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1件〜30件
なんにも作れなかったあなたが 「もう 食べられる?」 と わたしを呼ぶ テーブルに あなた手製の朝ごはんが光っている すごく長い道のりのようでいて いつのまにか…の ようでもあって おいしいね と 微笑んで おいしいね と うなずき合う いつか どちらか一人の食卓になる日々も そんなに遠いことじゃない そんな時 ふたりで 陽のあたる山々を視ながら こうして食卓を囲んだこと 何気ない会話で盛り…
いつだったか… 「ボケるのはええで なんもわからんようになるんやで なあんも忘れてしまうんや こんな気楽なことがあるかあ なあんもやで 全部やで」って そんな言葉を聞いた あんまり何度も繰り返すから 困ったひとだなあ と 思った 計り知れない苦労を 誰かに負わせて そんな気楽は無いだろうって 私は ずっと自分を判って居たい 私を失くしたくないと思った 真夜中にふと よみがえり 顔を洗う手が止…
大晦日の夜が 極まっていく 急かれるように 重ね着をして 雪だるまになって 人通りの捌けた夜を往く 信号の青は なかなか来ない 見上げれば 16番目の月が ずっと 私達の上を照らしている 造り酒屋の在る路地へと曲がり 猫坂を上がる時 ふと あなたが呟いた 「知らない町を歩くようだ。」 現実的なあなたの口から 感覚的な言葉がこぼれた ぽかんと あなたの横顔を視た ぼやっと 時空がブレた気…
風の神さまが走られるから お正月は 雲も忙しい お陽さまの前を横切るたんび ストンッと 部屋が夕昏になる 気持ちもズンッと落ちていく 雲が捌けて 陽が降れば 窓辺の花も にっこり笑う ある時~ ない時~ の まだら模様に わたしの気持ちも忙しい 雲に傾いて 翳るのを予期して虚ろうか 陽に傾いて 晴れるのを予感して待つか 心配性と楽観的 どちらに傾く? 分度器の度数で きっと毎日はぜんぜん違う…
もうすぐ 年が暮れるからって あなたが磨いてくれた窓のこちら側で 子犬のように並んで 鉢植えの花が寒空を視ている 後ろ姿が かわいい 冷たい風が吹けば 枯れて終うのは自然の摂理だけど そばに居て欲しくて 硝子の内側に入れた 我がまま 南国の花ブーゲンビリアは 内に入れた途端 ほとんどの花と葉を落とす いつも いさぎよい 環境が変わるといつも 蕾も若葉もサッパリ 自ら落としてしまう そして 瞬…
一軒の家を隔てて 前には 線路が走っていた 数分置きにやってくる 規則的な振動と騒がしさと 知らず知らずに 終電に始発は時計代わり ふくろうのため息と鶏の雄叫び あの頃は 憂いたこともあったけれど 今は 想いふくらむ 夜が更けて 街が寝静まると 懐かしい列車のリズムが 遠くから響いてくる 枕に 耳を着けて眼を閉じる ガタン ゴトン… ガタン ゴトン…… 眠るまで もう少し走っていて ああ…
いつも 気になるもの 鳥の翼 細いプラスチックのような脚 魚のひれ うろこ エラの閉開 猫の瞳 しっぽのクネリ 犬の耳 心臓の鼓動 兎の鼻 背中の丸み ネズミの手 忙しい前歯 イルカの笑い顔 話し声 トンボの複眼 首の捻り などなど それから あなたの枯れた声 咳の音 わたしの脳トレ 筋トレ 人間の五感と生物の五感 わたしよりずっと優れた耳が ぴくぴく動いてると 何処の音を聴いているんだ…
「いつか解かるよ。」と 言ったら 「いつかの話ばかりする」って 苛立った顔をした 今はまだ 判らないことが沢山あるよ 発展途上の道半ばだもの 言葉だけじゃ 仕方ないんだ 時を重ね 少しずつ登り詰め 坂の上に立った時 初めて視える景色があるんだ 昔 やっぱり私も解らなかった 今だから判る感情がある みんな 待てなくなっていく 想像を頭の中でひろげる前に 答えが知りたい バーチャルで見せてよ 今…
さっきから ぱんぱんっ!と音が鳴っている ビービー弾で狙われているみたい 身体を硬くして 辺りを窺う 逃げた方がいいのかな お隣で 焚火の牧が爆ぜてるのかな 家宅捜索をしたら 犯人は鞘のなかの花の種だ 窓際で陽を浴び 鞘がふたつに割れている お皿の上でくるくると カールしたマカロニだ 螺旋によじれて寝そべっている 種はジャンプして 床の上に着地している そうか そうだね 自分からだね 待…
叩け 叩け 叩け 心の扉を叩け 今 どこで考えた? そう 身体の高いところに在る その 頭脳のなかで ずっと そこが主役だ 出てきた言葉は 的をすこし外れているよ 自分では気づかない でも ほら 眼の前に居る人が すこし首をひねっているよ 怪訝な顔をしているよ 自分のことなのに まるで 誰かがもうひとり居るみたい 他人事のよう 第三者になっているよ 叩け 叩け 叩け 誰も それぞれひとつ…
ああ よかったな スマホの操作を間違えたって スマホの画面に あなたのビックリ顔が現れた わたしは とにかく可笑しくて可笑しくて ずっと 笑いが止まらないよ 嬉しすぎて 笑いが止まらないよ そうか…… 人は嬉しすぎると笑いが止まらないんだな そう言えば 子供って確かそうだなあ 嬉しいとクニャクニャして やたら笑ってるなあ ビデオ通話が出来ること 知っていたけれど いつか 老いていくのを憂い…
薄日射す路地を行けば 群れ咲く野菊 いたずらっ子の瞳をして フェンスから顔を覗かせ 服の裾 つかもうと手を伸ばす 冬枯れの野に入れば 素顔の野菊 支え合いもつれ合い 冷えた土に横たわり 流れる雲を 眼で追っている 居たたまれず いくらかを手折り持ち帰り ガラスの瓶の水に挿せば 慣れない部屋に惑って ひどく居心地悪そうに 外ばかり視てる気がした 気取りない野菊 薄紫のあどけない野菊 むかし唱…
「こども扱いしないで」 と あのこが言ってる 「いつまでもこどもだと思ってるんだから」 と また あのこも言ってる こどもでいられることは どれほど 安堵なことだろう それを知らない だれもが大人になれと言う もう こどもじゃないんだよと言う おとなの顔をして おとなのふりをして それでも いつまで経っても おとなになれない自分がいる だから こどもに戻れる母さんの傍は いっとう 恋しい こ…
吹っ切る 吹っ切れない 吹っ切ります 吹っ切れ ずっと ぐるぐる考えてしまうんだ メビウスの輪のように 終わりが無いよ “考え癖”って言うらしい ほんとは何でも 至極シンプルなはずなんだ それを 複雑な迷路にしてしまってるんだ じぶんから こどもが泣きながら 「大嫌い!」と叫んでいる ストレートだ 一本道だ いつから 言わなくなったんだろう 好き か 嫌い か… シンプルじゃないか ス…
冬の くぐもった鈍色の空を 旅客機が泳いでいく おもちゃみたいにミニチュアだから 手を伸ばせば つまめそうだ 異国へ行きたいなあ いつのまにか世界は近くなって 空港へ行って 路線は選び放題なはず…だな それなのに このごろ なんだかすごく遠い さみしいな 物語のようなホテルに泊まって 視たことない風景の窓を開けたい 嗅いだことのない匂いのする街 誰も私を知らない街で 人ゴミをくぐって歩きたい…
あの駅前のロータリーで待ち合わせて 初めてデートした時から わたしたちは 互いのデッサンを始めた ナナメに向き合って 食事をして おぼろげな輪郭だけ 逢うたびに幾らかずつ 鮮明になっていく 笑った顔 怒った顔 惑った顔 哀しい顔 記憶の襞に どんどん書き込まれていく 黄や赤や灰に蒼と うっすら彩色も浮かんでくる 空白には憶え書きも増えて 賑やかになっていく 今日のあなたはオレンジ色をしていた…
あなたが 花をみて“かわいいねぇ”って 言う あなたの横顔をみて (ああ よかったな)って 思う 心にバリアを打ち建てて ただ やり過ごす日々 分刻みで追われる日々 護ることで終わる日々 花は あなたを見上げているけど その色はモノクロで あなたの心に届かない あなたが 花をみて“調子いいね”って 笑う あなたの笑顔をみて (ああ うれしいな)って 思う あなたの心のバリアを どうやって取…
あの頃 母の箪笥の上 乗っかってる飾り棚 瞳は釘づけだった 和服姿の人形や 鋳物に木彫り それぞれが くっついたり離れたり 硝子戸を隔てて わたしを見下ろしていた ショーウィンドウを覗くように 伸びあがって 時には椅子をはこんで 硝子を開けたり そっと 手に取ってみたりした 母と過ごしたあの部屋へ 眼を閉じれば 出掛けて行ける 子供には広い畳の部屋 大の字で寝そべった 背高のっぽの姿見に わた…
目覚めて眠る 絶え間ない循環 水槽で暮らす熱帯魚のあぶく こころが揺さぶられる 澄み渡るのは 極々シンプルなことだ と そんな扉の前に行き着く 一面のススキが原で 夕暮れを待つ 雲間から光が射した瞬間 辺りは黄金色に輝き もう なにもかも許された気がした 技術の進歩はめざましく 眼を瞠るけれど 心が洗われるのは そんな瞬間しかない気がする 咲誇る花がはらはらと散るとき 芽吹いた葉が燃…
水の流れない沼の 表面に おおきな ちいさな 円盤が 絶え間なく生まれては ひろがり 融けていく 樹々は雫を溜めて 重たそうにうなだれている わたしの気配に気付いたのか 魚が 水面に黒く影をつくった 珠には 空を視においでよ 瞳が濁ってしまうよ 水面に落ちた わたしの傘と わたしの影が 逃げて 樹々と空と水草だけになった 流れたいな 流れたいな 留まると澱んでしまう ほんのちいさな希望でも…
休日の陽だまり スマホを片手に とろとろと夢をみていた パンパンと矢継ぎ早の破裂音して まどろみから引き戻される 日は傾いて すっかり夕間暮れ ベッドから降りれば 裸足の足がつめたい 遠く山のふもとで 誰かが 空へ灯を投げ上げている ああ 粋だな 冬の花火だ 三日月の空に 菊華の切り絵が貼られて また 塗りつぶされていく もっと投げて もっと投げてよ ずっと夢を見させてよ 幾度でも幾度でも …
むかし ひととき預かった猫の 瞳が 水晶のようで胸が揺さぶられた 机の上が定位置で いつも窓の外を眺めていた 横顔にみとれた 光に透けていたな 空が映っていたな クリスマスの時にもらった 雪が降る硝子玉にも似ていた ひたすらに見つめたけれど ミィがなにを視ているのか わからなかったな… 凪いでいたのか 憂いていたのか 夢中なのか 冷めていたのか…… 言葉はすれ違っていくから もう要らな…
指先が冷たくなった朝 ひっきりなしに聴こえている カラカラと カカカカと 折々に手を止めて 顔を上げてしばらく 見つめている ただ見届けている 公園の傍らのいつもおとなしい樹が 秋の終わりを知らせている 葉を朝焼け色に染めて カラカラと 乾いた葉でアスファルトを叩いている 風にカカカカ…と転がって ポストの下に積もっていく ああ、そうなんだ…手紙だな 枝を別れて降りていく その一葉一葉が…
陽が昇る前の うっすらと明るい山の端が好き 闇が明けていく ほおっと肩をおろす カーテンの隙間のガラス越し 信号がぼやけている フォグランプを点けて車が走っている ああ霧の朝だ 胸が躍る 窓を開ければスルスルと流れ込んで 部屋じゅうが ぼんやり なにもかも霧に融けてしまえ 手探りしたら ほんとに大切なものだけ 掴めるかもしれない サンダルを履いて出てみよう 靄の中を泳いで 新聞を取りにいこ…
しあわせな夢をみた ああ にぎやかだったな 霧雨が降っている 庭に降りて ひと巡り 今朝 流れる空気に触れる なぜ? 空を見上げる そんなにいつも 悔いていないよ もう過ぎたことだから ありふれた会話 笑った横顔 もう ここに無いけれど そんなにいつも さみしくないよ 雨に打たれて 首を揺らしながら それでも花は咲こうとする 寒さにひるんではいないもの 今は 今のしあわせが在るもの …
隣の部屋から聞こえてくる クイズ番組を視てるあなた テレビ相手に ファイターでおしゃべりだ 初めは似てるところばかり探していたのに いつしか 三角の眼をして 違うところばかり気になったり “寄り添う”ことから外れていく 組み立てるピースの順番が違っていたり 使う言葉が違っていたり 思えば 当たり前なのに そっくりおなじ人間なんているはずがないのに 「だいじょうぶ?」と、 撫でられた背中の…
通りすがり あなたの匂いのする部屋で あなたを真似て 椅子にすわり あなたがはさんだ栞のページをひらいてみる 顔を上げて 窓のそとを眺める そうか こんな感じ 坂の道を車が登っていく 空が近いね 工場の音がすこし聴こえてくるね… あなたがいないこの部屋は なんだか不自然 胸のなかがモヤモヤする 慌てて部屋を飛び出して 高速で階段を走って降りた ふんわり灯りのドアを開けて 「あのね、あなたの…
カーテンの端をつまんで わずかに残る蒼い空を じっと見つめていた 眼をそらすと 雲に食べられてしまいそうで 蒼い空はほんとは見なかったかもしれない そんな頼り無さで くぐもった光に浮かんでいた 今朝の話だ もごもごと布団を抜け出すと 床はひんやり 裸足の指がまるく縮まる 幾つ重ねようか 長袖の上着をベッドの上に投げて クローゼットの扉を開けたり閉めたり 仕度はもたもた てのひらで温もりの宛…
四十年来の親友から やっとスマホにしてLINEを始めた知らせ 情報通なくせに 頑ななとこ彼女らしい ふたりの歴史… 受け入れられるものと拒むもの それぞれ違っていてもいい 話は平行線でもいい ただ 雨の日も風の日も ずっと返事をくれてありがとう いつも 私を許してくれてありがとう LINEの距離は近いな レシーブの速いこと うたた寝の真夜中に話は尽きない 「もう寝よう」を 言い合いながら 昔気質な互…
中央公園の ゆるやかなスロープを上がれば 寝そべった山々と街並みが見下ろせる 秋の陽とわたし 土はアイボリーにあたたかく 石ころを乗せている ああ いい日和だ すてきなひとりぼっちだ 揺れるのをわすれたブランコに (乗ってみたらいいじゃないか)と もうひとりの私がささやく ひとりぶんの板きれ 二人乗りをしたこともあった 後ずさりして 地面を蹴ってみる 空は近づいて ゆらり遠ざかる あの桜の葉…
『日常生活のちっぽけなできごとにも愛情をそそぐ』ことをライフスタイルの目標としています。 たわいのない日々の暮らしこそ、楽しくこころ豊かに過ごしたいですね。
誰かに聞いてほしい言葉、 伝えたかった言葉、伝えられなかった言葉、伝えようと思う言葉、 そんな綺麗な言葉たちを、胸に隠してしまわないで、よければ、この場所に出してあげて下さい。
大切な人へ、遠くの誰かへ、 大きな声で叫びたいこと、 小さな小さな呟きや、 伝えたいのに伝えられない想い、 心の赴くままに 生まれてきた 言の葉。 どんな姿も、あなたです。 ここに綴ってみて下さい。
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