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徒然なか話 https://blog.goo.ne.jp/np4626/

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話の書き綴りです!

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2009/09/19

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  • 平安時代の熊本(3)

    平安時代の熊本の3回目。平安中期の「三十六歌仙」の一人であり、肥後国司を務めた清原元輔(清少納言の父)と、世阿弥の能「檜垣」のモデルでもある檜垣媼。交流があったとも伝えられるこの二人は歌人としての足跡を残している。清原元輔の歌として肥後に関係があるものは、藤崎の軒の巌に生ふる松いま幾千代の子の日過ぐさむ藤崎八旛宮(熊本市中央区井川淵町)境内の清原元輔歌碑音にきく鼓の瀧を打ち見ればたゞ山川の鳴るにぞありける鼓ヶ瀧(熊本市西区河内町野出)前者は藤崎八旛宮――今の藤崎台上――で、新春の子ノ日の遊びに、小松曳きを催して詠んだ歌である。後者は金峯山中、巌殿山――俗称「岩戸の観音」――のうしろの谷なる鼓ヶ瀧――を詠んだもので、まことに巧妙な歌であるが、これは元輔の作ではなく檜垣の作であるということにもなっており、その...平安時代の熊本(3)

  • 上半期のベストシーン

    明日で今年の上半期が終わる。あっという間の半年だった。振り返ると様々な場面が思い出されるが、そんな中でも特に印象深いベストシーンを二つ選んでみた。平安絵巻「曲水の宴」5月4日、平安時代の宮中行事を再現した「曲水の宴」が代継宮(熊本市北区龍田)で開催された。代継宮の「曲水の宴」は今年で11回目。色鮮やかな十二単など平安時代の衣装を纏った歌人たちが庭園内の小川沿いに座り、酒杯が目の前を通るまでに与えられた歌題の和歌を詠んだ。今回の歌題は「山吹」と「鶯」。会場を取り巻く観客は雅な平安絵巻を楽しんでいた。女性歌人に扮した後生川凜アナ(RKK)が短冊に和歌をしたためる最後の島唄コンサート3月21日、熊本城二の丸広場で最後の「古謝美佐子・熊本城島唄コンサート」が行われた。2001年に始まったこのコンサートは、熊本地震...上半期のベストシーン

  • 寺田寅彦と映画

    夏目漱石内坪井旧居を訪れるといつも邸内を見た後に見ておきたくなるのが寺田寅彦ゆかりの馬丁小屋。漱石を俳句の師と仰いだ寺田寅彦(1878~1935)は物理学者であり、随筆家、俳人でもあった。彼の随筆の中には漱石について書かれたものもいくつかあり、漱石の実像を知る上でもとても貴重な作品ばかりだ。その寺田は、当時まだ草創期にあった映画についても数多くの随筆を残している。彼の死後88年経ち、映画は著しい発展を遂げたが、彼の指摘は極めて正確に的を射ており、今日読んでも興味深い。下の文章は昭和7年8月に「日本文学」誌に寄稿した「映画芸術」と題する随筆の一部である。■映画と国民性すべての芸術にはそれぞれの国民の国民的潜在意識がにじみ出している。映画でもこれは顕著に滲透(しんとう)している。アメリカ映画はヤンキー教の経典...寺田寅彦と映画

  • 祓い給へ 清め給へ 守り給へ 幸え給へ

    今日は藤崎八旛宮段山御旅所での「夏越大祓」の日。近年はここで「茅の輪くぐり」をし、半年の穢れを祓い清め、後半年の息災を祈願することにしている。この「茅の輪くぐり」は新型コロナが猛威を振るい始めた頃に話題になった日本神話のスサノオノミコトと蘇民将来のエピソードに由来する。スサノオノミコトの「疫病を逃れるために、茅の輪を腰につけなさい」との教えを守った蘇民将来は難を逃れられ、以来、無病息災を祈願するため腰につけていた茅の輪が、江戸時代になると、現在のように「茅の輪くぐり」に変化したといわれている。くぐり方の作法は神社によって多少違いがあるそうだが、「祓い給へ清め給へ守り給へ幸え給へ」と唱えながらくぐると、より災厄から逃れられるといわれている。神職を先頭にくぐり始め、参拝者があとに続く。藤崎八旛宮例大祭で奉納能...祓い給へ清め給へ守り給へ幸え給へ

  • 山形愛羽選手 布勢スプリントで快走!

    陸上競技日本グランプリシリーズは今日、鳥取で「布勢スプリント」が行われ、熊本期待の山形愛羽選手(熊本中央高校)が女子100mに出場した。彼女には今月初めに行われた日本選手権に出場してほしかったのだが熊本県高校総体と日程が重なり、日本選手権は出場できず残念だった。今日は予選3組を11.60で1位通過。強豪ぞろいの決勝では11.55という自己ベストをマーク、3位と同タイムの4位に入賞した。グランプリシリーズの転戦などで徐々に実力が安定してきたようだ。いよいよ8月のインターハイが楽しみになってきた。レース後の山形選手(730番)4:50あたりからトップ8による決勝レース▼RESULT山形愛羽選手布勢スプリントで快走!

  • 通潤橋 国宝指定へ

    熊本県山都町の通潤橋が文化審議会より国宝答申したことにより、今秋、熊本県では二番目の国宝が指定されることになった。小学校の頃、通潤橋や布田保之助の話を先生から聞いた覚えがあるが、今も県内の小学校などでは教えているのだろうか。参考のため、戦前の小学校の修身教科書に載っている「通潤橋」の話を下記してみた。放水時の通潤橋(キロクマさんより)2008年に訪れた時、撮影した雷雲と通潤橋の写真▼通潤橋(昭和18年出版初等科修身より)熊本の町から東南十数里、緑川の流れに沿うて、白糸村というところがあります。あたり一面高地になっていて、緑川の水はこの村よりもずっと低いところを流れています。また、緑川に注ぐ二つの支流が、この村のまわりの深い崖下を流れています。白糸村はこのように川にとり囲まれながら、しかも川から水が引けない...通潤橋国宝指定へ

  • 感謝と鎮魂

    時々送られてくるブリヂストン社友会ニュース(OB会報)に掲載されている訃報欄に、存じ上げている方の名前を拝見することが多くなりました。今月のニュースには在職時代に大変お世話になった方が3名載っていました。お一人目は栃木工場時代の直属上司のI様。信頼していただいて幅広い仕事を任せていただきました。名家のご出身で見識が高く、また多趣味で、プライベートでも大変お世話になりました。弟様は著名なクラシック音楽の指揮者でした。お二人目は同じく栃木工場時代の大先輩S様。この方を初めて知ったのは1964年の東京オリンピックの時。水泳の自由形の選手で、この大会の日本水泳唯一のメダルを獲得した800㍍リレーメンバーの一人です。大会のプールサイドで見ていた僕は、後に同じ職場で働くことになるとは思いもしませんでした。同じ水泳畑と...感謝と鎮魂

  • 龍馬と四時軒

    沼山津の知人宅を訪問した帰り、近くの「四時軒」を訪ねた。熊本地震で被災し、今年の2月復旧したばかりだが、実に13年ぶりの訪問だ。「四時軒」というのは幕末維新の開明思想家として知られる横井小楠旧居のことである。幕末ここには多くの志士たちが訪れているが、中でも最も興味深いエピソードを残しているのが坂本龍馬である。龍馬はここを三度訪れている。一度目は1864年2月、幕命で勝海舟とともに長崎に向かう途中、熊本城下に入った龍馬は、勝海舟の命を受け、宿舎の新町本陣(御客屋)から踵を返すように沼山津の四時軒へ向かい蟄居謹慎中の小楠に金子を届けている。二度目はその2ヶ月後、長崎からの帰りに再び四時軒を訪れ、小楠から依頼されていた小楠の甥二人と門弟一人を神戸海軍操練所へ連れて行っている。三度目はその翌年、1865年5月のこ...龍馬と四時軒

  • 町芸者の生まれた街

    今日は霧のような細かい雨が時折降っていたが、寺原町のかかりつけ医に定期的な診察を受けに行った。受診後、すぐ裏を流れる坪井川を眺めてしばらく過ごした。ボンヤリしているとどこからか三味の音が聞こえるような気がした。寺原町は、明治から昭和初期にかけて熊本のお座敷文化を支えた町芸者「土手券」発祥の地。昭和初期に坪井川の河川改修が行われ、流路が変わったので正確な位置関係はわからないが、下の地図(大正7年頃)の一番下の「流長院」の上にある「庚申橋」のたもと坪井川土手沿いに町芸者たちが住んでいたらしい。「土手券」の名の由来である。「券」とは「券番(検番)」のこと。当時は舟運が盛んだったので町芸者も普通に舟を操っていたらしい。地区の祭では坪井川に舟を浮かべ、舟上では土手券たちが音曲を奏でて賑わったという。当時の風景を思い...町芸者の生まれた街

  • 品川心中

    気になるエンタメ情報を見つけた。WOWOWで古典落語の名作「品川心中」がドラマ化されるという。主役の遊女お染を演じるのは人気女優・吉岡里帆さんだそうだ。「品川心中」はNHKの「超入門!落語THEMOVIE」でいずれやってくれるのではないかと期待していたのだが…WOWOWは契約していないので(;ㅿ;)それはさておき、落語「品川心中」はテレビで何度か見たが、最後に見たのは2015年10月に橘家圓蔵師匠の追悼番組(NHK)だったからもう8年前になる。《あらすじ》品川の女郎お染は人気も陰り、物日に必要な金を用立ててくれる客もいない。女郎たちから馬鹿にされるので死のうと思うが、一人で死ぬのも癪なので誰かを道連れにすることを思いつく。なじみの客の中から、少々とんまな貸本屋の金蔵を道連れにすることにする。さて顛末はいか...品川心中

  • 高砂と阿蘇神社

    またまた前日の記事からの連想で恐縮だが、漱石「草枕」の「鈴鹿馬子唄」のくだりより少し前に巻き戻すと、「おい」と声を掛けたが返事がない。の有名な書き出しで二章が始まる。ここで登場するのが茶屋の婆さん。画工はその婆さんの顔を見て、宝生流の能舞台で見た「高砂」の姥にそっくりだと思う場面だ。――返事がないのに床几に腰をかけて、いつまでも待ってるのも少し二十世紀とは受け取れない。ここらが非人情で面白い。その上出て来た婆さんの顔が気に入った。二三年前宝生の舞台で高砂を見た事がある。その時これはうつくしい活人画だと思った。箒を担いだ爺さんが橋懸を五六歩来て、そろりと後向きになって、婆さんと向い合う。その向い合うた姿勢が今でも眼につく。余の席からは婆さんの顔がほとんど真むきに見えたから、ああうつくしいと思った時に、その表...高砂と阿蘇神社

  • 空山一路(くうざんいちろ)

    昨日、YouTubeに投稿した「俚奏楽伊勢土産」には「坂は照る照る鈴鹿は曇る」という「鈴鹿馬子唄」のフレーズが織り込まれている。この一節を聞きながら、ふと漱石の「草枕」を思い出した。峠の茶屋の婆さんとの会話の合間に、馬の鈴の音が聞こえ、画工を「夢現」の世界に誘う。――会話はちょっと途切れる。帳面をあけて先刻の鶏を静かに写生していると、落ちついた耳の底へじゃらんじゃらんと云う馬の鈴が聴こえ出した。この声がおのずと、拍子をとって頭の中に一種の調子が出来る。眠りながら、夢に隣りの臼の音に誘われるような心持ちである。余は鶏の写生をやめて、同じページの端に、春風や惟然が耳に馬の鈴と書いてみた。山を登ってから、馬には五六匹逢った。逢った五六匹は皆腹掛をかけて、鈴を鳴らしている。今の世の馬とは思われない。やがて長閑な馬...空山一路(くうざんいちろ)

  • YouTube動画800本目

    YouTubeへ投稿した動画が、今日投稿した「俚奏楽伊勢音頭」で、公開・非公開合わせて800本に到達した。2009年の終わりごろから試作を始め、翌2010年から本格的に投稿を始めて13年。まさに「塵も積もれば山となる」である。始めた当初はこんな本数を投稿するなど考えもしなかった。これからは新作はそれほど増えないと思うので、投稿済みの動画のうち記録的価値がありそうなものをリマスターしたり、字幕を付けたりすることに重点を置きたいと思っている。今日投稿した800本目の「俚奏楽伊勢音頭(歌詞付)」投稿を始めた当初、手掛けた何本かの作品の中から下の「どちりなきりしたん」を再見してみた。YouTube動画800本目

  • おてもやんの音楽的系譜

    4年ほど前、熊日新聞で毎月第4金曜日の夕刊に連載されていた「肥後にわか~笑いの来た道~」では、肥後にわかと民謡「おてもやん」の深い関係について取り上げていました。そして「おてもやん」の音楽的系譜について「東海風流プロジェクト(水野詩都子・﨑秀五郎)」さんが寄稿されました。紙面では要約が掲載されていましたが、今回あらためて全文を紹介いたします。(一部編集させていただきました。)私どもは「東海風流(とうかいふりゅう)プロジェクト」と申しまして、民謡歌手水野詩都子と三味線演奏家﨑秀五郎が2015年に立ち上げたプロジェクトです。近年歌われなくなってしまった中部の唄を歌い継ぐため、現地調査・取材・検証を行い、発表する活動をしております。私どもの発表の場の一つである「中部のうたを聞く会」を通じ、中部の民謡(うた)を中...おてもやんの音楽的系譜

  • 「おてもやん」ふたたび

    熊本夏の風物詩「火の国まつり」が4年ぶりに帰ってくる。第46回火の国まつりは8月4日(金)から6日(日)まで熊本市マチナカで開催される。メインイベントの「おてもやん総おどり」は8月5日に行われるが、約4000人が参加予定だそうだ。ところでYouTubeマイチャンネルに「おてもやん」を10本ほどアップしているが、その中で最も人気があるのが下の映像。もう12年前にアップしたものだが、その8年後には字幕版もアップ。二つ合わせて38万回の再生回数を数える。踊っているみわちゃんとゆうあちゃんは当時たしか7歳と4歳。既に二人とも舞踊団花童を卒業しているが、いまだに視聴者からコメントをいただく。二人にとって少女舞踊団時代の思い出として一生の記念になることを願っている。2011.4.15熊本城・本丸御殿春の宴踊り:こわら...「おてもやん」ふたたび

  • 淫楽のはなし。

    津々堂さんのブログ「津々堂のたわごと日録」に江戸前期の熊本藩士・山崎半彌が著した「歳序雑話」に書かれた祇園社(現在の北岡神社)の「祇園会(ぎおんえ)」のことが紹介されていた。かつてこの祭は旧暦6月14日に行われていた。今年の暦に変換すると7月31日に当たるらしい。この「歳序雑話」については以前僕もブログに取り上げたことがあるが、祇園社の下を流れる坪井川には遊舟が浮かべられ、舟上では酒食とともに音曲を楽しむ風景が描かれている。その中で気になったのが「倡瞽ハ淫楽ノ器ヲ鳴シ、淫風ノ歌ヲ謳ウ」という一節。これは「盲人の音楽家がみだらな楽器を演奏し、みだらな歌を唄う」という意味に解釈できるが、「みだらな音楽:淫楽」という表現が気になった。山崎半彌という藩士は陽明学にも明るかった識者と伝えられるので、江戸前期の儒者熊...淫楽のはなし。

  • サマータイム随想

    ニューオリンズ・ジャズ・ハウンズのライブ演奏「Summertime」で田村麻紀子の饒舌なクラリネットを聞きながら、二つの「Summertime」を思い浮かべていた。一つはこの曲の作曲者ジョージ・ガーシュウィンのオペラをもとにした映画「ポギーとベス」の中で歌われる「Summertime」。僕が中学か高1の頃に見たのだが、その少し前に見た映画「カルメン」と混同してよく間違える。こちらはビゼー作曲のオペラ「カルメン」をもとにしているのだが、実はこの2本の映画、いずれもオットー・プレミンジャー監督作品で、オール黒人キャスト、しかもヒロインを務めたのはどちらもドロシー・ダンドリッジという紛らわしさなのだ。そしてもう一つの「Summertime」は映画のタイトルで邦題を「旅情」という。デヴィッド・リーン監督の名作で個...サマータイム随想

  • 荷物にならない伊勢土産

    今朝の日テレ「シューイチ」では「日本のおみやげ文化」について取り上げていた。そして「おみやげ文化」が始まったのは江戸時代中期から後期にかけて起きた「お伊勢参り」ブームによるものだと解説していた。「お伊勢講」によってやって来た参詣者にとって、村に残った人たちへ手ぶらで帰るわけにもいかなかったのだろう。しかし、鉄道が敷かれた明治以降はともかく、江戸時代の移動手段は専ら徒歩。たとえば熊本から「お伊勢参り」へ行くには片道だけでひと月を要する。保存がきかない食べ物は持って帰れないし、乏しい予算では買えるものも限られていただろう。そこで「伊勢暦」などとともに「荷物にならない伊勢土産」としてが喜ばれたのが「伊勢音頭」。伊勢に滞在している間に宿や花街で聞き覚えた「伊勢音頭」を故郷へ持ち帰るのである。こうして「伊勢音頭」は...荷物にならない伊勢土産

  • 平安時代の熊本(2)

    昨年熊本市で行われた「第4回アジア・太平洋水サミット」では、オンラインで参加された天皇陛下が、後撰和歌集における檜垣媼の歌「年ふれば我が黒髪も白河のみづはくむまで老いにけるかな」を引用して熊本の人と水の関係を象徴的に説明される記念講演がありました。第2回は、平安時代の閨秀歌人としてその名が伝わる檜垣の話です。檜垣は才色兼備の婦人であったようである。若い頃から、当時西国の首都であった筑前大宰府あたりに行っており、後さらに京都へ上って紳搢の間にも立ち交っていたらしく、「檜垣の御」などとも呼ばれて相当の敬意を払われ、近親などには当代知名の紳士淑女もあったようである。その清原元輔と相知ったのはいつ頃のことか不明であるけれども、おそらく檜垣が大宰府あたりにいた頃からのことであろうと思われる。こうして晩年、肥後に帰っ...平安時代の熊本(2)

  • 想像力が欠けている

    マイナンバーカードについては以前から不信感を持っていたのでずっと交付申請手続きをしていなかったが、健康保険証と一体化されるという話やマイナポイントをみすみす放棄するのもどうかと思い、先月オンラインで申請手続きをした。その後、交付通知書が郵送されてきたが、ちょうどその頃からマイナカードに関する様々な問題が発覚したため、いまだ受取りには行っていない。今日、熊日新聞に「想像力が欠けている」と題するコラムが掲載された。まさに僕が感じていたことが述べられている。オンライン申請をした時、今年101歳になった母親の分も一緒に申請した。しかし、添付した顔写真が二度にわたってハネられた。後ろに余計なものが写っているという理由だった。幸い僕の母は家の中だったら歩けるので何とか撮影場所を探して撮り直した。その時思った。寝たきり...想像力が欠けている

  • 平安時代の熊本(1)

    熊本の歴史について加藤氏時代以前となると、なかなかわれわれの耳目に触れることが少ない。そこで平安時代の熊本について、昭和7年に出版された「熊本市史」の中から数回に分けて転載してみたい。出版から既に90年以上が経ち、歴史的評価も微妙に変化していることも含め興味深い。▼第1回大化の改新(645年-650年)以来、国郡の制度が布かれて、国には国司の任命があり、奈良朝時代には既に道君首名(みちのきみのおびとな)などの名長官があって、千載の遺芳をこの国土に伝えているが、平安朝時代における数多の国司の中でも特に有名で、あまねく後人に仰がれているものが少なくない。中にも紀夏井(きのなつい)と藤原保昌(ふじわらのやすまさ)と清原元輔(きよはらのもとすけ)などは最も人口に膾炙し、特に後の二国司はいろいろ熊本市においても遺蹟...平安時代の熊本(1)

  • 「6.26水害」から70年!

    昭和28年(1953)の「6.26水害」からやがて70年となる。熊本県内だけでも563名の死者・行方不明者を出す大災害は、当時小学2年生だった僕にとって未だに強烈な思い出となっている。わが家は高台なので浸水の恐れはなかったが、裏庭の崖崩れの危険にさらされた。6月26日朝の熊本市内のまるで海のような光景は今でも鮮明に覚えている。新坂の上から眺める坪井から子飼方面は、あちこちに屋根の部分だけが水面から顔をのぞかせ、その上に救助を待つ人々の姿が見え、川舟が何艘か行き交っていた。そして水が引いた後は夏の暑い太陽が照りつけ、残された汚泥が強烈な悪臭を発した。わが家には家を失った知人一家が避難してきて、ただでさえ狭い家で窮屈な生活が1ヶ月ほど続いた。10年前、「6.26水害から60年」のブログ記事を書いた時、熊本にも...「6.26水害」から70年!

  • この時季聴きたい曲

    先月29日に熊本も梅雨入り宣言があり、まとまった雨が降った日もあったものの、この数日晴れた日が続き、梅雨はどこへ行ったのという感じだが、どうやら明日から本格的な梅雨になるらしい。いよいよ鬱陶しい季節に入るが、こんな時は好きな音楽を聴くのが一番。今日選んだのはザ・ビーチボーイズの「サーファー・ガール」とダン・フォーゲルバーグの「RhythmOfTheRain」。ザ・ビーチボーイズのサーフ・ロックもいいが僕は「サーファー・ガール」のメロウなサウンドがたまらない。「RhythmOfTheRain」はザ・カスケーズの「悲しき雨音」のカバーだが、ダン・フォーゲルバーグのR&Bサウンドがここちよい。この時季聴きたい曲

  • 参詣の道すがら

    今月1日に恒例の「朔日詣り」に行けなかったので、今日、朝から歩いて藤崎八旛宮へ向かった。新坂から観音坂下へ出て東へ直進、八雲通りを進むといういつものコースを進んだ。途中、路傍にオシロイバナが咲いているのが目についた。オシロイバナは秋の花で毎年たしか7月中旬頃から咲き始めていたはずなんだが。今年はやはり開花が早まったのかな。藤崎宮北の交差点で、信号待ちしていると、小さなリュックを背負って信号待ちしていた年配のご婦人が「暑いですね~」と声を掛けてきた。当たり障りのない気候の話をした後、「お散歩ですか?」とたずねてみた。「ハイ!毎朝熊本城まで歩いています」と自慢げにおっしゃる。多分僕より10歳くらい下だと思うが、この年代の女性は元気だなぁと思うことがよくある。世間話をしながら交差点を渡ったところで別れた。藤崎宮...参詣の道すがら

  • 揃うた 揃うたよ 踊り子が揃うた

    ラフカディオ・ハーンが五高教師時代に書いた「知られぬ日本の面影」を読み進めている。5月24日に投稿した「古泉の宿とハーンの夢」に書いたように和訳版ではよくわからない箇所がいくつかあるので、今日、英語版を図書館から借りて来て、必要に応じ対照しながら読むことにした。ハーンが初めて松江へ向かう途中、伯耆上市の宿に泊まる場面がある。そこで初めて遭遇した盆踊りの風景が描かれているのだが、その中に盆踊りで唄われる歌詞が紹介されている。(英語版)Sorotaswoimashitaodorikogasorota,Soroikite,Kitahareyukata.(和訳版)揃ふた、揃ひました、踊り子が揃ふた、揃ひ着て来た、晴れ浴衣。この唄が何という曲名なのかわからないが、歌詞は明らかに「潮来音頭」や「潮来甚句」などで唄われ...揃うた揃うたよ踊り子が揃うた

  • 日本舞踊の表情

    YouTubeチャンネルを見ていただいている「メ・ロメロ」さんから面白いコメントをいただきました。「桧垣水汲をどり」での城北高校ダンス部の皆さんの踊りと、日頃の花童の踊りについてお感じになったことで、内容は――女子高校生たちが皆笑顔で踊っているのが好感持てます。花童のときと演出のコンセプトが異なるのでしょうか。花童でも楽しい曲のときは笑顔で踊ればと、おせっかいな思いが少し沸きました。花誠先生スミマセン。――というものです。僕がこれまで中村花誠先生からお聞きしたことも含め、知り得る限りのことをお答えすると、基本的に日本舞踊は無表情であること。所作や動きなど一つ一つに意味があり、体全体で表現するものであり、「顔で踊ってはいけない」ともいわれているそうです。日本舞踊とは狭義には歌舞伎舞踊のことで、元をたどれば四...日本舞踊の表情

  • 熊本県高校総文祭パレード2023

    熊本市の初夏の風物詩、熊本県高校総文祭パレードが今日、街中を練り歩いた。マーチングバンド、バトントワリング、郷土芸能各部門合わせて21校10団体が参加した。今年はやっとコロナから解放されたように若さ溢れるパフォーマンスを披露した。熊本県高校総文祭パレード2023

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