こころのなかに積まれた想い出や、触れ合った記憶。迎える日々の愛しさやもどかしさ。じょうずな感情の手放し方を探す旅をしています。
ふつふつときた時にだけ、書く。
なんにも作れなかったあなたが 「もう 食べられる?」 と わたしを呼ぶ テーブルに あなた手製の朝ごはんが光っている すごく長い道のりのようでいて いつのまにか…の ようでもあって おいしいね と 微笑んで おいしいね と うなずき合う いつか どちらか一人の食卓になる日々も そんなに遠いことじゃない そんな時 ふたりで 陽のあたる山々を視ながら こうして食卓を囲んだこと 何気ない会話で盛り…
いつだったか… 「ボケるのはええで なんもわからんようになるんやで なあんも忘れてしまうんや こんな気楽なことがあるかあ なあんもやで 全部やで」って そんな言葉を聞いた あんまり何度も繰り返すから 困ったひとだなあ と 思った 計り知れない苦労を 誰かに負わせて そんな気楽は無いだろうって 私は ずっと自分を判って居たい 私を失くしたくないと思った 真夜中にふと よみがえり 顔を洗う手が止…
大晦日の夜が 極まっていく 急かれるように 重ね着をして 雪だるまになって 人通りの捌けた夜を往く 信号の青は なかなか来ない 見上げれば 16番目の月が ずっと 私達の上で輝いている 造り酒屋の在る路地へと曲がり 猫坂を上がる時 ふと あなたが呟いた 「知らない町を 歩くようだ。」 現実的なあなたの口から 感覚的な言葉がこぼれた ぽかんと あなたの横顔を視た あなたの瞳が 闇を泳いでい…
風の神さまが走られるから お正月は 雲も忙しい お陽さまの前を横切るたんび ストンッと 部屋が夕昏になる 気持ちもズンッと 落ちていく 雲が捌けて 陽が降れば 窓辺の花も にっこり笑う ある時~ ない時~ の まだら模様に わたしの気持ちも忙しい 雲に傾いて 翳るのを予期して虚ろうか 陽に傾いて 晴れるのを予感して微笑むか 心配性と楽観的 どちらに傾く? 分度器の度数で きっと毎日はぜんぜん…
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