを待たれている花。春の喜びか溢れている。人はみななにかにはげみ初桜 深見けん二蔵街は酒のにおいや初さくら 豊田信子初桜さ

  • 春炬燵

    そろそろ暖かくなるので、炬燵をなおす人いるかな。以前も書いたが我が家は炬燵がないので、片付ける必要がない。冬の情緒はないけど楽だ。弔問の部屋より見ゆる春炬燵 内田美沙可愛いと思う母いて春炬燵 桐村日奈子春炬燵頭ごろんと裏がえる 辻水音炬燵と言う事で

  • ミモザ

    今日はミモザの日だそうだ。女性に感謝を伝えるイタリアの記念日。「女性の日」別名「ミモザの日」「国際女性デー」ミモザを贈るのはイタリアだけだそうだが、広がってきているのかな。ゆらゆらの花のミモザとくらくらす 池田澄子オリエント急行ミモザ咲く街へ 鈴木み

  • 啓蟄

    今日も温かでのどか。昨日もそうだった。それで思い出した。昨日は啓蟄だった。この陽気なら虫も出てくるよ。啓蟄に引く虫偏の字ゐるはゐるは 上田五千石啓蟄の子等のハモニカ大空へ 田邉好美啓蟄や猫の墓標の傾いて 松井季湖大阪天満宮の梅。近くで写していたら、

  • 犬ふぐり

    以前より咲いてる数が少ないような気がするが、まだ時期が早いのかな。本当にかわいい花だ。オオイヌノフグリ画板の列がゆく 内山邦子犬ふぐり背中合わせにお弁当 たかはしすなお誠実の証しとしてのいぬふぐり 波戸辺のばら今年は畦を草刈り機で、刈ってしまったの

  • 春浅し

    春になったものの、春色はまだ整わない。それって早春じゃん。そう早春の傍題で使うところも。春浅しの方が、やや情緒的なニュアンスの強い季語との事。わかるかな。二月末くらいまでだそうだが。春浅し水のほとりの常夜燈 久保田万太郎春浅き小町に供えメロンパン 笹

  • 春の宵

    「春宵値千金、花に清香有り月に陰有り」中国の蘇東坡の詩句だ。春は曙も宵も趣があるのだ。妻もするうつりあくびや春の宵 日野草城春宵のをんなの丸き額かな はしもと風里豚マンを温め直す春の宵 鈴木みのり月がきれいだから写したら夕焼けがきれいだった。なんと

  • 桃の花

    今日三月三日は桃の節句。お雛様だ。桃の節句だが、桃は咲いていない。旧暦だから、ほぼ一か月早いのだ。雛人形も桃を飾って欲しいだろうに。実家の母は4月3日までお雛様を飾っていた。傷舐めて母は全能桃の花 茨木和生ほろと桃こぼるるほろと夜が深む 火箱ひろ職人の

  • 紅梅

    我家の梅が見頃を迎えようとしている。これなら大阪城の梅林も盛りかなと行ってみた。まだつぼみが多く全体的には3分か4分という感じだ。紅梅やゆつくりとものいふはよき 山本洋子紅梅の開花宣言湖北かな 松田ひむれほがらかに咲いて紅梅話好き たかはしすなお濃い

  • 春は大気中の水分が増加し万物が霞んで見えることが多い。その現象を昼は霞というのに対して、夜は朧という。ある歳時記は、朧と朧月の傍題にしている。迷ふ筈なき道迷ひたる朧 稲畑汀子マンゴーの種植えてみる朧かな おーたえつこ目薬はアセロラの色おぼろの眼 辻

  • 春暁

    「枕草子」の冒頭で有名な春暁。確かにそうだろうが、それはほんわり温かい日だよね。春は暁枕を踏んで水飲みに 大木あまり春暁の重たき雲をこじ開けて 松井季湖中国語で彼に甘える春の朝 林田麻裕桜の大木越しに見える曙。晴だったら綺麗に見えたのかな。晴れそう

  • あれよあれよという間に三月になる。三月も寒いだろうが、さすがに三月は春だ。立春を過ぎた頃は、まだまだ冬の季語をと思っていたが、いつの間にか春の季語ばかりになっている。握飯食べ了りたる指も春 鈴木鷹夫茶トラ猫春本番へ屈伸中 火箱ひろいいんだよボッーと生

  • 雛祭

    もうすぐ雛祭。心が踊らなくなったな。声かけて雛ぼんぼりの灯を落とす 三嶋八千穂雛の雨祝ひの脚の濡れてくる 種田果歩お二階の床きしませて雛の日 辻 水音忘れていた雛人形を出してきた。蓋を開けるとお雛様。紀州雛らしい。母が買った物かな。素朴な可愛さがあ

  • 木の芽

    春になったら木の芽が芽吹いてくる。そして春本番へ。庭にちょんちょんに切られた紫陽花。私が切ったうえに、植木屋さんにも切られてしまった。拝啓と書きしばらくは芽吹山 和田耕三郎木の芽ぐむ若旦さんの文机 辻 水音芽吹く庭いのちの泉聞こえます 志貴香里夏に

  • 鷹化して鳩となる

    なぜ鷹が鳩になるのだろう。中国の俗信らしい。調べたら、啓蟄の第三候3月16日~20日頃らしい。早すぎたか。ごめん。鷹鳩と化して嫁の座まだ続く 榎本栄子鷹鳩と化す黒板に「さようなら」 火箱ひろ心地よく騙されてをり鷹鳩に 松井季湖ここは公園ですが、森のなかな

  • 蕗の薹

    今日は天皇誕生日。4月29日が12月23日になりそして2月23日。大変だ、三世代を生きてきた私。もう次はないよね。春スキーに行くと、雪が溶けた所に蕗の薹を見つけた。それまで蕗の薹は見たことがなかった。山菜採りに行ったこともなかった。この前パステルの題材に困ってスー

  • 春時雨

    春時雨も春の雨ではと思うが、やはり雨でなく時雨なのだ。春の時雨には明るさと艶やかさが感じられる。春驟雨はやや雨足の強い春のにわか雨。春の雨は古くからしっとりした趣のあるものとして詠まれる。春霖は数日間降り続く春の雨のこと。これすべて歳時記の写し。大仏の忽

  • 春耕

    農道を歩いていたら、田んぼが耕されている。田植えには早い。田植えの前に何か作るのかな。それとも蓮華を植えるつもりかな、蓮華が咲き誇る田んぼを早く見たい。春耕の鍬の柄長し吉野人 細川加賀耕すや鳩は無心に遊びをり 畑田保寿美春耕のさあこれからといふところ

  • 鞦韆 (ぶらんこ)

    普通は「ぶらんこ」と言うのでは。中国から渡来した遊びで鞦韆あるいは半仙戯(はんせんぎ)と呼ばれていたそうだ。遊びも中国からなんだ。将棋も碁もそうかな。近頃ブランコに乗らないな。ぶらんこに乗つて助役は考える 夏井いつきここはまだこの世ぶらんこ軋むかな

  • 雛祭

    私のお雛様は天袋に入れたまま。私の成長を願って買ってくれた人はとうに居ない。いつも丁寧に飾ってくれた人も居ない。私が飾らないといけないのに。雛の間に入りゆく猫の尾のながき 杉山久子雛壇にお膳くるりと廻しけり 辻 響子桃の日を眠りしままに君逝けり た

  • 冴返る

    昨日は天気が良く、温かい一日だった。でも朝は、枚方穂谷で-4℃。これこそ「冴返る」だ。こんな調子で春になっていくのかな。今日はどんより曇って寒い。冴え返る身にしみじみとほつき貝 芥川龍之介門掃きの音せわしなく冴返る 粟津さくらもう帰るなんて言うから冴

  • 早春

    立春からもう10日ほどたった。ラジオからも春の便りが聞こえてくる。本格的な春はまだだが。せせらぎに聴く山国の早春譜 長山あや春めいて雑踏の中ひとりなり 小山佳栄赴任する陸前高田春めきて いろは畦道に、可愛らしい花。((2月9日撮影)たぶんこれは、仏の座

  • 春告草とも言う梅。寒さに負けずに咲くのが素晴らしい。我家の紅梅、去年虫にやられたが健気につぼみをつけている。咲いて梅の実をつけるかな。靴底に土の弾力野梅咲く 伊藤京子梅咲いた走るあなたに追いつかない 林田麻裕紅梅に重力白梅に浮力 火箱ひろ2月11日建

  • 鳥の巣

    春になると鳥たちが騒がしい。繁殖の時期だ。我家の近くも鳥が巣を作る所を探している。少年の巣箱に鳥のきてをりぬ 中谷五秋古巣ぽっかり青空を受けており 種田果歩賀茂川は早寝早起き小鳥の巣 つじあきこ以前に載せたかもしれないが、川鵜の巣。毎年ここに作って

  • 春近し

    今日はバレンタインデー。俳句は使ってしまったので。春が来ると良いなと言う事で、「春近し」。春隣とも言う。ぬかるみにポニーの匂い春隣り 三宅やよい春隣あんパン塩パンあみだくじ 鈴木みのり曲線を行きつ戻りつ春隣 山本みち子白木蓮の蕾が、ふさふさで可愛い

  • 寒椿

    明日はバレンタインデーなのに、冬の花。寒椿は赤のイメージなのだが、我が家はピンク。それも奇麗に咲かない。咲いたすぐから汚くなる。今朝は朝から冷たい雨だ。寒椿一輪生けて人待てり 田中冬二果てるまでひとつの恋を寒椿 種田果歩寒椿百年留守にしていたる 火

  • かの子忌

    2月18日、歌人・小説家岡本かの子の忌日、昭和14年没。かの子を語るほどの事は知らない。岡本一平の妻、岡本太郎の母親。仏教研究家だったらしい。紅梅の窓のうるみやかの子の忌 密田いえ子ハーピーエンド嫌いじゃないがかの子の忌 鈴木みのりかの子忌の固めのスクラン

  • 建国記念日

    今日は建国記念日。戦前は紀元節と言われていた。紀元節は、紀元前660年2月11日に神武天皇が即位したと言う事で制定。神武天皇が実在したかどうかは、確証がない。1948年に一度廃止され、1966年にふたたび「建国記念の日」として制定。私が生まれた時からあったと思っていた

  • 寒鴉

    寒いから冬を引きずっている。仕方ないよね。近頃鴉を見なくなったのだけど。寒鴉を撮りたいのに。寒鴉歩けば動く景色かな 永田耕衣落とされるように飛び立つ寒烏 林田麻裕寒鴉もっと本気で鳴きなさい 火箱ひろこれしか撮れなくて。青い空に黒色が光っている。今日

  • 二月

    もう二月の9日だ。二月は逃げる、その通りだ。風二月顔よごれきる塞の神 原 裕出展に向けて二月の白を足す 橋本多津子ライオンのいない二月の動物園 平田和代二月の写真がないので、一月から引っ張り出してきた。(1月19日撮影)大雪が降ってから、身体が凍えて

  • 冬の空

    昨日春になったのに逆戻り。冬だよ。写真も撮ってたのがあるので。北陸や東北の人は冬の空はどんよりとした曇空だろう。でもこちらでは、冬はカッキーンとした青い空も思い浮かべる。歌舞伎座のうしろに住みぬ冬の空 久保田万太郎空中ブランコまばたけば冬青空 辻 水

  • 寒雀

    田んぼ道を通らないと、雀を見る機会が減った。チュンチュンと可愛いのだが。以前一本の木に群がって、鳴き声がうるさいぐらいだった。酒蔵の路地の日溜り寒雀 坂口三保子どうしてもパンが買いたくて冬雀 つじあきこ寒すずめ防犯カメラのそこかしこ はしもと風

  • 春の暮

    立春に句会へ行った帰り、空の色がきれいだった。本来はもう少し、薄紅色なのだろうが。それで、今日は春の暮。向うにも老人のゐる春の暮 石田勝彦春夕べ十円玉が目を覚ます 林田麻裕泣きたくて刻む玉ねぎ春夕べ はしもと風里これが初めに見た景色。(2月4日撮影)

  • 三寒四温

    節分の日は寒かった。もう少し温かいと思っていたが。曇っていたので、太陽の力がない。それに比べて昨日は天気だったので温かかった。太陽の力はすごい。三寒四温ゆゑ人の世は面白し 大橋越央子ゴールドを十グラム売り四温かな 辻 響子三寒の染付皿の藍を濃く 辻

  • 立春

    今日は立春。温かい冬が一瞬で寒い冬になった今年。立春だからと今日から春になるわけではないが。だけど少しずつ温かくなって欲しい。立春の今日あれをしてこれをして 宇多喜代子春が来る三原色を混ぜ合わす つじあきこ身の裡がコトと音たて春立ちぬ 松井季湖少し

  • 春を待つ

    温かい冬だと思っていたら、10年に一度の大寒波。春が来るのが待ち遠しい。今日は節分だ。豆を撒いて寒さを吹き飛ばそう。春待つや愚図なをとこを待つごとく 津高里永子春を待つ腹式呼吸息とめて 小山佳栄待春の冬子夏子の老姉妹 火箱ひろ可愛い豆を買いました。紐

  • 山茶花

    以前より山茶花を見なくなったような気がする。以前の道を通らないからかな。山茶花の白より昏るる埴輪群 つじ加代子山茶花や蔵には風の通り道 たかはしすなお笑い声聞こえる山茶花の長屋 林田麻裕我が家に石垣に赤い山茶花。山茶花なんかあったかな。花びらがぱら

  • 枇杷の花

    枇杷の花はもう枯れてしまって、枇杷になる準備をしているかもしれない。12月に撮った写真だが折角撮ったので載せます。蒸発の人間みんな枇杷の花 鳥居真里子枇杷の花咲いたよ猫の三回忌 火箱ひろ枇杷の花我ら家族であるふしぎ 波戸辺のばら田んぼ道の途中にある枇

  • 水仙

    蠟梅もだが、水仙も香が良い。冬に咲く花は香が立つのかな。寒いピーンとはった空気の中良い香がすると、少しホッとする。でも夏の薔薇も、秋の金木犀も香るな・・・・。水仙や来る日来る日も海荒れて 鈴木真砂女水仙の勝手に咲いて美しく つじ花梨水仙やかくも大きな空の下

  • 寒し

    今週は大変な寒さの日が続いた。冬はやはり寒い方が良いと思うが、やはりあまり寒いのは・・・・。寒いねと彼は煙草に火を点ける 正木ゆう子クローゼットの奥の見えない寒さかな はしもと風里ウクレレが好きで寒さを忘れるよ 林田麻裕きれいな葉牡丹の寄せ植え(?)葉牡

  • 重ね着

    冬になると寒いので服を重ねてしまう。服を重ねると、服と服の間に空気が入り暖かくなる。よんどころなく世にありて厚着せり 能村登四郎重ね着の汚れもどかし元教授 畑田保寿美重ね着を次次脱いで日中かな 辻 響子空が冬空だ。枯れ枝が空を刺してるよう。冬なのに

  • 雪女郎

    地球温暖化であまり語られなくなった雪女に雪男。温暖化で冬の寒さが倍増している所も。少し前のアメリカは雪の女王の世界だった。鏡閉づ鏡の奥へ雪女郎 木内怜子終バスのゴロゴロ鞄雪女 武智由紀子カーナビで探す煙突雪女 鈴木みのりきっとバレンタインを意識して

  • 雪達磨

    25日の雪で雪達磨を作った子どもたちはどれくらいいるだろうか。始めははしゃいでいた子ども達も、そのうち冷たくて泣いたりしたかな。スミス家は人参が鼻雪達磨 星野禎三雪だるま目覚ましアラーム夢の中 吉田眞美子赤い目はトモダチを恋ひ雪うさぎ 辻 水音25日に

  • 初氷

    24日の夜は氷点下になるという事で、氷を作った。以前も作った事があるが。最強寒波到来なのできっと凍るだろう。ところで初雪は雪のなかの傍題だが、初氷は本題としてある。どうしてなんだろう。糸で明くからくりの目や初氷 宇佐美魚目バレリーナの爪先で触れ初氷 種

  • 昨日の晩から雪が降り始めた。夜10時頃に一面雪だったので明日はもっと積もっていると思ったら、それほどでもなかった。でも久しぶりの雪。少しテンションが上がった。今朝は初雪あゝ誰もゐない 太宰 治目を閉ぢて聴けばきこへる雪のおと はしもと風里一晩を眠っては

  • 蠟梅

    ぼちぼち咲き始めた蠟梅。以前より香ってこないような。嗅覚が鈍っているのかな。蠟梅を月の匂ひと想ひけり 赤塚五行蝋梅の落ちしつぼみと咲くつぼみ たかはしすなお蠟梅の香や閂は朽ち果てて 松井季湖神社下の畑の中の蠟梅。立派だ。いつも思う、蠟梅って名前を誰

  • 今年も来ました、以楽園の鴨。どこからいつ頃、来るのかな。来ていたのは昨年の11月頃かな。鴨群るるさみしき鴨をまた加へ 大野林火「さむいね」「うん」「ぬくいね」「うんうん」鴨の陣 おーたえつこ船団のように鴨たち寄ってくる 林田麻裕今年は少し数が少ないよ

  • 都鳥

    天満橋の大川でよく見かける都鳥。多分以前も書いたのだろうが、伊勢物語で歌われた「名にし負はばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」の都鳥。冬鳥として飛来する。ゆりかもめ胸より降りて来たりけり 井上弘美ゆりかもめ青み帯びたるものもをり 種田果歩通

  • 寒の水

    昨日が大寒だった。身構えていたが、思ったよりは寒くなかった。動いていたせいかな。それとも太陽がぽかぽか照っていたから。寒の水飲み干す五臓六腑かな 細見綾子はしはしと悔し涙に寒の水 おーたえつこペリカンの嘴濡らす寒の水 火箱ひろ植え込みに霜が降りてい

  • 大寒

    今日は大寒。来週の方がすごい寒波が来るそうだが。大寒過ぎてもこれからの方が寒くなるはず。大寒や転びて諸手つく悲しさ 西東三鬼大寒の薔薇がきのふよりあかい はしもと風里大寒や朱色に染まる稲荷山 つじあきこ何かの模様?いえいえ、ひっ付き虫が枯れただけ。

  • 冬桜

    冬季に咲く種類の桜。寒桜は鹿児島・沖縄地方で栽培されている緋寒桜の事。寒桜と冬桜は本来別種のものであるが、俳句では冬季に咲く桜として両者を寒桜・冬桜と呼ぶことが慣用になっている。痛さうに空晴れてをり冬ざくら 黛 執冬桜たやすく「好き」と言ふなかれ は

  • 息白し

    今朝廃品回収の新聞を出しに外へ出ると息が白かった。ほわっと見える程度なのだが、空気は澄んで冷たかった。白息のはみ出してゐるかくれんぼ 金子 敦息白く来てだぶだぶのブルドッグ 火箱ひろ息白しゴリラも私も息白し のざきまみここれは15日のどんど焼きの帰り

  • 棉虫

    以前は時々綿虫を見たが、近頃見ないな。何処へ行ったのかな。吐息みな綿虫となる日暮どき 山崎冨美子棉虫やそのままでいい君の癖 つじあきこうやうやしきもかしこくも雪婆 辻 水音棉虫ではありません。蜂かな?(1月12日撮影)少し温かい日だったので、出てきたの

  • 左義長

    去年も書いたかな。正月14日の夜または15日の朝に、神社の境内などで松飾や注連飾り、書初めなどを集めて焚くこと。この火で焼いた餅や団子を食べるとこの一年を無病息災で過ごせ、また書初めを燃やした灰が高く舞い上がったら書道の腕が上がるといわれている。以上、歳時記

  • 女正月

    1月15日、京阪神ではこの日を女正月と称して、松の内に忙しかった女性が年始の回礼をしたり、晴着を着て神社に参ったり、芝居見物をしたりする。以前ほど女性は忙しくないのでは。ここだけの話のつづく女正月 五十嵐哲也横綱のころりと負けて女正月 波戸辺のばら初恋の

  • 冬の虫

    ベランダの小松菜を食べている虫を発見。寒い日もあっただろうに頑張って生き延びている。でも出来れば我が家の小松菜は食べないで欲しいのだが。火と水のいろ濃くなりて冬の虫 長谷川双魚夢殿の死に遅れたるちちろかな 火箱ひろレコードのくるくるくくく虫絶える

ブログリーダー」を活用して、SUNAOさんをフォローしませんか?

ハンドル名
SUNAOさん
ブログタイトル
きままに季語
フォロー
きままに季語

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用