周りの者が病気になったり苦しがったりしている時、「これは大変だ。是非治さなくては。」と力んではいけません。 「神様が生かすものは生かし、往生するものは往生させるのだ。神様は愛なのだからその人に悪いようにするはずがない。」と深く信じることです。 また、何か起こったときや困ったときにだけそうするのではなく、いつもいつも神様に、あらゆるものに感謝していましょう。 英訳…
健康・シニア・老いのことについて話して参ります。
後半生を豊かに快適に暮らすためのヒントとなるような話をしてまいります。
<span style="font-size:large;">自己受容(self acceptance)</span>
生きやすくなる上に、さらに幸福になる。 または幸福を増す根本は、自分を「あるがままに受け入れる」ことにあります。 ひと口に言えば、完全な「自己受容」です。 まず第一に、自分を過大評価せず、反対に過小評価もせず、過不足なく、正しく客観的に評価することです。 過大評価していると優越感を、過小評価していると劣等感を抱きがちですが、こういう固着した情念を捨てることです。 …
<span style="font-size:large;">良い生き方を先送りしない(don't put off the good life)</span>
壮年期には、お金を稼ぎたい、高く評価されたい、財産・地位・名誉が欲しいなどの願い事をするのは、仕方のないことかもしれません。 しかし、シニアになったら、それがいかに虚しく愚かなことであるかを悟り、本物の幸せへの道を手遅れにならないうちに一日でも早く歩むべきです。 英訳(English translation) In the prime of life, it may be unavoidable to make wishes such as w…
「老い」の最大の危険は心が干からびることです。 老いとは髪が白くなったり皺が増えたりすること以上に、「もう遅すぎる。」、「勝負は終わってしまった。」、「舞台はすっかり次の世代に移った。」といった気持ちになることです。 老化に一番悪いことは肉体が衰えることではなく、精神が無関心になることです。 「それが一体、何のためになる?」と老人は考えます。 そして、この言葉が…
<span style="font-size:large;">楽しみがあるところでもないところでも楽しむ(Have fun wherever there is no fun)</span>
吉川英治記念館に「たのしみある所に愉しみ、たのしみなき所にも愉しむ」ということが書いてある書がありました。 現実に固執せず、今その時の幸福を噛みしめるように意識することが人生を愉しむことです。 「楽しみのある所では楽しむが、楽しみのないところでは楽しまない。いや、仮に楽しもうと思っても楽しめない。楽しめと言われても無理だ。」と主張する人がいるかもしれません。 こ…
<span style="font-size:large;">今の瞬間、瞬間を無駄にしない(The present moment, don't waste the moment)</span>
人間が生きているということは、この「瞬間」を生きていることであり、それ以外ではありません。 瞬間である現在に自己の全てが現れています。 人の一生は一瞬一瞬の連なりです。 それゆえ、自分の人生を大切に思うのであれば、瞬間ごとの現在を大切にする以外にはありません。 「余生はまだまだ相当あるさ」と、何となく思って、あるいは残り時間のことは考えないようにして、「現在」の…
<span style="font-size:large;">小さな幸せを心に留める習慣を持つ(Make a habit of remembering small happiness)</span>
幸福を味わおうと思うなら、些細なこと、取るに足りないような小さなことにも感謝の心を持つことです。 「朝ご飯がおいしく食べられた」、「ウグイスの鳴き声が聞こえた」、「混んだ電車に乗ったら、偶然、前の席の人が次の駅で降りた」、「テレビを見ていたら、また、本を読んでいたら、心に残る言葉に出会えた」。 これらは全て感謝の種になります。 「馬鹿馬鹿しい。そんなことにいちい…
<span style="font-size:large;">老後までスケジュールを組まない(Don't schedule until old age)</span>
老後は人生の余暇です。 だからまず、のんびり暮らすこと、ゆっくり生きることを基本にすることです。 定年退職者に退職後の一日のスケジュールを書いてもらうと、睡眠と食事の時間しか埋まらず、あとは真っ白ということがよくあるそうです。 そこでカウンセラーは、「これではいけないから趣味を持ちなさい。やることを見つけなさい。空白のスケジュールを黒く埋めなさい。」と勧めます。 …
<span style="font-size:large;">自分のためにやるボランティア(volunteer for yourself)</span>
人のために役立つ、社会に尽くすと構えてみても長続きはしません。 人のためではなく自分のためにやる。 まず、自分が楽しくなくては人にも喜んでもらえません。 人のため、社会のためと使命感に燃えて気負うから、長続きせずに面倒臭くなってきます。 ボランティアを趣味の延長線上に考え、自分の人生や余暇を充実させる方法として個人主義的に考えれば、気軽に取り組みやすくて長続きも…
<span style="font-size:large;">人生は一本道ではない(life is not a straight road)</span>
人生は一本道ではありません。 その気になって少し道草をすれば、「あれ、こんなところにも道があったのか。」と意外なルートや抜け道が見つかるものです。 人生に正解はありません。 数学のように絶対不変の解答などありません。 だから、躓(つまず)いたら別の道を探せばいいのです。 そして、それまでとは別の場所に新しい花を咲かせればいいのです。 英訳(English translation…
<span style="font-size:large;">今できることはひとつ(One thing you can do now)</span>
一般的には、超能力でもなければ未来を見ることはできないと思われていますが、人の未来を読み取ることは実はとても簡単です。 過去どのように生きてきたのか、その過去の生き様をみれば未来が読み取れます。 過去に投げかけてきたものの集積が、今のその人の人生をつくっているからです。 目の前の人、目の前のことを大事にしている度合いがどのくらいか、それによって未来の展開の仕方が…
<span style="font-size:large;">楽しめることはたくさんある(there is so much to enjoy)</span>
まるで義務のように習い事に通ったり、攻め立てられる如く外出しなくても、家にいて楽しむ方法はいくらでもあります。 いちいちその日の計画を立てなくても、その日の気分で決めればいいのです。 計画を立てたところで、その通りには進みません。 家族の計画でも同じです。 「お互い嘘をつくのはやめようね。」と言いますが、人間は嘘をつく生き物なのです。 大切なことは嘘をつかないこ…
<span style="font-size:large;">大人のゆとり(room for adults)</span>
年をとったら、あるがままの自分を見せるほうが美しいです。 それは内に秘めた教養に裏打ちされた、「大人の魅力」をどう出せるかということに尽きます。 その意味では男は外見を飾るより、むしろ見識を広く、造詣を深くすべきでしょう。 人生の酸いも甘いも噛み分ける懐の深さと、そして時に優しく、時に厳しく対処する幅の広さが求められます。 男同士でもそうですが、これが男女の付き…
葉隠に「人の心を見定めようと思えば、病気をしろ」という言葉があります。 日頃は心安く付き合いながら、病気や難儀に際して知らん顔をする者は、卑怯者であるというのです。 何といっても人が不幸な時には、親身になって付き合い、見舞いや届け物をする必要があります。 一生の間、疎遠になってはいけません。 このようなことで人の真情といったものが分かります。 ところが、普通の場…
<span style="font-size:large;">悪い人は一人もいない(no one is bad)</span>
私たちが心を清くして、まともに、その本当の姿を見れば悪い人は一人もいません。 こちらの心のレンズが歪んでいるからなのです。 まず、あなた自身の心の中で全ての人に対して、「幸福であれ」「仲良くしましょう」と呼びかけてみましょう。 きっと、それと同じようなことを言っているような顔をして、あなたに対して親切にしてくれるでしょう。 心の歪みを取り去りましょう。 自分から…
よく、そのうち商売にして・・・と皮算用でカメラなどを始める人がいますが、そうした不純な動機でスタートしては趣味は長続きせず、ましてや老後の生きがいにはなりません。 趣味と実益を兼ねようと思わないことです。 趣味は趣味として、損得を離れて打ち込むからこそ楽しいのです。 実益を得ようとすると、辛さや苦しさが生まれます。 苦しくては老後の楽しみ、生きがいどころではなく…
<span style="font-size:large;">仕事抜きで付き合える友人をつくる(Make friends outside of work)</span>
友人は受身で待っていてはできません。 自ら行動するしかありません。 とにかく、今までとは違う環境に身を置くことです。 そうすれば、必ず新しい人間関係が生まれます。 仕事以外の個性的な肩書きのついた名刺を作っておくと、相手に覚えてもらいやすいものです。 友人をつくるには五つの点に注意するといいでしょう。 一、身分の上下に関わらず、損得抜きで付き合うこと。 二、なる…
<span style="font-size:large;">やりたいことを楽しもう(enjoy what you want)</span>
人間、五十を過ぎれば、もう自分の性分は分かります。 日がな一日、ボーッとしていられたら「それで幸せ」という人はいいです。 定年後、無趣味でも困ることはないでしょう。 しかし、「そんな生活は到底耐えられそうもない」という人は、現役のうちから定年後の安楽を文字通り安んじて楽しめるような、飽きの来ない趣味を見つけておいたほうがいいでしょう。 その場合の基本原則は、お金…
貧乏性というのでしょうか。 定年後も節約倹約で少しでもお金を残そうとする人がいます。 「この先、いくつまで生きるか分からない。どんな大病を患うかもしれない。蓄えはいくらあっても多すぎることはない。」、そんな風に考えてしまうのでしょう。 気持ちは分からないでもありません。 しかし、そんなことを言い出したらきりがありません。 人生とは無常なもの。 先のことなど心配し…
<span style="font-size:large;">自分サービスを優先させる(prioritize self service)</span><br />
休日だから遊び、休むのではありません。 必要だから休み、遊ぶのです。 自分の身体が休息を要求していたら、家族の希望などをたまには無視しましょう。 それくらいは許されるでしょう。 何もしないでも平然としていられるのは大人の証です。 家族サービスも大切です。 しかし、自分の時間をつくるためにも月に二回、いや月に一度でいいから、家族サービスなど忘れ、自分優先の週末を過…
<span style="font-size:large;">できることは「今」やらないと(I have to do what I can do now)</span>
あなたの「今」は、あなたの人生そのものです。 「今」できないことは一生できなくなります。 考え方を切り替えるのであれば、「今」それを実行しなければ明日ではできなくなり、一ヶ月、一年後もできなくなります。 そして、実行できたら、その「今」をできるだけ多くしていくこと。 そうすると、それが自然に身について、今度は無意識のうちに無駄な時間を過ごすようなことをしなくなり…
<span style="font-size:large;">絶対必然即絶対最善(absolutely inevitably the absolute best)</span>
この世における色々な良からぬこと、また思わしからざることも、必ずそこに意味があるといえます。 そこで、今この信念に立つと、現在の自分にとって、一見いかにためにならないように見える事柄が起こっても、それは必ず天が私にとって、それを絶対に必要と思し召されたゆえに、そのように与え給うたのであると信じることです。 あらゆることは絶対必然であり、絶対最善であったのです。 …
<span style="font-size:large;">健康を維持するための心の持ち方(How to keep your mind healthy)</span>
一、寛(ひろ)い心をもつこと(度量) 二、深い情をかけること(慈悲) 三、みんな仲良くすること(太平) 四、喜ぶ心を持つこと(感謝) 五、色は匂えど散るものを(無常) 六、向こう三軒両隣が大切(親睦) 七、長い眼で見ること(忍耐) 八、柳に風折れなし(柔和) 九、越されぬ河は越さぬこと(諦観) 十、時の過ぎぬ間に働く(努力) これは西式健康法創始者の西勝造が提唱…
<span style="font-size:large;">自分の経験を後から来る者に伝える(tell others about one's experience)</span>
学ぶということは教わることです。 若い人から教わり、学ぶことができる人はもうそのことだけで幸せです。 老人に教えることができる人は、老人から教わることもうまいと思っていいでしょう。 若い人から真摯に学びながら、この若い人に何事かを伝えることができれば、嬉しさも倍加するに違いありません。 自分の学んだものを他者に少しでも伝えることができたら、再生産であり、望外の喜…
<span style="font-size:large;">一瞬一瞬を精一杯に生きる(live every moment to the fullest)</span>
日々を生きるように、あなたは一生を生きるのです。 この先、何日もあるのだから、今日はどうでもいいだろうというのは私たちが陥りやすい罠です。 素晴らしい人生とは満足して送れた日々の連続に過ぎません。 毎日が重要で最終結果の質に影響を与えます。 過去はもはや存在せず、未来は想像の産物に過ぎないのですから、今日という日しかないのです。 失われた機会はめったに戻ってきま…
<span style="font-size:large;">遅すぎるということはありません(it's never too late)</span>
新たな希望や夢は、いつ何時、人の心に湧いてくるか分かりません。 ちょっとしたきっかけで、それまで無関心であったものに、急に興味が湧いてくるというケースは決して珍しいことではありません。 ところが、人はそこで余計なことを考えてしまいます。 それは、周囲の自分に向けられた目であったり、時間であったりします。 例えば、もう一度大学で勉強したいと思っても、中々実際に大学…
<span style="font-size:large;">一瞬一瞬を存分に味わう(Savor every moment)</span>
存分に生きてきた人は、生まれてきたことへの感謝で人生を締めくくることができます。 残される者たちは、その時、大きな贈り物を手にします。 その贈り物とは、人との出会いの喜びと、今こうして生きているということの喜びを、以前にも増して深く感じ取れるようになったことへの気付きです。 年老いてから迎える死は、まるで古木がゆっくりと立ち枯れていくように無理がなく、苦痛も伴わ…
<span style="font-size:large;">忘れること(to forget)</span>
人は未練があると、すべてのことの解決がつかなくなります。 未練を断ち切る最良の方法は忘れることです。 思い出さないことです。 世の中のあらゆることは「忘れる」、「思い出さない」ということで、解決されることが多いのではないでしょうか。 英訳(English translation) When people have regrets, they can't solve everything. The best way to let go is to forget. Don'…
<span style="font-size:large;">心を柔らかくして笑いましょう(Soften your heart and smile)</span>
多くの人々は、あまりに心が窮屈で、固くなったり、尖ったり、構える心で用心したり、心の柔軟性が欠けていることが多いものです。 もっと人生を幸福にするためには心を柔らかくすることが必要です。 多くの人は、自己批判や、自己反省が強すぎて、常に自分自身を批判しすぎ、自分をまるで悪人のように思って、自分自身を苦しめています。 これは決して良いことではありません。 自己批判…
感謝の気持ちを表すことは重要です。 「そのうちに」などと思っていてはいけません。 何かをしてもらったら家族でも誰でも、その瞬間に「ありがとう」と言いましょう。 言いそびれると、もう機会を失い、自分の気持ちを伝えることができません。 その瞬間を逃してはならないのです。 知り合いから好意を受けた時、何かを贈ってもらった時には、すぐお礼の返事を書きましょう。 後になっ…
<span style="font-size:large;">十人十色(ten people ten colors)</span><br />
どのような人も欠点だらけです。 それは、あなたに欠点があるのと同じです。 社会の上の方で活躍する人、人を指導する立場にある人でも同じです。 もし、あの人にはあんな嫌なところがある、あんな欠点があるといって、その人を排除していったら付き合う人はいなくなります。 他人の欠点を認めましょう。 他人が自分と異なることを受け入れましょう。 それは、他人が私たちと顔も姿も違…
<span style="font-size:large;">限りのない努力が大切(Endless effort is important)</span>
仏教では、私たちの生命は現世のみではなく、来世、再来世と続くと説いています。 私たちの運は、私たちの思うこと、話すこと、行うことが慈悲に基づいていれば好転し、無慈悲に基づけば運は悪くなります。 そのため、来世の運は現世の最後の生き方で決まると言ってよいのです。 つまり、定年後や晩年は来世の準備期間だとも言えるのです。 龍沢寺の山本玄峰老師も仰る通り、「七十歳より…
<span style="font-size:large;">小さな縁も大切にする(cherish even the smallest of ties)</span>
小才は縁に出あっても縁に気づかず 中才は縁に気づいても縁を生かさず 大才は袖すりあった縁をも生かす。 これは、柳生流の元祖・柳生石舟斎の言葉です。 剣の達人というばかりでなく、人間学にも達していた石舟斎の含蓄がうかがえます。 人生の行路には自分の師と仰ぐ人は至る所にいます。 心を謙虚にして周囲の言葉に耳を傾け、袖すりあったほどの小さな縁をも活かして大切にしてい…
<span style="font-size:large;">「歳をとったなぁ」と言わない(Don't say "I'm old")</span><br />
「老化」というのは一種の心理的な病に過ぎません。 確かに歳をとれば、体の一部が弱くなる「加齢」という現象は存在します。 しかし、「老いる」、「おじいさんになる」、「おばあさんになる」というのは、単なる私たちの思い込みに過ぎないのです。 では、どうして現実に、人は「自分が老いた」と思うのでしょうか? それはまさに、「歳をとったなぁ」という一言が原因です。 自分で…
<span style="font-size:large;">毎日の生活が真剣であれば(If everyday life is serious)</span>
毎日の生活が真剣で「ふやけて」いなかったら、老後の心配などない筈である。 老後の心配というものは、充実した生活の消滅した瞬間が「死」というものであるとしたら、私たちの生活には老後というものの存在する隙間はない。 ・・・というようなことを、宇野千代さんが仰っていました。 英訳(English translation) If my daily life was serious and not "soggy", I wouldn't have …
<span style="font-size:large;">本当の健康法(true health)</span>
健康法というのは、体操をする、歩く、あれを食べる、これを食べないなどのことではありません。 いつでも、何かを追いかけて行く目的があって、張り切っている状態でいることでしょうか。 人間は心の存在です。 気の持ちようで生き方まで変わってしまいます。 心の満たされた生活には老後というものの存在する隙間もありません。 英訳(English translation) Being healthy is…
長生きしたい人は心の持ち方が大事であると肝に銘じましょう。 では、どんな心の持ち方をしたらよいのでしょうか? それは、いつでも平常心でいることです。 平常心とは常に平らかな心でいるということです。 ヒステリーや癇癪を起こさない、怒りやイライラに囚われない、悩みや心配事を抱え込まない、いつでも静かで平らかな気持ちで暮らしてくことです。 執着から解き放たれることです…
<span style="font-size:large;">楽しく生きていきましょう(let's live happily)</span>
二度とない人生なのですから、楽しく生きていきましょう。 楽しいというのは楽をして、という意味ではありません。 楽しく人と話し、楽しくご飯を食べ、楽しく明日のことを思う。 これだけのことで、体の細胞が生き生きとし、健康になれるのです。 だから、楽しみに溢れた人生とは、楽しく考え、楽しく行動する人生なのです。 ただそれだけなのです。 英訳(English translation)…
<span style="font-size:large;">他人には甘くしましょう(be nice to others)</span>
人は相手によって気分や話し方、態度が変わってくるものです。 いつも笑顔を絶やさず、明るい人と接すれば、こちらの気持ちも明るくなり、始終不機嫌で批判的な人と接すれば、こちらも身構えてしまいます。 「目には目」で、一方の接し方や人柄は他方にも反映します。 他人のアラを突いたり、批判的に接してばかりいる人は、やがて孤立していきます。 世の中に完璧なものなどないように、…
<span style="font-size:large;">人に会ったら、まず褒める(Compliment first when you meet someone)</span>
友達と会った時、いつもと変わらなくても、「あれ、今日のあなた、何となくいい感じじゃない。」と、とりあえずこう言います。 「あれっ、髪切ったの?似合うわね。」、「今日の洋服、いいね、似合ってる。」など、外見で気付いたことを言えばいいのです。 褒めるのは簡単なことです。 「こんにちは」と挨拶したら、まず目に入ったものを褒めること。 ここからスタートしてみてください。 …
<span style="font-size:large;">何事も心次第(everything is up to you)</span>
「環境だけで人間の幸不幸が決まるのではないことは明らかだ。幸福だとか不幸だという気持ちのあり方は、こうした環境をどのように受け止めるかによって決定される。キリストは、天国は心の中にある、と言った。地獄もこれと同じだ。」と、アメリカの社会評論家デール・カーネギーは言いました。 自分を卑下したり、悩まなくてもいいことまで悩んでも、何のメリットもありません。 ストレス…
<span style="font-size:large;">我が身を一段下げて接する(lower one's body one step and touch)</span>
人は誰と会う場合でも常に謙虚な心で接しなければなりません。 会う人によって態度を変えたり、相手を見下すような気持ちで接したりしてはならないのです。 よく分かっているつもりでも実行できないという人が多いものです。 最初のうちは謙虚でも、成功を積み重ねていくに従って、人の心は次第に変化していきます。 無意識に相手を見下してしまうのです。 こうなってしまったら、もう人…
人に好感を持って欲しいと思ってる人は多いでしょう。 周りの人には、いい奴だと言われたいという気持ちです。 このような気持ちは、ごく自然なことです。 しかし、この気持ちが強すぎると、自分を良く見せようと、功績や長所を並べるようになってしまいます。 相手に好感を持ってもらおうと、このような態度に出るのでしょうが、相手には伝わりません。 自分を飾れば飾るほど、人は拒絶…
<span style="font-size:large;">困難は多くの気付きを与えてくれる(Difficulties bring a lot of awareness)</span>
人は様々な困難に直面し、悩み、苦しみます。 会社の倒産、リストラ、病気、けが、災害など。 中には絶望感に生きる力を失ってしまったりする人もいます。 確かに大きな困難に直面すると苦痛を感じるでしょう。 「どうして自分だけが」と嘆きたくなる気持ちも分かりますが、クヨクヨしてはいられません。 困難は人を大きくします。 人は困難を一つひとつ乗り越えていくことによって、人…
<span style="font-size:large;">縁(relation,)</span>
ご縁、出逢いは天意とはいえ、私たちの心の内にそれを求める気持ちがなければ、その人の面前に素晴らしい人が現れていても、その縁を生かすことはありません。 縁は切れやすいものなので、どちらかが強い意志を持って維持、継続させようと心がけなければ長く保つことはできません。 英訳(English translation) Go en, deai wa ten'i to wa ie, watashitachi no kokoro no uchi ni sor…
<span style="font-size:large;">自分のことは自分でやる(do my own thing)</span>
人は常に誰かに迷惑をかけながら生きています。 だから、人は出来るだけ他人に迷惑をかけまいと努める必要があります。 ところが、中には平気で他人に迷惑をかけようとする人がいます。 自分にはできないと仕事を他人に押し付けたり、忙しいからと面倒な仕事や雑用を、他人に軽い気持ちで頼んでしまった経験はありませんか? 頼む方は軽い気持ちでも頼まれる方はそうではありません。 身…
<span style="font-size:large;">苦難は人を大きくする(hardships make people bigger)</span>
苦難は人を大きくします。 人は苦難を一つひとつ乗り越えていくことによって、人としてあるべき姿に近付けます。 苦難は他の人が気付かないような数多くのことを教えてくれます。 この教えは経験した者でないと分かりません。 こうして考えてみると、苦難は決してマイナスばかりではありません。 失業した、入院したと嘆く必要はないのです。 この苦難が自分の将来の基礎となるのだと認…
<span style="font-size:large;">人生に途中下車は許されない(Stopovers are not allowed in life)</span>
人は生命のある限り、前進するチャンスを与えられています。 最近は出世だけが人生ではないと考える人が増えています。 その通りかもしれませんが、だからといって自分に妥協し、甘えていいことにはなりません。 出世に拘る必要はなくとも、結果に至る過程で手を抜くべきではありません。 チャンスを無駄にしてはなりません。 絶えず一段上を目指して、現状にあぐらをかかずに謙虚な気持…
<span style="font-size:large;">楽しいと思うことが楽しさの素(もと)(Thinking fun is the source of fun)</span><br />
楽しそうに働いている人を見て羨み、自分がいかに苦労しているかを強調して嘆く人がいます。 今の状態から逃れるために転職や独立を考える人もいるようです。 楽しそうに仕事をしている人と同一の環境を希望する人もいます。 しかし、楽しいかどうかは個人の問題です。 人が楽しそうに仕事をしているからといって、誰がやっても楽しいというわけではありません。 どんなに魅力ある楽しそ…
<span style="font-size:large;">過去の手柄話、自慢話はしない(Don't talk about past exploits or brag)</span>
他人の自慢話を好む人は世の中に一人もいません。 例外は、その人の親だけです。 自慢話は自信のなさの表れであり、他人からバカにされたくない、低く見られたくないという不安の裏返しです。 優れた才能を持っている人ほど、普段はその実力を見せびらかしません。 自慢話ほど、シラケるものはありません。 話の腰を折ってまで自慢話をしたがる人は間違いなく嫌われます。 見栄を張った…
<span style="font-size:large;">万事、自分で出向けば済む(All you have to do is go yourself)</span>
定年後は周りから潮が引くように人がいなくなっていきます。 徐々にならば、まだ我慢もできるでしょうが一挙にです。 「去る者は日々に疎し」とは定年後の「自分」のことと思えるでしょう。 仕事が人間的繋がりの中心であったことを思い知らされる時です。 あなたは本当に友人が欲しいのでしょうか? 必要な時にだけ自分のそばにいてくれる友人、これを望んでいるのではないでしょうか? …
<span style="font-size:large;">仲間を求める(seek companionship)</span>
定年後、本当に親友を必要としているのかと自らに問いただしてみましょう。 定年前にも親友と呼ぶに足る、自ら必要とし、彼(彼女)からも必要とされた友人がいたのでしょうか、自問してみてください。 親友は求めさえすれば、与えられるものではありません。 「偶然」授かるのです。 「僥倖(ぎょうこう)」なのです。 定年前に親友がいなかった人が、定年後に親友を得るなどというのは奇…
<span style="font-size:large;">子供の世話になるのは当たり前なのでは?(Is it normal to take care of children?)</span>
日本では年金、医療、介護制度等々の整備で、老親が子どもの世話になる割合が少なくなりました。しかし親が子どもの世話をする、子どもが親の世話をする、これは家族の自然のサイクルではないでしょうか。 老人福祉が充実してゆく度合いに応じて、家族関係が希薄になってゆく、とくに親子の扶養関係のサイクルが崩れてゆく、ひいては家族関係が壊れてゆきます。老後、子供の世話になる必要が…
<span style="font-size:large;">人間だけが愛の対象ではない(Humans are not the only objects of love)</span>
人間は自然も超自然(価値や観念)も、もちろん人間も、つまり森羅万象を愛することができます。 周りに人がいなくなって寂しいなどと言っているあなた。 人間だけが愛の対象ではないということをまず確認しなければなりません。 英訳(English translation) Humans can love nature, the supernatural (values and ideas), and of course humans, that is, the universe. Yo…
<span style="font-size:large;">相手に何をしてあげられるか(what you can do for them)</span>
頼みごとがある場合には、頼む前に「相手が一番して欲しいこと」をしてあげること。 相手の人生に協力して初めて、その人からも助けてもらえるのです。 例え、その人からではなくても、人の欲していることに協力してあげられる人は人から好かれます。 人から好かれれば、チャンスが多くなり、幸運がやって来ます。 ただし、相手にしてあげたからといって、直ちに見返りや幸運を求めてはい…
「老後のために貯金しよう」、「定年になったら、好きなことをして暮らそう」という人がいます。 「老後のために」と考えた時点で、その人は既に老人です。 二十代でも三十代でも老人はいます。 八十代の人は「老後のために」などということはほとんど考えません。 明日死ぬかもしれないので好きなことを一生懸命しています。 今を生きる人を青年といいます。 英訳(English trans…
<span style="font-size:large;">楽天知命(enjoy destiny)</span>
卑しくも私たちの身の上に起こる事柄は、その全てが私たちにとって絶対必然であると共に最善なはずです。 そういう訳で私たちは、それに対して一切これを拒まず、一切これを退けず、素直にその一切を受け入れ、そこに隠されている神の意志を読み取らなければなりません。 それはまた、自己に与えられた全運命を感謝して受け取り、天を恨まず人を咎めないばかりか、「楽天知命」、すなわち、…
<span style="font-size:large;">恵まれているものを数える(count the blessings)</span>
愚痴や文句は他の人の気分まで暗くさせます。 物事がうまくいかないのは環境や他人のせいではありません。 不満を抱く原因は、実は自分自身の否定的な考え方にあります。 不足しているものを数えず、恵まれているものを数えてみましょう。 幸福になりたい、幸運に恵まれたいと思うのであれば、他人を不快にさせるのではなく、他人に喜びを与えるようにすることです。 英訳(English t…
人間の最大の関心事は自分自身のことです。 誰もが自分の話を聞いて欲しい、自分の気持ちを分かって欲しいと思っています。 その欲求を満たそうと、自分がいかに素晴らしいか、優れているかを延々と語る人がいますが、それはかえって逆効果です。 相手の関心を自分に向けたければ、まず相手に対して関心を持つことです。 自分の存在にほとんど注意を払わない相手に関心を抱く人はいるでしょ…
何をしたいかわからないという人は、とりあえず興味のあるものから始めてみましょう。 釣りやゲーム、写真、バードウォッチング、散歩でもいい。 あるいは昔好きだったものに再度挑戦するのもいいでしょう。 挑戦することで思わぬ発見があるものです。 昔は見過ごしていたものに気付くかもしれません。 趣味は人と人とを結び付けるのに有効です。 共通の話題があれば、互いの性別や年齢…
<span style="font-size:large;">求める前に、まず与えよ(Give first before you ask)</span>
自分の願いを実現したいと思うなら、なるべく他人のためになることをしましょう。 ・友人の悩みを聞いて助けになってあげる。 ・人から頼みごとをされたら手助けしてあげる。 ・人の話を親身になって聞いてあげる。 できる範囲内で相手のために何かしてあげるようにしましょう。 人に喜びを与えて人の幸福を願えば、相手から感謝されて好意を持たれることは間違いありません。 いざとい…
<span style="font-size:large;">今日、今の生活を大切に(Cherish your life today)</span>
人間の真価が本当に認められるのは、その人の死後に相違ないでしょう。 ところで、その真価は死後にあるのではなく、生前の生活そのものにあることを忘れてはなりません。 結局、ひと口に言えば、その人の一生がどれほど誠によって貫かれたか否かの問題なのです。 生きている間は一瞬の油断もなく進まなくてはなりません。 これが真実の生活というものです。 英訳(English translati…
<span style="font-size:large;">伝記を読む(read biography)</span>
伝記は誰にとっても必要であり、またいかなる年齢の人も読むべきです。 例えば、老年になって殆ど成すべきことのないような人でも、偉人と呼ばれるような人は、その晩年をどのように過ごしたかということを知る意味で伝記は決して無意味ではありません。 否、臨終の近づいたような場合すら、かつての日に読んだ偉人の臨終の模様を想い浮かべることによって、人生の最期における人間的態度を…
歳を取ると色々な機能が衰えるのは仕方がないことです。 もちろん、体力も衰えていくわけですから、中々能動的なことはできなくなります。 スポーツはその典型でしょうし、コーラスが好きな人でさえ若いころほど声は出なくなるでしょう。 しかし、家の中に閉じこもってテレビばかり観ていたら心身ともに不健康になります。 では、どうするのがいいかといえば、好きなことを何か一つ決めて…
<span style="font-size:large;">明けない夜はない(there is no night without dawn)</span>
人生は常に順風万帆という訳にはいきません。 曇り空の時もあれば、強風吹き荒れる嵐の真っ只中の時もあります。 また、暗く長いトンネルの中で、いつになったら光が見えるのか見当もつかないという時もあります。 雲一つない晴天の下なら誰でも歩けます。 天気が悪い時こそが問題なのです。 ここで人によって差が生じるのです。 それでは、その差は一体何によって生じるのでしょうか。 …
<span style="font-size:large;">若く生きる「食べ方」(How to eat to live young)</span>
1、食事は一日三回、バランスよく摂り、欠食(食事を抜くこと)はしないこと。 2、食べ過ぎない。腹七〜八分目を心掛ける。 3、野菜を最初に食べ、その後お肉やお魚、仕上げにご飯やパンの順序で食べる。血糖値が急激に上昇すると血管の老化を早めます。血糖値を急激に上昇させない食べ方が大切です。 4、朝食にはバナナをとって免疫力をアップさせる。 5、朝食には、納豆や山芋など…
<span style="font-size:large;">一人の老後を楽しく過ごす方法(How to enjoy your old age alone)</span>
1、人は一人で生まれ、一人で死ぬもの。一人の老後を過ごす覚悟を決める。 2、「自然に死ねなくなっている」から、誰にも看取られないで死ぬ幸せもあると考える。 3、趣味を共にする友人が大切。何でもいいから好きなことに夢中になる。 4、「ありがとう」という感謝の気持ちが大切。声に出して言ったり、夜寝る時に一日の無事を感謝する。 5、病気になったら、その時考える。不安材…
<span style="font-size:large;">必要以上に物は買わない(don't buy more than you need)</span>
物を多く持てば持つほど、生活は煩雑になります。 必要以上に物を買うのはやめましょう。 どれだけ持てば十分なのでしょうか? ほとんどの人は「あともう少しで十分です」と答えます。 では、「十分に持つこと」と「たくさん持ちすぎること」の間のどこに線を引くのでしょうか? あなたの物欲は、どの時点で重荷になり始めるでしょうか? 意識の高い人たちは、「幸福へのカギは多くの物…
<span style="font-size:large;">老後にまでスケジュールを組まない(Don't schedule until old age)</span>
老後は人生の余暇です。 だからまず、のんびり暮らすこと。 ゆっくり暮らすことを基本とすることです。 定年退職者に退職後の一日のスケジュールを書いてもらうと、睡眠と食事の時間しか埋まらず、あとは全く白ということがよくあるそうです。 そこでカウンセラーは、これではいけないから趣味を持ちなさい、やることを見つけなさい、空白のスケジュールを黒く埋めなさいと勧めます。 本…
<span style="font-size:large;">時代や流行に振り回されない(Not swayed by the times and trends)</span>
日常や普段のライフスタイルから少しだけズレたところに存在している、中々気付きにくいが意外に身近なところにある空間、例えば、銭湯やかつては行っていたが今は行かなくなってしまった場所、そういうところに身を置くことはリフレッシュとリラクゼーションに繋がります。 時代の流行というのは直線ではなくスパイラル状に円を描き、一巡してまた元へ戻ってくる性質のものであり、要するに…
人は幸福になろうと努力しないと幸福にはなれません。 つまり、考え方を幸福になる、または満足するように変える努力をしないと幸福も満足も得られません。 明るく考えがちな人に比べて、暗く考えがち、不満を持ちがちな人は満足しにくいことは事実でしょう。 しかし、考え方を変える努力をすれば、現状で満足でき、幸せを感じることができます。 それをするかどうかは、あなた次第です。 …
<span style="font-size:large;">ストレス解消法(stress relief)</span>
ストレスが溜まっているなと感じたら、酢の物、グリーン野菜、フルーツ、お米を食べましょう。 また、ストレスは水で流れますから、浴槽が大きい温泉や銭湯は効果的です。 ストレス解消には同じ色の服ばかり着ていないで、思い切っていつもとは全く違う色の服を着てみましょう。 おすすめの色は、ラベンダー、白、グリーン、ブルーです。 その年のラッキーカラも使ってください。 英…
<span style="font-size:large;">活動のペースを落とす(slow down the pace of activity)</span>
忙しくするのは単なる習慣です。 忙しくすることは生活の質を低くしてしまいます。 忙しくなると、私たちは人間関係や健康、仕事、その他の多くのことに十分な時間をかけられません。 その結果、離婚や病気、失業、その他の多くの問題に悩むことになります。 さらに悪いことに、日々を忙しく送ることで多くの素晴らしいことに気付きません。 物事をスピードアップすることを覚えても、忙…
<span style="font-size:large;">本当に生き得るのは「今日だけ」(Only today can you truly live)</span>
私たちが生きることができるのは現在だけであって、過去は既になくなっていて、未来はまだ到達していません。 病気や嫌な事に「今日だけ」は耐えましょう。 明日は我慢しないかもしれません。 しかし、「今日だけ」は我慢しましょう。 明日のことは思い患わないで、とにかく今日だけは全力を尽くしましょう。 この人生において私たちが本当に生き得るのは、実は「今日だけ」なのです。 …
<span style="font-size:large;">一日一日を精一杯生きる(live each day to the fullest)</span>
朝に目を覚まし、「あぁ、生きてたんだ。新しい一日を迎えられた。ありがたい。」と感謝する。 今日も一日生きられて儲けたという気持ちで一日一日を生きる。 人間、生きていることほど大事なものはありません。 だから、できるだけ自分だけのことではなく、自分を捨ててでも人に喜んでもらえる生き方をしましょう。 人生には喜びも悲しみもいっぱいありますが、どんな出会いも受け入れて…
<span style="font-size:large;">ツキがないと感じたら行動せよ(If you feel you have no luck, act)</span>
身体を動かすことで気が動き、気が動くことでやる気が湧いてきます。 人が動けば取り巻いている空気が変わります。 新しい運気を吸収でき、今までにない新たなエネルギーが吸収できるのです。 身体を動かすことはスポーツでも家事でも構いません。 一番いいのは吉方位への旅行であると言われますが、それほどの時間や余裕がない時は吉方位への散歩でもいいです。 とにかく、くよくよと考…
<span style="font-size:large;">今ある状態に感謝(be grateful for where you are)</span>
今、あなたが幸せを感じてない理由は一つしかありません。 それは自分にないもののことばかり考えているからです。 悲しみとは、お金や健康、愛、友達、場合によっては自由な時間といったものが十分にないと考えてばかりで、「不足の観点」から世界を見る習慣のことを言います。 一方、喜びは「満たされているという観点」から世界を見ることを言います。 喜びを感じている人々は自分に力…
苦しみを喜び、何事も自分を磨いて高めさせるために与えられた試練と考え、自分の存在を思い出させるために神が送った使者として歓迎すれば、苦しみはもはや苦しみではなくなります。 人生で絶望や苦しみを感じた時には、たいてい精神的に成長します。 私たちが苦しみと呼んでいるものは、私たちのエゴを焼き尽くして精神を清めるために存在することが分かります。 人生の停滞期は自分を高…
<span style="font-size:large;">自分なりの遊び心をじっくり熟成させる(Develop your own sense of fun)</span>
大きな書店に行けば、定年後の生き方指南本が山のように並び、雑誌をめくれば、「趣味に生きよう」、「田舎暮らしを成功させるツボ」、「ボランティアこそ第二の人生の生きがい」など、何かをやらなければいけないかのように煽り立てます。 はっきり言いましょう。 定年後どう生きようが、そんなことは本人の勝手であり、趣味に生きようが、ボランティアに生きようが、まだまだ働けると仕事…
<span style="font-size:large;">病院に行かないという選択(choosing not to go to the hospital)</span>
医師で作家の久坂部羊さんは「ある年齢以上の人は病院へ行かないという選択肢」もあっていいのではないかと提案しています。 その年齢は七十歳を越えたくらいでいいと思います。病院に行かなければ、異変に気づくこともないから、ストレスを感じることもありません。治療による心身のダメージも薬による副作用に苦しむこともありません。高齢者の場合は、ガンを抱えていたとしても、それに気…
<span style="font-size:large;">老年期にあってもなお前進すべし(Even in old age, we should still move forward)</span>
よく「定年後はのんびりと余生を送りたい」という声を聞きますが、六十五歳という年齢は体力的には衰えてきても人間的な旨味が出る時です。 長年蓄積した経験もあります。 こういう時こそ新しい志を持って前進すべきでしょう。 六十五歳から平均寿命の九十歳までは二十五年という長い時間があります。 この期間に個人的な利害を超えて活動を続ければ、周囲の尊敬を集めながら一角のことを…
<span style="font-size:large;">「今日一日」を充実して生きる(Live each day to the fullest)</span>
幸福な人生は心に不安がないこと。 不動の内的平安があること。 そして、人生がどこで打ち切られようと、自分の人生に何一つ欠けたものがないこと。 だからこそ、どこで打ち切られてもいいと思えるくらい、「今日一日」を充実して生きなくてはなりません。 「今日一日」を疎かにして長く生きるためだけに努力するのは情けないことです。 四十代は四十代なり、五十代は五十代なり、六十代…
1,人はしばしば理不尽で愚かで利己的になります。それでも相手を許しなさい。 2,親切にすると、下心があると責められるかもしれません。それでも親切にしなさい。 3,正直で率直な人間は、人に騙されるかもしれません。それでも正直で率直な人間でいなさい。 4,心が安らかで幸せだと、嫉妬されるかもしれません。それでも幸せでいなさい。 5.今日善い事をしても、明日には忘れら…
<span style="font-size:large;">今持っている全てのものに感謝する(be grateful for everything you have)</span>
悲しみは自分が持っていないものについてばかり考えることから生まれるものです。 あなたは全てを持っているのに何が欠けているというのでしょうか。 何も欠けていません。 悲しみを消し去るには、自分が今持っている全てのもの、手に入る全てのものに喜んで感謝するといいのです。 そうすれば、悲しみという幻は消えるでしょう。 英訳(English translation) Sadness comes fr…
<span style="font-size:large;">正義を主張すると不幸が始まる(When you insist on justice, misfortune begins)</span>
例え、その時、それに関して自分の方が正しかったとしても、正しさは必要以上に主張してはなりません。 あなたが正しくて、相手(特に目上の人)が間違っているような時はT・P・Oをわきまえることです。 相手の過ちを指摘する場合も周囲の状況を察しながら、さりげなく、やんわりと言うことが大切です。 いつ、いかなる時も相手のプライドを尊重しましょう。 英訳(English transla…
<span style="font-size:large;">相手の価値観を認める(accept someone else's values)</span>
仕事や人付き合い全般において、相手が突拍子もないことを考えていたり、価値観や人生観が食い違った場合、自分の今までの知識や経験だけで「キミの考えは間違っている」、「そんなことはあろうはずがない」などと、頭ごなしに否定してはいけません。 あなたがどんな知識を得て体験を積んでいても、この世の中に「絶対」というものはないからです。 だから、どんな話を聞かされても、まずは…
<span style="font-size:large;">逆境に立ち向かう(face adversity)</span><br />
逆境という状態が永遠に続くことはありえません。 逆境と失敗に立ち向かうには、ただ一つの方法しかありません。 「それを迎え入れること」です。 あなたが格闘している相手は、常にあなたの勇気を奮い立たせ、あなたの技量に磨きをかけているのです。 あなたに敵対する者は、結果的にはあなたの最良の助っ人となるのです。 逆境はあなたにとっての偉大な教師でもあるのです。 勝利から…
<span style="font-size:large;">他の何者かではなく、自分自身であること(Be yourself, not someone else)</span>
あなた自身であること、あなたがなれるものになったこと、それが幸福の人生であったのです。 すべての魂は、異なった才能、異なった望み、異なった能力を持っています。 あなた自身でありなさい。 例え、全世界を欺くことができたとしても、本当のあなた以外の何者かになろうとすることは、何者にもならないことより悪いことです。 自分の虚栄心を満たすために偽りの仮面をつけてはなりま…
<span style="font-size:large;">善友と共に人生を豊かに(Enriching life with good friends)</span>
善友は欲しいと思ってもできるものではありません。 ましてや、勝手に相手からやって来るものでもありません。 善友をつくるには、自分がその人にとって、善い友達であることが大前提です。 つまり、自分が善い友達になる努力をすることです。 善い友達になるコツは、自我を張らないで、自己主張を控えること。 そうすれば、自然に善い友達が集まってくるようになります。 善い友達や…
<span style="font-size:large;">諦めの悪い老人(reluctant old man)</span>
老人は諦めがよさそうでいて、実はそうではなく、老年は意外とお節介焼きです。 孫の結婚にまで、干渉する祖父母は例外としても、会社の若い者、後輩、一族の中の青年などの処世術に関して、意見を述べたがる老人は意外と多いものです。 もちろん、豊かな経験を持つ人の忠告は正鵠を射ている場合が多いです。 しかし、老人の意見というものは、本質的に外部の意見に留まっているほうが無難…
<span style="font-size:large;">他人は当人ほど気にしてない(Other people don't care as much as I do)</span>
憎しみや羨みの感情は人をとげとげしくします。 それがなくなると、人間は和んだ表情を見せるようになります。 しかし、人間は一時期、とげとげしくならねばならない時もあり、すさんだ表情にならざるを得ない状態にも追い込まれます。 人間の顔は美しくても見事ですが、醜くても見事です。 しかし、そういう風に、一つの境地に到達すると、人はいい顔を見せるようになるものです。 確実…
<span style="font-size:large;">力を出し切る(exert oneself)</span>
人間はどんな人でも、尊重されるような生き方をしたいと願っています。 にもかかわらず、その願いとは反対のことをして生きているのが我々凡人です。 尊重される生き方をするには、「自分の持てる力を出し惜しみしない」ということが肝心です。 世の中には、その人の欠点ばかりが目立つ人がいます。 かたや、その人の長所だけが目立つ人がいます。 この差も力を出し惜しみしているかどう…
<span style="font-size:large;">大きな心を(big heart)</span>
スポーツ選手のようにいくら背の高い人でも、成人の十倍もある人はいません。 また、お相撲さんのように体重のある人でも、成人の十倍もある人はいません。 つまり、人間の体は「大きい」、「小さい」といっても、その差はせいぜい二、三倍くらいが限度です。 ところが、人間の持っている心の「大きさ、広さ」はどうでしょう。 とても十倍、百倍というような差ではありません。 人によっ…
<span style="font-size:large;">粗食こそ健康の基本(Raw food is the basis of health)</span>
健康な長寿は若い日からの積み重ね、好きなものを好きなだけ食べている人たちに健康な長寿は望めません。 現代医療の力を借りても寝たきりの長寿が関の山です。 物質的な豊かさ、便利さ、高度さが必ずしも「善」ではないことがわかっています。 詩人のワーズワースが「生活は簡素に、志は高く」と言いました。 これを実行すべきは今なのです。 粗食こそ健康の基本です。 英訳(English…
<span style="font-size:large;">自分の身は自分で守る(protect yourself)</span><br />
医者に診てもらえば病気は治ると思うのは、医療への信頼というより、むしろ過度の期待です。 ないものねだりです。 自分の身は自分で守るのだと考えを改めて、医療の限界も含めて、もっと医療を自分で学びましょう。 医師より先に患者が医療ミスに気づくということがあってもおかしくありません。 医療の一切を医師に任せきったがために、医療についてまったくの無知になり、そのことに疑…
<span style="font-size:large;">足るを知る(know enough)</span>
「一切の不幸せは、貧しさや不足から生ずるのではない。あり余るところから生ずるのだ。」 これはロシアの文豪トルストイの言葉です。 今の日本、多くの国民が不満を抱いているほど、そんなに不幸な国でしょうか。 そんなことはありません。 では、どうして不満と感じるのでしょうか。 我々の望んでいることが、現状よりいつも大きいからです。 絶えず努力した以上のものを求めているか…
<span style="font-size:large;">毎日、適度な運動を日課にすること(Make a daily routine of moderate exercise)</span>
肉体的に他人に厄介にならないためには、常日頃、家具や靴や機械類の手入れを怠らないように、体の手入れもしておかなければなりません。 毎日同じことを面白くなくても続ける根気が大切です。 やがて、それが爽やかに感じられるようになることも本当です。 自分で決めた適当な体操など、または玄関・トイレなどの掃除、家の中の拭き掃除などを一定量することでも、ウォーキングでも何でも…
誰でも肉体の臨終にのぞんで、自分の一生涯を振り返って感じることは、自分はこの世に、また人に、何の貢献もしなかったという嘆きだと思われます。 そのような悔いのない充分な生き方をしておかなければなりません。 「自分は人の世に貢献するような能力もなければ地位もない、ただ碌々(ろくろく)として会社の仕事をさせられているだけだ」と考える人がいるかもしれません。 しかし、…
今を懸命に生きることは、未来を生きる力につながっています。 来た道を振り返って、「なかなか私もよくやってきたじゃないか」と、過去の自分を懐かしく思い返せたならば、そうして、「もう少し力を出してみるか」と、今の気持ちを立て直すきっかけを掴めたのならば、なんと素晴らしいことでしょう。 心を打ちのめされている渦中で、自分の奥深くにある愉しく明るい過去の一瞬を拾い出せる…
<span style="font-size:large;">生活習慣を正しましょう(Correct your lifestyle)</span>
風邪などはかかっては治るということを何度も繰り返しますが、これは風邪を治す薬のおかげで治るわけではありません。 放っておけば自然に治っていく過程を少しでも楽に過ごせるよう、熱や頭痛などの症状を緩和する薬を処方しているにすぎません。 風邪を治しているのは薬ではなく、その人が元々持っている自己治癒力や免疫力なのです。 このように、医学の力を借りて病が治ったように見え…
<span style="font-size:large;">喜びの感度が高い人(a person with a high sensitivity to pleasure)</span><br />
生きていくことには、悲しみはついてまわります。 しかし、悲しみの数よりも、はるかに多くの喜びが人生には用意されています。 人には喜びを敏感に感じ取る能力というものが与えられています。 死の病に冒され苦痛にあえぎながらも、さわやかな季節の風を感じて感謝する人、ほんのひとくちでも家族とともに同じ食事を味わえることに満足の笑みを浮かべる人、そうした人に出会うたびに、こ…
「ブログリーダー」を活用して、季山さんをフォローしませんか?
周りの者が病気になったり苦しがったりしている時、「これは大変だ。是非治さなくては。」と力んではいけません。 「神様が生かすものは生かし、往生するものは往生させるのだ。神様は愛なのだからその人に悪いようにするはずがない。」と深く信じることです。 また、何か起こったときや困ったときにだけそうするのではなく、いつもいつも神様に、あらゆるものに感謝していましょう。 英訳…
何があっても驚かない人間。 何があっても憎しみの出ない人間。 何があっても常に愛情深い人間。 大らかでゆったりした暖かい人間になりましょう。 そうしていると、自分がどの年齢の時も、周りのどの年齢の人たちからも愛される人間になれ、穏やかな生涯が送れます。 英訳(English translation) A person who doesn't get surprised no matter what happens. He is a person …
熟年離婚されたある奥様に、理由を伺うと「ご主人が何も言ってくれないこと」でした。 『私は「キレイだよ」とか「愛してるよ」と言って欲しかった訳ではないんです。人間として当たり前の言葉を言って欲しかっただけです。例えば風邪をひいたときに「大丈夫か」とか、ご飯がおいしかったら「おいしかったよ」とか「ありがとう」とか、そんな当たり前の言葉でもいいから言って欲しかったのに、主…
人間は本来、神の分霊(わけみたま)であって業生(ごうしょう)ではありません。 つまり、人間も神と呼ばれる意識を持った原子・分子で出来ていて、神と呼ばれる高級な意識体と質は同じでレベルに差があるだけです。 世の中の全ての苦悩は人間の過去世から現在に至る誤った想念・行いが原因となって、その結果がその運命に現れて消化されていく時に起こる姿であるといわれます。 どんな苦悩であ…
物が増えたり、お金が儲かったり、地位が上がったりすることだけに幸福や喜びを感じ、感謝の心を起こしたりしていると、物やお金が減って地位が下がったりすると、不満の思い、不足の思い、恨みの思い等が起こってきて不幸感に陥ります。 常にそうした事物の変化や環境の変化だけに心を囚われず、生命の輝き、生きていること、生命を生かし切って生きていることに重点を置いている人は、事物の変…
必要な物が必要な時に入ってくる平均したお金や物の入り方が一番いいのです。 あまりたくさんだと困ります。 物を頂いたり多く持ったりした時は周りに配りましょう。 頂いた物は感謝して、その物をうまく使って生かしましょう。 要するに感謝です。 例えば、自分がやっと食べられても食べられない人より有り難い。 人より少し余っていたら人より余って有り難い。 何でも物を大事にして物に感謝す…
いかなる事態が起こっても病気が来ようと災難が来ようと、どんなことが起ころうと心を動揺させないようにしましょう。 『私は「大いなるもの」に守られているのだから、この状況は一番いい立場で現れているんだな』という風に観念できるようになることが人生を不動心で生き切る極意なのです。 悪いことは業(カルマ)の解消になっていて消えていくものです。 実際、長期的に広い目で眺めると起こ…
私たちは「大いなる存在」に見守られて導かれているのです。 例え壁に突き当たったり失敗したりしたとしても、実はそれすらも天の導きであって私たちに大きく目覚めさせ、ワンランク上の人生に導いていこうとされているのです。 一見不利に思われることも自分の取り組み方次第で益となって働くものです。 だから憂えることはありません。 どんな状況に置かれようと、それを感謝して受け止めて最…
この世は自分たちが思っている、ある種の「正義」なり「道義」なりの通りにできているのではありません。 自分がある「正義」や「道義」を持っているのは自由ですが、必ずしも自分以外の人たちも同じ考えを持っているとは限りません。 そのような「理不尽」なことをしている人を見かけた時に、何も糾弾しなくていいのかということになりますが、実は「人を裁かない」、「人を糾弾しない」という…
子供としてはどんな親であれ、やはり最期の瞬間まで親が生きていて良かったという喜び、生き甲斐を持つことができるように仕向けるのが、子供としての務めではないでしょうか。 親に「自分は子供にとって厄介者だ」、「生きていて申し訳ない」という心を抱かせるそのこと自体が誤りです。 そういったことを一切感じさせないで老後を送らせることが、私たち子供の責任ではないでしょうか。 …
私たちは自分の肉体を大切に取り扱わなければいけません。 その人がどういう人か肉体を眺めれば、大体の判断はつくのではないでしょうか。 中に入っている魂や性格を考えなくとも、その人の体つきを眺めただけで、この人はおおらかな人、だらしない人、真面目な人、嫉妬深い人、機敏な人、緊張感の強い人など・・・、おおよその見当はつくものです。 常に髪をボサボサにして手入れをしないで、汚…
人間は真実を知らなければなりません。 自分の上に起こってくる悲しみや苦しみや痛み、病、不幸の全ての原因は他人にあるのではなく、全て自分自身にあるのだということを。 「全ての原因は自分にある」、「自分こそが全ての原因である」と、この真理をはっきりと認識しなければなりません。 自分の夫や妻や子供や姑や自分を取り巻く友人・知人との間が調和せず、いつも怒りや不平不満や嫉妬に充…
人間はあらゆるものの犠牲の上に成り立っています。 「この魚によって私は生かされている。ありがとうございます。」 「この肉によって私は生かされている。ありがとうございます。」 「この野菜によって私は生かされている。ありがとうございます。」 そういう風に全てのものに感謝できる心を持って生きていきたいですね。 英訳(English translation) Human beings are made up of sacrif…
一生の間には子供と別れることもあり、子供が先に死ぬこともあります。 色々なことが人生には起きてくるでしょう。 世の中はそんなものなのです。 自分の子供が生まれたら「一生、一緒に住めたらいいな。」と誰もが思いますが、いつか必ず子供は「反乱」を起こして独立していきます。 だから、「それでいいのだ。」と思わなければなりません。 「子供は親に反乱を起こして独立するものなのだ。そ…
私たちは色々な悲しみ・辛さ・大変なことなどを経ない限り、美しい悟りの花を咲かせることはできないのかもしれません。 逆に花を咲かせるために、そういうものが必要であるということが分かれば、そういうものが来た時に「ああ、私は美しい花を咲かせることができる」と思えるのではないでしょうか。 つまり、それを辛いこと・不幸なこと・悲劇的なことと捉えるのではなく「ああ、この結果とし…
鏡を見る時、自分の顔を見ながら「ここもシワが寄っている、ここも老化している」と、老化しているところばかりを見出していると、そこに意識が集まるので老化という意識が現実を引き寄せ、結果として老化の進行度合いが早まります。 「ここも若々しい、あそこも若々しい」と言っていると、若々しいところに意識が集まり、そういう現象を引き寄せて本当に体全体が若々しくなっていきます。 …
「世間ではオトナの言いなりになる子や、オトナの考え方の枠から飛躍しようとしない子がいい子であり、自分の意志を堂々と主張したり、個性的な考え方や行動をする子を悪い子というレッテルを貼りがちである。けれども逆だ。」 本田宗一郎氏はこう云っています。 世間で悪い子と言われるような子どもこそ、個性に溢れて可能性に満ちた本当の意味での「いい子」だというのです。 親の言いつけをよ…
孫ができて、ひ孫もできると、すっかりおじいさん、おばあさんになってしまって何の意欲もなくなり、「ただもう、お寺参りでもするのが楽しみで・・・」と言う。 何を言っているのでしょう。 いくつになっても、いかなる場合も自己向上を怠らないようにすること。 これが自分の生命の本来の理想的な生き方なのです。 そういう気持ちを持っていると、いつまで年老いても極めて壮健で元気良く、人…
何事もあまり気負わないでする方が結果は良いようです。 私たちは「頑張ること」に何の疑問も感じていませんが、下手に頑張らない方がいいことだってあります。 「頑張れ」はプレッシャーを与える言葉かもしれません。 プレッシャーが良い結果を引き出すこともありますが、逆効果の方が大きいような気がします。 身軽に生きようと思うなら、頑張り抜くことを信条とするのはやめた方がいいでしょ…
自分が今していることの全てを「もし、やらなかったら」の観点から見直してみましょう。 そして、「無意味」と分かったら「これはもうやらない」と決めることです。 物事というのはやり続けていると不可欠に思えてきますが、やめてしまえば「当たり前」に思えることもたくさんあります。 やらなくていいことはいっぱいあるはずです。 歳を取れば取るほど、自分の生活をどんどん身軽にしていった…
生きやすくなる上に、さらに幸福になる。 または幸福を増す根本は、自分を「あるがままに受け入れる」ことにあります。 ひと口に言えば、完全な「自己受容」です。 まず第一に、自分を過大評価せず、反対に過小評価もせず、過不足なく、正しく客観的に評価することです。 過大評価していると優越感を、過小評価していると劣等感を抱きがちですが、こういう固着した情念を捨てることです。 …
壮年期には、お金を稼ぎたい、高く評価されたい、財産・地位・名誉が欲しいなどの願い事をするのは、仕方のないことかもしれません。 しかし、シニアになったら、それがいかに虚しく愚かなことであるかを悟り、本物の幸せへの道を手遅れにならないうちに一日でも早く歩むべきです。 英訳(English translation) In the prime of life, it may be unavoidable to make wishes such as w…
「老い」の最大の危険は心が干からびることです。 老いとは髪が白くなったり皺が増えたりすること以上に、「もう遅すぎる。」、「勝負は終わってしまった。」、「舞台はすっかり次の世代に移った。」といった気持ちになることです。 老化に一番悪いことは肉体が衰えることではなく、精神が無関心になることです。 「それが一体、何のためになる?」と老人は考えます。 そして、この言葉が…
吉川英治記念館に「たのしみある所に愉しみ、たのしみなき所にも愉しむ」ということが書いてある書がありました。 現実に固執せず、今その時の幸福を噛みしめるように意識することが人生を愉しむことです。 「楽しみのある所では楽しむが、楽しみのないところでは楽しまない。いや、仮に楽しもうと思っても楽しめない。楽しめと言われても無理だ。」と主張する人がいるかもしれません。 こ…
人間が生きているということは、この「瞬間」を生きていることであり、それ以外ではありません。 瞬間である現在に自己の全てが現れています。 人の一生は一瞬一瞬の連なりです。 それゆえ、自分の人生を大切に思うのであれば、瞬間ごとの現在を大切にする以外にはありません。 「余生はまだまだ相当あるさ」と、何となく思って、あるいは残り時間のことは考えないようにして、「現在」の…
幸福を味わおうと思うなら、些細なこと、取るに足りないような小さなことにも感謝の心を持つことです。 「朝ご飯がおいしく食べられた」、「ウグイスの鳴き声が聞こえた」、「混んだ電車に乗ったら、偶然、前の席の人が次の駅で降りた」、「テレビを見ていたら、また、本を読んでいたら、心に残る言葉に出会えた」。 これらは全て感謝の種になります。 「馬鹿馬鹿しい。そんなことにいちい…
老後は人生の余暇です。 だからまず、のんびり暮らすこと、ゆっくり生きることを基本にすることです。 定年退職者に退職後の一日のスケジュールを書いてもらうと、睡眠と食事の時間しか埋まらず、あとは真っ白ということがよくあるそうです。 そこでカウンセラーは、「これではいけないから趣味を持ちなさい。やることを見つけなさい。空白のスケジュールを黒く埋めなさい。」と勧めます。 …
人のために役立つ、社会に尽くすと構えてみても長続きはしません。 人のためではなく自分のためにやる。 まず、自分が楽しくなくては人にも喜んでもらえません。 人のため、社会のためと使命感に燃えて気負うから、長続きせずに面倒臭くなってきます。 ボランティアを趣味の延長線上に考え、自分の人生や余暇を充実させる方法として個人主義的に考えれば、気軽に取り組みやすくて長続きも…
人生は一本道ではありません。 その気になって少し道草をすれば、「あれ、こんなところにも道があったのか。」と意外なルートや抜け道が見つかるものです。 人生に正解はありません。 数学のように絶対不変の解答などありません。 だから、躓(つまず)いたら別の道を探せばいいのです。 そして、それまでとは別の場所に新しい花を咲かせればいいのです。 英訳(English translation…
一般的には、超能力でもなければ未来を見ることはできないと思われていますが、人の未来を読み取ることは実はとても簡単です。 過去どのように生きてきたのか、その過去の生き様をみれば未来が読み取れます。 過去に投げかけてきたものの集積が、今のその人の人生をつくっているからです。 目の前の人、目の前のことを大事にしている度合いがどのくらいか、それによって未来の展開の仕方が…
まるで義務のように習い事に通ったり、攻め立てられる如く外出しなくても、家にいて楽しむ方法はいくらでもあります。 いちいちその日の計画を立てなくても、その日の気分で決めればいいのです。 計画を立てたところで、その通りには進みません。 家族の計画でも同じです。 「お互い嘘をつくのはやめようね。」と言いますが、人間は嘘をつく生き物なのです。 大切なことは嘘をつかないこ…
年をとったら、あるがままの自分を見せるほうが美しいです。 それは内に秘めた教養に裏打ちされた、「大人の魅力」をどう出せるかということに尽きます。 その意味では男は外見を飾るより、むしろ見識を広く、造詣を深くすべきでしょう。 人生の酸いも甘いも噛み分ける懐の深さと、そして時に優しく、時に厳しく対処する幅の広さが求められます。 男同士でもそうですが、これが男女の付き…
葉隠に「人の心を見定めようと思えば、病気をしろ」という言葉があります。 日頃は心安く付き合いながら、病気や難儀に際して知らん顔をする者は、卑怯者であるというのです。 何といっても人が不幸な時には、親身になって付き合い、見舞いや届け物をする必要があります。 一生の間、疎遠になってはいけません。 このようなことで人の真情といったものが分かります。 ところが、普通の場…
私たちが心を清くして、まともに、その本当の姿を見れば悪い人は一人もいません。 こちらの心のレンズが歪んでいるからなのです。 まず、あなた自身の心の中で全ての人に対して、「幸福であれ」「仲良くしましょう」と呼びかけてみましょう。 きっと、それと同じようなことを言っているような顔をして、あなたに対して親切にしてくれるでしょう。 心の歪みを取り去りましょう。 自分から…
よく、そのうち商売にして・・・と皮算用でカメラなどを始める人がいますが、そうした不純な動機でスタートしては趣味は長続きせず、ましてや老後の生きがいにはなりません。 趣味と実益を兼ねようと思わないことです。 趣味は趣味として、損得を離れて打ち込むからこそ楽しいのです。 実益を得ようとすると、辛さや苦しさが生まれます。 苦しくては老後の楽しみ、生きがいどころではなく…
友人は受身で待っていてはできません。 自ら行動するしかありません。 とにかく、今までとは違う環境に身を置くことです。 そうすれば、必ず新しい人間関係が生まれます。 仕事以外の個性的な肩書きのついた名刺を作っておくと、相手に覚えてもらいやすいものです。 友人をつくるには五つの点に注意するといいでしょう。 一、身分の上下に関わらず、損得抜きで付き合うこと。 二、なる…
人間、五十を過ぎれば、もう自分の性分は分かります。 日がな一日、ボーッとしていられたら「それで幸せ」という人はいいです。 定年後、無趣味でも困ることはないでしょう。 しかし、「そんな生活は到底耐えられそうもない」という人は、現役のうちから定年後の安楽を文字通り安んじて楽しめるような、飽きの来ない趣味を見つけておいたほうがいいでしょう。 その場合の基本原則は、お金…
貧乏性というのでしょうか。 定年後も節約倹約で少しでもお金を残そうとする人がいます。 「この先、いくつまで生きるか分からない。どんな大病を患うかもしれない。蓄えはいくらあっても多すぎることはない。」、そんな風に考えてしまうのでしょう。 気持ちは分からないでもありません。 しかし、そんなことを言い出したらきりがありません。 人生とは無常なもの。 先のことなど心配し…
休日だから遊び、休むのではありません。 必要だから休み、遊ぶのです。 自分の身体が休息を要求していたら、家族の希望などをたまには無視しましょう。 それくらいは許されるでしょう。 何もしないでも平然としていられるのは大人の証です。 家族サービスも大切です。 しかし、自分の時間をつくるためにも月に二回、いや月に一度でいいから、家族サービスなど忘れ、自分優先の週末を過…
あなたの「今」は、あなたの人生そのものです。 「今」できないことは一生できなくなります。 考え方を切り替えるのであれば、「今」それを実行しなければ明日ではできなくなり、一ヶ月、一年後もできなくなります。 そして、実行できたら、その「今」をできるだけ多くしていくこと。 そうすると、それが自然に身について、今度は無意識のうちに無駄な時間を過ごすようなことをしなくなり…