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絵本作家・内田麟太郎 公式ブログ 『広告する日記』 https://blog.goo.ne.jp/rintaro-uchida

「ともだちや」シリーズ等の絵本・童話・児童文学作家であり詩人でもある内田麟太郎のオフィシャルブログ。

このブログは日記です。 講演会予定・近刊情報・掲示板などは、ブログとは別の公式ホームページにあります。 http://www.max.hi-ho.ne.jp/rintaro/default.htm

内田麟太郎
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住所
羽村市
出身
福岡県
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2010/06/11

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  • 秋田實さん

    詩の絵本テキスト化作業をしていました。あらためて詩は詩だなあと感じました。秋しみじみがしみじみとないている──なぜなくの?しじみはきいた──しみじみとはわらえないから。(そうかなあ)しじみはしみじみとわらった秋があくびをしている秋田實さん

  • 少年詩は文学ではありません

    午前中はムジナとてくてく歩き(往復50分)メダカを買ってきました。メダカの世話はムジナがしています。私はときどき「メダカちゃ~ん」とあいさつするだけです。少年詩を書いて、お昼。午後からは少年詩の絵本テキスト化を。場面数が足りませんので、その精神だけを残し大胆に改造を。この踏ん切りが、なかなか。絵本の言葉は文学ではない宣言(絵詞作家宣言)をしましたが、この頃は自分に少年詩は文学ではない宣言をしたくなっています。そうしなければ自分の書くものが永遠の幼児性にたどり着けないような。熊谷守一の個展会場に入った画家がすぐに出てきました。「どうしたのですか?」「これは絵ではない。哲学だ」。私は読んでアハハハハと笑いました。よく分かったからです。でも、守一さんは平気だったでしょう。「絵でなくて、いいだも~ん。これを描きたかった...少年詩は文学ではありません

  • 夏が来る

    日曜日なのにうれしいメールを頂きました。ある編集者さんが私の詩をブログで読まれ、「絵本にしたい」と画家さんに相談されたそうです。「で、いかがでしょう」と画家さんよりのメールでした。もちろん喜んでおうけしました。少年詩に注いできたエネルギーが実ってきて喜んでいます。今日の少年詩です。夏へセミはしぬヤンマもしぬいのちはみんな。でもちっともしょんぼりなんかしていないセミがないている──いまだぞいまだぞ。とこえをひびかせヤンマがとんでいる──夏だ夏だぞ。とたいようをあびてぼくはかけるヤンマをおいかけおじいちゃんがいう──いくか。──いく!ぼくはとびだしていく夏へ夏が来る

  • たじまゆきひこさんの仕事

    「なきむしせいとく」たじまゆきひこ童心社1600円1945年の沖縄です。泣き虫せいとく君のお父さんは30歳で招集され、中学生のお兄ちゃんも鉄血勤皇隊(戦争に動員された男子中学生)に。3月、米軍が沖縄に上陸します。せいとく君はお母さんと妹と戦火の中を南へ南へと逃げていきます。やっと見つけたガマ(洞穴)も、「さくせんのじゃまだ」と日本兵に追い払われ、別の大きなガマにやっとたどり着くと、「てきにみつかる」と泣き止まない赤ちゃんが日本兵に殺されます。海上から島へ艦砲射撃がはじまりました。アンマー(お母さん)は腹を割かれて死にます。妹とも離ればなれに。一人で逃げるせいとく君は気がつくと野戦病院にいました。左腕がありません。戦争で気が狂ったアメリカ兵が、せいとく君を我が子と思い「カマァーントミー」と戦車へ拾い上げてくれたの...たじまゆきひこさんの仕事

  • 『鬼ヶ島通信 』70+8が出ました

    『鬼ヶ島通信』70+8が届きました。降矢奈々さんが、自宅に避難してきたウクライナの母娘と犬の暮らしを、具体的にマンガで書かれています。保険証のこと、通学のこと、就職(時給4ユーロ1ユーロ130円)のことなど。野上暁さんの「評論・未明童話の深層」は連載十二回に。私も少年詩を一篇掲載して頂いています。詩集『詩303P内田麟太郞』の校正と、あとがきを書いていました。詩集のページ数は『なまこのぽんぽん』の倍。厚い本になりそうです。『鬼ヶ島通信』70+8が出ました

  • アニミズムとアミノ酸の妖しい関係

    詩人マーサ・ナカムラさんと対談してきました。雑誌『望星』(東海教育研究所)「詩味礼賛」に掲載されるものです。1990年生まれのマーサさん。1941年生まれの私。若い詩人のマーサさんのご指名だったのですが、半世紀に近い年齢差。マーサさんは私のどんなところに関心を持たれたのだろう。不安というほどではありませんでいたが……。杞憂でした。アニミズムが二人に橋を架けてくれました。朝いただいたアミノ酸が効いたのでしょう。マーサさんは詩集『狸の筺』で中原中也賞、『雨をよぶ灯台』で萩原朔太郎賞を受賞されています。版元はいずれも思潮社。帰宅すると303BOOKSより『詩303P内田麟太郞』の表紙デザインと、本文ゲラ・挿絵が届いていました。表紙を見た途端、ぷっと吹き出しました。なんたる掟破り。このような少年詩集を見たことがありませ...アニミズムとアミノ酸の妖しい関係

  • 39歳 遅くてよかった

    私の初めての単行本です。39歳。ナンセンス童話。絵はマンガ家の秋竜山さん。版元は太平出版社。編集者は今は亡き長津忠さんです。日本の古本屋でも、アマゾンでももうありませんでした。おそらく入手不可能でしょう。秋竜山さんを希望したのは私です。先日読んだ某誌への応募詩を再読。それからマーサ・ナカムラさんの詩集を読んでいました。関西の某社より、絵本原画をもうすぐお見せできますと。303BOOKSより、『内田麟太郞詩集』の表紙イラストなどをお届けしますとメールが。明日には届くことでしょう。絵童話『むかしむかし③』のゲラを校正。私のうっかりで絵本テキストの手入れを。昨日、公開した絵本テキスト「おばけで俳句」を検討して頂けることになりました。むろん編集会議を突破しなければなりませんが。世の中は甘くナイノダ。39歳遅くてよかった

  • おばけの日

    某誌への詩の応募作八篇(通過作品)を読み、絵本テキスト「おばけで俳句」を書いていました。絵本館より高畠純さんのラフスケッチが届きました。絵本はナンセンス絵本『なんとなく』。年内には出して頂けることでしょう。絵本テキストの送り先が分からないので、版元さんの公開募集をさせて頂きます。テキストというよりは、絵本の素材でしょうか。順番は春夏秋冬よりも、場面の変化(画家の希望)による展開が面白いだろうと思っています。関心のある版元さんはお声を掛けてください。絵本おばけで俳句ひとつめのメールともだちむしめがねばけねこにあたまぺこぺことらとおるゆきおんなゆきふりやまずゆきだおれふるゆきやおばけはみんないろりばたもうけんににげるゆうれいあしがでる◎猛犬あじさいやあいあいがさのかさこぞういぬのふんひょいとよけゆくのっぺらぼうろく...おばけの日

  • ♪へんな おじさん

    家の光が出している子ども向け雑誌『ちゃぐりん』8月号の挿絵の部分です。それにしても〈よくぞここまで〉という脱力文体で書いておりました。子供たちは「変」と思ってくれるでしょう。ほかに校正をふたつして返却。あとは「おばけで俳句」を続けていました。朝の散歩は、久しぶりに遠くまで歩きました。昨日は6500歩。筋トレも再開したせいか血圧が落ち着いてきたようです。♪へんなおじさん

  • 緑は美しく

    画像はクリックすると大きくなります。今日は、お昼からムジナと立川にある国立昭和記念公園に行ってきました。なぜか無料解放日でした。緑が美しい公園は、若い親子でいっぱい。「これが正しい税金の使い方」の見本のような眺めでした。画像は「みんなの原っぱ」です。土曜、日曜は、コンピューターが進出し看板書きのアルバイトが一切なくなった怖い夢を連続で見ました。昨日は「どん底の暮らしになるかもしれないが、ペン一本で暮らしていこう」と覚悟するところで、目が。あれから三十年。よくぞ凌いできたものです。緑は美しく

  • ガリバー

    紫陽社装幀・芦澤泰偉今日いただいた詩集です。1970年代のエネルギーがぶっかってくるような表紙に「オッ!」となりました。朝一番でクリニックへ。無罪放免に。童心社の西尾薫様よりメールが。絵本『ぞうさんのおふろ』の絵は村田エミコさんが引き受けてくださいました。以前に絵本『やまのバス』をご一緒しています。雑用の後は絵本テキスト「おばけで俳句」の続きを。ひとつめのメールともだちむしめがねそらはれてモーグルあそびゆきおとこゆうれいのいびきがおひるひやしそば18日の句?は、下のように改稿しました。ばけねこにあたまをさげてとらとおるばけねこにあたまぺこぺことらとおるガリバー

  • 旧友交歓

    大牟田市立松原中学校時代中央左(男)は私を美術好きにしてくださった財(たから)先生。最前列左から二人目、上目遣いの少年が私。昨日。午前中は絵本テキスト「おばけで俳句」を書いていました。午後、立川へ。教育画劇の清田久美子さんと絵本の打ち合わせ。店を出てBOOKOFFへ。いささかよれよれなれば喫茶店でリンゴジュースを補給し、割烹海鮮料理の店へ。中学時代の同級生Kさんと歓談。転居されて高校は別でしたが、それまでは近所同士だったので話は尽きません。本日。昨日の疲れでしょう。10時間30分眠って起床。ご近所散歩の後は、「おばけで俳句」の続きを。午後は1時間ほど雑用をやり、日本絵本学会市販誌『BOOKEND』のインタビューの再校正をしていました。「おばけで俳句」は、注文されたのではありませんが、ひとり楽しんでいます。おみあ...旧友交歓

  • なんともシンプルな

    とてもピンボケ日本絵本学会市販誌『BOOKEND』(私の考えているアニミズムへのインタビュー)の校正をして返送。それにしても驚きました。昨夜、山本健吉対談集『自然と藝術』を読んでいたら、昭和五十一年の対談で山本さんは自分はアニミストだといっておられました。氏の本は好きでときどき読んでいたのですが……。お昼にカワウソと森のタヌキが来てくれました。早速、カワウソにパソコンのメンテナンスをお願い。あれほど困っていたコピーの上手くいかない原因は、マウスの接触部分の摩滅でした。なんともシンプルな。余分なものを隠してもらい、パソコンの動作もすっかり軽くなりました。間にぽつりぽつりと「おばけで俳句」を。なんともシンプルな

  • おのれっ! パソコンめ!

    今日の朝日新聞デジタルに大坪実佳子記者によるインタビューが掲載されました。「★記事URL継母を殴り上京…内田麟太郎さんが「自分」を見つけるまでhttps://digital.asahi.com/articles/ASQ5F6781Q5BULEI008.html」((wlmailhtml:{F71543C9-6904-42FA-AD5E-F70853453E2C}mid://00000107/パソコンが不調で無駄に時ばかりが流れ……。コノヤロー!というわけで本日は散髪と葉書を書いておしまいでした。中日新聞(5/16)に詩画集『空よ!』(絵・後藤美月アリス館)が紹介されました。掲載紙を送ってくださったのは村上しいこさんです。感謝。おのれっ!パソコンめ!

  • 小松崎進追悼集会

    昨日は最上一平さんと小松崎進さんを偲ぶ会へ出かけました。本八幡駅(千葉県市川市)で高橋秀雄さんと合流。三人で市川市文化会館へ。ご本人は朗読だけでプロになれるという名人でありながら、近頃流行の「絵本の正しい読み聞かせ方」などと言う権威主義とは無縁の方で、全国のお仲間にコマ先生と慕われているお人柄でした。会場には全国から「この本だいすきの会」のお仲間と、絵本画家の浜田桂子、きむらゆういち、作家の丘修三、加藤純子、藤田のぼる、元編集者の津久井恵さんなどなど沢山のお顔がありました。抗生物質のお陰でしょうか、この二ヶ月ほど続いていた高い血圧が平常に戻り、朝から気分良く過ごしました。というわけで、こんな遊びを。夏少年浜辺犬岬一本道麦わら帽子遠花火故郷すいか炎天下お化け脱水症状小松崎進追悼集会

  • 海が ぼくを

    絵本『おばけのしかえし』絵・山本孝文・内田麟太郞岩崎書店山本さんの絵、着々と進んでいるようです。午前中はクリニックでおしまい。昼寝から起き、届いたばかりのこたつを組み立て。古ごたつが電源を入れると不穏な気配を見せてきたので、退陣して頂きました。それから雑誌『日本児童文学』のアンケートを書き、メールで送信。こんなものも。きょうはきょうのぼくはぼくではない空にうかぶ雲だきょうのぼくは雲ではない空へのびるクヌギの木だきょうのぼくはクヌギの木ではない空をとぶヒバリだきょうのぼくはヒバリではないヒバリをみている校長先生だ海がぼくをよぶ──どんぶりさ~ん。海がぼくを

  • 募集 創作短編童話

    問い合わせ先宇都宮実行委員事務局Email:to-chan23229@key.ocn.ne.jp今日は久々に50分ほど歩いてきました。市役所までの往復です。仕事部屋を閉じるまでは、週五日はすたすた歩いていた道ですが、膝をかばいなからマイペースで。帰宅して朝日新聞デジタル版の校正や、緊急の手紙などを三通。それからこんなものを。頭の中を「からっぽ」にするのは作風を変えるのにとてもいいと思っています。私は「日々前進はせねど、ときどき変化する」です。前進は天才に任せましょう。からっぽこころをたずねたらへやのなかはもぬけのからだった──さびしくないの?──さびしくないなあ。こころはわらったはるかぜがふいてきてこころははるかぜでいっぱいになった──ずっとこうだといいね。──いいや。ときどきからっぽにしないと。ふゆ。こころを...募集創作短編童話

  • 作家の奇談珍談

    山崎克己紙刻絵展6月2日(木)~14日(日)ギャラリーf市川市市川1-17-13tel047-383-9522(かめ設計室)午前中は体のメンテナンスへ。もみもみと鍼をしていただきました。鍼は足首、背中、首の付け根です。閨房(ママ)作家佐野秀子は乳房に鍼を打っていたと読んだことがあります。大きくなるそうです。午後はペースメーカーの検査に病院へ。なにごともなく、次回は来年の五月に。忘れそう。対談を読みながら階段から落ちた作家は落合直文だと、昨夜読んだ『墓碑銘録』にありました。作家の奇談珍談

  • 作家の奇談珍談

    山崎克己紙刻絵展6月2日(沐)~14日(日)ギャラリーf市川市市川1-17-13tel047-383-9522(かめ設計室)午前中は体のメンテナンスへ。もみもみと鍼をしていただきました。鍼は足首、背中、首の付け根です。閨房作家佐野秀子は乳房に鍼を打っていたと読んだことがあります。大きくなるそうです。午後はペースメーカーの検査に病院へ。なにごともなく、次回は来年の五月に。忘れそう。対談を読みながら階段から落ちた作家は落合直文だと、昨夜読んだ『墓碑銘録』にありました。作家の奇談珍談

  • キングギドラよ ありがとう

    山崎克己/作・絵鈴木出版山崎さんの絵本には、よくカメが出てきます。そしてそのカメはいつも笑っています。私はまだ一度も笑っているカメさんに会ったことはありませんが。ここで「カメは笑わない!」と怒鳴っても始まりません。笑うカメ。山崎さんのこころだけが見ているカメなんですから。いいえ、この物語の少年もお母さんも、毎日見ています。こころがあったかい人だけに見える世界です。カメは水槽から出してもらい、お母さんに体をふきふきしてもらい、お母さんがこしらえてくれた布団を背中に背負って、昼寝しているひろくんのお腹の上へ。わかるでしょ。童心社の『母のひろば』に掲載される西村繁男さんとの往復書簡を書いていました。「拝啓西村繁男様おなじ電車に乗ったから」。メール添付で送らせて頂きました。その前に、こんなものも。せいかくごろごろごろご...キングギドラよありがとう

  • 夏が来る

    大牟田弁の絵本『とうちゃんはむしゃんよか』より絵・西村繁男文・内田麟太郞光村図書絵本が出たと思ったらコロナの流行。おおむの夏祭り大蛇山は中止になりました。一日も早くコロナが収まり祭りが復活し、絵本も大牟田の本屋さんに並ぶよう願っています。まずは、内田麟太郞エッセイ集『絵本のことば詩のことば』とタイトルを定め、あとがきを書いていました。内田麟太郞雑文集としたかったのですが、若い方にはじじむさいでしょうからエッセイに。皓星社より秋・出版。表紙絵は西村繁男さんです。雑感郵便局へ歩きながら気がつきました。私はアニミズムが好きなのではなく、アニミズムな感覚が好きなんだと。一本足打法はだれでも映像から学べるが、生かせたのは王貞治ひとりだった。二刀流の有利さはだれにでも分かるが、生かせたのは武蔵ひとりだった。ここにに大きなな...夏が来る

  • 今日のうた

    プレゼント少年は赤いカーネーションを贈るひとがいなかったつめたい風にゆれつづける浮子をみていた(つれんもん)(しょんなかのう)河童は少年の針に大鯰をつけてやる少年は歌いながら土手のまん中をかえっていく鯰もわらっている今日のうた

  • 詩 そこへ

    編集・日本児童文学者協会発売・小峰書店定価1100円長編児童文学新人賞・日本児童文学者評論新人賞・「日本児童文学」投稿作品賞が発表されています。知恵熱で数日臥せっていました。いま育ち盛りなので、あと数日のんびりしていようと思っています。そこへ世界がひとつの国だったら核兵器はいらないのに世界がひとつの国だったら大砲もいらないのに世界がひとつの国だったら国境もいらないのに世界がひとつの国だったら戦争はおきないのに共通語は英語でもなくロシア語でもなく中国語でもなくスペイン語でもなく日本語でもなくみんなのことばぼくはみんなの国のみんなのことばできみに手をふる──やあ。詩そこへ

  • 上野公園は児童書を求める人で

    日本児童文学者協会著者サイン会ブース(上野公園)この賑わい振り午前10時41分発の電車で上野公園へ。「上野の森親子ブック2022」児文協ブースには村上しい子さんも。まずは三人で腹ごしらえ。著者サイン会の三人の出番は13:30~14:30。(持ち時間1時間では、売れて4~5冊かなあ)とテーブルに座りましたが、サインを希望されるお客さんが途切れることはなく、へとへとに。お買い求めくださったみなさん、ありがとうございます。しい子さんと最上さんは版元のブースへ。わたしは老人なれば「さらば、さらば」と先に帰らせて頂きました。上野公園は児童書を求める人で

  • 絵本「すずばあちゃんのおくりもの」 最上一平

    最上一平・文黒井健・絵新日本出版社1500円+税純平の家のすぐ近くに住む、すずばあちゃんは、村のあちこちに花の種を植えています。そんなすずばあちゃんへ、村の人は余った花の種をくれます。花と話すすずばあちゃんに、純平は聞きます。「すずばちゃんは、花と話ができんのかあ?」「アリャア、純平ちゃんはできないのがあ?」。すずおばあちゃんは、満州で現地召集された夫に戦死されたばかりか、赤んぼうにまで死なれてしまいます。満州の土はかたく、赤ん坊を埋めるため、夫からはじめてプレゼントされた柘植の櫛で穴を掘ります。だが土はかたく櫛の歯はすぐに折れてしまいます。赤んぼうがさびしかろうと柘植のくしも一緒に埋めます。両親がそばに居ると言うことでしょう。そしてそばに咲いていた野菊を墓にそなえます。すずおばあちゃんが花を植えていくのは、亡...絵本「すずばあちゃんのおくりもの」最上一平

  • 意志薄弱とは おれのこったあ

    銀の鈴社から届いた詩集『たんぽぽぽぽぽ』の初校を校正していました。それから少年詩をふたつ。今朝は久しぶりに遠くまで歩こうと家を出ましたが寒いこと。(これは体に悪いわ)と判断し、いつものコースで帰ってきました。高橋秀雄さんは釣りに行かれたようですが、この寒さでは食いも渋かったことでしょう。みまもる父さんにはあいたくてもあえない母さんにもあいたくてもあえないふたりは遠いところへ行ってしまったからでもある日きみはきづくお父さんとはなしていることをお母さんとはなしていることをふたりが自分をみまもっていてくれていたことをそれが親のつとめだからそれはきみが亡くなる日までつづくそしてきみがこの世にさようならをする日お父さんとお母さんのつとめはおわるきみの子どものつとめもおわるそれからみんなはなかよくくらすだろうきみもきみの子...意志薄弱とはおれのこったあ

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