梅雨入り。上京「生存確認」(笑)。/梅捥ぐや梅の眠りをだれ知るやな/気が付けば畑に色付く李かな/早生早生と云ふなよ隣近所かな/かーさんに胡瓜両手に余りある/ホ…
春光、春風。/春光やああ駆けだしたいドレミファドン/春光(はるかげ)や風に冷たき蕾かな/ばーさんに昔話や日向ぼこ/春風や隙間隙間と虎落(もがり)けり/春風や家…
チョコレイトの愉しみ傍らのチューリップぼくはもしゃもしゃと空を食べ始めるずいぶんと食いしん坊だなぁ自分がでかけるまではそんなことは知らなかった青い空は十分に広…
春の淡雪。よかった、積もらなかった。雪霽れの朝だ。ば様の下痢も止まった。よかった、よかった。/降る雪やあたゝかきもの掌(たなごころ)/沫雪やどこへ行こうかゆく…
訪問入浴一本の傘しかありません/一本の傘を差すしか私が出来ることはほかにありませんでした/庭に出て傘を差してその人の後を追いかけます/雨が少しでも降りかからな…
「2.24」(ニーテンニーヨン)。/熊本県TSMC工場のけふ開所式「2.24」(ニーテンニーヨン)/「2.24」(ニーニーヨン)早や まる二年ウクライナ二色国…
人間だけでなくあらゆる生物は死を避けようとし生を得ようとする。少しのやましさではなくそれは生きとし生けるもののほとんど本能だ。厭戦“19%”平和のために領土諦…
昏い夜空雪明りさみしい街に花束がポツンと置かれ、またポツンと置かれぽっとそこいらが明るんだかと思ふとなんだか黒い装束の男らが来て花束を袋に入れて立ち去る花が置…
あの紅梅はぼくが少しばかり手を掛けたものですやあ、けふは雨上がりにきれいに咲いていますねあの景物はすこしは村の景色に役立っているのでしょうか足を止めて休む人が…
モスクワから1900㌔以上離れた極寒の地の刑務所で収監中。2/16午後2時17分 Navalny氏、死亡。フォンデアライエン欧州委員長「ロシアの民主主義者と市…
ば様を台所に連れて行く。とんとんとん…俎板の音。生活音が身の回りを埋める。台所は明るくていいね。/芋掘りやト月十日と云ふわけに/掘り抜きに鵯水飲みに春の水/春…
寺島兄のFBより ナワリヌイ氏が死んだ一瞬世界がシーンと静まり返った仕事なんか忘れてしまった人もいた取るものとりあえず道に出て雪の中を歩いた花が手向けられた花…
あのじ様は怒りに任せて氷の塊を蹴ってゐる氷を足蹴にし氷を割って道の真ん中の方に少しでも蹴り出そうとするば様はまっ赤(か)い顔をしてベッドに静かに収まってゐるば…
1991ウクライナは中立国として独立。1994,12「ブタペストの覚書」核兵器の返納と自国の安全保障の確約(米英ロ)■武力をウクライナに対して用いない。199…
1916,5,16「サイクス・ピコ協定」成立。中東の分断とクルド人の漂流。「打ち方止め」の条件について、ウクライナの国民投票ではロシア系住民のそもそもの処遇か…
分裂───。中国もロシアも自分たちと異なる他者なのか。国家が憲法価値の実現主体。民主主義、自己定義への模索が続けられる。今では法では裁き切れない。戦場で罰を与…
子午線を踏んだかカラカラ回る音がする径は縦に下りてきて男の風貌に潮が満ちて来る風が吹くたびにおお、古代風が頭蓋を空っぽにしてゆくのだ死者は橋のたもとに抛り置か…
この土地はどこを掘ったってイスラエルの土だ、イスラエルしか出て来ない。パレスチナのテロリストたちに死刑を。パレスチナ人は移住されなければいけない。一方ハマス…
「ガザ、すべてが死につながってゐる」死者2万7000人超え(2/4朝日新聞)「ラファは絶望の圧力釜だ」。ベツレヘム受難のキリスト生誕の地 悲しいのポケットは一…
節分───/ばーさんの豆撒くけふは福は内おいおいそれは僕のナッツだぼくのおつまみのナッツをベッドの上でお布団に少し投げた(笑)。/息子からポストに落ちる春の音…
どなにふうにしてもどうしても自分の腹なんだこれは出てふくらんで尻も出てふくらんでどなにふうにしてもそれは世間に目立ってバス停に並んでいたら後ろがつっかえたみん…
「ブログリーダー」を活用して、亭主の好きな赤烏帽子さんをフォローしませんか?
梅雨入り。上京「生存確認」(笑)。/梅捥ぐや梅の眠りをだれ知るやな/気が付けば畑に色付く李かな/早生早生と云ふなよ隣近所かな/かーさんに胡瓜両手に余りある/ホ…
雲が湧いた芋の露が遊びたがってゐる転がりたがってゐるまるで天心だ笑ってゐる笑ってゐるそれを蛙がこぼした蛇が傍らを素知らぬ顔で奔りぬけた 花は決して理解できな…
梅雨入り。デイの見送り。古古古古米。/デイの日の雨はイヤだねばば濡れるわたしも濡れる早う車に/青梅雨や電車の長さ田圃かな/梅雨しげしパラソルなんか間に合はず/…
梅捥ぎ。/梅捥ぎやばーさんぬけたいちぬけた夏草茂る畑荒れにしを/懐旧の話ばばにも梅捥ぐや/梅捥ぎや故郷まるめて花いちもんめ/梅雨の世やさはさりながら梅捥ぐや/…
新ジャガ。糠床。/新ジャガや男爵であれなんであれ/撥ね出しの小芋は妻の出番かな肉じゃがにしてさあ召し上がれ/あの家は家族総出で芋を掘り/夏おでんぬるきが美味し…
夏は来ぬ。夏の夕暮れ。/苗代の富士を写せりとっぱズレ/代田掻き田を平らかに老いひとり/田一枚早苗饗(さなぶり)富士の高嶺かな/苗代や水鶏(くいな)鳴き鳴く水鏡…
初がつお。おーい、雲よ。/生協は閑、雲の謀反かな/二番生り三番生りと胡瓜かな/手に取って新じゃがの顔つくづくと/おーい雲よ苗代に水鏡かな/お湯割りを水割りにし…
とことんトントンとことんトントン一杯がついもう一杯になる みんなみに行く人がゐるおかしいな、昔なら北帰行だ稲光、北よりすれば北を向く蝶々も、鯨もいまはみんな北…
閉じ込めたなにを?言葉をトイレに閉じ込めた わたしはトイレ場でうんうん唸ってゐるそれがさっぱり出てこない水っ気なのかなきっと栄養なのかな言葉遊びに遊ばれてわた…
すべてが形になる前の予感がする。訪問入浴。/庭先の蚊の狼藉をいかにせん訪問入浴硝子戸の外/風鐸や雨の季節に入りにき/板書する硬骨の人青葉木菟(あおばずく)/誰…
蚊に喰われながら溝掃除から帰って来る。ばーさんが洗濯物のを前に四苦八苦、あーでもないこーでもないと腕がテーブルの上で交錯してゐる。「どーかしましたか。なんだか…
梅雨の間や───/母の日の花のブーケに庭の花/淡竹詠むはちくの不思議梅雨の間や/小菊小菊地べたに頸を投げ出して/一しずく飲めば三尺走り梅雨/梅の実やぐるり廻っ…
マメ騒動。ばあさんまたお仕事あてがわれてうれしそうだね。エンドウ豆の鞘抜き。手のひらの指の股にたくさん挟んで、無理無理だけどまあいいか。「マメさんが莢から出た…
ば様に訪問散髪。ばーさんに出張散髪。齢を取ってゐても髪の毛と爪は伸びる不思議さ。リハビリにば様の髪の毛が鼻の穴に触れてくすぐったくてしょうがない。まあしかし、…
走り梅雨。梅雨晴れ間。/コアジサイ一番乗りを走り梅雨/藁敷いて南瓜の寝床作りけり/茗荷茸の片暗がりで蚊に喰われ/背丈超え皇帝ダリア梅雨晴れ間/移植するゴミ捨て…
はぐらかすははじめからはぐれていたんだ経糸がはぐれはじめたら横糸もほぐれはじめた脳ミソなんて当てにならないねあっという間に道傍に轉乎(ごろん)と落ちた一声啼い…
とにかく最後の芍薬が散ってしまった。ば様はご機嫌───エンドウ豆の莢剥き。/花御寮芍薬しゃなり歩くかな/芍薬も花の牡丹に偽にけり/春雨もほらそこいらに走り梅雨…
地の中には星々もあるかのやうで時々遠くの奥の方で通信のやうに瞬いたりする地表には樹木が突っ立って風が吹き抜ければ話でもするかのやうにさやぐふらんぼんではないが…
常に傍らに膨大な何かが流れてそれは書き記すこともなかった実際に書かれたことはほんとに些細に過ぎなかったたとへば畑に南瓜の蔓が伸びてそろそろほんたうに蔓は自身の…
ceasefireドクダミと十薬と幼等の声愛しきやしアルデンテ/ドクダミの十字十字と咲きにけり/十薬の胸乳(むなち)は母の匂いかな/ドクダミの軍団地下茎の暗躍…
全国的に「父の日」でして───/濃(こ)紫陽花真直ぐ前を向く男/おはやうと鳥語を解す人ならむ/片陰や訪問入浴八軒目/不思議風藤棚の下莢緑/土饅頭小鳥の冢(つか…
花が咲いて議会制民主主義への反発だったんだほんたうに知らない多くの花が咲いて同じくらい道の反対側を歩く人が大勢いた1999「LITANY」インディペンデントな…
TVで『ルート66』ことなどを。/枇杷熟るゝ隣りの人も齢をとる/太ももに熱き疲れやカミキリムシ/ヨシキリの鳴き已むことも新興地/卵獲られるギョギョシギョギョシ…
一ト日昔の風が吹いて───花のお便り、雲のお便りさうかうしているうちに世の中はいつもの通り始まって仕舞ふとっても従いていけやしないそれどころかややもすればおい…
畑の祝祭じゃがいも掘り。GAZA…200対4の非対称。娘は入笠山へ。/新じゃが掘り畑は二人の祝祭日/地の林檎ジャガイモのこと云ひ置きて/飽きもせで新じゃが喰ひ…
このまま昼間がすっ飛ばされて夜になったら困るな眠りに就けば昼間がいろんな事情で忘れられる昼間は朝や夜と同じやうに大事だと云ふのにジャンケンポンをしてゐる隙間に…
風がひゅうと鳴って可笑しいななにか知らせかな畑の土の上になにか絵文字を描いてゆく 郵便配達夫だったらいいのに今朝は新聞配達夫だ広告収入だね風がひゅつと哭いてや…
管理機掛けまわし。さつま芋の畝に追肥と畝寄せ。さすがとーちゃんも午後の爆睡です。/火鋏で里芋の葉大毛虫大発生。やれやれ。/なにやらに兆し菖蒲のむらさきに/サザ…
パステルが顔の裡に漂い泛ぶ翠の女そうそう、風の類だヴェランダから不意に入って来て後ろに抜けるなんと云ふここちよさだらう朝から、だなんて1985Victoria…
学生(がくしょう)のころは将に青々し師父は野に在って山に、畑になおいそがしい山に在れば木の幹の色合いに畑に在れば土塊を手に山に向き合ふ木の幹の間を奔るものがゐ…
思索する時、と云ふものがある時が思索するたとへば思索する蜘蛛の絲風が織り上げるあぢさゐについて云へば色変化が天から降りて来るしずしずとずいぶん細やかなとてもし…
巣落ちした雀がゐました。飛び立とうとしないのでそっと掌に包んで、安心な場所に移しました。小さな雀のびっくりするほどの体温。鼓動が伝わってきます。しばらくすると…
原始スープを飲みたいなみんな原始スープになってしまふ1971東松照明「波照間島1971」(22,12,11日経)とびかかるではなく柔らかに受容し、そっと映像に…
初物や───ご機嫌生身魂。伸張ス皇帝ダリア胸に迫る。/初物や畑の中の探し物/どんみりと雨を待つ身の茄子南瓜/裏土間に淡竹が届くそんなこと/畑に撒くスプリングク…
緑彩それぞれのままに───/紅葉紅葉あのプロペラーの大宇宙/蝶泊めてしばし思案の毛蕊花(もうずいか)/ジャガイモの花芽はゆきずりしまゝに/梧桐に鳩の巣隠し緑雨…
上京。単身赴任。田舎の十薬と新宿の十薬。/富士は未だ雲に隠れし雪の峰/釈迦堂に寄り植栽を見て中央道/ドクダミは可愛さうだ十薬と呼びたし/勝頼の無念 緑に見え隠…
ぼくは始祖鳥になりたいなんて絵本の中に閉じられた1933小石清「僕の若さの中に、僕の肉体の中に、僕の太陽は棲む」 社会の窓って云ふんですか間抜けです開けっ放し…
われわれはすべて精神現象学である。或る鳥はまったく葉っぱのやうに屋根瓦を滑り落ちて来た。2022,5,28ARTS ISOZAKI 詩画集「見者」 朝、目覚め…
「唐さんのあちらにいってもシャレのめす花園神社ゴールデン街」「唐さんの昔なつかし停車場の花園神社、腰巻お仙」1967夏、東京・新宿の花園神社のテント劇場で上演…
最期の芍薬。ば様の散髪。義妹の誕生日。深大寺の薔薇園のこと。/芍薬の一期一会の日和かな/芍薬の仕舞ひと咲いて一期かな/絹さやの炊き込みご飯誕生日義妹に捧ぐ卵散…