柏餅と粽は端午の節句の和菓子というイメージがある。柏餅はいつでも売っているが粽は五月の初め頃だけ見かける。素朴な美味しさがある。一つづつ分けて粽のわれに無し 石川桂郎粽解くぷるんと遠い日の香り 佐藤千重子粽の俳句は「瓔」では一句しかなかった。ちょっと
柏餅と粽は端午の節句の和菓子というイメージがある。柏餅はいつでも売っているが粽は五月の初め頃だけ見かける。素朴な美味しさがある。一つづつ分けて粽のわれに無し 石川桂郎粽解くぷるんと遠い日の香り 佐藤千重子粽の俳句は「瓔」では一句しかなかった。ちょっと
ゴールデンウィーク最後の日。みなさんお疲れかな。この時期は何処へ行っても緑がきれい。若葉が出てくるからかな。わらんべの洟もわかばを映しけり 室生犀星本堂に眠る赤子や樟若葉 武智由紀子グランドの歓声運ぶ若葉風 松田ひむれこれはたぶん椿の新芽。これは山
今年は5月5日が立夏だ。立春から冬の季語に戻ることなく、春の季語で頑張ったので春が長かった。夏になったら、どうだろう春に戻らないかな。路地に子がにはかに増えて夏は来ぬ 菖蒲あや風の香をつけて立夏のストッキング 粟津さくら大丸の自惚れ鏡夏に入る 火箱ひ
昭和天皇の誕生日が4月29日で、昭和の時代は天皇誕生日で祭日だった。平成ではそれがみどりの日になった。そして平成17年(2007年)に4月29日が昭和の日になり、みどりの日は5月4日になった。飛び石連休が、最低でも三連休にはなったのだ。パンケーキほどよく焼けてみどりの
これは歳時記より「〈暮の春〉と比べてひとしお惜春の感慨が深く、 詠嘆がこもっていて主観的です。」だそうだ。春が行ってしまう~~~って感じ!そうだ、今日は憲法記念日だ。そして夏のような青空。家に居ると静かだが、行楽地は賑わっているのかな。ゆく春の試合の行
夏蜜柑だけど、春の季語。今はほとんどが甘夏だ。昔の本当に酸っぱい夏蜜柑が懐かしい。今日は朝から晴れていて清々しい。初夏って感じだ。夏みかん酢つぱしいまさら純潔など 鈴木しづ子読みすすむ邪恋のページ夏蜜柑 辻 水音甘夏のたわわ目医者は休診で 辻 響子
今年の立夏は5月5日。子どもの日だ。なので今日はまだ春。今年の夏は例年より暑いと言っている。例年っていつ頃のこと。去年が基準だと嫌だな。ふるさとを離れる靴と春の雲 松本秀一二十年キャンセル待ちの春の雲 林田麻裕春の雲競輪場のある街へ 波戸辺のばら25日
春と言えば、何を思い浮かべる。さくら、たんぽぽ、すみれ、れんげなど花が多いかな。うぐいす、蝶々も春らしい。今年は蝶々を見かけるのだが、撮れない。ひらひらとよく動く、そしれ例年より小さいような気がする。昨年の猛暑のせい。初蝶の越ゆべきものに牛の胴 正木浩
蛍烏賊は深海に棲んでいるが、3月~6月に産卵のため沿岸にやって来る。やはり深海では産卵しても育たないのだろうか。海の中で螢のように光るのは綺麗だろうな。蛍烏賊目玉も墨も食うてけり 辻 桃子ぢいちやんの死ぬほど好きな蛍烏賊 松井季湖蛍烏賊一億アンチエイジ
落葉と言えば秋を思い浮かべる。あれは落葉樹が葉を落としている。椎、樫、檜などの常緑樹は晩春に古い葉を落とす。だから今頃落葉が凄い。春落葉えたいの知れぬものも掃く 鍵和田秞子春落葉深々月光スタジオに 火箱ひろ春落葉小さきものにはちさき音 松井季湖23日
先日パステルでいちごを描こうと買いに行ったら、いちご売り場が縮小されていた。いちごの旬はこれからだろう。本当は子どもの日の頃だろう。売り場には、西瓜が並んでいた。相棒は梅雨の西瓜はまずいの一言。なんでも早ければ良いのではないと思うが。蜂のとぶグラバー邸を
「暮の春」は春の終わり、四月下旬の頃。「行く春」ほど詠嘆的ではなく、惜春の情を叙景などで淡々と表すことが多い季語。どこでどう線引をすれば良いのやら。こういう事は、苦手だ。余命とは暮春に似たり遠眼鏡 中村苑子缶蹴つて缶のゆきつく春の果て 火箱ひろ暮の春
今日は朝から天気が良い。花粉も少なく絶好の洗濯日和なのに洗濯するものが少ない。ところで下萌とは、春になって土の中から草の芽が萌え出てくること。出てきた草花や野菜などの芽は「ものの芽」だ。「下萌ゆる」と動詞にもなるらしい。草萌えてドボルザークが聞きたき日
昨晩より風が強く吹いてきた。今朝は雨戸がガタガタいうぐらいに吹いている。低気圧がふたつ来ていると天気予報のお姉さん。そして肌寒い。先日は暑かったのに。春荒や封書は二十四グラム 櫂未知子春疾風ロカ岬まで飛ばされて 岡崎禎子春嵐女子高生の笑い声 林田麻
この近くでは、淀川の河川敷の芦焼きが有名だ。草の生育を促し、害虫を駆除するために野や土手などの枯草を焼き払うこと。虫たちも害虫を言われ大変だ。半鐘を打つて野焼の始まれり 太田土男火の気まま許さず土手を焼きにけり 太田悦子海へ行く列車の窓に野火の色
八重桜は咲いているが、染井吉野はほぼ散った。萼に残った蘂が散って落ちること。「桜蘂」だけでは季語にならないらしい。何故?首塚の荒れ桜蕊降るばかり 加古宗也桜蘂降るむかうより君がくる はしもと風里桜蘂降る同意同意の初期設定 笹村ルルもうすっかり花は散
風光るとは、春になってだんだん日差しも強くなり、吹きわたる風が眩しく感じられることをいう。確かに日差しが強くなる。ここのところ、もう日差しは夏だ。夏と思っていたら、今日は朝から肌寒い。身体がついていけない。頬杖は夢見るかたち風光る 長嶺千晶風光る四人家
田んぼに紫雲英の花が咲き始めた。こんな時期に咲き始めたかな。この間桜が散ったのに早くない。今年は桜が咲くのが遅かったのでそう思うのかな。タラップを降りて紫雲英の風の中 西村和子げんげ野へ勝手に足が動き出す 火箱ひろれんげ野にプライドなんて捨てちまえ
咲かない咲かないと言っている間に満開になり、もう桜の季節は終わり。なんと味気ないことか。でもそれなりに楽しませてもらった。昼の部を呼びこむ寄席や花の塵 宇沢圭作さくら散る目隠し鬼さんまあだだよ 平田和代花吹雪自分を好きになる呪文 はしもと風里さくら
一昨日から黄砂が飛び出している。目が痛いのは黄砂のせいかな。遠くの山が黄砂で霞んでいる。ジンギスカン走りし日より霾れり 有馬朗人猫はもうをらず黄砂の降りにけり 松井季湖つちふるや釣り船の犬吠えもせず 畑田保寿美近所の墓地の道から。いつもならくっきり
もう立夏を過ぎたのに、また春の季語に戻った。ごめんね。この記事も5月4日みどりの日にアップするつもりが・・・・。みなさんは、連休の間に夏野菜の苗など植えましたか。私はローゼルの種を蒔いて、ゆっくり育つのを見ています。朝顔を蒔きて人待つ心あり 中村汀女花の種ぽろ
新樹、新緑って同じこと?新樹は初夏の樹木。新緑は初夏の若葉の鮮やかな緑。つまり木と葉の違い。微妙だな。新樹並びなさい写真撮りますよ 藤後左右裏口は開けておきます新樹の夜 波戸辺のばら新樹の夜シーラカンスの夢の中 武智由紀子これではよくわからないが、
今年は我家の梅が沢山出来ている。紅梅があまり咲かなかったのに嬉しい。去年は白梅にはひとつも梅が出来なかったのに。青梅を落しゝ後も屋根に居る 相生垣瓜人大粒の梅大粒の雨しづく 火箱ひろ青梅にへそ戸袋に未知の闇 笹村ルルこれ4月14日に撮ったので、まだ小さ
今日は子どもの日。人によっては連休の最後の人もいるかな。明日が立夏なのだが、こどもの日は夏の季語なのだ。子どもの日は、柏餅を食べなければ。ところが近所に和菓子屋さんがなくなったのだ。困ったな。鯉幟おろして雲の重みかな マブソン青眼こひのぼり担ぎて乗車し
明日は子どもの日。子どもの日と言えば「ちまき」「柏餅」!花より団子式だな。何処かに買いに行かなくては。まだ立夏になってないのに、夏の季語ってごめん。柏餅口へ集まる老の皺 田川飛旅子手掴みがやはり一番柏餅 たかはしすなお赤ちゃんのようにやわらか柏餅
今日は憲法記念日だ。平和であることをかみしめよう。どう考えても今頃春の風?だってもう初夏って感じなのに。季節戻してどうするのって、言われそう。その日にぴったりの季語を見つけるのは難しい。ストローの向き変はりたる春の風 高柳克弘春の風美女も悪女もまだ未完
春ね、春なんてまだ早いと思っている間にもう5月。桜が急ぎ過ぎ、途中で夏日があったりして大変な4月だった。竹は春に葉っぱを落とすので、「竹の秋」と言う。大人より子供の淋し竹の秋 田中裕明アジアンな風の抜け道竹の秋 辻 響子竹の秋観覧車から見下ろして つ
以前から燕の姿を見る。それがなかなか写せない。燕って夏の鳥のような気がするが、3,4月に渡ってくるので春の季語なんだ。あの涼しげな姿、飛び方どれを見ても夏なんだけど。メトロにも青空の駅つばくらめ 下村志津子買い食いの祇園饅頭初つばめ 笹村恵美子つばめ
器用な人は雀の鉄砲を上手に鳴らす。私は器用でないのと、草花で遊ばなかったせいか鳴らせない。このような遊びを誰が子どもに教えるのだろう。金色に照るが雀の鉄砲で 佐々木六戈たよりなくすずめの鉄砲ピーとなる 桐村日奈子来世は雀の鉄砲やも知れぬ 火箱ひろこ
4月29日は昭和の日。しばらくの間 緑の日だった。今は5月4日が緑の日。そして私が育った時代は「天皇誕生日」だった。昭和が終わり、色々な事が目まぐるしく変化した。年寄は時代についていくのが大変だ。わかっているけど、緑の日の季語にした。みどりの日昭和一桁老いにけ
今年の4月は夏になったり、冬になったりと忙しかった。体調を崩す人も増えたのでは。蛙もびっくりしているかも。蛙らの泥んこの恋はじまれり 大木あまり鳴蛙椿油をたらありと 辻 響子携帯電話(ケータイ)の向かうで蛙鳴きどほし 松井季湖パステル画教室の素材
可愛らしいぼんぼりが葱の頭に出来ている。これが種なんだな。植物は動けないが、子孫を残すために色々工夫している。母逝きて泣き場所が無し葱坊主 今瀬剛一音のする方に皆向き葱坊主 粟津さくら退屈な一年坊主葱坊主 波戸辺のばら葱坊主を作る畝なのだろうか。こ
春は植物がワクワクしている気がする。草木の緑が美しい。緑を見ると春は良いなと思う。若草に置かれてくもる管楽器 小島 健歩かない犬はかかへて若草野 火箱ひろ若草や一番ときめくのは背中 はしもと風里白い小さな花が咲いている。その中に黄色い花も。タンポポ
そろそろ以楽園の鴨は帰ったかな。鴨がいなくなると寂しくなるな。パンを持って散歩に来ている人も寂しいだろう。漂ひて湖心へ流れ春の鴨 黒田杏子青臭きことを言ふなり春の鴨 種田果歩春の鴨気になるひとができたのね 松井季湖これは田んぼ道の横の川にいた鴨。軽
春の闇ってなんやねん。何故に春だけ。いや調べたら「夏闇」あった。「五月闇」の傍題。春の闇は月の出ていない春の夜の闇を言う。柔らかくみずみずしさを感じさせるそうだ。春の闇うしろの顔が笑ひ出す 平井正敏春の闇箱階段を降りて来し 辻 水音羽衣を纏ひて春の闇
有名な俳句 菜の花や月は東に日は西に 蕪村こんな広々とした菜の花畑は見たことがない。それでも春になると、色々な所で菜の花を見る。ふるさとの訛にもどる花菜径 栗山妙子一日を菜の花色で遊ぶかな つじあきこ渋ぬけた夫婦ほっこり花菜そば 浅井洋子奇麗な
今年の春は寒暖の差が激しいので体調管理が大変だった。日ごともだが、一日の朝と昼の温度差にも悩まされた。朝の気温に合わせて服を選ぶと、お昼は暑い。そんな気候が考える人間を作りだすのかな。お多福の鼻の穴から春日差 川崎展宏くつたりと春の日差しに負けてゐる
凧、風車、しゃぼん玉、ぶらんこなどは春の季語だ。そして風船も。ゴム風船、紙風船でも良い。言われてみたら春っぽいかな。紙風船息吹き入れてかへしやる 西村和子生真面目に畳まれており紙風船 桐村日奈子ママたちのバギーに風船反戦デモ 武智由紀子晩柑の花が咲
今週の火曜日の夜だったかなすごい雷なりましたよね。雷久しぶりに聞いた。稲光もすごかった。「初雷」は立春後はじめて鳴る雷で「虫出しの雷」「虫出し」とも言う。立春ってとうの昔だよね。でも立春から雷鳴ってないので「虫出し」?春雷やポマードの香の帽子箱 岩永佐
花と言えばほぼ桜の事。それだけ日本人に親しまれているってことだ。今年の桜は早くに咲き過ぎた。入学式の頃は、もう散っていた。ひよこの荷ひと箱おろし花の駅 林 明子花月夜うるーんうるんと消防車 林田麻裕花の下スマホに潰す待ち時間 笹村恵美子これは仁和寺