chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
きままに季語 http://blog.livedoor.jp/natusunao17/

生活する女達の日々や俳句を、発表する冊子「瓔(ヨウ)」 瓔の仲間の素敵な俳句を写真と共に紹介します。

ポエムブログ / 俳句

※ランキングに参加していません

SUNAO
フォロー
住所
枚方市
出身
熊本県
ブログ村参加

2012/05/03

arrow_drop_down
  • 泰山木の花

    泰山木って、私のイメージでは仏教と結びついているような気がするのだが。アメリカ原産なので、そんなことはないはず。沙羅双樹と間違えているかな。蕾立つ泰山木は男の木 森 澄雄ポップコーンはじけ泰山木の花 種田果歩一点の疵なし泰山木の花 松井季湖5月末の

  • 夏野

    夏草が生い茂る野原だよね。小学生の頃は、原っぱがあったな。広い原っぱでは、野球やサッカーを男子がしていた。無断で入っても誰もお咎めなしだった。ブーメラン発止と受くる夏野かな 相良牧人DNAの戦ふ螺旋大夏草 火箱ひろ裏門より夏草はじまるエスケープ 中井保

  • 夏木立

    今年は夏になるのが足踏みしているみたいだが、樹々は枝をのばし青葉若葉を茂らせている。力強くていいな。影といふ美しきもの夏木立 片山由美子夏の樹を抱きしめていま擬態中 太田沙良夏木立背すじと思考真っすぐに 武智由紀子ここのケヤキも大きくなっている。香

  • 短夜

    最近日の出の時間は早く、日の入りが遅い。つまり夜が短いということだ。そしてついつい夕飯が遅くなり、寝るのも遅くなる。明易や軍艦はまだ錆のまま 宇多喜代子傘立ての底に鍵置き明易し 松井季湖返信の未だ届かず明易し 畑田保寿美この花は何だろう。今は花びら

  • 薄暑

    夏になって少し汗ばむくらい心地いい暑さのこと。そんな暑さって、本当に気持ち良いと思うが、最近は。猛暑のように暑かったり、次の日は寒かったりと変化が激しい。昨日も今日も少し肌寒い。それくらいの方が気持ち良いが。湯上りの心は白紙夕薄暑 上野 泰カタバミが猫

  • 日雀

    四十雀よりやや小さいシジュウカラ科の鳥。見た事あると思うけど、定かではない。日雀鳴く或る日さみしさ火のやうに 神尾久美子日雀鳴くご挨拶だけして行こう 火箱ひろ日雀鳴く家元流派裏表 辻 水音鳥は撮影出来ないので、ハクチョウソウで。今年はいつもよりあま

  • 蜘蛛

    初夏になると卵が大量に産み付けられた卵嚢からまさに「蜘蛛の子を散らす」ように子蜘蛛が飛び出してくる。蜘蛛が生まれてくるところを見たことはない。カマキリが生まれてくるのは、友達の画像で見たが。蜘蛛の囲にかかるものなき真昼かな 片山由美子女郎蜘蛛お城にバス

  • 五月

    もう五月も終わろうとしている。寒かったような、暑かったような不安定な五月だった。爽やかな五月は夢のまた夢かな。ちなみに爽やかは秋の季語だ。少女二人五月の濡れし森に入る 西東三鬼亡き姉は五歳五月の野に遊べ 火箱ひろ聖五月シャカシャカシャカと泡立てる

  • 日焼

    暑い日があったり、寒い日があったりと気温が安定しない。そのせいか体調が良くない。そして油断してたら、腕や手の甲が日焼。もう今更どうしようもない。そして秋の終わりは酷い状態になっている。シャボン流す間も喋りづめ日焼の子 大串 章日焼けした腕を歩くは何の虫

  • 十薬

    子どもの頃から知っているドクダミ。近くに生えてなくても、この季節になるとどこかで見かけた。匂いが強くて、おトイレの近くに生えている印象が。どくだみの十字に目覚め誕生日 西東三鬼どくだみの白い匂いや夕間暮れ おーたえつこどこからかハミング十薬残す庭

  • 蝸牛

    近頃カタツムリをとんと見なくなった。以前は雨の後に濡れた葉っぱに居たりしたのだが。ねむたくて殻を曇らす蝸牛 鷹羽狩行放課後の中庭広しかたつむり 種田果歩かたつむり夢のつづきの飛行船 火箱ひろもうすぐ咲くだろう紫陽花とかたつむり。そして今年の干支の巳

  • 若葉

    初夏の頃の樹々の若葉は気持ちいい。庭の柿の若葉が五月の光に輝いている。若葉の緑がさらに濃くなると「青葉」になる。青葉も夏の季語だ。ざぶざぶと白壁洗ふ若葉かな 小林一茶若葉風ヒト用檻に五人の子 波戸辺のばら男湯の今日は女湯窓若葉 畑田保寿美とりどりの

  • 夜濯

    夜干しは死者の着物を洗って干すための方法だった。そして赤ん坊の着物も夜干しにすると夜泣きすると嫌われていた。なんやかんやで忌まわれていたが、現在はそんなことない。夜濯のしぼりし水の美しく 中村汀女夜濯の父の病衣に父のにほひ 松井季湖夜濯ぎの東京暮らし

  • 新樹

    初夏の頃の樹々。葉を中心に言えば新緑、木立を中心にすれば新樹になる。なるほどね。円く濃き新樹の影にバスを待つ 篠原 梵新樹光産みおとすものやはらかき 辻 水音賽銭の五円の音や新樹光 豊田信子後ろの濃い緑色はなんの樹だろう。小さな明るい緑色は栗の木だ

  • 初夏

    歳時記のよると「梅雨入り前の新緑の美しい頃。吹く風も清々しく、衣替えの時期でもある。」そう書いてあるのだが・・・・。初夏の風色ある如く吹き渡る 高木晴子若夏のピカソの鳩の飛び立てり 武智由紀子乗り換えの電車はみどり初夏の風 つじあきこ緑色が美しい季節だ。

  • 豌豆

    豌豆とかいてエンドウ。豆の漢字は読まないのだ。この時期になると豆ごはんが懐かしいが、わが家は子どもたちが嫌いなので炊かない。そして私も夕飯は晩酌だけで終わりで、ご飯は食べないので炊かない。でも今年は庭で豌豆を作ったので、少しだけ炊いた。新鮮だったからか、

  • 夏の蝶

    春も思ったが、蝶々が少なくなっているような気がする。最近揚羽蝶を見なくなった。見てもすぐどこかに行ってしまう。以前は撮って撮ってっていう感じで、近くに寄ってきたのに。日蝕のはげしきときに揚羽とぶ 百合山羽公夏蝶来きのふと同じやうな昼 はしもと風里静か

  • 青岬

    青岬とは、夏の岬のこと。空も海も山も青々とした夏の岬の景色のこと。青岬を主季語として載せている歳時記は少ない。夏の岬も季語として載っていない。たぶん「夏」の中に入ってしまうのだろう。青岬遠くで別の汽笛鳴る 石崎素秋墓石のみな里を向き青岬 波戸辺のばら

  • 更衣

    更衣と書いて「コロモガエ」何故?衣更えではないのですね。そうそう「更衣室」の更衣ですね。衣更えって書くのは、間違いなのだろうか。ペコちゃんもポコちゃんもけふ更衣 吉田明子姑と同じほくろや衣更 本西一代ごろごろと犬寝転がる衣更え 笹村恵美子更衣ではな

  • 沙羅の花

    今日は朝からきつい雨が降っていた。お昼ごろから止んできたが、むしむしする。さわやかな季節は過ぎ、梅雨に突入するのかな。胡坐よりも正座を好む沙羅の花 伊丹三樹彦沙羅の花介護終つて気が抜けて 小山佳栄鎮魂の形に散りぬ沙羅の花 鈴木みのりこれは沙羅の花で

  • 風薫る

    風薫るとは初夏に新緑の中を吹き抜けてくる、清々しく匂うような南風のこと。梅雨の頃のジメジメした風ではない。薫風と潮風出会ふところかな 岡田順子風薫るすっぴん暮しになれました 浅井洋子薫風をだれかもらってくださいな 波戸辺のばら淀屋橋の市役所と大川。

  • 薔薇

    12日の月曜日にラインで、中之島公園の薔薇の写真が送ってきた。今月は行く日がないと思っていたが、今日時間が出来たので行ってみた。薔薇ってこんなに咲けるのだと、びっくりした。退職の言葉少なし赤き薔薇 塚原 治やはらかな薔薇のシャワーに溺るるよ 辻 響子薔

  • 夏の月

    昨日が満月だったそうだ。ラジオで昨日の日を跨いだ頃が正確な満月で、フラワームーンと言っていた。4月の頃の方が花は多いような気がするが。橋のない川のむかふに夏の月 今井杏太郎夏の月地下より響くジャズピアノ 種田果歩地下鉄を上がれば御苑夏の月 山田くみ

  • 蛇苺

    五月は苺の季節だ。でも今はもう少し早い時期が旬かな。裏道を歩いていたらヘビイチゴを見つけた。実は無毒だが、食べても甘みがなくスカスカのスポンジみたいと図鑑に書いてあった。つぶやきのかたまりにけり蛇苺 加藤楸邨ひやひやと黒猫が踏む蛇苺 おーたえつこきみ

  • 髪洗う

    髪なんて、年がら年中洗うのに。でも洗って気持ちいいのは夏かな。それで夏の季語なのだろう。いやなことつもりにつもる髪洗ふ 久保田万太郎髪洗ふ「痒いところはないですか」 はしもと風里たっぷりの風に遊ばす洗い髪 鈴木みのり髪洗うとは関係ない折り紙。ユニッ

  • 母の日

    5月の第2日曜日は母の日。母への感謝を伝える日。姑と同居しているので私は忘れた事はない。でも子どもたちは、「母の日」さえも知らない様子。まぁ感謝される事はしてないので仕方ないが。母の日の常のままなる夕餉かな 小沢昭一母の日や縫ひ止つたら丸結び 辻 水

  • 南風

    昨日は午後から雨だった。夕方頃はきつい雨が降っていた。今朝は雨はあがったが、空気がよどんでむっとしている。ほぼ無風の日だ。でも季語は「南風」南風やつんつるてんの貸浴衣 鈴木真砂女キッチンの長き動線南風吹く 笹村恵美子南吹くショートヘアにイヤリング

  • 涼し

    今朝は曇っていて少し肌寒かった。昼過ぎからぽつぽつと雨が降ってきた。肌寒いと涼しは微妙に違うと思うが、季語として「涼し」ストローを細き涼気の昇りゆく 林 翔しつかりと刈り込まれてる畔涼し 種田果歩土星の輪くつきり見えて涼しけれ 加藤いろはバス停へ行

  • 柿若葉

    今朝は放射冷却のせいかひんやりしている。でも昼間は暑くなるとの事。すがすがしい日が続いているが、その清々しさをアップしてくれるのが柿若葉.我家の柿の若葉もてんこ盛り。耳鳴りは飼ひ馴らすもの柿若葉 ふけとしこ柿若葉昔話をぽつぽつと 桐村日奈子ポッキーは片

  • 夏の雨

    昨日はほぼ一日雨だった。夜遅くにもまた降りだしてびっくりした。それなのに今日は朝から晴。お天気がころころ変わるのも面白いのかも。老ゆる日を一日のばす夏の雨 清水径子人形の脚を繕ふ緑雨かな はしもと風里緑雨してパタパタ歩くおじいさん 林田麻裕昨日の雨

  • 鯉幟

    今日は朝から雨。折角の鯉幟も上がらない。でも今日は鯉幟。鯉のぼり風に形を与へたる 樋口 昇一族の一文字同じ鯉のぼり 畑田保寿美鯉幟パンデミックの青空に 佐藤千重子お寺の保育園に泳いでいる鯉のぼり黒と青が空に腹を向けている。こちらは黒と赤みたい。黒は

  • 立夏

    今日は子供の日。そして今年は立夏。この間から夏日の日があったので、もう夏の気分だったが、夏は今日からだ。ばりばりとシーツを開く立夏かな 櫂未知子巡礼の金剛杖に夏来たり 波戸辺のばらロゼ色のポニーテールや夏が来ぬ 辻 水音バス停へ行く道。この花以前は

  • 暮の春

    今日は爽やかな日だ。爽やかな五月って感じ。湿度が低いので、少しぐらい気温が高くても平気なのかな。まぁ気温もそんなに高くない。明日は立夏。もう春も終わりだ。山空のとろりと青き暮春かな 岡田日郎暮春なり酒の肴の連子鯛 加藤いろは人形に人形抱かせ暮春かな

  • 春の夢

    春の夢って、儚げで艶やかな夢のような気がする。夏の夜の夢もあるけど。葱抜くや春の不思議な夢の後 飯田龍太放散虫積む億年の春の夢 おーたえつこそこに私はゐるかな母の春の夢 松井季湖我家の二階の鉢植えのいちご。葱にネギ坊主が出来た。こちらはトマトの花。

  • 躑躅

    躑躅の漢字の難しいこと。どうやったらこんな難しい字を思いつくのだろう。ところで今年の躑躅は華やかさにかける。パァッーと咲かないのだ。きりしまや葉一つなき真盛り 富安風生川沿ひのツツジ吸つたり浮かべたり 辻 響子油断して触れてしまいぬ緋のツツジ 中井

  • 行く春

    立春から春になってて、今年の春は長いなと思っていたのだが。もうすぐ立夏だ。今日はメーデーで、八十八夜だ。立春から88日目が八十八夜。そして今日は「行く春」行春やゆるむ鼻緒の日和下駄 永井荷風行く春の練白粉の香なりけり 加藤いろはゆく春を伸びるにまかすヤ

  • 華鬘草

    観賞用として庭園などに植えられるケシ科の多年草。鯛釣草とも言うそうだ。華鬘草は知らなかったが、鯛釣草ならしっている。母に教えてもらったかな。そういえば今日は昭和の日。「明治も遠くなりにけり」ではないが、「昭和も遠くなりにけり」だ。歴史になるのだ。鯛釣草片

  • 夏近し

    昼頃から雨が降って来たので、今日は少し涼しいかな。今年の立夏は5月5日なのでもうすぐだ。晩春か夏近しか。春深し・暮の春・行く春なんて季語もある。春とか秋は惜しまれるよね。夏近し街をはみ出しさうに木々 今橋眞理子軒ささふ檜の木肌夏近し 辻 水音夏近し肩

  • 螢烏賊

    海面近くで青い光を放つ螢烏賊。実際に見たことはないが、幻想的なのだろう。砂吐かすごとくに濯ぎ螢烏賊 石川桂郎箸先をつるんと逃げて螢烏賊 松井季湖むかし山ガールだったなホタルイカ 田辺はるこ富山湾の滑川の螢烏賊が有名だが、兵庫県でも採れる。兵庫県産の

  • 桜蕊降る

    待ちわびていた桜が散って、もう季節は初夏へ。桜は待っている間が、一番なのかな。桜が咲いていた道を通ったら、桜蕊でふかふかになっていた。桜蘂降るホッチキスの針がない 鶴濱節子桜蘂降るやピエロの描き泪 武智由紀子桜蘂ふるふる余命七十年 稗田夏子この間ま

  • 独活

    以前は八百屋で独活を見かけたが、近頃は見ないな。「ウコギ科の多年草。山野に自生する他、栽培もされる。日本原産の野菜として古くから食されてきた。春、地上に出る前の若い茎は柔らかく芳香があるので、生食・和え物などにする。」歳時記より。以前サラダにして美味しか

  • 新社員

    もう四月も下旬なのに「新社員」って。すみません。新入生も新社員も、疲れが出ている頃かな。それとも、まだまだ張り切っているかな。迷彩のリュック背負って新社員 わたなべじゅんこ先生も一年生ですこんにちは 桐村日奈子ネクタイの長さ決まらず入社式 松井季湖

  • 山笑う

    寒い暑いと言っている間に、もうすぐゴールデンウイーク。そして夏に近づいてきている。温かい日に山を見ると、山桜がまだ咲いていてほんわかしている。これを山笑うと言うのだろう。みちのくの山笑ひをり昼の酒 青柳志解樹肩車の頃の思い出山笑う 林田麻裕一円も使わ

  • ストック

    花は見たことはあるが、名前が出てこない花だ。私だけなのかもしれないが。和名は 紫羅欄花(あらせいとう)と言う。何故にこの漢字なのだろう。包まれしストックの香と色ほどく 稲畑汀子抱きしめて香り濃くなる紫羅欄花 つじ花梨病み病みてストック抱へきれぬほど

  • 春暑し

    昨日は春とは思えないような暑さ。枚方は29℃まで上がった。春暑しとは言えない、夏が来た!だった。縫ふやうにおかげ横丁春暑し 安藤久美子春暑し八雲屋敷に二人来て 桐村日奈子席ゆずる我も老人春暑し 辻 水音花いっぱいのアトリエでこの花を描いた。こんな感

  • 春の宵

    今日は春の宵。中国の蘇東坡の詩句「春宵値千金 花に清香有り月に陰有り」から生まれた季語。艶やかなひとときらしいが、主婦にとってはどうなのだろう。春の宵先に泣かれてしまひけり 小豆澤裕子竜神湯しゆわしゆわ溶けて春今宵 辻 水音満面の笑みの遺影や春の宵

  • 春灯

    春とつくだけで、なにやら艶っぽい。雨だって、灯だって。母に客あり春の燈のまだ消えず 西川知世真白なる春燈ナースステーション 松井季湖春灯し遠い人らの懐かしく はしもと風里艶っぽい写真は撮れない。昨日と同じたんぽぽ。でもこれは白たんぽぽ。白色だが、真

  • 春の夜

    歳時記より、夜の時間は夕べ→宵→夜と深まっていく。春の夜は朧夜となることも多く、艶なる趣が満ちる。あぁ春ですねって感じかな。時計屋の時計春の夜どれがほんと 久保田万太郎春の夜の開いたままの三面鏡 辻 水音春の夜銀河も宇宙のひと雫 中川久仁子夜の写真

  • 春の雪

    もう16日だというのに春の雪ってか。それは昨日高野山へ行ったので。寒いと思っていたが、気温2℃、時々雪が降ってきた。高野山を甘く見ていた。約束を違へしごとく春の雪 片山由美子信号の赤うつくしき春の雪 おーたえつこ過去帳に余白たっぷり春の雪 笹村恵美子高

  • 春愁

    春はシャキッとしない。物憂い感じだ。これを春愁と言うそうな。何となくわかる気になるが。春愁や平目の顔に眼がふたつ 草間時彦春愁のかっぱえびせん空っぽに 波戸辺のばらしょきしょきと春愁切ってゆくハサミ 火箱ひろ岩の間にスミレ。健気すぎる。こちらは畔の

  • 菜の花

    菜の花らしい花はよく見かけるが、たぶん菜の花ではない。一度一面の菜の花畑を見てみたい。菜の花の地平や父の肩車 成田千空菜の花の黄が揺れ現在進行形 つじあきこふわふわのチュールスカート花菜風 林田麻裕これは冬に菜っ葉を作っていた畑。採らずにそのままの

  • 今年に入って4回目の桜と思う。もういいよ!って言われそう。でも桜。今年は咲き始めてから、気温が低かったこともあり長く楽しめる。目の前に遮断機降りる桜かな はしもと風里約束のその日を待てぬ桜かな 畑田保寿美桜咲く強いおんなになれないよ 小山佳栄ソメイ

  • 落花

    昨日の雨は花散らしの雨になった。それでなくてもそろそろ散りだしていたのに。てのひらに落花とまらぬ月夜かな 渡辺水巴さよならはダンスの後に飛花落花 松井季湖影軽くゆれてもうすぐ散るさくら 火箱ひろ4月9日のさくら。地面の上にちらほらと。隅の方にはこんな

  • 花曇

    桜の咲く頃は曇り空が多いような気がする。青空のバックで桜をなかなか撮れない。発車ベルにもある余韻花ぐもり 片山由美子養花天マトリョーシカはぐつと立つ 辻 響子挽きたてのコーヒー温し養花天 はしもと風里そろそろ桜も終わりだろうとさくら並木を歩く。これ

  • 百千鳥

    百千鳥は春の小鳥たちが群がって飛んだり囀ったりしている様子をいう。「囀り」とは違って主に鳥たちの姿に重点が置かれている季語。近頃鶯が鳴かない、そのかわり可愛い声で鳴く鳥はいるのだが。縄張りが変わったのだろうか。埋立てて海遠くなる百千鳥 中村和子百千鳥前

  • チューリップ

    春と言えばさくらだが、チューリップも忘れてはいけない。新一年生のために鉢で育てたな。小学校の花壇にも植えてあったような。でも近頃あまり見かけない。一角獣に逢ひたくなつてチューリップ 長谷川秋子チューリップぽかんぽかんと咲きにけり おーたえつこチューリ

  • 花見

    関西は昨日が花見日和だったのでは。混雑しているところは避けて、近所を巡っただけ。色々な所で、お弁当を持って花見を楽しむ人を見た。花筵巻くはなびらを払ひつつ 正木ゆう子ひとりぶん詰めてください花筵 はしもと風里乳臭き大あくびして花筵 桐村日奈子ここは

  • 蛇穴を出づ

    時期が遅いですが、今日は蛇穴を出づです。本来は新暦3月6日前後の啓蟄の頃に冬眠していた蛇が穴から出ること。蛇穴を出てシャンパンの音をきく 石山正子蛇穴を出て三角の赤い屋根 辻 水音蛇穴を出て結界へずかずかと 笹村恵美子蛇ならぬアスパラ。いつの間にかこ

  • 蒲公英

    今年はあまり蒲公英を見ないと思っていたら最近よく目にするようになった。蒲公英は桜と違い元気になる花だ。蒲公英のひらき洗濯日和かな 平山眞澄たんぽぽにちよつと奥様うるさすぎ 火箱ひろたんぽぽやあちこち顔を出しすぎで つじあきこすこし小さいがよく咲いて

  • 今年の関西の桜の咲き方はすこし変。桜はぼちぼち咲きだすが、わっと咲かない。なんだろう華やかさに欠けている。気温が上がりきらないからだろうか。夫とみる桜亡き娘とみた桜 はしもと風里コミュニティーバスは桜のつぼみまで たかはしすなお桜咲くとにかく明日の米

  • 四月

    四月ももう三日。実家はお雛様は4月3日まで飾っていた。旧暦の3月3日だ。三月は弥生というが、四月は?卯月なのだが、これは夏の季語らしい。水槽に四月の魚は立ちたがる 木村和也とぐ米を一合減らし四月かな 松井季湖ピーターパン四月の青春十八切符 鈴木みのり桜

  • 今日も桜。そろそろ満開かな。外へ出ようと思っていたけど、色々都合で出られず残念。そつけなき白さで昼の桜かな はしもと風里さくらさくら螺旋階段舞ひ上がり 小山佳栄結界を緩ませてゆく桜かな しのざき杳3月31日の穂谷のさくら。こちらのさくらはつぼみが膨らん

  • 春休

    今日は4月1日 エイプリルフールだ。でもエイプリルフールではなく、今日は「春休」何故なら「エイプリルフール」の俳句は使いすぎたので。ケーキ焼く子が厨占め春休 稲畑汀子春休みフラミンゴ語を教えます 辻 水音ママはまだ雑巾縫います春休み 桐村日奈子春休

  • 俳句で「花」と言えば桜の花のことを指す。なら「桜」でよいのでは?「花の雲」は桜が爛漫と咲いている風情。「花埃」は桜の咲く頃の埃。ほかにもさまざまの傍題がある。桜の頃は、世間が桜一色になるな。満開の花の薄墨暮にけり 渡辺千枝子泣いたことも笑うたことも花の

  • 花冷

    二三日前は初夏の様な気温だったのに、昨日からぐっと冷えた。夕飯は中華風鍋にした。今日もお鍋にしようかな。東京は寒い中の花見とのこと。枚方はまだ桜はそれほど咲いていない。花冷や磁石で拾ふこぼれ針 ながさく清江花冷えをがしがし踏んでマラソンマン のざきま

  • 梅も桜も開花が遅い。なので蝶もあまり見かけない。キャベツ畑を通らなくなったせいかな。初蝶の白をこぼさぬやうに飛び 田口紅子蝶生まる水彩の色にじむこと 種田果歩モンシロチョウ体重計にのらない派 火箱ひろモンシロチョウが飛んできた。わかるかな。ほらそこ

  • 土筆

    いつもスギナを見るのだが、土筆は見たことがない畦道。今年は土筆を見つけようと、必死に探してみたら、ひとつ見つかった。ひとつ見つけると、次々に見つかるのが不思議だ。おそく帰るや歯磨きコップに子の土筆 和知喜八ずんずんと土筆せまりし庵かな 畑田保寿美土筆

  • 朝は春らしい天気だったが、だんだん曇ってきた。そして雨が降るらしい。降った後にまた寒くなるそうだ。今日出かけたら、学生服の子どもがコロコロを押して集団でいた。高校に合格した子が、制服や教科書を取りに来た帰りらしい。コロコロがいるほど、荷物が重いのだ。人妻

  • こちらではソメイヨシノはまだ硬いつぼみ。でも色々な種類の桜が咲き始めている。菜の花やたんぽぽの黄色も春らしいけど、やはり桜は王道だ。老いる意味少しはわかる桜かな はしもと風里さくらうどんさくらういろう召し上がれ 小山佳栄さくらさくら父さんが子を追い越

  • 木蓮

    ご近所に立派な白木蓮がある。昨日の朝につぼみがふっくらしていた。お昼過ぎにはしっかり咲いている花も。気温がぐっと上がったので仕方ないか。木蓮も開ききつたり午後の客 遠藤はつ揺(ゆす)られて元の木阿弥白もくれん 畑田ほずみ夕闇濃く灯らぬ一戸白木蓮 山

  • スギ花粉もひどいが、しばらくしたら黄砂も降ってくるらしい。スギ花粉と黄砂が混ざり合い、複合汚染の状態になるらしい。黄砂は中国の黄土地帯の砂塵なのでどうしようもない。黄沙降る夕日駱駝の腫れ瞼 佐野美智黄砂ふり利休の庭に誰もゐず 太田悦子つちぐもりゆつく

  • 桜は日本を代表する春の花かな。今日は初夏の様な気温になるので、出かけようかと思ったが、スギ花粉の最盛期と黄砂も飛ぶということで、出かけないのが賢明と言われ家でおとなしくする。そこでこの間撮ってきた桜。熱の身のおきどころなき桜かな はしもと風里山里の悠々

  • 日永

    ラジオから大阪の日の出が5:58で5時台になったと言っていた。これから日の出は早くなり、日の入りは遅くなる。日照時間が長くなるのだ。あぁあの熱さと思ってしまう。でも今は日が永くなってきたのを喜ぼう。永き日のにはとり柵を越えにけり 芝不器男永き日の薄暗が

  • 春の昼

    「春もたけなわ、長閑でうとうとと眠気を誘われるような昼のこと」と歳時記にある。昨日は天気だったが空気は寒かった。今日も温かくなるといったわりには、朝は寒く、昼は風が強かった。それなのに春の昼でごめん。客間とは誰もゐぬ部屋春の昼 片山由美子連弾の椅子並べ

  • 彼岸

    今日は春分の日。春のお彼岸の中日だ。昨日はひどく寒かったが、今日は日差しがあり温かくなりそう。家々に雨ふりしぶく彼岸道 飯田龍太座布団が升目に見えて彼岸寺 つじ花梨お彼岸や開けつぱなしの太鼓小屋 畑田保寿美近所の早咲き桜。いつの間にか開きだしている

  • 卒業

    昨日出掛けていたのだが、ショッピングモールで小学生二人連れの袴姿を見た。帰りの電車では大学生らしい子の袴姿。隣の男の子が、荷物持ちをしていた。昨日は卒業式の所が多かったのかな。土木科のマドンナとして卒業す 栗山チヨコ「蜉蝣の生態」極め卒業す 辻 水音

  • 下萌

    春になったら、土の中から色々な植物の芽が出てくる。それが下萌。春になるなと思える時期だ。わが影をふはりと乗せて下萌ゆる 眞木礼子草青むなんでも山羊のおかげさま 火箱ひろ置きざりのボールになまえ草青む 笹村恵美子今年は畦道の草が元気がないように思う。

  • 花粉症

    あなたは花粉症ですか。私は今のところ花粉症ではないみたい。俳句歳時記(角川学芸出版・第四版)では、花粉症は杉の花の傍題になっている。でも今では、花粉症が主季語になっているのでは。花粉症に強き女が特選に 鈴木真砂女平成のゴーカなすいとん花粉症 小山佳栄

  • 梅はこの間アップしたけど、今回も。今年の梅は咲き始めが遅かった(これも言ったかな)信州や東北のように梅と桜が同時に見られるかと思っていたが、そうはいかなかった。まざと中年心の闇に梅ひらく 楠本憲吉梅の花咲いて巡回診療所 田邉好美淡海の小さく波立ち梅ふ

  • 三月

    朝から寒い。昨日はぽかぽか陽気だったのに。先ほどから雨も降ってきた。卒業式の学校もあるのかな。昨日は弥生だったが、今日は三月。三月の土を落としてこんばんは 坪内稔典三月の鍵穴深く鍵まはす 太田悦子三月の行灯の灯のたよりなき 辻 水音13日に枚方の意賀

  • 弥生

    歳時記より「弥生は旧暦三月の異称。草木がいやが上にも生える『いやおひ(弥生)』の転。」今頃ですが、えっ!そうだったんだと思った。弥生ってなんだか雅なことばと思ってしまう。濃かに弥生の雲の流れけり 夏目漱石いもうとを呼びに行つたまま弥生 はしもと風里う

  • 春光

    今朝は靄がかかっているみたいな天気だったが、だんだん晴れてきた。「春光とは春景色のこと。本来は春の風光のことであるが、春の光として詠んだ句が多い。」春景色も春を感じるが、春の光は冬を越してやっと春になった実感が味わえるような気がする。木洩日といふ春光の句

  • パンジーは子供の頃は春の花だった。今では冬から咲き始めて春の終わりごろまで花壇を彩っている。種類も豊富だ。ふつと魔が差しさうな日の菫かな 星野麥丘人下宿屋の名は茂平荘すみれ咲く 種田果歩パンジーがよそ見してゐる背のびして つじ花梨たくさん花が咲いて

  • 春の雨

    今日は東日本大震災が起こった日。もう14年前になるのだ。大船渡町は今回は山火事で大変だ。最近は自然災害が多い上に、被害が甚大だ。どうすることも出来ないのかな。寺町は屋根美しく春の雨 後藤比奈夫春の雨醍醐の山を白くせり 井元なみヱ春雨をけちらしてゆく「ひ

  • 春泥

    春泥は春のぬかるみ。春先は雨量が増え、気温もまだ低いので、土の乾きが遅い。特に凍解・雪解などによって生じる泥濘は人々を悩ませる。関西は雪解などはないし、近頃は舗装した道が多いので春泥で悩まされることはほとんどない。でも春泥の感じはなんとなくわかる。春泥を

  • 椿

    今日は国際女性デーらしい。女性デーがあること自体が、男性中心の世界を表している。人口の半分は女性で、人口を生み出しているのは女性なのに。子どもを産んでも、育てる間も社会に出ていける世界にならないとね。と、言いつつ今日は「椿」しづかさのつもりてをりぬ落椿

  • 囀り

    今朝も寒かった。10時ころは、あられのような雨のようなものが降った。風も強かった。もう少し温かくなるはずだったのに。庭に鳥がやって来て、梅の花を食べたりしている。そこで今日は囀り。そんな可愛いものではないのだが。囀や画布を過ぎゆく雲の影 片山由美子囀りの

  • 今日も朝から寒い。来週から暖かくなるそうだが。梅は寒い季節から咲きだすイメージだ。だから凛とした雰囲気があるかな。白梅の影落としたる匂かな 三橋敏夫老梅の散るとき光こぼるるよ 火箱ひろ梅咲きしとささやかれをるバスの中 種田果歩2月25日の天満宮近くの梅

  • 春の暮

    ここしばらく雨ばかり。気分が滅入るな。降って欲しいところには雨がふらない。どうしてなのかな。擂粉木のあたまを遣ふはるのくれ 中原道夫花束のセロファン鳴りぬ春の暮 加藤いろは春の暮らっぱ飲みしていいですか 林田麻裕昨日の夕方ベランダから梅を撮った。今

  • 雪の果

    雪の果は涅槃会(旧暦二月十五日)前後に降る雪が雪の終わりといわれる。実際にはそれ以降になることがある。残雪とは、違うのだ。松に鳴る風音堅し雪の果 石塚友二寛次郎切飴入れや雪の果 辻 水音元気でと子に手を振れば名残雪 松井季湖水仙が咲いていた。水仙は

  • 雛祭

    昨夜からの雨がまだ続いている。起き抜けは寒さを感じなかったが、だんだん寒くなってきた。雛祭だというのに、寒い雨の一日。気分が滅入るな。実物の餅反り返る雛祭 右城暮石雛飾る和宮さん出て来やれ 火箱ひろ輪の中に座敷ぼっこも雛祭 波戸辺のばらひなまつりの

  • 野遊び

    今朝は起きた時からどんよりとした空模様。時々細かい雨が降っている。こんな日は野遊びなど出来ないが、今日の季語は野遊び。野遊びの着物のしめり老夫婦 桂 信子野遊びの足を投げだす珈琲屋 畑田保寿美野遊びや寿司折買うて帰りませう 辻 水音これは先週の木曜

  • 雛祭

    三月に入った。早いな。日々が駆け足している。三月三日はひな祭り。雛人形を飾らなくなって半世紀近くかな。今年はほとんど何もしていない。川面に映るひとつの灯雛の夜 桂 信子二度ともう逢へない吾子よひなまつり はしもと風里雛の店時計の針のてんでんに 辻

  • 春の雲

    今朝は曇、きっと今日一日は曇のままだと思うのに、春の雲。きっと今日一日は曇のままだと思うのに、春の雲。水曜日にとった雲が春らしい雲だったので。春の雲人に行方を聴くごとし 飯田龍太煽られて2センチ動く春の雲 鈴木みのり将来のわたしのベード春の雲 林田

  • 昨日から暖かくなって、春らしくなってきた。今週末の土日は、葉桜の季節の気温になるらしい。終点の上野に春のホームあり 仁平 勝春のジャージひねもすのらりくらいかな 種田果歩ぼつてりとしんどさうなり春の鮒 松井季湖6時40分ころ部屋から見ると太陽が赤々と。

  • 早春

    立春後、二月いっぱいくらいをいう。暦の上では春であるが、まだ寒い。春浅しと似たような季語だ。早春の傍題に春浅しがある歳時記も。統一しても良いのだが、微妙な違いを楽しもう。黒砂糖舐め早春の伊賀にあり 原田 喬初春のひかり阿漕のしろき砂 辻 響子ついてく

  • 冬帽子

    今日は暖かくなったのに冬帽子。だって昨日やっと編めた冬帽子なので。10年ほど前に、素敵な毛糸がセールに出ていた。編むものもないのに買ってしまったのだ。居酒屋のさて何処に置く冬帽子 林 翔グレイヘアー押し込む朝のニット帽 波戸辺のばら玲子さんの少女のよう

  • 春一番

    天皇誕生日の振替休日。朝はお天気だったのに今雪が降り始めた。綿虫がふわふわ舞っているような雪だ。でも今日は春一番。【「春一番」の定義】「春一番」とは、冬から春への移行期に初めて吹く暖かい南よりの強い風です。近畿地方では、立春(2月4日頃)~春分(3月20日頃)

  • 春寒

    寒すぎませんか。今夜から明朝が寒波のピークらしいけど。酸ヶ湯で5mの積雪とか。どうして生活するのだろう。ところで今日は天皇誕生日。昭和・平成・令和とそれぞれの天皇誕生日。季語として成り立つのだろうか。又一つ病身に添ふ春寒し 松本たかし海蝕の岩を祀るや春

  • 春の海

    晴れたり曇ったりの今日の天気。家に籠っているのもと思い、外に出た。風が強すぎ「春嵐」だと思ったが・・・・。俳句が少なかったので「春の海」にした。春の海ひねもすのたりのたりかな 与謝蕪村とことん音痴とことん静か春の海 稗田夏子春の海風の話を聞いている

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、SUNAOさんをフォローしませんか?

ハンドル名
SUNAOさん
ブログタイトル
きままに季語
フォロー
きままに季語

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用