北海道の開拓期には今考えると信じられないような奥地に集落や学校がありました。今日ご紹介するのはそんな学校のお話です。滝上の市街地から上川に向かうと順に、滝上、白鳥、滝西、滝奥に学校がありました。ここまでならご存じの方はいらっしゃると思います(現存するのは滝上小学校のみ)。実はその奥に、「滝南特別教授場」がありました。場所は国道273号線沿い、滝奥地区から上川方面にしばらく行くとチェーン着脱場があります。そこから更に奥に行くこと約2.5㎞、滝上方面から行くと左手に古びた石碑があります。周囲は国道が通るだけの原野、滝奥地区よりも浮島トンネルの入り口の方が近い。昔はこんなところまで開拓の鍬が入ったのかと思います。この地区に学校設置の議が起こったのは1919年、教授場設置の許可があり、片田丑五郎が校舎建築費600...滝南特別教授場跡