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  • イラスト詩「リトルジャガーといちばん最初の魔法」

    ねえねえ、知ってる、ある日のこと、 ももかは柔らかなぽかぽかの日差しの中で目を覚ましました。 生クリームが少し固まったような姿勢で目が開きます。 こんな時、ももかは世界がたまらなくうつくしいものに思え

  • イラスト詩「十代の心」

    ​​​​​​ (自然そのもののコントロール不可能な様相が、 よりクリアに見えてくる公園・・・・) ​天井にくっついた風船みたいなものだよ​​ それ以上進まない​​

  • Ωの境界

    ​​​​​​​ ​​​​​ 夢の中で彼は、 「バーチャル・セルフ」になった。 それは詩的な喩えではない。 彼の意識は、量子コンピュータの演算空間に

  • イラスト詩「なんちゃらかんちゃら」

    ​​​​​​​​​​​​​​​​​​ ​​​​​​そこにはもう何もないんだぜ。 鋭敏なる神経を有する触角の尖端のような舌も。​​​​​​​ (思 ​い​ 出―――を・・ ​​​青い水溜まり

  • イラスト詩「decomposition」

    夜が静かに降りてくる。 空は一枚の漆黒のヴェルベットに変わり、 星の代わりにネオンの粒が都市の輪郭を刺繍していく。 何の前触れもなく空のバランスが崩れる、 この夜が、静かに編集されていく。 まるでレンズの

  • イラスト詩「春は咲いている」

    チャイムが鳴った。 いや、「切断された」と言った方が正確だ。 刃のように細く鋭く、空気を裂いて、 この午後の透明な沈黙を真っ二つにした。 恋に落ちてゆく、 道徳の鎖、因習の鎖、 心を縛っているその人

  • イラスト詩「深層」

    夜が、タールみたいに地面に張りついてる。 歩道も車道も、じっとり濡れてて、 靴底が嫌な音を立てるたび、 何か自分がこの街に溶けてくみたいで気持ち悪い。 緊急極秘指令。 繁華街のネオンが、水溜まり越しに

  • イラスト詩「白線」

    夜が落ち始めた頃、 駐車場の片隅には、 ひんやりしたアスファルトの匂いが、 ゆっくりと満ちていた。 空を飛べたらいいのにな。 風を切って、旋回して、 帰り道まで迷子になることなく、 一直線の帰巣本能

  • イラスト詩「お、なんか見えんな」

    午後の陽ざしが、窓辺に最後のきらめきを落としていた。 そこにも序破急があり、 完成とは違う未成がある。 開いたノートの隅には、無意識に描いた小さな星の落書き。 酔い痴れの妄想さ。 もうすぐ死の灰。 ふ

  • イラスト詩「街灯の光、風、そして行き先のわからない足音」

    ねえ、気付いた? 夜が静かに降りてきてさ、 気がついたら、一つだけ街灯がぽつんと光ってたんだ。 あれ、まるで迷っちゃった誰かのために立ってるみたいでさ、 ちょっと切なくなるね。 普遍性の海の腐蝕作用

  • イラスト詩「speak」

    霧がゆっくり降りてきて、 なんか、世界が静かになった気がしたんだ。 (You are my destiny...) 偶然自分に属した権利ってやつ。 遠くで誰かが呼んでるような声。 でも、その輪郭はすぐネオンサインの海

  • 黄金の仮面と銀の影

    足利尊氏が京都に開いた室町幕府は、 政権というより武家たちの利害調整装置だった。 将軍とは名ばかりの“調停者”であり、 守護大名たちは封建制の装いをまとった独立国主。 中央の名において地方を支配するので

  • 204

    EDM 真夜中0時3分。 冷え切ったビルの谷間を、 鋭く尖った光の弾丸が弧を描きながら横切る。 Do it Do it 都市の流れ星。 それはまるで、星を模した銃口から放たれた未来の閃光。 漆黒の夜空を突

  • 203

    Until the leaves fall once more 冬の気配が、静かに世界を縁取る十一月。 皮膚の神経線維に堪えがたい刺が触れる。 陽はすでに傾き、空の端には紅と紫が溶け合い、 まるで絹を染め上げる筆の跡のように

  • 202

    夕方、君の胸が、震える理由 町の外れ、人目に触れぬ森の奥に、 時の流れから置き去りにされたような屋敷が、ひっそりと佇んでいる。 巨大な苔むした木々が鬱蒼と茂るだけでは飽き足らず、 赤茶けた煉瓦の

  • 201

    君はいない 彼女は、夜の帳がゆっくりと降りるたびに、 心の奥に黒い墨を垂らしたような重い影を感じていた。 胸の中ががらんどうになり涙さえ出ないような悲しみ。 昼間、教室のざわめきの中で彼女に注がれ

  • 欠けた朝と満ちる夜 ――カヌースクール篇――

    澄み渡る空の青が、湖面にゆっくりと溶け込む。 遠くでかすかに聞こえる鳥の囀り、そして波が岸辺を撫でる柔らかな音。 それで現実性がことごとく抜けてしまって、 ただお伽話の夢の国の光景のようなものになって

  • 欠けた朝と満ちる夜 ――料理教室篇――

    フクロウカフェを出た後、さすがに鹿子田先輩も、 休日なので用事でもあるかなと思ったら、 「次は何処に・・・行こう・・・」と言う。 催促―――された(?) 街は週末の活気に包まれ、通りを行き交う人々の楽しげな

  • 欠けた朝と満ちる夜 ――ランニング&フクロウカフェ篇――

    日曜の朝。 折角の休みだが、何もしないのも勿体ない気がして、 軽く運動でもするかと速乾Tシャツとランニングショーツといういでたちで、 公園に向かった。 公園には柔らかい朝陽が射し込み、木々の影が長く伸

  • イラスト詩「Gravity & Light」

    以降、「灯台」は変化のない時間のなかに潜伏することになる。

  • 言葉が生きる場所

    ​​​​​​​​​​​​​​​ Yo, 眼を閉じろ let me take you deep inside この世界の仕組み、疑問を投げかけながら ride 精神の傷、 皮膚を強靭にした面の皮の不死身。 選ばれたる少数という名の阿呆と悪党。 権力

  • イラスト詩「俺の歌を聴け!」

    以降、「灯台」は変化のない時間のなかに潜伏することになる。

  • イラスト詩「雨に溶ける」

    ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ ​​ ​...いま 触れているもの...へ と...​ (​​...試行錯誤でパスワード入力​​ 形式

  • 新しい時代の詩

    ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ ​​ 心拍数は更に上がるのに、草原、 獅子の影は遠くなっていく。 ―――手の込んだ代用品、人生の代用品、時間の代用品。 過去それは、イリュージョンの

  • イラスト詩「楽園」

    ​​​​​ ​​​​​​​​小 さ な 躊 躇 い  ―――。                                                  

  • 風景

    ​ ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ “風景”という状態がある、 この未曽有の精密さに真正の治療あれば剥奪の極みをくれよう、 その雅びで

  • プレイ、プレイ

    しっとりと濡れた庭は その葉を一枚ずつむしりとるかのように また 根と根がぶつかって お互いの水気や養分を奪い合うように ( みずかさ ) が増して行く みずから・・ ああ、あんなこ

  • 夜は寂かに

    おそろしくスローモウションに 明暗の鋭い切れ方 ・・・ふつと切れて巻き返す夜の部屋に 僕の視力が戻る 遠慮なく/思う存分

  • かもちゃん、つまらなさについて語れば

    ​​​​​​ かもちゃんが公園で砂場で寝転がっていた。 子供たちが、ゆさゆさ、すると、顔を向けてきて言った。 「かもちゃん、今日は一日つまんないことをするダロ。 つまんないことは人生哲学の一つダロ。

  • イラスト詩「イケメン」

    ​ ピクセル化した朝焼け あの頃僕が買ったコントローラーでは 動かせない Qi規格のワイヤレス充電ができない よくあること それが呪いかも知れないって言ってる 地雷ですってブラウザを閉じる気持ちも

  • ビル管理の話

    ​ ビル管理を仕事とする上でやはり資格を取った方がいい。 とある会社では、資格が多いほど資格手当が出るからだ。 上位資格として三種の神器というものがあり、 「第三種電気主任技術者」「ビル管

  • 苔の話

    ​ 苔とは何かといえば、緑色をしていて、 ジメジメしたところに生えていて、苔寺、 神社の境内にあるとか、岩の上とか、川にもあるもの。 「わびさび」とか「君が代」というのも正解だ。 日本の

  • Serendipity

    ​​ ​眼が覚めると色硝子の粉のような視界で、​ ​​ 期待していた。​​ ​​​​ 旋律的な情緒、説明

  • ずっと橋を渡りきるあいだ

    籤を引いた。 (秘密に、または、ひそかに) -わかりました どうか内緒にして下さい。 -わかりました、わかりましたから、、 来るかな? と思う。――来るかな?

  • マダガスカル

    ​​​​​ ​ グリーンランド島、ニューギニア島、 カリマンタン(ボルネオ)島に次いで、 世界で四番目に大きい島、マダガスカル島。 約五八.七万平方キロメートルで、これが日本の約一.六倍。 島なんてい

  • イラスト詩「夜の讃歌」

    ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ ​​ ―――ゆらゆらしていた僕等。 、、、、、

  • やさしくて、胸が張り裂けて、世界に愛を叫びたくなるような話

    ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

  • What can you see?

    ​​​​​​​ ​​ ​​​​​​​​​​ 歌の中でいくつもの時代がさりげない調子で過ぎてゆく、 僕等を上向きにし、時には下向きにし、横向きにもして―――。 (無)を映す瞳だったらいいな、 『骸骨

  • ​​​​ ​​​​​、、、、、、 管理下の奴隷。 それはシステムのアポロンだよと君は言うの?

  • 夜の雨

    夜の山の獣道を一歩一歩歩き、 収束点はなく、テーマもなく、何処に辿り着くでもなく、 たんにだらだら描き継がれ、 描き継がれるという行為のみに支えられ、 先験的視覚は鰻となりながら不安が身体の一部から融

  • 目蓋の奥で優しい闇

    ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ 瞳にうつる結晶は、儚く消え・・た―――。 ​​​​​​濁 り だ す 恣 意 の 末 路 、 十 六 夜 の 儚 い 恋 物 語 。​​​​​​

  • イラスト詩「咲うもの散うもの」

    ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ 「賑わうバザールの裏通りの、

  • 僕はみんなが幸せになれる方法の一助になればいいと思った

    ギロチンみたいに、あいつの首から上と、 あいつの首から下は何回お別れしただろう、 俺の妄想の中。 一年経っても話せる見込みはないし、 二年経っても笑い話になりそうにない、 三年経ったら石の上に隕石だ

  • 欠けた朝と満ちる夜 2

    5 ―――休日。 特に予定もなく、駅前のショッピングモールをぶらぶら歩いていた。 人間観察はホームズコンテストでは最上級のものだが、 まずはエドガー・アラン・ポーの『群衆の人』を、読もうか・・・?

  • 報告

    GWの最終日に間に合ったというより、 間に合わせた感がすごく強いな。 本当はあの物語はフクロウカフェへ行ったり、 ピザを作ったり、マジックショーへ行ったり、 名古屋へ出張に行ったりする予定だった。

  • 欠けた朝と満ちる夜 3

    9 ―――昼休み。 企画・開発部のエリア、コピー機の横には、 使いかけのペンや一時的に置かれた書類が雑然と並んでいる。 紙がなくなったぞー、と誰かが叫ぶが、 補充するのはいつも決まった数人だ。

  • 欠けた朝と満ちる夜 1

    1 俺の名前は小日向純。 入社半年になる新入社員―――。 中規模ながらも業界内ではそれなりに名の知れた企業。 オフィスビルの十階、 ガラス張りの窓からは絶賛発売中のシティビュー。 ただし、買え

  • 無限回帰の祭壇

    地方都市の郊外。 石畳の隙間から顔を出す苔の青さが、湿った空気に色を添える。 偽装挿話の中で骨董屋している、 和製宮殿とおぼしき古い屋敷の長廊下を歩けば、 薄暗い光の下で銀色の筋となって浮かび上がり、

  • 残響

    以降、「灯台」は変化のない時間のなかに潜伏することになる。

  • 解剖室の異端者

    1728年、スコットランドのイースト・キルブライドにて、 十人兄弟の末っ子として生まれたジョン・ハンター。 この少年が後に「近代外科医学の父」と呼ばれ、 あの『ドリトル先生』のモデルにもなったが、 日本の

  • こっくりさん ――オカルトと科学の交差点――

    こっくりさんは紙とペン、 硬貨を使って行う狐を呼び出す降霊術であり、占いの一種で、 「狐狗狸」と表記される。 この遊びは現在でも小学生や中学生の間で行われており、 名前や遊び方が地域によって変わること

  • 200

    花の如く 分かり合いたいって、 願った。 利害を打算し、効果を予測し、 紙一重で躱した、 抽象的な状態で、 今日も、明日も、 具体的でも実践的でもない、 嘘の言葉を並べながら、 でも、信じた、 亡

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