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ハッピーアート https://blog.goo.ne.jp/nositen10/

簡単お絵かきソフトで遊びながら、しあわせにいて考えています。あなたもやってみませんか?

「のしてんてん」というタイトルで鉛筆絵画を描き続けています。 ずっと白黒の世界なので、パソコンでは色を使った抽象絵画を楽しんでいます。 楽しむことで癒しの空間が生まれればという思いで、 アートセラピーというサイト名をつけました。

のしてんてん
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住所
泉南市
出身
田辺市
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2007/12/28

1件〜100件

  • ジイジと北斗(新スケール号の冒険)12

    (7)-1「博士、ここが本当にのぞみ赤ちゃんの体の中なのでヤすか・・・」もこりんがスケール号の窓から外を見ています。「美しいダすなあ、あれが銀河ダすかね。色鉛筆の中にいるみたいダすなぁ。」もこりんも枕を抱えたまま、眠るのも忘れています。「ここがのぞみ赤ちゃんの中だなんて信じられませんね。」ぴょんたもうっとりしています。「あの銀河は間違いなくのぞみ赤ちゃんの中にある宇宙の姿なのだよ。光っているのはみな原子と呼ばれるものなのだ。」博士が白く光る河を指さしながら言いました。宇宙空間に色とりどりの光が無数に集まっていてそれが白い光の河に見えているのです。「体がこんな宇宙でできているなんて不思議ダすな。」「博士、原子というのは太陽なんでヤすか。」「そうだね。でも大きさが違うのだ。みんなが知っている太陽の大きさは、あ...ジイジと北斗(新スケール号の冒険)12

  • ジイジと北斗(新スケール号の冒険)17

    (9)-2「逆だ、スケール号!大きくなるんだ。原子より大きく!」博士は自分の間違いを隠すように大きな声で命令しました。「ぐぎゃにゃーン」スケール号も必死で応えます。窓に見える黄金の星が点のようになり、銀河の中に紛れてしまいました。するとスケール号の背中に刺さっていた金の槍はするりと抜け落ち、闇の中に消えてしまいました。それと同時に凍てついた体から霜が消えたのです。「大丈夫かスケール号。」「フンにゃー」スケール号はぎこちなく体を動かしました。致命的な被害は免れたようです。その間に、ぴょんたは艦長の背中に万能絆創膏を貼って治療を終えていました。艦長はスヤスヤとぴょんたの胸の中で眠っています。「スケール号の傷はどうだ、船外に出て修理できそうか。」博士がぴょんたに聞きました。「それが博士、おかしなことなんでヤすが...ジイジと北斗(新スケール号の冒険)17

  • ジイジと北斗(新スケール号の冒険)11

    (6)-2「どうしたスケール号!」と思った瞬間、その声は揺りかごの中からだと分かりました。「博士、大変でヤす!!艦長が泣いているでヤす!何もしていないでヤすよ。」ちょうどもこりんが艦長を見ていて、あまりにかわいいのでつい艦長のほっぺを指でつんつんしたのです。マシュマロのように柔らかいほっぺが気持ち良くて、もこりんは何度かつんつんしてしまいました。その時艦長が急に泣き出したのでした。「ウソだー、もこりんが艦長をつんつんしていたの見たダすよ。」ぐうすかがもこりんを睨みました。「ほんのちょっとだけでヤす。何もしていないのに一人で泣き出したのでヤすよ。ほんとでヤす。」もこりんのオドオドした言い訳です。「ふぎゃー!フンギャー!」艦長の泣き声が段々激しくなります。「艦長どうしたのですか。お腹痛いのでしょうか?」ぴょん...ジイジと北斗(新スケール号の冒険)11

  • ジイジと北斗(新スケール号の冒険)10

    (6)-1スケール号は額に入り口があります。猫の額が開いて階段が下りてきます。乗組員たちがスケール号に乗る姿を見ていた院長先生は目を見張りました。猫が大きくなっているのか、乗組員たちが小さくなっているのか、分からなくなってしまうのです。混乱しているうちに全員がスケール号の額の中に消えていきました。銀色の猫が床を蹴って飛び上がったと思うと、その姿がふっと消えてしまいました。ハエが一匹、院長先生の頭の上を越えて、窓に止りました。よく見るとそれは窓ガラスに張り付いたスケール号だったのです。そのスケール号がノミのように小さくなり、やがて見えなくなって窓ガラスにしみこんでしまいました。院長先生はよく見ようとして窓ガラスに額を打ち付けてしまいました。幸いにも窓ガラスは丈夫にできていたので、院長先生の額が赤くなるだけで...ジイジと北斗(新スケール号の冒険)10

  • ジイジと北斗(新スケール号の冒険)9

    (5)-2「何か言ってないかな。北斗なら助けてあげられるからね。」ジイジが博士の口調で言いました。その時北斗の目が真ん丸に開きました。そしてまっすぐにジイジに目を向けて動きません。その目はジイジを見るというよりは、ジイジの背後を見ているようでした。「はぷー」「博士、艦長はなんて言っているのですか。」ぴょんたが聞きました。ぴょんたは博士の肩越しに飛び上がって艦長を見ていたのです。「分からないらしい。」「どういうことですか?」「どうしてほしいのか、赤ちゃんは何も言わないらしいのだ。」「がっかりでヤす。」「助けられないのダすのか」「いや、そうではない。」博士がきっぱり言いました。博士は優しく北斗を揺りかごに戻しました。そして院長先生に向き直りました。「先生、やってみる価値は十分あります。あの子の中をスケール号で...ジイジと北斗(新スケール号の冒険)9

  • ジイジと北斗(新スケール号の冒険)その8

    (5)-1元気な赤ちゃん院は街と森の間に建っていました。まるでピンクのお城です。ここは赤ちゃんの総合施設で、赤ちゃんを宿したお母さんの宿泊施設もあり、そこでお母さんたちは安心して赤ちゃんを産む準備ができるのです。産後は赤ちゃんのための保育所から幼稚園まであって、望めばそこで一貫した子育もできる国内唯一の施設なのです。「そんなところですから、今まで早産するお母さんはほとんどいませんでした。私達には信じられないことが起こっているのです。原因が全く分かりません。」院長先生が困り果てて涙を浮かべています。院長先生は皆を赤ちゃんのところに案内しました。もちろん窓越しに見るだけですが、中央に小さな透明の保育器が置かれていました。その周りを透明のカーテンで仕切られ、厳重に隔離されているのが分かりました。そこに小さな赤ち...ジイジと北斗(新スケール号の冒険)その8

  • ジイジと北斗(新スケール号の冒険)その7

    (4)-2「バブバブ」艦長も元気な声を上げました。空飛ぶ揺りかごは北斗を元気にするものがそろっているに違いありません。あまり元気とは言えなかった北斗が一回り大きくなったように思えて、ジイジは嬉しいのです。「それで博士、困っている赤ちゃんの話をしてください。」「おお、そうだったね。」博士は思い出したように、少し改まってみんなの前に立ちました。「元気な赤ちゃん院というところで生まれた赤ちゃんなのだが、他の赤ちゃんより半年も早く生まれてしまった。」「すごい!優秀な赤ちゃんでヤすね。」「違うんだよもこりん。赤ちゃんはお母さんのおなかの中で栄養をもらって大きくなるというのは知っているね。」「知っているでヤす。」「すごいぞ、もこりん。そしたら赤ちゃんにしたら、半年も早く生まれるというのはどういうことかわかるかな。」「...ジイジと北斗(新スケール号の冒険)その7

  • ジイジと北斗 (新スケール号の冒険) その6

    (4)-1「博士はどうして艦長と話ができるのですか。」食事のあと、ぴょんたが言い出しました。「本当に艦長は話ができるのでヤすか。」「寝ているか、泣いているかダすからね。でもわたスも艦長と話をしたいダす。」「私が北斗、いや艦長と話ができるのは宇宙語があるからなのだよ。」「宇宙語ってなんでヤすか?」もこりんが真っ先に質問しました。「むつかしいのはいやダすよ、博士。」「実はね、この宇宙そのものが宇宙語でできているのだよ。」「意味が分かりません。」「分からなくていいのだよ。ただ知ってほしいのは、この宇宙にあるどんな小さなもの一つだって、宇宙の全体とつながっていないものはないということなのだ。ぴょんただって、もこりんだって、ぐうすかだって同じなのだ。もちろん艦長も私も、それに食堂のおばさんもそうだ。みんながつながっ...ジイジと北斗(新スケール号の冒険)その6

  • ジイジと北斗(新スケール号の冒険)その5

    (3)-2スケール号の中は北斗艦長を讃える歌の大合唱が響き渡りました。「艦長が目を開けたでヤす!」最初にもこりんが声を上げました。「艦長が目を覚ましたダすよ!」ぐうすかも大喜びです。「艦長、帰りましょう。」ぴょんたは耳をパタパタさせて北斗の上を飛んで見せました。「君は艦長なんだよ、北斗。」北斗はまん丸に見開いた目をジイジに向けています。「何も知らなくていいんだよ。初めてなんだからね。」ジイジは北斗の目から伝わってくる言葉に答えているのです。「大丈夫だよ、ジイジも艦長だったんだ。だから言うとおりにしてごらん、スケール号はその通りに動くからね。」北斗の口元が少し笑ったように見えました。ジイジはそれから北斗の目の中に入って行くように心を集めて、スケール号の操縦方法を教えてあげるのでした。それはジイジにも、考える...ジイジと北斗(新スケール号の冒険)その5

  • ジイジと北斗(新スケール号の冒険)その4

    (3)-1スケール号の操縦室をジイジは懐かしそうに眺めました。操縦席の前に赤いレバーがありました。操縦かんです。ジイジはすぐにスケール号を動かしてみたくなりました。でも操縦席には坐れません。そして気付いたのです。自分が艦長でない理由が分かったように思えました。いつの間にかジイジになってしまっていたということなのです。でも北斗だって、この席に坐れないし、操縦かんも握れない。そう思っていると、北斗を乗せた揺りかごが浮かんだまま操縦席に近づいて行ったのです。すると操縦席の背もたれが後ろに倒れて寝台のようになりました。その上に揺りかごが滑り込むように乗っかると、カチャンと何かが固定されるような音が聞えました。「艦長、基地に戻りましょう。」ウサギのぴょんたが言いました。「早く戻るでヤす。」モグラのもこりんも言いまし...ジイジと北斗(新スケール号の冒険)その4

  • ジイジと北斗(新スケール号の冒険)その3

    (2)-2「艦長はそこに寝ている北斗です。」「北斗が艦長?まだ生まれたばかりの子だよ。スケール号、お前も私のことを覚えていないのか。」「覚えていますよ、ケンタ。あなたはとってもいい艦長でした。おかげで私達はとってもいいパートナーでしたね。」「スケール号、覚えていてくれてありがとう。」「でもあなたはもう艦長ではありません。」「しかし北斗はまだ赤ちゃんだ、それがどうして艦長に?」「北斗はまだ宇宙の子です。その力が必要なのです。」「しかしそれは無茶な話だ、スケール号。北斗は歩けない。」「大丈夫ですよ。これに北斗を寝かせてください。」スケール号が言うと、音も無く揺りかごが浮かんで飛んできたのです。「ほぎゃー、ほぎゃー」北斗の泣き声がジイジの耳に届いてきました。「おーおー、怖くないぞ北斗、お腹すいたのかなぁ。母さん...ジイジと北斗(新スケール号の冒険)その3

  • ジイジと北斗(新スケール号の冒険)その2

    (2)-1ある日、珍しく温かい陽射しがカーテンを通して部屋に差し込んできました。ジイジは意味なく心がうきうきしてカーテンを開けたのです。ピンク色の花びらが一枚とんでいました。近所の梅の花が満開なのかもしれません。その時、北斗のかわいい力み声が聞えてきました。そして泣き出したのです。窓際に置かれた小さなベッドに寝かされた北斗の顔が輝いていました。「おうおう、すまなかったな、眩しかったね。」ジイジが反射的にカーテンを閉めて、北斗に謝りました。その時だったのです。「ゴロニャーン」ジイジには聞き覚えのある猫の声でした。「艦長、迎えに来たでヤす。」「艦長、お迎えに上がりました。」「艦長、お迎えに参りましたダすよ。」ジイジが声の方を振り返ると、三匹の勇士の姿がありました。その後ろに銀色に光る猫がうずくまっていたのです...ジイジと北斗(新スケール号の冒険)その2

  • ジイジと北斗(新スケール号の冒険)その1

    (1)北斗と言えば、夜空に並んでいる七つ星。でも、ジイジにとっては可愛い小さな赤ちゃんのことなのです。白いおくるみからちょこんと顔をのぞかせているその目を見た時、ジイジは初めて北斗と出逢ったのでした。それは深い穴からこわごわと外を眺めているつぶらな瞳でした。怖がらなくていいよ。ジイジは目でそう言いながら北斗の額にそっと触りました。北斗の真っ黒な目と出会った時、ジイジは天の川で星の赤ちゃんを助けたときのことを思い出しました。涙のプールから今しがたすくい上げてきたような眼を眺めていると、あの時、ブラックホールに呑み込まれそうになっていた星の赤ちゃんの不安そうな目を、つい連想してしまうのです。「安心して出ておいで、ここは明るくて楽しいところだよ。」ジイジが言うと、「生まれたばかりなのにそんなこと言っても、分かり...ジイジと北斗(新スケール号の冒険)その1

  • ジイジと北斗(連載にあたって)

    今回より宇宙語を主題にした、のしてんてん童話「ジイジと北斗」を連載します。宇宙と人間存在をテーマに続けてきた記事が18回で「きみのからだは運動会」に行き着きました。この童話は宇宙モデルを使って宇宙語の存在を示唆するもので、直接私の絵画(尼信会館展)から生まれたものでした。それに先立って、私にはもう一つ生まれてきたものがありました。それが「宇宙語」を懐から描いた文芸作品です。その経緯は次の通りです。これまで五次元の考え方を童話にして書いた「スケール号の冒険」1~4話のうち、2作目を除く3作品を当ブログで紹介してきました。これはケンタと言う6歳の男の子とスケール号の冒険を描いたお話でした。(当ブログのカテゴリーから1,3,4話読んでいただけます)時が流れて、私にも初孫が出来ました。その初孫を見ているうちに物語...ジイジと北斗(連載にあたって)

  • 五次元宇宙と人間存在 18

    尼信会館での展覧会中に生まれた童話ですA6版7ページ簡易製本(表紙)(ページ1)(ページ2)(ページ3)(ページ4)(ページ5)(ページ6)(ページ7)感想など頂けましたらうれしいです。製本が必要な方は実費でお送りします。メールでお申込み下さい。五次元宇宙と人間存在18

  • 五次元と人間存在 17

    こころに芯があるならそれは五次元によって認識される何かだ。それは言葉で表し難いが名を付けるなら「宇宙語」がふさわしい無限のたまごが無限のヒヨコを生み出すようにトロッとした体液がみな迷わずヒヨコになるこの不思議な仕組みを伝えているのが宇宙語なのであるあるいは無数にある素粒子がてんでバラバラに動かないように一つの身体をつくるためだけに働くという願いを伝える言葉なのである科学的に言えば宇宙を読み解く、統一理論般若心経では彼岸に渡る意志、般若波羅蜜多それが宇宙語に最も近いと言えるだろう我が心は日本語である地上にあるすべての言葉はその言葉に基づいた心をつくるそして翻訳が世界をつなぐ翻訳とは他国の言語を自国の言葉に置き換えることだが中には翻訳しないで外国語を直接理解する人たちもいる考えてみればそれは不可能なことではな...五次元と人間存在17

  • 五次元宇宙と人間存在 16

    この字は何と読むの?よく尋ねられることがある決まって私は、自分の造語で誰にも読めない文字なのですと応えてきた。それは本当のことだから決して間違いではない。しかし本当は答えになっていないのだ。それをそのままにしていたのはズバリ適した言葉が見当たらないこともあったのだがへたな説明をして絵の意味を曖昧にしたくなかったというのが本当のところだ。尼信会館の二人展は大きくきれいな会場が、ありがたいことに自分の世界に充分な表現のできる空間を与えてくれたのであるその空間にストレスなく展開できた作品たちに囲まれて私は自分の作品でありながらはじめて出合う感覚を味わい会場で日々成長している実感を覚えているのだそしてこの作品に対する問いの答えがはじめて私の納得できる言葉で生まれて来たのだ。すなわちそれが宇宙語と言う答えなのだ。描いたも...五次元宇宙と人間存在16

  • 五次元と人間存在 15

    人間を味わい尽くすその意味するところは今を否定しないということだ今から逃げないということだ今をそのまま受け入れるということだ今在る充足を知ることだすなわち充足は今にしか無い!そのことを知りながら不満を覚える心を眺めていれば分かる事実があるそれは不満を波動としてとらえられたときに起こる不満が波動と見えた時その波動は突然、不満ではいられなくなる波動は全身の波動と合成されて一つの波となって行くのだ命を躍動する波に飲み込まれると言えばいいだろうか充足の波動その至福感に昇華していくのだすなわちこれが人間を味わい尽くすという意味なのだ選り好んでよき道だけが人生ではない苦悩の避けられない人生ならば苦悩を正面から受け止め全てを受け入れて見詰めるのだそして心の波動を探せ目をそらさずに苦悩を眺めているとそこに波動が見えて来る波動を...五次元と人間存在15

  • 尼信会館ただいま作品展示中です(6月5日まで) なんとジャンルの違う3作家と金貨の競演となりました

    同じ会期で尼信会館1階「油とエンピツの二人展」3階「中村恭子作陶展」と、同時開催しています。偶然の開催で初めての出逢いでしたが、作陶展がのしてんてん絵画と共通点が多く、共鳴しましたので今回は作家の許可を得て、その作風とのしてんてん絵画を並べて、その面白さと展覧会の様子をお知らせします。よく見ると3つの陶器の中には可愛い動物が顔を出しています↑期せずして油絵と鉛筆絵画(1階)、そして色彩豊かな陶芸(2階)の三つ巴のハーモニーを発見して作家同士も意気投合です。なお2階は尼信会館の常設展で、世界のコイン展示は圧巻です、様々な金貨の輝きに目を奪われます。我田引水ですが、1階二人展⇒エレベータで3階作陶展⇒2階世界のコインがおすすめコー^ス^尼信会館ただいま作品展示中です(6月5日まで)なんとジャンルの違う3作家と金貨の競演となりました

  • 五次元宇宙と人間存在 14

    人間を味わい尽くすそれが五次元思考の本懐である喜怒哀楽を差別しないそれが今立っている私の風景だそのイメージは時間軸を垂直に断ち切るように存在するスケール軸の天地を貫く姿であるそれは己の中心を貫いて私自身を天と地につなぎ止める働きをしてくれるすると私は時間から解放され、今この瞬間を楽しむことが出来る真実の中に身を置く至福は喜怒哀楽の波を喜びに変える福なのであるそれは否定しない喜びである今を丸ごと受け入れる寛容である何処からも逃げない安堵である何ものも追い求めない充足である今この瞬間と言う全ての価値を封じ込める玉を手に入れた一体の龍の姿なのであるつまりスケール軸とは人間の認識力を最大に解放したくう(空)の理解なのである尼信会館に展示中の龍明と暗光と闇しかし決して善と悪ではない五次元宇宙と人間存在14

  • 尼信会館二人展 展示風景

    尼信会館二人展の始動していよいよ明日から約1ヶ月の展示が始まります。今回は二人展のポイント風景を公開します。..尼信会館二人展展示風景

  • 五次元宇宙と人間存在 13

    空体を生きるということはたとえば科学的に大日如来を信じることである科学的に神を認識することでもあるあるいは科学と般若心経の融合であるだからもし貴方が無条件に神を信じ、己の身を完全に任せられるのなら貴方は五次元を必要としないつまり五次元は人間の認識世界を捨てられない私のような現代人が理詰めで神に近付くための思考なのであるその思考が空体に至るのだつまり空体とは人間の認識がようやく神に届く領域の被膜一枚を隔てた人間存在だと言えるのである目に見えぬ被膜の向こうに神の世界があるのだ彼岸を飛び越えて神の世界に入ったものは真の悟りを得るだろうしかし認識世界から彼岸に飛び移れない者だって見捨てらるべきではないのだ人間として生きながら神の世界を体感する権利は誰からも奪われない五次元はそう叫び続ける人間として生きたいのだとこの世に...五次元宇宙と人間存在13

  • 五次元宇宙と人間存在12

    自分を空だと認識することは不可能なことではないというよりむしろ私たちは空間を何もないと思い込んでいるだけなのであるいつか空の境地になりたいと思うのはその時空の境地にいないのではなく空の境地に気付かないでいるだけなのだ空を知覚するそれはいつも起こっているたとえばスポーツなどで思いが達成されたとき充足感を味わうこの充足感こそ空に対する認識なのである充足感に意識を向けるとそこに物質は存在しないあるのは空の波動だけだすなわち満たされた心の空間に包まれているそれが空体の実感なのである物質に包まれた充足感だってあるそんな反論もあるだろうもちろんそれは分かるが人は物質と空間の存在なのである物質は常に充足しかない物質に意識を向けたらそこにはもともと充足感しかないのだ心だけが充足感を失っているそれを探し求めて旅をするそれが心なの...五次元宇宙と人間存在12

  • 五次元宇宙と人間存在 11

    心は成長するそれをイメージで表せば山登りだ成長するというのは山を登ること黙々と高度を稼いで成長した心は悟りを得るその悟りとは何なのかそれを至福と考えるとものごとの要点を取り逃がす至福は結果の産物であって、それ自体が悟りとは言えないのだ至福が心を成長させるための目的となったら成長はそこで止まってしまうだろうでは成長の意味、すなわち悟りとは何なのかそれこそが山に登ったその高見に他ならない達観した者たちが見る特別なもの、それが眼下に見る風景なのである至福を目的にしたら悟りをとり逃す高度を目的にしたらそこに達して風景をみたものはもはや転落することはないそれが悟りなのだすると悟りとはまた別の意味をもたらすすなわち一つの悟りはさらに高度を上げて見得る風景を予告しているということだ悟りは至福をもたらすしかし悟りが至福とすり替...五次元宇宙と人間存在11

  • 五次元宇宙と人間存在 10

    五次元とは何かそれは人間の思考が成り立つために必要な五本の柱のことであるこの世は混沌としている。つまりこの世界を理解するためには、混沌の中に動かない支柱を立てる必要があるのだ。本来人間はその柱を五本持っているのである。これを五次元という一本柱の思考だけでは永遠に続く一本道を思い描くことが出来るが、その他のことは混沌のままである。二本柱の思考は永遠に広がる平面を思い描くことが出来るが、空と心はいまだ混沌のままだ。三本柱の思考は永遠に広がる立体空間を思い描くことが出来るが、心は混沌の中にある。四本柱の思考は永遠に広がる空間と変化する世界を思いえがけるが、心は時間に流されて定まることがない。五本柱の思考は永遠に広がる空間に心が完全に同化して、全てが一体である自分の姿を思い描くことが出来る。こうして人間の思考は完成する...五次元宇宙と人間存在10

  • 五次元宇宙と人間存在 9

    人は固定観念の産物である吾は空なりという真理はこの固定観念から解放されたところにある。しかしまた我々は固定観念なしに自分たりえない。考えてみたら分かることだが私達が自分だけで生き自分だけで作りだしたものは何一つないのである言葉は借り物だし智識はさらに遠くからやってくる言葉を失えば自分の世界の90%は失われるだろう残るのは感覚の波の中にいてその揺れの度に感じの変化を味わうだけだつまり人間とは言葉であると言ってもたいして間違ってはいないだろうそして言葉は固定観念なのである。人間は固定観念の塊りなのだ。誰もが知ってのとおり真実はいつも言葉のその奥にあるのだつまり真実は固定できないということになる。言葉と真実には不確定性原理が働いている。五次元もまた固定観念であることには変わらない。しかし五次元宇宙から見れば今在る人間...五次元宇宙と人間存在9

  • 五次元宇宙と人間存在 8

    自我が全てまずその意識を持たねばならないなぜならそれが事実だからだ。私達は一生自我から抜け出ることが出来ない見るもの聞くもの嗅ぐもの食べるもの感じるもの行うものそのすべてが自我なのだ。人を思うその思う人もまた自我であり人の仕打ちに竿を指すのもまた自我であるゆえに自我を捨てると私は逆転して宇宙に還るしかしそこに激しい抵抗がある自我の生死をかけた抵抗だ死にたくはないと。そこに五次元の意味がある抵抗する自我に無限の大きさを与えるのだ自分の身体の大きさを宇宙と合同であると己の身を触るように実感させてくれるスケールの思想なのだ。必死で抵抗していた自我が自分の大きさに気付いたら死は自我そのものが生み出した妄想だったと自然に分かるようになる。路傍の石ころが実は地球そのものだったと知るように人は自分が空だったと知りその空は宇宙...五次元宇宙と人間存在8

  • 五次元宇宙と人間存在 7

    最も大きなものは何だろう人はそれを認識できるのだろうか私たちが認識できる最大の世界は宇宙そこに時間を加えると過去の宇宙+今の宇宙+未来の宇宙これで三倍の大きさになった。でもまだ終わりではないそこにスケールを加えると素粒子の宇宙+人間の宇宙+太陽の宇宙三倍の三倍で九倍の大きさの宇宙が認識できるのではないか。眼にする宇宙の九倍の大きさの宇宙を知ったらそれが神の姿だと言ってもあながち間違いではないだろう素粒子宇宙があってこの身体があって地球の浮かぶ宇宙があるもしかしたら太陽系は原子で銀河は細胞で大宇宙は手や足で大大宇宙は神様の身体かも知れないだったら素粒子の中にも地球のような素粒子があってその上に小さな人がいる大事なことはそんな想像が出来るということだ想像出来るということはその可能性があるということだないとは言い切れ...五次元宇宙と人間存在7

  • 五次元宇宙と人間存在 6

    スケールの概念とは、空間を認識するための考え方なのだがなかなかうまく説明が出来ないで同じところをくるくる回っているようだ。そんなある日、眠りと目覚めの狭間にいて激しい興奮を覚えたのである。スケールを電波と考えたらいいそうひらめいたのだ。スケールの概念で世界を見るというのはそのスケールの空間をチューニングしてみるということだと理解したのである。素粒子の世界は素粒子のスケールにチューニングして世界を見ているということなのだと。これを説明するために私は自分の身体を素粒子の大きさにして世界を眺めると、考えた。論理的に苦しいものだった。ところが、スケールとは、空間に存在する波長の変化を認識するためのものだとはっきり言葉にすることが出来たのだ。スケールとはつまり空間を構成している波長に着目して現われる世界を見ようとする概念...五次元宇宙と人間存在6

  • 五次元宇宙と人間存在 5

    ウクライナにロシアが侵攻した小さな人間が何をすることも出来ないが物語だけは思い浮かぶウクライナよ人間であれと。地上戦で捕虜としたロシア兵を一人も殺さないで母国に送り返してほしいのだ彼らは平和のメッセンジャになるウクライナの行いに世界は同調するだろうその波はロシアにも広がるウクライナにはロシアに恐れをいだかせる何ものも無いということがロシア内外に知れ渡るだろう世論が巻き起こる人間として共生する喜びを掲げて人間は悪魔を追い出す恐怖という悪魔を意識の中であぶりだすのだ。それは己がつくりだした幻想なのだと。こんな物語が平和のシナリオになるだろうか五次元宇宙と人間存在5

  • 五次元宇宙と人間存在 4

    今回は一杯いっぱいの世界観を考えてみる。私たちは自分を感じている。自分を知っている。自分を知るには自分の周りの世界を知らなければならない。自分を取り巻く世界のことだ。その世界には過去と未来がある私たちは今を生きながら未来に向かい、過去を振り返る。ここにその世界が一杯いっぱいで身動きできない人たちがいる。過去にたくさんの失敗を重ね未来にどんな希望も持てない人がいる。自信を失い何がよくて何か悪いのか人は皆楽に生きているように見えるのに自分に優れたところはどこにもない生きる価値さえ見いだせなくて助けてくれる人さえいない自分を包む世界はまるで牢獄で四方八方つめたい壁に阻まれて地下に沈んでいる。そんな世界観を持つ人に頑張れと言っても苦しめるだけなのだ。世の中に見捨てられ少なくとも自分でそう思い込むそんな人がだれかの力を待...五次元宇宙と人間存在4

  • 五次元宇宙と人間存在 3

    再び固定観念について考えてみる成長するには固定観念を打ち破らなければならないしかし固定観念はやみくもに打ち壊すべき敵ではないつまり固定観念をより正しく理解することが己を解放するための大切な道なのである固定観念を正しく理解するどうすればいいのか既に見てきたとおり固定観念は人間存在そのものと言えるものだ。曖昧模糊とした宇宙の存在に確固とした杭を打ち込み己と知るのは固定観念しかないのだ。それは守らなければならないだがそれは真実ではないそれを最もうまく言い表せる言葉それが卵なのである固定観念とは言うまでもなく卵の殻に相当する命はその殻の内側にある命は殻の中で守られて成長する成長した命はやがて殻の圧力に気付く殻に悪意がある訳ではない成長した己の意識と身体が殻をそのように見る殻が悪いわけではない。成長が意識を変えてしまった...五次元宇宙と人間存在3

  • 五次元宇宙と人間 2

    深く自分の内側を探って行くといかに自分の意識が固定観念を持って眺めているかが分かるというよりも私達の考え方は固定観念を作りだすためにあると言っていいかもしれない。それが生きる術なのである。固定観念がなかったら私達は人間として生きていけないのだ。それが宇宙の中で人間として存在するための智慧なのである。つまり固定観念は人間そのものと言える物質の限界が身体だとすると思考の限界は固定観念なのである。思考、すなわち精神。すなわち空それが身体の反語としての空体。結局こういうことだ。物質面での人間の領域は身体であり空間面での人間の領域は固定観念そして人間はこの二面性を併せ持って自らの人生を考えているのである。*固定観念の最たるものは言葉。なぜなら意味を固定しなければ言葉は成り立たない。そして言葉がなければ思考すら出来ない。想...五次元宇宙と人間2

  • 五次元と人間存在

    人間とは何か。あらためてそれを問いなおす時が来ているのかもしれない。何のことはないそれは私が孫から教えられた気付きなのである。私は人間であるこの言葉の中で私達は一体何を知っているのだろう。孫は間違いなく人間であるしかし間違いなくその意識に人間はない何一つ固定観念という人間の殻がないのだ不幸も幸せもなくただ命を謳歌している人間の原型すっぴんの姿だ人間とは何かそこから学びがある人間とは固定観念であることが分かるのだ柔らかな感性が固まってやがて人間となる五次元と人間存在

  • のしてんてん五次元空展 終わりました

    コロナ禍の大波の下でやり遂げられたことに感謝でいっぱいです。この体験は今後貴重な思い出となると思うほど、スリリングな毎日でした。まずは無事終了したことに御礼申し上げます。今回ほど内面の上昇を見た機会はありませんでした。まるで切り立った山頂の稜線を伝い歩くような緊張感に、身が引き締まるような現実感を感じました。五次元が人というあり方にどうかかわっていく可能性があるのか、自宅アトリエでは全貌出来なかった作品たちを見て、自分がどこに行こうとしているのかがなんとなく実感出来ました。この経験を活かして、次回より「五次元と人間存在」をタイトルにして私のつかんだ人間の可能性について発信していきたいと思います。引き続きのしてんてんをよろしくお願いいたします。のしてんてん五次元空展終わりました

  • のしてんてん五次元宇宙「空」展 1

    画廊ぶらんしゅでの個展が始まりました。時間が取れず、とりあえずメインの風景だけです。少しづつ更新していきますので、ご覧ください。のしてんてん五次元宇宙「空」展1

  • のしてんてん五次元宇宙「空」展

    2020年一月個展風景↑画廊ぶらんしゅでの第一回展から二年が経ちました。この間、五次元思考はコロナの影響もあって深く進みました。身体と空体という人間の切り離せない関係を発見し、意識が空体に移ることによって五次元の世界観は宇宙と私が一体であることの事実が実は最も身近な目の前にあることに気付いたのです。至福はそこからくる。今回はその私の実感をそのまま展示したいと思います。コロナ禍の中感染対策をしながら静かな展示を皆様の心にお届けします。般若心経を全面に描き込み白で塗りつぶした画面に宇宙モデルを作成論理と絵画の融合をテーマにした展示となります。のしてんてん五次元宇宙「空」展

  • 新春2022年あけましておめでとうございます

    2022年が開けました。穏やかな新春、除夜の鐘が我が家にも聞こえます。本年は邂逅展から始まります。その飾り終えた壁面(のしてんてん組作品「コロナの世紀」を当初の画面にいたしました。旧年中はご支援いただきましてありがとうございました。今年もまたのしてんてんの探求を深く進める決意でおります。コロナに敗けない!!皆様のご多幸を願いながら新年のご挨拶をいたします。引き続きよろしくお願い申し上げます。のしてんてん新春2022年あけましておめでとうございます

  • 2022年新春早々のグループ展「邂逅展」のご案内

    最近になってオミクロン急拡大の恐れが出てきましたが、邂逅展は去年に引き続き実施の予定です。案内状にはコロナの終焉が見えてきたと印刷した後のオミクロンですが、感染力が大きく、重症化が少ないという兆候は、自然抗体が増える条件でもあるので、オミクロンの流行はコロナの終焉が近いという見方もあるようです。心よりその終焉を願っての開催です。今日ようやく出展作品が完成しました。メリークリスマス2022年新春早々のグループ展「邂逅展」のご案内

  • 恒例の ぎゃらりー由芽(東京三鷹市)新春小品展

    2022年はコロナも小康状態となり、ありがたいことに新春早々三つの展覧会があります。①1月4日(火)~1月9日(日)アートスペース上三条(奈良)②1月15日(土)~1月30日(日)ぎゃらりー由芽(東京)③1月19日(水)~2月6日(日)画廊ぶらんしゅ(大阪)とりあえず今回は準備の早くできた②の新春小品展からのご案内です。順次、他の展覧会もこの場で紹介していきます。ぎゃらりー由芽では、88名の作家が小品を展示します私はサムホール作品2点での参加となります。恒例のぎゃらりー由芽(東京三鷹市)新春小品展

  • 空体(くうたい)について 12

    空体と身体人間は認識の新たな方法(概念)を習得するだけで世界を大きく変える。その認識の進化をあらためて見ると次のようになるだろう。↓①植物の世界0次元認識の概念を持たないために、今いる点だけが世界になる。↓②モグラの世界1次元世界は一本のつながった線であるという認識。線の概念は前と後ろしかない↓③犬の世界2次元二本の線で世界を見る認識。交わる二本の線の概念は世界が平面であることを知らしめる↓④鳥の世界3次元3本の線のひろがりを認識する。三本の線の概念は立体の世界を見せてくれる↓⑤人間の世界四次元三次元に時間の概念を加えて認識する。物質が時間と共に変化していく世界を知らしめる⑥新人類の世界五次元四次元にスケールの概念が加わって、はじめて人類は空間を世界として認識するようになる五番目の新たなスケールの概念は空間を認...空体(くうたい)について12

  • 空体(くうたい)について 11

    空体を駆ける(キャンバスに鉛筆)私は確かに存在するそう確信するのはこの身体があるからだ。自分の存在を身体を通して認識しているのだ。哀しいことにこの身体は生まれやがて死ぬ。しかし私達はほぼ例外なく死んだらどうなるのかと考えるだろう。これが空体の存在を明らかに証明しているのだ。死んでなくなるものなら死の先を考えるものなど存在しないからだ。「考える」とは「頭脳」+「気付き」で成り立っている。身体=頭脳空体=気付き(考える=頭脳の働き)という考え方は空体を見えなくするつまり間違ったとらえ方なのだ。身体と空体の癒着したとらえ方というしかない。この、「思考」に「気付いている」ものを身体の癒着から引き離すことが出来る。気付きに意識を向けるだけでいいのだ。気付きに意識を向けると思考の内容を無視してその働きだけが見えて来る。どん...空体(くうたい)について11

  • 空体(くうたい)について 10

    自動筆記鉛筆絵画空体の龍前回記事の要点を引き継いで、空体+身体=私の真実の姿をイメージしてみる。このシリーズの終着点である。(0)目覚めて眠るまで私達は自分を意識して生きている。その中心にある精神世界、感覚と思考がある。喜びも苦悩も、希望も絶望もそこにあって命ある限りそれを体験し続けるのだ。(1)その個人的な体験は明らかに身体と空体の融合したものなのだ。その事実を解き明かすものが「気付き」なのである。思考は身体の感覚と頭脳の働きで生まれ、空体のエネルギー作用である「気付き」によってその存在を知るかたちで成り立っている。身体はここに自分がいるという認識の母体だが、この身体の存在とそのことに気付いている事から成り立っている。(2)要するに「気付き」とは闇の中にある身体や感覚、思考を意識のもとに照らし出す、闇に投じら...空体(くうたい)について10

  • 空体(くうたい)について 9

    エンドレス空間絵画第39作目(F10号キャンバスに鉛筆)エンドレス絵画とは切れ目なくつながって行く絵画形式前記事を踏まえて言えば「身体」と「空体」という概念は結局同じものを二つの認識方法で眺めたものである。四次元(時間)の概念で空体を観たら、そのイメージしか見えないが五次元の概念で空体を観たら、空体そのものの中からそれをリアルに感じることが出来る。例えて言えば、自分の苦悩しか見えない者が、地球の生きる姿を認識できるようになるということである。身体は空体なくしては存在しない。空体は身体なくしては認識の世界に浮かび上がらない。この空体に認識を向けた時人は宇宙に充満する豊かさを実感する。その豊かさは自分の半身だと気付いたら宇宙空間は私の中にあって、背中がほこほこと温かいのだ。これは私の体験だが、若いころから気付きを不...空体(くうたい)について9

  • 空体(くうたい)について 8

    空体による自動筆記鉛筆絵画(最新作733✕330)(自動筆記とは作者自身が観客となって進行を見守り楽しむ創作方法)今回は空体を感じるとはどういうことかということを私の体験から書いてみたい。身体+空体=私ならば身体を認識するように、空体を身近に感じる方法があるのだろうか。下図は認識の仕組みを図で解明した心理学者エドガー・ルビンの二重図形である。一方を認識したら他方は背景になって認識できない。これが私たちの認識なのだ。ルビンの壺と呼ばれるこの図は、壺に意識を向けて認識すると、人は認識できなくなる。逆に人に意識を向けると、壺は向き合った人の間の空間になって認識できない。無理にも両方を認識しようとすると、意識がチカチカと点滅するように感じるだろう。ルビンの壺はこのように人間の認識の仕組みを図で見事に示したのである。それ...空体(くうたい)について8

  • 橋口徳治個展 観てきました

    小磯良平展で大賞を射止めた、渓谷の作家、橋口徳治の近作を個展で紹介しています。オープニングに行ってきました。コロナ禍が力になったと、本人の言葉を頂きました。精緻な作品がさらに塗り重ねられて、塵一つ浮遊していない空間を感じました。波の作品も展示されています。橋口徳治個展観てきました

  • 空体(くうたい)について 7

    自分は何なのか。その最も単純な答は、自分と自分でないものの境界を探ることだ。そこで目を身体に向けると自分の境界は一目瞭然だ。説明のいらないこの身体のことである。ところが空体に意識を向けると自分と、自分でない境界を見つけることが出来ないのだ空体に自分でない部分を想定することは出来ない。自分の身体を組み立てている素粒子。素粒子が自由に運動を続けられるのは、宙に浮んでいるからである。自在に身体を組み立てて行けるのは全ての素粒子が、例外なく一つひとつの全てが空間に包まれているからに他ならない。その空間はどこまでいっても切れ目も境界もない。空を覆いつくす物質など存在しないのだ。スケールを転ずればその空間は地球や太陽を包んでいるのである。その同じ空間が私の身体を包み、自由な躍動を可能にしている。さらに、命の証しでもある呼吸...空体(くうたい)について7

  • 空体(くうたい)について 7

    私は閉所恐怖症なのかもしれない。震災で山崩れのニュースを聴くたびに、生き埋めになった人達の惨状を思い浮かべてしまう。のしかかる圧力と息苦しさに、必死で救いを求めてしまうのだ。その言い難い絶望と空体(くうたい)について7

  • 空体(くうたい)について 5

    空体の話しの続きであるこういう話をするとよく宗教の話かと思われてしまう。しかしそれについては明確に否定しておきたい。私は宗教者ではなく絵を友にした探求者なのだ。そもそも空体は信じることではない人が認識できる事実なのだ。鏡の前で自分の顔を眺めてその染みに思いを巡らせるでっぷりお腹をさすりながら考え事をするこれを宗教という人はいないだろう。それが私空体は鏡で自分の姿を見るのと何ら変わることがない同じ行為なのである。違うのはどういう方法で見るのかというその認識方法の違いに過ぎない。老いゆく己の姿、すなわち身体は、四次元の意識が見る夢である。一方つかみどころのない空体は、五次元の意識が見せてくれる空間理解なのである。それはどちらも宗教ではない認識なのだ。四次元は物質の変化を認識させる。そして五次元は空間の中身を認識させ...空体(くうたい)について5

  • 尼信会館

    来年の4月に尼信会館で「三澤俊文・北籔和二人展」開催が決まり、その打ち合わせを兼ねて、同会館で今開催されている「はやぶさ2展」を観てきました。はやぶさ2の打ち上げから、3億キロ離れた小惑星リュウグウの資料採取、地球帰還までのストーリを克明に紹介した興味ある展示でした。地球に帰って来たカプセルなどの実物も展示されていて、臨場感あふれる企画展になっていました。撮影はNGなので、同展を紹介した(サンテレビnews)をリンクしましたので、興味ある方はご覧ください。はやぶさ2展尼信会館は、尼崎信用金庫が運用する会館だけあって、お金にまつわる収集と博物館に力を入れているということをこの日初めて知りました。尼信会館の隣には、数万点に及ぶ日本全国、世界中のあらゆるところから収集した貯金箱の博物館も併設されていました。旧信用金庫...尼信会館

  • 折師&のしてんてん(折り紙と鉛筆画のコラボ)

    折師様より頂いた創作折鶴と菓子箱折師様のブログ(「ペーパークラフト✕折り紙技術」・折師の記録)☜にて、独創的な作品を発表し続けている折師様より鶴の作品が届きました。(鶴に関してはこちらの記事)☜画像で見る数倍も迫力と気品と精緻さを感じる実物見た一瞬に感じたものは本物です。さっそく受け入れのステージを菓子折りの箱を利用して作ってみました。この気品はゴールドにふさわしい。うっとりします。金屏風は菓子箱の中敷き。鶴の羽根と良い具合に偶然とは思えない仕立てです。***そして今回は皆様を折師&のしてんてん(折り紙と鉛筆画のコラボ)の世界に御招待いたします。こんなふうに**折師様の鶴がのしてんてんの世界に飛んできました。朝霧の立ち上がる絵画の世界に、折師様の鶴は静かに降り立ったのでした。鶴は大そう驚きました。これはなんとい...折師&のしてんてん(折り紙と鉛筆画のコラボ)

  • 空体(くうたい)について 4

    空体を意識すると呼吸の概念が変わる呼吸は一生繰り返される空体と身体の共同作業なのであるお坊さんだったかお医者さんだったか曖昧な記憶なのに恐ろしいほど鮮烈に内容だけが残っているこんな話がある人の臨終を息を引き取るというが、人は最後の最後まで生きようとして息を吸い込む。しかしついに体が動かなくなって吐くことが出来なくなるそれが息を引き取るということなのだと。あるいはこんなことも思う誕生のその瞬間始めて外気に触れた瞬間に赤ん坊は羊水を吐き出す人として生き始める最初の一歩が吐くこと。。吐いて世に産れて吐けなくなってその身体を手放すつまり呼吸は身体と空体を結ぶ絆。身体と空体の命の掛け合い互いが融合して一つになるその証しなのだ。。。。呼吸吐いて吸うこれを半身の身体だけで完結していると考えたら人は孤立した存在になる孤独感の根...空体(くうたい)について4

  • 空体(くうたい)について 3

    ギャラリー暁展示作品「写実空間」F10号×4枚組「身体」が実在であるように「空体」も実在だ空体は身体の反語であるつまり明と暗の関係の様に、私は身体と空体の表裏一体の存在だったのである。心は肉体に宿るのではない心は空体という立派な体を持っているのだそれが空なのである。ではその二つの接点は現実に確かめられるのか。服の様にリバーシブルに使いこなせるのか。誰もがそう思うに違いない「身体」と「空体」の実際的な接点は確かにある。それが呼吸なのだこの気付きは、自然に生まれたあるとき心に苦悩がやって来た私はある達観があっていつもと違う方法をとった開き直ったのだ逃げも隠れもしないで第三者のようにやってくる苦悩を眺めたのであるすると苦悩はエネルギーの波だとはっきり分かったその波を赤ん坊のようにあるがまま、そのエネルギーを選別しない...空体(くうたい)について3

  • 空体について 2

    身体と空体はトータルな人間存在を対極から補完し合うのである。ところが空体は長く意識されなかった。それは身体が全面的にリアルなのに対して空体は見えない触れないということに尽きる。(身体=見れる、触れる、感じる)(空体=感じる)唯一空体の存在を意識できるのは感じるということだけなのだが、それが重要なのだ。それは呼吸を考えてみればすぐにわかる。身体の吸気は、空体の呼気であり、身体の呼気は、空体の吸気なのだ。(空気を吸うのは、空体の方が息を吹き込んでいると考えられるし)(空気を吐くのは、空体が空気を吸い込んでいると考えられる。)(つまり身体と空体は互いに裏表の関係でつながっているのだ。)つまり身体と空体は呼吸によってリアルで密接につながっている。陰陽の切り離せない実在なのだ。空体について2

  • 空体(くうたい)について

    のしてんてん写実空間(キャンバスに鉛筆)「のしてんてん」は、私の絵画タイトルであるが、五次元の世界観を持って宇宙と自分の関係を探る心の旅でもある。最近、「空体」という言葉がやってきて、私の興味を駆り立てている。今回は出来るだけ短文で、私のこの想いを書いてみようと思った。で、「空体」は何かということだが、それは使い慣れた「身体」の反対語である。例えば「明」と「暗」は世界を対極に二分して理解する言葉である。真実はこの二つが合わさるとこで理解できる。よく考えてみれば、最も身近な「身体」には、同じような反対語がなかったのだ。なかったのではない。気付かなかったのだ。空体(くうたい)について

  • 空間に向かって更なる旅

    のしてんてん五次元の旅は、絵画を通して今華僑を迎えている。自分で言っているので、眉に唾をつけて、話半分にそれでも聞いて欲しいことがある。上の写真は、つい先日空間に自らを解放して旅立った画友に送ったアトリエ風景である。彼の余命尽きる直前になぜか突き動かされて私はそうするしかなかった。「見せてくれてありがとう」画友の最後のメッセージだった。私はさらに言葉を送った「あなたの芸術の真髄が神髄と重なる。必ずそれは有るから。」返信が来た。「朝、旅立ちました。」そのメールには奥様の送り名が添えられていた。コロナ禍でお見舞いにも行けなかったが、・・・・もっと大切な燃え尽きるまで振動を続けた彼の真髄を見せてくれた。生きる意味だ入院のベッドで仕上げた一枚の絵、送ってくれた画像は制作中のものだった。テンペラからアクリルに持ち替えた画...空間に向かって更なる旅

  • 空間絵画 21世紀のメッセージ展

    増殖する空間絵画(instargam)参照もの(物質)を描き見極めようとしてきた「のしてんてん絵画」↓が、五次元探求の中で空間に行き着いた。物質にあるすべての意味が空間にはあるならば空間を描けば全てを描き切ることが出来るのではないかそこには風景も具象も心も空気さえも、全てが一つのものとなって表現できるのではないかこれは私の新たな絵画の試みである空間は具体的な風景として描くことが出来る空間の正体である波を思い浮かべるだけでいいのだ。これは抽象画ではない空間の具象絵画なのである具象空間勝手に思っていることだがこれは新ジャンルの絵画の挑戦だと思っている①そのスタートが本年1月の邂逅展(奈良・アートスペース上三条)の展示である展示終えたひと時②その第二弾が冒頭画像のインスタグラムで継続中のエンドレス空間絵画現在、次のよ...空間絵画21世紀のメッセージ展

  • 21世紀のメッセージ展:銀座6丁目 ギャラリー暁

    コロナ禍の中、21世紀のメッセージ展を開催します今回の出品作品(F10号×4枚)です。8月23日(月)~28日(土)銀座6丁目ギャラリー暁今回は最新の空間絵画を出展します。お近くの方はどうぞお越しください。屏風として展示した場合このような床置きになります。21世紀のメッセージ展:銀座6丁目ギャラリー暁

  • ゴッホのひまわりを育ててみた

    ゴッホのひまわり花の種を何気なく見ていたらそんな商品が目に留まった。ゴッホのひまわりと言えば、有名な絵が何枚も目に浮かぶ。日本の美術館で開催されたゴッホ展でも本物を見たことがある。絵を始めた頃、傾倒して何枚か模写したこともある。タイトルを見ただけで、値札も見ずレジに持っていった。いくらだったか忘れた。さっそく蒔いてみたら、つぼみが出来、花が咲いた。花を見て、はじめてゴッホのひまわりという種袋のタイトルに納得した。ゴッホである。(7月8日撮影)12無動作に投げ込まれたひまわりの絵には、確かに花芯が黒いものと強いオレンジ色の二種類が描かれていた。この二輪をみてそう思った。ゴッホを身近に感じられて嬉しかった。ゴッホは、ひまわりを人生に見立てていたのかも知れない。ゴッホはひまわりを何枚も描いた。そして枯れた花も同じ目線...ゴッホのひまわりを育ててみた

  • 残念な夏空

    本来なら明日から大阪市立美術館で関西平和美術展の頃飾り付けが始まる予定で、3日開催というタイミングでした。昨日まで制作を続けてようやく会期に間に合ったと、うまいビールを飲んでいたら、美術展は中止という急報。コロナ拡大で、大阪も三度目の緊急事態宣言。オリンピックとの違いは、積み上げたお金の額なのか、理屈はいくつ会ってもやはり寂しいものです。予定していたブログ記事を差し替えないと・・と、ふと見上げた窓に涼しそうな朝顔と青空。「私を代わりに」と言っているように聞こえました。盛りは過ぎていますが、まだまだ残り花、遅れて咲いてもみな瑞々しい。元気を出しなさいと言われているようで、なんとなく心が鎮まって、眺めていると、なんだか嬉しくなってきました。暑中主舞い申し上げます。賛否の分かれるオリンピック不気味なコロナの感染拡大心...残念な夏空

  • 池田丈一彫刻展(画廊ぶらんしゅ)

    池田丈一彫刻展に行ってきました。「げたをはかせる」というタイトルの付けられたこの作品。見ているとどんどんイメージが拡がって、思わずニヤリとします。話を伺うとこの下駄、大きいのが作家本人(お父さん)その次がお母さん、小さいのが子供だそうです。そしてお父さんの下駄のはかせ方がものすごい。共感、共感とつい嬉しくなる作品でした。文字を作品に折り込む今回の作品は球体のかな文字。許しを得て、一部を紹介します。池田丈一彫刻展2021年7月21日(木)~8月8日(日)7月26日・8月8日休廊11:00~19:00最終日16:00まで画廊ぶらんしゅ池田丈一彫刻展(画廊ぶらんしゅ)

  • 新 心の方程式 物質から心へ(7)

    身体に現れる無数の円。これはスケールの概念によって明確に意識される体内空間の姿である。一つの人体と見たときに現れる五つの空間が青い円である。人体の各部位にはスケールの小さな五つの円(黄)が存在し、その部位の中にもまた小さなスケールの円(赤)が存在しているのである。この同心円は無限に続く空間の秘密をあらわにしているのだ。右肩の同心円はその一つの円を分かりやすく取り出しものである。(スケールの概念の図式化)認識とは、私たちが知り得るすべてのものをさす。これを詳しく言い直すと、論理的なことはもちろん、感覚やイメージ、予感や、絶望、高揚感。様々な不思議。およそ感じられ、想像され、意識される、一切のものが認識なのである。つまり目覚めて眠るまでの意識された生活のすべてが認識によって私たちの気付きになっているのである。すなわ...新心の方程式物質から心へ(7)

  • 新 心の方程式 物質から心へ(6)

    五次元宇宙モデルは、人体モデルでもあるのだが、上の図は人体の空間が意志を持って存在していると思われるような、空間の円(球)が内在していることに注目してみた。それが上の図である。赤い線は実際の見え方を強調するために描いたのだが、素の画像を観ると、円がチラチラと明滅しているのが分かるだろう。良く見るとその円の中に小さな五角形が三つ入っているのである。これは三つの五角形が接して出来た円で、その五角形の頭の部分が三つそろって円の中に存在していると見ることも出来る、象徴的な現れである。宇宙モデル(人体)はこのように三つの五角形のかたまりがあって、そのかたまりの中に互いの頭を寄せ合って円を共有しているのである。涅槃に入った三世諸仏(般若心経)の空観を連想させる。得阿耨多羅三藐三菩提人体は最初からこの空に満たされているのだ。...新心の方程式物質から心へ(6)

  • 新 心の方程式 物質から心へ (4)

    自己意識の領域:上図の緑の空間のこと。この空間が素粒子を人型につなぎ止めているエネルギーを持っている。これを相関性と呼ぶオナルド・ダ・ヴィンチのウィトルウィウス的人体図に五次元宇宙モデルの原型を重ねたもの。心は物質ではない。ゆえに心は空間に属する。ダ・ヴィンチの人体図はそんな思いに面白いヒントを与えてくれているのである。人体が手を広げて内接している正方形と円が描かれているが、正方形は物質を表し、円は精神的な存在=空間を表してしているのである。それを象徴するように、正方形の中心には性器があり、円の中心にはへそが描かれているのである。性器⇒物質⇒正方形。ヘソ⇒命の育み⇒円。ダ・ヴィンチが意識したか否かにかかわらずこの関係は実に面白い。これを五次元宇宙モデルの五芒星を重ねると性器⇒物質⇒正方形⇒五芒星の頭の部位。ヘソ...新心の方程式物質から心へ(4)

  • 新 心の方程式 物質から心へ 4

    輝く自己意識:心の姿がここにある。自己意識を意識すると心が輝きだすのだ。すでに見てきたように、自己意識とは身体をつくる素粒子宇宙の空間である。そのことをさらに詳しく考えると、空間の深さが見えてくる。なぜ今それが必要なのかというと、この空間を閉ざされた自己意識だけの意味でとらえてはならないからである。もしそう理解したら、私たちは永遠に孤独だという悲観的な意識を持ってしまうだろう。決してそうではないのである。それを確信し、心の糧にするためには、もう一歩、空間と自己意識(心)の関係を深くとらえておかなければならないのだ。心=自己意識=空間。そう私たちは考えた。すると、自己意識=空間。これは正しい。しかし空間=自己意識とはならないのである。それは半分しか正しくないのだ。もう一歩踏み込んだ空間理解をしておかなければ、無用...新心の方程式物質から心へ4

  • 新 心の方程式 物質から心へ(2)

    宇宙モデルから見た空の働き。光は物質の外側を照らし、意識は内側を照らし出す。その違いはスケールである。安定した物質は動かない。つまりそこには「快・不快」は存在しないのである。逆に不安定な物質は揺れ動く。そして揺れ動く中にこそ「快・不快」が現れる。つまりそこに命の本質がある。そう考えると成長する波の、基準となる宇宙意識が見えてくるのである。成長は、物質の関係が不安定だからこそ成り立つ。成長のエネルギーは、不安定を安定させようとする力だとみていいのである。宇宙意識の働きをここに見ることが出来るのだ。この宇宙意識が「快・不快」を生み出す基準となっている。それをとらえると以下のようになる。「快」とは、いのちを保存する方向に生まれるエネルギーである。これは宇宙と共鳴する身体エネルギーともいえ、自己意識が宇宙意識とシンクロ...新心の方程式物質から心へ(2)

  • 新 心の方程式 物質から心へ(3)

    2012年個展WaaConcept(キャンバス・サッカーボール・鉛筆)表題の展示は宇宙を表現した組作品であるが、これはある偶然によって生まれた。子供が小学生時代にやっていたサッカーボールが、ちょっとしたところから出てきたのだ。それは球体のキャンバスが欲しいと思った矢先のことだった。私は何のためらいもなく、ボールに下地を施し、サッカーボールに絵を描き、画面に取り込んだ。それがこんな作品になったのである。作品とは直接関係ないのだが、宇宙のイメージを手にいれるためにサッカーボールを持ち出したかったのである。なぜならサッカーボールは見事な宇宙モデルなのである。それは宇宙を思い描くために役立つ。心の成り立ちを考える前にまずそのことに触れてみたい。それはこの五角形と六角形の組み合わせにある。球体は完全な形であり、宇宙そのも...新心の方程式物質から心へ(3)

  • 新 心の方程式 物質から心へ (1)

    上の図は、人間の身体です。これは身体が、素粒子の集合体だという科学的な考えにもとづいて作成した宇宙モデルなのですが、今回は特に人間の姿をイメージしながら、心というものを考えてみたいと思います。ここには素粒子と呼ばれる最小微粒子が空間に浮かんでいる以外には何も存在しません。この物質(素粒子)の集合がどうして心を生み出すのか。自分の身体を素材にして探索する私の理解がさらに深まりましたので、2017年の記事をリニューアルして最新の境地を紹介いたします。************************************私たちの身体は、物質できている。これは疑いようもない事実ですね。物理学的に考えると、この図のように、物質と空間しかないのです。しかしそれで私たちが満足できるはずがありませんね。これでは心について納得...新心の方程式物質から心へ(1)

  • 増殖する空間絵画

    新境地に向かって、、空を描く試み現在インスタグラムに増殖する空間絵画を展開中ですその部分を切り取って紹介します。空間とは何かという究極の問いかけと生まれてくる絵画を延々とつなげていく試みです。分かって来たことは、空は波によって表現できるということです。波に沿って心を動かすと空に出遭うリアルな風景が見えて来るのです増殖する空間絵画

  • スケール号の冒険を書き終えて

    空間による世界:世界は命、命はすべて波動で表現することができる波動はスケールで現実のものとして思い描くことが出来るのである。2月に開始した新スケール号の冒険は予想を超えた展開となって、完結まで4か月かかってしまいました。今の心持は満足と寂しさのふり幅の中で、作品を読み返しながら世界観を広げて楽しんでおります。心というものは本当に面白い。この面白さは、苦悩を中心に置くことで深みを増していくのです。その心の舞台ともいうべき世界観は、間違いなく頭脳が作り出している魔法の世界と言っていいでしょう。そこには科学もありますし、宗教、芸術、武芸、人間関係、宇宙・・・考え得るすべてのものがあって、その舞台の上に自我がある。心の醍醐味は、自我がこのすべての舞台と1対1の関係を作って自分だけの世界観を作り上げるということにあるでし...スケール号の冒険を書き終えて

  • ジイジと北斗31(新スケール号の冒険)

    (31)バリオンの王宮では、スケール号とお別れの大宴会が催されていました。いまさらですがバリオンの王様はどうやら派手好みのようです。それは歓迎パーティの比ではありませんでした。国中がお祝いムードのお祭りです。巨大な天空のドームの下に設けられた、円形の舞台では様々な種類の楽団が明るい音楽を披露し、華やかな衣装を身に着けた舞踊集団が競うように踊りだしました。鳴りものの音が絶えず、盆踊りのような国民ダンスが三日三晩続いたのです。外では見たことの無いパフォーマンスや光の祭典がもこりん達を夢中にさせましたし、テーブルに並べられた毎回の料理は日毎ぐうすかの眠りを妨げました。「王様、ありがとうございました。おかげでのぞみ赤ちゃんの憂いは消えました。一刻も早くその健やかな姿を見たいと思いますので、出発いたします。」「そうか、礼...ジイジと北斗31(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗30(新スケール号の冒険)

    (30)「王様、よくご無事で。」「おおフェルミン、お前こそ。」「フェルミン、無事で本当によかった。」フェルミンは喜びとともに王のもとに帰りました。父母に抱かれると、フェルミンがまだ少女だったことが分かります。バリオンの王様とタウ将軍、そしてスケール号の面々、エルも並び立って喜びの意を伝えあいました。フェルミンにはスケール号の面々は初めてでした。黄金の猫がスケール号という宇宙船だと知ったのもつい今しがたでした。そのスケール号はすっかりフェルミンになついてしまって離れません。足元にすり寄ってはだっこをせがむのです。この猫の中にこの人たちがいて、宇宙を旅しているなんてとても信じがたいことでした。フェルミンはもう一度足元からスケール号をすくい上げて抱いてやると、スケール号はぺろぺろとフェルミンの顔を舐めるのです。「あな...ジイジと北斗30(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗29(新スケール号の冒険)

    (29)「緑の穴」の周辺が大火に見舞われたのは、黒旗を掲げる反乱軍が突然現れたその夜のことでした。ダニールの指揮によって烏合の衆と思われていた反乱軍が強固な軍に変りました。「緑の穴」は天然の要害で、洞窟はどこまで広いのか分からない鍾乳洞でした。奥に逃げられたら長期戦を覚悟しなければなりません。ダニールは中で戦うことを諦め、あぶり出し作戦をとったのです。全員に油を持たせ、穴を取り囲むように木の幹や枯れ柴が山のように積もっている場所など、至る所に油をしみこませて行きました。そして一斉に火を放ったのです。瞬く間に森は火の海になりました。煙の匂いと木のはじける音を見張りの兵が気付いたときには、もう辺りは火の海になっていました。洞窟に煙が流れ込んできてこのままでは全員窒息死かと思われました。洞窟の中は大騒ぎです。統制がと...ジイジと北斗29(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗28(新スケール号の冒険)

    (28)白い戦士が黒龍の頭上に現われ、剣を頭に突き刺しました。龍は身体を痙攣させて湖に沈んだのです。「ちくしょう!」一部始終を見ていたチュウスケは思わず叫んで黒い槍を全弾スケール号に向けて発射しました。槍は空中に網の目のように拡がりスケール号を包み込むように襲いかかりました。逃げ場がないのです。「博士!チュウスケの攻撃です。空いっぱいに槍が飛んでくるでヤす!!」「ついに来たか。艦長、身体を小さくして槍を避けるぞ。王様、ビーム砲の準備を!」ところがスケール号が動かないのです。「スケール号をもっと小さくするのだ、ハエのように。艦長!・・艦長??」「博士、艦長は寝ているでヤす!」「艦長が起きないダすよ。」艦長は揺りかごの中でスヤスヤ寝息を立てているのです。もこりんがほっぺたをつんつんしても起きません。ぐっすり寝込んで...ジイジと北斗28(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗27(新スケール号の冒険)

    (27)「親分、あれは本当にスケール号ですかねポンポン」「スケール号は銀色だったはずカウカウ?」「色が違っても、あんな芸当が出来るのはスケール号しかいないだチュ。」「親分の槍で確かに仕留めたポン。どうして生きているのだポンポン?」「ええい、うるさいだチュ。あ奴は生きているだチュ。前にいる黒猫はスケール号だチュうのだ。忌々しい奴だ。」「親分、スケール号は何処に行くつもりですカウね?」「魔法の芯に決まってるだチュ。バカかお前たちは!」「その前にポン、今度こそやっつけましょうポンポン。」「ポンポンうるさいだチュ。たまには悪知慧でも働かせてみろチュウのだ。」「へいポンポン。」「悪知恵ならカウカウ、任せて親分、カ,カ,カ,カ,カウカウ。」「まったく、お前達はわたチュの最大の失敗作だチュ!」どうしたわけか、心がざわつくので...ジイジと北斗27(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗26(新スケール号の冒険)

    (26)タウ将軍がストレンジの王に謁見を求めたのはチュウスケの山焼きが始められてからでした。森を這う火の龍を発見した時、タウ将軍がついに動き出したのです。バリオン軍の総司令官として、タウ将軍はすぐにでも軍を動かし、反乱軍を打つべしと考えていました。しかしバリオンの王様はストレンジの姫の救出を優先させ、あろうことか、本人自らその救出作戦に参加しているのです。王のやり方は、軍人からすれば理解しがたいというべきでしょう。地上に配備したバリオン軍をどう使うのか。上空の兵をいつまで待機させるのか。先を見通すのは司令官として当然の使命でもありました。しかしいつまでも王からの封印が解けない軍杖を握りしめてタウ将軍はいら立っていたのです。そんな時異変が起こりました。ストレンジの森に生じたかすかな赤い点、その赤い点がじわじわ体躯...ジイジと北斗26(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗25(新スケール号の冒険)

    (25)カキーン、カキーン、カキーン剣の打ち合う音がくすんで汚された迎賓の間に響いています。一人は頭巾を肩に垂らした黒ずくめの男で、もう一人は衛兵の軍服を着た男でした。黒ずくめの男は流れるように剣を使い、あたかも鳥が舞うように見えました。一方軍服の男はまっすぐ敵の急所を突いていく剣なのです。柔と剛、二人を眺めれば虎と燕が戯れているようにも見えるのです。エルとダニール、二人はともに親衛隊の同期で、良きライバルでした。共に山野を駆け巡り腕を磨きました。戦い方は対照的でした。ダニールは、風と地を知り、機を見て剣の動きに逆らわない剣法を編み出し、エルは目前の敵を一気に断ち切る気力を鍛えました。二人はすべての面で拮抗した力を持っていたのです。二人の間でたった一つ違ったものがありました。それはエルが親衛隊長の息子だというこ...ジイジと北斗25(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗24(新スケール号の冒険)

    (24)黒いスケール号がフェルミンの額に止ると本当のハエのように見えました。ところがスケール号の窓から眺めるフェルミンの姿は大きな丘に見えるのです。のぞみ赤ちゃんの額に止ったときは何もない湿地のような平原に見えましたのに、フェルミンの額は乾燥地帯でした。地面はひび割れ、枯れた泉が点在するばかりでした。スケール号はその枯れた泉の水脈をたどりながら縮小を続けていきました。「どうだ、チュウスケはついてきているか。」スケール号のモニターには自分の位置を示す緑の点が画面の中心で点滅いていました。そこから離れて点滅するもう一つの点が赤く光っていました。それがチュウスケの位置を示しているのです。スケール号がチュウスケの鼻を蹴とばして飛び立ったとき、チュウスケの鼻頭に目に見えない小さな発信機を注入していたのです。「はい、発信機...ジイジと北斗24(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗22(新スケール号の冒険)

    (22)豊かな森をイメージさせる彫りもので埋め尽くされた豪華なベッドがありました。中天に黄金色の太陽を模した天蓋が付けられ、白いレースのカーテンがベッドを覆っていました。別の部屋には落ち着いた色調の調度品がおかれ、花柄の絨毯が敷き詰められています。壁には暖炉があって、その上にアーチ状の飾り鏡がはめ込まれているのです。テーブルとソファーはそれだけで和やかな会話が交わされているように見えました。そんな迎賓の間は廊下を挟んで12室ありました。四季ごとに招く来賓をもてなすために設けられた部屋なのです。ところがその中の一室が、今まで焚かれたことのない香が立ち込めていたのです。香というべきか、爪を焼くような、硫黄とも腐臭ともつかない臭気なのです。テーブルやソファーは部屋の隅に押しやられ、煤のこびりついた鍋と、かまどが持ち込...ジイジと北斗22(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗22(新スケール号の冒険)

    (22)「待ってくれ、今はまずい。」エルがきっぱり言いました。「どうしてだ。」博士の余裕のない声です。「猫で見つかったら、猫のままでいいのです。猫のままで切り抜けましょう。大きさで逃げるのは最後の最後です。」ここで大きさを変えて逃げるのは簡単ですが、それでは隠密の意味がないというのです。このことがネズミに知られたら、姫様が危険だ。エルはそう言って、博士の考えに反対したのでした。何ものかに攻撃を受けていると感づかれたら、そうでなくても、何かおかしいと思われるだけでネズミがどんな手に出るか分からない。すべて思い通りに進んでいると思わせなければ、ずるがしこい奴のことだ、姫様を亡き者にして暴走を始めるかも知れないのです。今のところ、姫様は大丈夫。ネズミの欲しいものを何も与えていない。だから殺さないし、やみくもに森を焼い...ジイジと北斗22(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗21(新スケール号の冒険)

    (21)「そっちに行ったぞ!」「右だ!」「左だ!」歓声の中、金色の猫が宮殿から中庭に飛び出してきました。ところが広場は騒ぎを聞きつけた兵士で埋まっていたのです。逃げ場を求めて突進する猫の道が盾でふさがれ、進路を変えると、そこにも盾が現れます。猫はいつの間にか盾の壁に追い込まれていったのです。兵士たちは楽しむように猫を追い詰めていきました。その輪の中に網を投げ込む者がいました。二投、三投と猫は辛うじて網から抜け出しました。そのたびに兵士たちがゲームを見るように歓声を上げるのです。そして四投目の網が覆いかぶさってきたとき、猫の足が地面に落ちている網に引っかかってしまいました。無慈悲にも猫は網に捕らえられたのです。バカ騒ぎする兵士の輪の中で動けなくなった猫が悲鳴を上げました。その時だったのです。ふいに黒いものが空から...ジイジと北斗21(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗20(新スケール号の冒険)

    (20)フェルミンは元気で朗らかな、優しい子供でした。野原を駆けまわるのが大好きで、王宮にある森に興味を持って、ふと気付いた不思議があると、それを探ろうとどこへでも探検する活発な子だったのです。野外の空気はどこまで行っても広く、清らかに感じられました。不思議なのはいつも、フェルミンが遊んでいると森の動物たちが集まってくることでした。フェルミンが森で迷子になっている時も、必ずは動物たちが助けてくれたのです。それというのも。フェルミンは動物と話が出来たのです。どうして話せるようになったのか自分でも分かりませんが、幼いころから宮殿の森で動物たちと過ごすうちに言葉を覚えたのでした。大きくなって、誰も動物と話せないということを初めて知ったときの驚きをフェルミンは忘れません。森の中には新しいことがたくさんありました。空を飛...ジイジと北斗20(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗19(新スケール号の冒険)

    (19)ストレンジの王宮はまるで廃墟のようなたたずまいになっていました。壁が崩れても、石畳に兵士の屍骸が転がっていても、誰もかまうものはいないのです。機能的に、通行の邪魔になるものだけが取り除かれ、それ以外の場所にはたくさんの戦死者が鎧兜や折れた武器などと共に転がっていました。悪臭が立ち込め、尋常の者なら一刻も耐えがたいでしょう、空気が腐っているのです。反乱軍の兵士は怒りで心が潰され、この地獄のような宮殿を顧みるゆとりもないのでしょう。ありていに言えば生きるしかばねのようになって、通路の辻辻に立っているのです。侵入者を見つければ見境なく攻撃する操り人形のようになっていました。誰でも腹が立って、つい何かにあたってしまうという経験はあるでしょう。ところがその度を越えた怒りが次々と湧きあがってくると、心は砕けてしまう...ジイジと北斗19(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗18(新スケール号の冒険)

    (18)ストレンジ王メイソンは白髪の老人でした。かりそめの王座に座った王は、苦渋に満ちた顔をしていました。憔悴した姿は今にも崩れ落ちそうに見えるのです。無理にベッドから身を起してきたのでしょう。傍らには心配そうにたたずむ后の姿がありました。「ストレンジの王、メイソンよ、どうかベッドに身を横たえて、御身を御自愛下され。私がそちらに参りましょうぞ。」「王様、バリオンの王様から御慈悲のお言葉を頂きましたよ。」「ならぬ。お前は奥に控えているのじゃ。」メイソンは胸を張って、バリオン王とその随員に目を向けました。「バリオン様、よくぞこのようなところにお越しいただけました。見苦しいところをお見せ申して面目もございませぬ。衰弱ゆえ声もままなりませぬ。どうか近こうお寄りくだされ。」バリオンの王様は、厳かに一礼して王座に対面して置...ジイジと北斗18(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗17(新スケール号の冒険)

    (17)キイキイ、キャッキャッ、コロコロ、ジャングルの夜はこんなに賑やかなのかと思うくらい動物たちの鳴き声が聞こえます。「この星は豊かなのですね。たくさんの動物がいる。」博士が王様の方を見て言いました。「ストレンジは水が豊かなのだ。甘い河、苦い河、いろいろあって動物たちは好みの水によって棲み分けが出来ている。確かに動物の種類は多いかも知れぬ。」ギャーギャー、キーッツ、クオーツ、「でもなんだか悲しそうでヤすよ。」「泣いているのダす。悲しいことがあるのダすよ。」キーッツ!キーッツ!!ギャー、ギャー、ギャー、「確かにおかしいです。助けを呼んでいる鳴き声です。ぐうすかの言うように、泣いているものもいます何かあったんだ。」ぴょんたが耳を立てて不安そうに言いました。「艦長、動物たちの鳴き声のする場所を探せないか。」「ハブハ...ジイジと北斗17(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗16(新スケール号の冒険)

    (16)「ゴロニャーン」バリオン星の王宮から金色の猫が鳴き声と共に飛び立ちました。前足で空をかき、後ろ足を大きく蹴りだすと猫は軽々と空中を走り続けるのです。王宮の前庭に集まった民衆が手を振っています。そびえ立つ物見の塔を巻き込むようにスケール号が上昇すると、物見台にはバリオン王国の主なる重臣たちが幾重にも並んでいるのが見えます。スケール号が正面にやってくると、皆が一斉に右手を左肩に置いて出陣の敬礼をしました。スケール号はくるりと宙返りをしてそのまま空高く舞い上がったのです。一方、バリオンの軍船が隊列を組んで飛び立ちました。空をおおうように浮かぶ巨大な猫が反乱軍に攻撃されました。その猫を救うべく王様が発射した黄金の槍の一撃で反乱軍の艦隊は壊滅。かろうじて残った船は這う這うの体で逃げ帰ったのでしょう。その後バリオン...ジイジと北斗16(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗15(新スケール号の冒険)

    (15)「反乱軍の話しを詳しく聴かせて頂けませんか、王様。」博士は北斗艦長を抱きながら顔を王様の方に向けました。「なぜそんなことを聴くのだ。そなたたちの目的が今だこちらには分からぬのだぞ。」「申し訳ありません、王様。」博士ははやる心を詫びてから話を続けました。「この子がスケール号の艦長、北斗と申します。まだ小さい故、御無礼はおゆるし下さい。」「その子がこの猫の艦長とな。。」王様は抱いている猫と北斗を見比べながらつぶやきました。「ごろごろごろ」スケール号は喉を鳴らしています。「ぱふぱふうっキャー」「機嫌がよさそうだの。」「おむつがきれいになるといつもこうなんですよ。」「子が可愛いのはいずこも同じだな。大事にするがよい。」「ありがとうございます。王様。」博士は礼を述べてから、決心したように話を核心に持って行きました...ジイジと北斗15(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗14(新スケール号の冒険)

    (14)バリオン星の王宮には大きな物見の塔がありました。最上階に登ると、そこには豪華に設えられた王様の執務室がありました。老練な物見たちが絶えず四方の空を眺めています。彼らは裸眼でも巨大望遠鏡に匹敵する眼力を持っているのです。皆の心配をよそに、王様に会ったその第一声が何と、スケール号を「太陽族の使い」と称してくれたのです。太陽の紋章を持つ者に解り合うための言葉はいらなかったのです。そのバリオンの王様が博士の横に立っています。二人は物見の塔の欄干に手を置いて虚空を眺めているのです。博士の後ろには艦長の揺りかごを守るように、もこりんとぐうすかそしてぴょんたが皆、お腹をそらせて空を眺めているのです。苦しくてお腹をくの字に曲げられないので、空を眺めるのはちょうどいい姿勢だったのです。「フンギャー、フンギャー」それまで機...ジイジと北斗14(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗13(新スケール号の冒険)

    (13)原子の王様に再び近づいたスケール号は黄金色に輝いていました。宇宙空間に浮かぶ黄金の猫。けれどもここは太陽や地球の浮かんでいる宇宙ではありません。のぞみ赤ちゃんの身体の中に拡がる原子の宇宙空間なのです。のぞみ赤ちゃんは超低体重児のまま生まれました。その後も理由が分からないまま体重が増えません。それなのに考えられる病気は何一つ見つからないのです。ついに何の手立ても講じられない産院が最後の望みをスケール号に託したのでした。博士はのぞみ赤ちゃんの問題が体内宇宙にあると考えていました。病気でないなら原因はおそらく原子レベルのスケールで起こっている何かだという確信があったのです。「その原因は何なのか。」なんとなく、分かったようで分からないもどかしい感覚を完全にはぬぐえない博士でしたが、ただ一つ確信できるものがありま...ジイジと北斗13(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗12(新スケール号の冒険)

    (12)「こんなところにいたチュウか。」重苦しい闇の中から、憎悪に満ちた低いうめき声が聞こえてきます。この世のものとも思えないほどおぞましい声が闇の底を震わせているのです。それはニュートと呼ばれる遊星が雨のように降り注ぐ暗黒の空間でした。原子の世界では、太陽族のように王様をいただいていくつもの電子と呼ばれる星が集まる王国があります。けれどもそんな王国を捨て、仲間を持たないで放浪する星もいます。その星はニュートと呼ばれ、原子の宇宙を勝手気ままに飛び回っているのです。「ニュートは王国を死に誘う」という。似たような神話がどの王国にもあって、ニュート星は命を終えたものが棲む場所として嫌がられていました。その星を根城にしているのがネズミのチュウスケでした。チュウスケはこの宇宙を闇の支配する世界に戻すという野望を持っていま...ジイジと北斗12(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗11(新スケール号の冒険)

    (11)「王様、信じられないことですが、ストレンジが敵の手に堕ちました。すでに宮殿が占拠されたようです。」「星の民たちはどうしておる。無事なのか。」王様はタウ将軍に向き直って言いました。「何人かは捕えられましたが、ほとんどのものは山中に潜み抵抗を続けております。しかし一緒に捕らえられた姫君が心配です。・・・」「あの気丈な姫君が捕えられただと?敵はそんなに強いのか。」「魔法を使って心を迷わすのです。ストレンジ星の3分の1の民がすでに敵の配下に下ってしまったようです。」「かつてなかったことだ。このような禍が私の代でやってこようとはの。」「しかし王様、我ら大陽族の絆は強大です。必ず好機は訪れましょう。」「戦意を立て直せば状況は変わるだろうが、あの姫君が捉えられたのなら、民の落胆は大きいだろう。」「ストレンジの姫君はこ...ジイジと北斗11(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗10(新スケール号の冒険)

    (10)結局振り出しに戻ったスケール号です。乗組員たちはテーブルを囲んで会議中です。{どうして原子の王様はスケール号を攻撃してきたのかーーその原因と対策}議題を白いボードに書いてぴょんたが司会もやっています。博士がみんなの考えをききたいと言い出して始まった会議でした。「まず、あの金の槍は間違いなく王様が投げてきた、それは間違いないですか?」「確かに見たでヤす。金の槍が何本も投げ出されるところをしっかり見たでヤす。」「スケール号に刺さった槍も同じところから投げられたのですか?」「それは見てないでヤす・・・。」「誰か見たものはいませんか。」「覚えてないダすよ。確かあの時、王様の星を見ていたんダす。なんだか気持ちよくなって、夢を見ているような気分になってたのダしたからね・・。」「お前は本当に寝てたんじゃないでヤすか、...ジイジと北斗10(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗9(新スケール号の冒険)

    (9)「フンギャー、フンギャー、フンギャーーー」北斗艦長が激しく泣き始めました。「ゴンゴロにゃごーー」「フンギャー、フンギャー、フンギャーーー、ふんぎゃーーー」スケール号と艦長の泣き声大合唱です。「はかせぇ、どうしたんでヤすか。」もこりんがオロオロしています。「落ち着け、みんな。各自持ち場で状況を確認するんだ。」博士はみなに指示を出して、揺りかごで泣いている北斗艦長に駆け寄りました。いつもの泣き方とは違うのです。「どうした?北斗。おおよしよし、痛いところがあるのか。」火が付いたように泣く様子は、おむつでも、ミルクでもありません。「よしよし北斗、何があった?どうした、どうしたんだ。」北斗は全身の血が頭に集まったように顔を真っ赤にして息を詰まらせています。頭が破裂しそうで博士は両手で北斗の頭を包んで落ち着かせようと...ジイジと北斗9(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗8(新スケール号の冒険)

    (8)ここにありて、しかもはるか彼方にあるもの。我ら、太陽族の生まれた理由がそこにある。宇宙に伝わる太陽族の伝説を知ったのは、博士がスケール号の艦長だった時でした。今はジイジになってしまいましたが、その時はまだ博士も子供でしたので、その伝説がどんな意味なのかよく分かりませんでした。特に「ここにありて、しかもはるか彼方にあるもの」という謎めいた言葉は、銀河に輝いている星々のことぐらいにしか考えていなかったのです。今思えば、この伝説の言葉には途方もなく深い意味が込められていたのだと、太陽の紋章を懐かしそうに見ながら、博士のジイジは気付いたのでした。ジイジが艦長の時には、本物ののしてんてん博士がいました。今どうしているのだろうと思いますが、誰も教えてはくれません。今、皆からそう呼ばれて、自分でもその気になってきました...ジイジと北斗8(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗7(新スケール号の冒険)

    (7)「博士、ここが本当にのぞみ赤ちゃんの体の中なのでヤすか・・・」もこりんがスケール号の窓から外を見ています。「美しいダすなあ、あれが銀河ダすかね。色鉛筆の中にいるみたいダすなぁ。」もこりんも枕を抱えたまま、眠るのも忘れています。「ここがのぞみ赤ちゃんの中だなんて信じられませんね。」ぴょんたもうっとりしています。「あの銀河は間違いなくのぞみ赤ちゃんの中にある宇宙の姿なのだよ。光っているのはみな原子と呼ばれるものなのだ。」博士が白く光る河を指さしながら言いました。宇宙空間に色とりどりの光が無数に集まっていてそれが白い光の河に見えているのです。「体がこんな宇宙でできているなんて不思議ダすな。。。」「博士、原子というのは太陽なんでヤすか。」「そうだね。でも大きさが違うのだ。みんなが知っている太陽の大きさは、あの原子...ジイジと北斗7(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗6(新スケール号の冒険)

    (6)スケール号は額に入り口があります。猫の額が開いて階段が下りてきます。乗組員たちがスケール号に乗る姿を見ていた院長先生は目を見張りました。猫が大きくなっているのか、乗組員たちが小さくなっているのか、分からなくなってしまうのです。混乱しているうちに全員がスケール号の額の中に消えていきました。銀色の猫が床を蹴って飛び上がったと思うと、その姿がふっと消えてしまいました。ハエが一匹、院長先生の頭の上を回って、NICUの窓に止りました。よく見るとそれは窓ガラスに張り付いたスケール号だったのです。そのスケール号がノミのように小さくなり、やがて見えなくなって窓ガラスにしみこんでしまいました。院長先生はよく見ようとして窓ガラスに額を打ち付けてしまいました。幸いにも窓ガラスは丈夫にできていたので、院長先生の額が赤くなるだけで...ジイジと北斗6(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗5(新スケール号の冒険)

    (5)元気な赤ちゃん院は街と森の間に建っていました。まるでピンクのお城です。ここは赤ちゃんの総合施設で、赤ちゃんを宿したお母さんの宿泊施設もあり、そこでお母さんたちは安心して赤ちゃんを産む準備ができるのです。産後は赤ちゃんのための保育所から幼稚園まであって、望めばそこで一貫した子育てもできる国内唯一の施設なのです。「そんなところですから、今まで早産するお母さんはほとんどいませんでした。私達には信じられないことが起こっているのです。原因が全く分かりません。」院長先生が困り果てて涙を浮かべています。「ここが緊急に広げたNICU室です。」そこは小さな透明の保育器がいくつも並んでいました。そのひとつ一つに小さな赤ちゃんがチューブにつながれて寝ているのです。保育士さんたちがその隙間を忙しく立ち回っています。窓越しに見るだ...ジイジと北斗5(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗4(新スケール号の冒険)

    (4)「博士はどうして艦長と話ができるのですか。」食事のあと、ぴょんたが言い出しました。「本当に艦長は話ができるのでヤすか。」「寝ているか、泣いているかダすからね。でもわたスも艦長と話をしたいダす。」「私が北斗、いや艦長と話ができるのは宇宙語があるからなのだよ。」「宇宙語ってなんでヤすか?」もこりんが真っ先に質問しました。「むつかしいのはいやダすよ、博士。」「実はね、この宇宙そのものが宇宙語でできているのだよ。」「意味が分かりません。」「分からなくていいんだよ。ただ知ってほしいのは、この宇宙にあるどんな小さなもの一つだって、宇宙の全体とつながっていないものはないということなんだよ。ぴょんただって、もこりんだって、ぐうすかだって同じなんだ。もちろん艦長も私も、それに食堂のおばさんもそうだ。みんなつながっている。そ...ジイジと北斗4(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗(3)(新スケール号の冒険)

    (3)スケール号の操縦室をジイジは懐かしそうに眺めました。操縦席の前に赤いレバーがあました。操縦かんです。ジイジはすぐにスケール号を動かしてみたくなりました。でも操縦席には坐れません。そして気付いたのです。自分が艦長でない理由が分かったように思えました。いつの間にかジイジになってしまっていたということなのです。でも北斗だって、この席に坐れないし、操縦かんも握れない。そう思っていると、北斗を乗せた揺りかごが浮かんだまま操縦席に近づいて行ったのです。すると操縦席の背もたれが後ろに倒れて寝台のようになりました。その上に揺りかごが滑り込むように乗っかると、カチャンと何かが固定されるような音が聞えました。「艦長、基地に戻りましょう。」ウサギのぴょんたが言いました。「早く戻るでヤす。」モグラのもこりんも言いました。「艦長、...ジイジと北斗(3)(新スケール号の冒険)

  • ジイジと北斗 2 (新スケール号の冒険)

    (2)ある日、珍しく温かい陽射しがカーテンを通して部屋に差し込んできました。ジイジは意味なく心がうきうきしてカーテンを開けたのです。ピンク色の花びらが一枚とんでいました。近所の梅の花が満開なのかもしれません。その時、かわいい力み声が聞えてきました。そして北斗が泣き出したのです。窓際に置かれた小さなベッドに寝かされた北斗の顔が輝いていました。「おうおう、すまなかったな、眩しかったね。」ジイジが反射的にカーテンを閉めて、北斗に謝りました。その時だったのです。「ゴロニャーン」ジイジには聞き覚えのある猫の声でした。「艦長、迎えに来たでヤす。」「艦長、お迎えに上がりました。」「艦長、お迎えに参りましたダすよ。」ジイジが声の方を振り返ると、三匹の勇士の姿がありました。その後ろに銀色に光る猫がうずくまっていたのです。「もこり...ジイジと北斗2(新スケール号の冒険)

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