人間は本来、神の分霊(わけみたま)であって業生(ごうしょう)ではありません。 つまり、人間も神と呼ばれる意識を持った原子・分子で出来ていて、神と呼ばれる高級な意識体と質は同じでレベルに差があるだけです。 世の中の全ての苦悩は人間の過去世から現在に至る誤った想念・行いが原因となって、その結果がその運命に現れて消化されていく時に起こる姿であるといわれます。 どんな苦悩であ…
健康・シニア・老いのことについて話して参ります。
後半生を豊かに快適に暮らすためのヒントとなるような話をしてまいります。
<span style="font-size:large;">悪いことに囚われない(Don't get caught up in bad things)</span>
人間は本来、神の分霊(わけみたま)であって業生(ごうしょう)ではありません。 つまり、人間も神と呼ばれる意識を持った原子・分子で出来ていて、神と呼ばれる高級な意識体と質は同じでレベルに差があるだけです。 世の中の全ての苦悩は人間の過去世から現在に至る誤った想念・行いが原因となって、その結果がその運命に現れて消化されていく時に起こる姿であるといわれます。 どんな苦悩であ…
<span style="font-size:large;">有っても無くても有り難い(I'm grateful whether I have it or not.)</span><br />
物が増えたり、お金が儲かったり、地位が上がったりすることだけに幸福や喜びを感じ、感謝の心を起こしたりしていると、物やお金が減って地位が下がったりすると、不満の思い、不足の思い、恨みの思い等が起こってきて不幸感に陥ります。 常にそうした事物の変化や環境の変化だけに心を囚われず、生命の輝き、生きていること、生命を生かし切って生きていることに重点を置いている人は、事物の変…
<span style="font-size:large;">物に感謝する(be grateful for things)</span>
必要な物が必要な時に入ってくる平均したお金や物の入り方が一番いいのです。 あまりたくさんだと困ります。 物を頂いたり多く持ったりした時は周りに配りましょう。 頂いた物は感謝して、その物をうまく使って生かしましょう。 要するに感謝です。 例えば、自分がやっと食べられても食べられない人より有り難い。 人より少し余っていたら人より余って有り難い。 何でも物を大事にして物に感謝す…
<span style="font-size:large;">どんどん良くなっている(It's getting better and better)</span>
いかなる事態が起こっても病気が来ようと災難が来ようと、どんなことが起ころうと心を動揺させないようにしましょう。 『私は「大いなるもの」に守られているのだから、この状況は一番いい立場で現れているんだな』という風に観念できるようになることが人生を不動心で生き切る極意なのです。 悪いことは業(カルマ)の解消になっていて消えていくものです。 実際、長期的に広い目で眺めると起こ…
私たちは「大いなる存在」に見守られて導かれているのです。 例え壁に突き当たったり失敗したりしたとしても、実はそれすらも天の導きであって私たちに大きく目覚めさせ、ワンランク上の人生に導いていこうとされているのです。 一見不利に思われることも自分の取り組み方次第で益となって働くものです。 だから憂えることはありません。 どんな状況に置かれようと、それを感謝して受け止めて最…
<span style="font-size:large;">「不条理」を認め乗り越えていく(Recognize the “irrationality” and overcome it)</span>
この世は自分たちが思っている、ある種の「正義」なり「道義」なりの通りにできているのではありません。 自分がある「正義」や「道義」を持っているのは自由ですが、必ずしも自分以外の人たちも同じ考えを持っているとは限りません。 そのような「理不尽」なことをしている人を見かけた時に、何も糾弾しなくていいのかということになりますが、実は「人を裁かない」、「人を糾弾しない」という…
子供としてはどんな親であれ、やはり最期の瞬間まで親が生きていて良かったという喜び、生き甲斐を持つことができるように仕向けるのが、子供としての務めではないでしょうか。 親に「自分は子供にとって厄介者だ」、「生きていて申し訳ない」という心を抱かせるそのこと自体が誤りです。 そういったことを一切感じさせないで老後を送らせることが、私たち子供の責任ではないでしょうか。 …
<span style="font-size:large;">肉体を大切に扱いましょう(Treat your body with care)</span><br />
私たちは自分の肉体を大切に取り扱わなければいけません。 その人がどういう人か肉体を眺めれば、大体の判断はつくのではないでしょうか。 中に入っている魂や性格を考えなくとも、その人の体つきを眺めただけで、この人はおおらかな人、だらしない人、真面目な人、嫉妬深い人、機敏な人、緊張感の強い人など・・・、おおよその見当はつくものです。 常に髪をボサボサにして手入れをしないで、汚…
<span style="font-size:large;">全ての原因は自分にある(I am the cause of everything)</span>
人間は真実を知らなければなりません。 自分の上に起こってくる悲しみや苦しみや痛み、病、不幸の全ての原因は他人にあるのではなく、全て自分自身にあるのだということを。 「全ての原因は自分にある」、「自分こそが全ての原因である」と、この真理をはっきりと認識しなければなりません。 自分の夫や妻や子供や姑や自分を取り巻く友人・知人との間が調和せず、いつも怒りや不平不満や嫉妬に充…
<span style="font-size:large;">全てのものに感謝できる心(A heart that can be grateful for everything)</span>
人間はあらゆるものの犠牲の上に成り立っています。 「この魚によって私は生かされている。ありがとうございます。」 「この肉によって私は生かされている。ありがとうございます。」 「この野菜によって私は生かされている。ありがとうございます。」 そういう風に全てのものに感謝できる心を持って生きていきたいですね。 英訳(English translation) Human beings are made up of sacrif…
<span style="font-size:large;">子供もいつかは(Children will someday)</span>
一生の間には子供と別れることもあり、子供が先に死ぬこともあります。 色々なことが人生には起きてくるでしょう。 世の中はそんなものなのです。 自分の子供が生まれたら「一生、一緒に住めたらいいな。」と誰もが思いますが、いつか必ず子供は「反乱」を起こして独立していきます。 だから、「それでいいのだ。」と思わなければなりません。 「子供は親に反乱を起こして独立するものなのだ。そ…
私たちは色々な悲しみ・辛さ・大変なことなどを経ない限り、美しい悟りの花を咲かせることはできないのかもしれません。 逆に花を咲かせるために、そういうものが必要であるということが分かれば、そういうものが来た時に「ああ、私は美しい花を咲かせることができる」と思えるのではないでしょうか。 つまり、それを辛いこと・不幸なこと・悲劇的なことと捉えるのではなく「ああ、この結果とし…
鏡を見る時、自分の顔を見ながら「ここもシワが寄っている、ここも老化している」と、老化しているところばかりを見出していると、そこに意識が集まるので老化という意識が現実を引き寄せ、結果として老化の進行度合いが早まります。 「ここも若々しい、あそこも若々しい」と言っていると、若々しいところに意識が集まり、そういう現象を引き寄せて本当に体全体が若々しくなっていきます。 …
<span style="font-size:large;">親のエゴで子どもに重荷を背負わせない(Don't burden your child with parental ego)</span>
「世間ではオトナの言いなりになる子や、オトナの考え方の枠から飛躍しようとしない子がいい子であり、自分の意志を堂々と主張したり、個性的な考え方や行動をする子を悪い子というレッテルを貼りがちである。けれども逆だ。」 本田宗一郎氏はこう云っています。 世間で悪い子と言われるような子どもこそ、個性に溢れて可能性に満ちた本当の意味での「いい子」だというのです。 親の言いつけをよ…
孫ができて、ひ孫もできると、すっかりおじいさん、おばあさんになってしまって何の意欲もなくなり、「ただもう、お寺参りでもするのが楽しみで・・・」と言う。 何を言っているのでしょう。 いくつになっても、いかなる場合も自己向上を怠らないようにすること。 これが自分の生命の本来の理想的な生き方なのです。 そういう気持ちを持っていると、いつまで年老いても極めて壮健で元気良く、人…
<span style="font-size:large;">「頑張ろう」と言わない、思わない(I don't say or think "I'll do my best")</span>
何事もあまり気負わないでする方が結果は良いようです。 私たちは「頑張ること」に何の疑問も感じていませんが、下手に頑張らない方がいいことだってあります。 「頑張れ」はプレッシャーを与える言葉かもしれません。 プレッシャーが良い結果を引き出すこともありますが、逆効果の方が大きいような気がします。 身軽に生きようと思うなら、頑張り抜くことを信条とするのはやめた方がいいでしょ…
<span style="font-size:large;">「やらないこと」を決めておく(Decide what not to do)</span>
自分が今していることの全てを「もし、やらなかったら」の観点から見直してみましょう。 そして、「無意味」と分かったら「これはもうやらない」と決めることです。 物事というのはやり続けていると不可欠に思えてきますが、やめてしまえば「当たり前」に思えることもたくさんあります。 やらなくていいことはいっぱいあるはずです。 歳を取れば取るほど、自分の生活をどんどん身軽にしていった…
<span style="font-size:large;">失うものを受け入れる(accept what you lose)</span>
愛する人、家、財産、書画骨董と次々に失っていきますが、普通の人が中年以後に体験する新たな決別は、体力や健康への自信の喪失という形になって表れます。 たいていの人がある年を節目に病気になります。 肝機能の数値があまり良くないと言われたり、急に高血圧になったり体のどこかが痛くなったりします。 若い時の病気はほとんど治るものですが、いったん調子が悪くなった肝臓や血圧は、一ヶ…
<span style="font-size:large;">病気に焦点を合わさない(don't focus on the disease)</span>
芸能人などの人がよく自分の病気について発表したりすることがありますが、少し具合が悪くても、悪化させたくなければ病気のことを話してはいけません。 あなたが自分の病気にいつも焦点を合わせて意識して、いつも自分の病気のことばかりを他の人に話していると、さらに多くの病気の細胞を作ってしまいます。 完全に健康な身体で生活している自分を想像していましょう。 病気のことはお医者さん…
<span style="font-size:large;">失う準備(prepare to lose)</span>
中年を過ぎたら、私たちはいつも失うことに対して準備をし続けていなければなりません。 失う準備というのは、準備して失わないようにするということではありません。 失うことを受け入れるという準備態勢を作っておくのです。 準備したからといって失った時に平気にはなれないでしょう。 しかし、いきなり天から降ってきたように、その運命を押し付けられるよりはまだましかもしれません。 …
<span style="font-size:large;">与えることを知っている限り(as long as you know how to give)</span>
イキイキとした晩年を過ごしている人たちは、どこかで与えることを知っている人たちです。 与えることを知っている限り、その人は何歳であろうと、どんなに体が不自由であろうと老年ではありません。 ごく些細なことでも、人に与えようとする気力に欠けている人は何歳であろうと老年です。 寝たきり老人でも感謝を忘れなければ、感謝は人に喜びを「与える」ため、やはりそういう人は老年ではなく…
自立はまず経済から始まると言っていいでしょう。 歳を取ってきて自分が一人で出来ないことには、人を頼んでお金を払わなければならないという原則を認めることです。 それが出来ない時には、やりたくても我慢して諦めて平然としていることが大切です。 英訳(English translation) It can be said that independence starts with the economy. As you get older, you need to accept the p…
<span style="font-size:large;">高齢者の勘違い(Misconceptions of the elderly)</span>
人は誰でも多かれ少なかれ、歳を取ると偉そうにしていることを許されます。 別にいいことをしていなくても日本的美風が残っていればの話ですが、年齢が一番上になるほど上座に据えられます。 お茶も最初に供されます。 「お寒くないですか?」と気にされ、階段を昇り降りする時には荷物も持ってもらえます。 こういう習慣は日本的美風としても続けて欲しいものです。 しかし、高齢者がそれによっ…
<span style="font-size:large;">不透明な面白さ(opaque fun)</span>
歳を取るに従って人は重層的に、表や裏や斜めから物事を見られるようになります。 それが年と共に開発された才能です。 この才能がかなり遅れて開花し、かなり歳を取ってもまだ伸びるものです。 若い時には希望通りにならなかったら、人生は失敗だという明快過ぎる論理が適用されます。 しかし、中年以降は人生どうなっても良くない面があり、どうなってもそれなりに良い面があるものである、と…
<span style="font-size:large;">健康管理は蓄積(Health management is cumulative)</span><br />
健康管理は蓄積です。 それは宝くじを狙う人よりも、毎日毎日貯金箱に小銭を入れる人の方がお金が貯まるのと同じで、毎日暴飲暴食をしないでバランスの良い食事を何十年とし続けて、手に入れるより仕方がないものなのです。ジャンクフードや超加工食品はできるだけ食べないようにし、若いうちから食品添加物の勉強もよくしておきましょう。 英訳(English translation) Health management i…
<span style="font-size:large;">魂は中年に成熟する(he soul matures in middle age)</span>
醜いこと、惨めなことにも手応えのある人生を見出せるのが中年です。 男性も女性もその人を評価するとすれば、外見ではなくどこかで輝いている魂、あるいは存在感そのものだということを無理なく認められるのが中年です。 魂というものは例外を除いて中年になって初めて成熟する面があります。 英訳(English translation) Middle age is when you can find a rewarding life even in the…
<span style="font-size:large;">病気が魂を完成に向かわせる(Illness drives the soul toward perfection.)</span>
中年以後は誰でもどこか五体満足ではなくなります。 一見健康そうに見えても「糖尿だ」、「高血圧だ」、「緑内障だ」、「痛風だ」、「神経痛だ」という人はいくらでもいます。 病気が治りにくくなることは悲しいことだが、誰の上にも一様に見舞う公平な運命です。 しかし、その時初めて私たちは分かるのです。 歩けることは何と素晴らしいことか。 自分で食べ、排泄できるというのは何と偉大なこ…
<span style="font-size:large;">中高年になったら胸を張って生きよ(When you reach middle age, live with pride)</span>
「年相応に・・・」という考え方は全くの敗北主義です。 歳を取って体力が衰えるのを心配するのではなく、気持ちが衰えないよう自戒する必要があります。 中高年になったら、若さに媚びることなく「凛」とした生き方をしたいものです。 自分自身が「歳を取った」と、自覚できる年齢まで生き延びてきたこと自体が人生では一つの成功です。 そのことに自信を持ちましょう。 英訳(English transla…
「どんなものを食べたら長生きするんだろう」と誰もが考えます。 本当は好きなものを食べればよいのです。 何かを食べたいという時は体がそれを欲しているのです。 「いや、塩の摂り過ぎはいけないのではないか、甘いものは太るし糖尿病の原因になるのではないか」と心配する方もおられるでしょう。 しかし、構わないのです。 一般に思われているほど塩は健康の敵ではなく、砂糖も人の体にとって…
<span style="font-size:large;">他人のストレスを受け取らない(Don't take on other people's stress)</span>
他人の不平やストレスなどを長い時間聞いていると、こちらの気持ちまで重くなったような気がすることはありませんか? それは気のせいではなく、本当に相手のマイナスの意識を背負っているからなのです。 まるで自分のストレスのように感じているのです。 本当に大切な人のためや相手に本気で相談された時などは別ですが、日常的にある他人のストレスを自分のものとして受け取らないようにするこ…
<span style="font-size:large;">批判し過ぎてはいけない(Don't be too critical)</span>
批判は発展を生むので多少は必要です。 しかし、批判のし過ぎは何も生みません。 他人に対しては、ある程度見て見ぬ振りをするという態度が必要です。 他人を厳しく批判する人には人が寄ってこなくなります。 お釈迦様も「相手を傷付けるような言葉を発すれば、相手もこちらの心を傷つけるような言葉で言い返す。その結果、必ず悪いことが起こる。」と云われています。 特に人間関係ではあまり潔…
「あるがままに」・・・坂村真民 才なき人は才なきままに 処するのがよい 花にたとえるなら侘助(わびすけ)のように 鳥にたとえるならみそさざいのように おのれの花を咲かせ おのれの歌をうたい 嘆かず訴えず なにごともあるがままに 生きるのが一番よい 多くの人は自分の欠点や煩悩をできるだけ減らすことが大切で、その努力をすることが最も重要だと思っています。 しかし、…
<span style="font-size:large;">人生が好転し始める秘訣(The secret to starting to improve your life)</span>
言葉にはそれ自体に現実を変える力があります。 「困ったことは起こらない」、「他人からの評価は神に任せる」、「済んだことは神に任せる」と口ずさんでみてください。 すると不思議に気分が楽になるはずです。 そうして、過去の心配事を思い出さない、現在の人間関係の揉め事について心配しない、将来の不安も想像しない・・・。 そういう心掛けを持ち続けていると次第に気持ちが明るくなり、…
子は親の背を見て育ちます。 私たちが両親に対してどのように接してきたかを子供たちは見ています。 そして、子供たちが今度は私たちの世話をしてくれるのですが、私たちが親にしていたのと同じような接し方をしてくれるようです。 不思議なことですが、家庭内の雰囲気というのは親から子へと伝わっていきます。 皆さんがご両親をどのように見送ったかを思い出してください。 同じように子供たち…
死後の世界が楽しいものであれば、死ぬことがそれほど恐ろしいものではなくなり、必死で避けることもなくなります。 あの世が素晴らしいものになるかどうかは、私たちの心のあり方で決まります。 日頃の生活が嬉しくて楽しいという人は、あの世ではもっと嬉しくて楽しいはずです。 この世の生活が辛くて面白くないということであれば、あの世も期待できないかもしれません。 あの世へ行くのは自…
<span style="font-size:large;">手抜きを認めましょう(Admit to cutting corners)</span>
近所の家庭を見ると夫婦仲良しで子供たちもしっかり見えて、「うちは子供の教育を間違ったのか、どうすればあのような家庭ができるのか」と自ら顧みて反省することがあるかもしれません。 しかし、それは見かけだけの話です。 現実には「理想の家庭など存在しない」と思って間違いありません。 家族というのはそれぞれが適当にいい加減さや手抜きをやっており、お互いがそれを容認しているから平…
自分の体の回復力を信じること。 心の偉大な力を信じ、それに自分を委ねることは大切です。 病気を無暗に恐れたり不安になったり絶望したりしないことが大事です。 無理をしないで大いなる力に自分を委ねれば、次第に自分と自分の体の異常との間に折り合いがつき、苦しみが軽減されて不自由が少なくなります。 「自分はもうダメだ」、「この苦しみはもはや消え去らない」と思い込むのはやめまし…
良いと言われる物もやり過ぎないこと。 悪いと言われる物も減らし過ぎないこと。 運動も肉も油脂も食塩も紫外線も、そして日々の暮らしも・・・、「もっとよくあろう」、「少しでも長生きしよう」と無理をしてはいけません。 抗加齢(アンチ・エイジング)の作用があるとされるビタミンCやビタミンE、コエンザイムQ10などの抗酸化物質も摂り過ぎないことです。 私たちは「もっと良くあろう」、…
立派な人間になろうとしたり、努力して心を鍛えようとしなくていいのです。 幸福になろうと思うことが不幸の始まりなのです。 自分を他人と比較して「これではいけない、もっと頑張らなくては」と考えたり、「もっと上の地位につかなければ」と思って苦しむことはやめましょう。 自分の良さは自分の持つ煩悩を含めてのことです。 煩悩を減らすと自分が自分でなくなります。 立派な人間になろうと…
原理主義というのは宗教などでその教典や教義を絶対視する態度をいいます。 ところで、心を磨くことが大事だからという理由で、「心の原理主義」に陥ってしまっている人が意外に多いものです。 つまり、「人間は心さえ磨いていればよい」、「人間は精神面が何よりも大事であって日常生活や仕事は二の次でよい」とする考えです。 「この方針が絶対だ。この生き方しかない。これ以外の全ては間違え…
<span style="font-size:large;">周りに期待しない(Don't expect anything from those around you)</span>
ストレスの少ない暮らし方をしたいと思うのであれば自分の周りにいる人に対して、あまり多くのことを期待しなければいいのです。 他人が自分の思う通りに動いてくれない時に生まれるのがストレスだからです。 英訳(English translation) If you want to live a life with less stress, you should not expect too much from the people around you. This is because stress occurs when ot…
結構お金を持って定年を迎える人たちには、「子どもにお金を残すよりも夫婦で海外旅行や国内旅行に行った方がいい」、「家さえ残してやればお金まで残す必要はない」という考えの人が多いようです。 西郷隆盛は「児孫のために美田を買わず」と言ったそうですが、その通りでしょう。 自分たちが稼いだお金なのだから、死ぬまでにきれいさっぱりと使ってしまった方が絶対にいいでしょう。 英訳…
<span style="font-size:large;">心持ちまでそんなに早く老いさせないこと(Don't let your heart grow old so quickly)</span>
人はいくつになっても心持ちは変わりません。 肉体は歳を取っても心が歳を取ることはありません。 もし、自分のことを「おじいさん」、「おばあさん」だと言う人がいれば、その人は心でそう思っているだけのことです。 どうぞ思いを今すぐ変えてください。 「私は若い」と。 それでも少しずつ肉体は衰えてくるでしょうが、その時は老いを自然に受け入れて慣れることが愉しく生きるコツです。 …
<span style="font-size:large;">良い気持ちだけ伝染させる(Contagious only good feelings)</span>
結局のところ、人間同士の付き合いは心の伝染、心の反射が全てです。 何を好んで不幸な気持ちの伝染、不幸な気持ちの反射を願う者がありましょう。 幸福は幸福を呼び込みます。 幸福は自分の心にも反射しますが、また多くの人々の心にも反射します。 心を清らかに明るくいつも優しい気持ちで、見返りは期待しないで人に接していきましょう。 英訳(English translation) In the end, rela…
<span style="font-size:large;">心を調えて高めて生きる(Live by adjusting your heart and raising it up.)</span>
「恐れるな、恐れることは恐れることを引き寄せる」とキリストは云いました。 人間の心はその波長に合ったものを引き寄せるようにできています。 恐れは恐れを、不安は不安を、怒りは怒りを引き付けます。 人を妬み恨む心、驕り慢心する心はそれにふさわしい事象を引き寄せます。 逆もまた真なりであり、常に心を善意で満たしている人は善意を引き寄せ、人に親切にしている人には親切が、感謝し…
<span style="font-size:large;">辛苦を味に(Taste the bitterness)</span>
「日陰がなく日向だけの男は暴力である」と、ある文芸評論家が云っています。 病気を知らず逆境に悩んだこともなく挫折に苦しんだこともない。 人生の陰影に乏しく、ただ明るいだけの男は存在そのものが耐え難いというのです。 ところで、人間は辛苦に耐えればそれでいいのでしょうか。 辛苦を味わうことで人の痛みが分かり、思いやりに溢れた滋味を身につける人がいます。 しかし、辛苦…
<span style="font-size:large;">心を清らかに過ごす(keep your mind pure)</span>
心の安定を図る、心を磨くということに定年後の生きる道を見出すことができます。 もし、心を磨いて雑念、妄念を排し、嫉妬や憎しみの心を捨てることを人生の目標にすれば、すべての営みは意味を持ちます。 絵を描くこともスポーツに時間を使うことも、それが心の平安を保つ鍛錬だと思えば生きがいになります。 昔の日本人がそうでした。 隠居した後で謡をやり、囲碁・将棋で仲間を作り、盆栽の…
「不陰徳をした人の晩年は必ず良くない」と多くの仏教の指導者が云っています。 若い時から慈悲の心を持たずに生きていると、そのツケは晩年になって必ず来るのです。 それでは晩年のツケはいつ来るのでしょうか。 それは最晩年に来て、また来世に来るのです。 死に様や死に際といいますが、死に面してその人がどのような状況で亡くなっていくかは、その人の今までの総決算として表れるのです。 …
<span style="font-size:large;">人生のどこかで幸せになる(be happy somewhere in your life)</span>
ある時期にあらゆる点で幸運でうまくいっているという人や、若い時から常に幸運という人もほとんどいません。 もしそうなら、いつ、どのような幸運をもって良しとするかということになります。 全てがうまくいかないのであれば、いくつかが幸運ならば良しとするしかありません。 どのような人にも長所があり欠点があるということと同じように、どのような人の人生も全てうまくいくことはなく、い…
この世には分かっているのに言わないだけという場合が多くあります。 それをわざわざ言うと、この人はいつも告げ口をする人だという印象を持たれます。 この世ではこちらは二つの目で社会を見ているに過ぎませんが、世間は何千、何万の目でこちらを見ています。 あなたの行動、言葉は多くの人に聞かれていると言ってもよいでしょう。 そのため、敵と思われる人のことを何か言うことは、何千人の…
<span style="font-size:large;">みっともないことはしない(I won't do anything obscene)</span><br />
「みっともないことはしない」 「卑しいことはしない」 「浅ましいことはしない」 「はしたないことはしない」 「人様に顔向けできないようなことはしない」 「お天道様に顔向けができないことはしない」 かつて日本人はそうしたもので利己心を厚く包み込んでいたものです。 そうゆう心の厚みが世界でもずば抜けていました。 今の日本人は野心や虚栄心をむき出しにしてお金や地位を求めて狂奔し…
<span style="font-size:large;">お金、モノ、時間を粗末にしないこと(Don't waste money, things, and time)</span><br />
お金もモノも時間もたくさんあると価値が下がって、ついつい粗末にするようになってしまいます。 そして、お金やモノや時間を粗末にする人は人まで粗末にするものです。 人を粗末にするということはどういうことかというと、人の骨折りや労働を正当に評価しないということに繋がっていきます。 お金でもモノでも時間でも少ないと価値が高くなるものです。 いずれも大事にすることが大切です。 …
<span style="font-size:large;">条件を付けずに前に進む(move forward without any conditions)</span><br />
明るく幸福な人生を生きるために自分で勝手に条件を付けてはなりません。 「こういう条件が揃えば自分は幸福になる」といった条件を付けてはならないのです。 「お金が一千万円あれば幸福になる」、「良いところに就職できれば幸福になる」、「良い人と結婚したら幸福になれる」、「良い学校を卒業したら幸福になれる」。 そのような条件を付ける心は卑怯な心であることを知ってください。 その…
<span style="font-size:large;">あげる時には「ただ」であげる(When giving something, give it “free”)</span>
優しさや気遣いなど、人への愛は与えきりであり一方通行だと思っていましょう。 もし、愛が返ってきたならば「得をした」と思えばよいのです。 「他人にしてあげたことを覚えている人ほど、自分が他人からしてもらったことを忘れやすい」という傾向があります。 大切なのは「他人に何かしてあげる時には与えきりにしてそれを忘れる。逆に、してもらったことは長く覚えておき感謝していく。」とい…
亡くなった人は至福の世界にいるから悲しむことはありません。 むしろ亡くなった人のために喜びましょう。 悲しむ必要は一つもありません。 しかし、若い人が亡くなると、「この世にいたらやりたいことがいっぱいあったに違いない、心残りだったろうな」と私たちは思います。 ところが亡くなった人は、この地上の満足とは比較にならないほど大きな満足の中に入っています。 「この地上にいたらや…
<span style="font-size:large;">損して笑える人になれ(Become a person who can laugh at losses)</span><br />
どんな場合も決して損をしないというような人間は、いつまでも器量が小さいままです。 笑って相手に譲れる人、損をしても笑っていられるような人こそ大きくなれるのです。 英訳(English translation) A person who never loses in any situation will always remain incompetent. Those who can smile and yield to others, those who can continue to laugh even when they suffer loss…
<span style="font-size:large;">常に善人であること(always be a good person)</span>
私たちは皆、謂わば観光客としてこの惑星、地球にいます。 誰一人として永遠にここで生きて暮らすことはできません。 長く生きられてもせいぜい百年です。 だから、ここにいる間に善き心を持つように努め、人生がプラスで有益になるように努めなければなりません。 わずか数年しか生きられないかもしれませんし、一世紀まるまる生きることになるかもしれません。 しかし、その限られた時間を生き…
大きな幸せは稀にしかやってきませんが小さな喜びは毎日起こるものです。 この小さな喜びをしっかりと心に留めて日々を過ごせば、毎日が気持ち良く感じてやること成すことが全部楽しくなります。 小さな喜びの繋がりが確かで揺るぎない人生の大きな幸せを生み出す原動力です。 ところで、お金やモノなどで結果がついてくる喜びだけが本当の幸せではありません。 それは「幸せを数量で計る」とい…
あなたの人生における満足の究極的な責任者はあなた自身です。 自分の現状を他人や状況のせいにしている人は、結局それらに翻弄される存在に自分を貶めているのです。 自分の人生の質を上げるのも下げるのも自分次第ということに気付かなければなりません。 「人生がもう少し楽ならもっと頑張るのに・・・」という態度は禁物です。 人生は今ある通りであり、こうあるべきだという姿にはなりませ…
<span style="font-size:large;">良い種を蒔いておきましょう(Let's sow good seeds)</span>
私たちは日常生活の中で良いものがあるとつい自分のものにしたくなります。 それが満足感に繋がっていきます。 しかし、あまり欲を出すと際限がありません。 人の幸せというのは八分くらい満たされて、「もう少しあれがあればいいな」、「もう少しお金があったらいいな」、「もう少しうちの子がこうなればいいな」というくらいが一番幸せだといわれます。 宇宙は循環しています。 私たち…
充実した老後のためには子供のような資質を持ち続けることが大事ですが、自由時間の楽しみは年を取るにつれて、外の世界より内の世界に向かうべきでしょう。 ただ、若さを保つことが大事なのではありません。 どれほど鍛えていても歳を取ると身体は徐々に衰えます。 しかし、精神の方は成長を続け、歳を取るにつれて調子が良くなる場合もあります。 歳と共に知恵と知性を蓄えていけば、私たちは…
人生を変えるのは大きなことではなく、小さなほんの少しのことを変えることで状況は変わっていきます。 何を変えるかは一人ひとり違います。 ほんの少し変えるだけで、不思議と人生は全く新しいものに変わっていきます。 内面が穏やかで平和であれば外の人間関係は全て良くなっていきます。 だから、自分の内面を整えて自分の内に秩序と穏やかな調和をもたらすことが大切です。 世界の平和とは、…
<span style="font-size:large;">楽しい心で過ごす(spend time with a happy heart)</span>
「最上のわざ」 この世の最上のわざは何か 楽しい心で年をとり 働きたいけれども休み しゃべりたいけれども黙り 失望しそうな時に希望し 従順に平静に おのれの十字架をになう.・・・ これはイエズス会のホイベルス神父の詩です。 「最上のわざ」とは何でしょうか? 自分は一体何をしたらいいのでしょうか。 何をすれば心が満たされ、充実して生き甲斐を感じるのでしょうか。 「楽しい心で年をと…
<span style="font-size:large;">人に迷惑を掛けてもいい(It's okay to cause trouble to people)</span><br />
病気になれば家族や会社の人に迷惑を掛けるかもしれません。 また、失業すれば家族に迷惑を掛けるかもしれません。 さらには思わぬ事故を起こせば他人様に迷惑を掛けるかもしれません。 人生で周りの人に迷惑を掛けるかもしれないことは、生きている限り誰にでも起こることです。 例えば、病気になって自分の体が自分で思うようにならなければ心が苛立ち、その結果自分を責めたりすることで、人…
元気で健康なこと、歩いたり走ったりできること、おいしく食事が取れること、目が見えて耳が聞こえること、笑ったり悲しんだりできること、学校や会社に行ったりすること、友達と雑談できること、本を読んだり映画を観たり音楽を聴いたりできること。 数え上げればキリがないくらいあるはずです。 どんな人にも必ず共通する幸せは、実はこんな些細な当たり前の日常生活の中にあるのです。 これら…
死にゆく人たちが望んでいることは、残されて生きている人が幸せになることです。 それゆえにこそ死者は至福の世界から、生きている私たちに愛を送り届けていると感じることが何より大事です。 残された人が死は終わりではなく新たな始まりだと考えることができるならば、亡くなった人と残された人には強い絆が生まれるということに気付くでしょう。 「あなたが死んでも、私が生きている限り、あ…
<span style="font-size:large;">失敗は豊かな人生の喜びになる(Failure becomes the joy of a rich life)</span>
人は誰もが失敗からその人に応じた幸せを掴んでいます。 人は自分に都合の良くなったことを成功とみなし、都合の悪くなったことを失敗と捉える習慣がありますが、実は成功・失敗という区切りは曖昧で個々の人生の成長は全て体験から学んでいます。 その中でも取り分け大切なのが失敗という体験です。 「危機こそチャンス」とはよく聞く言葉ですが、「あなたがあなたらしくいるためには、失敗体験…
幸せに生きるためには大きな不幸や災難を小さく受け止め、小さな喜びを大きく膨らませることです。 「有り余る幸せを与えられているにも関わらず満足していない」。 「取るに足らない小さな苦労を自分自身で勝手に大きくしている」。 こんな人はいつまでも幸福を感じられません。 ないものばかり失ったものばかり悪い方ばかりに目を向けるのではなく、今あるもの既に与えられているもの、良い方…
<span style="font-size:large;">「知っている」と頑なに思わないこと(Don't stubbornly think "I know")</span>
「私は知っている」と思っている人は愚か者です。 「私は知らない」と言う人は愚か者ではありません。 「私は正しい」という思いに包まれていたら他人の言葉に耳を貸しません。 自己の振舞いを直そうとは思いません。 「私は知っている」という人には、教えてくれる人や協力してくれる人は現れません。 そういう人はいつか必ず失敗してしまいます。 「私は知らない」、「私は正しいわけではない…
<span style="font-size:large;">味のある人間になるには(To become a person with taste)</span><br />
同じ時代に生きて天地の差が出てくるのはなぜか。 味のある人間になるにはどうしたらいいのでしょうか。 それは世の中の流行を追いかけていくような人間ではなく、世の流行を注視しつつも時々立ち止まって「これでいいのか」、「本筋を外れていないか」と自問自答し、頑固に本物を目指すような無骨さを失わないことです。 そういう生き方をすれば味のある人間になれるのではないでしょうか。 時…
<span style="font-size:large;">人生は思い通り(life is as you want it to be)</span>
心の持ち方が人生の色模様を決めます。 人生は楽と考えるか。 あるいは人生は辛いと考えるか。 どちらにしても考えた通りの人生を送ることになります。 大志を抱く必要はありませんが、少なくとも自分の頭で考える習慣を身につけましょう。 自分の頭でものを考えない人間は、意味のない社会通念やしきたりの奴隷になってしまいます。 人生は全て自分の思い通りになると想像しましょう。 問題はな…
周囲の人たちの言葉を鵜呑みにするのはやめましょう。 世間の流れに身を任せるのは愚かなことです。 その先には大きな失望と幻滅が待ち受けています。 他人の真似をしても個人としての幸せや充実感は得られません。 世間と足並みを揃えなければならないという思い込みから離れることが大事です。 英訳(English translation) Don't just take the word of those around you at face value. …
<span style="font-size:large;">控えめに生きる(live modestly)</span><br />
控えめに生きましょう。 控えめに笑いましょう。 控えめに愛しましょう。 そうすれば幸せが両手を広げてやってきます。 「あれも欲しい、これも欲しい、もっともっと欲しい」と欲張らず、自分にとって本当に大切なものは何かが理解できたら、そして今既にあるものに感謝して生きていれば、例え90歳や100歳まで長生きできなくても、「幸せで充実した人生だった」と満足してこの世を去ってい…
<span style="font-size:large;">「生」を美しく(Make life beautiful)</span>
死はいつ、どんな形でやってくるか分かりません。 美しく死にたいとは誰しも望みます。 しかし、善徳の人さえ必ずしも美しく死ぬとは限りません。 達磨は毒殺されました。 イエスは十字架で息絶えました。 だから評価は「生」にあります。 「生」を美しくすることにあります。 英訳(English translation) We don't know when or in what form death will come. Everyone wants to die beau…
<span style="font-size:large;">子どもは大人を見て育つ(Children grow up watching adults)</span>
もし、自分よりも徳の劣った人といつも接していると堕落していくことでしょう。 自分と同じレベルの徳を持った人といれば今のレベルに停滞するでしょう。 また、自分よりも徳の高い人といつも接し見習えば、自然に気高い人格になることができるでしょう。 高徳の人物になるようにいつも優れた人物、優れた書物などに親しみ、できれば他の模範となるように心掛けたいものです。 「この町の子供は…
<span style="font-size:large;">手抜きを認める懐の深さを持つ(Have the depth to accept cutting corners)</span>
現実的には「理想の家庭など存在しない」と思って間違いありません。 家族というものはそれぞれが適当にいい加減だったり手抜きをやっており、お互いがそれを容認しているから平和な家庭が成り立っているものです。 特に中高年になった夫婦は、お互いを追いつめないようにしなければなりません。 多少の手抜きは心のガス抜きには格好のものです。 お互い手抜きを認めてストレスをためないことが…
<span style="font-size:large;">心配しない(o not worry)</span>
心配の九割は決して起きないことに、残る一割は取るに足らないことに向けられています。 将来降りかかる問題に思い悩むのは愚かなことです。 未来を悩むことに力を使って何になるでしょう。 起きてから心配した方がましです。 心配することの大部分は起きず、それ以外は予想より軽いかたちで起きます。 問題を解決する助けになる他の事柄も起きてきます。 未来は克服すべき問題だけではなく、問…
<span style="font-size:large;">妻の存在をしっかり頭に入れておこう(Keep your wife in mind)</span>
愛妻家と呼ばれる男たちは「妻こそ命」と忠誠を尽くしているかというと、そうでないことが多いようです。むしろ事情は逆で、適当に遊んでいる人間のほうに愛妻家が多いのです。 ただ、彼らは妻の存在を認め、感謝し、妻の機嫌を損ねない努力を日頃からきちんとしています。結婚記念日は忘れないし、夫婦二人の外食やデートもします。年に一度くらいは旅行もします。 いい子にしていればほめられ…
<span style="font-size:large;">好奇心にも有効期限がある(Even curiosity has an expiration date.)</span>
何でも使わないものは朽ちていくのが早いものです。 腕でも足でも骨折して一ヶ月も包帯を巻いて使わないでいると、情けないくらい細くなってしまいます。 頭も使わないと衰えてきます。 好奇心も同じでいつも発揮していないとなくなってしまうようです。 長寿になった人生を最後までイキイキ、ワクワクと生きるためには好奇心をなくさないようにしなければなりません。 幾多の歴史的な事実を見て…
<span style="font-size:large;">美しい心を持って生きる(live with a beautiful heart)</span>
物質的にいかに恵まれていようとも、際限のない欲望を追い続けていれば決して幸せを感じることはできません。 一方、物質的に恵まれず赤貧洗うが如し状態であっても、満ち足りた心があれば幸せになれます。 仏の教えに「足るを知る」ということがあるように、膨れ上がる欲望を満たそうとしている限り幸福感は得られないでしょう。 反省ある日々を送ることで際限のない欲望を抑制し、今あることに…
<span style="font-size:large;">長寿を生かし切る(make the most of longevity)</span>
「寿命というものは基本的には人知を超えたもの、いわゆる天命であり天寿である。そして、その天寿を生き切ることはお互いに課せられた責務ではないか。」と松下幸之助さんは考えていました。 「それでは長生きの秘訣は何でしょうか?」という問いに、松下幸之助さんは「毎日うまいものを食べ、何の心配もなくのんびりと生活していても長生きできるとは限らないらしい。むしろ、適当に心身を使う…
<span style="font-size:large;">「答えのない問題」には悩まない(Don't worry about "unanswered questions")</span>
悩みの中にはどうしても答えの出ないものがあります。 例えばせっかく家を建てたのに、たった三ヶ月で地震に遭って家が倒壊してしまったとします。 確かに絶望的でがっかりするでしょう。 けれどもそういうことは悩んでも仕方のないことなのです。 答えのない問題に対して理性のある人は悩みません。 しかし、人間というのは答えがないことに対してあえて悩むものです。 それで悪循環に陥ってし…
「権力にしろ、お金にしろ、名誉にしろ、手に入れた途端に不安の種に変わるものは所詮、運という偶然の産物でしかないのだから、そんなものに一喜一憂するよりも運に支配されない生き方をしなさい。」と、古代ローマの哲学者セネカは云います。 自分の精神の力で何とかできることだけを拠り所とする。 それが重要であると彼は考えたのです。 セネカはまた、「哲学する人間だけが過去から未来まで…
<span style="font-size:large;">穏やかに過ごすために(to stay calm)</span><br />
心の平安を最大限に得るには慈愛と慈悲を育てることが必要でしょう。 他の人の幸せを思いやれば思いやるほど、自分の幸福感も大きくなります。 他の人に対して、親愛の情のこもった優しい気持ちを持てば自ずから心が楽になります。 それが人生を穏やかに成功裏に終わらせる秘訣です。 英訳(English translation) To achieve maximum peace of mind, it is necessary to cultivate compassi…
<span style="font-size:large;">無理に巧まない(Don't try too hard)</span><br />
人生の行路も樹木の枝の曲がりのように紆余曲折しているものです。 紆余曲折しているままで美しいのです。 そのまま、その自然の歪みに任せていけば美しく豊富な結果が得られるものです。 そのまま、自然の歪みに任せていこうとしないで我を出して一直線に引こうとしたり、また無理に巧んで美しい曲線に曲げていこうとしたりするから、美しい結果が得られないで苦しまなければならないのです。 …
未来に確実なものは何もありません。 今、ここを生きましょう。 生きるのを最も妨げているのは、明日をよすがとしながら今日を台無しにしている、この期待というものです。 英訳(English translation) Nothing is certain about the future. Let's live here now. The biggest obstacle to living is this expectation, which ruins today while promising tomorrow.
<span style="font-size:large;">人生は短くなどない(life is not short)</span>
人生は短くなどありません。 与えられた時間の大半を私たちが無駄遣いしているに過ぎないのです。 私たちは時間を何の役にも立てず湯水の如く浪費した挙句、土壇場になってようやく気付くのです。 いつの間にか人生は過ぎ去ってしまったと。 つまり、人は短い人生を与えられるのではなく、むしろ自分で短くしている。 足りないのではなく浪費しているということです。 どんなに莫大な富でも使い…
<span style="font-size:large;">愛の三原則(three principles of love)</span><br />
一、ありがとうをためらわずに言おう。 二、ごめんなさいを恐れずに言おう。 三、愛してるを照れずに言おう。 これは、全国亭主関白協会の憲法ともいえる「愛の三原則」だそうです。 「愛の三原則」は妻が一番聞きたい言葉であり、亭主が言わなくても分かっているはずという、家庭内からいつの間にか消えてしまった言葉です。 「愛の三原則」こそ、二十一世紀の夫婦円満の新方程式と信じて実行あ…
<span style="font-size:large;">積み重ねてきた年月こそが信頼できる(We can trust the years we have accumulated)</span>
どうして夫婦喧嘩になるのでしょうか? それは相手の行動や言葉が気に食わないからでしょう。 どうして気に食わないのでしょうか? それは相手に何かを期待しているからです。 「女房とはこういうもの」、「亭主ならばこうあって欲しい」と、互いに勝手に作った理想像を思い描いています。 自分のことはさておき、相手にこうあって欲しいとばかり望みます。 ほとんどのケンカはそれが原因です。 …
<span style="font-size:large;">足るを知る者は富む(Those who know sufficiency will be rich)</span>
「金銭欲や物質欲は生まれつき具わっている以上、仕方ないさ」、「そういう欲があるからこそ、やる気も出てくる」という見方もあるでしょう。 しかし、欲望の本質を成す「際限のなさ」は終局には人を悩まし苦しめるものです。 光武帝も「人は足るを知らざるに苦しむ」と喝破しております。 苦しむという点に注目し、このことに深く思いを致すことが肝要でしょう。 壮年期、働き盛りの時期であれ…
「ラジオやテレビ、インターネットでどんな良いことを聴いたり見たりしても聴きっぱなし、見っぱなしでは何にもなりません。高齢者になったらボケーッと漫然と聞き流し、見流しではいけません。自然の姿、昇る朝日、夕焼け空、四季の移ろい、世の中の変わり方、人の話、出来事をよく聞き、よく見て、よく読み、感動をもって受け取ること。これが高齢者の健康法となるのです。」 百年近く元気ハツ…
歳を取ってくると老人特有の鬱症状を呈する人がいます。 それほどではなくても心配性、取り越し苦労の傾向を帯びる人が少なくありません。 一人で十人分くらいの憂いを背負い込むのはやめましょう。 考えてもどうにもならないこと、埒が明かないことは考えない。 考えるのはしばらくお休みとする。 取るに足りないこと、どう転んでも大事でないことはパッと放念する。 成り行き任せでも済むこと…
<span style="font-size:large;">「一日暮らし」("One day life")</span>
「一日暮らし」は「その日暮らし」と似ていますが少し意味合いが違います。 「その日暮らし」は何の蓄えもなく、その日一日をどうにか暮らしていく乏しい生活のことです。 「一日暮らし」とは、自分にとって今日の一日はかけがえのない大切な一日であるということです。 どんなに辛いことも今日一日と思えば我慢できます。 どんなに楽しいことでも今日一日限りと思えば歓楽にふけることもないで…
将来の不安ばかりを気にしたり、過去の失敗や過ちばかりを引きずったりしていたのでは、決して幸せな老後は得られません。 将来や過去は一旦横に置いて今日をいかにして充実させるかを考えて実行しましょう。 また、人生の目標を明らかにしてそちらの方向へ向って歩み出しましょう。 老いというものは避けることができません。 それならば、いかに受け入れるか、どのように考えるか。 それが問わ…
<span style="font-size:large;">瞬間、瞬間を無駄にしない(Don't waste a moment)</span>
人間が生きているということは、この「瞬間」を生きていることであり、それ以外にはありません。 瞬間である現在に自己の全てが現れています。 人の一生は一瞬、一瞬の連なりです。 だから、自分の人生を大切に思うのであれば、瞬間ごとの現在を大切にする以外にはないのです。 何よりも移りゆく時を虚しく無駄に過ごさないと決心して、無用なことをして無駄に時間を過ごさないで、有益なやりが…
<span style="font-size:large;">上機嫌を保つように努力すること(try to stay in a good mood)</span>
人間にとって最善とはできるだけ上機嫌で人生を送ることです。 上機嫌は幸福の秘訣です。 これとは反対に、不機嫌は自分自身にも周りの人々にも害になる罪悪です。 不機嫌は怠惰から来るものであり、気分というものは成るがままに放置していると不機嫌に傾きます。 そのため、私たちはいつも自分の気分に関心を払い怠惰を退け、上機嫌を保つように努力することが肝要です。 英訳(English tra…
<span style="font-size:large;">饒舌の弊害(Harmful effects of talkativeness)</span>
沈黙の弊害よりも饒舌の弊害の方が大きいものです。 喋るほど味が薄くなり危険が増してきます。 話の効果は時間に反比例します。 必要な時に必要なことを必要なだけ、そして必要な方法でというのが原則です。 喋る量で相手を圧倒しようとするのは愚かなことです。 喋り過ぎると締まりがなくなります。 もっと危険なのは、黙っていれば事を起こさないで済むものをいらないことまで口走るから、「…
<span style="font-size:large;">あるものを活用する暮らし上手に(Living well by using what you have)</span>
自分が持っているモノを大切にする人は、他人が持っているモノのことで心を乱したり悩ませたりはしません。 人生、思い通りにいかないのが世の習いです。 そんな場合には自分が思いどおりにできること。 例えば話すこと、黙ること、外出すること、在宅すること、食べること、寝ることなど、日常の卑近なことについて、もしこれができなかったらと想像すると、できてありがたいと気持ちが明るくな…
<span style="font-size:large;">何を残すか(what to leave behind)</span>
あの人、この人の訃報が目につきます。 肉体は消えても心に残してくれた余韻は決して消え去ることはありません。 「人は死を約束された動物である」と聖路加病院の日野原重明先生は仰いました。 人は一人で生まれ、やがて一人で黄泉の旅に出ます。 生の帰結は死です。 その前に一切は無力です。 学歴も名誉も地位も財産も形のあるものは全て壊れます。 しかし、その人が残してくれた無形の教訓は…
「空の巣症候群」も「燃え尽き症候群」も誘因は様々ですが、根本の原因は「目的の固着化」にあります。 ある目的・目標を唯一最善と信じてひたすら打ち込み、それが達成された時かまたは消失した時に、その次の目的・目標が見当たらないことにあります。 そのため、男女を問わず自分の加齢や家族構成・地位・役割・環境などの変化に応じて、目的・目標を改変していくならばこれらの症候を避ける…
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人間は本来、神の分霊(わけみたま)であって業生(ごうしょう)ではありません。 つまり、人間も神と呼ばれる意識を持った原子・分子で出来ていて、神と呼ばれる高級な意識体と質は同じでレベルに差があるだけです。 世の中の全ての苦悩は人間の過去世から現在に至る誤った想念・行いが原因となって、その結果がその運命に現れて消化されていく時に起こる姿であるといわれます。 どんな苦悩であ…
物が増えたり、お金が儲かったり、地位が上がったりすることだけに幸福や喜びを感じ、感謝の心を起こしたりしていると、物やお金が減って地位が下がったりすると、不満の思い、不足の思い、恨みの思い等が起こってきて不幸感に陥ります。 常にそうした事物の変化や環境の変化だけに心を囚われず、生命の輝き、生きていること、生命を生かし切って生きていることに重点を置いている人は、事物の変…
必要な物が必要な時に入ってくる平均したお金や物の入り方が一番いいのです。 あまりたくさんだと困ります。 物を頂いたり多く持ったりした時は周りに配りましょう。 頂いた物は感謝して、その物をうまく使って生かしましょう。 要するに感謝です。 例えば、自分がやっと食べられても食べられない人より有り難い。 人より少し余っていたら人より余って有り難い。 何でも物を大事にして物に感謝す…
いかなる事態が起こっても病気が来ようと災難が来ようと、どんなことが起ころうと心を動揺させないようにしましょう。 『私は「大いなるもの」に守られているのだから、この状況は一番いい立場で現れているんだな』という風に観念できるようになることが人生を不動心で生き切る極意なのです。 悪いことは業(カルマ)の解消になっていて消えていくものです。 実際、長期的に広い目で眺めると起こ…
私たちは「大いなる存在」に見守られて導かれているのです。 例え壁に突き当たったり失敗したりしたとしても、実はそれすらも天の導きであって私たちに大きく目覚めさせ、ワンランク上の人生に導いていこうとされているのです。 一見不利に思われることも自分の取り組み方次第で益となって働くものです。 だから憂えることはありません。 どんな状況に置かれようと、それを感謝して受け止めて最…
この世は自分たちが思っている、ある種の「正義」なり「道義」なりの通りにできているのではありません。 自分がある「正義」や「道義」を持っているのは自由ですが、必ずしも自分以外の人たちも同じ考えを持っているとは限りません。 そのような「理不尽」なことをしている人を見かけた時に、何も糾弾しなくていいのかということになりますが、実は「人を裁かない」、「人を糾弾しない」という…
子供としてはどんな親であれ、やはり最期の瞬間まで親が生きていて良かったという喜び、生き甲斐を持つことができるように仕向けるのが、子供としての務めではないでしょうか。 親に「自分は子供にとって厄介者だ」、「生きていて申し訳ない」という心を抱かせるそのこと自体が誤りです。 そういったことを一切感じさせないで老後を送らせることが、私たち子供の責任ではないでしょうか。 …
私たちは自分の肉体を大切に取り扱わなければいけません。 その人がどういう人か肉体を眺めれば、大体の判断はつくのではないでしょうか。 中に入っている魂や性格を考えなくとも、その人の体つきを眺めただけで、この人はおおらかな人、だらしない人、真面目な人、嫉妬深い人、機敏な人、緊張感の強い人など・・・、おおよその見当はつくものです。 常に髪をボサボサにして手入れをしないで、汚…
人間は真実を知らなければなりません。 自分の上に起こってくる悲しみや苦しみや痛み、病、不幸の全ての原因は他人にあるのではなく、全て自分自身にあるのだということを。 「全ての原因は自分にある」、「自分こそが全ての原因である」と、この真理をはっきりと認識しなければなりません。 自分の夫や妻や子供や姑や自分を取り巻く友人・知人との間が調和せず、いつも怒りや不平不満や嫉妬に充…
人間はあらゆるものの犠牲の上に成り立っています。 「この魚によって私は生かされている。ありがとうございます。」 「この肉によって私は生かされている。ありがとうございます。」 「この野菜によって私は生かされている。ありがとうございます。」 そういう風に全てのものに感謝できる心を持って生きていきたいですね。 英訳(English translation) Human beings are made up of sacrif…
一生の間には子供と別れることもあり、子供が先に死ぬこともあります。 色々なことが人生には起きてくるでしょう。 世の中はそんなものなのです。 自分の子供が生まれたら「一生、一緒に住めたらいいな。」と誰もが思いますが、いつか必ず子供は「反乱」を起こして独立していきます。 だから、「それでいいのだ。」と思わなければなりません。 「子供は親に反乱を起こして独立するものなのだ。そ…
私たちは色々な悲しみ・辛さ・大変なことなどを経ない限り、美しい悟りの花を咲かせることはできないのかもしれません。 逆に花を咲かせるために、そういうものが必要であるということが分かれば、そういうものが来た時に「ああ、私は美しい花を咲かせることができる」と思えるのではないでしょうか。 つまり、それを辛いこと・不幸なこと・悲劇的なことと捉えるのではなく「ああ、この結果とし…
鏡を見る時、自分の顔を見ながら「ここもシワが寄っている、ここも老化している」と、老化しているところばかりを見出していると、そこに意識が集まるので老化という意識が現実を引き寄せ、結果として老化の進行度合いが早まります。 「ここも若々しい、あそこも若々しい」と言っていると、若々しいところに意識が集まり、そういう現象を引き寄せて本当に体全体が若々しくなっていきます。 …
「世間ではオトナの言いなりになる子や、オトナの考え方の枠から飛躍しようとしない子がいい子であり、自分の意志を堂々と主張したり、個性的な考え方や行動をする子を悪い子というレッテルを貼りがちである。けれども逆だ。」 本田宗一郎氏はこう云っています。 世間で悪い子と言われるような子どもこそ、個性に溢れて可能性に満ちた本当の意味での「いい子」だというのです。 親の言いつけをよ…
孫ができて、ひ孫もできると、すっかりおじいさん、おばあさんになってしまって何の意欲もなくなり、「ただもう、お寺参りでもするのが楽しみで・・・」と言う。 何を言っているのでしょう。 いくつになっても、いかなる場合も自己向上を怠らないようにすること。 これが自分の生命の本来の理想的な生き方なのです。 そういう気持ちを持っていると、いつまで年老いても極めて壮健で元気良く、人…
何事もあまり気負わないでする方が結果は良いようです。 私たちは「頑張ること」に何の疑問も感じていませんが、下手に頑張らない方がいいことだってあります。 「頑張れ」はプレッシャーを与える言葉かもしれません。 プレッシャーが良い結果を引き出すこともありますが、逆効果の方が大きいような気がします。 身軽に生きようと思うなら、頑張り抜くことを信条とするのはやめた方がいいでしょ…
自分が今していることの全てを「もし、やらなかったら」の観点から見直してみましょう。 そして、「無意味」と分かったら「これはもうやらない」と決めることです。 物事というのはやり続けていると不可欠に思えてきますが、やめてしまえば「当たり前」に思えることもたくさんあります。 やらなくていいことはいっぱいあるはずです。 歳を取れば取るほど、自分の生活をどんどん身軽にしていった…
愛する人、家、財産、書画骨董と次々に失っていきますが、普通の人が中年以後に体験する新たな決別は、体力や健康への自信の喪失という形になって表れます。 たいていの人がある年を節目に病気になります。 肝機能の数値があまり良くないと言われたり、急に高血圧になったり体のどこかが痛くなったりします。 若い時の病気はほとんど治るものですが、いったん調子が悪くなった肝臓や血圧は、一ヶ…
芸能人などの人がよく自分の病気について発表したりすることがありますが、少し具合が悪くても、悪化させたくなければ病気のことを話してはいけません。 あなたが自分の病気にいつも焦点を合わせて意識して、いつも自分の病気のことばかりを他の人に話していると、さらに多くの病気の細胞を作ってしまいます。 完全に健康な身体で生活している自分を想像していましょう。 病気のことはお医者さん…
中年を過ぎたら、私たちはいつも失うことに対して準備をし続けていなければなりません。 失う準備というのは、準備して失わないようにするということではありません。 失うことを受け入れるという準備態勢を作っておくのです。 準備したからといって失った時に平気にはなれないでしょう。 しかし、いきなり天から降ってきたように、その運命を押し付けられるよりはまだましかもしれません。 …
「老い」の最大の危険は心が干からびることです。 老いとは髪が白くなったり皺が増えたりすること以上に、「もう遅すぎる。」、「勝負は終わってしまった。」、「舞台はすっかり次の世代に移った。」といった気持ちになることです。 老化に一番悪いことは肉体が衰えることではなく、精神が無関心になることです。 「それが一体、何のためになる?」と老人は考えます。 そして、この言葉が…
吉川英治記念館に「たのしみある所に愉しみ、たのしみなき所にも愉しむ」ということが書いてある書がありました。 現実に固執せず、今その時の幸福を噛みしめるように意識することが人生を愉しむことです。 「楽しみのある所では楽しむが、楽しみのないところでは楽しまない。いや、仮に楽しもうと思っても楽しめない。楽しめと言われても無理だ。」と主張する人がいるかもしれません。 こ…
人間が生きているということは、この「瞬間」を生きていることであり、それ以外ではありません。 瞬間である現在に自己の全てが現れています。 人の一生は一瞬一瞬の連なりです。 それゆえ、自分の人生を大切に思うのであれば、瞬間ごとの現在を大切にする以外にはありません。 「余生はまだまだ相当あるさ」と、何となく思って、あるいは残り時間のことは考えないようにして、「現在」の…
幸福を味わおうと思うなら、些細なこと、取るに足りないような小さなことにも感謝の心を持つことです。 「朝ご飯がおいしく食べられた」、「ウグイスの鳴き声が聞こえた」、「混んだ電車に乗ったら、偶然、前の席の人が次の駅で降りた」、「テレビを見ていたら、また、本を読んでいたら、心に残る言葉に出会えた」。 これらは全て感謝の種になります。 「馬鹿馬鹿しい。そんなことにいちい…
老後は人生の余暇です。 だからまず、のんびり暮らすこと、ゆっくり生きることを基本にすることです。 定年退職者に退職後の一日のスケジュールを書いてもらうと、睡眠と食事の時間しか埋まらず、あとは真っ白ということがよくあるそうです。 そこでカウンセラーは、「これではいけないから趣味を持ちなさい。やることを見つけなさい。空白のスケジュールを黒く埋めなさい。」と勧めます。 …
人のために役立つ、社会に尽くすと構えてみても長続きはしません。 人のためではなく自分のためにやる。 まず、自分が楽しくなくては人にも喜んでもらえません。 人のため、社会のためと使命感に燃えて気負うから、長続きせずに面倒臭くなってきます。 ボランティアを趣味の延長線上に考え、自分の人生や余暇を充実させる方法として個人主義的に考えれば、気軽に取り組みやすくて長続きも…
人生は一本道ではありません。 その気になって少し道草をすれば、「あれ、こんなところにも道があったのか。」と意外なルートや抜け道が見つかるものです。 人生に正解はありません。 数学のように絶対不変の解答などありません。 だから、躓(つまず)いたら別の道を探せばいいのです。 そして、それまでとは別の場所に新しい花を咲かせればいいのです。 英訳(English translation…
一般的には、超能力でもなければ未来を見ることはできないと思われていますが、人の未来を読み取ることは実はとても簡単です。 過去どのように生きてきたのか、その過去の生き様をみれば未来が読み取れます。 過去に投げかけてきたものの集積が、今のその人の人生をつくっているからです。 目の前の人、目の前のことを大事にしている度合いがどのくらいか、それによって未来の展開の仕方が…
まるで義務のように習い事に通ったり、攻め立てられる如く外出しなくても、家にいて楽しむ方法はいくらでもあります。 いちいちその日の計画を立てなくても、その日の気分で決めればいいのです。 計画を立てたところで、その通りには進みません。 家族の計画でも同じです。 「お互い嘘をつくのはやめようね。」と言いますが、人間は嘘をつく生き物なのです。 大切なことは嘘をつかないこ…
年をとったら、あるがままの自分を見せるほうが美しいです。 それは内に秘めた教養に裏打ちされた、「大人の魅力」をどう出せるかということに尽きます。 その意味では男は外見を飾るより、むしろ見識を広く、造詣を深くすべきでしょう。 人生の酸いも甘いも噛み分ける懐の深さと、そして時に優しく、時に厳しく対処する幅の広さが求められます。 男同士でもそうですが、これが男女の付き…
葉隠に「人の心を見定めようと思えば、病気をしろ」という言葉があります。 日頃は心安く付き合いながら、病気や難儀に際して知らん顔をする者は、卑怯者であるというのです。 何といっても人が不幸な時には、親身になって付き合い、見舞いや届け物をする必要があります。 一生の間、疎遠になってはいけません。 このようなことで人の真情といったものが分かります。 ところが、普通の場…
私たちが心を清くして、まともに、その本当の姿を見れば悪い人は一人もいません。 こちらの心のレンズが歪んでいるからなのです。 まず、あなた自身の心の中で全ての人に対して、「幸福であれ」「仲良くしましょう」と呼びかけてみましょう。 きっと、それと同じようなことを言っているような顔をして、あなたに対して親切にしてくれるでしょう。 心の歪みを取り去りましょう。 自分から…
よく、そのうち商売にして・・・と皮算用でカメラなどを始める人がいますが、そうした不純な動機でスタートしては趣味は長続きせず、ましてや老後の生きがいにはなりません。 趣味と実益を兼ねようと思わないことです。 趣味は趣味として、損得を離れて打ち込むからこそ楽しいのです。 実益を得ようとすると、辛さや苦しさが生まれます。 苦しくては老後の楽しみ、生きがいどころではなく…
友人は受身で待っていてはできません。 自ら行動するしかありません。 とにかく、今までとは違う環境に身を置くことです。 そうすれば、必ず新しい人間関係が生まれます。 仕事以外の個性的な肩書きのついた名刺を作っておくと、相手に覚えてもらいやすいものです。 友人をつくるには五つの点に注意するといいでしょう。 一、身分の上下に関わらず、損得抜きで付き合うこと。 二、なる…
人間、五十を過ぎれば、もう自分の性分は分かります。 日がな一日、ボーッとしていられたら「それで幸せ」という人はいいです。 定年後、無趣味でも困ることはないでしょう。 しかし、「そんな生活は到底耐えられそうもない」という人は、現役のうちから定年後の安楽を文字通り安んじて楽しめるような、飽きの来ない趣味を見つけておいたほうがいいでしょう。 その場合の基本原則は、お金…
貧乏性というのでしょうか。 定年後も節約倹約で少しでもお金を残そうとする人がいます。 「この先、いくつまで生きるか分からない。どんな大病を患うかもしれない。蓄えはいくらあっても多すぎることはない。」、そんな風に考えてしまうのでしょう。 気持ちは分からないでもありません。 しかし、そんなことを言い出したらきりがありません。 人生とは無常なもの。 先のことなど心配し…
休日だから遊び、休むのではありません。 必要だから休み、遊ぶのです。 自分の身体が休息を要求していたら、家族の希望などをたまには無視しましょう。 それくらいは許されるでしょう。 何もしないでも平然としていられるのは大人の証です。 家族サービスも大切です。 しかし、自分の時間をつくるためにも月に二回、いや月に一度でいいから、家族サービスなど忘れ、自分優先の週末を過…
あなたの「今」は、あなたの人生そのものです。 「今」できないことは一生できなくなります。 考え方を切り替えるのであれば、「今」それを実行しなければ明日ではできなくなり、一ヶ月、一年後もできなくなります。 そして、実行できたら、その「今」をできるだけ多くしていくこと。 そうすると、それが自然に身について、今度は無意識のうちに無駄な時間を過ごすようなことをしなくなり…
この世における色々な良からぬこと、また思わしからざることも、必ずそこに意味があるといえます。 そこで、今この信念に立つと、現在の自分にとって、一見いかにためにならないように見える事柄が起こっても、それは必ず天が私にとって、それを絶対に必要と思し召されたゆえに、そのように与え給うたのであると信じることです。 あらゆることは絶対必然であり、絶対最善であったのです。 …
一、寛(ひろ)い心をもつこと(度量) 二、深い情をかけること(慈悲) 三、みんな仲良くすること(太平) 四、喜ぶ心を持つこと(感謝) 五、色は匂えど散るものを(無常) 六、向こう三軒両隣が大切(親睦) 七、長い眼で見ること(忍耐) 八、柳に風折れなし(柔和) 九、越されぬ河は越さぬこと(諦観) 十、時の過ぎぬ間に働く(努力) これは西式健康法創始者の西勝造が提唱…