梅雨入り。上京「生存確認」(笑)。/梅捥ぐや梅の眠りをだれ知るやな/気が付けば畑に色付く李かな/早生早生と云ふなよ隣近所かな/かーさんに胡瓜両手に余りある/ホ…
みんなさやうならの乗り物に乗って───みんなさやうならの乗り物に乗ってやって来るんだね/みんなしめやかに、賑やかに乗り物に乗り合わせて/花束を持ったり、お菓子…
眼に言葉があふれてわたしを貫いて天井のゆれる陽の光の輪っかを眼で追い眼に光があふれて濡れているのかわたしを追い抜いてわたしの肩を追い抜いて歌おうとしなおも訴え…
73マサダの砦が陥落。集団自決(70エルサレム陥落)→ユダヤ人の“ディアスポラ”が始まった。 「国権は独立、主権、尊厳に関わるもので、すべてを圧倒する」(鄧小…
たまたま水遊びに来ただけだよ青のそんなものが水辺の中にゐるなんて知らなかったばかりひっそりとその上に乗るあの山を越えて川も越える水源まで行かんでんええんよとふ…
ゼリー食と栄養ドリンクを探しに薬局を3軒。さあいよいよけふはば様をお迎えに。午後にはストレッチャーにのせられてご帰還の予定。みんなで未体験ゾーンに入っていきま…
(以下webを参考に)英仏などによる“二枚舌、三枚舌”外交───1915,10「フサイン=マクマホン協定」イギリスが、オスマン帝国の支配下にあったアラブ地域の…
病棟へ最後のお見舞い。点滴ロックトレーニング。来週月曜日には退院。在宅へ。/みんなみへ貨物列車の漫ろゆく病院の窓ばばを見舞ひて/薬局へ介護ゼリーにドリンクに片…
春ヨこうこうと呼ぶ声がする遠くの山で氷がひしぐ音がする平地ではものの芽のものめきなにかが誰かをせかし始める 井戸の周りを三篇回る土蔵の周りを反対巡りぬける空の…
ウクライナ「メモ」───天に訴え地に嘆きを。 安全保障を担保としない国連は即解体すべきだ。(ロシアに)「死の権利」を与えている。世界中を平和にして欲しい。わた…
エジプトはシナイ半島にムスリム原理主義派が蠢くのを忌避してゐる。パレスチナ人の移住によっていらざる悶着が起こるのを懸念。他国に逃げたい人が多い。ヨルダンやエジ…
★智笑国の形「人工国家(1)」(human animals)
23,10,31難民キャンプに空爆「大虐殺だ、言葉にならない。もうたくさんだ」(ロイター=共同) 過酷な一日が始まり/過酷な夜に取り囲まれる/「あすこにゐるの…
ゴースト、そこへたどり着ければいいがゴースト、それはいかにも優柔不断だ彼女の指が曲がったのはそれは土と荒草の所為だ1978利根山光人「祝祭」 あそこの天辺に幻…
ぎくしゃく───/降る雪や共通テスト震災地/かにかくに海の向かうの恵方かな/繭玉や屋根の下なる老いふたり/俤ややしょうまづくり奥信濃繭玉で思い出した。2/15…
寒いことは寒いんだわ。甲府盆地、放射冷却。/甘党にお湯割り二杯ひよこ菓子/眼鏡(がんきょう)の曇り饂飩で温まる/冬ざるるどこもかしこもちぢこまる/悴んで寒暖計…
血は立ってゐるがよからう血は立ってゐる少しでも休んではならないと囁き続けるばーさんは指を握って放す指を丸めてそこに太陽の光を集めやうとする 湖はいま休んでいる…
寒の入り過ぎて───/ほろほろと七草粥のやさしくて無病息災両手に包む/釈迦堂に冬陽こぼれて土器笑ふ/アルプスに雪置く甲府盆地かな/寒の入りいつまでと云ふことも…
カンファレンス───。「退院サマリー」(退院時看護要約)/行きはよし富士見てけふはカンファレンス主治医スタッフ「退院サマリー」/点滴のロック指導を妻うけるチュ…
すべての人はまた逢う日までと手を振ってまた逢えるさあ1989辰野登恵子「WORK 89-P-13」諸要素の多極的な拮抗 すべての人は誰一人なくそこを潜り抜けて…
/戒名はこれからのこと初笑ひ生きてゐる内に会おう。笑ふべし。2024,1/6“初笑ひ”。ジジイ三人寄れば。 明けて1/7は友達の葬儀。1/1の朝4時、逝去。7…
1/5(金)晴れ。けふはより自宅に近い巨摩共立病院へ。「訪問看護」の契約。土屋弘子看護師と金子さき子院長。自宅看取りについての説明。“おだやかに”がポイントに…
ボーイ、元気にしちょると思ふがどうかねその後は順調にロードを遡り懸崖はあそこだ陽が差し掛かり滴るやうにアーチを描きだからみんな目指してゆくんだねなんにしろ自分…
赤玉ポートワインは呑んでいるかねまさに今のきみに正しいと思うが1924赤玉ポートワイン“日本初ヌード”寿屋 ベンガジまでの距離は遠く亀の背中に乗って歩く気持ち…
初詣を久遠寺に───/久遠寺や(287)にぃぱぁななもなんのその功徳は菩提梯になるらん/三が日初詣する久遠寺に杉の大木触れてみんとて/女坂下りてみれば久遠寺の…
初春やめでたくもありめでたくも無し───1/1 朝4時、友達が逝去した。1/1 午後4時過ぎ能登地方に大地震、津波警報。/初茜甲斐の盆地に手を合はす/ばば抜け…
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梅雨入り。上京「生存確認」(笑)。/梅捥ぐや梅の眠りをだれ知るやな/気が付けば畑に色付く李かな/早生早生と云ふなよ隣近所かな/かーさんに胡瓜両手に余りある/ホ…
雲が湧いた芋の露が遊びたがってゐる転がりたがってゐるまるで天心だ笑ってゐる笑ってゐるそれを蛙がこぼした蛇が傍らを素知らぬ顔で奔りぬけた 花は決して理解できな…
梅雨入り。デイの見送り。古古古古米。/デイの日の雨はイヤだねばば濡れるわたしも濡れる早う車に/青梅雨や電車の長さ田圃かな/梅雨しげしパラソルなんか間に合はず/…
梅捥ぎ。/梅捥ぎやばーさんぬけたいちぬけた夏草茂る畑荒れにしを/懐旧の話ばばにも梅捥ぐや/梅捥ぎや故郷まるめて花いちもんめ/梅雨の世やさはさりながら梅捥ぐや/…
新ジャガ。糠床。/新ジャガや男爵であれなんであれ/撥ね出しの小芋は妻の出番かな肉じゃがにしてさあ召し上がれ/あの家は家族総出で芋を掘り/夏おでんぬるきが美味し…
夏は来ぬ。夏の夕暮れ。/苗代の富士を写せりとっぱズレ/代田掻き田を平らかに老いひとり/田一枚早苗饗(さなぶり)富士の高嶺かな/苗代や水鶏(くいな)鳴き鳴く水鏡…
初がつお。おーい、雲よ。/生協は閑、雲の謀反かな/二番生り三番生りと胡瓜かな/手に取って新じゃがの顔つくづくと/おーい雲よ苗代に水鏡かな/お湯割りを水割りにし…
とことんトントンとことんトントン一杯がついもう一杯になる みんなみに行く人がゐるおかしいな、昔なら北帰行だ稲光、北よりすれば北を向く蝶々も、鯨もいまはみんな北…
閉じ込めたなにを?言葉をトイレに閉じ込めた わたしはトイレ場でうんうん唸ってゐるそれがさっぱり出てこない水っ気なのかなきっと栄養なのかな言葉遊びに遊ばれてわた…
すべてが形になる前の予感がする。訪問入浴。/庭先の蚊の狼藉をいかにせん訪問入浴硝子戸の外/風鐸や雨の季節に入りにき/板書する硬骨の人青葉木菟(あおばずく)/誰…
蚊に喰われながら溝掃除から帰って来る。ばーさんが洗濯物のを前に四苦八苦、あーでもないこーでもないと腕がテーブルの上で交錯してゐる。「どーかしましたか。なんだか…
梅雨の間や───/母の日の花のブーケに庭の花/淡竹詠むはちくの不思議梅雨の間や/小菊小菊地べたに頸を投げ出して/一しずく飲めば三尺走り梅雨/梅の実やぐるり廻っ…
マメ騒動。ばあさんまたお仕事あてがわれてうれしそうだね。エンドウ豆の鞘抜き。手のひらの指の股にたくさん挟んで、無理無理だけどまあいいか。「マメさんが莢から出た…
ば様に訪問散髪。ばーさんに出張散髪。齢を取ってゐても髪の毛と爪は伸びる不思議さ。リハビリにば様の髪の毛が鼻の穴に触れてくすぐったくてしょうがない。まあしかし、…
走り梅雨。梅雨晴れ間。/コアジサイ一番乗りを走り梅雨/藁敷いて南瓜の寝床作りけり/茗荷茸の片暗がりで蚊に喰われ/背丈超え皇帝ダリア梅雨晴れ間/移植するゴミ捨て…
はぐらかすははじめからはぐれていたんだ経糸がはぐれはじめたら横糸もほぐれはじめた脳ミソなんて当てにならないねあっという間に道傍に轉乎(ごろん)と落ちた一声啼い…
とにかく最後の芍薬が散ってしまった。ば様はご機嫌───エンドウ豆の莢剥き。/花御寮芍薬しゃなり歩くかな/芍薬も花の牡丹に偽にけり/春雨もほらそこいらに走り梅雨…
地の中には星々もあるかのやうで時々遠くの奥の方で通信のやうに瞬いたりする地表には樹木が突っ立って風が吹き抜ければ話でもするかのやうにさやぐふらんぼんではないが…
常に傍らに膨大な何かが流れてそれは書き記すこともなかった実際に書かれたことはほんとに些細に過ぎなかったたとへば畑に南瓜の蔓が伸びてそろそろほんたうに蔓は自身の…
ceasefireドクダミと十薬と幼等の声愛しきやしアルデンテ/ドクダミの十字十字と咲きにけり/十薬の胸乳(むなち)は母の匂いかな/ドクダミの軍団地下茎の暗躍…
全国的に「父の日」でして───/濃(こ)紫陽花真直ぐ前を向く男/おはやうと鳥語を解す人ならむ/片陰や訪問入浴八軒目/不思議風藤棚の下莢緑/土饅頭小鳥の冢(つか…
花が咲いて議会制民主主義への反発だったんだほんたうに知らない多くの花が咲いて同じくらい道の反対側を歩く人が大勢いた1999「LITANY」インディペンデントな…
TVで『ルート66』ことなどを。/枇杷熟るゝ隣りの人も齢をとる/太ももに熱き疲れやカミキリムシ/ヨシキリの鳴き已むことも新興地/卵獲られるギョギョシギョギョシ…
一ト日昔の風が吹いて───花のお便り、雲のお便りさうかうしているうちに世の中はいつもの通り始まって仕舞ふとっても従いていけやしないそれどころかややもすればおい…
畑の祝祭じゃがいも掘り。GAZA…200対4の非対称。娘は入笠山へ。/新じゃが掘り畑は二人の祝祭日/地の林檎ジャガイモのこと云ひ置きて/飽きもせで新じゃが喰ひ…
このまま昼間がすっ飛ばされて夜になったら困るな眠りに就けば昼間がいろんな事情で忘れられる昼間は朝や夜と同じやうに大事だと云ふのにジャンケンポンをしてゐる隙間に…
風がひゅうと鳴って可笑しいななにか知らせかな畑の土の上になにか絵文字を描いてゆく 郵便配達夫だったらいいのに今朝は新聞配達夫だ広告収入だね風がひゅつと哭いてや…
管理機掛けまわし。さつま芋の畝に追肥と畝寄せ。さすがとーちゃんも午後の爆睡です。/火鋏で里芋の葉大毛虫大発生。やれやれ。/なにやらに兆し菖蒲のむらさきに/サザ…
パステルが顔の裡に漂い泛ぶ翠の女そうそう、風の類だヴェランダから不意に入って来て後ろに抜けるなんと云ふここちよさだらう朝から、だなんて1985Victoria…
学生(がくしょう)のころは将に青々し師父は野に在って山に、畑になおいそがしい山に在れば木の幹の色合いに畑に在れば土塊を手に山に向き合ふ木の幹の間を奔るものがゐ…
思索する時、と云ふものがある時が思索するたとへば思索する蜘蛛の絲風が織り上げるあぢさゐについて云へば色変化が天から降りて来るしずしずとずいぶん細やかなとてもし…
巣落ちした雀がゐました。飛び立とうとしないのでそっと掌に包んで、安心な場所に移しました。小さな雀のびっくりするほどの体温。鼓動が伝わってきます。しばらくすると…
原始スープを飲みたいなみんな原始スープになってしまふ1971東松照明「波照間島1971」(22,12,11日経)とびかかるではなく柔らかに受容し、そっと映像に…
初物や───ご機嫌生身魂。伸張ス皇帝ダリア胸に迫る。/初物や畑の中の探し物/どんみりと雨を待つ身の茄子南瓜/裏土間に淡竹が届くそんなこと/畑に撒くスプリングク…
緑彩それぞれのままに───/紅葉紅葉あのプロペラーの大宇宙/蝶泊めてしばし思案の毛蕊花(もうずいか)/ジャガイモの花芽はゆきずりしまゝに/梧桐に鳩の巣隠し緑雨…
上京。単身赴任。田舎の十薬と新宿の十薬。/富士は未だ雲に隠れし雪の峰/釈迦堂に寄り植栽を見て中央道/ドクダミは可愛さうだ十薬と呼びたし/勝頼の無念 緑に見え隠…
ぼくは始祖鳥になりたいなんて絵本の中に閉じられた1933小石清「僕の若さの中に、僕の肉体の中に、僕の太陽は棲む」 社会の窓って云ふんですか間抜けです開けっ放し…
われわれはすべて精神現象学である。或る鳥はまったく葉っぱのやうに屋根瓦を滑り落ちて来た。2022,5,28ARTS ISOZAKI 詩画集「見者」 朝、目覚め…
「唐さんのあちらにいってもシャレのめす花園神社ゴールデン街」「唐さんの昔なつかし停車場の花園神社、腰巻お仙」1967夏、東京・新宿の花園神社のテント劇場で上演…
最期の芍薬。ば様の散髪。義妹の誕生日。深大寺の薔薇園のこと。/芍薬の一期一会の日和かな/芍薬の仕舞ひと咲いて一期かな/絹さやの炊き込みご飯誕生日義妹に捧ぐ卵散…