「人はかくあらねばならぬ」、「生き方の理想はこれ以外ない」と思い、自分に厳しく他者にもそれを求めると、そうでない人を蔑(さげす)みます。 その結果、多くの人を傷付け自分も苦しみます。 人は仕事だけで評価されても、人間性や日常生活の態度で評価されてもいいのです。 「精神性が高く高潔でなければ、その人の仕事や生活や人格には意味がない」というような心の原理主義、「心さ…
健康・シニア・老いのことについて話して参ります。
後半生を豊かに快適に暮らすためのヒントとなるような話をしてまいります。
<span style="font-size:large;">短い人生に憂いを抱くことはない(Don't worry about the short life)</span>
人生は普通、百歳にも満たないものです。 たいていの人が百歳までは生きられません。 それなのに、どうして人は千年分もの「憂い」を心に抱くのでしょう。 どうして楽しみを先に延ばして、まさに「今」という時を逃すのでしょう。 当てにならない未来を待っても何にもなりません。 シニアから老年期となるにつれ、心配性、取り越し苦労の傾向を帯びる人が少なくありません。 寿命の何倍もの年月…
<span style="font-size:large;">足るを知る者は富む(He who knows enough is rich)</span>
仏教では「三垢(さんく)」(人間に生きている限り、ついて回る三大煩悩)の筆頭に「貪欲」を挙げています。 「金銭欲や物質欲は生まれつき具わっている以上、致し方ないさ。」、「そういう欲があるからこそ、ヤル気も出てくるのだ。」という見方もあるかもしれません。 しかし、欲望の本質を成す「際限のなさ」は、終局は人を悩ませ苦しめることを仏教は熱心に説きます。 光武帝もまた、「人は…
<span style="font-size:large;">楽しみが伴う努力をする(make effort with pleasure)</span>
奮闘努力、刻苦勉励、歯を食いしばり、克己心を奮い起こして頑張るのは壮年期まででいいのです。 シニアになったら楽しみが伴う努力をしましょう。 楽しみが含まれている努力をする。 楽しみながら努力をする。 楽しみの欠けた、または楽しみの乏しい努力はしないという基準を設けておくといいでしょう。 もちろん努力は必要です。 全然努力なしの楽しみだけということでは当人の成長に役立つこ…
<span style="font-size:large;">人生を完結させようとしない(don't try to finish your life)</span>
何かしていないと落ち着かない。 何もしないでブラブラと時を過ごしていると罪悪感のようなものを覚える。 前もってスケジュールを決めておかないと気が済まない。 スケジュール通り取り運んでいる最中に予期しない人が来たり、何か邪魔が入るとイライラする。 どのくらい時間が経ったか、今何時何分かが気になる。 チラチラと視線が時計にいく。 いつでも腕時計が離せず、腕時計をしていないと…
長年、連れ添ったシニアの夫婦では「俺の女房はこういう性格」、「私の亭主はいつもこう」と決めてしまう傾向を帯びます。 そうなると相手が味気なく、つまらなく思えてきます。 そこでパッと視点を転じ、色々な角度から伴侶を眺めてみましょう。 「おや、こんな一面もあったのか。」と意外な発見をし、新鮮な驚きを覚えます。 英訳(English translation) Senior couples who have been ma…
<span style="font-size:large;">自分の考えに固執しない(don't stick to your ideas)</span>
自分の考えをしっかりと持つのはいいでしょう。 それを正しいと信じ、信念を持つのもいいでしょう。 しかし、自分の考えだけが絶対に正しいという確信を持つのはよくありません。 これが不幸の発生源になるからです。 正しい考えは、ただ一つではなく幾つかあります。 自分の考えは幾つかの中の一つです。 どんな考え・意見・主義・主張も絶対というものは、この世には存在しません。 他の考えも…
<span style="font-size:large;">既に手中にある楽しみを十分に味わう(Savor the Pleasure Already at Hand)</span>
定年退職してもなお数年、非常勤とか嘱託でと向こうが懇請したのではなく、こちらから切願して第二の人生の楽しみを後に回す。 旅行は預貯金が一定額に達してからと二の足を踏む。 古希または喜寿を迎えるまではと、実務を手放さず「生涯現役」と胸を張る。 老後の生活設計・行事は、孫が卒業・就職・結婚するまでお預けとして差し控える。 いずれも立派ではあります。 感心しますが、「残りの持…
<span style="font-size:large;">思い込みは時として、ありがた迷惑に(Thoughts are sometimes a nuisance)</span>
葬式の場で懐かしい人と出会って「久しぶりだ。」と、はしゃいだ声を発する。 ・グループ旅行で車窓の景観が変わると、疲れて眠っている人を「これを見なくては来たかいがありませんよ。」と揺り起こす。 ・晩食で自分が「これは美味だ。」と思うと、相手の嗜好などお構いなしで無理強いする。 ・人の話を横取りして自分の話ばかりする。 ・頼まれもしないのに、「素晴らしい記念品を見つけたん…
<span style="font-size:large;">山ほどの幸せ(mountains of happiness)</span>
駅に行くまで五十人の人とすれ違ったとします。 一人目の人が怒鳴ったりしなかった。 物凄く幸せだった。 これで一つ。 二人目の人が怒鳴ったりしなかった。 これが二つ目。 三人目の人にも怒鳴られなかった。 そうして無事に駅に着くことができた。 このようにして幸せを数えていくと、この世の悩みはゼロになってしまいます。 悩み事をいちいちあげつらう時間があったら、「今は幸せだ。」と言…
<span style="font-size:large;">穏やかな毎日に感謝しましょう(thank you for every calm day)</span>
感謝というのは何かが叶ったから感謝なのではなく、何も起きないことが感謝なのです。 本当の感謝というのは、何も起きないで穏やかに毎日が淡々と過ぎていくということが、物凄いことなんだということに気付くことです。 英訳(English translation) Gratitude is not gratitude because something has come true, but gratitude for nothing happening. True gratitude is to realize t…
<span style="font-size:large;">今、思えばよい(just think about it now)</span>
八十歳の老人が良寛和尚を訪ねて、「今非常に満ち足りています。この状態で百歳まで生きたい。この楽しい状態、幸せな状態のまま百歳を迎えるにはどうしたらよいのでしょう。」と尋ねると良寛和尚は答えました。 「今、百歳だと思えばよい。」 百歳まで生きたいのであれば今、百歳だと思えばよいのです。 そうすれば、今日から百歳と一日、明日は百歳と二日。 「今、思えばよい。」 この一言に万…
<span style="font-size:large;">相手の不完全さを受け入れる(accept the other's imperfections)</span>
夫婦のうち人間として偉い方が相手を言葉によって直そうとしないで、相手の不完全さをそのまま黙って背負っていく。 夫婦関係というものは結局どちらかが、こうした心の態度を確立する他ないようです。 英訳(English translation) Of the husband and wife, the person who is superior as a human being does not try to correct the other person with words, but silently carries th…
<span style="font-size:large;">最上の生を全うする(live the best life)</span>
この世には天あるいは神が、その人に「生涯、尽くせ。」と使命を授けたとしか考えられない人物、つまり天命を受けて天職を奉じたような人物が存在するようです。 こういう召命(しょうめい)された人は、老年期をのんびりとゆったりと悠々閑々の生活を享受することは、許されないように運命付けられているようです。 しかし、大多数のシニアは、そう運命付けられていません。 老後を自分にとって…
愛すれば愛される。 愛さなければ愛されない。 嫌えば嫌われる。 嫌わなければ嫌われない。 許す者は許される。 許さない者は許されない。 裁く者は裁かれる。 裁かない者は裁かれない。 投げかけたものが返ってくる。 投げかけないものは返ってこない。 何が正しくて何が正しくないのか、そういう基準は宇宙には存在しません。 自分の正しいと思う感覚で人を裁かない方がいいということになるの…
<span style="font-size:large;">苦は人を重厚な人物にする(Pain makes a person heavy)</span>
人生は苦に満ちています。 しかし、「苦あれば楽あり」で、苦の中に楽が含まれていることも見逃すわけにはいきません。 徳川家康の「遺訓」として伝わっているのが、「人の一生は重荷を負うて遠き道を往くがごとし、急ぐべからず」という言葉です。 人生の重い荷物をどこへ下ろせばよいのでしょうか。 途中で下ろしてしまうわけにはいきません。 それよりも重い荷物を負うことが、逆に人生の真実…
<span style="font-size:large;">すべてを肯定し、ありのままに受け入れる(Affirm everything and accept it as it is)</span>
悩みや苦しみは自分の思い通りにしようとすることから始まります。 すべてを肯定し、ありのまま受け入れることができれば、何も変える必要がなくなり、悩みが消えて自分自身が一番楽になれます。 悟るとは物事を受け入れるということなのです。 英訳(English translation) Worries and suffering start from trying to do what you want. If you can affirm everything and accept it as it …
<span style="font-size:large;">人間関係は砥石(といし)のようなもの(Relationships are like whetstones)</span>
この世の出会いは偶然によるものは一つもありません。 親子、夫婦、恋人、友人、上司と部下、師匠と弟子など、すべての関係において互いが成長するため、学び合うために互いを選んで出会っていると言われています。 人間関係は全て「私」を磨いてくれる砥石のようなものです。 例えば、夫婦関係について言うと、自分のわがままや自己主張を通せる環境にありながら、それをいかに抑えて幼児性を克…
<span style="font-size:large;">執着しない、思いを捨てる(don't cling, give up thoughts)</span>
私たちは自分に「思い」がある時、それを実現させようと考えます。 その思いが簡単に叶うことなら問題はないのですが、難しいことであればあるほど、私たちはそれが良い目標であり、望ましいことであると思い、何とか実現させようとします。 そして、実現できなかった時、自己嫌悪になったり、落ち込んだりしてしまいます。 目標を設定し、努力し、頑張り、必死になることが好きな人はそれでよい…
<span style="font-size:large;">心を見る(look at the heart)</span>
「ああなりたい、こうなりたい」という心を放っておきましょう。 この瞬間をここで徹底的にくつろぎましょう。 明日のことも昨日のことも意識しないでいましょう。 明日のことは明日のことであって今することではありません。 昨日のことも、もう終わったのだから、あれこれ考えても無駄です。 実際に生きているのは今の瞬間だけです。 今というこの瞬間が本番なのです。 未来はどうなるのか分か…
<span style="font-size:large;">投げかけたものがそのまま返ってくる(What you throw comes back to you)</span>
例え、相手に非があろうとも粗暴な言葉で相手を責めてはいけません。 粗暴な言葉は苦痛となって相手の中に残るでしょう。 そして、言われた人々はあなたにそのまま言い返すでしょう。 怒りを含んだ言葉は苦痛です。 仕返しがあなたの身に至るでしょう。 安らぎを得たいならば、いついかなる事情のもとにも、すべてのものに慈しみを向けなければなりません。 英訳(English translation) …
<span style="font-size:large;">「もう少々あれば」と思わないこと(Don't think "I need a little more")</span>
「もう少々」という考え方は危険です。 例えば、「うちの子はよく頑張っているんだけど、もう少し成績が良ければ」、「もう少し家が広ければ」、「もう少しウエストが細ければ」などの「もう少々」です。 このように思うと、今の自分の実際の状態に不平・不満・不幸を感じることになるのです。 それは、どう見ても不幸な考え方です。 その考え方の人は延々と「もう少々、もう少々・・・」と考え…
<span style="font-size:large;">正義の人になる(be a righteous man)</span>
仏教の考え方は「自分は正しいことを守る」。 それだけです。 「相手の非も直してやろう。」というような傲慢な態度を取ることは控えます。 「正義の味方」になるのではなく、「正義の人」になるのです。 いわゆる「私は悪いことはしません。」と、自分を戒めるだけなのです。 あらゆる揉め事、争い、戦争などは「相手の非を直してやろう。」と考えるところから起こってきます。 正義の味方にな…
<span style="font-size:large;">本物の人物(real person)</span>
その人が「本物人間」であるかどうかを見分ける判断基準として二つあると、私の尊敬するイエローハットの創業者の鍵山秀三郎氏は仰います。 一つは、その人の言っていることとやっていることがどれだけ一致しているかだそうです。 あと一つは、自分自身の利益に直接結び付かないことに対して、どれだけ無心に打ち込んでいるかどうかだそうです。 いずれも重要な判断基準だと私も考えます。 英…
<span style="font-size:large;">できるだけ譲る(yield as much as possible)</span>
譲れることは、できるだけ譲っておいた方がいいでしょう。 「譲ってばかりいたら人にやられてしまう。」、「いつも人の後になってしまう。」と考える人がいますが、そういうことはありません。 譲れることは譲った方が逆に強くなれるものです。 人から物を奪うような生き方をしている人は、往々にして晩節を汚すものです。 英訳(English translation) It is better to give away as much…
<span style="font-size:large;">恨んだり、憎んだりしない(do not resent or hate)</span>
人を恨んだり、憎んだりすると、そのことばかりが心に引っ掛かり、眠れなくなって精神まで蝕まれます。 その結果、自分のエネルギーを全て消耗することにもなります。 詰まるところ、そういう想念を持つ人は不幸になるばかりです。 人を恨んだり、憎んだりする想念を持たないことが人生の極意です。 英訳(English translation) If you hold a grudge against someone or hate them, you …
<span style="font-size:large;">絶対肯定(absolute affirmation)</span>
「絶対肯定」、「絶対安心」、「絶対感謝」できる人間関係を確立することが、幸せな人生を送るために最も大事です。 人間関係の始まりは「絶対肯定」できるお互いの信頼です。 お互いを信頼できるようになれば「絶対安心」の関係になり、何事にも感謝できるようになります。 まず、信頼できるお互いになることですね。 英訳(English translation) The most important thing in order to …
<span style="font-size:large;">執着しない(don't cling)</span>
執着がないと大喜びすることもなく、「うわぁ、残念だ。」と思うこともありません。 常に淡々としています。 喜び悲しみを越えているのです。 山の頂上に登って下界の人々を見るような感じなのです。 執着がない人は、小さな子供が興奮して騒いでいるのを淡々と見ているような感じなのです。 どんな状況に遭遇しても、子供と同じように大喜びしたり落ち込んだりすることはありません。 そのため…
<span style="font-size:large;">結果は瞬間、行為は長い(Results are instant, deeds are long)</span>
結果を気にする人は、いつも心配事を抱えているようなもので決していい仕事はできません。 スポーツでも優勝だけを目的にしたら、やっている人も苦しくなります。 毎日の練習が楽しくて仕方がないという方がいいのです。 そうなれば、優勝しなくても関係ありません。 結果というのは、瞬間の出来事ですぐに過ぎ去ってしまうことなのです。 しかし、行為はずっと長い間続くものです。 その行為を…
<span style="font-size:large;">人生に失敗しない人とは?(What is a person who never fails in life?)</span>
歯を磨く、顔を洗う、料理を作る、食べる、電車に乗る・・・。 そういった単純なことを何ということもなく穏やかに行う。 過去のことや将来のことで頭を混乱させないで、穏かに微笑んで行う。 その人は何ひとつ人生に失敗はしないのです。 英訳(English translation) Brush your teeth, wash your face, cook, eat, ride the train... Doing such simple things calmly. Don't let the p…
<span style="font-size:large;">業の多重債務を減らすために(to reduce corporate debt)</span>
私たちは、大自然と他の多くの生命から受けている多大な恵みに感謝する気持ちを持つことです。 すべての命に対して慈しみの心を持つことです。 「生きとし生けるものが幸福でありますように。」と常に念ずるのです。 感謝するたびに、慈しみを念ずるたびに、自分の業の多重債務は、ものすごく速いスピードでドンドン減っていきます。 英訳(English translation) We should be grateful f…
<span style="font-size:large;">感謝しましょう(let's thank)</span>
今、既にあるものに感謝しましょう。 人生で自分が感謝できることを発見し始めると、感謝すべきことは次々に現れて、永遠に感謝したいと思えてくることに驚かされます。 まず、感謝することから始めなければなりません。 すると、宇宙がその気持ちを受け取り、同じものをあなたに返してきます。 そうして、あなたは感謝の周波数に完全に同調し、良きものの全てがあなたの元にもたらされるのです…
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「人はかくあらねばならぬ」、「生き方の理想はこれ以外ない」と思い、自分に厳しく他者にもそれを求めると、そうでない人を蔑(さげす)みます。 その結果、多くの人を傷付け自分も苦しみます。 人は仕事だけで評価されても、人間性や日常生活の態度で評価されてもいいのです。 「精神性が高く高潔でなければ、その人の仕事や生活や人格には意味がない」というような心の原理主義、「心さ…
自然治癒力というものは自分の気持ちによって、その力が強くなったり、全くなくなったりします。 自分の気持ちというものは自分の心にかける暗示のことです。 「この病気は治る」と強く思えば自然治癒力が強く働き、「この病気はとても治らない」と思えば自然治癒力は弱くなったり、全くなくなったりします。 自分の心にかける暗示。 これくらい強く厄介なものはありません。 英訳(Eng…
生きることに理由がある人は殆ど、どのような状態にも耐えることができます。 言い換えると生きることに意味・目標を堅持している人、つまり生き甲斐の揺るぎない理由を持っている人は、いかなる苦難の生活状況にも耐えることができるということです。 どんな人生にも必ず意味があります。 意味への意志を持ちましょう。 避けられず逃げられない事態に直面しても、その事態に対する態度の…
行かれなかったら行かれなかったで、人に会えなかったら会えなかったでいいのです。 ありとあらゆることが「皆それでいいんだ」ということになると、それは悟りでしょう。 一生懸命自分のできることをする。 起こってきたことは、病気でも事故でも良いことでも悪いことでも死さえ素直に受け入れる。 「すべて自分に起こることは、自分の運命に一番相応しい良いことが起こっているんだ」と…
運命や環境が悪いからといって今の自分を嘆き悲しみ、責めて卑下することはありません。 また運命環境が良いからといって感謝はしても、自惚れたり威張ったりしてはいけません。 それら悪く思えることも良く思えることもどちらも消えていく姿なのです。 私たちは一つの個性を持った神と同じ永遠の生命なのです。 現れてくるものは全て消えていく姿です。 この信仰に徹すると生き死にの恐…
感謝の気持ちを忘れた時、その人は手に入れた全てのものを失います。 「もっと、もっと」と求めた時に全てのものを失うのです。 「もう十分」と感謝する人にはますます幸せが訪れます。 空気の恩恵、水の恩恵に感謝しましょう。 雨露をしのげる家があることに感謝しましょう。 自分の足で歩けることに感謝しましょう。 何か食べられることに感謝しましょう。 自分の口で食べられること…
私たちは自分の心を早く取り戻し、物質経済から解放されることが必要です。 己に足ることを知れば心が広くなって拘りがなくなり、あらゆる面に恵まれた環境が完成されていきます。 足ることを知らない人間は、ただ日夜あくせくと物に囚われて心の休まる時がありません。 やがて身体も不調和になり、周囲の人々とも調和されることなく淋しい人生を送ることになります。 最期はその人の心…
歳を取ったら、なおいっそう愉快でいることを義務と思いましょう。 快、不快の気持ちは周りに必ず伝染します。 明るい心のものは繁栄を引き寄せます。 愉快な心を持つことは何をしなくとも、それだけで大変良いことをしていることになります。 自分が楽しい顔をしていれば、自分の周囲の人がその顔を見るだけでも楽しくなります。 英訳(English translation) As you grow older,…
おおよそ自身に降りかかってくる事柄は病気であろうが事故であろうが、すべてのことは天の計らいとして謹んでこれをお受けする。 そうすることが私たちにとって最善の人生態度です。 「なぜ自分だけ」、「どうして自分が」と悩んだり他に責任を転嫁しないこと。 今の状況を受け入れ、そのことでことさら悩むことはしないことです。 自分に解決できないことは自分には起こらないようになっ…
大きな欲望を持つと心が荒みます。 自分を自分のためだけに使うと心身を消耗します。 自分を人のために使うと心に余裕が出てきます。 人に何か良いことをする時、そのことができること自体が大きな報酬なのです。 挨拶でも、道に落ちているゴミ拾いでも、出来ることは沢山あります。 お礼が言えること、ありがとうが言えることも良いことです。 英訳(English translation) When…
「思い通りにしよう」とするのをやめて「受け入れる」。 自分の論評、評価、思いが結局全部自分の苦悩や煩悩に繋がっています。 受け入れた瞬間から悩み、苦しみはなくなってしまうのです。 そうすると毎日が平安に穏やかになり、何の憂いも無く幸せになります。 英訳(English translation) Stop trying to “get it your way” and “accept” it. In the end, all your comments, …
自己中心の心を改めましょう。 他人があって自分があり、大自然の中で互いに生かされて生きているように相互の調和が大切です。 そのためには他人の言葉を正しく聞き、卑しくも自己の感情でそれを受け取って曲解してはならないということです。 また、どんなことを言われても怒りの心・誹りの心・恨みの心・愚痴の心・情欲の心・虚栄の心・増上慢の心などを作らないことです。 作った時は…
良い縁によって良い原因を作り、良い果を得る道を実践することが安らぎの心を得る道だと言えるでしょう。 そのためには苦しみの因を断って生死を超越することでしょう。 まず、相手の言われることを正しく聴くことです。 自己を中心としていては正しく聴くことができません。 相手の言葉で怒りの心が生じたり、へつらい・うらみ・妬み・そしりの心が出たりすることは、自己中心の心で聴い…
愚痴る心は自らの想念行為を横道に歩ませる原因を作ります。 相手の心と行いについて理解を示し、寛容な心を持っていれば愚痴る心も湧いてこないでしょう。 自己偏愛が愚痴や怒りになったり、そしりや妬み、足ることを忘れる欲望の亡者になっていくことを悟らなければなりません。 英訳(English translation) A complaining mind causes one's thoughts and actions to go sideways.…
人間の魂が肉体に宿ると五官に振り回されてきます。 五官とは眼、耳、鼻、舌、身の五つです。 この五官に魂・意識が幻惑されるのです。 美しいものを見ると欲しいと思う。 気持ちの良い香りには心が惹かれる。 自分の都合の良い話にはつい乗ってしまう。 舌触りの良い物は食べ過ぎてしまう。 苦役より楽な方に身を置きたい。 肉体五官はこのように人の心を動かしていきます。 五官が…
神社仏閣に参拝することが信仰ではありません。 祈りの心を持ち続けることが本当の信心であり、神仏の心を己の心として生活する中で初めてこの心の尊厳を悟り、心の眼が開かれるのです。 神仏は森羅万象を人間修行の場として与えているのですから、祈るよりも感謝の生活を具現化することが大切です。 英訳(English translation) Visiting shrines and temples is not faith. Contin…
夫婦、親子、兄弟、友人などはそれぞれの因縁、あるいは約束の元に結ばれています。 そのため、我欲に基づいた自己主張をしないで調和ということを目標に、感謝と報恩の毎日の生活を送ることが大切です。 中には自分は調和をはかりたいが、妻や夫や友人が中々言うことを聞かないという人もいて、別れた方が良いと思う人もいるでしょう。 しかし、本来は片方が譲る心を持って態度を変えれば相…
愛を込めていつでもこちらから先に挨拶をし、挨拶の言葉のあとに何かひと言続ける・・・。 これが好印象を与える挨拶の仕方です。 だから、「おはようございます。今日はお天気がいいですね。」と相手に言われてから挨拶を返すようでは遅いのです。 いつでも必ず自分の方から先に挨拶をしなくてはいけません。 そして、「おはよう。」、「こんにちは。」などの挨拶をした後に「お元気でい…
急流に月が映っている。 川の流れがどんなに速くても月は流されることがない。 月は平然と映ったままである。 つまり、自分を取り巻く環境がどんなに激変しても自分の信念さえしっかりしていれば、環境に流されることはないという意味です。 激動の世の中、信念を持って流されることなく穏やかに過ごしたいですね。 英訳(English translation) The moon is reflected in the rapids.…
人が生きていくために誰もがまず一番にしなければならないことは、相手をいかに喜ばせようと心掛けるか、ただその一語に尽きます。 相手を喜ばせる、相手に勇気を奮い立たせる、相手に幸せを感じさせる。 そういう常に相手の心を喜ばせるようにする心は、一番人間として素晴らしい心だと考えます。 英訳(English translation) The first thing that everyone must do in order to su…
自然な気持ちで生きることが健康の秘訣です。 食べ物は粗食にする。 年齢に合ったものを出来るだけ食べるようにする。 足を丈夫にするために、毎日、部屋の中や外を出来るだけ歩くようにする。 睡眠も充分とる。 毎日を自然に、自分の年齢に合った無理のない生活をする。 年齢相応の暮らしをすることは大切です。 英訳(English translation) Living in a natural way is the k…
不思議なことですが、夫婦でも友だちでも、人間はその相手の思っている通りに、相手のふだん口にしている通りの人間になる傾向があるものです。 だから、自分に対して悪いイメージを与えることをよく口にする人とはあまり付き合わないほうがいいし、自分も誰に対しても相手の人が心地よくなりうれしくなれるような言葉だけを選んで口にするようにしなければなりません。 言葉や頭に描くイ…
オシャレをする、あるいは気持ちよく身じまいをすることは、生きて行く上の、生き甲斐でもあります。ちょっと大げさに言うと、人としての義務でもあります。 オシャレは自分のためにだけするのではなく、半分以上は、自分に接する人たちの目に、気持ちよく映るように、と思ってするのだからです。 年をとって、家にいることが多くなると、身じまいに無頓着になってしまいオシャレなんか気…
病気や事故が不幸と思っている人が多いかもしれませんが、それらは自分の魂の成長に、必要なこととして起こっているのです。 よく、死ぬことを「不幸にあう」という人がいます。宝くじに当たる人がいて、当たらない人がいる。ふぐに当たる人がいて、当たらない人もいる。車に当たる人がいて、当たらない人がいる。当たる人、当たらない人を、「ついてる人」「ついてない人」、「幸運な人」「…
今、何か心配していることや悩みがあって、それがどうなるのか不安でたまらないのであれば、それを心配すればするほど現実になります。 「人に対しての嫉妬、ねたみ、恨み、陥れようとする感情、悪口、噂」などは「マイナスの感情」だとわかっていても、「心配する」と言う行いもそれと同じだとわかっている人は、意外と少ないようです。 誰かのためを思って心配したり、何かをうまくいか…
大事なことを、どの時点で気づくことができるかは、人によって違います。日常生活のささいなことから気づく人もいれば、人生がひっくり返るような大きなことが起こらないと気づけない人もいます。 たとえば、病気は、体や精神が無理をしている「お知らせ」です。大病をしてからようやく「体をいたわらなくてはいけない!自分の生活を見直さなくてはいけない!健康でなければなにもできない!…
お金は幸せを得るために不可欠な道具ですが、幸せを維持するにはお金との「距離感」が必要です。 あなたが今、ぜいたくできる境遇にあるなら臆さず、どんどんぜいたくすればいいのです。 もし、何かの拍子にぜいたくができなくなっても、平然とその環境を愉しめる人間でありたいものです。 夕食のおかずがステーキからメザシに変わっても、それをおいしいと思えるのが健全で理想的な金銭感…
現在、生きていられることを感謝することに心を振り向けましょう。 すると、そうした心掛け、それ自体が幸福を招いている原動力となるのです。 自分の周りには、自分の心の状態と全く同じことがやってくるものですから、現在の自分の状況に「ありがたいな」と満足して心から感謝すると、また感謝できるような嬉しいことが現実にやってくるということです。 感謝することは、結局は自分の…
親子の関係というのは神と人間の関係に似ています。 親は子どもに無償で無限の愛情を注ぎます。 しかし、何かをした時に、子の側に「親が子にするのは当然だ」という態度が見えた時、多くの親は悲しい思いをします。 神は人に対し、ただひたすら与え続け、「してあげるだけ」の存在なのではないでしょうか。 未熟な私たちには、それが分からないだけかもしれません。 神の目から見れば私…
「こんなに大変なことがあって苦労ばかりなのに、どうして感謝なんかできようか」と言う人がいますが、それは逆なのです。 笑顔にならず、愚痴や泣き言ばかり言っているから、そういう現象が次々に起こるというのが宇宙の構造のようです。 愚痴や泣き言の多い人ほど、面倒な現象に見舞われているようです。 本人はそういう現象が多いから愚痴や泣き言を言っていると思っています。 しかし…
人生は「ドミノ倒し」に似ています。 「ドミノ倒し」のように、ひとつひとつの出来事が起きて「私」の人生が続いていき、最後のひとつがパタッと倒れて一生を終えます。 今、私たちがここに存在しているということは、後ろ(過去)のドミノが全て順番に倒れてきたということです。 もし、どれかひとつでも欠けていれば、今の「私」は存在していません。 ドミノのひとつひとつが、その時点…
肉体的苦痛や精神的苦悩は、なるべく人に洩らさぬこと・・・。 不満や愚痴も言えば言うほど、その悪循環から抜け出せなくなるものです。 英訳(English translation) As much as possible, do not expose your physical pain and mental anguish to others. The more you complain and complain, the more you can't get out of that vicious circle.
将来に備えるのはいいでしょう。 しかし、貯蓄や倹約が過ぎると、生活から楽しみがすっかり消えてしまいます。 これでは、せっかくの人生があまりにも味気ないものになってしまいます。 いくら切り詰めて貯め込んでも、人生どこで何があるか分かりません。 貯め込んだお金を使う前に死んでしまったら、「何のために遊びもしないで・・・。」と後悔するに決まっています。 理想は、ほどほ…
自分をかわいがっていますか? 子どもや夫(妻)を思うように愛情を注いでいますか? 忙しいからと言って食事を疎かにしたり、身の回りのことを投げやりにしたりしていませんか? 自分が一人でいる時にどれだけ自分に手をかけられるかは、自分を大切にしているかどうかのバロメーターです。 ボサボサの髪をとかし、伸びていたツメの手入れをしましょう。 そういうことをすればするほど、心…
人生とは無常なもの。 先のことなど心配したところで明日ポックリ逝くかもしれません。 あるかどうかも分からない5年先、10年先のことを心配するより、今日を大事にした方がいいのです。 幸福は山の頂にだけあるわけではありません。 麓にだってちゃんとあります。 だから、お金のある生活を羨み、我が身を嘆く必要などありません。 お金というのは、あるならあるなりに、ないならな…
運を良くしたいのであれば、人に依存しないで自立していることが大前提になります。 依存から抜け出す時に一番簡単なのは「与える自分」になることです。 貰うことよりも、あげることに意義を見出せるように意識を変えるのです。 そのために言葉遣いも変えましょう。 今まで「OOして欲しい。」、「どうしてOOしてくれないの?」と言ってばかりいた人はいませんか? そんな人は今日か…
言葉が私たちの生活に与える影響というのは、私たちが考えるよりもずっと大きいものです。 誰に対して発した言葉でも、必ずその意味は言葉を使った本人に戻って(返って)きて、その人の生活に影響を与えます。 自分がいい気分になれる言葉を使っていると、その言葉が耳から入ってくるために、心がポジティブになってツキを呼び込むのです。 逆に、人の悪口を言ったり、噂話ばかりしたりし…
人は人から感謝されると嬉しくなる生き物です。 このことを逆から考えると、こちらから誰かに感謝の言葉を伝えれば、私たちもその相手を幸せな気分にさせられることが分かります。 「情けは人の為ならず」という諺にもあるように、人を喜ばせると巡り巡って自分のもとに返ってくることは、昔からよく言われています。 つまり、私たちも人に感謝の気持ちを伝えることで、最終的には自分自身…
人間は自分のことばかり考えていると、不思議と身体はバランスを崩してしまうらしいのです。 自分から他人の方へ意識を向けていくと、つまり、利己主義から利他主義へと転換させていくと、心身のバランスがとれて神経やホルモンのバランスが良くなり、自然治癒力が増してきて病気も治ってしまいます。 これは言い換えれば、心にプラスのパワーをためたことの効果です。 相手に喜びを与えて…
良い人間関係は良いツキを運んできます。 では、良い人間関係とは、どんなものなのでしょうか。 それは、自分の心をポジティブにしてくれるような人たちと付き合うということです。 一緒にいて楽しいと思える人と付き合うことは、自分の運を良くするために、とても大切なことです。 この人と仲良くなりたいと思う人と仲良くなるためには、その人を褒めることです。 たいていの人は褒めら…