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ツンデレ姫と美貌の付き人などの恋愛ファンタジー毎日連載。『アルファポリス』『小説家になろう』参加。

男勝り姫君ユーノと美貌の付き人アシャのハーレクインロマンス的なファンジー小説『ラズーン』毎日連載。『これはハッピーエンドにしかならない王道ラブストーリー』は出戻り姫シャルンと腹黒王レダンのラブコメディ、時々連載。

segakiyui
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2006/11/25

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  • 1890000ヒット、ありがとうございました! 『猫たちの時間+(プラス)』7.killing infomation(1)

    ​​**************** 面白いじゃないか、高王ヒカル。 滝はふむふむと頷きながら、次の本に手を伸ばす。 『古の約束』は京都を舞台にした伝記物だった。代々一本の扇を守ってきた家の若き当主

  • 『ラズーン』第六部 9.人として(5)

    ​**************** 「聞いておきたいんだけど」「え?」 アシャのスープを準備に、自ら調理場にきていたレアナは振り返って、背後にあったアリオの挑戦的な黒い瞳と向き合った。「あなたがどこ

  • 『ラズーン』第六部 9.人として(4)

    ​**************** 「アシャ!」 考えに沈んでいたアシャは、不意に部屋を揺るがす大音声と共に、イルファに飛びかかられ、のしかかられて思わず咳き込んだ。「生きてるなら生きてるって言えよ

  • 『ラズーン』第六部 9.人として(3)

    ​**************** 目覚めて気づいたのは、この上もなく深く暗い喪失感だった。ついに自分は取り返しのつかぬことをしてしまった、もう償えない。罪悪感と悔恨に胸が潰れそうな気がした。 眉

  • 『ラズーン』第六部 9.人として(2)

    ​**************** 策というのはこうだった。 ラズーン外壁の中まで『運命(リマイン)』が浸透して来ている今、既に壁は意味を為さない。だが無闇に開け放つことも出来ない。近郊の国からも

  • 『ラズーン』第六部 9.人として(1)

    ​**************** 爽やかな朝だった。 一片の雲もなく澄み渡った青空、伸び上がる樹々の緑、優しく甘い風。 それが束の間の夢であることは、部屋に集まった誰もがわかっていることだった。

  • 『ラズーン』第六部 8.夜襲(10)

    ​**************** 「…あ…」 まさか。 でも確かにこれは。 でも、まさか。「…ア…シャ……?」 ソウダ。 声は嬉しそうに応じた。 ケガハナイカ……キズハダイジョウブカ……ユーノ…。『怪我はない

  • 『ラズーン』第六部 8.夜襲(9)

    ​**************** その夜。 ミネルバを取り敢えず『狩人の山』(オムニド)に帰したユーノは、ふと夜半に目覚めた。 何かの気配が夜闇に動いている。 目を開ける。じっと耳を澄ませる。

  • 『ラズーン』第六部 8.夜襲(8)

    ​**************** 「ユーノ様!」 不意に視界にジノのくしゃくしゃになった顔が飛び込んできて、ユーノははっとした。起き上がり掛け、頭の中心にめまいと痛みが蘇って動きを止める。『大丈夫

  • 『ラズーン』第六部 8.夜襲(7)

    ​**************** 「光栄ですな、聖女王(シグラトル)」 ディオングはお構いなしに話を続け、右手首を引っ張る力を増した。踏ん張るユーノ、馬が耐えきれず、ずずっと蹄を泥土に滑らせる。「さ

  • 『ラズーン』第六部 8.夜襲(6)

    ​**************** 『うおおおお…』 獣のような、暗く不吉な叫びが『泉の狩人』(オーミノ)の、くわっと開かれた歯列、闇を呑む口から吐き出される。ユーノを中心にした左右両翼が『穴の老人』

  • 『ラズーン』第六部 8.夜襲(5)

    ​**************** 「…どうしても…お連れ下さいませんか」 天幕(カサン)の灯皿の光の中、身支度を手伝ってくれていたジノが、耐えかねたように口を開いた。「だめだ」 対するユーノの返事は

  • 『ラズーン』第六部 8.夜襲(4)

    ​**************** 「くそ! …つっ」 激しく叩きつけた手に、ユカルはぐっと眉をしかめた。飢粉(シイナ)を被ったのをすっかり忘れていた。解けかけた包帯を再び右手首に巻き直し始める。利き

  • 『ラズーン』第六部 8.夜襲(3)

    ​**************** 赤い酒がギヌアの手の中で揺れている。ゆったりと重そうに、たっぷりととろみを持って。 それは、これまでギヌアが手に掛けてきた人間達の生き血のようにも見えた。ただ、

  • 『ラズーン』第六部 8.夜襲(2)

    ​**************** 「夜襲…」 ユーノのことばに、カイルーンが呆れた声を上げた。「夜襲をかける…と?」「戦は明け方から日の暮れまでが常道、ましてや『泥土』を含む広範囲の戦線、夜襲などか

  • 『ラズーン』第六部 8.夜襲(1)

    ​**************** 星は『狩人の山』(オムニド)の上にも輝き始めていた。 人の世界、人の命を遥かに超えた時の流れの中、じっと主を待ち続けた高峰、白く雪を頂いた峰々を飾るかのように

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